-
杉本組合長昭和伊南病院着任式
駒ケ根市長交代に伴い、1日付で新たに就任した杉本幸治伊南行政組合長は8日、昭和伊南総合病院で着任式に臨んだ=写真。杉本組合長は集まった職員約70人に対し「地域医療を取り巻く状況は大変厳しい。こんな時だからこそ、地域一丸となって医療を守っていかなければならない。市民の期待に応えられるよう、私も先頭に立って全力で取り組んでいきたい。一緒に頑張ろう」と呼び掛けた=写真。
杉本組合長は、国の施策を待っていては遅い、上伊那全体での医療連携を考えながら、緊急の課題である医師確保を図っていかなければならない竏窒ニ危機感もあらわに訴えた。 -
飯島町農業委員一般選挙立候補届出事前説明会に12派
飯島町選挙管理委員会は6日、任期満了に伴う飯島町農業委員一般選挙立候補届出事前説明会を役場で開いた=写真。定数12に対し、同数の12派が出席した。
選挙委員定数が15から12に削減された農業委員選挙は18日、事前審査。26日告示、定数オーバーなら、3月2日、投開票で12人の選挙委員が決まる。 -
厳寒のハードウォッチング
飯島町中央公民館は2日、バードウォッチングを行った。約20人が参加し、高谷昌利さん(豊岡)を講師に、町文化館から厳しい寒さの中、上の原のアグリネーチャーまで往復5キロを歩き、冬の自然と、冬空に舞う野鳥を観察した。
文化館駐車場に集合した参加者を前に、高谷さんは「だれでも知っているスズメは体長15センチ前後、ハトは30センチ、カラスは50センチと3種類の鳥の大きさを基準に、種類を調べるといい。冬は葉が落ち、鳥を見つけ易い」と話した。早速、参加者は双眼鏡や肉眼で、ケヤキの枝に止まったムクドリや上空を飛び去ったキジハトを見つけた。
また、文化館の北側ではスズメとほぼ同じ大きさの野鳥を発見、双眼鏡で黄色の羽根を見て、カラワヒワと確認した。
散策しながら、自然の草木、野鳥、花、木の実などを探す、フィールドビンゴも楽しんだ。 -
初の外国籍町民共生推進会議
飯島町役場で4日夜、外国籍町民共生推進会議があった。外国籍町民が人口の7%756人(2月1日現在)人口比率では県下で2番目に多いことから、町は外国籍町民と互いに意志疎通を図り、気持ちよくまちづくりを進めようと、初めて開いた。町側は総務課・住民福祉課関係、飯島町国際協力会、人材派遣会社3社の合わせて15人が出席し、率直に意見交換した=写真。
はじめに町側から、地震等の災害時の対応、ごみの分別、国保税の徴収、転入、転出手続きについて説明し、留意点について要望した。
これを受けた懇談では、人材派遣会社から「日曜日の昼間、大人を対象にした日本語教室の開催を」。国際協力会からは「防災やごみ収集など生活全般について、外国人向けの総合案内冊子を作ってほしい」「町のEメール、ホームページの多言語化を」などの要望が出された。
今後、年1回程度、継続的に推進会議を開く予定。 -
むら夢楽塾2008
いいじまむら夢楽塾2008は3日、飯島文化館で開いた。飯島町営農センターなどでつくる実行委員会主催。約90人が参加、農業功労者表彰やむらづくり講演会、パネルディスカッションなどで、「組織が支える飯島町農業」について意見交換した。
開会で、森谷匡彦実行委員長は「販売競争により色々な食品が輸入されているが、中には危険な環境で生産されている物もあるかも知れない。今こそ、自給率の向上、安全安心の農作物が求められている」と述べ、有意義な塾になるように期待した。
引き続き、農業者功労表彰に移り、町の農業振興に貢献した、那須野明さん(上通り)、道の駅花の里いいじま利用組合(湯沢敏美組合長)、ブレッドいいちゃん(上原弘子代表)、フルーツ工房・ピュア(大嶋徳江代表)の1個人3団体の功績をたたえ、表彰した。
また、いいじま農産(上の原)、三石俊一さん(鳥居原)の07年度農業経営改善計画の認定を報告したほか、新たに26人1団体にエコファーマー認定書が手渡された。
