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手良で宅幼老所「福○家(ふくわうち)」4月にオープン
第2の我が家をつくっていきたい竏窒ニ、伊那市手良野口に4月、「宅幼老所福○家(ふくわうち)」がオープンする。子どもからお年寄りまでが集う昔ながらの空間で、それぞれが主体的に日常生活を送る。利用者らと畑づくりも進めていく予定。信州大学農学部教授の協力を得て、園芸セラピーを通した認知症ケアなども模索していく。
代表の桐山みどりさんは介護福祉士。市街地に近いデイケア施設に勤務していた時、遠隔地から通う高齢者にかかる送迎の負担を知った。また「地域に戻り、自分の力で何かできることをしたい」という思いもあり、地域のお年寄りが地元で心地よく過ごせ、一人にならない居場所となるような宅幼老所を立ち上げたいと考えた。
施設は手良野口の民家を利用。送迎サービスや生活援助などに加え、自主事業として緊急時の宿泊、子どもの一時預かり、訪問・食事サービスなどをしていく。要望にはできる限りこたえていきたいとしている。
利用するお年寄り、子ども、障害者だけでなく、地域の人が誰でも気軽に集う場にしたいとしている。
桐山さんは「誰もが日常生活を普通に過ごすことを通して生きる喜びを実感できるようにしたい。人と人のつながりを大切にしたい」と話していた。
11日に説明会、27日縲・月1日は見学会と試し会をする。
問い合わせは宅幼老所福○家(TEL76・2140)へ。 -
箕輪町福祉有償運送運営協議会設置
箕輪町は28日、福祉有償運送運営協議会(黒河内将裕会長)を開き、福祉輸送サービスの指針を決定した。運送主体団体の申請を受ける体制が整い、今後は団体の申請を協議する。
福祉有償運送は、公共交通機関の利用が困難な要介護者や身体障害者ら移動制約者を対象に、安価な利用料でボランティア的にする自動車での送迎サービス。04年度から、国のガイドラインにより運送主体団体は道路運送法第80条の許可が必要で、本年3月までに許可を取得しなければならない。
町はこれまでに福祉輸送サービス事業検討委員会を開いて事業の実施要領を決定している。今回、新たに協議会を設置し、長野県の指針に基づき作成した申請、受付、判断基準、運行、監督の5つの町の指針案を協議し、決定した。
協議会は長野運輸局、民生委員、町社会福祉協議会、移動困難者、地域住民、ボランティア団体、タクシー事業者ら各代表11人で構成。
今後は、運送主体団体が3月中に許可取得できるよう、団体が提出する申請書類を協議、推薦書を発行する。 -
大人の寺小屋塾で写経
NPОかつらが運営する大人の寺子屋塾が23日夜、中川村葛島の延寿院であり、24人が参加し、伊佐栄豊住職(かつら理事長)の指導で心静かに、般若心経を写経した。
手を洗い、口を濯いだ受講生は香がたかれた本堂に正座し、1分間に4回というゆっくりと静かな呼吸法で心を落ちつかせ、机に向かった。
伊佐住職は「写経とは一字一仏といい、一字一句に仏様をお迎えする気持ちで書く。間違えても、×で消したりせず、○印を付け、紙の上の余白部分に書きなおす。字の上手、下手でなく、早さにもとらわれず、仏様と一体になる感じで書くように」と写経の方法や心構えを話した。
この後、参加者は弘法大師の墨蹟を模した原寸大の手本の上に和紙を置き、1字1字丁寧になぞりながら、般若心経を写した。 -
合併する2町村の福祉施設にタオルなど寄贈
伊那市内の12女性団体でつくる同市女性団体連絡協議会(有賀喜志子会長代行、3400人)は27日、各団体の会員が集めた古布や新しいタオルなどを福祉施設の「さくらの里」(高遠町)、「サンハート美和」(長谷村)へ寄贈した。
福祉に役立ててほしい竏窒ニ、3年前からはじまったボランティア活動。昨年は市内の6個所の施設に寄付したが、本年は高遠町と長谷村が伊那市と合併するので、同町村の2施設へ送った。
寄付するにあたって同市役所で午前中、約15人の代表者が集まり、タオルなどを施設ごとに仕分け。集まった物資は「昨年とほぼ同じ量(前回は約150キロ)」(有賀会長代行)。大きなシーツなどは、30センチの大きさにそろえて切ったりもした。
