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花桃初めて開花、街道を彩る
桃(もも)の花咲く花街道を夢見て、中川村の大草活性化推進委員会「大草夢クラブ」が昨年春、植樹した花桃が今春、初めての花をつけ、優しい花が街道を彩っている。
同クラブは昨年3月下旬、委員や地区有志ら30人余が中組から美里まで延長500メートルに、60本の花桃の苗木を植えた。
苗は接ぎ木3年生、高さ約2・5メートル。「地域・自然再発見」をテーマに、村の補助を受け、植栽し、同委員会で管理している。
花桃の種類は、赤、ピンク、白、絞りと咲き分ける「源平」で、今年は圧倒的に白花が多い。 -
駅前周辺整備で研究会設置へ
宮田村のJR宮田駅前周辺の整備活性化で、具体的に議論を進めていこうと研究会を設置することになった。9日夜開いた周辺住民の懇談会で承認。当初は地権者、住民、村の代表者で構成し、段階に応じて規模を拡大したり、専門家などの助言、参加も仰ぐ考えだ。
村は昨年末から関係する住民を対象に懇談会を開いてきたが、この日は住民側からも「より具体的に研究を進めていく必要がある」と意見が出された。
今後早期に発足する予定。同規模の駅前再開発や中心市街地活性化の先進例から学んだり、補助を受けるための対策など、より具体的な検討を進める。
懇談では「先進的にやっている所を視察してみては」「商業に重きを置くのではなく、人口増を主眼に活性化を考えてみては」などの意見も。
出席者は研究会発足を歓迎し「事業化できるよう、研究を進めていきたい」など前向きな声が聞かれた。
同駅前は空洞化が進み、空き家、空き地が目立つ状態に。防災上の課題も浮上するなど、数十年に渡って駅前整備は村の懸案となっている。 -
信州大学農学部の食料保健機能開発研究センターまもなくオープン
21世紀の食品機能開発の拠点に竏窒ニ、信州大学農学部が準備を進めてきた食料保健機能開発研究センターがまもなくオープンする。センターは産学官連携や技術相談の窓口的役割を担う。機能性食品の研究開発を進めたいと考える企業の依頼や相談を受け付け、それぞれに応じた実験・共同開発を進める。大掛かりな機器を持ちにくい中小企業でも、高度な研究が実現できる一方、大学としては新たな研究課題を見出す場となることを期待している。最終的には収益性のあるものにつなげることを目指す。
センターの開設に当たり同学部は、学部棟内の一画を改築。これまで散在していた機器を集約し、最先端の分析機器なども導入した。また、企業の研究者に貸し出せるオープンラボも設けた。
開発研究部門で主に大学側主体の研究を進め、産学連携受託部門で外部主体の研究に取り組む。センターに携わるのは機能性食品開発に強い教授陣が中心だが、医学部教授も兼任で加わることとなっている。
開設はまもなくだが、すでに地元の企業から依頼のあった4、5件が同センターの事業として進めることになっており、今後もさまざまな依頼・相談を受け付けていきたいとしている。
受託分析などの問い合わせは(TEL77・1518)、産学 -
芋焼酎「伊那八峰(仮称)」打ち合わせ会
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上伊那8市町村がその地域のサツマイモを使い、それぞれオリジナルの芋焼酎を製品化する-。芋焼酎の原料、サツマイモの苗の植え付けを前に、生産者や製造者、販売者が集まり、芋焼酎「伊那八峰(仮称)」の打ち合わせ会を6日夜、飯島町内で行った=写真。今年度は7市町村で芋焼酎用サツマイモ「黄金千貫」を5・9ヘクタール、11万8千本を植え付ける計画。
南箕輪村を除く7市町村の生産農家や喜久水酒造、県酒販店代表ら30人余が集まり、芋生産の取り組みを確認し、生産上の留意点の説明を受けた。
06年は各市町村の住民が自ら合併、自立を選択した初年度。この記念すべき年に地域特産品開発の一環として、芋焼酎の原料、サツマイモの栽培から芋焼酎の製品化、販売まで、上伊那地区全体で計画しようと、飯島町の池上明さん(池上酒店主)らが呼び掛けた。
池上さんは「地域の休耕田を有効活用し、特産品になりうる商品を生産者、製造者、販売者の顔が見えるという安心感を根底に共に作り上げよう」と趣旨に触れてあいさつ。
