-
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委、建設候補地から除外する用地を検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会が11日、伊那市役所であった。3班に分かれ、前回視察した16の調査対象地の中で建設候補地から除外すべき用地を検討。今回の意見を踏まえ、次回から建設候補地を数カ所に絞り込んでいく。
この日事務局は、前回視察した16の調査対象地の面積規模や周辺環境、住宅群までの距離などを比較検討できる資料を掲示。それを前回までに同委員会で決定した建設に適しているかを判断する評価基準に照らし合わせ、現時点ですでに候補地とならない立地条件にある用地を班ごとに検討。
結果、昨年の7月豪雨で大きな被害を受けた藤沢川上流や活断層が近い与地などは、防災面、交通面への配慮から除外すべきとする意見が出たほか、近隣住宅数が多い現施設隣接地なども除外を求める声があった。また、市役所近くの三峰川、天竜川合流点付近についても、建設面積が確保できないという理由から建設困難と判断する班が多かった。 -
地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ
箕輪町は7日、「地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ」を町文化センターで開いた。NPO法人あすかエネルギーフォーラム理事長の秋庭悦子さんの環境講演「くらしの中から考えようエネルギーと環境」を、町民約50人が熱心に聞いた。
秋庭さんは、日本はエネルギー消費大国で、エネルギー消費量はアメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位。エネルギー自給率はわずか4%でエネルギー資源の輸入大国であることを説明した。
家庭でできる地球温暖化防止対策として環境家計簿をつけること、エアコンフィルターや冷蔵庫内、照明、テレビ画面などのこまめな掃除、待機時消費電力を削減するためコンセントをプラグから抜くことなどを挙げた。長時間点灯する場所では、電球型蛍光ランプのほうが白熱電球と比べ経済的なことも紹介した。
長野県が運輸部門と家庭からの二酸化炭素排出量の割合が全国平均と比べ圧倒的に大きいことを示し、「私の家庭から排出量を減らせば長野が減る。やりがいがあると思って」と話し、機器の効率的な使い方、省エネ型設備機器、省エネ住宅などで、できるだけ省エネして楽しく過ごすことを提案した。 -
長田保育園で食育集会
箕輪町の長田保育園は9日、食事中の姿勢を考える食育集会を開いた。保育士の寸劇で背筋を伸ばし足をそろえるなど、園児が正しい姿勢を学んだ。
食育集会は年3回の計画で今回が2回目。保育士が元気保育園の先生と園児に扮して上手にご飯を食べる子と食べない子を演じた。
背筋を伸ばし皿を手に持って順番に何でもよく食べる子に対し、「これ、嫌いなんだもん」と食べようとしなかったり、背中を丸め机に肘をついて足を開いた姿勢で食べるなど悪い例も示した。
園児は、「姿勢悪いよ」「バランスよく食べなきゃだめ」と保育士演じる悪い例の園児に話しかけ、いい姿勢になって嫌いだというピーマンも食べると拍手した。
皆で上手な食べ方や姿勢を確認し、「いい姿勢になると気持ちもよくなって、ご飯をもりもり食べられます。何でも、もりもり食べられるようになってください」と保育士が話すと、園児は大きな声で「はーい」と返事をしていた。 -
「秋のナツメロ演歌祭り」 カラオケもりあがり
伊那市のカラオケ教室「歌謡アカデミー」などでつくる実行委員会は7日、伊那市駅前ビルいなっせで、カラオケ大会「秋のナツメロ演歌祭り」を開いた。上伊那を中心とした生徒ら約40人が出演。会場には約250人が押し詰め、歌声を楽しんだ。
