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最高の音楽で子どもたちを魅了、アンサンブル信州in宮田5年目の定演
宮田村を拠点に国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の5回目の定期演奏会が7日、駒ケ根市文化会館で開かれた。昼の部には村内の小中学生をはじめ上伊那の子どもたち800人余りを招待。満席のホールは一流の音楽に酔いしれた。
年に1回、全24人の団員が集まる定期演奏会。5年目の節目となるコンサートは、団員で世界的なチェロ奏者のドミトリィ・フェイギンさんをソリストにハイドンの協奏曲をはじめ、レスピーギ、ドボルザークと名曲の数々を演奏した。
響き渡る調べに子どもたちも堪能。生音の迫力を全身で受け止め、広がる音楽の世界に親しんでいた。
一般対象の夜の部も数多くのクラシックファンで埋まった。 -
赤穂高校文化祭
駒ケ根市の赤穂高校で文化祭「第46回鈴蘭祭」が9日まで行われている。今年のテーマは「Free祭,s(フリーサイズ)」。各クラス、クラブ、委員会などがそれぞれ工夫を凝らした多彩な発表や展示を行っているほか、射的やダーツ、輪投げなどのゲームやアトラクションを行っている。一般公開は7、8日。
7日には生徒の保護者や友人らが学校を訪れ、さまざまな催しを楽しんだ。屋外の特設ステージや体育館では早食い競争やファッションショーなどのイベントが多彩に行われ、詰めかけた多くの生徒や来校者らでにぎわった=写真。
8日は午前9時から演劇、器楽、体操、声楽、吹奏楽の各部とフォークソング同好会のステージ発表などが行われる。
最終日の9日には合唱コンクール、大運動会、ファイヤーストーム、フォークダンスなどが行われる。 -
赤穂東小音楽会
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)は6日、校内音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らはクラスごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を響かせた=写真。
低学年児童らは元気いっぱいの斉唱や合奏を、高学年は難しい3部合唱や多くの楽器を駆使した迫力のある演奏を聴かせて、それぞれ大きな拍手を受けていた。
会場の体育館には多くの保護者が詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
宮田中吹奏楽部とアンサンブル信州in宮田が共演でオーケストラ
宮田村を拠点に有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は6日、宮田小・中学校の全校児童、生徒と交流した。中学校吹奏楽部との初共演も実現。心ひとつに見事なオーケストラを響かせ、感動の輪が広がった。
24人の団員が半数づつ両校を訪問。宮田中ではアニメ「ハウルの動く城」などを演奏したほか、バイオリン、ビオラなど各弦楽器の音色の違いなどを紹介した。
校歌の演奏に吹奏楽部の2、3年生20人が参加。一流奏者の弦楽器に、子どもたちの伸び伸びとした管絃、打楽器が溶け込んだ。
調和した演奏にあわせて全校生徒が歌い、会場はひとつに。生の音楽の楽しさを満喫した。
吹奏楽部部長の宮澤結さん(14)は「音が違う楽器が混ざりあい楽しかった。アンサンブルの皆さんからパート練習の大切さも学んだ。南信大会に向け頑張りたい」と感動した様子。
アンサンブルのバイオリン奏者竹中勇人さんは「小さな村で、こんな日本に先駆けた取り組みができてうれしい」と話し、子どもたちも招待する7日の定期演奏会に期待を込めた。 -
アンサンブル信州in宮田、7日の定演に向けリハ開始
宮田村を拠点に国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は5日、24人の団員が同村に入り、7日の定期演奏会(駒ケ根市文化会館)に向けてリハーサルを開始した。5周年を迎え、団員も固定。到着早々、熱い練習に臨んだ。6日も午前10時から午後6時(午後2時から1時間は中断)まで行い、一般にも公開する。
