-
上伊那地域景観協議会
関係市町村や各種団体などでつくる「上伊那地域景観協議会」が16日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、来春を目標として活動している伊那市西箕輪地区の景観育成特定地区の指定に向けた取り組みを引き続き支援していくことなどを盛り込んだ本年度事業計画案を承認した。
同協議会は地域の特性を活かし、広域的観点から調和のとれた景観育成を推進することを目的とした事業を展開。昨年度は屋外広告物禁止地域である国道361号伊那木曽連絡道路沿線における既存不適格広告物の撤去の推進に取り組み、対象だった69業者のうち、67業者が不適格広告物の撤去に取り組んだ。
本年度は、景観育成住民協定に向けた取り組み支援をするとともに、新たな協定候補地の選定などに取り組む。
地域の景観保護に向けた活動に取り組む地域景観リーダーからは「最近は奇抜な建物も多くなっており、建築物の外観についても、基準が必要ではないかと感じる」などといった意見が出た。 -
お菜洗い場設置
南箕輪村の大芝高原内野球場東側に17日、無料で温泉の湯で野菜を洗える「お菜洗い場」が設置された。温泉の湯を地域住民の役に立てたいと毎年設置しており、今年は12月19日まで使用できる。午前8時20分縲恁゚後8時。
さっそく大根を洗いにきた利用者は「ここが始まるのを待っていた」「便利で、本当に助かる」と喜んでいた。
また箕輪町長田の「みのわ温泉ながたの湯」付近にも12月16日まで「お菜洗い場」が設置されている。午前8時縲恁゚後8時。使用無料。 -
ボジョレ・ヌーボー解禁を祝し
##(見出し
伊那市のレストラン「ココンダ」で16日、ボジョレ・ヌーボーの解禁を祝う会が開かれた。
NPO法人クラッシックワールドが毎年この時期に伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いているコンサートの打ち上げの意味も兼ねており、関係者などのワイン愛好家らおよそ30人が、15日に解禁したばかりの今年のボジョレ・ヌーボーの出来栄えを堪能した。
「さっぱりしてる」「フレッシュでジュースのように飲める」「飲みやすくておいしい」などと、参加者たちの声がした。
「ココンダ」では結婚式の二次会やパーティなどを随時受け付けている。
問い合わせは、レストラン「ココンダ」(TEL76・3335)へ。
##写真(たてよこ) -
統合失調症治療について学ぶ市民フォーラム開催
長野県精神障害者家族会連合会は13日夜、統合失調症治療について学ぶ市民フォーラム「こころの扉をひらく」を伊那市役所で開いた。一般市民約60人が参加。県立駒ヶ根病院の樋掛忠彦院長と長沢淳也医長を講師に迎え、統合失調症の症状やその治療方法について学んだ=写真。
フォーラムは統合失調症に対する正しい理解を持ち、薬物療法に関する知識を深めてもらうことを目的とするもので、今回は「新しい抗精神病薬による統合失調症治療について縲恊V薬の適応と回復事例縲怐vをテーマに開催した。
最初に長沢医長が、統合失調症の症状と現代の薬物療法について講演。
「原因は十分に解明されているわけではない」としながらも、脳の生物学的要因がもとになり、そこへ心理的、社会的ストレスが加わることで脳が機能障害を引き起し、ドーパミンの過剰症状で発症することを説明。
周囲の人も分かりやすい陽性症状としては、幻覚や妄想、思考障害などが表れる一方、周囲が気付きにくい陰性症状が表れるケースでは、感情の平板化、意欲喪失、自閉、抑うつなど、生活自体に支障をきたす症状となって表れる危険性があることを示した。
また、治療方法としては、薬の投与が不可欠であることを説明。また、現在用いられている「定型型」は、幻覚の沈静などには強い作用があることから、陽性症状には有効で、長年用いられていることから医師が処方する時にも副作用などの見通しがつきやすいといった利点があるが、陰性症状にはあまり効果がなく、過鎮静などといった副作用も起こりやすいことを説明。それを補う形で新しい「非定型型」が出てきており、こちらは陰性症状や症状の再発防止にも効果があることを示した。
