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入笠牧場で放牧始まる
標高およそ1,600メートルに位置する伊那市高遠町の入笠牧場で8日から、放牧が始まりました。
放牧は、農家の労力削減や牛の足腰を丈夫にすることなどを目的に、毎年行われています。
8日は、上下伊那を中心に飯田や諏訪からホルスタインと和牛およそ70頭が放牧されました。
運ばれてきた牛はトラックから降ろされると、JA上伊那や市町村の職員らが体重や健康状態などをチェックしていました。
放牧された牛は、高低差のある牧場内を元気に走り回っていました。
8日放牧された牛は、10月上旬までこの牧場で過ごすことになっています。 -
いも焼酎南箕輪会が苗植え
南箕輪村の住民有志でつくるいも焼酎南箕輪会は、8日田畑の転作田で今年の焼酎用のいもの苗を植えました。
8日は、会員20人が、南箕輪村田畑の広さ50アール転作田に焼酎用のサツマイモ「コガネセンガン」6,400本を植えました。
今年は、すでに大泉でも1,700本を植えていて、6,050キロの収穫を目指しています。
いもの出来が焼酎の味を左右するということで、南箕輪会でも工夫しています。
今年は、雑草が生えにくく、作業も楽にできるという自作の植え込み棒も登場しました。
いもは、10月中旬に収穫され、12月末頃、大芝の華の名で販売される予定です。
今年は、900ミリリットル入りのものを1,000本作る予定です。
会員によると、熟成が進むほどまろやかな味になるということで、中には、1年分を買い置きしゆっくりと時間をかけて味わう人もいるということです。
いも焼酎南箕輪会の焼酎作りの取り組みは、今年で6年目になります。 -
信大生がハチミツ絞りに挑戦
南箕輪村の信州大学農学部の学生が、7日、実習でハチミツ搾りに挑戦しました。
7日は、食料生産科の2年生26人が、ミツバチの管理について学びました。
信州大学農学部では、校内にある果樹園の受粉のために、ミツバチを8万匹ほど飼育しています。
信大のミツバチの管理を行っている、伊那市御園の養蜂家・小松実治さんが、指導しました。
小松さんは、学生に見せながら、蜂の巣箱から木枠を取り出しました。
ナイフで膜を剥がして、遠心分離機に入れます。
ミツが搾られ始めると、周囲には甘い匂いが立ち込めていました。
搾ったミツが、取り出し口から出てくると、学生達は歓声をあげていました。
搾りたてのハチミツを食パンに塗って、早速味わいました。
小松さんは、「ミツバチが世界で、農業や環境維持に貢献していることを知ってもらいたい」と話していました。 -
TPP参加断固反対を特別決議
JAや農業関係団体でつくる上伊那農政対策委員会は、1日の総会で、TPP交渉断固反対とする特別決議を行いました。
決議文によりますと、「TPPは、国のかたちを変えるものであり変えるものであり交渉参加には断固反対。委員会では、署名活動など広範な県民運動に取り組み、TPP交渉参加阻止を実現するまで、不退転の決意で徹底して戦っていくとしています。
委員長の御子柴茂樹JA上伊那組合長は、「TPP問題について地域へも訴えかけ、参加断固反対の運動をさらに広げていきたい」とあいさつしました。
総会では、農業政策や担い手確保対策など農業基盤強化を盛り込んだ今年度の事業計画が承認されました。 -
伊那市松くい虫対策 樹種転換事業に本格的に取り組む
伊那市は今年度松くい虫対策として、被害が発生したアカマツを伐採し別の種類の木を育てる樹種転換事業に本格的に取り組みます。
1日は、松くい虫対策協議会の会議が伊那市役所で開かれ、今後の対策や被害状況などを確認しました。
伊那市内では、マツノザイセンチュウによる松くい虫の被害が平成18年に確認されて以来年々増えていて、昨年度はおよそ2,100立方メートル確認されています。
