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花祭・聖徳寺
お釈迦様の誕生を祝う月遅れの花まつりが8日、飯島町田切の聖徳寺(松崎研定住職)であった。
近くの田切保育園の園児21人と、共同作業所「こまくさ園」の利用者ら22人がお参りした。園児は花の冠で飾りたて、ツツジやヤマブキ、ボタンなど季節の花を張りつけた花御堂に安置された、右手で天を指し、左手で大地をさした小さな釈迦像に、神妙な顔つきで甘茶をかけて、お釈迦様の誕生日を祝った。
また、仏教婦人会が用意した甘茶を「甘くておいしい」と笑顔で飲んだり、お土産をもらい、花まつりの行事を楽しんだ。
まつりに先立ち、松崎住職は花まつりの由来を説明し「元気で仲良く暮らせるようにお願いして」と呼び掛けた。 -
花祭・延寿院
お釈迦様の誕生を祝う月遅れの花まつりが8日、中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)であった。
この日は例月の祈とう日に当り、県内外から信者が多数訪れ、熱心にお参りした。
信者らは、キクやボタン、フジなど季節の花で飾られた花御堂に安置された、右手で天を指し、左手で大地をさした10数センチの釈迦誕生像に、甘茶をかけて、合掌し、お釈迦様の誕生日を祝った。
引き続き、不動堂で、伊佐住職による祈とうが行われ、護摩を焚いて、厄災を払い、家内安全や交通安全、所願成就を祈った。 -
21日に「塩じい」講演会
「塩じい」の愛称で親しまれた元財務大臣塩川正十郎さんの講演会「これからの青年に期待する」が21日午後1時30分、駒ケ根市文化会館で開かれる。駒ケ根JC(青年会議所)創立40周年を記念しての開催。入場無料だが整理券が必要。問い合わせは駒ケ根JC(TEL83・5475)へ。
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真空管アンプを聴く会
箕輪町松島の真空管アンプ専門店Soya Audio(ソヤ・オーディオ)主催の「真空管アンプを聴く会」は6日、箕輪町文化センターであった。大型連休の恒例となっている会で、県内外から集まったファン約40人が、真空管アンプの音を満喫した。
今年作ったアンプの音を聴いてもらおうと、真空管アンプ製作歴30年以上という征矢進代表が作った6台と、ほかに真空管アンプを作っている人の1台の計7台を試聴した。
1台のアンプで4曲ずつ聴く形式で、1曲目はアンプの音を聴き比べ違いを楽しむための共通曲「ユー・レイズ・ミー・アップ」。2曲目から4曲目はジャズ、クラシック、歌謡曲などバラエティ豊かな選曲にした。
「趣味の世界。楽しみに待っていて来てくれる人が多い」と征矢代表。多くは常連のファンで、千葉県、静岡県、神奈川県など県外からも訪れ、征矢代表のアンプの説明を聞き、続いて流れる真空管アンプの音にじっと聴き入っていた。 -
常福寺で宗良親王の春法要
南北朝時代に長谷で薨(こう)去したとされる宗良親王の春法要が7日、伊那市長谷の常福寺であった。
宗良親王は後醍醐天皇の皇子。一度は出家したが、父と南朝のために還俗し、大鹿村大河原で南朝方を指揮した。亡くなった場所は長年不明とされてきたが、明治中ごろに子犬沢で発見された円形無縫塔が宗良親王の墓だと分かった。また、1940年に常福寺本本堂の屋根で見つかった僧形坐像の中に入っていた古文書にも、宗良親王がこの地で薨去したことが記されていたため、無縫塔は常福寺境内北側の小山に安置し、僧形坐像は本堂に納め、親王が薨去したとされる10月1日と5月に例祭を続けてきた。
例年春は、本堂の僧形坐像の前で開かれており、この日も一人ひとりが像の前で手を合わせた。
その後の奉賛会では、伊那市文化財審議委員・久保村覚人さんによる講和があり、北条氏が鎌倉奪回を目指した「大徳王寺城の戦い」について見識を深めた。
秋法要は墓前で行う。 -
【記者室】親子で絵本に触れる
