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村役場理事者管理職会が松くい虫対策募金に寄付
南箕輪村役場の理事者管理職会は9日、大芝高原のアカマツを松くい虫被害から守るため森林セラピー協議会が取り組んでいる松くい虫対策募金に、7万円を寄付した。
「村の貴重なアカマツを絶やすことはできない。職員としても協力しよう」と、村長を除く助役、教育長、課長級職員の計12人が寄付。伊藤修教育長が代表して、森林セラピー協議会の大熊恵二会長に手渡した。
大熊会長は、「率先して住民の先頭に立って寄付いただきありがたい」と感謝し、「今年4月の森林セラピーロードグランドオープンに向け、より一層募金活動の高まりを作っていきたい」と話した。
募金箱を村内5カ所に設置してから1カ月が経過。協議会事務局によると、理事者管理職会の寄付を除き、現在までに約12万円が寄せられているという。 -
手良土地改良区が「50年のあゆみ」を発刊
伊那市の手良土地改良区(蟹沢豊治理事長)はこのほど、「手良土地改良区50年のあゆみ」を発刊した=写真。
手良土地改良区は三峰川総合開発事業の一環として六道原地帯の畑地の水田化を図る目的で1956年の1月19日に発足。その後、中坪地区の未整備地区約60ヘクタールを編入した農村基盤総合整備事業、沢岡、野口地区の県営手良土地改良総合整備事業などに取り組む中で06年1月20日、償還事業を完了した。
この節目に合わせ、今後につなげる資料として手良周辺の沿革を整備した小冊子を作成した。
冊子では手良土地改良区が取り組んだ1期、2期、3期の各事業の変遷と概要、その後の事業経過、事業に伴って発掘された遺跡群などについて触れている。 -
市役所食堂に「しし丼」が登場
伊那市役所の食堂「アザレア」のメニューに、イノシシ肉を使った「しし丼」が登場した。毎週金曜日に限定10食を提供。初回の9日は特別に23食を用意、正午前に半数以上の注文が入る人気だった。
「しし丼」は、イノシシ肉に、タマネギ、ゴボウ、シメジなどをすき焼き風に味付け、ニンジンなどを彩りに添えた。隠し味にみそを入れ、肉の臭みを和らげた。
市職員のほか、市内外の住民らが訪れて味わった。
駒ケ根市から、たまたま来た女性(82)は「イノシシ肉を使った料理があると聞いて、注文した。ゴボウが入っているから肉の臭みがない。豚肉に近いけど、脂が嫌味じゃないからおいしい」と口へ運んだ。
価格は650円で、生卵やみそ汁も別料金でつく。
シシ料理は「ししカレー」に次ぐ第2弾。
地元で獲れたシシ肉を確保するには難しく、価格も高めだが、食堂では「有害鳥獣対策として、肉を違和感なく食べられるように提供できれば」と話す。また、シシ料理が定着した段階で、鹿肉メニューも考えたいとしている。
昨年7月から始まった「ししカレー」は毎月16日だったが、電話での問い合わせなどが入ることから、毎週火曜日にも提供する。 -
リフォーム講習会
伊那市消費者の会は8日、伊那公民館でリフォーム講習会を開いた。市内のほか、箕輪町、宮田村などから女性15人が集まり、古着などを使って手提げ袋などを仕上げた。
一般向けの講習会は3回目で、身の回りにある資源を有効活用しようと企画した。着なくなった着物や洋服、かさの布、ネクタイなどの材料を用意。中には、材料を持ち寄る人もいて、それぞれにチューリップハット、マイバック、ポシェットなどの作品を作った。
参加者は年配の女性が多く、会員と互いに作り方を教えあいながら、型紙に沿って布を切ったり、ミシンで縫ったりして裁縫を楽しんだ。
市内美篶の女性(64)は「あまり使わないうちに、かさがだめになった。きれいな柄で取っておいた。軽いし、袋の中に小袋をつけたので、早速使いたい」と喜んだ。
講習会は15、23日も開く。時間はいずれも午前9時半縲恁゚後3時で、自由に出入りできる。参加費は無料。
問い合わせは、市役所生活環境課消費生活係(TEL78・4111内線2211)へ。 -
伊那毎の絵手紙・原画展 あるしん本店で