同カラオケ教室は、日ごろの練習の成果を発揮する場をつくろう竏窒ニ05年から「いな歌謡祭」と題して発表会を開いている。今回はそれとは別枠で、懐かしい昭和の歌謡曲を聞いてもらおうと新企画を立ち上げた。
プログラムは3部構成で「旅の夜風」「東京のバスガール」など40曲以上。出演者たちは豪華な衣装でステージに登場すると、会場に自慢の歌声を響かせていた。
実行委員会では、08年3月30日、同会場で第4回歌謡祭の開催を予定している。
「ミネソタの卵売り」を熱唱する出演者 -
2007南みのわフェア14日
南箕輪村と村商工会主催の「2007南みのわフェア」は14日午前10時から、大芝高原屋内運動場である。
昨年、村商工会商業部会が「南みのわフェア」、村営農センターと地区営農組合が「まっくん収穫まつり」をそれぞれ大芝高原を会場に開いた。今年は2つのイベントを一つにし「南みのわフェア」として、よりにぎやかに開催する。
イベント&ショーは、ドッグファッションショー、犬とのふれあい、信大生との交流「間伐材で遊ぼう」、風船ショー(ゴンベエワールド)。
展示・販売コーナーは村内16事業所が出展。犬・猫グッズ、自動車関連用品、照明器具、大芝高原味工房、グランセローズグッズ、弁当、ハーブ香り商品、さっちゃんの漬物、おにぎり・から揚げ、木工製品、リフォーム相談、オール電化・リフォーム紹介、小学生壁新聞展示、住宅関連の工法や作品パネル展示、建設機械展示、どら焼きなど菓子、作業着販売。
収穫祭コーナーは、リンゴ、ナシ、トマト、キュウリ、ブドウなど野菜・果物、有機栽培米、リンゴジュース、行者にんにくの苗・天ぷらそば、カーネーション、焼いも、ポン菓子などを販売。
時間は午前10時縲恁゚後4時。入場無料。問い合わせは村役場産業課(TEL72・2104)、村商工会(TEL72・6265)へ。 -
伊那市有線放送 番組コンクール県審査で最優秀賞
伊那市有線放送は、県情報ネットワーク協会が主催する07年度番組コンクール県審査(3日、長野市)の企画番組、お知らせ番組の2部門で最優秀賞を受賞し、23日の全国審査に駒を進めた。05年度(企画番組の部)に次ぐ受賞で、2部門同時は初めて。
制作したのは、放送課の樋代亜希子さん、唐沢英恵さん、市河早織さん、橋爪広一さん。
企画番組(10分以内)は、7月に解散した上伊那PTA母親文庫を取り上げた「時代を越えて、つなげる心」。「子どもの心にふるさとを作りたい」と東部中学校で読み聞かせをする活動を紹介しながら、母親文庫の歴史や「自分の子どもに本を読んであげたい」と話す生徒の思いなどをまとめた。
審査基準は企画、構成、表現技術で、7本の中から最優秀賞に選ばれた。
お知らせ(5分以内)は、家庭でできる災害への備えについての講演会参加などを呼びかけるもの。昨年7月の豪雨災害の際に録音した避難所の住民の声を織り交ぜたほか、街角インタビューを加え、番組に変化をつけた。
指導に当たった樋代さんは「一人ひとりが持てる力を出して作り上げた。挿入曲の使い方、インタビュー、アナウンスなど音の処理が良かったのでは」と受賞を喜び、日ごろから音をきれいにとって流すことの大切さを実感していた。 -
スーパーマイクロミニシクラメン出荷最盛期に
「世界一小さい花を」と、限界に挑戦する伊那市東春近のきのくにや花園(飯島光豊園主)のハウスで、鉢の直径5センチのスーパーマイクロミニシクラメン「小さな愛のシクラメン」の出荷が最盛期を迎えた。1週間に約1万鉢が全国に出荷されている。超ミニのシクラメンの量産化は全国的にも珍しい。
シクラメン栽培歴36年の飯島さんがミニ系に着目したのは16年前。「大鉢の値段が低迷する中、ミニ系を大量生産した方が採算が取れるのでは…」と、超ミニの種を輸入し、肥料や水、土、鉢など試行錯誤を重ね、8年前に6センチ鉢を完成。「もっと小さく」と肥培管理に心血を注ぎ、02年にようやく5センチ鉢を完成させた。
