-
シルバー人材が障子張り講習会
師走を迎え、駒ケ根広域シルバー人材センター飯島地区は7日、飯島町親町のコスモス園で、小島紙店(駒ケ根市)の平沢徹さんを講師に、障子張り講習会を開いた。
会員ら27人が参加、まず、黄ばんだり、破れた障子紙をはがす作業から取り掛かった。障子のさんを湯でぬらし、浮かせて古い紙をはがし、ぞうきんでさんの汚れを落した。
障子張り専門ののりを水で伸ばし、はけでさんにのりを乗せ、ロールに巻かれた障子紙を置き、そっと転がして張り、手で中から外にしわを伸ばした。
張り終えた障子から、スケールを使って、四方を切りそろえた。
平沢さんは「のりは塗り忘れがないように。体と紙を平行にして、ロールを転がす。張ったら、すぐにカットする」などポイントを指導した。
参加者は「プロのやり方は違う。早くきれいに張れた」と、しきりに感心していた。
飯島地区には年間一般家庭から障子の張り替え依頼が20件ほどあるとか。 -
ガールスカウト長野26団がフリーマーケット
ガールスカウト長野26団(40人、木部則子団委員長)は11日、ピースパックプロジェクトの資金集めのため、フリーマーケットを伊那市総合福祉センターで開いた。
ガールスカウト日本連盟は94年から10年間、平和提唱事業で、難民高等弁務官事務所の協力のもと、アフガニスタン難民の子どもたちにピースパック(文房具)を送った。今年度から、タイ国内にあるミャンマー難民キャンプの子どもたちにピースパックを送る。
26団は、ピースパック30袋、靴2箱を送る予定で、文房具購入や輸送にかかる資金を集めるため、家庭から提供した衣類などのほか、スカウトが手作りしたクッキー、ポップコーン、小物入れ、飾り物などを販売した。
木部団委員長は「世界市民としての、世界の平和のための活動。知らない国のことを知ることの取り掛かりでもあり、自分達が平和であることをあらためて自覚する活動でもある」という。
来年1月に袋詰め作業をして発送。各地から集まるピースパックは春にミャンマーに届ける予定。 -
介護フォーラム
介護保険法施行から6年がたち、法律の改正などによって制度の方向性が大きく変わろうとしていることから駒ケ根市は10日「第6回介護フォーラム竏窒ォずこうみんなでやさしい老後」を文化会館で開いた。約60人が参加し、意見発表や講演などを通じて介護についてあらためて考えた。
同市町二区の下澤弘美さんは意見発表で「母親の介護をしている時は自分の中で般若と菩薩の気持ちが入れ替わっていた」と介護の苦悩を吐露した。飯島町で宅幼老所「まんてん」を運営する与曽井学さんは「認知症のお年寄りの介護に当たる人の辛さは大変なもの。地域住民が互いに支え合うことが大切だ」と訴えた=写真。
講演「105歳を共に生きて竏酎c母小倉遊亀との日々」も行われ、文化勲章受章の日本画家小倉遊亀さんの孫、森寛子さんが祖母への思いと介護について語った。 -
市民フォーラム「こころの扉をひらく」
統合失調症についての理解を深めてもらおうと県精神障害者家族会連合会は9日、市民フォーラム「こころの扉をひらく」を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。約120人の聴衆が集まり、県立駒ケ根病院院長の樋掛忠彦さんの講演「こころの扉をひらく竏駐搓㍽ク調症の理解、病気と薬について」を聞いたほか、音楽療法士北畑道子さんの話を聞いた。
樋掛さんは以前精神分裂病と呼ばれていた統合失調症について「遺伝性だという誤解や偏見があるがそんなことはなく、ストレスや神経過敏などの原因で誰にでも起こり得る病気だ」とした上で「幻聴などの症状が出るが薬物療法などで治すことができる。周囲の人が病気についてよく理解し、温かい気持ちで接することが大切」と訴えた=写真。 -
文化祭バザー収益市に寄付
伊那市西町区の伊那部町内会などは8日、文化祭バザーの収益金の一部3万2千円を同市に寄付した。