樹種転換は、被害が確認されたアカマツ林の70%以上を伐採し、広葉樹などアカマツ以外を植え被害の拡大を防ぎます。
市では森林の所有者に対し樹種転換を指導する計画で、事業費の7割は、県の補助で賄う他、今年度に限り市が2割負担します。
市の負担分については、国の補助を充てるということです。
伊那市では、区長会への説明や回覧などで周知を徹底し、事業の促進を図りたい考えです。 -
昨年度 ニホンジカ2,970頭駆除
伊那市有害鳥獣対策協議会が、昨年度市内で駆除したニホンジカの数は、目標の1,500頭の2倍近くとなる、2,970頭だったことがわかりました。
30日開かれた伊那市有害鳥獣対策協議会で、昨年度の駆除実績が報告されました。
それによりますと、昨年度、協議会で駆除したニホンジカは、2,970頭で前年度の970頭と比べ、2千頭多くなっています。
協議会によりますと、猟友会のくくり罠による捕獲が大幅に伸びたことが要因だという事です。
今年度は、2,500頭を駆除する計画で、内訳は、伊那地区700頭、高遠町地区900頭、長谷地区900頭となっています。
協議会では、これまで年1回のみの実施だった狩猟免許取得のための講習会を2回に増やし、6月には、罠のみの免許取得のための講習会を初めて開く計画です。 -
関東農政局伊那西部支所 事務所開き
老朽化に伴い、今年度から24億円をかけ施設改修が進められる伊那西部地区農業用水。
12月の工事着工を前に、国の出先機関となる農林水産業関東農政局伊那西部支所の事務所開きが、29日に伊那市内で行われました。
この日は、関係市町村や土地改良区連合の関係者などおよそ40人出席し事務所開きをしました。
事務所では、職員3人が常駐し工事の積算や発注、監督業務を行います。
伊那西部地区農業用水は、安定的な農地確保を目的に、昭和47年から昭和62年にかけてつくられました。
水は、南箕輪村から湧水などを取水し伊那市西箕輪までポンプで汲みあげ辰野町から伊那市の西天より上段にある、およそ2500ヘクタールの農地に水を供給しています。
しかし、完成から25年以上が過ぎ、機器の耐用年数が過ぎている事や配管からの漏水など、水の安定供給に支障をきたしてきた事から改修工事の実施が決まりました。
この日、いなっせで開かれた開所式で、関東農政局の狩俣茂雄次長は、「施設改修の事務所としてだけではなく、中央と地方を結ぶ農政の拠点となるよう活用してほしい」と話していました。
伊那西部土地改良区連合の福澤良一理事長は「大きな財産を次の世代へ繋げられるよう、円滑に事業を推進してほしい」と話していました
改修工事は10年の計画で進められ、総事業費は24億円で、このうち3分の2は国が負担、残りを県や地元自体、関係する土地改良区で負担することになっています。 -
高山植物の回復効果を調査
ニホンジカの食害対策に取り組んでいる南アルプス食害対策協議会は、高山植物マルバダケブキの茎を刈り取り他の高山植物の回復促進にどのような効果があるか調査を行う計画です。
28日、伊那市役所で開かれた協議会総会で承認されました。
マルバダケブキが増え続けていることから設置したシカの防護柵内の高山植物が生えないのが現状です。
今年度は、マルバダケブキの茎を刈り取り地表付近に残っている他の高山植物の回復促進にどのような効果があるか検証します。
総会では他に、信州大学農学部に委託しているニホンジカの行動範囲などについての中間報告がありました。
信州大学農学部研究チームでは、去年7月から10月にかけて馬の背ヒュッテ周辺に赤外線センサーカメラ4台を設置し、撮影されたシカは延べ232頭が確認されました。
また、南アルプス林道沿いでの調査では、3か所にカメラを設置し、標高が低くなるほどシカの出没頻度が高くなっていることが報告されました。 -
JA上伊那 新組合長に御子柴茂樹さん
