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【記者室】フルーツ巡り
中川村では標高800メートルの高地でユズが栽培できると聞いて驚いた。近くの高森町ではハウスミカンが出荷されると聞き、2度びっくり。中川村の売りの1つは温暖な気候。そのためユズをはじめ、リンゴ、ナシ、カキ、モモ、ブドウ、イチジク、チェリー、イチゴと果物の種類の多さに目を見張る▼村内はどこでもビワが実るし、ハウスなら、ミカン栽培さえも可能。パッションフルーツやドラゴンフルーツなどなじみの薄い特殊果実にもチャレンジする人もいる。まさに中川村はフルーツ王国だ▼村づくりに多種多様な果物が栽培できる有利性を生かさない手はない。村まるごと果樹園構想とか、通年で、数種類のフルーツ狩りができる果樹園巡りも売りになるのでは(大口記者)
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KOA中間決算
連結売上高、前年比6%減の238億2200万円KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)の06年3月期の中間決算(連結)は、売上高が前年比6%減の238億2200万円、経常利益が同4・7%減の18億800万円、純利益が同27・4%減の9億6100万円だった。21日に発表した。
北米の販売子会社の主要取引先が米国連邦破産法第11条の適用申請を行い、会社更生手続きに入ったことをうけた、特別損失2億5700万円も計上されている。
同社では、原油高やデジタル関連の在庫調整などマイナス要因はあったが、世界的に景気は底堅く概ね順調に推移し、電子部品業界も第1四半期の在庫調整による受注の低減も、第2四半期も回復基調が鮮明になっている窶狽ニ見ており、その中で固定費の削減・高付加価値製品の拡販・品質向上などの収益性向上の試みと、低温焼成セラミックス多層基盤のインクジェット法による微細配線形成技術などの研究開発を進めてきたことの結果が、中間決算に出ているとしている。 -
国道361号(伊那木曽連絡道路)沿道の自己用広告物に関するモデル広告物の設置
権兵衛トンネル開通に伴い、国道361号沿線の自己用広告物を規制するガイドライン作成を進めている県は21日、デザインの中核となるモデル看板を、伊那市小沢区の361号と交差する広域農道沿いに設置した。同区域は、ガイドライン適応対象地域に含まれ、11月11日までに、一般からの意見を求め、12月を目途に、ガイドラインを作成したいとしている。
県は、トンネル開通までに、伊那市と南箕輪村の361号沿線の約7キロ区間で、両側100メートルを屋外広告物禁止条例の対象地域に指定する予定だが、条例は、所有地内の自己用広告物まで規制しない。
そのため、自己用広告物は、環境を阻害しないモデルデザインで統一し、景観保全に努めたいとして、デザインを一般公募。8月に最優秀案を選出した。
今回は、それをもとに看板を作成。地域住民の理解を得て、意見を寄せてもらおう窶狽ニ、地域の花づくりグループ「小沢花の会」の協力で、看板を設置した。
大きさは縦2・2メートル、横1メートル。間伐材を利用し、文字部分には再利用しやすいアルミを使用。361号から望む南アルプスをイメージしたデザインとなっている。周辺に、花の会が育てる盆栽菊など4種類の秋の花を植えた。
デザインを作成した箕輪町の建築士・北澤宗則さんは「看板は徐々に劣化するため、負の遺産にならないためにも、地域の人に管理してもらえるデザインを心がけた」と話していた。 -
きものいぐちオリジナル文化催事
「月とうさぎ」の物語高遠町多町のきものいぐちで21日、オリジナル文化催事「月とうさぎ」の物語が始まった。24日まで。
オリジナルの新作「月とうさぎ」を発表。月とうさぎをテーマにした訪問着や帯などで、東京友禅作家・成瀬優さんによる訪問着などがある。「クラシックでモダンな、品のある作品を集めました。着物をご覧になってお月見を楽しんでいただき、身にまとって気持ちをいやしていただきたい」と話している。
西陣帯匠江戸屋幸治郎作品集、小紋・名古屋帯・紬(出来上がり10万円均一)、「善之助」一期一会の訪問着と袋帯、特選品19万8千円均一コーナー、喪服フルセット(小物付)29万8千円縲怐Aレトロバッグ&あつらえ草履全1割引など。「お月見ミニ会席」のもてなしもある。
午前10時縲恁゚後8時(24日は午後5時)。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
