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渓流釣り解禁
上伊那の天竜川水系でイワナやアマゴなどの渓流釣りが16日、解禁となった。
伊那市の小黒川では、この日を待ちわびた太公望らが、久々の手応えを楽しもうとポイントへ竿を伸ばしていた。
市内から訪れたある男性は、2時間で4匹のアマゴを釣り上げた。去年に比べ型が少し小さめというが、「解禁日の今日は、魚のかかる感触が楽しめれば満足」と話していた。
辰野町から中川村までの天竜川とその支流の渓流釣りは、天竜川漁業協同組合が管理している。今年も漁協では、釣りを楽しんでもらおうと420キロのアマゴを放流している。 -
信州TLOが新タイプのマスク寄贈
上田市の信大繊維学部内に本社を置く「信州TLO」は16日、伊那市にウイルスや花粉などを99%カットする新しいタイプのマスク3千枚を寄贈した。
TLO取締役の大澤住夫さんが、小坂樫男市長にマスクを手渡した。
信州TLOは、大学などの研究成果を民間企業へ技術移転し、そこで得られた収益を新たな研究資金として大学に還元する活動をしている。
今回寄贈されたマスクは、その取り組みの一環で、昨年10月、大阪にある繊維製品の製造販売会社から発売された。信大繊維学部の白井汪芳教授が研究開発した人口酵素「フタロシアニン」が織り込まれている。
フタロシアニンは、花粉などのアレルギー物質やインフルエンザなどのウイルスを吸着し分解する機能を持っていて、マスクでは99%カットできるとされている。
また、普通のマスクに比べ通気性が良く、息苦しい感じがしないのが特徴だという。
信州TLOは、信大農学部を含め県内5カ所に拠点を設置していて、大澤さんは、「大学と企業の連携による新しい取り組みを知ってもらうことで、産・学・官の連携をさらに進めていきたい」と話していた。
伊那市ではこのマスクを、福祉施設などで働く現場の職員などに配布し活用していくという。 -
上伊那公民館連絡協議会
上伊那地域の公民館の関係職員の合同研修会が12日、伊那公民館で開かれ、上伊那の公民館の館長や主事など職員60人が参加した。
今回は天竜川の災害と伝承についてがテーマで、参加者は、天竜川で行われている激特工事の様子を見学した。
見学会では、工事を行っている国土交通省天竜川上流河川事務所の職員が説明した。
職員は、「諏訪の釜口水門の放流量が増加するにつれ河床を掘り下げ、護岸工事が行われた」と説明した。
最も放流量が少なかったころはコンクリート、その後放流量が増えるにつれ割り石、丸い石、そして現在の工事と護岸だけを見ても天竜川の歴史を感じることが出来る竏窒ニ説明していた。
伊那公民館の武田登館長は、「天竜川とこの地域は昔も今も一緒に生きている。工事の様子を見ることで、迫力ある地域の歴史を感じることが出来た。公民館の今後の活動に生かしたい」と話していた。 -
第6回中学生ロボコン南信大会
中学生が自作のロボットで技術を競うロボットコンテスト南信大会が14日、いなっせで開かれた。
6回目となる大会には、南信地区の中学校9校から50チームが参加して自慢の手作りロボットを競った。
試合は、自分のコートに置かれたペットボトルを相手のコートに移して得点するもので、点の高いチームが勝ちとなる。
大会の結果、優勝は駒ヶ根東中学校の「ゴンジュラス」で、ICT放送エリア内では、伊那東部中学校の「スズ竹PANYA DX1号」が3位入賞を果たした。
またアイデア、技術ともに最も優れたロボットに贈られるロボット大賞には、伊那東部中学校の「東部中SONIQ」が選ばれた。 -
旧井澤家住宅で雛飾り
3月3日の「桃の節句」を前に、伊那市西町の旧井澤家住宅ではひな人形の飾りつけが行われた。
会場は、江戸時代から昭和までのひな人形約150体が飾られ、華やかな雰囲気に包まれている。
