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伊那公民館文化祭始まる 展示 - 量・質とも充実
伊那市の伊那公民館(武田登館長)で1日、文化祭が始まった。公民館クラブ・サークルが絵画、書、陶芸、絵手紙、写真、押し花など約1400点を出品。個性豊かなそれぞれの力作に、地域住民の注目が集まっている。
本年は児童、生徒からの出品数も充実し、新たに公民館活動に所属した団体も増え、例年より約100点ほど多く展示。「新しい風が吹き込んでいる」と武田館長は、作品数の増加を喜んでいる。
新加盟の庭づくりサークル「花と緑の会」は、館内に「心安らぐ色合いの庭」「田舎(いなか)暮らしを楽しむ庭」などの4つのテーマに沿ったミニガーデンを設置。庭づくりの楽しさが伝わる、会場を彩った草花に、人々の足が止まっている=写真。
最終日の3日は、午前11時30分からステージ発表があり、大正筝、詩吟、ダンス、太極拳、マジックなど22演目を利用者が披露する。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
必履修教科・科目に関する実態結果
長野県教育委員会は30日、必履修教科・科目の未履修が発生している県立高校の実態を公表した。
それによると、上伊那で該当する伊那北、伊那弥生ヶ丘、赤穂の対象生徒数は全部で443人。伊那北は、世界史の149人に加え、現代社会でも125人の履修もれがあった。世界史の未履修が生じているほか2校では、弥生で162人、赤穂で73人が該当している。 -
かんてんぱぱで生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~
木工、陶芸、籐工芸、染色を手掛ける4作家による「生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~」が25日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。生活に彩りを添える家具や食器、染色バッグや籐工芸の花器など約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
昨年夏に続く2回目で、長野市の籐作家・石田克成さん、陶芸家・大森國子さん、岡谷市の家具作家・小松稔さんに加え、横浜市の染色作家・田澤実枝子さんが新たに加わった。
春・夏・秋・冬の各季節に作品展を開こう-と、今年は秋を選んだ。作品も秋をイメージしたものを多く展示。実用的な天然素材の作品が中心で、古い木材をリフォームしたテーブルや、花器にもなるオリジナルバッグなど、面白い作品も多い。また会場では、それぞれの作品をコーディネートすることもできる。
入場無料。午前10時~午後5時。11月5日まで。 -
伊那マジッククラブのマジックショー
伊那市周辺に住むマジック愛好家でつくる伊那マジッククラブは29日、「奇術を楽しむ日曜日」を、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた=写真。会員20人が、多彩なマジックを披露。場内を埋め尽くした約300人の観客を楽しませた。
地域の人たちに楽しんでほしい竏窒ニ、例年開いているマジックショーで34回目。ベテランから初心者コースで学ぶ人まで、さまざまな芸暦の出演者が、新聞紙やシャボン玉、シルク布などを使ったステージを展開した。
「新聞紙の不思議」」というテーマで臨んだ中学1年生の西納修一くんは、破った新聞紙をつなげたり、紙と紙の間からテープを出すマジックを披露し、会場を沸かせていた。 -
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会の吟詠発表大会
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会の発表大会が29日、伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。会員など約90人が参加し、自慢ののどを披露し合った=写真。
