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春の足音 ロウバイ香る
春はすぐそこ?厳しい寒さの中、ロウバイ香る-。
中川村大草の溝口一夫さん宅のロウバイがようやく咲き始めた。ろう細工のような透き通った花は芳香を放ち、道行くの人の足を止めさせる。
溝口さんの話では、毎年暮れにつぼみが膨らみ、迎春の花として、飾っているが、今年は寒さが厳しいせいか、開花は1カ月以上遅れた。
飯田測候所によると、15日の管内の最高気温は18・2度で、4月中旬並みの温かさだった。 -
ロウバイ香る
春はすぐそこ?ロウバイ香る-。
中川村大草の溝口一夫さん宅のロウバイもようやく咲き始めた。ろう細工のような透きとおった花は芳香を放ち、道行くの人の足を止めさせる。
溝口さんの話では、毎年暮れにつぼみが膨らみ、迎春の花として、飾っているが、今年は寒さが厳しいせいか、開花は1ヶ月以上遅れたという。 -
マルトシにロボットが来る
駒ケ根市のスーパー・マルトシ(小林寿之社長)に18・19日、富士通オートメーションが開発した二足歩行ロボット「HOAP(ホープ)竏・」=写真=がやって来る。多くのセンサーを装備していて人間との会話や握手などの動作が可能という。HOAP竏・は01年発表のHOAP竏・から性能向上の改良を重ね、05年7月に発表。身長60センチ、質量8・8キロで、価格はオープンだが実勢価格は約630万円前後。日本ロボット学会の04年実用化技術賞を受賞している。ロボット技術向上のため研究開発を目的に製作されたが、一般の反響も見てみたい竏窒ニの意向で同店でのデモンストレーションが実現した。スーパーでのデモは全国初という。同社員と小林社長が知人だったことから話がまとまった。
デモの時間は2日間とも午前9時30分、11時、午後1時30分、3時、4時30分、6時からで、いずれも10分間。無料。 -
証明書自動交付機設置から3カ月
上伊那で5台目となる住民票などの証明書自動交付機が駒ケ根市役所1階市民ホールに新たに設置されてから3カ月が経過したが、利用件数は2月14日現在で65件にとどまっている。利用時間は午前7時縲恁゚後8時、土・日曜日を含め365日利用が可能竏窒ニ利便性をうたって11月に稼動を開始したのだが、利用件数は関係者の期待通りには伸びていないようだ。
交付した65件の証明書は住民票、印鑑登録が共に24件と、全体の約75%を占めている。利用者の居住地別では市内43件、飯島町、宮田村などの他市町村が22件と、意外に市内の利用者の比率が低い。
交付機を利用するためには住民基本台帳カードの発行を受けることが必要だが、市内の発行枚数は11月の106枚から約200枚に増えたものの、人口に比べてその絶対数は小さい。市の担当者は、窓口で来庁者に発行を勧めてはいるがカードに対する先入観などから発行をためらうケースもあるのではないかとみて、今後利用を呼び掛けるパンフレットを作成するなど、何らかのアピールをしていきたいとしている。年度切り替えの時期を迎え、住民票や印鑑登録が必要になる機会が増えることにより、カードの発行枚数も増えるものと期待をかけている。住基カードは市民生活課窓口で発行している。 -
「お客さんと一緒に成長していきたい」
昨年12月末、伊那市美篶末広に「Ringa(りんが)」をオープンした。今まで培ってきた経験のなかで、自分の理想をカタチにした美容室。「きずな」「循環する」「角がない」などの意味を持つ店名は、「お客さんと互いに認め合える信頼関係をつくりたい」という思いが込められいる。
お客さんを主体とした考え方は機材や薬剤の選び方からもうかがえ、アルカリ成分を除去することでパサつきを抑えるシャンプーを使用するなど、髪が痛むのを軽減してくれるのが魅力。大きな窓から日の光が差し込む店内は、くつろぎのスペースになっている。
◇ ◇
実家の母親、兄が理容師、美容師だったから竏秩B高校卒業後は自然と、美容師の専門学校へ入学した。学校では教科書通りの勉強に退屈感を感じてはいたものの、店でスタッフとして実践を積むなかで、楽しさ(魅力)を知っていったというのが本音だという。
