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天野惣平さん作品展
伊那市高遠町在住の造形作家天野惣平さんの作品展が、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれています。
天野惣平さんは、伊那市高遠町芝平在住の造形家です。
毎年秋に、このギャラリーで展示を開いていて、20年ほどになります。
作品の材料は、かごを編む藤に銅版画で色を付けた和紙が巻きつけられたものを使っています。
天野さんが作る作品には、タイトルもテーマもありません。
天野さんは「作品を見るときに、言葉で考えるのではなく、心や体感でみてほしい」と話しています。
天野惣平展は16日(火)まで伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれています。 -
蟻塚城について学ぶシンポジウム
伊那市美篶笠原に存在したとされる、蟻塚城について学ぶシンポジウムが13日、笠原ふれあい交流センターで開かれました。
この日は、地域住民などおよそ60人が会場を訪れ、蟻塚城について知識を深めました。
蟻塚城はおよそ700年前、鎌倉時代から室町時代にかけて存在した城だと地域に伝えられています。
シンポジウムは、貴重な文化遺産について地域の人たちに知識を深めてもらおうと開かれました。
シンポジウムでは、長野県教育委員会の遠藤公洋さんが「蟻塚城のロマン」と題して講演しました。
遠藤さんは、城跡の形状や、周辺にあったとされる城や集落との位置関係を説明し「蟻塚城は、高遠城が織田勢に攻められた時代には存在していた可能性が認められる」と話していました。
また、辺りに深い堀がないことから「蟻塚城が、攻撃の拠点でもあった山岳寺院の可能性もある」と話していました。
遠藤さんは「伊那市は古文書に載っていないような文化財が数多く眠っている。豊かな歴史を感じてもらいたい」と話していました。
また、この後有識者によるパネルディスカッションも行われ、蟻塚城についての知識をさらに深めていました。 -
南部小と南箕輪小の児童が樹名板を設置
南箕輪村の小学生らが12日、大芝高原内の遊歩道周辺の樹木に木の説明などが書かれた樹名板を設置しました。
作業には、南部小学校2年生29人と南箕輪小学校2年生30人の、合わせて59人が参加しました。
樹名板の設置は、村の「村民参加で進めよう里の森育成推進事業」の一環で、小学生に森林体験をしてもらおうと行ったものです。
児童らは、10班に分かれ6種類ずつ樹名板を設置していきました。
信州大学農学部の学生や村の職員が指導にあたり、どんな実がなるかや、葉の形などを説明しました。
「村民参加で進めよう里の森育成推進事業」の総事業費はおよそ390万円で、そのうち262万円ほどが、県の支援金でまかなわれるということです。 -
南箕輪村で10年ぶり中学生模擬議会
南箕輪中学校の生徒が村議会を体験する、中学生模擬議会が10日、村役場議場で開かれました。
この日は南箕輪中3年の代表生徒7人が議員席に座り、唐木一直村長らに、質問や意見をぶつけました。
模擬議会は、中学生に村や議会に関心を持ってもらい、中学生の意見も村政運営に反映させようと10年ぶりに開かれました。
中学生たちは緊張した様子で、不法投棄の現状や、大芝高原の活用などについて質問していました。
飯塚由奈さんは、村のホームページをもっと若い人たちに見てもらう必要があるとして、大芝高原で使えるクーポンをホームページにのせるサービスを提供したらどうかと提案しました。
これに対して唐木一直村長は「ホームページの活用は課題となっている部分。参考にさせていただきたい」と答弁していました。
南箕輪村では今回の中学生の意見を、若い人たちの視点として、村政運営に役立てていきたいとしています。 -
伊那市美篶地区文化祭
伊那市美篶地区の文化祭が7日、美篶きらめき館で行われ、地域住民がステージ発表をしました。
ステージ発表では、公民館で活動している団体や個人など22組、延べ210人が日頃の成果を発表しました。
