-
信大中原寮生が日本横断駅伝に挑戦
信州大学農学部の学生寮「中原寮」は、11月に開く第46回中原寮祭のプレイベントとして日本横断駅伝に挑戦する。13日から18日にかけ、新潟県上越市窶柏テ岡県湖西市間の延長約415キロを寮生ら約30人が走る。
日本横断は夏休みを利用し、寮生の団結を強めると同時に、多くの人に中原寮を知ってもらおうと84(昭和59)年に始まった。3年に1度のイベントで、8回目を数える。コースは国道が中心で、長野市や上田市などにある信大キャンバスをすべて回る。
自転車の誘導で、寮生やOBらが1人ずつ「中原寮」と記された寮旗を持ち、体力に応じて1区間1窶・キロを走る。
白い法被がたすき代わりで、次走者へ引き継ぐ際にメッセージを書き込み、ゴールへとつなぐ。
練習に取り組む寮生もいるようで、寮祭実行委員長の三野守さん(21)は「寮生が一致団結できたらと思う」と当日を心待ちにしている。
寮祭は11月9窶・4日、「中原全開 寮生全壊」をテーマに、中原寮などで開く。女装コンテストなど寮内6ブロックの演芸会、みこしの練り歩き、豚の丸焼き、大萱保育園との交流などを計画している。
学生寮には男性約50人が生活している。 -
税作文を審査
伊那地区納税貯蓄組合連合会(坂井武司会長)は9日、伊那公民館で税についての作文を審査した。県審査の推薦に、伊那市の西箕輪中学校3年生鈴木沙也子さんを決めた。
作文は中学生が対象で、上伊那10校から198点の応募があった。授業などで租税教育を受けた生徒もおり「海外派遣研修は税金で行くことができた」「税は日常生活になくてはならないもの」「租税教室に参加して税に関心を持つようになった」など体験を交えた作文が集まった。
審査員は連合会役員、伊那税務署職員ら約10人。それぞれ作品を読み、文章の構成や、体験が盛り込まれ、説得力があるかなどの点を審査した。
表彰式は各市町村で開く。 -
風景 濃淡で美しく表現
伊那市の西春近公民館で活動する瑞雲水墨画教室の受講生8人による作品展が30日まで、高遠町の高遠さくらホテルで開かれている。
雪景色を表現した「雪の富士」「秘境」「冬韻」をはじめ、「戸隠の里」「仙丈を望む」「つばき」など、墨の濃淡で紙の白さを生かし、黒白のコントラストの美しさを伝える。なかには、赤や青、黄色などの彩りを添えた作品もあり、全18点を並べる。
93年に発足した同教室は、瑞雲国際水墨画主宰の下平瑞雲さんに師事。「下平先生の雪景色の作品で、水墨画に魅せられた」(宮沢清美代表)受講生が多く、現在10人で月2回の勉強会や、スケッチ旅行、絵画鑑賞会などの活動を通して、和気あいあいと楽しみながら腕をみがいている。県水墨画展では毎年会員のなかから入選者がでている。
宮沢代表は「墨の使い方などを知ってもらうとともに、水墨画の魅力を感じてもらえたら」と話している。 -
南箕輪村に有賀殿夫さんが絵画寄贈
南箕輪村南殿の有賀殿夫さん(71)は、村に150号の日本画「緑陰」を寄贈した。多くの村民に見てもらおうと、村は村民センターロビーの壁に飾っている。
有賀さんは日本美術院院友。12年ほど前、中央で入選した作品「デンデラの夜」(エジプト、クレオパトラ宮殿)を村に寄贈。村民センターに飾り、利用者の目を楽しませてきた。
今回、より親しみやすい自然の田園風景を-と、「緑陰」を贈った。2、3年前に描いた作品で、地元南殿の水田に木が映っている様をスケッチし、田植えを終えたばかりの黄緑の美しさを表現したという。「しみじみとした気持ちで見てもらえたら」と話している。 -
自主防災防災組織の強化を図ろうと、宮田村で初の防災懇談会
自主防災組織の強化充実を図ろうと、宮田村は7日に初めての「防災懇談会」を役場で開いた。各地区に設けられた自主防災組織の役員約70人が参加。先進的に取り組む町3区と大田切区が事例発表し、県危機管理室伊那駐在の高野義男さんは「日常からの備えが最も重要」と地域や家庭で取り組むべきことを伝えた。