南箕輪村の子育て支援すくすくはうすで4月から始まった「すくすく絵本の会」。わらべうた、絵本の読み聞かせ、パネルシアターなどがあり、子どもたちがお母さんのひざの上でお話を楽しむ▼村図書館のお話の会「小さなおはなしむら」は人気が高く利用者が多い。初めて訪れる親子は少し圧倒されるほどだとか。絵本の会はまだ小規模で、お話の会や絵本の会など“イベントデビュー”の親子にはぴったりかもしれない▼わらべうたが始まると、見ているこちらまで自然に微笑んでしまうほど、子どもたちは愛くるしい笑顔を浮かべた。絵本を見ながらお母さんと過ごす穏やかな時間が流れる絵本の会。デビュー検討中のお母さん、出かけてみてはいかがですか。(村上記者)
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【登場】箕輪工業高校校長 荒井和人さん(54)
学校も生徒も十人十色。一人ひとりをどのように育てていけるかを常に大切にしていきたい竏秩B
長野市出身。初任地の蘇南をはじめ、長野南、東部でそれぞれ10年近く教べんをとった。長野高校定時制で教頭を務めた後、現職に着任した。
部活が活発でなかった東部高校では「なんとかして学校に生徒の声が響くようにしたい」と、顧問をしていたバドミントン部の盛り立てに励んだ。その活気はほかのクラブにも波及し、学校中に生徒の声が響くようになった。
純真でいろいろなことを追求しようとする生徒たちの本質は変わっていない。しかし、メール、携帯電話の普及といった社会の変化に伴い、人と向き合って話をすることが苦手な生徒が増えた。「これからの社会で本当に必要なものは、こうしたコミュニケーション能力。だからこそ生徒たちには積極的に街に出て人と向き合い、さまざまなことを学んでほしい」と語る。
箕輪工業では、高校改革プランに基づく新しい学校づくりを進める重い役割も担っている。「プランがあるなしにかかわらず、一番大切なのは生徒。在学する生徒や、これから入学する生徒からも意見を聞きたいと考えている。不安要素は話し合いを通して、一つひとつ解決していきたい」。
活発な学校にしていくためには、地域の協力も不可欠竏窒ニ、さまざまな主体との連携に意欲を示す。
趣味はバドミントンと海釣り。長野市で妻と二人暮し。現在は箕輪町に単身赴任。 -
夏祭り実行委員会
宮田村で7月16日に開く「みやだ夏祭り」の実行委員会はこのほど開き、慣例に従って前林善一村商工会長を実行委員長、清水靖夫村長を大会長に選任。総務、催事、交通、保安対策の各部を立ち上げた。
村や商工会、各区、各種団体、参加団体などで組織。2年に1度の祭典に万全を期していく。
席上、前林委員長は「来年度以降は実行委員会も早期に立ち上げて、本当の意味での村民祭にしていくが、17回目の今回も皆さんの協力で成功を収めたい」とあいさつした。
中心市街地で踊りを繰り広げる夏祭りは、前回から隔年開催に変更。
マンネリ化の意見もあるが、実行委員や参加団体の公募を始めるなど、住民に密着した祭りへの転換を図ろうと模索が続いている。 -
登内時計記念博物館のシャクナゲ、見ごろ
伊那市西箕輪の登内時計記念博物館にあるシャクナゲが見ごろを迎えている。淡いピンク色の花々が、家族連れやアマチュアカメラマンの目を楽しませている。
敷地内には約1500株5種類のシャクナゲがあり、現在は早咲きのアズマシャクナゲ約300株が見ごろ。昨年と比べ、咲き始めは若干遅れたが、花の元気は良く、10日くらいには遅咲きのホソバシャクナゲ、ヤクシマシャクナゲなども咲き始めるという。
ゴールデンウィークも終盤に入ったが、穏やかな天候に恵まれたこの日も、県内外から多くの観光客が訪れ、しきりにカメラを構えていた。
博物館担当者は「20日までが見ごろ。ぜひ足を運んでほしい」と話していた。 -
かんてんぱぱガーデンのビオトープにメダカ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンにあるビオトープで、約1500匹のメダカが訪れた人の目を楽しませている。
黒メダカ1000匹、緋メダカ500匹は、ビオトープの造成が終了した先月末に放たれた。昨年までは冬越しできる環境がなかったが、池の底にメダカが冬越しするためのくぼみを作ったため、1年中メダカの観測ができるようになった。
