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第18回おもちゃフェア
たくさんのおもちゃで楽しく遊んでもらおうと駒ケ根市のボランティアグループ「駒ケ根おもちゃの家」(武藤美智子会長)は29日、第18回おもちゃフェアを市文化会館で開いた。多くの親子が連れ立って訪れ、会場いっぱいに置かれたトランポリン、電気自動車、滑り台、ジャングルジム、積み木などのおもちゃで心行くまで楽しんだ=写真。誰でも自由に絵を描けるお絵かきコーナーも設けられたほか、ボランティアグループ「とんとん」の人形劇なども上演された。
武藤会長は「家庭と違い、広い場所でいろいろなおもちゃで遊べるから皆さんとても楽しそうに遊んでいる。子どもと笑い合う父親の姿が多くて微笑ましいですね」と話していた。
同グループは「おもちゃ図書館」として、心身に障害がある子どもなどを対象にした遊び場を提供したり、おもちゃを貸し出したりする活動をしている。 -
日本聴導犬協会が日本初の国際認定団体に
宮田村に本部がある日本聴導犬協会が、世界最大の補助犬国際機関「国際アシスタントドッグ協会(ADI)」の認定試験に合格。135項目に及ぶ厳正な国際基準を満たし、日本初、世界で22番目の国際認定団体となった。有馬もと代表は「より日本国内の社会で補助犬が認知されるよう取り組みたい」と話している。
ADIには世界各地の補助犬団体101団体が加盟。しかし、厳しい審査を通過しなければ、国際認定団体にはなれない。
審査は補助犬の育成状況だけでなく、施設管理やスタッフ、ユーザーの信頼関係など細部にまで及ぶ。
日本聴導犬協会の審査は昨年11月に2日間かけて行なわれ、ADIの元会長で理事のロビン・ディクソンさん(米国)が来日。
育成した聴導犬、介助犬の実地試験のほか、スタッフ、ボランティア、ユーザーの面接、運営事務処理の適正化審査などを行なった。
倫理観や使命感についても厳しくチェックが入ったが、「世界的に見ても質が高い」と好評価。年明けに米国サンディエゴで開かれたADI総会で正式に承認された。
全国に1千頭いるといわれる盲導犬に対し、聴導犬は10頭に過ぎず国内の社会的認知はまだ低い。有馬代表は「国際的に認められたが、団体の枠をこえて社会とのコミュニケーションを図り、理解を得ていきたい」と話した。 -
ボランティア始めるきっかけづくり後押し
箕輪町文化センターで29日、ボランティアアドバイザー養成講座の初回があった。町内の福祉施設関係者や一般町民など約70人が受講し、フリージャーナリストの内山二郎さんの講話に耳を傾けた。町社協、町ボランティアセンター主催。
ボランティア活動をはじめるきっかけづくりを後押しする、同アドバイザーの養成を目的として、本年度初めての企画。内山さんは「これからのボランティアのあり方を考えよう」と題して、ボランティア活動の捉え方とアドバイザーの役割りについて語った。
内山さんは「自由に提案することで、一つひとつの課題が見えてくることは、地域福祉の出発点に役立つ」と、受講者一人ひとりが考える町の将来象や地域の心配ごとなどについてワークショップを開いた。受講者からは「子育てを相談できる町にしたい」「障害者の就職先がない」「退職後の男たちが時間を持て余している」などの意見が上がっていた。
講座は3月23日までの全6回で、社協関係者や心理学博士らによる講義・演習が予定されている。 -
日赤奉仕団団員会議
宮田村分区日本赤十字奉仕団(分区長・清水靖夫村長)は28日、新年初めの団員会議を村デイサービスセンターで開いた。各区選出22人の団員に委嘱書を交付し、役員を決定。家庭看護法の講習もあり、奉仕の心で地域の安全、安心に協力することを確認した。
奉仕団の任務について説明を受け、さっそく家庭看護法に挑戦。
村デイサービスセンターに看護師として勤務する小田切佳子さん(日赤県支部派遣指導員)の指導で、介護ベッドの使い方、シーツの替え方など、寝たきりの人に負担をかけない介護の仕方などを学んだ。
