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赤穂中大運動会
上伊那で唯一の中学校大運動会が9日、駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)で開かれた。男子棒倒しや女子騎馬戦、代表選手によるリレーなど十数種目が校庭狭しと繰り広げられ、生徒らは有り余る若いエネルギーを思い切り競技にぶつけた。
呼び物の「大蛇」は上半身裸になった男子生徒が一列になり、全員が手をつないだままで次々と地面に寝そべってゆく速さを競う競技。生徒らは離れてしまいそうになる手に力を込めて苦しさに耐えながら、懸命に競技に取り組んでいた。大蛇は過去、校内でのいじめの原因になったことからしばらく・ス冬眠・スさせられていたが昨年、もう大丈夫竏窒ニ解禁となった。今年は得点種目となって完全復活した。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十騎が土ぼこりを巻き上げて校庭中を駆け巡り、甲高い叫び声を上げながら帽子を取り合う必死の攻防竏秩B男子に負けない熱い戦いを繰り広げた。
訪れた保護者らは、大人並みの体格の生徒が校庭を縦横に駆け巡る迫力に「さすが中学生だねえ」などと感心しながら大きな声援を送っていた。 -
赤穂高で国際理解特別授業
駒ケ根市の赤穂高校(米山明広校長)は7日、母国イラクで病気の子どもたちに院内学級で勉強を教えている教師のイブラヒム・ムハンマドさんを講師に招いて国際理解特別授業を行った。普通科言語文化コースの1年生約40人が授業に臨み、イラクの現実と命の大切さを学んだ。ムハンマドさんはイラク戦争に巻き込まれて妻を亡くした自身の経験や、勤務するバスラの院内学級の子どもたちの悲惨な状況などを通訳を介して生徒たちに語り掛け、命の大切さと戦争の愚かさを訴えた=写真。生徒らは初めて聞くイラクの生々しい話の数々にかたずをのんで聴き入っていた。
ムハンマドさんは諏訪中央病院院長の鎌田実さんが代表を務めるJIM竏誰ET(ジャパン・イラク・メディカル・ネットワーク)の招きで8月に日本を訪れ、全国各地で講演会を開いている。 -
駒ケ根のシルバー人材センターボランティア
日ごろ世話になっている地域への感謝の気持ちを込めて駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)の赤穂地区委員会(堀弘地区委員長)は8日、JR駒ケ根駅西側一帯のボランティア除草作業を7月の第1回に続いて行った。会員約60人が参加し、歩道や植え込みや緑地帯などの雑草を取り除いた=写真。
真夏のような日差しが照りつける昼下がりの駅前で、参加者らは「草はすぐ伸びるなあ」などと話しながら、慣れた手つきで手早く雑草をむしっていた。 -
駒ケ根市で「99の日」救命講習
9月9日の「99の日」にちなんで伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は8日、一般市民らを対象にした普通救命講習を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。男女約30人が参加し、人口呼吸、心臓マッサージなどの心配蘇生(そせい)法や、AED(自動体外式除細動器)を使った救命処置の方法を学んだ。
参加者は4つのグループに分かれ、それぞれ消防署の救急隊員らの指導を受けながら人形を使った実技に臨んだ=写真。講習は初めて、という人が多く「やってみると意外に難しい」、「手順が覚えられない」などと話し合いながら、隊員の指導で何回も処置の練習を繰り返していた。 -
宮田村で殺人事件
8日午後8時35分ごろ、宮田村町一区の無職宮下秀啓さん(49)が近くに住む会社役員で兄の宮下進八郎容疑者(57)と自宅で口論となり、進八郎容疑者に包丁で胸などを刺された。秀啓さんは駒ケ根市内の病院に運ばれたが同日午後9時59分、出血性ショックで死亡した。進八郎容疑者は動機について「弟は仕事もせず、度々生活費を要求してきたので腹が立った」などと話しているという。
