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経営講座「環境と経営」
企業の連携により地元産業を活性化させようと市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は27日、南信地域の企業経営者や管理者を対象に開いている05年度経営講座の第2回講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、千葉商科大政策情報学部教授で環境・経済ジャーナリストの三橋規宏さんによる「環境と経営をいかに両立させるか窶萩椏s議定書の発行を受けて」と題した講演を聞いた。
三橋さんは「この50年の地球環境の変化は大きく、今後への影響が大変心配される」とした上で企業の経営姿勢について「生き残るためには明確な企業像の構築が不可欠。トップのリーダーシップが成否の鍵を握っている」として、経営者の環境に対する理念が最も重要だと訴えた=写真。
三橋さんは国連大学が提唱するゼロ・エミッション運動の推進に活躍し01年、第1回ゼロ・エミッション賞を受賞した。 -
商工会議所観光ルート確立を目指し現地視察
観光事業活性化のため、滞在型観光コースづくりを計画している伊那商工会議所の新規ビジョン特別委員会(唐木和世会長)の正副委員長など7人が27日、伊那市や長谷村で現地視察をした。
観光振興事業促進に向けた取り組みを企画する同委員会は、先ごろ行った意見集約で、滞在型観光コースの企画を含むいくつかの具体的取り組みを決めた。
観光コースは、市町村合併やトンネル開通を踏まえた広域から選定し、トレッキングなどを楽しめる滞在型コースにしたいと構想している。
伊那市では、市商工観光課職員の案内で、経ヶ岳植物園や権兵衛トンネルの出口にあたる西箕輪の国道361号線沿いを視察。同地域は、トンネルの開通に合わせてレストパークの建設も予定している。
植物園は、伊那市の観光の拠点、みはらしファームと、権兵衛トンネルを林道でつながっており、トレッキングコースの設置などが提案されたが、園や山林整備が課題とされた。また、現在は来伊者が滞在できる魅力的な宿泊施設がないという指摘もあり、ハード面での整備の必要性を確認し、会議所としても観光整備の具体化に協力したい窶狽ニする話もあった。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【IV】
-「同時に2つの道を選べないのが人間の救い」
大明化学工業(株)
取締役相談役
池上房男さん(92歳)大明化学工業の現相談役・池上房男さん(92歳)の特集後編-その2。
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伊那谷に輝いた化学工業の光【I】
-人間尊重の経営哲学
大明化学工業(株) 取締役相談役
池上房男さん(92歳)南箕輪村、JR北殿駅の近くに本社を構える大明化学工業は、伊那谷だけでなく長野県でも数少ない化学製品を製造する会社だ。
水道水を浄化するためのポリ塩化アルミニウム「タイパック」。食品添加物用のミョウバン。ファインセラミックスの原料であるアルミナ粉体-こうした現代生活には欠かせない化学製品で、比類ないトップシェアを誇るだけでなく、品質管理・労働衛生管理などの面で、幾多の賞に輝く。
現在、同社取締役相談役の池上房男さんは、1946(昭和21)年の創業以来、先頭で経営にあたり、その理念・手腕は高く評価されている。従業員の健康と生活を徹底して重視するその姿勢は、上伊那どころか、日本の経済産業界に「この人あり」と言われて久しく、「師」と仰ぐ経営者も多い。
その池上さんに焦点をあてた。
【毛賀沢明宏】 -
伊那市への立地企業が進出断念
伊那市横山の鳥居沢工業団地へ進出を予定していた、太陽電池式交通標識器の製造・販売「サンブライトエンジニアリング」(本社伊那市)が断念した。28日の市議会経済建設委員会協議会で、市が報告した。
