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5歳児検診などを通して発達特性などを持つ子どもの支援体制整備などに尽力してきた小児科医師・滝芳樹さんに駒ケ根市教育委員会表彰を授与
発達特性を持つ子どもが増加傾向にある中、5歳児検診を確立を通して療育などを必要とする子どもとその家族の支援に小児科医の立場から取り組んできた滝芳樹さん(52)=伊那市西町=に5日、駒ケ根市教育委員会表彰が授与された。滝さんは「光栄。医者としてまだまだ時間があるので、今後はこれまで勉強させていただた経験を生かし、何らかの形で上伊那南部の子どもたちの発達支援に携わっていきたい」と語った=写真。
駒ケ根市が5歳児検診を導入したのは04年。当時、療育までを視野に入れて幼児の検診に取り組んでいる市町村は全国でもほとんどなかったが、滝さんはその立ち上げから携わり、昭和伊南総合病院を退職する今年3月まで、発達特性を持つ親子などの支援に当たってきた。
中原稲雄教育長は「当時は検診の結果をどうつなげるか、難しいことだった」と振り返り、その功績に感謝の言葉を贈った。
滝さんは「5歳児検診は子どもというより、親や家庭を育てるための取り組み。ADHDはそもそも障害ではなく個性。それがきっかけとなって学習障害などの二次障害を引き起こす可能性もあることを伝えながら、家族の理解を得るように努めてきた。子どもの特性を親が理解してくれただけで二次障害はかなりなくなる」と語った。 -
インドネシアの若者が祇園祭阿波踊りに参加
伝統ある宮田村津島神社祇園祭を華麗に彩る「阿波踊り信州みやだ連」に、同村内の企業で研修しているインドネシアの20代男性4人が参加している。7月19日の本番にむけて、地元の人たちとふれあいも深めながら練習を続けている。
3年目の参加となるスプリ・ヨノさんが、同じ職場のアグス・ヒダヤドさん、ファフル・ロジさん、ヘルディアナ・ムフラムさんに声をかけ一緒に踊ることに。
みやだ連のメンバーとともに、5月末から週1回の練習に励んでいる。
先輩が踊っているの見たのが阿波踊りとの出会いだったというスプリ・ヨノさん。「日本の文化を知るきっかけにもなった。今年もみんなで一緒に踊りたいと思って」。
研修を終えるため今年が最後の祇園祭となるが「子どもたちも元気に踊っている。難しいけど、本当に楽しい」と汗を流す。
指導する小木曽広子副連長は「みんな飲み込みも早く、すじもいい。連の子どもたちも大喜びで、仲良くやってますよ」と話した。 -
28日に秋葉街道ウォーキング
伊那市長谷の南アルプス自然体験ネットワークは28日、古道・秋葉街道ウォーキングを初めて企画した。秋葉街道の高遠城址公園縲恤ェ杭峠の延長約20キロを歩く。25日午後5時まで受け付けるが、定員40人になり次第締め切る。
秋葉街道は、長谷を南北に貫く秋葉神社(静岡県)参拝に使われた古道。地元有志でつくる「秋葉街道発掘調査隊」が江戸時代の絵図をもとに「散探ルート」を設定し、案内板を立てた。5月に秋葉街道のパンフレットを作成したことを機に、ウォーキングを企画した。
当日は午前7時半、高遠町の高遠城址公園グラウンド駐車場に集合。
07縲・9年度の3カ年計画で、長谷区間の再生工事を進めている段階で、一部う回する。
石仏や道標などの案内は、高遠町地区を桜守の稲辺謙次郎さん、長谷地区を秋葉街道道普請隊長の高坂英雄さんが務める。
参加対象は、20キロを歩くことができる小学生以上(小学生は保護者同伴)。参加費は2千円(バス代、保険料含む)。
伊那市長谷総合支所には、市内や近隣などから秋葉街道のパンフレットを求める人が来るそうで、秋葉街道を知ってもらい、新たな観光資源に結びつける。
問い合わせ・申し込みは、長谷総合支所産業振興課内ネットワーク事務局の池上さん(TEL0265・98・3130)へ。 -
赤穂小学校長
馬場澄博校長(58)素直で明るい子どもたちの様子は昔から変わらないですね竏秩B
この4月、赤穂小学校の校長に着任した。
同校に勤務するのは初めてではない。まだ旧校舎だった4年前、教頭として新校舎の設計などを考えた。
