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団子の神様例祭
駒ケ根市赤穂町一区の一角にある通称「団子の神様」の例祭が18日、行われた。祭典実行委員ら約40人のほか、近くの経塚保育園の園児約80人も訪れ、安楽寺の飯田実雄住職の読経が流れる中、土の団子が供えられたご神体に向かって手を合わせた=写真。園児らは供養が終わると一人一人団子をもらい、うれしそうに園に持ち帰った。
団子の神様のご神体は「妙雪信女」「亨和元辛酉夭」(1801年)などと刻まれている高さ55センチの石碑。江戸時代、病気の女性が死に際に団子を食べたいと願い、土で汚れた団子しかなかったが腹いっぱい食べて満足し「霊となって病気で苦しむ人を救いたい」と言い残して死んだ竏窒ニする伝説があり、病気が治るなどのご利益があった際に土の団子が供えられるようになった。 -
園児が愛着込めてポストピカピカに
宮田村西保育園の年長園児33人が17日、JR宮田駅前のポストを清掃した。ポスト愛護週間(15日‐21日)の一環。ぞうきんを使って隅々まで磨き、風雨に耐えて役目を果たしているポストへの愛着を深めた。
グループに分かれて作業。汚れをふき取りきれいになると、「ピカピカになった」と喜んだ。
宮田村郵便局の中村文昭局長は「みんなのおかげで、ポストさんも良い顔になった。大切な郵便を入れるもの。これからも、みなさん可愛がってください」と感謝した。 -
南箕輪村大芝高原みんなの森
セラピーロードの認定受ける南箕輪村大芝高原の「みんなの森」が、森林の持ついやし効果の解明や健康増進に向けた森林の活用などを研究する森林セラピー実行委員会による日本初の『森林セラピー基地・セラピーロード(ウォーキングロード)』認定で、セラピーロード(一つ星)に認定された。18日、林野庁などが発表した。認定は全国10カ所でセラピー基地6カ所、セラピーロード4カ所。
森林セラピー実行委員会は林野庁、国土緑化推進機構、日本ウエルネス協会で構成。「森林セラピー総合プロジェクト」で、セラピー基地とセラピーロードの認定などに取り組んでいる。
4月14日、森林セラピー・ステアリングコミッティ(委員長・大井玄東京大学医学部名誉教授)での第2次審査で、森林セラピー基地としてノミネートしていた全国27カ所のうち、05年度に「心身のいやし効果の生理実験」をした10カ所を、実験結果に加え宿泊施設などの整備状況、アクセスなど立地条件、将来構想などもふまえ総合的に評価し、認定した。長野県内は南箕輪村を含め5カ所。
森林セラピー総合プロジェクトは、森の自然があやなす風景や香り、音色や肌触りなど、森のいのちや力を実感することで心身に元気を取り戻させようとするもの。
セラピーロードの対象は、20分間の歩行距離を1単位とする森林療法道。村は、アカマツとヒノキ林が広がる大芝高原みんなの森に整備しているウォーキングロードを申請。「みんなの森」のコース路面は砕石、ウッドチップで舗装し、車いすでの散策もできる。
05年6月に現地下見、9月に生理・心理調査と物理調査からなる本調査があった。
18日、村に認定通知があり、唐木一直村長は、「大変ありがたい。森林セラピー実行委員会などと連携を取りながら活用策を考えていきたい」と喜んでいる。 -
フランス人団体がそばに舌鼓
箕輪町木下のそば切り「一燈」(小田切和雄店主)に18日、研修旅行で日本を訪れているフランス人45人が来店し、ちょうど満開になった中庭の桜を愛でながら日本のそばを味わった。
小田切店主の菩提寺で5年前に住職と共にフランス人にそばをふるまった縁で、当時訪れた10人を含む研修者を迎えた。
外国人団体客の来店は初。手打ちそば、切干し大根の煮物、漬物、他県からの観光客に好評だった郷土食「てんぷらまんじゅう」を出した。