進八郎容疑者は自宅から包丁を持って秀啓さん宅を訪れていた。
進八郎容疑者は10日午後、身柄を地検飯田支部に送られた。 -
県食生活改善推進大会
第39回県食生活改善推進大会が7日、駒ケ根市の文化会館で開かれた。県食生活改善推進協議会と県、駒ケ根市主催。県下各地から会員など約千人の関係者が集まり、協議会上伊那支部、松本市、東御市の各協議会の事例発表や、県調理製菓専門学校校長の石坂豊明さんによる特別講演「食育の実践に向けて」などを聴いた。保健衛生功労知事表彰と県食生活改善協議会会長表彰が行われた=写真。
「より良い生活習慣の確立を目指した活動を進め、地域での支え・ス愛・スを広げます」などとする大会宣言を採択した。
表彰されたのは次の皆さん(上伊那関係分)
▼県食生活改善協議会会長表彰=気賀沢なつ子(駒ケ根市食生活改善推進協議会)木下たか子(箕輪町食生活改善推進協議会) -
小松原が女子50メートルバタフライで県、県高校新
第30回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会(日本水泳連盟主催、8月25竏・0日、東京辰己国際水泳場)の女子50メートルバタフライで、赤穂高校2年の小松原彩香(ISC駒ヶ根SC所属)が28秒46の県、県高校新記録を樹立した。
参加94人中6位となる28秒57の記録で予選を突破し、自身初の国内レース決勝に進出した。「記録を狙っていた」という小松原は、スタートから全力で臨み、ぐんぐんとスピードに乗り、約1年半前に自分でつくった県、県高校記録を0・02秒更新した。
結果は7位だったが、自己ベストを更新した。それに加えて、2回のインターハイ出場で果せなかった念願の決勝レース進出を達成し、「高いレベルで競えた、思い出に残るレース」になったという。
大会で好記録を残したことで、来年2月の日本短水路選手権の50メートルバタフライの標準記録を突破し、2年連続出場が決定。同4月にある日本長水路選手権の3年連続出場も見えてきた。
小松原は「初の決勝レース出場で自信がついた。4月の大会で好スタートを切り、高校最後のインターハイの弾みにしたい」と意気込んでいる。
タイムが入った大会の賞状を持つ小松原女子。50メートルバタフライの県、県高校新記録となる28秒46を達成した -
【記者室】「新聞はうそっぱちばっかり」
「新聞ってのはね、うそっぱちばっかり書くんですよ」…。昭和伊南病院の関係者が講演の席上で嘆いた。病院は来年4月から産科を休止せざるを得ない状況に追い込まれていて、報道各社の取材攻勢にあっている▼取材の際に話した内容が記事に正しく反映されていない、だが掲載されてしまえば反論も空しく事実として認知されてしまう竏窒サんなもどかしい思いが口をついて出たのだろう。敵意というよりあきらめに近いニュアンスがにじんでいた▼話の一言一句すべてをそのまま活字にすれば意思のすれ違いは最小限になるかもしれないが、それでは読みにくい。だから新聞には物事の本質をつかんだ簡潔な表現が求められる。筆者も真実を伝えられるよう努めます。(白鳥文男)
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小中学生防犯ポスター審査会
県防犯協会連合会、県警察本部が県内の小学4縲恍・w3年生を対象に募集した防犯ポスターの駒ケ根警察署管内の審査会が6日、駒ケ根署で行われた。寄せられた143点の作品をアイデア、オリジナリティなどを基準にして審査した結果、県審査に推薦する6点と、伊南防犯連合会入選作40点を選んだ。
審査に当たったのは赤穂高校美術科教諭の加藤千恵里さんのほか駒ケ根署の山本修作署長、山田久登次長ら5人。審査員らは「標語がいいね」「よく目立つ色だ」「良いポスターが多すぎて困るな」などと話しながら苦労して作品を選び出していた=写真。
県審査は10月に行われる。伊南防犯連合会賞入選作品は年末特別警戒期間中、管内の市町村を巡回するポスター展に展示される。