副作用については、その人それぞれで症状が異なるため、軽い場合は経過観察、用法の変更などで、症状が重くなるに連れて副作用止めの投与、薬の減量などが必要となることを示した。 -
ベル伊那で永岡泰則さんの陶展 19日まで
岐阜県恵那市に窯を構える陶芸家、永岡泰則さん(55)の個展は19日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。昨年に続き4回目。李朝陶磁の「白磁」「三島」「粉引」などの茶道具や花入、食器など約80点を展示販売している=写真。
白を基調としたキャンパスに青色で文字を入れた白磁、判や釘彫りで作った模様の溝に白い土を埋めた三島は、今夏以降に手がけた新作。永岡さんは「自分の思いを作品から感じてもらえるとうれしい」と話す。
永岡さんは、1952(昭和27)年、福岡県生まれ。茶道の勉強をする中で、李朝陶磁の優しさに魅入られ作陶を始めた。全国各地で個展を開き、魅力を伝えている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
【県野生鳥獣救護ボランティア 小口泰人さん】
小学校1年生の時のこと。山の小川の土手に腰を下ろして遊んでいた。ふと見ると、1羽の小鳥が川の中の石から石を散歩するように、自分の方に近づいてはまた逃げていくのが目に止まった。
「手が届くほど近くにまで来たから、遊んでくれているように思えた。うれしかったよ。美しい鳥ではなかったがとてもかわいかった。今思えば、あのミソサザイは川で餌を捕っていただけなんだろう。でも自分にとっては小鳥が友達のように思えた初めての瞬間だった。あれが鳥とかかわることになった原点だね」
◇ ◇
県などの依頼を受け、野生鳥獣救護ボランティアとして傷ついた鳥を保護し、野生に帰す活動を続けている。。これまでに、傷ついた野鳥を600羽以上野生に帰してきた。特に猛禽(もうきん)類の放鳥率は90%を超える。
「人間は鳥が好きでかわいいと思っていても、鳥にとっては違う。人間は最も恐ろしい外敵なんだ。だから傷ついた鳥は、鳥が卵を温めるのと同じように胸に抱いて体温で温めてやる。鳥は心臓の鼓動も感じて安心するんだ。敵じゃないってことが分かって落ち着くと、ようやく餌も食べるようになる。鳥と気持ちがつながらないと駄目なんだ。考えるよりずっと難しいんだよ、野鳥の飼育は」
それだけに、見違えるように元気になった鳥が大空に飛び立って行く瞬間の充実感は何ものにも代えがたい。
「あの感慨は自分以外の誰にも分からんと思う。だけどね、いつもいつもうまくいくわけじゃない。どうしても助けられない時もある。鳥が死ぬのを『落ちる』というが、そんな時は本当に寂しくて悲しくて、残念な気持ちになるよ」
◇ ◇
長いこと、小学生のために野鳥教室や観察会を開いている。
「大事なことは子どものころから教えるべきだ。本当の自然を学ぶためにね。鳥の住まないようなまちをつくってはいかん。生き物は共存共栄だ。子どもたちには野鳥を通じて自然と命の大切さを少しでもわかってもらえたらうれしい」
(白鳥文男) -
循環型エネルギーを取り入れるきっかけに
伊那市長谷の道の駅南アルプスむらで17日、「第2回薪(まき)とペレットあったかフェア」が始まった。まき作りに欠かせないチェーンソー講習やまき・ペレットストーブの展示・販売などを展開。灯油の価格高騰などで、住民の関心が高いという。18日まで。
市内を拠点に、間伐材の利活用やまき・ペレットの普及活動などに取り組む「薪の会」(山野勉理事長)が05年に続き、家庭に循環型エネルギーを取り入れるきっかけ作りになればと企画した。
初日は寒い1日で、会場に設けたまきストーブにまきをくべ、来場者が暖を取った。