この展示は、伊那部宿を考える会が、歴史ある建物でひな人形を楽しんでもらおうと、毎年この時期に開いている。
ひな人形は江戸時代末期の押絵びなや、お内裏様とひな様が御殿の中に飾られた明治時代のものなどさまざま。
また、会場にはひな人形に加え、伊那で盛んだった養蚕にまつわる物や繭玉の展示も併せて行われている。
伊那部宿を考える会の田中三郎会長は、「多くのひな人形と一緒に旧井澤家住宅の雰囲気を楽しんでほしい」と話していた。
展示は来月2日まで。 -
最高気温19・3度 4月下旬並の陽気
14日の伊那地域の最高気温は、2月の観測史上一番となる19・3度まで上がり、4月下旬並みの陽気となった。
長野地方気象台によると、伊那地域の最高気温は午後2時に19・3度を観測し、1993年に観測を始めてから、2月で一番高い気温を記録したという。
これまでの記録は、1996年2月14日の18・0度で、今日はそれを1・3度上回った。
来週は、上空に冷たい空気が入り、冬型の気圧配置になるため、平年並みの気温に下がるという。
南箕輪村大芝区の牧草地では、ナズナ採りをする人の姿がみられた。
伊那市から訪れた小椋稔さんは、毎年3月に旬のナズナをおひたしにして食べるのが楽しみで、去年より1カ月早くナズナ採りに来たという。
小椋さんは「例年この時期は土が凍っていて、ナズナ採りはできない。これだけ早い時期に取るのは珍しい」と話していた。 -
災害お話マップ完成
天竜川上流域災害教訓伝承手法検討会は12日、伊那市に伝わる天竜川の災害や伝承などをまとめた小冊子を発行した。
発行したのは「伊那市に伝わる災害お話マップ」。
天竜川水系のどこでどのような伝説が残っているのか一目でわかるようになっている。
冊子では、伊那市長谷黒河内に七色のうろこを持つ大蛇がいて、ヤマトタケルが退治したといった伝説や、水害に関係しているお祭り・石碑などを紹介している。
この冊子は、有識者や学校関係者などで組織する天竜川上流域災害教訓伝承手法検討会が、市内に残る資料などから作成した。
国土交通省天竜川上流河川事務所で配布しているほか、研修会などで活用していくという。 -
名人亭そば講座開講
伊那市のそば文化を盛り上げていこうと、伊那市のそば打ち名人によるそば講座が11日、農業公園みはらしファーム名人亭で開かれた。
1回目の講座に15人が参加した。
この講座は、そばについて理解を深めてもらい、信州そば発祥の地とされている伊那市のそば文化を盛り上げていく目的。
そば打ち名人の会の小林史麿会長が講師を務め、伊那市高遠町が信州そば発祥の地と言われている理由などを説明した。
小林会長は、「高遠藩主保科正之が、もてなし料理として出していた辛つゆそばを、山形県の最上藩と福島県の会津藩の藩主に迎えられた時に、そば職人をつれて赴き各地に伝えた」と説明した。
また、発祥の地と言われながら伊那市にはそば屋が少ないことについて、「一般家庭で日常的に手打ちそばが食べられていたため、そばを扱う店が少なくなってしまったと思われる」と話していた。
参加した伊那市内の男性は、「うまくそば打ちができるようにと参加したが、伊那市にこれだけのそば文化があることは始めて知った。大変勉強になりました」と話していた。
そば講座では今後、そば打ちの実技も行い、知識と共に技術も磨いていく。 -
いきいき実践塾修了式
高齢者の社会参加を目指す長野県地域いきいき実践塾伊那支部の修了式が12日、伊那合同庁舎であった。
いきいき実践塾は、地域での活動を計画し、また行動に移すための能力を養ってもらおうと、長寿社会開発センターが開いた。
この日は受講生21人が、長寿社会開発センターの宮坂正巳伊那支部長から修了証書を受け取った。
受講生は昨年5月から、現場での福祉体験や認知症予防の講義など15回の講座を受講してきた。