「地元の皆さんの支援で5年目を迎えられる。いつも満員の観客の声援が私たちのパワー。今年も楽しみたい」とコンサートマスターを務めるバイオリンの浅井万水美さん。
初回から参加する伊那市出身のビオラ奏者宮坂千夏さんをはじめ、団員は顔なじみばかりだが、厳しさも交えながら本番に向けて調整を続けた。
今回の定演では、世界を舞台に活躍するチェロ奏者のドミトリイ・フェイギンさんがハイドンの協奏曲でソリストを務めるなど、聴きどころが満載。
イタリア古典派のレスピーギ、ウィーン(オーストリア)のハイドン、ボヘミア(チェコ)のドボルザークと、国際色豊かな名曲を繰り広げる。
7日午後2時から上伊那の小中学生1000人を無料招待する子どものためのコンサート、午後6時から一般対象の演奏会を開く。
前売り3千円、当日3500円で宮田村民会館、駒ケ根市文化会館などで発売中。問い合わせは加藤テレビ85・4220まで。 -
まほら伊那民謡会 新宿区民謡大会出演
新宿区と友好都市提携を結ぶ伊那市の代表として「まほら伊那民謡会」(伊沢寛代表)が1日、同区四ツ谷区民ホールであった新宿区民謡大会に参加した。約20年ほど続く交流事業の一環。同民謡会のメンバー11人は、観客約700人の前で「天竜下れば」など3演目を披露した。
大会には区民でつくる40の民謡団体が参加し、全国各地の民謡を題材に86演目があった。この中で伊那民謡会は、特別出演として「天竜下れば」「絵島節」「伊那節」を三味線、太鼓、尺八の演奏で歌い、踊った。
同行した、市関係者は「新宿区民にも喜んでもらえたと思う。演目の中では『伊那節』などの民謡を歌う団体もいたが、本場の生の演奏と歌、踊りを披露できてよかった」と話した。
旧高遠町が1986(昭和61)年7月に同提携を結んだのがきっかけ。民謡大会を主管する新宿区民謡連盟との踊りを通じた交流は88年から始まった。本年は「伊那まつり」の市民おどりに同連盟メンバーが参加する予定だ。
「新宿区民謡大会」に参加するメンバーら -
駒ケ根市幼児幼年教育研究会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園、小学校、教育委員会の担当者らでつくる幼児幼年教育研究会は2日、赤穂公民館で07年度研究会を開いた。会員約50人が参加し、赤穂小学校校長の高野普さんの講演「運動遊びについて」を聞いたほか、6グループに分かれて意見交換をした。
高野校長は「今の子どもたちはしょっちゅうけがをする。体力がないというより、敏捷性や柔軟性を養う体験が足りないせいではないか」とした上で「運動を強制すると子どもたちは嫌がるが、ちょっとした工夫次第で遊びの中にさまざまな運動を取り入れることができる。身の回りの物を使って楽しく動くことが大事だ」と呼び掛けた=写真。参加者は時折メモを取りながら熱心に発表に聞き入っていた。 -
紙人形展
駒ケ根市福岡の故長島寿久さんが製作した紙人形の展示会が駒ケ根市立博物館ロビーで26日まで開かれている。光前寺の稚児行列、大御食神社のお練りのほか、源義経と弁慶の安宅関の一場面などがそれぞれ高さ約20センチの人形数十体を集めた大作として展示されている。忠臣蔵をテーマにした作品では、勢ぞろいした47士に加え、松の廊下や討ち入りなどの3場面が生き生きと表現されている=写真。製作途中の人形の頭や手足などのほか、はさみなどの道具類も併せて展示されていて、細かな作業の苦労をしのぶことができる。
長島さんは大鹿村出身で、駒ケ根市には1950年から在住。65歳ごろから本格的に紙人形作りを始め、95年には日本人形作家協議会の誌上コンクールに入選した。06年病没。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。月曜日休館(16日開館)。 -
高遠高・高遠小が教育連携
伊那市の高遠小学校で4日、「七夕習字の会」があった。習字を習い始めた3年生40人に、高遠高校の書道教諭が基本を教えた。高校と小学校の教育連携は初めてで、今後、児童と生徒の交流につなげたいとしている。
高遠小は例年、書道の基本技術を高めようと外部から講師を迎えているが、本年は地元の高遠高へ依頼。