ビッグハットで開かれたふるさと自慢で宮田をPR
県内各地の特産品が一堂に集まった「ふるさと自慢大集合」(15、16日長野市ビッグハット)に今年も、宮田村がブースを出展。手作り豆腐やマスの燻製などを販売し、宮田村をアピールした。
同村内で特産品の開発に取り組む5社が、自慢の味を会場に持参。試食もふんだんに用意して対面販売した。
マスダの豆腐、ときわのドレッシングとソース、スモークウッドくるみの燻製、南信州ビール、本坊酒造の山ぶどうワインなど、・ス宮田のうまいもん・スが勢揃い。
くるみの燻製は、先日民放のニュースでも取りあげられ、「テレビで見ましたよ」と買い求めに来る人の姿もみられた。
昨年よりも来場者は少なめだったが、じかにふれあうことで遠く離れた北信の地で宮田村を強くPR。南信州ビールなどに興味を持つ飲食店関係者も訪れ、新たなつながりを持つ機会にもしていた。 -
みはらしの湯200万人達成
開館から8年目を迎えた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は入浴客数が17日、200万人を突破した。
同施設は露店風呂から見える絶景が人気で、8月には県の温泉表示認定制度の認定も受けた。
200万人目となった木曽郡三岳村の大橋かず子さん(65)は、この日職場の仲間4人と日帰りで伊那市を訪問。権兵衛トンネル開通プレイベントで来伊した知人から「みはらしの温泉はよかったよ」と聞き、初めて同施設を訪れたという。
記念品として、地元の野菜やみはらしイチゴワイン、同施設の入浴券や羽広荘のペア宿泊券が贈られた大橋さんは「とても光栄。トンネルも開通するし、これを機会に、また足を運びたい」と話していた。
同施設の利用者数は1日平均600人前後だが、木曽からのバスが往来した15、16日は、両日とも千人近くが入場した。副社長である酒井茂助役は「木曽の人たちにも楽しんでもらえるよう、一層サービス向上を目指したい」と話していた。 -
権兵衛トンネル開通プレイベント
権兵衛トンネル開通プレイベントとして、伊那市のみはらしファーム、日義村の木曽文化公園でそれぞれ物産展があった。
伊那側は「秋は実りのみはらしまつり」も兼ね、権兵衛街道沿線の市町村から農産物、ローメン、五平もち、家具など43ブースが設置された。
ブドウや野菜などを買い込む人の姿が目立ち、日義村の古田修子さん(77)は「伊那にはイチゴ狩りや温泉に来たことがある。これから近くなって気軽に来れる」と喜んだ。
また、特設ステージでは、羽広の獅子舞、伊那節、長谷村のざんざ節など郷土芸能を披露。リンゴの皮むき、子どものもちつき大会などもあった。
みはらしぶどう生産組合の林正隆さんは「観光農園なので、多くの人に遊びに来ていただけるのではないかと期待している」と話し、来場者にピオーネ、ナイアガラなどを元気に売り込んだ。
「ごんべえ号」利用者の中には「みはらしの湯」に入った女性もおり「肌がつるつる」と楽しんでいた。
木曽側は「木曽にある独特の食文化を知ってもらおう」と食をテーマとした“木曽路食の祭典2005”を開催。木曽の郷土料理、五平もちやそば、おやきのブースや、伝統工芸品の下駄「ネズコ」や「お六櫛」の実演販売もあった。
例年よりも多い36ブースが並んだ今回は、地区の村々の協力もあり、催しも充実。太鼓演奏や木曽節を現代風にアレンジした「木曽ナンチャラホイ」などが披露され、訪れた人を楽しませていた。
伊那市からも伊那市名物「ローメン」やハチの子やサナギ、イナゴなどの珍味を扱う店が出店。「普段はそばだが、ローメンも新鮮でおいしい」と話す人や、「自分でイナゴを煮付ける」と、生のイナゴを買っていく木曽側の人で、両ブースともにぎわい、一足早く食を通じた交流を深めていた。
権兵衛トンネルは延長4・47キロ。国道361号の狭あい、冬期の通行不能の解消を目的に整備。舗装は済み、設備や機器の調整・点検などが残っている。日本の中で、標高1千メートル級の無料道路としては一番長いトンネルという。
16日も「ごんべえ号」を運行。午前8時から、伊那インター工業団地内の臨時駐車場でバス乗車券を発券する(先着順)。物産展はみはらしファームで、午前9時縲恁゚後4時。 -
【記者室】コスモスの花