上伊那農業改良普及センターの田中敬志さんが苗の植え付けから管理、病虫害対策などを説明した。
また、喜久水酒造の下沢政弥専務は「1キロ50円で全量買上げる」と価格提示した。
飯島町の植え付けは6月4日から、7日は飯島小学校1年生も植え付けを手伝う。 -
第12回CALPISこどもの日全国少年野球教室
講師に日本プロ野球ОB13人を迎えた第12回CALPIS子どもの日全国少年野球教室が5日、駒ケ根市南割のアルプス球場であった。全国野球振興会(日本プロ野球ОBクラブ)主催、伊南防火管理協会が設立30周年記念事業、駒ケ根市少年公式野球連盟30周年プレイベントとして招へいした。
野球教室は「子どもの日」の5日、全国47都道府県で開催、1万4千人の野球少年が参加。長野県会場には、地元駒ケ根市出身の内野手、川島正幸さん(ロッテ)をはじめ、投手陣は森中千香良さん(南海)吉沢勝さん(巨人)、捕手は堀場秀孝さん(広島)、桃井進さん(ロッテ)、内野手の大島郁将さん(阪急)、外野手の征矢高行さん(巨人)、町田行彦さん(国鉄)、審判、トレーニングコーチら長野県出身のプロで活躍したОBら13人が派遣され、伊南地区の小中学生ら250人が直接指導を受けた。
開会式で、吉沢勝さんが「この教室で技術の向上のみならず、仲間意識やスポーツマンシップを育み、将来を担う子どもたちが心身共に健やかに成長するように」と趣旨に触れて主催者あいさつ。
準備体操やグランドを走ってウォーミングアップした後、早速、キャッチボール。
講師らは「早いボールでランナーをさし、出塁を阻止するためには、キャッチボールの練習が大切」゜「投手や外野手は強いボールが投げられるように、内野手はとり易いように、気持ちを込めて投げて」-など各ポジション別に指導し、ひとり一人のフォームも点検し、アドバイスした。
最後に、バッテング指導も行い、伊南の野球少年にとって最良の1日を締めくくった。 -
「2006大道芸フェスタ」 伊那市に芸人大集合
「子供の日」の5日、伊那市の中心商店街(通り町3丁目竏樗ェ幡町)で「2006大道芸フェスタin伊那」があった。地元のバルーンドリーマー・ゴンベエワールドなどの大道芸人たちが、家族連れなど多くの人を楽しませた。市商店街活性化イベント委員会の主催。
フェスタは新市誕生と権兵衛トンネル開通を記念し、恒例の「こどもの日歩行者天国」の内容を組み直したイベント。正午から約4時間、歩行者天国となった全長約800メートルの同商店街の各所で、ジャグリングやアクションスタント、民俗芸能など8人(団体)のステージが次々と披露された。
それぞれの場所では、大道芸人の回りに魅了された約30人の群集の輪ができた。高さ約2メートルの一輪車に乗って火のついたバトンを回すジャグリングや、河童(かっぱ)に扮したこっけいな舞踏、模造刀を使ったチャンバラなどの芸に観衆は大きな拍手を贈った。
各商店街では輪投げやヨーヨーつり、消防車展示などもあり、八幡町実業団協同組合は鉄道模型の運転会を企画。収集歴40年の尾崎晃一理事長(64)所有の「HOゲージ」20数両が青空の下で披露された。中には1983年に廃車となった飯田線の旧車両もあり「懐かしい」と周りを和ませた。
宮田村の酒井徹さん(35)は息子2人と妻の4人家族で休日を楽しんだ。「子どもたちは大道芸のお手玉を見て喜んでいた。身近な場所でゴールデンウィークを満喫できてよかった」と笑顔だった。 -
大芝高原味工房4周年記念セール
南箕輪村大芝公園内の「森のプチキッチン大芝高原味工房」は1日から、4周年記念セールをしている。朝から切れ間なく客が訪れ、にぎわっている。
初日は甘酒無料サービスがあり、特価の「おばちゃん味噌」がよく売れた。甘酒サービスは2日もある。
記念の初企画は、手作りジェラート回数券(11枚つづり)2500円の購入者に、もう1枚プレゼント。7日まで。おばちゃん味噌1キロ入りは7日まで700円を500円で販売。行者にんにくしょうゆ漬け100グラム入り350円は数に限りがある。
営業時間は午前10時から午後5時まで。木曜定休だが4日は営業する。 -
キャンプファームいなかの風がオープン
飯島町の辰巳屋建設(小林豊美社長)が日曽利耕地に整備、運営するほんもの体験オートキャンプ場「キャンプファームいなかの風」が29日オープンした。