しかし、体長わずか0・5ミリのスリックス(アザミウマ)という細かい虫が花芽についてエキスを吸い、花が咲かないという病虫害が発生。昨年、研究の結果、網目が0・3ミリのネットを張ることで解決し、極ミニの栽培がようやく確立したという。
今年1月は種、6月に鉢上げ。5センチ3万鉢、5・5センチ4万鉢、6センチ1万鉢の合計8万鉢を生産、9月に出荷が始まり、11月末ころまで続く。
「長年の課題を克服し、ほぼ到達点に達した。かわいくて、どこにも置ける。管理は普通サイズと同じで、長い期間花が楽しめる」と話している。
1鉢200円で直売もしている。問い合わせは同園(TEL72・8487)へ。 -
第1回天竜健康ウォーク
箕輪町内天竜河畔の堤防道路“せせらぎロード”を歩く「第1回天竜健康ウォーク」が7日、みのわ天竜公園発着であった。町内外の300人が青空の下、元気に歩いた。
健康づくり推進週間の一環。天竜せせらぎロードプロジェクト、みのわ健康アカデミー、箕輪町食生活改善推進協議会、町役場保健福祉課でつくる実行委員会が計画した。
コースは、5キロにこにこコース、8キロしっかりコース、10キロお達者コースの3種類。参加者は2歳から84歳までの町内を中心に伊那市や遠くは飯田市在住者。青空健康講座として国保東部診療所の家田正寿所長による「普段のウォーキングで気を付けたいこと」の話を聞いた後、各自が体力に合わせたコースで伊那路橋や東西橋などの折り返し地点を目指して出発した。
第1回大会を記念して町のキャラクター「もみじちゃん」と天竜川をデザインしたバッチを配り、ゴール後はとん汁のサービスもあった。 -
殿村八幡宮例大祭奉納弓道大会
南箕輪村南殿の殿村八幡宮例大祭で7日、奉納弓道大会があった。南箕輪村弓道クラブ(唐木仁会長)の会員が、八幡宮の弓道場で厳かな雰囲気の中、矢を射た。
例大祭での奉納弓道大会は戦前に行われていたものを98年に復活させ、今年で10回目。
会員6人が順番に2人立ち、競技は立射で四つ矢12射。八幡宮の総代らが見守る中、28メートル先の的を狙い、真剣な表情で矢を射っていた。
同クラブは、97年度の村公民館弓道教室を修了した有志が中心に発足した。毎週土曜日に八幡宮弓道場で練習し射技を磨くとともに、会員同士の交流を図っている。 -
箕輪陶芸研究会第15回陶芸展
箕輪陶芸研究会(31人、大槻隆会長)の第15回陶芸展が7、8日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった。会員の力作約110点が並び、来場者は個性豊かな作品をじっくりと鑑賞していた。
研究会は箕輪町を中心に辰野町、南箕輪村の陶芸愛好者が集まっている。今年の出品作品は全体に小振りだが、各自が研究を重ねた壷、花器、鉢、皿などが並んだという。
会場ではチャリティーバザーで、会員が作った皿なども販売した。収益は町の福祉のために寄付する。
会員の中には、中央の光風展や県展、県工芸展などに出品している人もいて、窯を持って研究に励んでいる。会では月2回、町文化センターの窯で作品を焼き、皆で学びあうほか、全国の窯元などを訪ねる研修旅行もしている。 -
春日神社で「浦安の舞」を初奉納
伊那市西町区の春日神社例大祭が6、7日の両日にあった。本祭りの7日は、小学生による「浦安の舞」を初めて奉納。氏子総代が神社の活性化を目指して検討してきた提案の一つで、地元の5、6年生の女児童8人が本殿前の庭で練習の成果を披露した。
子どもたちは9月中旬縲恪。月初旬の約10日間の練習に励んだ。本番は、巫女(みこ)の衣装をまとった8人が2組ずつに分かれ、それぞれ「すず」と「扇」の舞を奉納。集まった観衆は、そのかわいらしさに笑みを見せていた。
祭りでは、小学生約130人の「子どもみこし」が町内を2コースに分かれて巡行したほか、宝投げやカラオケ大会などもあった。境内では、地元商店主らが焼そばや豚汁などの出店を並べ、多くの人でにぎわった。
本殿前の庭で「浦安の舞」を披露する小学生の女児童たち -