代表者らはその後、各施設を回って手渡し、施設内の見学もした。
同市女性団体連絡協議会では、合併後もボランティア活動を続けていきたいという。 -
どうぞのいすで障害者の自立を考える座談会
4月から施行となる障害者自立支援法に対し、地元は何が変わり、どう対応していけばいいかを話し合おう竏窒ニ21日、伊那市荒井区東町の福祉事業所「どうぞのいす」で障害者の自立をテーマとした座談会があった。障害者の自立支援をサポートしている生活支援コーディネーターや保護者、同事業所のスタッフなどが参加し、将来を見据えて現状の問題点などを話し合った。
新しい制度では、障害別で提供していた従来のサービス体系から目的別のサービス提供となり、市町村が責任を持って一元的なサービスを提供していく。各市町村は10月までにそれぞれどのようなサービス体系で運営していくかなどの方針を打ち出す必要があり、共同作業所など既存の各施設の運営形態は、方針次第で厳しい局面を迎える可能性もある。
その一方で、既存の施設が本当に十分機能しているかを疑問視する声もあり「もう一度既存の施設が十分機能しているか調べ、それらを十分活用していくことが必要」とする意見があった。 -
1円玉募金活動で14万3800円余を寄付
中川村老人クラブ連合会(金子功会長)は23日、村社会福祉協議会の前原茂之会長に1円玉募金活動で集まった浄財14万3800円余を「福祉向上に役立てて」と寄付した。
社協には金子会長ら役員4人が訪れ、「14支部800人の全会員が協力していただいた」と手渡した。
前原会長は恒例の募金に感謝し「みなさんの温かい気持ちを生かし、福祉活動に使いたい」と有効活用を誓った。 -
介護保険事業等懇話会
中川村役場で23日、介護保険事業等懇話会(前原茂之座長)があり、被保険者の代表や医師会、老人クラブ代表ら15人が出席し、村から介護保険の施設サービス量や給付費の推計、介護予防サービス量・給付費の推計などの保険料算定資料が示され、これをもとに、介護保険料について意見交換した。
また、4月からスタートする地域包括支援センターについて、設置目的や機能、業務内容のほか、懇話会委員が委員を兼任する運営協議会設置要綱も確認した。
地域包括センターは地域の高齢者の心身の健康維持、保健・福祉・医療の向上、生活の安定のために必要な援助、支援を包括的に行う中核機関として、村保健センター内に設置する。
具体的業務(基本機能)は▽介護予防マネジメント▽権利擁護▽包括的・継続的なケアマネジメント-など。
職員体制は保健師や社会福祉士、主任ケアマネージャーなどを配置する。 -
NPОかつら理事長、延寿院住職、伊佐栄豊さん(60)、
NPОかつらを立ち上げ、中川村かつら保育園舎を全面改装し、昨年10月宅老幼所かつらを開設した。5カ月が経過し「事故がないのが1番うれしい。利用者の家族からの便りではいいことばかり書かれており、クレームがない」とほっとしている。
デイサービスなどの利用者は平均5人余で、目標の8人までには届かない。「責任者が事務と兼任で、管理者としての仕事ができるようにするなど、1日も早く、体制が整えたい」。
かつらは介護保険適用の通所介護(デイサービス)を中心に、生きがいデイ、配食サービス、利用者のナイトケア、介護相談、未就学児の1時預かり、寺子屋塾などを運営する。
かつらの最大の特色は、理事長が延寿院の住職であること。「こたつで法話」、「座禅」「寺参り」などかつらでなくてはできない「癒し」のメニューが豊富。大鹿村かも沢からタンクで汲んできた温泉を使う風呂もウリの1つ。「延寿院前で車がパンクし、困っていた人に手を貸したことが縁で、提供していただいている」。
1週間約20食とまだ利用は少ないが配食サービスも好評だ。献立は高齢者の嗜好に合わせ、薄味で健康に良いもの、汁物も温かくして届ける。配達時と容器回収時にはかならず、利用者に声を掛け、安否確認もする。
