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山岳シーズンを前に南アルプス林道バス 運行開始
山岳観光シーズンの本番を前に25日、南アルプス林道バスの運行が始まった。伊那市長谷の林道バス営業所で出発式が行われ、シーズン中の安全を祈願した。
出発式では、小坂樫男市長は「今年もこの素晴らしい大自然を多くのみなさんに楽しんでいただきたい」とあいさつした。
初日のこの日は、仙流荘を8時5分に出発する始発に、1人が乗車した。
バスは出発点の戸台口から仙流荘停留所などを経由し、標高1680メートルの歌宿まで運行する。6月15日以降は、標高2032メートルの山梨県境、北沢峠まで運行する。
林道バスは1980年の運行開始以来、30年間、無事故を継続しており、昨年は期間中、約4万3千人が利用した。
料金は、仙流荘から歌宿までが800円(子どもは半額)。
南アルプス林道バスは、11月中旬まで運行する予定。
またバスの運行に合わせて北沢峠にある長衛荘も、営業を開始している。 -
高齢者叙勲を受賞した加藤さんを祝う祝賀会
長年、地域の教育を支えたとして高齢者叙勲、瑞宝双光賞を受賞した加藤千代人さん(88)=南箕輪村塩ノ井=を祝う祝賀会が25日、南箕輪村の大芝荘で開かれ、関係者約20人が受賞を祝った。
加藤さんは現在88歳。上伊那の小中学校で40年間教師を務めた。教職を退いた後は、村の教育長や公民館長などを歴任。地域の教育を長きにわたって支えてきたことが評価され、88歳以上で、功績のあった人に贈られる高齢者叙勲を受賞した。
唐木一直村長は「長年の功績と、教育への熱意は表彰されて当然のもの」と祝辞を述べた。
加藤さんは「叙勲を受けるだけの功績を残したかはわからないが、表彰を糧にこれからも頑張っていきたい」とあいさつした。 -
美篶ごみ委員会が建設候補地など視察
新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する伊那市美篶の住民は24日、候補地となっている桜井天伯付近などを視察した。
視察したのは、美篶地区の区長などでつくる新ごみ処理施設に関する委員会のメンバー約30人。
今回の視察は、施設建設に対し理解を深めることを目的に開いた。
市の職員から説明を受けながら、建設候補地となっている富県の桜井天伯付近の用地と、現在稼働している美原区の伊那中央清掃センターを視察した。
現在伊那市では、桜井天伯付近の農地約8万7900ヘクタールを候補地としている。
市の担当者は、「実際の施設建設に必要な面積は、この3分の1弱ほど。現状ではどの位置に建設するかまでは決まっていない」と説明した。
また面積が広いため、必要があれば環境アセスの観測点を用地内の2箇所に設定し、風向きの違いなどを調査する考えを示した。
参加者からは、三峰川が候補地のすぐ隣りにあることから、「堤防が低いが、これで災害に対応できるのか」といった意見が出た。
これに対し市は、「実際に建設することになれば、護岸よりもかさ上げして建設することも考えている」と話した。
伊那中央清掃センターでは、搬入されているごみの状況と、実際にどのような処理が行われているかを見学した。
委員会では今後、地区住民に参加を募り、先進地視察を行う予定。 -
花の丘公園 八重桜一部満開
さまざまな種類の八重桜が楽しめる伊那市高遠町の花の丘公園で、早咲きの種類が見ごろとなっている。
「ハナガサ」など白っぽい色の花を咲かせる品種は8分咲き、「関山」など濃いピンク色の花を咲かせる品種は3分咲き。
花の丘公園は高遠城址公園の花見シーズンが終わってからも楽しめる第二の花の公園として、平成元年から植樹を進めてきた。
現在は、八重桜や山桜を中心に100種類2千本の桜を楽しむことができる。
伊那市観光協会によると、満開は29日頃だという。 -
ゆとり荘で太極拳
箕輪町のデイサービスセンター「ゆとり荘」で21日、通所しているお年寄りが、太極拳を体験した。
ボランティアで太極拳を指導したのは、箕輪町の愛好者グループ「和円」のメンバー9人。