伊那毎日新聞社の日曜版に掲載中の絵手紙の原画展が9日、伊那市荒井区錦町のアルプス中央信用金庫本店ロビーで始まった=写真。昨年に引き続き2回目。個性豊かな絵と心温まる一言を添えた原画が見る人の心を和ませている。3月30日まで。入場無料。
絵手紙掲載は「いなまい絵手紙駅伝」と題して、絵手紙教室「ゆう絵画教室」(講師=坂本勇、同市美篶)の生徒らが毎週、バトンタッチする方法で作品を載せている。04年8月末から始まり昨年9月24日付けで100回目を迎えた人気企画。今回の展示では記念特別作品も出品している。
展示作品は、昨年1月の展示以降に本紙で掲載した原画約100点。季節の到来を告げる農作物や風習などを題材に描いた生徒らの力作を並べる。一つひとつには、作者の制作への思いなどのコメントを寄せている。
作品を見ていた女性は「知り合いの作品も出ていた。作品に寄せた一人ひとりのおしゃれな一言を楽しみながら見ている」と話していた。
土・日曜日、祝祭日は休み。午前9時縲恁゚後3時。 -
県消防職員意見発表会 伊那市で開催
第28回県消防職員意見発表会は8日、伊那市の市駅前ビルいなっせであった。県下14消防本部から選抜の14人が出場し、職務を通じて体験したことを題材に決意や抱負、提案などの意見を発表した。県消防長会主催。
上伊那からは、伊那消防組合消防本部(箕輪消防署)の荻原大輔消防士、伊南行政組合消防本部(北消防署)の齋藤潔消防副士長が出場。荻原消防士の発表が最高賞の次に名誉となる優秀賞を獲得した。
荻原消防士は「OVER THE BORDER縲恪窓ォを越えて縲怐vと題し、消防の広域化を図り、管轄を越えた活動ができれば竏窒ニ発表。齋藤副士長は「生死を分ける3分間の住民連携」とし、傷病者の生死を分ける最初の3分間に適切で素早い対応が取れるように、住民と消防の連携を」と呼び掛けた。
全国大会へ出場する最優秀賞には「夜に輝く安心の箱」と出して発表した長野市消防局の成沢泰則消防士が受賞。県代表者は昨年、一昨年の大会で2年連続で最優秀賞を受賞している。
優秀賞の賞状を受け取る荻原消防士 -
みのわ手筒会
全国初「手筒煙火に関する保安技術基準」の冊子作成箕輪町の「みのわ手筒会」(40人、唐沢修一会長)が、全国で初の「手筒煙火に関する保安技術基準(自主基準)」をまとめた冊子を作成した。事故防止と、日本古来の花火“いやしの炎”を楽しんでもらうための安全確保が目的で、唐沢会長は「会員の教育はもちろん、保安基準を全国的に行政機関に普及していきたい」としている。
手筒会は02年5月、地域活性化のために県内初の手筒花火打ち揚げ任意団体として発足した。会員は20歳代から40歳代。みのわ祭りをはじめ県内外から出演依頼を受け、市町村イベントや企業の式典などで打ち揚げをしている。
05年7月に県と協議の上、全国で初めて「手筒花火に関する保安技術基準」を制定。会員の教本として活用してきた。
保安技術基準を広く周知し安全性を明確にするため今回、県の06年度コモンズ支援金(地域枠)15万7千円で冊子を作った。
05年制定の基準を基に、関島煙火製造所、県商工部、上伊那地方事務所、伊那警察署、箕輪消防署の監修を受け、保安技術基準に救急対応の項目も加えて06年11月22日に改定した。
冊子は▽目的▽手筒煙火▽手筒煙火消費技術基準▽みのわ手筒煙火の構造▽救急対応について-の5項目からなる。手筒煙火消費技術基準は、手筒煙火取り扱い、ロウ火、保安距離、煙火許可条件、消費方法を詳細に定め、写真入りで説明している。オールカラーA4版、15ページ。100冊作り、行政機関などに配った。 -
南原地区防犯部は南箕輪村南部小に防犯啓発のたて看板設置
南箕輪村防犯協会南原地区防犯部(篠原昭夫部長)は8日、南部小学校内とその周辺通学路に防犯啓発を呼びかける立看板6枚を設置した=写真。
小学生をめぐるさまざまな事件が各地で報告される中、南原防犯部では「何か啓発となる活動をしよう」と検討。その一環として、地区にある南部小周辺に身の守り方を呼びかける立て看板を設置し、注意を促すことにした。