落語家の三遊亭白鳥さんが「農業も人も笑っていきいき」と題して講演し、最後に「組織が支える飯島町の農業」をテーマにパネルディスカッションした。
コーディネーターに井出万仁さん(全国農業改良普及支援協会、専門委員)を迎え、佐藤光吉さん(上伊那地方事務所農政課長)、下島芳幸さん(JA上伊那営農部企画課長)、小林正尚さん(いいじま農産社長)、紫芝勉さん(田切農産)、小林雄一さん(本郷農産)、上原隆佑さん(水緑里七久保社長)がパネラーを務めた。 -
飯島町国保運営審議会
後期高齢者支援金分保険税創設に伴う改正、
飯島町国民健康保険運営協議会(内山淳司会長)は1日、役場で諮問案通り、負担水準を変えず、後期支援金分保険税創設に伴う改正を答申した=写真。
医療分は所得割0・045、資産割0・24、均等割1万4500円、平等割1万4500円。
後期高齢者支援金分所得割0・015、資産割0・07、均等割4500円、平等割4500円。
介護分は所得割0・017、資産割0・071、均等割7500円、平等割5200円。
改定時期は4月1日。
また、付帯事項として「医療費の抑制のため、一層の効果的な事業運営に努められたい」とした。
答申を受けた高坂町長は「負担水準を変えず、国保税法改正に対応する改定という諮問案通りの答申をいただいた。健全な財政運営で、経営の安定化に努力したい」と述べ、委員の労を労った。
新制度では、国保税はこれまで「医療保険分」と「介護保険分(40縲・4歳)」を合わせた額を納付していたが、4月から「後期高齢者医療支援金分」が新たに加わる。この「後期高齢者医療支援金分」はこれまでの「医療保険分」の1部が「後期高齢者医療制度」の財源の1部になる。 -
伊南行政組合長に杉本駒ケ根市長
駒ケ根市長の交代に伴い、伊南行政組合は1日、新組合長に杉本幸治駒ケ根市長を選任した。任期は市長在任期間。
構成4市町村の首長らが集まって審議し、互選により決定した。組合長はこれまで中原正純前駒ケ根市長が務めていた。
杉本市長は同日付で駒ケ根市土地開発公社と同開発公社の理事長に就任した。任期はいずれも2年。 -
「い~なちゃんカード」「つれてってカード」がシステム利用提携
伊那市コミュニティーカード協同組合(中村紘司理事長)と駒ケ根市・飯島町・中川村のつれてってカード協同組合(矢沢哲也理事長)のカードシステム利用提携調印式が24日、伊那市内であった。2月1日から、商店街で使うカードのポイント機能の運用を開始。エリア拡大で、商店街の活性化に結びつける。
両組合は96年から、それぞれカードを発行し、事業を展開してきたが、老朽化に伴うシステム更新で同じシステムを採用。そのため、提携が可能となった。行政の枠を超え、カード利用できるのは全国に例がないという。プリペイド機能の共同利用も準備中で、5月を目途に始める予定。
カードは買い物や飲食した際、100円につき1ポイントがつく。どちらかのカードを持っていれば、両組合の加盟店で利用できる。
式で、中村理事長は「消費圏の拡大で、商店街の活性化に役立てたい」、矢沢理事長は「希望と夢を持ち、伊那谷の基軸となる商店街のカードにしたい」と期待を込めた。
加盟店は衣料品、飲食、理・美容など約310店。カード発行は「い縲怩ネちゃん」が6千枚、「つれてって」は1万4500枚(更新済み)。
各組合は2月1縲・日、提携記念イベントを企画。ポイント5倍セールや買い物券プレゼントなどの特典がある。
問い合わせは、各組合(い縲怩ネちゃんTEL72・7000、つれてってTEL81・7300)へ。 -
消防職員意見発表会出場者激励会
