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宮島酒店で新春朝搾り
伊那市元町の造り酒屋・宮島酒店で4日、毎年恒例の「立春朝搾り」があった。酒販店関係者などが早朝に集まり、出荷作業をした。
春の訪れを搾りたての新酒で祝ってもらおうと、立春の朝に搾り上げた新酒を瓶詰めし、その日のうちに消費者に届けるという、蔵元や酒販店などでつくる「日本名門酒会」の加盟店で一斉にするイベント。今年は全国で37社が参加した。
宮島酒店では約3500本を県内外の店舗に出荷するため、前日から搾り始めた「信濃錦」の新酒を4日の早朝に瓶詰め。出荷作業は酒販店関係者らも協力し、安全祈願や五穀豊穣(ほうじょう)などの願いを込めたラベルを張りつけた。 -
観光事業関係者を対象とした観光講演会開催
伊那市のふるさと大使で旅行案内書「ブルーガイド」の編集などに長年携わってきた森田芳夫氏=写真=を迎えた「観光講演会」が29日、伊那市内であった。市町村、観光協会の担当者など約40人が参加。森田氏の話を聞きながら、上伊那地域の観光振興について考えた。
上伊那広域連合、上伊那観光連合が企画した講演会で、森田氏は観光パンフレットの編集、公共の宿泊施設のあり方の2点について各地の事例を参考にしながら提言。現在上伊那広域連合が作成している観光パンフレット「上伊那」については、「上伊那というマイナーな地名を用いていては、全国でどう響くかが問題」とし、より、知名度の高い“伊那路”“伊那谷”などといった言葉に置き換えることなどを提案した。また「パンフレットの主たる役割はいかにして人を誘うかだと思う」とし、見る人にインパクトを与え、行ってみたいと思わせるような表紙とするには、よりシンプルな素材で、「上伊那」という地域を出していくことが重要であることを指摘した。
また、公共の宿泊施設の役割については、長年宿泊施設についての編集に携わってきた仲間の意見を参考に「宿のマネージャーや従業員が現地のことを熟知し、訪れた人に積極的に地域の情報提供をしたり、丁寧な対応をしている宿ほど、客は好感を感じている」と説明。一方、電話やフロント対応の悪さなど、ちょっとした対応の悪さからほとんどのクレームが発生している事実も紹介し、「設備の不備などでクレームが始まる訳ではなく、対応がしっかりしていればクレームは避けられる」とした。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 日本創健 舘内修一社長
株式会社日本創健
◆本社/駒ケ根市赤穂8754
◆創業/1990年
◆資本金/1000万円
◆従業員/10人
◆TEL/0265・82・3600 FAX/0265・82・5177
《組織の若返り》
肌トラブルなどを改善する馬油(ばあゆ)商品と・ス中国に伝わる長寿の神果・ス羅漢果(らかんか)から作る健康飲料水を製造販売する日本創健を本紙・ス輝く経営者・スシリーズで紹介したのが05年2月。その後、組織は大きく変わった。
創業者として異彩を放った舘内宗雄氏は07年7月に会長になり、長男で専務兼製造部長だった修一氏(38)が社長に就任。その8カ月前の06年11月には、宗雄氏の長女で日本創健企画部長の希美子氏(40)を社長とする新会社エヌエス・プランニングが立ち上がった。若返った日本創健と、ペット向け馬油商品を製造販売するエヌエス・プランニングの新たな挑戦が始まっている。
《馬油の需要は冬がピーク》
古くから家庭常備薬としても愛用されてきた馬油。アトピー性皮膚炎などの肌トラブルを改善することで知られる。日本創健の人気商品「ナチュラル馬油」の原料は放牧馬のたてがみ下部(こうね)の脂肪だけを使う。1頭からわずかしか取れない。この馬油には皮下組織の血行を促進し、新陳代謝を活発にする「α竏茶潟mレン酸」が豊富に含まれる。
冬季は肌トラブルが増え、馬油の需要も増加。この時期の売上が年間の業績に大きく影響する。社員の動きもきびきびしたものになり、新社長自ら午前5時に製造現場に立つ時もある。
新社長は製造と並行して新商品の研究・実験もする。「温度調整をちゃんとしないと違う商品になってしまう。気候の影響も受けるので、実験中は目が離せない。とにかく時間の勝負」
馬油のほか、馬油を加工したローション・クリーム・せっけんや、馬油関連商品など、アイテムは確実に増え続けている。同社製品の利用者は固定客がほとんど。それら多くの愛用者の意見を聞きながら「こういうのを作ろうか」と研究する。
自社ブランドのほか、PB(プライベート・ブランド=流通業者が企画した製品を外部の製造業者に生産させるブランド)商品の製造も行う。依頼主の仕様書に沿って改良実験を繰り返し、1縲・年かけてようやく完成するものもある。だが、依頼主がそれを気に入って商品化してくれるとは限らない、厳しい世界だ。
《社長の重責を担って》
社長の重責を引き受けたが、「何が変わったということは、特にない。肩書きは代わったが、やっていることは同じ」と、淡々と語る新社長は、原料管理のため、できるだけ現地視察に行くことを心掛けている。昨年6月にはハーブ仕入れ先のオーストラリアを訪れ、11月末にも、馬油と並んで同社の主力商品になっている「羅漢果」の栽培地・中国桂林を視察。「自分の目で確かめて仕入れたい」と強調する。
「会社をそんなに大きくするつもりはない。能力もないし、目も届かなくなってしまう。大量生産はしないし、出来ない。身の丈の経営をしていく」
「企業の信用は今の売上ではない、何年続いているかだ竏窒ニ、ある人に教えてもらい納得した。長く続けられる会社にしたい」