黒メダカは昔から日本の川にいた野生種で、茶色がかった色をしている。緋(ひ)メダカは黒メダカの突然変異種で、鮮やかな黄色をしている。双方とも条件が整っていればどんどん増えるという。
池のメダカに気付いた観光客は「メダカがいるよ」「かわいいね」などと話しながら園内の散歩を楽しんでいた。
現在同ガーデンの山野草は、シラネアオイなどが見ごろを迎えている。また、花壇に植えられたチューリップも鮮やかに咲いている。 -
ふる里あったかとお・ジュニアリーダー養成講座
ジュニアリーダー養成講座「半熟のつどい」が5日、伊那市高遠町の高遠城址(し)公園であった。初回は参加者らが自然の中でゲームを通じて交流を深めた。法人自然学校「ふる里あったかとお」(丸山宏一代表)主催。
市内の中高生を対象に、ボランティア活動を通じて仲間づくりを手助けする講座。小学生向けの自然体験活動などを展開している「ふる里あったかとお」としては、初めてのプログラムとなる。
第1回講座は同市西箕輪中学校1年の男子生徒2人が参加。講師の5人を交えて、互いの緊張を解きほぐすためのゲームをしたり、抜け替ったばかりのシカの角を探しに山へも出かけた。
フラフープが皆の指から離れないように上下に移動させるゲームでは協力しながら満喫。参加した澤田翔太郎君は「人と協力することは大変だと思った。ゲームを通じて仲良くなれて楽しかった」と息を弾ませていた。
「ふる里あったかとお」では地域の老人ホームや保育所でのボランティア体験や、自分たちで活動プランを立てたりなどの全4回の講座を予定。事務局長の村田喜直さんは「学区外での活動が少ない中高生には、仲間づくりの場が必要とされている」と参加を呼びかけている。
問い合わせは、「ふる里あったかとお」事務局(TEL94・2428)へ。 -
ベル伊那「板橋順二・山下貞治油絵2人展」 9日まで
「板橋順二・山下貞治油絵2人展竏柱ツ性派の競演竏秩vは9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
3縲・5号サイズの新作を中心にそれぞれが10数点ずつの合計23点を展示。重厚なタッチでヨーロッパ風景などを描く板橋氏と、奥入瀬渓谷を中心に描き続ける山下氏の両者の魅力が光る展示即売会となっている。
板橋氏は「アトーチャの通り」「オカーニャ村」「赤富士」「マジョリカ壷とバラ」など12点を出品。山下氏は奥入瀬渓流の春と秋を描いた11点を並べる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
「菖蒲の湯」でくつろいで みはらしの湯
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯は大型連休中の5日、子供の日に合わせたイベント「菖蒲の湯」で利用客を歓迎した=写真。同施設では連休中、一日平均1100人の県内外の人が集まりにぎわいでいる。
イベントは子どもが菖蒲のようにすくすくと真っ直ぐ成長してほしい竏窒ニの願いを込めた恒例。長さ60センチの菖蒲45本を布の網に入れて、男女それぞれの露天風呂に浮かべた。年に一度は訪れる愛知県の男性(29)は「珍しいものが見れて良かった」と、くつろいでいた。
みはらしの湯によると、連休中の利用客は県外からの家族連れが中心となっている。通常の土・日曜日は中京方面からの利用が多いのに比べて、連休中は関東方面からの人が増えている。
4日は、一日の利用客数が1997年の開館以来、2番目に多い2114人を記録(最高記録2552人=98年1月)。権兵衛トンネル開通による影響で木曽、松本、安曇野などからの利用が増えているのも理由の一つだという。
唐澤壽男支配人は「権兵衛トンネル開通による利用客増加を維持することが今後の課題になる。伊那市だけでなく上伊那が一丸となって魅力ある取り組みを展開していかねば」と話していた。 -
北割区敬老会
宮田村北割区の敬老会はこのほど、真慶寺で開いた。70歳以上134人のうち66人が出席。区民のあたたかなもてなしで、長寿を祝った。
同区の最高齢は97歳で、元気な高齢者が多い。この日は区と公民館分館が協力して開き、長年の労をねぎらった。
保科武夫区長は「今私たちが平和に暮らせるのは、皆さんがた先輩のおかげ。今後も区の発展のためにご指導を」とあいさつ。