役員は委員長に原田やよひさん=中越区=、副委員長に下平久代さん=北割区=を選出。
原田さんは「各地で災害が発生しており、何もないことのありがたさを痛感している。平穏なことを祈りながら、みんなで学習を深めていきたい」とあいさつした。
奉仕団は防災訓練に参加するなど、消防団や各地区と連携。福祉ふれあいまつりなどイベントにも参加するほか、各種研修などを通じて研さんを図る。
団員は次の皆さん。
▽町1区=黒河内米子、白川明美▽町2区=山浦光恵、山田和子▽町3区=白鳥佐貴子、松尾幸江▽北割区=下平久代、伊藤節子▽南割区=加々美美香、春日嘉代子▽新田区=北林道子、小田切あけみ▽大田切区=深沢利子、清水きよ子▽大久保区=細田津根子、小田切敏美▽中越区=原田やよひ、橋倉栄子▽つつじが丘区=新井明美、川上直子▽大原区=辰野恭子、保科洋子 -
小さい子のおはなしのへや
中川公民館・図書館は25日、図書館児童コーナーで幼児すこやか学級「小さい子のおはなしのへや」を行った。30組余の親子が参加、ムーミンの会による絵本の読み聞かせや紙芝居などで楽しい一時を過ごした。
長い胴と短い足の犬、ショーテーと仲良しの猫が登場する絵本「ショーティーとねこ」でスタート。次いで、紙コップを加工したカップシアターで「アンパンマンとバイキンマンの雪だるま」。アンパンマンが子どもたちのために作った雪だるまを、バイキンUFОでやってきたバイキンマンが横取りするお話を楽しんだ。
節分にちなみ、鬼の面をかぶり、トレードマークのシマのパンツで登場したメンバーは歌遊び「鬼のパンツ」を披露、みんなで踊って、歌って盛り上がった。
最後に紙芝居「くいしんぼうのまんまるおに」で子どもたちを物語の世界に誘った。 -
観成園に車いす寄贈
東京海上日動火災保険長野支店(堀内武文支店長)は25日、駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)に車いす1台(約10万円相当)を寄贈した。同支店伊那支社の内藤充訓支社長と代理店オフィス・イコマの伊藤元雄代表が訪れ、目録を福島園長に手渡した=写真。福島園長は「温かい気持ちに感謝する。利用者の95%が使う車いすはまさに求めていた物。利用者のために役立て、一層楽しく過ごせる施設づくりに生かしたい」と礼を述べた。贈られた車いすは軽量で座面も低いため、小柄なお年寄りでも扱いやすいという。
同支店は毎年社会貢献運動の一環として社員らに募金を呼び掛け、会社でも同額を出資して車いすなどを各地の福祉施設に寄贈している。内藤支社長は「今後も引き続き社会貢献に務めていきたい」と話している。 -
明社協がタオル包装
自宅でお年寄りや障害者らの介護をする人たちに慰問品として大型バスタオルを贈るため、明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は24日、タオルの箱詰めと包装作業を駒ケ根市福祉センターで行った。理事ら約20人が参加し、手分けして箱の組み立てやタオルをたたむ作業などを手際良く行った=写真。堀内会長は「バスタオルの慰問は毎年のことだが、介護で苦労している人に少しでも喜んでもらえればうれしい」と話している。
包装されたタオルは「日ごろの介護お疲れさま」などと書かれた慰問文とともに26日から約1週間かけ、明社協の理事らが市内174世帯の介護者宅に直接届ける。タオルの購入資金には市内の金融機関など18カ所に置いた「善意の箱」に寄せられた募金などを充てている。 -
ひとり暮らし高齢者食事交流会で笑い初め
宮田村社会福祉協議会は20日、ひとり暮らし高齢者の食事交流会をなごみ家で開いた。昔ながらの正月遊びで・ス笑い初め・ス。ボランティア手製の美味しい昼食に舌鼓を打った。
社協職員手づくりのすごろくに挑戦。村内の施設や名所をめぐる内容で、参加者はちょっとした・ス仮想散歩・スを楽しんだ。