新校舎になった赤穂小を見て「前の校舎は古くて暗かったが、今度は良い環境に整えてもらった。中身も整えていかなければ」と気を引き締める。
着任して2カ月。“子どもが笑顔で楽しみに通える学校にしよう”を重点目標に、教員らとさまざまな取り組みを画策している。
「学校は信頼関係が大切だが、それはものではなく、人と人とが築くもの。先生方の力にはそれぞれの持ち味を十分に発揮してもらい、毎日の中で学校の教育力を育てていきたい。赤穂小の先生たちはずくがあるし、チームワークもある。だからすごく楽しみ」と笑顔を見せる。
また、学外へ出て学んだり、地域の人と交流をしながら学ぶ場を積極的に設けていきたいと考えている。
「駒ケ根市は農業をはじめ、いろんな産業があり、自然も豊か。子どもの中には小さいころ地域で学んだことが古里の印象として残る。大人になった時『そういえば昔、こうだったな』と思い出し、懐かしめるよう、地元から学ぶ機会を大切にしていきたい」
趣味は読書や山登り。
「昔は中アや南アルプスにもよく登っていた。せっかく地元に戻ったので、また登りたい」と話す。
箕輪町在住。現在は妻と義理の母との3人暮らし。 -
中沢小の2年生が大豆まきを実施
普段食べている大豆を自分たちで育ててみよう竏窒ニ、駒ケ根市中沢小学校の2年生28人が3日、大豆の種まきをした。種まきには児童の家族のほか、同地区の住民でつくる「中沢地区食文化を考える会」が協力。耕した土の上に種をまき、大豆が無事に成長することを願った。
大豆作りは2年生の生活科の一環として取り組んでいる。児童らは食文化を考える会のメンバーから大豆のまき方を教わった後、大人と二人一組になって種まきに挑戦。事前に用意した棒で種をまく感覚を測りながら、種
が深くまで入り込みすぎないよう注意し、そっと土をかぶせた。 -
南箕輪村公民館「歴史の散歩道講座」 開講
南箕輪村の公民館講座「歴史の散歩道講座」が5日夜、村郷土館で始まった。村文化財専門委員の松沢英太郎さんが講師を10年以上続ける公民館の長寿講座。本年度は村内の14人が史跡巡りなどを通じ、郷土の歴史について勉強していく。
「石造物と水」をテーマに、10月までの講座では北殿、南殿、大泉、神子柴などで史跡巡りを計画。11月からは場所を村公民館に移し、村に残る古い資料から村の昔の姿を学んでいく計画となっている。
開講式では、講座の進め方や石造物の見方などについて説明した。松沢さんは「村の歴史に詳しい人ばかり集まり、私が講師を務めることはおこがましいが一緒に学んでいければ」とあいさつした。
初回は講座の進め方などについて話した -
夏まつり夜開催に慎重意見
18回目を迎える宮田村のみやだ夏まつり(7月20日)に向けて2日、実行委員会が開かれた。村の若者でつくる「おまつり青年隊」が初めての夜開催を提案したが、区長や学校側などからは、子どもたちの参加や防犯上の観点などを考慮するなかで「もう少し時間を早めるべき」と慎重な意見が出された。まつりの企画立案に携わる青年隊と事務局の村商工観光係は、時間帯も含め改めて検討し、次回の実行委員会に再提案する。
従来の夏まつりは昼間に開いてきたが、青年隊は活性化も図ろうと、午後5時半開始を提案。会場も県道から中央グラウンドに移し、花火や屋台なども計画するなかで「祭りムードを盛り上げ、より一体感を出したい」と説明した。
実行委員会の議論では、終了時間が8時過ぎになることを懸念する声が。前日の祇園祭も夜間に行われることから「2日連続で夜に及ぶのはリスクも大きい」と指摘もあった。
「1時間繰り上げるべき」「みんなが無理なく参加できるのが大前提」という意見もあったが、なかには「1回夜にやってみて様子をみては」とする声もあった。
この日は結論に至らず、6月18日前後に開く2回目の実行委員会で再度検討を深める。 -
伊那アルプス美術館開館「第11回世界のアートポスター展」
箕輪町の伊那アルプス美術館で1日、企画展「第11回世界のアートポスター展」が始まった。海外の著名画家の作品のポスター約40点を展示。26日まで。