村内では各区単位に自主防災組織があるが、災害意識の低下などにより形骸化。しかし、昨年度から組織を見直し、再編、強化する動きが始まっている。
ただ、地区によって温度差があるため「より統一した形で、認識を深めてもらおう」と懇談会を企画した。
防災倉庫やリヤカー式の担架をいち早く導入し、組織強化も進める町3区の伊藤賢治区長は、消防団OBを組織の中核にしたと説明。
避難場所の徹底や救命救急の講習会などを継続的に開いているとして「見直しをさらに進め機能する組織にしたい」と話した。
川に近く土砂崩落の危険性が高い大田切区の田中正登区長は、組織の中にクレーン取り扱い者らに参加を求めて「重機班」を設けたと説明。
大雨で排水が埋まった時にも出動したと報告し、「今後は会合を重ね、各班の活動を徹底したい」と話した。
高野さんは、・ス日常の備え・スを強調。地区の様々な行事に防災を取り入れてみるなど、地域のコミュニケーションを図りながら継続的に取り組むことが重要と話した。 -
伊那まつり写真コンテスト
第33回伊那まつり写真コンテストの審査会が8日、市役所であった。推薦に蜷川靖子さん=伊那市=の「ゆかたでオーレー」が決まった。
コンテストには、市内をはじめ、箕輪町、飯島町、辰野町など19人から79点の応募があった。今回はオープニングパレードの「竜の舞」、みこしを題材にした作品が目立った。
審査には、実行委員会総務広報委員ら約10人が当たり、伊那まつりの雰囲気が出ているなどを基準に、入賞作品を選んだ。
推薦作品は「遊ingビレッジ」で「マツケンサンバ」を踊る浴衣姿の子どもたちの生き生きとした表情をとらえたもの。
来年のパンフレットなどに使用する。
表彰式は10月5日、市役所で開く。
また、15日から30日まで、市役所1階市民ホールに入賞作品を展示する。
推薦を除く入選作品は次の通り(敬称略)。
▽特選(1点)=田中美咲「祭りあんどんの向こうに」伊那市▽準特選(3点)=久保田昌宏「祭の精華」伊那市、小出文雄「彩華」同、加藤平治「竜の舞」南箕輪村▽入選(20点)=大西廣文(飯島町)久保村由人、田中美咲、蜷川靖子、林平一郎、牛山理、本名宣雄、伊藤好幸、向山世男、久保田昌宏、小出文雄(以上伊那市)加藤平治(南箕輪村) -
日本禁煙友愛会の冊子できる
日本禁煙友愛会はこのほど、冊子「創立50周年の歩み」を2500部作り、各支部役員らに配った。
冊子=A4判、44ページ=は50周年の節目に合わせ、これまでの歩みを残し、次代につなごうと作成した。創立の経緯をはじめ、禁煙憲章の制定、禁煙健康運動、社会福祉運動などをまとめた。世界保健機構からの表彰、県知事への小中高生の禁煙教育の陳情、旅行などの写真も掲載。「禁煙会歌」「禁煙行進曲」禁煙童謡「バイバイタバコ」など禁煙を促す曲も紹介される。
創立から2回、本部の引っ越しで「不要と思われる資料は破棄され、完全な50年誌とはいえないが、これが精一杯の記録」としている。
禁煙友愛会は1955年8月、伊那市小沢の故小坂精尊氏が禁煙で健康を取り戻したことをきっかけに創立。会員は県内を中心に、3万2千人。伊那商工会館内に本部を置く。 -
蒼楓会が盆栽20点を展示
伊那市を中心に、盆栽の愛好者でつくる「蒼楓(そうふう)会」(小木曽章薫会長、8人)の第16回展示会が8日、伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで始まった。10日まで。
展示会は年1回、会員が丹精込めて育てた盆栽を多くの人に見てもらおうと開催。会員の奮起を起こす意味も兼ねている。
例年10月の開催だが、会場が確保できず、姫リンゴやアケビなどの実もの、モミジなどの紅葉には早く、小木曽会長(75)=狐島=は「時期が早くて残念だが、実ものの色づき、紅葉を想像して見てほしい」と呼びかける。