伊那谷最大規模の飯島町上の原の200万本のコスモスが満開になり、コスモス祭りでにぎわっている。秋咲きの大輪を中心に筒咲き、黄花、クリーム系の新品種と多彩だ▼20年前、初めて黄花コスモスを見た時は、ついに幻の花が作出されたのだと感動したが、最近、この品種を作ってみたが、コスモスはやはり桜色が1番と興冷めした。コスモスは花壇に澄まし顔で納まっているよりも、野原や路傍に咲く花の方が風情がある▼コスモスの開花時期は台風シーズンと重なり、時には倒伏し、土をはう花を目にするが、2、3日もすると、曲がった所から上に伸び、花を咲かす。雨にうなだれ、風になびく、しおらしさの中に、見え隠れするしたたさがコスモスの真骨頂だ(大口記者)
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コスモス祭りにぎわう
伊那谷最大規模、200万本が咲く飯島町上の原のコスモス畑で15、16日、信州花の里いいじまコスモス祭りが開かれ、ミニコンサートや花の摘み取り、テント村などでにぎわっている。町・観光協会などでつくる実行委員会主催。
秋咲き大輪系を中心に、黄花、クリーム系、シェル咲きなど多彩な花が咲く4ヘクタールのほ場では、来場者は5本、10本と好みの花を摘み取ったり、駐車場特設ステージで繰り広げられる飯島小学校合唱部や飯島フルート教室の演奏に耳を傾け、花の中でのどかな時を過ごしていた。
また、リンゴやナシ、野菜、花など農産物、五平もち、おやき、おこわなどの農産加工品が並ぶテント村では、1点2点と飯島町の特産品を買い求めていた。
16日は午前10時30分から、アルプホルン、セントラル愛知交響楽団、飯島中学校吹奏楽部が演奏する。 -
観光協会推奨品に16品目認定
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は15日、コスモス祭りでにぎわう上の原の飯島町果樹選果場で05年度推奨品認定式を行い、新たに菓子や漬物、ジュースなど10品目を加え、10団体・個人の16品目を認定した。認定は隔年で実施。認定期間10月1日縲・7年3月31日。
高坂町長は販売者ひとり一人に認定証書を手渡し「創意工夫した商品を町の特産品として販売することで、町の活性化につながる」と期待を込めた。
新規に認定された品目と販売者は次の通り(敬称略)
▽まめずら縲・飯島町みそ加工研究会)、おやき、ごませんべい(以上ふるさとの味いいじま)、馬節(若丸)、きのこちゃん(若葉の会)、笹おこわ、凍もち、芽吹きっ子(以上農事組合法人いつわ)、手作りジャム・ジュース(フルーツ工房ピュア)、紅玉りんごジュース(竹内昭文) -
美和ダム恒久たい砂対策施設完成で式典
国土交通省三峰川総合開発工事事務所は15日、長谷村の美和ダムへの土砂流入を抑制する洪水バイパストンネルなどの恒久堆(たい)砂対策施設の完成式を美和湖上流に建設した分派堰(せき)東側の特設会場で開いた。国や県、関係市町村などから約200人が出席し、トンネルや分派堰、分派堰上流に貯水したダム湖の愛称も発表した。
洪水時に流入する土砂のうち、粗い土砂を貯砂ダムで止め、細かい土砂を分派堰でせき止めてトンネルに迂(う)回させ、直接下流に放出する全国初の施設。総事業費約170億円。01年1月に着工、4年余の歳月を経て完成した。
今年7月に試験運用を始め、ゲートやダム管理用制御装置の作動、放流量を確認。2年間は試験期間とし、分派堰の機能や土砂の移動量、下流の環境の影響などを確認していく。
愛称は、三峰総が7月から募集し、応募のあった250余から、トンネルを「三峰川バイパス」分派堰を「三峰堰」ダム湖を「長谷湖」に決定。長谷湖は石碑を建立、設置場所は検討中という。
国土交通省の清治真人技監は「美和ダムの堆積土砂をどうするか、全国的に直面した課題の一つであった。構想段階に描いたものとほぼ同じような形となり、地元住民の熱意が実を結んだ。今後は見学者も訪れると思うが、多くの人に愛される施設でありたい」とあいさつした。 -
次世代ロボット産業に活かして
諏訪メッセでインターブリッジがプレゼンコンピューター関連のベンチャー企業・インターブリッジ(本社・伊那市、丸地弘城社長)は14日、開催中の諏訪圏工業メッセでプレゼンテーションを行い、同社が開発したマイクロモーションサーバーの機能と性能を説明。「諏訪・上伊那地域に適した次世代ロボット産業を立ち上げて行くために利用して欲しい」と訴えた。諏訪東京理科大と共同開発中の2足歩行ロボットを紹介しながらの説明に、メッセを訪れた製造業関係者らが聞き入った。諏訪メッセには上伊那の40社あまりが出展しているが、プレゼンテーションを行なったのは同社のみ。
マイクロモーションサーバーは、製造設備などの中に組込み、機械を自動制御する超小型コンピューター。同社は、高価な使用料が必要な国際的大手メーカーの基本ソフトではなく、誰もが無償で使えるリナックスを使用し、独自技術を駆使して、高性能の製品を廉価で製造している。
