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伊那夜の街オリエンテーリング
「第2回伊那夜の街(めぐりあい)オリエンテーリング」が4日夜、伊那市の入舟や青木町などであった。市内を中心に250人以上が参加し、居酒屋、スナック、すし店などを飲み歩いた。参加者同士が意気投合し、次回の飲み会を約束した人たちもいたようだ。
上伊那民主商工会のオリエンテーリング実行委員会が地域の活性化につなげようと企画。
趣旨に賛同したのは50店で、参加者は主催者が指定した5店を順番に回った。各店は酒に加え、店の売りにしている料理を出した特別メニューを用意。チケット代(3千円)の割に「お得」なメニューもあり、参加者は酒を注ぎ合い、楽しんで飲食した。
2時間以内で5店を回らなければならないとあって、時間配分しながらも、店主らと会話が弾む場面があちこちで見られた。
行きつけの店が決まっているという参加者は「行ったことのない店も雰囲気がよくて料理もうまかった。これを機に、また来ようと思う」と話していた。
終了後、5店を回った人を対象に、参加店で使える飲食券が当たる抽選会があった。 -
月間有効求人倍率は1・52倍
伊那公共職業安定所は、1月の労働市場概況をまとめた。月間有効求人倍率は前月比0・02ポイント増の1・52倍で、昨年6月を底に右肩上がりとなっている。
求人倍率は、月間有効求職者数が増加傾向になったものの、新規求人数が増え、月間有効求人数が高水準で推移したことから、前月を上回る状況。
新規求人数は、前月に比べて296人増の1626人で、97年9月以来の1600人台となった。製造業が微減したが、医療・福祉、情報通信など他の業種が全体的に増加した。
月間有効求人数は、前月比182人増の4105人。
新規求職者は775人(前月比230人増)。求職者の態様は、自己都合がほぼ半数を占め、仕事を持ちながら別の仕事を探す人は29%だった。月間有効求職者は2702人(84人増)となっている。 -
伊那技専まつり
日ごろの活動を地域の人に知ってもらおう竏窒ニ4日、「伊那技専まつり」が南箕輪村の県伊那技術専門校であった。
毎年恒例の祭りでは、機械・電子、情報、木工など全学科の訓練生が、展示発表や体験コーナー、展示販売などを通してそれぞれの取り組みを披露している。中でも、木造建築科、木工科の訓練生が展示即売する木工家具などは人気が高く、毎年訪れる人も多い。
全部で約100点が並んだ今年も、販売開始時刻前からほしい作品を定める人たちが会場に集まった。販売開始時刻になると、ジャンケンで作品の購入者を決める光景があちらこちらで見られた。
体験コーナーは、訓練生たちに機械の使い方を習いながら作品製作などを楽しむ来場者でにぎわった。
昨年は約500人が来場。地元住民だけでなく、同校OBなども多いという。 -
伊那市で「地産地消」の菓子づくりへ
伊那市の菓子店有志でつくる「やまびこ会」(橋都喜三郎会長、8人)が発足した。地元産の米や農産物などを使った創作菓子を開発し、将来的に「地域ブランド」として売り込んでいく。
第1弾の素材は上伊那特産のシメジ。シメジ入りのギョーザやローメンを売り出していることから、伊那商工会議所側が有志に菓子にも生かせないかと話を持ちかけた。駒ケ根市で創作菓子づくりに取り組む経験者を交え、アドバイスを受けながら素材の生かし方などを研究している。
3月中旬には、会員がそれぞれ作った和・洋菓子を持ち寄って品評する。その商品をどうするかは今後の課題。
橋都会長は「これまで個々のプレーが多かったが、和・洋の枠を超え、職人同士でアイデアを出している。おもしろい商品ができるのでは」と意欲を見せる。
商議所は、開発した商品を各種イベントや東京都などの物産展へ積極的に出かけて売り込み、地域活性化に結びつけたいとする。
会の名は、素材となる「スーパーやまびこしめじ」と、中央・南アルプスに抱かれていることから付けた。 -
工場の新規進出など助成制度を大幅に優遇見直しへ
企業誘致のアピール材料に宮田村は、村内への新たな工場進出や、既存の村内企業が工場を移設、増設した場合の奨励助成金制度を大幅に見直し、8日開会の村議会3月定例会に商工業振興条例改正案を提出する。現在は課税初年度のみ取得に関係した固定資産税所得額相当分を全額補助しているが、新規進出の場合は最大で5年間助成。手厚い優遇措置で企業誘致を図り、村内企業の活性化も推進する考え。
5年間優遇の対象になるのは、土地、建物、設備に関する取得額が3億円以上で、新規雇用が10人以上期待できる新規進出の工場。
3年目までは取得に関係した固定資産税所得額全額を補助し、土地、建物分については4年目も半額、5年目は25%を助成する。