市の福祉に役立てばと、14年前から続く恒例。伊澤勉町内会長と伊那部宿を考える会の田中三郎会長ら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市町に寄付金を手渡した。
文化祭バザーは11月中旬、伊那部集会所で開催。地域住民が持ち寄った野菜、贈答品などの販売のほか、本年は同市境南の漫画家・橋爪まんぷさんの似顔絵会もあり盛況だった。
また伊那部町内会などは、地元社会福祉協議会へバザーの収益金の一部4万円を寄付している。 -
社会福祉協議会合併協議会
伊那市、高遠町、長谷村の社会福祉協議会合併を検討する第6回合併協議会が8日、伊那市福祉まちづくりセンターであった。前回提案した各種事務事業に関する提案を承認。障害者訪問介護事業など8事業に関する事前提案があった。
現在は3市町村に事業所がある指定障害者居宅介護事業については、財政的側面から長谷村の事業所を高遠町の事業所と統合することを提案。これまで伊那市社会福祉協議会が運営してきた伊那市総合福祉センターの運営については、指定管理者制度導入に伴い、今年度で市社協への委託廃止となることを、改めて確認。協定項目として提案した。
伊那市福祉まちづくりセンター「ふれあいーな」について、指定管理者制度の指定業者として08年度まで現行運営を継続。3市町村の高齢者生活福祉センター事業、長谷村のデイサービスセンターや小規模多機能施設の運営についても、現行通りの継続を提案した。 -
松岡産業寄付
駒ケ根市の廃棄物処理業松岡産業(松岡宅吉社長)は6日、市役所を訪れ、同社の創立30周年と新社屋完成を記念して20万円を市に寄付した。松岡社長は「増え続ける不法投棄防止のために役立てて」と寄付金を中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「資源循環型社会の構築に向けて、環境事業振興資金として有効に使わせていただく」と礼を述べた。
市民生活課は、後を絶たない不法投棄ごみの回収やパトロール、市民への啓発などの防止対策に活用していくことにしている。 -
砂防等施設維持管理ボランティア活動支援事業調印式
駒ケ根市を流れるねずみ川流域の中割、北割二、小町屋、市場割、上赤須の各区役員や水利水路組合員などでつくる「ねずみ川関連地域連絡会」(塩沢淳一会長)の活動が県の砂防等施設維持管理ボランティア活動支援事業として認定を受けることになり6日、駒ケ根市役所で確認書の調印式が行われた。塩沢会長、中原正純市長、松下泰見伊那建設事務所長が出席してそれぞれ確認書に調印した。塩沢会長は「ねずみ川は市の中心部を流れる環境保全や生活用水にとっても大切な川。調印を契機にさらに一層努力し、川を愛し守っていきたい」とあいさつした。認定により今後、同会が行う砂防や護岸、草刈り、床固めなどの活動に対し、県が草刈り機の燃料や替刃など消耗品の援助を行っていく。
中原正純市長は「市民参加と協働のまちづくりの模範となる先進的な活動に感謝と敬意を表する。環境美化にさらに取り組んでほしい」と期待を述べた。
認定は県下4番目。伊那建設事務所管内では初。 -
市長一日父親
駒ケ根市母子寡婦福祉会(熊沢宏子会長)は3日、10年前からの恒例となった中原正純市長を迎えての「市長さん一日父親」を同市障害者センター高砂園で開いた。親子ら約50人が参加し、にぎやかにもちつきやゲームなどを楽しんだ。
庭に用意された2つの臼を囲んだ子どもたちは張り切ってきねを振り下ろすが、慣れないせいか手つきがどうも危なっかしい。見かねた中原市長が代わってきねを手にし、力強くつき出すと見守る子どもたちから「すごい」「いい音」と感嘆の声が上がった。エプロン姿で奮闘する一日父親の手本を見て要領を得た子どもたちは代わる代わる元気にきねを振るった=写真。
参加者らは景気良く6升のもちをつき上げ、昼食に皆でおいしそうにほお張った。 -
聴導犬協会が移転新築の施設概要について発表
宮田村に本部を置く日本聴導犬協会は7日、同村民会館横(町3区)への移転が内定したことを受けて、今後建設する施設の概要などを発表した。2007年秋の完成を予定。現在よりも多い年間5縲・0頭の聴導犬や介助犬を育成し、地域に開けた交流の場にしていく考えも示した。
