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芋焼酎「穆(ぼく)王」の新酒完成祝賀会
04年12月、飯島産の原料を使い、信州初の芋焼酎としてデビューした県業務用酒類販売卸連合会酒販店8社が企画開発した「穆(ぼく)王」の05年新酒(乙種、25度)が完成。14日夜、原料のサツマイモ栽培に取り組んだ「くつろぎ応援団(池上明団長)の完成祝賀会が町内であった。
メンバーや酒販店、醸造元など約30人が参加し、新酒を試飲し、一層磨きが掛かった出来映えを喜んだ。
また、メンバーの1人で画家の、小林市博さん(駒ケ根市)が「大地の恵み」をテーマにデザインしたオリジナルラベルの披露もあった。
池上団長はメンバーひとり一人にネーム入りのオリジナルボトルをプレゼントした後「昨年5月のイモ植えから収穫まで、楽しい思い出ができた。来年も一緒に頑張ろう」とあいさつ。醸造元の喜久水酒造(飯田市)の下沢政弥専務は「信州らしい、さわやかな口当りの焼酎ができた」と報告した。
この後、早速試飲。町内の伊藤信好さん(本郷)は「昨年よりも甘く、香りがいい」。飯田市から参加した前島美奈子さんは「香りもよく、おいしい。草取りは大変だったが、楽しかった」と話していた。
「くつろぎ応援団」は昨年5月、57人で120アールに「黄金センガン」を植え付け。11月に掘り上げ、20トンを収穫した。喜久水酒造が醸造し、原酒換算で5千リットルの芋焼酎が出来上がった。
現在、県内の酒販店8社で販売中、価格は720ミリびんが1350円、1・8リットルびんが2500円。 -
基本構想審議会に正式諮問
飯島町役場で14日、基本構想審議会(第7回)があり、町は中期総合計画(06-10年)素案を示し、正式に諮問した。答申は21日を予定する。
中期総合計画の施策体系は「まちづくりの将来像」に「みんなでつくる自然豊かなふれあいの町 飯島町」を掲げ、序章、第1章縲・章の8章で構成、序章「これからのまちづくりの重点戦略」には▽協働のまちづくり▽人口増・活性化対策-
を挙げた。
基本目標にかかわる施策は(1)交流の時代の新しい基盤整備を進めるまちづくり(都市計画、消防・防災、河川・治水、道路・交通など)(2)生活の質を高める快適環境のまちづくり(上・下水道、住宅、公園など)(3)共に支え、共に生きる福祉のまちづくり(総合的な保健・医療・福祉など)(4)地域の魅力を生かした産業づくり(農・林・商・工業、観光など)(5)生き生き学び楽しむ生涯学習のまちづくり(生涯学習、学校教育など)(6)地方の時代をともにつくるまちづくり(住民参加、交流活動など)(7)行財政に関する計画(行財政運営、広域行政など)
同審議会は昨年7月に設置、町が示した素々案を各章ごと慎重に審議したほか、重点戦略の「協働のまちづくり」「人口増・活性化対策」については分科会に分かれ、論議を深め、町とともに素案づくりにかかわった。 -
授業参観と給食で交流
飯島町の七久保小学校・飯島小学校の6年生の交流会が飯島小学校などで行われ、飯島中学校の授業を参観し、給食で交流を深めたた。
両校の6年生107人は飯島中学校に集合。米山隆司教諭から入学までの心構え、授業内容や部活動、委員会活動、1年間の行事など中学生活全般について説明があった。
この後、仮クラス編成で3クラスに分かれ、担任教諭らの引率で、3年の音楽や1年の国語などの授業を見学し、中学生活に理解を深めた後、飯島小学校に移動。
仮クラスごとに分かれて給食交流。仮3組は家庭科室に陣取り、飯島小学校児童が給食の準備を整え、「いただきます」。児童らはテーブルごと、自己紹介し、「おいしいね」「カレーは好きですか?」などと会話も弾ませ、親ぼくを深めた。
給食の後は綱引で仮クラスの団結を強めた。 -
文化団体連絡協議会総会、会則改正
飯島町内文化団体で組織する飯島町文化団体連絡協議会は13日夜、05年度総会を開き、団体代表ら約30人が出席し、役員体制のスリム化、負担金廃止など大幅な会則改正を決めた。
同協議会は「役員選出が各団体の負担になり、団体数の減少、加入団体への負担増を招いている」「非加入団体も文化祭に参加でき、不公平」「文化館の施設を利用する団体と、しない団体のメリットの差が大きい」-などの課題を受け改正を検討した。