入選したのは次の皆さん。
◆県審査推薦作品=横山芽似美(赤穂小4)小山竜矢(飯島小5)白鳥知佳(飯島小6)星野純(赤穂中1)前沢優圭(赤穂中2)横山茜(赤穂中3)
◆伊南防犯連合会入選▼金賞=宮沢拓陽(赤穂小4)三枝洸喬(赤穂東小5)村沢茉美(宮田小6)伊東玲奈(赤穂中1)下島仁美(赤穂中2)長谷川隆貴(赤穂中3)▼銀賞=田中弘樹(赤穂小4)坂本飛馬(赤穂東小5)倉沢あや(飯島小6)君島颯太(赤穂中1)鈴木明日香(赤穂中2)小林さぎり(赤穂中3)▼銅賞=百瀬朱里(赤穂小4)小沢友哉(赤穂東小5)宮下雄樹(七久保小5)宮下祐美(宮田小5)市村渉(飯島小5)中島成美(中川西小5)藤沢拓也(飯島小6)板倉徹矢(駒ケ根東中1)山本さくら(赤穂中2)窪田高哉(赤穂中3)▼佳作=伊東湧也(赤穂小4)原和歩(赤穂小4)吉沢健太(赤穂東小5)竹村勇哉(赤穂東小5)田中颯馬(赤穂南小5)宮下大河(七久保小5)片桐亜耶(七久保小5)酒井由美(宮田小5)中村瞳(飯島小5)地田衣里(中川西小5)浦上さやか(飯島小6)坂野晴香(赤穂中1)伊藤峰水(赤穂中2)湯沢隆弘、小沢智文、井沢達也、近藤みか、唐沢航平(以上赤穂中3) -
地球のステージ
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生訓練所長)は5日、国際医療救援などで世界各地で活動する山形県在住の精神科医桑山紀彦さんのコンサート「地球のステージ」を開いた。訓練中の候補生約200人のほか、一般市民など約20人が人が集まり、世界平和を訴える桑山さんの演奏と映像に見入った。大スクリーンには桑山さんが訪れた世界各地の人々の生活ぶりや子どもたちの生きざまなどの映像が次々に映し出され、桑山さんは自作の歌とギターの演奏で平和への思いとメッセージを語りかけた=写真。
桑山さんは世界49カ国で医療救援活動に携わってきた。地球のステージの公演は通算千回を超えている -
県社会福祉大会表彰報告
駒ケ根市の保健補導員のOBでつくる「保健あすなろボランティア部」(赤須順子部長、16人)と、精神障害者の地域生活をサポートするグループ「メンタルケアほほえみ」(宮沢法子会長、16人)、駒ケ根市民生児童委員会長の堀千代美さんは県社会福祉大会(5日、上田市)で社会福祉功労の表彰を受けた。6日、2団体の代表者ら3人が市社会福祉協議会(北沢洋会長)を訪れ、表彰を報告した=写真。宮沢会長と赤須部長は、表彰は多くの先輩のおかげ竏窒ニ話した。北沢会長は長年の地道なたゆまぬ努力の成果だ」と笑顔で表彰をたたえた。
保健あすなろボランティア部は94年設立。デイサービスセンターや精神障害者共同作業所などで利用者の支援を続けている。メンタルケアほほえみは93年の設立以来、駒ケ根病院などで精神障害者の支援活動に携わってきたほか、精神障害者グループホームの設立にもかかわった。 -
石塚利徳遺作展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は、同市東伊那出身で昨年12月に76歳で亡くなった水墨画家石塚利徳さんの作品を中心とした特別展を来年4月22日まで開いている=写真。展示しているのは同館の収蔵品のほか、東伊那のアトリエにあった未公開作品など約80点。石塚さんとしては大作の30号の作品『大名行列』はかっぱの大名行列をユーモラスに描いた石塚さんらしい作品。平和を願う思いが込められている。普段は市議会議長室の壁を飾っているが、特別展の目玉として特に借り受けて期間中展示している。石塚さんは伝説の生き物であるかっぱを生き生きとユーモラスに描いた作品で知られる。
入館料は一般200円、小中学生100円。午前9時縲恁゚後6時。問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
【駒ケ根太鼓 岡田洋子さん】
観光イベントに、成人式などの行事に、各地の祭りに竏窒ニ市の顔として定着している伝統の駒ケ根太鼓。その将来を担う中核メンバーとして大活躍している。