2足歩行ロボットの試作には精密板金で南箕輪村のフジタメタルワーク、シャフト関係で伊那市のテク・ミサワも協力した。
丸地さんは「今後この地域ではロボット産業が発展すると思うが、高性能の自動制御システムを廉価で提供することは、地域への貢献になると思う」と抱負を述べた。
プレゼンを聞いた県中小企業振興公社の中原寧之アドバイザーは「最先端技術なので、利用価値を理解できる企業の方が限られる。だが、今後の上伊那のものづくりにとってとても重要な技術だ」と話した。 -
諏訪圏工業メッセ始まる
上伊那6団体・10社も出展製造業を中心に255社が集まる諏訪圏工業メッセが13日から、諏訪市の諏訪湖イベントホールで始まった。15日まで。4回目。上伊那からも、伊那市の業者などでつくるニューフロンティアin伊那や、箕輪町商工会、宮田村商工会など6つの関連団体と、独自参加の10社が参加。商工団体はそれぞれ5社ほどの共同出展が多く、総計で約40社が、自社の誇る技術と製品を展示している。
微細加工・パイプ加工・表面処理などの多ジャンルで高い水準の部品を並べた宮田村商工会、プレスと成型など複合加工部品や鋳造部品など多彩な製品を並べた飯島町商工会、切削や精密を中心にプラスチックのアイデア技術を並べたニューフロンティアin伊那窶狽ネどは、地域の特色を強調。
箕輪町は、商工会工業部会が、20センチ四方のプラケースに製品を入れた「一社逸品」シリーズを約20社陳列しているほか、組立ロボットや搬送装置関連などの企業の独自ブースを増やした。南箕輪村も商工会工業部会が、権兵衛トンネル開通に向けて村の観光案内も兼ねたブースを出しているほかに、検査機器組立てや光ファイバーの加工など特色ある企業が出展している。
企業独自のブースでは、自社の生産管理システムを他社用に適合できるようにして売り出したNEC長野や、独自のコンピュータロボット工学で3次元の形状検査機などを展示するアルゴル、諏訪東京理科大と共同開発した2足歩行ロボットを初出展したインターブリッジなど、上伊那企業は多くの注目を集めていた。
ニューフロンティアin伊那で出展したキューズの宮下久さんは「技術レベルを見ることも重要だが、部品加工業者が、自動車とか光学とか、どういうジャンルで新しい動きをしているかを知ることが重要」とメッセ参加の意義を話した。 -
どんパンの会、米粉パン給食に提供
中川村の手作りパンのグループ「どんパンの会(荒井登志子会長、10人)」は3年前から米粉パンの商品化に取り組み、今年度から中川村の3小中学校の学校給食にも提供している。
13日早朝、会員らは田島の加工施設「つくっチャオ」に集まり、中川中学校の給食に向けて、米粉パン焼きに精を出した。
グルテンを加えたパン専用の米粉百%にイースト菌を混ぜ、こねあげて、分量を測り、1つ、1つ丸く成形し、発酵させて、こんがりと焼き上げる。
米粉は発酵は1度で済み、こねて、すぐ分割、成形ができるため、効率がいい。
今回は2度目の給食への提供。初回(5月)は「冷めても、ふあふあ感があり、もっちりとした食感、ご飯のにおいがする」と好評だったとか。
また、同会は中川村産の小麦を用い、ジャガイモを生地に練りこんだ手作りの各種パンを、たじまファームと望岳荘、各種イベンドで販売。米粉パンは火、土曜日に並ぶ。 -
第5回
地域の力で発信! 宮田村のものづくり【下】13日からの諏訪圏工業メッセに出展する宮田村のものづくり企業4社に、地域ぐるみの製造業活性化の課題と展望を話し合ってもらった。その後編。
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共進住建シックハウス対策室
スーパーセラミックサウナ「虎杖(こじょう)」完成箕輪町中原の抗酸化工法代理店、共進住建シックハウス対策室(松沢一弘代表)に14日、県内初の抗酸化工法による体験用スーパーセラミックサウナ「虎杖(こじょう)」が完成する。
北海道で研究開発された還元復活型抗酸化低温サウナ。木造建築で、床に特殊な抗酸化のセラミックタイルを敷き詰めている。室温42-43度、床の温度50度前後。パジャマなどの浴衣を着用し、床に敷いたバスタオルの上に仰向けに寝るサウナ。低温なので幼児から高齢者まで利用できるのが特徴。
営業しているのは北海道に2カ所、体験用は全国に建設中も含め6縲・カ所のみ。松沢代表は「血流障害、免疫障害、美容、老化予防などにお試しください」と話している。