有馬もと会長は「村民の協力もあり、村が良い条件で土地を提供してくれた。地元へもっともっと還元したい」と説明。犬とのふれあいのなかで、教育や地域との交流にも取り組みたいと話した。
計画によると、村土地開発公社から約700万円で100坪を購入。訓練施設やユーザーが滞在する宿泊施設などが入る3階建ての本部棟を8千万円ほどかけて建設する。同じく同公社から賃貸する400坪は屋外の練習施設に使う。
総事業費は約1億円。財源は募金や寄付などで集めた自己資金約2100万円に加えて、助成金を見込んでいる。
聴覚障害者は全国に35万人いるが、聴導犬は全国に10頭。1000頭いる盲導犬に比べると認知度が低く、普及は進んでいない。
「聴導犬、介助犬をを取り巻く環境は施設的にも恵まれていない。私たちがモデルになって、全体の底上げが図ることができたら」と有馬会長は期待をこめた。
同協会は引き続き幅広い支援を求め、募金を呼びかけている。詳しくは同協会85・4615。 -
町内3団体が募金、収益など福祉や三宅島支援へ寄付
高遠町老人クラブ連合会と伊那広域シルバー人材センター高遠地区は6日、町の福祉事業に役立ててほしい竏窒ニ、募金を町役場に届けた。
老人クラブ連合会は、年末恒例の女性部の活動の一環として、会員一人数百円づつ集めた募金12万1800円を寄付。シルバー人材センターは「助け合い募金」として、11月末にあった地区懇談会の席上などで会員から募った3万3400円を届けた。
伊東義人町長は「会員の皆さんの心温まる募金ありがとうございます。町福祉のために有効に使わせていただきたい」と感謝した。
また、10月末から11月初旬にかけて展開した高遠城址(し)公園の秋まつりで、食事所や町内のそば店でそばを提供した人たちが、収益金の一部や募金の合計金3万4157円を、町が友好交流する三宅村(東京都)の帰島支援金として町に預けた。 -
伊那中央病院・伊那市にバザー収益寄付
伊那中央病院(小川秋實院長)は6日、10月末にあったバザーの収益金9万9050円を、伊那市へ寄付した。収益金は地域の福祉の向上に役立ててほしい竏窒ニ、本年は同病院組織市町村の同市へ、来年以降も順次組織市町村に寄付する考え。
バザーは同病院祭に合わせて実施。本年度が初めてで、職員が家庭から持ち寄った品物を販売した。バザー品はタオル、シーツ、陶器の皿など日用雑貨を中心に約500点を用意したが、開始1時間ほどで品物はほぼ完売したという盛況ぶり。
小川院長、薮田清和同病院事務部長らは市役所を訪れ、「福祉に役立ててほしい」と、小坂樫男市長に寄附金を手渡した。 -
有償福祉運送にかかる使用車両拡大特区に認定
伊那市はこのほど、国土交通省に対して申請していた「伊那市における福祉有償運送使用車両拡大特区」として認定された。
特区の内容は06年4月からNPOなどの非営利団体が心身障害者などへ提供する有償福祉運送に伴うもの。原則的に、4月以降の有償運送サービスには、福祉車両を利用することが規定されているが、今回の認定で、一部の団体が、セダン型車両を利用することが可能となった。
伊那市は、外出が困難な障害者・高齢者の増加に伴い、希望する時間に送迎できるボランティアの必要性を認めている。また、歩行は困難でも、福祉車両の機能を必要としない対象者もいるため「こうした対象者の運送にはセダン型車両が望まれる」として特区申請をしていた。
電車やバスでの外出が困難な障害者には、福祉タクシー券や高齢者バス・タクシー券の交付しているが、金額に上限があり、すべての外出需要が満たされているわけではない。
セダン型車両が利用できる条件については、福祉有償運送のため設置している協議会の検討に基づき今後決定する。 -
伊那ロータリーアクトクラブ、聴導犬を知るためのイベントを開催