ゆとり荘では、気軽に体を動かす機会を持ってもらおうと、グループに依頼し、初めて太極拳の体験会が開かれた。
30人のお年寄りが、箕輪町の歌や信濃の国のリズムに合わせ、手本の動作をまねながら手足を動かしていた。
通所する小池久人さんは、「太極拳という言葉は知っていたが見るのは初めて。楽しく体を動かすことできました」と話していた。
グループ代表の北条裕子さんは「太極拳は体に負担なく出来る運動。筋力維持など効果があるので続けてみてください」と呼びかけていた。 -
太子講祭
箕輪町松島区の建築関係の仕事に携わる人たちは、安全と商売繁盛を聖徳太子に祈願する太子講祭を20日、箕輪町の明音寺で行った。
聖徳太子は、L字型の物差し「差し金」を発明したり、法隆寺を建立するなど、建築にかかわる職人の守り神として古くから崇められてきた。
松島区の建設業者でつくる松島太子講は、大正十年に明音寺に石碑をたて、毎年この時期に太子講祭を行っている。
この日は12人が参加し、上野徳明住職が経を上げ、会員らは今年1年の無事を願い石碑に手を合わせていた。
代表の大槻元徳さんは、「建設業界も景気の悪化で厳しい時代。また、後継者不足や高齢化も進んでいるが、こういった伝統行事は残し、伝えていきたい」と話していた。 -
芝桜まつり25日から
花を育てる活動をしている伊那市小沢の住民有志のグループ「小沢花の会」による10回目の芝桜まつりが25日から始めまる。
芝桜まつりは今年で10回の節目を迎える。
会場となる伊那市小沢の農道沿いの芝桜は見ごろに近い状態となっていて、道行くドライバーらが車を降りて花を楽しんでいる。
花の会の手づくりで始まった芝桜まつりは、その美しさが話題となり、近年は県外から観光バスで多くの人が訪れるようになった。
去年は県内外からバス98台がここを訪れ、今年もすでに予約が入っているという。
芝桜まつりは25日から5月6日までを予定していて、期間中は3日から5日までライトアップする。
また今月29日には一面に水を張り、名物の逆さ富士も楽しめるようにする。
小沢花の会では「おもてなしの心で訪れた人たちを出迎えたい」と話している。 -
イワナの成魚放流
天竜川漁業協同組合は23日、伊那市の小沢川など上伊那の主な渓流でイワナの成魚を放流した。
組合員らが体長15センチから18センチほどのイワナの成魚約400キロ分を伊那市のほか、箕輪町や辰野町など上伊那の主な河川に放流した。
イワナの放流は今シーズン2回目で前回を合わせると約800キロ分の放流となる。
天竜川漁協によると、2月16日の解禁以降、雪が少なかったことや気温が高かったことなどから、魚は例年より早くから動いているという。
漁協では大型連休前にもジャンボニジマスの放流を計画している。
遊漁料は年間券が6千円、1日券が千円、中学生が300円で小学生以下は無料となっている。 -
未成年者飲酒防止キャンペーン
未成年者の飲酒防止を呼びかけるキャンペーンが23日、JR伊那市駅前などで行われた。
キャンペーンは4月の未成年者飲酒防止強調月間に合わせて県小売酒販組合連合会などが実施した。
上伊那では、最寄りの高校があるJRの駅5カ所で行われ、このうち伊那市駅前では酒販組合のほか警察など17人が、「飲酒は20歳を過ぎてから」と書かれたポケットティッシュを配っていた。
酒販組合などはアルコールが臓器の障害を起こしやすくなったり、依存症に陥りやすいことなどから未成年者への飲酒防止に取り組んでいる。
県小売酒販組合連合会では、「未成年者の飲酒は体の成長を妨げたり、学校生活に悪影響を及ぼすほか、大人に比べて依存の症状が早い段階で現れるとして、飲酒撲滅に対する意識を高めていきたい」と話している。 -
ゆめわーくでバザー作品づくり
伊那市山寺の障害者社会就労センターゆめわーくでは、26日の販売会にむけて織り物などの作品作りをしている。
ゆめわーくは伊那市福祉まちづくりセンター内にあり、さまざまな障害のある人達が仕事をしている。
