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駒ケ根弓道教室9日開講
駒ケ根市体育協会弓道部(北村弥昌部長)は06年度弓道教室を9日に開講する。7月7日までの毎週火・金曜日。対象は高校生以上で、初心者も歓迎。受講希望者は9日午後7時に北の原共楽園の駒ケ根市弓道場で受け付け。説明会と開講式を行う。
受講料は一般3千円、学生2千円(スポーツ保険料、用具代)。問い合わせは北村部長(TEL83・5735)へ。 -
新技術で安全、楽しくラジコン飛行機の飛行会
駒ケ根工業高校は5日、同校体育館で、最新テクノロジーを駆使した電動小型ラジコン飛行機の飛行会を開いた。南信地区の愛好者らが自作の愛機を持参し、急上昇、急降下、旋回などアクロバット飛行やホバリング(空中停止)、トルクロール(空中停止し、旋回する)などテクニックを駆使し、ラジコン飛行を楽しんだ。
学力向上拠点形成事業を導入する同校は、クリーンエルネギーで飛行する飛行ロボットとしての利用を視野に、遠隔制御の最新技術の公開の場として実施した。
一般のラジコン飛行機は危険で騒音もあり、広い飛行場所が必要だったが、新技術で機体は軽量のEPP(発泡トリプルピリン)を用い、小型軽量モーター、リチウム電池を搭載した、安全で手軽、インドアでも、自由自在の飛行を可能にした。
愛機5機を持ち込んだ飯田市の小林章さんは「機体をできるだけ軽くなるように工夫した。自分で作った飛行機が意のままに操縦できるとうれしい」。
担当の竹内浩一教諭は「自分でデザインし、自分で制作した飛行機を飛ばすことで、ものづくりの楽しさをアピールしたい」と話していた。 -
第12回CALPISこどもの日全国少年野球教室
講師に日本プロ野球ОB13人を迎えた第12回CALPIS子どもの日全国少年野球教室が5日、駒ケ根市南割のアルプス球場であった。全国野球振興会(日本プロ野球ОBクラブ)主催、伊南防火管理協会が設立30周年記念事業、駒ケ根市少年公式野球連盟30周年プレイベントとして招へいした。
野球教室は「子どもの日」の5日、全国47都道府県で開催、1万4千人の野球少年が参加。長野県会場には、地元駒ケ根市出身の内野手、川島正幸さん(ロッテ)をはじめ、投手陣は森中千香良さん(南海)吉沢勝さん(巨人)、捕手は堀場秀孝さん(広島)、桃井進さん(ロッテ)、内野手の大島郁将さん(阪急)、外野手の征矢高行さん(巨人)、町田行彦さん(国鉄)、審判、トレーニングコーチら長野県出身のプロで活躍したОBら13人が派遣され、伊南地区の小中学生ら250人が直接指導を受けた。
開会式で、吉沢勝さんが「この教室で技術の向上のみならず、仲間意識やスポーツマンシップを育み、将来を担う子どもたちが心身共に健やかに成長するように」と趣旨に触れて主催者あいさつ。
準備体操やグランドを走ってウォーミングアップした後、早速、キャッチボール。
講師らは「早いボールでランナーをさし、出塁を阻止するためには、キャッチボールの練習が大切」゜「投手や外野手は強いボールが投げられるように、内野手はとり易いように、気持ちを込めて投げて」-など各ポジション別に指導し、ひとり一人のフォームも点検し、アドバイスした。
最後に、バッテング指導も行い、伊南の野球少年にとって最良の1日を締めくくった。 -
銘仙撮影会
大正から昭和にかけて大衆の間で流行した明るく美しい模様が特徴の和服「銘仙」を集めて開催中の第11回特別展「銘仙展」に合わせて駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは4日、銘仙を希望者に貸し出しての写真撮影会を同館で開いた。応募した南信各地の中学生から60歳代の女性19人が色とりどりの華やかな着物姿でカメラの前に立った=写真。
着付けを済ませた順に1人ずつミュージアム館内の2カ所で撮影したのに続き、全員がそろってミュージアム正面で撮影。参加者は屋外の強い日差しに汗ばみながら、照れくさそうな笑顔でポーズを取っていた。ミュージアムを訪れた入館者らも華やかな和服姿の競演に思わずカメラを向けてシャッターを切っていた。 -