天竜川沿いの名勝「伊那峡」にコマを進めたおじいちゃん。「しばらく行っていないなぁ」と懐かしそう。
「宮田観光ホテル」に進んだおばあちゃん。他の参加者から「ゆっくり温泉にでも入っておいな」と声がかかるなど、和やかな雰囲気に包まれた。
大笑いした後は、ボランティアの小澤道子さん=町1区=と横山栄子さん=大久保区=が調理してくれた料理を堪能。
ソースカツ丼やキノコの野菜あえなど、栄養も考えたボリューム満点のメニューの数々に、「えらいごちそうだ。自分でつくるのと違って、人につくってもらうと美味しいね」と喜んでいた。
同交流会は年に6回開いている。 -
ゆとり荘で芸能ボランティア
箕輪町のデイサービスセンターゆとり荘で19日、現代舞踊「雅会」がボランティアで踊りを披露し、利用者を楽しませた。
伊那市の雅会(伊藤なか子会主)は市内を中心に老人福祉施設をボランティアで訪問している。ゆとり荘は3年7カ月ぶり。10人が訪れた。
プログラムは「影を慕いて」「武田節」「みだれ髪」「勘太郎旅姿」など利用者もよく知っている9曲。伊藤会主は「楽しんでいただければうれしい」と話し、10人が次々と扇を使い着物姿で華やかな踊りを披露。利用者は音楽に合わせて体を動かして拍子をとりながらステージを見つめ、拍手を送っていた。
ゆとり荘では19日から25日まで、芸能ボランティアによるステージで踊りや琴の演奏がある。 -
スリランカの震災孤児に健康診断を
宮田村に本部がある県スリランカ友好協会(ウダヤ・アルッガマゲ会長)は来月、同国を訪問し、同協会が学費援助するスマトラ沖地震の震災孤児60人に健康診断を実施する。会員の医師が同行するもので、ウダヤ会長は「子どもたちは夢を失っている。心のケアに少しでも役立てば」と話す。
渡航の日程は2月11日から18日。佐久市内の医師を含め協会役員5人が滞在し、主に南部の3都市に散らばる孤児と交流する。
2004年11月の同地震発生以降、10回ほど母国スリランカに渡っているウダヤ会長によると、同国の復興は格差が激しく、特に家族を失った孤児らの精神的ダメージは依然として強いという。
今回実施する健康診断に医療行為は伴わないが、「心の問題を解決するのは長い道のりだが、日本の医師にみてもらうだけでも、少しは安心してもらえるはず」とウダヤ会長は期待を寄せる。
同協会は地震直後に上伊那を中心にして募金活動を展開。住民から寄せられた義援金をもとに、特に厳しい環境におかれた6歳から12歳の孤児を選んで支援している。
ウダヤ会長以外の協会役員にとっては、地震以降初めての渡航になるが、現地NGO機関との交流も予定。幅広く支援について情報交換する考えだ。
また、長野西高校(長野市)との交流を持とうと取り組んでいる、ビサーカ女学院へも訪問する。 -
交通安全標語表彰授与式
伊南交通安全協会飯島支会(今井豊支会長)は21日、JA飯島支所で、昨年、小・中学生・一般を対象に募集した交通安全標語入選者の表彰授与式を行った。応募総数200点余の中から、小学校、中学校、一般の各部門で、最優秀賞、優秀賞、入選、佳作の合わせて入賞者18人の栄誉をたたえ、表彰した。
今井支会長は「子どもから高齢者まで幅広い年代層が事故防止に関心を深め、安全意識を高めてもらおうと、初めて募集し、りっぱな標語がたくさん集まった」と感謝し「公民館など公共施設に張るなどして、有効活用したい」と述べた。
この後、駒ケ根署の渋谷保人交通課長からひとり一人に表彰状が手渡された。
入選者は次のみなさん(敬称略)
◇一般の部・最優秀賞=岩村と志子▽優秀賞=木下久子▽入選=今井豊司◇中学校の部・最優秀賞=奥田健太▽優秀賞=塩沢夏那子▽入選=唐沢康史、羽生友多▽佳作=石田晴香、新井雄貴◇小学生の部・最優秀賞=漆沢淳▽優秀賞=山口未記、野村友香▽入選=伊藤優花、片桐貴央▽佳作=鷲野勝歳、木下智彬、有賀佑美、那須野日菜 -
3歳児健診未来飛行
飯島町は子どもたちの健やかな成長を願う子育て支援事業「3歳児子育て未来飛行」を20日、保健センターで3歳児健診に合わせて行った。