主な改正のポイントは▽「会長」「副会長」以外の役員を廃止▽会計、負担金の廃止▽文化祭は役員主導から参加団体主導に転換▽文化団体間のネットワークづくりに重点を置く-とした。
また、総会では役員改選も行い、会長に三石繁さん(飯島ビデオクラブ)、副会長に春日有美さん(南町カルテット)を選び、当面の事業計画に▽いいちゃん文化祭への参加(10月21、22日予定)▽加入団体が協力して行う事業の企画・運営▽文化館エントランスを利用した各団体の展示発表▽全体交流会の研究▽新規会員の加入促進-などを盛り込んだ。 -
飯島町観光協会のフォトコンテスト表彰
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は11日、お陣屋行燈市メーン会場で、「飯島町の自然・人」をテーマに募集した05年度フォトコンテストの表彰式を行った。「自然の部」「人の部」の2部門で特選に輝いた平沢繁美さん(飯島町)ら14人に代官姿の高坂町長から賞状と副賞の飯島町産コシヒカリ、ふじリンゴなど町の特産品が贈られた。
入選作品は飯島駅前ヤナギヤ2階アミカホールに27日まで展示、以降道の駅「花の里いいじま」や飯島文化館に展示する。
入選者は次の通り(敬称略)
◇自然▽特選=「雪化粧」平沢繁美(飯島町)▽準特選=「晩秋」久保村由人(伊那市)、「朝光お陣屋祭り」白石雅美(多治見市)▽入選=「花の木の落葉の庭園」片桐久司(飯島町)、「満開の中を」向山世男(伊那市)「晩秋」春日芳人(駒ケ根市)「春の里山」丹羽明仁(小牧市)
◇人▽特選=「懐かしき光景」平沢繁美(飯島町)▽準特選=「柿もぎ」小島福司(伊那市)「秋桜に輝く笑顔」佐藤正一(駒ケ根市)▽入選=「それワッショイ!」向山世男(伊那市)「公園桜祭り」久保村由人(伊那市)「お代官様竹林をゆく」深沢和香子(飯島町)「出荷を待つシクラメン」小林紀一(飯島町) -
第7回飯島お陣屋行燈市俳句大会
第7回飯島お陣屋俳句大会が11日、お陣屋行燈市に合わせ、Aコープ飯島支所2階であり、入選句の表彰を行った。町教委など実行委員会主催。
投句状況は、一般の部には伊那谷を中心に、県内外から前回より約30句多い196人から838句が、小中学生の部には町内3小中学校の856人から1919句が寄せられた。一般の部は9人の選者がそれぞれ特選3点、秀逸2点、佳作1点を選び、上位選で上位入選句23句を決定した。
上位3句は行燈市の市場開きで披露した。
入選は次の通り(敬称略)
▽行燈市俳句大賞「どの鉢も命満たして菊咲けり」塩沢光江(飯島町)▽飯島町長賞「凍て星や今だに兵の夢を見る」杉崎滴水(飯島町)▽飯島教育委員会賞「白鳥来湖は藍色もて応ふ」木下むつみ(岡谷市)以上上位3句
▽飯島町俳句会賞=北原ふみゑ(岡谷市)▽飯島町商工会賞=石曽根温人(宮田村)▽南信俳句会賞=山本竜雄(駒ケ根市)▽上伊那俳壇賞=田中文雄(松本市)▽みすず俳句会賞=小池さち子▽信濃毎日新聞社賞=樋口芦笛▽中日新聞社賞=御子柴保▽長野日報社賞=志津充▽伊那毎日新聞社賞=林代志江(飯島町)▽エコーシティ駒ケ岳賞=堀川草芳
▽行燈市賞=高木節子(南箕輪村)、田中量子(駒ケ根市)、山田和子(岡谷市)、濱佐文(岡谷市)、林公明(飯島町)、早川武志(須坂市)、山岡むつみ(岡谷市)林公明(飯島町)北原ふみゑ(岡谷市)、山岡むつみ(岡谷市)
◇小・中学生の部▽飯島小学校=まるやまたつみ(1年)、かにさわゆい(2年)、奥田愛実(3年)、小林大悟(5年)、袖山竜太朗、小林あかり(以上6年)▽七久保小学校=山田達也(2年)、竹沢和仁(3年)、新井琴音(4年)、菅野雅子(6年)▽飯島中学校=増沢菜々子(1年)、田沢卓寛、平栗麻美(以上2年)紫芝菜波、塩沢夏那子(以上3年) -
花魁道中、華やかに、お陣屋行燈市
江戸時代の風情や縁日の姿を再現する飯島町の「第13回お陣屋行燈市」が11、12日、JR飯島駅前広小路で開催。花魁道中や大型時代劇「仕事人」のほか、代官行列、陣馬太鼓、どんどろしし舞など多彩なイベントが繰り広げられ、夕闇が迫れば、大小の百基の行燈に火が点り幻想的を醸した。