父親の宗雄氏と共通した経営の姿勢が言葉の随所にうかがえる。
一方で「商品あっての日本創健。あまり合理性は求めず、商品の良さを追求していく。会長が作り上げた良いものは壊さず、時代のニーズに合った形でそれを発展させたい」との思いも強い。「やりたいことはいっぱいある。今後・ス共同・スの方向も考えている」 -
気軽に利用できるギャラリーを商店街に、村内有志が空き店舗を活用
宮田村南割区の木工業三浦敏夫さんら村内の有志が3月初旬をめどに、中心商店街の町2区仲町の空き店舗を使って、誰もが気軽に作品を展示したり販売ができるギャラリーを開設しようと準備を進めている。「商店街にはシャッターが閉まっている店もあり寂しい。さまざまな人が交流できるスペースにして、活気を出すきっかけにもなれば」と賛同者を幅広く募っている。
店舗は約30平方メートルで、1平方メートルほどの区画にして出展希望者に貸し出す計画。木工や陶芸、絵画など多彩な手づくり作品を主に考えている。
気軽に利用できるよう、1区画あたりの月額使用料は千円ほどを予定。
「作品などを発表したくても機会や場所に恵まれない人も多い。村内にも色々な才能を持っている人も多く、発表の場になれば」と三浦さんは話す。
さらに中心商店街という立地条件を活かして、さまざまな情報が発信できるギャラリーにしていきたい考え。
遊具を置いたり、畳みを敷いたくつろぎげる場所も設け、子どもから大人まで自由に立ち寄れるスペースにしたいと夢はふくらむ。
現在は、三浦さんらが店舗を改装中。床と壁にはヒノキを敷きつめ、あたたかみのある空間になりそうだ。
出展などに関する問い合わせは三浦さん090・3142・3691まで。 -
南信労政事務所が07年労働組合基礎調査結果上伊那概況を公表
南信労政事務所はこのほど、07年労働組合基礎調査結果上伊那概況を公表した。
同調査は労働組合数、組合員数、加盟組織系統などの状況を明らかにすることを目的とするもの。上伊那地区の全労働組合を対象に昨年6月30日に調査を実施した。
それによると、昨年6月30日現在の上伊那の労働組合数は前年より1組合少ない122組合。組合員数も前年より57人少ない1万5779人で、いずれも減少傾向が続いている。推定組織率は前年差0・7ポイント減の20・3%。県全体の21・6ポイントを下回っている。
適用法規別組合数では、労組法74組合(1万824人)、特労法3組合(373人)、地公労法1組合(4人)、国公法6組合(123人)、地公法38組合(4455人)。県全体と比べると、労組法適用の組合員の構成比が若干低く、地公法適用の組合員の構成比が若干高い。
上部団体への加盟状況を見ると、日本労働組合総連合会長野県連合会(連合長野)への加盟率が68・9%と最も高く、84組合、1万1064人が加盟している。継いで長野県労働組合連合会(県労連)が8・2%で10組合、638人が加盟。23%は無加盟かその他となっている。
市郡別、組合・組合員数では、伊那市で前年比3組合210人増の62組合、7819人となったほか、駒ヶ根市で前年と同数の18組合となったが、町村では前年比4組合282人減の42組合5713人となっている。 -
アルプス中央信用金庫アンケート、08年経営見通し
アルプス中央信用金庫はこのほど、上伊那の中小企業を中心に今年の経営見通しについてのアンケートを取った。
「08年の貴社の業況(景気)をどのように見通しているか」という問いには、「やや悪い」との回答が41%(小数点以下四捨五入以下同じ)で最も多かった。
業種別では製造業や卸売業で「普通」「やや良い」が6割近くととなったが、ほかの業種は「やや悪い」「悪い」「非常に悪い」の回答が半数を上回った。
「08年の貴社の売上高の伸び率は、07年に比べどのくらいになると見通しているか」との問では、「変わらない」が最も多く、次いで「10%未満の減少」、「10%未満の増加」の順となった。
業種別では増加の見通しを立てているのは製造業(42%)が最も多く、20%以上の増加を見通しているのも製造業のみとなった。減少の回答はサービス業が半数を上回り、小売業は4割に達した。
「自社の業況が上向く転換点をいつごろになると見通しているか」との問では、「業況改善の見通しは立たない」(34%)との回答が最も多かった。対して「すでに上向いている」との回答は16%となった。
業種別では製造業は「すでに上向き」19%、「見通し立たない」16%。改善の見通しを立てている企業の中では(すでに上向き・見通しが立たないと回答した企業を除いた企業)、「1年後」の回答が最も多い。
建設業は「すでに上向き」22%、「見通し立たない」36%。改善の見通しは、「6カ月以内」と「2年後」がともに11%で多い。
卸売業は「すでに上向き」8%、「見通し立たない」42%。改善の見通しは、「1年後」と「2年後」がともに17%で多い。
小売業は「すでに上向き」が4%。「見通し立たない」は6割近くを占めている。改善の見通しは「1年後」が最も多い。
サービス業は「すでに上向き」が15%。「見通し立たない」は6割を占めている。改善の見通しは「3年超」が最も多い。
不動産業は「すでに上向き」17%、「見通し立たない」が33%。改善の見通しは「2年後」までに業況が上向きになると見ている。
「構造改革の政策により、どのような変化が生じると思うか」の問では、ほとんどの企業が企業規模や業種、地域間での格差が拡大したと回答している。 -
テクノネット講演会