看板は縦60センチ、横40センチ。表には不審者と遭遇した時の対応方法「行かない」「乗らない」「大声で叫ぶ」「すぐに逃げる」「知らせる」をまとめた標語「イカのおすし」がイラストとともに紹介されている。
篠原部長は「普段はお父さん、お母さんが見守ってくれているが、それだけではだめ。自分の身は自分で守らなければならない。学校を出る時に看板を見て、もう一度『そういう目に遭わないぞ』と思ってほしい」と児童らに呼びかていた。 -
西箕輪北部保育園で親子クッキング
親子で食事づくりを楽しんでもらおう竏窒ニ8日、伊那市の西箕輪北部保育園は「わくわく親子クッキング」を開いた。同園に通う23組の親子が参加し、揚げ餃子に挑戦した。
食育への取り組みが進む中「食事作りを通して食への関心を深めてもらおう」と、保育参観に合わせて企画。幼い園児でも簡単に楽しんで作れる「餃子」を選び、中身はリンゴジャム、ソーセージ、チーズの3種類を用意した。
餃子作りが始まると一般的な半月型のもののほかにシュウマイ型の餃子や花のような形をした餃子などが続々と登場。園児らは「難しい」と言いながら皮が破れないよう、そっと具を包んでいた=写真。
また、餃子を揚げている間は小口まゆみ栄養士と湯沢礼子栄養士が紙人形を使った劇を演じ、親子で食べ物に関する理解を深めた。 -
西駒郷作品展販売
知的障害者総合援護施設西駒郷(吉江速人所長)は4日、利用者が製作した手芸作品や日用品などの作品を駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で販売した。布製のバッグやコースターなどのほか、マフラーや洋服なども並べられ、来店客が「よくできているね」などと言いながら何点も買い求めていた=写真。
利用者の作品展「ほっと展」も同時開催され、訪れた人たちは玉のれんや絵画、貼り絵、書道作品など、展示された約20点の作品の出来に感心しながら飽きずに見詰めていた。 -
アルプスバラ会が冬の剪定
伊那市通り町の25鉢上伊那のバラ愛好者でつくるアルプスバラ会は6日、伊那市の中心商店街・通り町一丁目に同会が設置した鉢バラの手入れをした。
会員7人が、大小25鉢に植えられたバラを次々と剪定しながら、丈の長いツルバラはオベリスク(四本支柱)に巧みに巻き付けて形を整えた。
「地域に花と緑を」をテーマとする同会が通り町に鉢バラを設置したのは04年の春。全て異なった種類が植えられた25鉢が咲き誇るため、商店街があたかも「バラ園」のようになる竏窒ニ話題になっている。会によると、商店街にバラをこれだけ揃えている例は県内でもあまりないようだ。
同商店街に置かれたバラはいずれも四季咲きだが、5月にきれいな一番花を鑑賞するためには、この時期の剪定や誘引(ツルバラの枝を形良く整える)は欠かせない作業。暖かい冬の影響ですでに芽吹いているバラもあり、会員らは新芽を傷つけないように、慎重にはさみを動かしていた。
アルプスバラ会は、元高校教諭が上伊那各地で開いている「バラ教室」の生徒らが、教室の連携で栽培技術向上と親睦を図ろうと04年に結成。話題の「アンネのバラ」を増殖して普及させるなど、ユニークな活動を展開している。会員約100人。 -
箕輪町・向山和秋さん「心の世界展」
箕輪町長岡の向山和秋さん(58)は5日から、油絵作品の「心の世界展」をアルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーで開いている。展示は16日まで。
「自然と女性の美しさ」をテーマにした50号から10号までの近作12点を展示。「ファイヤースピリッツ」(50号)は、淡路島の港で見た「とても感動的だった」という日の出で、水平線から登ってくる黄金色の太陽と、燃えるように赤く染まる空と海を描いた。
これまで山の風景をあまり描くことの無かったという向山さんが、雪が降った仙丈、秋の盛りの萱野高原、長岡などの集落を描いた「初冠雪」をはじめとする身近な景色の作品、京都を訪れたときの舞妓のスケッチを基にした「月の舞」「桜花」などがある。