98年度からの継続事業で今年初の実施。 会場には02年12月、03年1月生まれの幼児11人が親子で集まり、高坂町長は3歳児健診で、虫歯ゼロの幼児には、賞状とピカピカメダルを贈り「これからも、虫歯にならないように頑張って」と声を掛け、虫歯のあった幼児には「がんばりましょう」メダルを首に掛け「虫歯があって、残念だったね。気をつけようね」と優しく話した。
また、全員に絵本「を贈り、「子育てに役立てて」と期待した。 -
精神障害者の医療費負担改正で学習会
精神障害者の通院医療費公費負担制度が4月から、障害者が1割負担する「自立支援医療」に移行することにともない、宮田村住民福祉課はこのほど、制度改正についての学習会を開いた。
現行5%の自己負担ですむ同制度を利用している村内の障害者およそ80人のうち、30人ほどが参加。県や村の担当者から主な改正点について説明を受けた。
今回の制度変更は、身体、知的、精神の各障害者に対するサービスを一元化し、相応の自己負担を求める「障害者自立支援法」のひとつ。
上伊那障害者支援センターの高橋きんよさんは、支援法によって変わる全体の制度改正の要点も説明。
精神障害者にとっては他の障害との制度格差が解消される点にふれつつ、軽減されているホームヘルプなどサービス利用にも自己負担が重くなることを説明した。
参加者は今後どのように負担が変わっていくか理解しようと、熱心に耳を傾けていた。
村は来月15日に、障害者自立支援法の講演会を村内の福祉交流施設なごみ家で開き、当事者のほか多くの人に制度改正について理解を深めてもらう考えだ。講演会に関する問い合わせなどは村老人福祉センター85・4128まで。 -
「鎌田實先生を呼ぶ会」が医療・福祉関係図書を寄贈
「鎌田實先生を呼ぶ会(太田妙子会長)」は20日、飯島町役場に高坂町長を訪ね、鎌田實講演会の収益金で購入した医療・福祉関係書籍約30冊(3万円相当)を寄贈した。町は図書館内に専門コーナーを設け、展示貸出を行う。
同会は昨年11月、飯島町宅幼老所「いいさとねっと梅戸」の開所1周年を記念し、鎌田實さん(諏訪中央病院名誉院長)を講師に招き、講演会「ひとり一人が安心して暮らせる地域福祉」を開いた。580人が入場、ユーモアを交えた話に聞入り、医療とはなにか、福祉となにか、原点に返って考えた。
また、会場では著書の販売も行い、販売益約5万円はチェリノブイリ連帯基金を通じ、イラクの子どもたちに医療費支援として贈られる。 -
第10回福祉チャリティーオークション開催
伊那市社会福祉協議会などは社会福祉基金の充実を目的に市駅前ビル「いなっせ」で22日から、第10回福祉チャリティーオークションをしている。洋画や彫刻、書など、さまざまな分野で活躍する地元作家の作品約200点が、訪れた人を楽しませている。
近年は隔年ごと開催している。伊那市とかかわりのある市内外の作家約60人から、多彩な作品が寄せられた。
絵画のサイズは、6号以下に絞ることで著名な作家の作品も、求めやすい価格になるようになっている。また今回は、実演、体験コーナーを充実。合併を控え、高遠町・長谷村にも、オークションの開催を告知した。
作品は最も高い金額で入札した購入者に販売するが、その場で購入することができる即売作品も多数並んでいる。一昨年は約200万円弱の収益があり、基金に積み立てた。
オークション実行委員長の橋爪まんぷさんは「家庭でも飾りやすいサイズ。この機会にぜひ買い求めてもらえれば」と話していた。
オークションは21、22日も午前9時からある。入場無料。 -
スクールガード養成講習会
各地で相次ぐ学校への不審者侵入や児童殺害事件などを重くみた文部科学省が05年度から新たに取り組みを始めた「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」を受けて創設されたスクールガードの任務について理解を深めようと県教育委員会は18日、スクールガード養成講習会を駒ケ根市の県看護大で開いた。上伊那各地のスクールガードのほか、小中学校や市町村の担当者ら約40人が参加。スクールガードの役割や責任などについての説明を聞き、実技講習として護身術の指導を受けた。スクールガード・リーダーの小出光恵さんと篠原昭夫さんは通学路パトロールの方法やポイントなどについて体験を交えて詳しく説明した。
