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結いと絆、協働で拓く「担い手育成塾」、開塾へ
「結いと絆、協働と自立」をモットーに新しい形のふる里づくりを進めるNPО「信州養命の里(松村俊彦理事長)」は伊那谷の豊かな山林、農地を守り、持続可能な地域づくりに必要な人材、仲間づくりを目的に「担い手育成塾」を5月開講する。
都会の団塊世代にも呼びかけ、ともに支え合い、共鳴し合える塾生を募り、交流を深めながら楽しく学ぶ。 元信州大学農学部教授の島崎洋路さん(島崎山林研修所長)を塾長に、同大学の教授、KОA森林塾など、企業、NPО、行政などの分野で活躍する講師を迎える。塾は3年間を予定。初年度は5月10日、中川村文化センターで開講し、09年3月まで、全9回開く。講演や講習会、現地体験視察を組み込み、最終の第9回は学習のまとめ、シンポジウムを行う。会場は村文化センター、信大、KОA森林塾のほか、第8回は東京中央区区役所で開く。
松村理事長は「地域づくりは人づくり。3年から5年かけて、農山村活性化と新しい町づくりのリーダーが育てば」と期待する。
現在、第1期生を募集中、受講料無料。詳細は「養命の里プロジェクト」(TEL88・2452) -
中川村消防団、村直営診療所と南消防署と連携し、患者のトリアージ救急搬送までを訓練
中川村消防団(団員167人、下平道弘団長)は20日、観閲式を開き、村営の片切診療所(南宗人院長)と伊南行政組合南消防署(田中利寛署長)と連携した患者の搬送訓練を展開した。診療所の南医師が患者の重傷度を判断し、搬送先の病院を指定。南署の救急隊が救急車で搬送し、村消防団の救護班は医師の判断に基づき判別された患者らの手当てに当たる。消防団、病院、消防署が連携して、こうした訓練を行うのは上伊那でも初めて。近隣病院の医師確保が深刻化する中、今後は重症患者の搬送に時間を要するケースが出てくると想定されるため、連携のもとで患者のニーズを的確に把握し、早期救出につなげようというのが今回の訓練の狙いだ。
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各地で病院の医師不足が深刻化する中、中川村から最も近い駒ケ根市の昭和伊南総合病院でも、産婦人科、整形外科、小児科の医師不足がいまだ解消しない状況。現状では「重症患者の受け入れは困難」との判断から、重症患者の救急搬送は伊那市の伊那中央病院や飯田市立の各病院に搬送してもらう方針をとっている。
しかし、同村から伊那や飯田まで患者を搬送した場合、想定される所要時間は少なくとも1時間。一方、重症の救急搬送は、1分1秒が患者の生命を左右する。
そのため重症患者を少しでも早く搬送するには▽患者の緊急性を見極めるトリアージ▽早期対処▽搬送する消防署との連携竏窒ェ必要と認識。今回の訓練が実現した。
訓練に参加した片切診療所の南医師(54)は「実際に訓練をしてみて、反省する点もあったので、いい機会になった。今後に生かしたい」と話していた。
また、村消防団の下平団長(48)は「地域の医療体制が十分とは言えない中、中規模、大規模災害に限らず、今後ますます連携が大切になると思う」と話していた。 -
大草城址公園で桜祭り
春うらら、中川村の大草城址公園で11日「第13回桜祭り」がにぎやかに開かれた。満開の江戸彼岸、染井吉野、八重彼岸、八重しだれ桜など数種類、約200本の桜が多くの花見客を魅了した。
花の下では威勢のよい「陣馬太鼓」が披露され、「琴と尺八の競演」が花に風情を添えた。
管理棟周辺には五平もちや焼きイカ、おどん、ビール、ジュースなど食べ物や飲物の出店が並び、おいしそうなにおいが、来場者の食欲を誘っていた。
ビンゴゲームには大人や子ども250人が参加し、熱中した。
また、公園内は県内外から多くのアマチュアカメラマンが訪れ、ずらりと三脚を並べ、残雪の中央アルプスをバックに咲き誇る桜にカメラを向けていた。 -
山の音&手って市にぎやかに
春うらら、中川村の望岳荘芝生広場で13日、第4回桜まつり・山の音&手って市(アルプスコンサート)があった。村民有志でつくる実行委員会主催。
蟹沢かつひろさんのフォーク弾き語り、彦音のオカリナ演奏に耳を澄まし、満開のソメイヨシノを見上げ、陽春の一時をのどかに過ごした。
また、会場では手作りパンや菓子、中川焼き、手織りの袋物、紙細工、鉢花の販売、フリーマーケット、喫茶などが催され、来場者でにぎわった。 -