高齢者を代表して春日好章さんは「微力ではあるが地域のために協力していきたい」と返した。
美味しい料理と酒を酌み交わしながら、団らん。カラオケなどを楽しんだほか、子どもたちをはじめ地域の人たちの余興もあり、和やかに時間が過ぎていった。 -
防犯指導員会
宮田村防犯指導員会はこのほど開き、新たな会長に増田忠直さん(町3区)、副会長に細田泰寛さん(大久保区)を選任した。
各地区から選ばれた14人の委員に委嘱状を交付。本年度はPTAと協力して子どもの安全対策を進めるほか、地域の防犯環境整備推進を図る。
さっそく研修会を開き、駒ヶ根署の長沼秀治生活安全刑事課長から昨今の犯罪情勢について聞いた。
防犯指導員は次の皆さん。
【町1区】木下正夫、小田切保鉱【町2区】倉田昌彦、黒岩崇【町3区】増田忠直、縣忍【北割区】三好吉郎【南割区】城倉照男【新田区】小林庸助【大田切区】後藤元紀【大久保区】細田泰寛【中越区】近藤浩祥【つつじが丘区】川上勝【大原区】山岸隆夫 -
宮田村の安協新支会長に橋爪さん
宮田村の伊南交通安全協会宮田支会はこのほど定期総会を開き、新たな支会長に橋爪利夫さん=北割区=を選んだ。
高齢者をはじめ、悲惨な交通事故の撲滅に向けて全会員が団結するよう、さらなる協力を要請。交通弱者の見守りなど、きめ細かな活動を展開していく本年度の事業計画を決めた。
役員は次の通り。
▽支会長=橋爪利夫▽副支会長=伊藤源ノ丞▽女性部長=黒河内美智子▽女性副部長=加藤千里▽理事=南澤功、小田切高史▽支部長=中原憲一(町1区)橋爪成(町2区)太田博善(町3区)天野哲郎(北割区)近藤浩二(南割区)三沢賢治(新田区)清水正康(大田切区)宮下清人(大久保区)久保田昭治(中越区)宮沢次郎(つつじが丘区)瀧澤智恵子(大原区)▽事業所=桑沢繁夫(日発)福沢宏之(JA)鰍沢英夫(郵便局)米山淳一(タカノ)▽交通指導員=小田切隆幸 -
中ア駒ケ岳 島田娘くっきり
ここ数日の暖かさで中央アルプス駒ケ岳の雪解けが進み、やや細めながら島田娘などの雪形がくっきりと現れてきた=写真。駒ケ根市内の眺めのよい場所には訪れたアマチュアカメラマンや観光客らがカメラを構えて並び、さかんにシャッターを切っていた。
雪形は例年4縲・月に現れ、かつては農民らが田植えの時期の目安としていたという。 -
みはらしファームのチューリップ見ごろ
ゴールデンウィークに入り、連日のにぎわいを見せる伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの花畑が見ごろを迎えている。
園内に植えられているのはチューリップやスイセン、パンジーなど。雪の残る青い仙丈ヶ岳を背景に、花々の色合いは美しく際立ち、訪れた家族連れなどは、写真撮影をしたり、芝生に寝転んだりしながら穏やかな休日を満喫している。 -
シルクの里「花まつり」
駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設ふるさとの家と駒ケ根シルクミュージアムの周辺で駒見シルクの里「花まつり」が5日まで開かれている。好天に恵まれた4日は多くの家族連れなどが訪れ、竹トンボ作り、キノコの駒打ち、そば打ちなど各種の体験や串焼き、焼き鳥、お焼きなどの食べ歩きを楽しんだ。市内竜東地区の花の名所9カ所を訪ねる「竜東花巡りバス」は乗車無料とあって2回の運行とも満員となるなど訪れた人の人気を集めていた。
ユリの球根やベゴニア、ヒャクニチソウの苗を無料で配布するサービスも行われ、観光客らが争って持ち帰っていた。 -
銘仙撮影会
大正から昭和にかけて大衆の間で流行した明るく美しい模様が特徴の和服「銘仙」を集めて開催中の第11回特別展「銘仙展」に合わせて駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは4日、銘仙を希望者に貸し出しての写真撮影会を同館で開いた。応募した南信各地の中学生から60歳代の女性19人が色とりどりの華やかな着物姿でカメラの前に立った=写真。