伊那アルプス美術館は常時約250点以上の絵画や版画などの作品を展示している。常設展として現近代の日本、外国作家の洋画・版画を展示しているほか、企画展としてテーマに沿った作品を展示している。
世界のアートポスター展ではシャガール、ダリ、カンジンスキー、ビュッフェ、クレーなど、館主で画家の垣内カツアキさんが集めたポスターの一部を展示。
垣内さんは「こういった画家の本物の作品を見る機会は案外少ない。ポスターというと低く見られがちだが、大きなサイズで見ると伝わってくるものがある」
ポスターは垣内さんが絵の勉強のため、購入していたもの。手に入りにくいものも多いとのこと。
午前10時縲恁゚後6時(土曜日休館)。入館料は高校生以上400円。小中学生、身体障害者、75歳以上は入場無料。
問い合せは、伊那アルプス美術館(TEL70・7020)へ。 -
小学生がサクラに肥料
「来年も元気できれいな花を咲かせてね」竏秩B伊那市の美篶小学校(北原寛校長)6年生児童約70人は2日、近くの美篶青島堤防に植えられた並木のサクラ56本に願いを込めて肥料を与えた。
児童らは、NPO「微生物による環境浄化の有機農業を広める会」理事で信州大農学部の井上直人教授に肥料の施し方の指導を受けた。井上教授は「根は枝の先と同じくらいの所まで伸びている。そこに肥料の発酵鶏ふんをまいて草をかぶせれば、栄養分がよく吸収される。今の時期に肥料をやるのが一番いい。枝は1年で1メートルくらい伸びるよ」と説明。児童らは早速数人ずつの班に分かれ、協力しながらサクラの周囲に肥料をまいた。
作業には地元美篶地区の区長らや信州大の学生も参加したほか、応援に駆けつけた同小の2年生児童約30人も作業を手伝った。
堤防には1955年ごろまで約1800本のサクラがあったというが、ダム工事のトラックの通行のため大半が伐採された。その後同小児童が並木を復活させようと、市や地元住民の協力を得て97年から01年にかけて56本を植樹。今年3月にも45本を植えた。同小は自然に親しもうと、サクラの下でのお花見給食や飯ごう炊さんなども楽しんでいる。施肥作業は昨年に続いて2年目。 -
沢保育園児が人形劇観賞
箕輪町の沢保育園に27日、東京都の人形劇団「貝の火」(伊東万里子代表)が訪れ、園児たちに人形劇を披露した。
町内の保育園では毎年人形劇の観賞会を開いており、今年は30日までに同劇団が各園で公演した。
今回の演目は童話の「ウサギとカメ」と「きき耳ずきん」。
ウサギとカメでは園児たちが「カメ君がんばれー」と声援を送ったり、カメがウサギを追いこしてゴールすると「カメ君すごーい」と感心するなど大盛り上がり。
公演の最後には、カメやウサギなどの人形とうれしそうに握手していた。 -
文教企業委員会現地調査
長野県議会文教企業委員会による現地調査が28日から県内各地で行なわれている。上伊那では29日、伊那市の春近発電所と多部単位制・校名変更など今年度から新しいスタートを切った箕輪進修高校を訪れ、報告を受けた。
箕輪進修高校では、荒井和人校長から学校の教育目標、設置課程や生徒数、職員の体制などの報告を受けた。
文教企業委員の「多部制・単位制について一般の人たちはどういうものか理解できないところもあったと思うが、どのような方法で衆知していったか」との質問には、伊那、箕輪、駒ケ根の3地区の学校説明会や北は岡谷から南は豊岡まで中学校での説明会の実施、上伊那地区、下伊那地区の中高校長会や小学校の校長会での学校説明などをあげた。
「インターハイに向けた大会や定通大会などはどのようになっているのか」という質問には、全日制の生徒たちはインターハイに向けた大会に、定時制の生徒たちはどちらか一方を選んで出場できることを説明した。 -
南箕輪村公民館「ウクレレクラブ」
南箕輪村の公民館で村内を中心とした20縲・0代の男女15人がウクレレの涼やかな音色を響き渡らせている。3年前から公民館講座として活動してきたが、本年度からサークルとして立ち上がった。11月の村民文化祭の出演に向け、練習が始まっている。