伊南行政組合、清水亀千代・駒ケ根市副市長を助役に選出
伊南行政組合(杉本幸治組合長)の臨時議会が14日、駒ケ根市役所であり、先日駒ケ根市の副市長に就任した清水亀千代氏(60)を同組合助役に選任する人事案件に、全会一致で同意した。
清水氏は「身の引き締まる思い。国、地方とも先行きが不透明な状況だが、伊南行政組合を通じて、地域課題に取り組み、地域福祉の向上、地域の発展に努めたい。そのためにまず、昭和伊南病院の安全・安心のより所としていくことが求められている。そのために最善をつくしたい」と語った。
また、宮田村の村議会選挙に伴なって不在となっていた議長には、前副議長の前原茂之議員(65)=中川村=を指名推薦により選出。また、副議長には織田信行議員(64)=飯島町=を選出した。 -
横前秀幸さん27年振りに中川村で個展
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中川村の望岳荘ミニギャラリーで30日まで、村在住の画家、横前秀幸さん=二科会々員、美里=の個展が開かれている。
アンフォルメル美術館管理者であり、村内中学生の美術指導もする横前さんだが、村内での個展は、来村時の27年前以来。地中海、特にスペインの風景、静物など10号からSMサイズまで17点がずらり。
130年前にすかれた和紙の風合いを生かした「アンダルシアの風」「マルベージュの静物」「バルセロナの花」。オリーブ畑、白壁の家並みが続く「オリーブの丘」。静物のバックに星またたく夜の海を描いた「カダナスの海」。ドンキーホーテでも出現しそうな「ラマンチャの道」など、旅心誘われる風景画が並んだ。 -
ロールプレイング方式で防犯訓練
下校途中、突然、不審者に腕をつかまれたら-。中川村大草の中川東小学校で11日、駒ケ根署大草駐在所、笠松大二巡査部長、生活安全刑事課の北園幸己刑事を講師にロールプレイング方式の防犯訓練があった。
北園刑事が不審者の役を、各学年の代表2人が下校途中の児童を演じた。「不審者に声を掛けられた」「不審者が後からついて来た」「不審者に腕をつかまれ、羽交締めにされた」の3パターンを演じ、対応を実習し、防犯意識を高めた。
まず、1、2年生の代表に、不審者役の北園刑事が近づき「お菓子を買ってあげるよ」と声を掛けると、2人は「いらない」「お菓子はいっぱいある」と断り、防犯ブザーを鳴らして、一目散に逃げ出した。
笠松巡査部長は「不審者に近寄らない、すぐ逃げて、近くの家に飛び込む」と指導した。
3、4年生は近隣で最近発生した事例「不審者が後からついてきた」時の対応を学んだ。
5、6年生は「不審者に腕をつかまれた時」の実習、こどもたちは引っ張られた腕を解放そうと力を入れたが、大人対子ども、あっと言う間に羽交い締めされ、自由を奪われた。
笠松巡査部長は「腕を引っ張っても大人の力には敵わない。怖くても相手に近づき、指1本を力いっぱい曲げると、相手は腕を離す」とアドバイスした。
また、北園刑事は「不審者に遭ったら、まず逃げる。防犯ブザーを鳴らして、助けを呼ぶ。できれば、特徴を覚えて」と呼び掛けた。 -
片桐正勝さん(68)中川村葛島
リンゴの花咲く果樹園で、伊那谷の澄み切った空気、眼下に流れる天竜川、広がる田園風景を眺めながらの青空コンサート『りんご畑deコンサート』を5月4日に計画。開催日まで1カ月を切り、春の農作業の傍ら、準備に追われている。
昨年10月、中川文化センターで開いた「出会いコンサート」で演奏したForestサックス奏者高橋宣成さんが「中川村に来れば、いつもお世話になっている片桐農園のリンゴ畑で、リンゴの花の咲くころ演奏したい」と提案。高橋さんは同園が営む農家民宿「ゆまに亀屋」の常連客。夏のどんちゃん祭りにもみこしを担ぐほどの中川村ファンでもある。話はとんとん拍子に進み、内容の詰めも進んでいる。
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会場となる片桐農園は、1・3ヘクタールにふじを中心にシナノスイート、シナノゴールド、さんさ、紅玉など10種類を栽培する。父が開園し2代目、30代に後を継いだ。果樹栽培の傍ら、26年間エノキ茸栽培もしたが、両親が病気になったため、果樹と水田にした。片桐農園はもぎ取り、個人客の贈答宅配が中心。日当たりがよく、糖度が高い片桐さんが作るリンゴは「1番うまい!」と評判とか。県外からリンゴを買いに来る顧客の「泊まる所がほしい」という要望を受け、2年前から始めたのが農家民宿「やまに亀屋」。妻のたせ子さん(65)が切り盛りしている。