宮坂支部長は、「これまで培ってきた経験に、学んだ知識を加えてさらに活躍してください」とあいさつした。
修了者を代表して東條興一さんは「これまで学んできたことを活かして、地域のリーダーとして頑張っていきたい」と話していた。 -
桜だるまに目入れ
ホテル経営など黒字化願う高遠さくらホテルなどを経営する伊那市観光が12日、経営の黒字化を願って桜の模様が入っただるまに目を入れた。
桜だるまは、11日に伊那市高遠町で行われただるま市で、今年初めて販売された。
目入れは、伊那市観光社長の小坂樫男市長が行った。
伊那市観光ではだるまに、ホテルなどの経営が黒字化するようにという願いと、この不況や不景気を吹き飛ばそうという願いを込めた。
桜だるまは、高遠さくらホテルのロビーに飾られる予定で、「お客様にも幸せが訪れるように見守ってもらいたい」と話していた。 -
新イーナちゃんピンバッチ発売
桜を身にまとった新しいイーナちゃんのピンバッチが13日、発売になった。
伊那市のイメージキャラクター「イーナちゃん」は昨年、ツツジを身にまとったものから新しい市の花、桜へと変わった。
それに併せてピンバッチも新しく生まれ変わり、ツツジから桜へと変わっている。
このピンバッチは300円で、市役所4階の政策推進課で販売している。
市では、花見シーズンを前にピンバッチを一新した。今後は、長谷の南アルプスむら、みはらしファーム内のとれたて市場などでも販売する予定。 -
南箕輪村で「ファーストブック」始まる
絵本を通じて心の豊かさをはぐくんでもらおうと南箕輪村で13日、0歳児に絵本をプレゼントする「ファーストブック」がスタートした。
この日は、9ヶ月健診に訪れた赤ちゃん24人に、絵本をプレゼントした。
この事業は、絵本を通じて心の豊かさをはぐくみ、親子の絆を深めてもらおうと、村が今年度から始めた。
絵本は、人気があり長年親しまれている5種類を用意した。
ファーストブック事業は、今後も続けていく予定で、年間でおよそ150冊の絵本をプレゼントする見込み。 -
年金支給日に合わせATM集中警戒
年金支給日の13日、お年寄りを狙った振り込め詐欺を防ごうと、上伊那各地の金融機関で街頭啓発活動が行なわれま。
このうち伊那市の八十二銀行伊那支店では、警察や防犯ボランティア団体が、注意を呼びかけるチラシを配布した。
伊那警察署によると、去年1年間の振り込め詐欺被害は県全体で375件、被害額4億3300万円、伊那警察署管内は11件で750万円だった。
詐欺の手口もさまざまで、伊那署では、「協力できる人は、だまされたふり作戦を実行してもらい、犯罪予防や犯人検挙につなげていきたい」としている。 -
伊那市消防団 三義分団を長藤分団と統合の方針
伊那市消防団は、過疎化による人手不足などから、高遠町の三義分団を長藤分団と統合する方針を10日、示した。
高遠町総合福祉センターで開いた高遠町地域協議会のの中で、三義分団の統合について報告があった。
三義分団は、定員34人のところ現在24人で活動していて、団員からも「長藤分団と統合させてほしい」という声が上がっていたという。
すでに両地区の了承は得られており、小坂樫男市長の決裁を経て正式に統合が決まる。
統合した場合、三義分団の名称は長藤分団第4部となる。 -
出会いサポート 体験談募集
結婚を考える男女をサポートするいなし出会いサポートセンターは、結婚のすばらしさや、家庭を持つ喜びを独身者に知ってもらいたいと、結婚体験談の募集を始めた。
いなし出会いサポートセンターでは今回初めて、「幸せなあなたからのメッセージ」と題して、結婚体験談を募集することにした。
既婚者の体験談を聞くことで、独身者が結婚に憧れを抱き、勇気を持って新たな一歩を踏み出してもらうことをねらう。