一般の人に聴導犬のことをもっとよく知ってもらおう竏窒ニ、伊那ロータリーアクトクラブは3日、伊那市民会館で「聴導犬を知ろう!」をテーマとした体感キャンペーンを開いた。宮田村の日本聴導犬協会から有馬もと会長と聴導犬、介助犬、3頭を迎え、実演を通して聴導犬の役割や必要性を学んだ。
奉仕活動を通して会員相互の交流を深める同クラブは、聴導犬募金の活動支援もしており、今回のこのイベントを企画した。
有馬さんは、警報音などが聞こえない聴覚障害者は災害時に取り残されてしまう危険が大きいことを説明し、「音を知らせることでユーザーの命を守ることが聴導犬の使命」と話した。
また、目覚し時計、来客のチャイムなどを実際どのようにユーザーに伝えるか実演。聴導犬や介助犬がユーザーの生活に及ぼす影響の大きさを示した。 -
ボランティアクリスマス交流会にぎやかに
飯島町飯島のAコープ飯島店2階で3日夜、「第14回ボランティアクリスマス交流会」があった。飯島町社会福祉協議会に所属するボランティア団体でつくる実行委員会主催。
約90人の参加者を前に、堀越社協会長は「ボランティアの温かい支援が社協の活動を支えている」と感謝し「友人、知人とさらにボランティアの輪がひろがるように」と希望した。
駒ケ根アルプスホルンクラブが手作りのホルンで「夜明け」「やまびこ」を演奏し、幕開け、キャンドルサービスと続いた。
ステージでは桂会の「花笠音頭」、社協職員による「トーンチャイム演奏」、糸ぐるまの「青い山脈」など次々と楽しい出し物が繰り出され、交流会を盛り上げた。
最後に全員で「ふるさと」を歌い、万歳三唱で交流会をしめくった。 -
聴導犬協会の宮田村民会館横への移転が内定
社会福祉法人・日本聴導犬協会(有馬もと会長)が宮田村町1区にある本部施設を移転新築する計画で5日、村土地開発公社との交渉が成立した。公社保有の村民会館に隣接する100坪を購入、400坪を賃貸する内容。契約は来春以降だが、協会が村内に残ることで事実上内定した。
この土地は、村民会館建設にあわせて村が公共用地として確保。現在は会館利用者の駐車場として使用しているが、近くには保育園や老人福祉センターなど公共施設が並ぶ。
同公社によると、売却価格は約700万円。ただ、同協会の建設資金が助成金や募金活動に頼っていることから「正式な契約は助成金の認可がおりてから」としている。また、賃貸部分の価格については交渉を継続する。
同協会は日本初の専門団体として1996年に創立。宮田村に本部を置き、聴導犬の育成に取り組んでいる。
育成施設を兼ねている現在の本部は住宅2軒を借りているが、老朽化や手狭になっていたため、移転新築を計画していた。
村は協会の存在を「大きな財産」ととらえ、村民会館に隣接する文化的中心地を斡旋。交渉を進めていた。 -
伊那市社会福祉大会
第44回伊那市社会福祉大会が3日、伊那市の県伊那文化会館であった。大会要望事項を採択し、地域福祉向上に貢献してきた個人や団体を表彰。助け合い活動の拡大、地域ぐるみでの子育て支援などを掲げた大会宣言を、約500人の参加者が承認した。市社会福祉協議会が主催。
要望事項は▽男性ボランティアの人材バンク創設▽地区循環バスの範囲拡大と停留所の増設竏窒ネど。
伊那中学校生徒による福祉体験発表もあり「障害は“かわいそう”と思われがちだが、生きていくうえで不便なことが増えるだけだと思った」「ありがとうと言ってもらえた時のうれしさや胸の高まりはたくさんの人からもらったプレゼント」と施設での活動から学んだことを話した。
受賞者は次のみなさん。
◇長年にわたる在宅介護者=田畑由美子、吉田里美、平澤道央、伊澤昭子、伊藤昭代、上島一二三、登内悦子、荒井美佐子、阿部たつ子、池上君子、吉原清子、池上龍子、六波羅美代、竹澤あい子、埋橋あや子、春日安江、林末子、伊藤千歳、橋爪保寿、白鳥千明、北沢忠雄
◇地域社協役員経験者=岡山容子、橋爪久男、前澤やえ子、羽場峯夫
◇ボランティア(個人)=竹内荘一、春日明正、小澤つね子
◇ボランティア団体=すこやか会、新山もえぎ会、あいの会、上原獅子舞クラブ、アッシー友の会、くちなしの会
◇10年以上にわたり、または多額の金品を寄付=伊藤正子、東條やす子子供一同 -