「具合が悪くても太鼓を打つと元気になる。疲れなんか吹き飛びます。私にとっては元気のもと、生きがいですね」
◇ ◇
駒ケ根太鼓との出合いは3年前。仕事と子育てのほかに何か夢中になれるものを探してヨガ、太極拳などいろいろとやってみたが、性に合わなかったのか長く続けようという気になれなかった。そんな時、息子が通う小学校の運動会で、子どもたちによる和太鼓の演奏を見た。
「すごく心を動かされました。息子に『やってみないか』と勧めたんだけど、その気が全然ないようで…。それならいっそ自分でやってみよう、やってみたい、と思ったんです」
しかし太鼓を習おうにも知識もつてもなく、周囲の知人に聞いてみても「知らない」、「分からない」とつれない返事ばかり。思い余って新聞に「誰か指導者を紹介してください」と投書をしてみた。だが掲載後1カ月以上たっても反応はなし。あきらめかけていたところ、ようやく新聞社から待望の電話が入った。新聞を見た駒ケ根太鼓の指導者中坪兼吉さんが連絡してくれたのだ。
「やった! という感じ。喜んで早速練習に飛んで行きました。初日は見学のつもりで行ったら、いきなりマンツーマンの指導を受けてびっくりしたり、うれしかったり。夢中で構えやばちの握り方などの基礎を覚えました。太鼓はまったくの未経験でしたが、本当に夢中になりました。変な先入観がなかったのがかえって良かったのかもしれません」
練習は肉体的にはかなり大変で、ひざや股関節、ももなどがひどい筋肉痛に竏秩B普通に歩くことができない日もあった。技術的に難しかったのは手首のスナップを利かせること。こつを習得するまでにかなりの時間がかかった。手にはマメができ、手首を痛めることもあったが、それでも懸命にけいこを重ねた。
2カ月後、初めてのステージに立った。会場は市文化会館の大ホール。成人式のアトラクションでの演奏だった。
「締め太鼓を打ちました。舞台の端っこで、先輩たちの打つのを横目で見ながら…。緊張感はありましたが、客席は見えていたし、上がることもなくて気持ちが良かった」
習い始めた時はただ打てるだけで満足だったが、一度舞台を経験したことで太鼓の魅力のとりこになった。さらに練習に打ち込み、舞台を重ねるごとにめきめきと上達した。
「幕が上がっていく時の緊張感、演奏が始まって曲に集中している時の感覚…。何ともいえませんね。舞台での演奏中も、楽しくて思わず笑みが浮かんでしまうことがよくあるんですよ。これからもずっと打ち続けていきたいですね」
(白鳥文男) -
駒ケ根市の指定管理者評価結果
公の施設の指定管理者制度を昨年度から導入している駒ケ根市は利用者へのサービス水準を向上させるため、指定管理者の業務の質などを評価するシステムの運用を始めた。市が管理を委託している全76施設のうち、区集会所などを除いた73施設の管理について市の選定委員会が4段階で評価した結果、すべての施設が上から2番目に当たる・スA・ス評価となった。
評価は▽施設の維持管理は適当か▽安全衛生管理に配慮しているか▽文書の管理、保存は適当か▽利用料金は適当か▽苦情などのトラブルの対応は適切か▽サービス向上に向けての取り組みがなされているか竏窒ネど、約20項目(施設によって違う場合もある)についてそれぞれ1縲・点で評価。合計点を100点満点に換算した総合点が90点以上ならS、70点縲・0点未満がA、50点縲・0点未満がB、50点未満がCの評価となる。
市は評価の結果、管理の改善が必要であれば文書で指導や助言を行っていくほか、改善が認められない場合には指定の取り消しや業務停止を命ずるとしている。 -
昭和伊南病院産科を考える勉協会
産科が来年3月で休止となる昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の現状と今後について考える勉強会が5日、駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。駒ケ根市内の子育てサークルなどでつくる駒ケ根市子育てサークル連絡会と市民有志の主催。約150人の市民が集まり、千葉院長と日本助産師会県支部上伊那地区の武村博美副地区長の話を聴いて意見を述べ合った。
