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長谷中1年生 くくり罠設置
伊那市の長谷中学校1年生は、地域の有害鳥獣被害を学ぶためニホンジカの捕獲に取り組んでいます。
3日は、学校の裏山の生徒たちが選定した場所に罠が設置されました。
この日の午後は、鹿の捕獲について学ぶ時間です。
1年生13人は、長谷猟友会の小淵 幸輝さんの協力を得て、鹿の捕獲について学んでいます。
校庭から階段を下りて神田橋を渡り、罠を仕掛ける学校の裏山に入ります。
先月下旬に小淵さんと下見をした1年生は、鹿の足あとなどを探して、罠を仕掛けたい場所を決めていました。
狩猟免許がないと罠は設置できないため、小淵さんが生徒の依頼にこたえて罠を仕掛けていました。
長谷中学校の1年生は、自分たちが住む地域の課題となっている獣害食害の問題を考えようと、ニホンジカの捕獲について5月から学習を進めています。
その中で捕獲した鹿を有効活用することの必要性についても考え、命についての学びとなっています。
今後、罠に鹿がかかったら、小淵さんが鹿を止め刺しするところに生徒たちも立ち会う予定です。
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長衛の思い出を語る座談会
南アルプスで登山道整備などに尽力した竹澤長衛の思い出を語る
座談会が30日伊那市長谷、南アルプスの大平山荘で開かれました。
座談会には長衛の親族や親交があった人などおよそ20人が集まりました。
長衛は明治22年に伊那市長谷で生まれ南アルプスで登山道を整備したり山小屋を建設してきました。
山案内や狩猟を生業とし69歳でその生涯を閉じました。
座談会では長衛とともに山へクマ撃ちに出かけた経験がある矢澤章一さんと建石繁明さんがその時の様子を撮影した写真や映像を交えながら話をしました。
集まった人たちは2人のクマ撃ちに出かけた時の話を興味深げに聞いていました。
座談会は長衛の遺徳を偲ぶ長衛祭に合わせて開かれたものです。
会場となった大平山荘は長衛の孫が管理していて登山者の宿泊や休憩場所となっています。
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南ア開拓の功績偲ぶ 長衛祭
南アルプスの開拓者とされる竹澤長衛の功績を偲ぶ第60回長衛祭が30日、南アルプス北沢峠で行われました。
長衛祭には、山岳関係者や登山客など250人が参列し、献花台に花を手向けました。
竹澤長衛は、明治22年に当時の黒河内村、現在の長谷戸台に生まれ、父の山仕事を手伝う傍ら、14歳のころから山案内を始めました。
南アルプスを誰もが安心して登れる山にしたいと、登山道を開拓したほか、山小屋の建設を行いました。
昭和33年に69歳で亡くなりましたが、その功績を偲ぼうと翌年から長衛祭が行われ、今年で60回となります。
大会長の白鳥孝伊那市長は「自然との共存という長衛の思いを受け継ぎ、守っていきたい」と挨拶しました。
長衛祭では、長谷小学校と南アルプス市の芦安小学校の児童が「ふるさと」を合唱しました。
伊那市によりますと、南アルプスには年間5万人の登山者が訪れていて、年々増加傾向にあるということです。
30日はほかに、60回を記念して長衛の親族や山岳関係者による座談会が開かれました。
この座談会の模様は後日改めてニュースでお伝えします。
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関東甲信 過去最も早い梅雨明け
気象庁は29日、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。
関東甲信地方の6月中の梅雨明けは、統計開始以降初めてだということです。
梅雨が明けた29日、伊那市高遠町の高遠保育園では地域のお年寄りを招いて七夕の飾り付けをしていました。
6月中の梅雨明けは、気象庁が統計を開始した1951年以降初めてで、平年より22日、去年より7日早い梅雨明けだということです。
子ども達はお年寄りに願い事を書いてもらうと、用意された笹に結びつけていました。 -
7月29日に鹿嶺高原でカレーフェス
伊那市長谷の長谷中学校の生徒は来月29日に地域おこしの活動として鹿嶺高原でカレーフェスを開きます。
29日は生徒たちがカレーフェスの概要を説明しました。
カレーフェスは人口の減少や高齢化などの課題を抱える長谷地区の活性化につなげようと開かれるものです。
鹿肉のほか地元で採れた野菜や内藤とうがらしを使ったジビエカレーが500円で提供され250食ほどが用意されます。