中央アルプスの峰々を一望する管理棟前で、約80人が見守る中、小林社長ら関係者がテープカット、地元の米沢きよ子さんが揮ごうした看板の除幕を行い、開場を祝い、多くの利用を願った。
里山に残された棚田の形状のままに整備したオートキャンプサイトや木の香香る展望露天風呂、快適なトイレ棟や炊事棟、「自然」「生き物」「農業」など里山の暮らしが体験できる田や果樹園、林、ビオトープなど整備し、多彩な体験メニューを用意した。
式で、小林社長は「新分野を模索する中で、社員の提案を受け計画し、地権者や日曽利耕地のみなさんの賛同を得て、今年1月着工した」と経過に触れ「昔ながらの棚田の自然環境を守り、来場者が信州の自然を満喫でき、地元に貢献できるように事業を成功させたい」と述べ、関係者の協力を求めた。
施設面積は約8万平方メートル。主な施設はオートキャンプサイト24区画(内常設テントサイト3区画)。管理棟、炊事2カ所、水洗トイレ3カ所、展望露天風呂、ドラム缶風呂、ドッグラン、野菜畑、体験水田、体験果樹園、ビオトープ、クワガタの森、イベント広場、ちびっこオフロードコース、MTVコース、トレッキングコース-など。
連休中の予約状況は3日以外は余裕がある。
詳細、申し込みは(TEL86・6655) -
御座松キャンプ場にモミジ50本を植栽
飯島町の植栽ボランティアの会(中村満夫会長)は23日、約40人が参加し、御座松キャンプ場に、3年生モミジ50本を植え付けた。 トンガやスコップを手に集まった参加者を前に、中村会長は「よく育つように、愛情を込めて植えよう」と呼び掛け、作業に取り掛かった。
植え穴の石を取り除き、土や肥料を入れ、支柱をさし、モミジを浅く植えて、土をかぶせ、最後に苗木を支柱に固定させるなど一連の作業を協力し合って手際よく進めた。
初めて植栽活動に参加した高坂芳江さん(追引)は「成長が楽しみ、子どもと一緒に見に来ます」と話していた。 -
科学技術分野の文部科学大臣表彰の小島治雄さん(64
温度管理に関わる改良で、味噌業界で2人目
飯島町田切のひかり味噌飯島グリーン工場の小島治雄さん(64)=中川村=は「特殊味噌加工工程における温度管理に関わる改良」で、科学大臣技術分野の文部科学大臣表彰を受賞、20日、松本合同庁舎で伝達された。県内は16人、味噌業界では全国で1人。
小島さんは「大豆処理グループ4人が協力し合い品質改善に取り組み、研究、工夫したことが認められた」と喜ぶ。
小島さんをリーダーとする大豆処理グループの創意工夫の内容は、一般の味噌では蒸煮した大豆・麹(こうじ)食塩を混合するし込み時は、冷却機で冷やし品温を26縲・0度にしているが、特殊味噌(西京味噌)の適温は50縲・5度。冷却機を止めても、自然冷却で35度まで下がってしまう。そこで、冷却機を改良し、冷風でなく、生蒸気を送り込むことで、適温が確保できた。
この改良により、効果金額は700万円余に上り、加えて、労働安全確保の視点からも効果が認められた。 -
黄綬褒章(業務精励)受章 芦部弘さん(74)
重要文化財の旧竹村家の復元に伴ってすべての建具の製作を手掛けたほか、県宝の宮田宿旧本陣新井家、飯島陣屋など多くの文化財復元にも携わってその腕をいかんなく振るってきた。
飯島町で6人きょうだいの二男に生まれた。物作りの道を志すきっかけとなったのは小学生の時。工作の時間に作った本立ての出来を先生がたいそう褒めてくれた。
「勉強で褒められたことはなかったからね。うれしかったよ。それからだね、物作りに興味を持ち出したのは」
その後進んだ飯島青年学校でもわらの雪靴やぞうり、みの作りなどに抜きん出た才を発揮した。「やっぱりね、一生懸命やれば何とかなる、きちんとやれば満足できる答えが出てくる竏秩Bそんなところが物作りのいいところじゃないかな」
青年学校を卒業後、赤穂町の建具店に弟子入りした。「実はね、建具職人になろうと思ったわけじゃないんだ。古くなった自宅の修理をしたいと思っただけなんだよ。しかしそこの親方が本当に良い人でね。当時の職人にしては珍しいほど丁寧に教えてくれた。教えることには厳しかったが、基本の大切さをしっかり叩き込まれたおかげで今の自分があると感謝しているよ」
