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大型連休を控え、シルバー人材が広場の草刈り
大型連休を前に、宮田村の総合公園ふれあい広場(新田区)で、村の委託を受けた地元のシルバー人材センターの女性たちが草刈りを行った。散り始めの桜が舞うなか、快適に利用してほしいと、熱心に作業した。
同広場は村外からも数多く訪れる穴場的な人気スポット。芝生や水場、遊び場などが充実しており、毎年連休中は多くの家族連れらで賑わう。
広場の清掃、美化などはシルバー人材センターが村から受託。定期的に手を入れており、行き届いた環境を保っている。
この日も、7人の女性たちが心をこめて、広大な敷地内でせっせと作業。「多くの人に使って頂くのだから、きれいにしておかないと」と、汗を流した。 -
元気に初めての参観
宮田村の宮田小学校は25日に授業参観を行った。1年生にとって初めての参観で、我が子の学習の様子を見守ろうと、多くの父母が駆けつけた。
1年2組は国語の授業。教科書を元気に読む子どもたちの姿に、保護者の顔もほころんだ。
入学から20日ほどが過ぎて、新入生も学校の生活に慣れてきた様子。自分から手を挙げて発言する姿も目立ち、学習の成果を発表していた。 -
宮田村でクマ出没
宮田村新田区のマス養魚場近くの県道で、26日と28日のそれぞれ夜間に体長2メートルほどのクマが目撃された。村西側一帯の山麓で近年、クマが頻繁に出没。一昨年の8月には今回の現場から4キロほど離れた北割区で人が襲われてケガを負った例もあり、村や警察などは住民や通行者らに注意を呼びかけている。
目撃現場はいずれも養魚場から数百メートルの範囲内で、体格なども似通った大きなクマ。いずれも1頭でいる所を目撃されており、県道を横切って太田切川や黒川方面に逃げた。
付近に民家は少ないが、村は広報を通じて注意を呼びかけるほか、夜間パトロールも実施。捕獲用の檻(おり)を近く設置する。駒ヶ根署も巡回広報を始めるなど、警戒している。
天竜川漁協が運営する養魚場では昨年の春から夏にかけて、クマが連日のように出没。大型のクマを捕獲したが、養殖しているマスが獲られるなどしたため、電気柵を設けた。
柵設置後は目立った被害もなく、現在もクマが場内に侵入するケースはほとんどないという。
ただ、冬眠から目覚めたクマが、付近一帯をエサ場にしているとも考えられ、同養魚場や役場の関係者は「排水口にたまったり下流に流れた魚をつかまえているかも」と話した。 -
大久保区班対抗ソフトバレー
宮田村大久保区の班対抗ソフトバレーボール大会は23日、村体育センターで開いた。隣近所が力を結集。楽しみつつ優勝目指した。
区内5つの班がそれぞれ2チームを編成。年齢、性別関係なく、ワイワイにぎやかに試合に臨んだ。
パワーある若者に負けじと、団結力で対抗する中高年の姿も。ボールが軟らかいだけに、微妙な感覚が勝敗を分けた。
優勝は5班だったが、敗れたチームも地域のきずなを深め、体を動かす楽しさも満喫していた。 -
新田区敬老会
宮田村新田区の敬老会は23日、村文化会館で開いた。70歳以上116人のうち55人が出席。分館や区を中心に地域の人たちがもてなし、高齢者の今までの労苦をねぎらった。
料理を食べながら、ひざを交えて歓談。各種団体が踊りなどの余興で盛り上げ、会場一体となって歌う場面もあった。
最後に地区児童会の4縲・年生がステージに登場。「これからも元気で長生きして」と願いをこめ合唱した。
児童から一人づつに花束も手渡され、おじいちゃん、おばあちゃんは感激の表情。
「ありがとう」と心温まるプレゼントを受け取っていた。 -
南割区の敬老会
宮田村南割区の敬老会は23日、同集落センターで開いた。公民館分館などの主催で、70歳以上206人のうち42人が出席。地区の子どもたちが踊りを披露するなど、地域あげて長寿を祝った。
初めての試みとして、村内でつくられた山ぶどうワインで乾杯。地域の人たちが用意してくれた美味しい料理に舌鼓を打ちながら祝宴が始まった。