子ども向けと大人向けの寺小屋塾も人気。第2、4土曜日の午前中の子ども対象の寺子屋塾ははじめに本堂で20分間の座禅がある。「最初は退屈し、もじもじしていた子どもたちも、今では呼吸があうようになった。座禅の修養から子どもたちの心の中に、精神的な支柱ができれば。群れ(異年齢集団)の中で社会のルールや思いやり、優しい心が育まれれば」と期待は大きい。
一方、木曜日の夜開く大人の寺子屋塾では地域の婦人らが「お茶の作法」「のし袋の書き方」「写経」などを楽しむ。
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1945年、13代住職の唯1人の男子に生まれ、仏教系の大正大学社会学科に進み、カウセリングを学び、教誨師になり、2カ月に3回、多摩少年院を訪問した。「昔は貧困や能力が低い子どもたちが非行に走ったが、今は中流家庭が多い。少年院に入ってくる子どもといえば、凶悪な子どもと思われがちだが、優しい子どもばかり。世間から邪魔にされたり、家庭が崩壊している子どもが多い」。
大学卒業後、空手協会指導員を経て、八王子の高尾山に修業に。「朝午前5時30分起床、職員として事務をこなし、午後4時30分から翌朝の午前5時30分まで365日厳しい行を行った」。86年、先代住職が亡くなり、帰郷し14代を継いだ。
僧侶としての奉仕活動は、インドネシアの日本人墓地に年2回、1人で慰霊の旅をする。インドに帰化した仏教の弟弟子の支援活動にも励む。伊那谷を中心に約4千人の信徒を抱え、毎月8と5のつく日は祈とうに勤しむ。
妻と母の3人家族 -
小松養蜂園が共同作業所利用者をみはらしいちご園に招待
イチゴ狩りを楽しんで日々の作業をがんばってもらおう竏窒ニ、伊那市の小松養蜂園(小松実治)は22日、伊那市、長谷村にある4共同作業所の利用者約70人を伊那市西箕輪のみはらしいちご園に招待した。
小松養蜂園は、伊那市共同作業の家の利用者が製作した蜂の巣箱を使用している。その縁で、さまざまな形で同作業所利用者と交流を深めており、イチゴ狩りへの招待もその一環。みはらしいちご園がオープンした9年前から続けている。
3月の合併を控え、市町村の枠を越えて作業所間の連携を深めたいとする思いがあることを知り、今回は伊那市共同作業の家だけでなく、市内や長谷村にある3作業所の利用者も招待した。
温かいハウスの中では「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」が食べごろをむかえており、利用者たちは「おいしい」と話しながら真っ赤なイチゴを味わった。 -
清掃用具寄贈
駒ケ根530(ゴミゼロ)運動推進連絡会(新井徳博会長)はこのほど、市内の全7小中学校と13保育・幼稚園に対し、総額35万円相当の清掃用具を寄贈した。23日、新井会長が東伊那保育園を訪れ、すみれ組(年長)園児らにほうきやはたき、くまでなどの清掃用具15本を手渡した=写真。新井会長が「みんな掃除の手伝いをしているかな? このほうきやはたきを使って、これからも保育園をきれいにしてください」と呼び掛けると、園児らは「はーい」と大きな声をそろえて返事をしていた。
同会は97年度から市内の全小中学校に対し、それぞれ希望の清掃用具を寄贈。03年度からは私立を含む全保育・幼稚園にも寄贈している。 -
福祉を考える企業の会交流会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は22日夜、市内のボランティア団体との交流会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。05年度の福祉活動助成事業として「大曽倉ふれんど」(下平恵子代表)と「配食ボランティア福寿草」(青木房枝代表)の2団体に対し、それぞれ10万円の助成金を贈った=写真。04年度の助成団体「こぶしの会」「おでかけママップ」が活動報告を行ったほか、参加者が5グループに分かれて行った分散交流会では、地域の福祉などについてそれぞれの立場から意見を交わした。
今井会長はあいさつで「これからは介護や子育てなどの支援をどうしていくのか、企業も共に考えていかなければならない。住み良い、思いやりのある市になるよう皆で力を合わせていこう」と述べた。 -