また、取得額が3000万円以上の場合も、初年度は全額、2年目は75%、3年目は半額を補助する。
村産業建設課は「上伊那全体を調査して、企業進出が目立つ駒ヶ根市や伊那市などと同程度に設定した。企業に来てもらうための条件整備」と説明する。
同じく初年度のみだった村内既存企業の工場移設、増設についても2年から3年間の助成に変更。初年度は関係した固定資産税所得額の全額、2年目は半額、3年目は25%の補助とする。
また、空き工場を取得して再利用した場合の助成を新設。初年度のみの補助となるが「コストをかけずに進出や移転を考える企業ニーズに応える」(同課)制度となる。
店舗、その他の事業所については従来通りの初年度のみの助成だが、より分かりやすい内容に規則変更する。
改正案によると、新制度は05年中に取得した固定資産で06年度の課税台帳に登録されたものから適用する。
宮田村は先月、企業誘致促進連絡会を発足。見直した優遇措置もアピール材料にして、誘致を推進する考え。 -
道の駅・花の里いいじま利用組合定期総会
道の駅・花の里いいじま利用組合(杉原和男組合長)の定期総会が1日夜、JA飯島支所生活センターであった=写真。60人余が出席し、05年度事業報告、決算報告を承認、06年度事業計画を決めた。
開式で、杉原組合長は「05年度の直売所の売上は目標のし、6月には利用者50万人を達成、12月末では61万9千人を超えた」と05年度事業概要にふれてあいさつ。
同施設は06年度から町ふるさとづくり計画により、駐車場、トイレの管理費は町が負担し、同組合に委託する。直売施設運営は同組合が自立運営する。
組合員の経費手数料率は05年度同様15%にする。
05年度の利用実績は次の通り
▽直売=売上1億6040万円、利用客13万3800人▽食堂=売上3290万円、1万9500人▽パン加工=売上2820万円、3万4600人▽ふるさとの味=売上900万円、1万1400人、合計=売上2億3060万円(前年比105・6%)、19万9400人(102・6%)。
利用登録者は農産物直売217人、売店加工34人、手芸工芸70人、計321人(前年比104・2%) -
上松町商工会が研修旅行
木曽郡上松町商工会(林貞治会長)は2日、研修旅行で伊那市を訪れた。会員39人が参加し、伊那食品工業やみはらしファーム、伊那中央病院、登内時計博物館を回った。
研修旅行は年1回、会員の親ぼくを深める機会として設けている。昨年は「愛・地球博」に出かけたが、今回は2月に伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通したことから、伊那市を選んだ。
訪問先の一つ、伊那食では塚越寛会長らが歓迎。「経営は、言葉を変えればファンづくりである」と48年間、売り上げ・収益を伸ばしている経営の考え方や、社員を大事にするという会社の特徴などを聞き、かんてんぱぱホールや北丘工場を見学した。
研修旅行といえども、会員は観光パンフレットを持参。訪問先で配りながら来町を呼びかけた。
林会長は「伊那地域への『上松町』PRが十分にできていない。木曽側も一体となり、伊那との交流を深めていきたい」と話した。 -
田島建設が消防長官表彰
中川村片桐の田島建設(桃沢傳社長)はこのほど、「地域の防災力の向上に寄与した」として、日本消防会館で消防長長官表彰を受賞。2日、曽我村長に喜びの報告をした。
同社は地元業者として、昼間の有事の際、消火、被災者の救助など団活動に積極的に支援し、近隣の団長や副団長、分団長など団幹部を多数輩出し、地域の防災力を高めた。
役場には桃沢社長と社員で中川村消防団の松村等団長が訪れ、「長年の活動が認められた」と喜び「今後も一層、地域防災に協力していきたい」と話していた。
また「村は昼間人口が少ない。事業所と協定し、有事の際の機能別消防団制度を導入したらどうか」と提案。曽我村長らは「早急に検討したい」と答えていた。 -
KOA 1日付で組織変更・人事異動
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)は、1日付の組織変更と人事異動を発表した。
組織変更は、新製品の開発や事業化促進、基盤技術力を強化するもので、ものづくりIV(イニシアティブ)に「LTCC(低温焼成セラミックス多層基板)事業化センター」「基盤技術事業化センター」を新設した。
人事異動は次の通り(カッコ内は旧職)。
▽取締役ものづくりIV担当兼技創りセンターGM(ゼネラルマネージャー)兼LTCC事業化センターGM(取締役ものづくりIV担当兼技創りセンターGM)林琢夫▽ものづくりIV・基盤技術事業化センターGM(事業構造改革IV・テクニカルソリューションセンターGM)横手公博▽業務監査センターGM(上海代表所代表)谷橋三千蔵 -