区内の保育園児がステージにあがり余興。全身使って踊る姿に参加した高齢者は目を細め、元気をもらっていた。
その他にも各種グループ10組ほどが出演。自慢の芸で楽しませていた。
加藤清人分館長、保科幸雄区長は「皆さんの尽力で今の南割区がある。今も子どもの通学見守りなどお世話になっている」と感謝の言葉を述べた。
高齢者を代表して春日敏夫さんは「過ぎてみれば、あっという間にこの年齢になった。長野県は健康長寿といわれるが、私たちも元気に暮らしたい」とあいさつした。 -
山田住職が唄導師の大役見事に
宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職が、44歳の異例の若さで同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市)で催行された御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師をつとめた。宗祖・法然上人の法要を大僧正にかわって執行。長時間に及んだが、見事に大役を成し遂げた。
唄導師は60代から70代の長い経験を積んだ僧侶から選ばれるのが一般的。
年齢から辞退することも考えたという山田住職だが、最高位の僧侶しか着ることのできない荘厳な緋衣(ひのえ)を身にまとい、厳粛な法要を落ち着き払って営んだ。
多くの檀家が参加し、張りつめた雰囲気が3時間ほど続いたが、役目を果たした山田住職は「無事にお勤めすることができたと思う」とホッとした表情を見せた。
宮田村からも約120人の檀家が駆けつけ、住職の一世一代の勤めを見守っていた。 -
ひまわり号のバス旅行
宮田村の車イス利用者やボランティアらでつくる、宮田地区ひまわり号実行委員会サークル「ひまわり」は22日、岐阜県の花フェスタ記念公園(可児市)と日本昭和村(美濃加茂市)にバス旅行。満開の花々を満喫し、古き良き昭和30年代にタイムスリップした。
今年で13回目。普段は外出も難しい重度の障害者もいたが、看護師や県看護大学の学生、地域のボランティアも多数同行し、ともに旅を楽しんだ。
日本一のバラ園がある記念公園。季節が早いため屋外のバラはつぼみだったが、ハウス内では満開となり、一行を出迎えた。
「素晴らしいねぇ」と、貴婦人のような可憐な花の姿にうっとり。お土産にバラの香水を買い求める姿もみられた。
女優の中村玉緒が村長を務めていることでも有名な昭和村では、昔懐かしの遊びなどを体験。時間を忘れて興じていた。
「天気にも恵まれ、今年もみんなが一緒になって旅行することができた」と代表の三浦さん。行き帰りの車中ではゲームや会話なども楽しみ、交流の輪を広げていた。 -
低温に警戒を
農協が果樹栽培農家に呼びかけ平均気温を大きく下回る状態が続いていることから、宮田村のJA上伊那宮田支所は、遅霜や極端な低温に対して農家各戸に警戒を呼びかけている。
同村駒が原地区では、26日朝の最低気温が氷点下1・5度まで下がった。最近1週間は低温の状態が続いており、リンゴなどの果樹も平年より3日ほど生育が遅れている。
同支所によると、大きな被害には至っていないが、ナシなどに若干の障害も出始めているという。
2004年には上伊那南部がこの時期に凍霜害に襲われ、宮田村でも平年比でリンゴ、ナシの収獲量が3割減となる被害が発生。
「今年はその時の気候状況に似てきている」(同支所)こともあり、FAXや有線などを通じて栽培農家に繰り返し注意を呼びかけている。
凍霜害は開花中が最も警戒すべき期間。村内ではナシが28日、リンゴも連休中の開花を予想している。 -
役場窓口の時間延長本格実施
宮田村は26日までに、1月から毎週水曜日に試行してきた役場窓口の時間延長を、連休明けの5月10日から本格実施すると決めた。毎月第3日曜日の午前中に開いている休日窓口は、1年間試行期間を伸ばす。
