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南箕輪村消防団 消防長官「表彰旗」を受賞
消防庁長官表彰の団体表彰「表彰旗」を受賞したとして、南箕輪消防団(228人)の宮島忠夫団長、堀正弘本部長は6日、同村役場を訪れ、唐木一直村長に報告した。受賞は、団体表彰の中で最も名誉のある表彰で、全国47団体、県内2団体が受賞したという。
県下のポンプ操法大会で優勝するなど、これまでの実績が認められての受賞。表彰式は、2日に東京都であったという。同消防団として、消防庁長官表彰は1988年に「竿頭綬」を受けている。
宮島団長が「先輩方努力が評価された。これを機に今後も一生懸命取り組んでいきたい」あいさつ。唐木村長は「団員の確保も大変だが、地域住民の理解を得ながら努力を」と話した。
同消防団は、94年度に上伊那地域で初めて女性団員を加入した団として有名で、来年度の女性団員は、6人から9人に増加する予定。団員の平均年齢も同地域内でも若い、29・6歳だという。
受賞した「表彰旗」とともに村役場へ報告に訪れた宮島団長ら -
かんてんぱぱで第2回信州の古布作家十五人衆竏駐鱒「華競市展
古布を新たな魅力を持った作品に作り上げる南信地区の古布作家15人による「第2回当世華競市(とうせいはなくらべいち)」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。人形や洋服、裂き織りなど、さまざまな作品約6千点が訪れた人を楽しませている=写真。
古布に魅せられた作家らがそれぞれの形で古布作品を発表する作品展で2年目。古布・骨董市も同時開催している。
2年目となる作品展。古布・骨董市も同時開催している。今回は20代縲・0代の作家が作品を出展。各作家の個性で古布がさまざまな作品に変化しており、人形一つ見ても日本人形から動物キャラクターの人形まで、多彩な作品がところ狭しと並んでいる。
手作り人形ひなを手掛ける駒ヶ根市の下平美智子さんは「母親が着ていた着物を『タンスで眠っているだけではもったいないのでひな人形にしてほしい』という人もいる。古い着物をどうやって生き返らせようかと考えるのが楽しい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。11日まで。
また、5日縲・0日には古布手芸教室も開催する。受講料一人500円、教材費は千円、2千円、3千円の中から選べる。 -
歩行者の安全を考える住民の会が発足
小中学校の通学路で交通量が激しい宮田村内を通る県道・宮田沢渡線の歩道設置を含めた安全対策を推進しようと5日、沿線住民らが「歩行者の安全を考える住民の会」を設立した。県伊那建設事務所は新年度にも調査したい考えを明らかにし、同会と協議しながら総合的な安全確保に取り組む姿勢を示した。現地見学も行い、車のすぐ脇を下校する児童生徒の様子を見て危険性などを再確認した。
対象区間は「河原町西」から「駒が原」交差点までの815メートル。国道153号の渋滞を避ける通行車両で朝夕の交通量が激しく、登下校する子どもたちの安全確保は地域にとって長年の懸案だった。
県が事業化に向けて前向きな姿勢を示したこともあり、地域の力を結集して対策に乗り出そうと同会を設立。
沿線の町3区、大田切区、小中学校PTA、育成会、安協など11団体で構成し、会長に縣忍町3区長、副会長に初崎常利大田切区長、加藤秀明次年度小学校PTA会長をそれぞれ選任した。
対象区間は住宅密集している部分も多く、全線への歩道設置は難しい状況。
伊那建設事務所は同会との協議で安全確保の計画を立案していく考えを持っており、歩道の迂回や交通規制なども含めて検討していくことになる。 -
親子わんぱくランド2007
