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住民協力で河川清掃
河川愛護月間にあわせて27日まで、上伊那各地の自治体などで構成する天竜川上流河川愛護連絡会は、流域の河川清掃活動を展開している。初日の6日は宮田村大久保区の天竜川で開き、約40人の住民が参加。空き缶やペットボトルなどの生活ゴミを2トントラック1台分ほど回収したほか、外来植物のアレチウリも駆除した。
天竜川にかかる大久保橋のたもと近くの林では、放置してあった大量のゴミを回収。空き缶やビニールゴミが主だったが、なかには靴や「産業廃棄物運搬車」と業者名入りのプレートも含まれた。 -
サンポーが駒ケ根市に寄付
不動産コンサルタント会社・サンポー(本社・駒ケ根市、北村武夫社長)が8日、駒ケ根市役所を訪れ、同市の地域づくりに役立ててもらおうと10万円を寄付した=写真。北村社長は「何らかの形で役立てていただければ」と語った。
昨年40周年を迎えた同社では、住民や地域への感謝を込めて市に向けた寄付を実施。良いことは続けていきたい竏窒ニの思いから、今年も寄付をすることになった。
杉本幸治市長は「とりわけ今、地震などによる被害が発生している中、安心・安全のまちづくりに向けて使わせていただきたいと考えている」と語り、感謝の言葉を述べた。
市は今回の寄付金で防災用自家発電機を購入し、赤穂東小学校の防災倉庫に配備する予定。防災用自家発電機の配備はこれで3カ所目となる。 -
公共施設の美化に協力、大原区高齢ク「楽生会」
宮田村大原区高齢者クラブ「楽生会」は6日、ボランティアで村公共施設の美化清掃を行った。役場と村老人福祉センターの2カ所で、庭木のせん定や草刈り、ゴミ拾いなどして約30人が汗を流した。
同会は年に4回、社会奉仕活動を実施。多くの村民が利用する公共施設の美化にも毎年協力している。
知久昭夫会長は「小さくても自立を決めた宮田村。公共施設は村の玄関口でもあり、我々住民としてもできることで協力していきたい」と話した。
24日は大原区内でも清掃活動を行う予定だ。 -
駒ケ根市職員共済組合が四川・ミャンマー災害義援金を集める
駒ケ根市職員共済組合(組合長・清水亀千代副市長、280人)は8日、大地震とサイクロンの発生で甚大な被害が発生した中国四川省とミャンマーの人たちのために集めた義援金14万8593円を、日本赤十字社県支部駒ケ根地区の会長である杉本幸治市長を通じて寄付した=写真。
災害の発生後、日本赤十字社では各自治体に義援金の呼びかけなどをしているが、同市では「職員も一住民として協力しよう」と、先月9日から30日までの間に義援金を募集。は組合員だけでなく、嘱託、臨時職員なども募金に応じてくれた。
現在、宮城県、岩手県で発生した地震被災者に向けた義援金も集めており、こちらも杉本会長を通じて日本赤十字社へ寄付する。 -
母子生活自立支援講演会
母子家庭親子に自立的な生活をおくる足がかりにしてもらおう竏窒ニ6日、「母子生活自立支援講演会」が駒ケ根市の文化センターであった。上伊那、諏訪、飯田地区の88人が参加。県看護大学で母性看護学講座を担当する清水嘉子教授の講演会などがあり、母と子が一緒に自立的な生活を送っていくうえで、心得るべきことなどを学んだ=写真。
母子家庭が急増する中、同講演会は県の委託事業として県母子寡婦福祉連合会が昨年から始めた。昨年は北信地区で開催したが、今年は南信で開催することとなり、地元地区の駒ケ根市母子寡婦福祉会と一緒に企画した。
講演会で清水さんは、今の子育ての傾向について説明。子どもを1、2人しか産まない人が増えた結果、「母親の中には“良い子に育てなければならない”というプレッシャーを感じる人が多い」と指摘。一方で子育てだけでは満たされず、仕事をしたいと考える人が多いことを示した。
しかし、実際子育ての中で幸せを感じる場面もあり、「子育ては大変なことだらけだが、たった一つ良いことがあればそれで幸せになれる。それを大切にしてほしい」とした。