販売会は、施設を多くの人に知ってもらい、利用者と市民の交流を図ろうと定期的に行っている。
22日は、机の上で足を使わずにできる「カランコ」という機械を使って販売する織物を制作していた。
色やデザインは、利用者と職員がアイディアを出し合って決めているという事で、今回は春らしい明るい色の糸を使い、リストバンドやコースター、カバンなどを制作している。
販売会ではほかに、焼き物の在庫を格安で販売するっほか、保護者会によるフリーマーケットも行われる。
ゆめわくーによる販売会「ふれあいバザール」は26日、伊那市のベルシャイン伊那店で午前9時30分から行う。 -
第1回伊那まつり実行委員会
8月1、2日に開かれる第37回伊那まつりの第1回実行委員会は22日開き、まつりの実施方針などを報告した。
実行員会では、伊那まつり企画会議が4回の会合の中で決定した実施方針を報告した。
実施方針には、テーマやキャッチフレーズ、第40回に向けてプロジェクトチームを立ち上げドラゴン踊りと伊那粋踊りの中間的な踊りの研究をすることなどを盛り込んでいる。
実行委員会では、踊りや花火、交通など各専門委員会の正副委員長を選任した。今後は実施方針に従って、委員会ごとに企画や予算など詳細を決める。 -
飯田線で歌声列車の旅
JR東海のローカル線、飯田線を歌声で元気にしようというイベントが22日、行われた。
電車で移動しながら合唱を楽しむ「歌声列車」。
約120人の参加者が各駅から電車に乗り込んだ。
地元のローカル線、飯田線を活性化したいと、上伊那の歌声喫茶愛好者でつくる実行委員会が今回初めて企画した。
参加者は、箕輪町の伊那松島駅から飯田市の天竜峡駅までの往復およそ4時間半の間、「朧月夜」や「上を向いて歩こう」などといった童謡や唱歌を合唱した。
昭和30年代に流行した「歌声喫茶」の愛好者は今でも多く、参加者は歌声喫茶ならぬ歌声列車の旅を楽しんでいた。
実行委員会では、今後もこうした歌声喫茶イベントを続けていく予定という。 -
八重桜摘み取り
伊那市商工会高遠支部女性部のメンバーは22日、さくら茶に使う八重桜の摘み取り作業をした。
伊那市高遠町の高遠町文化体育館横には女性部が25年ほど前に植えた3本の八重桜がある。
この桜は現在満開に近い状態で、メンバーらは咲いた花を摘みとっては袋に詰め込んでいた。
八重桜は塩付けにして1年間寝かせ、「桜志津久」という商品名で販売する。
桜志津久は1袋50グラム入り500円で販売していて、今年は約1800袋を作った。
また女性部では毎年、城址公園を訪れた人たちをもてなそうと、さくら茶のサービスを行っていて、今年は2日間で6千カップを用意したという。
花は摘み取ったあと、商品として出せるものと出せないものとに選別し、塩で仮漬けする。
その後1日干して本漬けし、来年の花見シーズンまで寝かせることになっている。 -
城址公園入園者数25万6千人
高遠城址公園の今年のさくら祭り期間中の有料入園者数は約25万6千人で、去年より4万人ほど少ない結果となった。
城址公園の有料での入園は今月19日で終了していて、公園開きとなった1日からの有料入園者数は25万6千人だった。
有料入園者数が25万人台まで落ち込んだのは平成4年の25万1千人以来となる。
原因について伊那市観光協会高遠支部では、満開の期間が3日間と短かったことに加え、インターネットによる桜のライブ映像配信で見ごろの時期に花見客が集中したことなどを挙げている。
伊那市では、高速道路料金定額1000円の影響などにより交通渋滞が起きたことなどを来年への反省に挙げた。 -
保育園で英語あそび始まる
箕輪町の保育園で22日から、園児が遊びながら英語に触れる英語あそびが始まった。
今年度最初のこの日は、松島保育園の年長園児が英語あそびを楽しんだ。
講師は、プエルトリコ出身のシェイラ・リベラさん。
リベラさんは簡単な英語で子どもたちに話しかけ、年齢の言い方や天気について教えた。
子どもたちは、カードを使った色の名前当てゲームなども楽しんでいた。