長谷地域のまきストーブ導入率は13%と他地域に比べて高い。アンケート結果によると、導入の決め手は「環境を考えた」「山を持っているから」よりも「火の温かさにひかれた」が最も多かった。
発熱量は、ペレットが灯油のおよそ半分。発熱量を同じにした場合、価格からみて、ほぼ同じという。まきは、ペレットより発熱量は低いが、自分で間伐材などを調達すれば安くなる。
中山和文副理事長は「まきやペレットの地産地消で経済効果がある」と話す。
18日は、林業従事者をパネラーに迎え、森を語る座談会などがある。午前10時縲恁゚後4時半。 -
駒ケ根市高連チャリティ芸能祭
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は16日、クラブ大会とチャリティ芸能祭を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。会員約360人が集い、単位クラブごとに歌や踊りなどの出し物を披露し合って楽しんだ=写真。クラブ大会では、会員らの参加費から経費などを差し引いた6万円が駒ケ根市社会福祉協議会に寄付された。
ステージには会員らのグループが次々に登場して民謡や歌謡曲、童謡などを歌ったり曲に合わせて踊ったりしたほか、三味線や大正琴などの見事な演奏を披露した。演奏が1曲終わるごとに会場のあちこちから「うまい」「いいぞ」などと大きな声援と拍手が飛んでいた。 -
【記者室】お菜洗いは仲良く
今年も温泉のお菜洗い場がオープンする。野沢菜漬の時期に各地の温泉施設近くに仮設の洗い場ができ、混み合う。蛇口をひねると温泉が出るため利用者には「有難い」「お菜が柔らかくなる」など評判がいい▼毎年、チラシや看板に「お菜くずは必ずお持ち帰りください」と書かれる。さらに「順番に仲良くお使いください」の言葉も。呼びかけても、お菜くずを捨てていく人がいる。順番をめぐるいさかいも、なくならない。「住民ではない人が来ている」と苦情電話すらあるという▼お菜洗い場は、だれでも無料で使える。使わせてもらえるのである。大人として注意書きが必要なこと自体が恥ずかしい。マナーを守って利用し、おいしい野沢菜漬にしてほしい。(村上裕子)
-
牛乳料理伝達講習会
南箕輪村食生活改善推進協議会は16日、「牛乳料理伝達講習会」を村公民館で開いた。会員と地域住民合わせて25人が参加し、牛乳や乳製品を使った料理を調理、試食した。
30年以上の歴史を持つ箕輪村食生活改善推進協議会の会員は35人。「健康は自分たちの手でつくる」をスローガンに毎月1回、料理の伝達講座などを開いている。今回は、南箕輪村が26日と30日に行う骨健診に合わせて、骨粗しょう症や骨折予防のため「牛乳料理伝達講座」とした。メニューは日本酪農乳業協会が考案した3品。
ひじき、ネギ、ひき肉、卵にスキムミルク、片栗粉、塩、黒こしょうを加え、小判型にして焼いた「ミルク入りひじきバーグ」。
玉ネギ、ニンジン、鶏肉、カブ、牛乳などを使った「鶏肉とかぶのみそシチュー」。
小松菜とプロセスチーズを練りわさび、だし汁、しょう油、砂糖であえる「小松菜とチーズのわさびしょう油あえ」。
参加者たちはレシピを見ながらテキパキと料理を作っていった。
南箕輪村食生活改善推進協議会の倉田和子会長は「講座を機会に、会に興味を持っていただけたらと思う。食を通しての健康づくりを、家庭から地域へ広げていきたい」と語った。
同会は、伝達講座のほかにも、保育園を回って食育についての寸劇を披露するなどさまざまな活動をしている。 -
伊那おやこ劇場 世界の料理を味わう
伊那おやこ劇場(春日伸子運営委員長)は11日、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館でインドネシアの料理を作るイベントを企画した。同市や南箕輪村の会員、一般参加の親子35人が集まり、食事を通じて外国文化に触れた。