JA上伊那の、任期満了に伴う役員の改選で、新しい組合長に常務理事の御子柴茂樹さんが選ばれました。
26日に開かれた、理事会、監事会で役員が決まり、組合長には常務理事の御子柴茂樹さんが選ばれました。
組合長就任について御子柴さんは「上伊那地域の食と緑、組合員との絆を大切にしながら、JA上伊那の伝統を引き継いで、販売高180億円、組合員3万人を目指して心を新たにがんばりたい」と話していました。
御子柴さんは昭和25年生まれの62歳。昭和48年に亜細亜大学を卒業後、旧伊那農業協同組合に入組。伊那支店長や総務企画部長を歴任し、現在常務理事を務めています。
御子柴さんはTPP協定について「一害あって百利なし。農業を守り、地域を守り、国を守るという立場から、上伊那6万4千、国で1千万の署名を集め、徹底抗戦していきたい」とし断固阻止を掲げました。
また、抱負として「次世代へスムーズに資産を受け渡すための生産基盤の維持確保と生産振興」、「12支所を中心に役職員、組合員が一体となった農業振興」をあげていました。
御子柴さんは6月1日付で組合長に就任、任期は3年となっています。 -
伊那市西春近諏訪形の住民 保育ブロックにケヤキなど植える
災害に強い山づくりを進めている伊那市西春近諏訪形の住民は21日、保育ブロックにケヤキなどの苗を植えました。
21日は、地元住民でつくる諏訪形区を災害から守る委員会のメンバー9人が、苗の植え付け作業を行いました。
委員会では、平成18年7月の土砂災害を受け、諏訪形区の貝付沢を災害に強い山にしようと活動しています。
倒れにくい木を育てるため、保育ブロックと呼ばれる太い根を真っすぐに育てる生育方法に取り組んでいて、今回は13日に作った保育ブロックにケヤキやクヌギなどおよそ150本の苗を植えました。
メンバーらは、土と肥料を混ぜ合わせた物をつめ、苗を1本1本丁寧に植えていきました。
苗は、10月頃貝付沢などに植樹されるということです。 -
りんごオーナー園開園
箕輪町の6か所の農園で、19日りんごオーナー園が開園しました。
りんごオーナー園は、農村体験を通じて都市との交流を深めるグリーンツーリズム事業の一環として箕輪町が企画したものです。
今年度は110件の申し込みがあり、そのうち93件が県外からの申し込みです。
19日は57組のオーナーが、木札に自分の名前を書き、農園の中から好きな木を選んでとりつけたり、摘花作業を行いました。
りんごの収穫は11月中旬を予定しています。 -
住民とシカ 終わらない戦い
伊那市高遠町の的場地区の住民で組織する地域づくり委員会は、今年ニホンジカ捕獲用の囲いワナを設置し、16日夜から17日朝にかけて7頭がかかりました。
しかし、捕殺寸前ですべてに逃げられ、シカとの戦いの厳しい現状が浮き彫りになる結末となりました。
囲いワナの鉄製の柵。
柵の継ぎ目がぽっかりと口をあけてしまっています。
ここから捕獲されていた7頭のシカが逃げ出しました。
伊那市高遠町的場に今年3月に完成した囲いワナには、今朝7頭のニホンジカが捕獲されているのが確認されました。
的場すみよい地域づくり委員会が、シカによる農作物の被害対策として、国の補助を受け設置しました。
委員会の中には、猟友会員もいて、完成から1ヶ月半、シカになれさせるためゲートを開放する策がとられました。
15日の夕方、ゲートがしまるよう捕獲用にセットしたところ、16日の夕方から17日朝にかけて7頭のシカの捕獲に成功し、今朝は、委員会のメンバーたちが現場に大勢かけつけました。 -
上伊那鳥獣被害対策協議会 総会
野生鳥獣による農作物などへの被害防止について広域的に取り組む、上伊那鳥獣被害対策協議会の総会が16日に市役所で開かれました。
総会には、上伊那8市町村やJA上伊那など関係者およそ30人が出席しました。