発表会は34回目。今年は、それぞれのレベルに応じて競う4部門のほか、指導者レベルが吟ずる部門、昨年各部門で優勝した会員が吟ずる部門など12部門を設けた。
その中の一つ、剣詩舞の部では、「高遠城と絵島をしのぶ」をテーマとし、それにゆかりがある詩や歌を数人が吟詠。ナレーションとともに、伊藤楠洲の「高遠城懐古」や絵島節、絵島が江戸を離れる時に残した和歌などを剣舞や詩舞、舞踊を交えて吟じ、訪れた人たちを楽しませた。 -
庄内地区・箕輪交流50周年記念行事
静岡県浜松市庄内地区と箕輪町の交流50周年を記念して29、30日、これまで交流に関わってきた庄内地区と箕輪町の関係者が箕輪町に集い、祭りに参加したり懇親会で旧交を温めた。
庄内地区と箕輪町の交流は1957年、遠く離れた海と山の当時の青年会が交流したのが始まり。その交流の輪が引き継がれ、95年には庄内地区と町の間で友好交流推進協定を結び、地域間交流に発展している。
50年の節目を祝おうと、町実行委員会(東城興一実行委員長)と庄内地区実行委員会(中村佐登美会長)が記念行事を共に準備してきた。
29日、庄内地区から26人が町を訪れ、町の46人が迎えた。箕輪ダムのイベント広場であった「もみじ湖夢まつり」に参加したり、木下一の宮の農園でリンゴ狩りを楽しんだ。
ながた荘での思い出懇親会では、山の青年が漁をしたり、船の上でゆで立てのカニを食べたこと、海の青年がスキーをしたことなど、思い出話に花が咲いた。
町の東城興一実行委員長は「青年の交流がきっかけで地域間交流するまでになった。幅広い交流をさせてもらい、素晴らしい地域づくり、まちづくりができた。皆さんのおかげ」と感謝。庄内地区の野中廣吉委員長は「当時の懐かしいことが思い出される。50周年で終わることなく末長い交流をお願いしたい」とあいさつした。 -
箕輪町職員作品展
箕輪町役場の職員作品展は11月1日まで、役場3階講堂で開いている。陶芸、盆栽、手芸など多彩な趣味の作品が並んでいる。
毎年恒例の展示。期間は3日間で、今年は昨年より参加が多く、職員85人が130点を出品した。
ツーリングクラブの活動写真、盆栽、育てた野菜、パッチワーク、絵画、編み物、ビーズアクセサリー、生花、織物など力作ぞろい。ほのぼのとした家族写真や職員の赤ちゃんのころの写真、宴会で着用したという華やかな衣装、男性職員の自炊記録など楽しい作品もある。
展示は昼まで。一般町民も鑑賞できる。 -
ツキノワグマ出没相次ぐ…不安
全国各地でツキノワグマの出没が相次いでいる。上伊那でも、捕獲数が64頭(30日現在)と昨年の3倍。クマによる人身被害が出るなど人里に姿を現すクマに、地域住民は不安を募らせる。農作物にも影響を及ぼし、農家の生産意欲を奪う結果も招いている。
上伊那地方事務所環境森林チームによると、クマは7月上旬から出没し、多いときで1日に5頭を捕獲。体長、体重などをデータをとり、番号札を付けるなどして山へ放す。再度、里に戻ってくるクマは1割程度で、同じおりに入るケースはないという。
捕殺数は、県の「特定鳥獣保護管理計画」で定められる。上伊那は11頭だが、すでに14頭を捕殺した。伊那市の西春近、西箕輪などが大半を占め、ほかは辰野町、飯島町。1件を除き、すべてが西山。
10月下旬になっても目撃情報が届く状況に、猟友会員らは「9月に入ると、里の近くに出てこなかった。今年はドングリなどが不作年で、えさがないためでは」と推測する。
環境森林チームは「まだ注意が必要」とし▽山へ入るときは爆竹を鳴らす。ラジオや鈴など音の出るものを複数持つ▽農地には電気さくを取り付ける竏窒ネどを挙げる。また、自宅の庭に柿や栗、ハチの巣がある場合、クマが近づく可能性があると注意を促す。
西春近で果樹園を営む酒井健さん(72)は、リンゴ園30アール余の3分の2がクマの被害を受けた。
果樹園は中央道西側にあり、フジやつがるなどを栽培。7月くらいからクマが出没し、リンゴの木の枝を折ったり、収穫を控えたリンゴを食べたりした。
果樹園の周囲を電気さくで囲み、さらにネットを張った。それでも、その下をくぐる。夜間、ラジオを流す工夫もしているが、クマはあの手この手で園内に入ってくる。
