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クラスの仲間ハムスターのために、宮田小1年1組サツマイモ売って飼育費用に
宮田村宮田小学校1年1組は9日、9月からクラスの一員として仲間になったハムスターの「リボンちゃん」の飼育費用に充てようと、自ら育てたサツマイモを学校近くのスーパーこいちに出荷して店頭に並べた。一袋づつ29人全員の手紙も添え、さっそく買い物客が手にとって購入する姿がみられた。
今までは各児童が家庭からヒマワリの種を持参したり、担任の大日野昭美教諭が立て替えて購入してきた「リボンちゃん」のエサの問題。
飼育全体の今後も含めて考えを深めるうちに、育て収獲したサツマイモを売って費用にしようと、子どもたちの想いもふくらんだ。
畑を貸してくれたうえに栽培にも協力してくれた地域の人への感謝も込めながら、立派に成長したサツマイモを袋詰め。
「ボクたちと生活しているリボンちゃんのためにお金を貯めています」「サツマイモはふかして食べるとおいしいよ」など、購入してくれる人に自分たちの想いも伝わるようにと手紙も添えた。
「たくさんの人が買ってくれますように」と願い、店頭に並べた子どもたち。協力したこいちの前林裕一専務は「何でも一生懸命やることは大切ですね」と目を細めていた。
販売は13日にも予定している。 -
宮田小児童会祭り
宮田村宮田小学校の児童会祭りは7日開き、全校児童がゲームやクイズなど体験しながら児童会活動への理解を深めた。
11の各委員会が多彩な内容で・スお店・スを出店。高学年が低学年を引率しながら、スタンプラリー形式でまわった。
図書委員会は本の分類をゲームにしたり、本の内容に関するクイズを出題したり。
新聞委員会は「探そう、書こう、宮田新聞社」と題して、新聞づくりの一端を体験するコーナーもあった。
運動委員会はボールゲームを楽しみながら、片付けることを学ぶアトラクションを用意。他の委員会も趣向を凝らしながら、委員会活動を伝えていた。 -
宮田小2年2組が今年もエサ台設けて野鳥観察
入学当初から野鳥に親しんでいる宮田村宮田小学校2年2組は7日、今季も身のまわりの鳥たちを日常観察しようと、昨年に続いてエサ台を製作。校内3カ所に設置した。翌日にはさっそく観察を開始し、パンなどのエサを自主的に持参して登校する児童の姿もあった。
「エサを持ってこいとも何とも言ってないのに。子どもたちには驚かされますね」と担任の原一彦教諭。当初は野山にエサが乏しくなる12月頃から給餌する考えもあったが、子どもたちは昨年からの経験をもとに、自分たちで考えて行動した。
エサ台も大幅に改良。設計から製作まで考えて「エサがぬれないように」と屋根つきに。学級のベランダ、中庭、東門に設置した。
8日朝、エサ台の周辺には鳥たちのさえずりが。「ヒヨドリだ」と、聞き耳を立てながら歓声をあげる光景もみられた。
自宅に営巣したシジュウカラを夏休みの自由研究などを通じて観察した濱田一葉君は「うちでもエサ台をつくってみたい」と話していた。 -
一茶まつり全国俳句大会で宮田小3年の4人が入賞
全国の子どもたちから数万点に及ぶ句作が寄せられる東京・炎天寺「一茶まつり全国小中学生俳句大会」で、宮田村宮田小学校3年2組の水上由伸君が秀逸、同級生の小松倫果さん、橋爪優君、植木千尋さんが入選を果たした。
1年の時からクラス全員で俳句に親しんでいる3年2組。日常の風景を詠むことが多く、4人の作品も真っ直ぐな視線が印象的だ。
受賞した俳句は次の通り。
「お父さんとひみつの場所にカブトムシ」(水上君)、「ころもがえかわいい服を妹に」(小松さん)、「すずめさんサクラのにおい気にいった」(橋爪君)、「さわがにはバケツの中で目がまわる」(植木さん) -
少林寺拳法全国大会で宮田小の子どもたち活躍
