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B&G海洋センタープールがオープン
飯島町七久保柏木のB&G海洋センタープールは17日夜、オープンした。8月31日まで営業する。
初日は無料開放とあって、開場時間前から小学生ら約20人が並んだ。
梅雨末期の激しい雨降りで、午後6時の水温、室温ともに22度で、ちょっと寒かったが、家族連れや小中学生が次々と入場。広いプールで伸び伸びと夜間水泳を楽しんだ。
開場は午後6時から午後9時まで。入場料は大人200円(高校生以上)、子ども100円(小中学生) -
月見草、宵闇に明るく
飯島町本郷第3の町道や水路沿いで、夕べとなれば、月見草(オオマツヨイグサ)が咲き乱れ、辺りを明るくしている=写真。
近くの会社員、塩沢正治さんが、20年前、中学生の調査で町内では3カ所にしか自生していないことを知り、種を採取し、苗を育て、町路や水路沿いに植え、繁殖させた。今では、数百株に増え、見事に群生している。
花は午後7時過ぎから最初はゆっくりと、最後にはパッと開く。
塩沢さんは「子どものころ、ホタル狩りに行くと、月見草が明るくなるほど咲いていた」と話していた。 -
軽トラ荷台から転落
15日午後5時35分ごろ、飯島町七久保の県道交差点で、近くの農業紫芝俊胤さん(76)が運転する軽トラックの荷台に乗っていた七久保の自営業藤木道長さん(68)が道路に転落した。藤木さんは駒ケ根市内の病院に収容されたが右の鎖骨を折るなどの重傷。紫芝さんにけがはなかった。
紫芝さんは七久保駅方面から県道の七久保駅入口交差点を右折しようとしたところ、荷台に乗っていた藤木さんが転落した。駒ケ根署が原因を調べている。 -
信州縦断キッズスポーツキャラバンが飯島小に
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県教育委員会のスポーツの魅力を伝え、体力・運動機能の向上を図る「信州縦断キッズスポーツキャラバン(スポーツ教室)」が15日、飯島町の飯島小学校であった。町内2小学校を中心に上伊那の小学1、3、5年の児童、園児ら70人余と保護者や保育士、小学校教諭ら大人80人が参加した。
講師は運動保育援助プログラム(柳沢運動プログラム)を開発した松本短期大学幼児保育学科の柳沢秋孝教授。
子どもを対象にした実技では、遊び感覚で四つんばいで歩く「クマさん歩き」、片足を伸ばして歩く「片足クマさん」。両手をついて、ロープを超える運動など、側転に必要な支持力を養った。また、マットや跳び箱、鉄棒を使った演習では「支持」「跳躍」「懸垂」の運動の3要素を実習した。
大人対象の「脳の発達と運動遊び-柳沢運動プログラムの理論」と題した講演では、幼児教育と脳について解説した後、「運動嫌いの子どもを運動好きにしてやるには、一般的運動種目をマスターできるように援助してやることが大切。援助プログラムは今までの幼児教育を基盤にしながら、保育内容を遊び化するという大人側の援助である」とした。
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東部保育園園児がアマゴを放流
天竜川漁業協同組合飯島分会と田切クリーンセンター(飯島町田切、前田英司社長)は13日、東部保育園児ら45人を招待し、郷沢川下流で体長10センチのアマゴの稚魚1000匹を放流した。
管理型最終処理場を運営する同社が、地域の環境保全を願い、毎年、漁協に協力して実施する放流は、今年で10年目。川や水に親しんでもらおうと、今年も園児を招待した。
園児らは持参したビニール袋に5、6匹ずつ分けてもらい、川岸から「大きくなって」「元気に泳いで」と声を掛けながら放した。 冷たい水に放たれた飯島産のアマゴは、銀鱗を踊らせ、たちまち流れに消えた。 -
伊南市町村議員研修会と親ぼく球技大会
伊南市町村議会議員研修会が14日、飯島町役場防災集会室であった。4市町村の全議員と事務局職員ら約70人が、郷土史家の桃沢匡行さん(本郷)の「伊那谷の歴史と風土-伊南を視点において」と題した講演に耳を傾けた。