12月9日、同会場である世界各国の民話のオムニバス作品、舞台劇「風の子バザール」の開催に向けた事前イベント。作品を楽しむため外国の文化を学ぼう竏窒ニ、会員の一人がインドネシアの代表料理のレシピを用意し、みんなで調理することになった。
香辛料をふんだんに使ったチキンスープ「ソトアヤム」、ココナッツシュガーのクレープ巻き「ダダールグルン」など。独特な香りのする料理に子どもたちは驚いていたが試食すると笑顔で舌鼓を打った=写真。
入会に関する問い合わせは、伊那おやこ劇場事務所(TEL・FAX72・7447)へ。火曜縲恚燉j日の午前9時縲恁゚後3時。 -
子育て支援センターで季節の郷土料理講座
伊那市子育て支援センターは14日、「季節の郷土料理講座」を富県子育て支援センターで開いた。伊那市内の母親ら15人が参加。富県地区で郷土食の研究などに取り組む「富県味の研究会」の女性ら4人を講師に迎え、季節の野菜をふんだんに使った地元の家庭料理に挑戦した。
子育て中の母親らをサポートするとともに、母親としては先輩となる地元の女性たちから、料理や子育てについて教えてもらうことを目的として今年から始めた取り組みで、料理講座は2回目。今回は「季節の郷土料理」ということで、地元の野菜をふんだんに使った豚汁、みついもなどのほか、地元の富県グリーンツーリズム推進委員会が提供してくれたマツタケを使った炊き込みご飯にも挑戦することとなった。
母親たちは、富県味の研究会のメンバーから野菜の切り方、調理のこつなどを教わりながら、調理を展開。ご飯が炊き上がると、おいしそうな香りが部屋いっぱいに広がった。
参加した母親の一人、吉田明美さん(34)=上牧=は「まだ主婦の新米なので、実家でも母に教わるなどしています。子どもからちょっとだけ離れて、気晴らしできるのもいい。こういう機会はもっとたくさんあれば」と話していた。
また、富県味の研究会の岡野千恵子さん(60)=富県=は「やっぱり、食育が一番大切。お母さんたちには地域で出来た野菜を使った料理を子どもたちに食べさせてほしいし、そういう取り組みを子どもたちにも伝えていきたい」と語った。 -
北陸信越運輸局長表彰 整備部門上伊那から2工場
伊那市美篶の自動車整備工場「竹内モータース」(竹内峰夫代表)と箕輪町松島の井口モータース」(井口庄次郎代表)が、長野、富山、新潟、石川の4県にまたがる北陸信越運輸局の事業功労整備部門で局長表彰を受けた。
同部門には運輸局管内から25事業所が選ばれ、上伊那(165事業所)からは2事業所が受賞。これまでの自動車整備事業の振興などに努めた功績が認められ、1日、新潟県であった表彰式に竹内さんと井口さんが出席した。
竹内さんは「地道にこつこつやってきたことが認められてうれしい。受賞をきっかけに今後も頑張っていきたい」。井口さんも「これからも引き続き、自動車整備振興会の発展のために尽していきたい」と話している。
北陸信越運輸局長表彰を受賞した竹内さん -
狩猟解禁 3カ月間の「猟期」
狩猟が解禁となった15日、上伊那でも山でイノシシやキジなどを狙う猟友会員らが晴天の中で狩りを満喫した。来年2月15日までの3カ月間が猟期となり、期間中は、鳥獣保護区などを除く区域でニホンジカ、マガモなどの狩猟を繰り広げる。
本年度は、前年度に続き雌ジカの捕獲枠が無制限となり捕獲量が増える見込み。そのほか、カワウが狩猟鳥獣の追加となり、ウズラが狩猟鳥獣の捕獲禁止(期間=07年9月15日縲・2年9月14日)の追加になるなどした。
上伊那管内の06年度捕獲数(有害駆除を含む)は、ニホンジカ2134(前年度922)頭、イノシシ941(同449)頭、ツキノワグマ27(同6)頭で、カモやカラスなどの鳥類は2823(同4122)羽。狩猟登録人数は、06年度現在527(同535)人。 -
伊那広域シルバー人材センター運営費補助の要望
伊那広域シルバー人材センター(春日博人理事長)は15日、構成4市町村のうち3市町村を訪問して08年度の運営費補助について前年同様の補助金を要望した。