対象窓口は住民係と税務係で、試行と同じく水曜日に実施。通常午後5時15分を7時まで開く(祝祭日は除く)。
試行してきた各種証明書の発行、税金収納に加え、水道料金、保育料、住宅使用料、介護保険料の収納も新たに取り扱う。
1月から3月末までの実績をみると、延長時間の1日当たり平均取り扱い件数は6件ほどで、利用者数は4縲・人。
証明関係の利用が多いが「税以外の料金収納の取り扱いについても需要があり、本格実施にあわせて導入することにした」と村総務課は説明する。
試行を継続する休日窓口についても、取り扱い業務などは時間延長の窓口と同じ。午前8時半から正午まで開く。
延長、休日ともに、住民係、税務係各1人の職員が交替で対応。「やむを得ない場合を除き時差出勤を基本にして、超過勤務(残業扱い)にならないようにする」(総務課)としている。 -
地域にも愛される観光ホテルに
会社幹部と住民サポーターが懇談宮田観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化の課題を抱える宮田村の第3セクター・宮田観光開発の幹部と、同社の社外モニター機関「サポーター会」が26日、地域に根ざしたより良い観光施設を目指して懇談した。サービス向上、柔軟な商品設定などを求めてサポーター会は9項目を提言。会社側は善処する方針を示し、新たな誘客の手段として、朝市の開催なども検討していると説明した。
会社側から清水忠夫社長と2人の常勤取締役のほか、実務の幹部3人が出席。赤羽正リーダーら3人のサポーター会メンバーが提言内容を説明した。
宴会や冠婚葬祭など割安感のある商品設定や、きめ細かな客への対応で地元にも愛されるホテル運営を要望。
清水社長は「低料金でもサービスを落とさず、地元に多く利用してもらえる施設に生まれ変わる」と答えた。
小田切英夫専務は、マレットゴルフ大会と食事、入浴をパックにした新商品を5月から始めると紹介。
地元農家の協力を受け、ホテル前で朝市を開催する計画も示し「地元に愛され、さらにお金をかけなくてもできる施設づくりを進めたい」と話した。
接客や宣伝広報のあり方、施設内の備品、消耗品改善など、突っ込んだ内容も議論。取締役が退席し、サポーター会と幹部社員が懇談する場面もあり、現場の生の声も聞いた。
サポーター会は経営に地域の声を反映させようと、村民5人を同社が指名して発足。意見や要望は随時、観光開発に吸い上げていく考えで、今回が昨年末の発足後初めての提言、懇談となった。 -
デイサービス利用者がお花見
宮田村社会福祉協議会のデイサービスセンターはこのほど、デイサービス通所者を対象にお花見を行った。飯島町の与田切公園まで足をのばし、満開の桜を満喫した。
全ての利用者に花を楽しんでもらおうと、開花にあわせて連日実施。バスに揺られて到着したおじいちゃん、おばあちゃんは、眼前に広がる桜の園に歓声をあげた。
道中で仕入れた桜まんじゅうを食べながら、ゆっくりと見物。心地良い昼下がりが過ぎていった。 -
全日本軟式野球上伊那地区大会で1部宮田クラブ、2部エプソン伊那松島が優勝
第50回高松宮賜杯全日本軟式野球上伊那地区大会は23日、宮田球場で開き、1部は宮田クラブ(宮田村)、2部はエプソン伊那松島(箕輪町)が優勝した。両チームは5月20、21日の南信大会に代表として出場する。
宮田クラブは、打線が好調。準決勝は11点、決勝は12点を取って激戦を制した。
エプソン伊那松島は対照的に得点を守り、接戦を乗りきった。 -
予算執行説明で職員にゲキ
村長が改めて危機意識を喚起宮田村は25日、職員対象の予算執行方針説明会を開いた。清水靖夫村長は、村の中期的な財政試算にふれ「何も手を施さなければ、財政再建団体に陥ることは間違いない」と、危機意識を喚起。協働のむらづくりの気運が住民側から高まっているとも指摘し「我々行政がどのように加わるかが問われている」と、ゲキを飛ばした。
地域づくり支援事業などを活用して、住民の自主的なむらづくりが活発化していると説明。