連携して互いの体質強化を図る地域の企業でつくるテクノネット駒ケ根の固有技術別研究会、技能士会は28日、講演会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。企業の経営者など約80人が参加し、元トヨタ自動車電子生技部部長の松原秀之さんの講演「製造現場の品質改善 縲恁ツ人のマインドが品質を変える」を聴いた=写真。
松原さんは長く生産現場に携わった経験から得た結論として「品質はいくら検査しても良くならない。技術者が良い製品の作り方を研究し、現場ではそのルールをしっかり守ることが原則だ」と話した。
品質確保はどの企業にとっても将来を左右する重要な問題だけに、参加者は一様に真剣な表情で話に聴き入っていた。 -
住まいづくりシンポジウム
伊那市で26日、「あったか住まいづくりシンポジウム竏衷Zむこと、あたためること」があった。定員70人を上回る約150人が集まり、住まいや燃料として使われる木材を暮らしに生かす視点から森林とのかかわり方を考えた。伊那谷流域林業活性化上伊那地区協議会、上伊那山林協会主催。
岩手県の薪(まき)割りクラブ世話人・深沢光さんの講演「薪のある暮らし方」に続き、伊那市内外の建築士や林業士ら4人が地域材を活用した家造りなどについて意見を交わした。
深沢さんは「建築用材だけでなく、燃料として木材を使うことを忘れたために森が荒れた」と指摘。
林業士の原薫さんらは「全国各地で地域材を使おうと呼びかけても広がらない。実際に、木の良さを肌で感じてもらうことが大事。家造りを通して山が整備され、地域の地場産業も元気になる。上伊那は、そういった循環できる可能性を秘めている」と話した。
伊那市のますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員長を務めた作家・浜田久美子さんは「上伊那は、地域材で家を建てやすい状況にある。全国でも薪ストーブ導入率が高い」としながら、山に行ったことのない親世代が多い現状に「市民の森林(もり)」として整備を進める平地林での活動を紹介した。
会場の一角には、地域材を積極的に活用する建設業の展示ブースが設けられた。 -
「さくらびと」の松沢広さん(30)中川村片桐横前
「花の魅力は自己表現できること。花を通して、地域の皆さんに何か伝えることができれば」-。昨秋、愛知県からUターンし、11月23日、中川村横前にギフトフラワーショップ「さくらびと」をオープンさせた。2カ月が経過し「自分のやること、なすこと全てが店の評判になる。責任を感じている」。
中川村片桐に生れ、高校卒業後、在学中、アルバイトしていた飯島町の花屋に就職。1年後「基本をしっかりと勉強しよう」と、東京都品川区の専門学校「日本フラワーカレッジ」で1年間、花の育て方から管理、デザイン(ブーケ、アレンジフラワー)、花店の経営、生花の草月流など、花全般について学んだ。
「花を使った仕事をしたい」と東京の生花店に就職。この店はブライダルブーケに力を入れており、カラー、チューリップ、バラなど様々なブーケを手掛けた。
また、「母の日」には行列ができるほどの人気店で、ここにお客様で来たのが奥さんの真凡(まなみ)さんだったとか。ブライダル・花屋全般を学ぶ中で「お客様は商品よりも人につく。花を売ることは自分を売ること、花はひとつの媒体かもしれない」と感じたとか。また、葛西でフラワーアレンジの講師も務めた。
その後、移った愛知県の生花店では葬儀関係を勉強し、30歳を機に「故郷で、花屋をやろう」とUターンした。
店名は、桜の花をめでる人を意味する「sakuRabito」「花の力でここまでこれた。花のつながりが広がっていけば」と思いを込めた。
「あなたらしく、美しいブーケをあなたのために」と、同店が特にこだわるのが、オリジナルのブライダルブーケ。注文を受けると、カタログを見ながら、好きな花、色、2人の思い出の場所などを聞く。次にドレスの色や形を考慮し、スケッチを描き、イメージを膨らませる。スケッチのブーケを会場の雰囲気や、テーブルクロスの色との調和を図り、最終的なデザインを決定する。挙式前日までに、松本市や愛知の市場で花を仕入れ、生き生きとした花でブーケを制作するという。「1つのブーケを作るのに、打ち合わせを3、4回させていただき、ブーケに込める花嫁の想いをブーケに表現したい」と話す。
また、ギフトについて「希望を聞きながら、相手の年代、性別、好みなどのほか、贈る人の好みに合わせて花束を作る」とし、例えば10代縲・0代の女性には、パステル系の色のグラディーションでかわいらしい、優しい雰囲気に。30代縲・0代はワインレッドなどを使いシックにまとめる。高齢者に贈る場合は原色に近いはっきりした色の花が好まれる。男性には単色系で、クールでスタイリッシュなデザインを心掛けているという。
このほか、同店では毎週月・木曜日午後6時30分から、アレンジ教室を開いている。フラワーアレンジメントのほか、花の管理、水あげなど基本をしっかり指導したいという。
なお、ブーケは2週間前までに要予約、教室は少人数制のため前日までに要予約。営業時間午前10時縲恁゚後6時。定休・木曜日。(TEL88・3825) -
「上伊那地域産業活性化計画」が国から同意を受ける
県と上伊那8市町村が連名で申請していた「上伊那地域産業活性化計画」がこのほど、国の同意を受け、2月1日に甘利経済産業大臣から村井知事に同意書が交付されることになった。
