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【記者室】園児の名前
毎年この時期になると本紙で保育園などの卒園児の写真を掲載している。園児の名前を眺めていると命名の傾向が分かって興味深い。多く使われている字は男女を問わず「優」。そのほか、女では「美」「愛」が、男では「駿」「航」「太」が多い▼パッと読めず、首をひねる名も多いが、人とは違う個性的な名を付けてやりたい竏窒ニ考える親心の表れだろう。どの名を見ても両親の愛情が垣間見えてほほえましい▼幼児を狙った犯罪が増えているが、それぞれの名前に込められた愛情を考えれば常人にはとてもできることではない。写真を撮りに行くと走り寄って来て話し掛けたり、カメラをいたずらしたりする子どもたち。無邪気な彼らの幸せを祈らずにはいられない。(白鳥記者)
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本場中国の餃子つくって隣近所が交流
宮田村中越区2班は26日、水餃子づくりに挑戦した。中国黒龍江省から6年前に同班に嫁いできた橋倉貴久江さんが講師。本場の味にふれながら、13世帯の隣近所がさらに絆を深めた。
以前から「橋倉さんに教わりたい」と声があり、生活班(久保田津多江班長)の呼びかけでようやく実現。子どもから大人まで24人が参加した。
橋倉さんの慣れた手つきに参加者は感心しきり。それにならって、皮をのばしたり、具を入れて包んだり、みんなで挑戦した。
餃子の他に肉まんも調理。出来たてのアツアツをさっそく食べて、にぎやかにふれあっていた。
ある男性は「中国では餃子が主食と聞いていたが、本当に食べごたえがある。今後も機会を持って、色々なことを教わりたい」と話していた。 -
かんてんぱぱで西春近中央保育所の園児が太鼓演奏
太鼓のお礼に演奏を竏窒ニ28日、伊那市の西春近中央保育所(池上三枝子所長)の園児が伊那食品工業(塚越寛社長)を訪れた=写真。手作りの法被をまとった5人の年長園児は、本物の太鼓の響きを全身で感じながら演奏を楽しんだ。
同保育所は昨年、伊那食品工業から提供してもらった廃材で手作り太鼓を作成。年少から年長までが太鼓演奏に挑戦し、敬老会でその腕前を披露した。
園児らの取り組みを知った伊那食品工業は「本物の太鼓の感触を子どもたちに知ってもらおう」と、和太鼓2台を寄贈。演奏会はそのお返しとして企画した。
保育士の太鼓サークル「美舞打」のメンバーも演奏会に参加。自分の体よりも大きい太鼓に向かい、精いっぱいばちを振り上げる園児たちを見た観客からは笑顔がこぼれた。 -
お世話になった伊藤さん夫婦招き感謝
伊那市の東春近小学校4年生を対象とした「りんご学習」のまとめの会が28日、同小学校であった。一年間の学習に携わった東春近田原のりんご農家・伊藤一路さん(78)と妻の豊子さん(74)に感謝するため、児童たちはりんごを使ったケーキやゼリーなどで2人をもてなした。
4年生(2クラス、54人)は昨年の4月から11月にかけて、伊藤さん夫婦の農園で摘果や収穫作業を3度実施した。本年度は10月の雨と、その後の陽気ですくすくと成長した実は大きくたわわ。児童たちは作業の過程を体験しながら、農家の苦労を実感した。
リンゴケーキなどの料理には伊藤さん夫婦の農園で取れたりんご(品種・ふじ)を使用。児童たちは2人に喜んでもらえるよう、給食の調理師などから作り方を学び、事前に調理。でき上がりを食べた一路さんは「皆さんの気持ちが伝わってきておいしい」と満足顔だった。
食事会では児童たちがりんご作りの苦労などについて質問し、水利が悪いなかでの旱害や、雪が降るなかでの枝の剪定(せんてい)などの大変さも知った。
2クラスは伊藤さん夫婦に歌声もプレゼント。2人は「りんごの体験学習を生かして勉強も頑張り、生き物を大切にするいいお兄さん、お姉さんになって」とエールを贈った。 -