現在の自分を形成しているのは、今まで一緒に働いてきた人たちやお客さんとの出会いなどの経験。ある先輩スタッフからは、指導のなかで基本技術の大切さや仕事に取り組む姿勢などを学んだ。技術を安定させた上で、自分なりの個性を出していけることが今の自分を支えている。
その代わり、指導方法は手厳しかったという。仕事中にお客さんへの意識が散漫になっていたり、課題発表で練習量が認められないときは、すごいけんまくで怒号が飛んだ。言い合いの喧嘩にもなったというが、自分を育ててくれているという気持ちが伝わってきていたという。
「自分から逃げてばかりいるとズルをしようと考えてしまうことを見透かされ、すごく怒られた。お客さんを大切にすることなどの人間的な部分や、技術面でも多くの影響を受けた」
◇ ◇
初めて自分の店を持つことでうまくいかないこともある。しかし、その対策は「来てくれたお客さんに対して、一生懸命やるだけ」という結論にたどり着く。お客さんと一緒に、お店も自分も成長していきたいのだという。
自分の理想を少しづつカタチに作り上げ、次のステップへの地盤を築く目的のため、懸命に働く。自分で期限を設け、大きな目標のなかの小さな目的を少しづつ達成していきたい竏窒ニ、その口調は静かだが、確かな目の輝きを見せている。 -
全町にきめ細かく情報発信
高遠町のケーブルテレビ(CATV)整備事業が完了し15日、町総合福祉センターで関係者約50人が出席してしゅん工式があった。
難視聴対策やブロードバンド通信環境の提供、地域情報格差の是正へ、町内全域に光ケーブル網や、光ケーブル網の機器集約施設などを設けた。
町は光ケーブル網や通信機器を、これまで西高遠と勝間をサービスエリアとしていたICT伊那ケーブルテレビジョン(本社・伊那市、向山公人社長)に貸し出し、管理・運営を委託する。式では、伊東義人町長と向山社長が、高遠町地域情報システムの長期安定的な使用に関する基本契約書に調印した。
現在、CATVの加入を希望する各戸への引き込み工事を藤沢、長藤、三義の3地区で進め、3月末を目途に全戸で視聴できるようにする。
伊東町長はあいさつで「合併を前にCATVの整備を終えたことは、地域の未来を担う若者や住民にとって大きな生活の変化。光ケーブル網を活用した町の情報発信などを通して、全国の町に思いを寄せる人がより身近に高遠を感じ、訪れてくれれば」と期待した。
この日、ICTの専用チャンネルで文字放送による行政情報の発信を開始。各課からのお知らせを20秒ごとに繰り返し流す。火災や地震などの災害に関する情報も、町長が認めたものに限って緊急放送する。
3月からは、高遠城址公園、花の丘公園、さくらホテルに設置したウェブカメラの映像も同チャンネルやインターネットを通して流す。 -
【記者室】むらづくりに提言を
南箕輪村むらづくり委員会は、村の将来像実現のため検討している基本計画案作成の参考にしようと、村民からむらづくりに関する提案を募っている▼これまでに口頭や文書で4件寄せられた。大芝高原の利活用、散歩の奨励、区への未加入世帯の対応、少年議会の開催、経費節減など提案は多岐にわたる。「住民も行政に歩み寄らないといけない。いい機会」「前々から委員の話を聞いて関心を持っていた」と提案者。「自立が決まったので利益を出して村に還元したい」と提案の実現に向け意欲的な人もいる▼むらづくりは村民皆の問題。せっかくの提案の機会が4件だけではもったいない。それぞれが抱いているむらづくりの思いを気軽に提案してはどうだろうか。(村上記者)
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ミャンマーソバ栽培プロジェクト
麻薬の原料となるケシの栽培で生計を立てるミャンマーの農民にソバの栽培を勧めようと05年7月に設立されたNPO法人アジア麻薬・貧困撲滅協会(氏原暉男理事長、事務局・駒ケ根市)は、趣旨に賛同する個人、法人の協会への入会とソバの購入などの支援を広く求めている。
信州大名誉教授の氏原暉男理事長は1996年からミャンマーを訪れ、やせ地でも栽培が可能なソバの試験栽培に着手した。日本・ミャンマー両国とJICA(国際協力機構)の協力もあり、栽培面積は97年の1・8ヘクタールから02年には1600ヘクタールにまで増えたが、ミャンマーの政変などの影響で05年には400ヘクタールに減少した。一連の事態に対する政府などの対応の遅さに業を煮やした氏原さんは自らNPO法人の設立を決意。現地の民間団体とも協力して日本にソバを輸入するなどの活動をしている。