2月7日に野沢温泉村で行われる第29回県消防職員意見発表会に伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)の代表として出場する南消防署の森谷智子消防副士長を激励する会が22日、同消防本部で開かれた。森谷副士長は集まった職員約50人を前にして本番さながらの堂々とした事前発表を行い、竹上消防長から激励金を贈られて職員から大きな拍手を受けた。竹上消防長は「うまくまとめてあり、訴えるものもあって良い内容だ。本番でもプレッシャーに負けず、伊南の代表として堂々と臨んでほしい」と激励した。
森谷副士長の発表は「少しの工夫で火災予防」と題し、同じ原因の火災が多く発生していることから、住民への広報のやり方にもっと工夫が必要だ竏窒ネどと呼び掛ける内容。 -
飯島町観光協会のフォトコンテスト
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は22日、「飯島町の自然」「人と暮らし」の2テーマで募集した07年度フォトコンテストの審査会を役場で開いた。技術審査員の唐木孝治カメラマンや事業企画部会員、事務局ら11人が慎重に審査し「飯島町の自然」の特選には小林紀一さん(飯島町)の「こぶしの花の咲くころ」が、「人・暮らし」の特選は久保田由人さん(伊那市)の「クライマックス」が選ばれた。
コンテストには昨年より5人少ない17人から40点の応募があり、このうち「自然」は15人25点、「人・暮らし」には9人15点があった。
「自然の部」にはコスモス畑やそば畑、与田切公園、しだれ桜と中アなど豊かな飯島の自然を切り取った秀作がずらり。「人・暮らしの部」には、秋祭りの大三国やあんどん市、コスモス祭りなど人々の生活を感じされる力作が並んだ。
▽テーマに沿っているか▽飯島町の風景の特色が出ているか▽四季の変化を上手にとらえているか-などを観点に審査し、各部門ごと特選、準特選、入選を選んだ。
唐木さんは「『こぶしの花の咲くころ」は日常の民家風景の春を的確なアングルでとらえている。特に空に伸びるコブシの花がきれい。『クライマックス』は花火の火の粉が飛び散る様と、祭りの人々の動きをうまくとらえている」と講評した。
表彰式は2月15日午後6時30分から、文化館で行う。
審査結果は次の通り(敬称略)
◇自然▽特選=「こぶしの花咲くころ」小林紀一(飯島町)▽準特選=「花の競演」佐藤信一(松川町)、「与田切に春が」片桐久司(飯島町)▽入選=「春のため池」春日芳人(駒ケ根市)、「早い冬の足音」平沢繁美(飯島町)「晩秋の梨園」久保村由人(伊那市)「水車と中央アルプス」加藤平治(南箕輪村)
◇「人・暮らし」▽特選=「クライマックス」久保村由人(伊那市)▽準特選=「お田植の頃」向山世男(伊那市)、「あんどん市の姉妹」深沢和香子(飯島町)▽入選=「花火だ、まつりだ!」平沢繁美(飯島町)、「花咲く通学路」片桐久司(飯島町)、「かわいい主役」宮沢信(中川村)、「春耕」小林紀一(飯島町) -
安協飯島支会が年賀の会
伊南交通安全協会飯島支会は19日、JA飯島支所で理事、来賓の町、駒ケ根署、町議会ら合わせて50人が出席し、「年賀の会」を行った=写真。
開会で、下平憲夫支会長は「07年の町内の交通事故は死亡事故はゼロだったが、事故の発生件数、傷者数も大幅に増加した。アメリカのハインリュヒの法則では1件の重大事故が発生する背景には、29件の軽症事故と300件のヒヤリハットがあると言われている。いつ起こるか分らない事故を未然に防ぐために、早めの対策と実行が必要。行政と警察と連携を密に交通事故の発生原因を調査し、対策を講じたい」とあいさつ。
高坂町長は「町では05年10月以降、死亡事故は発生していない。7月には悲願の死亡事故ゼロ千日が達成できる」と述べ、安協役員の協力を求めた。
昨年の飯島町の事故件数(暫定)は死亡事故ゼロ、人身事故42件(前年比8件増)、けが人54人(3人増)と増加傾向。 -
北林瑞穂さん、、(12)飯島町南町
飯島町中央公民館のリフレッシュセミナー受講生の子どもを膝に乗せ「5月の開講の時は、お母さんから離れるのが悲しくて、大泣きされて、大変だった。今はすっかり慣れて、子ども同士遊べるようになり、楽になった」。
