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南ア世界遺産登録に向け講演会
富士山の世界遺産登録に向けたNPO法人の事務局のトップを務めた小田全宏さんの講演会が28日伊那市のいなっせで開かれました。 講演会は南アルプスの世界遺産登録に向け民間レベルから気運を盛り上げ活動のヒントにしようと上伊那や木曽の若手経営者などでつくるグループが企画しました。 講師の小田さんは、NPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」の運営委員長として、10年にわたり活動してきました。 小田さんは講演の中で、文化遺産として世界遺産登録を目指した経緯や、県の職員が登録に反対する地元団体のもとに通い説得したことなどを紹介しました。 小田さんは「世界遺産登録は多くのひとの思いや汗、努力があり実現できた。全力で取り組む事が大切」と話していました。
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今年の景気 上伊那不透明な状況
今年の自社の業況について上伊那の製造業では半数以上の企業が悪いと感じていて、依然として先行きが不透明である事がアルプス中央信用金庫の調査でわかりました。 あるしんが取引先およそ200社を対象に調査しまとめた伊那谷・経済動向によりますと、今年の日本の景気について全体のおよそ2割が「良い、やや良い」、4割が「悪い・やや悪い」と感じています。 去年の見通しと比較すると、数字は回復傾向に推移している事から、あるしんでは「アベノミクス効果による影響は大きく、経済政策に期待する回答となっているが、消費税率引き上げによるマイナスの影響を感じる業種も多い」と分析しています。 一方、今年の自社の業況について上伊那の主力産業の製造業では「良い、やや良い」と回答したのが18パーセント、「非常に悪い、悪い、やや悪い」と答えたのが53パーセントとなっています。 あるしんでは、この結果について「製造業が多い上伊那では地域経済は厳しい状況にあり、依然として先行きが不透明だ」と分析しています。
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寒ざらしそばの実 川入れ
20日は二十四節気のひとつ大寒。 寒さが最も厳しくなる頃とされています。 その大寒に合わせて高遠そば組合は寒ざらしそばの実を伊那市長谷市野瀬の粟沢川に入れました。 寒ざらしそばは江戸時代、高遠藩が将軍家に献上していたとされています。 20日は市野瀬で栽培されたそばの実およそ45キロが用意されました。 高遠そば組合の組合員がそばの実を入れたネットをゼロ地場を源流とする粟沢川に運び投げ入れていました。 将軍家に献上していたとされている寒ざらしそばは地域おこしにつなげようと13年ほど前につくりましたが、販路がなく途絶えていました。 ここ数年そば店が増え扱う店ができたことから去年再び取り組みを始めました。 組合によりますとそばの実を冷たい水につけることで、渋みなどのアクが抜け、甘味が増すということです。 川に入れられたそばの実は立春の2月4日に引き上げられ天日干しされます。 組合では高遠にある5店ほどのそば店に実を提供することにしていて6月頃には味わうことができるということです。 大寒の日の20日、伊那地域の最低気温はマイナス8・4度で平年を2度ほど下回りました。 長野地方気象台ではこの寒さは木曜日頃まで続きますが、週末は高気圧に覆われ日中は寒さがゆるむと予想しています。
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とことこイーナちゃん今春発売へ
伊那市内の町工場でつくるプロジェクトチームは、伊那市のイメージキャラクターイーナちゃんのプラモデル、とことこイーナちゃんを発売します。 17日は、報道関係者に向けた記者会見が、伊那商工会館で開かれました。 記者会見には、伊那市富県の設計デザイン会社㈲スワニーの橋爪良博社長らが出席し商品の概要を説明しました。 とことこイーナちゃんは、市内7企業が協同して設計から完成まで手がけました。 イーナちゃんの左右の足が違う重さになっていて、斜面に置くと、その反動で歩きます。 プラスチック素材で、組み立て式になっていて、子どもでも簡単に組み立てができるということです。 価格は1個500円~1000円を予定しているということです。 また、Vリーグ昇格を目指すバレーボールチーム、VC長野トライデンツのユニフォームに合わせたサクラコマも発売します。 VC長野トライデンツのえんじ色のホームユニフォームと白いアウェーユニフォームに合わせたものです。 上伊那を中心に活動しているチームと町工場が一緒になって、何か商品を作って盛り上げようと今回開発したということです。 価格は、従来のサクラコマと同じ1,200円です。 とことこイーナちゃんとサクラコマVC長野トライデンツバージョンは、2月22日に開かれるシンポジウムで発売日を発表することになっています。
