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建設、水道両組合が地域ボランティア
宮田村の建設業組合(黒河内勇雄組合長)と水道業組合(小林真組合長は)は27日、村道の草刈りや井ざらいをボランティアで行った。6年前から行う地域貢献活動。炎天下の下、約20人が地域のためにと汗を流した。
太田切川に近い新田区の村道約1キロほどに渡り草刈り。道路にはみ出しそうなほど生い茂った雑草を懸命に刈り取った。
マレットゴルフ場東側の側溝では井ざらい。堆積した土砂を協力しながらかき出し、きれいにした。
ボランティア作業は、村の要望を聞きながら毎年実施。「ものを作りっぱなしにするのではなく、今後も維持管理に目を向けお手伝いしていきたい」と黒河内組合長らは話していた。 -
【「信濃鶴」長生社専務、杜氏 北原岳志さん】
06年度製造の新酒を対象にした全国新酒鑑評会で「純米大吟醸信濃鶴」が金賞に輝いた。純米酒が金賞を受賞するのは極めて珍しい。信濃鶴は過去、少量の醸造用アルコールを添加した吟醸酒で6年連続金賞受賞の記録を持っているが、02年に「純米酒しか造らない」と宣言して以降では初の受賞だ。この間の道のりは決して平坦ではなかった。
◇ ◇
「長男だからいずれは蔵を継ぐことになるだろうと思ってはいたが、まさか杜氏(とうじ)として酒を造ることになるとは考えもしなかった」
杜氏とは職人を監督、指揮する親方で、酒造りの総責任者だ。
大学は工学部に進学し、ものづくりの基本となる技術、品質管理などのほか、経営学も習得。90年に家業に入り、酒造にかかわるすべての仕事を覚えた。
数年後、長く働いてきた杜氏が体の具合を悪くした。後任の杜氏を探したが適当な人が見つからないまま月日が過ぎ、いよいよ翌年はもう働けない竏窒ニいう状況に追い込まれた。杜氏がいなければ酒は造れない。
「誰もいないのなら自分がやるしかない。だが、それまで8年間やってきたとはいえ、教えられてやるのと自ら先頭に立ってやるのとは全然別。必死だった」
苦労しながら杜氏として数年の経験を積むうち、自らの酒造りに疑問がわいてきた。
「日本酒の消費はずっと前から右肩下がりを続けている。消費者に受け入れられないのは単純にまずいからだ。それなら思い切って日本酒本来の原点の姿に戻ろう」と、醸造用アルコールを添加しない純米酒だけを造っていくことを決断した。純米酒だけの蔵は全国で十数軒しかない。父である社長を説得し、運命の大転換に乗り出した。
純米酒は「コクはあるが重い」というのが定評だ。案の定、当初は評判が悪く、売り上げも落ちた。鑑評会の金賞連続受賞もぱったりと途絶えた。しかしぐっとこらえて、コクを残しつつキレを出そうと、さまざまな試行錯誤を重ねて課題を一つ一つ克服。そして今年、5年間にわたる挑戦がようやく実を結んだ。
「やっと光が見えたような気がする。思った方向に向いているかな、って。味を評価されたこともうれしいが、純米だけに絞ったことで蔵として一本筋が通ったことが大きい」
◇ ◇
理想の酒は「香り高く、米の味わいがある程度出ていて、かつキレがいい」と言う。
「昔は抜きん出た酒を造りたい、東京で売れるような酒を造りたい、などと考えていた。今はね、結局自分の好きな酒を造ればいいんじゃないかと思うようになった」
酒は生き物だ。まったく同じに仕込んだつもりでも同じ酒にはならない。
「酒造りで、こうすればこうなる竏窒ニ確信が持てるのはせいぜい1年に1つ。長い道のりだが、地道な実験を繰り返しながら理想の酒を追い求めていきたい」
( 白鳥文男) -
お宝神社で初の夏祭り、ご神体のご開帳も
飯島町飯島赤坂の商業集積地アイタウン協同組合(岩村金男代表理事、9店舗)は21日、アイタウン敷地内の「お宝神社」で初めての夏祭り(例祭)を開いた。神事や縁日、フリーマーケットなどでにぎわった。
同神社は昨年7月、地域活性化を目的に、縁結びの神体を祭った社殿を設け、参道、石燈ろう、金色の鳥居も整備した。
昔、不思議な石も持った若い男女が、石の導きで、この地、アイタウン(開いた運)で出会い、結ばれ、子宝に恵まれ、商売も繁盛した-というのが、組合が創作した由緒とか。
組合員や町、町商工会など約30人が参列し、厳かに茅野神官による神事、ご神体の開帳などが行なわれた。神社前では縁日が開かれ、お宝グッズの販売、輪投げ、ヨーヨーつり、針金細工などのほか、飲物や食べ物の屋台も並び、夜遅くまでにぎわった。
また、ホテル陣屋では三波春輝さん(春ちゃん)、坂口未さん(ミィー)によるものまねショーも行なわれた。 -
駒ケ根雇用対策協議会設立
上伊那の有効求人倍率が1・6倍を超える水準で推移するなど求職者には望ましい状況が続く反面、企業側は深刻な人材不足に悩んでいる。雇用の確保が課題となっているこうした現状を打開しようと駒ケ根市は、産・学・官が連携しての雇用対策に乗り出した。趣旨に賛同した市内の企業約40社を会員に、赤穂高校、駒ケ根工業高校、伊那技術専門校と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市が協力し、伊那公共職業安定所とも連携しながらさまざまな雇用対策を行っていく。