フランスに1軒だけ手打ちそば屋があるが高価なため、訪れるのを楽しみにしてきたという一行。はしを器用に使ってそばを味わった。「初めてのものばかり。とてもおいしかった」「シンプルだけど繊細で、盛り付けも美しくおいしく食べられた」「店の雰囲気もよく、よりおいしく感じた」と好評だった。
てんぷらまんじゅうも、「見た目もおいしそうで中身も美味」と気に入った様子だった。
小田切店主は、「フランス人の口に合うか不安だったけど、日本そばを食べてもらえてうれしかった」と話していた。 -
伊那市の東春近小でお花見給食
伊那市の東春近小学校(橋爪伝校長、380人)で18日、お花見給食があった。待ちに待った児童たちは校庭などに飛び出し、満開のソメイヨシノを眺めながら食事を楽しんだ。
1年生は6年生と、2年生は5年生と、3年生は4年生と共に、桜の木下で会食した。児童らは温かい陽気の下、会話を交えながら満喫。時折吹きつける風でまい上がった花びらが、食事の上に落ちてくることすら話題にして楽しんでいた。
この日の給食は、おにぎり、春巻き、エビすり身の団子、ミニトマト、チーズケーキなど。彩も美しく、子どもたちが好む食材を使った、栄養士が工夫を凝らした弁当を食べた。
1年生の下平航誌君(6つ)は「皆で外で給食が食べられてうれしい」と、大好きなおにぎりを口の中に詰め込んでいた。 -
伊那署管内 「交通安全運動」期間中の事故発生状況
06年度「春の全国交通安全運動」(6竏・5日)の10日間、伊那署管内で発生した人身事故は前年と比べて7件少ない、4件だった。死亡者は1人(前年比1人増)、けが人は4人(同10人減)。期間中は歩行者が関わる事故や交差点内の事故の発生が目立っている。
管内では同運動初日、高齢者が運転するミニバイクによる交通死亡事故が発生。事故は信号機のない、4差路交差点で起きた。昨年は交通死亡事故全5件のうち、2件で高齢者2人が死んでいる。
期間中、県下の交通事故発生は、人身事故313件(前年比61件減)、死者数2人(同1人減)、けが人414人(同55人減)と、減少傾向。しかし、16日現在の死亡数は27人で、そのうち約60パーセントを占める17人が高齢者だ。
伊那署の中山邦夫交通課長は「運動期間中だけでなく、常に事故を起こさないという意識を再確認してほしい。一人ひとりが意識して思わなければ事故はなくならない」と話している。 -
慈福院のしだれ桜8分咲き、
飯島町七久保の慈福院で16日、8分咲きのしだれ桜の下で、延命地蔵尊と薬師如来の例祭があった。
祭は地元北街道耕地(富永康義総代)が毎年、桜の開花に合わせ、4月の第3日曜日に実施。本郷の西岸寺の平野泰成副住職が、地域住民の健康や、子どもたちの健やかな成長などを祈った。
同寺の延命地蔵尊は高遠石工、守屋貞治作。しだれ桜は樹齢300年、樹高さ9・5メートル、エドヒガンの変種。 -
箕輪町交通少年団
安全運転呼びかけ春の全国交通安全運動最終日の15日、箕輪町交通少年団(86人、団長・小林交石町交通安全協会長)は、沢地籍の153号バイパスで、ドライバーにチラシを手渡して安全運転を呼びかけた。
交通少年団は町内5小学校の5、6年生有志で組織。交通ルールを学び、交通指導所などに参加して交通安全を呼び掛ける。
新体制最初の活動で、団員と町交通安全協会役員ら約120人が参加。交通安全運動のチラシとポケットティッシュのセット約260個を、団員が大きな声で「安全運転をお願いします」と話し、ドライバーに渡した。
ドライバーは、「がんばってね」と団員に声をかけるたり、大型トラックの窓から手を伸ばして「ありがとう」と受け取っていた。 -
防犯女性部がオレオレ詐欺を寸劇で
未然防止を地域に啓発オレオレ詐欺の被害を未然に防ごうと、宮田村の防犯女性部(小田切久美子部長)は、寸劇仕立てで地域に啓発しようと立ち上がった。17日に町2区の高齢者を対象に・ス初上演・ス。詐欺の現場をリアルに再現し「疑問に思ったらお金を振り込まず、駐在所などへ連絡して」と呼びかけた。今後も各地区の敬老会などに参加を予定している。