小宮山健司教諭は「マジックと違って、自分の意思で太い、細いを表現する」と横棒や払いなど力の入れ方を教えた。児童たちは何枚か練習したあと「大」の字に挑戦。小宮山教諭は児童たちの座席を見て回り、それぞれアドバイスした。
終了後は、教職員20人を対象にした書道があり、児童への指導法を学んだ。
高遠高には芸術コースがあるため、高遠小は合唱などで交流できたらと考えている。 -
宮田小6年キャンプで絆深め
宮田村の宮田小学校6年生は2、3日、伊那市高遠の国立信州高遠青少年自然の家で1泊2日のキャンプを満喫した。
同小のキャンプといえば、一時の中断時期を除いて村内の宮田高原が・ス定番・ス。しかし、昨夏の豪雨の影響で同高原は今年も閉鎖に追い込まれたため、場所を変更しての実施となった。
初日の午前中は雨に見舞われ計画した登山は中止となったが、午後は天候も回復。夕方にはキャンプファイアーも楽しんだ。
野外炊飯ではカレーやサラダの調理に挑戦。苦労して火を起こし、ご飯を釜で炊いた。
少し焦がしてしまった班もあったが、忘れられぬ思い出の味に。寝食をともにし、さらに絆を深めた児童の歓声が森に響き渡った。 -
一流の音楽届けて5周年、アンサンブル信州in宮田7日に定期演奏会
未来を担う子どもたちに一流の音楽を聴かせようと、宮田村の住民有志が育み、国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」が5周年を迎える。記念の定期演奏会は7日に駒ケ根市文化会館で開き、今年も村内をはじめ上伊那の子どもたち1000人を無料招待。小さな村に花開いた・ス楽団・スが節目を迎え、関係者は一層期待を寄せている。
「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は、村内をはじめとした多くの会員で構成。楽団の設立に尽力し、定期演奏会など各種公演をボランティアで企画、協力している。
宮田小学校の元校長で育てる会顧問の中村榮三さんは「5年間で楽団の質もレベルアップし、子どもたちの鑑賞能力も高まった。小さくとも確実に幸せを感じられる取り組みになってきた」と話す。
今年は演奏会前日の6日に、2年ぶりとなる楽団員と宮田小、中学校の交流会も企画。吹奏楽クラブとの競演も初めて盛り込む予定で、音楽をさらに身近にする試みが進む。
演奏会当日は午後2時から、生徒、児童を招待する子どもたちのためのコンサートを開く。
午後6時開演の部は一般が対象。レスピーギ、ハイドン、ドボルザークと国際色豊かな3人の名曲を24人の団員の一糸乱れぬ演奏で届ける。
全席自由で前売り3千円、当日3500円で、宮田村民会館ほか村内3カ所、駒ケ根市文化会館、県伊那文化会館、飯島町文化館、ホテル陣屋で発売中。
問い合わせは事務局の加藤テレビ85・4220まで。 -
第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会
中川村の中川文化センターで30日、約180人が参加し「第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会」が「防ごう犯罪と非行 助けよう 伸びよう 伸ばそう 青少年」をテーマに開かれた。保護司会や青少年健全育成協議会などでつくる実行委員会主催。
開会行事に続き、「地域子ども教室夢の力プロジェクト」を主宰する鈴木道郎さん(中川村桑原)が、青少年健全育成の取り組みを発表した。
この中で、鈴木さんは「04年チャリンコゴーゴー探検隊を発足させ、子ども約10人が参加し、1年間で村道230キロを走破した。翌年は陣馬形山頂までサイクリングしたり、駒ケ根スキー場まで往復45キロをサイクリングし、スキーも楽しんだ」と発表し「この活動を通じて、体力、技術、精神力が身についた。思いやりの気持ちも育った」と効果に触れた。
また、松川町教育委員会の鋤柄郁夫教育長が「子どもたちの心の叫び縲恆蜷リにしたい五つのこと縲怐vと題して講演した。
このほか、中川中学吹奏楽部が「ブルースカイ」「アラジン」「春の歌縲恤翌フ丘の物語」などを演奏し、研修会を盛り上げた。 -
懐かしいテケテケサウンドに300人余が酔う