酒井さんは「また、やられたかという感じ。手間賃が出ていくだけで、所得にならない。年だもんで、作るのが嫌になってきた」と半ばあきらめるが「お客さんの要望があるから続けている。それだけに支えられている」と話す。
05年度、上伊那管内のクマによる野菜類や飼料作物の被害(農家の申告分)は170万円。電気さくや防護さくの設置のほか、山と耕作地の間に見通し地帯を作る対策があるものの、これといった手立てがない。 -
三峰川堤防に子グマ
伊那市美篶青島の「戸隠さまの森」付近で31日、コグマ1頭が出没し、伊那署員らが捕まえて山へ放した。けが人はいなかった。
散歩中の女性が見つけ、午前10時18分、伊那消防署へ通報。消防署から伊那署、市役所へ連絡した。
署員らが現場に駆けつけたときには、コグマは桜の木の上。隣の木へ移ろうとした瞬間に木から落ち、さすまたを持ったり、手袋をはめた署員、県・市職員4人ほどが取り押さえて、おりに入れた。捕獲に要した時間は約30分。
コグマの体長は40センチほどで、東山から来たのではないかという。近くに親グマはいなかった。
場所は三峰川右岸で、自動車の往来が多い市道上新田20号線沿い。
地域住民は「こんな場所まで来るなんて怖い」と驚いていた。 -
箕輪町の演劇グループ「ぽこ・あ・ぽこ」が3日にいなっせで公演
箕輪町などの母親らでつくる「ぽこ・あ・ぽこ」(中坪睦代代表)が、手作りミュージカル「オーザッピの夢物語」の公演が11月3日、伊那市駅前ビル・いなっせである。
演目は今年の箕輪町の生涯学習フェスティバルの中で披露した「オーザッピの夢物語」。これまでは、既存のキャラクターを使ったミュージカルを演じてきたが、グループ結成10周年となる今年は、登場人物もオリジナルのものを考案し、ストーリーの構成から歌、ダンスまで、すべて自分たちで手掛けた。メンバーの子どもたちも出演するかわいらしいステージとなっている。
ストーリーはお城のお姫様に憧れる鳥・オーザッピを主人公として展開。どんな生き方が幸せかなんていうことは、誰にも決められない竏秩Bそんなメッセージを込めた。
公演は午前11時(開場は午前10時半)からと、午後2時(開場は午後1時半)の2回。入場は無料。
問い合わせはいなっせテナント会・いなっせ管理組合(TEL71・5115)へ。 -
長谷公民館で絵手紙教室開講
伊那市の長谷公民館でこのほど、初企画の絵手紙教室が始まった。小学生から70代まで10人余が参加し、12月までの全4回、・ス心を届ける絵手紙・スの魅力を再認識しながら、習得していく。
講師はぺアーレ伊那や伊那公民館などで指導している西町の倉科照子さん。参加者たちは筆の持ち方を教わり、各自が持ち寄った柿、キノコ、リンゴなど、旬の野菜や果物、花々を題材に製作した。
「ものを全て枠に収めようとしないで、特徴を抑え、はがきからはみ出るように大きく描いたほうがいい」などとアドバイスを受けると、題材にじっくりと目を向けながら筆を動かし、最後に自由に言葉を添えて、心温まる作品に仕上げた。
初めて絵手紙を作ったという非持の女性(71)は「孫に絵手紙を出したいと思って習いにきた。なかなか難しいけど、家に帰って早速やってみたい」と話していた。
今後、公民館の文化祭(11、12日)の出品に向けたり、年賀状用の作品にも挑戦する。 -
ハロウィーン楽しむ
駒ケ根市小町屋の住民らが29日夜、仮装をしてお菓子をもらったりパーティーをしたりするなどの本格的なハロウィーンの祭りを開いた。昨年に続いて2年目の実施。来日して約10年という米国人の英会話講師マルコ・メランソンさん(48)一家が、祭りを皆で一緒に楽しもうと近くの住民らに呼び掛けた。
約40人の子どもたちは魔法使い、お化け、テレビや映画のキャラクターなど思い思いの扮装に身を包み、ジャック・オー・ランタン(お化けカボチャ)の灯りが揺らめくメランソン家の前に集合=写真。早速近くの家庭を順番に訪ね「トリック・オア・トリート!(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってはキャンディやチョコレートなどの菓子をもらい、うれしそうに見せ合っていた。
