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信大の研究者 栄村の復興考える
県北部地震で被災した下水内郡栄村の復興を考える県北部地震・栄村現地報告会が4月29日に長野市の信州大学工学部で開かれました。
報告会は、学部の枠を超えた組織、「中山間地域プロジェクト」が主催したもので、それぞれの視点から復旧・復興について基調報告やパネルディスカッションが行なわれました。
村山研一人文学部教授は、「住民をいかに村につなぎとめるかが最優先課題」と述べ、内川義行農学部助教は、「目に見えない被害は、遡及できない。阪神淡路大震災では、災害復旧事業では、そうした被害に機能しなかったが、基金事業は対応できた」と述べました。
木村和弘特任教授は、「我々研究者が培ったノウハウを、県や市町村と協力しながら復興に役立てていきたい」と述べ、今後も継続的に栄村の復旧・復興にかかわっていきたいとしています。 -
アマランサス 研究発表会
雑穀アマランサスを伊那市の特産品にしようと活動している「アマランサス研究会」は28日、伊那商工会館で研究発表会を開きました。
研究発表会には、伊那市を中心に市内外からおよそ30人が集まりました。
アマランサス研究会は、今年で発足6年目を迎える会で、地域に情報を発信していこうと発表会を開きました。
発表会では質疑応答の時間が設けられ、参加者が研究会のメンバーに質問していました。
「収穫を効率化するには」との問いに「現在収穫の機械化を進めている。実現すれば今までよりも手軽に収穫できるようになる」と答えていました。
また虫による被害については「無農薬でできるのが一番だが、トウモロコシと同じ種類の殺虫剤を使えば防ぐことができる」と説明していました。
研究会の登内英雄会長は「これまでの経験を栽培者に発信し、アマランサス栽培の輪を広げていきたい」と話していました。 -
花粉 スギに変わりヒノキ多く
飯田保健福祉事務所は、飯田下伊那地域はスギ花粉の飛散に替わりヒノキ花粉の飛散が多くなっていると発表しました。
飯田保健福祉事務所ではスギ花粉は、先週22日を境に飛散量が減り、ピークを越えたとみています。
それに替わってヒノキの花粉飛散量は、22日を境に増加しているということです。
飯田保健福祉事務所は、今後、天気がよく風の強い日には、ヒノキ花粉が多く飛散するとして、花粉症の人は、引き続き対策するよう呼びかけています。 -
手作り品を販売 ふれあいバザール
南信地区の障害者就労支援センター利用者が手作り品を販売する「ふれあいバザール」が23日、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれました。
長野県では、障害者の工賃アップを目指し5か年計画で就労強化事業を進めていて、今回はその一環として、また活動を知ってもらう場として開かれました。
これまでは伊那市の就労センター「ゆめわーく」が単独で開催してきましたが、今回初めて、南信地区の8施設にも呼びかけて開催されました。
販売会場には、施設利用者が作った手芸品やお菓子などが並び、訪れた人たちが買い求めていました。
買い物に訪れたある女性は「素晴らしい品がたくさん並んでいる。少しでも応援できたら」と話していました。
ふれあいバザールはあすもベルシャイン伊那店で行われる予定で、あすは「ゆめわーく」が単独で販売を行うことになっています。 -
日本画県展90作品並ぶ
公募による日本画の展示会、日本画県展が、伊那文化会館で開かれています。
日本画県展は長野県日本画会が開いているもので、今年で40回目となります。
会場には、人物や、風景などを描いた作品90点が出品されています。
県日本画会によりますと岩絵具を使って描く日本画は、幾重にも塗り重ねることで、深みのある色あいが出せるということです。
県日本画会伊那支部からの出品作品のうち、入賞したのは、安藤知子さんの作品「野」です。
奨励賞を受賞した安藤さんの作品は、庭にある石像を描いたもので、石像の灰色と草の緑の対比のバランスが評価されたということです。
日本画県展は24日まで伊那文化会館で開かれていて、26日からは会場を松本市美術館に変えて開催されます。 -
信越花だより 小諸城址懐古園
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