50歳で町公民館の油絵講座で学んだのをきっかけに、制作を続ける向山さん。「世の中がうんと厳しいので、私の絵を見て少しでも勇気を出してもらえればうれしい」と話している。 -
【記者室】中学卒業生に贈る「愛の鈴」
南箕輪村の中学卒業生に贈る「愛の鈴」。こけしのようなマスコットに鈴がついた小さな贈り物は、村ボランティア運営委員会の呼びかけで集まったボランティアが、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」と願いを込めて手作りする▼15年以上もの長い間、中学生が愛の鈴を受け取って卒業していった。成人式での新成人アンケートで村への思いを尋ねると、「きれいで豊かで誇れる村」「村を愛している」などの返答がある。「村を忘れずに」との願いはしっかり届いている▼村の子どもたちを我が子のように思い見守る温かさ、優しさが形になった愛の鈴。今年もボランティアが心を込めて作り上げた。3月、約160人の卒業生に贈られる。(村上裕子)
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おやきで家起し、木下利恵さん(50)
「おいしい物を食べたい一念で、おやきづくりをしている。『おやきで地域起し』なんて、大それたことは考えていない。まずは家起し。余って捨ててしまうような野菜や漬け物、なんでも頂いて、利用している」。
長谷村生まれ。結婚後「環境の良い場所で子育てをしたい」と夫と子ども3人でUターンした。シイタケ栽培もしたが、サルの食害に遭い、「なにか一生続けられ、自立できる仕事を」とおやきづくりを思い立った。
おやきづくりはまず、小麦粉をこねて、たたいて、伸ばして皮を作る。「これでもかというほど、しっかりこねる。ストレス解消にもなる」とか。中身はあんこと野沢菜、カボチャの3種類。長谷村産の小豆を使ったあんこは「素材の味を生かして、甘さは控えめ」。野沢菜入りは、みそを入れた母の味の野沢菜を塩出しし、ごまと彩りにニンジンを入れて味を調えた。カボチャは自家取りを使った。
2時間寝かせた皮に中身を包んで、年代物のほうろくに並べて、じっくり、こおばしく焼いた。
先日、伊那市西春近の友人宅で、試食会。市内外から集まった友だちは「昔食べたおばあちゃんの味がする」「皮の味はいい」など概ね好評。中には「小豆はもう少し甘い方がいい」「カボチャはみそ味で鉄火みそ風の方が、おやきに合う」などの指摘も。
「切り干し大根やリンゴ、ナスおやきなどいろいろ試したい。食べきれないで、捨ててしまう野菜や果物、漬け物などを使うことで、ごみも減らしたい」と抱負を。
今後、試行錯誤を重ね、「昔懐かしいおばあちゃんの味」をコンセプトにしたおやきを完成させ、将来的には注文生産、直販する考え。5人暮らし。(大口国江) -
県環境保全研究所 公開セミナー
県環境保全研究所は3日、伊那市の県伊那合同庁舎で、同所員の研究成果を地域住民に紹介するための公開セミナーを開いた。上伊那を中心とした約80人が参加し、報告者6人が県内の外来生物の現状や対策などについて発表した=写真。
毎年恒例のセミナーで、本年は「信州の自然に今起きていること」と題し、伊那市と大町市の2会場で実施。各会場の地域の特色にあった研究課題をテーマに、所員らがそれぞれ報告している。
伊那会場では、県内で指定された外来生物である鳥類のソウシチョウや、中央アルプスに繁殖する希少植物のコマウスユキソウなどの現状をテーマに語った。
同研究所自然環境部の須賀丈さんは、トマトなどの施設栽培作物の送粉者として輸入してきた外来昆虫のセイヨウオオマルハナバチが及ぼす生態系への影響について発表。「競争力が強く、一部の地域で在来のマルハナバチを衰退さることもある」などとスライドを使って説明した。
「信州は日本では北海道とならぶマルハナバチの生息適地。ほかにも北方系の在来種が希少種として遺存していて、こういった貴重な生態系を守るための対策が必要」と訴えた。 -
決算感謝セール ベル伊那
国内外の人気作家、物故巨匠作家らの油絵や日本画などを80点以上を展示販売する「半期の一度!!決算感謝セール」は11日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