19日、会員企業と関係者約30人が出席し、「駒ケ根雇用対策協議会」を設立する総会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた=写真。総会で承認された07年度事業計画によると、U、I、Jターンを促進するため▽全国の大学を訪問してUターンをアピール▽企業ガイドを作成、配布▽盆、正月の帰省時に就職相談会を開催▽リクルート主催のUIターンフェアに参加竏窒ネどを実施。地元高校生に対しては、希望者を登録して地元企業についての情報提供を行うほか、高校の進路指導職員らによる意見交換会を開催し、地元企業への就職を呼び掛けるとともに、進学する生徒のUターンを促進するための対策などを検討していく。
初年度予算は会員企業の会費20万円のほか、負担金として商工会議所40万円、市100万円の計160万円。
会長に選任された中原正純市長は「人手不足の状況が続いていることから、今後はより強固な人材確保対策が求められる。協力して取り組んでいこう」と呼び掛けた。
伊那公共職業安定所の井口功所長は「行政が主導して雇用確保対策に取り組むのは上伊那で初ではないか。今後の成果に期待したい」と話している。 -
07年上伊那地区夏季一時金要求・妥結状況結果(第1報6月30日現在)
南信労政事務所はこのほど、07年上伊那地区夏季一時金要求・妥結状況結果の第1報(6月30日現在)をまとめた。
調査は6月30日から7月31日までに上伊那地区の民間労働組合32組合に対して実施。30日現在で21組合から要求が提出され、20組合が妥結している。
平均要求額は60万718円。前年同期より1万8079円下回っており、要求月数も2・34カ月と0・03カ月少ない。
それに対し平均妥結額も前年同期を1万3212円下回り、55万3841円。妥結月数は2・14カ月、前年同期より0・03カ月少なくなっている。
妥結分布では、50万円台が6組合と最も多く、次いで60万円台の4組合となっている。
平均妥結額は鉄鋼・金属の87万3197円が最も高くなっている。
最終報は8月10日に公表する。 -
ソースかつどんメニュー 肉の素材を生かした11品
「伊那ソースかつどん会」加盟店の一つ、ベルシャイン伊那店1階にある手作りレストラン「BELL」は、ソースかつどん専門メニューを2品から11品に増やした。肉の素材を生かしたメニューで、客の反応は上々という。
新たに加わったのは、8時間煮込んだ柔らかい豚の角煮を使った「豚角ソース丼」、豚ロースの薄切りを幾重にも重ねた「十二単衣ソース丼」、霜降りステーキ肉をミディアムに揚げた「牛カツソース丼」、お好み焼き風にソース・マヨネーズ・かつお節などがマッチした「ソースお好み丼」など。数量限定品もある。
売り出しから1カ月余が経ち、リピーターも多い。特に「豚角」「お好み」「ヒレ」が人気。
オーナーシェフの高見沢周司さん(57)は「オリジナルソースに合うメニュー作りに苦労した。これだけの種類をそろえたのは画期的なこと。肉の違いを楽しんでほしい」と話す。
これからもメニューを増やす考えで「伊那のソースかつどん」をアピールする。 -
三峰川総合開発工事事務所が優良工事施工者などを表彰
三峰川総合開発工事事務所の07年度優良工事施工者等表彰が17日、伊那市長谷の同所であり、竹田正彦事務所長から優良工事施工者や協力会社などに表彰状、感謝状が手渡された=写真。
表彰は06年度に完了した事業の中で、優秀な成績を修めた工事、業務を請け負った事業所や技術者を対象として毎年行っているもの。今年は対象事業3件のうち、美和ダム恒久堆砂対策施設環境調査業務に携わった1事業所と技術者1人が中部地方整備局長表彰を受けたほか、美和ダム再開発黒川地区堆積土整地工事の施工者、協力事業所2社と、技術者1人が三峰川総合開発工事事務所長表彰を受賞。美和ダム再開発黒川地区堆積土整地工事の関連では、協力事業所2社に対し感謝状が贈られた。
竹田事務所長は日ごろの協力に対して感謝の言葉を述べるとともに「今後も技術研鑚などに努力して、よりよい社会資本整備に協力してほしい」と語った。
表彰は次のみなさん。
【中部地方整備局長表彰】(業務はいずれも06年度美和ダム恒久堆砂対策施設環境調査業務)
◇優良業務請負者=環境アセスメントセンター
◇優良業務技術者=出縄二郎(環境アセスメントセンター管理技術者)
【三峰川総合開発工事事務所長表彰】(工事はいずれも05年度美和ダム再開発黒川地区堆積土整地工事)
◇優良工事施工者=ヤマウラ
◇優良工事協力会社=松川組
◇優良工事協力会社専任技術者=中島芳夫(松川組主任技術者)
【三峰川総合開発工事事務所長感謝状】
◇優良工事協力会社=ムサシ建設工業、モリテック -
上伊那地区電気工事協力会が昇柱訓練
上伊那地区電気工事協力会飯田支部上伊那地区(湯沢喜一地区長、37事業所)は19日、電気の引込工事を担う作業員を対象とした昇柱訓練を実施した=写真。約100人の電気工が参加し、安全に作業を行うための手順などを確認した。
訓練は新しい家を建てた時に必要となる電気の引込工事を中部電力から委託・許可されている電気工事店作業員を対象として毎年行っており、安全作業の実施と公衆災害防止などを目的としている。