母屋を開放し、春・夏を中心に営業。イノシシやシカを解体し、シシ鍋、シカ肉ステーキで提供する。春はノビルやカンゾウ、ウド、ワラビと山菜料理、五平もちが並ぶ。豆腐やコンニャク、味噌も手作り。「「ここでしか食べられる田舎料理を食べて頂いている」とか。
「民宿は人と人とのつながりが楽しい。リンゴも買ってくれる」と笑顔。ちなみに料金は1泊2食付5千円。
リンゴ畑の1番高く、最も見晴らしの良い場所で予定する「りんご畑deコンサート」は5月4日午後2時開演。出演者は高橋さんのほか、ピアノの大橋祐子さん、ヴィイオリンの飯田梨良さん、ゲストの橋枝紗知子さん。オリジナル曲、なじみの曲、一緒に歌える曲などを織り交ぜる。 チケット当日券のみ大人千円、中学生以下無料、セラードコーヒー、同園自慢のリンゴジュースのサービスもあるとか。
野外会場にはシートを敷いてあるが、必要な人はマイ座布団、マイいすを持参する。
詳細は片桐農園(TEL88・3781) -
片桐診療所はチャオ西側に移転新築
中川村役場で9日夜、片桐診療所移転新築検討委員会(松下昌嵩会長)があり、村は建設用地をショッピングセンター「チャオ」駐車場の西に決定した-と説明した。
片桐診療所は1973年建設、老朽化が著しく、チャオ活性化の全体計画の中で整合性を図り、チャオ側でバス停留所近くを基本に場所を選定した。
検討委員会では診療所と医師住宅、駐車場などの配置、規模、間取りなどについて意見を出し合った。
委員からは配置については「なるべく、チャオやバス停の近くに」。間取り、内容については「現状の規模を基本に、現場の医師、看護師、患者の意見を聞いて、設計に反映を」などの意見が出された。
次回は5、6月に開き、施設設計に関する基本的項目についてまとめ、本格的設計に入り、09年度中完成を目指す。 -
1年生の給食始まる
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入学式から1週間、中川村の中川西小学校で9日、1年生(佐竹香代教諭、18人)の給食が始まった。
白衣、白の帽子、マスクと身支度を整え、給食室からパンやおかずが入った平缶、汁ものの缶、牛乳びんの入ったカゴなどを持ち、隊列を組んで、慎重に教室まで運んだ。
牛乳びんやはしを配る人、パンやおかずを盛り付ける人、配る人など手分けで、配膳を進めた。
この日の献立は、フルーツパン、ミネストローネ、野菜チップ、ハッサク、牛乳。
配膳初体験とあって、汁物が不足し、量が多い所から集めて、約20分で配膳終了。
佐竹教諭の「上手に用意ができました。手を合わせて、いいだきます」の声かけで、一斉に食べ始めた。
1年生は「ブドウパン大好き」「お汁がおいしい」と、おう盛な食欲を見せて、料理を平らげていた。 -
中川西小の百年桜が満開で記念写真
中川村片桐の中川西小学校駐車場のエドヒガン桜が9日、満開になり、満開の桜をバックに、5年生が気賀沢校長を囲んで記念撮影をした。
樹齢百数10年、花の色は鮮やか。花数多く、重なり合って咲く様はまさに豊満。
数年前に樹勢が衰えたため、周りを囲ったり、樹木医の診断を受けるなど、保護に力を入れている。 -
上伊那に桜前線 高遠見ごろ15日前後
伊那市は9日、桜の名所として知られる高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を宣言した。昨年より4日遅く、例年と比べて4日早い。見ごろは15日前後から1週間ほど。
基準となる公園内の桜雲橋周辺の桜が数輪咲き始めた。日当たりのよい公園南ゲート付近は、すでに2分咲き。11日ごろから、夜間(午後6時縲・0時)のライトアップをする。混雑はないものの、開花宣言によって入園者は徐々に増えると見られ、12、13、19、20日にピークを迎えそう。
9日は、県内外から観光バスなどが入り、花見客はゆっくりと公園内を散策。花びらをカメラに収めたり、桜を見ながら弁当を食べたりして、のんびりと過ごした。
兵庫県姫路市からツアーで訪れた女性(82)は「1度、来たいと思っていた。花びらのピンクが濃く、かわいらしくてやさしい色」と話し、花見を楽しんだ。
公園内には、タカトオコヒガンザクラ1500本がある。古いもので樹齢140年。花は濃い紅色で、ソメイヨシノよりやや小ぶりなのが特徴。コヒガンザクラ樹林は1960年、県天然記念物に指定された。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL94・3939)で確認できる。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