3年間の公民館講座が終わり、講師のスチールギター奏者堀内勲さん(65)=辰野町伊那富=がサークルの発足を呼び掛け、有志で活動を続けることになった。毎月2回、第1、第3火曜日の夜、南箕輪村公民館で堀内さんのスチールギターのリードに合わせ、メンバーがウクレレの合奏を楽しんでいる。
「ウクレレの魅力はギターの弦が6本に比べ、4本と少なく取り掛かりやすいところ」と会長の向井弘さん(69)=同村北殿=。講座の始めは、見るのも初めて竏窒ニいう受講生もいたが、この3年間で童謡、民謡など60曲を習得。歌いながら演奏するまでに上達した。
「ふるさと」「千曲川」「森の小道」などのほか、季節に合わせた楽曲にも取り組んでいる。堀内さんは「やればやるほど奥が深く、難しい楽器だが、一人でも多くのウクレレ愛好者が増えてくれれば」と期待している。
ウクレレクラブでは新しい仲間を募集している。問い合わせは、堀内さん(TEL0266・41・0310)へ。
南箕輪村公民館で月2回の練習に励むメンバーたち。会場には涼やかなウクレレの音色が響く -
地産地消に向け 村内全保育園で始動
南箕輪村は2日から、村内全5保育園の給食で使用する野菜を上伊那農協生産物直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」(同村)から購入し始めた。農業振興組織の村営農センター(唐沢俊次会長)が地産地消を目指し、取り組んでいる事業で、今後は同直売所を通じて村内産の野菜を優先的に使っていく。
この日、5保育園で使った野菜7種類の中に村内産はなく、上伊那、下伊那産が中心となった。村内産の食材を定期的に提供するにはまだ準備が必要となり、今後は需要に対する生産者体制づくりを進める。関係者は、地元農家、同直売所の連携の中で需要と供給のバランスをつくっていきたいという。
村内の小中学校では試験的に、直売所を通じて地元野菜を給食へ使っていく考えで、将来的に学校給食へ本格導入していくことを検討している。
地産地消を目指した給食が始まった南箕輪村の保育園(南部保育園) -
箕輪中学生が職業体験学習
箕輪町の箕輪中学校2年生(248人)は26、27日、職業体験学習を行なった。今年は町内外約110の事業所が生徒たちを受け入れた。
木下南保育園に職業体験に訪れたのは松本渚さん、毛利千早さん、太田若菜さん、宮沢麻里さん、金牧奈々香さんの5人。
松本さんは「昔は、よく弟たちの面倒を見ていた。もう一度小さな子どもたちと遊んでみたいと思い」、毛利さんは「東京の親戚に小さい子がいてよく遊んでいた。地元の子どもとも遊んでみたいと思い」、太田さんは「教育関係のことをやってみたかった。保育士という仕事にも興味がある」、宮沢さんは「保育園の先生になるのが小さいころからの夢。来るときはちょっと緊張した」、金牧さんは「ここの保育園を卒園した。中学生が職場体験に来たのを覚えている。自分もやってみたいと思った」とそれぞれ保育園を選んだ理由。
園児に絵本を読んであげたり、園庭で遊んだり、生徒たちは元気な子どもたちのパワーに押されながらも、奮闘。
昼には一緒に昼食を食べた。グレープフルーツの皮をむいて「うまくむけた」と見せる園児に「きれいにけけたね」と優しく褒めたり、おかずに手をつけない園児にちょっと自分で食べて「おいしいよ」と笑顔を向ける生徒たちの姿があった。
松本さんは「思っていたよりも元気で、ついていくのがやっと。いろんな性格の子どもたちをいっぺんにみている保育士さんてすごい」と感想を話していた。
長野地方検察庁伊那支部・伊那区検察庁に職業体験に訪れたのは、掘岳君、岩崎剛君、有賀優君の3人。
検察庁に志願した理由を、掘君は「裁判に興味があった」、岩崎君は「いろいろ裁判のことが知りたくて。勉強になると思った」、、有賀さんは「日本の法律をよく知りたいと思い」と、それぞれ話した。
午前中は検察の役割や裁判員制度、刑事裁判の流れについての学習をし、午後からは長野地方裁判所伊那支部へ場所を移して法廷見学。民事事件の傍聴などをした。
その後、再び検察庁へ戻り、裁判員制度の中での模擬裁判を体験。中学生が検察庁で模擬裁判を行なうのは県下初の試みとのことで「せっかくの機会なので裁判の流れや裁判員の役割など、しっかりと学んで欲しい」と検察庁職員。