1回の時間は20-30分。定員2、3人。体験希望者は汗取り用パジャマ(純綿がよい)、肩から足までカバーするバスタオルと普通のタオル1本を持参。レンタルもある。
完全予約制。電話予約(TEL79・8774)は午前9時-正午。体験時間は午前10時-午後4時。料金300円(水道光熱費、諸経費)。浴衣レンタル500円。定休日は日曜・祝日。 -
第5回 地域の力で発信! 宮田村のものづくり【上】
13日から諏訪市の諏訪湖イベントホールで諏訪圏工業メッセが始まる。出展企業255社、地方では最大級のこのメッセに、上伊那からも、伊那市・箕輪町・南箕輪村・宮田村・飯島町・辰野町の商工団体や複数の企業が参加する。
宮田村商工会は、工業部会に加盟する4社が共同出展。部会としての出展は、2月に東京都新宿区で開催のテクノメッセ、6月に東京都お台場で開催の全国機械要素展に続いて05年だけで3回目だ。
大手メーカーがコストの削減を求めて生産拠点を海外にシフトする中で、部品製造を中心とした地方のものづくり企業には、新しい取引先を独自に開拓することが問われている。宮田村商工会の動きは、これを地域の力で進めていくためのものだといえよう。
もちろん、伊那市・駒ヶ根市・箕輪町など上伊那の他の市町村でも同様の動きが見られるが、展示会用の専門ブース製作への力の入れようなどからすると、宮田村の企業の結束が一歩抜き出ているようにも見受けられる。
力を合わせて企業展・工業メッセに出展する意図とメリットはどのようなところにあるか? 地域のものづくりに問われているものはなにか?-諏訪圏工業メッセに出展する宮田村の4社の社長に語り合ってもらった。 -
電子おもちゃ製作教室
9日まで開催された駒ケ根商工まつりの最終日、小学生を対象に駒ケ根工業高校の生徒が指導する「電子おもちゃ製作教室」が駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。午前・午後の2回開かれた教室はいずれも定員を超える20人以上が参加するなど大好評だった。
小学生らが作ったのはマイコンを使った「電子占い機」。完成品は大きさが手のひらに乗るコンパクトサイズながら、製作課程ではコンデンサや抵抗など十数個の部品をはんだ付けするなど、低学年にはかなり難しい作業が必要。参加した小学生は高校生のお兄さんたちにはんだごての使い方や組み立ての仕方などをやさしく教えてもらいながら、占い機の製作に真剣な表情で取り組んでいた=写真。 -
グリーン調達講演会
企業の連携により地元産業を活性化させようと駒ケ根市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根は7日、キヤノングローバル環境推進本部環境技術開発部長の秋野正二さんを講師に招いて「グリーン調達とは窶買Lヤノンの取り組みについて」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業の社員ら約40人が集まり、先進企業の環境への取り組みを学ぼうと真剣な表情で講演に耳を傾けた=写真。
秋野さんは世界規模で展開するキヤノンのリサイクル体制や原材料の見直しによる省資源化、生産方式の変更などの事例を紹介し「環境活動は企業発展の必須要素であり、利益の確保、従業員の幸福も同時に実現するものだ」と結論付けた。
参加者らは「さすが大企業だ」「うちも何とかできることから始めなければ」などとささやき合いながら説明を聞いていた。
◎グリーン調達 企業などが生産活動に必要な原料、資材などを調達する際、環境への負荷ができるだけ小さいものを選ぶこと。 -
楽しんで飼育技術習得
中川村片桐のサンアリーナで9日、第2回日本みつばち祭りがあり、南は九州、北は福島など全国から800人の愛好者が集まり、蜜のしぼり方やハチの移し方などの講習で、日本ミツバチの飼育技術を高めた。信州日本みつばちの会(富永朝和会長)主催。
開会式で、富永会長は「せっかくの機会、役立つことを1つでも身に付けて欲しい。祭りが楽しく有意義なものとなるように、みんなで盛り上げて」と呼びかけた。
引き続き、5会場に分かれ、日本ミツバチの巣を使って、縦巣や横巣、網を使った蜂の移動の仕方、蜜のしぼり方、冬越し準備と砂糖水の給餌方法など各種講習を行った。
この中で、縦巣の移し方会場では「2つの巣をピッタリくっ付け、し切りの板を抜き、周りを棒でたたくと、その振動でハチは新しい巣に移動する」と説明した。
また、蜜のしぼり方コーナーでは、庖丁やナイフを使い、1段ずつはがしていく方法を伝授した。
このほか、後藤監督撮影によるビデオの「富永流・養蜂」の試写会もあった。