「イーナちゃん広場」2007
伊那市などでつるく実行委員会は7日、県伊那勤労者福祉センター体育館、市民体育館で、健康や暮らしをテーマとしたイベント「イーナちゃん広場2007」を開いた。約60の市民団体が集まり、展示や発表などを繰り広げた。
学校給食関係者が、「わが家のおすすめレシピ」と題して市教委が市民から募集した献立のレシピ配布や、「朝ごはん大賞」を受賞した、じゃことチーズが入った「元気もりもりにぎり」などの試食提供を行った。訪れた人たちは、簡単に調理できる手軽さに驚いた様子だった。
そのほか、市民体育館では運動プログラム体験ステージを展開し、リラックス運動やボール体操などを各団体が披露。フリーマーケットや血管年齢測定などの健康相談のコーナーを設け、多くの人でにぎわった。
「わが家のおすすめレシピ」の受賞料理を試食する人たち -
池間哲郎講演会 「今を懸命に生きる」ことを学ぶ
当時中学2年生の息子を急性骨髄性白血病で亡くした伊那市西春近の樋口秀子さん(49)らは7日、西春近の伊那食品工業「くぬぎの杜(もり)」で、地元の若者たちに「今を懸命に生きることの大切さ」を考えてもらうための講演会を開いた。NPO法人「アジアチャイルドサポート」代表理事の池間哲郎さん(53)=写真、沖縄県=が講師として訪れ、「日本が豊かであることに感謝し、幸せであることを感じながら生きて」と訴えかけた。
池間さんは、ミャンマーやモンゴル、タイなどのアジア5カ国の貧困地域の現状を撮影した映像などをスライドで説明。貧困ゆえに学びたくても学べない人たちのために学校を建設したり、マンホールの中で暮らす子どもたち一人ひとりに衣服を与えたりしている活動をエピソードを交えて紹介した。
地雷により両手を失っても畑仕事でわが子を養っているカンボジアの男性や、裸足でごみ山の中から拾ってきたアルミ缶などを換金して暮らすフィリピンの子どもたちなどの姿を「彼らは貧しいだけであり、心の豊かさは失ってない」と表現。「私たちの活動の柱は支援活動ではなく、日本の子どもたちの健全育成。一生懸命に生きることの大切さを知って。真剣に生きるからこそ、人の傷みが胸に伝わってくるのだから」と呼びかけた。
講演日は、4年前に病気で亡くなった樋口さんの4人姉弟の末っ子、寛君=当時14歳=の命日で、中学校の同学年生約40人が、当時自分たちで作詞した歌「生きる」を合唱し、故人をしのんだ。樋口さんは「人生の壁にぶち当たった時に、生きたくても生きれなかった寛の思いと、この講演のことを思い出してくれれば」と話した。 -
伊那市 荒井神社奉納こども相撲大会
伊那市の荒井神社例大祭に合わせて7日、奉納こども相撲大会が神社境内であった=写真。地元の小学生70人が出場し、大人顔負けの技のかけ合いで周囲をわかせた。
男女、学年別のトーナメントを繰り広げた取組は、素早い押し出しやがぶり四つの力比べなど、すべてが熱の入った取組。まわし姿の小さな力士たちの真剣勝負に、観客は声援で答えていた。
大会は26回を数える恒例行事。小学1年生から6年連続出場している4人の表彰もあった。
例大祭は8日までで、子どもみこしや大型獅子舞などの練り歩きがあった。
学年、男女別の優勝者は次の皆さん。
【男子】小池功一郎(1年)御子柴拓馬(2年)宮島大介(3年)大宮龍(4年)平沢竜也(5年)藤森司(6年)
【女子】安塚彩乃(1年)小松菜奈花(2年)奥山視久(3年)土田沙弥(4年)梶原あさみ(5年)小松美森(6年) -
高烏谷神社矢納め
駒ケ根市東伊那の高烏谷神社で7日、300年続く伝統の「矢納めの儀」が行われた。里宮の境内にしつらえた矢場には東伊那に住む跡取り息子の中から選ばれた12人の弓子が一列に並び、28メートル先にある直径1・6メートルの大的をめがけて一人ずつ矢を射た=写真。弓子として儀式に臨むことができるのは一生に一度という晴れの舞台。裃(かみしも)を身にまとった弓子らは物音ひとつしない静寂の中、緊張した表情でゆっくりとつるを引き絞りながら的に狙いを定め、気合いを込めて矢を放った。矢が空気を裂いて飛ぶ音と的に命中する音が境内の杉木立ちに甲高く響いた。