宮田駅前に居酒屋「純酒楽」が開店
宮田村のJR宮田駅前に3月1日、居酒屋純酒楽(じゅんしゅらく)が開店する。和モダンの瀟洒な店内ながら、一品料理やつまみは全て680円が上限と低価格。店長こだわりの緑茶やジャスミン茶の焼酎など、ドリンク類も多彩だ。
東京や横浜の和食料理店で修行を積んだ経験を持つ店長の酒井修さん。自慢の料理をリーズナブルに提供する。
ドリンクも日本酒、焼酎から、飲めない人のソフトドリンクまで豊富。宮田村特産のとうふの豆乳を使ったカクテルなども用意する。
お茶の焼酎は店長こだわりの一品で、上伊那周辺ではめったに味わえない珍品だ。
店内はテーブル、こあがり、座席、カウンターがあり43席。小人数から宴会まで多様に対応する。
開店は午後6時で日曜が定休日。オープン当日は午後7時の開店となる。
問い合わせなどは同店84・1070まで。 -
新町発足50周年を祝い、水中花火、新作花火も
飯島町商工会館で29日夜、第21回信州いいじま桜まつり実行委員会(坂井武司実行委員長)があり、祭りの日程、内容、委員会組織、予算などを決めた=写真。千人塚公園桜まつり(22日)のメーンイベント水中花火は新町50周年を祝い、今年は実施、全国新作花火大会で優勝した堀内煙火の花火師、柴田武晴さんの「夜桜ふぶき」も披露される。駐車場も30-40分増設する。 開花予測は与田切公園が8日、千人塚公園が16日ころ。
新町50年周年記念と銘打った今年度の桜まつり期間は8日縲・3日。このうち、与田切公園桜まつりは15日午前10時縲恁゚後3時(雨天中止)。フリーマーケットや琴の演奏、野点、木工教室、昔の遊び、飲食コーナーなど。
与田切公園桜まつりは22日午後1時-午後9時まで(小雨決行)。マレットゴルフ大会、水中花火。演芸はしない。駐車場は280台収容。
予算は町と商工会補助がそれぞれ前年比20万円減額し、収入合計は169万円に、支出は花火が20万円減額、演芸費ゼロ、演出費や装飾費なども切り詰めた。
協議では「昨年は花火見物に来た人のうち、駐車場が無く、百台が途中から帰されたが、伊那北小学校から町のマイクロバスで対応できないか」「来年以降の花火は」などの質問が出された。 -
伊那商議所女性会が中華料理の講習会
伊那商工会議所女性会(久保田育子会長、41人)は24日、伊那北地域活性化センター(きたっせ)で中華料理の講習会を開いた。会員15人が水ギョーザなど3品に挑戦し、試食した。
市内で「地産地消」として地元産シメジを使ったギョーザを売り出していることから、家庭料理に生かしてもらおうと企画。講師に、飲食店有志でつくる「伊那手づくり餃子(ギョーザ)愛好会」のメンバー3人を迎え、ギョーザに加えて酢豚、カニ玉も作った。
ギョーザの具はひき肉、ハクサイ、タマネギ、ショウガなど。生地を伸ばすときは「中心に指を置き、生地を回しながら伸ばす」などポイントを交えて説明した。
具を入れすぎて皮からはみ出し、やり直す場面もあり、和気あいあいと楽しんだ。
参加者は「厚さを均等にしたり、丸く形を整えるのが難しい。皮は無理だが、家で作ってみたい」と話していた。 -
駅前周辺の整備活性化で2回目の懇談
村と地権者が昨年末に話し合いの機会を持って動き始めた宮田村のJR宮田駅前周辺の整備活性化について23日夜、当面関係する住民も含めた懇談会が開かれた。村は地権者、住民一体となり今後のあり方を考えたいと説明。出席者の多くは「痛みも分けあわないと話しは進まない」と認識を示し、継続して協議することになった。
地権者と住民15人ほどが出席。清水靖夫村長は「皆さんの気持ちが1本にならないと、具体的にならない」と説明した。
対象となる駅東側の大部分の土地を所有する2人の地権者は、再整備活性化に向けて前向きな姿勢を示した。
実際に該当地域に住む住民からは、一帯の空き家が今後ますます増える状況だと指摘も。「商売している人、住んでいる人お互いに犠牲にならないような形ができたら、いい整備ができると思う」と意見もあった。
「ある程度行政主導で考えを提示してもらうことも必要」「誰がリーダーや窓口になって話しを進めていくのか」などの声もあり、次回以降さらに煮詰めていくことに。
「再開発するための国や県の補助について、具体的に示してほしい」と要望もあり、村は次回までに利用できそうな補助事業を提示するとも答えた。
同駅前は空洞化が進み、空き家、空き地が目立ち、防災上の課題も浮上。1993年の調査では、村民の多くが何らかの駅前整備が必要と答えている。 -
求職者らを対象に就職面接会