会場では会員が独自に開発した縦巣、横巣、巣掃除用具など各種養蜂器具の販売、伊那谷特産の野菜や果物、地元企業によるみつばち関連商品の販売もあり、来場者は1点、2点と買い求めていた。 -
商工まつり
駒ケ根商工会議所と駒ケ根市が主催する第49回駒ケ根商工まつりが8日始まった。企業など36団体が商工会館や駅前ビル・アルパなどにブースを出展してそれぞれの製品や技術などをアピールするほか、木工教室や紙飛行機づくり、宝投げなど、多彩なイベントが9日まで行われる。
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)が千本限定で販売する純米酒「純駒」(じゅんこま)の試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで行われている。試飲した男性は「すっきりしていて飲みやすいね」と早速1本買い求めていた。「純駒」は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。
駒ケ根工業高校は駅前ビル・アルパにブースを設け、生徒の作品や学習成果などをまとめたパネルなどを展示しているほか、生徒が指導する紙飛行機づくりや電子おもちゃづくり教室などを開いた。会場の一角には駒工存続を求める署名用紙も用意されている。
陶器、木工、彫金など、手づくりの工芸品を集めた「クラフトinこまがね」、青年海外協力隊40周年記念「こまがね国際広場」も銀座通りなどで同時開催している。 -
箕輪町商工会会費審議会
商工会長が白紙諮問箕輪町商工会は7日、「適正な会費の徴収」を目指し、第1回会費審議会を商工会館で開いた。小林紀玄会長が委員14人を委嘱し、会費について「白紙諮問」した。
小林会長は、「会費については平成になってから何度か検討したが、具体的にならなかった」とし、「審議会に白紙諮問し、今後の運営と将来のあるべき姿を審議いただく。会員の信頼と協力を得るため、適正な会費の徴収を06年度の会費にぜひ反映できるようお願いする」と話した。
審議会は商工会員12人、知識経験者2人で構成。審議会長は有賀文男さん(ニチノウ食品)、職務代理者は北原明さん(江戸銀)。諮問に応じて▽予算に占める会費の適性化▽会費基準の適正化▽会費算定基礎の適正化-などを審議する。任期は2年。
会費についてはこれまで、95年度に「商工会チャレンジ21行動計画書」第1期(96-98年度)で会費賦課基準の見直しを決め、検討と実施を98年度とし、98年に会費賦課基準見直し委員会を組織。基準表のランクを改正し99年4月から適用とする検討結果を報告しているが、ランクを細分化して調整処理に留まっているという。
04年4月の理事会で見直しの話があり、5月に研究の委員会を設立。必要に応じて会長が審議会を設けるとし、今回設置した。
この日は、商工会の現状と会費について説明を受けた。「会費についてはきちっと説明がつくほうがいい」との意見もあり、今後実態を見ながら検討を重ねる。 -
スタンプラリーで老舗を再発見
伊那市の商店街活性化イベント実行委員会(吉瀬文男会長)は20日から、商店街の魅力を再発見する「街中探検隊」スタンプラリーを展開する。11月20日まで。
スタンプラリーは昨年、通り町、坂下、八幡町で取り組み、本年は西町を加えた。物品販売、飲食店など山寺窶柏シ町(ハロウィンのある八幡町除く)の264店が協力する。
参加店で1千円以上の買い物や飲食などをすると、1店につきスタンプ1つを押印。さらに、その店の創業年を記入し、5店舗を回る。スタンプ5つを集めると、500円の買い物券として参加店で使うことができる。一人何口でも応募可。
創業年をすべて答えた人の中から、抽選でリンゴ1箱が当たるWチャンスもある。
吉瀬会長は「旧国道沿いの歴史ある店を知って、愛着を持ってもらいたい」と家族や仲間などでの参加を呼びかけ「店舗側も創業を振り返ることで、不況を乗り切るきっかけにしたい」と話した。
スタンプラリーの台紙は、各参加店にあるほか、市内には折込で配る。
期間中、協賛イベントとして八幡町の「ハロウィン」(29日)、「いなっせオープン2周年記念」(29日縲・、西町のえびす講(11月19・20日)などもあり、商店街の相乗効果をねらう。 -
伊那総合物産展示会&商工祭
第57回伊那総合物産展示会&商工祭が8、9日、伊那商工会館で開かれている。建設・工業・商業・情報通信関連など約70企業が出展。製品や技術を紹介し、テーマ「経営革新」のヒントになるような内容が組まれる。伊那商工会議所・市主催、伊那毎日新聞社など後援。