南箕輪村教育委員会など主催の親子わんぱくランド2007が3日、村民センターであった。開会前から親子連れらが列を作るほどの盛況ぶりで、子ども達はスライム作りや綿あめ作りなどを次々と楽しんでいた。
オリジナルキーホルダーを作ろうと動物やアニメのキャラクターなどを熱心に描いたり、毛糸を使ったポンポンマスコットで金魚を作ったり、リサイクル本市で好きな本を探したりと、子どもたちはイベントを満喫。小学生ショータイムでは、児童が手品を披露したり、バルーンで剣や冠などを手早く作ってプレゼントするなど楽しませた。
第8回村図書館読書感想文表彰式、人形劇団ポポロによる生音楽の人形劇「3びきのやぎのガラガラドン」もあった。 -
「やますそ」50号達成祝う
伊那市の高遠町婦人会(黒河内文江会長、120人)が年一回発行している文集「やますそ」の50号発刊を記念した式典が4日、高遠町総合福祉センターであった。会員、来賓ら約80人が出席。会場には、これまでの歩みを記した年表や文集などを展示するなどして節目を皆で祝った。
同会は、1945(昭和20)年10月、高遠町(旧)の女性約890人が集まり県内初となる婦人会を発足。日ごろ感じたことを書こう竏窒ニ57年、随筆、短歌、俳句、詩などの会員の寄稿を収めた同文集を創刊し、毎年3月に発行し続け創刊50周年の節目を迎えた。
文集は、日々あったことを素直につづった会員の寄稿と、その年の事業報告が主な内容で、正副会長ら4人が編集してきた。この日に発行した50号は、歴代の会長約20人の思い出や、市長、元町長、地元小中学校長らの祝福の言葉なども掲載している。
黒河内会長は「一生懸命つくってきた先輩たちの熱意があったからこそ、50号の発行まで続けられたと思う。これからも10年、20年といつまでも続くことを願う」とあいさつした。
50年の歩みを記した展示物を眺める会員ら -
花いっぱい運動で菜の花の種まき
南箕輪村の花いっぱい運動で1日、南箕輪村南部小学校の5年生(2クラス42人)が、大芝高原東側の広域農道沿いの花壇に菜の花の種をまいた。
花いっぱい推進協議会が管理する農道沿いの花壇と愛の鐘の花壇は例年パンジーを植えていたが、今年は春に咲き、統一した色で楽しめる菜の花を育てることにした。
5年生は、協議会の呼び掛けに応じて初参加。一人ずつ種を容器に入れてもらい、両腕を横に広げた幅を1人の担当範囲として種をまき、上から足で軽く押さえた。菜の花は5月中旬ころに咲く見込みといい、児童は開花を楽しみに作業に取り組んでいた。 -
JR宮田駅前に・ス名水・ス湧出
宮田村のJR宮田駅前の広場「輪苑」に、アルプスの大地がはぐくんだ天然水が湧出(ゆうしゅつ)した。広場を整備する住民の熱意に近くの企業が共鳴、支援し、全面的な地域の力によって掘り当てた。地下47メートルに眠っていた手付かずの水は豊富で、検査でも“名水”のお墨付き。3日には住民ら関係者約30人の出席で供用開始を祝ったが「飲んで親しんでもらい、駅前の活性に役立てたい」と期待を寄せている。
駅周辺の住民でつくる「一輪の会」が、寂しかった駅前を千株以上の花で四季を彩る広場に再生させたのが昨年5月。
近くに工場がある日本発条は、その住民の姿に賛同し、善意を寄せ、同会は飲み水や花を管理するために必要な井戸をボーリングして掘った。
たどりついた水はおいしいとされる中性値が強く、広場内に常時コンコンとわき出て誰でも自由に飲用可能。
「輪条の泉」と命名したが、同会の小沢常明代表は「活動の輪が広がり、地域の力になってきた。駅前は多くの利用者があり、気軽に広場に立ち寄ってもらい、のども潤してもらえれば」と話す。 -
ベル伊那で現代陶芸掘出し市 6日まで
現代日本陶芸界に大きな足跡を残した物故作家から現存の人気作家の作品が集まる展示即売会「現代陶芸掘出市」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