参加者は、中部電力伊那営業所と安全委員らの指導を受けながら昇柱や高所作業における基本動作などを実施。そのほかにも現場写真を見て作業前の危険予知を行う講習などもあり、安全対策についての理解を深めていた。
湯沢地区長は「安全作業を行うことが一番の目的。伊那地区については3年間無事故きているので、これを継続していきたい」と話していた。
対象となる作業員は185人で、2日間にわかれて訓練に臨む。 -
上伊那の観光状況まとまる
上伊那地方事務所はこのほど、上伊那地区における観光の状況とその推移などをまとめた。
06年の上伊那地区の観光消費額は対前年伸び率で6・1パーセント減となる110億9千万円、利用者数も1・3パーセント減の446万人に留まったが、駒ケ岳ロープウエーの改修工事が完了した翌年となる99年からほぼ横ばいに推移。中央アルプス、南アルプスなどを代表する「自然」が観光資源となっている一方、天候に左右されず、通年を通して楽しめるような観光資源が乏しいため、駒ケ根ロープウエーや駒ケ岳高原の利用者数が地域全体の利用者数増減を左右している。
県外利用者のシェアは約50パーセント。また、宿泊を伴なう利用者の割合は約20パーセント、ホテル、旅館などの宿泊施設の数も県内の観光地と比較して半分以下ほどに留まっており、日帰り観光の割合が高い。
季節別利用状況は7月から9月にかけてが最も多い一方、1月から3月の利用は最も少なく、10月から12月にかけて観光客数が減少する県全体の状況と異なる。
外国人宿泊者数は03年以降増加傾向にあり、特に中国、韓国などといったアジア方面の伸びが顕著。アメリカからの旅行者も構成比の4分の1を占めている。
スキー場の利用状況については、県全体で利用者数が減少し続ける中、上伊那でも96年の200万人をピークに年々減少。03年から05年にかけては微増となったが、雪が少なかった06年は一転し、利用者数120万人と過去10年の中でも最低の数となった。 -
超大型店出店反対、商工会が村長に要請書
宮田村商工会は18日、上伊那地域への超大型店出店に対する反対の要請書を清水靖夫村長に手渡した。現在は村内に出店計画はないが、伊那市、箕輪町、駒ケ根市で計画が浮上しており、上伊那7つの商工会が連名で要請しているもの。
役場を訪れた前林善一商工会長は「中小の商工者にとって超大型店の出店は厳しい。高齢化社会が進む将来に禍根を残すことにもなり、地域振興の面でも考慮してほしい」と訴えた。
清水村長は「商店街はそこに暮らす人たちの生活の基盤でもある。各市町村とも結束していきたい」と理解を示した。 -
【石窯パン工房VESTA(ベスタ)代表 中根真輔さん】
店名の「VESTA」(ベスタ)は、ローマ神話の炉、かまどの女神の名にちなんでつけた。6月15日に開店して約1カ月。・スからだに優しいこだわりのパン・スの評判は上々だ。
◇ ◇
愛知県瀬戸市出身。妻の道子さんともども温泉が大好きで、毎週のように日帰りで駒ケ根市周辺を訪れていた。
「きれいな景色、きれいな水。駒ケ根がとても気に入って8年前に越して来た。どうせなら駒ケ岳が見えて山に近い所がいいと、中沢か東伊那に土地を探したがなかなかなくてね。取りあえず小町屋に住んだが、5年前にようやくこの東伊那に土地が見つかって移り住んだんだ」
だが、勤め先は瀬戸市のまま。駒ケ根近辺に職を探したが思うような仕事がなく、二重生活が数年間続いた。
「パン作りは以前から夫婦共通の趣味だった。実は東京に住む孫が卵アレルギーでね。食べられない物が多くてかわいそうだから、卵や牛乳を使わないパンを工夫して作っては送っていたんだよ」
「ふと世間を見回してみると、アレルギーやアトピーの子は意外に多いんだね。よし、それならうちの孫だけじゃなく、そんな子どもたちにも安心して食べられるパンを作ろう竏窒ニ思ったんだ」
パン工房を構えることを決意すると、東京に夫婦で通い、職人養成教室で1年間勉強した。一方で起業の勉強も必要だと、伊那商工会議所主催の創業塾を受講するなどして開店の準備を進めた。
「初めは工房だけのつもりだったんだ。注文に応じて作ったり、こっちから売りに行けばいいと思っていた。でもまあ、どうせだから店も開くことにしたんだ。しかし開店に当たって最も心配だったのは場所だね。東伊那の目立たない所だからお客さんが全然来ないかもしれないな、と話し合っていたが、始めてみたら意外に来てくれる。お客さんはこの近辺だけでなく、駒ケ根市全域から来てくれるし、評判を聞いて伊那市からも毎日数人が見える。ありがたいことです」
◇ ◇
ブルーベリー、イチゴ、モモ、リンゴなど、季節ごとの地元産の材料をふんだんに使った30種類以上のパンが店頭を飾っているが、すべてのパンの生地には卵、牛乳、バターや添加物は一切使っていない。小麦粉や塩、砂糖をはじめとする原材料も吟味した国産品。
「そりゃコストは高くて正直痛いが、何よりも安全性を優先したいからね」
石窯は遠赤外線の効果で生地の内側から焼けるのが特徴だ。
「一般的な電気やガスのオーブンは一度にたくさん焼くことができるが、石窯ではそれができない。効率は悪いね。だからたくさん注文が来た時には困るよ。でもそれがうちのこだわりだし、そんな思いはお客さんに伝わっていると実感している。やってよかったなって思っています」
(白鳥文男)