今年の目玉は花魁道中、初日は町内の伊藤千穂さんが扮し、傘持ちや肩貸しなどを従え、豪華な打ち掛けに身を包み、高さ30センチの三枚歯のげたで八文字を踏んで道中し、観客のため息を誘った。(関連記事11面) -
お陣屋行燈市盛大に
たわやかな時の流れの中、江戸の縁日を楽しむ飯島町の第13回お陣屋行燈市は11、12日、広小路で開催。花魁道中や大型時代劇「仕事人」、行燈市俳句大会、代官行列、フォトコンテストなど多彩なイベントが繰り広げられ、お店も並んだ。行燈市80人衆などでつくる実行委員会主催(関連記事1面へ)
注目の花魁は初日は伊藤千穂さん(飯島町)が務め、行燈一座の大道芝居「仕事人」も好評。2千円で21枚の1両木札に両替した来場者は、茶屋で食べたり、飲んだり、おたなを冷やかしたりして、市の風情を楽しんだ。夕闇迫れば、一斉に大小百基の行燈に火が入り、幻想的な雰囲気を醸した。
12日の催しのタイムスケジュールは次の通り
▽午前10時開門、陣屋太鼓、11時、代官行列、大型時代劇、午後1時30分花魁道中、駒ケ根市の小沢由紀さんが花魁に扮する、午後2時、宝投げ、市場納め。 -
飯島町の山を考える住民フォーラム
飯島町の山を考える住民フォーラム
飯島町は1日夜、農村環境改善センターで、山にかかわる団体・個人が一堂に会し、初めて「飯島町の山を考える住民フォーラム」を開いた。「山を楽しむ会」や七久保青壮年部、中ア遭対協、一般町民ら23人が参加。事例発表に耳を傾け、ワークショップで、地域資源である中央アルプスの魅力を再認識し、山岳観光の振興や住民主導の山岳施設の維持管理に向け、熱心に意見交換した。
町管理の山岳施設、避難小屋や登山道、シオジ平自然園などの現況を紹介し、町財政問題(事業費の縮小)や、落石危険カ所が多く危険なアプローチ(林道横根山線)-などを挙げ、問題提起した。
また、栄村・前進倶楽部の相沢博文さんは「佐武流山に登りたい」と集まった仲間(前進倶楽部)が林道を切り拓き、登頂するまでの体験を語った。
3グループに分かれたワークショップでは「車の乗り入れは飯島第6砂防駐車場を最終点とし、落石多発の上部は登山道という位置付けで」といった現実的な意見や「施設の維持管理は山を楽しむ住民が中心に、行政がサポートする体制で」「広く町内外に呼びかけ、協力の輪を広げる」など建設的な意見のほか、「若者を対象にした山を楽しむイベントが必要。遊覧ヘリコプターで、直接山頂に運び、オイシイ体験をすることが、底辺拡大につながる」といったユニークな意見もあった。 -
人口大幅減を受け、人口増減要因分析研究会議
飯島町は7日、役場で、県政策評価課統計活用ユニット(石川春乃リーダー、3人)を講師に迎え、企画財政課や商工観光、都市づくりなど関係職員13人が参加し、人口増減要因分析研究会議を開いた=写真。統計データを科学的に分析し、人口減少の要因を探り、政策立案に活かす。
同町は昨年10月実施した国勢調査の結果速報で、前回調査(00年)と比べ、326人(3%)の大幅減で1万569人(10月1日現在)と判明し、危機感を募らせた。
石川リーダーは「少子高齢化は日本全体の傾向」とし、その要因に▽初産の晩年化▽出生数調整▽長寿-などを挙げ、飯島町の傾向についても、統計データを詳細に分析し、課題提起した。
懇談では「農地が多く農業従事者が多い就業構造で、税収が低いが、都市との交流人口を増やせれば、活性化につながる」「豊かな自然は活性化の要因になる」「目先にとらわれず、魅力ある町づくりを進めれば、人は自然に集まる」「県のHP空家・住宅情報を利用する」など、積極的、プラス志向の意見が多く出された。
参加した職員は「専門的な知識を持った県職員の飯島町の現況分析を聞いたり、意見交換することで、視野も広がり、有意義な研究会になった」と話していた。 -
七久保の子どもみまもり隊の結成式、46人でスタート
飯島町七久保の七久保小学校(細川道子校長)で8日夜、「七久保の子どもみまもり隊」の結成式であった。地域住民ら46人が登録、七久保区が作成した腕章を着け、登下校時の子どもたちの安全のみまもり活動を開始した。
式では、大沢教育長が「地域のみなさんの熱い思いと住民パワーで、子どもの安全確保を」と呼びかけ、細川校長は「学校とPTAだけでは、子どもの安全は守り切れない。七久保の子どもたちをみんなで守ってほしい」と要請した。