青磁で有名な三浦小平二、色絵磁器の藤本能道、鉄釉陶器の原清ら人間国宝作家約20人の作品を含む約90点を出品。加藤卓男の「三彩貼花文手付花瓶」、鈴木茂の「志野湯呑」などの名品が数多く並ぶ。
関係者は「日本の焼き物がひと通り見られる展示になっている。1万円から400万円の名品、珍品に巡り合える特別企画展」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
箕輪町赤十字奉仕団任命式
箕輪町赤十字奉仕団の任命式は1日夜、町文化センターであった。15分団の正副分団長が委嘱を受け、奉仕団員の責務や活動などを学んだ。
箕輪町分区の平沢豊満分区長が、幹部一人ひとりに委嘱書を手渡し、「奉仕の精神が第一。町民の生命、財産を守るため、災害時の奉仕の役割などをご理解いただき、使命感に燃えての活動をお願いしたい。日ごろの仕事を持ちながらの大変な仕事だが、1年間よろしくお願いしたい」と訓示した。
奉仕団の責務について、日本赤十字社長野県支部指導員の福島朝雄さんが講演。平等、公平で、宗教にとらわれない赤十字の活動などを紹介。災害時の指揮命令系統の整備、救急法普及のための講習会開催の検討を提案した。毛布のたたみ方、三角巾の扱い方など簡単な実技講習もした。
奉仕団の主な活動は社資募集、町地震防災訓練への参加、NHK海外助け合い募金、健康教室、救命救急法講習会、清掃奉仕活動など。
本部役員は次の皆さん。
▽委員長=向山初美▽副委員長=小川ゆかり(三日町)▽吉田冴子(長岡)▽委員=高山美穂子(大出)柴さつき(松島)伊藤礼子(中曽根)▽監事=向山千代子(中原)田中和子(福与) -
伊那舞台と辰野高校演劇部が4日に春公演
上伊那の社会人や大学生などでつくる劇団「伊那舞台」と辰野高校演劇部による春公演「銀河旋律」(成井豊作)が4日、辰野町民会館である。伊那舞台にとって高校生との共演は初の試み。滝沢絵実代表は「気軽に見てもらえる内容。夕飯前に家族で来て、話のねたにしてもらえれば」と来場を呼びかける。
上伊那農業高校の演劇部OBを中心に発足した同劇団は例年、秋に本公演を開催している。今回は上農時代の顧問がいる辰野高校演劇部とのコラボレートした春公演を催すこととなった。
演目の「銀河旋律」は、タイムトラベルが一般化した時代を舞台とした物語。主人公の柿本光介は、ある人物の仕業で過去を変えられ、恋人と出会わなかったことになってしまう。柿本は意を決してある行動に出る竏秩B高校の卒業公演を兼ね、出会いや別れなどを含むこの台本を選んだ。
入場無料。午後3時半開場、午後4時開演となっている。 -
【記者室】今も続く若妻会
南箕輪村田畑区の「白百合会」、通称若妻会は、会員の希望を基に手芸などを楽しんで趣味の幅を広げたり、子どものおやつ作りを習って日常に役立てるなど、定期的に交流を図りながら活動している▼若妻会という名称は初めて聞いた。昔は村内のほかの地区にもあったが、今も継続しているのは田畑区だけのようだ。始まりは現会員の祖母の年代からというから、かなりの歴史がある。会員数は全盛期と比べて少ないが、それでも20人が所属する▼時代の流れで若妻会のみならず婦人会や青年会も無くなってきている中で、「ここでやめるわけにはいかない」との声も。歴史ある会の存続を重荷にするのではなく、有意義に過ごせる会として楽しんでほしいと思う。(村上裕子)
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松くい虫対策募金に善意
南箕輪村大芝高原のアカマツを守るため、村森林セラピー協議会が大芝荘に設置した「松くい虫対策募金箱」にこのほど、村民3人が善意を寄せた。
宴会で大芝荘を利用した男性2人は、募金箱を見て趣旨に賛同し、家で貯めた小銭などをビニール袋に入れて後日、大芝荘の受付に届けた。温泉など大芝公園の施設を利用している女性も、小銭を袋に入れて寄付した。 -
南箕輪村田畑区の白百合会が簡単おやつ作り