当日はほかに中尾歌舞伎PRブースや内藤とうがらしPRブースも設けられます。
長谷中では「鹿嶺高原の魅力や地元の特産品、文化を発信していきたい。」と話していました。
カレーフェスは来月29日午前10時から伊那市長谷の鹿嶺高原で開かれます。
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入野谷在来種そば 新しい圃場で
入野谷在来種のそばの復活に取り組んでいる伊那そば振興会などは、今年から、より多くの種を採取するために新たな圃場で栽培を始めます。
伊那市長谷杉島にある15aの圃場です。
27日、7月に予定している種まきを前にシカやイノシシによる食害を防ぐための柵の設置作業が行われました。
そば店や地元住民、信州大学農学部などでつくる入野谷在来種復活夢プロジェクトは、これまで長谷浦の圃場で原種の栽培を行ってきました。
今年はその原種の種を増やして生産拡大へつなげようと新たな圃場を作りました。
栽培面積はこれまでの2倍以上になる見込みです。
種まきは7月19日、20日に行われる予定です。 -
震度7想定し災害対策本部訓練
伊那市は、伊那谷断層帯を震源とする震度7の地震が発生したとの想定で、災害対策本部訓練を26日、市役所で行いました。
午前8時、伊那地域を震源とする震度7の地震が発生したとの想定で訓練が始まり、市役所に災害対策本部が設置されました。
これを受け市の職員でつくる災害バイク隊が、現地調査のために集合しました。
市役所5階に設置された災害対策本部では、バイク隊からの報告を受け、被害状況をまとめて国や県・自衛隊に救助要請をしていました。
また、本部に新たな情報が入ると、現場の状況を確認するようバイク隊に指示が出されていました。
訓練は、災害が発生した場所が特定されていない状況で行われました。
竜西方面全域での災害という当初の情報が、訓練が進むにつれて西町・荒井地区が主な被災地だと絞り込まれました。
報道機関への記者会見も行われ、水や食料の確保、広報の方法などについて質問を受けていました。
伊那市では毎年この時期に訓練を行っていて、今回初めてバイク隊と災害対策本部が連携して訓練が行われました。
市職員は「訓練でこれだけ慌ててしまうので、本番はもっと慌てると思う。今回の課題について対策を立てていきたい」と話していました。
山口俊樹危機管理課長は「連携訓練は比較的うまくいったが、記者会見は課題が多かった。課題を次につなげられるように対策を立てていきたい」と話していました。
伊那市では、今回の訓練で得た課題を今後の防災対策に活かしていきたいとしています。 -
くくり罠の設置場所を考える
総合学習で食害対策に取り組んでいる伊那市の長谷中学校の生徒は22日、学校近くの山林で鹿を捕まえる、くくり罠の設置場所について考えました。
長谷中学校1年生の13人が山林内を歩きながら罠の設置場所はどこがいいかを考えました。
講師を務めたのは地元猟友会の小淵幸輝さんです。
小淵さんは鹿の足跡を見つけると「ここが獣道となっていて鹿が通ることから罠を仕掛けるとよい」などと説明していました。
生徒たちは今後小淵さんがくくり罠を仕掛けるところを見学し罠の仕組みや設置の仕方を学ぶことにしています。 -
残業60時間 働き方改革へ
伊那市教育委員会が、市内の小中学校21校の教職員に対して行った時間外勤務の調査結果が19日、市総合教育会議で報告されました。
ひとりあたりの平均時間外勤務は1か月間でおよそ60時間となっています。
会議は市役所で開かれ、教職員の働き方改革の取組状況の報告の中で時間外勤務の調査結果が公表されました。
今年4月・5月に行った調査によると、最も多い学校では、平均81時間、最も少ない学校でも平均47時間で、全体の平均は60時間となっています。
ただ、前の年の同じ期間の調査に比べ、平均で2時間ほど少なくなっています。
市教育委員会では、今年5月から、中学校に部活動指導員が導入されたことや、タイムカードの導入による意識改革によるものではないかとしています。
4月には市内小中学校の校長ら6人ほどでつくる働き方改革委員会も立ち上がっていて、白鳥孝市長は「教職員の声を吸い上げ、改革に向けて検討を進めていってほしい」と呼びかけていました。 -
農業の発展に貢献 知事表彰を報告
地域の農業の発展に功績があったとして、伊那市の美和土地改良区の北原幸彦理事長と、農事組合法人「山室」が知事表彰を受賞しました。
15日は伊那市長谷の美和土地改良区の北原理事長と、伊那市高遠町の農事組合法人「山室」の初代組合長の伊藤忠彦さんらが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。