障害者自立支援法説明会開催
県はこのほど、来年4月1日から施行される障害者自立支援法の周知を目的とした説明会を県伊那合同庁舎で開いた。
障害者の自立と共生に重点を置く新法は、障害種別だったサービスを一元化し、安定的な財源を確保するために国の費用負担責任を一部で義務化。一方で低所得者への軽減措置を設けつつ、サービス利用に対して定率1割負担を求めていく。また、施設での食費も自己負担となる。自立支援に向けては、就労支援事業などを創設していく。
定率負担は上限額を設定し、低所得者には更なる配慮をしているが、低所得でない利用者の費用負担の増額は大きく、場合によっては現在よりも3万円近く負担が重くなる例も示された。また、施設利用が多い重度障害者の負担が大きくなる問題もある。
県も利用者負担の重さが与える影響の大きさを懸念し、国に対して改善要望を出している。
障害者の自立・共生を掲げる一方、負担増により、一層社会から遠ざかってしまうのでは竏窒ニ懸念する参加者もいた。 -
いいちゃんまちづくりがパキスタンに義援金
飯島町のいいちゃんまちづくり連絡協議会(宮沢真智子会長、12団体23個人)は29日、役場に訪れ、パキスタン地震義援金7万8千円を町に委託した。
パキスタン・ムルフン村からリンゴ栽培の研修生を受け入れた、国際協力会が同会の構成団体だったことから、パキスタン地震災害に関心が高く、いいちゃん文化祭の映画会「星になった少年」の収益金の1部を寄付したほか、映画会場や田切文化祭でも浄財を募った。
役場には宮沢会長ら役員3人が訪れ、趣旨を説明して、義援金を高坂町長に手渡した。 高坂町長は「ムルフン村は、直接地震被害が無かったと聞き、安堵している。みなさんの尊い気持ちが必ず、被災地に届くようにします」と感謝した。 -
善行表彰を市長に報告
目の不自由な人のために市報などを朗読・録音するボランティア活動を行っている駒ケ根市の「録音グループ」(北澤道子代表、16人)は19日、日本善行会の05年度秋季善行表彰を受けた。北澤代表ら3人は1日、市役所を訪れ、原寛恒助役に表彰を報告した=写真。北澤代表は「先輩たちが続けてきた地道な活動が認められてうれしい。最近の市報は表や図、写真などが多いので、これをどう伝えるかがとても難しいが、会員一人一人が工夫してやっている。これからも市の情報を知らせることで視覚障害者のために活動していきたい」と話した。
同グループは1981年以来、市報や市議会だより、市民生活だよりなどを朗読してカセットテープに録音し、社会福祉協議会を通じて目の不自由な人たちに配布してきた。 -
東部保育園建設起工式
飯島町は2日、鳥居原の現地などで新飯島東部保育園建設事業起工式を行った。国・県や町、町議会、地元、建設委員会、施工業者ら30人余が出席し、神事を行い、工事中の安全と期限内完成を祈った。
老朽化した東部・田切・本郷の3園を1園に再編整理し、子育て支援センターを設け、質の高い保育と効率的な運営を図る。
05年、06年度2カ年で建設、07年4月開園を目指す。定員120人。敷地面積9300平方メートル、鉄骨造平屋建、建築面積1370平方メートル、保育室(6室)302平方メートル、交流保育室52平方メートル、未満児保育室120平方メートル、遊戯室232平方メートル、子育て支援センター75平方メートル、ちゅう房、事務所など。プール91平方メートル、園庭1470平方メートル、屋外運動場1530平方メートル、駐車場52台。総事業費6億2600万円。設計・アース下平設計、施工・辰巳屋建設。
鳥居原集会所で開いた起工式で、高坂町長は国・県の配慮や地元、地権者の協力に感謝し「多様なニーズに応えられるすばらしい事業になるように」と期待を込めた。 -
舞踊・歌謡ショーで楽しいひととき演出
高遠伊那東ライオンズクラブ(細田行一会長、35人)は1日、高遠町長藤の町デイサービスセンター「くつろぎの家」と伊那市美篶の養護老人ホームみすず寮を慰問した。