会員は盆栽の植え替えや針金かけなどの勉強会を開いており、会場には添えものつきの松やヒノキなど自信作約20点が並ぶ。中には、ヒメジャラの林に見立て、コケが生えた岩や中心に道を設けた鉢も。また、ツヤマヒノキなど高さ21センチ以下の小品盆栽7点飾りもある。
開館は午前9時から午後5時半(最終日は正午)まで。無料。 -
「虹橋」改修で何色に 検討委・次回決定へ
高遠町の西高遠と伊那市美篶の芦沢地区を結ぶ、三峰川にかかる水路橋(通称虹橋)の改修に伴い、橋の色彩を検討する会の第3回が7日、町総合福祉センター「やますそ」であった。前回決まった3色から、それぞれ濃薄の6トーンを絞り込み、次回の検討会で最終決定する方針だ。
検討会では、提案された赤、青、茶色の色の濃さを、青1、赤2、茶3トーン決定した。委員からは「自然に解け込める色がいい」「変色しにくい。錆びにくい」との理由で、茶色を望む意見が多かったが、近日中に地元の町内会長を中心にアンケートし、結果を踏まえて検討する。管理道路の手すりを別色にし、ツートンカラーの橋にすることも決めた。
虹橋は橋脚がない構造で、長さ約100メートル、河床からの高さは45メートル。高遠ダムから農業用水を取水し、美篶や上の原などの農地1200平方メートルを潤している農業用水路。三峰川総合開発事業で1958(昭和33)年に完成以降、傷みが目立ち、橋と橋台を補強することになった。
また、生活道路や、小学生の通学路として利用され、管理道路の手すりの低さが危険を伴うとして、安全基準に基づき、現在の約80センチから120センチにする。06年度中の完成を目指す。 -
「旧馬島家住宅」10メートル移動
国道152号高遠バイパス工事に伴う、高遠町の県宝「旧馬島家住宅」の移転作業が7、8日あり、計画通り北東へ約10メートル移動させた。8日は工事が一般に公開され、地域住民が作業の様子などを見学した。
住宅の延べ床面積は約230平方メートルで、重さ40トン。工事は事前にジャッキアップした下にレールをひき、28カ所に設けたローラーを支点に、けん引して1時間で約5メートル移動させた。
「めったに見ることができない」とあって、地域住民が続々と見学に訪れた。西高遠の女性(82)は「昔と違って、効率よく動かしてすごいね」と見入っていた。
町は移転工事に合わせ住宅内の一部を改装し、建造当時に近い間取りを再現する。主に茶の間や流し間、土間、まくり戸を復元。茶の間はふき抜けにして、いろりを炊けるようにする予定だ。12月中旬の完成を目指し、「年末には見学できるようにしたい」としている。
また町教委は「保存していくだけでなく、茶の間などを利用したグループ活動などに活用してもらえるとうれしい」と話す。 -
大宮五十鈴神社拝殿しゅん工
駒ケ根市北割1区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)は7日、このほど完成した新拝殿(=写真)のしゅん工式を開いた。神社総代や区長、自治組合長ら氏子の代表約120人が出席し、拝殿の無事落成を祝った。真新しい拝殿の中で白鳥宮司をはじめ神職8人が祝詞を奏上するなどして厳かに神事を執り行った。関係者は「神社の例祭(23・24日)の前に完成できてほっとしている。新しくて広くて、身も心も引き締まるようだ」と話している。
新拝殿では、例祭で小学生らによる浦安の舞が奉納される。
約100年前に建てられたという旧拝殿は老朽化が進んで屋根や壁の傷みが激しかったことから、一昨年に拝殿建設委員会を立ち上げて設計などに着手する一方、氏子らには各戸5万円の寄進金を募るなどして総工費9千万円に上る費用を集めた。 -
日本ネイリスト協会認定1級 上田香代子さん
南箕輪村沢尻にある、ネイルサロン「スタジオケイズウイッシュ」の代表を務める。
ネイリストは、爪や指先を健康的で美しくするプロ。いわゆる「爪のお医者さん」。アクリル絵の具でペイントしたり、バラの花など浮き上がらせたり(エンボスアート)するネイルアートだけでなく、深爪や二枚爪などの補修、爪のケアなどの知識や技術が必要とされる。