石窯パン工房VESTA(ベスタ)
TEL・FAX81・6057
電話やFAXでの注文もOK。配達も可能。
午前10時縲恁゚後6時。日曜定休。 -
地域循環バス試行運行開始
飯島町の新たな生活交通確保と利便性の向上を図る地域循環バスの試行運行が16日スタートした。初日は始発前に役場前で、町や議会、駒ケ根署、生活交通対策協議会、運行業者ら40人が出席し、安全祈願祭と出発式を行ない、交通安全や多くの利用、順調な運行を祈願した。
従来の高齢者や障害者を対象とした福祉バスを発展的に解消し、誰でも利用できる新公共交通体系を整備。町内5コースと昭和伊南病院1コースの6コース。業者委託し、全6コースを3台で循環する。運賃は全コース200円。試行は09年3月31日まで。
式で高坂町長は「約2年間の試行期間で、内容について検討を深め、2年後の本格運行に繋げたい。安全第1無事故で名実ともに町民の足になるように」と期待を込めた。
式終了後、参加者は役場前停留所を乗客を乗せて、発車する3台の始発バスを見送った。 -
循環バス
飯島町の地域循環バスが多くの町民の期待を担ってスタートした
。高齢者や障害者の利便性の向上のみならず、70代後半縲・0代の高齢者ドライバーを抱える家庭でも、これからは「危ないからバスで行って」と言える。ひと安心だろう▼今回のルートの特長はなんといっても毎日午前、午後合わせて4便を運行する昭和病院コース。飯島町から広域農道ふれあい橋を渡り、ノーストップで昭和病院に到着。帰りも同じ。駒ケ根市の南北を縦断する▼そこで、駒ケ根市内にも停留所を設け、駒ケ根市民も利用できるようにしたらどうだろうか。その場合3回の1回位の割合で駒ケ根市が飯島町から運行する。国道回りでもいい。両市町の住民にとって悪い話ではないと思うが(大口国江) -
なかがわいいじま選挙セール
飯島町・中川村広域連携商工会は29日から4日まで「投票所から『投票済証』を持ちかえって得しよう」をキャッチフレーズに「投票率アップ作戦なかがわいいじま選挙セール」を行なう。参議院選挙の投票率アップと商店街活性化の一挙両得を狙う。
広域連携後初の合同セール、上伊那初の選挙セールに飯島町20店舗、中川村18店舗が協賛した。業種は飲食、食品、衣料、スタンド、自動車販売など多種。サービス内容も、値引きから粗品進呈、ポンイト加算などいろいろ。期間は投票日の29日から原則4日までだが、個店の実情に合わせる。
「投票済証」は期日前投票期間中(13縲・8日)は両町村の期日前投票出口で、29日は各地区投票所出口で、1人1枚持ち帰ることができる。「投票済証」は両町村で有効。
投票率アップ作戦は、中川村商工会商業部が提案し、飯島町の同意を得て、両選挙管理委員会も了承した。
中川の「なか」と飯島の「いい」を大文字で書き「なかいい」を強調した選挙セールのちらしは新聞折り込みで全戸配布したほか、ポスターも作成し、PRしている。
飯島町商工会経営指導員の岡田修さんは「評判がよく、効果があれば、今後も国政、県政クラスの選挙でセールを続けたい」と話していた。 -
パブリックレコードが生きる喜び感じてと「命のうた・生きるうた」のCDを宮田中生徒に
宮田村のパブリックレコード(奥田憲一社長)は創立30周年迎え11日、生死の現場に立ち会った子どもたちの心の叫びをつむいで制作した音楽CD「命のうた・生きるうた」を宮田中学校の全校生徒らに寄贈した。2004年度の伊那市春富中学校3年生が病逝した亡き友人に捧げた言葉を曲にした「生きる」を1曲目に収録。「命が軽んじられる時代。生きることの意味を子どもと保護者一緒に感じてもらいたい」と奥田社長は話す。
生きることを許されなかった仲間を悼んだ生徒たちの気持ちがストレートに伝わる「生きる」。当時同校で音楽を指導していた小松徹郎さん(現在辰野町辰野中勤務)が曲をつけた。
「病気と闘い闘い抜いた友が天国に逝った
生きたくても生きられない人がいる 何不自由なく生きているこの幸せ 未来がある自分の命」「生きることそれは簡単であり 一番難しいことでもある」「生きるんだ 生きるんだ・・・」
松本第一高校(松本市)音楽部OBを中心とした「Musik Schatz(ムズィーク・シャッツ)」が企画した。
全24曲中8曲は県立子ども病院(安曇野市)の院内学級の子どもたちの詩に曲をつけたもの。生きようと必死に闘う幼い命が目に浮かび、心を打つ。
パブリックレコードはレコーディングから製造まで携わったが、「30年の節目にこんな素晴らしい曲にめぐりあえた」と奥田社長。
寄贈した360枚は宮田中生徒のほか、同校や小学校の教職員全員らに配布する。
宮田中の帯刀昇校長は「いじめ、自殺など連鎖反応する悩みも多い思春期。心に強く訴えるこのCDを子どもたちと一緒に聴きたい」と話した。
CDは6月15日から発売を開始しており、1575円。問い合わせ、申し込みはパブリックレコード85・2871まで。 -
田舎の家族として観光客を温かく迎え入れる竹松旅館
竹松泰義さん(62)
志げ子さん(59)お客さんがみんな親戚のようになっちゃうからね竏秩B
歴史と桜の高遠城下町にたたずむ竹松旅館。その3代目として、各地から訪れる観光客らを温かく迎えている。地元の珍味や季節の山菜やキノコを使ったこの土地ならではの料理は、先代のおかみの時代から変わらない。大きなホテルや旅館にはない家庭的な居心地の良さを求め、度々訪れる客も多い。