「裁判員制度を題材とした教育教材」に掲載されている刑事事件をもとに、裁判長、被告人、証人を検察庁職員が、生徒たちは弁護士と検察官となって、模擬裁判を行なった。
事件の内容は、竏猪體ケを歩いていた高齢者が後ろから突き飛ばされ、持っていた現金を奪われた。犯行の20分後、警察官が容疑者を逮捕。容疑者はポケットに財布とは別に被害者が奪われた額と同額でお札の組み合わせも同じ5万5千円を所持。容疑者は犯行を否認。検察官は男を強盗致傷罪で起訴した竏窒ニいうもの。
起訴状朗読、冒頭陳述、証拠の取り調べ、被告人質問、論告、弁論などシナリオに沿って裁判を進めていった。
公判前には、生徒たちは弁護人、検察官という立場を離れ裁判員となりそれぞれ意見を述べた。
「被告人の持っていたお札から被害者や家族の指紋が、被害者の巾着や現金を入れていた封筒から被告人の指紋が検出されていない。証拠に決定的なものがないので有罪とは言い切れない」「被告の持っていたお札の一枚には、被害者が現金を入れていた封筒を閉じたホッチキスの針で開いたと見られる穴が空いている。被告の持っていた現金は被害者から奪ったものだと思う」など有罪、無罪、ふたつの意見に分かれた。
裁判長役の検察庁職員が、証拠や証言など一つひとつ整理し、まとめながら「大事なのは、人の意見を聞いて、自分の意見よりもそちらがもっともだと思ったら、乗りかえること」と生徒たちを指導。
「模擬裁判でも本物のような緊張感があった」と生徒たちは感想を話していた。
検察庁では模擬裁判を開きたいという学校(中学・高校)には職員が指導なども行なう。 -
中沢小の児童が焼きあがった炭を窯だし
地域の伝統を引き継ごう竏窒ニ、全校児童で炭焼きを行っている駒ケ根市中沢小学校で30日、焼き上がった炭の窯だし作業があった。児童らはまだ煙の臭いが残っている窯の中を興味津々でのぞき込んだ後、協力し合いながら堅く焼き締められた炭を窯から運び出した=写真。
炭焼きは同校の伝統行事。同地区に住む宮下秀春さん(74)の協力で今年は12日に窯入れをしたが、途中、煙突が詰まるハプニングが発生。19日にまきを入れなおし、無事窯だしの日を迎えた。
同校で6年間炭焼きをしてきた矢沢真美さん(11)は、この日初めて炭出しをした1年生をフォローしながら、窯の中から炭を運び出し「1回失敗したけど、今度はちゃんとできた。1年生とも一緒に運べて良かった」と笑顔を見せた。
炭は児童たち自らが使用するほか、PTAや農協祭などで販売し、本を購入する費用に当てる。 -
ドリームクラブ 花クラフト展
伊那市の愛好者らでつくる「ドリームクラブ」(有賀喜志子代表、10人)は5日まで「花クラフト展」を伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリー「ふれあい」で開いている。パンジー、クリスマス・ローズ、バラなどの花を使い、立体のまま乾燥させて作ったレカン・フラワー作品33点と、ネイチャープリント作品2点が展示されている。昨年に続いて2回目の開催。
有賀代表は「レカン・フラワーは押し花と違って立体なのが楽しい。乾燥の加減でせっかく作った花がバラバラと崩れてしまうこともあるが、きれいにできた時はとてもうれしい」と話している。講師の野沢伊代子さんは「レカンはフランス語で宝石箱。色あせが少ないので長く楽しめるのも魅力」という。
同クラブは04年4月に発足。野沢さんの指導で、月2回の例会で作品制作を楽しんでいる。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日休館。 -
太鼓教室開講
宮田村公民館「太鼓教室」は29日、村民会館で開講した。子どもたち7人と母親3人が参加。7月19日の祇園祭出演を目標に、伝統音楽の素晴らしさにふれる。
教室は初心者を対象に15年ほど続いており、宮田太鼓の北原健一さんらが指導。
さっそくバチを手に持ち「ドン、ドン、ドン」と力強く。
心にも響く音色は、初めて取り組む子どもたちの表情をどんどん真剣にさせ、練習にも熱が入った。