福寿学級が修了式
中川村公民館(松村正明館長)の西地区福寿学級の修了式が22日、中川文化センターであった。松村館長から60人に修了証書が、26人に皆勤賞が贈られた。
同学級は昨年6月開講、歌(童謡・唱歌)を歌ったり、介護予防の健康体操、大法寺の藤塚義誠住職の法話、音楽療法、曽我村長による村政学習など7回の講座と白樺湖・霧ケ峰への研修旅行など、幅広いカリキュラムで学んできた。
式で松村館長は「学習を1年間続けることは大変なこと。みなさんの学ぶ姿に年齢を感じさせない若さを感じ、圧倒された」とし、江戸時代後期の儒学者、佐藤一斉の言葉「老いて学べば、即ち死して朽ちず」をもじり「老いて学べば、長寿万歳。学ぶ意欲を持ち続けて」と呼び掛けた。
この後、懇親会。1年間の学習を振り返り、学級生同士の親ぼくと交流を深めた。 -
乳幼児福祉医療費給付小学1年まで引き上げ
宮田村は新年度から、乳幼児の福祉医療費給付の対象を独自に現行の就学前から小学1年生に引き上げる。一方で、敬老祝い金や寝たきり老人の介護家族に支給する介護慰労金、障害者への福祉手当てを減額。福祉分野でも・ス明暗・スが分かれた。22日発表の新年度当初予算案で分かった。
医療費の自己負担分を公費で補てんする福祉医療費給付。入院、通院ともに対象となる。県費を含む総額は1893万円で、そのうち村の単独経費は919万円。
また、保育料軽減策については新年度予算案に盛りこんでいないが、他市町村の動向も考慮しながら、次年度以降検討していく。
対して、減額対象となるのが高齢者や障害者関係の補助金。介護慰労金は介護度3が月額で現行より4千円減の8千円、介護度4が7千円減の1万円、介護度5が4千円減の1万3千円となる。
障害のレベルや収入などに応じて支給額が3段階に分かれる福祉手当についても、それぞれ月額4千円から6千円を一律千円減額する。
80歳以上に年1回支給する敬老祝い金は84歳までが現行から千円減の2千円、85歳から99歳が2千円減の3千円。100歳以上は現行通り3万円。 -
介護者支援交流会
箕輪町社会福祉協議会は22日、介護者支援交流会を「ながた荘」で開いた。参加者は簡単な運動で体をほぐし、温泉に入ったり会食をしてくつろいだ。
在宅で寝たきり、認知症高齢者、重度障害児者を介護している人の日ごろの心身の疲れをいやして元気を回復し、交流しようと年2回開く。1回目は昨年秋にバスハイクで温泉を訪れた。
今回は17人が参加。みのわ健康アカデミーを担当している健康運動指導士の西出聡さんが、簡単な柔軟体操と筋肉体操を紹介した「箕輪げんき体操」を基に指導。ゆっくり呼吸しながら背中や腰、ももの後ろなどを気持ちよく伸ばした。
入浴、血圧測定、マッサージなどのほか、ケアマネージャーらが介護相談などにも応じた。
町社協の平沢豊満会長は、「介護は毎日のことで精神的にも肉体的にもお疲れだと思う。いくらかでも疲れをいやして、くつろいでゆっくりして下さい」とあいさつした。 -
ケアセンターふれあいの里
現代邦楽研究会がボラで筝演奏箕輪町木下一の宮にある「ケアセンターふれあいの里」で20日、現代邦楽研究会(篠田仁美代表)によるボランティアの筝(こと)演奏があった。利用者は筝を伴奏に唱歌や歌謡曲を歌い、楽しく過ごした。
現代邦楽研究会は町社会教育登録団体。ふれあいの里は初訪問で、篠田代表ら4人が着物姿で「山里の春」などの曲を奏でた。
デイサービス、ショートステイ、グループホームの利用者30人ほどがホールに集まり、美しい筝の音色に聞き入り、拍手を送った。
リクエストに答えて「うれしいひな祭り」「朧月夜」「星影のワルツ」「影を慕いて」などの演奏もあり、利用者は筝に合わせて懐かしい名曲の数々を大きな声で一緒に歌っていた。 -
つどいの広場6月に開設へ
宮田村は子育て支援対策として、6月をめどに町2区のなかなかふれあいセンターにつどいの広場(仮称)を新設する。乳幼児とその親を利用対象に、交流を深める場所として提供。村は外部委託で専門職員を常駐させ、相談業務も取り扱う。新年度予算案に委託費や施設改修費などで263万円を盛った。