展示は、各社が製造している工業製品・技術の実物、デジタル放送・インターネット関連商品などが並び、熱心に見入る人の姿が目立った。また、創業・経営革新など経営に関する無料の個別相談会も設けた。
屋外テントでは、五平もち、静岡県下田市のひもの、地元産農産物などを販売。地元の農産物を使った商工祭限定のローメン、手作りギョウザも登場し、人気を集めた。
そのほか、液晶テレビなど豪華賞品が当たる青年部恒例の100円くじなど多彩なイベントが展開された。
駐車場は商工会館東側150台分。
9日は午前10時から4時まで。イベントは「ローメンの早食い大会」(開始時刻午前11時半・午後1時半)、アニメキャラクター「NARUTO窶買iルト」ショー(午前10時半・午後2時半)、はしご車などが並ぶちびっ子体験コーナー(午前10時)、汁粉サービス(先着順)などがある。 -
宮田村内企業の外国人研修生新たに4人が来日
宮田村商工会の外国人研修生受け入れ事業で、今月新たに4人の研修生が中国から来日。2つの企業に分かれて働いている。8日は日本語教室の開講式があり、語学の勉強も始まった。
4人は大連市の20歳代の女性たちで、野溝製作所、万里プランニングの2社で3年間研修を積む。
式では受け入れ企業でつくる「外国人研修生受け入れ協議会」の原田和愛会長や前林善一商工会長らが出席。
両会長らは「日本に来てまだ1週間。これからは日本語の勉強も始まるが、健康には気をつけて日本の文化、そして仕事をしっかりと学んでください」と激励した。
研修生たちはハッキリとした日本語であいさつ。年齢や趣味などを披露した。
同事業は01年から始まり、商工会員の8社が参加。大連市の意欲ある若者を面接で選び、現在は56人が各企業で働きながら技術をみがいている。
日本の文化を学ぶことも研修の一環。専門のスタッフをつけて来日後3カ月間は語学の研修も積む。
この日は6月に来日した9人の日本語教室修了式も行なわれた。原田さんや前林さんらは「日本語を習得することは、仕事を早く覚えることにもつながる」と呼びかけていた。 -
個性あるウイスキーの味を楽しんで欲しい
伊那市 カフェ・カフカ店主 有賀正臣さん(32)シックなドアを開ける。抑えた照明の中に、ゆっくりジャズの流れる静かな空間が広がる。
カフカ。この店で、洋酒の棚を背にカウンターに立つ。開店5年。洋酒と簡単なつまみだけのカフェ。メニューはない。
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好きだというウイスキーは常時30種類近くが並ぶ。お勧めは、スコットランドのスカイ島で作られるタリスカーという銘柄。麦芽を燻す時につくすピート香(スモーキーフレーバー)とヨード香(アルコール成分の発する香り)とのバランスが良いという。
次はアイラ島で作られるラガブーリン。16年間も熟成させたもので、スモーキーフレーバーが口の中に広がる個性ある酒だ。
ニッカが誇る樽出しモルト、シングルカスクも「これが日本で作られたのかと思うほど」の味わいだという。
ウイスキーに関しては銘柄を指定しなくても、「こんな味」と言ってくれれば、辛口・甘口・クセの強いものなどをチョイスしてくれるという。もちろん、ソルティドッグやジントニックなどのスタンダードカクテルはすべて提供する。
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客は30代中頃を中心に様々な老若男女。「お酒へのこだわりを中心にするよりも、お客さんとの会話を大切にしたい」という気持ちもあり、努めてカウンターで話をするが、店の雰囲気からして、一人または二人連れの静かに話す客が多いという。
修業時代の東京の店に比べれば、一人で来店する若い女性客が多い。東京のカフェは忙しくてバーテンダーが若い女性とゆっくり話す機会が少ない。伊那では、酒の話や世間話をする機会が多く、女性一人でも入りやすいのではないか、と見ている。
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伊那市出身。高校時代からイタリアの田舎風レストラン・トラットリアを持つことが夢だった。だが周囲は反対。ならば、実際の現場で修業するしかないと、20歳で東京西麻布の著名なカフェに飛び込んだ。カクテルの作り方、シェーカーの振り方……何ひとつ教えてくれない。「見て盗め」といわれる世界で勉強した。その後、イタリア料理のコック修業もした。