桃沢さんは日本最古の通貨、和同開ちんやふほん銭が下伊那で発見されたことに触れ「奈良と大阪でしか発見されなかったものがなぜ、伊那谷で見つかったのか」と話し始め、東国平定を進める日本武尊は、碓氷峠から伊那に下り、駒ケ根市の大御食神社で赤須みこからもちをごちそうになり、たくさん食べたので「大御食神社」と呼ばれるようになったと紹介。また、東海道と並び重要な道として位置付けられた東山道の通過地が5カ所あり、当時、伊那谷は地理的にも重要な場所だったとした。
「源氏の分かれ、片桐氏は、平安から鎌倉時代まで、宮田から松川までを治めた。800年前から伊南はひとつだった」と話した。
講演はしばしば脱線し、「清和天皇を祖先とする家系図はほとんど偽物」「信玄文書も、物や所領を与えると書かれたものはあやしい」などと話したほか、わら人形に5寸くぎを打ちこんでのろい殺す「丑の刻参り」の作法も伝授するなど、ユーモアに富んだ講演に、議員らは楽しく、伊那谷の歴史に理解を深めた。
昼食後、場所を飯島運動場に移し、恒例の親ぼくソフトボール大会。駒ケ根市議会は初戦の飯島町議会を破り、宮田村議会と決勝を戦った。因縁の対決は今年は8対1で駒ケ根市が圧勝した。
3位決勝戦では飯島町は中川村に、逆転サヨナラを喫し最下位に甘んじた。 -
純白とピンクのハス涼しげに
飯島町赤坂のふれあい農道沿い休耕田でピンクと白のハスが見ごろを迎えた。
ハスは八重で、近くの農業、小山重美さん(69)が3年前に、15アールの田に白1株、ピンク5株を植えたところ、繁殖し、今年は6月末から次々と開花し、今が見ごろ、今月末まで楽しめる。
小山さんは「どんな生物が生育するか調べるために水張り田にしている。ハスは農道を通るみなさんの目の保養になれば」と話していた。 -
飯島町保育園審議会
飯島町は8日、役場で保育園運営審議会(宮下覚一会長)を開き、「第2子以降の児童の保育料は3分の1軽減する」改定案を示し、了承された=写真。
この改定により、町の負担金は1億3080万円余で、国の基準より軽減率は25・3%。保育料徴収額は△12・6%、7月改定で試算すると、町の負担額は前年比940万円の増額になる。 このほか、2人以上同時在園の保育料軽減措置は継続する。土曜日の延長保育の新設、1時保育の改定などが示された。
また、飯島東部保育園建設(3園統合)計画について▽通学路の安全確保や送迎バス、待合所、統合までの日程の説明があった。
説明では▽新飯島東部保育園建設工事10月末完成▽解体工事、東部保育園06年12月完了、田切・本郷保育園07年3月完了▽閉園、東部保育園06年11月、田切・本郷保育園07年3月▽開園、東部保育園06年12月、田切・本郷保育園07年4月-とした。 -
都市再生整備計画ワークショップ
飯島町役場で12日夜、「都市再生整備計画」に住民の意見やアイデアを反映させ、実効ある計画案とするために「循環バスの運行全般」「町道堂前線周辺の土地利用や活用について」をテーマに、第1回ワークショップを行なった。8月末まで全3回開き、グループごとの最終案をまとめる。
同計画は国交省のまちづくり交付金を活用し、地域の居住環境の向上と活性化を図るために策定する。
ワークショップは区や耕地、商工会、関係各団体の代表、公募を含む住民30人と役場職員6人が参加、4グループに分かれグループ討議する。
初回はワークショップの目的や導入の経緯、都市再生整備計画素案の概要などの説明を受けた。
素案では、計画期間は07-11年度の5年間。計画に位置づけるまちづくりの目標に「だれもが安心して住むことができるまちづくりの推進」-を掲げ、整備方針に▽高齢者等交通弱者の交通手段の確保▽防災のまちづくり▽国道153号伊南バイパスの流入交通処理▽地域コミュニティーの活性化-を挙げた。
引き続き、計画目標の「だれもが安心して暮らせるまち」をテーマにグループ討議。参加者からは「防犯機能の高いまち」「高齢者に優しいまち」「災害に強いまち」など、様々な意見やアイデア、課題などが挙げられた。
次回からは具体的テーマの、07年度から導入する循環バスの運行全般についてや、国道から伊南バイバスに接続する東西幹線、町道堂前線周辺の環境保全や土地利用について検討する。 -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は12日、06年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする06年度事業計画・予算案などを承認した。