ステージ発表は、住民の発表の場をつくろうと、おととし22年ぶりに復活しました。
美篶地区伝統の獅子舞や、歌、踊りなど様々な発表が行われ訪れた人を楽しませていました。 -
高遠版「こちずぶらり」プロジェクト始動
伊那市の伊那図書館は、アメリカアップル社の携帯情報端末(iPad、iPhone)向けに、伊那市高遠町の古い地図を見ながら現在地を確認できるソフトで、新たな情報発信する準備を進めています。
ソフトは、京都府とソフトウエア開発会社と共同で開発を行い、来年の観桜期までに完成する予定です。
画面には映し出された古地図にはGPS機能を使い現在の位置を表示、また、地図上のマークを選択すると史跡などの説明や写真などが表示されます。
伊那図書館の平賀研也館長は「今回は、高遠町出身の画家池上秀畝の絵図を使用する。地図と、最新の携帯情報端末を使い、観光や教育など幅広い分野で活用できる新たな情報発信つなげたい」と話していました。
また、平賀館長は「ソフトには多くの人のアイデアを取り入れたい、12月4日には、昔の地図を使い、高遠城址公園周辺を散策するイベントを開くので多くの人に参加してほしい」と呼びかけていました。 -
中尾歌舞伎秋季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎秋季公演が7日、長谷の中尾座で行われました。
上演されたのは、「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」です。
4年ぶりに上演された演目で、源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復讐を描いています。
平家、源氏、安部一族、それぞれが婚姻により親族となっていますが、政治的な争いにより家族が崩壊する姿を描いた悲劇です。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争中に一時途絶えましたが、昭和61年に地域の若者が復活させました。
現在は春と秋の年2回、定期公演が行われ、伊那市の無形文化財に指定されています。
芝居の後半は、源義家と安部貞任、宗任の対決や旗を使って見えを切るなどの見せ場があり、会場から拍手が起きていました。 -
フェスティバル吟と舞
詩吟の楠洲流青年部によるフェスティバル吟と舞が3日夜、伊那市のいなっせで開かれました。
小学生から大人までが出演し、22のプログラムで詩吟と舞を披露しました。
このフェスティバルは今年で4年目です。
楠洲流青年部が、広く一般の人にも詩吟を知ってもらい、詩吟人口の底辺拡大につなげようと開いています。
今年は、会員のうち経験年数の浅い人から全国大会に出場している人まで、さまざまなレベルの人が出演しました。
出演者は、ステージで日頃の練習の成果を発揮し、熱心に吟じていました。
また詩舞と剣舞の発表もあり、詩吟に合わせて舞が披露されました。
フェスティバルでは、来場者が皆で詩吟に挑戦するコーナーもあり、会場全体で吟を詠じていました。 -
鈴木岬さん俳画百展
伊那市高遠町で俳画塾を開いている鈴木岬さんの作品展が4日から、伊那市のベルシャイン伊那店で始まりました。
会場には、風景や植物などを描いた俳画およそ130点が展示されています。
鈴木さんは、高遠町の画家・竹内徹さんの実の妹で、長野県日本画会の会員です。
27年前から俳画に取り組んでいて、自宅で俳画塾を開いています。
俳画は、言葉を使わない俳句と言われ、絵で季節感や情緒を表現しているということです。
今回は、およそ2年間に描きためた作品が展示されています。
鈴木岬さんの俳画展は9日(火)まで、ベルシャイン伊那店で開かれています。 -
信州大学農学部 大谷 元教授 紫綬褒章受章
長年、様々な分野で貢献した人に贈られる秋の褒章。
信州大学農学部の大谷元教授は、学術などで顕著な実績を上げた人に贈られる紫綬褒章を受章しました。
信州大学では2人目、農学部では初の受賞者となります。
受章に対して大谷教授は、「本音を言うと、なぜ私が、(受章したのか)ですよ。叱られて叱られて育つタイプなんです。ここに来て褒めてやるといわれると驚いてしまって。」と笑顔を見せます。