職員に地区担当制を機能させるように求め、「言われて行動するのではなく、自分が受け持つ地区で何か課題か考えて取り組んでほしい」と呼びかけた。
また、厳しい予算で乗りきっていくために、前例依存の体質を断ちきるように要望。「与えられた予算を100%使いきることは誰でもできる。いかに、少ない予算に絞り込み、効果を出すかが重要」と続けた。 -
ともに支えあう「なごみ家」2周年
介護予防等拠点施設として事業化され、開所から2年が経過した宮田村のなごみ家。24日には利用する障害者やボランティア、地域住民が集まり活動発表、報告会を開いた。用途や目的が曖昧なまま、国の補助で建設された経過はあるが、住民有志が積極的に運営参加するなど幅広い交流の場に成長。あらゆる自立が問われるなか将来的課題もあるが、孤独感を抱えた障害者や独居老人など・ス心の居場所・スとなっている。
「楽しみつつ支え合う。村が掲げる協働のむらづくり。その気になればできることを証明してくれた」と、清水靖夫村長はなごみ家の事業に胸を張る。
当初、障害者やその家族のケア、認知症予防などの利用を計画したが、昨年度の利用者数はのべ5895人。団体は20を越えた。
「施設はできたが利用がない」ではなく、「みんなで利用しよう」と発想を転換。開所前から有志が利用検討委員会を設けるなど、住民参画は進んだ。
管理する職員も地域連携を大切にしながら運営。住民を講師にした各種教室なども随時開き、誰もが自由に参加できるバリアフリー化が目につく。
検討委員会の辰野恒雄代表は「地域の力を再認識した2年間」と振り返る。
この日の報告会には、約60人が参加。なごみ家の開所とともに始まった聴覚障害者のデイサービス・もみじ会の参加者は「障害者は孤独だが、なごみ家では色々な人と交流ができ、友達になった。声をかけてもらうと、頑張ろうという気持ちになる」と話した。
村ボランティア連絡協議会の仁科智弘さんは「なごみ家には区別がない。私たちはボランティアしているようだが元気と勇気を逆にもらい、助け助けられる相互関係が成り立っている」と指摘する。
辰野さんは課題も挙げる。「利用者一人ひとりが、どのように自分自身の生活に結び付けていくか」。支えあいの中から自立の姿を模索したいと話す。 -
宮田歌謡曲友の会
みのわ園でボランティア宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は23日、箕輪町三日町の特別養護老人ホーム「みのわ園」を訪問し、なじみのある歌謡曲を熱唱して利用者を楽しませた。
ボランティア活動の一環として上伊那各地の福祉施設を訪問し、5年目になる。みのわ園が本年度最初の慰問で、会員6人と日本舞踊グループの2人が歌と踊りのショーを披露した。
「北国の春」を全員で熱唱したあと、「手まり花」「ほろよい酔虎伝」「海の匂いのお母さん」などを次々と熱唱。歌の間に「天竜月夜唄」「みだれ髪」などの踊りがあった。利用者は歌に合わせて手拍子したり、出演者と握手して楽しい時間を過ごした。 -
バイク隊発隊目指してアトラクション
消防団観閲式で地域、関係者にPR宮田村消防団(平沢成己団長)は23日、春季訓練と観閲式を中央グラウンドで開いた。バイク隊の編成を検討していることから、バイクを活用した偵察、情報収集のアトラクションを初めて実施。観閲した関係者や地域に向けて、隊の必要性と意義を示した。
団員有志4人がアトラクションに参加。大規模地震が発生し、寺沢林道と太田原橋を視察すると想定した。
2つの小隊に分かれ、本部に無線で被災状況などを報告。迅速に動けるバイクの機動性の高さを見せていた。
バイク隊は県内でも広域消防などに設けられる例は多いが、消防団は上田市など全国的にも数少ない。村消防団は関係者や地域の理解を図りながら、発隊を目指している。
観閲式では、小、中隊の規律訓練のほか、救護、ラッパの特科訓練も実施した。