シルクの里「花まつり」
駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設ふるさとの家と駒ケ根シルクミュージアムの周辺で駒見シルクの里「花まつり」が5日まで開かれている。好天に恵まれた4日は多くの家族連れなどが訪れ、竹トンボ作り、キノコの駒打ち、そば打ちなど各種の体験や串焼き、焼き鳥、お焼きなどの食べ歩きを楽しんだ。市内竜東地区の花の名所9カ所を訪ねる「竜東花巡りバス」は乗車無料とあって2回の運行とも満員となるなど訪れた人の人気を集めていた。
ユリの球根やベゴニア、ヒャクニチソウの苗を無料で配布するサービスも行われ、観光客らが争って持ち帰っていた。 -
中ア駒ケ岳 島田娘くっきり
ここ数日の暖かさで中央アルプス駒ケ岳の雪解けが進み、やや細めながら島田娘などの雪形がくっきりと現れてきた=写真。駒ケ根市内の眺めのよい場所には訪れたアマチュアカメラマンや観光客らがカメラを構えて並び、さかんにシャッターを切っていた。
雪形は例年4縲・月に現れ、かつては農民らが田植えの時期の目安としていたという。 -
馬見塚蚕玉神社祭典
駒ケ根市福岡の馬見塚蚕玉神社で3日、例大祭が行われた。晴天に恵まれて多くの家族連れなどが訪れ、もち投げ・宝投げやブラスバンドの演奏、軒を並べた多くの屋台での買い物などを楽しんだ。
呼び物のもち投げ・宝投げは午前11時30分と午後2時30分の2回行われた。高いやぐらの上から投げられる縁起物のもちや菓子などを取ろうと多くの人が群がり、われ先にと奪い合う光景が見られた。
昼時になると家族連れが芝生の上にシートを広げて座り、屋台で買い求めた焼きそばやお好み焼き、たこ焼きなどを囲んでくつろぐなど、のどかな連休の一日を楽しんでいた。 -
布マルチ体験会
駒ケ根市の天然素材家具製造の工房楽木、伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」でつくる伊那谷工房(牧野郁生代表)は地球環境にやさしい米づくりをしようと今年新たに取り組む「エコロジー米プロジェクト」の一環として3日、駒ケ根市東伊那の牧野さん方で布マルチ体験会を開いた。約10人が参加し、初めての布マルチの敷設に取り組んだ。晴天に恵まれたものの時折強い風が吹く天候の中、風によるめくれ防止のため動力ポンプで水を吹きつけながらローラーを引いて布マルチをゆっくりと10アールの田に敷き詰めた=写真。
マルチが水平に敷設されていないと根が水につかない部分ができるため、田の表面はあらかじめ真っ平にしておくことが必要。牧野さんは「10年間米を作っていなかった田ということもあってなかなか平らにならず、バックホーなども使って苦労しながら何とかならした」と話す。エコロジーのため、ポンプやバックホーの燃料にはBDF(バイオディーゼル燃料)を使い、肥料には工房で出たおが粉や人糞などで作った堆肥を使うという徹底ぶり。参加者らは、この熱意と努力が収穫に結びついてほしい竏窒ニ期待を込めて作業に励んでいた。
布マルチはくず綿で作った不職布シート。2枚のシートの間に4列に並べた種もみを挟みこんである。田植えと除草の手間が省ける上、約50日で分解されて有機肥料になる。 -
【記者室】ああ大型連休
大型連休真っただ中。各地へ行楽に出かける皆さんも多いことだろう。国内は混むから海外に竏窒ニしゃれ込む人もかなりの数に上るという。中には暇を持て余して困っている人もあるようだ▼だが日本中が休日を楽しんでいるわけではない。普段と変わらず仕事に明け暮れている人もある。警察、消防のほか、電車やバスなどの公共交通機関。旅館、食堂、商店などのサービス産業。新聞、テレビなどの報道機関…▼昔は「日本人働き過ぎ。もっと休日を取れ」と外国から言われていたが、企業も学校も週休2日で今やその面影はない。皆が懸命に働くことで築き上げてきた今の繁栄は今後どうなっていくのだろう。などと考えるのは連休を取れない者の単なるひがみか竏秩B(白鳥記者)