また、子どもや親の介護など、他者の世話を担う女性の役割について触れ、「人の世話をするということは、その人自身が成長するという意義のあること。これがまさに女性が生きるということに通じる」とし、その関係の重要性を語った。 -
デイ利用のお年寄りがかんてんぱぱで社会見学
宮田村社会福祉協議会のデイサービス利用者はこのほど、伊那市西春近の伊那食品工業本社北丘工場「かんてんぱぱショップ」を見学。寒天製造の一端にふれ、おいしいスイーツに舌鼓を打った。
例年この時期に同社「かんてんぱぱガーデン」内にある喫茶でお茶の時間を楽しんでいるが、今年は工場見学を追加。
1週間余りに日替りでデイ利用者が訪れ、ガラス越しに工場内の様子にふれた。
喫茶のさつき亭では好みのデザートなどを注文して、午後のティータイムを満喫。
おじいちゃん、おばあちゃんたちは「素晴らしい工場だね」と目を丸くしながら、会話も弾んでいた。 -
ねずみ川愛護会がねずみ川の河川清掃実施
駒ケ根市北割二区、中割区でつくる「ねずみ川愛護会」(会長・宮下治北割二区区長)が6日、赤穂地区の中心を流れる「ねずみ川」の約4キロ区間で、草刈りとごみ拾いを展開した。作業には両区の約70人が参加。河原の草をビーバーで刈り取るなどして、汗を流した=写真。
作業は出水の時期に合わせて40年以上続いている。この日は、北割二区がやまびこ橋から、中割区が勇心橋からそれぞれ作業を開始。夏の日差しを浴びた河原の草は人の身長を超えるほど丈が高くなっていたが、作業を進めるにつれ、もとのねずみ川が姿を現した。
宮下会長(60)は「昔は両区の間で水争いもあったらしいが、今はこうした活動にともに取り組む中で、親ぼくを深めている。安全性を保ちながら、水に親しみの持てる河川環境を作りたい。また、こうした活動が防災への啓発にもなれば」と話していた。 -
伊那小学校卒業生ら岩手・宮城内陸地震へ義援金
伊那小学校の1941年卒業生の飯島悦雄さん(伊那市西町)らが4日、伊那市役所を訪れ日本赤十字社伊那市地区長の小坂樫男市長に岩手・宮城内陸地震の義援金8万円を託した。
1941年に伊那小学校の敬組を卒業した飯島さんらは、今年80歳を迎えることを記念して先月20日に同級会を開いた。その席上で「現地ではこれから本格的な復旧が始まる段階。少しでも援助の手を差し伸べたい」と義援金を集めることが決定。飯島さんが中心となり、地域の人や知人などに声をかけ義援金を集めた。
義援金は日本赤十字社長野支部を通して被災地に送金する。 -
あい介護センターのお年寄りたちが昔を懐かしみながら蚕を飼う
駒ケ根市のデイサービスセンター「あい介護センター」(小林はつ江代表)に通う利用者らが、蚕約50匹を飼い始めた。お年寄りたちは昔を懐かしみながら、蚕の成長を見守っている=写真。
同センターでは今年、「昔飼っていたお蚕様をもう一度飼ってみたい」という利用者の要望を受け、施設内で蚕が飼えないか検討。東伊那のシルクミュージアムに相談したところ、小学校などでも児童らが飼育しているということを聞き、約50匹の蚕を提供してもらった。
来た時は4齢だった蚕はみるみる成長し、あと少しでまゆを作り始めるまでに成長した。
昔、蚕を飼育する手伝いをした経験があるという利用者の一人、西村泰(ひろし)さん(82)は「大分大きくなった。梅雨の時期にお蚕様を飼うのは難しいが、新鮮な葉っぱをあげ、汚くなった部分を取り替えてあげると、喜んでもりもりとえさを食べて下さる」と笑顔で話していた。
小林代表は「みなさん蚕を飼った経験があるので、毎日気にかけてくれ、昔を懐かしんでくれているみたいです。今後、まゆをクラフトにするか卵を産ませ、来年も蚕を飼うかを利用者と話し合って検討したい」と話していた。 -
沢尻地区社会福祉協会 村出前講座
南箕輪村の沢尻地区社会福祉協会「たんぽぽの会」(春日悦男会長)は5日、沢尻公民館で例会を開いた。約30人が出席。村の出前講座を利用し、唐木一直村長=写真=から村政についての話を聴いた。