南箕輪村田畑区の若妻でつくる「白百合会」は26日、村保育園栄養士の指導で家庭で手軽にできるおやつ作り講習会を田畑公民館で開いた。
白百合会は同区で長く続く会で、現在会員は20人。ビーズアクセサリーやリース作り、マレットゴルフなど希望を出し合って活動している。
今回は、保育園に通う子どもを持つ会員が多いことから、保育園のおやつの人気メニューや栄養価があり短時間で作れるおやつを、栄養士の片桐由枝さんに教わった。
メニューは、保育園で出しているお好み揚げ、豆腐団子のほか、フルーツボンボン、リンゴのフリッター、簡単グラタンの計5品。参加した10人が片桐さんのアドバイスを受けながら手際よく作った。
会員は「保育園の給食展示で見るだけでは出来そうで出来ない。作り方を覚えて家でぜひ作ってみたい」と話していた。 -
春の火災予防運動
火災予防ポスター・書道作品展示春の火災予防運動(1日縲・日)に合わせ箕輪消防署は1日、火災予防を呼びかける小学生のポスターと書道作品を町文化センターに展示した。7日まで。
伊那防火管理協会と伊那消防組合消防本部主催の小学生を対象にした防火ポスター、防火作文・書道コンクールに応募した町関係分の全作品を展示。ポスターは箕輪中部小学校6年生の5点、書道は箕輪西小学校5、6年生の37点。
書道は06年度全国統一標語「消さないで あなたの心の 注意の火」を書いた。ポスターは、注意を呼びかける言葉と一緒にタバコのポイ捨てや建物火災などの場面を描いている。
箕輪町内は昨年12月から無火災が続いている。箕輪消防署は、これから農作業が始まると野火、土手焼きの飛び火など火災の危険性が増えるため「火事を出さないよう十分気をつけて」と呼びかけると同時に、「電話でいいので、消防署に必ず焚き火届けをしてほしい」と話している。 -
南箕輪村
藤沢弥栄子さん近ごろ人気のある布草履。南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会で、作り方を教えた。
「いくらでも物があるときに、こんなものと思うかもしれないけど、昔からの手作りの魅力や楽しさ、物を再生できる喜び、温かみがある」
初めて布草履を作ったのは2年ほど前。もともと機織りをしていて、家には裂織りに使う布がたくさんあった。祖父母が炉辺でわらじを作っていたのを思い出し、「布で作ったらおもしろいかな」と考えたのが始まりだった。雑誌で作り方を見つけ、作っている人に教わるなどして覚え、その後、自分なりにアレンジして「自分流」の編み方を完成させた。
まずは土台作り。足の指にロープが4本になるようにかけ、ロープの間を布を上下交互に通して編んでいく。土台の途中に、細いロープを布で包んだ鼻緒を付け、残りの土台を編み上げる。前つぼを付け、鼻緒を固定して仕上がる。
「初めは本当に難しかった。格好を取るまでがね。でも、段々になれましたよ」。これまでに30足余を作り、欲しいという人にあげた。歩いて音がしない、洗濯機で洗えるなどの利点もあり、自分でも愛用している。
「日本に一つしかない布草履ができる。夜ちょっとやりたいと思っても、すぐにできる。自分の好みで、自己流でいいですよ。つま先や鼻緒付けが難しいと皆さん言うけれど、数をやっていけばいいんじゃないかね」
最初は依頼を断った布草履作りの講師だったが、参加者が喜んで帰っていく姿を見てうれしかったという。
「昔は本当に布なんてなくて、尊くてね。竹の皮やキビ殻で草履を作った。たまに間に布が入っているくらいでしたよ」
使い捨ての時代になった今でも、布が貴重だった時代を知っているからこそ、シーツや布団カバーなど古くなった布も大事に再利用する。
布草履作りのきかっけとなった裂織りも、共通することは手作りの楽しさと布の再利用だ。子育てを終えたころ、母親が機織りをしていたのを見ていて自分もやりたいと思い、始めた。もう30年近くになる。