副理事長の松川常夫さんは「ソバの品質は国内産に引けを取らないまでになっている。せっかくソバ栽培を始めた現地の農民がケシ栽培に戻ってしまわないよう、ぜひソバの活用と入会を」と呼び掛けている。
会員の入会金と年会費は個人が3千円・2千円、法人が1万円・1万5千円。問い合わせは同協会事務局(TEL81・0222)へ。 -
【記者室】灯油高値の原因は気象庁のせい
県内の灯油の18リットル店頭売り平均価格は2月6日現在で1393円。昨年同時期は990円前後だったから約4割高だ。石油業界筋の話によると、この高値の原因は気象庁のせいだという▼例年、国内の石油元売各社は長期予報を基に灯油の生産量を決めるが、昨年秋「この冬は暖冬だ」と発表されたことから生産調整を行ったところ、思わぬ厳しい寒さに見舞われたため消費拡大で品薄状態になったのだと…▼芝居なら客席から「金返せ」とやじが飛ぶところだ。大外れするかもしれないものなら発表しなけりゃいいと思うが、それにしても予報を信じて生産計画の根拠にする業界があるとは知らなかった。3月には灯油の価格は下がるはずだというが、それもどうだか…。(白鳥記者)
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みそ加工グループ「味の里工房」総会・講習会
箕輪町の会員制みそ加工グループ「味の里工房」(会員180人、関幹子会長)は13日、05年度総会・講習会を町文化センターで開いた。
本年度は、2月下旬から5月下旬にかけて3700キロ製造し、会員に配った。「みそ加工効率化事業」でコモンズ支援金も受け、かくはん機と、みその袋を密閉する足踏みシーラーを購入した。金額は69万5100円。支援金の補助は購入額の3分の2で44万円。
06年度の製造は2月末ころから始まるが、「かくはん機で作業が省力化できる」と期待を寄せている。
関会長は、「みそ造りの元気が箕輪町の元気、家庭の元気につながる。地域特産ブランド作りで、みそから発展したものができたらいいと思う。グループ活動の中で考えてみてほしい」とあいさつした。
講習会は、仲間の会員が講師役を務め、新聞紙で花の形のコサージュ作りを楽しんだ。 -
南箕輪村駐在所の交番移行を要望
南箕輪村は14日、治安維持と交通安全対策のため村警察官駐在所の交番への移行を伊那署に要望し、意見交換した。
05年12月にあった村生活安全連絡会で交番化を望む意見があり、今回、唐木一直村長、副議長、交通安全協会長らが、村の人口増加や犯罪内容の多様化などの現状から、24時間体制の交番を望む住民要望を伝えた。
駐在所は現在、所員3人の日勤体制。村の規模で交番にする場合、所長以下7人くらいになるが、人員や予算など問題があるという。副署長は、「住民要望を真しに受け止め尊重しながら、県警本部と検討し、前向きに取り組みたい」とした。 -
「愛と死をみつめて」をまちづくりの起爆剤に
ジャーナリスト河野実さん著「愛と死をみつめて竏衷I章」をもとにした、テレビドラマ「愛と死をみつめて」が3月18、19日に放送される。河野さんが伊那市東春近出身であることから、応援する商業関係者らはまちづくり活性化の起爆剤にしたいと考えている。
「愛と死竏秩vは、河野さんと、軟骨肉腫と闘いながら21歳の若さで亡くなった大島みち子さんが交わした手紙をまとめた実録。1963年12月発刊され、140万部が売れるベストセラーになった。
ドラマは、2人が会った56日間の会話を中心に、河野さんが記憶だけで書き上げた「終章」(昨年12月出版)をもとに、シナリオライター鎌田敏夫さんが脚本を書いた。2人で一緒に伊那へ来る願いはかなわなかったが、伊那の風景が流れるという。
地元の応援者は、放映で伊那市の名が広がり、計り知れない経済効果を生むと期待。
いなっせ管理組合・いなっせテナント会は5月6日、権兵衛トンネル開通・新伊那市誕生記念イベントとして、河野さんを迎えて講演会を開く。演題などは未定。