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伊那谷アグリイノベーション ジャム作り講座
産学官が連携し、農業を基本とした新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は、りんごとブルーベリーを使った手作りジャムの公開講座を10日、南箕輪村の信州大学農学部で開きました。 この日は、上下伊那の飲食店経営者や市町村職員など9人が参加しました。 講座は、信州大学農学部の食料生産科学科2年生のジャム作りの実習に合わせて開かれました。 講師は信州大学農学部の春日重光教員が務めました。 材料のりんごは、農学部で収穫したもので、酸味が強くジャムに適している紅玉などを使いました。 皮を剥いたりんごを15分ほど蒸してミキサーにかけ、砂糖と混ぜ合わせながら煮詰めたら完成です。 春日教員は、「今日の講座を経営や町おこしの一部に取り入れてもらえたら嬉しい」と話してい
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上農女子バスケットボール部 かま揚げうどんで士気高める
南箕輪村の上伊那農業高校女子バスケットボール部は、今年最初の部活の日の4日、顧問や保護者が作ったかま揚げうどんを食べてチームの士気を高めました。 練習終了後、体育研究室に部員14人が集まり、保護者やPTAが作ったかま揚げうどんを味わいました。 去年まで顧問を務め、現在も非常勤講師としてチームを支える飯島真一教諭が企画したものです。 飯島教諭は、同じ釜の飯ならぬ「同じ釜のうどん」を食べることでチームの団結力を高めようと、20年以上前から続けているということです。 この日はうどん40玉が用意されました。 協力した保護者らも「子ども達のために何かできるということはうれしい」と話していました。 女子バスケットボール部は今年、去年果たせなかった北信越大会出場を目指します。
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菊の湯 78年の歴史に幕
12月29日、伊那市の中心市街地の銭湯菊の湯が78年の歴史に幕を下しました。 営業最終日となったこの日、常連客が代表の唐沢寿子さんに感謝の花束を手渡しました。 人々は、「癒しの場で仕事の活力源だった」「長い間おつかれさまでした」などと声をかけていました。 菊の湯は、昭和10年に開業。 地域住民や登山者らで賑わいましたが、燃料の高騰や従業員の高齢化で廃業を余儀なくされました。 伊那市内に残る唯一の銭湯「菊の湯」は、惜しまれながら78年の歴史に幕を下ろしました。
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仕事始め トップが訓示
上伊那の多くの企業は6日が仕事始めとなり業務がスタートしました。 サン工業株式会社の川上健夫社長は仕事始め式で「サン工業のファンづくりをするにはどうすればいいのか試される1年になる」と訓示しました。 伊那市西箕輪に本社を置く、メッキ処理のサン工業株式会社。 仕事始め式には社員およそ80人が集まり川上社長が訓示しました。 川上社長は「アベノミクスの風を感じるのは我々であり、その感性を持つ会社は成長できるし時代を生きていける。サン工業のファンづくりをするにはどうすればいいのか試される1年になる。」と社員に呼びかけました。 仕事始め式ではほかに鏡割りが行われ業績アップを願いました。
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11月月間有効求人倍率 3年ぶりに県の水準上回る
上伊那の11月の月間有効求人倍率は0.95倍で10月から0.07ポイント上昇しました。 県の有効求人倍率は0.94倍で、平成22年11月から3年ぶりに県の水準を上回りました。 ハローワーク伊那によりますと、新規求人数は前の年の同じ月を24.5%上回る1,238人でした。 新規求職者数は、前の年の同じ月を23.1%下回る636人でした。 これにより、11月の月間有効求人倍率は、10月を0.07ポイント上回る0.95倍でした。 有効求人倍率は、4カ月連続の上昇となります。 ハローワーク伊那によります上伊那の主力産業である製造業が円安により改善の見通しがあることなどが、上昇した主な理由だということです。 また、全国の有効求人倍率は6年1カ月ぶりに1.00倍となり、全国的にも回復傾向にあるとしています。 ハローワーク伊那では、雇用情勢について「依然として厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが広がっている」として、3カ月ぶりに上方修正しました。