ハロウィンはキリスト教の聖人を祝う祭り「万聖節」の前夜祭。悪霊を追い払うため玄関に中身をくりぬいたカボチャを置くなどの習慣がある。 -
秋香会菊花まつり
駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は第46回菊花まつりを3日まで駒ケ根市の三和森クラブ広場で開いている。県民芸術祭2006に参加。3本立、ダルマ、福助、懸崖、盆栽、特作花壇など、会員らが丹精込めた作品が多数展示されている=写真。入場無料。
30日には開会式が同会場で開かれた。開会を知らせる打ち上げ花火に合わせて赤穂小学校6年1組の児童らが太鼓の演奏を勇壮に披露し、まつりに花を添えた。本間会長は「菊花展も歴史を重ねて46回目。地域の人の心のよりどころとして定着している」とあいさつ。
菊花展入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=井口春人▽駒ケ根市長賞=森勝美▽同市議会議長賞=飯塚礼子▽駒ケ根商工会議所会頭賞=飯塚礼子▽駒ケ根市教育長賞=北原・ス一▽全菊連会長賞=森勝美、松崎和男▽町部自治会長賞=森勝美▽秋香会会長賞=岡野修一▽審査委員長賞=塩澤春夫▽宮下賞=鈴木和▽伊那毎日新聞社賞=田中勝美▽信濃毎日新聞社賞=中西利幸▽中日新聞社賞=堺沢悦子▽読売新聞社賞=北原康平▽駒ケ根ニュース社賞=本間秋男▽長野日報社賞=小町谷誠▽大中屋賞=酒井世喜良▽長生社賞=羽場一雄▽秋香会賞=栗山いさ江▽池上賞=大木島富雄▽しらかば賞=浜口善元▽米沢賞=森勝美▽克水賞=北原康平▽MANABU賞=飯塚礼子▽サンケイ技研賞=中西利幸▽新世紀賞=北原・ス一▽有賀芳郎賞=岡野修一▽ビーナイン賞=塩澤春夫▽秋香会会長賞=松崎和男▽団体特別賞=赤穂小、赤穂南小、順天寮 -
バス利用の高齢者に交通安全啓発
高齢者の交通事故が増加傾向にあることから伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)は30日、市内を循環するこまちゃんバスを利用するお年寄りらにチラシを手渡して事故防止を呼び掛ける啓発活動を行った。
安協の役員2人が駒ケ根駅前発のバスに乗り込み、乗客のお年寄りらに、夜道の歩行時の注意を促すチラシやタオルなどを手渡し「事故に気をつけてくださいね」などと笑顔で呼び掛けた=写真。
安協による公共交通機関内での啓発活動は県下でも珍しい取り組みという。 -
女性プラザ伊那利用者の会第21回紅花祭
伊那市の女性プラザ伊那利用者の会は29日、第21回文化祭「紅花祭」を女性プラザ伊那で開いた。ステージや展示で日ごろの活動の成果を披露した。
活動の集大成として年1回開く恒例の文化祭。舞台発表では箏曲、親子キッドビクス、気功、ダンス、新舞踊、太極拳、社交ダンス、詩吟、大正琴など14プログラムで熱演を繰り広げ、会場から温かな拍手が起きていた。
展示はステンドグラス、パッチワーク、押し花、生花、織物、絵画、編み物、ステンシル、文化刺しゅうなどで、どれも力作ぞろい。訪れた人は1点1点興味深く、じっくりと鑑賞していた。
会場には煎茶席のほか喫茶や売店もあり、家族連れも多く訪れてにぎわった。 -
いなっせ3周年記念イベント
吹奏楽フェスティバル伊那市のいなっせ開館3周年を記念したイベント「吹奏楽フェスティバル」(いなっせ管理組合主催)が29日、いなっせ北側のコミュニティ広場であった。中学校の吹奏楽部が演奏を披露し、家族や沿道の人々が青空の下で軽快な音楽を楽しんだ。
出演は1周年記念イベントから連続出演している伊那中学校吹奏楽部(部員38人)と、今回初出演の宮田中学校吹奏楽部(部員30人。
伊那中は「ミッキーのマジカルマーチ」「シング・シング・シング」、宮田中は「ミッキーマウス」、アイーダの「凱旋行進曲」、モーツァルトメドレー「フック・トゥ・オン・モーツァルト」などを演奏した。
観衆は吹奏楽の演奏に手拍子でリズムを取ったり、写真を撮ったりしながら楽しんでいた。
記念イベントで11月3日には、ぽこ・あ・ぽこミュージカル「オーザッピの『夢物語』」がホールである。午前11時、午後2時の2回公演。無料。 -