4年の修行の後、家具店の職人を経て24歳で独立。芦部建具店を起こした。その後、より多くの仕事を求めて飯島から現在の地に工場を移した。
「あのころは本当に一生懸命だった。注文が来れば大みそかも正月もなかったよ。苦労だったのは期日までに納めること。建具屋の仕事ってのはいつも決まって一番最後だからね」
まじめな人柄と確かな仕事があちこちで評判を呼び、仕事は順調に発展。卓越技能者として県知事(98年)厚生労働大臣(02年)の表彰なども受けた。
一方で上伊那、県の建具協同組合で理事や相談役などを歴任する中で後進の指導にも力を尽くしてきた。
◇ ◇
「ありがたいことだ。幸せだね。罰が当たらないかと思うくらいだよ。体に悪いところはどこもないし、孫にも恵まれてね。息子も跡を継いでくれるようだから何も言うことはない」 -
駒ケ根市にバイオ企業立地 調印
がんや心筋梗塞(こうそく)の研究用試薬の研究開発などを行うACTGen=アクトジェン(本社名古屋市中区、林通宏代表取締役)は駒ケ根市赤穂、南の原工業団地内の丸信工業の空き工場を借りて業務を始めることを決め27日、駒ケ根市役所で賃借契約書に調印した。8月に業務を始める予定。林代表取締役は「素晴らしい環境の中で新たに研究所を開設できることになってうれしい。患者のために一日も早く新しい薬を開発したい」と述べた。
同社は伊那市手良に研究所がある医学生物学研究所などのグループ会社として05年11月に設立された。当面、従業員6人で製薬企業向けの試薬の研究、開発を行い、順次新規従業員を採用して業務を拡大する計画。1年後をめどに本社を名古屋市から移転し、09年度には売上5億円を目指す。今回研究所として契約したのは工場2階部分の約650平方メートルだが、林取締役は、今後1階部分の賃借も考えたい竏窒ニしている。 -
フクロヤ家具総合センターが箕輪町にベンチなど寄贈
箕輪町木下のフクロヤ家具総合センター(唐沢修一社長)は今年創業50周年を迎え、地域への感謝の気持ちを込めて25日、箕輪町に木製ベンチなどを寄贈した。
寄贈品は子どもから高齢者までが利用できるものを考え、木製ベンチ1基、A4版ファイルを収納できるスチールキャビネット2種類11台、杖を使う人が庁舎内で利用できる歩行補助カー1台。
木製ベンチは子どもや高齢者が座りやすいように座を低くしたオリジナル。庁舎1階ロビーに置く。キャビネットは小・中学校6校で各1台、残り5台は庁舎で使う。歩行補助カーは書類や杖が収納できる特別仕様。自由に使えるようロビーに置く。
「地域の皆さんに支えられて50年を迎えることができたので地域に恩返しをしたい。皆さんに使っていただきたい」と唐沢社長。平沢豊満町長は、「大切に使わせていただく。これを節目にまたがんばって」と感謝した。 -
無暖房住宅
##(見出し(1))
記者室大口無暖房
##(見出し(2))
今年の冬ほど、灯油やガソリン価格にピリピリした年は無かった。毎月のように2円3円と値上がりし天井知らず。寒い信州で暖房なしで暮らせたらどんなに、家計が助かるだろうか。そんな夢みたいな住宅が実現する▼先日、井坪建設の伊那谷初、無暖房、低燃費住宅の安全祈願祭を取材した。35センチの厚さの発泡スチロール板で壁や床、屋根を丸ごと包み、開口部は2重サッシにするなど、徹底した高断熱、高気密仕様。信大構内に設置した実験棟の実証実験や、空調メーカーでのシュミレーション結果を受けての初の施工例▼世界規模で地球温暖化や環境問題への早期対応が叫ばれる中、無暖房・低燃費住宅は21世紀住宅の1つの方向軸ではないかと思った(大口記者) -
地域にも愛される観光ホテルに
会社幹部と住民サポーターが懇談宮田観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化の課題を抱える宮田村の第3セクター・宮田観光開発の幹部と、同社の社外モニター機関「サポーター会」が26日、地域に根ざしたより良い観光施設を目指して懇談した。サービス向上、柔軟な商品設定などを求めてサポーター会は9項目を提言。会社側は善処する方針を示し、新たな誘客の手段として、朝市の開催なども検討していると説明した。
会社側から清水忠夫社長と2人の常勤取締役のほか、実務の幹部3人が出席。赤羽正リーダーら3人のサポーター会メンバーが提言内容を説明した。