リニューアルオープン本格手打ちそば「いろり なかがわ亭」
中川村大草望岳荘内の食事処「いろり」が8日、手打ちそばメニューを加え本格手打ちそば「いろり なかがわ亭」としてリニューアルオープンした。初日は開店と同時に村内外から多くのそば通、そばファンが訪れ、うちたての白そば、赤そばを味わっていた。
店の一角に設けた「そば打ち工房」では、同店を運営する「朝ちゃん五平」のメンバーらが3カ月間のそば打ち修業の成果を披露し、来店者は丁寧な作業を見入っていた。
人気メニューはざる、赤そばのざる、季節の天ぷらなどで、日本ミツバチの会のメンバーで、諏訪郡原村から訪れた原満江さんは「こしがあって、おいしい。近くの有名店、乙事亭にも負けない」。野明兼秋さんは「季節の山菜の天ぷらもいい。日本ミツバチのハチミツ入りのつゆはいい味を出している」と満足そうだった。
昨秋、田島で開催した赤そば祭りの来場者から「赤そばが食べたい」という要望が多かったことや、村の荒廃農地の解消の一助になればと赤ソバ、白ソバを栽培、「いろり」で提供することにした。 改修は手打ち工房を設置し、外壁を板張りし、古い荷車の車輪を飾るなど、田舎のそば屋らしさを演出した。
ちなみに料金はざる780円、高嶺ルビーの赤そば900円、天ぷら500円。営業は午前11時縲恁゚後3時、夜は宴会のみ。定休日第2、第4水曜日。 -
中川村の人事異動
中川村は24日、4月1日付けの人事異動を内示した。課長、中堅職員などの退職対応で課長7人(うち昇格2人)、係長級10人(昇格3人)、一般職員4人、保育士3人、派遣等4人の異動総員28人と中規模となった。新規採用2人、退職7人。課長級の昇任では、保健福祉課長に宮下健彦氏が、教育委員会次長には玉垣章司氏が就く。
職員総数は前年度より5人減の82人。
曽我村長は「職員には専門的かつ量的増加に対応できる、スピード感と高度の水準が求められている。そのためのベストな布陣にした」と話している。 -
手形のモニュメント披露
中川村大草天竜川ダム統合管理事務所の小渋ダム入口に設置したモニュメント2基の披露が21日、中川村みなかた保育園の年長園児を招いて、現地で行われた。
車止め機能を兼ねた流木モニュメントは約5メートル、先端にチェンソーアートで同施設のシンボル、コノハズクを、縦横1メートルコンクリート造り御影石張りの台座部分には、みなかた保育園の年長園児18人と保育士2人の手形を刻んだ。チェンソーアートのコノハズクは松川町在住の米山孝昭さん(コロボックル工房)が製作した。
園児らは台座をおおっていたブルーシートが取り除かれると、早速、自分の名前の手形を探した。
子どもたちは「ぼくの手があった」。手を合わせて「ぴったしだ」と喜んだ。
この後、職員の案内でダム提内部探検や新装なった管理塔、操作棟などを見て回った。 -
「ちゃりんこゴーゴー探検隊」が海までサイクリング
中川村のキャンパースヴィレッジ自然学校(鈴木道郎代表)の「ちゃりんこゴーゴー探検隊」は20日、激しい風雨の中、園児から中学生まで子ども35人、大人20人が参加し、「中川村縲恆セ平洋まで180キロ、海までサイクリング」にスタートした。一行は天竜川沿いを走り、2日目の21日夕方には磐田市の天竜川河口竜洋海洋公園(太平洋)に到着、22日電車で村に帰る計画。全行程を完走する組、チームで交替しながら180キロリレー組に分れて太平洋を目指す。
子どもたちが夢を持ち、夢の力を信じて、夢の実現を図る「夢の力ブロジェクト」の一環。
大草城址公園に集まった参加者を前に、鈴木代表は「今年の締めくくりの活動。この位の雨に負けるようでは、ゴーゴー隊の名が廃る。けがをしないように、グループで1列に走って」と激励した。
特別参加のダイハツボンシャンスの選手も加わった一行は、保護者らの見送りを受け、隊旗をなびかせたスタッフのツナ君こと、島崎敏一さんを先頭に、元気いっぱい走り出した。
一行は天竜川に沿ってひたすら南下し、天竜峡で昼食、初日は泰阜村グリーンウッド自然体験教育センターまで約45キロを走った。 -
花ろまん33弥生3月花贈り