高坂宗昭副会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。早期完成させるために一枚岩となって強力に促進を要望していきたい。国・県共に財政状況は厳しいだろうが、何としてもさらなる予算付けを願いたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端の吉瀬田切大橋(仮称)を含む840メートルは08年度供用を見込んでいる。 -
本郷地区伊南バイパス沿道景観形成等住民協定に県が認定
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飯島町の「本郷地区伊南バイパス沿道景観形成・土地利用住民協定(松下寿雄協定運営委員会委員長、33人)」に対し11日、県庁で田中県知事が認定書を交付した=写真。
協定は伊南バイパス本郷地区住民らが工事着工を前に、無秩序な開発を抑制し、自然豊かな田園風景と地域環境、優良農地の保全を目的に締結。
協定区域は南は本郷ふるさと農道・国道交差点、北は与田切橋南までの約680メートル、バイパス敷地から両サイド60メートル以内で、面積約6・88ヘクタール、協定者は協定区域内の土地所有者と建築物の所有者、並びに賃借人で対象者は107筆、33人。
土地利用基準は建築物、屋外広告、自販機、土木構造物などそれぞれに基準を設けた。具体的には▽建物は高さ12メートル以内、容積率百%以内、建ぺい率60%以内▽野立て看板は原則禁止▽自販機は景観、環境を阻害するような物品の販売機は設置しない-など。
認定は町内では昨年5月飯島地区に続き2件目。 -
中学生も鑑賞『松竹大歌舞伎』
駒ケ根市文化センターの開館20周年を記念して駒ケ根市文化財団は12日、松本幸四郎・市川染五郎親子が共演する松竹大歌舞伎を文化会館で開いた。昼の部の公演には伊南地区の中学3年生約680人が招待され、一流の伝統芸能に親しんだ。
開演に先立って舞台に松本幸四郎が登場すると満員の観衆から大きな拍手と歓声が起こった。松本さんは「弁慶を初めて演じたのは皆さんと同じ中学生の時だった。歌舞伎は決して難しくない。楽しんでください」とあいさつした。
歌舞伎の成り立ちや歴史を分かりやすく見てもらおうと松本さんが監修したという「歌舞伎噺(ばなし)」には客席の中学生2人が飛び入りで登場。それぞれ役をもらい、せりふや立ち回りを演じて見せた=写真。堂々とした演技に、見守る同級生からは大きな笑いと拍手が送られていた。 -
記者室戦争と平和
7月になると8月15日の終戦記念日を意識してか、平和行事が増える。上伊那網の目平和行進に続き中旬には平和の火リレーも上伊那を縦断する。昨日飯島町では戦傷病没者追悼式も厳粛に行なわれた。この時期平和と戦争について考える機会が多い▼先日、先の大戦に従軍した人の話を聞く機会があった。終戦を満州で迎え、命がけの逃避行の中で、1人置き去りにされ、ソ連兵の襲撃を受けたが、死線を越えて帰還した。敗残の兵たちは、満人部落では銃で威し、食糧を強奪して飢えをしのいだという▼「国家のためといいながら、結局自分の命をつなぐために盗む、感覚が麻ひし善悪の区別がつかなくなった。人間が人間の心を失う事が戦争だ」とも。体験者でなければ言えない重い言葉だ(大口記者)
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桜守が千人塚公園で桜育成活動
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飯島町の信州飯島桜守約10人は9日、千人塚公園で、城ケ池周辺の桜を中心に、桜の育成活動をした。
参加者は電動草刈機や草刈りがま、せん定はさみを持って集まり、木の周辺の草刈りのほか、地衣類の除去や根元から出たひこばえの整理、てんぐす病の枝の伐採などに精を出した。
この日は雨により中止の判断をしたが、すでに桜守が集まったため、参加者だけで作業をした。 -
御座松キャンプ場でモミジの育樹作業
飯島町の植栽ボランティアの会(中村満夫会長)は9日、約20人が参加し、御座松キャンプ場で、昨年と今年5月に植栽したモミジ約100本の周りの草刈りや施肥、つる切り作業をした=写真。
電動草刈機やかまを持って集合した参加者は、1-1・5メートルに生育したモミジに絡まったフジヅルを切ったり、身の丈ほどに伸びたヨミギやカヤを刈り取り、ニセアカシアなどの雑木も伐採し、モミジの日当りを確保した。