自治体の予算編成前に毎年要望している。南箕輪村役場を訪れた春日理事長らは、本年6月の全国シルバー人材センター事業協会定期総会での、高齢者が働くことの意義や同協会の事業努力を理解してもらい経費の補助や事業発注などの支援・協力を要望する決議を説明し、「各市町村で前年同様の補助金をお願いしたい」と要望した。
補助金は国が2分の1、残りを各市町村が負担する。補助率は05年度2%、06年度2・4%、07年度1・14%と毎年減少。07年度の国の補助金は1560万円で、残り1560万円を4市町村が均等割と人口割で負担している。
この日は伊那市、箕輪町、南箕輪村を訪問。辰野町は21日に訪れる予定。 -
権兵衛トンネル防災訓練 伊那・木曽谷の連携確認
伊那谷と木曽谷を結ぶ国道361号権兵衛トンネル(約4・5キロ)で15日、両地域の消防、警察、建設事務所の非常時における相互連携を確認するための防災訓練があった。開通後3回目。約80人、救急車やポンプ車など26台が出動し、救急救助や消火、情報伝達など7項目の訓練を行った。
トンネルを全面通行止めにし、木曽側坑口から350メートル付近で訓練をした。トラックに追突された乗用車が対向車線を走行中の乗用車と衝突し、2台の乗用車の運転手が重傷。さらに、両乗用車から漏れた燃料に引火して車両火災が発生する竏酎z定でそれぞれの訓練を繰り広げた。
救急救助訓練では、事故により、トンネル内の火災探知機などが作動し、通報があったとし、トンネル両側から各消防署の車両が進入。事故車両の中に閉じ込められた負傷者を油圧式救助器具などを使って救出、救急車で搬送するなど迅速な対応を見せた。
木曽広域消防本部の織田佳樹消防長は「訓練を反省、検証し、いざという時に備えてほしい」。木曽警察署の宮尾仁署長は「災害、事故はいつなんどき発生するか分からないので、日ごろのイメージ訓練が必要」と講評した。
開通後、トンネル内での人身事故、火災の発生はない。 -
認知症を考える講座第2回
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は15日、一般市民を対象にした「認知症を知る講座 基礎編」の第2回講座を市役所南庁舎で開いた。約50人が集まり、寸劇や講義などを通じて認知症のさまざまな症状や認知症の人への対応の仕方などを学んだ。市職員などが演じる寸劇では認知症の人と周囲の人とのやり取りをユーモアを交えながら披露=写真。講義では認知症に詳しいグループホーム所長の宮下貴志子さんが「認知症の方への接し方」について話した。
参加者は時折メモを取ったりしながら、真剣な表情で認知症について学んでいた。 -
伊那市が地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰者に選ばれる
県は15日、地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰の県内被表彰者を発表した。上伊那では、自らの創意工夫により、地方自治の充実・発展に寄与した市町村として伊那市が選ばれたほか、地方自治功労者として島崎山林塾主宰の島崎洋路さん(79)=伊那市=が選ばれた。
市町村で今回表彰を受けるのは、2市1町。今回被表彰市町村となった伊那市は、市民サービスの向上を目指した行政システムの構築を基本方針として、市民との協働によるまちづくり推進に取り組んでいる点が高く評価された。
また、地方自治功労者に選ばれた島崎さんは、山林塾を通して山林整備の職人育成に取り組むとともに、県森林審議会会長として森林整備や林業振興に貢献した。
表彰は20日、東京国際フォーラムで開催される地方自治法施行60周年記念式典の中で行われる。 -
ねじれ大根を収穫
白いしめ縄!?竏秩B伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯に展示された「ねじれ大根」が、入浴客を驚かせている=写真。
大根は隣接する宿泊施設・羽広荘の畑で収穫された。