母親に教わり、裂織りの教室に通ったり、仲間に聞くなどして覚えた。農閑期に気ままに機を織る。「傷になっても、それがまた手作りのよさ」。しま模様、市松模様など自由に色や柄を考えて織り上げた反物で、こたつ掛けや座布団を作っている。
「幾度したって上手にならない。でも、同じものは出来ないから物作りは楽しい」
次なる夢は色紙掛け作り。「自分の俳句の色紙を手織りの色紙掛けに飾りたい」という。(村上裕子) -
春みつけに園児がオリエンテーリング
宮田村東保育園は1日、春を探しに園庭オリエンテーリングを行なった。年長をリーダーに年中、年少の園児3人1組でチームをつくり、6つの関門に挑戦。体や頭を使って楽しいゲームに取り組み、うららかな春の到来を全身で感じ取った。
難問、奇問が書いてある「おみくじ」カードをひいて指示通りに動いたり、ジャングルジムの頂点に登り大声で好きな言葉を叫んだりと、趣向凝らした内容。
「春を3つ探して」と課題も出され、子どもたちは園庭を歩きながら、様々な変化を五感で読み取った。
「花が咲いたよ」「虫もいる」「春風は空気があったか」「空が冬よりも青いんだ」。
一生懸命に探し出したそれぞれの春。年代を越えて協力し、友情も温めていた。 -
伊那署が感謝状 業務に長年協力の4人へ
伊那署は27日、警察業務に長年協力のある、中畑クリニックの医師中畑英樹さん(50)=伊那市日影=、長衛荘管理人の小松喜代男さん(69)、志さ美さん(63)夫婦=箕輪町=、南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会隊員の中村徳彦さん(47)=同市長谷=の4人へ感謝状を送った。
中畑さんは、同署管内で発生した事件・事故などの検死などに長く携わる。表彰を受け「亡くなった人に早く引導を渡してあげたいと取り組んできた」と感想を述べた。
小松さん夫婦は、管理人として8年間従事し、南ア登山者の宿泊場所の提供、登山道の整備などに携わる。中村さんは、隊員として28年間務め、山岳遭難救助活動に取り組んできた。
小松さん夫婦は「山の天候を甘く見ないでほしいと、登山者へ伝えていきたい」。中村さんは「一歩間違えれば自分たちの命も危険になる状況もあるが、今後も気を引き締めて取り組んでいきたい」と話していた。
感謝状を受け取った皆さん。(左から)中畑さん、小松さん夫婦、中村さん -
救急法救急員養成講習会
南箕輪村消防団主催の救急法救急員養成講習会が25日、村民センターで始まった。受講者23人が赤十字救急法などを学んだ。
住民に救急法の知識や実技方法を身に付けてもらい、平穏でゆとりある生活を送ってほしい-と開いた。講師は日本赤十字社の救急法指導員。3日間の講習で、最終日の学科・実技検定合格者に救急員認定証(3年間有効)を交付する。
初回は赤十字救急法の講義、心肺そ生法の講義と実技があった。実技講習では人形を使って心肺そ生法、AED(自動体外式除細動器)の操作方法などを熱心に学んだ。
残り2回は、傷と止血、包帯・骨折・脱臼・捻挫など、急病・運搬・救護の講習がある。
救急員認定証の更新のため伊那市内から参加した女性は、「救急法は、いざという時のために覚えておいたほうがいい。傷の手当てなど日常にも役立つ」と話していた。 -
プロ棋士内定を市長に報告
1月に囲碁のプロ棋士内定を決めた駒ケ根市梨の木出身の大沢健朗さん(20)=名古屋市東区=は27日、少年時代に手ほどきを受けてきた現中川村教育長の北村俊郎さんらとともに駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に難関突破の喜びを報告した。大沢さんは「今年が最後の挑戦のつもりだった。開き直って挑んだのが結果的によかったかもしれない」と話した。中原市長は「ついにやったね」と笑顔で握手を交わし=写真、「市で2人目のプロ誕生は市民の誇りであり、名誉だ。実力だけが頼りの厳しい世界だがぜひ頑張って」と激励した。