宮田小学校2年の植木貴大君は「学校でも打楽器をやっているので、挑戦してみようと思って」参加した。
一緒に見学に来ていた姉で同小4年の千尋さん、母親の文代さんも「せっかくの機会だから」と急きょ加わることに。
祇園祭まで全9回。本番までに2つの曲を習得する予定だ。 -
村歌碑の除幕
中川村片桐の村文化センター前庭に建立された村歌碑の披露が30日あった。寄贈者の座光寺喜久司さん(82)=小和田=、曽我村長ら村理事者が除幕、教育委員会関係者ら約10人が見守った。
碑は横1メートル、高さ90センチ、黒御影石製。庭にあった自然石(村産の花崗岩)の上に設置された。
曽我村長は「村発足50周年という記念の年に、1行1行に先人の思いが詰った村歌の歌碑をいただいた」と感謝し、寄贈者の座光寺さんは「大きな行事ごとに村歌が歌われることは良いこと。50周年の節目を記念し、建立させていただいた。村歌を歌って、協働、融和、思いやりの心が育まれれば」と期待した。 -
中川西小学校2年生(征矢浩平教諭、25人
)
「クックは角がある方で、ハッチは角がないよ。2匹ともとても元気だよ」。
中川村の中川西小学校2年生は昨年の10月から手作りの小屋でヤギを飼育し、今年3月27日に出産、雄2匹が生れた。子どもたちはヤギの飼育、感動的な出産シーンに立ち会い、命の尊さを学んでいる。
昨年、大鹿村の農家民宿、塩嶺荘でヤギを観察、ヤギの絵を描かせてもらった子どもたち。すっかり、ヤギが好きになり「ヤギを飼いたい。ヤギを中心にした活動をしよう」と、塩嶺荘から2歳の雌ヤギを借り受けた。
早速、子どもたちは小屋作り。最初は使わなくなったハト小屋を利用していたが、狭いため、運動場付の新居を古材を集めて建設に取りかかった。運動場の柵は子どもたちが作り、砂も運んで敷いた。
大鹿からヤギが到着、子どもたちは「ナナちゃん」と名付け、可愛がった。
小屋の掃除などヤギの世話は当番を決めて、みんなで頑張っている。ヤギは干草やキャベツ、菜の花が好物、子どもたちが家から持ち寄ったり、給食センターからもらってきている。
10月末に種付けをし、ナナちゃんのお腹がどんどん大きくなるのを見て、子どもたちは「いつ、生れるのかな」とワクワク。春休み中の3月27日、お産が始まり、子どもたちは急ぎ登校し、ヤギ小屋に集まった。
「おかあさんヤギは苦しそうだった」「1匹は死んじゃうかと思った」と子どもたちは心配したが、2匹とも無事生まれた。
「生れてすぐに、赤ちゃんヤギはふらふらと立ち上がった」「半日位で歩き始めた」「すぐに母さんヤギのおっぱいを飲み始めた」と驚きの目を向ける。
小ヤギも1週間もすると、草を食べ始め、子どもたちは「草をむしゃむしゃ食べた」「コリ、コリ、パリ、パリ食べた」「でも、母さんヤギのおっぱいも飲んでいる」と、細かく観察する。
小ヤギはまもなく、乳離れになり、子どもたちは乳しぼりができるようになる。今から、ヤギの乳でチーズを作ったり、ホットケーキを焼こうかなどと楽しみにしている。
征矢教諭は「ヤギを飼うようになってから、優しくなった。力を合わせて、頑張ることができるようになった」と育ちを。(大口国江) -
駒ケ根市文化財団理事長に就任
駒ケ根市赤穂町四区
小原恒敏さん(66)駒ケ根市にはいろいろな土壌があり、各地区の文化もさまざま。建物(文化センター)に関わる文化だけに限らず、市民のみなさんがそれぞれに関わっている郷土文化の振興も考えていきたい竏秩B
この4月、駒ケ根市の文化の拠点である市総合文化センターと「おもしろかっぱ館」などの管理・運営を担う文化財団の理事長に就任した。
「突然の話だったから正直戸惑った」と語るが、駒ケ根市の郷土芸能「駒ケ根太鼓」に30年以上携わってきたほか、郷土芸能の振興や保存を目的として始まった「駒ケ根郷土芸能まつり」の発足当時から関わるなど、地元文化への思い入れは強い。
「以前は良い家に住み、生活水準の高い生活をすることが『文化的な生活』と言われていた。しかし、毎日の生活の中で花を見たり、鳥の声を聞いたりする中で『美しいな』と感じる心を育んできたのが日本の文化。金銭的な価値を追い求める文化ではなく、日本に合った文化を大切にしていきたい」 -