救護訓練は骨折したけが人を応急措置して搬送。各地区の自主防災倉庫に配備されている担架を使い、緊急時にも地域で使えるようアピールしていた。 -
一面の菜の花が満開
宮田村北割区の真慶寺近くで、一面植えられた菜の花が見頃を迎えている。2戸の農家が「みんなに楽しんでもらえれば」と3年前に種付け。・ス黄色のじゅうたん・スは目に鮮やかで、南アルプスの残雪に映えている。
農地が隣り合う春日好章さんと春日甲子雄さんの2戸が栽培。以前は飼料用のトウモロコシを栽培していた畑を活用している。
満開となった22日も近所の人らが訪れ、花を摘んだり、写真撮影する姿がみられた。好章さんの妻・喜代ミさんは「箕輪など遠い所からも来てくれる。純粋に花を楽しむだけだが、喜んでもらえたら」と話していた。
今月いっぱいが見頃だという。 -
遺族会が平和の誓い新たに招魂碑を清掃
宮田村遺族会(春日要会長)は20日、武道館横にある戦没者をまつった招魂碑周辺の清掃美化作業を行った。不戦と平和の誓いを新たにしながら、国のために命を落とした人たちの霊をなぐさめた。
毎年、村の戦没者慰霊祭を前に作業。約15人が参加して、周辺の草刈りや植木のせん定、清掃などを行った。
「悲惨な戦争の歴史が希薄になりつつある。意識を高め、気持ちを新たに戦没者を慰霊したい」と春日会長。
会員は平和を実感しながら、黙々と作業を続けていた。 -
商工会改革から5年、自立に目安
宮田村商工会は21日、第45回通常総会を商工会館で開いた。役員改選で前林善一会長、平沢隆副会長の留任、山田益氏の副会長新任を決めたほか、本年度の事業計画も承認。自立を宣言する会の基盤をより強固にするため、地域経済への波及効果をあげながら自主財源を確保していくとした。
同商工会は2000年度に5つの改革プランをまとめ「自立」を宣言。会員の経営支援に加え、ビジネス教室や旅行紹介事業など独自の収益事業も展開。地域全体の活性化も見据えて、プレミアム商品券「梅が里」の通年発売、住宅改良支援事業なども始めている。
総会で前林会長は「改革から5年が経過し、自立していく目安も立った。今後も商工会本来の経営改善事業と、収益事業ともにきちんとやっていく」とあいさつした。
本年度も引き続き、収益事業、地域活性事業を実施していくが、得た収益などで会員企業や従業員らを積極的に支援。商工貯蓄共済の融資利子補給を初年度100%補給するなどの新制度も設ける。
席上、退任役員の紹介もあったが、副会長を退いた増田清氏は「村商工会の注目度は高い。会本来の役割も忘れず、ますます発展させてほしい」とエールを送った。 -
結婚相談所合同引き継ぎ会
宮田村結婚相談所結婚相談員、補助員の合同引き継ぎ会が19日夜、村デイサービスセンターで開かれた。各地区1人づつ配置している補助員のうち、8人が新たに入れ替わったが、良縁につながるよう本年度も情報を細かに交換していこうと確認した。
同相談所の新井友也代表が昨今の状況を報告。「宮田村だけでなく、各市町村とも結婚難。見合いまでいっても、その後に続かない」と説明した。
村相談所の昨年度の実績は、紹介78件、見合い17件、来所登録が13件あったが、成婚はゼロ。近年は年間1、2件成婚していただけに厳しい結果となったが、交際しているカップルは複数ある。
同相談所事務局の村社協は「昨年度は準備期間ととらえ、今後に期待したい」と報告した。
権兵衛トンネルが開通したことで、本年度は今まで交流機会のなかった木曽谷の相談所との交流も計画。さらにアンテナを高くして、未婚男女の橋渡しを進めていく考えだ。 -
本坊酒造信州工場創設20周年記念して「ツインアルプス」発売
宮田村新田区の本坊酒造信州工場は、工場創設20周年を記念して、主力ウィスキーの新商品「ツインアルプス」を5月15日に発売する。工場を立ち上げた当初の原点に立ち戻り、気軽に楽しんでもらえる商品として設定。「特に地元の人に親しんでほしい」と、山々に囲まれた伊那谷をイメージしてネーミングした。
鹿児島に本社がある同酒造は、洋酒事業の主力工場として1985(昭和60)年に宮田村に工場を開設。