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金婚式記念して市に寄贈
駒ケ根市上穂北の会社役員林朝昭さん(75)キヨさん(74)夫妻は昨年金婚式を迎えた記念に竏窒ニ陸上競技に使う計時器具などの用品50万円分を駒ケ根市に寄贈した。2日、朝昭さんが市役所を訪れ、中原正純市長に目録を手渡した=写真。林さんは「この機会に市の陸上と教育のためにいささかでも役に立てればうれしい」と話した。中原市長は「市の陸上は昨年の市町村対抗小学生駅伝で優勝するなど、着実に力をつけてきている。寄贈してもらった品がさらなる好成績に貢献することを期待したい」と礼を述べた。
林さんは過去10年間市の教育委員を務め、うち3年は教育委員長、1年は県の教育委員会長を務めた。 -
駒ケ根市高齢者クラブ連合会代議員会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は2日、06年度代議員会を赤穂公民館で開いた。代議員100人のうち約80人が出席し、05年度事業・会計報告、06年度事業計画・予算案などを承認したほか、監事に橋本與美さん、小野一雄さん、竹村政金さんを、顧問に前会長の池上重雄さんを選出した。06年度の主な事業としてマレットゴルフ、ゲートボール、グラウンドゴルフや体育祭など、健康づくりのための各種大会のほか、交通安全教室や研修会などを行っていく。
今年新たに就任した高坂会長はあいさつで「言いたいことはすべて老人憲章に書かれている。よくかみ締めて実行していきたい。一番の目標は健康。そのためには家に閉じこもらず、外に出て体を動かして互いに笑い合おう」と呼び掛けた=写真。 -
上赤須区敬老会
駒ケ根市の上赤須区(気賀澤幸一区長)は30日、敬老会を同区の自彊館で開いた。招待された74歳以上のお年寄り145人のうち55人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには中原正純市長が記念品を手渡した=写真。代表者の吉瀬貴さんは「一つの節目。次の節目に向けて健康づくりに、地域の発展のためにこれからも頑張りたい」と謝辞を述べて大きな拍手を受けた。
演芸会では近くの美須津保育園の園児や有志のグループらがステージに登場して歌や踊り、詩吟、隠し芸などを次々に披露。お年寄りたちは和やかに笑いながら楽しいひとときを過ごした。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
吉瀬貴、坂本保方、坂準次、坂テル、田辺たか江、福澤好子、宮澤すみ子、宮澤利夫、坂間明子、青木貞、池上英一、酒井良人 -
中アで女性登山者滑落
30日午後2時ごろ、中央アルプス空木岳から3人パーティーで下山中の静岡県静岡市の公務員砂子とみ江さん(46)が池山との間にある小地獄の登山道付近から尾根の南側斜面を約250メートル滑落。自力で動けなくなり、携帯電話で救助を求めた。砂子さんは県警のヘリコプターで救助され、駒ケ根市内の病院に収容されたが、左脚の骨を折るなどの重傷を負っているもよう。
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「富士乃湯」代表 栄信雄さん(73)
湯気に煙る高い天井に湯の流れる音やおけの音が反響し、浴槽にのんびりつかっている客が伸びをしながら「ああ、極楽極楽竏秩vとつぶやく竏秩Bそして壁には富士の絵。今ではめっきり少なくなった町の銭湯の昔ながらの風情を今に伝える「富士乃湯」の主だ。
父佐太一さんが1919(大正8)年に始めた銭湯を受け継いで50年間守ってきた。多くの銭湯が燃料に重油を使う中、今でもおが粉や木くずを使って湯を沸かしている。「やっぱりたき物の湯は違う。体の芯から温まる」と評判だ。
◇ ◇
子どもの時から家族皆で仕事をしたことを懐かしく振り返る。
「一番大変なのは燃料運びだった。近くの製材所を回っては木の車輪の大八車でおが粉や廃材、木の皮なんかを運んで来るんだが、道も今のように舗装なんかされていなかったから石ころや凹凸で大変だったなあ。その後タイヤのついたリヤカーになり、3輪トラックになってずいぶん楽になった」