着付けを済ませた順に1人ずつミュージアム館内の2カ所で撮影したのに続き、全員がそろってミュージアム正面で撮影。参加者は屋外の強い日差しに汗ばみながら、照れくさそうな笑顔でポーズを取っていた。ミュージアムを訪れた入館者らも華やかな和服姿の競演に思わずカメラを向けてシャッターを切っていた。 -
新しい大芝高原音頭振り付けに向け懇談会
南箕輪村の新しい「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の振り付け制作業者と大芝高原音頭普及チームメンバーらの懇談会が3日、フォレスト大芝であった。振り付けを担当する宝塚歌劇団OGの可奈潤子さんが、踊りに対するチームメンバーの思いなどを聞き、歓談した。
新しい大芝高原音頭の振り付けは4月19日のプレゼンテーションで、イベント企画制作のサクセス(岡谷市)に決定。企画制作会社トリニティ(飯田市)、オフィスITOSAN(飯田市)が携わる。
可奈さんは兵庫県宝塚市在住。スタジオ・グランパレ主宰。毎年、宝塚音楽学校に募集人数約50人のうち10数人の合格者を送り出すダンススタジオとして知られる。
懇談でメンバーは、だれでも踊れる振り付け、ざん新な振りが一つでも入っていればいい、この辺にないすばらしい踊り-など、それぞれの意見を話し、唐木一直村長は「一体感を持って皆が踊り、楽しんでもらえればありがたい」と思いを語った。
可奈さんは「プロではなく皆さんがいいと思ったことが一番。楽しく、皆が見ていて踊りたいと思えれば大当たり。でも、それが一番難しい」と話し、メンバーの話を熱心に聞き、村の様子を知るため祭り会場の大芝公園なども見学した。
振り付けの参考にと、4月下旬には村内の園児や文化団体が踊ったり、振り付けイメージを語ったものをビデオに収録し、可奈さんに送っている。
8日の普及チーム会議で振り付け第1稿の提案があり、メンバーの意見を聞く予定。 -
山寺の住民有志がビオラ100本を植える
伊那市山寺上村町の住民有志がこのほど、地区内の道路沿いにビオラ約100本を植えた。しばらくの間、楽しめる。
JR伊那北駅周辺が整備されたことから、花を植えて環境美化に努めようと福沢八千代さん(64)の呼びかけで集まった住民が昨年から取り組んでいる。
ハナミズキやドウダンなど街路樹のあるスペースを生かし、伊那北駅西バス停縲怦ノ那北高校入り口の片側約200メートルに、高さ15センチほどの苗を6本ずつ植えた。オレンジ、黄、紫と色とりどり。
福沢さんらは「住民らが足を止めて休む通りになれば」と話している。
秋にはマリーゴールドを植える計画。
近くに住む柴多賀男さん(80)が沿道に植えたチューリップ200本余も見ごろを迎えている。 -
【権兵衛トンネル開通から3カ月】(1)
増加する大型車利用供用開始から3カ月経過した権兵衛トンネルを平日に利用する大型車が増加している。4月に記録した大型車の平日利用平均453台は、2月平均の2倍以上におよび、1カ月の大型車利用は1万台を越えた。全体に占める大型車の割合は8%から16・7%に増加。交通量の増加と共に大型車の利用も着実に増加しており、権兵衛峠道路周辺に及ぼす影響などが懸念される。
木曽建設事務所の集計データによると、トンネルの交通量は4月に初めて10万台を突破した。小型車の数は、3カ月とも8万縲・万の間で増減しているが、大型車は4千台、6800台、1万2千台と増加し続けている。
中でも、平日利用の増加が顕著。4月の大型車混入率を見ると、平均6%程度に留まっている休日に比べ、平日は16・7%、休日の2・5倍以上にもなっている。 -
地球に接近「シュワスマン・ワハマン彗星」に歓声
伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」(野口輝雄代表)は3日夜、伊那市の伊那西小学校校庭で、地球に接近しているシュワスマン・ワハマン第3周期彗星(S・W3彗星)を一般住民と共に観察した。
観察会には親子連れを中心に、上伊那などから約60人が集まった。会員の天体望遠鏡6機を使って、東の空に位置していたS・W3彗星のほか、月や土星なども観察。参加者らは、かすんだ長細い光の彗星を確認すると「わぁー」と歓声をあげた。