第4回もみじ湖夢まつり
第4回もみじ湖夢まつりは29日、箕輪町の箕輪ダムイベント広場であった。同まつり実行委員会(信州もみじ湖夢くらぶ)が、7月豪雨災害の1日も早い復興を願って開いた。素晴らしい秋晴れで、恒例のロール転がし大会など各種イベントも盛り上がり、ピクニック気分で訪れた家族連れでにぎわった。
ロール転がし大会は、約400キロの飼料用ロールを直線距離50メートルを転がして速さを競う。26チームが参加。巨大なロールがコースを斜めに進んでしまったり、相手チームのコースをふさぐなどハプニングも続出し、観客は笑いながら応援していた。
静岡県浜松市庄内地区と箕輪町の交流50周年記念事業(29、30日)で広場を訪れた参加者も、庄内チームと箕輪チームを編成して競技を楽しんだ。
今年中止になったみのわ祭りで開催予定だった「こども御棒サ」(町づくり同友会企画)も、小学生7チームが参加し盛り上がった。
今年は、辰野青年会議所(武田真理事長)による「もみじ湖夢まつり前夜祭」も28日、みのわ天竜公園であった。豪雨災害でみのわ祭りが中止になったため若者の手で公益事業を-と計画。みのわ手筒会が盛大に手筒花火や仕掛け花火を打ち上げ、観衆は打ち上がる花火に復興を願った。
会場には、豪雨災害ボランティアで復旧作業に参加した人たちの感想を掲示。焼きそばとポップコーンの無料配布には長蛇の列ができた。 -
三峰川まつり
自然体験をしながら、三峰川のことを知ってもらおう竏窒ニ29日、「第2回三峰川まつり」が伊那市青島三峰川河原などであった。家族連れなどが訪れ、川原の様子やそこに生息する動植物を観察。三峰川流域でとれた野菜を使った「三峰川鍋」などを楽しんだ。三峰川みらい会議主催。
三峰川みらい計画Fエリアの弁財天河原が完成した区切りに、昨年から始めた取り組み。今年は、昨年国が取り組んだ自然再生事業が、7月豪雨以降どのように変化したかを見る「三峰川ウォッチング」を実施。天竜川上流河川事務所の職員が、もともと河原になかった植物が流された反面、深い根を張る在来種が生き延びたことや、上流にあったアレチウリの種や根が、流木に絡まり、この地に根付いてしまっていることなどを解説した。
そのほかにもネイチャーゲームや、三峰川に関する問題を出題する「三峰川ものしりコンテスト」など、さまざまな企画が催された。
今年は、例年行っている写生大会も同時開催。約40人が参加し、秋空の下を流れる三峰川周辺の風景などを描いていた。 -
入笠山・鹿嶺高原周辺の風力発電計画に反対一万人署名連絡会が署名活動を開始
入笠山や鹿嶺高原周辺などにある風力発電計画に反対する上伊那、諏訪地域の約25団体は、1万人を目標とする建設反対の署名集めを始める。署名は、11月末に伊那市議会議長あてに提出し、計画の是非が決まると見込まれる12月議会までに、強い反対の意向を訴える。事務局の北原功さんは「風力というとクリーンなイメージがあるが、それに伴う問題もある。詳細な計画は示されておらず、判断材料がまったくない中で議会採決される恐れがある。また、住民の多くは計画事態を知らない。署名活動を通して、住民にもこの計画を知ってもらいたい」と語る。
署名活動を行う「入笠山・鹿嶺高原周辺の風力発電計画に反対一万人署名連絡会」は、これまで反対活動をしてきた「入笠山周辺の風力発電をやめさせる会」を母体に、より幅広い団体が加わって発足。代表世話人は、伊藤精晤信州大学農学部教授が務める。
1万枚作成した署名用紙には、風力発電計画に伴い発生することが想定されるいくつかの問題を明記。住民にも風力発電の実情を知ってもらうとともに、署名への理解を求めていく。
集まった署名は1週間ごと集計し、11月25日に最終集計を行う。登山道や山頂での署名活動も考えており、署名の収集具合を見ながら公開質問状や陳情書の提出も検討していく。
今後も、協力者を募っていく予定で、ホームページ上からの署名も可能となっている。
問い合わせは事務局(TEL090・8747・7474)北原さん、ホームページは(http://furusato.main.jp/)。 -
仲仙寺で蜜バチ供養