北原さんは、20年以上土地改良区の役員を務め、用水路の維持管理に尽力しました。
農事組合法人「山室」は、平成17年に設立されました。
遊休荒廃地を出さないよう、22ヘクタールの農地で酒米や、麦などを栽培しています。
白鳥市長は「農業は地域を守る基盤となっている。今後も、地域が一体となり、農地を守って下さい」と話していました。 -
長谷鍼灸治療所 閉所検討へ
伊那市は長谷鍼灸治療所を閉所する方向で検討を進めています。
これは15日開かれた市議会6月定例会で白鳥孝市長が議員の質問に対し答えたものです。
白鳥市長は「最終決定ではない」としながらも「閉所の方向で動きたい」と答えていました。
長谷鍼灸治療所は平成16年に旧長谷村が村営で開所し、合併後も市営として運営してきました。
伊那市では毎年赤字が続いている事や、市内に同様な鍼灸所が20業者ある事などから閉所の検討を進めています。
平成29年度の利用者数は1,331人で、収支は470万円の赤字でした。
伊那市では、次回開かれる長谷地域協議会で意見を聴き、検討を進めたいとしています。
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北沢峠までの全線で運行
伊那市長谷の南アルプス林道バスの北沢峠までの全線運行が15日から始まりました。
始発の午前8時5分のバスには26人が乗車しました。
林道バスは4月からの運行を予定していましが土砂崩落の影響で今月12日に歌宿までの運行が始まりました。
出発の仙流荘前から北沢峠までは約1時間で標高は2,032メートルです。
午前10時頃には雨が降り出し登山者にとってはあいにくの天気となりました。
北沢峠にある山小屋、こもれび山荘です。
こもれび山荘ではスタッフが宿泊客の受け入れの準備を行っていました。
今シーズンは4月25日に営業を始めましたが、林道の土砂崩落でバスの運行が延期されたことからこれまでの利用者は例年の10分の1の30人ほどにとどまっているということです。
南アルプス林道バスの運行は11月15日までを予定していて仙流荘前から北沢峠までの運賃は片道1,130円となっています。
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伊那市地域おこし協力隊に松井さん任命
伊那市の地域おこし協力隊に、新たに神奈川県出身の松井伸一郎さんが任命されました。
今後は、長谷で農産加工品の開発などに取り組みます。
4日は、任命式が市役所で行われ、白鳥孝市長が委嘱書を手渡しました。
松井さんは、神奈川県川崎市出身の32歳です。
大学卒業後、首都圏の大手スーパーマーケットで青果担当として働いていました。
子どもの頃から農作物を育てることが好きで、生産者により近い仕事がしたいと考えるようになり、応募したということです。
今後は、長谷市野瀬の農産物加工施設「気の里工房」を拠点に、地域の特産品「天菜漬」の生産や加工品の販路拡大に取り組みます。
白鳥市長は、「行政にない柔軟な発想で取り組んでほしい」と活躍を期待していました。
任期は、最長で3年間です。
なお、市の地域おこし協力隊員は、松井さんを含め8人となっています。
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南ア林道開通 バス運行開始
今年3月の南アルプス林道沿いの斜面の土砂崩落で、運行を見合わせていた林道バスが、12日から運行を開始しました。
この日の始発の便には、開通を待っていた登山客が乗り込んでいました。
富山県から訪れた登山客は「毎年この時期に来て南アルプスに登るのが恒例になっている。ようやく開通になったと聞いて急いで来た」と話していました。
南ア林道では今年3月に土砂崩落があり、およそ60メートルに渡って道路が塞がれました。
4月中旬から復旧作業を行い、今月になって復旧がほぼ完了したことから開通となりました。
例年4月から運行を始める林道バスも、開通を待っての運行開始となりました。
この日は、関係者が仙流荘前のバス停に集まり、テープカットなどで運行開始を祝いました。
白鳥孝市長は「夏山シーズン前に間に合って良かった。3,000メートル級の山頂のすぐ下までバスが行くので多くの人に利用してもらいたい」と話していました。
12日から標高1,680メートルの歌宿まで、15日からは標高2,032メートルの北沢峠までの区間が運行開始となります。