護身術の講習では、襲われた時の対応について駒ケ根警察署生活安全刑事課の前島昭文係長らが「腕をつかまれたらまず手の指を開くこと。腕が太くなり、振りほどきやすくなる」などと説明しながら実技指導をした=写真。2人組みになって言われた通りやってみた参加者らは「本当だ」などと感心しながら何度も繰り返し練習していた。 -
飯島町福祉有償運送協議会を設置、
飯島町は18日、町福祉有償運送協議会を設置。役場で開いた初会議で、町社会福祉協議会が申請、審査した結果、全会一致で承認された。社協は近日中に長野陸運支局に、上伊那第1号となる有償運送許可申請をする。
会の冒頭で、高坂町長は社協やタクシー事業者、移動困難者、知識経験者などの代表、9人に委員を委嘱し「国土交通省が黙認し、社協が実施してきた白タク的送迎サービスが、4月から許可が必要になった。福祉有償運送の安全確保、円滑、円満に事業を進めるために協議を」と、同協議会設置の目的に触れてあいさつ。
引き続き、協議会設置要綱、申請指針などのほか▽運送条件▽対象者の要件▽運行範囲▽使用車両▽運転者▽運送対価-などを盛り込んだ判断基準を確認した。
この後、町社会福祉協議会が業務計画や運行規約、料金表、運転者名簿、移動困難者等の状況など必要書類を添付し、申請した。
委員からは「安全運転の徹底を」「運転手の研修を」「車両管理の十分に」などの意見、要望が出されたが、全会一致で承認、推薦することを決めた。
町社会福祉協議会の04年度実績は利用者15人前後、年間利用数119件。駒ケ根市内の病院への通院が中心。 -
オリジナル体操で転倒・骨折予防健康に
高遠町は介護予防事業の一環として来年度から、各地区ごとに転倒・骨折予防の体操教室を開く。オリジナル体操を作って高齢者を中心に普及させ、健康増進を図る。これに先立って、体操の創作と教室のサポーターを養成する「いきいきサポーター講座」が今月始まり、第2回の17日から、50縲・0代の町民22人が創作に取りかかった。
講師に迎えた町出身の健康運動指導士・藍早瀬さん(59)=東京都調布市=の案を基に、参加者が意見を出し合って改良。3月中旬まで9回の講座で完成させ、老人会の役員会などで発表する。
町健康福祉課は「高齢者が多いからこそ、取り組みやすいオリジナルの体操を考え、健康で元気に暮らしてもらいたい」とし、普及に期待を寄せている。
オリジナル体操は音楽に合わせて、ストレッチ、柔軟、バランス、筋力など数種類を織り交ぜた約10分間の内容を2セット作り、最終的に約20分間で構成する。
第2回講座は、いすに座って腕を伸ばしたり、上半身を左右に曲げたりしたほか、浮かせた足で「たかとお」と宙に描くなど、藍さんが提案した体操を実際に体験し、意見や動きの案を出し合った。
藍さんによると、要介護になる原因は高齢による衰弱や、転倒・骨折が多い。30分程度の運動を週2回定期的に続けることで筋肉量が増加し、予防につながる。
参加した小原の女性(73)は「全身を動かせてよかった。普段は特別運動もしていないから健康のために続けたい」と話していた。 -
JA上伊那の七久保宅幼老所起工式
JA上伊那(征矢福二組合長)は飯島町七久保の七久保支所旧資材店舗を利用し、仮称JA七久保宅幼老所を開設する。18日現地で、大規模改造の安全祈願祭を行い、工事の無事と期限内完成を祈った。3月末しゅん工、4月中旬の開所を目指す。
高齢者福祉事業に取り組むJA上伊那が、遊休施設の有効活用を図りながら、小規模地域密着型の介護施設として、また、学童を含めた地域全体の拠り所として初めて整備する。運営は生活部ふれあい事業課がかかわる。