保育園児が地震体験車で揺れを体験
箕輪町の松島保育園で27日、地震体験車に乗って園児が地震の揺れを体験した。
地震が起きた場合、どの程度揺れるのか体験することで地震の恐ろしさを知り、万一に備えてもらおうと、箕輪消防署が県の地震体験車で希望のあった保育園を巡回する。
体験車は兵庫県南部地震など実際に国内で発生したマグニチュード7・0から7・9までの8種類の揺れが体験できる仕組みで、1分から2分弱の間に縦揺れ、横揺れ、静止などを繰り返す。
園児は頭巾をかぶり、順番に車に乗った。揺れることが分かっているため、「怖くない」と少しはしゃいでいたが、急に揺れ出すとびっくりした表情になったり、慌てて手すりを強くにぎる園児もいた。
町内は、3月2日までの4日間で8園を回る。 -
なつかしのシネマ上映会
伊那市のきたっせ活性化委員会は月1回、「なつかしのシネマ上映会」を定期的に開く。伊那北地域活性化センター(きたっせ)の利用度を高めるねらい。
委員会でDVDを借り、プロジェクターに映す。会場は200人近くが入ることができる。茶、またはジュース代の300円が必要。
当面の日程は3月3日午後1時半から、大川橋蔵主演の時代劇「銭形平次」、4月15日は上原謙主演の「愛染かつら」。上映会の日にちは不定期。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通の記念イベントとして、2月4日、きたっせで第1回のシネマ上映会を開いた。石原裕次郎、浅丘ルリ子主演の「銀座の恋の物語」を上映したところ、区内外から60代を中心に約70人が集まった。「楽しみにしているから、続けてほしい」「懐かしいものを見たい」と好評だった。
参加者のアンケートから、小林旭、美空ひばり、寅さんシリーズなどの要望が多く、委員会ではそれらを参考にして作品を選ぶ。
イベント企画の矢野昌史委員長は、反響の大きさを喜び「入場者数に関係なく、定着するように続けたい」と話し、地域住民らのコミュニケーションの場になることを期待。
上映日程は山寺区の回覧板で知らせているが、だれでも入場できる。
昨年秋、伊那商工会議所で視察した栃木県足利商工会議所のまちなか再生イベント「懐かしシネマ上映会」をヒントにした。 -
天竜川座談会
市民団体「天竜川ゆめ会議」(福澤浩会長)は26日、4年前にまとめた「天竜川みらい計画」のその後の状況などについて考える第4回座談会を飯島町の町文化館で開いた。約70人が参加し、ゆめ会議の活動報告や、小グループに分かれての意見交換、全体会議などを通じて、世代を超えた意識の向上と積極的な取り組みの必要性などを確認し合った。
参加者らは話題提供としてゆめ会議の活動報告を聞いた後▽川の文化の継承と創造▽流域住民の意識▽景観▽動植物▽川の怖さ竏窒ネどの小グループに分かれてそれぞれ意見を交わした=写真。「ざざむしなどの水生昆虫は石が流されて動かないと育たない。川に木がはびこって水量が減ると生物にも影響があるということだ」「災害対策も大切だが、昔のように自然で豊かな川の流れを何とか取り戻せないものか」など、活発に意見を出し合っていた。
座談会は03年から毎年開き、02年にまとめた「天竜川みらい計画」などについて意見交換している。 -
長谷村民トリムバレーで親ぼく深める
長谷村の第8回村民トリムバレーボール大会が26日、長谷中学校であり、競技を通して村民相互の親ぼくを深めた。
公民館分館ごとに編成した30チーム、約150人が参加。ブロンズ(中学生以上)シルバー(40歳以上)ゴールド(50歳以上)の各部に分かれて熱戦を展開した。
参加者たち心地よい汗を流し、和気あいあいと楽しんでいた。
結果は次の通り。
◇ブロンズの部▽(1)それでも地球は回っているかも?(黒河内)(2)おやげねー(非持)(3)あんじゃねぇ(非持)