千葉院長は産科医師の全国的な不足や産科休止に至るまでの経緯について詳しく説明。「医師確保に全力を挙げているが、信大にも産科医師が足りない状況でどうにもならない。昭和をどうするというより、上伊那全体の医療のあり方を検討しなければ地域医療は崩壊する」として、切実な医師不足の現状を説明し、産科休止についての理解を求めた。助産師を活用しての院内産院の実現も医師がいなければ難しい竏窒ニの見解を示した上で「4月から助産師外来を設置し、伊那中央病院と連携して対応していく予定」と述べた。
参加者からは「多くの人が助産院で出産すれば、激務である病院の産科医の負担軽減になるのでは」との提案も出たが千葉院長は「確かに昔はそれが普通だったが今は事情が違う。出産をめぐる訴訟が多く、何かあった場合に助産院では責任を取れない」として、病院での出産が多い最近の状況は簡単に変わらないだろうとの認識を示した。
多くの参加者らは思ったよりもはるかに危機的な状況を聞いてショックを受けた様子。「何とか出産を受け入れる体制ができるよう行政も含めて努力を」と悲痛な訴えの声を上げていた。 -
駒工で大学の授業
学力向上拠点形成事業の一環として駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は5日、情報技術科2年生32人を対象に、科学技術教育連携協定を結んでいる諏訪東京理科大(茅野市)の準教授による出前授業を行った。システム工学部機械システムデザイン工学科の市川純章準教授が同校を訪れ「小型人型ロボットの動作実演と動作機構の解説」を講義。市川準教授が中心となって大学の学生らとともに設計、製作した精巧なロボットを実際に動かしながら、ロボットの動作やプログラミングなどについて詳しく説明した=写真。出前授業を前に事前にロボットについて学習したとはいえ、生徒らは大学レベルの難しい授業内容に時折頭を抱えながらも、市川準教授の言葉を一言も聞き漏らすまいと真剣な表情で講義に聴き入っていた。
駒工は5年前から諏訪東京理科大と科学技術教育連携協定を結び、高校での学習内容が先端技術とどうつながっているかなどについての講義や実験などに取り組んでいる。 -
チャリティマレット寄付
駒ケ根市の町二区高齢者クラブ「鶴声会」(小林俊雄会長)は1日に市内の赤須城址マレットゴルフ場で開いたチャリティマレットゴルフ大会で参加者などから集めた募金2万円を市社会福祉協議会(北沢洋会長)に寄付した。3日、小林会長と松崎清副会長が市社協を訪れ「わずかばかりだが福祉のために役立てて」と北沢会長に寄付金を手渡した=写真。北沢会長は「温かい善意をありがとう」と礼を述べた。チャリティにはクラブ会員約60人が協力した。
同クラブのチャリティマレット大会と寄付は今年で20年目となる。大会は当初8月30日に予定されていたが雨続きで2回順延された。
上位は次の皆さん。
(1)小松まさる61(2)小松公人63(3)小原義一65 -
駒工が環境賞受賞
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は全国の環境教育・保全活動を実践している団体を表彰する第14回コカ・コーラ環境教育賞(コカ・コーラ教育環境財団主催)の主催者賞を受賞した。評価の対象となったのは同校の生徒が03、04年度に製作した風力・太陽光発電システムと気象観測システム=写真。システムを活用した生徒への環境教育とともに、自然エネルギー利用技術を地域へアピールしたことも評価された。
3日に表彰状と副賞の伝達を同校で受けた茅野秀樹教頭は「学校としても大きな励みになる。生徒たちに報告し、受賞を機に次に続くよう今後も努力していきたい」と述べた。
同賞は全国からノミネートされた126団体のうち10組に最高賞に当たる環境教育賞、10組に同奨励賞、102組に主催者賞を贈った。県内ではほかに箕輪西小学校(箕輪町)など2団体が主催者賞を受賞した。 -