宮田村宮田小学校の3年から6年の8人が4日、東京の日本武道館で開かれた少林寺拳法の全国大会に県代表として出場。小学生演武団体と同ペア(組)の部で優秀賞に輝いた。8人はいずれも少林寺拳法宮田支部に所属。7日に清水閣成校長は彼らの頑張りをたたえ、改めて一人ひとりに賞状を手渡した。
団体は6年の鞍成健人君、平沢健太君、5年の伊藤楓馬君、小松大和君、原海斗君、3年の西出伊織君。ペアは6年の西出伊吹君と5年の向山椋太君。
いずれも7月の県予選で最優秀賞となり、少林寺拳法創始60周年を記念するこの日の全国大会に臨んだ。
過去にも全国レベルの試合を経験したた子どもたちも多く「練習の時よりもみんなの息があった」「気合が出せた」と、強豪ひしめく・ス聖地・スでの大会にも堂々と練習の成果を発揮。
指導者の鈴木英仁さんは「高いレベルにふれる貴重な経験をさらに積むことができ、次につなげていきたい」と話した。
全国大会には同支部から中学生、夫婦、一般団体の各部門にも出場し、それぞれ優秀賞を獲得した。 -
育てた大豆で子どもたちの味噌完成
5年生の時に栽培した大豆を使って、半年以上かけて味噌に仕込んだ宮田村宮田小学校6年2組。30キロの大豆から90キロもの美味しい味噌が完成した。ただ栽培するだけでなく、昔ながらの加工を体験してきた子どもたち。苦労して得た素朴な味に、さまざまな想いをめぐらせた。
2月に仕込んでから9ヵ月。木とプラスチックの樽2種類に分けて熟成させておいた味噌と・ス対面・スし、「豆の香りがする」と歓声をあげた。
樽によって味噌の色が違うことに気付いた児童も。
栽培時から協力した酒井昌子さん=大田切区=は「木の樽は気温の変化に対応する。その辺りで色も違うんじゃないかな」と、子どもたちに話した。
さっそく取り出し、各自が家に持ち帰るため袋詰めに。
樽出しホヤホヤの味噌をキュウリにつけて試食もした。
「おいしい。豆の味だ」と、奥深い味わいに浸る姿も。
酒井さんと一緒に指導した有賀絹代さん=北割区=は「買ってくるのは簡単なこと。それだけに自分で作ってみるのは、良い体験になったはず」と目を細めた。
近く全校の給食食材としても提供。児童個々に味噌を使った料理を研究し、調理実習なども予定している。 -
伊南行政消防本部しゅん工式
現庁舎の老朽化に伴い、昨年11月から建設が進められてきた伊南行政組合消防本部・北消防署の新庁舎が完成し6日、駒ケ根市飯坂の現地でしゅん工式が行われた。伊南4市町村の消防関係者など約110人が出席し、テープカットやくす玉割りなどをして庁舎の完成を祈った=写真。
アイ・パルいなんで行われた祝賀会で中原正純組合長は「長年の懸案であり、待望久しかった新庁舎が立派にしゅん工した。伊南地区の消防、防災体制が整ったことは誠に心強い。とりわけ訓練棟は職員の技術、モチベーションの向上に大きく貢献するだろう。住民の期待に応え、使命、役割を果たしていってほしい」とあいさつした。
新庁舎は鉄骨2階建て、述べ床面積約1630平方メートル。3990平方メートルの敷地内には訓練塔2棟も設置された。総事業費は約6億4千万円。
新庁舎は10、11日に一般にも公開される。午前9時30分縲恁゚後2時。 -
マレット村長杯、唐沢さん優勝
宮田村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長)は3日、第27回村長杯大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。40人が出場し、36ホールパー144のコースで熱戦を展開。今季絶好調の唐沢治男さん=町一区=が2位以下に7打差をつけて総合優勝を果たした。
今季は梅の里大会、議長杯と主要大会を制し波に乗る唐沢さん。過去にも優勝経験がある村長杯もさらった。
「ミスがなくプレーできた。ラッキーだった」と笑顔で応えた。
今季最後の主要大会で開会式は清水靖夫村長が出席して激励。昨年大会の成績上位者には数打が加算されるハンデ戦の厳しい戦いとなったが、締めくくりの集大成にしようと、出場者は集中して臨んでいた。
年間順位は21日の記録会で決まる。