唐木村長は、村が取り組む子育てや福祉などの政策を説明した。後期高齢者医療制度については、制度導入の本年4月から村に対し、120件の問い合わせがあったことを報告。唐木村長は「国全体の制度なので村単独の制度を設けることは出来ないが、村民の声を国に伝えることが私の責任だと思っている」と話した。
このほか、同医療制度については、75歳以上の村民を対象に村が、人間ドック費用の助成を行っていく考えを伝えた。 -
ボランティアで水銀灯清掃
伊那市内の電気工事業者らでつくる伊那市電設業協会と電気工事協力会は3日、市内の3公園の水銀灯の清掃作業をした。地元への感謝の気持ちを込めた奉仕作業の一環として、8年前から年1度ボランティアで行っている。
加盟14事業所から21人が参加し、春日公園、伊那公園、高遠ほりでいパークの3カ所の公園内や駐車場などに設置されている水銀灯計110基の汚れを落とした。数人ずつの班に分かれた参加者はそれぞれ高所作業車や脚立、はしごなどを使い、カバーの内外の汚れや虫の死がいなどをブラシで取り除いたり、電球を布で丁寧に磨いたりした。
伊那市電設業協会の田中和俊代表(伊那エンジニアリング)は「市民のために少しでも役に立ちたいと考えて始めた。公園の管理の一助になればうれしい」と話した。市建設部の浦野晃夫監理課長は「水銀灯は高い所にあるため、なかなか清掃ができない。市民の憩いの場である公園をこうしてきれいにしてもらうのは大変ありがたい」としている。 -
宮田小ふれあい委員会、プラムの里で交流
宮田村宮田小学校児童会ふれあい委員会は2日、村内新田区の介護老人保健施設プラムの里を訪問し、利用者のお年寄りたちと交流を深めた。
同委員会は校内の異学年交流を中心に活動しているが今回、「お年寄りとふれあいたい」と意見が出され、準備を進めてきた。
学級活動などで同施設を訪れた経験がある子どもたちもいて、慣れた様子で交流する姿も。
百人一首やだるま落しなど昔懐かしいおもちゃなどを持参して一緒に遊び、笑顔を広げていた。 -
伊南桜木園20周年記念式典
駒ケ根市障害者就労支援センター「伊南桜木園」は28日、開園20周年記念式典を市役所南庁舎で開き、園の運営に協力してくれた個人・団体など5組に表彰状を贈呈した=写真。
桜木園は今年3月、地域自立支援施設サポートセンター「きらら」の中に移転し、指定就労継続支援B型事業所として新たなスタートを切った。今回の式典は開園20周年をその移転を祝うために開催したもので、利用者23人とその家族ほか、関係者などが集まった。
伊南桜木園保護者会の北原康夫会長は「私をはじめ、保護者の方々は少しでも子どものことが頭から離れたことはないと思う。今後、30周年、40周年と続いていくよう、障害を持ちながら働こうという利用者を見守っていただきたい」と語った。
感謝状の贈呈は次のみなさん。
◇伊南電器、有賀製作所、千寿園、北原よしゑ、堀みどり -
小学生が地震義援金
伊那市の伊那小学校児童会リサイクル委員会は1日、岩手・宮城内陸地震による被災者への義援金として、アルミ缶回収で得た現金1万2610円を伊那市に託した。委員長の北原哲也君(11)と副委員長の御子柴杏奈さん(11)が市役所を訪れ、市保健福祉部の伊藤健部長に手渡した。北原君は「地震で困っている人たちのために少しでも協力したかった」としている。
同委員会は中国・四川省大地震(5月12日)の被災地に義援金を送ろうと、全校児童にチラシを配布するなどして各家庭のアルミ缶を学校に持参してもらうよう呼び掛け、6月16日から21日の6日間の回収で計約100キロの空き缶が集まった。6月14日に岩手・宮城内陸地震が起きたため、国内を優先させようと送り先を変更することにした。
義援金は日本赤十字社を通じて被災地に送られる。 -
赤十字南箕輪分区 岩手・宮城内陸地震募金箱設置
日本赤十字社南箕輪分区は、岩手・宮城内陸地震の被災者を救済するための義援金を募っている。7月18日まで、同村役場入り口に募金箱を設置し、協力を呼び掛ける。集まった義援金は日本赤十字社岩手県支部、同宮城県支部に半額ずつを送金し、それぞれの被災地で役立ててもらう。