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町内45か所巡回 移動販売来年1月スタート
箕輪町の泰成運輸は来年1月中旬から買い物弱者支援を目的に町内45か所で移動販売を実施します。 25日は、箕輪町役場で移動販売に使用する車両の内覧会が開かれました。 荷台が販売スペースとなっていて、4畳の広さがあり冷蔵庫を備え付けています。この日は、販売も行われ役場を訪れた人や通りがかった人たちが食料品を買い求めていました。 泰成運輸では5年前から新たな事業展開を図ろうと試験的に移動販売を行ってきました。 今回は、本格的に展開していこうと町と国から1300万円の補助を受け1700万円の車両を購入しました。 箕輪町によりますと町内のおよそ5割の住宅は個人商店の廃業やスーパーの撤退などにより、半径500メートル以内に商店が無いという事です。 泰成運輸では、来年1月14日から週1回のペースで町内45か所を巡回し移動販売を行う事にしています。
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い~な食育応援隊 新たに2店舗
伊那市の伊那市食育推進会は「い~な食育応援隊」に新たに2店舗を登録しました。 18日は、食育応援隊ポスターと認定プレートが贈られました。 新たに「い~な食育応援隊」に登録されたのは、伊那市美篶の菓子製造販売、大西屋と、伊那市長谷の飲食店、野のものです。 い~な食育応援隊は今回新たに加わった2店舗とあわせて6店舗になりました。 い~な食育応援隊は地産地消に取り組んでいる、ヘルシーメニューを提供しているなど、指定基準をみたした事業者を、応援隊として登録する事で、食育に関する情報発信、啓発を行うことがねらいです。 18日認定を受けた、野のものでは、地元産雑穀の販売、加工などをしています。 大西屋では、地元の農産物を使用した団子などを製造、販売しています。 伊那市健康推進課では、今後幅広く告知し、多くの参加を求めていくということです。
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冬至 さくらの湯でゆず湯のサービス
冬至の22日、伊那市高遠町の日帰り温泉施設さくらの湯では、露天風呂でゆず湯のサービスが行われました。 さくらの湯では、毎年冬至にあわせてゆず湯のサービスをしています。 今年は、21日から23日まで3日間行われます。 男女それぞれの露天風呂に、静岡産のゆずが毎日100個入れられます。 22日も午前10時のオープン直後から多くの人がさくらの湯を訪れ、ゆずの香りを楽しみながら湯舟につかっていました。 ゆず湯は、血行促進効果で、冷え性や神経痛に効果があるとされています。 およそ20年前のさくらの湯がオープンした時からファンだという長谷の内山さん83歳も年に一度のゆず湯につかっていました。 さくらの湯のゆず湯のサービスは23日も行われます。
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オリンパス株式会社 医療内視鏡修理施設開設
伊那市西町のオリンパス伊那事業場内に、内視鏡の修理を主な事業とする医療サービスオペレーションセンター長野が開設されました。 16日、施設が関係者に公開され、概要が説明されました。 医療サービスオペレーションセンター長野は、医療現場で使う内視鏡の修理やメンテナンスを行います。 去年4月から今年11月まで建設工事が行われ、長野オリンパス伊那事業場を一部解体し、増築して開設しました。 鉄筋コンクリート4階建てで、敷地面積はおよそ2万6,000平方メートル、延べ床面積およそ1万4,000平方メートルです。 従業員数は150人で、オリンパス伊那事業場と辰野事業場の従業員が実習を受け、12月9日から業務にあたっているということです。 虫やネズミの侵入を徹底的に防ぐ設備となっていて、施設内の植物は全て造花、電気はLEDを使用、出入り口には全てセンサーがついています。 現在オリンパスで、内視鏡の修理を行っている国内の医療サービスオペレーションセンターは他に福島県西白河郡にあり、東日本と北海道を担当しています。 今回開設した医療サービスオペレーションセンター長野は、中部地区と西日本を担当します。