また、モミジの根元には施肥も行ない、順調の生育を願った。
植栽地は川沿いの砂地で、もともとある雑木やフジヅルが茂り、モミジの成長を阻害しているため、育樹作業を計画した。
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戦傷病没者追悼式
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は11日、戦傷病没者追悼式を文化館で開き、遺族や来賓ら約150人が参列し、明治以降の戦争犠牲者380余柱の御霊安かれと祈り、恒久平和の誓いを新たにした。
ステージ中央の祭壇には「御霊」の柱が安置され、色とりどりの花で飾られ、供物が供えられた。
堀越社協会長は「国難に殉じ、妻子やふるさとを偲びつつ、国内外で散華された英霊のみなさんのことは永遠に忘れることはできない、痛恨の極み。飯島町は新町発足50周年を機に、心新たに健康で幸せを実感できるまちづくり、ともに生きる福祉のまちづくりにまい進したい」と式辞を述べた。
黙とうに続き、高坂町長は「今日の繁栄と平和は英霊のみなさんの尊い犠牲により築かれたことを忘れず、町民の智恵と汗を結集し、誇りと自覚を胸に、自立し、持続可能のまちづくりを進めたい」と誓った。
また、飯島町遺族会長の坂井武司会長は「昭和19年11月、父は厳寒の千島の海に沈み、家族に限りない悲しみと別離をもたらした。遺族の1人として、英霊が静かに安らかに眠り、この平和が長く続くことを願う」と追悼の言葉を述べた。
この後、出席者全員が追悼の思いを込めて、白菊の花を捧げ、厳粛のうちに式を閉じた -
伊南バイパス建設促進期成同盟会総会
駒ケ根市と飯島町の関係者らでつくる国道153号線伊南バイパス建設促進期成同盟会は11日、06年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。約60人が出席し、引き続き国・県に対し伊南バイパスの建設促進を要望していくなどの06年度事業計画案と予算案などを承認した。2年の任期満了に伴う正副会長の改選では中原正純市長が会長に、高坂宗昭飯島町長が副会長に再選された。
中原会長は「建設は順調に進んでいる。今後も結束してなお一層の働き掛けをしていこう」と呼びかけた=写真。
伊南バイパスは9・2キロの全区間のうち、駒ケ根市の2・9キロが供用済み。市道中通線から南1・3キロの区間は現在工事が進行中で07年度供用開始予定。飯島町では本郷地区の用地買収がほぼ終了し、今年度中の着工を目指す。 -
仏石踏切付近の通学路で、竹などを伐採
飯島町の飯島区(竹俣栄二郎区長)は9日、JR飯田線仏石踏切周辺の通学路の両側の竹や雑木の伐採作業をした。
5月29日早朝、同踏切で、飯島小学校児童が、不審な男にランドセルに手を掛けられるという事件を受け、飯島区は竹や雑木がうっそうと茂って暗い通学路を、竹や木を切って明るくしようと、地権者の了解のもと、伐採することにした。
作業には区会議員や育成会、PTA、地元住民ら56人が参加、延長約300メートルを、6班に分かれ、道路の両側2-2・5メートル幅で、竹や雑木を伐採した。
参加者は2、3人ずつ組になり、足元に注意を払いながら、切る人、竹を安全な方向に倒す人など役割分担し、手際よく作業を進めた。
作業に先立ち、竹俣区長は「通学路は地獄坂と呼ばれているが、その悪名を返上できるように、明るい道にして、大切な子どもの安全を確保しよう」と呼び掛けた。 -
三浦雄一郎さんが「夢に勇気を」と題して講演
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駒峰山岳会は創立50周年を記念し9日、飯島文化館で、講師にプロスキーヤーの三浦雄一郎さんを招き、記念講演会を開いた。
ほぼ満席の250人が三浦さんの「夢に勇気を-高齢化社会における挑戦」と題した講演に耳を傾け、三浦さんの70歳のエベレスト登頂を成功させた勇気と、夢に向って真っ直ぐな生き方に共感した。
講演を前に、03年次男、豪太さんとともにエベレスト登頂、世界最高年齢登頂記録(70歳)を樹立した時の記録映画を鑑賞した。