募金の協力を呼び掛ける役場職員 -
一八会が「さつきと山野草展」の収益金を駒ケ根市に寄付
駒ケ根市を中心とする伊南地区の会員でつく一鉢会(会員20人)薮原勇会長(77)=北町=が24日、駒ケ根市役所を訪れ、今月14、15日に開催した「さつきと山野草展」で販売した山野草やサツキの盆栽の収益金2万8050円を寄付した=写真。
さつきと山野草展は今年で9年目を迎えるが、チャリティー販売は3年目。展示会に合わせて山野草やサツキの盆栽などを販売し、その収益全額を市に寄付している。
各鉢は市価の3分の1程度で販売していることもあって人気が高く、今年も初日の14日にはほぼ完売となった。
薮原会長は「寄付金は市の福祉に充ててもらうえれば」と話していた。
今回の寄付金は市の全員銀行に納め、そこから市の福祉事業に使用される。 -
なごみ家に作業所併設へ
宮田村は、誰もが自由に利用できる福祉交流施設「なごみ家」に、就労支援や生活訓練を希望する障害者、高齢者のための作業所を併設しようと準備を進めている。村内には知的障害者を主な利用対象とする作業施設が既にあるが、精神の障害から社会復帰を目指している人たちなど、ニーズに応じた支援をさらに充実させようと計画。来年度当初の運営開始を目指す。
04年に開所した「なごみ家」は当初、精神障害者や初期認知症高齢者を利用主体にと考えていた。
しかし、対象者を限定する考えに違和感を覚えた村民有志が積極的に運営に協力し、・ス住民参加型・スを標ぼうする開けた施設として年間利用者は5千人余りにものぼる。
新たな作業所は、なごみ家が持っている地域で育む特性をさらに発展させようと計画。自由に行き来できるスペースも確保したいと盛りこむ。
作業を取り入れるなかで、意欲がある軽度障害者の社会復帰促進を目指すほか、重度身障者の生活介護事業も予定。障害の重さが違う人たちの支援を同時に行う、多機能型の施設としても位置付けている。
住民有志も加わる村の「なごみ家利用検討委員会」は20日開き、村住民福祉課の担当者が詳しい計画概要を初めて公表。国の補助を受けるなかで準備を進めていくと話した。
なごみ家の運営形態や既存の作業施設「シンフォニー」(旧村福祉作業所)の存続などを不安視する質問もあがったが、村側は現状の体制を維持しながら新たな作業所を設置する考えを示した。
近く検討委メンバーを主体に新施設の検討委員会を設けるほか、多くの村民から要望や意見を聴き計画を進める方針だ。 -
ひとり暮らし高齢者交流会
宮田村社会福祉協議会はこのほど、ひとり暮らし交流会を開いた。13人の高齢者が参加し、京都・清水寺のルーツとも言われる東筑摩郡山形村の清水寺や塩尻市の平出遺跡をバスでめぐった。
松本平を一望する高原にある清水寺では、歴史を感じさせる仏像などを見学。近くのホテルで美味しい昼食をとり、景観抜群の展望風呂で汗を流した。
平出遺跡では、古代からの移り変わりを映像で解説する体験館へ。「学校の体験授業みたいだね」と笑顔広げ、学びも深めた。 -
認知症を正しく知り、地域で支えることを考える講演会
認知症を正しく理解してもらおう竏窒ニ、駒ケ根市は17日、「認知症に関する講演会」を市役所南庁舎で開いた。上田市の宅老所「もくれん」の所長・中沢純一さんを講師に迎え、認知症という症状の根幹にあるもの、地域で支えるためにはなどを学んだ=写真。
講演会は市内で要介護認定を受けている人の2割が認知症である中、一人でも多くの人に認知症を正しく理解してもらおうと企画。認知症を支える家族や介護事業者、一般などが集まった。
中沢さんは「私たちは認知症を大きく誤解している」とし、認知症は高齢者だけでなく、だれもがなりうる可能性がある病気であることを説明。
認知症という症状は脳の神経細胞が死に、脳が萎縮した結果、「分かる」という認知機能が悪くなり、最近の出来事などを記憶を留めておくことができなくなるが、昔の記憶は残っているため、本人はその記憶に基づいて生活しようとする一方、介助者は、現代生活の中で生活させようとするため、ずれが生じ、問題が発生していると指摘し、「その“ずれ”を何としてもなくしたい。ずれが生じるということを理解してほしい」と語った。