利用者は10代から70代までと幅広い。女性に限らず「ふとんが当たるだけでも痛い」と巻き爪で悩む男性も訪れる。「通っていただければ、治りますよ」。爪を通して、コンプレックスの解消や、気持ちのリフレッシュと元気になる手助けができればと話す。
ネイルに興味を持っていたが、21歳で結婚し、3人の子育てをするには無理だろうなと半ばあきらめていた。
しかし、5年前、雑誌で偶然、ネイルを学べる学校が松本市にあるのを見つけた。2年間通い、爪の解剖学、爪の病気、ネイルケア、アートなど基本から学んだ。働きながら、学校へ通う日々は大変だったが「好きなことだったので、苦にならなかった」。
日本ネイリスト協会1級を取得し、03年7月にネイルサロンをオープン。今ほどネイルは普及しておらず、1年間は宣伝に費やした。
利用者は、上伊那を中心に広がっている。ネイルが浸透すると同時に、仕事がハードになった。ブライダルにも力を入れており、プライベートな時間はほとんどないが「お客さんと向き合い、話をするのは楽しい。それに、喜ぶ顔を見られる一番いい仕事だと思います」。
ネイルスクールは随時、開催中。自分自身で楽しめるように、爪の手入れ、簡単なアートの方法などを指導する。その中で「アートをしてみたいという人が育ってくれたら」と思いを込める。
9月には中学生の職場体験を受け入れる。ネイルは美容院の付属と受け取りがちだが、仕事として認められたとうれしく感じている。
(湯沢康江) -
芸術に親しみ明日への活力を
高遠町の高遠公民館は7日、「美術館作品鑑賞会」を信州高遠美術館で開いた。美術館に足を運ぶ機会を増やしてもらうとともに、感性を養い、「明日への活力につなげてもらいたい」と企画。地域住民ら約20人が参加し、芸術への関心を高めた。
同美術館の竹内徹館長の案内で、19日まで開催している日本画家の福井爽人東京芸術大学名誉教授と、鍛金作家の宮田亮平同大副学長の二人展を鑑賞。淡い色彩で幻想的な世界を表現している福井さんの作品では、「静かさのなかに、訴えるものがある」と説明を聞いた。
また、竹内館長は美術館創立までの経緯や、町出身の伊沢修二が東京芸術大学の前身である東京音楽学校初代学長だったことを縁に、二人展が実現したことなどを話し、「町に美術館ができたことも、素晴らしい芸術家の作品展ができているのも、歴史のおかげ」と紹介した。
美術館には初めて訪れるという参加者もいた。室町の女性(76)は「普段はあまり(美術館に)足を運ぶことがないし、説明を受けながら鑑賞することがなく、非常にいい機会を設けてもらった。いくら見ても飽きないね」と話していた。 -
描く人物それぞれ個性光る
絵画団体「春陽会」に所属する伊那地区の女性4人よる「春陽伊那女性展」が29日、高遠町の信州高遠美術館で始まった。春陽会の全国公募展や県展での入選作品を含む洋画17点を展示している。9月19日まで。
出品者は、福澤睦子さん、中村千佐子さん、唐澤弥生さん(以上伊那市)飯島とし子さん(高遠町)。油彩画を3点ずつのほか、中村さんは水彩画2点、福澤さんはパステル画3点も飾った。
「人間を否定的に見るのではなく、信じ合ったり、助け合ったりするもの」とする福澤さんの作品は、子どもを暖かく抱く夫婦を描いた「家族A」。飯島さんは00年に同会初入選した「深大寺コーポ」、唐沢さんは「予感I」「大地I」、中村さんは「小さな対話」など、いずれも人物画を中心とし、「心象の世界を描いた」(飯島さん)個性光る作品が並んだ。
4人での展示は今回が初めて。「自分たちそれぞれの気持ちがどう伝わるか楽しみ。みなさんに批評してもらい、これからの勉強の励みにしたい。ぜひ足を運んでもらえたら」と来場を呼びかけている。 -
救急救命の向上目指し
伊那消防署は、救急隊員と医療機関が連携し救急救命の確立を高める「ワークステーション方式」の実現に向けた試行を5日から9日まで、伊那中央病院で展開している。期間中は、救急隊員の技術・知識の充実を図るため医師から指導も受ける。