当日は、64年にヒットした映画「愛と死をみつめて」(吉永小百合、浜田光夫主演)上映やサイン会も予定している。
ニシザワいなっせ店は「愛と死竏秩v「若きいのちの日記」(大島さん著)「終章」の3冊をそろえている。1月上旬に並べたところ、男女を問わず、30縲・0代がぼつぼつと買い求めているという。テレビ放映前後の売り上げに期待する。
河野實ファンクラブの店を掲げるJR伊那市駅前の「ラーメン太陽」安田一悟店主は、ドラマにかかわる情報を発信。1年かけ「愛と死竏秩vが浸透してきたとみる。
「いなっせ」や権兵衛トンネル開通などの整備が終了し、ソフト面の充実が求められる。「一つの恋愛ドラマであるが、心温かい河野さんの生き方が出ている。応援することで、人とのきずなが生まれる」と話す。
ドラマを生かしたまちづくりの構想はこれからだが、応援者はまちを元気にするために各店が努力するきっかけになればと働きかける。
ドラマはマコ役草・ス剛、ミコ役広末涼子のほか、大杉蓮、伊藤蘭、小雪などが出演する。 -
女団連ファミリー料理教室
伊那市の女性団体連絡協議会は13・14日、伊那市生涯学習センターでファミリー料理教室を開いた。市内竜東地区の11保育所から保護者20人が参加し、ドライカレーなど3品に挑戦した。
料理教室は米の消費拡大事業の一環で、5年ほど続いている。
メニューはドライカレーのほか、豆乳を加えた野菜あっさりクリームスープ、米の粉を使ったおやき。
参加者は女団連役員12人を講師に、いくつかの班に分かれ、地元産の米や野菜を使って手際よく調理した。
試食した保護者は「豆乳は好んで飲むほうではないが、スープならあっさりしている」「おやきはいつも買うが、手間をかければおいしいものができる」など好評で「特別な材料がいるわけではないので、家で作って子どもに食べさせてやりたい」と話した。
メニューは女団連の一つ、食生活改善推進協議会伊那支部が子どもの嫌いな野菜に挙がるニンジンやセロリなどを使ったり、豆乳を使ってたんぱく質やカルシウムを取ったりするメニューを考え、手作りの良さを伝えている。 -
天竜川上流河川事務所、渇水対策支部の設置
少雨の影響で天竜川は、水量の減少傾向が続いている。天竜川上流河川事務所は14日、渇水対策支部を設置した。流況が回復するまでの間、管内河川の流況、降雨状況などを把握し、関係利水者や市町村などに情報提供して、対策を講じていく。
少雨は昨年の秋から続き、12、1月は連続して例年雨量の8分の1以下を記録した。2月10日の段階で気象庁は、関東甲信地域の向こう1カ月の降水量を「平年並み」と予測したが、少雨傾向が続けば、一層水量が減少すると考えられ、対策措置をすることにした。
松川町にある宮ケ瀬観測所の流量は、過去30年間平均の7割を下回っており、全国的な渇水となった94年縲・5年の数値に近づいている。
河川情報は、事務所のホームページ(http//www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/index.htm)からもアクセスすることができる。 -
高遠城址公園の観桜期対策打ち合せ会・新市の市民に無料入場券配布
今春の高遠城址公園さくら祭りに向けた観桜期対策打ち合わせ会議が13日、町総合福祉センターであった。町をはじめ、伊那署、学校、交通業者、合併する伊那市・長谷村などの関係者約80人が出席し、観桜客の受け入れ体制について意見を交わした。
権兵衛トンネルの開通によって予想される交通量の増大、昨季起こった最盛期の週末に10万人以上が訪れる・ス短期集中型・スに対応した交通規制を確認。駐車場を従来の場所に加え、大型バス専用を長谷村に設ける予定という。
今季は新たに、市町村合併に伴って、町民に配っていた入園無料券を新市の小学生以上の市民全員に配布する。
また、これまで入園券で町歴史博物館、絵島の囲み屋敷、進徳館にも無料で入館できたが、町歴史博物館のみ、割引の別途料金とする。「サービス低下を補うため」(町産業課)開花前に訪れた観桜客に対し、高遠閣にモニターを設置して、満開時の桜の様子を上映する。
公園開きの日程は、合併するため現在調整中。桜の開花予想は3月1日から。