伊那公共職業安定所は24日、求職者や3月の大学卒業予定者らを対象にした上伊那地域合同就職面接会を伊那市内で開いた=写真。上伊那の企業49社が参加。学生31人を含む105人が訪れた。
本年度最終で、参加企業は37%が製造業で、そのほかはサービス業、医療・福祉などだった。ここ数カ月の状況から、正社員の募集が増えつつある。
求職者らは、それぞれ希望する企業担当者から個別で企業概要など説明を受けた。
管内の月間有効求人倍率は1・50倍で、県内2番目に高い。3月の新規学校(中学校縲恆蜉w・大学院)卒業予定者の求人状況は1月末で、255事業所(前年度比27増)、求人数1112人(295人増)。
短大・大学等卒業予定者で営業や現場を臨む人もいるが、企業側は技術職を求める傾向。また、高校生の就職内定率は99%(職安把握分)で、決まっていない学生の中には、希望職種を探したり、どういう仕事に就いたらいいのか迷っているケースがあるという。 -
食品製造業者と消費者の意見交換会
伊那市消費者の会12人は22日、飯島町田切の馬肉専門メーカー大成に訪れ、工場関係者と意見交換した。関東農政局長野農政事務所が生産から消費まで、顔の見える信頼関係の構築を目指し、食品製造業者と消費者の現地交流を計画した。
会では、プロジェクターを使って、加納勝広工場長が「馬肉の流通と製造について」をテーマに講話した。
この中で、加納工場長は「カナダの牧場で食用に適したドラフトホースに、独自の飼料を与え、約700日、専用飼育した3歳までを若馬を原料にしている」と高品質を強調「当社の専用処理工場でと畜し、専用ラインで解体され、本社セミクリーン工場で製品化している。入国時や工場などで衛生検査を行い、合格した商品のみ市場に出荷している」と衛生、安全面について詳細に説明した。
意見交換では消費者から「と畜から市場に出回るまでの所要日数は」「馬肉はなぜ生食できるのか」「おいしい肉の見分け方」「と畜方法は」などの質問が出され、加納工場長は1つ1つ丁寧に答えていた。
この後、製品ラインの視察。肉の固まりが切り分けられ、計量、パック詰めされるまでの一連の工程をガラス越しに見学した。
また、駒ケ根高原の観光売店「ビアンテさくら亭」に移動し、馬肉ソーセージの製造ラインを見学したり、馬肉製品を試食した。
伊那市の千葉ちほ子さんは「馬刺しは好きだが、生食なので安全面が気になっていた。関係者の話を聞き、これからは安心して食べられる」と話していた。 -
大芝高原味工房
「おばちゃんみそ」仕込み南箕輪村の大芝高原味工房で、手づくり「おばちゃんみそ」の仕込みが続いている。
味工房の大豆班(9人)がつくる「おばちゃんみそ」は、地元産大豆と自家製の麹を使った五割麹みそ。二度びきするのが特徴で、まろやか味。今年5年目で、昔ながらの味にこだわり、添加物を入れず安心・安全なみそとして人気がある。
仕込みは2月1日から始まった。使う大豆は780キロ。2月末までに、みそ2500キロをつくる。
22日は3人が加工室で作業した。48時間かけて作る自家製の麹を取り出して塩を混ぜる、圧力釜で炊いた大豆をつぶすなど、てきぱきと慣れた手付きで取り組んだ。
今回仕込んだみそは、天地返しのときにもう一度ひく作業をし、来年2月ころに販売する予定。 -
「信州」村サミットで地域ブランド考える
県内の村商工会青年部員が地域の枠を超えて交流する第1回「『信州』村サミット」が19日、南箕輪村商工会館であった。南信地区を中心に青年部員ら30人余が集まり、地域ブランドづくりを考えた。
このサミットは、規模や財政の面から商工業経営、青年部活動に限界がある「村」に絞り、それぞれが抱える課題を克服し、新たなビジネスチャンスのヒントになればと南箕輪村商工会青年部が呼びかけた。
「地域ブランドづくり」などをテーマにした分科会には下條村、喬木村、大鹿村などの各商工会青年部のほか、地元の農業関係者、唐木村長らも参加。カキの皮を使った商品づくりのコスト高、人を引き寄せる手段など悩みが挙がった。
地場産品の紹介・販売のアンテナショップを要望する若者農業者に対し、青年部員から「例えば、イチゴを旅館で使うなど今あるものを利用する発想ができるのではないか」という意見が出た。
また、商品ありきのブランドでなく、原風景や人とのコミュニケーションなどを売りにすることで、人を呼びたいとする村もあった。
参加者から豆乳石けん、鹿のくん製、地元産米を使った酒、ワインなど特産品も紹介され、いくつかを試飲食しながら意見を交わした。
分科会に先立ち、記念講演として、信州大学人文学教授で元信州ブランド戦略プロジェクト座長の中嶋聞多さんが地域ブランドの戦略のポイントなどを話した。 -