駒ケ根市のアマチュアバンド「駒ケ根ベンチャーズ」は1日夜、アイパルいなんで第5回コンサートを開いた。「ベンチャーズ」のヒットナンバーを中心に約30曲を演奏。集まった300人余の聴衆に「テケテケサウンド」をたっぷり聴かせた。
加山雄三の「夜空の星」「君といつまでも」でスタート。「二人の銀座」「北国の青い空」など懐かしい曲が続き、「ダンヤモンドヘッド」「パイプライン」とベンチャーズナンバーで一気に盛り上げた。
聴衆は手拍子を取ったり、体を揺らしてリズムに乗りながら、迫力あるバンドを楽しんだ。
また会場の隅では生ビールの販売もあり、ジョッキ片手に演奏を楽しむ人もいた。
同バンドは02年厄年を機に高校の同級生らが結成。伊南各地からイベントなどに呼ばれ、出演している。 -
宮田中PTA親子作業
宮田村の宮田中学校PTA(赤羽和夫会長)は30日、愛着ある学校をきれいにしようと親子作業を行った。
3年の保護者と生徒が参加。校庭の草刈り、庭木のせん定、側溝の泥水除去、砂利敷きなど、学校のために心をひとつに汗を流した。
終了後は1年と2年の保護者、生徒も参加して懇親運動。種目の綱引きで相互の絆を深めた。 -
伊那青年会議所40周年記念事業
経営フォーラム伊那青年会議所は30日、創立40周年記念事業の一環で経営フォーラムを伊那市の県伊那文化会館で開いた。全国各地から450人が集まり、基調講演とパネルディスカッションで経営者の生の声を聞き、経営者に必要とされる資質や手法などを学んだ。
同フォーラムは05年からの継続事業。今回は、手作り結婚式を手がけるクロフネカンパニー代表の中村文昭さん、北九州の美容室バグジー代表の久保華図八さんがそれぞれ基調講演した。
パネルディスカッションは、人と経営研究所の大久保寛司所長をコーディネーターに、伊那食品工業会長の塚越寛さん、茨城県経営品質協議会代表理事の鬼沢慎人さん、講演した中村さんと久保さんが、「地域住民の意識がつくるいい会社と豊かなまち」テーマに意見を交わした。
「経営者の資質で一番大切なものは」との質問に、中村さんは「社長が大好きと言われる社長になろうと思っている」、久保さんは「人間的魅力と判断力」、塚越さんは「目的と手段を履き違えない哲学的な整理ができること」と答えた。 -
飯島陣屋通学塾
飯島町教育委員会の第3回飯島陣屋通学塾が飯島小学校1年から6年まで14人が参加し、1日縲・日まで3泊4日の日程で始まった。陣屋の特性を生かし、火打石で火を起こし、かまどやいろりで調理をするなど、昔の人の暮らしに近い、不便さにこだわった。
子どもの生活習慣の形成と異年齢の子どもたちの交流を通して、人間関係の構築を図ることがねらい。
1日、陣屋に集合した子どもたちは早速、4日間使用するはしやコップを竹で作り、火打石で火を起こし、かまどでご飯を炊き、みそ汁を煮、囲炉裏で塩沢教育次長が釣ってきたアマゴを焼くなど、班ごとに役割分担し、夕食の用意をした。
かまどはいぶり、煙りがもうもうと立ちこめ、子どもたちは「煙い、目が痛い」と言いながらも、熱心にみそ汁に入れる野菜を刻んだり、アマゴの串打ちなど準備を進めた。
夜はろうそくの明かりで寺子屋。塾長の山田教育長の指導で詩の輪読もした。
子どもたちは「煙かったが、かまどで炊いたご飯はおいしかった」と笑顔。 -
ピーチバレー県大会
第21回ビーチバレージャパン大会ビーチバレージャパンレディース2007長野県予選大会が1日、駒ケ根市森と水のアウトドア体験広場であった。男子7チーム、女子2チームが参加。選手それぞれがスパイクやブロック、レシーブ、パス、トス、サーブと全てのスキルをこなし、最少単位の2人のチームワークで優勝を目指した。男子優勝チームは8月23日縲・6日藤沢市湘南、女子は大阪・淡輪で開く全国大会に駒を進めた。
結果は次の通り
▽男子優勝=三島英徳・小沢光良(2)小松貴之・丸山健太▽女子・優勝=三島和子・丸山博子(2)森下一江・小原明子 -
保育園児が七夕飾り付け
七夕を前に、宮田村内3つの保育園は飾り付けに大忙し。
中央保育園では、園児たちが先日の参観日に保護者と一緒に願いごとを書いた短冊を笹にしばりつけた。
「自転車が乗れますように」「みんなが健康で過ごせますように」・・・。