引き続き▽登下校時に街頭に立ち、子どもの安全を見守る▽子どもたちへの声掛け、あいさつ▽不審者を発見したら学校や派出所に通報する-などみまもり隊の任務の説明を受け、加藤主殿区長からひとり一人に「防犯パトロール」と記された緑の腕章が貸与された。 -
陣屋ウォーク実行委員会設立
飯島町発足50周年記念事業「静岡市縲恃ム島町240キロメートル陣屋ウォーク」の初の実行委員会が6日夜、飯島文化館であった。
「代官行列を楽しむ会」「山を楽しむ会」「天竜川を歩く会」の会員をはじめ一般町民ら約20人が参加した発足会では、会長に田島好美さん(山を楽しむ会)、同副に松村澄人さん(代官行列を楽しむ会)、小林要さんを選び、目的やコース、ウォークの方法などを話し合った。
飯島陣屋はかつて駿府陣屋の出張所「出張(でばり)」で、1811年、代官の小野田三郎右衛門が公用を済ませ、駿府に帰った-との史実をもとに、小野田代官の行列とは逆コースで、飯島町のルーツを訪ねる。
4月29日に静岡県の駿府公園を出発、清水港、山梨県、諏訪郡を経て、50周年記念式典が行われる10月28日に飯島町に到着する。土、日曜日を中心に8日間で、240キロを完歩する。初日(駿府公園から)と最終日(帰町)は野良着の江戸姿で道中する。送迎、移動は町バスを利用する。
実行委員会では現在、参加者とスタッフを募集している。定員40人。個人参加は全コース歩き通すことができる人を優先する。団体はリレー形式も可。
申し込み締め切りは3月15日まで。詳細は事務局の唐沢さん(町教委、TEL86・5877)。 -
葛岡一枝さん(74)飯島町赤坂
「生花の美しさが半永久的に色あせず、姿形もそのままに」-。現在、飯島町文化館エントランスで「早春」をテーマに「原色ドライフラワー&プリザーブドフラワー展」を開いている。15日まで。
完全乾燥させ、湿気を嫌う原色ドライフラーはガラスケース入り。ケースの中で、シンビジウムやカトレア、バラ、クリスマスローズなどが艶やかに咲き誇る。
花の色を薬剤で脱色し、好みの色に染め上げるプリザーブドフラワーは、自然界には存在しない濃茶や濃緑色、くすんだ黄色などミステリアスな花色が魅力。
1931年東京生まれ、小学校卒業と同じに縁故疎開で埼玉県新座に。機銃掃射の中をかいくぐり、防空ごうに生き埋めになるなど、命がけで府立女学校に通い、両親が教職で「これからの女性は手を職を」の言葉に従い、学芸大学に進学、卒業後は小学校教諭に。30年間勤め、定年を待たず退職。「教え子が同級会に招待してくれるのが、1番うれしい。りっぱになった教え子を見ると感無量」。退職後、カルチャースクールで原色ドライフラワーに出会い「自然乾燥のドライフラワーは色もあせ、形もクシャクシャだが、まるで生花のようだ。自由にアレンジでき、創造性豊かな作品ができる」とすっかり、のめりこんだ。
日本ドライフラワー研究会東京支部の今田赫子さんに師事、94年師範になり、前後して、永住の地を飯島町に求め、同町で教室を開いた。
原色ドライフラワーは生花をシリカゲルに2週間埋設し、ドライアップした花を取り出し、花器に見合うようにアレンジし、グラスの中に密閉する。「花が開きかけた1番良い状態の時に切り取り、すぐ加工することがボイント。1番好きなのはカトレア、作りやすいのはバラ」とか。
原色ドライフラワーは黄色と緑が退色してしまうことが最大の欠点。5年前「黄色のヒマワリ、緑の葉をドライフラワーにしたい」がきっかけで、プリザーブドフラワーを学んだ。
プリザーブドとは「保存された」という意味。特殊な溶液で、脱水、脱色させ、着色料、オーガニックなどを混ぜた薬剤を花の力によって吸い上げ特殊加工したもの。瑞々しくしなやか、花びらはソフトで、見た目はほとんど生花と変わらない。
花の里、飯島町にはバラやラン、アルストロメリアと花の生産者は多く、必要な花材には事欠かない。「Iターンで10年前から飯島町民になった。景色と空気はいい、人情厚く、花いっぱい。本当に飯島に来て良かった」と笑顔。二女と2人暮らし(大口国江) -
天竜川流域委員会第3回会上流部会