駒ケ岳山麓の良質な水と豊かな環境を利用して、ワインや梅酒など製品の幅は広がったが、現在もウィスキー、ブランデーの主力工場としての位置付けは変わらず「マルスウィスキー」の名で親しまれている。
「ツインアルプス」は、7年以上のモルト原酒に3年以上熟成したグレーン(とうもろこし原酒)を調合。
軟らかいアルプスの水の特徴を活かし、オーク樽の風味とモルトの華やかな香りを漂わせる、素直な仕上がりとなった。
価格は720ミリリットル入り1194円(税抜き)とリーズナブルに設定。初回出荷は2縲・千本を予定し、地元販売にも力を入れる。
「焼酎などと同じように、気軽に味わってもらえれば。2つのアルプスに囲まれた、この地で育んできたウィスキーの原点を多くの人に味わってほしい」と藤野公宏工場長は話す。 -
宮田村商工会役員改選で前林会長留任
副会長は現職の平沢氏と、新任の山田氏に宮田村商工会は21日、総会を開き役員を改選した。前林善一会長、平沢隆副会長は留任。増田清副会長の後任には、山田益ティービーエム社長が就いた。任期は3年。
会長2期目の前林氏は席上、村商工会の自立をより強固にするため「会本来の経営改善事業と、収益事業ともに力を注ぐ」と説明した。
会長、副会長以外の新役員は次の通り。○は新任。
▽監事=石沢茂男、奥田憲一▽理事=宮下進八郎、平沢由幸、林靖子、○中谷俊治、○有賀健一(以上商業部会)北原健一、○長崎紀夫、○野溝昭次、山崎明(以上工業部会)黒河内勇雄、○平沢成己、○原田勝則(以上建設部会)前林裕一(青年部) -
おやじ塾が史跡巡り
歴史をたどり、地元の良さを再発見中高年男性がさまざまな挑戦をする宮田村公民館のおやじ塾は18日、村内中越区の史跡をめぐった。陽気にも恵まれて楽しく散策。南羽場の石造物群などを見て歩き、桜が満開の北の城では花見を楽しみながら歴史ロマンにふれた。
古くからある集落の入口に、江戸時代中期の石碑をはじめ、庚申塔(こうしんとう)や馬頭観音など62基もの石造物が立ち並ぶ。
参加した約20人のメンバーは圧倒されながらも、民衆が築いた知られざる豊かな風土、歴史に想いを馳せた。
区の由来にもなり、、中世に一帯を本拠としていた土豪「中越氏」の居館跡とみられる、下の城、北の城にも足をのばした。
北の城では100本近い満開のソメイヨシノがお出迎え。「素晴らしい。村内にもこんな良い場所がある」と、地元の良さも再発見していた。 -
中村局長と城倉主任に公社総裁表彰
民営化に向けて、全局員の弾みに宮田村宮田郵便局の中村文昭局長、城倉将英主任が郵政公社総裁表彰を受け、20日に同局で開いた郵政記念日式典で伝達した。同局は貯金、保険営業の両事業で信越支社長表彰も受章。局長表彰の2人とあわせ、全局員で来年10月の郵政民営化に向けて弾みをつけた。
中村局長と城倉主任は、郵便事業における成績と企画立案が高く評価された。
局長表彰は西村克弘主任と職員の小林美保子さん。ともに郵便事業の功績が認められた。
西村さんは式典で「民営化も迫りニーズ多様化の対応が求められる。信頼されるサービス提供のため、プロとしての自覚と責任を持ち、お客様の立場で愛される宮田局を目指す」と決意表明した。
中村局長も地域に密着した郵便局の良さを強調。
「これだけの住民サービスができる機関は他になく、民営化は残念。しかし、一度決まったからにはギアチェンジして、民営化でどうやっていくんだという気持ちならないと上手くいかない」と局員を激励した。 -
村民みんなで・ス名物丼・ス考えて
村民みんなのアイデアで、ソースカツ丼に続け‐。宮田村商工会青年部は、村民に公募して、当地ならではの名物丼をつくろうと計画している。連休前後からアイデア募集をかけ、年内には試作品を完成させる予定。「一般の人だからこそ、制約なく自由な考えが集まるはず。・スどんどん・ス応募して」と夢がふくらんでいる。
近年、飯島町のさくら丼、辰野町のホタル丼など、特産品を食材に用いたり、イメージした名物丼が伊那谷の各地に誕生。