同計画は企業立地の促進等による地域の産業集積形成及び活性化に関する法律(企業立地促進法)に基づき、今月22日付けで申請を行ったもので、計画には上伊那8市町村と県、産業支援関連機関などが一体となって、同地域における産業活性化を図ることや、具体的ビジョンを明確化している。
計画では、トップクラスの精密機械関連、電気・電子機械関連などの産業の更なる集積を実現する「高度加工技術産業」と、食品、飲料品、医療品、大学・各種研究機関などとの「農工連携」「医工連携」の推進による「健康長寿関連産業」の地域ブランド化を目指す「健康長寿関連産業」を同地域の産業活性化と持続的かつ自律的な発展を可能とする基盤形成をするための基軸とし、この2つの産業に関する既存企業の高度化や新たな企業の誘致などを集積区域内において5年間にわたり積極的に進める。
集積区域は伊那市、駒ケ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村の上伊那8市町村。
5年後の成果目標としては▽粗付加価値額増加額300億円▽製造品出荷増加額700億円▽新規立地件数50件▽製造業従事者数増加数千人竏秩B
目標達成に向け、工場用地の整備、人材の育成と確保、技術支援、推進体制の強化などといった事業環境整備を行う。 -
「い~なちゃんカード」「つれてってカード」がシステム利用提携
伊那市コミュニティーカード協同組合(中村紘司理事長)と駒ケ根市・飯島町・中川村のつれてってカード協同組合(矢沢哲也理事長)のカードシステム利用提携調印式が24日、伊那市内であった。2月1日から、商店街で使うカードのポイント機能の運用を開始。エリア拡大で、商店街の活性化に結びつける。
両組合は96年から、それぞれカードを発行し、事業を展開してきたが、老朽化に伴うシステム更新で同じシステムを採用。そのため、提携が可能となった。行政の枠を超え、カード利用できるのは全国に例がないという。プリペイド機能の共同利用も準備中で、5月を目途に始める予定。
カードは買い物や飲食した際、100円につき1ポイントがつく。どちらかのカードを持っていれば、両組合の加盟店で利用できる。
式で、中村理事長は「消費圏の拡大で、商店街の活性化に役立てたい」、矢沢理事長は「希望と夢を持ち、伊那谷の基軸となる商店街のカードにしたい」と期待を込めた。
加盟店は衣料品、飲食、理・美容など約310店。カード発行は「い縲怩ネちゃん」が6千枚、「つれてって」は1万4500枚(更新済み)。
各組合は2月1縲・日、提携記念イベントを企画。ポイント5倍セールや買い物券プレゼントなどの特典がある。
問い合わせは、各組合(い縲怩ネちゃんTEL72・7000、つれてってTEL81・7300)へ。 -
西山山麓観光開発研究会と村議会が懇談会
住民参加で中央アルプスのすそ野に広がる地元の豊かな自然環境を観光に活かそうと検討している宮田村の「西山山麓観光開発研究会」は22日夜、村議会との懇談会を開いた。約15人のメンバーと村議9人が出席し「村のために何とかしたい」という胸の内をざっくばらんに意見交換。「できる所から実際に取り組み、広げていければ」など前向きな声が寄せられた。
研究会の検討経過を説明した後、活性化への想いや誘客のアイデアなどを自由に語り合った。
修学旅行生へのアプローチをはじめ、農業を機軸とした体験型観光の導入も意見として挙がったほか、観光拠点でもある宮田観光ホテルの活かし方などについても言及。
案内看板をはじめ、客に対しての情報発信が不足していると現状指摘もあった。
拠点施設の課題も含め実践につながる仕組みづくりの難しさも指摘されたが「最初から大風呂敷を広げるのではなく、徐々に枝葉を広げていったら」「情熱を燃やしている人も多く、実行に移していくべき」などの声もあった。
同研究会は今後、商工会、農業関係者とも懇談を予定しており、産業連携も含めて実践につながる取り組みを模索していく考えだ。 -
宮田観光開発に外部サポーター会が提言
観光ホテルなどを経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)が、経営改革のひとつとして設けた外部モニター機関「サポーター会」は22日、2年間の評価を終えて清水社長に提言を行った。同社内で当初の改革の熱意が薄れていると指摘し、リーダーと人材育成が急務などと求めた。
評価に基づいて提言は6項目に及び、ホテル役員と村理事者が再建に向けて努力している実態を村民にアピールすべきとも要望。
料理や価格面などスタンスを持った統一性あるサービス提供も求め、社員一人ひとりがおもてなしの精神を刻むよう接客対応にもふれた。
コンサルタントを導入することで、入札制度などコスト意識が芽生え始めたことは評価。今後はホテルにおけるサービス、宣伝、集客に効果が持てるコンサルタントを活用すべきとも投げかけ、外部との対話で刺激にもなるサポーター会の継続も求めた。
同社は2007年3月期で4億6千万円の長期債務を抱え、4期連続の赤字を計上。
この日の提言は清水社長と小田切英夫副社長が同席。サポーター会が「何を売り物にするのか見えない」などと苦言を呈する中、清水社長は「村民の協力を何とか得たいのだが。まだ見えないのが本音」と変わらぬ現場の意識にクギも刺した。 -
飯沼棚田産美山錦を使った「今錦おたまじゃくし」が完成、おり酒、原酒の試飲会