また、認知症患者を介護することは家族にとって大きな負担になるが、その中から家族みんながさまざまな経験を得て、成長している実情を示し「認知症を正しく理解し、頑張って介護した家族は、人生が深く、大きくなる。ぼくたちはこれまで『サービス』という言葉に頼り、それを避けてきたが、そのことについて、ぼくらは考える時期にある」と語った。 -
区民祭と敬老会合同でにぎやかに、大久保区が初の試み
宮田村大久保区は15日、今まで別日程で行っていた区民祭と敬老会を初めて合同で行った。多くの住民が一堂に会することで、地域の絆をより一層深めようと企画。約350人ほどが会場の集落センターを訪れ、梅雨の合間の休日を一緒に楽しんだ。
区と営農組合、分館が実行委員会を組織。営農組合が秋に開いてきたそば試食もあわせて行うことにするなど、より多くの住民が集まれるイベントにと協議を重ねてきた。
野外の会場にはそばをはじめとした軽食販売のほか、ゲームコーナーも。縁日風情もたっぷりで、子どもから大人までが楽しんだ。
集落センター内では敬老会が行われ、今回から5歳引き上げた75歳以上の対象者69人のうち35人が出席した。
地元の小学校2年生細田舜斗君、小松大騎君、吉澤未来さん、松下莉玖君、小松照弥さんの5人が作文発表。
獅子舞や子どもたちによるハンドベルと歌、ハワイアンバンドの演奏など多彩な内容で、集まった多くの地域の人たちも一緒に盛りあがった。
小田切修区長は「雰囲気も良かったと感じる。気運も高めて住民のふれあいを深めていければ」と話した。 -
「夢ぽっけ歌謡教室」教室寄付
伊那市、駒ケ根市、南箕輪村などで7教室を開く「夢ぽっけ歌謡教室」(久保田陽子代表、宮田村)は12日、発足20周年を記念して伊那市に10万円を寄付した。師範の久保田代表と、教室の生徒らでつくる後援会の会員6人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に寄付金を手渡した。
久保田さんは「20周年記念の発表会には多くの人に来てもらい、身に余るご祝儀をいただいた。感謝の気持ちとしてその一部を寄付したい。ボランティアで市内の老人ホームなどの施設に慰問に行くととても喜ばれるので、できれば社会福祉に使ってほしい」と述べた。
20周年記念発表会は6月1日に高遠さくホテルで開かれた。小坂市長も夫妻で出席し、祝辞を述べた。
「夢ぽっけ歌謡教室」は久保田さんが伊那市荒井の実家で20年前に始めた。徐々に生徒数が増え、現在約80人が在籍。久保田さんは3年前、腎臓病で倒れたが、生徒らの励ましもあってその後教室を再開している。 -
・ネパール交流市民の会、母子保健プロジェクト本格始動
駒ケ根市の国際協力友好都市、ネパールのポカラ市と住民レベルの交流、支援に取り組んできた「ネパール交流市民の会」(塩原順四郎会長)は本年度、ポカラ市の妊産婦や乳幼児の支援を目的とする「母子保健プロジェクト」を本格化する。その第1弾として、巡回診療用救急車と医療機器を寄贈。救急車はなかなか医師の診断を受けられない貧困層が住む郊外の地域などを巡回し、そこに乗り込んだ医師や助産師、看護師が安価で母子保健サービスを提供する。救急車などはこれまで積み立ててきた基金と、一般から寄付で購入する。
水道設備などが十分でない発展途上国では、水くみ、まき集めなど、女性の担う家事は重労働。家族を養うためには妊産婦や産後であっても働かざるを得ない状況にあり、そのことが出産時のリスクを高くしている。また、医療設備も充実していない。
ポカラ市でも貧困層が住む郊外を中心にこうした状況が続いており、また、医療保険制度もないため、病院に行きたくても行けない人が多い。
そんな中、同会は昨年から同プロジェクトの準備を進め、昨年はポカラ市から研修医師の受け入れもした。今後はこの医師が中心となり、現地でプロジェクトを進行していく。
ユニセフの04年統計によると、ネパールの妊産婦死亡率は千人対比で74人、乳幼児は66人となっている。