1965年伊那市手良生まれ。短大卒業後、地元企業に就職。職場結婚し、夫の転勤で東京に移転。長男が小学2年、次男が年中まで都会で子育てをした。「実家に遠く、手助けをしてくれる人が欲しいと切実に感じた」。
夫の実家、飯島町にUターンし、娘を出産、生後10カ月になった時、中央公民館の親子一緒のフレッシュセミナー、続いて、リフレッシュセミナーを受講した。「最初は娘に泣かれて、後を追われて、とても辛かった。子どもを泣かせてまで参加する意味があるのかと思ったこともあった」。そのうち、友だちと遊べるようになり、ほっとしたという。
この時の経験が託児に活かされ、若いお母さんに「大丈夫だよ、そのうちに友だちと遊べるようになるよ」とアドバイスできるようになったとか。
託児はお母さんに引き渡すまで責任があり、目が離せない。多い時は散歩に行くにもおんぶして、抱っこして、手を引いて、3人連れて歩く時も。時には脱走し、駐車場にいたのを発見したことも「青くなって、夢中になって探した」
飯島町食生活改善推進協議会ヤング班の班長でもある。食改会員といえば、子育てが一段落した中高年の女性が中心だが、子どものころから母の活動を見て、有意義なことと、飯島に戻ってからすぐに加入した。「会員には若い人はほとんどいなかったが、子育て世代こそ、『食』の勉強が大切と、リフレッシュセミナーの友だちを誘い、2年前にヤング班を立ち上げた」。活動は伝導講習、調理実習が中心「子育て中の若い人たちがもっと『食』に関心を持って」と会員増強にも力を入れている。義父母、夫、子ども3人の7人家族(大口国江) -
かさんぼこ」で無病息災
飯島町日曽利耕地(本田優総代、46戸)の正月の伝統行事「かさんぼこ」が13日夜、日曽利林業センター広場で行なわれた。地域の子どもや大人約50人が続々と集まり、1年間の無病息災を願った=写真。
「かさんぼこ」はしめ縄や門松など正月の飾りを燃やす「どんど焼き」同様の行事だが、形態が珍しい。朝から積み上げた正月飾りの山の中央に、高さ9メートルもある真竹を立て、先端に色紙を巻いた「「花」と呼ばれる竹串を70本取りつけた。
午後6時、正月飾りに点火、炎と煙りが中天に上り、正月飾りが徐々に崩れ落ち、点火から15分後に、ゆっくりと竹が倒れると、みな「花」を求めて群がった。
各家庭に持ちかえった「花」は厄除けとして玄関に飾る。 -
飯島中で百人一首
飯島町の飯島中学校で16日、新年恒例の百人一首クラスマッチがあった。
日本文化に親しみ、クラスの団結を深める同大会は、縦割り班で36チームに分かれ、ルールはお手つきは1枚裏返し、または1回休み、取った枚数を競った。
文芸委員や竹沢校長、国語科教諭らが読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、身を乗り出し、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
三方から同時に手が伸びたり、時には2人で取り合うなど、実力伯仲したチームもあり、枚数が少なくなると、競技は白熱した。 -
飯島陣屋で書初めと繭玉づくり
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋は12日、書初めと小正月の伝統行事繭玉づくりをした。
町内を中心に約20家族が参加、いろりばたで、飯島陣屋友の会の会員から、繭玉の言われなどを聞きながら、米の粉をこね、ゆで、もう1度しっかりとこね、手の平で丸め、まゆの形にした。
出来上がった繭玉はソヨギの木に飾ったり、もち帰り用に小枝に数個ずつさした。
子どもたちは「煙い、目が痛い」などと言いながらも、丁寧に丸めていた。
また、堀越康寛さん(教委職員)を講師に、書初めもあり、丁寧に墨をすり、手本を見ながら、「初夢」「合格」「新春」など好きな言葉や字を書いた。