村長杯の上位は次ぎの皆さん。
【総合優勝】(1)唐沢治男(町一区)106【男子】(1)川手博人(町二区)(2)佐藤勝康〈大原区)(3)藤木喜久(中越区)【女子】(1)有賀芳子(町一区)(2)小田切宏子(町二区)(3)松尾幸江(町三区)【総合】(7)倉田東亜(南割区)(8)新井謙治(大原区)(9)伊藤忠七(町一区)(10)有賀好男(大原区)【ホールインワン】倉田東亜、大沢喜美雄、松浦きみ子、有賀芳子【ニアピン】矢亀誠一、御子柴清美 -
みなみが初優勝、女子バレーブロックトーナメント
宮田村女子バレーボール会(土方照子会長)の第17回ブロックトーナメント戦は1日夜閉幕し、南割区の主婦らでつくる「みなみ」があと一歩で涙を飲んだ昨年の雪辱を果たして初優勝を飾った。
既婚者が主な対象となる同大会。4つのブロックの勝者がこの日激突した。
みなみは準決勝でリーグ戦7連覇の「しんでん」に快勝。
「ツーオー」との対戦となった決勝は、固い守りで徐々にリード。2セット目は終盤追いつかれたが、攻守に粘り強さをみせて栄冠を勝ち取った。
昨年の同大会決勝では優勝を決めるマッチポイントを握りながら、まさかの逆転負け。
「同じ想いはしたくないと臨んだ。悔しさが力になった」と橋爪みゆき主将、下平恵子代表。今季は全日程を終了したが「来季はリーグ戦優勝も狙う」と次を見据えた。
上位結果は次の通り。
(1)みなみ(2)ツーオー(3)里宮(4)しんでん -
宮田小3年2組が収獲祭、大地の恵みに働く意味感じつつ
トマトを栽培し市販ジュース用として出荷も体験した宮田村宮田小学校3年2組は2日、収獲祭「ありがとうトマトの会」を開いた。自分たちの手で育てたトマトを調理し、ミートソーススパゲッティとジュースに。世話になった地域の人も招いて会食し、農家の苦労と大地の恵みに感謝した。
大手飲料メーカーが市販するトマトジュースの原料用として生産し、ただ単に栽培するだけでなく、厳しい品質管理も味わった同学級。
夏の出荷終了後は、トマトを使った料理にも挑戦。家庭などでも各自つくってみながら、この日はジュースとミートソースを手料理した。
口のなかに甘酸っぱい香りが広がる濃厚なジュース。ひき肉、にんにくなどを混ぜてミートソースも上質な味に仕上がり、みんなで舌鼓を打った。
「僕たちは今まで普通に食べていたけど、農家の人たちは本当に大変なんだと感じた」と池田拓郎君が学級を代表して作文も発表。
出荷して収入も得たが、労力や資材原料などを考えると、いかに農家の人たちが努力しているか考えを広げた子どもたち。
数字では計り知れない働くことの意義、大切さも垣間見ながら、今後もこの体験を生かして学習を進めていく。 -
村文化祭、地域の力作一堂に
第34回宮田村文化祭は3、4日、作品展を村体育センターで開いている。絵画や手工芸品など、村内の各種グループ、個人の力作を展示。4日は午前9時から村民会館ホールで芸能発表会を開く。
習字や水引、水墨画をはじめ所狭しと並んだ作品の数々。数多くの人が地域の隠れた才能を観賞し、・ス芸術の秋・スを満喫した。
村民会館では併催の図書館まつりや上伊那建設労連宮田分会による木工広場が盛況。自然を呼び戻す会の淡水魚展、昆虫標本が並んだ文化財企画展などもあり、訪れた人たちは地域を改めて知る機会にもしていた。 -
村菊花展、村長賞に春日きんよさん
宮田村菊友会(春日要会長)は3、4日、第17回菊花展を村文化祭で賑わう村民会館エントランスホールで開いている。会員が丹精こめて育てた菊が咲き誇り、会場を華やかに彩っている。
約150点ほどの出品があり審査の結果、村長賞は春日きんよさんの「彩胡の星」を選んだ。春日会長は「高齢化など課題もあるが、多くの人に見てもらうことが、また励みになる」と話していた。
審査結果は次の通り。カッコ内は品種名。