中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)が、飯沼棚田の美山錦だけを使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし・おり酒、原酒」が完成、22日の新発売を前に、19日夜、JA中川支所で試飲会があった。来賓の村、商工会、JAをはじめ、酒米を栽培した飯沼農業活性化研究会、米沢酒造、南部酒販組合ら関係者のほか、一般村民ら約70人が参加。しぼりたての原酒、おり酒を口に含み「フレッシュで、調和の取れた味わい」に、地域活性化への期待を膨らませ、完売を確信した。
米沢社長は「39俵を12月に仕込み、若手の蔵人が力強い麹を作り、今井杜氏以下4人が蔵に泊まり込んで世話をした」と経過に触れ「小さなオタマジャクシがカエルになって、地域の活性化になれば」とあいさつ。
この後、発酵中のおり酒を互いに注ぎあって、乾杯した。
中組の鈴木信さんは「甘くてまろやか、トロトロしている」。南部酒販組合の下平勝治さん(飯島町)は「フレッシュで甘口、口当りがいい」。池上明さん(飯島町)は「味のバランスがいい。かろやかで、飲み口すっきり」と話していた。
「今錦おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1400本生産。
値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒と「秋あがり特別純米酒」は720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円。
おり酒・生原酒の販売は村内、飯島町内の酒販店で22日から、特別純米酒は4月中旬以降、秋あがり特別純米酒は9月以降を予定。 -
北川製菓のドーナツ、ふるさと小包全国人気2位に
北川製菓(本社駒ケ根市)が製造する「信州牧場(まきば)のドーナツ」が、全国の名産を直送する郵便局「ふるさと小包」の昨年1年間の販売実績総合ランキングで2位に入った。松阪牛など知名度の高い商品を上回る人気で、北川浩一社長は「家庭でつくるような手作り感が受けたのだと思う」と高い評価に喜んでいる。
菓子部門では1位を獲得。5年ほど前からふるさと小包に出品しているが、10位までのランキング上位に入るのは初めてという。
水を使わず卵と牛乳を用いる焼き菓子を同社は「信州牧場」と商標登録。20年余り生産する定番商品だが、ドーナツのふるさと小包による売上げは2007年に前年比で倍以上の伸びとなった。
大々的な宣伝をしているわけではないが、注文は北海道から沖縄まで全国各地から寄せられ「お母さんが子どもにつくるような家庭的な味が評価された。リピーターが増えた結果だと思う」と北川社長は分析する。
現在は宮田村新田区で昨年秋に稼動を始めた駒ケ岳工場で生産。近くホームページもリニューアルし、情報を発信していく考えだ。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 共進住建 松沢一弘社長(63)
有限会社 共進住建
◆箕輪町中箕輪7892-1
◆創立1976(昭和51)年
◆資本金300万円
◆従業員3人
◆TEL0265・79・8774、FAX0265・79・8875
◆シックハウス無料相談室0120・79・8774
◆URL http://www.kyousin-j.com/
[抗酸化工法普及へ]
シックハウス対策の一つとして「いきいき健康・環境回復住宅・抗酸化工法」を取り入れた抗酸化工法代理店で、シックハウス対策室を設けている共進住建。松沢一弘社長は07年6月から、長野抗酸化工法Gハウス会の会長を務めている。
GハウスのGは英語のグッドの頭文字。地球環境保全や、抗酸化溶液の利活用法を研究し、抗酸化工法による「いきいき健康回復 環境回復 運動」に取り組む事業所18社で組織する。長野Gハウス会の本部が共進住建に移り、併せて抗酸化溶液を活用した万能粉石けんなどの抗酸化溶液活用製品を取り扱う長野県の総代理店にもなっている。
抗酸化工法は、抗酸化溶液を使い活性酸素と化学物質を抑制するシックハウス対策の工法をいう。抗酸化溶液は北海道在住の一級建築士・会田伸一さんが開発した発酵型微生物を培養して作る特殊酵素(液体)。建材に噴霧するなどの処理を施すが、特別な工具や技術を必要とせず、建築後の施工も対応できる。効果として、化学物質の分解除去、調湿・悪臭分解、帯電防止・ハウスダスト抑制、害虫忌避、省エネルギー、メンテナンスコスト半減などがあるという。
「抗酸化工法は目に見えないナノテクの世界。家族にアトピーや喘息に苦しむ人がいると真剣に考えるが、家中が健康なお客さんは勧めても難しい」。一般住宅だけでなく公共施設も手がけてきた共進住建だが、「引き合いはあるけど、まだまだ浸透まではいかない」のが現実で、広告で宣伝したり講演会を開くなど地道な取り組みを続ける。
03年の本紙登場以降、SBCラジオの番組にも出演し抗酸化工法を紹介。今月19日は5回目のラジオ出演で、番組「武田徹のつれづれ散歩道」の中で「いきいき健康回復住宅」について話す予定という。
抗酸化工法は、「何かわからないけど何かある。面白い。そこに魅力がある。とにかく1部屋でも抗酸化工法を試してほしい。ほかの部屋と比べてもらえばその効果がわかる」と松沢社長。「化学物質過敏症の人も住める住宅を提供したい」との強い信念で、顧客拡大に努めている。
[抗酸化溶液活用製品取り扱い]
抗酸化溶液活用製品は、抗酸化溶液を開発した会田伸一さんが代表取締役会長を務める会田総合研究所の設立(07年8月1日)に伴い、新しくなった。旧製品を全面的に見直し、抗酸化溶液の培養法もより精度が高まり純化したという。製品名も新しくなり、パッケージも黄色を基調にするなど変わった。