願いごとが天に届けと、子どもたちの元気な笑顔が広がった。 -
京都嵯峨野のしだれ桜を舞台にした甘く切ない恋物語「しだれ桜」の語りに魅了
飯島町文化館で29日夜、「平野啓子語りの世界-しだれ桜-」があった。いいじま文化サロンなどでつくる実行委員会主催。450人の聴衆は瀬戸内寂聴作、嵯峨野を舞台にした甘く切ない恋物語の、情感を込めた語りに魅了された。
「しだれ桜」は連作短編集「花情」の中の1作。民芸品店とコーヒーショップを営む昌子(35歳)。常連客で妻子持ちのカメラマン、松井の誘いに乗って、京都嵯峨野にしだれ桜を見に行くところから始まる。かがり火に照らしだされたしだれ桜は白というより、薄青く見えた。「人の声を奪うほどの美しさは花の精、そのままの姿。この花の清楚と艶やは生涯忘れられないだろう」。そして、突然の松井の死、昌子は花の季節、再び嵯峨野へ。松井と泊まった宿で、松井の妻と出会い、連れ立ってしだれ桜を見に行くことに:。
荘厳なまでも美しいしだれ桜、やるせない恋の悲しみが、情感あふれる語りで、聴衆の胸に沁みいった。
語りの後、平野さんは「10年前、初の独演会が『しだれ桜』を披露してから、なんどもリクエストをいただき、私の語りの人生を支えてくれた作品」と話した。 -
楠洲流竜東支部 35周年祝う
詩吟の楠洲流聖楠会竜東吟詠会竜東支部は7月18日、伊那市狐島のJA上伊那本所「フラワーパレス」で、発足35周年の記念式典を開く。発足当初約50人いた会員は現在、当時からいる2人を含む60縲・0歳代の7人で、詩吟が好きな熱心な人ばかりが集まる。
発足は72(昭和47)年1月17日、楠洲流の中では活動が古い支部。伊那公民館の文化団体に所属し、毎週水曜日、同公民館で植田勝衛さん(70)=南箕輪村田畑=の指導を受けている。同流派内の大会や公民館の文化祭発表などで詩吟の腕前を披露している。
漢詩を題材に詠う詩吟に必要なことは「詩の内容を把握し、意味を詩吟に生かすこと」と植田さん。日本文化と言われる詩吟には、心を豊かにする力があるという。メンバーは、一節ずつを噛み締めながら、想いを込めて吟じている。
詩吟をたしなむ人が高齢化しているのが課題だと訴える。発足当時からの会員、小池清永支部長(77)=伊那市中央区=は、35年間付け続けた出欠表を手に「懐かしい名前があり、昔の思い出がよみがえる。この出欠表を支部の宝物として、次の世代に引き継ぐことができれば」と話している。
支部の歴史が詰った出欠表 -
新山小たなばたコンサート
伊那市の新山小学校(山岡清孝校長、55人)は29日、同校体育館で、学習発表会「たなばたコンサート」を開いた。保護者ら約50人が出席し、児童らは合唱、合奏のほか、朗読などを交えた演目で学習成果を披露した。
年度中に2回ある学習発表会のうちの一つで、今回は音楽をテーマにそれぞれの学年などが発表。低・高学年に分かれた斉唱や合奏、PTAによる2部合唱など、13プログラムがあった。
全学年の中で最も児童数が少ない2年生4人は、国語の教科で学んだ「がんばれスイミー」を歌と朗読を劇仕立てで披露。人数が少ないながらも一人数役を演じ、観客から大きな拍手を浴びた。
高学年32人と担任教師の大所帯で挑んだ合奏「カルメン前奏曲」は、鍵盤ハーモニカやリコーダーなどで気迫のこもった演奏を見せた。
会場に集まった保護者らは、わが子の活躍を記録に残そうと、片手にビデオカメラを構えて発表を見守った。 -
駒ケ根市教育委員会表彰
駒ケ根市教育委員会は26日、社会体育や社会教育に顕著な功績があったとして、今季スキーアーチェリー世界選手権で金メダルを獲得した浦野裕之さん、赤穂公民館運営審議会委員を8年間務めた小出勉さん、中沢公民館運営審議会委員を6年間務めた木下鉄人さんの3人を表彰した=写真。中原稲雄教育長は「それぞれの分野で活躍された皆さんには、今後も引き続き地域のために指導をお願いしたい」と述べた。
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みのわ美術会(日本画・洋画・染色)三人展
みのわ美術会所属の女性3人による「みのわ美術会(日本画・洋画・染色)三人展-小川節子・柴光子・吉田冴子の想い-」が28日、箕輪町文化センターホールで始まった。大作ばかりを集めた3人の個性の共演で、多くの来場者が鑑賞に浸っている。