85年、57歳で世界七大陸最高峰滑降を完全達成した三浦さんは「そろそろアドベンチャースキーから足を洗い、のんびりしたいと思った。のんびり過ごしているうちに、肥満、高血圧、高脂血、腎臓も悪く、不整脈もあり、いつ心筋梗塞で入院してもおかしくない状態になった。この時65歳、このまま病院で死ぬよりも山で死んだ方がいい、70歳で生活習慣病から脱却し、エベレスト登頂を成功させようと目標を持った」。
三浦さんは手始めに近くの標高500メートル余の里山にチャレンジ、目が回り、たちまち息が上がり、体力低下にがく然となった。
まず、普通の体力に戻るようにトレーニングを開始。飲み放題、食べ放題のがまんしない生活で、ダイエットをしようと考え、靴と背中に重りをつけて歩いた。続けるうちに、自然と体重が減り、体力、脚力が戻り始めた。
5年間掛けて、周到な準備をして臨んだエベレスト、感動の登頂を終え「心は若いままでも、手段は年相応が大事。夢を実現させるには、健康でなくてはならない。次の目標は75歳で再び、エベレストを目指すこと」となお、意気盛んなところを見せた。 -
「越百の水」を飯島の名水に
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は7日、七久保の与田切公園内の中央アルプス越百山の雪解け水を汲み上げた井戸水を「越百の水」と命名。協会の正副会長がひしゃくで水を汲み、会員約30人に分け試飲した。参加者は1口飲んで「冷たくておいしい」「味がまろやか、ミネラルを感じる」と大好評、飯島の名水となることを確信した。また、この水で、コーヒーを入れたり、ご飯を炊いて、味や風味も確認した。
町は96年、管理棟東を地下50メートル掘削し、豊富な水源を得た。沸かして飲用していたが、キャンプ場利用者から「おいしい水」との評判が立ち、生でも安心して飲めるようにと、昨年12月に水質検査を実施。その結果、硬度29度の超軟水であることが証明された。水温は14度と一定、夏は冷たく、冬温かい。同協会では町の名水として、広く愛飲されるように、駐車スペースを整備し、町内外からの利用者の便を図る。水は無料で提供する。 -
与田切公園プールオープン
飯島町の与田切公園プールは7日、オープンした。8月末まで営業する。
今季より飯島町振興公社が指定管理者となり、地元企業7社で設立したアイネット(久保田栄一代表)が実質的に運営する。
また、期間中の14日から、休憩所を利用し、喫茶コーナー「カフェ・ハート&ソール」も営業する。
町や公社、アイネット、町議ら関係者30人余が参列した安全祈願祭で、高坂町長は「経営課題の多い、プール営業を民間の自主的経営に任すことで、今までにない運営ができるのでは」と期待した。
この日は梅雨の晴れ間だったが、水温、気温ともに24度だっため、水しぶきは上がらなかったが、駒ケ根市のフラダンスグループ「プアシスターズ」がプールサイドで情緒豊かにフラダンスを披露し、プール開きに花を添えた。
開場は午前9時から午後5時まで。入場料は大人500円(高校生以上)、子ども200円(小中学生)
カフェ・ハート&ソールは午前11時縲恁゚後6時、夜間は予約制。##(写真) -
伊南バイパス飯島南区「用地単価確認書調印式」
国道153号伊南バイパス飯島南区1・1キロの基準用地単価が建設省中部地方整備局飯田国道事務所(関沢俊明所長)と飯島南区地権者会(大沢一郎会長、26人)の間で合意、7日、飯島町飯島の鳥居原公会所で、高坂町長を立会人に用地単価協定書に調印した=写真。
対象地区は国道153号与田切川左岸から、県道飯島日曽利線まで1・1キロ。対象面積は4・3ヘクタール、地権者数26人。
伊南バイパスは国道153の交通緩和、地域振興、交通安全確保を目的に、駒ケ根市赤穂-飯島町本郷地区9・2キロを建設省の直轄事業として97年事業着手した。同年10月中心杭打ち。全工区のうち駒ケ根工区は4・2キロのうち、北の原交差点から琴平町交差点までは1・2キロは都市計画道路として完成、昨年3月琴平町から市場割中通線まで1・7キロが2車線による暫定供用開始した。上穂沢橋梁工区1・3キロは07年度中の供用開始を目指し工事中。飯島町内は本郷地区0・9キロは用地買収がほぼ終了。駒ケ根工区完成後、工事着手する計画。
調印式では地権者や町、建設省など関係者ら約50人が見守る中、関沢所長、大沢会長、高坂町長がそれぞれ協定書に押印した。