同会は母子保健プロジェクトにかかる寄付を募集している。
寄付口座名は「アルプス中央信用金庫南支店普通7126619 ネパール交流市民の会 母子保健プロジェクト」。寄付者の名前を記入し、振り込む。
問い合わせはネパール交流市民の会事務局駒ケ根市総務部企画財政課(TEL83・2111、内線243)へ。 -
北殿地区社協 恒例の交流会
南箕輪村の北殿地区社会福祉協議会(浦山幸男会長)は7日、村高齢者障害者交流施設「ぽっかぽかの家」などで交流会を開いた。地区の一人暮らし、平日の昼間一人暮らしの高齢者22人が参加し、昼食を食べながら親ぼくを深めた。
梅雨の晴れ間となったこの日、参加者たちは大芝高原の散策を楽しんだ後、本年5月に開所したばかりの「ぽっかぽかの家」で昼食をとった。同施設ではこのほか、加藤久樹副村長による村政についての話を聞いたり、村住民福祉課の出前講座で「後期高齢者医療制度」について学んだりした。
毎年恒例となっている6、11月の年2回を計画する交流会。浦山会長は「一人暮らしのお年よりはなかなか交流の場がないので、交流会を楽しんでもらえればうれしい。家から外へ出掛けるきっかけになってくれれば」と話していた。
「ぽっかぽかの家」で楽しく昼食をとる参加者たち -
ふれあい花壇植えつけ
ふれあいの大きな花を咲かせて-。駒ケ根市の地区社協が中心に進めるふれあい花壇の植え付けが8日、下平区や小町屋下市場など市内各地で行われた。
このうち、下平区は区や下平地区水土里を守る会(堀内修身代表)が中心になり、浄化センター西側の田沢川左岸350メートルに、盛土し、花壇を整備した。 植え付けには園児から小中学生、高齢者まで区民ら130人が参加。市内最大延長の帯状花壇の植えつけ作業で交流を深めた。
参加者はうねに沿って並び、道路側に草丈の低いマリーゴールド、中間にアスター、ケイトウ、川沿いにサルビア、ドーム菊などを「満開の景色」を夢見ながら、一斉に定植。たちまち、5種類約5千本の植え付けが終了した。
同会の中城明雄事務局長は「多くの皆さんの協力で無事植え付けができた。満開になったら花見を計画したい」と話していた。 -
サークルつばさ田植え
知的障害者を支援する箕輪町の「サークルつばさ」(唐沢皇治会長)は8日、同町木下の水田で田植えをした。田は土を耕さない不耕起(ふこうき)栽培農法で、刈った草が田の全面を覆っている状態。参加した約10人は一列に並び、草を手でどけながら稲の苗を1株ずつ丁寧に植え付けた。参加者は「これでいいかな」などと言いながら、楽しそうな笑顔で次々に苗を植えていた。今年で3年目の恒例行事。
田植え作業の前には豊作を祈り、太鼓のリズムに合わせて全員が「どっこい、どっこい、どっこい」と歌いながら田んぼの周囲を踊り回ったほか、「田んぼの神様、お願いします」とかしわ手を打ち、お神酒や塩などをささげた。稲刈りは10月の予定。
同サークルは、みのわ祭り(7月)大芝祭り(8月)ふれあいひろば(8月)などへの参加を計画している。 -
上伊那の善意、サイクロン被害のミャンマーに井戸建設へ
サイクロンで甚大な被害が発生したミャンマーの村に、上伊那の人たちが寄せた善意で多くの人命を救う井戸が建設されることになった。骨髄性白血病で愛息を亡くした樋口秀子さん(50)=伊那市西春近=ら有志が、昨年末から呼びかけた募金によるもの。貧困地域の支援活動をしているNPO法人アジアチャイルドサポートの池間哲郎さんが7日、宮田村に講演で訪れ、樋口さんが会場で直接託した。
「息子も最後まで望みを捨てなかったが、生きたいと思ってもできない人が世界にはいる。もっと生きることの意味を考えてほしい」と樋口さん。
この日は伊南子ども劇場主催の講演会。多くの子どもたちが見守る前で、35万円にものぼる善意を手渡した。
「信州伊那谷命の泉1号機」と名付けた井戸は、ミャンマーのエーヤワディー管区内の村に設置予定。
旧首都ヤンゴンから南西約200キロに位置し、サイクロンによって壊滅状態とされる地域だ。