「ビラ配りなど、単なる呼びかけではなく、何か形に残るような訴えができないものか」。女性部の反省会でメンバー全員同じ意見で一致した。
「寸劇ならば、分かりやすく話しもできるし、私たちにもできそう」。家庭を守る主婦としても忙しい身だが、約1カ月かけて練習を積んだ。
台本は警察署員に手助けしてもらいながら、自分たちでさらに肉付け。「村の財産をみんなで守ろうという気持ちで、みんなで考えました」と小田切部長は話す。
初演前日も最後の練習。人数が足りないため急きょ、村駐在所の雨宮則彦所長に犯人役をお願いした。
迎えた本番。町2区と地域ボランティア「ともいきの会」が主催した交通、防犯教室の一環で、約40人の高齢者らが出席した。
4人の部員はメイクや衣装を着て役づくり。オレオレ詐欺の電話がかかってくる所から始まり、上手に撃退するまでを演じた。
「村民レベルで啓発しあえるような体制に持っていけたら」。機会あるごとに、地域で上演していきたいと話していた。 -
山寺やきもち踊り
酒盛りとユニークな踊りを繰り返し、最後は鳥居の外へ一気に走り出す奇祭「やきもち踊り」が16日、伊那市山寺区の八幡社白山社合殿であった。輪になって踊る羽織はかま姿の保存会員に「もっと足を上げろ」などとげきも飛び、集まった観客を楽しませた。
やきもち踊りの始まりは、記録として残っているのは約220年前。実際には鎌倉時代末期ころからあったのではとも言われている。くし焼きのアユ、ドブロク、タバコで宴を囲み、足を上げて飛び上がりユニークに踊る竏窒ニいう動作を3回繰り返す。踊りの終了と同時に全員が鳥居の外へ走り出すが、一番最後になると「厄持ちになる」と言われているため、全員必死で逃げる。曲が最後に近づくと、踊りの輪が鳥居側に偏りはじめ、観客からは笑いが起こった。
近年は、暗黙の了解で保存会長などが最後になるケースが多く、今年も原長四郎保存会長が厄を背負った。
厄持ちとなった人はその後すぐに厄払いを受ける。 -
伊那公園さくらまつり
伊那市中央区の伊那公園で16日、「さくらまつり」があり、仲間同士、家族連れで訪れた多くの人が、見ごろを迎えた桜とカラオケを楽しんだ。
まつりを企画する伊那桜愛護会(伊藤一男会長)は例年、太鼓演奏やカラオケ大会なども催して、来場者を楽しませているが、今年は、前日に降った雨のため、カラオケ大会のみとなった。
近年は、高遠の桜を見学した後に伊那公園を訪れる県外者もいるという。この日は午前中だけで約120人が来場し、鮮やかに色づいた桜を見学していた。
桜は現在は八分咲きで、今週半ばころまでが見ごろとなる。
伊那公園には、ソメイヨシノ、コヒガンザクラなど約12種類282本の桜があり、今後はロトウザクラなどを植樹し、さらに種類を増やしていく計画がある。伊藤会長は「今後は珍しい桜を植樹して桜の博物館にし、3月から4月まで桜が楽しめるようにしたいと考えている」と話している。 -
南箕輪村消防団・日赤奉仕団合同春季演習
南箕輪村消防団、日赤奉仕団の合同春季演習が16日、大芝公園陸上競技場であった。消防団員126人、奉仕団員76人が一致団結し、非常時に備えた訓練に臨んだ。
技術力の向上、的確な判断力を養う合同訓練は春と秋にある。分団ごとの訓練や、非常召集、防災訓練などもしているが、春と秋の訓練が大規模で、春は新入団員が加わって初めての合同訓練となっている。 団員は、指揮者の指示に従い小隊訓練、中隊訓練、分列行進などをして、日ごろの成果を確認した。
伊那消防署の耳塚茂幸予防課長は「指揮官の下、きびきびとした動作がとれ、素晴らしかった。消防団は団体行動。指揮者の指示に従い、的確な行動をしてほしい」と講評した。