▽村長賞=春日きんよ(彩胡の星)▽全菊連会長賞A=城倉久子(富士の白雪)▽同B=平沢菊美(国華国宝)▽村議長賞=春日きんよ(泉郷富水)▽教育長賞=平沢菊美(国華70年)▽公民館長賞=太田梅男(笹の雪)▽JA支所長賞=春日要(国華7宝)▽商工会長賞=同(国華80年)▽菊友会長賞=同(国華越山)▽観光ホテル賞=平沢菊美(兼六香菊)▽花井木工賞=田中彦一(盆栽花壇)▽モトスポット平沢賞=同(泉郷八十柳)▽レストハウス太田賞=春日きんよ(国華の幸)▽ダイヤ堂賞=春日寿三子(精光右近) -
青少年の健全育成願いトーテムポール制作
宮田村の住民有志でつくる「芽ぶきの会」(細田悦子代表)は今年も、地域みんなで子どもたちを育むシンボルにしようと、トーテムポールの制作に励んでいる。
同会は昨年も制作し、村民会館前の広場に設置。各地区の公園などに設け、シンボルとして広めようと、今年も2月にヒノキを伐採した。
乾燥させた後、9月から本格的に制作を開始。想いを寄せながら仕上げている。
制作途中だが活動を多くの人に知ってもらおうと、3、4日の文化祭に展示も予定している。 -
村内の古木、名木まとめて本に
宮田村の宮田郷土研究会(小田切須賀雄会長)が5年の歳月をかけ調査し、本に編集した「くらしの中で育つみやだの古木・名木」が完成した。初版は350部を作成。3、4日の村文化祭作品展会場の村体育センターで販売するほか、希望者に頒布する。
村内の200本以上を調査し、樹齢140年を超える古木や直径2・5メートル以上の巨木、珍しい種類や歴史ある名木149本を収録。
一本一本何度も足しげく通って調べた結果を詳細にまとめ、地図や絵図などを用いて分かりやすく解説している。
全て自主的な独自調査により、住民の視点から地域や暮らしと木の関係を見つめた貴重な一冊となった。
村文化祭の会場では、発刊を記念して調査した名木のうち10数本を厳選して写真展も開催。あわせて本を販売する。
価格は2千円で会場以外でも希望者には個別に頒布する。問い合わせ、申し込みなどは会長の小田切さん85・2514まで。 -
宮田太鼓が田原市民まつりで勇壮に演奏披露
宮田村の「信州梅が里宮田太鼓」(北原健一代表)は28日、村と友好都市提携を結ぶ愛知県田原市の市民まつりに参加した。勇壮な演奏を披露したほか、リンゴなど村の特産物の販売にも協力。友好の・スかけ橋・スとなって
、村のアピールに一役買った。
昨年に続いて2回目の出演。子どもたちを主体にした10人が参加し、まつりに華を添えた。
息のあった豪快な太鼓の響きで訪れた市民を魅了。田原の地に宮田の心意気を伝えた。
リンゴやフルーツファームひおくの果樹加工製品を販売した村のブースも盛況。
「今年のリンゴはどうだね?」と声をかけてくる市民も多く、宮田太鼓のメンバーも気さくに接客に応じた。
宮田村と田原市は1999年に友好都市となり、各種行事などで相互交流を深めている。 -
南部中学校音楽会
上伊那南部教職員会(会長・竹沢代蔵飯島中校長)は31日、07年度南部中学校音楽会を駒ケ根市の市文化会館で開いた。伊南4市町村の5中学校の3年生が一堂に会し、3年間積み重ねてきた練習の成果を互いに発表し合った=写真。代わる代わるステージに上がった生徒らは中学生らしい迫力のある合唱のほか、琴などの見事な演奏を披露。客席で見詰める生徒らはステージの熱演に惜しみない拍手を送っていた。
開会式で『夢の世界を』、閉会式では『翼をください』をそれぞれ全員で歌い、巨大なハーモニーを大ホールいっぱいに響かせた。 -
かかし隊が昔ながらに脱穀
農産物の栽培を通じてさまざまな挑戦をする宮田村公民館の親子体験講座「われら、かかし隊」は28日、先日収穫した稲を今は珍しくなった足踏み機を用いて脱穀した。約30人の親子が昔ながらの農作業で汗を流し、貴重な体験に笑顔がこぼれた。
中越区の小田切武人さんが懐かしい足踏み脱穀機を提供して持ち込み、かかし隊を支える川手友幸さん=駒ケ原=、加藤政義さん=河原町=、田中一男さん=大田切区=が親子に指南した。
最初は二の足を踏んでいた子どももいたが、やってみるとその楽しさに歓声も。農家の苦労にも想いを馳せながら、6月から行った稲作体験を締めくくった。 -