英語あそびは、「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業として箕輪町が取り組み今年で4年目。
事業の充実を図るため、今年は年間で1園につき去年より2回増えて14回行う計画。
また、子どもたちが英語に触れる時間を増やすため、リベラさんは1日保育園にいて園児と過ごすという。
リベラさんは、「子どもが大好きなので楽しい。英語だけでなく外国の文化も教えたい」と話していた。 -
犬のふん害防止啓発活動
飼い主のマナーとして、犬のふんの持ち帰りを徹底してもらおうと18日、伊那市内で啓発活動が行われた。
伊那市が今回初めて企画し、狂犬病予防注射の各会場で、市の環境保全協力員が「犬のふんは飼い主の責任で持ち帰りましょう」と書かれたチラシを配った。
市によると、道路や公園などに放置された犬のふんに関する苦情は、ほぼ毎月寄せられていて、市では「河川敷などは、軽い気持ちでふんをそのままにする飼い主も多い」と話していた。
啓発活動は19日以降も各会場で行われる。 -
高遠城址公園で篠笛の演奏
桜が散り終わりとなった高遠城址公園で20日、日本の伝統楽器篠笛の演奏が行われた。
演奏したのは神奈川県在住でプロの篠笛奏者大野利可さん。
大野さんは4年前、伊那市で初めて演奏会を開いたことがきっかけで、去年から市内で篠笛の講座の講師を務めている。
演奏会は訪れた人たちに篠笛を楽しんでもらおうと企画したもので、今年で2回目。
大野さんは1時間ほどの演奏の中で、自分で作曲したオリジナル曲や、春にちなんだ曲などを披露した。
訪れた人たちは篠笛が奏でる音色に聞き入っていた。
城址公園の桜は現在「散り終わり」。20日から入園料と市が管理する駐車場は無料となっている。 -
南箕輪村区長会長 沢尻区の上野勲雄さん
南箕輪村の今年度初の区長会が20日、役場で開かれ、区長会長に沢尻の上野勲雄さんを選んだ。
話合いにより今年度の区長会長を選出。上野さんは「各区長の協力を得て1年間しっかりと仕事をしていきたい」と話していた。 -
ポレポレの丘プレオープン
四季を通じてさまざまな花が楽しめる伊那市高遠町のポレポレの丘が29日、リニューアルオープンする。
19日はプレ・オープンとなり、園が開放された。
ポレポレの丘は、桜の時期だけでなく通年で楽しめる花の名所を高遠町につくろうと、信州高遠花摘み倶楽部が2005年から始めた。
遊休農地だった土地2.5ヘクタールを活用し、60種類以上の花や木を植えている。
ポレポレの丘では現在、花壇を無償で貸し出すマイガーデン制度を取り入れているほか、見せる野菜作りにも取り組んでいる。
ハーブなど香りの強い花と野菜を共に植えると、防虫などの効果があるということで、無農薬で野菜を栽培している。
今回新たにカフェや、犬が走り回ることができるドックランスペースを設けた。
カフェでは、公園内で栽培された野菜や果物を使ったケーキやハーブティーなどを提供する。
プレ・オープンには関西などから観光客が訪れていて、花の香りを楽しんでいた。
赤羽久人理事長は、「見る、作る、食べるとさまざまな形で楽しめる。のんびり、ゆったりと1日いても楽しんでもらえると思う」と話していた。
カフェなどは29日にオープンする予定で、29日からは入園料大人300円となる。 -
春らんまんのみはらしまつり
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で19日、「春らんまんのみはらしまつり」が行われた。
オープン10周年で特別企画などが用意され、特産品の販売や各種イベントが行われ、にぎわった。
会場には、木曽の特産品や静岡県の海産物の販売所が設けられ、伊那の名物ローメンには行列が出来ていた。
また10周年の特別企画として、ダチョウの卵10個分の重量あてクイズが行われ、親子連れが重さを確認し、クイズに挑戦していた。
特別企画としてジャンケン大会も行われ、勝ち残った人には、米やイチゴなどの景品が贈られた。
今年は天候がよく、またETCの利用などもあって、例年より千人多いのべ6千人が訪れたという。 -