世話になったミツバチへの感謝を込めて30日、伊那市西箕輪の仲仙寺で、果実の受粉作業を終えて死んだミツバチのハチ供養があった。上伊那を中心とするイチゴ生産者や、上伊那農業協同組合関係者、養蜂家など約17人が集まり、祭壇に置かれたミツバチの写真に手を合わせた=写真。
個人でハチ供養をしていた伊那市御園の養蜂家・小松実治さん(74)が、受粉にミツバチを使う生産者にも呼びかけて始めた取り組みで10年目。例年、次のハチをハウスに入れる前のこの時期、合同供養を行っている。
1つのハウスに放すミツバチは、約1万5千匹。一般的なミツハチの冬場の寿命は、約6カ月だが、ハウスの中で働く受粉用蜜バチの寿命は約2カ月と短命になるという。
参列者は順々に祭壇に進み、感謝の念を込めてハチの写真の前で焼香を上げた。 -
伊那市長谷の学校給食共同調理場が全国学校給食甲子園へ
伊那市長谷の小中学校給食共同調理場が、地元産の食材を使った給食を競う第1回「全国学校給食甲子園」=11月4縲・日、東京都・女子栄養大学=(NPO法人21世紀構想研究会主催、文部科学省など後援)に出場する。クリやきのこ、旬の野菜を使った長谷ならではの自慢の味覚をアピールする。
地場産物を活用した給食の紹介により、学校給食への理解と食育の推進を図る大会。応募のあった全国1514校から3次審査までを通過した6ブロック代表12校が出場し、その場で実際に調理して、審査員が味や衛生面などを評価する。
同調理場では、地域の農業女性らでつくる「麦わら帽子の会」が栽培する農産物を年間94%(昨年度実績)利用。長谷中は会員との交流給食や総合学習などを通して、新鮮で安全という地元産の良さを理解し、「地域に誇りがもてる特色ある給食づくり」を目指している。
大会には栄養士の埋橋恵美さんと調理師の松本ひろみさんが出向く。献立は白米、黒米、もち米を交ぜ合わせ、豆や旬のクリを加えた「五殻ごはん」、ホウレンソウやキャベツに長谷特産のエゴマを入れた「野菜のエゴマ味噌マヨ和え」など5品。栄養価を考慮したうえ、「子どもたちが食べ慣れないえごまをみそとマヨネーズでより食べやすく」工夫するなど、味にもこだわっている。
埋橋さんは「長谷だからこその食材であり、地域の協力があってこその給食。長谷の魅力を全国にPRしてきたい」と話す。 -
県図書館大会・伊那市で 読書で豊かな心を
第56回県図書館大会が28日、伊那市の県伊那文化会館などであり、大学教授による講演や分科会などに約650人が集まった。県図書館協会の役員でつくる同大会運営委員会の主催。
一人ひとりの生活を充実させるため、生涯学習の拠点となる図書館のあり方を考えるため毎年、県内4ブロックを回って開いている。本年は「読書を通じて育む『豊かな心・うるおいのある生活』」を大会テーマとした。
分科会は、県伊那文化会館、伊那中学校、高遠町図書館であった。「地域住民のニーズと公共図書館サービス」「子どもの主体的な学びを支える学校図書館のあり方」など、14のテーマに分かれ、パネルディスカッションや実践発表をした。
読み聞かせボランティアグループは、絵本を読んだり、パネルシアターに合わせて歌うなどのステージ発表。上伊那PTA親子文庫は、語りの中にピアノや太鼓の演奏を交えて物語の情緒を演出した。
上伊那PTA親子文庫の実践発表には太鼓も登場 -
みはらしの湯、29日から営業再開
浴室天井のアルミ材が落下する事故があり、営業を休止していた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は28日、安全確保のために行っていた点検を終了し、29日から営業再開することを決めた。
同施設は今後、2年に1度のペースで行っていた定期点検の時期を見直すなどして、安全対策に努めていきたいとしている。
また今月は、休館日としていた31日も営業する。 -
伊那千秋会の菊花大展示会
伊那千秋会(25人、福沢英夫会長)の第47回菊花大展示会が28日、南箕輪村の大芝高原屋内運動場で始まった。見事な花を咲かせた500点もの菊が並び、来場者は菊の香りに包まれた会場でじっくりと鑑賞している。