◇シルバーの部▽(1)中尾A(中尾)(2)モンスター(非持山)(3)すっとこどっこい(非持)
◇ゴールドの部▽(1)風雪ながれ旅(黒河内)(2)一貫水路(溝口)(3)黒河内気合いだ(黒河内) -
キッズ王国
本の読み聞かせや遊びがいっぱい詰まった「キッズ王国」が26日、伊那市の伊那公民館であった。会場は身動きがとれないほど親子連れでにぎわい、子どもたちは目を輝かせて遊びに熱中した。
市内7公民館と、各種団体やサークルなどでつくる実行委員会の主催。読み聞かせや手作りの遊びを通して読書を啓発し、物づくりの楽しさを体験させようと今年で14回目。
催しは、絵本や紙芝居などの「おはなしのひろば」、影絵劇、魚釣り、ダンボールで作った家やブロックでの遊び、スライム作り、春富中学校の生徒による寸劇や吹奏楽演奏など盛りだくさん。
子どもたちは、小麦粉粘土でお菓子を作ったり、紙のプールに入って頭から紙をかぶったり投げたり、ダンボールの家に入って窓から顔を出したりと、次々にコーナーを体験してはしゃいでいた。 -
長谷村消防団
最後の防火パレード春の火災予防運動(3月1日縲・日)に先駆け、長谷村消防団(平出万彦団長)は26日、伊那市との合併を控え村消防団として最後の防火パレードで、村内全域を回って火災予防を呼びかけた。
部長以上の14人が、車両4台に分乗し、空気が乾燥し火災が発生しやすくなっているため火の取扱いに注意するよう啓発した。
宮下市蔵村長は、「自分たちの地域は自分たちで守る意識が強く、団長を先頭に積極的に活動してもらっていることが成果につながっている。地区の安全のために活躍し、合併しても伊那市長谷としての活動があるので、また頑張ってほしい」とあいさつした。
平出団長は、「ここ数年大きな災害がなく皆の啓蒙のたまものと感謝している。合併しても消防団として何ら変わらない。地域を守る、災害弱者に目を向ける活動は同じ。力を合わせ、さらなる発展をしていただきたい」と訓示した。 -
南箕輪村公民館物作り体験講座「折り紙に挑戦」
南箕輪村公民館は25日、物作り体験講座「折り紙に挑戦」を開いた。20人が折り紙でひな人形づくりを楽しんだ。
ひな人形は内裏、三人官女、五人囃子を作る。お内裏様は青、おひな様はピンクの紙を使い、手本を見ながら丁寧に折った。小さい子どもは三角に折るなど自分ができるところを担当し、お父さんやお母さんが作り上げる様子を楽しそうに見ていた。
三人官女、五人囃子は一人ずつ作って折り方を覚え、残りは参加者がそれぞれ家で完成させる。
北殿区の80歳の女性は、「女だもの、ひな人形を飾りたいよね」と話し、きれいに内裏びなを折っていた。 -
南信病院公開講座
南箕輪村の蜻蛉(あきつ)会南信病院(近藤廉治院長)で25日、京都大学名誉教授でサル研究の第一人者・河合雅雄さんを招いた公開講座があった=写真。河合さんは、廃れ行く里山と「文化的関係」を築く中で、森林を保全していく取り組みを提唱した。
日本人にとって里山は「生活の糧」を育ててくれる重要な存在だった。しかし、化石燃料や安価な輸入林の普及によってその役割は薄れ、現在はほとんどが手付かずのまま放置されている。森林の荒廃を招くだけでなく、鳥獣被害の増加などほかの弊害にもつながっている。
一方、日本と同様に森林面積率の高い欧州を見ると生活の一部として森林を楽しみ、その中で保全が進んでいる。河合さんはこうした「森遊び」の感覚がこれまでの日本にはなかったことに目を向けた。今後、日本人も、欧州人と森林との関係性にヒントを得ながら、遊び、教育、スポーツなど、さまざまな側面から里山との関わり方を模索し「文化的資源」として里山を生かしていく方法を模索していくべきとした。 -
キッズわくわく宿冬バージョン