村内では若い母親らの要望もあり、一昨年8月に新田区の文化会館の一室を開放して「親子ふれあいの部屋」を開設。母親サークルなどが自主的に管理運営してきたが、専門職員はいなかった。
村住民福祉課は「育児相談など今までも機会は設けてきたが、より気軽に相談してもらえると思う」と説明。広場は平日の午前9時半から午後4時を予定するが、勤めている母親も考慮して柔軟に対応していく考え。
現在、健康診断などを通じて母親にアンケート調査を実施。望んでいるサービスなどニーズ動向の把握を進めている。
なかなかふれあいセンターでは現在、村の委託で福祉法人が福祉作業所を運営。新年度から指定管理者に移って事業を継続する見通しだが、村はつどいの広場の運営委託も含めて話しを進めている。 -
ニシザワが図書寄贈
ベルシャイン、ニシザワショッパーズなどを展開するニシザワ(荒木康雄社長・本社伊那市)は、子どもたちの読書意欲を高める助けになれば竏窒ニ上伊那の養護学校を含む全小学校37校に対し、それぞれの学校が希望した図書を寄贈する。20日、皮切りとして荒木社長が駒ケ根市の赤穂小学校を訪れ、図鑑13冊(約4万円相当)を寄贈した=写真。児童らを代表して受け取った読書大好き委員会の正副委員長は「大切に使います。みんなでしっかり勉強したい」と礼を述べた。赤穂小以外の学校には2月中に最寄のスーパーの店長などが届けることにしている。
同社は前身が本屋だったこともあり、昨年創業80周年を迎えた記念事業として上伊那の養護学校を含む全小学校に対して80万円相当の図書を寄贈した。学校関係者から感謝の声が多く寄せられたことなどから今年も81万円相当の寄贈を決めた。荒木社長は、できれば来年以降も続けていきたいとしている。 -
地区ボランティアが交流
宮田村新田区と町2区の地区ボランティアが20日、交流した。相互理解を図り、今後の活動につなげようと初めて実施。「自己流では分からないこともあり、良い機会になった。今後も横のつながりを持ち、村内全域に輪を広げたい」と双方のメンバーは話した。
交流したのは、村内で最も早い1997年に発足した新田区の「ほたる」(森山悦司会長、20人)と、一昨年から活動している町2区の「ともいき」(矢亀誠一会長、10人)。
この日は「ほたる」のメンバーが、「ともいき」が定期的に開く区内高齢者対象のお茶会に参加。歌や体操などを取り入れ、団らんの場となっている様子にふれた。
「できることからやろうと始めた。お茶を飲みながらみんなで楽しんでいる」と矢亀さん。難しい取り組みをするのではなく、気楽な感覚で高齢者らとふれあいの機会を持っていると語った。
協働のむらづくりを進める宮田村では、地道な環境美化活動などを自主的に行なう「ほたる」を模範に、村社会福祉協議会が村内全地区にボランティアグループの設置を計画。
「ともいき」に続き、大原区の「おおはら」、昨年6月には大田切区に「明日葉」が発足した。
地域助け合いの中核にと期待も高まっており、組織同士の連携も重要になりつつある。「今後もこのような機会を設けて、もっと住民に地域の助け合いをアピールしたい」と村社協は話す。 -
軽度発達障害児の接し方理解深める
男女協働参画に取り組む宮田村のグループ「四季の会」は20日、軽度発達障害児の接し方、育て方について理解を深める講演会を村民会館で開いた。参加した約60人は、叱ったり、ほめたりする方法やタイミングが重要であると学び、意思疎通も模擬体験。父親の存在の大きさも知り、夫婦の役割について理解を深めた。
県立子ども病院の言語聴能士・日詰正文さんを講師に、参加者は3人1組に分かれて発達障害児の行動を体感。自分自身が子どもや親、それをみつめる傍観者になって、それぞれの気持ちを見つめた。
衝動的になったり、同じ行動を繰り返す子どもたちの接し方について「今どうしたら良いのか焦点が分からない。ブレーキがかけられず困っているだけ」と日詰さん。
「いけないことは、いけないと叱って本人に理解させる。タイミングを見計らって上手に止めてあげることが、信頼感にもなる」と続けた。
また、男子が特に多い自閉症について「子どもは父親をモデルにして見ている」と説明。母親だけでなく、父親がどのように接するかが大切になるとも伝えた。 -