建設面積は160・75平方メートル、約37平方メートルの食堂・機能訓練室、相談室(4平方メートル)、静養室(6平方メートル)、休憩室(10平方メートル)のほか、事務所、ちゅう房、浴室、トイレなどを整備する。
事業は介護保険通所介護事業「一般型」(生活指導・機能訓練・介護サービス・送迎・給食・入浴サービス・筋力向上トレーニング)、町委託の身体障害者デイサービスのほか、自主事業として障害児(者)のタイムケア、高齢者の地域交流、学童保育-など。
利用定員12人。
職員体制は常勤換算5人、内訳は管理者兼生活相談員1人、看護職員1人、介護職員2人、調理職員1人、送迎運転手1人。
営業日は月曜日縲恣y曜日、午前9時縲恁゚後4時30分、延長あり。
実施地域は飯島町、中川村、駒ケ根市、宮田村。 -
カウンセリングを学ぶ会の公開講演会
上伊那子どもサポートセンターは14日、「不登校の諸君と共に」をテーマとした公開講座を伊那市立図書館で開いた。子どもとの向き合い方に悩む母親など約10人が参加。不登校や引きこもりに悩む子どもの心理的不安やストレスに、親としてどう付き合っていけばよいのかなどを学んだ。
講師は「のぞみ学園」園長の北澤康吉さん。ロジャーズ流カウンセリングで不登校や引きこもりの子どもたちを支援している。月に1度、上伊那子どもサポートセンターで開く「カウンセリングを学ぶ会」(コープ倶楽部主催)の講師も務め、今回はその会の公開講座とした。
北澤さんは「登校拒否は安全反応である」として、精神的にも身体的にも不安を感じるようになった現代では、しばらくその姿を大切にしてあげる必要があると説明。
また、受験などを控えた子どもは、だれよりも自分の将来について不安を感じており、親が言及して追い詰めるのでなく、自分から自発的に相談してくるまで待つことも必要竏窒ニ話した。 -
社会福祉関係知事表彰
県は19日、高齢者・障害者支援などに取り組むことを通して、地域の社会福祉充実に貢献した個人・団体を知事表彰する。
上伊那は、まちのバリアフリー化を提言して地域のまちづくりに積極的に活動した人や、児童擁護施設に食事を提供したり調理実演をするなどのボランティアに取り組む飲食店経営者らでつくる団体など、4個人2団体が表彰を受ける。次のみなさん。
◇障害者福祉=久保田元次(駒ヶ根)、西島米子(飯島)
◇高齢者福祉=駒ヶ根市上赤須高齢者クラブ(駒ヶ根市)
◇更生保護=渕井光久(箕輪)
◇ボランティア=一の会(伊那)、矢島忠夫(箕輪町) -
中川村3者共催講演会
中川村社会福祉協議会・公民館・小中PTA連絡協議会共催の講演会が14日、中川文化センターであった。約120人の聴衆は、伊藤外科(辰野町)の伊藤隆一院長の講演「笑いのある家庭」に耳を傾け、落語「やぶ入り」で初笑いした。
伊藤院長は「子供のころから、食事は大家族でわいわい、言いながらにぎやかに食べた。子供は1日の出来事を、親も色々な話しをしてくれた。今はテレビを見ながらの食事が多く、家族の会話が少なくなった。食事時間に面白い番組を流さないように」とテレビ局に注文した。
また、食生活の変化に触れ「日本は本来、草食民族だったが、戦後、アメリカの政策で、ハンバークや牛肉を食べる習慣が生まれ、牛肉の消費量が5倍、10倍に増え、狂牛病も出てきた」と警鐘を鳴らし、ゲーム上のバーチャルの世界にはまる若者、電車の中でメールに夢中の女子高校生などを挙げ「社会も学校も家庭も全部悪い」と総括「責任をほかに転嫁するのではなく、自らを省み、会話のある家庭、笑いのある楽しい家庭を築いて」と呼び掛けた。
この後、紋つき羽織に着替え、噺家、直志亭かんたに早替わり、落語「やぶ入り」を披露、会場の笑いを誘った。 -
小鳩園が母子通園施設から療育センターへ
心身の発達に援助を必要とする就学前の幼児対象の伊那市の母子通園訓練施設「小鳩園」は4月から、「療育センター・小鳩園」に転換する。専門スタッフの配置などを充実して療育支援を強化。現在の「母子通園」を基本に、母親から離れても通園することのできる幼児には、単独通園を導入し、母親の負担軽減にもつなげる。現在は就学前幼児へのケアが主体だが、就学後まで視野に入れた系統的な支援体制の構築も検討している。