親子で自然に親しむ共同生活を体験してもらおうと駒ケ根市教育委員会は25日、市内の保育・幼稚園の年中、年長園児と保護者らを対象にした1泊2日の宿泊体験「キッズわくわく宿(じゅく)冬バージョン」を同市東伊那の農林業体験宿泊施設「駒ケ根ふるさとの家」で開いた。22組・44人の親子が参加し、たこ作りや手打ちそばつくり、もちつきなどを通して家族や友達同士のきずなを深めた。
初日、参加者らはたこづくりに挑戦。中村新平さん(71)=伊那市西町=の指導で揚がりやすく、壊れにくいたこを作った。父親らが竹ひごで骨を組んだり紙や糸を切ったりし、子ども達はたこの表に動物や花など好きな絵をマーカーで思い思いに描いて約1時間で完成。参加者らは早速たこ揚げを楽しもうと外に出たが、幸か不幸か穏やかなポカポカ陽気でほとんど無風状態。それでも子ども達は何とかたこを揚げようと元気に走り回った=写真。しばらくするうちに少し風が出始め、子どもたちの「揚がった、揚がった」と叫ぶ興奮した歓声があちこちで響いた。中には10メートルほどに揚がる出来の良いたこもあった。
26日にはもちつきやゲームなどを楽しむことにしている。 -
むらづくり講演会
茅野市の事例に学ぶ南箕輪村と南箕輪村むらづくり委員会は23日夜、住民と行政のパートナーシップを考える「むらづくり講演会」を村民センターホールで開いた。茅野市の矢崎和広市長が、「地域コミュニティの充実とパートナーシップのまちづくり」の取り組みを語った。
茅野市のパートナーシップを「知恵は住民から、予算は市長がつけ、方針が決まったら職員と住民が一緒に汗をかく」と説明。「これからのまちづくりは住民主導」との考えで、特に福祉、環境、教育の3分野で、一緒に知恵を出し汗を流すパートナー、実践集団を募集し、NPO法人が活躍しているプロジェクトを紹介した。
民間出身の矢崎市長は就任当初、行政の費用対効果という考え方の欠落、スピード感覚の無さにカルチャーショックを受け、前例主義、横並び主義、縦割り主義をやめるよう指示したことを話し、市民と行政の協働では行政は黒子となり、表彰など市民が世間から注目される働き掛けの必要性も述べた。
課題に自助、共助の原風景があった昭和30年代に住民の考え方が戻ることを挙げ、「自助、共助はちょっとしたことを住民やNPOができるかどうか。どれだけ互いに領域を広げ補完しあえるかにかかっている」とした。 -
西部花街道をつくる会
西県道沿いで伐採作業箕輪町の県道与地辰野線(通称西県道)を花街道にしようと活動する「西部花街道をつくる会」(50人、唐沢弘三会長)は25日、西県道沿いで樹木を伐採するなど法面の整備に精を出した。
会は、ボランティアで地域の活性化のために-と西県道沿いの住民有志で昨年発足。5月に花桃の苗木350本を植え、草刈りなど管理をしてきた。
この日は40人が参加。新たに花桃を植えるため、下古田、一の宮、富田の3カ所の法面で植樹の妨げになる木や道路に出た枝などを伐採。箕輪西小学校に通う子どもたちの通学路でもあることから、見通しがよくなるように雑木なども切った。
会員は、まきストーブなどで使うために持ちかえる木、燃やして処分する木など手際よく片付け、法面は見違えるようにきれいになった。
今後は、4月に花桃650本を植樹する予定で、昨年分と合わせて千本にする。 -
アド・コマーシャル 伊那市に屋外用テント寄贈
アド・コマーシャルは24日、伊那市教育員会へ屋外用テント3張り(65万円相当)を寄贈した。赤羽通代表取締役が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した。
「春の高校伊那駅伝06」(3月19日、同教育委員会など主催)の企画協力をするアド・コマーシャルは、同駅伝や他の屋外イベントで役立ててほしい竏窒ニテントを寄贈した。
テントの面積は縦3・6メートル、横5・4メートル(2×3間)で、高さは3メートル。「いままでのテントは風が吹きぬけていて寒そうだったから」(赤羽代表取締役)と風を防げる4面張りで、手軽に折り畳められるのが特長だ。