団地は、権兵衛トンネルの残土を運んで埋め立てた面積1万8千平方メートル。3月末までに、建設予定だった面積3千平方メートルを市が造成し、水道や電気、電話などを整備した。
進出断念になったが、市は新たな産業立地に向け、積極的に施策を展開する。
伊那インター工業団地の更地買収に対し、いくつかの企業から問い合わせが来ていることから「インフラ整備が整い、十分、魅力ある土地。成果はある」とみる。
昨年12月、工場立地覚書の調印式があり、企業は4月に建設着手、秋ごろの操業開始を目指していた。6月末、市に工場進出はしないと文書で伝え、8月中旬に市、企業、横山鳥居沢区地権者組合間で債権・債務しないなどの確認書を取り交わした。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【II】
上伊那経済人が語る池上房男さん大明化学工業相談役の池上房男さんを、上伊那の経済人たちはどのように見ているか? ルビコン登内英夫会長、タカノ堀井朝運相談役、伊那食品工業塚越寛会長-の3人に聞いた。
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まちじゅう花いっぱいコンクール審査
美しい花で装い、空間も楽しめる商店街づくりに取り組んでもらおう窶狽ニ、伊那商工会議所商業連合協議会(田中忠会長)主催の「まちじゅう花いっぱいコンクール」の審査が27日、市内各商店街であった。
コンクールは、環境美化に努め、買い物客が和める空間づくりを各商店街に競ってもらう初めて試み。デザインや花の配色、生育具合に加え、地域の景観向上に貢献しているかなどを審査員9人が評価した。
各商店街は、通りに面した街頭に造花を飾ったり、花のプランターを階段脇に配置するなどして、工夫を凝らしてた。
審査の結果、商店街全体に花を配置し、伊那小学校5年剛組の協力も得て演出している通り町商店街振興組合が優勝。準優勝はいなっせテナント会、3位は入舟商栄会協同組合を選んだ。 -
職業訓練2期目が閉講
求職者を対象にした国の職業訓練事業を昨年から受託している宮田村商工会運営の「宮田ビジネス学院」はこのほど、2期目の訓練事業が閉講。20人が情報処理や簿記会計など幅広く習得し、新たな就業機会に備えた。来月からは3期目がスタートする。
この日、受講生は4班に分かれて職場環境についてのプレゼンテーション。3カ月間学んだ集大成として、成果などを発表した。
同事業は職安(ハローワーク)が登録求職者に対して受講生を募集。従来は伊那市のビジネス学校が独占的に受託していたが、収益もにらんで同商工会は新規参入している。 -
健康寝具の体験会
伊那市日影のベルシャイン伊那店は寝具製造卸メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て24日から、同店の2階文化ホールで健康体験会「カラダにやさしい健康寝具」を開いている=写真。26日まで。
掛け布団を中心に、血行促進、不眠症解消などの効能効果がある敷き布団や、オーストラリア産の生後8カ月のヒツジの毛からできた敷き物などを紹介している。
掛け布団は羽毛や真綿など13アイテムを展示。極寒に生息する「アイダーダック(毛綿鴨)」の羽毛布団は高級品で、寒さから体温を守るための羽毛はフワフワと弾力性に富み、保温性にも優れているという。
関係者は「1日8時間の睡眠を取るとしたら、人生の3分の1を布団の中で過ごすことになる。正しい寝具の選び方、健康について話し合い、寝具の大切さを理解してもらえれば」と来場を呼びかける。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時30分)まで。 -
第4回
伊那谷発-個性ある食文化を全国へ【下】伊那谷には様々な食品製造会社がある。その中から、長い伝統を引き継ぎながら新たな展開の道を模索する登喜和冷凍食品の登内英雄社長と、宮島酒店の宮島敏企画部長に、直面する課題と今後にかける夢などを話し合ってもらった。その後編。