岡谷市から家族4人で参加した40代男性は「めずらしい彗星だと聞いていたので、ぜひ見たいと家族を連れてきた。街の明りではっきりしなかったが見れてよかった」と目を輝かせた。
S・W3彗星は1930年、ドイツで発見されたほうき星。5・4年周期で地球に接近し、1995年に近づいた際には4個に分裂し増光した。それから2回目となる本年は、地球に大接近し、肉眼でも分かる彗星となって流れるという。
野口代表によると大接近する12日は、地球と月との距離38万キロの約30倍となる1200万キロまで接近するが、近くで光る満月の影響で観察は難しい。大型連休中は月の影響は少ないので見ごろだという。 -
伊那市立図書館で展示中 フォトクラブ「サンライズ」
銀塩フィルムを支持する写真愛好者でつくるフォトクラブ「サンライズ」(岩瀬健二会長)。写真は陰影が豊かな日の出とともに撮影するのが基本といわれるため、クラブ名は「サンライズ(日の出)」と命名した。
伊那市内の40縲・0代の男女8人で本年1月に発足したばかりのクラブだ。会員は会社員や主婦、定年退職者などさまざま。写真歴も1年足らずの初心者から20年のベテランまでと幅が広い。伊那市野底の「暁写真」を経営する河野宏光さんを講師に、月一回の例会を開いている。
「周りに目が向くようになった。日常生活の中で、皆が見逃している場所に気づける幸せがある」「撮影場所では他のカメラ愛好者とコミュニケーションがとれ、交流が広がった」「自然の美しさを求めて撮った作品を、人に見てもらえることが楽しみ」と会員は口々に写真の魅力を語る。
「良い写真を撮ろうという圧迫を感じるのでなく、楽しんで撮らなければならない。しかし、長続きさせるには楽しい中にも基礎的な知識を学び、それぞれの感性を伸ばしていく必要もある」(河野さん)。
デジタルカメラ(デジカメ)では表現できない銀塩フィルム式カメラ(銀塩カメラ)の魅力の下に皆が集まる。銀塩はデジカメと比べると、画質の大きな要素の1つとなる解像度に違いがあると言われる。低感度の35ミリリバーサルフィルムの解像度は2千万画素以上に相当し、一般用途のデジカメは500縲・00万画素。また、コントラストや明るさ、色の微妙な変化を表現できる良さがある。
写真の色彩などを簡単に加工できるデジカメとは異なり、修正の効かない銀塩カメラ。会員は被写体の美しい一瞬に思いを込めてレンズを向ける。それらの写真には「本当の美しさ」が写し出されている。
クラブ発足後、初めてとなる写真展を伊那市立図書館の広域情報コーナーで13日まで開いている。伊那市高遠町の夜桜、中川村のかやぶき民家など上伊那の風景のほか、国内外で撮影した写真26点を出品。会員それぞれの視点で写した作品は個性豊かで、美しい色彩が来場者の目に飛び込んでくる。
銀塩カメラをすたれさせないよう、会員は自分たちの作品を通して魅力を伝える。「サンライズ」。希望に満ち、これからの活動が開けるようにと会員は願っている。 -
マスダカメラで利用客の写真展示
伊那市西町区のマスダカメラ(増田稔社長)では、利用客が撮った写真を周期的に入れ替えて展示している=写真。店内には外国の風景やサクラの花の写真などが飾られ、来店客の目を楽しませている。
マスダカメラではこれまで利用客の個展をしていたが、4月中旬から多くの人の作品を一度に見られるように変更した。現在は、伊那市や駒ヶ根市在住の写真愛好者6人が、一人数点ずつの合計26点を出品している。
作品は伊那市高遠町勝間のシダレザクラや同市で恒例の「春の高校駅伝」の選手らを写した、季節を告げる写真が多数。アイスランドや台湾などの海外旅行先の風景も並び、珍しい光景に関心が集まっている。
自分で撮っては楽しんでいるという利用客の70代女性は「訪れたことのない場所の風景やいろんな人の作品が見られて楽しい」と眺めていた。 -
大型連休後半各地で賑わい、キャンプ場には県外客が
大型連休後半初日の3日、晴天にも恵まれて観光地は多くの人出となったが、飯島町の天竜川左岸に新しく開設されたオートキャンプ場「いなかの風」には、中京圏など県外を中心としたキャンパーで賑わっている。
先月末にオープンしたばかりだが、インターネットで知った家族連れらで3、4日は予約で満杯。新しい施設と、棚田の地形を生かした抜群の環境が人気を呼んでいる。