最後に17日の「おにぎりの日」にちなみ、いろりで焼きおにぎりを作り、熱々をほおばった。 -
駒ケ根商工会議所新年祝賀会
駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)は9日、08年の新年祝賀会を駒ケ根市の駒ケ根商工会館で開いた。会員、来賓など約100人が出席。今年の年男と山下会頭らが掛け声とともに景気良く酒樽の鏡を割り、出席者がお神酒で乾杯するなどして今年が良い年になることを祈った。
山下会頭はあいさつで「経済の飛躍を願いたいが、厳しい状況が続きそうだ。問題解決のために適切な施策を講じていきたい。地域産業発展のために、幅広く情報を開示して開かれた商工会議所つくりを進めていこう」と呼び掛けた=写真。 -
小学生書き初め教室
飯島町の飯島公民館(下平貢館長)は6日、小学生と保護者を対象にした書き初め教室を飯島成人大学センターで開いた。今年が初めての試み。約50人が参加し、年末年始年休みの宿題や、正月らしい言葉の書き初めなどに取り組んだ。指導に当たったのは町商工会書道クラブの会員や地域の書道愛好家など。子どもたちは「そこは筆先をしっかり止めて」「大きくはねて」などと細かな注意を受けながら、一文字一文字を真剣な表情で書いていた。
下平館長は「ただ字を書くだけでなく、親子や地域の大人たちとのふれあいの機会になってくれればうれしい。できれば来年以降も続けていきたい」と話した。 -
大みそかはそば屋さんのかきいれ時
暮れも押し迫り31日は大晦日、そば屋さんの書き入れ時-。
「越百そば」で人気の飯島町飯島の天七(伊藤昇志社長)ではこの日、男性スタッフ2人が午前5時から打ち始め200人分のそばを打つ。飯島産の玄そばを磨き、石抜き、石臼でその日使うだけひく。そば粉に2割のつなぎの強力粉を混ぜて、粉の芯まで水分がしみるように丁寧に水まわしをする。粉がまとまった後、力を入れて120回以上こね、1・2ミリの厚さまで伸ばし、慎重にそば切り包丁で1・2ミリの太さに切りそろえる。
この道26年の湯沢今朝男さん(63)は「上手にゆで上がり、おいしく食べられるように、心を込めて打っている」と話す。
大晦日は予約の持ち帰り年越しそばが中心。
年越しそばはそばのように長く幸福にという縁起とも、金箔師が仕事場に散らばった金
銀の粉を集めるのに、そば粉を用いたことから、金銀をかき集める意味とも言われている
。 -
茅の輪くぐり
飯島町の梅戸神社で28日、師走の大祓い式が行われた。氏子ら20人余が拝殿前に設えた茅の輪をくぐり、1年のけがれをはらい、来る年の無病息災と招福を祈った。
茅の輪の神事は日本古来の行事。同神社は毎年の師走の28日に実施している。
氏子らはまず、日ごろ知らず知らずに身に付いた罪や汚れを払い、人形(ひとがた)に擦りつけおさめた。
続いて、氏子総代らが竹やカヤで作った直径2・5メートルの茅の輪の前に勢ぞろいし、茅野建夫宮司を先頭に、1列になり、神妙な面持ちで3回輪をくぐり抜け、一家の健康と招福を祈った。 -
石像モニュメント除幕
飯島町の飯島中学校統合50周年記念事業実行委員会(織田信行実行委員長)は27日、記念事業の一環として、生徒玄関前に設置したベンチ形式石像モニュメントを除幕した。
幅50センチ、長さ3メートル20センチ、高さ40センチ、中田切産の御影石。竹沢校長の揮毫で「おはよう こんにちわ さようなら 飯島中学校統合50周年記念」と刻まれた。石材は記念事業部長の小林幸平さんが寄贈した。
実行委員や新生徒会役員ら10人余が見守る中、松村知明生徒会長ら生徒会三役が除幕した。
織田実行委員長は「座って楽しみ、考え、友と仲良くするいす。皆さんの成長に役立てて」と述べ、竹沢校長は「『石の上にも3年』ということわざがあるが、中学の3年間は腰を据えて学び、石の表面のように、自分自身を磨いてほしい」と期待した。 -
2学期終業式