伊那市で視覚障害者のための音声情報配信システムの実証実験開始
視覚障害者に、よりタイムリーな情報提供をするため、伊那市が関係団体や民間企業と開発を進めてきた音声情報配信システム「きこえるニュースボックス」の実証実験が20日、始まった。ブロードバンドを使って音声情報を配信する取り組みは、全国でも初めて。
視覚障害者は、点字や吹き替え録音で市報や日常の情報を得ているが、時間的遅れがあった。
音声情報配信システムは、文章情報をシステムが音声化して直接利用者に届けるため、タイムラグを最大限解消できる。
文章情報は中央のシステムに配信され、そこから各家庭の子機を通して音声に変換される。利用者はリモコンのボタン操作によって、自分の知りたい情報を選択し、受信できる。
現在は市報や広報、ローカル情報など約300のコンテンツを入力しているが、実際には数万のコンテンツを保存することが可能だという。市内の希望者6人に子機を貸し出して3月末まで実証実験をする。その結果をもとに改良を加え、半年縲・年以内の製品化を目指す。 -
初の防災ボランティアセンター立ち上げ訓練
飯島町文化館で18日、第22回上伊那ブロックボランティア交流研究集会があり、上伊那10市町村から317人が参加、分科会では災害時に備え本番さながらの緊張感で「災害ボランティア立ち上げ訓練」などをした。
訓練は飯島町に震度6弱の地震が発生、死者9人、けが人200人、全壊、半壊家屋多数、国道寸断-を想定。県社協職員の指導、協力のもと、スタッフ役とボランティア役に分かれ、ロールプレーイング方式で進めた。
実行委員や社協職員ら約30人のスタッフを前に、本部長(堀越社協会長)が「災害ボランティアセンターを設置します」と宣言。総務・ニーズ・ボランティア・マッチング・送出し、迎え入れの各係に分かれ、ボランティアに受入準備をした。
ニーズ係にはボランティアを要請する電話が次々と掛かり、緊張感が募った。ほどなく、ボランティアがどっと到着。受付を済ませ、名札を着け、マッチング係から「中学校にニーズ調査へ10人」「救援物資の仕分け15人」など活動内容や場所、注意事項などの説明を受け、送出し係から必要な道具、スコップや筆記用具などを受け取り、現場に出動した。
指導に当った県社協職員は「訓練を通じて、協力し合う心を育み、災害現場ばかりでなく、日常の場面でも、問題解決力が身につけば」と話していた。
訓練に先立ち、各地の災害で災害ボランティアセンターを設置しするなど、支援活動を展開するサポートコミュニティー飛騨理事長の川上哲也さんが、豊富な体験を交えた講演で、センターの役割や設置のノウハウを伝えた。
また「地域での課題にボランティアとして関わることができるか」-をテーマにした分科会では、宮田村の仁科智弘さん、駒ケ根市の片桐美登さんが活動発表をした。 -
高齢者ふれあい祭
飯島町飯島区の第6回高齢者ふれあい祭は16日、成人大学センターで開いた。老人クラブ員や地域の高齢者ら約180人が参加し、会食したり、演芸を見て楽しい一時を過ごした。町老連などでつくる実行委員会主催。
着席したお年寄りを前に、座光寺好実行委員長(町老連会長)は「命が軽んぜられ、ごまかしが横行する暗い世相だが、今日は健康について、保健師の話しを聞いたり、会食などでふれあいと交流を深めて」とあいさつ。 町保健師による健康教室に続き、町社会福祉協議会の堀越幸夫会長の発声で乾杯、祝宴に移った。
お年寄りの嗜好に合わせて用意した料理にはしを運び、隣同士、杯を交わしながら、近況や体調について歓談した。
舞台では同区の趣味のグループが踊りや合唱、カラオケ、民謡など18プログラムを繰り広げ、最後に全員で「信濃の国」を歌って、盛り上げた。 -
箕輪町介護保険事業計画意見の中間具申
箕輪町は17日の議会全員協議会で、介護保険第1号被保険者の第3期保険料を基準額で3570円(月額)が適当とする、介護保険事業計画策定委員会(加藤寿一郎委員長)の中間具申を報告した。