県内出身の文化勲章作家、小山敬三の大正時代に描いた油絵「階段のある風景」のほか、平山郁夫の水彩画「ペトラの遺跡で・アラビア人」、片岡球子のリトグラフ「富貴の牡丹」などを出品している。
関係者は「現役の人気作家、物故作家の貴重な作品を決算期だからできる価格で提供している」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日午後4時) -
本が泣いてます 伊那市立伊那図書館で被害本展
「本が泣いています」竏秩B伊那市荒井の市立図書館1階ロビーで、利用者により切り取りや線引きなどの被害を受けた図書の一部を展示している。中には数十ページをカッターナイフで切り取るなどした本もあり、司書らは利用者のモラルの欠如を嘆いている。
「(被害を受けた本の)数に関しては把握していない」(関係者)が、昔からあった事例。特に最近は悪質なものが目立ってきたため公開し、利用者のマナーや公共図書の大切さを訴えている。展示は3月下旬まで予定。
水にぬれてカビが生えていたり、蛍光ペンやボールペンで線引きしたりした小説や画集、雑誌などさまざま。これらは、貸出し手続きを済ませず、返却ボックスに返してあることもあるという。
図書館は、切り取りや水にぬれた本は除籍処分し、線引きされた本は「線か引かれているが」と利用者に尋ねて貸し出している状況。被害にあった図書は出来る限り再購入しているが対応に苦慮している。
関係者は「不慮の事故でなってしまったのならしょうがないが、故意でやったものが目立つ。他の人に迷惑がかかることなので止めてほしい」と訴えている。
切り取りや線引きなどの被害にあった図書を展示して利用者のモラルを訴えている(伊那市立図書館) -
南箕輪 天竜川河川敷の立木伐採
南箕輪村塩ノ井の「原建設」(原武光社長)は7日、同村田畑の天竜川右岸の河川敷に繁茂する立木を伐採した。同川で災害時に木が流されて橋げたにからむなどの被害を防ぐ目的。住民による防災対策での環境整備ボランティアは今回が初めてとなる。
村は、河川敷に防災上、支障となる木があるため、地域で取り組もうと建設組合に話を持ち掛けた。同建設は「災害防止のため自分たちでやれることがあるのなら」と、ボランティアで作業することを名乗り出た。
この日は、明神橋上流の河川敷約3千平方メートルに生息する、ニセアカシアの木100数十本を切った。伐採資格者を有する業者に頼み、木の枝と幹を分け、運びやすい大きさに切断するなどの作業をした。
切り終えた木は資源になるため、村は、3月中旬ころにボランティアを募集し、枝を配布するなどして片付ける予定。 -
上伊那岳風会初吟会
上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は4日、伊那地区の初吟会を伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所で開いた。園児から80代のお年よりまで約100人が集まり、新年の声を披露し合った=写真。
新年の顔合わせをすると共に吟じ合う初吟会は例年、駒ヶ根地区と伊那地区の2カ所で開催しているイベント。持ち時間2分で漢詩や朗吟、扇舞など、一人ひとりがさまざまなテーマで吟じ合っており、中には自分で作った作品を披露する人もいる。
会員の中心は60代前後の中高年世代が中心だが、園児、小中学生、高校生などもおり、この日も熟練の年輩者に交ざって日ごろの練習の成果を披露する子どもたちの姿が見られ、会場を和ませていた。 -
箕輪消防署、航空隊が冬山遭難救急救助合同訓練
箕輪消防署は6日、県消防防災航空隊と合同で、萱野高原で初めての冬山遭難救急救助訓練をした。活動困難な冬山遭難の救急救助活動を効率的に行うため、地上での捜索や航空隊との連携による救助などの訓練に署員28人が取り組んだ。