飯島町の七久保小学校(細川道子校長)は27日、2学期の終業式を行い、82日と最も長く、忙しかった学期を締めくくり、12日間の楽しい冬休みに入った。
式では6年生がスライドを使って、七久保の歴史について、班ごとに発表。「七久保には馬頭観音が316基あり、特に上通りは百基もある」「道祖神は町内に72基あり、そのうち、七久保には23基もある」など石仏のほか、神社についても建立した時代、総代数など、実際に現場に出向き、調べたことを披露した。
細川校長は澄んだ声で「たきび」を歌い上げ「命にかかわる事故や事件に巻き込まれることがなかったことが1番良かった。自分で自分を励ましながら、一生懸命頑張った2学期」と振り返り「冬休みは家の人と楽しく過ごし、3学期には元気で登校して来て」と呼び掛けた。 -
太陽光や小水力など導入プランを検討
第3回飯島町地域新エネルギービジョン策定委員会(委員長・小池政雄信大農学部教授)が25日、役場であった。地域概況や町民意識調査、エネルギー消費量、エネルギーの期待可採量調査を踏まえ、ビジョンの中心となる方向性と、具体的な導入プランを検討した=写真。
ビジョンの方向性は、目標に「自然環境や生活空間を大切にするまちづくり」を掲げ、基本方針は▽まちづくりに活かす新エネルギーの利活用▽自然エネルギーの導入▽協働作業による新エネルギーの普及▽省エネルギーの推進▽児童・生徒への普及啓発-とし、導入プランは(1)飯島町に適した新エネルギーの利用(ハード事業)、太陽光、小水力、バイオマス、クリーンエネルギー自動車の普及(2)みんなで取り組む新エネルギー(協働事業)町民共同発電所建設、廃食用油の再利用(3)省エネ推進と児童・生徒への環境教育(ソフト事業)-など。
また、具体的に▽公共施設に太陽光発電システムの導入(導入候補場所・役場、文化館、小学校)▽公共施設にソーラーシステム導入(同・給食センター、保育園)▽ハイブリッド型街路灯の設置▽ミニ電力発電所の設置(飯島区新井用水路で検討中)▽小・中学校へペレットストーブ導入▽施設園芸ハウス補助用暖房薪温風機▽クリーンエネルギー自動車の導入(ハイブリッド車、電気自動車など)-などを盛り込んだ。
次回(来年1月28日)は推進体制、役割分担などを検討し、報告書にまとめ、答申する予定。 -
年末夜警を町長、山本署長らが巡視
飯島町消防団の歳末消防防犯夜警が始まり、25日夜、高坂町長や駒ケ根署の山本署長ら約20人が町内の各分団の夜警拠点を巡視し警戒を続ける団員を激励した。
下平団長ら団幹部ら参加した出発式で、高坂町長は「町民が明るい正月を迎えることができるように、健康に留意し、職務の遂行を」とあいさつ。
この後、高坂町長らは第3分団(小池輝章分団長)の団員14人と田切自警団10人が地域の警戒に当たっている田切JA倉庫前に移動。
「異常なし」の報告を受け、山本署長は「伊南バイバスの開通により、田切地区は交通の流れが変わり、事故や犯罪上からも懸念されている。安全安心のまちづくりに向け、警察活動に協力を」と呼び掛けた。
歳末夜警は火災や犯罪が起きやすいこの時期に、町民の生活と安全を守るために、30日夜まで実施される。団員は交代で各地区の詰め所に深夜まで詰め、担当地区を巡回する。 -
伊南行政組合議会、全協
伊南行政組合議会は26日、第6回定例会を開き、一般職の職員の給与を改定する条例など条例案件2、07年度一般会計補正予算1の計3議案をいずれも原案通り可決して閉会した。一般会計補正は伊南行政本部・北消防署の建設工事費1820万円減額などにより、歳入歳出それぞれから1430万円を減額して総額20億9420万円とするもの。
議会全員協議会では昭和伊南総合病院の上半期業務状況が報告された。4縲・月の純損失は約7310万円で昨年同期比約1億6440万円の悪化。医師の減員などの影響で延べ患者数は入院が5800人(12%)の減、外来は10680人(14%)の大幅減となった。病院は経営健全化緊急対策の素案として、高利起債の繰り上げ償還や経営形態の見直し検討などの対策を示し、「引き続き医師の確保に全力を尽くし、一層の経営改善に努力したい」としている。 -