仕事は今でも基本的に変わらない。朝9時ごろトラックで燃料のおが粉を取りに行く。釜と脱衣所の掃除を昼ごろまでに済ませてからたき付けをし、午後4時に開湯。温度調節に気を使いながら釜の番をし、奥さんが食事の時だけ番台に座る。閉湯は午後10時だが、最後のお客さんが出るのは11時を過ぎることも度々だ。浴槽とタイルを磨いて湯を抜くと午前零時を過ぎる。
「寝るのは1時過ぎかな。年だから腰が痛いよ。体のあっちこっちもね。そんな苦労しても儲かるどころじゃなく、続けていくのがやっと。お客さんが少ない時間でも火を止めるわけにはいかないし、水道料や電気料は必ずかかる。それに冬場はよけい大変なんだ。気温が低いと湯の温まりが悪くて燃料を余計に使うからね」
だが、体の動く限りやめるつもりはない。
「金銭ずくじゃないんだ。『ああ、いい湯だった』って言ってくれる人たちがいるからこそ今でもやっているんだよ」
◇ ◇
「壁の絵は一度駒ケ岳にしたことがあるんだ。でも評判は良くなかった。何だか落ち着かない、雰囲気がきついってね。だからすぐに元の富士に戻した。やっぱり銭湯には富士が合うようだね」
午後4時縲・0時、日・水曜日定休。
(白鳥文男) -
トリクロロエチレン住民説明会
駒ケ根市赤穂町四区の龍水社赤穂工場跡地の井戸水と土壌の一部から環境基準を超えるトリクロロエチレンが検出されたことを受けて市と土地を所有していたJA上伊那は28日夜、周辺住民を対象にした説明会を町四区の市老人福祉センターやまびこ荘で開いた。集まった住民約60人に対し、市とJAのほか調査会社の担当者らが汚染の状況と今後の対応などについて説明。JA上伊那は今後責任を持って浄化対策を行い、市は周辺の井戸水の調査を行いたい竏窒ネどとして住民の理解と協力を求めた=写真。
住民からはトリクロロエチレンについて「稲作用水の汚染の恐れはないのか」「龍水社では使っていなかったというが、自然に存在するものなのか」などの質問が出たのに対し調査会社の担当者は「地下水が用水に流入するとは考えにくいし、万一混入したとしても地上に出るとすぐに揮発してしまう」「人工的に作られた物であり、天然に存在することはあり得ない」などと回答した。
同地では04年10月以降数回にわたる調査の結果、国が定めた環境基準の1リットル当たり0・03ミリグラムを大きく超えるトリクロロエチレンが地下水から最高8・9ミリグラム、土壌から1・4ミリグラム検出された。JA上伊那は1回目の調査結果を04年11月に駒ケ根市に報告したが、市はこれまで住民に対して説明や対策をまったく行ってこなかった。
トリクロロエチレンはドライクリーニングの染み抜きや金属・機械の洗浄などの用途に使われる有機塩素系溶剤の一種。人体に対しては皮膚や粘膜への刺激、頭痛や倦怠感などの症状を生じさせ、高濃度の暴露では死亡することもある。 -
駒ケ根高原記念植樹
駒ケ根高原を桜と楓の名所にしようと1999年に始まった記念植樹がみどりの日の29日、駒ケ根高原の水と文化の森公園で行われた。セレモニーには木を寄付した団体や市の観光関係者ら約60人が出席し、シャベルを振るってサクラ5本、カエデ27本を植えた=写真。
今年植えられたオオヤマザクラ5本分として大桜会が5万円を、カエデ10本分として駒ケ根ライオンズクラブ、赤穂いぬい会がそれぞれ10万円を、カエデ7本分として丑寅会が7万円を寄付した。
記念植樹を主催する桜と楓の名所づくり実行委員会の山浦義人委員長は「植えた木々がすくすく成長して、高原にさらに多くの観光客が訪れることを期待したい」とあいさつした。
この8年間で高原に植えられたのはサクラ396本、カエデ703本になる。 -
光前寺春の例大祭
駒ケ根市の古刹光前寺(吉澤道人住職)で29日、春の例大祭が行われた。あでやかな衣装を身にまとった子どもたちによる稚児行列のほか、本堂では住職らによる大般若経転読や霊犬早太郎700年祭の供養などが行われた。