「何をするわけでもないけどぶらりと来て、『心が安らぐ』といってしばらく泊まっていくお客さんもいます。料理はすべて手料理。ハチの子もザザムシも全部うちで煮付けるんです。(巣から)ハチの子をむくのを見て、お客さんも『やりたい』って手伝ってくれたりもするんですよ。お客さんがみんな親戚のようになっちゃってね」と志げ子さんは語る。
◇ ◇
志げ子さんの母親である先代のおかみは、雑誌などで紹介されたこともある名物おかみだった。「おばあちゃん来たよ」と、おかみと話すことを楽しみに訪れる客も少なくなく、まさに“田舎おばあちゃん”のような存在。もてなしにも「お客さんに喜んでほしい」という精一杯の思いが込められていた。
そんな母の姿を幼い時から見て育った志げ子さん。泰義さんとの結婚を機に後を継ぐこととなり、「私もお客さんが喜んでくれるようなもてなしをしたい」と決意。地元の食材を使った手作り料理などを引き継いだ。
春にはフキノトウやタラノメ、秋にはマツタケ料理竏秩B四季折々に地元で採れる食材を使い、すべて手作りで出す。団体客であってもそれは変わらないため、合宿などの時は家族総出で大忙しとなった。
「でも、お客さんが喜んで帰っていく姿を見ると全部忘れちゃうね」と笑顔を見せる。
中でも、20年ほど前から続けている「マツタケ料理」は、広く知られるようになり、全国各地から足を運ぶ客も多くなった。マツタケももちろんすべて地元で採れたもの。
「年によって確保できる量は違うが、不作だったからといってそう簡単に価格を変えることはできない。だからといって輸入マツタケを使うというのも違うと思う。毎年楽しみに来てくれるお客さんがいるからね」と泰義さん。
◇ ◇
会社勤めをしながら志げ子さんを支えてきた泰義さんも、退職した2年ほど前からは旅館業に専念している。
「大きなところと違って、掃除から布団敷きまで全部やらなきゃいけないのは大変」とする一方、毎年合宿に訪れる子どもたちの成長や、旅館を訪れるさまざまな人たちとの出会いを夫婦で楽しんでいる。
「合宿で訪れた小学生が指導者となって戻って来てくれたり、学生時代にお金がなくて泊めてあげた人が泊まりに来てくれたり。いろん人がいるけど、戻って来てくれるのは嬉しい」
一方、以前からの課題だった「桜以外の観光資源の開発」に加え、交通網が発達したことで日帰り観光が増加しており、今後徐々に宿泊者が減少していくのではないかという新たな懸念も生まれている。
「城下町として灯篭まつりなどいろいろやってきたが、なかなか観光客が定着するまでに至らなかった。しかし高遠町は合併しても歴史の街。そういうものを整備して、やっていければと思う。ぼくらの代は何とかなるが、できればここへ残していきたい」 -
駒ケ根市経営講座第1回
駒ケ根市、駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根が地元企業の経営者、管理者らを対象に開く駒ケ根経営講座の07年度第1回講座が9日、駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開かれた。会員約60人が集まり、高血圧の原因となる酵素「レニン」の遺伝子解読で知られる国際科学振興財団バイオ研究所所長で筑波大名誉教授の村上和雄さんによる講演「笑いと夢が可能性を引き出す 遺伝子ONの生き方」を聴いた=写真。
村上さんは「心を変えれば遺伝子の働きも変わるのではないか」との仮説を証明しようと、吉本興業の協力を得て糖尿病の患者に対し、大学教授の講義と吉本の漫才をそれぞれ聞かせた後に血糖値を測定したところ、漫才の後の方がかなり良い値を示した実験について説明した上で「薬には副作用があるが笑いにはない。環境や考え方を変えれば遺伝子のスイッチがONになることが分かった」とユーモアを交えて話した。
講座は来年3月にかけ、計5回開かれる。 -
・ス名物丼・スさらに一緒に盛りあげよう、近くホームページも開設へ
宮田村商工会青年部と村内飲食店12店でつくる「名物丼プロジェクト」は総会を10日開き、3月に誕生した名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」をさらにPRし、村の活性化につなげていこうと確認した。
近日中にホームページも開設予定。既にパンフレットやのぼり旗も完成しており、キャラクターの「どんぶりレンジャー」も活用して販売促進、地域おこしを積極的に進める。
席上、会長の小田切等同青年部長は「3月の発売以来好評。今後も定着するよう取り組みたい」とあいさつ。
飲食店代表で副会長の近藤俊吾さんは「よいアイデアを出し合い、今後も成功させていこう」と話した。
今後、どのように販促に取り組むか意見も交換。東京の百貨店で開かれる物産展に出展の打診があることなども報告し、検討材料にした。 -
梅が里麦酒・ス誕生・スに乾杯、パーティーで祝う
宮田村の名水地ビール第2弾「梅が里麦酒」の誕生記念パーティーは、発売初日の6日夜に村内で開かれた。・スビール党・スら100人余が集まり、樽だしホヤホヤの生で乾杯。キレのあるすっきりした飲み味は好評で、関係者は「最高。定番の特産品にしていければ」と期待を強くした。