介護保険料額は事業計画に示された介護サービスなどの総費用を基に検討。町の介護保険サービスは民間事業者の参入や医療事業者の規模拡大、介護予防に主体を置いた新予防給付事業の新設などに伴うサービス事業の展開で充実するが、高齢者人口の増加と併せ、介護保険会計財政が膨らみ保険料にも反映される。
保険料(基準月額)は第1期2290円、第2期2830円と推移している。
徴収区分は、低所得者層に配慮し現行6段階を7段階にすることが望ましい-としている。
平沢豊満町長は、「基本的には中間具申を最大限尊重する」考えを示した。 -
どうぞのいすで子育て何でも話し会
気軽な話し合いを通して情報交換をしたり、交流を深めよう竏窒ニ18日、伊那市荒井区東町の福祉事業所「どうぞのいす」で障害児を持つ母親などを対象とした「子育てなんでも話し会」があった。
障害児の親が交流する場があまりない竏窒ニいう声にこたえて実現した会で2回目。
さまざまな年代の子どもを持つ母親が参加し、就学についての疑問や、障害者自立支援法に伴う変化などを話し合った。
子どもの自立については「障害者が普通に生活していける場所がほしいと感じている親は多いが、自分の子どもは外に出したくないと考える人も多い。行動しなければ社会は変わらない」「隠すように子どもを育て、成人してから地域に戻そうといっても戸惑う。小さい時から地域の中で育てていけば、それが当たり前のことになる」などの声があり、「家族の意識を変えることも重要だね」と確認し合った。
今後も、母親だけでなく障害児にかかわる全般を対象として話し会を開いていく予定で、多くの参加を呼びかけている。次回は4月に開催する予定。
問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
障害者スキー教室
障害者水泳支援センター駒ケ根サンスポートと県障害者福祉センターは18日、小学生以上の障害者を対象にしたスキー教室を駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場で開いた。伊那、飯田の養護学校などから障害者約20人と保護者らが参加し、明るい晴天の下でスキーやソリを楽しんだ。
参加者は習熟度などにより5グループに分かれ、それぞれ障害者スポーツ指導員やボランティアらの指導を受けた。車いすの利用者らはバイスキーと呼ばれる下肢障害者用のスキーに乗り、介助者らの手を借りながら動く歩道でゲレンデ中ほどまで登ると、かなりのスピードでさっそうと滑り降りて周囲を驚かせていた=写真。
ほとんどの参加者はスキーの経験があるというだけあって、雪の感触に慣れるとともにスムーズにスキーを操ってゲレンデを滑り降りていた。
駒ケ根サンスポートと県障害者福祉センターは障害者がスキーに親しむ機会として毎年教室を開いている。 -
観成園起工間近
建物の老朽化に伴う駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)の移転新築に伴う建設工事が22日始まる。移転先は赤穂北割一区の広域農道沿いで、昭和伊南病院や介護老人保健施設フラワーハイツなどの南側。約9400平方メートルの敷地は土地の造成が終わり、13日に行われた一般競争入札で建設業者が決定して建築工事を待つばかりとなっている=写真。
計画によると建物は鉄筋コンクリート2階建てで延べ床面積は4670平方メートル。現在の2人・4人部屋からすべて個室とし、定員も25人増の80人となるなど、より充実したケア体制を目指す。しゅん工は10月31日を見込む。施設を運営する伊南福祉会は年内の開所を目標に準備を進めたいとしている。
落札した工事請負業者は次の通り(カッコ内は請負金額)。
▽建築本体=窪田建設・石田建設・小沢建設共同企業体(6億8145万円)▽機械設備=丸福久保田組・中沢木材・石田建設共同企業体(2億6250万円)▽電気設備(新井電気・小林電気工事商会特定建設工事共同企業体(1億3125万円) -
わが家で救急講習会
宮田村町1区の宅幼老所「わが家」(大石ひとみ代表)は16日夜、職員と利用者家族を対象に救急法の講習会を開いた。緊急時に即座に対応できるようにと、消防署救急隊員の指導で心肺蘇生法の基本実技などを学んだ。