募集しているのは、出会いのきっかけや家族が増えた喜び、独身者へのアドバイスなど800字程度。郵送、ファックス、Eメールで受け付ける。
最優秀者には、高遠さくらホテルのディナー招待券、優秀者には伊那市の日帰り温泉入浴施設の共通券を贈る。
賞品には、幸せな夫婦に2人で素敵な時間を過ごして欲しいとの願いを込めているという。
募集締め切りは3月13日。 -
昭和伊南病院改革プラン答申
昭和伊南総合病院の経営改革プランを検討する審議会が11日開かれ、これまでの検討結果を伊南行政組合長の杉本幸治駒ヶ根市長に答申した。
救命救急センターの存続については、今後、県との協議を行いながら検討を進めていく方針。
救命救急センターの存続については、当初の「現状で高度な3次救急を担うには困難」という見解は変えず、今後、県が加わった新たな組織で検討を進めたい竏窒ニしている。
経営再建の方向としては、伊南行政組合側の素案の通り、2年後の平成22年度までに単年度収支の黒字化を目指し、職員数の削減や給料の見直しを行う。
医師の負担を減らす取り組みとしては、届出病床を現在の235床から220床に縮小する。
改革プランは、伊南行政組合議会に示した後、国に提出する予定。 -
高遠だるま市
約400年の歴史を持つ伊那市高遠町のだるま市が11日、鉾持神社参道などで開かれ、縁起物のだるまを買い求める人たちで賑わった。
だるま市は、作物の豊作などを願う鉾持神社の祈年祭に合わせ、毎年行っている。
この日は朝から、鉾地神社参道や高遠町商店街に約70の露店が軒を連ね、大小さまざまなだるまが並んだ。
訪れた人たちは、露天商と値段交渉しながら好みのだるまを買い求めていた。
また、高遠町の商店主らでつくる本町実業団が、だるま市の新たな名物になれば竏窒ニ今年初めて販売した「高遠桜だるま」は、販売開始から約30分で売切れるほどの人気だった。
だるまを購入したある男性は、「一年中元気に暮らせるのも、だるまさんのお陰。ありがたい」と話していた。 -
はらぺこで醤油しぼり体験
伊那市東春近の自由保育所はらぺこの園児たちは12日、醤油作りを体験した。園児やその保護者約30人が参加した。
保護者で醤油づくりに詳しい漆戸醸造の漆戸正彦さんから醤油づくりを教わった。
はらぺこでは、醤油の素となる麹に塩を混ぜてもろみを作り、去年の5月から日当たりの良い場所に置いて保管してきた。
この日は完成したもろみを子どもたちがひしゃくですくい、袋に移す作業をした。
醤油が出てくるのを待ちわびていた子どもたちは、袋からしみ出た醤油がタンクの口から出てくると、喜びながら匂いをかいだりしていた。
指導にあたった漆戸さんは、「店に行けば売っている調味料でも、作るにはこれだけの苦労があることを知ってもらいたい」と話していた。
作業の後には、子どもたちが出来上がったばかりの醤油をコンニャクやカマボコにつけて味わっていた。 -
フォレスタークラブ発足
薪ストーブ利用者が森林整備に参加し、そこで出た間伐材を薪として使うことで循環型社会の構築を目指す、伊那市フォレスタークラブが11日、発足した。
伊那市のいなっせで発足会が開かれ、薪ストーブ利用者など10人が集まった。
フォレスタークラブは、森林整備を希望する市民を会員対象として、NPO法人「伊那谷森と人を結ぶ協議会」と協力し、依頼のあった森林の整備を進める。
参加した会員には間伐材を薪として持ち帰ってもらい、薪の利用促進も図る。
会長に選任された窪村稔さんは、「こつこつ作業を進めて循環型社会の構築につなげていきたい」とあいさつした。
クラブでは今後、伊那市横山のますみヶ丘平地林を中心に活動を行っていく予定で、28日には1回目の講習会を開く。 -
伊那まつりテーマ「響」に決まる
今年の第37回伊那まつりのテーマ・キャッチフレーズが決まった。テーマは「響」。キャッチフレーズは「活・克・喝・元気に響け伊那の衆」となった。