宴会や冠婚葬祭など割安感のある商品設定や、きめ細かな客への対応で地元にも愛されるホテル運営を要望。
清水社長は「低料金でもサービスを落とさず、地元に多く利用してもらえる施設に生まれ変わる」と答えた。
小田切英夫専務は、マレットゴルフ大会と食事、入浴をパックにした新商品を5月から始めると紹介。
地元農家の協力を受け、ホテル前で朝市を開催する計画も示し「地元に愛され、さらにお金をかけなくてもできる施設づくりを進めたい」と話した。
接客や宣伝広報のあり方、施設内の備品、消耗品改善など、突っ込んだ内容も議論。取締役が退席し、サポーター会と幹部社員が懇談する場面もあり、現場の生の声も聞いた。
サポーター会は経営に地域の声を反映させようと、村民5人を同社が指名して発足。意見や要望は随時、観光開発に吸い上げていく考えで、今回が昨年末の発足後初めての提言、懇談となった。 -
母の日に向け、カラー出荷始まる
中川村葛島の富永園芸(富永宏克代表)は、「母の日(5月14日)」に向け、贈答用の鉢花「カラー」の出荷が4月下旬から始まった。最盛期は5月7日前後で、黄色とピンク約1万鉢が関東、中部に向け出荷されている。
同園はカリフォルニア産の球根を年末に、4-5号鉢に1、2球植付け、2-3輪咲いた鉢を選び、透明紙を巻いて出荷している。
カラー栽培10数年目という富永さんは「カラーは花持ちも良く、高級感もあり、母の日ギフトに最適」と話していた。 -
稲荷例祭と花見
駒ケ根市赤穂から飯島町赤坂に全面移転した井坪建設(井坪義幸社長)は22日、高坂町長、大沢教育長をはじめ、社員や協力会の家族ら約70人を招き、新社屋の披露に合わせ、敷地内にある赤坂稲荷例大祭と花見を行った。
同社は旧下平製作所長野工場を買取、昨年末から、工場の大規模改修を行い、10日までに、断熱パネル製造、プレカット生産ラインなど主要生産部門と事務部門を合わせ移転し、稼働開始した。
稲荷神社の前で、茅野宮司が神事を行い、社業の進展を祈願した後、井坪社長は「赤坂に新しい拠点を得て、世界に羽ばたく井坪建設を目指したい」とあいさつ。
高坂町長は「県下屈指の井坪建設が立地し、全世界に向け事業展開を図ることはまことに喜ばしく、町としても、出来る限り協力したい」と述べ、立地を歓迎した。
この後、旧下平製作所時代に植栽した樹齢約60年、満開の染井吉野の下で、花を眺め、バーベーキューを楽しんだ。 -
夢の無暖房・低燃費住宅第1号が着工
井坪建設(本社・飯島町)は伊那谷初の無暖房・低燃費住宅第1号を駒ケ根市福岡のモデル地区で24日着工した。
この住宅は壁面30センチ、床下35センチ、屋根35センチの厚さの発泡スチロール板を敷き詰め、開口部はペア樹脂サッシをはめ込んだ高断熱、高気密仕様。
同社は信州大学の山下恭弘教授が主催する「信州の快適な住まいを考える会」の一員として、原油価格高騰や環境に配慮し、無暖房、低燃費住宅を研究。昨年、信大構内に設置した無暖房住宅の実験棟での実証実験の成果を受け、実現の運びとなった。
駒ケ岳SA南のモデル分譲地は全6区画、281縲・11平方メートル、無暖房住宅を建築する条件で、340縲・70万円の特別価格で販売中。入居後は信大と技術提携し、1年間データを測定する。
また、分譲地の一角に集合住宅2棟12戸(1LDK)も建設中。 -
ポスト清掃
飯島郵便局(堀内裕之局長)で25日、ポスト愛護週間(14-20日)にちなみ、飯島保育園の年長園児6人によるポスト清掃があった。
園児らは「いつも大切な手紙を預かってくれる」ポストに「ありがとう」の気持ちを込めて、ぞうきんでポストの上から下までごしごしと汚れを落とした。
ポストは園児の身長より高く、踏み台に乗って、上の方を磨いたり、腰をかがめて、下の方もきちんと磨き、ポストはたちまちピカピカになった。
清掃の後、局からお礼に、ノートをもらい、笑顔で園に戻った。 -
商工会改革から5年、自立に目安
宮田村商工会は21日、第45回通常総会を商工会館で開いた。役員改選で前林善一会長、平沢隆副会長の留任、山田益氏の副会長新任を決めたほか、本年度の事業計画も承認。自立を宣言する会の基盤をより強固にするため、地域経済への波及効果をあげながら自主財源を確保していくとした。