関沢所長は「地権者会の役員、町の尽力で、早期に調印の運びになった。みなさんの要望に配慮し、移転等に関しては最善の努力をしたい」とあいさつ。
立会人の高坂町長は「調印を機にいよいよ事業が現実味を帯びてきた。加速度的に推進されるのでは」と期待を込めた。 -
AED(自動体外式除細動器)を贈呈
昭和36年(61年)に飯島中学校を卒業した還暦同年会(下平憲夫代表幹事)は3日、飯島町役場で、記念事業の余剰金で購入したAED(自動体外式除細動器、70万円相当)を贈呈した=写真。役場総務課に設置し、イベントなどで有効活用を図る。 同会は記念事業として、会員の1人、日本画家の千村俊二さんが下絵を描いた扇子「福寿草」「桜」を制作、会員に記念品として配布したほか、広く一般町民に販売。用意した「福寿草」50本、「桜」100本は完売し、余剰金が生まれた。実行委員会で協議し、役場にAEDを贈ることにした。
役場には下平代表幹事ら役員3人が訪れ「祭りなどのイベントで、有効活用してほしい」と手渡した。
高坂町長は「高価な楽器に続き、心のこもった記念品をいただいた。AEDは町内3小中学校には設置したが、住民対応まだできていない。使い方をマスターし、有効活用したい」と感謝した。
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下平憲夫さん
「見通しの良い交差点や走り慣れた生活道など意外と事故は多い。ハンドルを持ったら油断は禁物。余裕を持った行動を」と訴える。
飯島町南町に生まれ、大学卒業後、木工機械メーカーの下平製作所の本社勤務。73年長野工場(飯島町赤坂)に異動になり、営業畑に10年、北海道から関東、甲信越、北陸と飛び回った。「営業はまず、自分を売ることから始まる。仕事を通じて、人とのコミュニケーションがとれるようになり、人間的に成長した」と振り返る。
27歳で消防団に入団。当時、花形だった「自動車分団」に配属。班長で一端退団し、37歳で再入団し副分団長、分団長と務めた。さらに数年後、副団長、団長と3度目のお勤めに励んだ。「消防団は入らないよりも入った方がいい。上下関係、規律も教えてくれる。入団当時は団員数も多く、血気盛ん。ポンプ操法は大いに盛り上がった」とか。
本郷の夜間の火事、与田切川の鉄砲水による行方不明者の捜索など、分団長として現場を指揮した。「いくら探してもわからない不明者を、家族が執念で探し当てたのには感動した。現場では、若い人の命を預かっているので、団員が犠牲にならないように1番気を使う。現場の異常な興奮状態の中でも、常備消防と消防団との役割分担を守り、命令系統をきちっとさせるようにしてきた」と話す。
副団長4年、団長4年務め、通算17年の団生活にピリオド。その後、伊南交通安全協会の役員に「ボランティアは消防団で十分」と固辞したが、断れきれずに4年前、副支会長の大役を。今井豊支会長を助け、交通安全標語の募集、会則の見直し、高齢者の交通安全教室、飯島町の特産品、リンゴやナシを使った啓発活動など、飯島支会独自の取り組みに力を入れた。
今年5月に支会長に就任「啓発活動の成果もあり、昔よりも良くなったが、シートベルト着用率はまだまだ低い。着用率百%を目指し、シートベルトをつけてからエンジンキーを回すように徹底させたい。高齢者は増加する一方、被害者も加害者も高齢者という事故が増えている。高齢者交通安全教室にも力を注ぎたい。死亡事故ゼロ千日達成も目標の1つ」と抱負を語る。
妻と長男の3人暮らし(大口国江) -
ブルーベリー収穫始まる
飯島町上の原の大島和志さん(74)のブルーベリーのほ場では6月末から収穫作業が始まった=写真。
大島さんは20年前から、15アールで700本を栽培。今収穫しているのは早生系で大粒のスタルダン。続いて、中生種のブルーレイ、バークレイと8月初旬まで続く。
家族総出で、青黒色に熟したものから、ひとつひとつ丁寧にもぎ取り、JA上伊那を通じて、関西方面などに出荷している。
大島さんは「今年は1週間ほど、収穫が遅れた。過熟にならないように適期収穫に気を使っている」と話していた。 -
第56回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会