コミュニティテレビ小諸から小諸城址懐古園の桜の開花情報です。
小諸城址懐古園は、「日本の桜百選」に選定されている桜の名所です。
園内の桜は、大正15年に植えられたもので、ソメイヨシノやヒガンザクラなど600本があります。
ここ数日の暖かさで、懐古園馬場のソメイヨシノが5輪以上咲き、17日に小諸市が開花宣言しました。
平年と比べ1週間遅く、去年より4日遅い開花です。
現在桜は、3分咲きで、満開は、24日頃の見通しです。
懐古園では、今月30日まで、桜まつりを開催しています。 -
信越花便り~あんずの里満開~
信越各地から桜などの開花情報をお伝えする信越花便り。
16日は、ケーブルネット千曲から、千曲市のあんずの里の情報です。
千曲市「森・倉科地区」のあんずの里は、連日の暖かさに誘われて開花が進み、15日現在、平地と中間で満開、山際で8分となったと、あんずまつり実行委員会が発表しました。
15日はよく晴れて、最高気温が長野で26・1度と今年初の夏日になりました。
あんずの里が一望できる上平展望台には、県内外からの花見客がピンク色に染まった展望台からの里の景色を眺めたり、花をバックに写真を撮ったりしていました。
花は、冷え込みが続いた影響で去年よりも一週間ほど遅れていましたが、11日の開花宣言以降、比較的気温の高い日が多く咲き急ぎました。
とはいえ、標高の高い山際などはこれからという木もあるので、あんずまつり実行委員会は、まつり終了の16日以降も、駐車場やあんずの里観光会館でのおもてなし食堂を20日まで延長して対応したいとしています。 -
信越花便り~飯田市美術博物館の安富桜~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
飯田市の飯田美術博物館の安富桜満開の情報です。
飯田市美術博物館の安富桜は満開を迎えています。
晴天に恵まれた12日、桜の木の下は県内外からの見物客や、写生大会で訪れた飯田市内の小学生など多くの人で賑わっていました。
飯田市美術博物館の安富桜は夜間ライトアップを行っているほか、これに合わせ博物館の開館時間も延長しています。 -
信越花便り~上田城跡公園のソメイヨシノ開花~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
上田市の上田城跡公園のソメイヨシノ開花の情報をお伝えします。
上田城跡公園の桜は11日に標本木のソメイヨシノが開花しました。
開花したのは公園内でも早い時期に咲き出す二の丸のソメイヨシノです。
上田市公園緑地課では去年より5日遅い11日に開花を確認しました。
このほか公園内では櫓門前のシダレザクラが三分咲き、櫓下芝生広場のオオヤマザクラが一分咲きとなっています。
上田城跡公園の桜は今週末から来週にかけて見頃を迎えそうです。 -
罠でニホンジカ捕獲83頭
平成22年度、南信森林管理署が取り組んだ、罠によるニホンジカの捕獲頭数は83頭でした。
南信森林管理署では、今後も関係機関との連携などによりニホンジカによる森林被害の拡大を防止していくとしています。
南信森林管理署の、罠によるニホンジカの捕獲は平成22年10月から23年3月まで、上伊那、下伊那、諏訪地域で実施されました。
設置した罠の数はおよそ150個、捕獲頭数は83頭でそのうち上伊那は23頭でした。
この捕獲は、平成19年度からはじまり、19年度は26頭、20年度は35頭でした。
平成21年度は、罠の設置方法や、取り付け場所を工夫するなどし、捕獲頭数が倍以上の84頭に増え、22年度は83頭でした。
南信森林管理署では今後も罠設置の実行体制強化や、猟友会への罠の貸し出しなどにより、ニホンジカの捕獲に努めていくとしています。 -
信越花便り~千曲市あんずの里~
信越各地から桜などの開花情報をお伝えする信越花便り。
12日はケーブルネット千曲から千曲市のあんずの里の情報が届いています。
あんずまつり実行委員会は、11日千曲市「森・倉科地区」のあんずの里の開花宣言をしました。
今年は、暖冬だった去年より9日遅い開花宣言となりました。
里全体をみると、咲き始めたのは入口の平地で、山沿いのアンズは、まだ、蕾の状態です。
このまま、暖かい陽気が続けば、今週末には、見ごろを迎えると実行員会では見ています。