宮田小5、6組がとうふ工房見学
宮田村宮田小学校特別支援学級5、6組の児童8人は29日、豆腐製品を生産販売している町三区の「宮田とうふ工房」を訪れ社会見学した。地元産の大豆を用いて安全安心を心がけている製造現場にふれ、食の大切さも含め地域の豊かさについて幅広く学んだ。
減反政策とからめて宮田村の農業を学習する同学級。村内に大豆畑があることに気付いた児童は「どうしてあるんだろう」と疑問をふくらませた。
調査していくと、村内に豆腐を作っている工場があることを知り、さっそく見学させてもらうことに。
次々とつくられる豆腐に目を凝らす子どもたち。おからを利用したドーナツの製造現場にもふれ、毎日休まず早朝から作り続ける苦労も肌で感じた。
豆腐をつくるようになったきっかけや製品がどこまで出荷されているかなど、質問する場面も。
同工房総務の赤羽幸男さんは「今年で11年目ですが、その以前に宮田村には豆腐屋さんがなかった。皆さんに安心して食べてもらおうと、地元の大豆を使おうと始まったんです」と答えた。
豆腐やドーナツの試食もあり「豆の味がすごいする」と歓声も。
今後、この豆腐を使って調理実習も計画しており、学習は広がりをみせている。 -
旧養魚場後利用事業者審査で議会は選定に踏みこまず、最終的な対応は村理事者へ
宮田村議会全員協議会は31日、天竜川漁協が5月末で閉鎖した旧宮田養魚場の後利用事業者を選定する2次審査を行った。採択するかどうかの判断には踏み込まず、課題事項などを列挙したこの日の意見を契約条件などに付託するよう盛りこみながら、村理事者に最終的な対応は任せた。村は今後、審査を受けた希望事業者と同漁協を交えた三者間の交渉も見通し、契約条件などを煮詰めて改めて議会に報告する考えだ。
同審査は9月にも行ったが、書類提出があった2件についていずれも資金計画などが不鮮明だったため、具体的な評価に入れなかった。
この日は、書類が再提出された案件についてのみ非公開で審査。
用地だけでなく養魚場の施設を取り壊さず活用を希望しているため、将来を見越したリスクなどについて意見が挙がったという。
小林茂議長は「今日出された意見を添え、最終的な対応は執行権がある理事者に任せる。意見が契約に履行されるよう注視していく」とした。 -
ソバ収獲昔ながらに手作業で宮田小6年2組
宮田村宮田小学校6年2組は29日、学校近くの畑で育てたソバを収獲した。昔ながらに脱穀まで手作業。実りの秋を肌で味わいながら、今後はソバを用いて多彩な挑戦をしようと、アイデアをふくらませている。
村農業委員会の協力を受け、昨年の大豆栽培から続く体験学習。子どもたちは7月に種まきし、草刈りなど定期的に管理してきた。
この日は、実が落ちないよう赤身も帯びたソバの茎を丁寧に刈り取り、木の棒でたたいて脱穀。根気の要る作業だったが、仲間と一緒に黙々と励んだ。
粉に挽いてそば打ちなどを計画するが、「そばでポップコーンを作れるみたい」「そばでクレープにも挑戦したい」「そばがらで枕も」とアイデアは次々と浮かんでいる。 -
梅が里の親王物語を奈良・五條市で紙芝居上演
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会(平澤英夫委員長)は27日、村が「梅が里」と呼ばれる由縁になったゆかり深い奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加した。親王の生涯を物語にした大型紙芝居を上演。氏子のほか会場には吉野晴夫市長も姿を見せ、交流を深めた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌があり、同委員会はその伝承をもとに物語「おさべ親王と梅が里」を創作。
五條市で親王が没したことも分かり、以来御霊神社例祭に参加するようになって5年目を迎えた。
紙芝居の上演は4年目だが、今では例祭行事の一つとして定着。