特大の門松が役場庁舎前にお目見え
特大の門松でよいお年を-。飯島町の造園業、松光園の原薦園主は25日、飯島町役場に特大の門松1基を寄贈した。
高さ2・5メートル、直径80センチ。直径18センチの下伊那産のモウソウチク3本を中心に据え、町内産の赤松、黒松、ゴヨウマツ、紅白ナンテン、梅のほか、力強いしめ縄、紙四手、末広、ツル、カメなど縁起ものを飾った。
2段にしたはかまやしめ縄のわらは、わら細工用の稲を青刈りし、青みの残るものを使用した。
35年前から町の庭木手入れなどに携わってきた原さんは、20年前から感謝の気持ちを込め、毎年、役場と文化館に門松を寄贈し、99年には長野五輪を記念し、特大にした。「今年は2期目の高坂町政にエールを送り、職員や来庁の町民によい年をと願い、特大を作った」と話している。 -
七久保煙友会
3尺玉の打ち上げは長年の会員の悲願、多くの人に会員が咲かせた夢の大輪を見てほしい-。大晦日の風物詩、飯島町七久保の七久保煙友会(大嶋学会長、13人)の大晦日新春花火大会は、七久保上通り集会所西側をメイン会場に、今年も元旦の0時から盛大に行われる。広域農道沿いに高さ4メートル、直径約1メートルの3尺玉用の巨大な打ち上げ筒を展示し、PRをしている。
同会は30年前、七久保三社合同祭(秋祭り)に奉納花火を継続しようと結成した。今年30周年を迎え、「いつかは3尺玉を上げたいというのが先輩から引継がれてきた長年の悲願。この節目を逃しては2度と上げることができないのではと、決心した」と大嶋会長。
3尺玉の打ち上げ場所は、保安距離を確保するため、人家から650メートル離れた上通りの私有林。3尺玉は上空600メートルまで打ち上げ、直径600メートルと大きく開き、駒ケ根市や宮田村からも見えそうだ。
21回目を数える大晦日新春花火大会は、「不景気風をふっとばそう」と始まった。最初は除夜の鐘108にちなみ尺玉8発を上げたが、評判は散々「なんで、大晦日に花火を上げるのだ」と、非難ごうごうだったとか。費用は個人からの寄付のみ、会員が友人、知人、親せきを回って捻出したが、最初の頃はなかなか集まらず、尺玉8発が精一杯だったとか。回を重ねるごとに、町内外から協賛者も増え、花火の内容も年々充実してきた。
豚汁やお神酒の振る舞いは5回目から、遠くから見物に来てくれた人に温まったほしいと始めた。
12月6日早朝、3尺玉の打ち上げ場所で測量作業をしながら、会員の1人、宮下正彦さんは「目の前で上がる大きな花火は迫力満点。冬の夜空は澄み渡り、最高にきれい」。那須野明さんは「地域の皆さんの協力で、30年続けてこられたことに感謝し、30周年にかけた会員の思いを見てほしい」。宮下雅規さんは「空に咲いた、その瞬間の美。花火を通じて、色々な人と交流できる」と魅力を。
大嶋会長は「3尺玉は初めての試みだけに絶対成功させたい。花火は大きくなれば、なるほど難しいといわれるが、実績があるアルプス煙火にお任せし、安心している。丸くて、色鮮やかな花になってほしい」と話す。
花火大会は3尺玉のほか、恒例の尺玉8発、超広角大スターマイン百発を打ち上げ、新春を祝う。
また、会場では年越しそばや豚汁、甘酒、お神酒が振舞われる(限定300食)。(大口国江) -
おやじ専科でマグロを解体
飯島町中央公民館のおやじ専科(林宰甫クラブ長、14人)は23日、文化館で独り暮らしの高齢者でつくる「一二三睦会」16人を招待し、目の前でマグロを解体、マグロを使った料理を振舞った。
体長約80センチ、10キロのメジマグロを用意。講師の星野晃伸さん(和泉屋料理店主)がえらの後ろに庖丁を入れ、頭を取り、3枚におろし、皮や血合いを取り除き、さくにした。この後、会員らが刺身にひき、しょう油や酒、ワサビを混ぜて漬けを作り、刺身にからませ、鉄火丼にした。