伊那市教育委員会ではテントを市陸上競技場へ常備する考え。初おろしは春の高校伊那駅伝になる予定だ。
27日に実物が同教育委員会へ贈られる。 -
健康体験会「京都西川健康紀行」 ベル伊那27日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店は寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て25日から、同店の2階文化ホールで健康体験会「京都西川健康紀行」を開いている=写真。27日まで。
昨年9月末に続き、好評につき2度目の開催。温熱・電位の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、掛け布団やまくらなど、血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を紹介している。
羽毛掛け布団には「N型ゲルマニウム」と備長炭を使用。N型ゲルマニウムは摂氏(せっし)32℃以上になると原子核からマイナス自由電子が飛び出し、血液浄化や自律神経を調節する。同様の効果があるまくらは、自分が使いやすい高さを体感しながら選べる。
極寒に生息する「アイダーダック(毛綿鴨)」の高級羽毛布団や、ムートンラグもある。
関係者は「眠っている時間を健康のために有効活用できる商品を集めました。ぜひ来場していただき体感した上で、一緒に快眠について話し合いましょう」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
現金返還率60・3%、物品返還率37・2%
伊那警察署は05(平成17)年に管内で届けられた遺失・拾得物の取り扱い状況をまとめた。遺失物の件数は1867件(前年比32件減)、拾得物は3114件(同57件減)、遺失者返還は731件(同43件増)、拾得者交付は1830件(同6件減)、県帰属は824件(同280件増)だった。
現金の遺失額は2169万6674円(同614万2863円減)、拾得額は704万664円(同128万9580円増)、遺失者返還額は424万5930円(同55万128円増)。遺失届けの最高金額は93万6059円(前年は230万円)、拾得届けは32万3394円(同22万円)だった。
物品の遺失数は1954点(前年比63点減)、拾得数は2781点(同440点減)、遺失者返還数は1034点(同278点増)。特異な拾得物としては、工事現場に置き忘れられた木箱(土力計)があり、記名などから遺失者が判明し返還した。
拾得物3114件のうち遺失者に返還されたのは731件で、現金の返還率は60・3%、物品は37・2%と現金のほうが返還率が高かった。理由は財布などのなかに持ち主の手がかりとなるカードなどが入っていて、警察から連絡が取れたため。
遺失物の内訳は財布類が733点、免許証類が224点、機械器具が179点、かばん・袋ものが161点の順に多い。機械器具については179点のうち173点が携帯電話で、前年と比べて携帯電話は37点も増えている。
月別の遺失・拾得物の届け出状況は、夏休みの8月、何かと慌ただしい1月、12月にともに多い。
伊那署では▼大切な物には住所、氏名、電話番号など連絡先が分かるようにする▼諦めないで警察に届出をする▼手荷物を多く持って歩かない▼いつも自分の物がどこにあるかを確認する竏窒ネどと注意を呼びかけている。 -
伊那市防犯協会の定期総会
伊那市防犯協会(会長・小坂樫男市長)は22日、市役所で定期総会を開いた=写真。約30人の役員が出席。新市誕生による会則改正や06年度の事業計画、歳入歳出決算などの5議案すべてを可決した。
同協会会則の役員については、各地区の防犯協会長から選任する理事は、7人から高遠地区を加えた8人に増員、評議委員には高遠消防署長を加えるなど改正。3月31日から施行する。