県内では初の試み。昨年9月に試行を始め、今回で3回目。
ワークステーション方式は病院に救急車両を常置し、出場指令がでるまで救急隊員は病院救急部で院内実習をしながら待機。指令を受けると医師が同乗(ドクターカー)し、救急現場に出動。医師の助言を受けながら、ともに処置・治療にあたる。管外の救急隊からの搬送を途中で引き継ぐこと(ドッキング方式)にも取り組む。
医師が同乗することで、外傷から病気まで幅広く早急な措置が可能となり、救命率の向上が期待できる。
前回までは全症例に対し出場していたが、ドクターカーが出ている間に事案が多発することを恐れ、今回は重症傷病者(疑いを含む)を対象に出場。午前・午後に分かれ、6人の救急隊員が待機した。
初日の午後は1件、2日目は出場はなかった。
今後も試行を繰り返し問題点などを明かにし、本格的運用に向けた資料づくりを進める。 -
宮田村商工会青年部の北原さんが青年部の主張の関東大会に出場
商工会の青年部員を対象にした主張発表の関東ブロック大会(8日・山梨県北杜市)に、宮田村商工会の北原貴明さん(32)=大原区=が県代表として出場する。支えてくれた仲間や家族への感謝を胸に、青年部活動に全力で打ち込んだ10年間の想いをぶつける。
南信、県大会で最優秀を獲得し、宮田村商工会としては昨年の池上真悟さんに続き2年連続の県代表。
同商工会初の全国出場に期待がかかるが「今まで通り素直に表現できれば」と、北原さんに気負いはない。
主張は400字詰め原稿用紙10枚分にも及ぶ。「こんなに長い文章を書くのは学生の時以来」と話すが、青年部が歳末に行う慈善パーティーを成功させた喜び、それを支えた仲間のことなどを飾らずに綴った。
南信大会から全ての文章を暗記。表現方法など高いレベルの争いだったが、自分のスタイルを崩さず、想いをダイレクトに主張した。
「みんなの助けがあってひとつの事業が成功した。伝えることで、少しでも恩返しができたら」。関東大会も感謝の気持ちで舞台にあがる。 -
みはらしファームで結婚式
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの「ふれあい広場」で3日、結婚式があった。
青空のもと、挙式したのは市内在住の阿部雄樹さん(24)と福田圭さん(23)。2人は幼なじみ。
みはらしファーム内にある「トマトの木」で、披露宴を予定しており、そのつながりで、野外結婚式をすることになった。
上伊那には野外で結婚式を上げられる場所が何個所かあり、ふれあい広場でも過去2、3度、挙式するカップルがいたという。
雨の心配もあったが、無事に式を挙げた2人は、参列者の祝福に笑顔でこたえていた。 -
自分たちの地域を守ろう
自分たちの地域は自分たちで守ろう窶狽ニ、長谷村職員互助会と村職員労働組合は3日、毎年恒例の地域奉仕活動に取り組んだ。村職員35人が村内の道路沿いや河川のごみ拾いなどに汗を流した。
職員らは6、7人ずつ5班に分かれて作業。2時間ほど、非持山から非持地区にかけての道路沿いや、三峰川上流のごみ拾いのほか、中央構造線公園などの草刈りをした。
たばこの吸い殻や空き缶などが目立ち、「ごみを捨てないでと呼びかけているのにもかかわらず、なぜ普通に捨てていけるのか。環境保全への意識を高めてほしい」と話す職員もいた。 -
マレットゴルフで和気あいあい
婦人教育推進協議会南箕輪村支会(高木タカ子会長、15人)は4日、信州大学の留学生との交流会を大芝高原で開き、マレットゴルフなどを楽しんだ。
留学生に日本文化に触れてもらおうと始まり、17年目。15人の留学生が参加し、一緒にコースを回って交流を深めた。互いに、いいプレーが飛び出すと「ナイスです」と言葉を交わし、快音を響かせた。
森林環境経済博士課程2年のラナさん=バングラディッシュ=は「日本とは文化の違いがあるが、交流会を開いてくれたりして(日本人との)関係が近くなってうれしい。マレットゴルフもおもしろいです」とプレーを楽しんでいた。