大沢さんは小学4年生の時に囲碁を始めた。小学校卒業と同時に名古屋市に移り住み、日本棋院中部総本部の院生として囲碁一筋に精進を重ねてきた。日本棋院が認定する07年度入段者(4月1日付)は全国でわずか6人。 -
えごまプロジェクト調理研究会
南箕輪村と伊那市の遊休農地でエゴマを栽培している「えごまプロジェクト」(30人、唐沢俊男代表)は25日、エゴマの特性を生かした調理研究会を伊那市生涯学習センターで開いた。会員が、今年収穫したエゴマを使いエゴマ和え、ふりかけなどを作り味わった。
長野県農業開発公社上伊那支所が中心となりプロジェクトは3年目。遊休農地利用による農村景観の形成と、エゴマの機能性を生かした自らの健康を考え、化学肥料や農薬を使わずに栽培。今年は20アールの畑で42キログラム収穫した。
会員へのエゴマの種子とエゴマ油の配当に合わせた調理研究会で、学校給食甲子園優勝料理長谷地区の「えごまマヨネーズ和えサラダ」のほか、ふりかけ、とん汁、クッキーなどに挑戦し、エゴマを炒ったり、すり鉢でするなどして調理した。
信大農学部の春日重光助教授は、収量確保のため種が落ちにくい育種を目標に上げ、エゴマの機能性や栽培などについて話した。
来年度も約20アールの畑で栽培し、エゴマの新たな利用法の研究なども計画する。参加希望者は農業開発公社上伊那支所の唐沢さん(TEL76・6814)へ。 -
まちづくりに小学生の声反映 市議会特別委が懇談
伊那市議会まちづくり対策特別委員会(馬場秀則委員長)は28日、子どもたちの意見も反映した委員会活動を目指すための初の試みとして、同小学校で「小学生とまちづくり懇談会」を開いた。総合活動で同市中心商店街の活性化などに取り組む2クラスを委員8人が訪問した。
5年剛組(大沼聡教諭、31人)は、学校近くの通り町商店街で、花のプランターや手作りベンチの設置などのさまざまな取り組みを3年生の時から実施。この日は、児童が考える活性化に向けた提案を住民の声も交えて、理由を述べながら委員に伝えた。
提案は、商店街を中心に市内全体を対象としたもので、JR伊那市・伊那北駅周辺に観光PRを目的とした案内板の設置、自然環境を守るためのイベント「川の一斉ごみ拾い大会」の開催など13項目。商店街については、商店街でしか買えないイーナちゃんグッズの限定品販売、各商店を紹介するパンフレット制作竏窒ネどを要望した。
馬場委員長は「すぐに取りかかれるものと、そうでないものとあるが、皆さんの考えるまちづくりへの提案を市長へ届けたい」と約束。委員からは「大人の私たちでも気がつかな具体的な意見が聞けた」など高い評価を受けていた。
6年学組は、3年間取り組んできた山寺区の高尾公園の整備活動を報告。公園に設置したベンチや薬草を育てた場所などの維持管理を、自分たちが卒業後は後輩や市の協力で続けたいと呼び掛けた。
5年剛組との懇談で児童たちは13項目の提案を伝えた -
白花タンポポ伸びやかに
中川村渡場の畑や民家の庭先では、早くも白花タンポポが咲き、話題になっている。
キク科の白花タンポポは下伊那や木曽南部では自生しているが、上伊那で珍しい。
早春のタンポポは地に張りつくように咲くが、この花は草丈15センチ余と、伸びやかに葉を広げ、花首も長い。
家人の話では、特に植えた覚えもないが、何10年も前から、絶えず、さりとて、繁殖もせず、花を咲かせているという。 -
キッズ王国
手作りの遊びや紙芝居などが楽しめる第15回キッズ王国が25日、伊那公民館であった。会場は親子連れでにぎわい、子どもたちが影絵遊びや工作、魚釣りなどに夢中になっていた。
キッズ王国実行委員会と伊那市公民館連絡協議会の主催。各公民館やサークルによる紙のプール、小麦粉粘土、缶ぽっくり、牛乳パックのびっくり箱、おはなしのひろば、中学生の吹奏楽演奏や演劇発表などたくさんのコーナーがあった。