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南ア遭難事故防止へ 遭対協総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の定期総会が8日伊那市長谷の長谷総合支所で開かれました。
定期総会では、協会の救助隊に入っている伊那市役所の加藤知樹さんが功労者表彰を受けました。
平成21年に入隊し在籍8年になります。
加藤さんは「今後も技術を磨き、いざという時には適切な救助活動を行っていきたい」と話していました。
現在救助隊員は34人でほとんどが市の職員と伊那警察署の署員です。
昨年度、南アルプス北部地区での山岳遭難は5件あり1人が死亡しています。
救助隊はその5件全てに出動していまいす。
協会長の白鳥孝伊那市長は、「今年も5万人余りの登山者が予想される。
先人が残してくれた山を大切に、遭難事故防止対策に取り組んでもらいたい。」と出席者に呼びかけていました。
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伊那ナイターソフトCATV杯 信濃路クラブが優勝
伊那ナイターソフトボール連盟の春季トーナメント「伊那ケーブルテレビ杯」決勝戦が5日夜に伊那市営野球場で行われ、信濃路クラブが2年ぶりの優勝を果たしました。
決勝戦は白と緑のユニフォームないのにクラブと青のユニフォーム信濃路クラブの対戦となりました。
試合は、初回0アウト3塁の場面でスクイズを決めるなど2点を先制した信濃路クラブが序盤から優位に進めます。
投げては佐々木和彦さんがテンポの良い投球を見せ、ないのにクラブ打線を押さえ込みました。
試合の結果、5対0で信濃路クラブがないのにクラブを破り、2年ぶりの優勝を果たしました。
試合の模様は、7月に121chで放送します。 -
長谷・高遠を巡回 移動スーパー営業開始
伊那市長谷や高遠町の長藤地区を巡回して食料品などを販売する移動スーパー「とくし丸」が1日から本格営業を開始しました。 移動販売は、株式会社ニシザワと伊那市長谷の中山勝司さんが共同で行います。 1日は出発を前に、中山さんやニシザワの社員が商品の積み込み作業をしました。 移動販売車はニシザワが購入し、中山さんはニシザワから商品を仕入れ販売します。 野菜や、肉、総菜などおよそ300点を車に乗せました。 長谷と高遠町長藤地区の130軒あまりが利用を希望していて、週6日運行し1ルートを週2回巡回するという事です。 午前9時からは、ニシザワ高遠食彩館で、とくし丸の出発式が行なわれました。 ニシザワの荒木康雄社長は、「食彩館のスタッフ全員が中山さんをバックアップしこの事業を成功させてほしい」と話していました。 式をおえると、移動スーパーとくし丸は、1日のルートの伊那市長谷の市野瀬、中尾方面へと向かいました。
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買い物支援地域づくり考える
高齢者を中心とする買い物弱者の支援について考えるネットワークの今年度の会合が昨夜、伊那市役所で開かれました。 29日夜は、市内全域から、区長や民生委員、地域社協の関係者など90人ほどが参加しました。 会合では3つの分科会に分かれて話し合いが行われました。 買い物ニーズについて検討した分科会では、自分で品物を見て買い物を楽しみたいお年寄りが多いとの声が上がっていました。 また、民間事業者が参加してノウハウを学ぶ分科会では、早期退職し来月から長谷地域を中心に移動スーパーを始める中山(なかやま)勝司(かつし)さんが話題を提供しました。 事業を始めるにあたり、長谷地域の600戸を回り、うち100戸が登録を希望したということです。 中山さんは、「長谷地域は家と家が離れていて移動距離が長い。できれば高遠町の困っている地域も回りたかったが需要が多くて対応しきれない」と話していました。 コーディネーターを務めた流通経済研究所の折笠 俊輔さんは「高遠長谷は移動販売を求め、竜西地区は、買い物には行けるが荷物が重くて自宅まで運べないという声がある。地域ごとニーズが異なるので、様々な支援を展開できるとよい。」と話していました。 買い物支援地域づくりネットワークは、伊那市社会福祉協議会が呼びかけ、関係者が連携し、具体的な方法論を考えニーズを整理しようと、平成27年度に発足しました。 当初は、課題を抱える地域の関係者が集まり開かれていましたが、今回は、市内全域から参加者を募りました。
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長谷小学校6年生 ふるさと祭りの収益で掛け時計を寄贈