汗を流したあとは、料理を囲んで歓談。会員がトウモロコシやスイカといった地元で採れた農作物や、天ぷらなどを振る舞った。
高木会長は「南箕輪村を第2のふるさとみたいに感じてもらえたら幸い。いずれ国に帰っても、思い出してもらい頑張ってもらいたい」と話していた。 -
村内外の8チームで熱戦
南箕輪少年野球連盟主催の第8回南箕輪村長杯少年野球大会が4日、大芝野球場であった。村内をはじめ、伊那市や箕輪町などから、連盟に加盟する8チームが出場し、熱戦を繰り広げた。
選手たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと、一投一打に懸命にプレーし、白熱した試合を展開。我が子の晴れ姿を一目見ようと応援に駆けつけた保護者たちからも熱い声援が飛んでいた。
結果は次の通り。
(1)西南ブルース(2)伊那中部スポーツ少年団(3)箕輪中部ヤンキース、西友クラブ -
珍プレーも楽しく
箕輪町のNPO法人伊那ハーレンバレーパカパカ塾(春日幸雄理事長)主催の「全日本ポニーレース大会第4回パカパカ杯」が4日、木下一の宮のパカパカ塾馬場であった。県内をはじめ、神奈川県や愛知県、群馬県から集まった40頭、騎手約30人が出場し、珍プレー続出の楽しいレースを展開した。
途中にあるパンとニンジンを馬と騎手が食べてゴールする「パンと人参」や速さを競う通常の「ポニーレース」、2カ所にあるカゴにボールを入れる「上手に入れて」、障害レース「またいで行けるかな」など、趣向を凝らしたユニークな10レースで壮絶な戦いを繰り広げた。
騎手たちは、「はい、はい」と声を上げたり、むちでたたいたりして巧みに馬を操り、勢いよく駆け抜けた。一方で、馬が子どもの騎手を振り落として暴れたり、レース途中で止まったりと「ポニーレースならでは」のハプニングもあり、会場を沸かせた。
馬場では乗馬体験もあり、訪れた子どもたちが実際に馬にまたがったりして馬と触れ合った。 -
使用済みバットを再利用 駒工野球部の善意で宮田村西保育園に
安全対策を進めている宮田村西保育園は、野球のバットを防犯用に使えないかと思案。要望を受けた駒ケ根工業高校野球部が2日、快く6本の使用済みバットを同園に寄贈した。
この日は、宮内弘司主将、小椋正輝、大澤勝両副主将(いずれも3年)と山岸智昭監督の4人が同園を訪問。中村美咲子園長らに直接手渡した。
バットの寿命は1、2年ほど。山岸監督は「バットを防犯用に使いたいという申し出は初めてだったが、適度な長さで防犯に有効かも」と話した。
村内の保育園は「さすまた」と呼ばれる棒状の防犯撃退グッズを、村民の寄贈により本年度導入。しかし、数に限りがあることから、同保育園はバットを使えないかと考えた。
ある保育士の息子が同校野球部OBだった関係から、今回の古バット再利用が決定。6本は各教室に置き、万が一の時に備える。
「備えてあるだけで気分的に違う」と中村園長や保育士は感謝していた。 -
南箕輪わくわくクラブキャンプ
南箕輪わくわくクラブ恒例1泊2日のキャンプが3日、大芝高原で始まった。小学生の親子22人が、大芝の林の中で自然に触れ、飯ごう炊さんをしてキャンプを楽しんだ。
自然体験は、林の中で木登りに挑戦。枝打ちなど山で作業するときに木に登る足場にするはしごのような林業の道具を木に取り付け、学年の大きな子どもたちが高さ4メートルまで登った。子どもたちはスイスイと登り、「高い」「気持ちいい」と元気いっぱい。普段とは違う高い場所からの林の眺めを楽しんだ。
思い出に残る「モノ作り」は、木のバッジや表札を作った。のこぎりで丸太を切り、表面にやすりをかけて自由に字や絵を書いた。
夕食には、皆で協力して調理したカレーを大芝のおいしい空気と一緒にお腹いっぱい味わった。 -
第16回どんぴちゃ祭