この日も子どもたちをはじめ100人以上の氏子が見つめるなか、数百キロ以上離れた遠い信州の地に伝わる親王の物語を聞かせた。
神事にも参加したほか、親王と母親の井上内親王の墓も参拝。
今年6月には御霊神社の藤井治宮司が宮田村を訪問するなど相互交流も始まっており、同委員会メンバーの田中一男さんは「宮田村の認知度も年々高まっており、今後もつながりを深めていければ」と話した。 -
宮田村消防団バイク隊にジャケット貸与
災害発生時に機動性を生かして情報収集などを効果的に行おうと今年4月に発足した宮田村消防団のバイク隊に防寒ジャケット6着が新たに配備された。28日に行われた消防団の秋季訓練に合わせ、6人のバイク隊員への貸与式が行われた。ジャケットは紺とオレンジのツートンカラーで、背中に白の反射材で「宮田村消防団」と文字が入っている=写真。隊員は「これを機にさらに訓練に励み、万一の際の任務遂行には万全を期して当たりたい」と決意を新たにしている。
ジャケットの購入費は消防団員公務災害補償等共済基金の安全装備品整備等助成金を充てた。 -
むらづくり協議会提言、村政への反映を検証開始
2年前に宮田村の自立の村づくりについて幅広い分野で村に提言した・スむらづくり協議会・スを前身とする村民グループ「むらづくりネット宮田」(保科治男代表)は26日夜、提言内容がどのように村の施策に反映されているか検証を開始した。現状の課題も含めて精査。住民と行政の協働による村づくりのアイデアも盛り込みながら来年1月中をめどにまとめ、村へ新たな提言を行う考えだ。
検証初日のこの日は、元協議会メンバー10人に加え、呼びかけに応じた村議4人も参加。さっそく現状の村政について意見を交換する姿もあり「自立を決めた直後の熱が冷めてきている」などの声もあった。
むらづくり協議会は当時の村長が私的諮問機関として2004年6月に設置し、公募を含め住民、村職員58人で構成。財政、福祉、教育、産業などあらゆる村づくりを・ス官民協働・スで議論した。
05年5月の提言後は、協議会有志が継続団体として「むらづくりネット宮田」を設立。
福祉マップや地域健全育成のシンボルとなるトーテムポールを作成したりと、住民側から村づくりを支えようと活動を行っている。
今後は「行財政、産業」と「福祉環境、教育文化」の2グループに分かれ提言内容の反映具合を評価。現状把握するなかで議論を深め、新たな課題やアイデアもまとめていく。
保科会長は「知恵がなければ自立は困難。それを出し合える機会にしたい」と話した。 -
休み時間に抜き打ちで避難訓練
宮田村宮田小学校は25日、調理室から火災が発生した想定で休み時間に避難訓練を行った。児童には事前に知らせず・ス抜き打ち・スだったが、6分ほどで校庭に避難を完了。見守った伊南消防の署員も「落ち着いていて非常に良かった」と講評した。
教室から離れる場合もある休み時間などは、校内各所に設定した所定の避難場所に一時集合し、駆けつけた教諭の引率で校庭に避難するよう徹底している。
この日の訓練は全く児童に知らされていなかったが、自分の今いる場所を適切に判断して行動した。
教職員による初期消火の訓練もあり、全児童が見学。万が一に備え意識を高めた。 -
保育園で保護者が「保育参加」
宮田村の3保育園は25日までの3日間、普段の参観とは違って保護者が園の生活を体験する「保育参加」を行った。我が子以外の子どもたちや保育士、親たちと相互にふれあいを深めるなかで、幅広い視野で子育てを考えた。
運動を一緒にやったり、時には教えたり。散歩に出かけ、村の図書館で読書を楽しんだりと、多くの保護者が子どもたちの保育園の生活に肌でふれた。
「普段の参観日だと子どもたちも違った雰囲気になってしまうが、この保育参加だと本当の姿が見てもらえる。保護者の皆さんも積極的に動いてくれます」とある保育士は話す。 -
第4次老人保健福祉、介護保健両計画の立案に向けて高齢社会等懇話会