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伊那食品工業
寒天フィルム製造に本腰
伊那谷初の液化天然ガス利用工場新設伊那食品工業(本社・伊那市、井上修社長)は11月から環境配慮型の新製品「寒天フィルム」の本格製造を始める。製造する伊那市西春近の藤沢工場C棟では、伊那谷で初めて燃料にCO2排出量の少ない液化天然ガス(LNG)を使用する。
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宮田駅前の開発に向けて懇談会を早期開催へ
宮田村で長年懸案となっているJR宮田駅前の開発について清水靖夫村長は20日、地権者らを集めて懇談会を開きたい意向を明らかにした。「村にふさわしい玄関口を」と以前から議論があったが、関係者を一同に介す形での具体的な話し合いは、開かれれば初めてとなる。
村議会一般質問で答えたもの。「現状を放置しておくわけにはいかない」として、早期の開催を示した。
村の都市計画などでは、駅前を広場にしたり、周辺の中心商店街の活性化などが盛り込まれている。
しかし、実際は地権者の問題もあり、具体的には進んでいない。
村産業建設課によると、駅周囲の土地はJRが所有するが、駅前の地権者は大小含めて10数件、県道までに広げるとさらに増えるという。
「個々に話しはあったようだが、関係者がまとまった形で話し合いのテーブルにつくことは、今までなかったと思う」と同課。
駅前は空き地などもあることから、村内には玄関口としての有効活用や活性化を求める声も根強い。 -
菓匠「しみず」でケーキショー
伊那市前橋町の菓匠「しみず」で、ケーキショーが開かれている。パティシエが作り上げた工芸菓子が並び、来店者は職人芸に感心している。9月末ごろまで。
工芸菓子はチョコレート工芸、アーモンドと砂糖をペーストにしたマジパンのデコレーションケーキの5個。ヒマワリを中心に、虫とり網を持った男の子を題材にした「夏の思い出」、「かご盛りのフルーツ」「海の中のショコラたち」などパティシエが一人ひとり構想を練り、2カ月前から準備した。人物の生き生きとした表情、色使いなどテーマに合わせた雰囲気を出している。
また、販売員のかごを使ったラッピングも飾っている。
同店では「店売りの菓子とは違う、なかなか見る機会のない工芸菓子の世界を楽しんでほしい」と話す。
例年「ジャパンケーキショー」(東京都洋菓子協会主催)に出展しているが、新店舗のオープンを来月に控え、出展はやめ、店内で開いた。 -
第4回
伊那谷発-個性ある食文化を全国へ【上】狂牛病や鳥インフルエンザを1つの契機にして、近年、食についての消費者の意識が変化している。安全・安心・健康を求めて、伝統食への関心が高まり、その地で採れたものをその地で食す「地産地消」の考え方も急速に普及してきた。そうした中で、上伊那の食品製造業社は何を考え、模索しているか?
伝統食こうや豆腐の新たな展開を目指して研究を重ねる登喜和冷凍食品の登内英雄社長と、地元産の酒米「美山錦」を使った個性ある日本酒の製造と販売に精力を傾ける宮島酒店の宮島敏企画部長に、直面する課題と食品製造業の今後にかける夢を語り合ってもらった。
【司会・毛賀沢明宏】 -
プレゼンテーション・コミュニケーション能力養成研究会
会員企業のレベルアップを図り、地域の産業を活性化させようと駒ケ根市の製造業者らでつくっているテクノネット駒ケ根は17日「プレゼンテーション・コミュニケーション能力養成研究会」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業から中堅社員16人が参加し、コーディネーターに迎えた喜田寛総合研究所代表・喜田寛さんの指導でビジネス能力アップの研修を受けた。