天候にも恵まれ、南北に伸びる中央アルプスの山々が来場者をお出迎え。残雪映える絶景に息を飲む姿がみられた。
家族3人で2泊3日の日程で訪れた東京都の会社員竹歳健さんは「本当に眺望が素晴らしい。滞在中はモトクロスなどを楽しもうと思っています」と話した。
3、4日は、乗馬体験、プロのライダーを招いてマウンテンバイクの棚田めぐり、フルートコンサート、キャンプファイアーなどイベントも目白押し。
5日以降は予約に若干の余裕があるが、子どもが楽しめる企画なども用意している。問い合わせは、いなかの風86・6655へ。 -
駒ケ岳神社里宮例祭
老朽化に伴い、新たに建てた伊那市荒井区にある駒ケ岳神社里宮の鳥居が完成した。3日の例祭で、内ノ萱・天狗の地域住民ら約30人に披露した。
鳥居は高さ3・6メートル、幅3メートル。柱は区有林から樹齢100年のカラマツを、柱の上に乗せた笠木、貫にはヒノキをそれぞれ使った。氏子(室岡智明氏子総代)が費用80万円で、4月初旬に建てた。
明治末期、駒ケ岳登山の伊那口入り口として荒井神社下に「一の鳥居」を建立。62(昭和37)年、交通量の増加で道路を拡幅する際に支障となり、駒ケ岳神社前へ移した。
04年10月、台風の影響で上流の沢が荒れ、土砂がなだれ込んだが倒れなかった。
鳥居の披露後、地域住民は例祭で駒ケ岳登山者の安全と農作物の豊作を祈念。
開山式も兼ね、夏山シーズン到来を告げた。内ノ萱から駒ケ岳へ登るルートは近年、利用者が減っているという。 -
大型連休上伊那各地のキャンプ場や観光地にぎわう
大型連休中、上伊那のキャンプ場や観光地は家族連れや若者グループなどで連日にぎわいをみせている。
伊那市の小黒川渓谷キャンプ場のキャビンとオートキャンプサイトは3日から5日まで、中京や関西方面を中心とした利用者で予約が満杯。行楽日和となった3日は、自然散策やバーベキューをしたり、釣堀でニジマス釣りに没頭したりと満喫していた。
今春は冷え込みが続いた影響で、キャンプ場に植わるコヒガンザクラが大型連休に合わせるかのように、例年に比べ1週間ほど遅れて見ごろを迎え、利用者たちも「桜が見られるなんて運がよかった」と喜んでいた。
愛知県から家族4人で訪れた磯村貢さん(47)は「初めて来たが、大自然に囲まれ、水の音も聞こえるし、残雪の山々も目にすることができて最高ですね。楽しい連休が過ごせそうです」と話していた。
南箕輪村大芝高原のキャンプサイトも満杯で、年明けから予約が入るほど、例年同様の人気ぶり。
アスレチックに歓声をあげる子どもたちや、心地よい高原の風を感じながらテニスやマレットゴルフなどで軽く汗を流す人の姿もみられ、それぞれ有意義な休日を過ごしていた。 -
ちいむもみじ企画「みんなで、きれいにしま走!拾いま走。」
権兵衛トンネル周辺でごみ拾い上伊那地方中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、「みんなで、きれいにしま走(しょう)!拾いま走(しょう)。」企画で、権兵衛トンネル周辺などを走りながらごみ拾いに精を出した。
足元を見つめランナーでなければできない活動を-と昨年初めて計画。箕輪町のながた荘周辺とほたる駅伝コースでやった。2年目の今年は、権兵衛トンネル開通に伴い木曽から抜けた伊那谷をきれいにしようと権兵衛トンネル周辺と、ほたる駅伝やはびろマラソンのコースで、チームの主練習コースでもある県道与地辰野線をコースに設定。伊那建設事務所、伊那市から辰野町までの各市町村が後援した。
メンバーや一般のランナーら30人が参加。国道361号と県道与地辰野線の合流点を起点にトンネル入り口まで、広域農道まで、みはらしファームまでの各往復7キロの3コースと、家族参加のウォーキングコース3キロに分かれて取り組んだ。
拾ったごみは空き缶、ペットボトル、ビニールなどが主で軽トラック2台分。一輪車2台、自動車部品のバンパーや排気管、ポリタンクなどもあり総重量約100キロもあった。
参加者は、「一見きれいに見えたけど、合流点からトンネル入り口に向かう国道沿いは、人目につきにくいせいか予想以上にごみが捨てられている」と残念そうに話していた。