06年度の事業計画は▼各地区防犯協会による防犯活動▼伊那防犯協会連合会との連携による防犯活動▼暴力団追放活動▼女性部員の活動竏窒フ4項目の推進を掲げた。
小坂会長「子どもを狙った犯罪や高齢者を狙った振り込め詐欺などあるが、犯罪は未然に防ぐことが必要。その意味でも防協の果す役割は大きい」とあいさつした。 -
物語 抑揚豊かに演じて
伊那市の朗読愛好者でつくる伊那公民館サークル・伊那朗読の会(小林豊子会長)は25日、県文化会館小ホールで、年に一度の発表会を開いた。上伊那を中心に約100人が集まり、会員が語りかけるリズムや口調を目を閉じて聞き入った。
詩、エッセイ、小説などを会員16人が一人ひとり朗読したほか、全員参加の「群読」などの18プログラムを披露。会員の一年間の練習成果の発表に会場は大きな拍手で答えた。
発表会は2部構成で、前半は新入会員を中心に朗読を披露した。今年度の入会者は9人で、最高齢は80歳代の男性。それぞれのレベルはまちまちだが、初舞台に上がった会員たちは心を込め、聞き手に朗読の世界の魅力を伝えていた。
伊那朗読の会は、話し方の基礎を学ぼう竏窒ニ、1981(昭和56)年に創立。伊那公民館で月一回の練習や、NHKが主催する朗読セミナーへの参加などで朗読の腕を磨いている。 -
家族の大切さを孝行猿に学ぶ
長谷村公民館で25日、親孝行の讃歌記念事業「孝行猿の心に学ぶ」があり、地域住民ら130人余が集まって両親とのきずなや家族の大切さを考えた。
村合併40周年を記念し99年から5年間、村に伝わる「孝行猿」の民話にちなんで、全国から両親にまつわる思い出の手紙や詩を募り、約4千通が集まる反響を呼んだ讃歌事業を振り返り、将来につなげていく機会とした。
孝行猿は猟師に撃たれた母猿を慕い、小猿が夜通し傷口をあたためたとされる物語。「孝行猿の日」を設け、命の大切さを学んでいる長谷小学校は3年生が物語を影絵で上演。「戦争をなくし、自分の悪いところに気付く世の中になるといい。これからどのように世の中を変えればいいか考えていきい」とした。
長谷中学校は全校生徒が両親への思いをつづった短文を各学年の代表が発表。「いつも心配してくれるその一言が暖かい。そしてやる気をくれている」「お父さん体をもっと大切に。私のお父さんはあなた一人なんだから」など、感謝の気持ちを伝えた。
ジャーナリストの内山二郎さんの進行で、参加者全員と「親子のきずな縲恊eから子へ 子から親へ縲怐vをテーマにフリートークもした。
宮下市蔵村長はあいさつで「親孝行という言葉や絆が薄れてきた世相で、親の大切さや子どもに寄せる思いを考え、幸せな家庭や地域づくりの弾みになれば」と述べた。 -
身近な川の水質親子でで調べたよ
伊那市の信州INAセミナーハウスで25日、諏訪湖・天竜川水系などの健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会があった=写真。リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などの主催。
05年で7回目となった調査には、環境問題に関心の高い親が働く地元企業21社から、68親子が参加。簡易調査器具「パックテスト」を使用して、COD(化学的酸素要求量)などを調べた。
箕輪町の帯無川を調べ、3回目の参加となる長野日本電気に勤務する白鳥明子さん親子。南箕輪村の大泉川のほか、自宅の水道水や風呂の残り水なども調査したNTN長野製作所に勤める落合謙司さん親子など、6組が報告した。
子どもたちは「くさい」「ごみが落ちている」などの五感で感じ取った感想を交えて、生活排水が川に及ぼした結果などを報告。調査に初参加の家族は「今度は違う川を調べたい」と、常連家族は「このまま調査を続けたい」と最後に述べ、環境保護への関心の高さをみせていた。