伊那市長谷の長谷小学校6年生は南アルプスふるさと祭りで行った手作り品の販売での収益金で掛け時計を購入し、地元のデイサービスセンターに寄贈しました。 29日、長谷小学校6年生の児童13人がデイサービスセンターやすらぎを訪れ利用者に掛け時計を手渡しました。 6年生は10月に行われた南アルプスふるさと祭りで鹿の角を使ったアクセサリーや繭で作った指人形などを150円から800円ほどで販売しました。 児童らは普段からお世話になっている人達に恩返しをしたいと収益金を使って地元の福祉施設3か所に、絵の具セットや折り紙などを贈る事にしたという事です。 担任の三澤陽子教諭は「自分たちが周りの人たちの力になれる事を知り地域を愛する心を持ち続けてほしい」と話していました。 残りの収益金は卒業記念品の購入費に充てるという事です。
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Don Rossさん 長谷でコンサート
世界各地で演奏ツアーを行うギタリストDon Rossさんのコンサートが25日、伊那市長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で開かれました。 ドンロスさんはカナダ出身で、ジャズやフォーク、ロックなど幅広いジャンルを演奏するギタリストです。 アメリカで開かれたコンテストで2度優勝するなど、その腕前は評価され、世界各地で演奏ツアーを行っています。 22日からは東京や大阪など7か所で日本ツアーを行っていています。 長谷でのコンサートは30年来の友人からの依頼を受けて実現しました。 25日は、オリジナル曲など10曲ほどを演奏しました。 今回は、プロの音楽を子ども達に聴いてもらう機会にしようと、市内の中学校や高校に声掛けをしたということです。 最近アコースティックギターを始めたという女子高校生は、「すごいテクニックで感動した。本物の演奏を生で聴けてよかったです」と話していました。
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伊那市長谷で自動運転サービス実験へ
伊那市が長谷で実用化を目指す自動運転サービスの地域実験協議会が17日発足し長谷総合支所で初会合が開かれました。 市ではこのサービスにより高齢者の足の確保や新たなビジネスチャンスにつなげたいとしています。 地域実験協議会は伊那市のほか国交省、地元の交通関係者など約30人で構成されていてその概要について説明がありました。 自動運転サービスは国が平成32年度を目途に国交省が実用化を目指しているものです。 このサービスにより高齢者の足の確保や宅配便、農産物など物流の確保、観光への活用などが期待されています。 全国13か所で実証実験が行われることになっていてそのうち1か所は伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」を拠点に実施されます。 実験で使われるのはGPS機能がついたバスでセンサーにより位置を特定しながら定められたルートを35キロほどで走ります。 また道路に電磁誘導線を敷く場合もあるということです。 実験では走行を監視する乗務員が乗る場合と乗らずにシステムで監視する場合が試されます。 実証実験は今年度中に行われる予定で今後の協議会でルートや実験により検証する項目が決められます。 実証実験は国交省が指定した地域と公募により決まった地域があり伊那市は中山間地域のビジネスモデルにしようと応募し選ばれました。 伊那市では長谷地域での5年以内の実用化を目指していて総合支所、集落、診療所、生産地などを結ぶ高齢者の足の確保や新たなビジネスチャンスにつなげたいとしています。
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南ア林道バス 今シーズン利用者増
今シーズンの南アルプス林道バスの営業が15日で終了しました。 今シーズンは、昨シーズンより1,990人多いのべ5万1,377人が利用しました。 林道バスは、4月25日から戸台口から歌宿まで、6月15日から北沢峠まで全線開通し、11月15日まで営業しました。 1日4便を基本に運行していて、台風などにより運休した便は、3日間にかけ、7便でした。 利用者数は、5万1,377人で、昨シーズンに比べ1,990人の増加でした。 これは、伊那市の合併以降2番目に多い数字となりました。 今シーズンは、7月19日に梅雨明け宣言が出されたものの、夏山シーズンの7月下旬から8月に天候不順が続きましたが、天気が良い土日に集中的に人が訪れたため、人数的には増加につながったのではないかとしています。 林道バス営業所によると、紅葉を見に訪れるなど観光目的で来客する団体は減っているものの、登山客は増加傾向にあるということです。