伊東義人町長は「今季は新市の誕生により、3市町村が一体的な体制で取り組んでいく。権兵衛トンネルの開通によって、木曽側からも気軽に来てもらえると期待している。桜も、地域の人情のすばらしかったと言われるようにしたい」とあいさつした。 -
愛する人に心を込めて…
14日のバレンタインデーを前に、高遠町の町総合福祉センターで12日、チョコづくり体験会があり、町内の女子児童や保護者ら約20人が挑戦した。文部科学省推進の地域子ども教室事業「遊びの寺子屋」を高遠町で展開する運営委員会(丸山宏一委員長)主催。
参加者たちは、ビター、スイートなどのチョコを湯せんで溶かしてハート型にくりぬいたり、バナナやマシュマロをビスケットで挟んで、チョコでコーティングし、アーモンドやコーンフレークをまぶした。家族や、思いを寄せる相手に贈るため、「心を込めて」一つ一つ真剣な面持ちで取り組んでいた。
高遠小学校2年の女子児童(8)は初めて父と祖父に手作りチョコを贈るという。「喜んでもらえたらいいな」と、一緒に参加した母親からアドバイスを受けてチョコづくりに励んでいた。 -
栃若さんが新曲「伊那はいいなぁー」をリリース
宮田村新田区でちゃんこ料理屋を営む元力士で歌手の栃若清光さん(71)が来月25日、伊那谷の名所や人情などを散りばめた新曲「伊那はいいなぁー」をリリースする。権兵衛トンネル開通や伊那、高遠、長谷3市町村の合併を機に「全国に伊那の良さを広めたい」と一念発起。新たなご当地ソングにしたいと期待を込めている。発売当日は伊那市駅前のいなっせで発表会を開く。
高遠の桜に天竜川、仲仙寺や駒ケ岳、伊那部宿など、次々と飛び出す名所の数々。
3番のサビの部分では「伊那はいいなぁートンネルが、出来ての恋にも便利な道よ」と、開通したばかりの権兵衛トンネルを軽快なテンポで歌っている。
「完全なる伊那の歌をつくりたい」と昨年10月、作詞家の荒川利夫さん、作曲家の高根大さんとともに各地を歩いた。
仲間の意見なども取り入れ、苦労を重ねたが「地元の人に愛され、口ずさんでもらえる歌」に仕上がった。
九州出身で大相撲に入門。幕下まで進み、角界引退後は歌手として大阪を中心に活躍した。19年前に宮田村に移り住んだが、その後も歌手活動を精力的に続けている。
「ほれこんで移り住んだ伊那谷だが、今回の曲をつくってみて、また新たな発見があった」という。
今後は各地の社会施設などへ慰問も計画。「多くの人に新曲を楽しんでもらい、地元の良さを再発見してもらうきっかけにもなれば」と目を輝かす。
新曲発表会は午後6時半開演で入場料3千円(CD付き)。CDは千円で各地のレコードショップや伊那市内などで販売するほか、通信カラオケで大手2社が配信予定。
CD、発表会などに関する問い合わせはドン企画85・2923へ。 -
高遠高校美術クラブ下絵製作励む
伊那市・長谷村との合併に伴う高遠町の閉町などの記念事業で、高遠高校美術クラブ(北原勝史教諭、7人)が全町民が折った折り鶴を展示するための下絵製作に励んでいる。
下絵は、ベニア板(横364センチ、縦182センチ)に、タカトオコヒガンザクラが満開の城址公園、街並み、遠望には仙丈ケ岳が描かれ、町を包み込むように鮮やかな虹がかかっている。
生徒たちは1月中旬、部活の時間を使って作業に取り掛かり、10日までに8割が完成。ベニア板全体に描く大きな虹の弧が最も苦労したという。
1年生の伊東香澄さん(16)は「部員全員での共同作業に、町民一人ひとりが気持ちを込めた折り鶴が張られることを思うと、完成がすごく楽しみ」と話していた。
今月中に、全戸から折り鶴約2万4千羽を回収する予定。折り鶴の張り付け作業は町女性団体連絡協議会が担い、作品は3月25日の式典当日に展示する。 -
高齢者クラブ健康づくり教室
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は10日、会員を対象にした今年度の第2回健康づくり教室を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約100人が参加。織井伊那人のペンネームで知られ、ラジオ番組にレギュラー出演していたほか『小説権兵衛峠』などの著書のある上伊那薬剤師会事務局長の薬剤師織井正人さん=伊那市福島=の講演「健康食品と薬の区別について」を聞いた=写真。