宮田村高齢社会等懇話会は25日に役場で開き、介護者やサービス事業者、医師ら15人の委員を委嘱。今後2009年度末に策定する村の第4次老人保健福祉、介護保険事業両計画の立案に向けて意見を具申する。
委員の任期は09年度末までで、会長にボランティア連絡協議会長の仁科智弘さん、副会長に民生児童委員協議会長の浦野勝人さんを互選。
席上、仁科会長は「急激な高齢化社会をマイナスではなくプラスとして受け止め、行政と協働しながら福祉の一端を担っていきたい」とあいさつした
村の介護保険の現状について担当職員が説明。今年8月31日現在の介護保険認定者は245人で、65歳以上の高齢者全体に占める割合(認定率)は11・6%。2003年度に比べて1ポイント上昇している。 -
単独・ス初・スの音楽会、宮田中に歌声響く
宮田村宮田中学校は25日、単独開催は初めての音楽会を同校体育館で開いた。各学級が歌声あわせて練習の成果を披露。清らかなハーモニーを響かせた。
同校は昨年まで学校文化祭「梅樹祭」の一つのプログラムとして音楽会を開いてきたが、今年初めて別日程にした。
混声2部、3部合唱などで各学級が心ひとつに。保護者や地域の人も数多く詰めかけた会場に、若さあふれる歌声がこだました。
特に最後の・スクラス合唱・スとなった3年生は、聴き応えある力強さとやさしさが表情にもあふれた。 -
村教委が全国学力テストの数値公表しない方針確認
宮田村教育委員会は24日に定例会を開き、43年ぶりに実施した全国学力テストの宮田小、中学校における正答率などの数値について、公表しない方針を確認した。
同村は小、中学各1校のため、数値結果の公表は学校の特定につながることなど考慮。同教委によると、結果は他の学力テスト同様に学校での個々の指導に活用する。
定例会では、友好協力関係にある日本福祉大学(愛知県)の自治体推薦枠で、宮田村から受験した2人がいずれも子ども発達学部心理臨床学科に合格したと報告。
昨年は自治体推薦枠の村内受験者はいなかったが、この制度による同大合格者は導入5年目で今回含め10人に達した。 -
農作業する祖父の姿を作品に、宮田小6年唐澤君が全国優秀賞
農業で働く家族をテーマに約1200人の子どもたちから応募があった「第12回さなえ全国図画コンクール」で、宮田村宮田小学校6年の唐澤健太君(12)=河原町=が最優秀含め5点のみの優秀賞に見事輝いた。大好きな祖父が田植えしている様子を描いた力作。唐澤君の弟で同小3年の諒太君、同学年の橋爪優君も地区特別賞を受けた。
農業機械大手の井関農機が主催するコンクール。
健太くんの作品「じいちゃん毎年おいしいお米をありがとう」は地区審査を通過し、475点に絞られた全国審査でも最優秀に次ぐ高い評価を得た。
少年野球で忙しくなかなか農作業に立ち会えなかったが、いつも美味しいお米をつくってくれる祖父へ感謝の気持ちをこめて作品に。田んぼの色なども特に気を配って仕上げた。
「絵を書くのは微妙」と話し、今までに大きなコンクールの入選もないが、祖父を思いやるやさしさが全国に認められる作品となった。 -
上伊那南部小学校音楽会
07年度上伊那南部小学校音楽会が24日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。南部教職員会(会長・小川清美東伊那小学校長)主催。駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村、10小学校の6年生児童約600人が一堂に会し、それぞれが練習を積み重ねて仕上げてきた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、児童らは順番に従い、緊張した表情でステージに登場。学校の規模によって人数の多少はあるものの、それぞれの持ち味を十分に発揮し、精いっぱいの演奏を披露した。
小川会長はあいさつで「演奏する心と聴く心。2つの心を育て、芸術の秋にふさわしい音楽会にしよう」と呼び掛けた。