作品は会員が丹精込めて育てた大輪菊、自由花、競技花、盆栽菊、懸崖菊、杉木立、切花。開花を展示に合わせるため日照時間を短くして調整するなど工夫し、1人が40、50点を出品している。
27日の審査会では、知事賞(総合第1位)に小林芳雄さんの「羽衣涼風」が選ばれた。
福沢会長によると、「今年は気温が高く、雨も多かったため栽培に苦労したが、お陰様で大きくいい花が咲いた」という。「1年かけて作ってきた菊ですので、ぜひ見に来ていただきたい」と話している。
会場では、会員が育てた福助作り、ダルマ作りなども即売している。展示は11月3日正午まで。
伊那千秋会は1960年の発足以来、毎年菊花展を続け、展示会場だけでなく会員の近所や人が集まる場などにも菊を飾っている。
入賞者は次の皆さん。
◆知事賞=小林芳雄「羽衣涼風」
◆大輪菊の部▼全日本菊花連盟会長賞=小林芳雄「羽衣涼風」▼上伊那地方事務所長賞=太田清子「富士新雪」▼伊那市長賞=小松一幸「清水の翁」▼南箕輪村長賞=松沢政文「精興大臣」▼伊那市議会議長賞=福沢英夫「久米満山」▼伊那市教育委員会賞=原節子「富士新雪」▼伊那商工会議所会頭賞=丸山しげ子「国華越山」▼信濃毎日新聞社賞=福沢住子「久米の心」▼中日新聞社賞=小沢つね子「太平の金峰」▼優等賞=登内あい子「宝幸蘭々」▼1等賞=春日博子「泉郷富水」▼2等賞=細井武人「国華の島」▼3等賞=伊藤章「国華の朝」
◆競技花の部「太平歓声」▼伊那千秋会長賞=太田清子▼信濃毎日新聞社賞=松沢政文▼聖光房印刷賞=登内あい子▼優等賞=福沢英夫▼1等賞=細井武人▼2等賞=丸山しげ子▼3等賞=小沢つね子
◆だるまの部▼南箕輪村長賞=小林芳雄「国華金山」▼信濃毎日新聞社賞=登内あい子「兼六香菊」▼優等賞=細井武人「精興右近」
◆ふくすけの部▼南箕輪村議長賞=登内あい子「兼六白菊」▼伊那毎日新聞社賞=小林芳雄「国華弥生」▼優等賞=川上節男「泉郷富水」
◆盆栽・懸崖・杉木立の部▼全日本菊花連盟会長賞=松沢政文「野知の寿」▼上伊那地方事務所長賞=小林芳雄「輝」▼伊那市長賞=福沢住子「多摩の景勝」▼千秋会会長賞=太田清子「雪の冠」▼長野日報社賞=川上節男「雪の冠」▼優等賞=横道宗弘「多摩の景勝」
◆切花の部▼小林審査委員賞=松沢政文「太平金峰」▼信濃毎日新聞社賞=福沢英夫「聖光の朝」
◆自由花壇の部▼伊那商工会議所会頭賞=小林芳雄「伊那谷の秋」▼有線放送農協賞=原節子「大泉の誉」▼千秋会会長賞=松沢政文「大芝の光」
◆木添え作の部▼信濃毎日新聞社賞=松沢政文「野知の寿」▼千秋会会長賞=横道宗弘「小町桜」
◆新人賞▼千秋会会長賞=小松一幸「清水の翁」奥原京一「巴錦」春日博子「泉郷富水」 -
箕輪写友会第7回写真展
写真愛好家でつくる箕輪写友会(11人、青沼久雄会長)の第7回写真展が27日、箕輪町文化センター展示コーナーで始まった。今回は急逝した会員の唐沢秀夫さんの追悼展として計画し、唐沢さんの遺作と会員の写真を展示している。
唐沢さんはカメラのカラサワ店主で、写友会の設立に尽くし中心となって活躍し、会の指導にあたっていた。7月下旬に急逝した。
今回、写真にしてあった遺作の中から会員が季節ごとに、撮影場所が極力重ならないように12点を選び、裏からライトを照らして見せる写真なども含め計18点を並べた。
会員は、過去1年間に北八ヶ岳、高ボッチ高原、北海道など各地で撮影した写真の中から冬山や紅葉、祭りなど好きなものを選び一人1点、計9点を展示した。
青沼会長は「自然は時によっては考えている以上の景色を見せてくれる。それで病み付きになる」と魅力を語り、「自然の美しさ、不思議さを感じとってほしい」と話している。
展示は11月5日まで。午前10時縲恁゚後7時(30日と最終日は午後5時)。みのわ町民文化祭・展示の広場(11月3日縲・日、社会体育館)にも出品する。 -
ハッチョウトンボの池に車いす用木道設置
世界最小のトンボ(体調約1・5センチ)として知られ、駒ケ根市の市の昆虫にも指定されているハッチョウトンボの飛ぶ姿を車いすの利用者にも間近で見てもらおうと駒ケ根市のハッチョウトンボを育む会(小川周次会長)は28日、同市南割公園内のトンボの池に車いすの通れる木道を設置した。会員約10人が参加し、湿地に土台を打ちこんだり、木材を組み合わせて通路を作ったりするなどの作業に汗を流した=写真。