織井さんは、日本人の平均寿命が世界一を争うまでになったのは予防医学の考え方の浸透と生活習慣の向上があったからだ竏窒ニした上で「健康食品と称して現在多くのサプリメントや栄養補助剤が出回っているが、あれは薬とは違う。目的は健康の維持であって病気を治すわけじゃない」と説明。「問題は、イチョウの葉やカモミール、グルコサミンといった健康食品の中には、薬とケンカして体に悪い作用を及ぼすものがあることだ」と話し、無造作な摂取への注意を促した。 -
高遠のだるま市にぎわう
冬の風物詩、高遠町の「だるま市」が11日、鉾持神社参道であった。伊那署高遠町警部交番発表の人出は2万8千人。町内外から多くの人が詰めかけ、福だるまを買い求めた。
参道には大小さまざまなだるまをはじめ、約60の露店が並んだ。
だるまを買う際に、安くしてもらうと福が舞い込むといわれ「もっとまけてよ」「じゃ、1500万円で」と駆け引きがあった。
大きいだるまが売れたり、ご祝儀が入ったりすると、購入者に向けて「よー」と手拍子が鳴り、一帯は活気づいた。
毎年、だるま市に来ているという茅野市の夫婦連れは「自営業なので、商売繁盛になればと、例年より大きめのだるまを買った」と話した。
一業者によると、高さ24縲・2センチが売れ筋だったという。
また、風水だるまとして赤に加え、黄、白、青などの色がそろい、買い求める女性もいた。
だるま市は、五穀豊じょうを祈る鉾持神社の祈年祭に合わせて開催。
中心商店街では、人形飾りコンクール(町商工会主催)が展開された。6団体が出品。権兵衛トンネルを題材にしたものが目立ち、通行人の目を楽しませた。
また、町総合福祉センター「やますそ」で開いた第10回「たかとおふり縲怩ワ縲怩ッっと」(実行委員会など主催)にはおもちゃ、衣類、花など27ブースが設けられ、子どもらでにぎわった。 -
だるまの絵付けを体験
高遠町の中心市街地にある仙醸蔵で11日、「信州高遠だるま市交流会」があった。町の友好親善都市の東京都新宿区から13人が来町し、だるまの絵付けなどを体験した。
交流会は、旅行者滞在型プログラムを組む市民グループ「JCB高遠町屋蔵部」が企画。だるまの絵付けは昨年に続くもので、一般参加を含め、親子連れなど約40人が挑戦した。
講師は、だるま職人の中田純一さん=高崎市。
中田さんは「高崎だるまはまゆ毛が鶴、ひげが亀を表し、向かい合っているのが特徴」とだるまを解説し、筆の使い方など説明。
実演を見た参加者は、渡された高さ12センチのだるまを持ち、筆に墨をつけて慎重にまゆ毛とひげを書いた。
新宿から友人と参加した山内勝仁さん(32)は「難しい。思ったように筆が使えない」と話しながら、筆先に集中して取り組んでいた。
「だるまの目はどちらから書くのか」という疑問に「こうしたら間違いということはないが、南側に向かって飾ったときに朝日が出る東側に当たる左目を勧める」と答えた。
夜には、食文化交流会として、いろりを囲み、馬刺し、ローメン、ししなべ、五平もちなどを味わった。
12日には、そば打ち体験に挑戦する。 -
伊那谷・木曽谷そば交流で互いの味を食べ比べ
高遠町総合福祉センター「やますそ」で11日、伊那谷・木曽谷そば打ち交流があった。両地域のそばグループから約30人が集まり、お互いのそばを食べ比べた。権兵衛トンネル開通を機に、今後も交流を深めていきたいとしている。
参加したのは、高遠町の山室そばの会、王滝村のみずなら会、木曽町の木曽ふるさと体験館の3グループ。地元産そば粉を使い、辛味ダイコンを添えた高遠そば、具を煮たなべでひと口ほどのそばをゆでる投汁(とうじ)そば、つゆにすんき漬けを入れたすんきそばをそれぞれ用意した。
高遠そばを試食した木曽の参加者は「後から辛味がきて、おいしい」となかなかの評判。木曽のそばに、高遠住民は「とうじそばはつゆがおいしい」「すんきそばはすっぱいと思ったが、さっぱりしている」「十割そばに比べて、二八そばはのど越しがいい」と感想を述べた。
昨年、第1回高遠冬のそば祭りを開いたが、今回は地域の枠を超えて交流し、伝統の食文化そばで地域の活性化を図ろうと初めて企画した。関係者は、いずれ一般にも振る舞えるようなイベントに発展していけばと話した。