大谷教授は、昭和24年生まれの60歳。畜産学を専門としていて、昭和47年に信州大学農学部を卒業、平成3年4月に、農学部の教授になりました。
現在は、信州大学の大学院農学研究科教授で、食料保健機能開発研究センター長を務めています。
大谷教授の功績の一つに、牛乳アレルギーの原因を明らかにし、牛乳タンパク質の処理法を解明したことが挙げられます。
これにより牛乳アレルギー予防の乳児用粉ミルクが商品化されました。
また、大谷教授は牛乳タンパク質からつくられる成分が免疫力を高めることや、牛乳に含まれる抗体が花粉症を軽減することなどを明らかにし、実用化に貢献しています。
今後について大谷教授は、次のように話しています。「次に取り組みたいと思っているのは『がん』なんです。がんに効果があるのではないかという可能性が、乳タンパクからみつかっています。がんは、機能性食品の分野をやっていれば、誰でも取り組んでみたい課題です。必ずしも結果が出せるとは限りませんが、乳タンパクから、がんに効果のある機能性をみつけたいと考えています。」 -
劇団 伊那舞台 6日・7日公演
伊那を拠点に活動している劇団伊那舞台の第7回公演が、6日、7日の2日間行われます。
本番に向けて、団員の練習にも熱が入っています。
劇団伊那舞台は、本番に向けて、連日、稽古を行っています。
4日夜も、劇団の事務所で通し稽古が行われていました。
伊那舞台は、毎年秋に公演を行っていて、今回が7回目です。
今回上演するのは、中谷まゆみ作の「ビューティフル・サンデイ」という作品です。
ある日曜日、同性愛者の秋彦が恋人と暮らす部屋のベッドに、見知らぬ女・ちひろが寝ていました。
驚き、問い詰める秋彦ですが、ちひろは、ジョークであしらいます。
そこに、恋人の浩樹が帰ってきて、ちひろと意気投合してしまいます。
言葉を交わすうちに、3人に奇妙な信頼関係が芽生えていくというハートフルコメディです。
劇団伊那舞台の第7回公演「ビューティフル・サンディ」は、6日は午後7時縲怐A7日は、午後2時縲恂・輪町文化センターで上演されます。
入場料は500円です。 -
来年度高校生徒募集定員発表
来年度の県立高校の募集定員が4日、発表されました。
来年度は辰野高校と伊那弥生ヶ丘高校の普通科がそれぞれ、1学級分にあたる40人の減となっています。
上伊那の状況です。
辰野高校は、普通科120人、商業科40人の募集です。
上伊那農業高校は、生産環境科、園芸科学科、生物科学科、緑地創造科、それぞれ40人の募集です。
高遠高校は、普通科120人の募集です。
伊那北高校は、普通科240人、理数科40人の募集です。
伊那弥生ヶ丘高校は、普通科240人の募集です。
赤穂高校は、普通科160人、商業科80人の募集です。
駒ヶ根工業高校は、機械、電気、情報技術の3つの学科一括で、120人の募集となっています。
多部制の箕輪進修高校は、普通科I部・II部・III部合わせて120人、クリエイト工学科はI部のみの募集で40人です。
なお、選抜試験は前期試験が来年2月2日に、後期試験が3月9日に行われる予定です。 -
中尾歌舞伎 秋季公演にむけ練習に熱
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会は、7日の秋季公演本番に向けて、練習に熱が入っています。
2日は、衣装を着けて、練習が行われました。
中尾歌舞伎は、江戸時代からの歴史がありますが、太平洋戦争中に一時途絶えました。
戦後、40年のときを経て、昭和61年に地域の若者が、お年寄りの指導を受けて復活させ、今年で25年になります。
今回上演するのは、「奥州(おうしゅう)安達原(あだちがはら) 三段目 袖萩祭文(そではぎさいもん)の段」です。
4年ぶりに上演する演目で、源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復讐を描いた物語です。
平家・源氏・安部一族、それぞれが婚姻により親族となっていますが、政治的な争いにより家族が崩壊する姿を描いた悲劇です。