日本珪藻学会会員の飯嶋敏雄さんが「川の中の生き物たち」と題して講演もした。水質調査は薬品のほか、水中に住んでいる水生昆虫などの種類や量でも判断できることを紹介し、カゲロウやカワゲラなどが天竜川のどこに生息しているかなども教えた。
リサイクルシステム研究所は親子の水質調査のほか、諏訪湖から遠州灘(静岡県)までの一斉ごみ拾い「天竜川環境ピクニック」、24時間定時に各個所で水質調査を実施する「天竜川水系健康診断」などを毎年している。 -
リトミック教室開講
宮田村公民館は24日、就園前の乳幼児親子を対象に楽しみながらリズム感を養う「リトミック教室」を開講した。約30組が参加。親子一緒に、音楽にあわせて体を動かした。月2回の講座で、8月まで計12回開く。
大原区の滝沢智恵子さんら、音楽指導者でつくる宮田ミュージックサークルのメンバーが指導。音楽にあわせて乳幼児でも気軽にできる体操を教えた。
ピアノのリズムにあわせて、手足を動かす。時にゆっくりと、時にはダイナミックに。手拍子打ったり、ステップ踏んで跳びあがったりもした。
リズムに乗った親子はみんな満面の笑顔。心地良い汗を流した合間には、会話や遊びも弾み、交流の輪も広げていた。 -
箕輪町公民館分館の子育て学級代表者会
箕輪町公民館の各地区分館で活動する「子育て学級」の代表者会が23日、町文化センターであった。本年度の活動などの情報交換をし、よりよい活動に向け課題を話し合った。
子育て学級は町内11地区で10サークルある。保育園入園前の子どもと保護者が地区公民館で月1、2回活動している。
代表者は、▽区の文化祭に初出展して好評だった▽南・北小河内が合同で活動し、保護者の交流ができてよかった▽救急法講習の日に地域の「ふれあい会」に託児をしてもらったことで集中して受講できた-など活動を報告。町で住民に開放する場を作ってほしい、雨の日の活動場所がない-などの意見もあった。
松島地区は、区の回覧に子育て学級の日程を載せていることなどを紹介。学級の活動を住民に知ってもらう取り組みの重要性も確認した。 -
国画会展入選目指し意欲作公開
南信地区で活躍する国画会展の出品者でつくるグループ「新視象会」の第3回新視象展が24日、伊那市の県伊那文化会館展示ホールではじまった=写真。今年の国画会展に出品予定の作品が集まる展示に、多くの人の関心が集まっている。26日まで。
入選がとても難しいとされる国画会展の出品者が、作品研究を目的に4年前からはじめた展示会。特別出品作家2人と出品者9人による油彩、銅版画、コラージュなどの計22点が並んでいる。サイズは100号を中心とした大作とあって、見ごたえのある展覧会となっている。
26日に会員で批評会を開き、作家によっては展示作品に手を加えて、国画会展(4月23日縲・月8日、東京都美術館)へ出品する。
会員の一人は「それぞれが自分の個性を生かしながら、新しい形の中から真の美を追求している意欲をみてほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
資質向上でニーズに対応
伊那広域シルバー人材センターの高遠、長谷地区の会員を対象とした資質向上研修会が22日、高遠町総合福祉センターであった。会員約60人が参加し、事業理念などに理解を深めた。
春日博人理事長はあいさつで、伊那市・高遠町・長谷村の合併に触れ、「合併に伴い広域的な事業活動を充実させていきたい」と述べた。
本年度の受託事業実績(1月末現在)で、「公共」「公社等」「民間」「家庭」の事業合計金額は高遠地区が前年比4・5%減の約1300万円、長谷地区が前年比26・2%減の約800万円。同センターは「全体的に公共事業を中心に実績が落ち込み、民間や家庭事業が補っている状況」と説明し、多様な就業ニーズなどに対応した就業開拓への協力などを求めた。