和太鼓グループ「鼓龍」 高校生と吹奏楽コラボ
南箕輪村の和太鼓グループ「鼓龍」(井原夏二会長、13人)は6月1日、県松本文化会館(松本市)大ホールで行う、松本蟻ケ崎高校吹奏楽クラブの定期演奏会にゲスト出演する。演奏会で吹奏楽との共演に初挑戦するため、本番に向けて練習を重ねている。
メンバーの一人の姪が同吹奏楽クラブに所属していたのをきっかけに、「和太鼓とコラボレーションしたい」との高校生たちの思いにこたえるため、出演を決めた。演奏会では、グループオリジナル曲の「大地」など3曲を演奏する。
地元を中心とする高校生から60代までのメンバーは、本番に向けて4月から週1回の夜練習に取り組んできた。「声を掛けてくれた気持ちがうれしい」と井原会長。吹奏楽クラブに姪がいる中島園子さん(47)=北殿=は「高校生に少しでも和太鼓の魅力を知ってもらえれば」と話している。
入場料300円(小学生以下無料)。午後1時開場、1時30分開演。問い合わせは、松本蟻ケ崎高校(TEL0263・32・0005)へ。
松本蟻ケ崎高校吹奏楽クラブと共演する「鼓龍」。当日に向けて練習するメンバーたち -
20年の歴史・ス阿波踊り・ス今年も祇園祭に華添えて
あばれみこしで有名な宮田村津島神社祇園祭を華麗に彩る「阿波踊り信州みやだ連」。今年も7月19日の祭り本番に向けて練習が始まった。祭りに参加を始めてから20年目を迎え「最高の演舞で盛りあげたい」と意気込んでいる。
新たなメンバーも加わり、子どもから大人まで約60人が参加。同連の阿波踊りは勇壮なみこしと対極の優雅さで観衆を魅了し続けており、手さばきやステップなど練習にも余念がない。
「子どもたちもたくさん参加してくれている。祭り本番はにぎやかにいきたい」と北原健一連長、小木曽広子副連長。
練習は村武道館で毎週水曜日の午後7時から。6月中旬からは土曜日も行う。
新たなメンバーも随時募集中。問い合わせは小木曽さん85・2609へ。 -
記者室大口
中川東小6年は村内の池からすくってきた天然メダカを繁殖させ、元の池に戻すという活動を始めた。先日はその前段として、水槽で生れたメダカを自然に慣らしてから、放流しようと、手作りの池に放した▼南信さくらそうの会は絶滅寸前の辰野町産の桜草を会員が株分けなどで繁殖させ、自生地に150株を植栽した。貴重な動植物を絶滅に追いやるのも人間だが、戻し、復元させることができるのも人間しかできない▼同会の小林省吾会長は種で増やす事も試みたいと言っていたが、種なら株分けよりも、時間はかかるが何10倍も増やす事ができる。山野草は1人が1種類、種で増やして、元あった場所に百倍にして戻せば、かつての花野の復元も夢でないと思う(大口国江)
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東伊那小で地元から講師を迎えたふるさと学習開催
郷土のことを学ぼう竏窒ニ、駒ケ根市の東伊那小学校(今村貴美子校長)で28日、地域の伝統文化などを学ぶ「ふるさと学習」があった。わら細工やおやきづくりになどに取り組む地元住民17人を講師に迎え、地域で継承されているさまざまな文化を学んだ。
「ふるさと学習」は、子どもたちに地元への理解を深めてもらうとともに、文化の担い手として、成長してもらうことなどを目的として4年前から取り組んでいるもの。毎回児童の保護者や地域住民などの協力のもと、開催しており、今年は講師として17人、ボランティアとして7人の地域住民が同校を訪れた。 -
箕輪進修高校多部制・単位制転換・校名変更記念式典
箕輪町の箕輪進修高校(荒井和人校長)は25日、多部制・単位制転換・校名変更記念式典を同校で開いた。同校生徒や同窓会員、町関係者、地元企業代表など600人近くが出席し、同校の新しい歩みを祝った。
同校の多部制・単位制はI部(午前)・II部(午後)・III部(夜)の3つの学習時間帯が設けられており、修得単位を卒業単位数まで積み上げていくシステム。1期生として今年度入学した161人(第I部クリエイト工学科40人・普通科68人、第II部普通科41人、第III部普通科12人)が学んでいる。