「現地は水による感染症で亡くなる人が多いが、井戸1基できれば1500人から2000人ほどが助かる。ひとつの村の住民の命を救うんです」と池間さんは説明する。
池間さんの考えに共感する樋口さん。昨年10月には伊那市で講演会を開き、飲料水に苦しむアジアの人たちを支援しようと募金を始めた。
仲間や地元企業など支援の輪は広がり、活動を知った人たちからは口座に振りこみも。 若者からも善意が寄せられ「こんなにも集まるとは思わなかった。色々な人たちの力添えがあってこそ」と樋口さん。
今後も募金活動を続け・ス命の泉・スを広げていこうと考えている。 -
南箕輪村職員互助会 四川大地震の義援金集める
南箕輪村職員互助会(約150人)は10日夕、中国・四川大地震の義援金のために集めた募金2万5300円を日赤南箕輪分区長の唐木一直村長に手渡した。募金は同分区の四川大地震募金と一緒に、日本赤十字社を通じて現地に送金する。
同分区が5月下旬、四川大地震の被災者を救済するため同村役場入り口に募金箱を設置し始めたのがきっかけ。職員互助会の間で募金活動を始めようと話が持ち上がり、各職場で支援金を集めた。
募金は同会ボランティア担当者が唐木分区長に手渡した。唐木分区長は「有効に活用されるよう、日本赤十字社にお願いしたい」と話していた。役場入り口の募金箱は7月10日まで設置している。
唐木分区長に募金を手渡す村職員互助会ボランティア担当者 -
一人暮らし高齢者世帯の水道無料点検
水道についての理解を深めてもらおうと厚生労働省などが実施する第50回水道週間(6月1縲・日)に合わせ、伊那市の水道工事店などでつくる伊那市水道事業協同組合(宮下住設・宮下敬理事長)は3日、市内の一人暮らし高齢者世帯などのうち希望のあった101世帯を訪れ、水道の無料点検を行った。日ごろの感謝の気持ちを伝えようと、ボランティアで取り組んで今年で12回目。
26事業所から約30人が参加。分散して各家庭を訪問し、台所や風呂場などの蛇口部分を点検して水漏れの有無などを調べた。点検を受けた高齢者は「わざわざ来てもらってありがたい。特に問題はないと聞いて安心した」と笑顔で礼を言っていた。
出発式で宮下理事長は「ここ数十年大きな断水もない。常日ごろ仕事ができることに感謝し、高齢者のために心をこめて活動してほしい」と呼び掛けた。 -
公用車をボランティアでピッカピカに
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は31日、利用する機会が多い村の公用車をボランティアで洗車した。協力して作業する姿に、村の担当者は「本当にありがたい」と目を細めた。
水洗いでせっせと作業。車体をきれいにみがきあげ、汚れを落とした。
「普段なかなか洗車する機会がなくて」と村住民福祉課の女性職員。車内の清掃も進み、ピッカピカに生まれ変わった。
洗車ボランティアは4年前から継続。メンバーの酒井保美さんは「いつもはボランティアを受ける身だが、このような機会を通じて感謝の気持ちを伝えていければ」と話していた。 -
信大中国人留学生ら 四川大地震募金まとめる
中国・四川大地震の被災者のために義援金を募っていた、信州大学農学部(南箕輪村)の中国人留学生らが5月30日、同大学で募金の集計結果を報告した。募金は総額15万1270円。2日、中国紅十字基金会の口座へ募金を振込み、被災者のための食料などに役立てる。
親族に被災者はいなかったが、中国人留学生全13人は「今、日本にいて自分たちが出来ることは何か」と考え活動を計画。昨年11月のサイクロン災害を知るバングラデシュ留学生2人も加わり、19日縲・0日の平日11日間、同大学生協前に正午から約1時間半立ち、学生らに協力を呼び掛けた。
中国人留学生の一人、大学院農学研究科修士2年の鄭鵬(テイホウ)さん(26)は「みなさんから温かい声と募金をいただき感謝の気持ちでいっぱい。地震は中国で起きたことだが人類全体の問題と考え、募金してくれたことがうれしい」と話している。
募金には学生のほか地元住民からの協力もあったという。