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伊那の設計会社スワニーが3Dプリンター販売
デザイン、設計などを行っている伊那市富県の有限会社スワニーは、3Dデータから立体加工品をつくる卓上型3Dプリンターの販売を始めました。 3Dプリンターは横浜の設計会社株式会社ディビジョン・エンジニアリングが開発し、取引のある伊那市のスワニーが販売するものです。 14日に伊那市の伊那図書館で実演が行われました。 3Dプリンターは立体的にデータ化したデザインを加工品としてつくることができるものです。 熱に強いチューブから、200度ほどで熱せられた樹脂を、何層にも重ね合わせながら加工品を仕上げていきます。 製品を開発したディビジョン・エンジニアリングによりますと、3Dプリンターは外国製が主流で高額なうえに修理も時間がかかっていたということです。 この製品を販売するスワニーではユニークで斬新なアイデアを企業だけでなく一般でも形にすることができるようになったと話し販路拡大を目指します。 3Dプリンターは価格が17万5千円で伊那市富県のスワニーで販売されています。
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伊那スキーリゾート雪作り本格稼働
13日の伊那地域は、雪が舞う寒い一日となりました。 夜間の冷え込みも一段と厳しさを増したことから伊那スキーリゾートでは、スノーマシンによる雪づくりが12日から本格的に始まりました。 伊那スキーリゾートのゲレンデのほぼ真ん中の標高約900メートル地点です。 伊那市の夜景が一望できるこの場所で、スノーマシンがうなりをあげ、霧状の水を空に向けて吹き上げていました。 12日夜から今朝にかけて13台のスノーマシンが雪づくりを行いました。 伊那スキーリゾートが使用しているスノーマシンは、水を空気中で雪に変える仕組みのもので、外気温がマイナス2度以下にならないと使用できません。 スノーマシンから噴出す霧状の水は、外気で冷やされ雪へと変わります。 ゲレンデの下から見上げると、水は見事に雪となって吹雪いていました。 13日の伊那の最低気温は、午前2時33分に平地でマイナス3.4度、最高気温も3.5度と真冬並みの一日となりました。 スノーマシンによる雪づくりは、夜9時から翌朝8時までほぼ毎日行われ2月中旬まで続けられるということです。 伊那スキーリゾートのオープンは、21日を予定していて、スノーマシンによる積雪は、50センチになるということです。
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南ア登山口 名称検討へ
伊那市長谷地域自治区地域協議会が今日、長谷総合支所で開かれ、南アルプス北部地区の登山口の名称について検討するよう委員から提案されました。 長谷黒河内の南アルプス北部地区の登山口は、昭和40年代までは「長谷村の戸台」という名称で呼ばれていたということですが、現在は「仙流荘があるところ」というあいまいな表現になっています。 協議会では、新たに名称をつけることで、南アルプス北部地区の長野県側登山口としての知名度アップを図り集客数の増加につなげたい考えです。 委員からは「公募してはどうか」「学校登山で仙丈に登った中学生に聞いてみては」などの意見が出されました。 今後は、選考方法などについて協議していく考えです。
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山ぶどうワイン来年6月から試験販売へ
伊那市は信州大学と共同開発してきた山ぶどうを使ったワインを来年6月から試験的に販売します。 これは10日開かれた市議会12月定例会一般質問で白鳥孝市長が議員の質問に答えたものです。 伊那市は農業の担い手不足、遊休農地の解消を目的に平成18年度から信大農学部と山ぶどうワインのブランド化に向けた取り組を進めています。 現在は、市内3か所で山ぶどうを栽培していて、今年は380キロを収穫したということです。 今後は、伊那市観光株式会社が来年1月から山ぶどうワインの名前や、ラベルのデザインを公募する予定です。 山ぶどうワインは来年6月から試験的に販売されることになっています。 白鳥市長は「信大と共同開発した山ぶどうワインをしっかり発信し、産業として成り立つよう取り組んでいきたい」と話していました。
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新酒やまむろが12日から販売