「常和の命水」にクラシック聴かせる
伊那市にある建設業「織建」の織井常和社長が代表を務める水製造・販売「いすゞ」は2月から、クラシック音楽を聴かせた南アルプスの深層水「常和の命水(ときわのめいすい)」を郵送用に売り出している。波動値が自然水の中で世界トップクラス。波動値は、人間も含めて物質が発している目に見えない超微弱エネルギー(波動)を数値化したもので、健康な人は高いといわれる。味も「さらっとしてまろやか」と評判だ。
クラシックを聴かせたワインや焼酎、牛乳などがあることから、水はどうかと考えた。心をいやすモーツァルトの交響曲第40番を選び、命水が入った500リットルタンクにスピーカー12個を取り付け、振動で30分以上、音楽を聴かせる。水に取り組んだのは日本で初めてという。
東京都にある波動値の検査機関に命水の測定を依頼したところ、自然水の中で波動値が高い結果が出た。命水と比べても23%アップ。水道水と違い、音楽を聴かせた後も波動値の高さが持続する。
命水は織井代表の自宅敷地内の地下100メートルからくみ上げ、非加熱ろ過充填したもので、昨年6月に発売。活性酸素の一つ、一重項酸素(肌の老化やがんを促進する物質)を除去する能力が高い特性などを持つ。カルシウムが多いものの、マグネシウムやナトリウムが少なく、成分のバランスがいい。
発売から半年以上が経ち、利用者から「医者に通わなくて済むようになった」と体調の改善効果など喜びの言葉が多く届き、命水の機能が実証された形。
織井代表(67)は「寄せられた声は信じられない話ばかり。確実に口コミで広がっている」と予想以上の反響に驚き、周囲からも「『名物水』として地域の産業振興につながる」と期待が寄せられる。
命水は、同社やインターネットで販売。郵送用は2種類(自然水のまま、クラシックを聴かせた自然水)のうち、どちらかを選ぶことができる。価格は同じで、20リットル入りは2千円。音楽を聴かせた水には「こころいやす音楽を覚えた」と記したシールをはっている。
問い合わせは「いすゞ」(TEL77・9113)へ。 -
「菊香堂」社長 赤羽政治さん(46)
創業は1887(明治20)年。「高遠饅頭(まんじゅう)」で始まったまんじゅう屋さん。04年に4代目を引き継いだ。
子どものころから、菓子づくりに囲まれた環境で育ち、おのずと和菓子の道へ進んだ。東京都の和菓子屋で、住み込みで修業。帰郷して14年目に入った。
伊那市坂下区にある和菓子店「菊香堂」には、高遠饅頭(まんじゅう)をはじめ、漂泊の俳人・井上井月の「井月さん」「勘太郎笠」「羽広の観音さま」「絵島生島」「みなみみのわの実」などが並ぶ。地元の文化や歴史にちなんだ商品づくりを意識し、伊那の地をアピール。菓子を包む袋には、そのいわれなどを記す。客との雑談の中から生まれたものもある。
1月中旬には、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を記念し、米俵の形をしたもなか「権兵衛米の道」を発売した。3月31日の高遠町・長谷村との合併を控え、新たな商品を売り出す予定。
地元にちなんだ商品は、手土産に持って行った先で話題にもなるし、地域資源を再認識することにもなる。菓子を食べながら「へぇ」と感じてもらい、伊那へ来たとき、店に立ち寄るきっかけになればと考える。
新作は頭の中で構想を練り、イメージ画を描いて試作に入る。「自分でいいと思って店に出すと、いいもの、よくなかったものの反応がすぐわかる。お客さまに受け入れられなければ、商品は残る」。客の反応が創作意欲をかきたてる。
和菓子の中でも、特に季節感が出るのが生菓子。絞り、細工など一つひとつが手作りで、一つひとつに気持ちを込める。今の時期は桃の花、福寿草、スイセンなどが店頭を飾る。同じ赤色でも、四季折々でその色合いは変わるという。
桃の節句といえば「桜もち」を食べるが、今はケーキなどが出回り、子どもたちに人気。伝統の和菓子が薄れていくのを感じる。
茶席の授業で「和菓子を食べておいしかったから」と商品を買い求める高校生がいる。季節の和菓子を見直す意味で、店側からPRしていくべきと考える。
和菓子はきれいさもあるが、創作するおもしろさがある。地元の人が土産に持っていける商品、足を運んでくれる店づくりを目指す。
(湯沢康江) -
合併祝い、新伊那市4蔵の酒を記念発売
3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併を記念して、新市内の4つの日本酒醸造会社の酒が記念酒としてセットで発売される。ラベルは伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんが新たに描く。3市町村の小売酒販組合の主催。16日には伊那市役所で、酒販組合・蔵元・まんぷさんによる企画会議があり、ラベルに何を盛り込むかなど、熱心に議論した。