弥生3月は花贈りの月、卒業式や送別会、入学式、別れと出会いのシーンに、心のこもったメッセージを花で伝える。卒業する先輩に贈る花はエレガントで淡い色調のスイートピー、花言葉は「わたしを覚えていてください」「微妙な悲しみ」。送別会は豪華な花束、色とりどりの花たちが喜びや悲しみのエピソードを語りかける。入学式は何といっても桜。思い出に咲く花はいつも桜。今回は花贈りのテクニックを中川村の「さくらびと」の松沢広さんと、飯島町の道の駅の花の里いいじまのフラワーコーディネーターの中原菜採さんからお聞きした。(大口国江)
◇入学式のアレンジ
花材・東海桜、アネモネ、ラナンキュラス、ゼンマイ、ピット(葉)ゲーラック(葉)
受け皿に、吸水し、面取りしたオアシスを入れ、周りに水苔を張り、U字形の曲げた針金で固定する。器の3、4倍の長さに切った桜を中央より後に挿す。つぼみは上の方に、開いている花は中心に。アネモネは短く、つぼみのラナンキュラスは高めに入れる。バックにゼンマイ、ピットとゲーラックで根元を整える。
「花をスイセン、ポンポン菊、麦の穂に替えると卒業式に向く。パラレル型(垂直)は横に出さないようにするのがポイント。器の中に自然を再現するように生ける」。
##(写真)
◇ちょっと豪華なアレンジフラワー(中原さん)
花材・日向ミズキ、バロット咲きチューリップ、コデマリ、バラ「アリーロイヤル」、ダリア「ミレン」、白のスイートピー、赤のカラー、ドラセナ、コデマリ、モンステラ
日向ミズキで季節感を出し、バロット咲きのチューリップで華やかさと個性を強調。ダリアの存在感を生かし、コデマリで動きを演出、モンステラで全体を引き締めた作品。
中原さんは「若い女性にはチューリップやスイートピーなどかわいらしく、早春らしい花を。送別会は豪華な花束が喜ばれるが、持ち帰ることも考えて贈るといい」と話している。 -
中川村産大豆使用のこだわりの豆腐、新発売
中川村産大豆使用のこだわりの豆腐の製造が7日から始まり、夕方から村内4店舗に並んだ=写真。
村営農センターが中心になり、昨年、試験的に製造販売したところ、好評だったことから、月1回定期的に製造、販売することにした。
今年は村内の生産者2人が収穫した大豆(ギンレイ)960キロを用い、すいれい豆腐が来年2月までに、充填方式で絹ごし豆腐を8000丁(1丁300グラム)を製造する。
食味と品質に重点をおいた、中川村産大豆百%の豆腐の価格は1丁税込み105円。初回は7日に500丁製造販売。賞味期限10日。今後も製造・出荷は原則、毎月第1金曜日とし、土・日曜日を中心に販売する。製造量は500縲・50丁の予定。
販売店はたじまファーム、マルトシ食品館、Aコープ南向店、玉屋商店 -
施政方針、中川村
中川村の曽我村長は5日開いた村議会3月定例会で、08年度当初予算上程に当っての村政運営の基本方針を示した。「『地方再生対策費』の創設により、地方交付税は3年ぶりに増加になる。村長任期残り1年余となり、これまで進めてきた計画を完成させることを主眼に、09年度の過疎債の期限を見据え、村の将来負担をできる限り抑えるため、過疎債の活用可能な事業を積極的に織り込んだ」と編成方針に触れた。
予算総額については一般会計で31億2千万円、特別会計7会計を加えた全会計で45億8775万円を計上し、一般会計では0・1%200万円減、全会計では10%減、医療制度改革によるもの-と説明。
重点・新規事業については▽村50周年記念事業(式典、祝賀会、記念誌発行など)▽チャオ活性化事業(天竜ふれあい公園整備、ふれあい公園線改良事業)▽少子化対策・子育て支援事業(片桐保育園の耐震補強大規模改修、妊婦一般健診の公費負担拡大)▽安心・安全のむらづくり(防災行政無線設備のデジタル化、防災計画策定、緊急情報配信システムの整備)▽教育設備の充実(理兵衛堤防調査、報告書作成、学校、体育施設の整備)▽道路改良(中央清水線、中組下平線)▽産業、観光の振興、定住促進(望岳荘の整備、空家活用推進事業)-などとした。
また、公債費は6億5870万円で、前年比1477万円減。08年度末の村歳残高は39億8833万円で07年度末より1億8500万円の減少になる見込み。08年度に実質公債比率は18・9%に低下すると推計している-と説明した。 -
中川村健康福祉大会
中川村は1日、村文化センターで「笑顔は人を幸せにする」をテーマに「第15回健康福祉大会」を開いた。百人余が参加、健康・福祉関連の展示、功労者表彰、記念講演で、年齢を重ね、身体に障害を持ってもいつまでも笑顔で元気暮らしていく方法、隣り近所、ボランティアなど地域でできることについて考えた。