伊那市高遠町の山室地区で採れた酒米のひとごこちを使い、高遠町の仙醸が作った新酒やまむろが、12日から販売されます。 やまむろは、高遠町の酒販店で作る高遠旨い酒研究会が、地域活性化を目指して、平成18年から毎年造っています。 10日は、高遠町の鉾持神社の境内にある、酒の神様「松尾社」の前に関係者が集まり、神事をして新酒の完成を祝いました。 酒米のひとごこちは、農事組合法人山室が委託を受け生産していて、今年は夏の気温が高かったことなどから粒の大きな良い米ができたということです。 その米をつかって、高遠町の酒蔵、仙醸が醸造しました。 新酒やまむろは、720ミリリットル入り1,260円で、旨い酒研究会に加盟する高遠町内7店の酒屋で購入することができます。
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伊那スキーリゾート 準備本格化
12月に入り、伊那市西春近の伊那スキーリゾートではシーズンインに向けた準備が本格化しています。 6日は、標高900メートルから1,000メートルまでの高低差100メートル、長さ600メートルの第2ペアリフトの取り付けが行われました。 伊那スキーリゾートのゲレンデは、全長1,200メートルで、第1クワッドリフトと第2ペアリフトで結んでいます。 ワイヤーに固定するフックを組み立て、グリースを注入すると3人がかりで取り付けていました。 取り付けるリフトは、98基で、7日まで行われます。 昨シーズン、伊那スキーリゾートは、12月22日から3月24日まで営業し、前年を18パーセント上回る5万1,800人の利用がありました。 今シーズンは、9日に安全祈願をして、雪づくりを本格化させ、21日のオープンを目指します。 今シーズンは、新たに降雪見学ツアーなどのイベントも予定し、集客アップを目指したい考えです。
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ジオパークで地域活性化を先進事例学ぶ
ジオパークを使った地域活性化の先進事例を学ぶ講演会が3日伊那市の長谷公民館で開かれました。 講演会は、来年、伊那市でのジオパーク全国大会の開催や、南アルプス国立公園指定50周年を迎える事から、南アルプスジオパークの魅力を多くの人に伝えようと伊那市が主催したものです。 講師は、兵庫県香美町でジオパーク推進委員をしている今井ひろこさんです。 今井さんは、2010年に地元の山陰海岸ジオパークが世界ジオパークに認定された事をきっかけに役場の嘱託職員となり、初めて地域の地形や地質などについて勉強したという事です。 今井さんは香美町で行っている取り組みとして、地元産の農産物をただ美味しいというのではなく「花崗岩により水が濾過され、軟水となり酒造りに適しているや」、「砂丘では、長芋がまっすぐに育ち、水はけが良く、良質なメロンが栽培できる」など地質や地形の特徴を盛り込んだストーリーと結びつける事で、売る側も地域への理解が深まるとアドバイスしていました。 会場には観光関係者など約80人が訪れ今井さんの話に耳を傾けていました。
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花ひらくサクラコマ 合格祈願バージョン販売へ
伊那市の推奨みやげ品「サクラコマ」の合格祈願バージョンが来月2日に発売されます。 サクラコマは、市内の企業や行政がプロジェクトチームをつくり、協同で開発し、設計から組み立てまで伊那市で行われている完全地産の製品です。 設計したのは、伊那市富県の設計デザイン会社㈲スワニーです。 回すと桜の花びらが開くコマです。 合格祈願バージョンは、今年2月から販売しているサクラコマの商品をそのままに、箱のパッケージシールが合格祈願用のものに変わります。 高遠町の弘妙寺で合格祈願の願掛けをし、来月2日からタウンステーション伊那まちなど市内3カ所で販売します。 価格は1,200円です
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10月有効求人倍率 3か月連続上昇
上伊那の10月の月間有効求人倍率は0.88倍で9月から0.02ポイント上昇しました。 有効求人倍率は、8月から3カ月連続で上昇しています。 ハローワーク伊那によりますと、新規求人数は前の年の同じ月を8.2%上回る1,208人でした。 新規求職者数は、前の年の同じ月を10.6%下回る843人でした。 これにより、10月の月間有効求人倍率は、9月を0.02ポイント上回る0.88倍でした。 月間有効求人倍率が0.8倍を超えた9月からさらに0.02ポイント上昇したことにより、平成20年10月のリーマンショック後最高の倍率となっています。 ハローワーク伊那によりますと、全体的に景気は改善傾向にあるということで、主力の製造業では、前の月と比べて新規求人数が23.8%増加し187人となっています。 ハローワーク伊那では、雇用情勢について、「依然として厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きがみられる」としています。 また、来年3月卒業の高校新卒者の求人倍率は0.94倍で前の月から0.04ポイント上昇しました。 就職内定率は74.6%で、前の年の同じ月と比べて5.3%上昇しています。