子どもたちは、釣り糸をたらして紙の魚を釣り上げたり、缶ぽっくりでよたよたしながら散歩したり、紙のプールに入って頭から紙をかぶったり投げ合ったりと、次々にコーナーを回って遊びに熱中していた。 -
【記者室】支え合いマップづくりのすすめ
災害発生時などに独り暮し高齢者や障害者などの社会的弱者を支援する「支え合いマップ」づくりが駒ケ根市で進んでいる。お年寄りらの日常の人間関係や行動範囲などを自治会や隣り組単位でこと細かに地図に書き込んでみると…▼住民同士のつながりがくっきりと浮かび上がり、万一の災害などの際には行政の救助に先駆けて互いに連絡し、助け合うことができるというもの。阪神大震災の発生直後、地域住民の助け合いで多くの命が救われたことが手本となっている▼これが実際に生きる事態とならないことを祈るばかりだが、特に心配されるのが数十年以内に必ず起こるといわれる東海地震。高齢化がますます進む今だからこそ、さらに広がってほしい取り組みだ。(白鳥文男)
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通学路の改善要望に回答
宮田村宮田小学校PTAが要望していた通学路の危険か所の改善についてこのほど、村教育委員会が回答。大雪時には通学路の除雪を関係者の協力で優先したい考えを示したほか、長年の懸案になっている県道宮田沢渡線の歩道設置については、地元関係者により設置推進に向けた具体的な取り組みが3月から始まると報告した。
小野章PTA会長、小田切等PTA校外指導委員長らが村教委を訪問し、新井洋一教育長から回答を受けた。
要望には9項目の安全対策を盛り込んでいたが、新井教育長は横断歩道の設置などは継続的に関係機関に要請していくとして、カーブミラーなどの改善策も役場などと検討し善処する考えを示した。
河川への転落防止用のふた設置については、管理施設面などから困難と見解を示した。
交通量が激しく以前から改善要望が強い県道宮田沢渡線については、3月始めに関係者らでつくる推進連絡協議会が発足すると説明。
「懸案の事項が少しは動き始める。諸問題はあるが明るい兆しが見えてきた。少し時間はかかっても万全でいきたい」と期待感をにじませた。 -
宮田養魚場閉鎖へ 天竜川漁協・理事会で方針
天竜川漁協組合(後藤治也組合長)はこのほど、宮田村新田の宮田養魚場を5月をめどに閉鎖し、ニジマスなどの養殖事業を撤退する方針を理事会で固めた。閉鎖は、売り上げの伸び悩みや施設の老朽化などが主な理由。3月5日にある総代会で最終決定する。
近くの山からわき出る清水を利用して養殖事業を始めよう竏窒ニ、1961(昭和36)年に完成した宮田養魚場。採卵したニジマスの卵は、国内外に出荷してきた。最盛期の年間6千万竏・500万粒の出荷数が近年では、3千万粒に半減。施設の閉鎖は、ここ数年の検討課題に上げられていた。
「事業を継続していても売り上げにつながらない」と後藤組合長。稚魚池に使っていた清水が20年ほど前から少なくなり、深井戸を掘って水をくみ上げてきたが、清水と比べ水温が低くいため、親魚の成長や採卵に影響が出ていたなどが原因だという。
また、建設から45年が経過した施設は、老朽化が進み、補修工事をするにも費用がかかる竏窒ネどの理由もあり、理事会は、閉鎖の方針を決めた。
漁協では、養魚場でしてきたイワナの養殖事業も止める考え。ニジマスとイワナの成魚を毎春、上伊那の河川やダム湖へ放流してきたイベントは、購入した成魚を流す方向で検討している。「成魚の購入費よりも養殖費のほうが高い」ため、これまでより経費も削減できるという。
養魚場は、採卵シーズンが終了する5月をめどに閉鎖する予定。 -