初めて中尾歌舞伎に出演する長谷小学校の池上幸穂さんは、母・袖萩とともに復讐と政治に振り回されるお君役を演じます。
池上さんは、「歌舞伎は思ったよりも難しいけれど、一生懸命練習しています。本番、観に来てください」と話していました。
この中尾歌舞伎秋季公演は、7日(日)、午後1時30分から、伊那市長谷の中尾座で上演されます。 -
オリンパス(株)辰野事業所の樋代卓司さん 黄綬褒章受章
オリンパス株式会社辰野事業場に勤める樋代卓司さんは、その道の業務に専念し、功績をあげた人などに贈られる黄綬褒章を受章しました。
県内のオリンパスでは、3人目の受章となります。
樋代さんは、昭和27年生まれの58歳。
駒ヶ根工業高校工業化学科を卒業後、オリンパス光学工業株式会社伊那工場に入社しました。
顕微鏡などの光学機器に使われる金物部品の表面処理業務におよそ40年間携わり、高い技術を取得しました。
陽極酸化処理と呼ばれるこの技術は、アルミニウムを着色したり摩耗を防ぐ為に表面に薄い膜をはることです。
樋代さんは「ここで得た技術を伝えるためにも、後進の指導に取り組んでいきたい」と話していました。 -
東山魁夷館開館20周年記念版画展
東山魁夷館の開館20周年を記念した東山魁夷版画展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
会場には、東山魁夷の生涯の作品の中でも代表的な作品の版画100点ほどが並んでいます。
版画は、魁夷の日本画を基に複製されたものが主で、そのほか、オリジナルの版画もあります。
東山魁夷は、昭和を代表する日本画家で1999年に90歳で亡くなりました。
横浜に生まれ神戸で育ち、千葉県にすまいを構えますが、長野県を「作品を育ててくれた故郷」と呼び、79歳のときに、作品を長野県に寄贈します。
それを記念して東山魁夷館が長野市に建てられ、今年20周年を迎えました。
今回は、東山魁夷の足跡を辿れるように、時代に沿って作品が展示されています。
この東山魁夷展は、11月21日(日)まで、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
入場料は、一般300円、高校生以下は無料です。 -
新山小で地域公開参観日
昨年度から小規模特認校に指定されている、伊那市の新山小学校で30日、地域公開参観が行われました。
地域公開参観は祖父母参観に合わせて行われたもので、この日は保護者の他学区外から3家族が訪れ、授業の様子を見学しました。
新山小学校は、昨年度から少人数の特色ある学習環境を活かし、市内全域から入学、または転学することのできる「小規模特認校」に指定されています。
地域公開参観は昨年度から行われていて、現在、見学にきた子ども2人が学校で学んでいます。
見学後に入学を決めた児童の保護者は「」と話していました。
見学に訪れた親子は授業に参加しながら、新山小ならではの教育を体感していました。
見学したある親は「」と話していました。
岩崎勝幸校長は「新山小の普段通りの生活を見てもらい、小規模校ならではの良さを感じてほしい」と話していました。 -
西春近北小学校 枝打ちや間伐を体験
伊那市の西春近北小学校の児童は27日、地域の山林で、枝打ちや間伐を体験しました。
この日は、西春近北小学校の5年生と6年生68人が、西春近小出三区の山林で枝打ちや間伐などの森林整備を行いました。
これは、子供達が中心となって自然保護や森を育てる活動をする「みどりの少年団」の活動の一環で、森林の果たす役割を学びふるさとの自然を大切にしようと毎年行われています。
指導したのは、西春近財産区議会の議員9人です。
子ども達は「枝は、幹に一番近いところから、ノコギリの全体を使って切る」など指導を受けていました。
ある児童は「高いところの枝を切るのは、手が疲れて大変だけど、楽しい」と話していました。 -
高校入学志願者第1回予定数調査結果
来年度の県立高校入学志願者数の第1回調査結果が29日、発表されました。
各募集定員は、今年度の定員などから算出された仮の数字です。