喜田さんは受講者らに「人間関係で最も大切なのはあいさつと感謝の気持ちだ」と強調し、「こんにちは」を何度も繰り返し練習させた。その上で受講者一人ひとりに3分間の自由スピーチをさせ、話し方や姿勢、態度などから各人の性格や長所・短所をズバリと指摘。「頭は切れるし人間的にも苦労しているが存在感が薄い。今のままでは何をしてもうまくいかない。目標を明確にしてやり抜け」「ひとがよすぎて相手を自分のペースに引き込めない。失敗を恐れずに迷わずやってみることだ」などと辛口の人物評を展開した。受講者らは思い当たる節があるらしく、神妙な表情で指摘を受け入れていた=写真。 -
宮田ブランドの開発を
宮田村の清水靖夫村長は20日、特産品づくりと観光の両面を検討するプロジェクトを早期に立ち上げると言及。「山ぶどうに続く・ス宮田ブランド・スを開発するため、具体的に取り組む」と考えを明らかにした。村議会一般質問で答えた。
農・工・商の連携を基本とし、各関係機関参加による組織を早期に立ち上げ。
「観光資源の有効活用も一体的に考える」とし、村の観光拠点が点在する新田区の通称「西山山麓」の活性化、観光ルート化もあわせて研究していく考えを示した。
ただ、村は呼びかけを行なうとして、話し合いは民間主導で行ないたいと説明。「協議の内容によって、行政の関わり方も見えてくる」とした。
また、産業振興では企業誘致も積極的に推進するとして、同様にプロジェクトを立ち上げると説明。既存用地の整備のほか、農業振興と調整しながら、新たな工業用地の設定も検討する姿勢をみせた。 -
中学生職場体験本格化
今年から経営者協会も協力中学2年生が地元企業に出向く職場体験(秋期)が本格化している。中学校の進路指導の一環で毎年恒例だが、05年度からは経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)も組織として全面的に協力。産学協力の新たな一歩と期待が寄せられている。箕輪町にあるKOAの工場にも15窶・6日、箕輪中の男子生徒10人が訪れ、製品の洗浄や選別、測定などの仕事を従業員から教わりながら体験した。
会社概要説明を聞いて「企業は売って儲けることが主眼と思っていたが、地域の雇用を守ることに力を入れているのを知り、すごいと思った」(漆戸勇貴君)、「ゴミを50種類にも分別していると知り、企業の環境対策は本気なのだなと思った」(原司君)と感想。
「分からないことは何でも聞いて。分からないまま仕事をして不良を出すことは一番いけません」などとレクチャーを受け、製造ラインやパソコンのある机につくと、緊張し、引き締まった面持ちになった。
職場体験は中学2年生を対象に学校ごとに春と秋に期間を決めて実施。05年は上伊那で合計1980人が経験する。毎年、受入れ先の確保が問題になっていたが、05年度からは、経営者協会上伊那支部が青少年育成活動の一環として協力を表明。加盟企業に受入れ拡大を呼びかけた。
同支部の浦野正敏幹事長は「薬品を扱うなど職場の事情により受入れられない企業もあるが、学校教育と地域の産業界との新しい共同につながればうれしい」と話す。 -
きものいぐち秋の呉服展示会「一期一会物語」開催
高遠町多町のきものいぐちで17日から、秋の呉服展示会「一期一会物語」が始まった=写真。
振袖フルセット通常38万円を29万8千円縲怐A夏冬喪服セット通常36万7500円を29万8千円縲怐Bお値打ち2点セットは訪問着と袋帯29万8千円、留袖と袋帯32万円、小紋と紬のレトロ街着コレクション10万円均一など。いずれも仕立て上げ価格。お楽しみ特典もある。
「フォーマルの京友禅を中心に展示。仕立上がりをお値打ち価格で提供します。レトロ街着コレクションは若い娘さんに着てほしい。ぜひ気軽に見に来てください」と話している。
高遠展は19日まで午前9時-午後7時、いぐち特設会場。南箕輪展は23-25日午前10時-午後7時(最終日午後5時)南箕輪村民センター2階。
問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
西原ぶどう祭り家族連れでにぎわう