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「ペレット運んで」リヤカー寄贈
伊那市の小学校にペレットストーブを納入している駒ヶ根市の製造業・ヨウホクと伊那市のオザワ燃料が、28日、伊那市内の小学校6校にリヤカーを寄贈しました。 28日は、ヨウホクの北林 友和(ともかず)社長と、オザワ燃料の小澤 陽一社長ら3人が、久保村清一教育長に、目録を手渡しました。 寄贈したのは、ヨウホクが製造した折りたたむ事ができるリアカーで、1台7万5千円相当です。 駒ヶ根市のヨウホクは、ペレットストーブやリアカーなどを製造するメーカーで、伊那市のオザワ燃料が代理店となり、伊那市内の小学校6校に80台のペレットストーブを納入しています。 ペレットの運搬などに活用して欲しいと、ストーブが納入されている小学校6校にリアカーを送ることにしました。 ヨウホクの北林社長は、「ペレットだけでなくさまざまな場面で活用して欲しい」と話していました。 久保村教育長は「折りたためるのでコンパクトに収納できるし、子ども達も喜んで使うと思う」と感謝していました。
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箕輪町図書館でキャリアデザイン推進へ
箕輪町は図書館の資源を活用し、若者や女性の就職や起業等をサポートするキャリアデザインを推進するプロジェクトを始動させました。 27日夜は、初の運営会議が、町地域交流センターで開かれました。 委員は、町内の企業経営者や、商工会、箕輪進修高校の教諭など10人です。 近い将来全面改築を予定している新しい箕輪町図書館を見据えたプロジェクトとなっていて、知の拠点施設である図書館が地域の企業・商工会と連携し、若者や女性の起業・就職などをサポートしていこうというものです。 国の社会教育活性化支援プログラムの採択事業となっていて全国1100件の応募のうち109の事業の中に選ばれました。 これにより国から、今年度から3年間、毎年度110万円程度の補助が受けられます。 箕輪町では、これを活用して、町内の企業経営者による講座や、講演会を開き、若者の就職などにつなげたいとしています。 会議では、「女性の就職をサポートすることも目的とするならば、会議にも女性に参加してもらわないと意見を汲み取ることができないのではないか」といった意見や、箕輪進修高校の教諭からは、「文化祭で、企業の紹介ブースなどを設けて、生徒と企業が交流できる機会を設けられないか」などの要望が出ていました。 箕輪町では、年内にも次回の会議を開き、具体的な事業を決めていきたいとしています。
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上伊那地域観光戦略会議 おもてなし向上分科会初会合
上伊那地域の観光サービスの向上に力を入れようと、上伊那地域観光戦略会議のおもてなし向上分科会の初会合が26日、伊那合同庁舎で開かれました。 26日は、上伊那の商工団体や観光関係者などでつくる委員9人が集まり、ボランティアガイドの育成支援などの取り組みについて話し合いました。 委員からは、「ボランティアガイドが地域の歴史や文化を工夫して発信するとリピーターも増えるのでは」といった意見や、「おもてなしとは訪れた人が感じ取るもの。訪れた人がおもてなしを感じ取れるシーンを創りだすことが必要」といった意見が出ました。 平成24年の上伊那の観光客数はおよそ440万人、観光消費額はおよそ100億円で、ともに県内10広域中、下から3番目となっています。 また、観光客1人の1日あたりの観光消費額はおよそ2,000円で最下位となっています。 2回目の分科会は来年2月に開かれる予定で、施策展開などを話し合う予定です。
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伊那まつり委員会
今年の伊那まつり委員会が19日伊那市役所で開かれ、来年は8月2日(土)3日(日)に行うことを決めました。 委員会では第41回伊那まつりの結果と実績報告が行われました。 その中で堀内潤一郎伊那まつり実行委員長から伊那まつり会長の白鳥孝伊那市長へ花火大会の一般からの協賛金協力体制の検討を求める要望書が手渡されました。 花火の協賛金は長引く景気低迷などで、今年過去最低額の1,381万円でした。 過去最高額は平成10年の2,205万円となっています。 白鳥市長は「市民の協力を得られるか検討する、安価で沢山の花火をあげられる工夫も考えていく」と話していました。 このほか委員会では、来年の伊那まつりの日程報告が行われ、8月2日(土)と3日(日)に開催することが決まりました。