駒ケ根市議会9月定例会開会
駒ケ根市議会9月定例会は4日開会した。会期は28日までの25日間。人事2、報告2、条例5、06年度一般会計決算など決算13、07年度一般会計補正予算など補正予算3、事件1の計26議案が上程され、22議案が委員会に付託された。決算審議は今回初めて常任委員会ではなく、議員全員が参加しての決算特別委員会(宮沢清高委員長)で行う。付託議案は最終日の28日に採決される。
昭和伊南総合病院の参加が来年4月から休止となる問題に関連して市民から提出された請願「産科医師の確保と産科医師不在の中で安心して妊娠、出産、子育てができる環境整備のための具体的対策を県に求める意見書提出の請願」は文教厚生委員会の審議を経て採択された。これを受け議会は、請願の内容を踏まえて作成した意見書を県知事に提出する議案を全会一致で可決した。
07年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに1億3100万円を追加し、総額144億9700万円とするもの。新春日街道をはじめとする道路改良などに3320万円、昭和伊南総合病院への繰り出し金として1700万円を計上している。
人事案件では、市教育委員会委員の任期満了に伴い、山口久人氏(62)=中沢=の再任に同意した。任期は10月1日から4年間。人権擁護委員として推薦される山本美子氏(55)=赤須町=の人事案に同意した。任期は08年1月1日から3年間。
日程は次の通り。
▽13・14日=本会議(一般質問)▽18縲・0日=決算特別委員会▽21・25日=委員会▽28日=本会議(委員長報告、質疑・討論、採決) -
上伊那スポーツフェスティバル,07
上伊那スポーツフェスティバル,07が2日、駒ケ根市民体育館が開かれ、家族連れなど約30人が参加。上伊那体協指導員を講師にカローリングと囲碁ボールに挑戦、体を動かすことの楽しさ、清々しさを体感した。上伊那スポーツ振興協議会などが主催。
カローリングは氷上で行なうカーリングを体育館で行なうスポーツ。オレンジ、青、黄など6色のジェットローラーを投球し、ポンイトゾーンに停止させる競技。参加者は力を加減しながら、慎重に投球していた。
囲碁ボールは人工芝の囲碁ボールマットを使い、2チームがスティックでそれぞれ10個のボールを交互に打ち合い、五目並べをして得点を競う。マットには49個の目(穴)があり、参加者はヒットラインから目に停止するように狙って、スティックを振るっていた。 -
ふれあい広場にぎやかに
「であい、ふれあい、かがやくいのち」をテーマに2日、駒ケ根市総合文化センター周辺で、第23回ふれあい広場(同実行委員会・市社会福祉協議会主催)がにぎやかに開かれた。所狭しとテントが並び、施設や各種団体が飲食物の販売やバザーなどを実施。健康チェックや演芸大会などが繰り広げられ、多くの市民が健常者、障害者、老いも若きも関係なく、触れ合いを深めた。
福祉施設や学校、地域ボランティアなどが50余のブースを開設。機能回復訓練で作った手作り品、小・中学生やボランティアの作品などが即売された、多く市民が1つ、2つと買い求めていた。
演芸大会では西駒郷の和太鼓でオープニング、市内の福祉施設や小、中学校のグループが、歌や合奏、演歌体操、カラオケ、踊りなど多彩なプログラムが繰り広げられたほか、中間でラッフルチケット抽選会もあり、盛り上がった。
また、県福祉協議会が開発した「外国籍住民のための震災模擬体験すごろく(震災シュミレーションゲーム多言語版)」の披露も行なわれ、子どもや大人が2人1チームで、地震の際の1時避難をすごろくで体験した。ゲームは日本語、英語、ポルトガル語、中国語、タイ語の5カ国語で対応。外国籍の子どもたちも楽しんでいた。
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発達障害を理解する講演会