中川村片桐の西ケ原ぶどう生産組合(西村宗俊組合長、15軒)のブドウ園内の農村交流施設で17、18日、ぶどう祭を開催。村内外からぶどう狩りに訪れた来場者でにぎわっている。
現在、早生系の藤稔(ふじみのり)、安芸(あき)スイートが中心で、来場者は大房をはさみで切り取り、園内でほおばったり、5キロ、10キロと買い求めていた。
施設内では豚汁が振舞われ、ブドウと豚汁で、「食欲の秋」をたん能していた。
18日も豚汁サービス、焼肉コーナー(自費)を行う。ぶどう狩りは10月23日まで、早生系に続き、玉豊、中性種のシナノスマイル、ピオーネ、ナガノパープル、晩生の高妻、ロザリオビアンコと続く。入園料(食べ放題)は大人千円、小学生未満半額。直売は1キロ800円。 -
南信州うまいもの即売会
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で17、18日、「南信州うまいもの即売会」が開かれ、にぎわっている。南信州加工開発連絡会主催。
味の里のまつかわの各種漬物、湯ケ洞の素朴なおやき、楽珍房の特産の市田柿を使った銘菓、下條ふるさとうまいもの会は蒸したて、熱々のそばまんじゅうの実演販売のほか、銘茶やケチャプ、ジュース、ジャム、乳製品など、下伊那各地から集まった14団体が約百種類を即売している。
18日は午前10時-午後3時、運だめしもち投げ宝拾いは午後1時30分。農産物パック加工相談コーナーは午前10時から。 -
伊那地区労働衛生大会
伊那労働基準協会(向山孝一会長)は15日、県伊那文化会館で伊那地区労働衛生大会を開いた=写真。
全国労働安全衛生週間(10月1窶・日)を前にした、9月の準備期間に合わせ、労働者の健康確保と快適な職場環境づくりの推進を図るもの。上伊那の事業場から約380人が参加した。
冒頭、向山会長は「健康を阻害する要因をリストアップし、改善する機会にしてほしい。また、生活習慣病など一人ひとりが健康を守る意思が必要」とあいさつ。
大会宣言では、腰痛やじん肺などの職業性疾病が後を絶たず、一酸化炭素中毒などの災害も発生している状況から「心身ともに健康で、生き生きと働くことのできる快適な職場環境づくりに向けて取り組む」と誓った。
そのほか、伊那労働基準監督署員の化学物質や過重労働に対する健康障害の防止対策などの講話、陸上貨物運送事業労働災害防止協会上伊那分会の小池長分会長の大会宣言発表、信州大学医学部助教授で、医学博士の巽信夫さんの特別講演「働きざかりのメンタルヘルス」などもあった。
労基署の労働災害発生状況(8月末まで)は119件(前年同時期比8件増)。「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」が多い。 -
ビジネスプラン創造塾が開講
伊那商工会議所で17日、ビジネスプラン創造塾が開講した=写真。伊那市を中心に、申し込みのあった起業希望者ら26人のビジネスアイデアの事業実現をサポートする。伊那商工会議所・市主催。
塾は、新規創業を目指す人や新たな事業展開や商品開発、販路開拓などを考えている中小企業者を対象にしたもの。専門スタッフを講師に迎え、11月中旬まで6回、伊那市のマーケット分析、資金計画、事業計画書の作成などを学ぶ。
初回、参加者は、講師の経営コンサルタント星井あき子さんから、起業の心構えや成功するマーケティング・アイデアの作成方法などを聞いた。
星井さんは「起業するとは週40時間人のために働くことではなく、週80時間自分のために働くこと。それくらいの気概がなければできない」と述べ、起業に大切なこととして▽自分の欲求があるものを見つける▽変化する環境に自分を合わせる革新、ネットワークを作り守るなど起業家精神を持つ▽意思決定は早くする窶狽ネど5つを挙げた。
最終日は個別に作成した事業計画を発表するプレゼンテーションがあり、優秀なビジネスプランは「起業チャンピオン賞」として表彰する。 -
シェフの求める食材は
中川村文化センターで19日、大阪市のイタリアンレストラン「トラットリア パッパ」のオーナーシェフ、松本喜宏さんを講師に「こだわりのシェフの求める食材」講演会があった。中川村営農センター主催。