また、日本消防協会精績章を受賞した副団長の松澤武夫さんに表彰状を伝達した。 -
【登場】伊那教育事務所長
佐々木光男さん(58)学力低下、いじめ、不登校など、今の教育行政は課題が多い。中でも子どもの安全は、学校だけで解決できるものでない。学校、地域、警察などが連携していく必要がある竏秩B
下伊那郡松川町出身。飯田長姫高校を卒業後、1966年に就職した。初任地は伊那労政事務所。その後、中南信の出先機関と本庁を行き来しながら、税務、行財政、教育事務、観光など、多方面な行政事務に携わった。前任は中信労政事務所長。「その度に異なる仕事で苦労もあったけど、その分多くの経験ができた」。
県と地域円滑な連携を求める声も強い。「実際に教育現場を支えている市町村の教育行政。現場からの声にしっかりと耳を傾けたり、説明責任を果たすなどしてお互いの信頼関係を築き、しっかりとした連携を図りたい」と語る。
行財政を担当した中南信事務所下伊那支所は県下でも規模の小さい事務所だったため、交付税制度、市町村決算1人でいくつもの業務を掛け持った。そのため、財政全般を幅広い視野でとらえることができ、充実した日々を過ごせた。
「学校に関する暗い話題ばかりが取りざたされるが、現場の先生からは楽しい話題も多く聞く。そういう話題はもっと外へと発信すべき。『学校は楽しいところ』ということを伝えていくことも大切だと思う」。
釣りをはじめ、山登り、バドミントンなど、幅広い趣味を持つ。
松川町在住。息子2人。現在は妻と2人暮らし。 -
伊那北高・薫ヶ丘クロスペンアカデミー本年度開校
伊那北高校生の土曜補習を目的に設立された「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」の本年度開校式が15日、市民会館であり、同校卒業生で弁護士の御子柴一彦さんを招いた記念講演があった。集まった生徒、保護者、地域住民ら約900人は御子柴さんの話に耳を傾けた。
同高校では野球に明け暮れた御子柴さん。進学した慶應義塾大学の野球部では、3年生時の春のリーグ戦で20打数10安打6打点と活躍し、優勝した。現在は弁護士として法廷に立っている。
「野球と私竏瀦カ武両道を目指して竏秩vと題した講演では高校、大学時代に熱中した野球や、7回目の挑戦でやっとの思いで合格した司法試験の苦労話などを話した。
御子柴さんは今までの人生を振り返り「私にとっては野球以外、楽しみというものはない。しかし、何か一つのものに打ち込められることで、楽しい人生が送れるのではないかと考える」と語った。
質疑応答では後輩野球部員から「接戦の試合で気をつけることは」との質問。御子柴さんは対して「失敗を恐れず、後悔しないように自分の実力を出しきること」と助言した。 -
熊野社で例祭
宮田村大久保区の熊野社の例祭は15日宵祭り、16日本祭りでにぎやかに行われた。
15日、夕闇迫る大久保集落センターに集合した祭典委員や祭囃子保存会、子ども連らは、地域住民を前に、囃子の演奏やしし舞、悪魔払いを披露した後、鉦(かね)太鼓の音もにぎやかに隊列を整え、熊野社までお練り道中を繰り広げた。
祭提灯が灯る神社境内では、祭囃子保存会が悪魔払いやしし舞を奉納し、祝宴で盛り上がった。
翌16日も神社境内で、しし舞と悪魔払いを奉納し、五穀豊じょうと地域の安ねいを祈った。 -
花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞
伊那市の県伊那文化会館で、東京方面から訪れた花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞を楽しんでいる。
同館が今年初めて誘客の一環で旅行会社主催のバスツアーにプラネタリウム鑑賞を紹介し、クラブツーリズム(本社・東京都)が企画した。