式典で新入生代表としてあいさつした弘光早苗さんは(I部普通科)「新しい学校で学習し始めて2カ月。何よりうれしいのは20人前後の小集団で勉強できること。丁寧に教えてもらったり、気軽に質問できることはとても役立つことだと感じている」と述べていた。
また伊藤修生徒会長はあいさつの中で「この4月の生徒会の活動を振り返ると、日程の違う1年が参加できるような工夫が必要なこともあったが、これまで以上の活動ができたと思っている。クラブ活動にもたくさんの人が加入し活発に活動している」と述べていた。
式典後には日本工業大学機械工学部教授の佐藤茂夫さんが「もったいない精神で毎日の生活を見直す」と題し講演をした。 -
リトミック教室開講
リズムにあわせて体を動かし、スキンシップする乳幼児親子対象の宮田村公民館「リトミック教室」が23日、村民会館で開講した。3年目を迎えた人気講座。宮田ミュージックサークル(MMC)の指導で、親子の絆、仲間とのふれあいの輪を広げている。
3歳未満対象の「ちびーず」に27組、3歳児対象の「ちゃいるず」には30組が参加。若い親子の交流の場ともなっており、リピーターも多い。
今年度も12月まで8回を予定しており、MMCの瀧澤智恵子さん、赤羽みゆきさん、戸澤恵美さん、飯塚奈々恵さんが指導。
さっそくこの日も軽快なピアノの音色にあわせて、体を動かした参加親子。
花畑を散歩している風景や、自分自身がタンポポになって風に乗っている心地を体全体で表現したり。
親子で手をつなぎ、心と体をふれあわせながら楽しんでいた。 -
祇園祭1、2年祭典委員合同会議
350年の伝統を誇る7月19日の宮田村津島神社祇園祭に向けて、1、2年両祭典委員の合同会議が24日、同神社社務所であった。委員の任務と今後の日程を確認。伝統の重さを感じながら、祭りの成功に向けて各委員が意思疎通を図った。
今年の祭典委員長は「1年」が小池光俊さん、「2年」が小田切洋一さん。
この日は、町一区の東野昌裕さんが祇園祭の歴史と伝統についても語り、「誇りと責任を持って、良かったと思える祭りにして」と呼びかけた。 -
祇園祭実行委員会
7月19日の宮田村津島神社祇園祭に村商工会の立場で関わる実行委員会(委員長・前林善一商工会長)はこのほど、全体会議を開いて準備を始めた。老朽化したちょうちんをスポンサーを募集しながら新調することなど確認し、伝統ある祭りを盛り上げていく。
前林委員長は「祇園祭の中心は氏子のみなさん。我々は黒子に徹して支えていきたい」とあいさつ。
今後の日程や打ち上げ花火の寄付などについて打ち合わせた。 -
文化とは
活力に満ちたにぎわいの村づくりを目指す南箕輪村の新公民館長は「公民館の活動を元気のある村づくりにつなげたい」と願っている。集団生活の中でわれわれをつないでいるものが「文化」だとの考えに共感した▼衣、食、住などの日常生活に関わる慣習から、芸能、政治といった社会構造まで幅広い文化。技術進歩や社会体制の変化などに応じ、新しい文化を生み出してこれたのは、多様な環境に適応できる人間だから▼公民館を拠点に、各地域で多くの団体が生涯学習活動を繰り広げる。そこにいる人々の表情は朗らかだ。「心の豊かさがあれば・ス悲しい事件・スは起きない」と公民館長。若者には特に生涯学習に目を向けてもらいたいと願う。
(布袋宏之) -
子ども祇園ばやし、伝統受け継いで
あばれみこしで知られる7月の宮田村津島神社祇園祭にむけて25日、まつりの到来を告げる祇園ばやしの練習が始まった。氏子である町一、二、三区の小学生から高校生まででつくる「子ども祇園ばやしの会」で、江戸時代から続く伝統を受け継ごうと取り組んでいる。
大人たちでつくる祇園ばやしの会の川手友幸会長や加藤政義さんらが指導。
「今から350年前に始まった祇園ばやしは、町区の人たちがずっと大切に守ってきた。みんなが次代に伝えていって」と呼びかけ、さっそく練習を始めた。
子ども祇園ばやしの会は1982年に発足。今年は新たに10人ほどが加入し、笛や太鼓など希望の楽器で練習に励んだ。
今後は毎週練習を行い、7月19日の祭り本番で奉納する。