稚児行列には4縲・歳の男女約30人が参加。ようやく満開となったサクラの花びらがひらひらと舞い散る中、仏教婦人会のご詠歌に先導されながら付き添いの保護者らとともに大講堂から本堂までの参道をしずしずと進んだ=写真。見守る家族や観光客は「かわいいね」「きれい」などとささやき合い、カメラを構えて盛んにシャッターを切っていた。 -
駒ケ根市こどもまつり
第32回こどもまつり「わんぱくランド2006」が29日、駒ケ根市文化センター一帯で開かれた。すずらん公園の広場や文化センターの館内には各種団体などが企画する体験コーナーやゲーム施設など11のブースが並び、訪れた子どもたちや親子連れでにぎわった。 ボーイスカウト駒ケ根第1団が企画した「タイムトンネル」は段ボール箱を利用した長い迷路。延長50メートルにもなるトンネルに挑戦した子どもたちは、苦労しながら何とか出口にたどり着くと「もう1回」と笑顔で再挑戦していた=写真。
文化会館小ホールでは駒ケ根VYS会が透明なビニールを使った簡単たこ作りを指導した。出来上がったたこを持って外に出た子どもたちは早速たこ揚げにチャレンジ。風を受けてたこが揚がると「揚がった」と大喜び。糸を握り締めて夢中で走り回っていた。
すずらん公園の広場では赤穂小学校児童らによるアフリカンドラムや赤穂中学校吹奏楽部による演奏が行われ、楽しいまつりの雰囲気を盛り上げた。 -
駒ケ根市防災会議
駒ケ根市は28日、市防災会議(会長・中原正純市長)を市役所で開いた。委員約30人が出席して市地域防災計画の改正や土砂災害危険個所の見直しについて市の防災担当者の説明を聞き、計画案を了承した。
防災計画の改正点には市が指定する災害発生時の避難所を現行の69カ所から82カ所に増やすことや、非常用食料の備蓄目標をこれまでの3400食から1万食に増やすことなどが盛り込まれた。
避難所は中央道以西にはこれまで1カ所もなかったことから、こまくさの湯、早稲田実業高校校舎、家族旅行村などを新たに指定。上赤須、市場割、下平などでも避難所が住宅から半径1キロ以内になるよう見直し、各地区の集会所などを避難所として指定した。 -
かっぱ館特別企画展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で28日「さあ、かっぱたちと一緒に平和・環境・安全・安心の青い地球を守りましょう」をテーマに特別企画「牧野圭一作品展」が始まった。07年4月まで。日本版画家協会理事、京都精華大芸術学部マンガ学科教授の牧野圭一さんの作品のほか、西津青滋、小島功、石塚利徳さんらの手になる絵画、ブロンズ像、陶器など、かっぱをモチーフにした作品約120点を展示している=写真。
毎週月曜定休(7月17日は開館)。入館料は大人200円、小・中学生100円(障害者は半額)、幼児無料。問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
児童に「写真撮らせて」
28日午前7時30分ごろ、駒ケ根市北割二区の通学路を登校していた赤穂小学校1年生と4年生の男女児童3人が、カメラを2台持って路上にいた若い男に「写真を撮らせて」と声を掛けられ、承諾しなかったにもかかわらず写真を1枚撮られた。男がさらに近づいてくるそぶりを見せたため、児童らは前方を歩いていた中学生らに合流し、急いで登校して学校に報告した。
現場は駒ケ岳を背景に多くのスイセンが咲いている撮影スポットで、アマチュアカメラマンらがしばしば撮影に訪れる場所だが、通報を受けた駒ケ根署は悪意を持った声掛けの可能性もあるとみて付近で聞き込みなどの捜査をしている。
同小は同日、全校児童に対して複数での登校の徹底などを指導するとともに、声掛け事案の発生を知らせる文書を児童らを通じて各家庭に配布し、保護者らに警戒を呼び掛けた。 -
龍水社跡地から化学物質