ツアーは高遠城址公園縲恟t日城址公園縲怦ノ那文化会館プラネタリウム縲恟辮z訪・足湯を巡る。12日から始まり20日まで予約がある。
15日は45人が、春日公園の桜を楽しんだあとプラネタリウムを鑑賞した。番組は25分。おとめ座やおおぐま座、こぐま座など春の星座や惑星などを担当職員がライブで紹介。ドームに伊那谷を映して地元の紹介もした。
ツアー客の東京都渋谷区の親子は、「いやされて、とてもよかった。コースの最後だから余韻があるままバスに乗れる」「プラネタリウムがツアーにあるのは珍しいのでとてもいい」と話していた。
プラネタリウム鑑賞は親しみやすい、ゆっくりできる-など好評。会館は、秋の紅葉狩りツアーなどにもプラネタリウム利用を積極的に働きかけたいとしている。 -
桜とレンギョ
南箕輪村の上伊那農業高校では、春日街道沿いに植えられた桜とレンギョが咲き始めた。黄色とピンク色、2色の花のカーテンが、ドライバーの目を楽しませている。
今年は桜の咲き始めが若干遅め。このところの暖かさで、先に咲いたレンギョの後を追い、桜の花も開き始めた。 -
オールドノリタケ名陶展 18日までベルシャイン伊那店
明治中期から大正初期にかけ、日本から米国中心に海外輸出された磁器「オールドノリタケ」の展示販売会は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
花瓶、水差し、ティーセット、飾り皿などの約100点の名陶を出品。当時の職人たちが海外からの受注で丹精込めてつくった作品のほとんどに24金がほどこされ、あでやかな展示会となっている。
絵柄はバラ、キク、ウメなどの花柄や風車の風景画、貴婦人やインディアンの人物画などさまざま。西洋磁器のスタイルを取りながら日本人の細やかな装飾技術が光る作品が集まっている。
関係者は「日本にもあったアールヌーボー製品。100年を経て里帰りした日本磁器の細工のすばらしさを見てください」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
異例の若さで唄導師に抜擢
24日大本山の法然上人法要で宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職(44)が、24日に同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市上京区)で催行される御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師を勤めることになった。40歳代の若さでの抜擢は極めて異例。大僧正にかわって宗祖・法然上人の法要を営む大役だが「ご縁あってのこと。しっかりと勤めあげたい」と話している。
御忌大会は総本山知恩院(京都市)と、清浄華院を含め5つの大本山で4月中に行われる。
6寺院合計で18人の唄導師が選ばれるが、大半は60歳代半ばから70歳代。山田住職は「年齢だけを考えればご遠慮したいとも考えたが、このような大役が来たのもご縁と感じて引き受けさせて頂いた」と話す。
法要は約40分もの間、唄導師が追悼文を読みあげる。いつもの読経とは全く違う独特な節回し。また、清浄華院の場合は唄導師を助ける従者がいないため「自分が間違えれば全てが止まってしまう」と重圧も大きい。
寺院にとって春は忙しい時期ではあるが、5回に分けて10日間、清浄華院で習礼(しゅれい、リハーサルの意味)を積んだ。
通常は大僧正など最高位の僧侶しか着ることのできない緋衣(ひのえ)を身にまとう、一世一代の法要。当日は白心寺の檀家約120人も駆けつけ、住職が行う法要に参加する。 -
こぶし花まつり