テーマなどは、10日夜に市役所で開いた伊那まつり企画会議で決まった。
キャッチフレーズの「活・克・喝」は、不景気を吹き飛ばそうという意味をこめて、活性化の活、困難を克服する克、そして気合を入れる喝の3つの文字を入れ、それを響かせようという想いが込められている。
また市民踊りの方式について、伊那節や勘太郎月夜唄になると踊らない連などがあることから、「ダンシングオンザロードと伊那節の時間帯を区切ってはどうか」といった議論もされた。
会議では、こうした議論を踏まえ、第40回の記念の祭りに向け踊りの方向性について議論していく必要があることを確認した。 -
男と女いきいきセミナー閉講式
男女共同参画社会について理解を深める男(ひと)と女(ひと)いきいきセミナーの最終回の講座が13日、伊那市役所で開かれた。
講座では、女性有志でつくるまほら共の会が、地区の役員に選ばれた女性の話を軸にして男女共同参画について考える内容の手づくり紙芝居を披露した。
紙芝居に続いて小坂市長の講和があり、閉講式が行なわれた。
男と女いきいきセミナーは年間6回の講座で、講演や介護体験などを聞く機会を通して男女共同参画社会について学んできた。
当初の受講者78人の中で5回以上の講座に参加した20人に修了証が手渡された。 -
春の高校伊那駅伝 のぼり旗設置
3月22日に伊那市で行われる春の高校伊那駅伝ののぼり旗が、ナイスロード沿いに設置された。
のぼり旗は、伊那市美篶の白鳥博文さんが、大会開催までの日数を知らせる看板とともに設置した。
大会当日は、男子がこのナイスロード沿いのコースを走ることになっている。 -
旧馬島家で雛人形を展示
伊那市高遠町の民俗資料館旧馬島家住宅で11日から、古い雛人形の展示が始まる。
それを前に10日は、雛人形の飾りつけが行われた。
この雛人形は、住民有志で集まる高遠をこよなく愛する会のメンバーが平成16年から飾り付けを行っている。
このうち押絵雛は、江戸時代大奥を始め大名家など女性の手芸として流行し、江戸後期には民間でも作られるようになった。
また、展示されている中で最も古い享保雛は、江戸時代の中期に流行したといわれる雛人形で、豪華で重々しい様子と能面のように静かな表情が特徴。
この旧馬島家住宅の雛人形展は4月末まで。入場料は小中学生100円、大人が200円。 -
園児と支援センター交流
伊那市高遠第2第3保育園の園児と高遠町子育て支援センターの親子が10日、交流した。
高遠町子育て支援センターには親子13組と、高遠第2第3保育園の年長園児11人が集まった。
この交流は、小さな子ども同士がふれあう機会を作ろうと、年3回開いている。
この日は、一緒に歌や体操を楽しんだり、年長園児がパネルシアターを披露して交流した。
披露したのは「おおきなかぶ」の話で、園児たちは順番にしゃべったり人形を動かしたりして発表した。
大きなかぶを抜く場面になると、園児と親子が一緒に掛け声をかけていた。
ある園児は、「小さな子はかわいかった。お話もちゃんと聞いてくれてうれしかった」と話していた。 -
食品衛生シンポジウム
消費者や食品製造・流通業者などが食の安全について考えるシンポジウムが10日、伊那市のいなっせで開かれた。
シンポジウムは毎年開いている。今年は「食の安全・安心をめざして」がテーマで、シンポジウムでは内閣府食品安全委員会の本間清一さんが講演した。
本間さんは、輸入食品の増加や鳥インフルエンザなどで、今まで経験したことのない要因で食の安全が脅かされている竏窒ニ説明し、「大規模生産と短時間での流通が行われている今、一度安全が侵されると急速に広がる可能性がある」と注意を呼びかけた。
その後、消費者や生産者などが参加してパネルディスカッションが行われた。