あんずまつりは、今月16日で終了しますが、花が咲いている間は、観光客のもてなしや駐車場の管理などを続ける方針です。
まつり期間中に予定されていた、ライトアップやコンサート等のイベントについては、東日本大震災に配慮し、中止となっています。 -
ゴンベエワールドさんが日本一周の旅へ
伊那市の大道芸人ゴンベエワールドさんは、大道芸で日本を元気にしようと、10日、日本一周の旅に出発します。
9日には伊那市の春日公園で出発式が行われ、40人ほどが見送りに訪れました。
ゴンベエワールドさんは、伊那市を拠点に活動する大道芸人で、風船を使った大道芸を得意としています。
日本全国を、大道芸を披露しながらまわり、出会った人たちを元気にしようと日本一周の旅を企画しました。
ゴンベエワールドさんは、特製の愛車で、自炊をしながら日本を一周するということです。
最初に、震災で被害を受けた長野県の栄村を訪問する予定で、その後は日本各地をまわり、10月に伊那市に戻る予定だということです。
式が終わると、ゴンベエワールドさんは訪れた人たちから激励を受けていました。
ある男性は「日本全国元気にして無事に戻ってきてほしい」と話していました。
ゴンベエワールドさんは「集まってくれた人たちからたくさんの元気をもらった。日本中で大道芸を披露して多くの人を元気にしたい」と話していました。
ゴンベエワールドさんは10日の午前6時頃伊那市を出発するということです。 -
信越花便り~上田城跡公園櫓門前シダレザクラ~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
9日は、上田ケーブルビジョンから、上田市の上田城跡公園の桜情報が届きました。
暖かい日が続くなか、上田市内では桜が開花しました。
桜が咲き始めたのは、上田城跡公園櫓門前のシダレザクラです。
まだほとんど蕾ですが、よく見ると、10輪ほどの花が咲いていました。
上田市によると、例年より5日ほど遅い、8日朝に開花を確認したという事です。
例年通り開花が進めば、今月14日には満開となる見込みです。 -
信越花便り~飯田市松尾毛賀くよとのシダレザクラ~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
7日は、飯田ケーブルテレビから飯田市松尾毛賀にあるくよとのシダレザクラの情報が届きました。
飯田市松尾毛賀の高台にある、くよとのシダレザクラです。
最近の晴天によりつぼみが徐々に開きはじめ、三分咲きとなっています。
推定樹齢は300年以上。幹の周囲は3・8メートル、高さは15メートルを誇る、飯田市でも有数のサクラの古木です。
東にむかって張り出した枝は堂々として、シダレザクラの典型的な形を保っています。
「くよと」は供養塔のことで、小笠原氏がこのあたりを統治していた時代、戦いによって命を落とした武士たちを供養するための塔があった事に由来すると伝えられています。
現在この供養塔は移転されており、ありませんが、旧遠州街道沿いだったことから、秋葉様や天神様の石碑が現在も残り、当時の往来の賑やかさを今に伝えています。
地元住民およそ130戸でつくる、毛賀くよとのシダレザクラ愛護会が、サクラと周辺の保全活動を行っています。
毛賀くよとのシダレザクラは現在、午後6時30分から午後8時45分までライトアップを行っています。
今週末から来週にかけ満開となり見頃を迎えそうです -
17人が地域交通安全活動推進委員に
伊那警察署管内で交通安全推進などの活動を行う、地域交通安全活動推進委員に17人が委嘱されました。
6日は、伊那警察署で委嘱式が行われ、関原敬泰署長から委嘱状が手渡されました。
地域交通安全活動推進委員制度は、平成3年から全国ではじまり20年目となります。
車の駐車違反や交通安全など行政だけでなく、住民のモラルを高め、地域ぐるみで取り組んでもらおうと制度が設けられました。
主な活動として事故防止についての交通安全教育や啓発などがあり無報酬で行います。
関原署長は、「管内では死亡を含め交通事故が増加傾向にある。交通環境は厳しい状況だが、改善できるよう、力をおかりしたい。」とあいさつしました。
地域交通安全活動推進委員の任期は2年となっています。 -
花粉飛散量 昨シーズンの1.6倍