積雪の萱野高原で登山者3人が急斜面を滑り落ち行方不明との想定。捜索隊が現地に出動して地上捜索し、救助隊員は箕輪中学校校庭で航空隊のヘリコプターに搭乗して上空から捜索。発見した要救助者を救出してヘリコプターに乗せ、中学校校庭で要救助者を引き継ぐ内容で、冬山でいかに要救助者を助けるか、航空隊といかに連携をとるかを考えて訓練に臨んだ。隊長は「たまたま雪が少なく、初の雪中訓練が予定通り安全にでき、隊員がヘリコプターに乗って連携をとる訓練もできた」と話した。
雪の斜面で要救助者をバスケット型担架に乗せて斜面から引き上げる救出方法の訓練や、遭難現場偵察のため消防署長、助役、防災課長が上空からの偵察訓練もした。
福島朝雄署長は、「実際は今日のような状況ばかりではない。今後も訓練を計画するなどして町の安全安心のために頑張ってもらいたい」と講評した。 -
おふくろの味教えて、子育て学級調理実習
宮田村公民館子育て学級は6日、ベテラン主婦を講師に・スおふくろの味・スを学ぼうと、調理実習を行なった。乳幼児を子育て中の若い母親25人が参加。偏りがちな栄養バランスも考えながら、食の大切さを見つめ直した。
町1区の池上靖子さんの指導で、巻き寿司、まめサラダ、ミルクけんちん汁の3品に挑戦。
普段の家庭の食事にはあまり使わない食材もあり、若いママたちは新鮮な気分で調理に取り組んだ。
主婦大先輩の池上さんに聞きながら、料理の知恵やコツも習得。異世代間の交流も深めていた。 -
ニシザワが本を寄贈
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は、上伊那の38小学校の図書館に絵本などの本を寄贈している。創業80周年を迎えた3年前から続く事業。初日の6日は、箕輪町の箕輪中部小学校(小野正行校長、694人)へ本を届けた=写真。
ニシザワは、1924(大正)年、伊那市通り町に「西澤書店」として創業。これまでの感謝を伝えるため、創業原点である図書の寄贈を始めた。今年は、38校に希望の図書をリストアップしてもらい、82万円分(600冊以上)の図書を購入した。
箕輪中部小を訪れた荒木社長は「地域の未来を支える担い手である子どもたちの健全な育成に役立てば」と本を同校図書委員3人に手渡した。図書委員長の田中まみちゃん(12)は「卒業するまでの期間に寄贈していただいた本を全部読みたい」と話した。
今後、ニシザワのスパーなど各店舗の店長が各小学校へ本を寄贈する予定となっている。 -
安協女性部交流研修会
伊南、伊那、高遠の各交通安全協会女性部員らが一堂に集まっての交流研修会が3日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。役員ら約50人が出席し、各地区での活動事例や体験発表などを行ったほか、駒ケ根警察署の渋谷保人交通課長の講話を聴いた。
活動事例発表で伊南地区からは駒ケ根市の赤穂小学校2年1組(伊東美春教諭)の児童29人が登場し、交通安全創作劇「泣いた赤鬼」と交通安全の替え歌に乗せた花笠音頭を披露=写真。交通ルールの大切さを懸命に訴え、参加者から大きな拍手を受けた。 -
高遠町引持地区で数珠回し
新年事始めの伝統行事「数珠回し」が4日、伊那市高遠町の引持地区であった。地区住民など約30人が集まり、長さ20メートルほどある大きな数珠を回しながら今年の五石豊穣や家内安全などを願った=写真。
大きな数珠を広げて輪になり、参加者全員で念仏を唱えながらその数珠を回す伝統行事。右に3回、左に3回数珠を回すほか、1カ所だけ大きな玉がついており、それが自分のところへ来た時に礼拝する。
引持地区では例年、農事の事始めとされている2月8日に実施してきたが、より多くの人に参加してもらおう竏窒ニ今年は8日に一番近い日曜日に実施。小学生の参加もあった。
伊藤裕偉組合長は「伝統を引き継いでいくためにも出れる人に出てもらうようにしていきたい」と話していた。 -
権兵衛トンネル開通後1年~文化交流~
伊那市のみはらしファームであった権兵衛トンネル開通1周年記念イベント。「木曽のなァ、中乗さん…」と伊那に木曽節が響いた。