発達に何らかの援助を必要とする子どもたちが、遊び、生活を通じて機能訓練・感覚訓練をする同園は、開設した1975年から母と子が共に通う母子通園を導入している。子育てに悩む母親も、園で自分の子どもと一緒に過ごすことを通して、親子関係の基礎づくりをすることができる。
現在は、臨床心理士、言語聴覚士、理学療法士などの専門家と保育士が協力し、約20組の通園母子をサポートしている。また、定期的な保育所での巡回相談・個別指導などをして、同園から保育所へ就園した幼児などへの療育ケアも充実させてきたが、療育センター化して、一層の充実を図る。単独通園は06年度中に導入する予定。 -
青少年ふくしの集い
駒ケ根市社会福祉協議会は14日、青少年ふくしの集いをふれあいセンターで開いた。市内の小中学校・高校生ら約120人が参加し、この1年間に取り組んできた福祉活動などについてそれぞれステージで発表した。
中沢小3年生は総合的な学習の時間に老人介護施設竜東やまびこ園を訪問したことについてスライドを交えながら「お年寄りの喜ぶ顔がうれしかった」「体の不自由なお年寄りのことが少し分かった。これからも続けたい」などと代わる代わる感想を発表した。
赤穂小のふれあい交流委員会と4年3組は、全校ふれあいの日で身体障害者を学校に招いて話をしてもらったこと、特別養護老人ホーム・エーデルこまがねを訪問したことなどを発表し、アルミの空き缶回収で得た1万円を社協に寄付した。受け取った堀勝福事務局長は「皆さんの気持ちに感謝します。善意銀行に積み立て、困っている人たちのために有効に使います」と礼を述べた。 -
ガールスカウト長野26団
ピースパック準備ガールスカウト長野26団(40人、木部則子団委員長)は15日、伊那市総合福祉センターで、ミャンマー難民の子どもたちに送るピースパックの袋詰め作業をした。
ガールスカウト日本連盟は94年から10年間、平和提唱事業で、難民高等弁務官事務所の協力のもと、アフガニスタン難民の子どもたちにピースパック(文房具)を送った。今年度から、タイ国内にあるミャンマー難民キャンプの子どもたちにピースパックを送る。
26団は、昨年12月にフリーマーケットを開いて資金を集め、文房具を購入。団員や役員が布を持ち寄り手作りした袋に、ノート、らくがき帳、鉛筆、色鉛筆かクレヨン、鉛筆削り、消しゴム、ボールペン、英文のメッセージを入れた。団員15人は平和を願い、ミャンマーの子どもたちへの思いを込めて、袋詰め作業に取り組んだ。
用意したピースパック30袋と靴2箱は、ガールスカウト日本連盟に送り、各地から集まるピースパックは春ころミャンマーに届ける予定という。 -
小中学生の福祉体験発表
互いの福祉体験の取り組みを学び合おう竏窒ニ伊那市福祉まちづくりセンターで14日、小中学生の福祉体験発表会があった。車いす体験や高齢者体験などに取り組んだ市内の小中学校3校の児童・生徒たちが、それぞれの経験から学んだ事柄を発表した。
小中学生のほか、民生委員や保護者など約100人が参加。
伊那北小学校の4年2組は、車いすでの生活をおくるフリーライター・唐澤浩さんとの交流体験についてまとめた。
3年生のころから唐澤さんとの交流をしてきた2組は「今年度は学校以外の場所で唐澤さんと交流したい」と昨年9月、唐澤さんと一緒に、車いすで市役所のバリアフリー環境調査した。
その結果、砂利道である「せせらぎ水路」は車いすで行けないことや、車いす用スロープが狭そうであることを発見した。また、車いすを押す時は、乗っている人の気持ちを考えて押す「優しさ」が大切であることを実感。「バリアフリーは建物や施設だけでなく、心が一番大切」と話してくれた唐澤さんの言葉に、改めて共感した様子だった。
本年度の市内のボランティア実践校は、小学校で10校、中学校で4校となっている。 -