伊那市の「第16回春近どんぴちゃ祭」(実行委員会主催)が3日、天竜川にかかる殿島橋であった。橋上でのイベントは全国的にも珍しく、東・西春近の綱引き陣取り合戦などにぎやかに繰り広げられた。綱引きの結果は西春近が勝ち、6勝4敗になった。
綱引きには、小学生約100人が参加。3本勝負で、小学生は「エイ、エイ、オー」と着合いを入れて臨んだ。引く距離は1メートル。東春近は1回戦、圧勝したものの、2・3回と破れ、引き分けに持ち込むことはできなかった。
西春近の勝利で、橋の中心線が2間(約3・6メートル)東春近へ移動した。
花火大会は、打ち上げ花火150発に加え、スターマインを用意。色とりどりの花火が夜空を彩った。
そのほか、ゲームコーナー、土蔵の獅子舞、小出太鼓、屋台村などもあった。
昨年まで日曜日開催だったが、雨天になると1週間伸びることから、土曜日開催に切り替えた。
殿島橋は延長220メートルで、歩行者用道路として使われている。 -
子供写真展
伊那市日影のベルシャイン伊那店1階時計台広場で4日まで、矢島写真館(有賀毅店長、市内荒井青木町)恒例の「子供写真展」が開かれている。
今年の4月上旬から8月下旬までの特別価格キャンペーンで撮った子供の写真180点が並ぶ。「子供らしいかわいらしさ」をテーマに撮影した写真は、生き生きとした一瞬を捕えている。
キャンペーンは約20年間続く恒例。毎年多くの人に周知してもらうために展示会を開いている。
有賀店長は「毎年、春から夏にかけてやっているキャンペーンなので、ぜひ一度体験を。夏の外のロケーションをおすすめします」と話してる。 -
大森英明さん写真展
伊那市美篶上原のアマチュアカメラマン・大森英明さん(56)の5回目の写真展「富士山と雲 感動との出会い」は14日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている。入場無料。
近作を中心に全倍サイズ6枚、全紙サイズ16枚、合計22枚を展示。さまざまな形をした雲は美しく、四季折々の富士山をいっそう魅力的に写し出している。
山頂をすっぽりと覆う円形の「笠雲」、渦を巻きながらゆっくりと流れ逝く円柱状の「吊(つ)るし雲」など、異なる形の雲は幻想的。季節や気圧によって発生時期が異なるため確認はまれで、つるし雲の発生は、観測データによると月平均1回くらいと少なく、「偶然に出会った感動は素晴らしく忘れがたい」という。
大森さんは「美しい富士山を見てもらいたい」と来場を呼びかけると同時に「微力ながら富士山が世界遺産になってほしいと思っているが、山の懐にいくとごみが捨ててある。ごみを出してほしくない」と訴えている。
月曜日は休館。午前10時から午後7時(最終日は午後5時)まで。 -
高遠高校文化祭「兜陵祭」
高遠町の高遠高校(清水國利校長)の文化祭「兜陵祭」が3、4日にあり、一人も欠けることなく全校生徒で作りあげたいとの願いを込め「完全無欠縲怩アれが俺等の兜陵祭縲怐vをスローガンに、作品展やステージ発表など多彩な催しを繰り広げている。
昨年に続いて取り組んだ全校製作のモザイク壁画は、「世界中で活躍する選手を見て、自分たちも夢に向って頑張ろう」と、サッカーの中田英寿選手や野球の清原和博選手らプロスポーツ選手4人を取り上げた。正面玄関横の校舎に掲げた。縦3メートル、横8・25メートルの巨大な壁画と、全校生徒の名前を記したアーチとともに来場者を歓迎している。
創立80周年記念展では、同高校の前身である町立高遠実業補修学校を開設した1926(大正15)年から現在までをたどった年表や、昨年度までの卒業生の写真、卒業文集を並べ、歴史を振り返っている。
クラス展は、2年生が12月に控える修学旅行の行き先・沖縄県をテーマに、自然や文化、食べ物などを紹介。C組では「沖縄戦争と平和」と題し、沖縄戦の経過図や戦場をイメージした粘土製作などを展示している。また、世界平和を祈り、「ハイビスカス」をデザインした約1万9千羽の折り鶴を張り出した。修学旅行でひめゆりの塔に寄贈するという。 -
箕輪町地震総合防災訓練4日