権兵衛トンネル開通をきっかけに、合唱、民謡、食文化、スポーツなどさまざまな分野で地域住民同士の交流が目立つようになった。「せっかく始まった交流。これからも続けたい」と交流を通した地域発展への期待も込める。
伊那で木曽節を披露する機会が多くなった木曽踊保存会の田沢博会長=木曽町=は「トンネルが開き、みはらしファームや伊那中央病院などに来る会員がいる。生活道路になりつつある」と話す。
新年度事業で、木曽町の旧市町村単位にある民謡を集めて交歓会を開く計画で「伊那節の皆さんにも声をかけたい」と考えている。
「木曽町の福島関所まつりなどで伊那節も披露されている。双方のイベントなど機会をとらえて交流し、衰退していくまちの発展につなげたい」と楽しみにしながら伊那へ来る。
伊那、木曽の両地域で、それぞれ開かれる音楽祭には、相互に合唱グループや小学生らが出演。無理せず、継続できるような形が定着しつつある。
伊那のスプリングコンサートや「い縲怩ネ音楽祭」に参加した木曽の小学校関係者は「伊那の子どもたちのレベルは高く、参考になる」と話した。コンサートを企画するNPO法人クラシックワールド事務局長北沢理光さんは「お互いに刺激を受ける」という。
昨年6月の権兵衛トンネル開通記念の「手づくりの第九演奏会」には、伊那、木曽の両地域から一般公募した団員約300人がステージに立った。
開通前は別々に練習していたが、開通後は一堂に集まり、完成度を高めた。
団員は合唱に限らず、ソースかつどんやそばを食べに出かけたり、木曽から伊那に来て忘年会をしたりと地域の情報を交換する場にもなったようだ。
また、昨年2月、高遠町で伊那谷・木曽谷そば打ち交流会があり、両地域のそばグループから約30人が集まった。
地元産そば粉を使い、辛味大根を添えた高遠そば、具を煮たなべでひと口ほどのそばをゆでる投汁(とうじ)そば、つゆにすんき漬けを入れたすんきそばを用意。高遠そばを試食した木曽の参加者は「後から辛味がきて、おいしい」、木曽のそばに、地元住民は「すんきそばはすっぱいと思ったけど、さっぱりしている」と互いのそばを食べ比べた。
その後、高遠町の山室そばの会メンバーらが木曽ふるさと体験館=木曽町=に出向き、投汁そばを味わった。
同会は「トンネル開通で、交流のきっかけができた。これからも続けたい」と食文化での地域の活性化をねらう。
◇ ◇
木曽に本部を置く「kanaバレエスタジオ」の国崎智絵さん=木曽町=は昨年7月から、伊那市生涯学習センターで教室を開いている。
「トンネルが開いて近くなった。一人でも多くの人に、バレエの基礎を学んでいただきたい」と始め、地元の小学生や一般の約10人に指導。
月4回のペースで、木曽から約45分かけて通う。「大雪の日は、電車を使って塩尻経由で来た。やっぱりトンネルを利用すると便利」と木曽竏宙ノ那間の近さを実感した。
4月、木曽で開くスタジオ発表会には、伊那の生徒も出演するそうで、木曽と伊那の生徒同士が交流する場を持つ。
◇ ◇
さまざまな催し物を企画する県伊那文化会館にも、木曽からの来館者が増えた。
トンネル開通を機に、木曽の学校や木曽文化公園などにポスターやチラシを持ち込み、イベントをPR。開通前、ほとんどいなかった木曽からの観客は、開通後、千人規模のイベント(昨年秋縲・月)で30人ほどが入り、宣伝効果は表れている。プラネタリウムにも、小学生がクラス単位で年間に何度か訪れた。
「トンネル出口から近いこともあり、音楽や演劇に興味がある人は来館する」と利便性を挙げる。
一方、伊那市生涯学習センターは、木曽からの観客がいるものの「思った以上に、集客に結びついていない」。
今後、木曽へのPR方法を検討し、人を呼び込み、地域に潤いをもたらすことができればと考えている。 -
高校生ファッションショー開催
南信地区の高校生や服飾専門学校生によるファッションショー「colorful snow(カラフル・スノー)」が4日、伊那市の生涯学習センターであった。高校生など多くの観客が駆けつけ、若い感性でデザインされたファッションの数々を楽しんだ=写真。