同クラブは、年末の恒例行事として30年近く地域の福祉施設を訪れ、奉仕活動をしている。今年は出演依頼した地元で活動する「高遠町郷土舞踊会」と、宮田村の歌謡ボランティアグループ「座・一番星」がショーを繰り広げて、利用者を楽しませた。
くつろぎの家は5度目の訪問。一番星のメンバーは「東京のバスガール」「人生劇場」「旅の夜風」など6曲を歌った。利用者は歌詞カードを見ながら、メンバーの歌に合わせて口ずさんだり、懐かしいメロディーに聞き入っていた。舞踊会は「義経伝説」「潮来の宿」「高遠桜悲恋」など、華麗な舞を披露した。
細田会長は「少しでも利用者の気持ちがやすらげばうれしい。これからも奉仕活動などを通して、何かの役に立っていきたい」と話していた。 -
駒工生がごみ拾い
駒ケ根市の駒ケ根工業高校生徒会は29日、同校から駒ケ根駅までの道路や駅、公園などに落ちているごみを拾う活動をした。参加したのは生徒会の新旧執行部、美化委員会など約100人と教職員9人。9班に分かれて学校を出発した生徒らは冷たい雨の降る中、それぞれの受け持ちコースに落ちている紙くずやペットボトルなどのごみを黙々と拾っては袋に入れていた=写真。
生徒会長の松原昌也君(機械科3年)は「通学路にごみが落ちていると駒工生が捨てたものと思われてしまう。地域の人のそんなイメージをこの活動を通して変えたかった」と活動の原点を振り返った。
生徒会は今年度の基本方針に挙げた「ごみ拾いから地域交流」に沿って、学校周辺のごみ拾いをしたり、市職員による出前講座を聞いて環境美化について学ぶなどの活動を行なってきた。 -
伊那市大坊
新そば食べる会、楽しく伊那市西町の大坊でこのほど「新そばを食べる会」があり、地区の高齢者13人が、伊那市そば打ち名人会の小林史麿さんの手打ちそばに舌づつみを打った。
西町区の敬老会に大坊地区からの参加者が一人もいなかったことから、「大坊のお年寄りにも敬老の心を伝えよう」と、民生委員の斧研つね子さん・保健委員の池上恵さん・ヘルパーの木島仁美さんが3人で企画。新そばを食べるだけでなく、そばのうんちく、大坊の歴史などに話が及ぶと、高齢者は「わが意を得たり」とばかりに体験談を披露した。
木島さんの「介護を受ける者・する者の物の見方・考え方」と題した講話には、高齢者一人ひとりが自分の考え方を発言して盛り上がった。「こうしてしゃべれることが幸せ」との声もあった。
池上さんの体操の指導では、85歳の人が寝転んだ後に手を使わずに起き上がり、参加者を驚かす場面も。
参加者の「来年もお願いしますよ」「また来たいよ」の声に、企画した3人はうれしそうだった。 -
「信州新医療構想」美和診療所参考に
地域の病院や診療所が連携して、県民に総合的な医療を提供する「信州新医療構想」に基づき、県衛生部は29日、地域医療について考える第1回検討会を長谷村非持の国保直営美和診療所で開いた。
美和診療所は手術を要する患者を、伊那市の伊那中央病院や駒ヶ根市の昭和伊南総合病院に紹介するなどの連携を図り、診療所に隣接して福祉施設もあり、地域に根付いた医療を展開している。
住民が質の高い医療を安心して受けるためには、医療機関の機能分化と役割分担が必要で、「美和診療所は参考になる」(県衛生部)。
検討会には、医師が10人に満たない県内6病院から30人余が参加。岡部竜吾所長が診療所を解説して回り、市町村立病院、診療所のあり方から、地域医療に求められる機能や役割分担、美和診療所の特徴などを話した。 -
順天寮起工式
駒ケ根市南割の救護施設「順天寮」(菅沼幸穂寮長)の増改築工事開始に伴い29日、同施設で安全祈願祭と起工式が行われた。施設を運営する伊南福祉会や地元の代表者、工事関係者など約30人が出席して神事を行い、工事の安全と無事完成を祈願した=写真。
の中原正純理事長は「当初の計画より1年遅れとなったが、長年懸案だった大部屋解消やリフト付き浴槽導入に向けて工事が始まることは大変喜ばしい。入所者が心豊かに生活できる施設を目指したい」とあいさつした。