新市の誕生を祝うと同時に、地元の酒を県内外にアピールしようという趣旨。まんぷさんは、「4つの酒に統一性がありながら、水や米にこだわるそれぞれの蔵の個性を生かしたラベルにしたい」と話し、製作に意欲を燃やした。
各蔵元が提供する酒は、すべてしぼりたてで、漆戸醸造が「井の頭」の生、大國酒造が「大國」も生、宮島酒店が「信濃錦」減農薬特別純米酒生、仙醸が「仙醸」特別純米酒生の予定。
各銘柄を単独でも買えるが、セットで買うと、まんぷさんの漫画が「起承転結」で楽しめる。
720ml(4合ビン)1本1050円(税込み)で、限定1000本(各蔵250)を予定。予約のみの販売で、3月1日から伊那市・高遠町・長谷村の組合加盟の酒店で受け付ける。発売は合併当日の3月31日から、予約を受付けた新市の酒店で。
詳しくは、事務局の井田屋酒店(TEL72・2331)中村さんまで。 -
全国紬サミット、10月駒ヶ根で開催へ
全国各地の紬(つむぎ)の産地から生産者が集まる「全国紬サミット」が10月、駒ヶ根市で開催される。市内で伊那紬を製造販売する久保田織染工業(久保田治秀社長)が中心になり、本格的準備を開始した。19竏・0日、アイパルいなん。
10月19日は、前夜祭と交流会、20日は、駒ヶ根シルクミュージアムの岩下嘉光名誉館長の講演と、地元伊那の関係者を中心にしたシンポジウムがある。
全国紬サミットは7回目。大島紬で有名な鹿児島や、結城紬の栃木県などで開催されてきた。県内の紬は上田地区が発祥の地だが、現在では県内の手織り紬の約半分を久保田織染工業が生産している状況で、「この際、駒ヶ根でやろうということになった」(久保田社長)。
紬は糸を先に染めてから織る織物で、かつては、絹糸にできない真綿を紡いで作った紬糸を使った。現在では絹糸を使用するものも紬と呼ばれている。奄美大島の大島紬、八丈島の黄八丈、石川県の能州紬、栃木県の結城紬などが有名。久保田織染工業が造る伊那紬も、伝統的な手織りの技術を引き継ぐものとして定評がある。
久保田社長は「多くの皆さんの協力をいただき、長野県初の全国紬サミットを成功させたい。これを機会に皆さん紬の着物を着ていただければ幸い」と話す。 -
大芝高原温泉子ども用回数券販売17日から
南箕輪村開発公社は大芝高原温泉利用者の要望にこたえ、大芝の湯、大芝荘日帰り温泉で利用できる子ども用入場回数券(小学生)の販売を17日から始める。
大芝の湯、大芝荘日帰り温泉は、02年5月のオープン当初から大人用回数券を販売している。1回分がサービスになるため回数券は利用者が多く好評で、親子で訪れる客から、子ども用の回数券が欲しい-という声があった。
子ども(小学生)の入場料は1回300円。回数券は11枚つづり3千円。大人用と同じく1枚サービスになっている。
開発公社では、「親子で回数券で入浴できるようになる。合宿帰りなど子どもたちの団体で回数券を使うのもお得です」と利用を呼びかけている。 -
利き酒・男の料理にチャレンジ
伊那と木曽の地酒を飲み比べ、あわせて信州産の食材を使った男の料理を学ぶ催しが12日、南箕輪村田畑区の公民館であった。同村商工会商業部(桜井高文部長)の販売促進事業=「チャレンジ05」の第4回で、酒販店小松屋商店が独自に仕入れた日本酒をPRすることで販売促進を図った。
試飲・利き酒コーナーに並んだのは、上伊那の信濃錦・仙醸・信濃鶴・井の頭のほかに、木曽の七笑。試飲で味を覚え、銘柄を隠さして出された酒の名をあてるという趣向。参加者は、「難しい」「みんなおいしい」などと楽しくチャレンジしていた。開田そばなど木曽の産物も合わせて販売した。
男の料理教室では、上伊那調理師会会長の山越信次さん(駒ヶ根グリーンホテル総料理長)を招き、信州黄金地鶏を使ったカツ丼、信州サーモンを使った昆布〆、信州牛のロースビーフなどを講習。酒のつまみに味わった。電気釜を使わないご飯の炊き方も。山越さんは、昆布茶を使って昆布〆を作る方法なども伝授。「男の料理は、手軽さも重要」との解説に参加者はさかんにうなずいていた。
チャレンジ05は、加盟商店と趣向を凝らしたイベントを共催して地元消費者の購買力を引き出すことを狙った通年イベントで、05年度から始めた。これまで、自動車販売店のフェア会場での海産物販売や、大型店舗軒先での木曽の物産販売などを開催。地元の消費者からも好評だった。
桜井商業部長は「力を合わせて何かをしようという意欲を生み出すいう当初の目的は果たすことはできた」と1年間を振り返った。 -