長野県の3月末時点での花粉の飛散量の実測値は、去年の1.6倍で、飛散は、5月上旬まで続くものと見られています。
ウェザーニューズが、3月末時点での観測データ結果と今後の予測を6日発表しました。
ウエザーニューズによりますと、花粉観測機による、長野県の花粉シーズン開始日から3月末までの総飛散数は、昨シーズンの1.6倍になっていますが、花粉シーズン終了日までの総飛散数は、3倍以上を見込んでいます。
花粉症の症状が非常に辛い、または、辛いと感じる人は、昨シーズンの9.3パーセントに対し、今シーズンは、17.3パーセントと2倍近くにのぼっています。
3月中旬にスギ花粉の飛散はピークを迎え、今後はヒノキが多くなり、4月中旬にピークを迎えそうです。
花粉シーズンの終了は、5月7日頃と予想しています。 -
信越花便り~天龍村の桜開花~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
4日は、飯田ケーブルテレビから下伊那郡天龍村の桜の情報が届きました。
県内で一番先に咲くと言われる下伊那郡天龍村の桜が開花しました。
中部電力平岡発電所の桜並木は、去年より12日遅い3月31日に開花しました。
昭和27年に変電所の完成を記念して植えられた桜で、150メートルの道の両側に120本のソメイヨシノと10本のオオヤマザクラがあります。
見頃は、今週末です。
毎年提灯によるライトアップを行なっていますが、今年は震災の影響で自粛されます。 -
長野県議会議員選挙 期日前投票始まる
1日に告示された、長野県議会議員選挙の期日前投票が、2日から各市町村役場で始まりました。
期日前投票初日となった2日、伊那市役所には登記台や投票箱が設置され、訪れた人が投票していました。
伊那市選挙管理委員会によりますと、初日の午後4時現在でおよそ200人が投票に訪れたということです。
期日前投票の会場は、伊那市区は、伊那市役所で9日まで、高遠町総合福祉センターと長谷総合支所で6日から9日までとなっていて、いずれも午前8時30分から午後8時まで。
上伊那郡区は、箕輪町役場と南箕輪村役場で9日までで、いずれも午前8時30分から午後8時までとなっています。 -
ブラジル学校 今年度日本語教室閉講式
伊那市西春近のブラジル人学校コレージオ・デザフィーオで31日、今年度の日本語教室の閉講式が行われました。
式では、まず、東日本大震災の犠牲者に黙祷が捧げられました。
日本語教室は、文部科学省の委託をうけ伊那国際交流協会が開いているもので、子どもたちは、去年4月から1年間、毎日2時間、日本語を勉強してきました。
1年間で受講したのは52人ですが、そのうち、現在在校している35人が、31日、受講証を受け取りました。
教室では、ひらがなやカタカナといった日本語の基礎から、習字、日本の歴史や地理などを学びました。
伊那日本語教室代表の北原斉さんは、「皆さん、開講式と比べて日本語が上手になってびっくりしました。これからも日本語をしっかり勉強するとともに、ポルトガル語や他の科目もがんばってください」と挨拶しました。
受講生を代表して、バイオ・ユウジ・チアーゴさんは、「日本の文字は形が似ているものが多く難しかったが、意味や使い方を覚え、読み書きができるようになってきた。これからもがんばりたい」と日本語で挨拶しました。
閉講式のあとは、お茶などが振舞われ、みんなで味わっていました。
なお、日本国際教育支援協会などが行っている日本語能力試験で、去年は28人が受験し、16人が合格したということです。 -
伊那青年会議所公開例会 植松 努さん講演会
ロケットや人工衛星の開発を行っている北海道の植松電機の専務・植松 努さんの講演会が、25日夜、伊那市西春近のくぬぎの杜で開かれました。
講演会は、伊那青年会議所が企画し一般に公開され、150人ほどが訪れました。
植松努さんが専務を務める植松電機は、北海道赤平市にある社員20人ほどの町工場ですが、ロケットエンジンや人工衛星の開発を行っていて、アメリカの民間企業と宇宙開発の共同事業を行っています。
植松さんは、「責任から逃れる人が増えているから、日本ではゼロから1を生み出せなくなっている。『どうせ自分には無理・・・』とあきらめないで夢を追い続ける事が大切。」と話していました。 -
JA共済が高規格救急車を寄贈
JA共済は30日、地域貢献活動の一環として医療機器を備えた救急車を伊那消防組合に寄贈しました。