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親孝行の讃歌 作文コンクール
両親への感謝の気持ちを綴った「親孝行の讃歌」作文コンクールで伊那東小学校5年生の渡辺千春さんが小中学生の部で最優秀賞を受賞しました。 12日伊那市長谷の仙流荘で表彰式が行われました。 渡辺さんの作文は父親が名古屋へ単身赴任していることの寂しさと休みに会えたときの嬉しい気持ちを表したものです。 作文コンクールは長谷に伝わる民話「孝行猿」にちなんで伊那市などが行ったもので、表彰式では長谷小学校3年生による演劇も披露されました。 コンクールには全国から小中学生と一般合わせて1474点の応募がありました。
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ケーブルテレビ杯 トップストーン伊那が2連覇
上伊那ケーブルテレビ協議会が主催する第11回上伊那6年生サッカー大会が、12日のに、伊那市長谷の美和湖グラウンドで開かれ、トップストーン伊那が2連覇を果たしました。 決勝戦は、準決勝で南箕輪FCJrをやぶった宮田村のトップストーンJrと、伊那少年サッカースクールをやぶった伊那市のトップストーン伊那の顔合わせとなりました。 前半を0―0で折り返し、迎えた後半開始早々に試合は動きます。 ゴール前でフリーキックを得たトップストーン伊那。 クロスボールに小山君が合わせて先制点を挙げます。 追加点が欲しいトップストーン伊那は、ゴール前でパスを受けた松永君が、ディフェンダー1人を交わして右足を振り抜きゴールを奪います。 試合はこのまま終了し、トップストーン伊那が2対0で勝ち、この大会2連覇を果たしました。
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ドローン物流実証実験 異常感知し着水
買い物弱者対策として伊那市などが取り組んでいる物流用ドローンの実証実験が、13日に行われました。 ドローンは、離陸後異常を感知して湖に着水し、実験は延期となりました。 午前10時37分ごろ美和郵便局を離陸したドローンは、およそ5分後、パラシュートを開いて美和湖に着水しました。 待機していたボートが慌てて駆け寄り、ドローンを回収します。 実験は、今年3月と9月に続き3回目です。 今回の実験は、買い物弱者から通販の注文を受けた美和郵便局から注文票と空の箱がセットされたドローンが飛び立ち、およそ2キロ離れた南アルプスむら長谷まで目視外飛行して、注文された商品を積み込み戻ってくることを想定していました。 予備の機体を用意していましたが実験は延期となり、担当者が報道陣に対し経緯を説明しました。 ブルーイノベーション株式会社 熊田雅之 専務 「ソフトウェアの部分がエラーを感知して、自動でパラシュートが開き着水した。原因は分からないので実験は延期することに。課題をクリアーしてサービスの実現に向け取り組んでいきたい」 11日~12日にかけてあわせて5回のテスト飛行を行いましたが、異常はみられなかったということです。 パラシュートは、ドローン本体に異常が検知された場合と、機体が55度傾いた場合に自動で開くようになっていました。 自律制御システム研究所鷲谷聡之取締役 「センサーが感知し安全機能が作動し湖に着水したため、人的被害はもちろんなく、ドローンも無傷だった。」 国は、早ければ来年中にドローンの目視外飛行による荷物配送の実現を目指しています。 実験は来年3月に延期となり、担当者らは制御システムが起動した原因を追究し次回に活かしたいとしています。
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「入野谷昔語り」 美和ダムの思い出語る
伊那市長谷の昔の生活や文化についての話を聞く「入野谷昔語り」の1回目の座談会が11日、気の里ヘルスセンター栃の木で開かれ、美和ダム完成当時の様子について話がありました。 座談会では、伊那市長谷の中山晶計さんや羽場豊子さんら3人が語り人となり、昭和34年に完成した美和ダムのに係る思い出を語りました。 羽場さんは、自分の家の水田がダムの底に沈んでいったときの気持ちについて話しました。 入野谷昔語りは、長谷の昔の生活や文化を聞き継承していこうと、一般社団法人南アルプス案内人協会が今回初めて開きました。 講座は来年2月までに5回予定されていて、次回は18日(土)に「長谷の生業 山と川の恵み」というテーマで開かれます。