天竜川流域委員会の第3回上流部会(鈴木徳行部会長、16人)が6日、飯島町文化館であった。治水や利水、自然環境・景観、河川利用などの各項目で課題に対する対応策を協議、河川整備のポイントをまとめた。
天竜川流域委員会は、学識経験者から長期的な河川整備について意見を聞く場として、03年2月設置。上流部会(長野県内)と下流部会(静岡、愛知県内)に分かれ、現地調査を行い、前回(昨年11月)までに現状を把握し、課題を抽出。今回は各項目ごと委員らの意見、提言をまとめた対応方針(案)について意見交換した。
洪水に対する対応方針では、流下能力の向上、堤防・護岸、点検整備のほか、「戸草ダムの建設は急務」「美和ダムだけでは洪水調節容量が少ない」などダム計画への積極的な意見が出された一方では「戸草ダムは流域住民が納得できる議論を」といった慎重論もあった。
また、過去の破堤カ所、浸水想定地域の住民への周知、合わせて土地利用制限の必要なども出された。
利水面では河川流量の確保が課題になり「ダム直下の無水区間を無くすことが利用の拡大につながる」「渇水期の対応も」などのほか、利水上の危機管理の必要性も挙げた。
ほかに▽外来植物の駆除▽れき河原の維持▽河川巡視の強化▽民間協働による安全で自然豊かな河川整備の維持など、さまざまな視点から対応策が話し合われた。
今後、出された意見をもとに、上流部の河川整備のポイントをまとめ、流域委員会に報告。流域全体で対応策を協議し、具体的に河川整備計画に反映させる。 -
土地明け渡し仮処分決定
飯島町田切の春日平地籍に設置された有害図書等自販機をめぐり、地権者が東京都の業者を相手に、土地明け渡し仮処分命令申請について6日、地裁伊那支部(藤井聖悟裁判官)は14日以内に土地を仮に明渡すように命令し、松村文夫弁護士を通じて、町など関係者に通知した。業者が決定送達の日から14日以内に自販機を撤去し、土地明け渡しに応じない場合は、裁判所の強制執行で撤去される。この画期的な決定は全国初。
決定通知を受け、急きょ開いた記者会見で、高坂町長は「8千人を超える署名など地権者を含めた町を挙げた反対運動の後押しで、早期に『仮処分決定』を得た。設置業者は図書の販売を主としているのではなく、撤去時の補償がねらい。土地を提供しないための住民合意や有害環境浄化の住民運動が大切。完全撤去されるように、最後まで全町的な取り組みを続けたい」と気を引き締めた。
代理人の松村弁護士は▽契約書の目的違反もしくは錯誤▽公序良俗違反▽住民の反対運動を視野に入れた解約にかかわる1項-など、判断理由を分析し「何よりも町ぐるみの反対運動が効を奏した。2カ月の苦労が実り、撤去の道を開いた」と喜んだ。
広域農道沿いの有害図書自販機設置問題は、昨年11月中旬、東京の業者から地権者に電話で「ジュースの自販機を置かせてほしい」から始まり、28日から12月末までに計5棟10台が設置された。町は生活安全対策会議や青少年問題協議会を開き、対応を協議、署名活動を展開するとともに、1月10日、地裁伊那支部に「土地明け渡し仮処分命令申請」を提出、23日、第1回審尋、2月3日、8100人(18歳以上人口の8割)の署名を裁判所に提出した。 -
飯島町田切春日平の有害自販機撤去へ
飯島町田切の春日平地籍に設置された有害図書等自販機をめぐり、地権者が東京都の業者を相手に、土地明け渡しを求めた仮処分申請で6日、地裁伊那支部(藤井聖悟裁判官)は14日以内に土地を仮りに明け渡すように命令し、松村文夫弁護士を通じて、町など関係者に通知した。業者が決定送達の日から14日以内に自販機の撤去、土地明け渡しに応じない場合は、裁判所の強制執行で撤去される。関係者は「この画期的な決定は全国初」としている。
決定通知を受け、急きょあった記者会見で高坂飯島町長は「8千人を超える署名など地権者を含む町を挙げた反対運動の後押しで、早期に『仮処分決定』を得た。設置業者は図書の販売を主としているのではなく、撤去時の補償がねらい。土地を提供しないための住民合意や有害環境浄化の住民運動が大切。完全撤去されるように、最後まで全町的な取り組みを続けたい」と気を引き締めた。
代理人の松村弁護士は▽契約書の目的違反もしくは錯誤▽公序良俗違反▽住民の反対運動を視野に入れた解約にかかわる1項-など、判断理由を分析し「何よりも町ぐるみの反対運動が効を奏した。2カ月の苦労が実り、撤去の道を開いた」と喜んだ。