今年度の事業費は、前の年度と比べ半分のおよそ1千90万円となっています。
主な事業は、個体数調整に効果があるとして、くくり罠の購入312万円、一斉捕獲の実施に200万円となっています。
一方、前年度実施した、大規模緩衝帯の整備や、誘導捕獲柵わなの設置などは、見送られています。
協議会では、時代の流れで予算に限りはあるが、上伊那が共に連携し継続的に野生鳥獣対策を行っていきたいとしています。 -
強い山に 保育ブロック作り
平成18年7月豪雨災害で土砂災害などの被害を受けた伊那市西春近諏訪形の地区住民は13日、災害に強い山づくりを進めるための植物を育てる保育ブロックを作りました。
13日は、地元住民でつくる諏訪形区を災害から守る委員会のメンバーが、区内の畑で作業を行いました。
委員会では土砂災害のあった貝付沢を災害に強い山にしようと活動しています。
作ったのは、元信州大学農学部教授の山寺喜成さんが考案した、直根と呼ばれる樹木の最も太い根をまっすぐ成長させる保育ブロックです。
これは、伊那市地域づくり活動支援金を活用して行ったものです。
黒土や砂、土壌改良剤などを混ぜ合わせたあと専用の道具を使って筒状のブロックをつくります。
13日は、山寺さんが指導にあたり、メンバーたちは交代で作業を行いました。
作った保育ブロックは、3日ほど乾燥させます。
そのあと、ケヤキやもみじなどの苗を植え管理し、秋に貝付沢に植樹することになっています。 -
猟師のくくりわな 南箕輪村に寄付
南箕輪村田畑の猟師、加藤尚さんは、自身が開発し特許もとったニホンジカ捕獲用のくくりわなを11日村に寄付しました。
加藤さんが寄付したのは、加藤式くくりわな隼10セットです。
従来のものと比べ重さは、2分の1、踏み板部分の面積は2倍で発泡スチロールでできています。
発泡スチロール部分は、村内にある包装・梱包資材などを製造販売している興亜化成と共同開発しました。
このくくりわなの特徴は、踏み板部分の発泡スチロールに切れ目を入れることで3キロほどの荷重がかかると半分に割れる点です。
金属を使った機械式のものと比べて、寒さに強く軽量で、女性や高齢者でも仕掛けやすくなっているということです。
発泡スチロールがVI字型に割れる形が獲物を狙って羽を広げる隼に似ているとして、商品名を隼にしました。
価格は、1セット6,000円で、1月から販売を始め、これまでに500個が売れているということです。
このくくりわなで、去年は長谷で800頭を捕獲したということです。
加藤さんは、ニホンジカが南箕輪村の経ヶ岳などの西山でも見られることに危機感を持っていて、今回の寄付は、そうした実情をアピールする狙いもあります。
唐木一直村長は、「村の猟友会で使わせていただき有害鳥獣から村の山や農地を守っていきたい。併せてシカ肉の活用も考えたい」と話していました。 -
JA上伊那 米穀施設整備始まる
JA上伊那は、米穀施設の老朽化が進んでいることから、施設の再編を進めています。
14施設のうち、3つの施設の拠点施設としての整備が11日から始まりました。
拠点施設の整備が行われるのは、南箕輪ライスセンター、美篶3号カントリーエレベーター、飯島カントリーエレベーターです。
11日は、南箕輪と美篶の増改修工事安全祈願祭が南箕輪ライスセンターで行われ、関係者およそ70人が集まり工事の無事を祈願しました。
JA上伊那は、施設が老朽化していることから、上伊那広域での施設整備を3年から5年の計画で進めています。
総事業費は17億円で、うち拠点施設の整備にかかる10億円を国の補助金で賄います。
南箕輪ライスセンターの整備は、総事業費およそ4億1千万円で、400トンの米を保管できるサイロ5基を新設する他、乾燥機1基を増設し処理能力を向上させます。
整備事業は、9月末の完了を予定しています。 -
韓国の研究者・農協が伊那市の直売所など視察