駒ケ根市教育委員会は1日、発達障害への理解を深める講演会をアイ・パルいなんで開いた。小学校教員や保育士などの教育関係者や一般市民約200人が集まり、北海道大学大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター教授で児童精神科医、臨床心理士の田中康雄さんによる講演「地域で応援できること竏柱ゥ通しをもった支援を考える」を聴いた。
田中さんは広汎性発達障害や自閉症の特徴を実例を挙げながら詳しく説明=写真。「一見意味がないように見える障害者の言動にもそれぞれ理由がある。無理に押さえ込もうとせず、理解した上で温かく対応するべき。周囲の支えが大切だ」と訴えた。
参加者は時折大きくうなずいたりメモを取ったりしながら、真剣な表情で田中さんの話に聴き入っていた。 -
【記者室 リサイクルと「もったいない」】
駒ケ根市のBDF(バイオ・ディーゼル燃料)精製施設が稼動を始めた。家庭などで出る使用済みのてんぷら油を回収し、燃料として再利用する一連の仕組みが整ったことになる▼だが喜んでばかりはいられない。リサイクルは必ずしも「お得」とは限らないからだ。資源物そのものを再び使う・ス再使用・スと違い、リサイクルは原材料として再生させる際にエネルギーと費用が必要になることを忘れてはいけない▼せっかくの環境への貢献も、エネルギーを使って差し引きマイナス竏窒ニいう可能性だってある。重要なのはリサイクルだけでなく、物を使い過ぎないこと、そして廃棄物を減らすこと。現代日本人が忘れかけた「もったいない」が世界的に注目されるゆえんだ。(白鳥文男)
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駒ケ根市家庭婦人バレー開会式
駒ケ根市家庭婦人バレーボール連盟(大坂郁江理事長)は30日夜、第26回リーグ戦の開会式を駒ケ根市の市民体育館で開いた。選手ら約120人が出席し、待ちに待ったシーズンの開幕を祝った。選手を代表して上赤須チーム主将の北沢君枝さんが「力を出し惜しみすることなく、正々堂々と戦うことを誓う」と宣誓した=写真。式後早速、小町屋竏鋳ャ二、北割二竏鋳ャ三の2試合が行われ、選手らは生き生きとした表情でボールを追っていた。
大坂理事長はあいさつで「勝負も大事だがチームの和やほかのチームとの交流も深めてほしい。家族に感謝しつつ、体調に注意して楽しいリーグ戦にしよう」と呼び掛けた。
出場チームは昨年度に比べ1減の14。A、Bブロックに分かれて総当りリーグ戦を12月上旬まで行い、各ブロックの上位4チームによる順位決定戦を12月13、18日に行う予定。 参加者の減少に歯止めをかけようと、昨年から新たに35才以上の独身者も出場できるよう規約を改正した。 -
駒ケ根市男女共同参画推進講座開講
駒ケ根市教育委員会は30日夜、07年度男女共同参画推進講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開講した。市民約40人が参加し、第1回の講義「子どもが育つ家庭づくり・地域づくり・まちづくり」を聞いた=写真。
講師は駒ケ根市教育委員会の中原稲雄教育長。中原教育長は子どもたちを取り巻く現状とその原因などを分かりやすく説明した上で「子育ては社会全体で考え、取り組んでいくものだ」と呼び掛けた。今年制定された「こまがね子育て10か条」も示し、子育てには良い環境づくりが大切だと強調した。
講座は11月8日までの全6回。9月13日に開かれる第2回講座以降、各界の講師による講義やワークショップなどが行われる。 -
駒ケ根市BDF精製所開所式
駒ケ根市が環境対策の一環として取り組んできた、家庭から出る使用済みのてんぷら油などの廃食用油をBDF(バイオ・ディーゼル燃料)に精製する施設が新たに完成し31日、同市町四区の大田切リサイクル・ステーション内の現地で開所式が開かれた。関係者など約30人が出席し、テープカットなどを行って施設の完成を祝った=写真。一般家庭からの廃食用油の回収は6月から始まっているが、施設の完成により、リサイクルのシステムがようやく整った。精製したBDFは廃食用油の回収車やごみ収集車などの燃料として使用し、余剰が出た場合は1リットル約105円で希望者にも販売していく考え。