駒ケ根市赤穂町四区の龍水社赤穂工場跡地の井戸水と土壌の一部から環境基準を超えるトリクロロエチレンが検出されていたことが28日までに分かった。同地への企業誘致に伴い04年10月、当時の所有者だった上伊那農業協同組合(JA上伊那)が敷地内に3つある井戸の水質調査を行ったところ、1つの井戸の水から1リットル当たり0・44ミリグラムを検出。国が定めた環境基準の0・03ミリグラムを大きく超えていることが分かり、同年11月に駒ケ根市に報告したが、市はこれまで住民に対し、一切説明してこなかった。理由について中原正純市長は28日開いた議会全員協議会で「企業誘致の事情もあり、報告が遅れた。分かった時点で住民に直ちに知らせなかったことは反省している」と述べた。市とJA上伊那は同日夜、周辺住民に対しての説明会を行って謝罪し、理解と協力を求めた。
04年の調査で基準を超えるトリクロロエチレンが検出されたことを受けてJA上伊那は06年1月から3月にかけてさらに数回の詳しい調査を行い、地下水から最高8・9ミリグラム(1リットル当たり)土壌から最高1・4ミリグラム(同)のトリクロロエチレンを検出した。
この間、05年12月にはオフィス家具、石油ストーブなどの大手製造企業トヨセット(本社愛知県安城市、富岡靖明社長)が新工場建設用地として同地を取得したが、市によると同社には契約前の交渉段階で事情を説明し、06年秋に見込んでいる工場棟着工までに土地の浄化対策を取ることで了解を得ているという。JA上伊那は、今後責任を持って土の入れ替えなどの浄化対策を行うとしている。
トリクロロエチレンはドライクリーニングの染み抜き、金属・機械の洗浄などの用途に使われる有機塩素系溶剤の一種。人体に対しては皮膚や粘膜への刺激、頭痛や倦怠感などの症状を生じさせ、高濃度の暴露では死亡することもある。 -
藍綬褒章の北原久爾さん(72)
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「光栄ではあるが、ほかにりっぱな調停委員がいっぱいいるのに、私がもらっていいのかというのが正直な気持ち」。
34年、駒ケ根市下平に生まれ、中央大学法学部を卒業、18年間の銀行勤務の後、家業の酒造会社「長生社」を継ぎ、現在も社長を務める。
調停委員には84年4月に任命され、3月31日まで22年間務めた。 「委員にと話しがあった時は、若かったが、父親(宅爾さん)も委員だったので、ある程度、役割などを理解しており引き受けた」
調停委員は申立人と相手方との間に立ち、双方の話しを聞き、話し合いでの解決の糸口を探し、仲介する役割。長野地裁伊那支部には調停委員は35人おり、北原さんは民亊と家事の両方を受け持った。
「担当した中で、1番多かったのが離婚調停。母親と別れて暮らしている小学生が、裁判所の控え室で、久しぶりに母親に会い、抱き合って泣いていたことが今も目に浮かぶ」。
調停委員になりたての20年前と比べ「離婚に対する認識が変わった。一言で言えば、離婚は恥かしいことでなく、何でもないこと、『ばついち』はステータスと考える若い人さえいる。20代-30代の離婚は子どもがいても、幼く、離婚の意味さえ分からない。親の離婚は子どもにとって至極迷惑、子どものことを考えてほしい」と訴える。
次に多いのは遺産相続。「申立人も相手方も高齢者が多く、積年の恨み、つらみが出て、妥協の余地がない。全相続の中で、調停申立は一握りと少ないが、それだけに深刻なケースが多い」とか。
調停委員は法律の専門家でなく、指示したり、命令する立場でなく、社会の常識をものさしに、話し合いをすすめる役目「それだけに、難問が解決するとほっとする。22年やってきたが、特別難しい仕事とも思わないが、人生の裏側が分からないとできない仕事」。
本業の酒造では、純米酒1本に切り替え、「信濃鶴」ブランドのほか、今年から厳選素材による「桜の下で」を販売。好評とかで顔をほころばす。
「信濃鶴の伝統を大切に、酒本来の姿を守りつつ、新しいものにもチャレンジしていきたい」。妻と長男夫婦、孫の5人暮らし。 -
飯島町で追突事故
27日午後2時20分ごろ、飯島町七久保の主要地方道飯島飯田線(広域農道)の七久保小学校入口信号機交差点内で右折のため停止していた高森町のデイサービスセンターのワンボックスカーに、松本市の運転手の男性(23)が運転する普通トラックが追突。ワンボックスカーに乗っていたお年寄り8人が首や頭などの痛みを訴え、駒ケ根市内の病院で治療を受けた。