広域農道沿いの有害図書自販機設置問題は昨年11月中旬、東京の業者の地権者への電話「ジュースの自販機を置かせてほしい」から始まり、28日から12月末までに計5棟10台が設置された。町は生活安全対策会議や青少年問題協議会を開き、対応を協議、署名活動を展開するとともに、1月10日、地裁伊那支部に「土地明け渡し仮処分命令申請」を提出。23日に第1回審尋、2月3日に8100人(18歳以上人口の8割)の署名を裁判所に提出した。 -
お手玉健康教室
飯島町の本郷地区健康推進委員会と本郷公民館(山口安彦館長)は5日、第2回本郷地区健康教室として「お手玉で遊ぶ会」を開いた。区民約20人が参加し、伊那谷お手玉の会の亀山ちず子さんの指導でお手玉作りとお手玉を使った健康運動を楽しんだ。
亀山さんは「お手玉は音も大切。中に何を入れるかでいろいろと楽しめますよ」と話し、中国アズキ、米などのほか、数珠玉といわれる植物の実やビール瓶の栓なども使えることを紹介した。
参加者がそれぞれお手玉を仕上げたところで、全員立ってお手玉を使った健康運動を開始。頭に乗せたお手玉を背中側に落として手で受け取ったり、ひざの下をくぐらせて手で受け取るなどの全身運動を繰り返した=写真。参加者は「暑くなった」と言って部屋のストーブを消してしまい「さあ次は?」といろいろな技に挑戦。「難しいけど楽しいね」「こりゃいい運動だわ」などと話し合いながら夢中になってお手玉を投げ上げていた。 -
いいじまむら夢楽塾
町の農業の活性化を図ろうと飯島町の農業関係者らでつくる実行委員会(中原道夫実行委員長)は5日「いいじまむら夢楽(むら)塾2006」を飯島町文化館で開いた。約80人が出席し、講演や意見交換などを通じて農業への理解を深め、大きく変化する政策の中での今後の取り組みへの決意を新たにした。
式典で農業功績者の表彰、農業経営改善計画認定書交付などが行われたほか、むらづくり講演会では富山大極東地域研究センター副センター長の酒井富夫さんによる「経営所得安定対策後の農村の光と影」と題した講演が行われた。参加者が意見を出し合うワークショップや、飯島中学校の小林研太君(3年)中村佳与さん(2年)による意見発表、自由に懇談する夜なべ談義などが多彩に催された。
表彰された農業功績者は次の皆さん。▽大西正明▽吉川勤▽林英彦▽早稲田吉郎 -
ざくばらんに町長と職員の職場懇談会
飯島町は初の町長と職員の職場懇談会を7日まで各課、係など職場単位で開いている。自立し持続可能なまちづくりを進めるに当り、日ごろ意見交換する機会の少ない職員と町長が直接懇談する。
2日は文化館会議室で、社会教育係、文化係8人を前に、高坂町長は「智恵と汗で意識改革を進めなくてはならない。職員と理事者は常に一枚板で連携、協力し、町政を進展させよう」と呼びかけた。
職員からは「町長は日頃『サービス低下させない』と言っているが、できるだけ、自分のことは自分でするように町民に訴え、住民サービスはばらまきでなく、メリハリをつけて」「高齢者に対しても『今まで頑張っていただいたのだから、ごゆっくり』でなく、もうひと頑張りしてという働き掛けも大事では」など、協働のまちづくりを意識した厳しい注文が出された。
このほか、「町長の考えを折りに触れ、職員にメールで配信を」「庁舎案内表示の徹底を」「職員間や、上司と部下の間で情報の共有を徹底しよう」など、有意義で建設的な意見が多く出された。
出された意見はできることから実行に移したり、検討するなど町政進展に役立てる。懇談会は今後も定期的に実施する考え。 -
2年連続、3部門で入賞
飯島町広報は県市町村広報コンクールで2年連続、広報紙、組み写真、広報映像の3部門で入賞した。
うち、広報紙「広報いいじま・未来飛行」はパキスタンのりんごで村おこしプロジェクトを特集した7月号が優秀賞に、お陣屋祭の写真グラフ(8月号)が組み写真の部で奨励賞を。広報映像の部では、国際協力会だより「ありがとう飯島町縲怩閧イプロジェクトの1年縲怐vが優秀賞に輝いた。
文書広報係の座光寺満輝さん(33)は「3部門で入賞できるとは思ってもいなかった」と驚き「親しみがあり、読んでいただける広報を目指し、取り組んできた、その結果が評価された」と喜ぶ。