式典で、曽我村長は「ユーモアは人を笑顔にし、幸せにし、そこから人と人がつながり、地域がつながっていく。地域が笑顔で助け合い、地域の力が一層強まるように」と呼びかけた。
この後、長年、社協理事、民生児童委員を務めた7人を表彰、多額な寄付をした2人に感謝状を贈った。また、飯島ロータリークラブには共同募金感謝状を伝達した。
この後、山の道化師、塚ちゃんこと、塚原成幸さん(日本クリニククラウン協会事務局長)が大きなボールに乗ってピエロメイクで登場。ビデオで「入院している子どもに笑顔を届ける」県立こども病院でのクリニクラウン(臨床道化師)の活動を紹介した後、「なぜ道化師という仕事を行き方にしようとしたか」から話し始め、阪神淡路大震災でのボランティア活動を契機に「人は出来ごとでなく、ものの解釈で変わる。悲劇は人間の笑顔を奪えない」と考えたと話し、「人は楽しいから笑うのではなく、人生は笑うから楽しい」と結んだ。
最後に▽支え合いの地域づくりの推進▽家庭・学校・公民館などが連携し、思いやりの地域づくりの推進▽地域の仲間と共に学習活動を展開▽健康寿命の延伸と保健福祉活動の推進▽社協の基盤強化-など5項目の大会宣言を採択し大会を閉じた。
村社会福祉協議会表彰、感謝状、受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽表彰=上沢茂(美里、社協副会長・理事9年3カ月、民生児童委員12年▽浜崎喜久美(南陽、民生児童委員9年)▽北村志保子(中央、同6年)▽宮崎輝雄(南田島、同6年)▽大島千二(中通、同6年)▽富永久子(中組、同6年)▽下平すみ子(中央、同6年)
▽感謝状=片桐豊(渡場)、中村利弘(沖町)、飯島ロータリークラブ(中川村) -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は21日、08年第1回定例会を開き、08年度伊南行政組合一般会計予算案、同昭和伊南総合病院事業会計予算案など5議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
08年度伊南行政組合一般会計予算は総額17億1880万円で、前年度当初比3億4510万円(16・7%)減。大幅減額は消防本部・北消防署建設事業が終了したことなどによる。医師確保対策に1200万円、消防ポンプ車購入費として3500万円をそれぞれ計上している。
昭和伊南総合病院事業会計予算は事業収益として53億1830万円(前年度当初比12・9%減)、事業費用として55億2920万円(同12・5%減)をそれぞれ見込んでいる。 -
昭和伊南総合病院経営健全化計画
厳しい経営状況が続く駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は21日の伊南行政組合議員全員協議会で07縲・1年度の経営健全化計画を示し、今後の理解と協力を求めた。
計画では施策として▽内視鏡センター、健診センター、透析センターなどの特化分野の充実▽医師の確保▽人件費、消耗品費などの経費節減▽繰り入れ金の確保竏窒ネど26項目を挙げている。経常赤字は07年度3億8400万円、08年度2億2600万円と減少。以降は黒字に転じ、09年度は7700万円、10年度は2億2200万円、11年度は3億3600万円の黒字を見込んでいる。
健全化計画策定は20年度に行う高金利起債繰り上げ償還の実現に向けての条件とされている。償還により、5年間で約2億円の経費節減ができるという。
同病院は患者数減少による経営悪化に伴い、職員数を現在の350人から328人に22人削減する条例案を同日の本会議に提案し、可決された。施行は4月1日。 -
特別職報酬等審議会
理事者や議会議員の報酬について審議する中川村特別職等報酬審議会(坂下純会長、8人)が20日夜、役場であった。曽我村長は議会議員の報酬は条例本則から3%減額の継続を諮問。同審議会は諮問通り答申した=写真。
議会議員報酬については、「村財政の厳しい状況から村長諮問が適当。また、議員からも自主的な報酬減額の申し出もあるなどを考慮し、現行と同様の減額が適当-とした。
具体的には議員報酬16万9750円(3%減額)。期間は4月1日縲・9年3月。 -
中川村当初予算案の主な事業(新規・拡充事業)
中川村は21日、08年度当初予算案に合わせ、村50周年記念事業やチャオ周辺活性化事業、子育て支援策、安心安全な村づくり、教育設備の充実などを柱とする08年度の主な事業(新規・拡充事業)を発表した。
項目別の新規、拡充事業は次の通り