駒ケ根市菅の台の家族旅行村で15・16日の2日間「こぶし花まつり」が開かれている。コブシの花が白い花を咲かせるテント村には団子や地ビール、野菜、鉢植えの花、おもちゃなどの屋台のほか、シイタケの駒打ちや竹笛作りの体験コーナーなどが並び、訪れた親子連れなどでにぎわいをみせている=写真。ボブスレー、ゴーカート、リンリンサークルの各コーナーは料金が半額になっていることもあり、多くの子どもたちが集まって歓声を上げて楽しんでいる。
16日は午後1時15分からちびっこマスつかみ取り大会などが行われる予定(悪天候中止)。
問い合わせは家族旅行村アルプスの丘(TEL83・7227)へ。 -
町一区子ども会1年生を迎える会
創立31年目を迎えた駒ケ根市の町一区子ども会(堺沢良枝会長)は15日、小学校に入学した区内の1年生を迎える会を赤須町地域交流センターで開いた。今年入学した1年生は14人。地域のお兄さん、お姉さんたちに囲まれた子どもたちは保護者らとともにゲームなどをして楽しいひとときを過ごした。6年生に一人一人インタビューを受けた1年生は大勢の前で少し照れながらもそれぞれ名前やクラスなどをはっきりと答え=写真、自由帳などが入ったプレゼントの包みをもらってうれしそうな笑顔を見せていた。
会場には区内の子どもたちの家が一目で分かるよう、05年に子ども会が新たに作成した子どもマップが持ち込まれ、1年生は自分の家の場所に貼ってある保育園児用のグレーのシールを1年生用の緑色の物に楽しそうに貼り替えていた。 -
木下長寿クラブ連合会総会
箕輪町内の長寿クラブの新年度総会が各地区で始まった。木下長寿クラブ連合会は15日、木下公民館で総会を開き、新事業も含めた06年度事業計画などを承認した。
木下は会員約300人。本年度は新会員37人を迎えた。
06年度の新事業は▽90歳の会員にお祝いを贈る▽よりよりクラブ活動のため意識調査をする-の2点。お祝い贈呈は初年度の今回に限り、90歳以上の19人全員に総会の中で贈った。意識調査は今後、質問項目など詳細を検討する。
継続事業は公民館近くの花園作業、親ぼく旅行など。健康保持と知性・教養向上のためのクラブ活動は3部。マレットゴルフ(38人)は山の神マレット場で月2回、グラウンドゴルフ(64人)は長野リズム時計グラウンドで月2回、コーラス(59人)は公民館で月1回活動する。
堀口泉連合会長は、「今年は2つの大きな新事業の推進に当たりたい」とし、「1人が親しい人1人を連れてきてほしいと会員増強に熱心に取り組んだ結果、新しく37人が意欲的に活動しようと会に入る」と話し、本年度も会員増強運動への協力を求めた。 -
前箕輪町消防団長
荻原利一さん「消防団活動は365日24時間営業。いつも気を張っていたけど、やっと肩の荷が下りたかな」。3月末、箕輪町消防団長を退任した。団長と副団長を各2期4年務めた。団員時代を含め約22年間、町の安全のために尽した。
83年3月末、分団長を務め退団。それから16年、副団長任命の話がきた。副団長になれば団長まで務めるコースが出来ている。分団長時代に団長の大変さを見てきただけにためらいもあったが、任命を受けた。
団長の4年間は、「地域の人から愛され信頼される団、自分たちの仲間づくりをする団を目指せ」と団員に訓示してきた。
「団員450人の命は団長次第だという。町にもお世話になるけど、人命を預かる。指揮をとるのは大変」。責任は重い。火災現場ではまず状況把握。建物内に人がいるか確認し、類焼を食い止めるための判断をする。自分と団員の身を守りながらの活動になる。「火災も水害も人探しも、早めに手を打とうと動いた。人命第一だから」と振り返る。
団員確保は、「町民に協力願うしかない」と理解を求めてきた。「長くなくてもいい。5年くらい経験してもらえれば。消防団は大切だという気持ちを持ってもらわないと、これから活動は難しくなる」とする。
「消防やってるときは、うんと若く感じるね。入ってくる団員は若いから、自分も45歳から50歳くらいの気持ちでやってた」。団長、副団長の8年間。「多くの人と知り合えたこと、若い衆と交流できたことが収穫」という。