従業員の一人がなかなか抜けない大根と格闘。やっとの思いで引き抜いた大根の姿を見てびっくり。何と、2本の大根が見事にねじれ上がっていた。
珍しい大根を多くの人に見てもらおう竏窒ニ、そのままみはらしの湯に持ち込まれ、“仲良し大根”と命名。
「最初は今話題の『ねじれ国会』を文字って“ねじれ国会大根”って意見もあったんだけど、それじゃあまりに仰々しいってことになってね」と支配人。 大根は2、3日ロビーに展示した後、利用可能なら同施設の食材として用いる。 -
味工房が大芝の湯で冬期営業
南箕輪村大芝高原の味工房は、来年4月9日まで日帰り温泉施設「大芝の湯」で営業している。
冬期は高原を訪れる人が減少するため、毎年大芝荘東の直売所を閉め、大芝の湯に移転する。
ジェラートを除く全商品を扱い、おやき、パン、みそなどのほか野菜、果物も販売している。おやきは、新商品で「おから」があり、パンでは秋の味覚「おさつロール」がある。わさび漬けも16日から販売している。
会員が持ち寄る新鮮野菜も充実し、白菜、キュウリ、トマトなどのほか、葉ワサビ、クルミ、キビもある。
営業時間は午前10時20分縲恁゚後3時。 -
福祉大生がむらづくりの現地調査、小学生の声も取材
宮田村と友好宣言を結ぶ日本福祉大学の情報社会科学部生活環境情報学科の学生が15、16日、むらづくりに関する現地調査を同村内各所で行っている。産業観光や暮らしなど4班に分かれ、各分野の関係者のほか一般住民にも広く取材。子ども班は宮田小学校5年1組を訪れ村への愛着について質問したが、豊かな自然を好きな部分に挙げる児童の姿も。年明けには同村内で調査結果の報告会を開き、地域へ還元もしたい考えだ。
5年1組では村への愛着度を全児童に100を満点とする数字で示してもらったり、村にあったら良いものなどを質問。
大半が100%に近い満足度を示し「事件や事故が少なく平和」など理由も話した。
低い数字を示した子どもは「食べたり、遊べるお店が少ないから」など回答。
「自然が多くていい」「公園があるけど、自然が活かされてない。森の中に公園があればいいのに」「魚などを残して」といった自然環境面を評価する児童の声も複数あった。
調査しているのは千頭聡教授ゼミの学生14人。文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に認定され、5年ほど前から愛知や岐阜でも行ってきたが、これほど大規模な調査は初めてという。 商店に買い物に訪れた一般客や保育園の送迎に来た保護者らにも突撃取材を敢行しているが、千頭教授は「多くの方の声を聞くことで、ともに地域のあり方を考え深める機会になれば」と話した。 -
防火・危険物漏洩防止パレード
秋の全国火災予防運動(11月9縲・5日)期間中の14日、伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)と石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長)は火災予防と危険物漏洩防止を訴えるパレードを行った。横幕を付けたタンクローリーなど4台が消防署の車に先導され、伊南行政組合消防本部北消防署から管内4市町村の市街や住宅地などに向けて出発=写真。「ストーブへの給油には十分注意して」「灯油などの漏洩事故に気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら住民に火災・事故防止をアピールした。
消防署前で行われた出発式で堀内会長は「このところ火災が多く発生している。パレードで防火をしっかりアピールしてほしい」と呼び掛けた。 -
インドネシア青年らが駒ケ根市で研修