市は施設への廃食用油の回収量を年間約2万リットルと見込んでいる。施設の装置の精製能力は一日当たり160リットル。事業費は約390万円で、県の元気づくり支援事業に採択されている。 -
国画会展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は県内外の国画会会員11人による油彩画など約30点を集めた「11人・美の領域 域長野展」を9月19日まで開いている=写真。出展作家は新井延彦、石丸康生、大内田敬、掛川孝夫、加藤健二、柴田久慶、堤建二、西野浩子、幡谷純、広田成生、前田昌彦。それぞれが追求しているテーマを個性豊かに描いている。
会期中無休。午前9時縲恁゚後5時30分。入館料は大人千円、大学・高校生800円、小中学生500円(土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
駒ケ根高原美術館が出前ワークショップ
駒ケ根高原美術館は今年取り組んでいる美術振興事業「老いから知恵を! 若さからエネルギーを!」の一環として29日、市内の赤穂中学校を訪れ、同校美術部(顧問・望月薫夫教諭、49人)の生徒ら約40人を対象にしたワークショップを開いた。同館副館長の松井君子さんが制作絵画のテーマとして指定したのは「50年後の私」。持ち時間はわずか40分とあって、生徒らは頭をひねりながらも懸命に色鉛筆を画用紙の上に走らせた。
生徒らはようやく完成させた作品を全員の前で掲げ「おばあちゃんになった自分は想像できないが、希望を持って生きていたいと思う」などと作品にこめた思いを説明=写真。松井副館長は一人一人の作品について「ユニークな発想」、「よく描けている」、「視点が良い」などと講評した。褒められた生徒は照れながらもうれしそうな笑顔を浮かべていた。 -
県市長会総会
第121回県市長会総会が30日、駒ケ根市内のホテルで開かれた。県下19市の市長らが一堂に会し、県と市を取り巻くさまざまな課題について話し合った。産科医師不足で出産の受け入れができない病院が増えている問題に関連して「医師不足の解消と地域医療の充実に関する特別決議」が緊急提案され、全会一致で採択された。
決議は▽医師の絶対的な不足を解消するため、特段の措置を講じること▽早期に県内各地の産科医療が均質に提供できるよう医師確保に努めること▽異常時において地域格差が生じないよう、連携強化病院や中核病院との協力関係を強化するための対策を進めること▽地域の医療を担う病院等の運営に対し財政的な措置を講じること竏窒ネどを要望したもの。来賓の村井知事は「重要な問題で、なりふり構わず検討していきたい」として状況の打開に前向きな姿勢を示した。決議は県に送られるほか、北信越市長会(10月25日)の採択を経て国に提出される。
開催市の中原正純市長はあいさつで「景気はようやく回復に向かっているが格差も生じている。地方が元気になるための仕組みづくりが大切。大都市有利にならないような税制の見直しをすべきだ」と述べた=写真。
総会は年に2回、市制順に持ち回りで開催される。 -
「昭和病院充実を」市民団体が要望書
昭和伊南総合病院が来年4月以降のお産の取り扱いを休止するとしている問題で、伊南地区の市民らでつくる「昭和伊南総合病院の充実を求める会」(林奉文代表、40人)は29日、伊南行政組合の中原正純組合長を訪ね、お産取り扱い休止の撤回と医師の確保などを求める要望書を提出した。会員らは、若い夫婦や妊婦らの間で今後出産をどうしていくかについて不安が広がっていることなどを挙げ、病院の機能維持を強く訴えた=写真。
中原組合長は、医師不足など、病院を取り巻く現状を詳しく説明した上で「助産師が分娩を行う院内産院を何とか開設したい。引き続き県や信州大などとともに解決に向けて努力していくが、とにかくまず医師確保。できれば皆さんも力添えを」と述べた。