同商工会は2000年度に5つの改革プランをまとめ「自立」を宣言。会員の経営支援に加え、ビジネス教室や旅行紹介事業など独自の収益事業も展開。地域全体の活性化も見据えて、プレミアム商品券「梅が里」の通年発売、住宅改良支援事業なども始めている。
総会で前林会長は「改革から5年が経過し、自立していく目安も立った。今後も商工会本来の経営改善事業と、収益事業ともにきちんとやっていく」とあいさつした。
本年度も引き続き、収益事業、地域活性事業を実施していくが、得た収益などで会員企業や従業員らを積極的に支援。商工貯蓄共済の融資利子補給を初年度100%補給するなどの新制度も設ける。
席上、退任役員の紹介もあったが、副会長を退いた増田清氏は「村商工会の注目度は高い。会本来の役割も忘れず、ますます発展させてほしい」とエールを送った。 -
駒ケ根商工会議所新入社員激励大会
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は20日、06年度新規学卒者新入社員激励大会を駒ケ根商工会館で開いた。市内の企業など25社に就職したばかりの男女約70人が出席し、緊張した表情で商工会議所などの関係者から激励を受けた。渋谷会頭は「景気は回復傾向にあるが地域間格差があり、都市部に比べて地方の回復は遅い。その中で駒ケ根市に職場を求めた皆さんの賢明な判断に敬意を表する。今後の活躍を祈る」と激励した。新入社員を代表してサンポーの唐澤友希さんは「大きな目標と希望を持って職務に取り組み、早く社会貢献できる人材になるよう努力する」と力強く決意を述べた=写真。出席者には冊子『見て分かる基本のビジネスマナー』が贈られた。
式典後、記念講演として大法寺の藤塚義誠住職による「自分の花を咲かそう」が行われ、出席者は真剣な表情で話に聞き入っていた。 -
宮田村商工会役員改選で前林会長留任
副会長は現職の平沢氏と、新任の山田氏に宮田村商工会は21日、総会を開き役員を改選した。前林善一会長、平沢隆副会長は留任。増田清副会長の後任には、山田益ティービーエム社長が就いた。任期は3年。
会長2期目の前林氏は席上、村商工会の自立をより強固にするため「会本来の経営改善事業と、収益事業ともに力を注ぐ」と説明した。
会長、副会長以外の新役員は次の通り。○は新任。
▽監事=石沢茂男、奥田憲一▽理事=宮下進八郎、平沢由幸、林靖子、○中谷俊治、○有賀健一(以上商業部会)北原健一、○長崎紀夫、○野溝昭次、山崎明(以上工業部会)黒河内勇雄、○平沢成己、○原田勝則(以上建設部会)前林裕一(青年部) -
本坊酒造信州工場創設20周年記念して「ツインアルプス」発売
宮田村新田区の本坊酒造信州工場は、工場創設20周年を記念して、主力ウィスキーの新商品「ツインアルプス」を5月15日に発売する。工場を立ち上げた当初の原点に立ち戻り、気軽に楽しんでもらえる商品として設定。「特に地元の人に親しんでほしい」と、山々に囲まれた伊那谷をイメージしてネーミングした。
鹿児島に本社がある同酒造は、洋酒事業の主力工場として1985(昭和60)年に宮田村に工場を開設。
駒ケ岳山麓の良質な水と豊かな環境を利用して、ワインや梅酒など製品の幅は広がったが、現在もウィスキー、ブランデーの主力工場としての位置付けは変わらず「マルスウィスキー」の名で親しまれている。
「ツインアルプス」は、7年以上のモルト原酒に3年以上熟成したグレーン(とうもろこし原酒)を調合。
軟らかいアルプスの水の特徴を活かし、オーク樽の風味とモルトの華やかな香りを漂わせる、素直な仕上がりとなった。
価格は720ミリリットル入り1194円(税抜き)とリーズナブルに設定。初回出荷は2縲・千本を予定し、地元販売にも力を入れる。
「焼酎などと同じように、気軽に味わってもらえれば。2つのアルプスに囲まれた、この地で育んできたウィスキーの原点を多くの人に味わってほしい」と藤野公宏工場長は話す。 -
村民みんなで・ス名物丼・ス考えて
村民みんなのアイデアで、ソースカツ丼に続け‐。宮田村商工会青年部は、村民に公募して、当地ならではの名物丼をつくろうと計画している。連休前後からアイデア募集をかけ、年内には試作品を完成させる予定。「一般の人だからこそ、制約なく自由な考えが集まるはず。・スどんどん・ス応募して」と夢がふくらんでいる。