箕輪町の地震総合防災訓練は4日、箕輪東小学校グラウンドの主会場と町内各地区である。
町は東海地震防災対策強化地域のため、東海地震を想定。役場での本部運営訓練は、情報の受理伝達、本部設置、警戒宣言・避難勧告の発表などをする。
主会場訓練は避難、消火、炊き出し、救護、給水など。救護訓練は講習会形式を取り入れ、今回初めて、病気やケガの緊急度や重症度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」の説明も予定。
今年4月に東京都豊島区と「非常災害時における相互応援に関する協定」を締結したことから、豊島区からも参加して備蓄品を見せてもらう。
各家庭から避難所までの避難にも重点を置く。避難経路や危険場所の確認と見直し、近所で声を掛け合い要援護者の確認など、意識しながら歩いて欲しい-としている。 -
半期1度の絵画大バザール
半期に1度の「決算絵画大バザール」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。国内外の新鋭から巨匠まで物故者を含む多彩な作家の日本画・洋画・版画80余点が並び、8割窶・割引きの価格で販売している。
注目は、美人画で有名な伊東深水の水彩画「張り子の虎」。本人の肉筆画で、1962年の干支を描いている。
そのほか、明治から昭和初期に活躍した女性初の文化勲章作家・上村松園の美人画9点や、米国のオークションで日本人の現代美術作家として最高落札価格を記録した画家・草間弥生の「かぼちゃ(白)」、中島千波、東山魁夷などの作品も並ぶ。
関係者は「実際に飾りやすい大きさのものを取りそろえているので、この機会に」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
テーマさまざま意識高めて
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は2日、管内の小中学生が描いた防犯ポスターの審査会を開いた。
県防犯協会連合会への推薦作品に選ばれた7人は、内堀みさきさん(箕輪中部小4)、伊藤亜里紗さん(西箕輪小5)、小池万里子さん(箕輪中部小6)、伊藤智哉君(東春近小6)、小林楓さん(西箕輪中1)、下平綾音さん(南箕輪中2)、渕井奈菜さん(箕輪中2)。
県民の防犯意識の高揚と、意識の普及啓発を目的に、毎年募集している防犯ポスター。連合会管内では12小学校4中学校(小学4年窶白・w2年)から345点(昨年比87点増)の応募があった。
選考には伊那北高校美術担当の向山恵一教諭、中山均伊那署長ら5人が参加。訴える力、完成度などのバランスを審査した。
振り込み詐欺、空き巣、飲酒運転、不審者の声掛けなど、テーマはさまざま。薬物乱用を訴える作品の中には「きっぱり断る強い意思」、車上狙いは「ぬすんだお金で何するの?」などのメッセージが添えられていた。
また、伊那防犯協会連合会の入賞作品も選考。作品は、10月中旬の地域安全運動に合わせて展示する。
入賞は次のみなさん。
▽金賞=伊東佳衣(東春近小4)林結花(箕輪西小5)下平咲(東春近小6)有賀真司(箕輪東小6)山本翔子(南箕輪中1)加藤優(南箕輪中1)森下翔太(箕輪中2)本山あゆ美(西箕輪中2)▽銀賞=中村彰吾(伊那東小5)佐藤遥貴(手良小6)中島愛(伊那東小6)佐藤冬実(南箕輪中1)立石彩香(西箕輪中1)赤羽拓(箕輪中2)原詩央里(箕輪中2)▽銅賞=伯耆原克弥(箕輪中部小5)加納秋穂(伊那北小5)有賀優(西箕輪小6)宮島愛(西箕輪中1)都志剣吾(南箕輪中1)渡辺美樹(南箕輪中1)柴幸(箕輪中2)秋山渚(南箕輪中2)久保田潤子(伊那中2)▽佳作=伊藤あゆか(西箕輪小5)向山美和(南箕輪南部小5)赤羽すずか(美篶小5)杉崎真優(西春近北小6)金子美穂(伊那小6)田代宗一郎(手良小6)唐沢裕樹(西箕輪中1)有賀和音(南箕輪中1)北嶋咲(西箕輪中2)松崎純陽(南箕輪中2)内藤郁(箕輪中2)