伊那市在住の4人が写真展
伊那市在住の4人による写真展が21日まで、伊那市のいなっせで開かれている。
「The power of phot」と題した展示会は、風景写真とは違った個性ある写真を多くの人達に見てもらおうと開かれた。
会場には、子供たちの笑顔を写したものや1979年から1983年にかけてモロッコの人達を撮影した写真など70点を展示している。
このうち池上芳貴さんは、デジタルカメラではなく、フィルムカメラで撮影しパソコンでプリントした作品を出品。どれも市内を中心に撮影したもので、人の足や顔などがモノクロで表現されている。
代表の池上さんは、「4人それぞれの個性ある写真を見てほしい」と多くの来場を呼び掛けている。 -
松島神社例大祭で浦安の舞奉納
箕輪町松島区にある松島神社で18日、例大祭宵祭りが行われ、小学生が浦安の舞を奉納した。
浦安の舞は、地元の小学6年生12人が2組に分かれ奉納した。
子どもたちは、巫女の衣装を身にまとい、これまでの練習の成果を見せていた。
松島神社では、約70年前から浦安の舞が奉納されていて、親子2代にわたり舞姫を務めた人もいるという。
境内を訪れたある女性は、「昔、舞姫をした時のことを思い出す。今年も素晴らしい舞でした」と話していた。
この日は、家族づれなど多くの人が境内に集まり、春祭りを楽しんでいた。 -
山火事予防パレード
春の山火事予防運動にあわせ21日、山火事予防パレードが上伊那で行われた。
パレードは、上伊那地方事務所や南信森林管理署、市町村などが合同で行うもので、この日は上伊那地域のうち辰野町から伊那市の地域を巡回した。
パレードでは、風が強い時や乾燥している時に焚き火をしないこと、たばこの吸い殻を投げ捨てないことなどを呼びかけた。
上伊那地方事務所管内での今年の林野火災の発生件数は、4月20日現在5件で、去年1年間の発生件数7件に迫っている。原因は焚き火とたばこが多くなっている。
上伊那地方事務所では、「連休中は山菜採りで山に出かける機会も増える。たばこの始末などに注意してほしい」と呼びかけている。 -
伊那路観光連盟総会
上下伊那の市町村や観光施設などでつくる伊那路観光連盟の総会が20日、伊那市役所で開かれ、今年度は全国の旅行会社やメディアを招きPRしていくことなどを確認した。
総会では、平成20年度の事業報告や今年度の事業計画を承認した。
長野県は県内の市町村などと連携し全国のJRを通じて信州をPRするキャンペーンを来年秋に行う。
そのプレキャンペーンとして伊那路観光連盟では、今年秋に全国の旅行代理店やメディアを招き積極的に情報発信をしていくという。
このほか、連盟で発行しているパンフレットの増刷や配置場所の開拓、HP作成に向けた研究、木曽エリアとの協力体制の構築などを挙げている。
今年度会長となった駒ヶ根市の杉本幸治市長は、「観光団体だけではなく、商工業、農業関係者などあらゆる分野の団体と協力し新しい観光をつくっていきたい」と話していた。 -
子育て講座ミニコンサート
伊那市の富県子育て支援センターで17日、ミニコンサートが開かれた。
ミニコンサートは毎月開かれている子育て講座の1つ。この日は新年度初めての講座で、市の子育て支援課の職員2人が、歌や手遊びなどを披露した。
参加した親子は歌に合わせて手遊びをし、一緒に楽しんでいた。
子育て支援センターは市内に4カ所あり、それぞれのセンターで子育て講座を開いている。
今年度は、美容師による子どものヘアカット講座や、トイレトレーニング講座などを予定している。
センターでは、「利用者のリクエストも参考にしながら新しい講座を企画していきたい。得意分野がある人は、それを生かして企画してもらえたらうれしい」と話していた。 -
行政相談委員天野さんに感謝状
16年の長きに渡り行政相談委員を務めたとして、伊那市高遠町の天野達郎さんが、総務大臣感謝状を受けた。
伝達式が17日、伊那市役所で行われ、総務省長野行政評価事務所の折山芳夫所長から感謝状が手渡された。
天野さんは、平成5年から今年3月まで8期16年間、行政相談委員を務めてきた。