飯島町文化館で1日、百人余が参加し「第56回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会」が「ふれあいと対話が築く 明るい社 会伸びよう伸ばそう青少年」をテーマに開かれた。保護司会や青少年健全育成協議会などでつくる実行委員会主催。
開会行事に続き、県作文コンテスト中学生の部最優秀の伊藤泉美さん(前飯島中3年)が「大切な人の存在」と題した作文を発表した。この中で、伊藤さんは「常に人として正しい道を歩んでいくには、自分にとって大切な人の存在を大事に想い、考えていくことが1番必要なのではないかと思います」と訴えた。
また、児童養護施設たかずやの里の鹿野博愛施設長が「子どもとの生活の中から」をテーマに話し、広報ビデオ「二つの道」の鑑賞もあった。
このほか、飯島中学吹奏楽部が「ジョン・ウイリアムス・イン・コンサート」「ラタン・ゴールド」などを演奏し、研修会を盛り上げた。 -
パッチワークキルト講習会
飯島町千人塚公園内の喫茶店小蕪亭で29日、パッチワークキルト講習会が開かれた。05年6月から続く3回目の開講。12人の女性が参加し、大阪市西区で手芸教室「キルトスペース羅針盤」を主宰している宮川和子さんの指導でキルトの手提げ袋を作った。
参加者は宮川さんが用意した材料の中からそれぞれ好みの柄のセットを選び、作り方を書いた図とにらめっこしながら針を動かして生地を縫い合わせた。ほとんどの参加者が前回の講習会に参加しているとあって手つきは慣れたもの。時折宮川さんに声を掛け「ここはどうすればいいですか」などと質問しながら、ゆっくりと時間をかけてキルト作りを楽しんでいた=写真。 -
農業委員会が全町でパトロール
飯島町農業委員会は遊休荒廃地解消に向け27日、委員と役場職員ら23人が地区ごと5班に分かれ、担当地区の遊休荒廃農地をパトロールした=写真。パトロールは8月までに全地区約16ヘクタールで実施し、現状把握する。
農委は遊休荒廃農地として把握された農地を1筆ごとに解消に向けて検討する。検討結果により(1)農地に戻り耕作していってもらう農地(2)農地としての活用は無理であり、山林への転用もやむを得ない農地(3)(1)と(2)の中間で検討を要する土地-に分類する。
耕作してもらう農地については、所有者の意向を調査し、耕作してもらうように依頼する。自分で耕作できない農地は地域の担い手(認定農業者、営農組合担い手法人)などに貸付して、耕作していくことができないか、対策を講じていく。
また、無作付農地は最低限の管理として、農地と畦畔の草刈りを年間2回以上行ってもらうように、所有者に呼び掛けている。 -
最後の祭り、盛りあげたい
太鼓連の呼びかけで、小中学生練習に熱今年で最後となる見通しの飯島町のお陣屋まつりを盛りあげようと、信州お陣屋太鼓連絡協議会(熊谷初男会長)は、小中学生の有志と一緒に出演しようと計画。後継者育成の願いもあるが、子どもたちは7月29日の本番に向けて練習を積んでいる。
同協議会を構成する町内3つの愛好団体はは、毎年お陣屋まつりに参加。
過去にも団体に加入している子どもが出演するケースはあるが、今回は協議会が連携して幅広く町内の小中学校に呼びかけ。10人ほどが名乗り出た。
6月になってから本格的な練習を始めたが、メキメキと上達。熱心に取り組んでいる。
中心になって指導している「鼓遊」代表の那須野一郎さんは「祭りは最後だが、我々の活動が終わるわけではない。今回の取り組みが、後継者育成の契機にもなれば」と話した。 -
飯島町庁舎に災害救援ベンダー(自販機)を設置
清涼飲料水等の自動販売機設置・販売を全国展開するジャパンビバレッジ駒ケ根営業所は28日、飯島町役場職員玄関西に災害救援ベンダー(自販機)を設置、稼働開始した。南信初。
自販機のイメージアップと社会貢献活動の一環。
災害救援ベンダーは災害や緊急事態の発生で、停電になった時に、管理者の操作で非常用電源により、必要な電力を供給し、庫内の商品を搬出する機能を持った自動販売機。
管理者がキースイッチを操作すると、非常用電源に切り替わり、自動的にフリーベント(無料販売)状態になる。
自販機には30種類600本が貯蔵でき、災害時の飲料水確保に威力を発揮する。
合わせて、同社はミネラルウォーター500ミリ24本入り20ケースを災害備蓄品として寄贈した。
同営業所の杉本康雄営業主任は「飯島町を皮切りに、順次、公共性の高い場所に災害救援ベンダーを設置していきたい」と話していた。