3年目となるファッションショーには今年、赤穂高校、上伊那農業高校、諏訪実業高校の高校生や、専門学校生の9人がデザイナーとして参加。作品発表に臨んだ。
モデルはそれぞれの友人、知人などで、ヘアメイクまですべてを自分たちで手掛けている。
テーマである「colorful snow(カラフル・スノー)」をイメージした個性豊かな作品をまとったモデルが続々と登場。仕切りにシャッターを切る観客の姿も見られた。
また、2着が変化していく「展開Show」は、新感覚で観客の目を楽しませていた。 -
みはらしファームで権兵衛トンネル開通1周年記念イベント開催
権兵衛トンネル開通1年となった4日、伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」は「開通1周年記念イベント」を開いた。地元客のほか、木曽方面から訪れた観光客などでにぎわい、踊りや地元の名物料理などを楽しんだ。
イベントは、権兵衛トンネル開通イベントの時のオープニングセレモニーでも演奏した伊那市西春近の「小出太鼓」の太鼓演奏と木曽節保存会の「木曽節」でスタート。
開通1周年を記念した宝投げやトンネル開通にちなんだゲームを開催したほか、地元野菜の販売やローメンやソースカツ丼など、伊那地域の名物料理屋台も並び、訪れた人を楽しませた。
また、トンネル伊那口では交通安全を祈念して木曽方面から来た普通自家用車限定500台を対象に茅の輪くぐりを実施。記念品を贈呈するとともに市内の観光施設への誘導も行った。 -
【記者室】祝 プロ棋士内定
駒ケ根市出身の大沢健朗さん(20)が日本棋院の認定する囲碁のプロ棋士内定を決めた。今年の入段者は全国でわずか6人という超難関。少しばかりの努力で成し得ることではない▼プロ棋士を目標と定めたのは小学生の時だが、周囲に勧められたのではなく自らの意志だったというから驚く。小学校卒業と同時に名古屋に移り住み、日本棋院の院生として囲碁一筋に精進を重ねた末に少年の日の一途な夢を見事実力で勝ち取ったのだから、並外れた強固な意志を持っていなければとても到達できなかったことだろう▼プロといっても収入が保証されているわけではない。対局で一つ一つ勝っていかねば前途が開けないのだ。厳しい世界だが、今後の健闘を心から祈りたい。(白鳥文男)
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駒ケ根市の大法寺で節分厄除け
節分の3日、駒ケ根市赤穂北割一区の大法寺(藤塚義誠住職)で厄除けの法要と豆まきが行われた。300人を超える檀徒や一般の人たちが本堂に集まり、住職らが「南無妙法蓮華経竏秩vと唱える中、手を合わせて家内安全や健康長寿、交通安全、学業成就などを祈願した。
法要後、豆まきが行われた。中央に進み出た年男、年女らが「福は内」と威勢よく掛け声をかけながら豆やみかんなどを投げた=写真。集まった人たちはご利益にあずかろうと、夢中になって手を伸ばしたり身を乗り出したりして投げられる豆を拾っていた。 -
節分厄よけ盛大に、
中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)の節分会護摩祈とうが3日、同寺の本堂で盛大に行われた。上下伊那を中心に県内外から約300人の信徒が参拝、本堂に祭られた不動明王像に厄よけや無病息災、家内安全、諸願成就などを祈願した。
伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「星供祈願文」を奏上、願主の名前を読み上げ、御加持(おかじ)を行い、集まった信徒や家族ひとり一人の身体健全、厄難消滅を祈願した。
祈とうに先立ち、伊佐住職は経文の1節「遠仁者陳道富久有智(仁に遠い者は道に疎く、智を有する者は久しく富む)」と書かれた掛け軸を披露し「この文が鬼は外、福は内のもとになっている」と節分の意義に触れた。
この後、信者らはお札やお守り、福豆、節分まんじゅうなどを受けた。
また、節分会に合わせ、隣接の宅幼老所かつらの利用者が新聞紙を何重にも張り、職員が顔を描いた、個性豊かな手作りだるまの開眼供養もした。