工事は現在の6人から4人部屋への変更、浴槽の大型化とリフト設置、ベッドの備え付け、地域交流スペースの設置などが計画されている。事業費は約1億5千万円。完成は06年3月末を見込んでいる。 -
伊那東保育所で平沢さんピアノコンサート
子どもたちに生の演奏を竏窒ニ1日、伊那市出身のピアニスト・平澤真希さんと、ポーランドのチェリスト・パベウ・ロックさんが、伊那東保育所の園児86人にミニコンサートをプレゼントした。園児らは、ピアノとチェロの奏でる豊かなメロディーを楽しんだ。
平澤さんは霧島国際音楽祭でグランプリを獲得した後、ポーランドへ渡り、現在は欧州を中心に活躍している。日本でも年に数回演奏会をしている。今回もリサイタルに合わせ帰郷した。出身保育所の近く通りかかり「何かできることがあれば」と、保育所に提案し、ミニコンサートが実現した。
リサイタルで共演しているパベウさんもサンタクロースにふんしてで共演。日本の代表曲「春の海」を含む4曲を披露。最後は「メリーさんの羊」を演奏。楽しい演奏と共に元気のいい園児たちの歌声が園舎に響き渡った。
平澤さんは「子どもたちの感受性はすごい。こっちもパワーをもらえる感じで楽しかった」と話していた。
平澤さんは22日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で「音楽を通した日本とポーランドの文化交流」をテーマに講演する。入場無料。午後7時から。 -
ハンセン病への正しい理解普及を目的とした講演会
伊那教育事務所は18日、ハンセン病への正しい知識を普及し、偏見をなくすための講演会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。群馬県のハンセン病療養施設「栗生楽泉園」で現在も生活する飯田市出身の丸山多嘉男さん(77)が訪れ、国の隔離政策の下、送ってきた人生を克明に語った。
22歳で強制収容されて以来、50年以上療養所での生活を続ける丸山さん。「帰っておいで」という家族の呼びかけもある。帰郷への思いも募るが、これまで受けた偏見・差別への「恐怖」が、その決断を思い留まらせる。
当初は病気を直して帰ろうと考えていたが、すぐに「もう帰れないんだ」と実感した。隔離の続く中、トイレ掃除、会計、送迎など、細々とした仕事で生計を立ててきた。しかし、どこにいっても、不況時に解雇される役は、真っ先に回ってきた。一方で、支えてくれた人の存在もあり、ありがたかった窶狽ニ当時を語り、「ハンセン病は薬で治るが、偏見・差別は薬では治らない。本当に病気のことを理解し、心の傷を癒してほしい」と訴えた。 -
社協の歳末激励訪問
宮田村社会福祉協議会は28日、村民が入所利用する村内外の福祉施設をたずね歳末の激励訪問をした。手を握るなど、心を通い合わせながら励ました。
社協理事や民生児童委員が6班に分かれて各施設へ。遠くは小諸市や阿南町まで足を運んだ。
18人の村民が老後を過ごしている村内新田区の介護老人保健施設「プラムの里」には6人が訪問。
旧知の人も多く、「久しぶり。元気かな」と理事が声をかけると、「懐かしいね。よく来てくれた」と喜ぶ入所利用者の姿も。
手を握りながら昔話にも花が咲き、「また来るで。風邪ひかんように」と声をかけた。
同施設の倉田勝利施設長は「気にかけてもらって、本当にありがたい。利用者にとって大きな励みになる」と話していた。 -
認知症研修会
県高齢者福祉協会南信地区部会は25日、認知症の治療と介護について認識を深めようと研修会を宮田村民会館で開いた。各社会施設の職員や住民ら約150人が参加。患者の立場になって介助する大切さを改めて見つめ直した。
藍野病院加齢精神医療センター(大阪府茨木市)の岸川雄介医師が講師。現状では特効薬もなく、認知症治療は難しいことを説明した。
介護が重要になることを指摘し、トイレで便座に腰掛ける様子を再現。
介助者が患者に言葉で指示するだけでなく、並んで一緒に動作することが行動を起させるきっかけになると説明した。
言葉に頼らず、患者の立場になって一緒に行動する介護方法を参加者は熱心に学んでいた。