開発途上国の将来を担う青年を日本に招いて研修や交流を行うJICA(国際協力機構)青年招聘(しょうへい)事業で来日しているインドネシアの青年18人が14日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に訪問のあいさつをした。代表の医師フェリー・アドリアンさんは「駒ケ根でのさまざまな経験を国に持ち帰り、地域医療の発展に役立てたい」とあいさつし、スマトラの伝統家屋のレリーフをあしらった盾とロンボク島産の布を中原市長に手渡して握手を交わした=写真。中原市長は「長寿国日本においてもこの地域は特に長寿。予防医療などの取り組みについて見ていってほしい」と歓迎のあいさつを返した。
青年らは医師、薬剤師、看護師など、保健医療に携わる専門家。21日まで駒ケ根市に滞在し、駒ケ根青年会議所の協力で県看護大、特別養護老人ホーム観成園、市の施設や業務などを視察するほか、中沢小学校の児童との交流も予定している。 -
別荘地防犯ローラー作戦
指名手配被疑者捜査強化月間(11月1縲・0日)に合わせて駒ケ根警察署は14日、駒ケ根市菅の台の別荘地を対象にオウム真理教被疑者についてのチラシなどを配布するローラー作戦を実施した。
同署警備課の鈴木真一郎課長ら警察官4人と別荘地を管理する駒ケ根市職員3人が手分けして149戸の別荘すべてを巡回。オウム真理教被疑者3人の顔写真入りのチラシと防犯診断カードを手渡して「不審な人物を見かけたらぜひ警察に通報してください」などと呼び掛けた=写真。木下義雄さん方では「見かけない車が止まっていることもある。この辺りはめったに人通りもないので空き巣も心配だ」と話していた。
別荘地はシーズンオフに入り、滞在する人は少なかったことから、署員らは空き巣の被害などがないか1軒1軒確かめながら巡回していた。 -
秋の三峰川を題材に写生 ベル伊那で展示
第8回三峰川写生大会の作品展示は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階フロアで開いている。秋が訪れた河川周辺の風景を描いた作品22点を飾っている=写真。三峰川みらい会議主催。伊那毎日新聞社など後援。
写生大会は10月末、同市美篶の三峰川堤防「青島霞堤」であり、市内の親子連れら約50人が参加した。展示したのは12日の審査会で選ばれた大賞の「三峰川みらい会議賞」など7賞を含む作品で、本年は写生大会で同時開催した初となる写真教室の参加者作品も並んだ。
河原や中央アルプスなど、思い思いの題材を描いている。赤や黄色に色づいた草木、澄み切った青空など、秋の彩色を切り取ったそれぞれの作品が見る人の足を止めている。
受賞者は次のみなさん。
▼三峰川みらい会議賞=高山俊子(美篶)織井勇樹(東春近小3)▼伊那市教育委員会賞=登内瑛(伊那小2)▼JA上伊那賞=木下俊輔(西箕輪小1)▼信濃毎日新聞社賞=伊東佑季(福島)▼長野日報社賞=高山晴美(美篶小4)▼伊那毎日新聞社賞=山崎一幸(美篶西部保育園年長)▼ベルシャイン賞=羽田智哉(美篶西部保育園年中) -
赤ソバ刈り取り始まる
箕輪町上古田金原地区の「赤そばの里」で13日、町の委託を受け管理している上古田地区住民有志の「古田の里赤そばの会」の耕作部(唐沢幸道部長)が赤ソバの刈り取り作業を始めた。
赤そばの里は昨年から同会が管理。8月に4・2ヘクタールの畑に赤ソバ「高嶺ルビー」の種150キロをまき、草刈り、遊歩道整備のほか、木製ベンチを増設するなどして管理、整備してきた。
刈り取りは雨のため当初の予定より数日遅れての作業となったが、昨年よりは1週間早い。初日は会員3人がコンバインで刈り取った。全て刈り取るには3日間ほどかかる見込みで、実は農協の育苗ハウスで乾燥させた後、町に納める。
今年は9月20日に里開きしたが、開花が遅く10月初旬に見ごろとなり20日ころまで楽しめた。10月8日までは里の入り口で新鮮な地元産の果物や野菜などの販売もした。 -
みのりんぐ箕輪ねっと