消防団員になったのは高校卒業後すぐ。学業と修業を終え、家業の大東畳店で働き出したときだった。当時、団員は自営業の長男が多く、消防団が家を訪れ「今年からお願い」と、本人の意思とは関係なく法被を置いていった。「昔は家にいる人は団に入るものと思ってた」と、当然のことのように入団した。
ボランティアで町民の生命、財産を守る-。基本は今と何一つ変わらない。「1年終わるたびに地下足袋をもらって、災害があったときは屯所に帰ってきて茶わんで一杯飲む。それが報酬だった」。
楽しい思い出の一つは花見。「運転練習を兼ねてポンプ車で送ってくれたり。高遠まで行ったこともある。今はポンプ車で行くなんてできないけど、よき時代だった」。
団員時代は機関部に所属。ポンプ操法も8年経験した。当時は、棒吸管を連結し放水直前までの操法を競う種目があった。仲間と「もうちょっとやるか」と頑張り、「あと1年で棒吸管がなくなると聞けば最後までやるかとなる。おもしろかった」と種目最後の年まで続けた。
「ポンプ操法は大変だけど、それを乗り切った団員は活動に対して熱いものが出来てくる。人間としても成長し、友達もできる」。活動を共にした仲間とは、今も付き合いがある。
箕輪町には、団長経験者で組織する町消防団参与会がある。団を温かく見守り、アドバイスを求められたときに協力する会。7人目の参与になった。「俺より上の偉い衆がいるから今度はぺーぺーね」と冗談交じりに笑いながら、「参与は死ぬまで。何もできないけど見守っていきたい」と、団員450人を見てきた優しい眼差しで語った。(村上裕子) -
歌誌「波濤(はとう)」選者の宮脇瑞穂さんが自費出版
歌誌「波濤(はとう)」選者の宮脇瑞穂さん(65)=伊那市西春近=が、全国各地の寺院を詠んだ短歌を集めた本「お寺あそび竏鋳Z歌に詠まれた寺院1000竏秩vを出版した。
明治以降の歌人などが約1900寺について詠んだ約4千首を、都道府県別、県内は地域ごとにまとめて収録。歌人として著名な石川啄木、斎藤茂吉の作品のほか、四国霊場八十八ヶ所巡りの際に自分で作った約250首も載せた。
宮脇さんは著書の前書に「父母と師と親しい故人の方々へ、写経代わりに集めた私的なお寺メモです」と記載。2004年11月に八十八ヶ所巡りを終えたのを契機に、本年1月19日の父・臻(しん)之介さんの23回忌を締め切りにして、近現代歌人の約10万首に目を通して歌を集めた。師である木俣修さんの命日の4月4日、発行した。
宮脇さんは「作品を詠み返すとふしぎと、その寺院の雰囲気が思い出される楽しみがある。本を読む人によっては寺を回るガイドブックになっているのでうれしい」と話している。
自費出版の「お寺あそび」は1200部を発行。歌人仲間や親しい友人などに配布し残部は少々。
問い合わせは、宮脇さん(TEL0265・76・1877)へ -
北原文徳さんのお話会
伊那市の子育てサークル「子どもネットいな」は14日、幼児の母親を対象とした話し会を、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。北原こどもクリニック院長・北原文徳さんを迎え、幼児のけがの応急処置方法などを学んだ。
北原さんの話し会は24回目。毎回異なるテーマで母親の感じるさまざまな疑問にこたえている。
今回は頭を打ったときやすり傷をおった時の処置方法や、幼児ふれあう時にどのようなことに注意しなければならないか竏窒ネどについて説明。
傷口をガーゼなどで早く乾かそうとする従来の処置方法ではなく、自然治癒力を大切にした「湿潤療法」などの方法を伝授した。
次回は5月19日。テーマは「小児科と耳鼻科どっちにかかるか」で、いなっせ7階のちびっこ広場で午後1時45分から。
問い合わせは子どもネットいな(TEL72・7099)井口さんへ。 -