約30人が聴講。この中で、松本さんは「料理人が欲しいのは安全でおいしい野菜、つまり生産者が食べている物。おいしい野菜とは、味がはっきりしていること。マイルドでなく酸味が強い、苦味があるとか、甘みのある、味の濃いもの」と述べ、中川村の食材について「リンゴ、モモはデザートに、アスパラはサラダ、パスタに利用している」と話した。
また、「大企業の薄利多売の安売り合戦に対し、個性的な店づくりで差別化している」と最近のレストラン業界の動向に触れた。
農業生産者への要望に▽安全でおいしい野菜▽運送会社との交渉し、送料を安く▽包装の簡素化▽こまめな情報発信-などを挙げた。
この後、農家が持ち込んだ食材のサンプル、ブナシメジやドラゴンフルーツ、トウガンなどについて、食材としての可能性を示唆した。 -
宮田村商工会がお買い物ラリー
宮田村商工会商業部会(鈴木正文部会長)は30日まで、ディズニーリゾートペア入場券などが当たる恒例の「お買い物ラリー」を実施している。協賛店で500円以上の買い物をするとスタンプがもらえ、4店舗分集めると、参加賞のほか抽選で豪華賞品が当たる。
村内の商店で買い物を楽しんでもらおうと企画。4年目を迎え好評で、千円から5千円の商品券計60本も用意した。
揃ったスタンプは、10月2日に村内新田区のふれあい広場で開く商工祭の会場に午前10時から午後1時までに持参。
参加賞と交換するほか、豪華賞品の抽選にもエントリーできる。(当日来られない人は26日から30日までに商工会で交換)。
ラリーに関する問い合わせは村商工会85・2213まで。 -
風力発電 事業化に可能性
高遠町と長谷村地域への風力発電による電力供給を視野に入れ、入笠牧場と鹿嶺高原で風況調査をしている総合商社・丸紅と村黒河内に水力発電をもつ、同社の100%出資会社・三峰川電力は、入笠牧場の12月から8月までの調査で、発電に必要な平均最低風速基準値(6・5メートル)を上回る平均6・7メートルを記録したことから、「事業化の可能性がでてきた」と、15日の村議会全員協議会で報告した。
事業化に向けては両調査地の1年分のデータが必要だが、入笠山と鹿嶺高原には同質の風が吹いているため、入笠山の11月までの調査結果で、鹿嶺高原の風況を推定し、年内か年明けを目途に取りまとめ事業化を決定する。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30本建てる構想で、総発電規模は1万世帯分にあたる3万キロワットに上る。事業化されれば、最短で09年春にも風力発電による電力供給が実現する。
丸紅は北海道や鹿児島県、愛媛県など海に面した地域5カ所で風力発電事業を展開。今回の事業が実現すれば、過去に例のない形となる。 -
伊那商工会議所
「土壁の達人・建具職人の匠技」塾
県内3件の成果反映対象事業に選ばれる伊那商工会議所が03窶・4年度にわたり実施した「土壁の達人・建具職人の匠技」塾がこのほど、県の「チャレンジ枠」成果反映対象事業に認定された。認定を受けたのは、04年度に小規模企業支援の「チャレンジ枠」事業に認定された46事業のうちの3件のみ。6日に松本市の県工業技術総合センターで事業成果発表会(6事業が選抜)があり、さらにその中から選ばれた。
同塾は、伊那市美篶末広の左官・伊藤五男さん(三心会長)と、伊那市西箕輪吹上の建具職人・有賀恵一さん(有賀建具店社長)を塾長にして、土蔵づくり・珪素(けいそう)土仕上げの伝統的な塗り壁づくりと、地元産剤の無垢材を使った人と自然に優しい家具造りの技術を継承・発展させることを目指して始められた。
土壁、家具それぞれ10数回の実技講習を行い、参加者は泥にまみれたり、切り屑をかぶったりしながら、達人の技を盗むために努力した。
信州大学農学部の徳本守彦教授(森林科学科)も、土壁の吸湿性を検査したり、木材の加熱加工技術等を披露したりして協力。どちらのコースとも、伊那市だけでなく遠く東京などからも参加者があり、毎回10縲・0名が参加した。