韓国の農業協同組合と研究者が、10日、伊那市を訪れ、直売所や有機農業の取り組みを視察しました。
10日は、韓国農漁村社会研究所のクォン・ヨングンさんと、安東農業協同組合の本部長、ファン・チャンヨンさんが、伊那市のグリーンファームを訪れました。
二人は、地域に根を張った直売所の建設を検討していて、世界の実例を見学・視察しようと、伊那市を訪れました。
グリーンファームでは、小林史麿会長の案内で蜂の子・イナゴなどの伊那の特産品や、山菜などを見学して歩きました。
生産者が、自分で値札を貼り、売り場に並べる様子に二人は、興味を持ったようでした。
ファンさんは、「日本のTPPと同じように韓国とアメリカとの自由貿易協定・FTAが問題を引き起こしている。地域で生産されたものが地域で消費され循環する経済を作りたい」と話していました。
二人はこのほか、無農薬の米で酒造りを行っている伊那市の造り酒屋宮島酒店などを視察しました。 -
農家食堂「こかげ」開店
伊那市高遠町藤沢の女性たちが運営する農家食堂こかげが4月29日に開店しました。
昼時には、多くの人たちがつめかけ、スタッフたちはうれしい悲鳴をあげていました。
29日の正午ごろ、駐車場は満車。店内に入ってみると、満席状態で、女性スタッフたちは、その対応に追われていました。
メニューは、地元でとれた野菜や米を使った古きよきいなかを感じさせる内容で季節感も味わえます。
過疎化が進み、空き家や耕作放棄地が目立つようになった地域を女性パワーで盛りたてようと藤沢宗子さんが中心となって10年前から構想をあたためてきました。
農家食堂こかげの営業時間は、午前11時から午後4時で水曜定休ですが、連休中は、休日返上で営業するということです。 -
箕輪ダムでジャンボマス放流
天竜川漁業協同組合は、ゴールデンウィークを前に、箕輪町の箕輪ダムなどでジャンボマスを28日放流しました。
28日は、箕輪ダム、伊那市の高遠ダム、辰野町の横川ダム、の3か所であわせて300キロ分のジャンボマスを放流しました。
ジャンボマスは50センチほどの大きさで近年では一番の大きさだということです。
28日は朝から10人ほどが集まり、ジャンボマスの放流を待っていました。
天竜川漁協では「ゴミの持ち帰りや遊漁料の支払いなどのマナーを守って釣りを楽しんでほしい」と呼びかけています。
遊漁料は一日券が1000円、年間券が6000円、中学生券が300円で、小学生以下は無料です。
券はコンビニエンスストアなどで買うことができます。 -
伊那市手良で一足早く田植え
伊那市手良の田んぼで、27日、早くも田植えが始まりました。
27日は、伊那市手良中坪の登内里見さんの妻、美穂さんが、田植え機で田んぼに苗を植えていました。
登内さん宅では毎年4月下旬ころ田植えを始めていて、今年は去年より2日早い田植えとなりました。
美穂さんは「今年は寒かったので苗の管理が大変でしたが、霜の被害もなくよく育ちました」と話していました。
登内さんは5月いっぱいかけ、他の農家からの依頼も合わせて植えるということです。
JA上伊那によると、田植えのピークは5月中旬になるということです。 -
天竜川漁業協同組合 イワナ放流
天竜川漁業協同組合は23日、イワナの成魚を天竜川の支流に放流しました。
23日は、天竜川漁業協同組合員などが集まり、イワナの成魚155キロ分を三峰川や小黒川など高遠と長谷の河川に放流しました
天竜川漁協では、上伊那地域の10河川あまりに500キロ分のイワナを放流します。
三月にはアマゴ1トンと、イワナ500キロを放流しています。
遊漁料は一日券が1000円、年間券が6000円、中学生券が300円、小学生以下は無料となっていて 、天竜川漁協では、マナーを守って楽しく釣りをしてほしいと呼び掛けています。 -
美篶土地改良区「金賞」を市長に報告