JR高遠駅前では、王滝村の農産物加工グループなどが物産を販売。
店頭には、塩の入っていない漬け物「すんき漬け」を加工したおやきやカレー、木曽ヒノキのチップなどをそろえた。木曽ヒノキのチップは袋に詰め放題で500円。「香り袋、脱臭剤、入浴剤などの用途がある」と売り込んだ。
立ち寄る人が多く、権兵衛トンネル開通で近くなったことから来村を呼びかけた。 -
観光マップ作りで地域資源を見直す
伊那青年会議所は10日夜、伊那市生涯学習センターで「まちのグランドデザイン実践セミナー」を開いた。JCメンバー、地域住民ら約80人が参加。観光マップ作りを通し、伊那・木曽の地域資源を見直し、観光立国として必要な手段を考えた。
ワークショップは6人ほどのグループに分かれ、オリジナル観光マップを作った。岩手県、和歌山県、埼玉県などから、04年度日本青年会議所まちのグランドデザイン推進委員も加わった。
参加者は、伊那・木曽のいいところを付せんに書き込み、意見を出し合った。グループごとに「疲れたあなたにパワースポット」「伊那のいいとこ取り」など楽しみながらツアーを組み、模造紙1枚にまとめた。ザザ虫や伊那名物のローメンなど「食」をはじめ、伊那の飲み屋街、高遠の桜、気の里などが挙がった。
ワーックショップに先立ち、まちのグランドデザイン推進委員長の佐々木洋日児さん=水沢青年会議所OB=がまちづくり事例を紹介しながら講演。
唐木純哉理事長は、高遠町・長谷村との合併や権兵衛トンネル開通と変換期を迎え「よりよいまちづくりのために、地域住民の声を形にしていくことが第一歩」と話した。 -
独自のアイデア・技術を競う
アイデアを凝らしたロボットを操り、得点を競う「第3回南信中学生ロボットコンテスト」が11日、伊那市の伊那中学校であった。上伊那の8校と下伊那の1校から、過去最多となる38チーム、150人が参加して熱戦を展開した=写真。上伊那家庭科、技術技術・家庭科教育研究会の主催。
独自のロボットで紙製の輪を運び、筒に掛けることができた数で競った。2本の腕で輪を挟むタイプや、腕を輪の中に差し込み持ち上げるタイプが主流だが、その仕組みや動き、デザインはさまざまで、生徒たちのアイデアの結集が披露された。
予選を勝ち抜いた8チームと審査員が推薦した4チームの計12チームで決勝トーナメント。優勝はゴム製のベルトが輪を取り込むタイプで出場した、春富中(伊那市)の「ハルジオン」。予選で今大会の1試合最高得点となる12点を記録するなど、非凡な得点能力が光った。
ロボットの操作を担当した3年の下平健君(15)は「平常心で望もうと思ってやっていたので勝てた。優勝できてすごくうれしい」と、メンバーらで喜びを分かち合った。 -
バレンタインのにぎわい
14日のバレンタインを前に、スーパーや大型店などは、さまざまな思いを込めたチョコを買い求める女性たちでにぎわっている。
伊那市のベルシャイン伊那店は、1階フロアにバレンタイン特設コーナーを設置=写真。ベルギーチョコの王道・GODIVA、日本の大手チョコレートメーカー・Marry’s、神田精養軒など、高級チョコの中には、すでに品切れとなっているものもあり、根強い人気がうかがえる。一方で、ペンギンやゴリラなどをリアルに模ったキャラクターものなど、かわいらしいチョコもあり、父親や兄弟用のものを選びにくる母子などが手に取っていた。
「チョコよりお酒」という男性向けのコーナーもあり、子瓶に入った焼酎やGODIVA社が作ったチョコレートリキュールなどが並んでいた。 -
【記者室】春よ来い来い
南箕輪村の村民センターに置かれた紅梅の鉢植えが、周囲に甘い香りを漂わせている。少ししおれ始めた花が何輪かあって寂しくもあるが、前を通るたびに、その香りに春の訪れを感じて幸せな気分になる。ついつい顔を近づけて深呼吸してしまう▼今年の南信は、北信の豪雪が信じられないほど雪の少ない冬だが、過日、立春を過ぎて久々の大雪が降った。冬に逆戻りしたかのような降雪と冷え込みに参ったのは大人だけのようで、保育園児は雪だるまを作り、そり遊びと雪投げに夢中だった▼園児には申し訳ないが、雪はもう遠慮いただいて、早く春になってほしい。三寒四温というが、個人的には一寒六温くらいが理想。屋外で梅の香が楽しめる日が待ち遠しい。(村上記者)