無濾過でレモン色のビールが注がれ、訪れた客はゴクゴクとのどを鳴らした。
「苦味が控え目でさっぱりした感じ。私たちにも飲みやすい」とテーブルを囲んだ女性たち。
50代の男性は「普通のビールはすぐにお腹にたまり日本酒に変えるが、これだったら何杯でもいける」と酒豪ののどもうならせた。
住民有志でつくる村おこし実行委員会が企画し、新田区の梅公園に湧き出た水を用いて近くの南信州ビールで千リットル限定醸造。
村内酒販店7店のみで取り扱い、330ミリリットル瓶500円で発売している。 -
アマランサス普及に間引き体験
健康食材として注目される雑穀アマランサスの間引き体験が7日、伊那市東春近の畑25アールであった。市内を中心に、南箕輪村、中川村などから主婦や親子連れなど30人が作業に汗を流し、間引いた若菜を持ち帰った。伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所主催。
6月上旬に種まきしたアマランサスは、高さ約30センチに伸び、参加者は20センチ間隔に1本を残し、あとははさみで切った。1うね40メートルで、若菜20キロが取れるほど。
南箕輪村の伊東瑞枝さんは「栄養が高いと聞いた。苗を持ち帰って育て、料理に使ってみたい」と楽しみにしていた。
地域振興や障害者の働く場を確保しようとアマランサスを生産・販売する山岸深雪さんは「間引きは人手のいる作業で、昨年は大変だった。体験を通し、アマランサスの普及の一つになれば」と話した。食べ方は「おひたし、卵とじがおいしい」。
伊那商議所は、若菜の粉末化や若菜入りギョーザを研究し、商品化したいとした。
アマランサスの花は鑑賞用、葉や実は食用になる。葉の栄養分はホウレンソウを上回り、たんぱく質、カルシウム、鉄などが豊富で、機能性ではコレステロール低下作用などがあるという。
実は10月に収穫する。 -
トヨセット駒ケ根工場しゅん工披露式典
オフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)が昨年度から建設を進めてきた駒ケ根工場(北の原工業団地)と駒ケ根流通工場(大田原工業団地)の施設が完成し6日、駒ケ根工場で披露式典が行われた。中原正純市長をはじめ村井知事など各界の来賓を招き、鏡開きなどで完成を祝った=写真。富岡社長はあいさつで「安城工場の設備の老朽化などから新設を計画した。駒ケ根市は豊かな大自然の中にあることから、工場も景観や環境に配慮した設計とした。地域とともに発展していきたい」と述べた。
駒ケ根工場は敷地面積約3・9ヘクタールに鉄骨2階建て(一部3階)工場棟(延べ床面積約2万9千平方メートル)、駒ケ根流通工場は敷地面積2・4ヘクタールに鉄骨平屋建て(一部2階)工場棟(延べ床面積約1万3千平方メートル)がそれぞれ完成した。今後生産設備を搬入、設置し、稼動開始は共に10月末を見込んでいる。従業員規模は約100人の予定で、地元採用社員は10月までに60人とする計画。このうち、既に採用された39人は現在安城工場で研修している。
駒ケ根工場は一定以上の規模の工場新設などに助成金を交付する県の「ものづくり産業応援助成金」事業に認定されている。同社は工場稼動後、来年3月までに環境基準の国際規格取得などの条件を整えた上で助成金交付を申請する予定で、最高額の3億円の助成を得られる見通し。 -
県観光振興基本計画(仮)に係る上伊那地区の地域懇談会
県観光振興基本計画(仮)に係る上伊那地区の地域懇談会が6日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。観光関連団体や交通従事者など12人が参加。市町村間の壁が観光の広域連携を阻害している現状の課題を受け、“地域づくり”という観点から民間主導の観光を再構築する必要性を認識した。
08年度からの5カ年計画とする新しい観光振興基本計画は、県観光振興審議会によって現在審議素案が検討されている。地域懇談会は計画に地域の実情を反映することを目的として10広域ごとに予定している。この日は、審議会から藤井龍子委員を迎え、上伊那における観光の現状と課題を議論した。
参加者からは、行政主導で観光への取り組みが進んできた結果、民間が観光に対して消極的となってしまったことや市町村間に壁があることを指摘する声が多く挙がり、結果、広域的な情報を求める観光客のニーズに対応しきれていない現状が明らかとなった。また、観光分野に携わる人だけではなく、幅広い分野の地域住民とともに地域を作り上げることで地域の付加価値を高めていく必要性を訴える声もあり、民間主導による観光を再構築する必要性を認識。
藤井委員は「何か心に残るものを求めて訪れるのがこれからの観光。そのため、地域への愛情や誇りがなければ観光も成り立たない。自分たちの地域には何があるのか、どうPRしていけばいいかを考えほしい」とした。 -
サンポーが寄付