お年寄りらはデイサービスの利用者で、社会福祉士の女性(25)が運転するワンボックスカーで現場近くの千人塚公園に花見に来たという。駒ケ根署が原因を調べている。 -
駒ケ根市にバイオ企業立地 調印
がんや心筋梗塞(こうそく)の研究用試薬の研究開発などを行うACTGen=アクトジェン(本社名古屋市中区、林通宏代表取締役)は駒ケ根市赤穂、南の原工業団地内の丸信工業の空き工場を借りて業務を始めることを決め27日、駒ケ根市役所で賃借契約書に調印した。8月に業務を始める予定。林代表取締役は「素晴らしい環境の中で新たに研究所を開設できることになってうれしい。患者のために一日も早く新しい薬を開発したい」と述べた。
同社は伊那市手良に研究所がある医学生物学研究所などのグループ会社として05年11月に設立された。当面、従業員6人で製薬企業向けの試薬の研究、開発を行い、順次新規従業員を採用して業務を拡大する計画。1年後をめどに本社を名古屋市から移転し、09年度には売上5億円を目指す。今回研究所として契約したのは工場2階部分の約650平方メートルだが、林取締役は、今後1階部分の賃借も考えたい竏窒ニしている。 -
駒ケ根市保育協会総会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園の職員らでつくる市保育協会は26日、市役所南庁舎で総会を開いた。05年度事業・決算報告、06年度事業計画・予算案のほか、06年度の役員を承認した。新会長は草深雪江さん。草深さんはあいさつで「研究会に積極的に参加してもらってみんなで活動を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。
06年度役員は次の皆さん。
▽会長=草深雪江▽副会長=北原ヒロ子、馬場美保子▽会計=吉村千恵子▽監事=小木曽節子、高見洋子▽委員=園長全員 -
黄綬褒章(業務精励)受章 芦部弘さん(74)
重要文化財の旧竹村家の復元に伴ってすべての建具の製作を手掛けたほか、県宝の宮田宿旧本陣新井家、飯島陣屋など多くの文化財復元にも携わってその腕をいかんなく振るってきた。
飯島町で6人きょうだいの二男に生まれた。物作りの道を志すきっかけとなったのは小学生の時。工作の時間に作った本立ての出来を先生がたいそう褒めてくれた。
「勉強で褒められたことはなかったからね。うれしかったよ。それからだね、物作りに興味を持ち出したのは」
その後進んだ飯島青年学校でもわらの雪靴やぞうり、みの作りなどに抜きん出た才を発揮した。「やっぱりね、一生懸命やれば何とかなる、きちんとやれば満足できる答えが出てくる竏秩Bそんなところが物作りのいいところじゃないかな」
青年学校を卒業後、赤穂町の建具店に弟子入りした。「実はね、建具職人になろうと思ったわけじゃないんだ。古くなった自宅の修理をしたいと思っただけなんだよ。しかしそこの親方が本当に良い人でね。当時の職人にしては珍しいほど丁寧に教えてくれた。教えることには厳しかったが、基本の大切さをしっかり叩き込まれたおかげで今の自分があると感謝しているよ」
4年の修行の後、家具店の職人を経て24歳で独立。芦部建具店を起こした。その後、より多くの仕事を求めて飯島から現在の地に工場を移した。
「あのころは本当に一生懸命だった。注文が来れば大みそかも正月もなかったよ。苦労だったのは期日までに納めること。建具屋の仕事ってのはいつも決まって一番最後だからね」
まじめな人柄と確かな仕事があちこちで評判を呼び、仕事は順調に発展。卓越技能者として県知事(98年)厚生労働大臣(02年)の表彰なども受けた。
一方で上伊那、県の建具協同組合で理事や相談役などを歴任する中で後進の指導にも力を尽くしてきた。
◇ ◇
「ありがたいことだ。幸せだね。罰が当たらないかと思うくらいだよ。体に悪いところはどこもないし、孫にも恵まれてね。息子も跡を継いでくれるようだから何も言うことはない」 -