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箕輪町消防団の3詰所完成
老朽化に伴い建設を進めていた箕輪町消防団の第2分団下古田・富田詰所、第6分団長岡詰所が完成し10日、引取検査があった。
町単独事業。詰所は従来通りの施設概要で2階建て。1階は車庫、トイレ、資機材を置く棚、2階は10畳の研修室、台所、押し入れがある。床面積各階30・22平方メートル、延床面積60・44平方メートル。
助役、建設水道課専門課長、箕輪消防署長が各施設を回り、業者の説明を聞いて検査した。
3施設分の総事業費は約2718万円。工期は05年9月27日から06年2月15日まで。工期終了後に使い始める予定。 -
伊那・木曽の眺めのいい場所を募っています
伊那青年会議所(JC)は、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を機に、両地域の眺めのいい場所(ビューポイント)を紹介する「ビューポイントマップ」を作成する。9月30日まで、地域住民からビューポイントの情報を募集している。
マップづくりで、両地域の交流や地域資源の見直しをねらう。
JCは、寄せられた情報をもとに、オリジナルの「ビューポイントマップ」に仕上げる。10月以降、伊那市役所や木曽町役場などの公共施設に順次、展示する予定。
募集範囲は伊那市、南箕輪村、箕輪町、高遠町、長谷村、上松町、木曽町、王滝村。ビューポイントは山、川、町並み、寺院、花火など。「富県小学校付近から望む晩秋の夕日に映える経ケ岳」というように、できるだけ詳しく場所を指定する。地図を書いてもよい。また、写真(撮影日記入)、コメント(その場所にまつわる思い出など)を添える。写真は撮影から2年以内で、フロッピーやCDでも可。
郵送、メールで受け付けている。
問い合わせは、JC事務局(TEL78・2328)、またはまちづくり委員会(TEL090・8509・5794)へ。 -
人形も木曽との交流期待
高遠町で11日にある冬の風物詩「だるま市」を前に、町商工会が主催する恒例の人形飾りコンクールの作品が中心商店街にお目見えした。10日に審査会があり、本町実業団の権兵衛トンネルを題材にした作品が金賞に選ばれた。
人形飾りは市に合わせた各商店の誘客作戦がはじまりとされる。今年は実業団、金融機関、学校、役場の6団体が出品。町や町商工会職員、各種団体関係者ら約20人が、努力、アイデア、全体バランスなど6項目で審査し各賞を決定した。
本町実業団は、俵を背負った馬を引く馬子が権兵衛トンネルを通る場面を表現。トンネル開通直後で、木曽谷との交流に期待が高まっており「今年のだるま市を象徴する作品」と評価を受けた。
嶋村正登代表は「みんなで協力し、一生懸命取り組んだ努力の結果」と喜んでいる。
水戸黄門が権兵衛トンネルを通って、タカトオコヒンガンサクラの観光に訪れたという作品、高遠小学校3年生が空き瓶やペットボトル、粘土細工で未来都市を表現した作品も注目を集めた。 -
健康の集い
JA上伊那伊南地区生活部会は8日夜、駒ケ根、駒ケ根東、宮田の3地区の生活部会員を対象にした健康の集いを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。女性約90人が参加し、ボールを使った健康づくり運動などに汗を流した。
講師は伊那市を中心に健康教室のインストラクターを務めるほか、伊那毎日新聞紙上で『頑張ってる人のがんばらない体操』を連載している身体改善トレーニングA級指導士の山岸洋子さん。山岸さんは「気持ちの持ち方や言葉遣いのほか、背筋を伸ばすだけでも力が出て体は元気になる。遊び感覚でできることだけやりましょう」と呼び掛けた。参加者らは山岸さんの指導で直径約20センチの柔らかいボールを床についたり投げ上げたり足に挟んだりしながら、リズムに乗って楽しく運動に取り組んだ=写真。
健康の集いでは例年ボーリングを楽しんできたが、駒ケ根市内のボーリング場が昨年廃業したことから、今回初めて健康体操を企画した。