飲食業者らが中心になって開発する例が大半だが、同青年部は「既成概念にとらわれず、自由な発想でみんなでつくろう」を合言葉に立ち上がった。
村観光協会とのタイアップで、今月末ころに村内全戸へ応募用紙を配布。
丼の中味が分かるような簡単な図や、名称、料理説明を記入してもらい、役場や商工会館、村内商店数店舗に連休前後にも設置する応募箱に投かんしてもらう。
5月末が締め切りで、優秀作品には豪華景品も用意。厳選したアイデア、デザインを基に、青年部員がアレンジを加えて完成を目指す。
企画する同青年部ふるさと創造委員会の春日真一委員長は「食べ物は、村内を訪れた人、通過する人の足を止める目玉になる。村民の意見を吸いあげながら、宮田ならではの名物を創りたい」と話している。 -
白心寺の花まつり
宮田村町2区の白心寺(山田弘之住職)はこのほど、釈迦の生誕を祝う「花まつり」を開いた。稚児行列や大数珠くくりなど、子どもたちが伝統の仏事に親しんだ。
稚児行列では誕生のシンボルでもある「白象」を全員で引き、寺周辺の約2キロを行進。檀家役員が甘茶を沿道住民に振る舞い、祝った。
寺に戻り、釈迦像への甘茶かけや大数珠くくりなども体験。子どもたちが主役となり、にぎやかにまつりを繰り広げていた。 -
高齢者世帯を考慮に入れて、防災体制充実を
30年ほど前に分譲された住宅団地のため、高齢者世帯が多い宮田村大原区(唐澤正一区長)は、区民誰もが対応できるように災害時の初動体制マニュアルを整備しようと動き出した。若者が働きなどで区外に出ている時間帯の災害発生も想定して、昼夜別、平日・休日別の対応法も検討。昨年再整備した自主防災組織を軸に、訓練や連絡体制の充実を図っていく。
自主防の役員がこのほど、区公民館に集まり今後の取り組みについて懇談。
毎月の定例清掃日に消火栓を使った訓練を行い、高齢者を含め全区民への周知徹底を図っていくことなど確認した。
さらに自主防内に設けてある消火、救護、情報収集、避難誘導、給食・給水の各班が有効に機能するよう、すぐにでも取り組みが始められる活動内容を出し合った。
救急車が来ないことを想定した救護対応、区内業者の協力による重機や仮設トイレの確保、浄水器の導入、訓練などが挙がった。
今後さらに検討を進め、自主防の事業計画に盛り込んでいく。 -
消防団がバイク隊編成を検討
宮田村消防団(平澤成己団長)は、災害時の情報収集、偵察活動に活用できないかと、バイク隊編成の検討を進めている。県内でも消防署組織などに隊が設けられている例は多いが、消防団では上田市など全国的にも数少ない。関係機関や住民理解も図りながら調整していく方針。
機動性が高いバイクは、災害時に威力を発揮するとして近年は注目度も高い。平澤団長は「村消防団としても情報を確保する手段として、利用ができればと考えている」と説明する。
県消防協会は「補助を受けて整備した上田市の例は聞いている。県内の他市町村の消防団の動向は未調査なので詳細は不明だが、正規に編成したという情報は入っていない」と話す。
団員の中からバイク免許保持者を調査。隊の正式な結成は未定だが、23日の春季訓練の中でアトラクションを予定し、隊の意義や中味を多くの人に理解してもらう考えだ。 -
遺族会総会で平和訴え
戦争で家族を失った人らでつくる宮田村遺族会はこのほど、総会を開いた。春日要会長は昨年度、フィリピンや沖縄の戦跡を慰霊した様子を報告。遺族として、戦争の悲惨さを語り継ぎ、活動を通じて反戦を訴えていこうと呼びかけた。
「悲惨な歴史が風化しようとしている。二度と戦争をしないように、語り継ぎ、後世に伝えるのが私たち遺族の役目」と春日さん。
一方で、国や県の遺族会の戦跡地慰霊巡拝した時の様子も語り「傷跡は国内外に残っている。後始末ができていないのが現状だ」とも憂えた。
総会では本年度の事業計画などを承認。4月28日に開く村の戦没慰霊祭のほか、各種行事に参加して二度と戦争を起さないよう、英霊に誓う。