「店を持つためには、まず利益率の高いお酒を覚えて、次に料理の腕を磨く」。最初からそう考えて行動した確信犯だ。
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夢は当然、トラットリアを開くこと。カフカを5年間切り盛りしたが、「年上のお客さんが多く、お話の相手をできるほど人生経験がない。もっと勉強しなければ」と話す。
9日には、開店5周年を記念して、居酒屋の地球屋レノンとともにブルースの屋外コンサートを開く。伊那市西春近の知立市野外センターで午前10時開場。
「お客さんに日頃のお礼をし、新しい出会いができれば……」
夢の実現に向けた次の一歩が始まる。
(毛賀沢明宏) -
フェアトレード&エコロジー地球屋
作った人の暮らしが見える買物、フェア・トレード&エコロジー地球屋が16日まで、飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で開かれている。時間は午前10時-午後5時。
秋、冬新作の手織りのスカーフ、手編みの帽子、手袋、ベスト、フェルトのスリッパなどの小物。草木染めのハンカチ、バック類など伝統色あふれる雑貨、アクセサリーのほか、布ナプキンや石けんみつろうキャドルなどエコグッズがずらり。
食品ではオリビアのカカオ豆を使ったチョコレート、無農薬コーヒー、紅茶、砂糖、スリランカのカレースパイスなど多彩。
フェア・トレードとは、発展途上国の生産者を経済的に支援し、安心して働ける場を作り、貧困から抜け出す手助けをする活動。 -
宮田村土地開発公社が住宅分譲地の価格引き下げ
宮田村土地開発公社は10月から、売れ残っている全ての住宅分譲地の価格を引き下げた。17区画で1%から5・9%の値下げ。一部の区画で価格変更を行なった前例はあるが、一斉の見直しは初めて。金利負担の軽減のほか、村が掲げる「人口1万人施策」を見据えて早期完売を目指す。
「00年以降、公示価格は下落が続いており、それにあわせて価格を見直した」と同公社。県のホームページに分譲情報を初めて掲載するなど、積極的な売り込みも行なう。
99年から03年までに造成した河原町、大久保など7カ所の住宅地で、売れ残り年数や周辺整備費用などを勘案して、各区画ごと値下げ率を設定した。
5・9%と最も引き下げたのは中越区の西原住宅地の1区画。
同公社は1980年代から宅地造成を進め、現在までに360区画を整備。99年以前の宅地は全て完売している。
売れ残っている住宅分譲地を全て販売すると、約1億5千万円に及ぶ。公社が抱える借入金約12億円のの1割に満たないが「宅地以外の必要な土地も所有している」と同公社は説明する。
04年以降住宅分譲地の造成は凍結しているが、村は人口1万人を目指しており、宅地造成は今後も進めたい考え。売れ残りを売却し、新規分譲の開発に着手したい考えだ。 -
求職者対象の就職面接会
求職者を対象にした上伊那地域就職面接会が6日、伊那市のプリエ・キャスレードであった。製造業を中心に28社が参加、就職者106人が会場を訪れた。
就職面接会は伊那公共職業安定所、県、県地域労使就職支援機構の共催で、就職希望者の就職促進、企業の人材確保が目的。
参加企業は製造業のほか、福祉、サービス業、建設業など。伊那技術専門学校や、県の農林業などの相談コーナーも設けた。
参加者は若者の姿が目立ち、希望する各企業担当者から個別に企業概要などの説明を受けた。
8月の月間有効求人倍率は1・28倍。職安によると、企業側は即戦力や有資格者を求める傾向が強く、求職者は職種を選ぶことから、マッチングはなかなか難しいという。
求職者らを対象にした就職面接会は来年2月にも予定している。 -
みはらしの湯で200万人達成クイズを実施
入場者数200万人達成を目前にひかえ、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は13日までの間、達成日を入浴客に予測してもらうクイズを実施している。
今年は夏、前半の入場者が少なかったため「達成は11月ころ」と予想していたが、盆のにぎわいで、予想より早く達成する見込みとなった。
10月3日現在で、来場者は199万1955人。同施設の利用者は、1日あたり600人前後だという。
見事達成日を当てた人には、羽広荘宿泊ペア券と、とれたて市場の野菜、みはらしの湯の6回分の入浴券、みはらしいちごワインを贈る。
唐澤壽男支配人は「今日まで多くのみなさんに利用してもらってきた。今後も多くの人に利用してもらいたい」と話していた。
200万人目の入場者にも、クイズ正解者と同様の景品を贈呈する。