まゆだまづくり、宅幼老所かつらで
中川村葛北の宅幼老所かつらで12日、デイサービスの利用者ら22人が参加し、小正月の伝統行事、まゆ玉づくりを楽しんだ。
米の粉約1キロを熱湯でこね、蒸し器で蒸したものを、手の平でころころと丸めて、繭の形にした。
ほとんどのお年よりは経験者とあって「昔は毎年つくった」「焼いて食べるとおいしい」と会話を弾ませながら、たちまち繭玉を作り終え、ソヨモの枝に飾った。
また、作りたてを汁粉で味わった。
かつらでは14日寺子屋塾でもちをつき、もちの花も飾り、20日にまゆかきを予定する。
きれいに出来たね繭玉飾り -
禁煙貯金を寄付
駒ケ根市赤穂市場割の農業福澤哲男さん(80)は12日、市役所を訪れ「たばこを吸ったつもりで」1日300円ずつ1年間貯金した10万円を市社会福祉協議会に寄付した。福澤さんは「市長には嫌みになるかもしれないが竏秩vと話しながら笑顔で寄付金を手渡した=写真。ヘビースモーカーの中原正純市長は「禁煙の努力と寄付の志に敬服する。市は健康づくりに力を入れているが、その模範だ。これからもご自愛を」と感謝の言葉を述べた。
福澤さんは18歳からたばこを吸い始め、毎日40本を吸っていたが23年前、初孫ができたのをきっかけに一念発起して禁煙に成功した。貯金は05年の正月から焼酎の空き瓶を使って始め、今年も続けている。 -
今日、伊那JC新春大会
伊那青年会議所(伊那JC)の06年新春大会は今日14日、伊那市の信州INAセミナーハウスである。午後6時30分より。(関連記事12面)
06年度理事長には西春近の唐木屋石材工芸専務の唐木純哉さん(36)が就任。「積極的な自己変革の実現縲恂セ確な思想と確かな新年を持つために縲怐vをスローガンに、新たな1年の活動を開始する。
活動の機軸は、権兵衛トンネル開通と新伊那市誕生という変化の年にふさわしいまちづくり。伊那地域だけでなく、木曽の産業界・行政にも参加を促す形で、地域のグランドデザイン策定のためのワークショップ開催を計画している。
現在を、地域主権型社会への移行期ととらえて、JCの目的の1つである地域での「明るい豊かなまちづくり」を進めるためには、会員の成長、積極的な自己変革が重要としているのが特徴。この視点から、着実で身につく経営資質向上、坐禅を通じた自省の試みなどを活動計画に位置付けている。
会員の減少や、年度制の役員改選などにより事業の継続性が弱いことなど、改善点も指摘されているが、新体制のもとにただ「語る」だけでなく実効性のある確実な一歩を踏み出すことに期待を寄せる声は多い。 -
箕輪町福祉輸送サービス事業検討委員会設置
箕輪町は11日、福祉輸送サービス事業検討委員会を立ち上げ、事業実施要領策定に向け町役場で協議した。
福祉有償運送は、公共交通機関の利用が困難な要介護者や身体障害者ら移動制約者を対象に、安価な利用料でボランティア的にする自動車での送迎サービス。
30年ほど前からボランティアとして始まったが、「自家用自動車は有償で運送の用に供してはならない」とする道路運送法第80条の抵触が黙認されてきた。03年度、構造改革特区で10自治体が福祉有償運送を試行。04年度から、国のガイドラインにより運送主体団体は第80条の許可が必要になり、重点指導期間(準備期間)が終わる本年3月までに、許可を取得しなければならない。
町内では、第80条の許可を申請すると思われる運送主体はNPO法人など4団体の見込み。
町は事業実施要領を決めるため委員会を設置し、民生委員、町社会福祉協議会、移動困難者、地域住民、タクシー事業者、運送主体団体などの代表12人を委員に委嘱。福祉有償運送について説明し、実施要領の素案を示した。次回の会議で要領を検討する。
要領決定後は、指針などを決め運送主体団体の申請を協議する福祉有償運送協議会を設置する予定。
検討委員会の委員長は黒河内将裕さん(木下区長)、副委員長は加藤寿一郎さん(民生・児童委員協議会副会長)。任期は07年3月31日まで。