「生しぼり えごま油」販売開始箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪で地域通貨を通した地域経済の活性化を図る「みのりんぐ箕輪ねっと」(20人、寺平秀行代表)は14日、活動の一環で栽培したエゴマの商品「生しぼり えごま油」の一般向け販売を始めた。今年は従来の黒いエゴマと新たに栽培した白いエゴマのブレンド油で限定400本を売る。
03年8月に発足。05年度から、遊休農地解消と地域商店街活性化のためエゴマの栽培・商品化に取り組み、本年度は新商品「玉ねぎドレッシング」を販売したほか、県開発の信州産小麦の栽培も始めた。会員には労働に対し地域通貨「みのり」を発行し、「みのり」に応じてエゴマ油を分配している。
これまで油に適した黒いエゴマを栽培していたが、長野県在来品種で油に適した白いエゴマを知り、今年は2種類育てた。栽培面積は43アール。6月に種をまき、7月に苗を移植。10月20日に刈り取り300キロ収穫した。10アールあたりの収量は昨年の50キロから70キロに増えた。
搾油業の免許がある駒ヶ根市の寺沢肇さんに依頼し200キロを搾油し、150ミリリットルビンで400本できる見込み。「今年は香りが強い」という。1本1980円(税込み)。取り扱い店は箕輪町内かしわや、立石、金星、南箕輪村ファーマーズマーケットあじ縲怩ネ。
同組織が搾油機を所有していることから、エゴマを栽培する個人から搾油の請負も始めるなど新事業も展開。「来年は一般にもエゴマ栽培を広め、いずれは地域通貨のやり取りを目指したい」と話している。
問い合わせは寺平代表(TEL70・5728)へ。 -
恩徳寺にあるイチョウの大木、黄葉が見ごろ
南箕輪村沢尻にある恩徳寺の境内で、村指定の天然記念物であるイチョウの黄葉が、見ごろを迎えている=写真。
高さ約20メートル、幹の直径約3・5メートルのイチョウの推定樹齢は約400年。境内を覆うように広がった枝には、鮮やかに色付いた葉とともに熟したギンナンが実っている。
冷え込むと葉は一気に落ちてしまうため、黄葉は今が見ごろ。静かな境内を鮮やかに彩るイチョウを写真に収めようとするアマチュアカメラマンなどの姿も見られるという。
一方ギンナンは「風が吹くなどしなければなかなか落ちないんです」と住職。
例年ギンナンは、2月の節分で豆まきの豆に混ぜてまいており、今年集めたギンナンも12月の最初の日曜日に1日がかりで中身を取り出し、来年に備える。 -
KOA伊那事業所で避難訓練 AED取り扱い学ぶ
伊那市荒井区のKOA(本社=箕輪町・向山孝一社長)伊那事業所で14日、秋の火災予防運動(9縲・5日)に併せた避難訓練があった。同事業所職員ら約60人が参加し、伊那消防署員による指導で自動体外式除細動器(AED)の使用方法などについて学んだ。
AEDの取り扱いでは、機械(講習用)の音声ガイダンスに従いながら手順を学んだ。署員は「AEDは心臓突然死を防ぐための機械。胸骨圧迫と人工呼吸に併せて使用することで救命率が上がる」などとし、心肺蘇生法の講習の重要性も説明した。
訓練では救護班による救助や消火器の扱い方の学習もあった。総括で署員は「冷静できびきびと迅速な対応ができていたが、災害はいつ起こるか分からないので、日ごろから心構えをしてほしい」と呼びかけた。
KOAは年一回この時期、各事業拠点ごと避難訓練を実施している。
AEDの取り扱い方を学ぶKOA社員 -
南箕輪村郷土館特別展
「大宗館文庫」の資料公開南箕輪村教育委員会は11日、村郷土館特別展で「大宗館文庫」の資料を公開した。
大宗館文庫は村南殿区の有賀家が所蔵していた古文書などを内容とする文庫。古文書類2777点、和書などの図書類1009点、錦絵34図、書画739点あり、多種類で点数も多い。著名人の書画や豊国、国貞、国芳、広重などの浮世絵もある。
特別展は村民文化祭に続いて開催。屏風や掛け軸などの書画、古文書に加え、錦絵全点を紹介し、島崎藤村の島崎家と深い関係があったことから残されている「夜明け前」の関係資料も展示した。
来館者は、村文化財専門委員の松沢英太郎さんの解説を聞きながら、興味深く資料を見ていた。