土星観測教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館と市立博物館は22日夜「親子・子どもふれあい事業」として土星の観測教室をおもしろかっぱ館で開いた。親子ら約50人が集まり、代わる代わる天体望遠鏡をのぞいて「あ、輪が見える」と感動の声を上げた=写真。倍率40倍の望遠鏡で見ても土星は米粒ほどの大きさ。それでも参加者は「初めて輪を生で見た」と興奮を押さえ切れない様子だった。
教室の開始時刻にはあいにくの曇り空。参加者は「残念だが仕方ない」とあきらめて、同市東伊那小学校教諭の日岐敏明さんに土星や星座にまつわる話を聞くうち、願いが通じたのか夜空に晴れ間が広がって待望の土星も現れた。 -
第5回天竜川座談会
NPO法人「天竜川ゆめ会議」(福澤浩代表理事)は25日、5年前にまとめた「天竜川みらい計画」のその後の状況などについて考える第5回座談会を飯島町の町文化館で開いた。約60人が参加し、ゆめ会議の活動報告や小グループに分かれての意見交換、全体会議などを通じて、世代を超えた意識の向上と積極的な取り組みの必要性などを確認し合った。
参加者らは話題提供としてゆめ会議や国土交通省天竜川上流河川事務所、県伊那建設事務所の活動報告を聞いた後5つの小グループに分かれて▽流域住民の意識▽景観▽文化の継承と創造▽川の怖さ竏窒ネどのテーマでそれぞれ意見を交わした=写真。「自分が子どものころはよく川で遊んだが、今の子どもたちは遊ばない。もっと川遊びの意義を発信していくべき」、「災害対策も大切だが、昔のように自然で豊かな川の流れを何とか取り戻せないものか」など、活発に意見を出し合っていた。
座談会は03年から毎年開き、02年にまとめた「天竜川みらい計画」などについて意見交換している。 -
精神障がい者地域支援研修会
南箕輪村住民福祉課は24日、精神障がい者地域支援研修会を村民センターで開いた。「精神障がい者を地域で支えるには」をテーマに、約50人が事例発表などを聞いて学び合った。
地域住民に、精神障がいを持つ人の社会参加や地域での支援について理解してもらい、心の健康について考える機会にしてほしい-と計画した。
心の病を持つ当事者でつくる宮田村心を支える仲間作りの会「さくら」が、病気についての学習会、畑仕事、スポーツ交流、公用車の洗車ボランティアなどの活動を紹介。「精神障がいは見た目では分かりにくい。障がいを持ち、付き合いながら生きていくことは大変。社会の中、人の中で生きていくためのコミュニケーション能力を身につけ、地域に密着した取り組みをしたい」と話した。
活動拠点の住民参加型福祉施設「なごみ家」について会員は、「病気のことも心もオープンにできる場所」「気分がほぐれて落ち着ける場」と話し、「ぜひ皆さんで来てほしい」と呼びかけた。 -
三峰川内の樹木を伐採
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は25日、伊那市下新田で三峰川内の樹木を伐採した。メンバーや市内外の地域住民に加え、三峰川について勉強する高遠小学校4年西組の児童ら約70人が参加した。
河川内の樹木伐採は昨年に続いて2回目で、治水対策や親しみやすい河川環境づくりが目的。
三峰川右岸の竜東橋から500メートル下流の河川内にはニセアカシアやケヤキ、桜などが自生。河川内に民有地があることから、事前に地域住民の立ち会いで保存木を聞き、それ以外の木を切り倒した。大きなもので高さ20メートル、根元の太さ50センチ。
参加者は上伊那森林組合職員らの指導を受け、チェーンソーやのこぎりを使い、黙々と作業をこなした。
児童たちはカヌーを作ろうとパドルの材料確保などのために協力。「切るときに力がいる」とひと休みしながら、切り倒した木の枝をのこぎりで長さ1メートルに切りそろえた。
昨年7月の豪雨災害時、河川内の木が流れ、竜東橋や春近大橋の橋げたに引っかかったが、昨年冬に伐採した竜東橋下流では川本来の姿に戻り、効果はあったという。伐採しても整備は必要で、今後も活動を継続していく。