三心も有賀建具店も、本紙連載の「輝く!経営者キャンペーン」に登場しており、その記事を元にしたパンフレットも発行。
伊那市の誇るべき伝統技術を県内外に発信すると同時に、その継承の礎を作ったことが評価された。 -
ファイナンシャル・プランニング3級技能士講座
伊那商工会議所主催のファイナンシャル・プランニング3級技能士講座が15日、開講した。自営業、会社員、主婦ら28人が申し込み、来年1月の国家試験を目指す。
ファイナンシャルプランナーは、個人の目標を実現するため、金融商品や生命・損害保険、税金など金銭面から生活設計を立案し、目標の実現をサポートする仕事。
講座は12月中旬までの14回。ファイナンシャルプランナー手塚英雄さんを講師に、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用などを学ぶ。
手塚さんは、ライフプランは▽生きがい▽健康▽金窶狽フ3つのバランスとし「プランニングは将来の夢や希望を実現するため、積極的に、具体的にするもので、個人によって異なる。金を通し、どうするかを考えていく」と必要性などを話した。 -
美容院「ボア・ソルテ」がオープン
伊那市西町区の中華ハウス「つかさ」の閉店に伴い、美容院「ボア・ソルテ」がオープンした。
経営するのは古田久美さん(32)。37年前、義父母が開店した「つかさ」を夫が引き継いでいたが、味覚障害が出始めたため、やむなく閉店。古田さんは8月中旬まで、美容師として他店に勤めていた経験を生かし、店内を改装して美容院を開いた。
古田さんは「来店者一人ひとりに合わせ、幸せな気持ちになっていただけるよう、これまでの経験に、新たな技術を取り入れてやっていきたい」とアットホームな店づくりを目指す。店名はポルトガル語で「幸運」。前向きに進む気持ちも込めた。「気軽に来てほしい」と来店を呼びかける。
カットは大人3千円、高校生2500円、小中学生2千円、パーマ(カットなど含む)8千円縲怐Aカラー4500円縲怩ネどとなっている。予約優先。
営業時間は午前9時から午後7時(受け付け6時)まで。定休日は月曜日、第1火曜日、第3日曜日。
問い合わせは「ボア・ソルテ」(TEL72・5555)へ。 -
長野県商工連合会 女性部研修会
長野県商工連合会女性会は14日、伊那市のプリエキャスレードで研修会を開いた。県内の19会議所から約100人が参加し、事例発表ジャーナリスト河野實さんの講演があり、伊那女性会の久保田育子会長(加藤新聞店)も「女性会新規事業の取り組みと活動を通じて」をテーマとした事例発表をした。
久保田さんは、新聞店にアルバイトにくる子どもとのやり取りを通して、体験学習がいかに人を成長させるかを実感。それを生かし、伊那女性会も体験を重視した活動に取り組んできたという。
伊那まつりの時は、女性会でドラゴンおどりに挑戦。50歳以上には難しい窶狽ニ言われていた踊りに敢えて挑戦し、おどりコンテストにも参加。結果、見事優勝した。
久保田さんは「チームワークが良く、良く笑うことが優勝につながった」と話し、最後はメンバーと共に歌を披露するパフォーマンスで、会場をわかせた。 -
地元産きのこ、グリーンファームに続々
例年よりやや遅め伊那市ますみケ丘の産直市場グリーンファームに、地元の山で採れた自生きのこが続々と集まり始めた。
10日には、おなじみハナイクチをはじめ、アカダケなどとも呼ばれるサクラシメジ、コムソウとかズボウと呼ばれるショウゲンジ、クロカワなど、採れたてきのこが入荷。マツタケも入荷したが、開店直後に売り切れた。
このほか、ナラタケ、コウタケ、タマゴダケなども次々と持ち込まれており、秋の味覚山きのこの見本市のよう。
客が「コムソウがあるよ」「クロカワをもっと欲しいのだが…」「マツタケは売り切れちゃったの?」などと言いながら手をのばす場面が目立った。
同店代表の小林史麿さんは「今年はやや出遅れたが、ここに来てようやく種類も量もそろってきた」と話す。