信州美術会、伊那美術協会、みのわ美術会に同じく所属する箕輪町在住の3人が、展示会を-との小川節子さんの声掛けに賛同し初の三人展を計画した。
「中央展に出品した大作を皆さんに見てほしい」と、1人12点から15点を展示した。通常の展示会では1人1、2点程度の出品のため、これだけの数の大作を1度に展示するのは初めてという。
日本画の小川さん=木下=は、「中央展を見たり、自分の身の回りを見て美しさを感じたものを作品にしている」。洋画の柴光子さん=長岡=は、「試行錯誤を繰り返しながら、大地の生命力を感じて描いている。それを感じ取ってほしい」。染色の吉田冴子さん=長岡=は、「染色の透明感のある色の重なりの世界を見てほしい」と話している。
展示は7月1日まで。午前10時縲恁゚後6時(最終日午後4時)。入場無料。 -
駒ケ根東中で防犯訓練
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は27日、校内への不審者侵入を想定した防犯訓練を行った。駒ケ根署の警察官が扮(ふん)した不審者1人が模擬刀を持って渡り廊下から校舎内に侵入。気付いた職員の連絡を受け、備え付けのさすまたを持って駆けつけた教職員らが「武器を捨てろ」などと説得しながら取り囲もうとするが、不審者は時折模擬刀を振り上げて「校長を出せ」「殺すぞ」などと叫び、制止を振り切って2階へ。授業中の各教室では「不審者侵入」の校内放送を聞いた教諭の指示で生徒がドアの内側に机などでバリケードを作り、不審者の侵入を防いだ。侵入から数分後、教職員は暴れる不審者をようやく3階で確保した=写真。
体育館に集まった生徒たちに対し、駒ケ根署生活安全刑事課の前島昭文係長は「一番いけないのは自分勝手な単独行動。先生の指示に従って避難を」と呼び掛けた。小木曽校長は「とても真剣にできていた。不審者はいつどこから侵入して来るか分からないから常日ごろの心掛けが大切だ」と話した。 -
赤穂小音楽会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は27日、全校音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らは学級ごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などそれぞれの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を聴かせた=写真。低学年はリコーダーや鍵盤ハーモニカでの合奏や斉唱を、高学年はアコーディオンや木琴、ドラムなど多くの楽器を駆使した合奏や3部合唱をそれぞれ懸命に演奏し、1曲終わるたびに大きな拍手を受けていた。
会場の体育館には多くの保護者らが詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりを食い入るように見つめていた。 -
音楽会
飯島町の飯島小学校で29日、音楽会が行われ、全校や各学年が斉唱や2部合唱、3部合唱で歌声を響かせ、息の合った合奏を披露し、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
全校の部分2部合唱「はじめようコンサート」でオープニング。そろいの法被姿で登場したすぎの子は力のこもった和太鼓演奏を響かせ、4年3組は合奏「上を向いて歩こう」を披露した。
音楽会デビューの1年生は全員で音楽劇「おむすびころりん」に取り組んだ。挿入歌で元気いっぱい「チューリップ」「ドラえもん」などを歌い、会場のほほ笑みを誘った。
また、合唱団は2部合唱「こころ天気になあれ」「手をのばす」で洗練されたハーモニーを、6年生は難易度の高い3部合唱に挑戦、最高学年の実力を示した。
このほか、PTAが「世界に1つだけの花」を、職員が「ビリーブ」を情感を込めて歌い上げ、最後に全員で2部合唱「さようなら」を響かせ、余韻を残して音楽会の幕は下りた。 -
高遠高校、校名募集の集計まとまる