近年、飯島町のさくら丼、辰野町のホタル丼など、特産品を食材に用いたり、イメージした名物丼が伊那谷の各地に誕生。
飲食業者らが中心になって開発する例が大半だが、同青年部は「既成概念にとらわれず、自由な発想でみんなでつくろう」を合言葉に立ち上がった。
村観光協会とのタイアップで、今月末ころに村内全戸へ応募用紙を配布。
丼の中味が分かるような簡単な図や、名称、料理説明を記入してもらい、役場や商工会館、村内商店数店舗に連休前後にも設置する応募箱に投かんしてもらう。
5月末が締め切りで、優秀作品には豪華景品も用意。厳選したアイデア、デザインを基に、青年部員がアレンジを加えて完成を目指す。
企画する同青年部ふるさと創造委員会の春日真一委員長は「食べ物は、村内を訪れた人、通過する人の足を止める目玉になる。村民の意見を吸いあげながら、宮田ならではの名物を創りたい」と話している。 -
05年の工場立地動向調査の結果まとまる
経済産業省が工場立地法に基づいて調査した05年の工場立地動向がこのほど、まとまった。上伊那の立地件数は前年比2件減の5件だった。
立地件数は、諏訪地域の6件に次いで多く、敷地面積は15万2千平方メートルと最も広かった。
県全体の立地件数は、28件(前年比11件減)、敷地面積41・5ヘクタール(19・4ヘクタール減)。県外に本社がある企業は7件で、そのうち4件は上伊那だった。
1件当たりの敷地面積は1ヘクタール未満の立地が75%。工場建築予定は新設が82%、増設が17%。
業種別では一般機械が25%と最も多く、食料品、金属製品などが続いた。
設備投資額は3億円未満がおよそ5割を占めるが、1件当たりの平均投資額は10億3300万円。
県は05年度から、ビジネス誘発課を設置し、企業誘致に取り組んでおり、今後も産業団地の早期分譲に向け、市町村と連携して進めていく。 -
注文靴「銀河工房」
北川哲生さん(50)「生まれて初めてです! こんなにぴったり合う靴は」既製の靴が足に合わずに苦しみ続け、一生我慢するしかない竏窒ニあきらめていた人たちが思わず感動の言葉を口にする。
「ヒールの高い靴や不必要につま先のとがった靴は作らない。気持ち良く歩けない靴には興味がないんです」歩くための靴、履き心地の良い靴、足が喜ぶ靴作りに徹底的にこだわり、採寸から仕上げまですべての工程を一人でこなす。精魂込めてこつこつと、注文主の足に合った世界に1足だけの靴を作り続ける。
「足は形も体重のかかり方も千差万別で、一人として同じ人はいません。左と右でもかなり違う。大量生産の靴が合うはずはないんですね」
靴作りは足の各部の寸法を正確に測ることから始まる。足の形は幅広や甲高などのほか、指先のパターンも親指が長い『エジプト型』、人差し指が長い『ギリシャ型』など実にさまざま。
体重のかかり方も重要な要素だ。測定紙に乗ってもらうと、強く圧力がかかる部分には色がより濃く表れるので、偏平足なども一目瞭然=写真(1)。
これらのデータを基に樹脂製の基本型に革を貼るなどして注文主の足の形を忠実に再現した型を作り=写真(2)、これに合わせてサンプルの中から選んでもらった好みの革を使って希望のデザインに仕上げる。時間と手間のかかる職人の仕事だ。
柔らかい靴は足になじむ良い靴と一般的にいわれるが実は違う。「長距離を歩くと分かるが、ただ柔らかいだけの靴は疲れる。足には関節がなくて動かない所もあるのだから、その部分は柔らかくする必要がない。ポイントを押さえて作ることが大切なんです」
靴の一部としてのインソール(中敷き)も併せて製作する。「多くの日本人が体重が外側にかかる不合理な歩き方をしているんです。インソールで外側を高くすると体重が内側にかかるようになり、O(オー)脚の人も自然で無理のない歩き方に近づきます」
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茨城県に生まれ、東京近郊で育った。高校から大学時代にかけてロックに夢中になり、ギターを弾き、作曲も手掛けた。一時はプロのミュージシャンとして生活していたが「自然が好きで、地に足のついた生活がしたかった」ため、一人でもできる物作りを竏窒ニパン職人に転身。3年やったが「売れ残ったパンを毎日捨てなきゃならないのが忍びなくて」悩んでいた。そんなある日、新聞に靴職人の紹介記事を見つけ、これだ、とひらめいて弟子入り。「厳しい人でしたがよく分かるように教えてくれた。初めての靴作りは楽しくて充実感がありました」