JA共済が寄贈した救急車は、AEDのほか、気道を確保できる医療機器が備えられています。
JA共済では地域貢献活動として、交通事故防止活動や災害救援活動に取り組んでいます。
救急車の寄贈もその一環として行われたもので、県内では今年度3つの消防組合に救急車を贈りました。
JA共済のグループでJA上伊那の宮下勝義組合長は「地域の人たちの命と安全を守るために役立ててもらいたい」と話していました。
また伊那消防組合の白鳥孝組合長は、「救急車が出動しない日はない。最先端の装備がある車があることは、心強い」と感謝していました。 -
新体操チャリティ演技会
東日本大震災の被災地を応援しようと27日、伊那市で新体操のチャリティ演技会がひらかれました。
演技会は、伊那西高校が出場予定だった全国高校選抜大会が震災の影響で中止となったため、新体操を通して被災地を応援しようと開かれたものです。
この日は、大会への出場を予定していた県内外の高校や、地元の新体操教室のメンバーなどが演技を披露しました。
また、会場には、募金箱が置かれたほか、練習着などを持ち寄りバザーも行われました。
募金と売上金、選手の参加料は、東日本大震災の義援金としておくるという事です。 -
伊那市から宮城県に給水車派遣
伊那市は、東日本大震災の被災地・宮城県塩釜市に向けて、24日、給水車と職員を派遣しました。
今回、派遣されるのは、水道部の職員4人と、2トン給水車1台などです。
日本水道協会長野県支部の要請を受けて行われるもので、県内からは、3番目の派遣になります。
宮城県塩釜市の浄水場で補給して、塩釜市内の各給水所で給水にあたり、現地の復旧状況によっては、宮城県内のほかの地区の応援に回ります。
派遣期間は、3月31日までの1週間となっています。
24日朝7時に行われた出発式で、白鳥孝市長は、「長丁場になるので、体調をくずさないよう気をつけてください」と激励しました。
伊那市では、現在避難所の運営支援で福島県会津若松市に派遣されている職員の交代要員として、24日、職員5人を派遣しました。
そのほか、東京都の水道水から乳児に対して基準を超えた放射性物質が検出された問題で、友好提携している新宿区から要請を受け、2リットルペットボトル750本の水、1.5トンを送ったということです。 -
上伊那でも避難者受入れ
長野県が設置した「避難者受入対策チーム」によると、震災の避難者を低価格で受け入れる事ができる旅館やホテルは、伊那市で23施設、箕輪町で5施設、南箕輪村で7施設となっています。
長野県内で低価格のサービスを提供できる宿泊施設は152施設となっていて、このうち伊那市は23施設、箕輪町は5施設、南箕輪村は7施設となっています。
長野県では、避難者のなかでも、医療行為が必要な人、住宅を失った人、避難指示を受けている人を優先して、料金のかからない公営住宅などに受け入れることにしています。
また長野県は、救援物資の受付け品目のうち毛布については、支援先の岩手県で必要量が確保できる見込みとなったため受付けを中止すると発表しています。 -
村区長会と役場互助会が義援金寄託
南箕輪村の区長会と、役場職員でつくる互助会は、18日、東日本大震災の被災地へ送る義援金を南箕輪村の唐木一直村長に手渡しました。
この日は、区長会の池田輝夫会長と役場職員から、唐木村長に義援金が手渡されました。
それぞれ、被災地のためになにかできないかと義援金を募ったもので、区長会は6万円、互助会は25万円を集めました。
唐木村長は「みなさんの気持ちが伝わるよう、しっかり届けたい」と話していました。
義援金は、日本赤十字社などを通じて被災地に届けられることになっています。
また区長会では「協力したいが役場にはいきづらい」といった声が地区住民からあがったことを受け、義援金を集めるための封筒を各戸に配布することにしました。
強制ではなく、金額も自由で良いということで、区長会では「南箕輪村の総意が届けられれば」としています。
封筒は、南箕輪村の広報紙4月号と一緒に各戸に配布されることになっています。 -
宮城県の若見さん一家 大芝荘に一時避難
東日本大震災で多くの避難者が出ている宮城県。
その宮城県の大崎市で被災した若見朝子さん一家が、現在、南箕輪村の大芝荘に一時避難しています。