「広報紙と広報映像の2つの媒体で、りんごプロジェクトという同1テーマに取り組んだことが、良かったのでは」と分析し「町民のみなさんのご協力で、毎号作らせていただいている。受賞を励みに、一層、精進したい」と話している。 -
飯島中1年の堀内舞さんが日本郵政公社総裁賞第15回国際ボランティア作文コンクールで
飯島町の飯島中学校1年生、堀内舞さん(13)=田切中平=の作文「本当の国際理解を目指して」が、第15回国際ボランティア作文コンクールで最高賞の日本郵政公社総裁賞を受賞した。全国で10人、県内では唯1人の栄誉。
同公社が国際協力に対する理解と関心を深めることを目的に募集、全国から1万2904編(県内571編)の応募があり、同校からは16点を応募、総裁賞のほか、熊谷雅子さん(1年、13)=飯島南仲町=の「物を送るには」と、下平あゆみさん(3年、15)=七久保新田=の「国際ボランティアについて」がそれぞれ郵便局長賞に選ばれた。
受賞した堀内さんは「まさか(総裁賞が)いただけるとは思ってもいなかった」と驚き「飯島小5、6年の国際理解学習で、パキスタン・ムルフン村の小学生と交流し、その体験を通して、感じたことを書いた。国際理解とは、むやみに物資を送ることでなく、相手を理解し、相手と仲良くすることと、伝えたかった」と話している。
作文では、パキスタン派遣の青年海外協力隊員の紹介で、ムルフン村の小学生と交流を深める中で「物質的には恵まれていないが、私たちよりも心は豊か。私たちが忘れかけている大切なことを守っている」と気付き「よく知りもせず、むやみに物資を送ることは、相手のことを考えての行為とはいえない」と指摘「相手の生活環境、暮らし方などが自然に分かってくると、なすべきことが自ずと見えてくるような気がします」と結んだ。 -
プリムラ、春を告げる報春花
ポツポツ::、やがてわっと咲く-。飯島町本郷に白く光るフレームの一群がある。その1棟千平方メートルで下平治さん(40)は春を告げる報春花、プリムラを栽培、出荷の時期を迎えている。
下平さんは早生系のプリムラ・ジュリアン1万ポット、プリムラ・ポリアンサス2万2千ポットを栽培。ジュリアンは出荷は終了し、現在、ポリアンサスの出荷が始まった。名古屋や大阪市場への出荷が中心で、七久保の道の駅「花の里いいじま」でも直売している。
作業は花が数輪開いたポットを選び、枯れ葉などを取り除き、1ケースに赤、白、青、黄色、ピンク、オレンジと24個、色をそろえて並べる。「花は見た目が大事、色の配色や草丈を考えながら、並べ方に1番気を使う。朝夕の寒暖の大きい飯島町のプリムラは色が冴え、市場評価も高い」と話していた。 -
おやこ塾がけん玉に挑戦
飯島町中央公民館の父子で体験するおやこ塾「お父さんと一緒にワンツー、スリー」は28日、けん玉に挑戦。講師の華麗なテクニックを真似しながら、歓声をあげた。
8組約20人ほどが参加。アップルけん玉クラブの池戸通徳さん=飯田市=が指導した。
「世界一周」「宇宙一周」などの大技を披露し、「絶対無理だと思っても、皿に乗るぞ、剣先に入るぞと思うとできる」と説明。集中して自信を持つことが上達の秘けつであることを伝えた。
さっそく親子並んでけん玉を握り、基本からチャレンジ。集中力を高め、繰り返し練習していた。 -
節分の向け、鬼が勢ぞろい
ふっくら鬼、怖い赤鬼、スマートな青鬼、鬼が勢ぞろい-。飯島町の各保育園は3日の節分に向け、各クラスごと鬼の面づくりをしている。
七久保保育園でも毛糸やボール紙、クレヨンで色を塗るなど鬼の面づくりに熱中した。
ウサギのようなふっくらとした角を持った癒し系の鬼、小さいが、真っ赤に塗って迫力を出した鬼、縞模様がユニークな面など、それぞれがイメージした鬼が勢ぞろい。遊戯室に集まり、本番に備え「ガオー」と発声練習もした。 -
つばさの会閉講式
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つばさの会閉講式
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飯島町の小学生を対象にした食育と生活習慣予防の「つばさの会」の閉講式が28日、飯島町保健センターであった。