修行を終え、山の近くに住みたくて伊那市に移住。その後、駒ケ根市に移って赤穂小学校前に現在の工房を構えた。
「弟子入りしたころは、靴って意外と簡単に作れるんだな竏窒ニいう印象を持ちました。でも作れば作るほど難しさを感じる。靴という物が生活の中でどうやってできてきて、どうして今の形になってきたか竏秩Bそんなことを考えるとこれでいいのかなって思う。でも靴を履いて喜んでくれているお客さんの顔を見ると本当にやりがいを感じるし、心の底からうれしくなります」
価格は1足3万2千円から。納品は状況により1縲・カ月。問い合わせは銀河工房(TEL81・4089)へ。
(白鳥文男) -
辰己屋建設、沿道清掃とごみ拾い
飯島町の辰己屋建設は15日、社員ら約40人が参加し、地域貢献活動の一環として、広域農道のふれあい橋南からJA七久保支所まで、沿道清掃とごみ拾いのボランティアをした。
社員らは4班に分かれ、燃えるごみの袋やガラス、金属、プラスチックなどを入れる不燃物の袋を持ち、ゆっくりと歩きながら、道路や側溝に投げ捨てられた空き缶、紙くずなどを拾い集めた。
時には植え込みの中、土手の下まで手を伸ばして丁寧に拾い集めた。
参加者はごみの詰った袋を持ち上げ「今年はビニールや空き缶、ペットボトルが多い」と話していた。 -
駅前でさくらまつり
宮田村のJR宮田駅前で14日夜、さくらまつりが開かれた。近くの商店主や事業主らでつくる「宮田駅前共同体(MSC)」が企画。多くの住民が訪れ、酒などを酌み交わしながら夜桜見物を満喫した。
まつりは10年以上継続。MSCのメンバーが駅前の桜にボンボリを付けてライトアップしたほか、イルミネーションも点灯して会場を設営した。
会費千円で飲み放題とあって、花も酒も大好きな地域の住民が多数来場。少し肌寒かったが、可憐な花をつまみに春の宴(うたげ)を楽しんでいた。
ボンボリの点灯などは桜が開花している間は継続する予定。MSC会長の伊藤博康さんは「駅前を明るくしたいとみんなで協力している。少しでも活性化につながれば」と話していた。 -
宮田村商工会青年部総会
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)は12日夜、本年度の通常総会を開いた。「成功への情熱」をスローガンに、商工事業の発展に限らず、地域活性のために幅広く取り組んでいこうと誓い合った。
同部は前年度に創立40周年事業で見事に成功を収め、次代を担う子どもたちを対象にした慈善事業なども精力的に展開した。
前林部長はあいさつで事業の成果にふれ「私たちの自信にもなった。部員一丸となって、さらなる飛躍を図りたい」と呼びかけた。
本年度も5つの委員会を設け、人と人とのつながりを通じて村の元気づくりに取り組む考え。魅力ある特産品づくりの研究なども計画している。
席上、新たに加わる1人に部員バッジを貸与。部員総数は49人となり、若手のリーダーとして地域をけん引しようと再確認した。 -
中川村バスロケーションシステム、本格運行
中川村は村内巡回バスの現在位置や「複雑でわかりにくい」と言われる路線、ダイヤなどをCATV画面で見やすく表示するバス情報システム「中川村バスロケーションシステム」を構築、4月から本格運用している。
同システムは▽村内全世帯の住民が自宅のテレビ画面で情報が見られる▽携帯電話とインターネット網による安価なシステム▽バス位置情報に留まらず、路線、乗り換え、次発便の情報、文字情報など総合的バス情報をシステムとして一体化する-など全国的にも類を見ない画期的なシステム。
モニターが設置されているショッピングセンターやみなかた診療所では、バスの利用者がモニターを見て、バスの現在地やルート、近くの停留所の発着時刻を確認している。
同村のバスロケーションシステムは、昨年11月、国交省や県、村、交通事業者など交通利用者代表による検討委員会を立ち上げ、3月末まで2回の検討会、試行運行、利用者アンケートなどを行い、調整、修正を加え、本格運行にこぎつけた。