観光戦略の拠点施設の検討結果に地元は懸念の声
伊那市は先月16日の市議会全員協議会で、権兵衛峠道路沿いに建設する「観光拠点施設」について、設置方法のあり方の調査・検討を委託した長野県経済研究所から報告された検討結果を示した。その内容が、地元住民や近隣施設関係者の不安感や懸念を高めている。
検討結果は「伊那市の出入り口にふさわしい地域情報発信交流施設」を基本コンセプトとし、収益を目指すものにしないとしている。しかし設備面では(1)トイレ、広場、足湯、食堂棟、物産館(2)大型車10台以上、普通車100台程度が入れる駐車場(2)良好な展望を確保する展望広場(4)観光拠点の情報棟竏窒ネどを設置することが示され、観光収入を見込める施設も存在する。総事業費は約8億円(排水施設を除く)。
建設をめぐり、市と話し合いなどをしてきた西箕輪地区の区長会では「ただの駐車場やごみ捨て場的な環境を害するものになるのでは」「既存の施設をどう振興するのかを考えるのが大切なのではないか」などの意見が出たという。
競合が懸念される農業公園みはらしファームの関係者も、同施設への不信感を強める。みはらしファーム運営会議の有賀正喜議長は、検討結果は決定事項でない竏窒ニしながらも「観光案内をする場所は必要だが、ただそれだけのものにすべき」と口調を強める。
市商工観光課は「今回の結果はあくまでも一つの提案」として、地元住民との話し合いの場などを設けることを検討している。しかし、地元の声がどの程度反映されるかはいまだ不透明な段階。今後の動向が注目される。 -
権兵衛開通・新市誕生 - 今後の観光振興の道探る
権兵衛トンネル開通と新伊那市の誕生以降の地域観光のあり方を探るセミナーが12日、伊那市役所であった。伊那観光協会の主催。観光業の経験が長く、現在伊那市名古屋観光案内所長を務める小島茂さんの「今後の観光振興の在り方について」と題する講演に、35人あまりの参加者が耳を傾けた。
小島さんは「観光協会・商工会議所だけでなく、各層から幅広く意見を吸収して、地域の観光資源を発見・開発が必要」として、想定される観光素材として豊かな自然環境・歴史的街並み・美術館・伝統芸能・温泉・民泊・農業体験竏窒ネどを上げた。伊那市については権兵衛トンネル出口一帯からの南アルプスの景観・農業体験・桜(花見)・産業観光竏窒フ4つを指摘した。
講演は全体として「観光資源発見のポイント」「イベント展開のポイント」「パンフレット作成のポイント」などの概論的提案と、ビジネス・接客マナーが中心だった。
伊那市の「第2のふるさとサポーター」に委嘱されている3人の名古屋・東京在住者から、これまでに2回来伊した体験をもとにした観光施設の視察の体験発表もあった。「日本中から出演者を集めた民謡大会を」「知名度を上げるために写真の有効利用を」などの意見が出された。既に出されている観光マップの出来栄えをべた誉めするサポーターの発言に、かんてんぱぱガーデンの関係者から「重要な観光ポイントが並ぶ広域農道が重視されていないのでは」との反論する一幕もあった。 -
経営講座「伊藤元重講演会」
企業の連携により地域産業の活性化をはかる市内の製造業者らでつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は10日夜、新春公開講演会を駒ケ根商工会館で開いた。上伊那各地の企業経営者、管理者ら約120人が集まり、東京大大学院経済学研究科教授の伊藤元重さんによる「成功している中小企業に見る成熟市場のビジネスモデル」と題した講演を聞いた。
伊藤さんは、成長の時代は終わった竏窒ニ前置きした上で「ビジネスを今までと違った目で見ることにより、隠れていたチャンスが見えてくる」として、企業の目の付け所がこれからの生き残りのポイントになると訴えた=写真。福岡のからし明太子はたらこもからしも地元産ではないことなどを例に挙げ「原材料が地域の特産品である必要はない。ぜひ工夫して独自の駒ケ根ブランドをつくってください」と呼び掛けた。 -
ベルシャイン伊那店で「水と健康医療器具体験会」 13日まで
健康医療器メーカー・フジ医療器(長野営業所)の協賛を得て、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで11日から、「水と健康医療器具体験会」が始まった=写真。13日まで。
安全でおいしい水をつくるアルカリイオン整水器や最新鋭のマッサージ器など約7種類の器具を展示。インストラクターが実験を交えながら説明するほか、実際に体験もできる。
アルカリイオン整水器の水は健康、料理、美容などに使えるなど他用途。切り替え一つで、ノロウィルスやインフルエンザなどを除菌した「衛生水」としても利用できる。