長年にわたり農業用水路の改修などに取り組んできた伊那市の美篶土地改良区は、全国土地改良事業団体連合会の最高賞となる金賞を受賞し、20日伊那市の白鳥孝市長に報告しました。
20日は、美篶土地改良区の春日晴規理事長ら3人が市役所を訪れ、白鳥市長に金賞受賞を報告しました。
3月に東京都で開かれた全国土地改良事業団体連合会の総会で、長年にわたる地域への貢献などが評価され受賞したものです。
美篶土地改良区は、昭和22年、前身となる美篶全村耕地整理組合時代から農業用水路や道路整備を行なってきました。
農業用水路は、美篶地区全域の600ヘクタールの田畑を潤し、1,700戸の生活基盤づくりを行なってきました。
近年では、六道の堤の改修工事も完成させています。
白鳥市長は、「美篶の田畑は、伊那市の農業のシンボル。これからも積極的に展開してもらいたい。」と受賞を喜んでいました。 -
ニホンジカ捕獲 昨年度大幅増
食外対策として行なっている南信森林管理署のニホンジカの捕獲頭数は、猟友会に委託した結果、大幅に増えたことが20日わかりました。
昨年度捕獲したニホンジカは、南アルプスで797頭、八ヶ岳で379頭、霧ヶ峰で77頭の合わせて1,253頭で、このうち猟友会が捕獲した分は、1,182頭にのぼります。
前年度は、猟友会への委託契約がなかったため、職員の捕獲が中心となっていて216頭にとどまっていました。
南信森林管理署では、猟友会との委託契約による捕獲が効果的だつたとして、今年度も引き続き実施するとともに、年間を通じて使用でき、効率的で安全なくくりワナの貸し出しによる捕獲を積極的に実施していきたいとしています。 -
山火事予防パレード
上伊那地方事務所や南信森林管理署・市町村などは、山火事の予防を呼びかけるパレードを、17日、行いました。
17日は、伊那合同庁舎前でパレードの出発式が行われました。
予防パレードは、山火事が発生しやすい季節を迎え、住民に注意を促そうと毎年行われています。
青木 一男上伊那地方事務所長は、「一人ひとりが注意すれば、未然に防ぐ事ができる。地域の人に意識を高めてもらえるように呼びかけたい」と話していました。
去年の上伊那地域の山火事発生は5件で、0.82ヘクタールの山林を焼きました。
今年は、17日までに既に3件、0.46ヘクタールの被害が出ています。
原因は、ごみ焼きの延焼・タバコの不始末など、不注意によるものがほとんどとなっています。
パレードは、今日1日かけて、上伊那北部の4市町村を回りました。
18日は、伊南4市町村で行われる予定です。 -
水稲播種作業始まる
箕輪町中原のJA上伊那育苗センターで、水稲の播種作業が始まっています。
5日は、10人ほどが作業にあたっていました。
播種作業は、4日から始まり、22日まで行われます。
箕輪町の育苗センターでは、辰野町と箕輪町の水稲の苗を作っています。
辰野町のほうが、箕輪町よりも冷涼な気候のため、辰野町の苗の方をより大きく育ててから出荷するということです。
今年は、去年より若干少ない7万枚の苗箱(なえばこ)を作ります。
苗箱に専用のマットを敷いて、消毒された種もみを蒔きます。
それに土をかぶせたあと、温度と湿度が保たれた出芽室に入れられます。
出芽した苗は、ハウスなどで
20日から30日ほど育てられ、ゴールデンウィーク頃から田んぼに植えられるということです。 -
箕輪町 人・農地プラン作成へ
箕輪町の農業の今後を考える「人・農地プラン」を作成する検討委員会が、27日発足しました。
人・農地プランは、農林水産省の呼びかけに応じた市町村が作成するものです。
高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加など、農業が様々な問題を抱える中で、地域の実情に根ざした農業の今後の展望を描こうというものです。
27日は、第1回のプラン作成委員会が開かれ、農業委員会やJAなど18人が委員に委嘱されました。