大沢教育長は15人の小学生に修了証を手渡した後「1年間、健康な体を作るための勉強をしてきた。21世紀をしっかりと生きていくに、これからも学習を」と期待を込めた。
同会は6月開講、小児科医師による、生活習慣病予防についての学習会、校内での健康運動指導士による運動指導などを行ってきた。
この日は町管理栄養士の土村みどりさんの指導で「ご飯の量にしてみたら」をテーマに食事指導をした。
カニの揚げ春巻き(306kカロリー)、ジャガイモとニンジンのドイツ風おやき(203kカロリー)、ニンジンのリボンサラダ(97kカロリー)の3品を調理し、ご飯に置き換え、適切な摂取カロリーについて理解を深めた。 -
そり教室、七久保小1、2年
飯島町の七久保小学校1、2年生53人は27日、駒ケ根高原スキー場でそり教室を開いた。
赤や青、ピンクなど色とりどりの舟型そりを持って集まった児童らは、傾斜度30度、延長80メートルのそりコースで伸び伸びと、そりを走らせた。
この日は穏やかに晴れ上がり、昨夜、雪を作り、コースを整備したとあって、積雪1・5メートル、雪質は最高、スリル満点。児童らは歓声と悲鳴を交互にあげて、滑り降りた。中には加速しすぎて、ブレーキが効かず、友だちに衝突する子どもも。
児童らは「スピードが出て、ちょっぴり怖かったけれど、楽しい」と笑顔。
引率の座光寺智子教諭は「臆病な子が意外と大胆。教室では見られないすてきな顔をしている」と話していた。
そり遊びを楽しむ児童ら -
福寿草咲いて春近し
厳しい寒さの中、新春の光集めてフクジュソウ輝く-。「福寿」と、おめでたい名前をちょうだいしたフクジュソウが、中川村や飯島町の民家の庭先で咲き始め、春近しを伝えている。
キンポウゲ科の多年草。多数ある花弁は黄金色で光沢があり、陽が射すと輝く。 -
原色ドライフラワー&プリザーブドフラワー展
生花の美しさいつまでも-。飯島町文化館エントランスで15日まで、「原色ドライフラワー&プリザーブドフラワー展」が開かれ、来場者の目を楽しませている。
「早春」をテーマに、飯島町赤坂の葛岡一枝さんが制作した、原色ドライフラワーとプリザーブドフラワーのアレンジ作品23点を展示した。
完全に乾燥させてつくる原色ドライフラーは、湿気を嫌うため、作品はカップやドーム型などガラスケース入り。ケースの中で、シンビジウムやカトレア、バラ、クリスマスローズなどが生花のままの色、形を留め、華やかな雰囲気を醸している。
花の色を薬剤で脱色し、脱水、好みの色に染色してつくるプリザーブドフラワーは、自然界には存在しない濃茶や濃緑色、くすんだ黄色などシックな色合いに染めたバラ、実物をかごに盛るなどアレンジした。 -
観光協会が自立計画で町から分離
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は26日夜、農村環境改善センターで臨時総会を開き、町から分離し、事務局を町振興公社に委託することに合意し、関係する条例改正を議決した。
町はふるさとづくり計画(自立計画)の外郭団体改革プランの中で、観光資源の現状、会員の構成から町が中心になっての運営は困難とし、観光協会を町から分離する(事務局機能を持たない)ことを決めた。これを受け、観光協会は理事会を開き、観光協会の持つネームバリューや会員の意向を考え、機能を振興公社に委託し、存続させる方向で、臨時総会に諮った。
会の冒頭で、高坂町長は「観光協会は発足8年を経過し、観光振興に寄与してきたが、行政コストの圧縮や、観光資源の状況など総合的判断で、行政に事務局を置くのは困難と言う結論に達した」と経過に触れてあいさつ。
会員からは「事務局が町と振興公社の違いは」「委託事務費はどの位か」などの質問が出され、事務局は「事務経費を行政負担から、観光協会の予算から振興公社に支払うことになる。概算で20万円位」とした。 -
飯島で土手火災
27日午前11時過ぎごろ、飯島町本郷第一の田んぼの土手で近くに住む無職の女性(77)が枯草を集めて燃やしていたところ風にあおられて燃え広がった。通報を受けて駆け付けた消防により正午前に鎮火したが、付近の土手など約2500平方メートルを焼いた。けが人はなかった。