わが家は高齢者や障害者らが利用。看護師がスタッフとして常駐しているが「自然災害も含め何がおきるか分からない。緊急時の対処を事前に身につけておきたい」(大石さん)と、社内研修の一環として実施した。
利用者家族にも呼びかけ10人ほどが参加。伊南行政組合北消防署の署員から手ほどきを受け、気道確保から人工呼吸、心臓マッサージまで一連の動作に挑戦した。
「通報から救急車が到着するまで約6分。どんな医師の治療よりも、現場に居合わせた人たちの応急手当が命を救う」と署員。
参加者は実際の現場を想定して、一人ひとり意識を高めていた。 -
高齢者地域ケア体制検討委員会、初会議
中川村は14日夜、役場で高齢者地域ケア体制検討委員会の初会議があり、1人暮らしや2人暮らしの高齢者が安心して、住み慣れた地域で生活できるためのケア体制のあり方について、現状と課題について話しあった。
曽我村長は、村議や民生児童委員、老人クラブ、宅幼老所、社協職員ら12人を委員に委嘱した後「高齢者専用住宅という考えあったが、高齢者を1カ所に集めることが、良いことか疑問を感じている。高齢者が地域で暮らすために何が十分で、何が不足しているか、共同住宅も選択肢に入れ、全体的に検討してほしい」とあいさつ。
同委員会は高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるための助け合いの仕組みづくり、地域住民の協力のあり方、支援の方法について調査、研究する。
初会議では委員長に前原茂之さん(村議)、職務代理に上沢茂さん(民生児童委員)を選び、村から高齢者の現状と、福祉サービスの実施状況の説明を受けた。
意見交換では「高齢者世帯は除雪が大変、声掛けや支援のシステムづくりが必要」「健康維持のため、食事支援も必要」「草取りや除雪など気楽に支援できるといい」「1人暮らしの高齢者の寂しさ解消対策も」「老人クラブの活性化策を」などの意見が出された。
次回は3月19日、一般村民を対象にした講演会を予定。 -
伊那ロータリー
三峰川みらい会議を顕彰伊那ロータリークラブ(鵜飼昭二会長)の第46回創立記念例会が16日、伊那市のプリエキャスレードであり、第27回伊那ロータリー顕彰の顕彰式をした。受賞したのは三峰川の環境保全に力を入れる市民団体三峰川みらい会議(織井秀夫代表)。
「三峰川流域の帰化植物アレチウリやニセアカシアの駆除などをボランティアの中心で進めてきた努力に敬意を表する」との鵜飼会長のあいさつを受け、森本尚武社会奉仕委員長が、「青少年の育成にとっても重要な活動」などと顕彰理由を説明した。
織井代表は「地域社会の多大な尽力をするロータリークラブから顕彰を受け感謝する。住民と行政との協働を理念にして、三峰川を次世代に残す活動をしている。希少種ヤマトイワナを残す活動は重要。今後も多くの支援を受け頑張りたい」とあいさつした。
例会では、顕彰式のほかに、3月15日に会員11人が講師を務める伊那弥生ヶ丘高校での課外事業の計画の発表などもあった。 -
障害者自立支援法の講演会
新年度から施行される障害者自立支援法について理解を深めようと15日、宮田村の福祉交流施設なごみ家で講演会が開かれた。障害者やその家族、地域住民ら約60人が参加。支援法によって、自己負担や生活がどのように変わるか学習した。
村や心の病と向き合う当事者グループ「さくら」の主催で、上伊那障害者支援センターの小宮山紀道さんが講師。
支援法の中味を説明し、医療や福祉サービスが支援費制度から利用者の1割負担に変更する点などを話した。
一方で、1割負担には月額上限があると解説し「無制限に1割をとられるわけではない」と説明。
そのうえで「1割負担」ばかりに目が行きがちな制度改正よりも、各自治体が独自に行なう「地域支援事業」のあり方が大切だと説明した。
今後各自治体が策定する障害者福祉計画について、どのようなサービスが盛りこまれるか注視すべきと指摘。「どうやったら過ごしやすい地域になるか、検討していくことが必要」とも述べた。
参加者は熱心に耳を傾け、不明な点などは質問。自身の今後について認識をあらたにしていた。