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長谷産の米 来年はニューヨークへ
国産米の輸出と販売を行う札幌市のワッカジャパンは、今年から伊那市長谷で米の栽培を始め10日は最後の稲刈りと脱穀を行いました。 今年は、およそ400キロを収穫し、その米は、ハワイへと輸出されますが、来年はニューヨーク進出も視野に入れています。 ワッカジャパンの出口友洋社長です。 10日はハワイで販売を手掛けるスタッフが7月に研修を兼ねて田植えをした田んぼの、最後の稲刈りと脱穀をしました。 ワッカジャパンでは、ハワイへ輸出する為の米作りを、今年から長谷の休耕田で始めました。 栽培したのは、健康志向のアメリカ人の需要を見込み、胚芽の量が多く門外不出の米とされるカミアカリという品種です。 生産初年度となった今年は、2つの栽培方法を試しました。 一つは、一般的な水田での栽培で、もう一つは、田植えなどの労力を減らす為に、乾燥した田んぼにモミを直まきする方式です。 栽培面積はそれぞれ0.2ヘクタールです 収量は一般的なものが300キログラム、直まきが100キログラムでした。 来年は栽培面積を今年の2倍にするほか、新たにニューヨークへに輸出する計画です。
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東部仏教会 亡くなった人の霊慰める
伊那市の高遠と長谷の26の寺でつくる東部仏教会は、サンハート美和に入所していて亡くなった人の霊を、8日慰めました。 この日は、東部仏教会に所属する寺の住職8人がサンハート美和を訪れ、位牌の前でお経を唱えました。 施設利用者も出席し、焼香して手を合わせていました。 東部仏教会では毎年、施設に入所していて亡くなった人の霊を慰めています。 会長で弘妙寺の田中勲雄住職は「高齢の利用者もいるので、皆さんにも元気で穏やかに過ごしてもらいたい。」と話していました。 この日は他に、仏教会から慰問金も手渡されました。
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ドローンを活用した木材の搬出実証実験
伊那市は、ドローンを活用した木材搬出の実証実験を、30日、伊那市長谷の鹿嶺高原で行いました。 実験は、ワイヤーロープを張り斜面の下まで木材を運ぶ「索張り」と呼ばれる搬出方法で、ワイヤーをこれまで通り人が運んだ場合と、ドローンでビニール紐を運びその後ワイヤーに付け変えた場合とで時間の違いを検証しました。 担当者は、ドローンを操作し42メートル先の斜面の上までビニール紐を運んでいました。 林業の現場では、倒した木を寄せ集めるのに最も時間がかかっているということです。 実験は、ドローンを活用することで作業の効率化を図ろうと、伊那市新産業技術推進委員会のドローン活用作業部会が初めて行ったものです。 実験の結果、ドローンが運んだビニール紐を巻き取る機械に不具合があったため時間の短縮はできなかったものの、作業の安全性や効率化の面では手ごたえを感じていました。 伊那市では、「実用化には課題もあるが、実験の成果を共有して儲かる林業につなげていきたい」としています。
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台風21号 23日の未明から明け方にかけて最接近
超大型で非常に強い台風21号は、23日の未明から明け方にかけて県内に最も近づく見込みです。 長野地方気象台では、これまでの雨で地盤が緩んでいることから土砂災害に警戒するよう呼び掛けています。 22日の伊那地域は、朝から雨となりました。 長野地方気象台によりますと台風21号はあすの未明から明け方にかけて強い勢力を保ったまま県内に最も接近する見込みです。 23日にかけて、南部の多い所で1時間に70ミリの非常に激しい雨が降るということです。 また、23日の正午までの24時間に降る雨の量は、南部で300ミリと予想しています。 風も強まる見込みであす未明から昼前までの最大風速は17メートル、最大瞬間風速は30メートルと予想されています。 22日の10時過ぎに、伊那市野底の六道原工業団地近くの道路で倒木があり、午後2時時半時過ぎに復旧しました。 この倒木によるけが人はいませんでした。 また午後3時40分伊那市は辰野町で天竜川が水防団待機水位に達したとして河川に立ち入らないよう呼びかけています。 長野地方気象台では、これまでの雨で地盤が緩んでいることから土砂災害に警戒するとともに低い土地の浸水や河川の増水に注意するよう呼び掛けています。