◇村50周年記念事業(記念式典、記念誌の発行、伝統芸能映像記録作成など)=931万円◇チャオ活性化事業(1)中央清水線改良、前沢橋歩道橋梁工事、村道「ふれあい公園線改良事業=7993万円(2)天竜川ふれあい公園整備=3203万円(3)片桐診療所建設(用地買収、設計)=1085万円
◇少子化対策・子育て支援(1)片桐保育園耐震補強大規模改修工事=2910万円(2)妊婦健診の2回を5回に拡大=196万円
◇新たな医療制度・後期高齢者医療制度への移行=6145万円
◇安心・安全のむらづくり(1)地区集会所耐震事業=73万円(2)防災計画策定事業(ハザードマップ全戸配布)=229万円(3)防災行政無線デジタル化整備=7400万円(4)緊急情報配信システムの整備=21万円(5)小型ポンプ付き積載車購入(2台)=1750万円
◇教育設備の充実(1)理兵衛堤防調査・報告書作成=240万円(2)学校社会体育館整備=2069万円
◇道路改良(1)中組下平線改良=5000万円(2)林道陣馬形線改良事業=1192万円
◇観光・産業振興=(1)農地・水・環境保全向上対策=469万円(2)野生鳥獣被害対策(駆除対策補助の拡大)=633万円(3)望岳荘の整備(渡り廊下設置、トイレ改修)=800万円(4)空き家活用推進事業(改修費補助)=150万円
◇第5次中川村総合計画の策定(10-19年までの10カ年)=320万円 -
中川村08年度当初予算案を発表
中川村は21日、08年度当初予算案を発表した。一般会計は総額31億2000万円で前年当初比0・1%減。一般・特別会計・水道会計の総額は45億8775万円で、前年比10%減、医療制度改革によるもの。一般会計は01・05年度骨格予算を除けば、13年前の95年並の予算規模。「09年度末の過疎債期限を見据え、必要な事業を確実に実施する堅実予算」(曽我村長)とした。
歳入は村税が4億7675万円で前年当初比3・6%増、税制改正と税源移譲による。地方交付税は1・9%増の16億2000万円、うち普通交付税は15億6000万円を計上。内訳は通常分15億500万円、地域再生対策費5500万円。繰入金は6240万円、うち財政調整基金からは4000万円、ふるさと創生基金から2240万円とした。村債は過疎債を基本に4億582万円、4・6%減。給食センター大規模改造事業などが完了したため。
歳出の総務費は防災行政無線デジタル化(7400万円)、村50周年記念事業(931万円)などで23・7%の大幅増の5億2242万円。民生費関係では片桐保育園耐震補強工事(2910万円)などが新規に加わり5億8279万円で微増。衛生費1億6252万円は横ばい。農林水産業費は林道陣馬形線改良事業(1192万円)が加わり、7・7%増の3億3652万円、土木費は天竜川ふれあい公園、ふれあい公園線整備(5753万円)などまちづくり交付金事業などで6・9%増の4億634万円、教育費は給食センター改修工事の完了により38・5%減の2億4461万円。公債費は6億5869万円で2・2%減、公債比率は21・1%と高いが、04年度がピークで徐々に減少する。このうち、38・4%の2億5275万円は過疎債元利償還分として交付税措置される。08年度末の村債残高は39億8833万円の見込み。
一方、性質別では人件費は1・9%減の6億9810万円。物件費は5・0%増の4億179万円、扶助費は6・1%減の1億3379万円、補助費は13・5%増の3億2170万円。普通建設費は4億7485万円で2・8%の微増、公債費は2・2%減の6億5869万円。
特別会計関係では、国民健康保険が4億410万円、介護保険4億3400万円、老人医療・後期高齢者医療合計1億1160万円。公共下水道事業2億4070万円、農業集落排水事業は1億4900万円。水道事業は1億2835万円となっている(08年度の新規・拡充事業は地区版) -
中川村国保運営審議会
後期高齢者支援金分保険税創設に伴う改正、応能応益割合のバランスの適正化を答申
中川村国民健康保険運営協議会(松下昌嵩会長)は18日夜、役場で後期高齢者支援金分医療費創設に伴う改正と合わせて、低所得者の軽減措置を継続しつつ、応能応益割合の見直しを答申した。村全体では多少の負担増になりそう=写真。
医療分は所得割4・2%(現行6・4%)、資産割24・8%(同34・0%)、均等割1万8700円(同1万9700円)、平等割1万8700円(現行2万円)。