相談は毎月1回行われていて、道路の修理や近所とのトラブルなど、身の回りで困ったことについての相談を受けた。
天野さんによると、ここ2、3年は年金についての相談が多くなっていて、相談日に行政の担当者に来てもらったこともあったという。
天野さんは、旧高遠町で町職員や収入役を務めていたが、相談を受けてみると、在職当時は聞けなかったような問題を抱えている人もいたといい、「困っている人はたくさんいると感じた。それまで気付かなかったことに気付かされ、勉強になった16年だった」と振り返った。 -
殿島城弁当お披露目
伊那市東春近で生産された食材を使った殿島城弁当が17日夜、地元住民にお披露目された。
地元の食材を多く使った殿島城弁当は、五平もちやゴボウ、ヨモギの天ぷらなど12品。
地域住民でつくる、よりあい東春近会議と東春近の女性グループ3団体が、去年11月から地元農産物を使ったお弁当の開発に取り組んできた。
これは、初めての試みで安心で安全な地域食材を活用し、地域の活性化につなげようと作られた。
17日は、メンバー達が昼間から準備を進め100食のお弁当を作った。
夜は地区のお花見が行われ、お弁当が披露された。
集まった東春近の地区住民らは完成したお弁当を味わっていた。
よりあい東春近会議では、「この活動を通して地産地消に理解が深まった。郷土食の継承に貢献していきたい」としている。 -
里山セミナー
健康な山づくりについて学ぶ里山セミナーが18日、伊那市西春近の山林で開かれた。
このセミナーは平成18年7月の豪雨災害を教訓に、自然災害から地域を守るための山づくりについて考えようと、西春近自治協議会が開いた。
地元住民など約60人が参加し、伐採された木の安全で手軽な運び出し方について学んだ。
指導したのは、信州大学農学部演習林技術職員の木下渉さんで、機器の使い方や効率のよい作業の進め方などについて説明していた。
木の運び出しは、大型の重機を使うと効率が良く労働力も少なくてすむ反面、費用が高くなることや、重機を入れるための道路を造らなくてはいけないことなどが課題となっている。
そのため個人の山林など小さい規模での運び出しでは、使う機器の軽量化や作業の時の安全確保などが必要になってくる。
ほかには、残しておく木を傷めないための保護対策も大切だという。
西春近自治協議会では、「山林の間伐と伐採された木の運び出しを行うことで、根のしっかり張った木を育て、災害に強い山づくりを進めていきたい」としている。 -
西部花街道をつくる会公園作り
箕輪町の西部花街道をつくる会は18日、下古田で公園づくりをした。
同会は、箕輪町の県道与地辰野線を花のある道にしようと活動している。
この日は会員40人が参加して、下古田の会員所有の土地10アールで作業した。
公園は、周囲に芝を張り、それに沿って遊歩道を設置する。
中央にはロシアンセージやミントなどハーブ系の花を植える予定で、花だけでなく景色が引き立つように、黄色と青2色だけの色使いにするという。
唐澤弘三会長は、「伊那谷を挟む両アルプスが望める場所。地域の人たちに花と共に景色を楽しんでもらいたい」と話していた。
公園は来月完成する予定で、季節に合わせて旬の花に植え替えるという。
なお、会が管理する街道沿いの花桃は咲き始めとなっていて、来週の中ごろから見ごろになりそうだという。 -
伊那東大社で浦安の舞
伊那市の伊那公園内にある伊那東大社の春の例大祭に合わせ、宵祭りの18日、氏子らが集まり、地元の小学生による浦安の舞を奉納した。
舞を舞ったのは、伊那東小学校の6年生16人。全員初めての経験で、一カ月前から練習を重ねてきた。
浦安の舞は、扇の舞と鈴の舞の2種類を行う。
子どもたちはゆっくりとした曲に合わせて、手の先まで丁寧に動かし舞っていた。
伊那東大社は、神社ができて今年でちょうど100年になる。氏子は中央、日影、上新田、下新田、上の原、境の6つの区。
大総代の春日義直さんは、「今年は節目の年。歴史ある神社の伝統をこれからも守っていきたい」と話していた。