与田切公園桜まつりにぎわう
3分咲きのソメイヨシノが花のトンネルをつくる飯島町与田切公園で15日、桜まつりがにぎやかに開かれた。
曇天で花冷えのする陽気だったが、町内外から家族づれが繰り出し、出店やフリーマーケットを冷やかしたりと、のどかに花見を楽しんだ。
紅白幕の前では、平沢社中の琴の演奏、三石社中による茶会があり、花を愛で、琴の演奏に耳を傾けながら、優雅にお薄の一服を味わっていた。
子どもたちはヒノキのはしづくりや火起し体験、紙ヒコーキづくりに熱中したり、針金細工に見入っていた。 -
かんてんぱぱツツジ
伊那市西春近の伊那食品工業では、早咲きのツツジが咲き始めた。
本社社屋の隣で淡い紫色の花を咲かせているのはエゾムラサキツツジ。4縲・月に開花し、開花後に葉が繁るのが特徴。主には北海道などに分布している。
広域農道の反対側にあるかんてんぱぱガーデンでも、ミツバツツジ、クリーム色のヒカゲツツジなどが見ごろ。
5月前には、朱色やピンク色をしたヤマツツジも咲き始めるため、さまざまな色の移り変わりが楽しめるという。 -
花まつりで園児が甘茶掛け
駒ケ根市のすずらん保育園(高見洋子園長)の園児らが14日、園の近くにある安性寺(佐々木辰保住職)でお釈迦さまの誕生を祝う花まつりのお祝いをした。約70人の園児らは順番に小さな手にひしゃくを持ち、不思議そうな表情でお釈迦さまの像に甘茶を掛けた=写真。中には「頭に掛けちゃったら濡れてかわいそうだよ」と儀式に戸惑いをみせる園児もいた。
甘茶掛けを終えた園児らは寺の管理組合の役員らが用意した甘茶を味わい「甘くておいしい」と笑顔を見せていた。 -
保育園で給食開始
宮田村3つの保育園は13日から、未満児と年少園児の給食が始まった。家で食べる食事とは違い、友人とともに机を並べて楽しく会食。多くの園児がほとんど残さず食べきった。
中央保育園の年少園児も各教室で初めての給食。入園から10日ほど経過して生活に慣れてきた時期でもあり、子どもたちはモリモリ食べていた。
調理員が健康や味に気を配り、心をこめてつくってくれたメニューの数々。「うちのと同じで美味しいよ」と、たいらげた後のきれいになった食器を自慢げに見せる園児の姿もあった。 -
つどいの広場開設に向けて、若い母親と懇談
宮田村は14日、子育て支援対策で6月に開設予定のつどいの広場(仮称)について意見を聞こうと、若い母親を交えた懇談会を開いた。村と広場の運営を受託予定の社会福祉法人の担当者が、利用料の設定や設備についての要望などを直接聞いた。
「意見を聞き、柔軟に事業内容を決めていきたい」と村内の子育てサークルに参加を呼びかけたもの。5人ほどの出席者だったが、子育て中の母親を代表して想いを届けた。
駒ヶ根市にある同様の広場を以前は利用していたという声が挙がったが「無料から有料になり、さらに市外の人は割高な料金設定で、足が遠のいてしまった」などと意見した。
宮田村のつどいの広場は、町2区の仲なかふれあいセンターに開設。乳幼児とその親を対象に、遊んだりしながら交流を深める場所として計画している。
同センターで村福祉作業所を運営する社会福祉法人親愛の里(松川町)が、同様に村からの委託で運営を予定。看護師など有資格の専門職員が常駐して各種相談にも応じる。
懇談では専門職員の対応も話題になり「他の広場では職員が厳し過ぎる所もある。ガチガチになると利用しづらい」と意見も出た。
また、食事が取れるスペースや子どもが使い易いトイレ整備なども要望で挙がった。
懇談に出席したある母親は「周囲でも広場に対して関心が高まっている。子育てしていると相談したいことも数多くあり、期待している」と話していた。
村は乳幼児検診でアンケートを実施したほか、今後もあらゆる機会を通じて要望、意見を聞く方針で、電話でも受け付けている。村住民福祉課国保児童係85・5861まで。