不動産、アパートの販売や建設などを手掛けるサンポー(本社・駒ケ根市、北村武夫社長、48人)は5日、今年度創立40期を迎えるのを記念して駒ケ根市に10万円を寄付した。北村社長と伊東正幸業務部課長が市役所を訪れ「気持ちばかりだが社会の役に立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「地域の企業として40年の歴史を重ね、大いに発展された。寄付金は災害用の発電機と照明器具の購入に充てたい」と感謝の言葉を述べた。
同社は地域貢献の一環として、社屋近くの道路のごみ拾い作業なども行っている。22日に記念の式典と講演会などをアイ・パルいなんで開く。 -
県経協がセミナー
県経営者協会が主催する企業の国際競争力を高めるシリーズセミナー「現代の企業リスクと事業継続経営」が3日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。上・下伊那を中心に、経協メンバー100人余が出席した。
セミナーは、緊急事態対応や災害復旧対応など緊急事態対応・事業継続計画の国際標準化に向け、ISO(国際標準化機構)で協議されていることから、先進的な防災対策に取り組む企業の実例を学び、県内企業の国際競争力を高めようと開いたもの。
セミナーは4部構成で、防災対策の取り組みや県の国民保護計画などを聞いた。
宮城沖電気社長の吉岡献太郎氏は「企業における災害予防竏昼{城沖電気の地震対策」と題し、半導体工場の地震被害、具体的な対策、緊急地震速報の利活用など現場写真を写しながら説明した。
同社は03年、震度5強の地震を受け、20日間の操業停止を余儀なくされた。「宮城県沖地震は30年以内に発生する確立が99%」とされ、半導体製造事業を継続する対策を構築。震度6までの地震に対し、24時間以内に最低1つの生産ラインを確保することを目標に掲げている。
どういう設備が地震に弱いかを把握する必要性を挙げ、耐震固定するなど設備や建屋の耐震性の向上、IC(集積回路)タグによる人数確認など従業員の安全対策など取り組みを話した。
塚越寛副会長は、東海地震の確率が高いとして「何かあったらではなく、事前の策として実行に移せるようにお願いしたい」と述べた。 -
駒ケ根高原温泉 源泉4号井配湯開始
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)は昨年度掘削に成功した温泉4号井からの配湯を1日から始めた。3日には、配湯開始を祝うセレモニーを古城公園近くの現地で開く。
1月に伊那保健所が同源泉を測定したところ、地上での温度32度、湧出量毎分83・2リットル、pH(水素イオン濃度)9・4縲・・5のアルカリ性、泉質は1縲・号源泉と同じ単純泉であることなどを確認している。その後、パイプに保温管を設置したことから湯温は数度の上昇が見込まれている。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。同年7月から造成にかかり、地上高さ約35メートルの大規模なロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始め、11月に深度1500メートルで源泉に到達した。総事業費は約1億4千万円。4号井の稼動に伴い、湧出量が減少していた1号井は閉鎖される。 -
駒ケ根商工会義所永年勤続表彰
駒ケ根商工会義所(渋谷敦士会頭)は28日、第53回永年勤続従業員表彰式を駒ケ根商工会館で開いた。市内の事業所に長く勤務した53人の勤続者のうち、出席した約30人一人一人に松井要副会頭が表彰状を手渡した=写真。松井副会頭はあいさつで「人は企業の礎であり、力。企業の発展は市の地域の発展にもつながる。これからも一人ひとりが健康と安全に留意し、企業の発展に尽くされることを祈る」と呼び掛けた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼40年勤続=井口完徳(北沢電機製作所)北原誠(同)村沢善次(小林工業所)伊東哲夫(吉沢組)▼30年勤続=宮脇孝(IAM電子)柴春夫(井口塗装店)上沼博(伊南電工)下村久子(北沢電機製作所)供野秀昭(小林電気工事商会)▼20年勤続=北原茂治(春日モータース)浜崎利春(北沢電機製作所)栗山雅一(同)宮下敦子(小林工業所)平沢満ゆ美(佐寿伊島田屋商店)城田さつき(竹花工業駒ケ根支店)北村和雄(天竜精機)伊沢祥光(同)▼10年勤続=横山友美(IAM電子)松崎善次(赤穂製作所)菅沼春夫(井口塗装店)木下弘一(伊勢喜)北沢隆(伊勢周商店)木下菜美、沢村光子、青木緑、吉瀬誠司(以上北沢電機製作所)村瀬和弘、水上雅由、井東啓子、河合美香(以上駒ケ根観光開発)有賀浩四郎(駒ケ根管工業)須原和広、井沢哲臣、池上仁司、中村和樹(以上駒ケ根ボデー工場)滝沢勝幸(佐藤設備)竹村敏文(サンポー)溝上純一(塩沢製作所)林信男(セイビ社)林恵美(同)中林祥夫(拓伸電機)浅原隆一(竹花工業駒ケ根支店)田中慶一(天竜精機)小林泰幸(同)片桐敏男、小松正和、小林浩史、倉田淳一(以上ナパック)林りえ(ハヤシ)古川充(宮沢印刷)片桐みはる(同)田中夕子(宮田観光開発)横田光弘(ヨウホク) -
健康増進支援へ体制充実
産学連携で取り組む「信州機能性食品開発研究会」の第1回会議が29日、南箕輪村の信州大学農学部であった。関係者約90人が出席。伊那テクノバレー地域センターと信大農学部が中心となって02年に設立した研究会が内容を充実させて再スタートを切り、積極的な県内企業など68会員を迎えて健康増進に寄与する食品などの開発を推進する。