昨年あった地区懇談会で出た意見も紹介。合併に伴い高遠、長谷を統合し「東部地区」(仮称)とした地区割りの提案については「正式に決定をしていないが、統合していく考えで検討している」と答えた。 -
高遠藩主・保科正之公大河ドラマ化実現に向けた署名20万人目に記念品贈る
高遠町と町観光協会は、展開する江戸時代の高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化実現に向けた署名が20万人を突破したことを祝い20万人目と前後2人に記念品を贈った。
ドラマ化実現に協力している長野市若穂の保科地区の住民有志でつくる長野会議が2月2日、2762人分の署名を届け、20万人に達した。観光協会は、長野会議の事務局がある広徳寺(長野市若穂保科)を訪ね、20万人目にあたった同地区の丸山忠吾さんらに正之公について書かれた本と高遠まんじゅうを届けた。
保科地区は平安時代以前に、一帯を統治した武将が地名を姓にあてたことがはじまりとされ、同会議は、「保科」の姓発祥の地として、高遠町の活動に賛同した有志で結成。今回の署名を含め、これまでに6千余人分の署名を届けている。
町観光協会の平岩国幸事務局長は「目標は100万人だが、2回の節目となりうれしい。多くの人の協力をいただきながら、実現に向けて粘り強く活動を続けていきたい」と話している。 -
みはらしの湯に桜
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」のロビーには、早くも桜の花が飾られ、入浴客の心を和ませている。
花は西春近の男性が提供。昨年の選定で切り落とした枝を温室に入れておいたところ、花を咲かせたという。多くの人が集まる場所で見てもらえれば竏窒ニ、みはらしの湯など数カ所へ配った。
桜はソメイヨシノで色は薄め。「あれ、桜じゃない」「もうじきだねえ」などと会話を交わす入浴客の姿もあるという。
持ち込まれた当初は、枝の一部分しか咲いていなかったが、施設内が温かいため、現在は一気に開花しており、隣に並んだネコヤナギとともに、春の到来を演出している。 -
寒椿「白わびすけ」見ごろ
光の春、中川村渡場の民家の庭先で、寒椿の白わびすけが見ごろを迎えている。
この椿、樹高3メートル余、枝張りは東西、南北約3メートルほどの木で、つぼみを無数につけている。5弁の花は小ぶりでほのかに桜色をしている。
家人の話では、立春ころから咲き始め、3月いっぱいは咲き続けるとか。 -
子どもの安全見守り隊意見交換
宮田村の住民有志が隊員となり昨春発足した「子どもの安全見守り隊」は22日夜、意見交換会を開いた。登下校時を中心に展開しているパトロールの状況を報告。村民ぐるみで協力し、不審者が地域に入らない雰囲気をつくりだそうと話し合った。
同隊は村教育委員会の呼びかけで発足。当初100人だった隊員は、小学校保護者なども積極的に参加し、現在は175人にまで増えている。
意見交換で町1区の男性は、散歩をかねたパトロール中に、積極的に子どもたちにあいさつしていると報告。
初めは返答がなかったが「そのうちにあいさつが返ってくるようになった。本当に気持ちがいい」と話した。
新井洋一教育長は「不審者に間違われると思って遠慮している人も多いはず。間違われてもいい。遠慮せずにどんどん声をかけてほしい」と呼びかけた。
中越区の男性は、人通りが少ない林や竹やぶの周囲にも気を配り巡回していると説明。
大原区の男性は「区でも隊員を増やそうと考えている。不審者が入りこめない地域の雰囲気をつくりたい」と話した。
歩道の除雪や交通マナーにも話しが及び、大人がすべきことを見つめ直した。
村教委は新たな隊員を募集中。新年度からは名札に加えて腕章も全隊員に貸与する。
「パトロール中」を記すマグネット式のステッカーを、公用車や村内企業の営業車両に貼り、業務中も子どもの安全に目を光らす。
安全見守り隊に関する問い合わせは村教委85・2314まで。