箕輪町では、今月に入って農地所有者や耕作している4400世帯に、農地や農業に関する意向調査を郵送しています。
そのほか、集落・地域単位で話しあい、中心となる経営体、農地の集約、地域農業のあり方などについて議論する場を設けます。
これらの意見を参考に、来年度中のプラン策定を目指します。
プランを策定した市町村は、就農した人への給付金や、農地集積に協力した人への補助など、様々なメリットが受けられるということです。 -
芋焼酎「耕作放棄地再生隊」完成
伊那市東春近田原の耕作放棄地を利用して育てたサツマイモを使った焼酎が完成しました。
焼酎の名前は「耕作放棄地再生隊」。「1本飲めば1平方メートル再生」をキャッチフレーズに4月以降に販売を開始します。
焼酎は、耕作放棄地の再生に取り組んでいる伊那市東春近田原で育てたサツマイモを使っています。
地元農家でつくる農事組合法人「田原」では、新宿区などの住民を対象に耕作放棄地再生体験ツアーを実施し、去年6月にサツマイモの苗植え、10月には、収穫体験と焼酎の仕込み体験を行いました。
焼酎は300本製造され、4月以降、地元東春近と新宿区内で販売する計画で、耕作放棄地の解消、発生防止をPRしていくという事です。 -
箕輪町農業観光ビジネス新チーム設置へ
都市と農村の交流、農業振興を目指す箕輪町グリーンツーリズム推進協議会は、観光農業ビジネスのあり方などを研究する新チームを立ち上げます。
27日は、箕輪町役場で、推進協議会の会議が開かれました。
協議会では、これまで都市農村交流、農産物加工・健康メニュー開発・健康推進の3つの組織でグリーンツーリズムを推進してきましたが、来年度から新たに、観光農業ビジネス推進チームを新設することが了承されました。
仮称・みらい農(の)ビジネス推進チームは、観光農業ビジネスのあり方について研究し、ほか3つのチームと連携を図りながら、主体的に事業に取り組みます。
このチームは、若手農業者など、住民から公募する予定です。
平澤豊満箕輪町長は、「取り組みに弾みがつき始めている。基礎が出来上がっているので、自信を持って、グリーンツーリズムを推進して欲しい」と話していました。 -
農事組合法人南福地ファーム設立
農業の生産性の向上を図ろうと伊那市富県南福地の農家は農事組合法人南福地ファームを設立しました。
18日は、南福地公民館で設立総会が開かれ農家およそ50人が出席しました。
南福地ファームは、農作業の共同化などにより、生産性の向上を図るもので、106人の会員で構成されています。
代表理事に選任された牛山清人さんは、「法人設立により、農家の収入の安定化を図るとともに、耕作放棄地の解消に努めていきたい。」とあいさつしました。
南福地ファームでは来年度、米や麦をはじめ、白ねぎや、ブロッコリー、キャベツなどを生産する計画で、およそ3500万円の収入を見込んでいます。 -
信州大学農学部で卒業式
南箕輪村の信州大学農学部で23日、卒業式が行われました。
今年度農学部を卒業するのは、学部生184人、修了生65人の合わせて249人です。
式では、山沢清人学長が各学部の卒業生と修了生の代表者に卒業証書を手渡しました。
農学部の中村宗一郎学部長は「これまでに学んだ知識を知恵に変え、新領域にひるむことなく挑戦してほしい」と式辞を述べました。
卒業生と修了生を代表して食料生産科学専攻の檀上理沙さんは「周囲の人に対する感謝の念を常に持ち、さらなる飛躍に努めたい」と話しました。
式が終わると、後輩らが卒業生に花束を渡したり一緒に写真を撮るなどして、卒業を祝いました。
信州大学農学部では、今年度卒業する学部生184人のうち100人が就職を希望していて、2月末現在の内定率は91%となっています。
残りの84人は、大学院などに進学を予定しているということです。