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最下位まっくん 大人気くまモンと再会
2011年のゆるきゃらグランプリで最下位だった南箕輪村のイメージキャラクターまっくんが、同じ年のゆるきゃらグランプリで1位を獲得した熊本県の人気キャラクター「くまモン」と、再会を果たしました。 南箕輪村大芝高原には、くまモンをひと目見ようと村内外から多くの人が集まりました。 くまモンが姿を現すと、すぐさま人々が取り囲み、写真などを撮影していました。 人ごみを掻き分け、まっくんとの再会を果たしました。 2011年のゆるきゃらグランプリでくまモンは1位、まっくんが最下位だったことが縁で、今回、くまモンが南箕輪村を訪れました。 21日は、毎年恒例のチューリップの球根植えが大芝高原の花壇であり、南原保育園の園児と一緒に球根を植えました。 その後、会場を広場に移して、一般の人との交流が行われました。 くまモンは、お得意の体操を披露しました。 まっくんからは、ザザムシや蜂の子などの伊那谷の珍味がプレゼントされていました。 くまモンが公園を後にしようとする際には、見送りの人々が列を作っていました。 まっくんは、「地元では、くまモンにも負けない人気を獲得していると思っていた」と、くまモン人気に少しショックを受けているということです。
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内藤とうがらし普及へシンポジウム
旧高遠藩主、内藤家ゆかりの内藤とうがらしに関するシンポジウムが17日伊那市高遠町総合福祉センターやますそで開かれました。 内藤とうがらしは、旧高遠藩主内藤家が屋敷のあった今の東京新宿で栽培していたとされています。 シンポジウムはその内藤とうがらしを地域活性化に活用しようと活動している住民グループ高遠版内藤とうがらしプロジェクトが開いたものです。 会場には七味唐辛子の生産メーカーや農産物加工グループなどおよそ70人が集まり意見交換をしました。 シンポジムで長野市の株式会社八幡屋礒五郎の室賀豊社長は「内藤とうがらしと一般の唐辛子では見た目は同じ物。差別化をどう図っていくかを考えなければならない。」と話していました。 シンポジウムではほかに内藤とうがらしを使った、おやきやなめたけなどの試食会も開かれ、参加者が味わっていました。 高遠版内藤とうがらしプロジェクトでは出された意見を参考に商品開発や普及活動に取り組んでいくということです。
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タウンステーション伊那まちで東北応援セール
伊那市の中心市街地の商店主らでつくる、伊那まちの再生やるじゃん会は、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の海産物をタウンステーション伊那まちで16日から4日間販売します。 会場ではかつお節やのりなど、16種類が販売されています。 伊那まちの再生やるじゃん会は復興支援につなげようと、気仙沼市の海産物業者から定価で買い取り、販売することにしました。 やるじゃん会では、「東北のものを買うことで支援につながっていくのでぜひ来てほしい」と呼びかけています。 タウンステーション伊那まちでの販売は19日火曜日まで、20日水曜日は荒井や美篶など5か所で出張販売します。
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上伊那の景観を考えるツアー
長野県建築士会上伊那支部による上伊那地域の景観を考えるツアーが16日行われました。 これは、長野県発地域元気づくり支援金活用事業で行われたもので、およそ90人が参加しました。 景観とは何か?をテーマに箕輪町の下古田や南箕輪村の大芝高原など5か所を回りました。 東京大学アジア生物資源環境研究センターの堀繁教授が講師をつとめました。 堀教授は景観とは「見たいものが景観ではなく、見る視点があるから景観」と説明していました。 下古田では仙丈を望むには見たいものも、視点も良いが、萱野高原を見た場合は手前の木が大きすぎるため視点が悪いと説明をしていました。 景観を良くするためには、こまめな手入れも必要と話していました。 長野県建築士会上伊那支部の堀口隆支部長は「景観は地域の活性化に大きく影響する。多くの人たちに景観の意味を理解してほしい」と話していました。