新設の後期高齢者支援金分所得割2・0%、資産割7%、均等割4500円、平等割5500円。
介護分は変更無し、所得割1・3%、資産割6・6%、均等割5500円、平等割5100円。
改定時期は4月1日。
新制度では、国保税はこれまで「医療保険分」と「介護保険分(40縲・4歳)」を合わせた額を納付していたが、4月から「後期高齢者医療支援金分」が新たに加わり、3本立てとなる。この「後期高齢者医療支援金分」はこれまでの「医療保険分」の1部が「後期高齢者医療制度」の財源の1部になる。 -
上伊那家庭婦人バレー大会
第28回上伊那家庭婦人バレーボール大会(上伊那家庭婦人バレーボール連盟主催)は17日、中川村の社会体育館と中川中学校体育館で開かれた。15チームが出場。4ブロックに分かれてのリーグ戦で熱戦を繰り広げた=写真。総合優勝は得失点差により、駒ケ根市の「あすか」が勝ち取った。
結果は次の通り。
▼第一ブロック(1)マザーズA(伊那市)(2)リュシオール(辰野町)(3)どんぐり(飯島町)(4)空木(駒ケ根市)▼第2ブロック(1)コスモス(伊那市)(2)かやの(箕輪町)(3)マザーズB(伊那市)(4)辰野(辰野町)▼第3ブロック(1)あすか(駒ケ根市)(2)たんぽぽ(伊那市)(3)大和(伊那市)(4)さわやか(宮田村)▼第4ブロック(1)なかがわ(中川村)(2)南箕輪(南箕輪村)(3)みやだ(宮田村) -
「チャオ!クラフトatチャオ」が開幕
中川村片桐のショッピングセンターチャオ特設会場で15日から24日まで、「チャオ!クラフトatチャオ」を開かれている。木や土、ガラス、花、布など10人の作家がそれぞれの特徴ある作品を展示即売している。
立体でも平面でもなんでも額に入れてしまうタクラマカンの松島拓良さんは、ブリコラージュ家具から会場全体を額に入れ、見る人をあっと驚かせた。宙吹ガラスの錬星舎は、クリスタルの輝きと色ガラスの楽しさを展覧した。
「ものづくりの家」の小林あづささんは、天然の灰釉薬を使った日常使いの器を並べ、「さくらびと」の松沢広さんは木製の額のような器に菜の花を生け込み、中川村の早春を表現している。
このほか、関悦子さん(中川村、さんがギリシャヤギの毛による敷物)、法嶋二郎さん(松本市、木工家具、生活雑貨)、小池千恵さん(伊那市、陶)、伊藤あきこさん(飯島町、型染)、沢田繁子さん(中川村、針子)の作品が並んでいる。
会期中の17日午後1時30分から、松沢広さんによる「花いけパフォーマンス」、地元の花材で大きな作品を共同製作する。24日午後1時30分から、フラワーアレンジメント教室、参加費千円、定員10人。申し込みは松沢さん(TEL88・3825) -
ジャンボイチゴ、アスカルビー熟す
中川村横前のアクアロマン(宮崎博美社長)のイチゴハウスでは、ジャンボイチゴ、「アスカルビー」が真っ赤に熟している。大きい物は約50グラムと卵大。酸味と甘さのバランスがよく、さわやかな食味が人気。
同園の品種は「章姫」がほとんどだが、A、B棟の1部に約500株ほど植えられている。
A、B棟では「章姫」同様イチゴ狩りができるが、販売は直売のほか、同村田島のたじまファームのみ。1パック(700グラム入り)千円で販売している。
同園では「『章姫』よりも日保ちがする」と話している。
なお、同園のイチゴ狩り入園料は2月末まで、小学生以上1500円、幼稚園児千円、3月1日から小学生以上1200円、幼稚園児千円。
詳細は同園(TEL88・4115) -
優勝すとろべりぃ
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中川村公民館の07年度トリムバレーボールリーグ戦(ウインターカップ2007)2部リーグの閉会式が12日夜、社会体育館であった。昨年11月、24チームが参加し開幕、当夜までに各チームとも20試合を消化し、閉会式に臨んだ。
優勝は16勝4敗のすとろべりぃチーム、準優勝は同じ勝率のアヒルチーム、得セット率で優勝を逃した。
上位10チームの栄誉をたたえ、表彰した後、片桐公民館長は「昨年11月半ばから今日まで、長期間のリーグ戦を頑張っていただいた。今季のトリムバレーで培った熱気と、チームワークをサマーカップにつなげて」とあいさつした。
結果は次の通り
▽優勝=すとろべりぃ(16勝4敗、得セット率0・767)(2)アヒル(16勝4敗、得セット率0・756)(3)チームいっちゃ(4)黄昏シスターズ(5)MMC、さくらんぼーず(7)TYR(8)大当り(9)SPFD(10)ビッグシャウト!