また、長芋をすりおろし、山かけも作った。
高齢者らは星野さんが慣れた手つきで、マグロを解体するのを、身を乗り出して見学。「あらは大根と一緒に炊くと最高」「おいしそう、お寿司で食べたい」など、会話を弾ませながら、解体ショーを楽しんだ。
また、飯島小学校2年生40人が、元気いっぱいの「よさこいおどり」を披露し、高齢者らを喜ばせた。
同クラブは今年4月、公民館の講座から独立、男の料理を中心に活動してきた。林クラブ長は「1年間の勉強してきたことを披露し、年の瀬を迎え、お年よりの皆さんに喜んでもらえれば」と話していた。 -
上伊那初の福祉灯油券配布を議決
飯島町議会は20日、本会議を開き、先に上程されていた条例1件、追加提案した上伊那初の福祉灯油券購入費を盛り込んだ一般会計補正予算、意見書4件を原案通り可決し、閉会した。
高坂町長は「原油価格高騰に伴う緊急対策事業として、高齢者世帯など生活弱者の経済的負担を低減し、在宅福祉の向上を図ることが目的。福祉灯油券で暖かい新年を迎えてもらえれば」と提案説明した。
福祉灯油券配布事業200万円は予備費を充当する。
対象世帯は高齢者(70歳以上)のみの世帯、身体障害者、知的障害者のいる世帯、児童がいるひとり親、生活保護世帯などで、世帯主の収入額99万101円未満、世帯員1人に付き33万円を加算。
該当世帯主からの交付申請を受け、審査し、給付決定し、福祉灯油券6枚を交付する。灯油券の表示は灯油18リットル。有効期限08年3月31日。
対象世帯は約200世帯。該当者に郵送で申請依頼するほか、民生児童委員や介護専門員に該当世帯を訪問し、説明する。このほか、ケーブルテレビや町公報で周知を図る。
なお、議員発議の意見書は▽上伊那圏域において安心して安全な出産ができる環境を整えるための対策と援助を求める▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める▽看護師等の人材確保の推進に関する法律」の改正を求める▽道路特定財源の税率延長等に関する意見書など。 -
地元産イモ焼酎発売祝い
伊那谷産イモ焼酎の「伊那八峰」の生産に協力する上伊那の有志でつくる「くつろぎ応援団」は19日夜、今季の新酒発売を祝う会を飯島町内の飲食店で開いた。団員十数人が集まり、14日に店頭発売を始めたばかりの焼酎の味をじっくりと楽しんだ=写真。ほとんどの団員が「味見はまだ」といい、「口当たりがさっぱりしていて香りも良い」、「今年はイモの出来が良かったからな」などと話し合いながら、満足そうな笑顔で杯を次々と空けていた。
伊那八峰は上伊那8市町村にちなんだシリーズで、それぞれ独自の名称がある。原料となるサツモイモのコガネセンガン(黄金千貫)は飯島町の畑で約1万8千本を栽培。10月末に収穫して飯田市の喜久水酒造に持ち込み、720ミリリットル入り瓶1万5千本の「伊那八峰」を製造した。14日にはこのうち6千本を発売。今後も順次発売していく。焼酎作りの仕掛け人で応援団長も務める池上酒店店主の池上明さん=飯島町南仲町=は「焼酎作りも今年で5年目になる。毎年さらに良い出来になるように頑張っていきたい」と話している。 -
医療費無料化は中学3年まで
飯島町の高坂町長は17日、議会一般質問で「08年度予算編成に当り、乳幼児医療支給対象年齢を中学3年まで引上げる」と答えた。
松下寿雄議員が町長は2期目の公約に、医療費無料化を中学3年までに引上げるを挙げているが、何時から実施するのか、引上げた場合の増加額はと質問した。
高坂町長は県は就学前まで、町費で小学6年生まで上乗せしているが、08年度予算編成に当り、中学3年までに引上げたい。上伊那では初めて、県に対しても引き上げを要望していくとした。
また、中学3年まで引上げると、870人で1129万円となり、現行の小6年までよりも350万円の増額となる。