製品の一例を挙げると、万能粉石けん「えみな」、化粧石けん「ぽぽ」、ボディクリーム「痛快」、化粧水「光のしずく」、不思議なバケツ「いきいきペール」、インソール「元気」、ベッドパッド「もこもこパッド」などがある。
県内だけでも顧客は220件あり、共進住建には地元の人が直接購入に訪れる。「まず試していただきたい。楽しみながら、あぁ効果があったというようにユーザーさんが関心を持ってもらえればと思う」。製品から抗酸化工法の住宅施工へと結びつけていくため、製品販売にも力を注ぐ。
[陶板浴施設を建設]
05年10月、会社敷地内に建設した還元復活低温陶板浴施設「虎杖(こじょう)」は、口コミで評判が広まり、体験に訪れる人が増えている。
北海道で研究開発された還元復活低温陶板浴。「虎杖」は木造建築で、床に特殊な抗酸化のセラミックタイルを敷き詰めている。室温38縲・2度、湿度5縲・0%、床の温度49縲・1度。完全予約制で1回の利用は1時間20分。パジャマなどの浴衣を着用し、床に敷いたバスタオルの上に仰向けに寝る。
低温なので幼児から高齢者まで利用できるのが特徴。「還元エネルギーを受け取ることで健康な体を維持できる」という。
「木の香りと抗酸化工法によるきれいな空気。マイホームに癒しの空間を造れば毎日が楽しく快適に過ごすことができる」と、陶板浴施設の注文も受け付けている。 -
長野県溶接技術コンクール
伊那技術専門校で16日、南信で初めて長野県溶接技術コンクールが開かれた。日本溶接協会長野県支部など主催。県内で溶接作業に従事する50人が参加し、溶接の技術を競い合った。
同大会は今回で47回目となる。「被覆アーク溶接」と「炭酸ガスアーク半自動溶接」の2部門があり、それぞれ薄板(厚さ3・2ミリ)と中板(厚さ9ミリ)の試験片2枚ずつ、計4枚を溶接する。競技時間は試験片の準備加工に25分間、溶接作業に55分間が与えられる。審査は試験片をレントゲン撮影し接合状態を調べたり、試験片を曲げ、現れる傷やひずみなどにより採点する。審査は2月中旬ごろに終わる予定。
それぞれの部門の最優秀者は10月に福井県で開かれる全国溶接技術競技会へ出場できる。
出場者たちは限られた時間を無駄なく使うため、テキパキと作業を進めていった。全力を出し尽くし、晴れ晴れとした顔をした出場者もいれば、「あまり、うまくできなかった。実力を出しきれなかった」と嘆く出場者の姿もあった。 -
信濃グランセローズに南箕輪村出身の松沢俊充選手が入団
後援会発足へ準備南箕輪村田畑出身の松本大学4年生・松沢俊充さんが、プロ野球独立リーグ、北信越BCリーグの信濃グランセローズに入団することが決まった。村からプロ野球選手誕生の喜ばしいニュースに、有志が「松沢俊充選手後援会準備会」を立ち上げ、後援会発足の準備を進めている。
松沢選手は、小学生から野球を始め、小学生時代は南小ドラゴンズ、中学生時代は伊那ファイターズ、上伊那農業高校野球部に所属。松本大学では硬式野球部に所属し、4年生の昨季はキャプテンを務め活躍した。右投げ、右打ち、内野手。
信濃グランセローズは今年も3月20日から4月3日まで大芝高原で春季キャンプをするが、後援会準備会の有志は「球団に新風を吹き込んでくれるに違いない」と期待を寄せる。
後援会は、松沢選手を後援することで南箕輪村の活性化とスポーツの振興を図り、あわせて会員相互の親ぼくを深めることを目的とする。趣旨に賛同する会員を募っている。会費は年額千円。
後援会設立総会は2月23日午後6時から大芝荘で開く。併せて松沢選手激励会、懇親会をする。会費5千円(当日集金)。
問い合わせは後援会準備会代表の加藤忠秋さん(事務局・原浩さんTEL78・6121)へ。 -
これからの観光について考える信州観光フォーラムが伊那市で開催
これからの観光のあり方について考える「信州観光フォーラム2008in伊那縲恍n域観光の展開と人材育成縲怐vが12日、伊那市の生涯学習センターであった。基調講演では、スイスに在住する傍ら、“観光カリスマ”として日本各地で講演活動を展開する山田桂一郎さんが、スイスの事例を交えながら地域に住む一人ひとりが地域の魅力を知り、その良さを伝えていくことや、人材育成が今後の観光の鍵となることを指摘。約300人の聴衆が集まり、上伊那地域の観光産業のあり方を模索した。
フォーラムは信州大学、伊那市の主催で開かれた。基調講演の講師を務めた山田さんは、観光客のニーズが多様化する現在、その地域の伝統や文化がそのまま生活の中に息づいている地域への観光ニーズが高まっていることを説明。「決して素材的なものの魅力だけではない。これは、『その地域らしさ』がいかに大切かということ」と語り、まずは地域の人たちが自分たちの生活に愛着を持ち、感動を伝えていくことが、ハード的なものでは対応できない観光の魅力の創出、リピーターにつながっていくことを示した。そのうえで、地域に精通した人材を育成の重要性を強調した。
また、県や市、農学部などで取り組む観光振興について報告もあり、農学部の唐沢豊学部長は、過疎化、荒廃が進む中山間地に眠る観光資源を掘り起こし、観光産業を発掘することで地域活性化を図ろうとする新たな取り組み「アルプス県ツーリズム」について紹介。こうした地域の魅力を発掘する人材を養成する場を同学部のコースとして導入し、そこで育った人材を再び地域に返し、観光振興に携わる人材育成をしていこうという構想を示した。
その後のパネルディスカッションでは、人材の重要性を再認識し、行政主導ではなく、民間主体の観光を確立しながら、各機関が連携、協力していく必要性を語り合った。 -
太陽光発電パネルリユース販売