辰野高校。普通科前期に47人、後期に63人。
商業科前期に13人後期に20人が志願しています。
上伊那農業高校は、生産環境科前期に23人、後期に47人。
園芸科学科前期に49人、後期に68人。
生物科学科前期に41人、後期に52人。
緑地創造科前期に30人、後期に44人が志願しています。
高遠高校は、普通科前期に28人、後期に58人。
伊那北高校普通科前期は募集がなく、後期に314人が志願しています。
理数科前期に52人、後期に42人。
伊那弥生ヶ丘高校普通科前期は募集がなく、後期に356人が志願しています。
赤穂高校普通科前期は募集がなく、後期に179人が志願しています。
商業科前期に80人、後期に95人。
駒ヶ根工業高校は、3つの学科一括で、前期に69人、後期は86人となっています。
多部制の箕輪進修高校。
普通I部に前期29人。
普通II部は、前期9人。
普通III部は、前期1人です。
普通I・II・III部の後期は一括募集で普通I部に62人。
普通II部に19人。
普通III部に3人。
工業I部は、前期16人、後期19人が志願しています。
次回の志願者数調査の結果公表は、来年1月上旬を予定しています。
また正式な募集定員は、来月4日に発表される予定です。 -
郷土ゆかりの画人 山本龍洞展
箕輪町長岡ゆかりの日本画家、故・山本龍洞の作品展が、箕輪町郷土博物館で開かれています。
町発足55周年の特別展で、山本龍洞を紹介する展示は今回が初めてです。
会場には人物画や山水画など23の作品が並んでいます。
山本龍洞は、明治から大正にかけて東京で活躍した日本画家です。
箕輪町長岡出身で医師、漢学者、書家であった渕井椿斎の六男で、東京に出て絵を学んだということです。
富士山を好んで描いたということで、会場には富士山の作品をはじめ、龍洞の絵に父親が書を書いた作品などがあります。
山本龍洞は現在、地元でもあまり知られていないため、町郷土博物館では、「今回の展示を通して山本龍洞という画人を知ってほしい」と話していました。
この山本龍洞展は11月14日まで、箕輪町郷土博物館で開かれています。
今月31日と来月7日には、展示解説が午前10時から行われる予定です。 -
伊那北高校90周年記念講演会
伊那市の伊那北高校の創立90周年を記念した講演会が28日、伊那文化会館で開かれました。
会場には、全校生徒と同窓会生・PTAなどあわせて930人ほどが参加しました。
記念講演会には、数学者で「国家の品格」などの著書で知られるお茶の水女子大学名誉教授、藤原正彦さんが招かれ、「これからの日本を背負う君たち」と題して、情緒力の大切さについて話しました。
藤原さんは、「情緒力」とは、人の悲しみを感じる心や、自然や芸術を美しいと感じる美的感受性で、数学や物理学などにおいても欠かせないものとしています。
藤原さんは、「日本人は、四季の変化にとんだ自然環境に培われ、『もののあわれ』や『わびさび』など世界にない美的感受性・情緒力を持っている。これが、日本の全てを支えている宝である」と話しました。
また、大きな仕事を成し遂げるために必要なものとして、野心を持つこと、執着心を持ちあきらめないこと、自分を否定せず楽観的であることの3つをあげました。
藤原さんは、「人生は、挫折の連続。それでもあきらめず努力し、成果を出す人が天才と呼ばれる人たちである」と話していました。 -
高校退職教職員協議会上下伊那支部合同研修会
高校を退職した教職員でつくる高校退職教職員協議会の上下伊那支部会員らは、合同研修会を18日、南箕輪村の大芝荘で開きました。
研修会には、上下伊那に住む元高校の教職員17人が集まりました。
会員同士の交流や地域の村づくりについて学ぼうと開かれたもので、今年で2回目です。
研修会では、南箕輪村の唐木一直村長が「日本一の健康村を目指して」をテーマに講演を行いました。
唐木村長は「安心して生活できる村、日本一の子育て村を目指して政策を進めてきた。健康面では、村内でできる運動、栄養、休養の3つを軸に、健康促進の為の事業を進めていきたい」と自治体運営について自身の考えを話しました。