現在の学校名を継続するか変更するかを検討をしている伊那市の高遠高校は27日までに、一般から公募した学校名の集計をまとめた。「高遠高校」という現在の校名を含め307件53種の応募があり、「高遠」「進徳」「桜」「伊那」などといった言葉を含む名前が大半を占めた。
新カリキュラムの導入など、魅力ある高校づくりに力を入れる同校は、その一環として校名の検討を進めたいとする思いを「将来の高遠高校を考える会」(会長・小坂樫男伊那市長)などではかり、今月22日まで校名に関する意見を募ってきた。
応募に先立って同校生徒や保護者、同窓生には応募用紙を送付し、ホームページ上でも募集。伊那市内を中心に北海道や神奈川県、東京都などからも応募があった。
今後は、7月中に開く校内検討組織、学校改革推進調整委員会(百瀬仁志委員長)である程度絞り込みを行い、選考委員会に報告する予定で、報告は9月を目指したいとしている。
丸山富永教頭は「一つひとつ慎重に見ながら理解を得ていきたい」と話していた。 -
TO DESTINATION ライブ~復活の夜~
男性3人で構成するロックバンド「TO DESTINATION」のライブ「復活の夜」がこのほど、伊那市西町のグラムハウスであった。00年5月にプロデビューし、その後、活動を休止していたが、パワフルなステージで健在ぶりを見せつけた=写真。
ボーカルのDAI、ギターのKenji、ドラムのアフロック龍が登場し、アニメ主題歌になった「EDEN」などオリジナル曲を中心に、会場を沸かせた。
観客にはCDを無料配布。
今後も精力的にライブ活動を展開していく。 -
伊沢修二の留学先 ブリッジウォーター大教授らが来伊
高遠が生んだ偉人、伊沢修二(1851縲・917年)が留学した米国ブリッジウォーター州立大学のウィンカイ・トゥー教授ら6人が24、25日の日程で来伊し、伊沢修二の生家や高遠藩校進徳館などを回った。
トゥー教授(43)は、日本や中国の教育、文化などを研究しており、伊沢修二の故郷を訪ねたいと足を運んだ。
元高遠町図書館長の森下正夫さんが「伊沢修二は文化の宝石みたいな人」と表現し「進徳館教育を受け、大学で近代教育を身につけ、音楽教育、障害児教育などに業績を上げた」と説明。
トゥー教授は「アメリカと日本の関係に大切な人。伊沢先生が育った環境がわかり、感銘を受けている」と話した。
大学には、伊沢修二の渡航記録や写真などの資料が残っているそうで「また来日して資料を詳しく調べたい。10月に町内で開く伊沢修二の偉業を顕彰する記念音楽祭も見たい」とした。
25日は、酒井副市長らを表敬訪問。
酒井副市長らは、民間レベルで幅広い交流が深まることに期待し、中学生海外研修事業を「マサチューセッツ州でできれば」と検討課題とした。
伊沢修二は東京音楽大学(現東京芸術大学)の初代校長で、1875年から2年間、当時のブリッジウォーター師範学校に留学した。 -
プロ棋士祝賀会と記念囲碁大会
今年度の入段者は全国でわずか6人という超難関を突破して今年4月に晴れてプロ棋士となった駒ケ根市町二区出身の大沢健朗さん(20)=名古屋市=の入段祝賀会が24日、日本棋院駒ケ根支部(宮沢優支部長)の主催で駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。恩師をはじめ囲碁関係者など約120人が集まり、苦労の末の快挙達成を祝った。大沢さんはあいさつで「小学校卒業と同時にプロを目指して名古屋市で院生生活を始めたが、周囲とのレベルの違いにがく然とした。いつか追いついてやる、と思っていたが何年もプロ試験に落ち続け、勝負に向いていないと一時はあきらめかけた」と苦しかった時期を振り返った。その上で「だが自分には囲碁しかない、もう一度頑張ろうと必死に努力してみたら負ける気がしなくなり、勝つことができるようになったことで、それまでの努力が足りなかっただけだと気がついた。今年ようやくプロになれたが、1局1局しっかり勝つことを目標に頑張っていきたい」と述べた。
祝賀会に先立って記念の囲碁大会も併せて開催され、約60人が参加して対局を楽しんだ。大沢さんは希望者との指導碁で一度に数人を相手にするなど、プロの実力の一端を披露。時折和やかな表情を見せながら親ぼくを深めた=写真。