木道の幅は約2メートル前後。通路両側には池への転落防止のためのガードも設け、車いすでも安心して通行できる。木道は車いす利用者からの要望に応えて同会が設置を決めた。資材費は県のコモンズ支援金のほか市の補助金を充てた。
トンボが生息する湿地を保護するため、木製の歩道(長さ約30メートル、幅約1・3メートル)の設置作業も行った。 -
伊那市高遠町で伊沢修二先生記念音楽祭
旧高遠町が排出した偉人、伊沢修二の偉業を顕彰する記念音楽祭が28日、伊那市の高遠町文化体育館であった。東京芸術大学音楽部の4年生によるオーケストラをはじめ、地元の小中学生や合唱団が出演。詰め掛けた大勢の聴衆が壮大な音楽に浸った。
伊沢修二が同大学前身の東京音楽学校初代校長を務めたことを縁に始まり、今年で第20回の節目を迎えた。
オーケストラはモーツァルト作曲の「パリ」などを奏で、会場を魅了。演奏をバックに高遠高校の合唱部と地域のコーラスグループなどでつくる合唱団がドヴォルジャーク作曲の「エイア マーテル」を披露した。
ほかに、高遠、高遠北の両小5年生による音楽劇やモノドラマ合唱、高遠中全校生徒の合唱があり、合併後初めての開催とあって、旧伊那市歌を全員で歌った。 -
下川手公民館で第2回趣味のふれあい作品展
区民の多彩な作品が一堂に並ぶ「第2回趣味のふれあい作品展」が28、29日、伊那市の下川手公民館で開かれている。絵画や盆栽、絵手紙など、さまざまな創作作品約120点が、訪れた人たちを楽しませている=写真。
下川手社会福祉協議会のいきいきサロンの中で「区内でさまざまな創作活動をしている人の作品発表する機会を設ければ、交流の幅がもっと広がるのでは」という声があり、昨年から始まった作品展。今年は1日目を作品鑑賞の日、2日目を作品鑑賞と食事会の日とした。
昨年よりも多くの応募があり、オリジナル作品の創作をしている人、その道に本格的に取り組んでいる人、夫婦一緒に趣味を楽しんでいる人など、さまざま。今年は、美篶西部保育園からも作品の出展があったほか、90歳近いお年寄りの作品も並んだ。
今後は、小中学生の作品も募っていきたいとしている。
29日の公開時間は午前8時縲恁゚後11時半。 -
信大のユリノキ並木色付く
南箕輪村の信州大学農学部では、黄色く色付いたユリノキ並木が見ごろを迎え、道行く人たちの目を楽しませている=写真。
同学部の正門から学部棟までの約200メートルの道沿いに並ぶ約50本のユリノキは、花の咲く春と、葉が色付く秋、外部からの問い合わせがあるなど、季節を感じられる人気スポットとなっている。
紅葉の時期は平年並みだが、すべての葉が紅葉するのを待たずに、黄色くなった葉から枯れ始めている。
同学部の職員によると、ここ数年は紅葉するのと同時に葉が枯れ始める傾向が見られるという。
11月中旬ころまでに葉がすべて枯れ落ち、木々も冬支度を完了する。 -
山本勘助と高遠藩のかかわりは…
高遠城址(し)を築城したと伝わる、戦国武将武田信玄に使えた軍師、山本勘助を知るための講座が26日夜、伊那市高遠町の高遠閣で始まった。来年1月までの全3回で勘助の功績、信玄や高遠藩との関わりなどを学んでゆく。
07年のNHK大河ドラマ「風林火山」の主人公として注目を浴びている山本勘助。講座を主催する高遠町観光協会は「高遠と関係のあった人物を地元の人に知ってもらいたい」と企画した。
初日は、歴史を趣味で研究する自営業の矢澤章一さん(78)=同町東高遠=の講演に市内などから約100人が参加=写真。「風林火山」の原作者井上靖の小説や、伝記「甲陽軍艦」などを元に、築城技術の腕を買われて51歳で武田家に仕官した勘助の生涯を解説した。
矢澤さんは冒頭で、記録資料の中に記述が少ない勘助を「実在の人か架空の人か分からない」と紹介。「未だに不思議な人物である」などと興味をそそらせる口調に、参加者も注意深く耳を傾けていた。
「高遠城址の秋まつり」期間中の11月16日にある、第2回講座では、信州大学人文学部の笹本正治教授が講演する。
問い合わせは、高遠町観光協会(TEL94・2552)へ。