会員らはこの後、セラピーロードなどの施設の説明を聞きながら大芝高原内を散策していました。 -
第24回伊澤修二記念音楽祭
伊那市高遠町出身で、東京芸術大学の初代校長を務めた伊澤修二の功績を称える「伊澤修二記念音楽祭」が、23日、伊那市内で開かれました。
この日は市内2会場で音楽祭が開かれ、東京芸術大学のオーケストラの演奏会場となった伊那文化会館には、1000人以上の人が集まりました。
記念音楽祭は、東京芸大の初代校長の伊澤修二が高遠町出身だったことが縁で始まったもので、今年で24回目を迎えます。
オーケストラの演奏に合わせ伊那市の歌を歌った他、楽器の説明では、学生がユーモアを織り交ぜながら楽しく説明していました。
また高遠町文化体育館では、地元小学生による音楽劇や合唱などの発表が行われました。
伊那東小学校の4年生は、シュプレヒコール劇を披露し、会場からは大きな拍手が送られていました。
会場を訪れたある人は「良い劇や音楽に触れることができた。伊那市全体が音楽の町になった感じがする。」と話していました。 -
伊那愛樹会秋季盆栽展
上伊那の盆栽愛好家でつくる伊那愛樹会の秋季盆栽展が22日から、いなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
盆栽展には、会員8人の作品、35点が並んでいます。
盆栽展は春と秋の年2回開かれていて、今回はもみじなど、秋ならではの作品が並んでいます。
伊那愛樹会秋季盆栽展は、24日日曜日までいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 -
パソコン機能「ワード」で絵 作品展
パソコンのワードの機能を使って絵を描く「わーど絵」の展示会が伊那市の伊那図書館で開かれています。
会場には、伊那市通り町のパソコンスクール「キャリアスクール伊那」に通う生徒の12人の作品が展示されています。
キャリアスクール伊那では、中高年に、臆することなくパソコンに触れてもらいたいと、さまざまな講座を開いていてわーど絵はその講座の一つです。
わーど絵は、ほとんどのパソコンに入っている機能「ワード」を使って絵を描くもので、図形を組み合わせて色を付け、プリントして完成させます。
一つの絵を描けば、何枚でもプリントできるほか、縮小・拡大も自由自在なため年賀状やカレンダーをつくるなど様々な形で応用できるということです。
また、このわーど絵を考案したという広島県の山内 眞理子さんとその教室の生徒の作品展も同時に展示されています。
このわーど絵水彩画作品展は、24日(日)まで伊那市立伊那図書館で開かれています。 -
箕輪町学校給食アイディア料理コンテスト
箕輪町の小学生が学校給食の献立を考える料理コンテストの審査会が21日夜に開かれ、最優秀賞に箕輪北小学校6年の田中駿也くんのアイディアが選ばれました。
「元気もりもり夏バテ防止献立」。9種類の野菜を使うなどの工夫がされています。
箕輪北小学校の田中駿也くんが、お母さんと一緒に夏バテ防止メニューを考えました。
コ ンテストは、今年で3年目で、今回は、町内5つの小学校すべて155人人からアイディアが寄せられました。
町内の栄養士が各校1点にしぼり、21日の審査会で、食材や見た目、味など5項目で採点し、最優秀賞が決まりました。
最優秀賞に選ばれた「元気もりもり夏バテ防止献立」は、実際に学校給食のメニューとして採用されることになっています。 -
伊那愛石会50周年記念水石展
伊那愛石会の50周年記念水石展が、23日、24日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。
50周年の記念展ということで、会員それぞれが過去に出品した中で特に気に入ったものも並べています。
山の形をした山形石や、水がくぼみにたまる水溜石、石に図柄が浮かぶ紋様石、三峰川特有の石といわれる色のついた五彩石など様々です。
中山章会長は、全国には400を超える石の会があるが、水系を限定しての取組みは、伊那だけと話しています。
伊那愛石会50周年記念水石展は、23日、24日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。 -