若見さん一家は、友人のつてをたよって、現在、南箕輪村の大芝荘に一時避難しています。
若見さん一家が暮らす宮城県大崎市は県の北部に位置する地域で、津波はなかったものの大きな揺れがあり、地盤沈下で駅が倒壊するなどの被害を受けたということです
若見さんは災害発生時の状況について「大きな揺れを感じ、この世の終わりではないか、地割れが起きるのではないかと思った。駅は陥没し、中学校は傾き、水も電気も止まってしまった。それでもみんな懸命に生きている」と地元大崎市の厳しい状況を話していました。
若見さんの住む大崎市も、トイレットペーパー、離乳食、紙おむつ、電池、食料品などの物資が足りていないということです。
若見さんは「本当に苦しい状況が続く中なんとか生活を送っている。毛布一枚、トイレットペーパー1つでもいいので物資を送ってもらいたい。被災者を、被災地を助けてください」と話していました。
若見さん一家は21日まで大芝荘に滞在し、その後地元に戻り調達した物資を避難所に届けるということです。 -
高遠さくら祭り規模縮小へ
伊那市は、震災の影響により、高遠城址公園さくら祭りの規模を縮小し、電力や燃料不足などへ対応したい考えを17日示しました。
伊那市によると、震災の復興の兆しが見えない現在、高遠さくら祭りへの来場者の減少が見込まれることから、規模を縮小し、実施したい考えを示しました。
そのほか、燃料不足への対応や、発電機などの入手が困難なことから、ライトアップは中止するとし、閉園時間を午後8時までと1時間半繰り上げます。
また、バスの手配が困難なことから、バスの運行については縮小し、伊那市役所と城址公園を結ぶシャトルバスは中止するとしています。
伊那市では、全体の規模は縮小となるが、観桜客の受け入れ態勢やおもてなしについては、これまでと変わらず確保していきたいと話しています。 -
「伊那市の放射線数値 平常どおり」
20年以上にわたり、伊那市内の放射線を測定している富県の小牧崇さんは、現在の伊那市の放射線数値は、平常どおりとしています。
小牧さんは、元高校の教諭で、名古屋市に本部を置くチェルノブイリ原発事故の民間救済団体、「チェルノブイリ救援・中部」で活動しています。
チェルノブイリ原発事故後、放射線検検知器を購入し、現在は2台を所有し、20年以上にわたって放射線の測定を続けています。
白い検知器は、放射線のガンマが通過した回数をカウントするもので、現在、通常自然界に存在する、20程度の値を示しています。
黒い検知器は、ウクライナで購入したもので、平常と同じ程度の0.1マイクロシーベルト程度の値を示しています。
どちらの検知器も、平常どおりの数値を示していて、小牧さんは、現在、伊那市には放射線による汚染はなく、心配する必要はないとしています。
小牧さんによると、県内で、放射線検知器を所有する人たちで、メールなどを使った情報交換が始まっていて、もしも異常を検知した場合は、地域メディアなどを通して広く公表したいとしています。 -
市区3派、郡区3派が出席
任期満了にともなう長野県議会議員選挙の立候補届出説明会が16日、伊那合同庁舎で開かれ、伊那市区、上伊那郡区ともに、すでに立候補を表明している3派ずつが出席しました。
南信地区を対象に開かれた説明会には諏訪から飯田までの立候補を予定している25派が出席しました。
このうち伊那市区、上伊那郡区ともに立候補を表明している3派が出席しました。
説明会では立候補に関する手続きなどについての説明が県選挙管理委員会などからありました。
今月28日には立候補届け出書類の事前審査が予定されています。
県議選は来月1日告示、10日投開票となっています。 -
一部の食料品などが品薄に
東日本大震災の影響で、飲料水や食料品が被災地優先で送られていることから、量販店では水やカップメンなど一部の商品の入荷が少なくなっています。
伊那市のベルシャイン伊那店では、地震の影響で一部の商品が品薄になっていることをお詫びする説明文が陳列棚に置かれています。
現在、飲料水やカップメン、パックご飯など、保存の利く商品は、被災地へ優先的に送られているため、品薄になっています。
ベルシャイン伊那店では「商品の被災地優先に協力したい。一部ご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力をお願いしたい」と話しています。