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地域社会の振興のために「食品保健機能開発研究センター」が06年度、農学部に発足したことを受け、有効活用するために研究会を一新した。5年間の活動の中からは9つのプロジェクトが立ち上がり、このうちソバの実の「もやし」が商品化にこぎつけている。
事業は技術支援(開発)が主。新たな魅力として可能性試験の実施や共同・受託研究などのコーディネートについて随時相談できるようにし、各種情報も提供する。
唐沢豊農学部長は「大学の知財とセンターを有効に働かせたい。総力をあげて協力する」とあいさつした。会長には、伊那食品工業の塚越寛・代表取締役会長が選任された。予算は93万円。
日本健康・栄養食品協会の橘川俊明氏による講演もあった。 -
「純米大吟醸信濃鶴」が全国新酒鑑評会金賞
純米酒だけを造る駒ケ根市の酒蔵・長生社(北原久爾社長)の「純米大吟醸信濃鶴」が06年度製造の新酒を対象にした全国新酒鑑評会で金賞を受賞した。「コクはあるが重い」ともいわれる純米酒が金賞を受賞するのは極めて珍しいといい、関係者は純米酒一本の酒造りに懸けてきた同社の快挙達成に惜しみない賛辞を送っている。
酒類販売店でつくる伊那小売酒販組合第4支部(林文章支部長)は27日夜、受賞祝いを兼ねて日本酒の勉強会を長生社で開いた。会員ら17人が集まり、金賞の酒と同社のほかの酒を飲み比べたり、冷やした状態と常温での味わいの違いなどを比較しながら受賞の喜びを分かち合った=写真。
杜氏(とうじ)=酒造りの親方=でもある同社専務の岳志さんは「日本酒というのは本来が純米。だからこそ地元の米、水、人にこだわりながら純米酒だけを造っている。今回はたまたま良い酒ができたがノウハウの蓄積となるとまだまだ。来年以降も受賞できるよう、さらに研究していきたい」と話した。
同社の信濃鶴は過去、少量の醸造用アルコールを添加した吟醸酒で6年連続金賞受賞の記録を持っているが、杜氏を前任者から引き継いだ岳志さんの強い意志によって02年に純米酒への特化を決断して以降では初の受賞。
受賞した「純米大吟醸信濃鶴」(720ミリリットル瓶入り、希望小売価格4800円+税)は限定400本が上伊那南部の酒店で販売されている。 -
紫輝彩丼・ス名付け親・スの4人を表彰
宮田村商工会青年部は27日、一般公募でネーミングを決めた村の名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」の・ス名付け親・ス4人を表彰。そのうち駒ケ根市内に住む3人が出席した。3月24日の発売開始から6月15日までの販売累計は5592杯に達し、関係者は「今後も末永く愛されるよう、販路拡大、定着化に取り組んでいきたい」と名称決定を機に気持ちを新たにした。
名称が採用されたのは、駒ケ根市赤穂南小学校4年の佐藤佳穂さん(9)、同市梨の木の主婦北原理恵さん(27)、同市赤穂の学生近田玲子さん(22)、埼玉県川越市の加藤文彦さん。
321点の応募作品の中から、同青年部、販売する飲食店、村観光協会が投票により選んだ。
家族と一緒に丼を食べて名称を思いついたという佐藤さん。
近田さんは4店舗で食べ比べしたといい「丼に用いているワインの名前と、各店で個性あふれる彩り豊かなイメージでネーミングしてみた」と話した。
北原さんは「ソースカツ丼みたいに全国的に有名になればいいですね」と期待を寄せた。
アイデアやレシピも公募で決まった名物丼。名称も「丼を実際に食べてもらった人に名付け親になってもらおう」と、販売12店に応募箱を設け募った。
この日は、4月から1カ月余り実施した丼食べ歩きのスタンプラリーの抽選会も行った。当選者は次の通り。
【満腹賞(商工会商品券5千円分)】平澤恵美子、宮下進八郎、小木曽由憲=以上宮田村=林太志、熊澤正和=以上伊那市=【腹八分目賞(商工会商品券2千円分】清水祐和、浦野正治、春日悦子、清水千穂、壬生美代子、中田祐記、春日重雄=以上宮田村=伊藤まゆ子、近田玲子、根橋仁美=以上駒ケ根市= -
名水地ビール発売記念して7月6日にパーティー開催
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会は7月6日午後6時半から、新田区の梅公園の名水を使って企画した地ビール「梅が里麦酒」の発売記念パーティーを開く。ふんだんに出来たばかりのビールを用意。「多くの人に味わってもらいたい」と参加を呼びかけている。
パーティーは梅が里麦酒の発売初日にあたり「みんなで盛りあがり、飲んでもらおう」と企画した。
会費は2千円で募集人員は100人。JA宮田支所2階が会場となる。
パーティ券は伊東酒店、入田細田酒店、正木屋酒店、村商工会で販売。
梅が里麦酒は千リットルの限定で、地元の南信州ビール駒ケ岳醸造所で委託製造。330ミリリットル瓶500円で村内酒販店6店舗のみで販売を予定しており、順調に仕込みが進んでいる。
パーティー、ビールに関する問い合わせは同委員会事務局の村商工会85・2213まで。