自然エネルギー利用の発電事業を展開する駒ケ根市のネクストエナジー・アンド・リソース(伊藤敦社長)は太陽光発電パネルのリユース販売を始めた。20年前に製造されたパネル6500枚を一括入手して性能検査し、中古品としては異例の1年保証をつけた上で、市場価格の約半額の1枚9800円で販売する。
同社はその性能を証明しようと、駒ケ根市下平の同社太陽光発電リサイクルセンター敷地内にデモンストレーションのための発電システムを整備し、発電を行っている=写真。伊藤社長は「製造から20年たったパネルだが全体の8割は発電性能90%以上を維持している。パネルの寿命は40縲・0年ともいわれ、今後も長く使えるはず。廃棄されるはずの製品を再使用することで環境負荷の軽減にもつながる」と話している。
今回入手した中古パネルは1988年、北海道の上士幌町がトマトの水耕栽培農場のために設置した大規模発電システムのほぼ全数。3年間使用した後、農場閉鎖に伴い、倉庫に保管されていた。伊藤社長は「パネルは傷んでくると白濁して性能が落ちるが、寒冷な北海道にあったせいか状態は非常に良い」としている。
パネルはHOXAN社製のH竏・810で、外形寸法は縦95センチ、横42センチ、厚さ3センチで、質量6・1キロ。最大出力は48ワット。 -
雇用対策講演会
産・学・官が連携して地元の雇用対策に取り組んでいこうと昨年7月に設立された駒ケ根雇用対策協議会(会長・中原正純市長)は10日、雇用対策講演会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。新卒学生の採用を検討している市内の企業経営者など約20人が参加し、愛知工業大学キャリアセンター課長の高島田孝之さんによる講演「最近の学生の就職活動の現状」を聞いた。高島田さんは「学生は就職情報誌の情報に振り回されているが、それは企業側も同様。Uターン希望者が8割くらいいるのに、地方の企業からの求人が大学にあまりこない。まずは求人を出してほしい」と話した。
講演に先立ち、山下善広理事長はあいさつで「初めての講演会。これを手始めに今後、若者のU、Iターン促進につなげていきたい」と述べた。 -
駒ケ根商工会議所新年祝賀会
駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)は9日、08年の新年祝賀会を駒ケ根市の駒ケ根商工会館で開いた。会員、来賓など約100人が出席。今年の年男と山下会頭らが掛け声とともに景気良く酒樽の鏡を割り、出席者がお神酒で乾杯するなどして今年が良い年になることを祈った。
山下会頭はあいさつで「経済の飛躍を願いたいが、厳しい状況が続きそうだ。問題解決のために適切な施策を講じていきたい。地域産業発展のために、幅広く情報を開示して開かれた商工会議所つくりを進めていこう」と呼び掛けた=写真。 -
商工会新年祝賀会
宮田村商工会は10日、新年祝賀会を商工会館で開いた。30年から40年の会員企業永年従業員48人には全国商工会連合会長表彰、商工会功労者10人には県連合会長表彰をそれぞれ伝達した。
会員、来賓約100人が出席。前林善一商工会長は、商工会の自立を促す各種収益事業が順調に地域に根づき効果を示している点にふれながら「厳しい経済情勢だが、中小零細企業の支援、指導に全力を注ぐ」と年頭のあいさつをした。
10年から25年の勤続従業員125人には村商工会長が優良表彰した。
永年勤続優良従業員表彰、商工会功労者表彰を受けたのは次の皆さん。カッコ内は所属事業所名。
【40年】花井好子(花井木工)友野進、春日久男、河野隆良、新井敏夫、川崎功、荻野力、大沢初男、原安徳、酒井春美(以上タカノ)畠山健、山田義典(以上日本発条)
【35年】中山友悦、原誠徳、酒井邦雄、林正樹、前田清隆、丸山政男、藤沢利夫、穴沢和翁、小林孝美、鈴木祥弘、唐沢敬司、近藤進、中原清、北村久夫(以上タカノ)平沢武明(タカノ機械)三沢節夫、平沢清美、横山政志(以上ティビーエム)向山裕幸(日本発条)
【30年】小林晃、柳和人(以上信濃工業)白井久次、鈴木正志、高橋忍、城倉千春、新井正志、久保村茂昭、内田賢一(以上タカノ)戸田義美、飯山武、石田伸一、遠山正夫、曽倉富士夫、原清隆(以上ティビーエム)赤羽留雄、小林直恵(以上ユーエスアイ)
【商工会功労者】▽青年部=野々村克己、前林裕一、伊東良文、山田康治▽女性部=林靖子、下平あや子、清村照子、酒井芙佐子、松田壽子、藤田和子 -
上伊那各地の企業でも仕事始め式
上伊那でも7日、大手企業などの仕事始めとなった。原油価格の高騰、物価の上昇など、厳しい状況の中での年明けとなったが、各社とも気を引き締めてこの状況を打開する決意を示し、志を新たにした。
そのうち、アルミ電解コンデンサーを中心とする電子部品製造のルビコン(本社・伊那市、勝山修一社長)本社では、約400人の社員を前に、登内英夫会長と勝山社長が年頭の言葉を述べた=写真。
登内会長は「新たな発想 飽くなき挑戦」とした今年のスローガンに触れ「伝統と真摯(しんし)という言葉があるが、伝統とはただ年を重ねたからといってついてくるものではなく、努力と研さんによって初めて築かれるもの。何としても不良をゼロにし、旧来を断ち切って、しっかり発想の転換をしていただき、新しい気持ちで仕事に取り組んでほしい」と語った。また、世界的にはセラミックコンデンサが普及してきている中、「アルミ電解コンデンサーの特色を生かした商品開発も考えていかなければならない」と指摘。「そうした商品の開発なくしては、電解コンデンサーというものの将来が大変不安になってくるのではないかと思う。技術者を中心に、連携を図りながら頑張ってほしい」とした。