田楽座稽古場公演
伊那市富県を拠点に活動している「歌舞劇団田楽座」の稽古場公演が、17日に行われました。
田楽座の稽古場公演は、地域の人たちへの感謝を込めて、また新しい演目を試す場として毎年行われていて、今年で19回目になります。
この日は、昼、夜の2回公演が行われ、昼の部には250人、夜の部には180人が集まりました。
獅子舞では、眠った獅子にひょっとこがいたずらをしているうちに起こしてしまうという軽妙なかけ合いと、迫真の舞を披露していました。
会場を訪れた人たちは、まるで生きているかのような獅子の動きに見入っていました。
あるスタッフは「多くの人に来てもらいとてもうれしい。稽古場ならではの公演を楽しんでもらえたと思う」と話していました。
なお、田楽座では来年2月20日に2年ぶりとなる伊那での公演を予定していて多くの来場を呼びかけています。 -
上農生チェーンソー講習会
上伊那農業高校の生徒が21日、箕輪町木下の林でチェーンソーの使い方を学びました。
チェーンソーの講習を受けたのは、上伊那農業高校緑地工学科の2年生39人です。
講習会は、林業の後継者を育成する国の事業を受けて行われたもので、今年で5年目です。
講習会は21、22日の2日間行われ、チェーンソーの使い方を覚えて、実際に伐採を体験します。
講師は上伊那地区の林業士8人が務めました。
生徒達は8つの班に分かれてチェーンソーの使い方、伐採方法などの指導を受けました。
チェーンソーの扱いに慣れるため、何度も木を切る練習をしていました。
ある講師は、「チェーンソーは便利だが非常に危ない。一番大事なことは安全。それを自覚して使ってほしい」と話していました。 -
没後130年佐々布篁石(さそうこうせき)展
明治時代・南画家として活躍し、伊那部宿にゆかりのある、佐々布篁石の没後130年を記念した作品展が、伊那市の旧井澤家住宅で始まりました。
会場には、篁石の作品21点のほか、地元にゆかりのある作家の作品20点ほどが並んでいます。
佐々布篁石は、文化14年・1817年に、熊本藩士として生まれ、明治5年に熊本を出てから南画家として活躍しました。
三重県や山梨県などで作品が確認されていますが、詳しい足跡は分かっていません。
平成13年に伊那部宿の旧家を解体したところ、ふすまの下張りから、篁石の絵が発見されました。
それをきっかけにして、伊那部で次々と作品が見つかったほか、篁石の墓が、伊那部の長桂寺にあることがわかりました。
篁石は、明治13年、64歳でなくなり、長桂寺に葬られたとされています。
今年、篁石の没後130年となることから、伊那部宿を考える会では、3回目となる篁石の作品展を企画しました。
21日は、考える会が記者会見を開き、展示会の内容を説明しました。
展示されているのは、篁石を顕彰していこうと、考える会のメンバーが全国から入手したものです。
考える会では、篁石について更に研究したいとしていて、篁石にまつわる資料提供を呼びかけています。
この作品展は、25日(月)まで開かれています。
入館料は200円です。 -
伊那北高校創立90周年記念式展
伊那北高校の創立90周年記念式典が17日、学校体育館で行なわれました。
伊那北高校は、大正9年に長野県立伊那中学校として創立以来、今年で90周年を迎えました。
体育館で行なわれた式展には、在校生や同窓生、来賓など合わせて1,000人余りが参加し、物故者に黙祷したあと、実行委員会の唐木近一副会長が「記念事業の達成に深く感謝したい」などとする小林弘一会長の式辞を代読しました。
松山敏彦校長は、「文武両道 師弟同行」の精神のもと、次の時代を担う人材を育んでいきたいと式辞を述べました。
創立90周年記念事業実行委員会は、研修棟を学校敷地内に建設しました。「高志館」と命名され、今年6月から使用されています。
伊那北高校は、文武両道、自主自立を基本に、県下有数の進学校として90年の節目を迎えました。
この間の卒業生は2万930人にのぼります。
28日には、お茶の水女子大学名誉教授による記念講演会も予定されています。