食生活改善推進協議会の六波羅弘美さんは、「冷凍ギョウザ事件や遺伝子組換え食品など食の安全を取り巻く問題は多い。消費者も生産者も常に危機感を持って安全性を高めていかなければならない」と発言した。
また、伊那市で冷凍食品などの製造販売をしているミヤシタフーズ生産部長の林佐男さんは、「商品は、原料の入荷から出荷まで人の目や機械で何度も厳しくチェックしている。食は人の命にかかわることなので、安全第一で取り組んでいる」と安全への取り組みを発表した。
会場を訪れた人は、それぞれの立場からの発表に耳を傾けていた。 -
【カメラリポート】伝統のだるま市
400年前から開かれている伊那市高遠町のだるま市は11日、西高遠の鉾寺神社参道を中心に行われる。
このだるま市は毎年、鉾持神社の祈願祭に合わせて2月11日の祭日に行われている。
鉾持神社の祈願祭は、1年間の暴風雨や日照りもなく、農作物が豊作であるように祈る祭りで、昔は稲や豆など農作物の種の交換や売買もしていたことから、初市とも呼ばれていた。 -
ブラジル人支援のSOSネットワークが相談会
不況の影響で生活に困っているブラジル人などが、今後の生活について考える集いが7日、箕輪町の木下公民館で開かれた。
これは仕事を失ったブラジル人などを支援している上伊那医療生協SOSネットワークが開いた。
約70人が集まり、生活上の悩みや将来への不安など、それぞれが抱えている問題を出し合っていた。
出席者からは、「お金がなく病気になっても医者に診てもらうことができない」「子どもを学校に行かせることができず将来が不安」などの声が上がっていた。
また仕事についても、「突然解雇を言い渡された」「雇用保険などについて雇い主から説明がなかった」という声のほか、「就職相談会に行ったものの、外国人は対象外だと言われ何もできずに帰ってきた」と話す人もいた。
SOSネットワークでは、食糧など広く支援物資の提供を呼びかけるほか、外国人の相談受け付けや一時的に住むことができる拠点づくりを進めていきたい竏窒ニしている。 -
数珠回して安全祈願
伊那市高遠町の引待地区で8日、お事始めの伝統行事「数珠回し」が行われ一年間の無病息災などを祈願した。
数珠回しは明治以前の古くから伝わる伝統行事で、区民が数珠を回して互いの安全を願う。
この日は、集会所に集まった住民40人が輪になり南無阿弥陀仏を唱えながら長さ20メートルほどの数珠を右回りに3周した。
数珠には一つだけ大玉があり、その大玉が自分の場所に回ってくると頭を下げてそれぞれの一年の願い事をしていた。
前田裕敏常会長は、「若い人たちも加わり、毎年多くの人たちに参加していただいている。この地区の伝統行事を今後も後世に伝えていきたい」と話していた。 -
だるま市準備で大だるま飾る
11日に開く伊那市高遠町のだるま市を前に8日、訪れた人を楽しませる大だるまが飾られた。
この大だるまは、本町実業団のメンバーが12年前に制作したもので、高さと幅がぞれぞれ4メートルある。
この日は、保管してある歴史博物館から車で運び込まれた。
大だるまは、毎年だるま市の3日前から商店街に飾っている。
午後6時から9時までライトアップし、12日まで飾る。
本町実業団では、だるま市当日、この巨大だるまの前で初めてさくらの模様が入っただるまを販売するほか、おしるこのサービスも予定している。 -
リフォーム講習会
身近にあるもので日常で使える小物を作ってみようと9日、伊那市消費者の会が「リフォーム講習会」を開いた。
約20人が集まり、牛乳パックなどを使ったボールづくりなどに挑戦した。
講習会は、自分たちにできるごみの減量に取り組んでもらおうと、消費者の会が毎年行っている。
今年は3日間開き、牛乳パックを使ったボール作りのほか、使わなくなった布やネクタイなどを再利用した作品づくりにも挑戦する予定で、講習会は16、19日にも開く。