第1回倫理経営講演会「日本創生の心-負けてたまるか-」に200人
「企業に倫理を」「職場に心を」-をスローガンに活動する県伊南倫理法人会(小林義徳会長)は19日夜、駒ケ根市アイパルいなんで、単独第1回倫理経営講演会を開いた。会員ら約200人が、倫理研究所の水上宏参与の「日本創生の心-負けてたまるか-」に耳を傾け、職場における倫理の必要性を実感した。
水上さんは中越大地震の被災地、長岡の現況に触れ「山肌は削られ、家はつぶれ、被災者は仮設住宅で不自由な生活をしている」とし「地震や豪雨など天変地変は日本の世情とリンクしている。昔から人の心が和やかならば、天も和やかと言われている」と述べ、今、なぜか倫理が必要かを説いた。
また、「日本は格差社会で、勝ち組と負け組の二極化、対立の構図が進んでいる」とした上で「勝ち組、負け組という考えは外国から入ってきた文化、日本は『敵に塩を贈る』文化。負けた人への感謝の気持ちを持たないと、今度は負け組になってしまう。世の中、勝ち放しになるほど甘くない」と気を引き締めさせた。
「人生は時には負けることも大切、しかし、延々と負け放しではだめ。負けたことを生かし、勝つためには何が必要か考え、這い上がれば、りっぱな経営者になれる」と話した。
このほか、法隆寺の五重の塔を例に挙げ「国や家庭に1本心棒が通っていれば、揺れを吸収し、倒壊することがないが、今の日本は吸収するどころか、一緒に揺れている。個人主義の時代の新たな倫理を構築をしなくてはならない」と訴えた。
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奉仕活動に貢献した赤中3年4組と建設業組合を表彰
駒ヶ根ロータリークラブは24日、地域奉仕活動の功績をたたえ、赤穂中学校3年4組(亀井政昭教諭、38人)と、駒ヶ根建設業組合(佐々木正博組合長、36社)を表彰した。
3年4組は、40年ほど前から同中で受け継がれている伝統のカレンダーづくりを1年時から継承。毎月600枚ほどを学級全員で手作りし、老人福祉施設などに配っている。
式には5人の生徒が出席。堀内照夫会長から表彰状を受け取り、代表して小田原佑樹君が「先輩が築いた伝統を今後も後輩に引き継いでいきたい」とあいさつした。
建設業組合は、道路や親水公園の環境美化、駒ヶ根市との災害協定締結など、市民生活を守る活動に尽力。
出席した窪田雅則副組合長は受章に感謝しつつ「業界には逆風が吹いているが、地域のボランティアを続けていきたい」と話した。 -
駅伝選手激励会
25日夕、駒ケ根市教育委員会は5月7日に松本市で開かれる第16回県市町村対抗駅伝競走大会、第2回県市町村対抗小学生駅伝競走大会にそれぞれ出場する駒ケ根市代表選手らの激励会を市役所南庁舎で開いた。中原稲雄教育長は選手らにユニホームと激励金を手渡し=写真「良い成果を期待する」と激励した。監督らは「調子は上がってきている。優勝を目指して一丸となって頑張りたい」選手らは「力を出し切って次の選手にたすきを渡したい」「トップでゴールできるよう精いっぱい走りたい」などと1人ずつ決意を述べた。
市町村対抗駅伝は9区(42・195キロ)、小学生駅伝は4区(約6キロ)で優勝を争う。昨年の大会ではそれぞれ3位、1位の好成績を収めている。
選手は次の皆さん(○数字は出場予定区間)。
【第16回県市町村対抗駅伝競走大会】▽監督=下島修▽選手=(1)森田遥(赤穂中1年)(2)宮脇千博(東中3年)(3)唐木正敏(自営)(4)滝澤恵美(駒ケ根市役所)(5)松崎雄介(駒ケ根市役所)(6)福澤一樹(上伊那農高3年)(7)小林太一(信州大4年)(8)福沢潤一(東中2年)(9)北原英一(トーハツマリーン)補欠=平賀愛美(赤穂中2年)大蔵孝典(赤穂中3年)羽生吉浩(養命酒製造)木村和也(トーハツマリーン)
【第2回県市町村対抗小学生駅伝競走大会】▽監督=林正俊▽選手=(1)湯澤ほのか(赤穂南小6年)(2)林優人(赤穂小6年)(3)赤羽美紅(赤穂南小6年)(4)春日千速(赤穂東小5年)補欠=伊東玲奈(赤穂小6年)丸山修平(赤穂東小5年)