マッサージ器は足の裏から頭部までを514種類のパターンで揉み解すことができるのが特徴。業界初となる「肩ぐうマッサージ」機能も付いていて、肩のつぼをわきからエアバッグで刺激し、全身の血行を促進する。
筋肉内の酸化物を取り除く効果のある元素「ゲルマニウム」のネックレス、マッサージと電位治療ができる敷布団、NASAが開発したナノテクノロジー素材を使用した温度調整機能布団などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
株価と政治の相関関係を聞く
県中小企業団体中央会上伊那支部(橋爪利行支部長)の新春特別講演会・懇談会が9日、伊那市山寺区の料理屋「越後屋」であった。講師に経済ジャーナリストの須田慎一郎氏を招き、「日本経済のゆくえ」と題した講話に、約50人が耳を傾けた。
須田氏は1961年、東京生まれ。経済専門記者を経てフリージャーナリストへ。金融界、日本銀行、財務省などに豊富な人脈を持ち、経済紙、夕刊紙への執筆のほか、テレビ朝日「サンデープロジェクト」などのテレビ番組でも活躍する。
須田氏は株価と政治の動きについての相関関係を説明。「戦後一貫して、衆議院選挙の投開票月とその前後2カ月は、前月対比で株価が大きく下がっている」とし、「政権交代がおこるリスクをマーケットが嫌うから」と解説した。
しかし、唯一の例外が昨年9月の総選挙で発生し、「外国人投資家が買い当てて、利益を一手に握った」という。米国ニューヨークの投資家たちに取材したところ、「小泉構造改革が進展すれば買い、停滞すれば売りだ」との同じ回答があったという。
須田氏は「外国人投資家の動向が気になるのは、今年9月の総裁選」とし、「間違いなく安倍さんは小泉構造改革の継承者。その結果、株価は上がっていくであろう」と予想した。 -
飯島町の山を考える住民フォーラム
飯島町の山を考える住民フォーラム
飯島町は1日夜、農村環境改善センターで、山にかかわる団体・個人が一堂に会し、初めて「飯島町の山を考える住民フォーラム」を開いた。「山を楽しむ会」や七久保青壮年部、中ア遭対協、一般町民ら23人が参加。事例発表に耳を傾け、ワークショップで、地域資源である中央アルプスの魅力を再認識し、山岳観光の振興や住民主導の山岳施設の維持管理に向け、熱心に意見交換した。
町管理の山岳施設、避難小屋や登山道、シオジ平自然園などの現況を紹介し、町財政問題(事業費の縮小)や、落石危険カ所が多く危険なアプローチ(林道横根山線)-などを挙げ、問題提起した。
また、栄村・前進倶楽部の相沢博文さんは「佐武流山に登りたい」と集まった仲間(前進倶楽部)が林道を切り拓き、登頂するまでの体験を語った。
3グループに分かれたワークショップでは「車の乗り入れは飯島第6砂防駐車場を最終点とし、落石多発の上部は登山道という位置付けで」といった現実的な意見や「施設の維持管理は山を楽しむ住民が中心に、行政がサポートする体制で」「広く町内外に呼びかけ、協力の輪を広げる」など建設的な意見のほか、「若者を対象にした山を楽しむイベントが必要。遊覧ヘリコプターで、直接山頂に運び、オイシイ体験をすることが、底辺拡大につながる」といったユニークな意見もあった。 -
商工会が旅行業界参入目指して登録を検討
全国の商工会組織で前例のない旅行紹介事業を展開している宮田村商工会(前林善一会長)は、4月をめどに県認可の旅行業登録を目指し、本格的に業界に参入しようと検討している。手続きを進めるうえで壁もあるが、同事務局は「商工会の役割でもある地域振興、地域サービスの一環として取り組みたい」と話す。
同商工会は2002年5月に、旅行紹介事業に着手。専任職員1人を雇用し、提携する旅行業者5社のツアーや商品を希望者に紹介し、仲介している。
年間の取り扱いは約200件。同商工会事務局は「会員だけでなく、一般の皆さんに数多く利用してもらっている。商工会を身近に感じてもらえたはず」と成果を説明する。
将来的には村内への誘客を積極的に図りたいという考えもあり、自前でツアーなどの商品を企画し、販売できる旅行業登録が当初からの目標。
「4年間実績を積み、業界内部の様子も分かってきた」(事務局)こともあり、2月からは添乗員資格を持つスタッフを新たに1人加えた。
商工会の旅行業登録は前例がないことだけに課題はあるが、全国商工会連合会(全国連)などは地域への貢献性が高い事業について「収益事業」として認めている部分もあり、調整を続けている。
宮田村の他にも東京・小笠原、岐阜県内の商工会が旅行業登録を目指しているが、同事務局は「地域と商工会のきずなを太くし、地域経済の活性化に結び付けるのがねらい」と、登録申請を進めたい考えだ。