また、勝山社長は価格競争や原油高など、今の厳しい状況に触れ「資源は有限で相場の上下だけに期待してはならない時代になってきている」とし、世界的な視点から新たな発想が求められていることを語った。 -
ルビコン仕事始め勝山社長訓示
厳しい状況の中での年明けとなった。価格競争は昨年来から厳しくなっており、そこへもってきて原油高がきている。相場の上がり下がりに伴い、世の中の景気も上がり下がりしてきたが、資源が有限であることを考えれば、今後、相場の上下だけに期待してはならない時代になってきている。
我々の製品を売る先の市場がどうなっているのかという視点を忘れてはならない。電気製品の市場は日本だけでなく、中国など、さまざまな国が関与しており、有限性に配慮した資材を使った商品開発、または環境に対応した商品の開発なども考えていかなければならない。こうしたことから、仕事をしていく上でも世界と直結しており、グローバルな視点、今年のスローガンである新たな発想が必要となってくる。
世の中では昨年、政治の品格、経営の品格などが問われた年だったと思う。経営の品格は、その企業の業務に取り組む姿勢が問われている。非常に厳しい年だが、厳しい年こそ問題点がはっきりしてくる。その点では今年はベストイヤーだと思う。
今年を最良の年にすべく、一緒に頑張って行きましょう。 -
正月のふるさと就職相談会
産・学・官が連携して雇用対策に取り組んでいこうと昨年7月に設立された駒ケ根雇用対策協議会(会長・中原正純市長)は4、5日、ふるさと就職相談会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。Uターンを促進しようと市が初めて行った昨年に続き2年目。年末年始に帰省した大学などの新卒予定者やその家族など約10組が訪れ、地元の就職状況などを担当者に相談した。来場者は真剣な表情で説明に耳を傾け、地元企業の会社案内パンフレットなどを何冊も持ち帰っていた。担当者は「来場者は採用状況が厳しいと分かっていても地元の企業に入りたいという熱意を持っている。希望に応えられるよう協力していきたい」と話している。
協議会は趣旨に賛同した市内の企業約40社を会員に、赤穂高校、駒ケ根工業高校、伊那技術専門校と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市が協力して設立。伊那公共職業安定所とも連携しながらさまざまな雇用対策を行っていく。U、I、Jターンを促進するため、全国の大学を訪問して地元企業をアピールしたり企業ガイドを作成・配布したりするほか、地元高校生に情報提供を行うなどの活動を行う。 -
商工会新年仕事始め式
宮田村商工会は4日、新年の仕事始め式を開いた。
前林善一商工会長が事務局職員を前に年頭あいさつ。米国のサブプライムローン問題の国内経済への余波を懸念しつつ、「会員企業の健全経営のため支援指導に頑張ってほしい」と呼びかけた。 -
JA宮田支所のだるま貯金
宮田村のJA上伊那宮田支所は4日、新年の業務を開始し、朝から恒例の「だるま貯金」で多くの人が訪れた。
500個のだるまを用意し、干支のネズミをかたどった貯金箱とともに来所者にプレゼント。お年玉をにぎりしめて貯金に訪れる子どもたちの姿もあった。
同支所の初貯金の取り扱い高は例年並みの5千万円を見込んでおり、この日は天候にも恵まれ終日混み合った。 -
迎春は出世魚のブリで、仕入れ高値に店の努力も
宮田村町三区の生鮮スーパー「こいち」には、迎春用の魚介類が入荷して買い物客で賑わっている。年取り用の魚として欠かせない出世魚の天然ブリは不漁で、仕入れ値で例年よりも3割ほど高いというが、店の努力で価格を抑えて提供している。
同店の前林善一社長によると、シャケも仕入れ値で2割ほど、タコやタラバガニも若干高めという。
しかし、「お客様にそのまま転嫁するわけにはいかない。各小売店が我慢する部分も多いのでは」と話す。
「商売をやって50年ほどになるが、ブリがこれだけ不漁なのは初めてじゃないか」と前林さん。原油高の影響でマグロの仕入れ値も高値が続いているという。
一方で狙い目は養殖物のタイ、ハマチで安値傾向。イカも豊漁で安く味も良いという。 -
個店の「売り」を消費者にアピール
伊那市の通り町商店街振興組合(竹田一麿理事長)は、魅力ある個店づくりを目指し、独自のサービスや商品を提供する「1店逸品運動」に取り組み始めた。各店の「売り」を紹介した初売り用のチラシを作り、消費者にアピールする。
これまで初売りに合わせ、お神酒や豚汁を振る舞ったり、福引きを企画したりしたが、消費者が大型店に流れる傾向。イベントは取りやめ、個店ごとの対応とした。その代わり、どこにも負けない自分の店の逸品を売り込もうとチラシを作った。
加盟店は衣料品、飲食、薬局、菓子など約30店。チラシには、個店ごとに店主らの似顔絵入りで「安心・安全・健康な体にやさしい食品を提供」「半天手作りいたします」「鉢花の育て方の知識」などを記した。
組合の内田吉郎副理事長は「『売りがない』という店主もいたが、自分の店の特色は何かを考える機会になった」と話し、消費者の反応を楽しみにしている。
来年1月1日の折り込みチラシで、市内の各家庭に配られる。
年度内には、各店の逸品をまとめたマップを作成する計画。
伊那商工会議所は本年度、商店街の「1店逸品運動」支援事業を盛っている。10月には勉強会を開き、商店主が先進地の事例を学んだ。