儀式は的中を競ったり吉凶を占うものではなく、高遠藩の弓道指南約を務めた旧塩田村の馬場家を宗家とする弓の作法を伝承するもの。かつては儀式で弓子を務めないと跡取りとして認められなかったという。弓は1人1射ずつ順に引き、12人が一巡したらさらに1射ずつ。これを5回繰り返す。 -
入笠山~鹿嶺高原トレッキング大会
伊那市で7日、「入笠山縲恷ュ嶺高原トレッキング大会」(南アルプス自然体験ネットワーク主催)があった。地元を中心に、県内外から9縲・3歳の121人が参加。標高1800メートル台の林間コース約11キロをそれぞれ自分のペースで歩いた。
昨年までの南ア林道ウォーキングに切り替え、地域の自然に触れ、観光振興を図ろうと初めてトレッキングを企画。
高座岩、半対峠、湿原など6カ所のチェックポイントを設定し、各自が休憩を挟んだり、キノコを採ったりして楽しみながらゴールを目指した。
アップダウンの激しいコースではなかったが、半対峠過ぎの急な上りには息が上がり、時折、足を休める参加者も。
コース途中では伊那市の町並みや南アルプスなどを望み、心身をリフレッシュし、気持ちの良い汗を流した。
最高齢の男性(83)=市内坂下区=は2年ほど前から毎日5キロをウォーキング。「83歳の記念に挑戦した。コースはきつかったが、気持ちよく歩けた」と完歩に感激していた。
3時間半縲・時間ほどで全員が完歩。
手作りの豚汁を食べ、おなかを満たした。
来年以降の開催について、自然体験ネットワークは参加者のアンケート結果を見て検討する。 -
「中国九寨溝・黄龍写真展」 伊那図書館で
伊那市の愛好者でつくる伊那華聯旅行会の「中国九寨溝・黄龍写真展」は18日まで、市立伊那図書館1階広域情報コーナーで開いている。メンバーのアマチュアカメラマン、両角巻男さん(69)=同市山寺区=が同会主催の9月上旬にあった中国旅行で撮影した滝や大仏などの写真、A3サイズ35点を並べた。
両角さんたちは30人ほどで約1週間、中国四川省を訪問。原生林が生い茂った渓谷に大小100余りの湖沼や瀑布が点在する「九寨溝」や白や黄色の石灰岩からできる3千以上の棚田状の池が連なっている「黄龍」など、世界遺産に登録された場所を旅行した。
両角さんは「九寨溝」の滝を高速シャッターで撮影した。「水しぶき一粒ひとつぶが飛び散る様子が撮れたので、滝の激しさとダイナミックさを表現できた」。「日本では絶対に見られない自然の魅力を見てほしい」と来場を呼びかけている。
15日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。
中国で撮影した作品を紹介する両角さん -
「信州みのわ花街道推進協議会」設立
国土交通省が取り組む「日本風景街道」への正式な登録申請のため、箕輪町で5日夜、「信州みのわ花街道推進協議会」の設立総会が上古田公民館であった。設立趣旨、規約などを承認し、役員を選出した。
県道与地辰野線の延長5・5キロで、西部花街道をつくる会が3年前から花桃1200本の植栽、イルミネーション点灯、沿道のミニ花壇設置、120匹のこいのぼり飾り、2つのアルプスが見える展望台整備など、近い将来の桃源郷を夢見て活動してきた経過があり、昨年、「日本風景街道」に申請している。
今回、日本風景街道の理念に賛同し共に活動を推進する町内の住民や団体などが、魅力ある地域づくりを通じたルートの創造や道空間づくりなどの活動を進めるため、情報共有、意見交換、地域間交流などによる持続的、独創的、効果的な活動の推進を目的に協議会を設立した。
構成団体は西部花街道をつくる会、これからの農業林業を考えるEグループ、みのわ振興公社、信州伊那梅苑、伊那ハーレンバレーパカパカ塾、箕輪西小学校、あんず生産組合、橋爪製作所、サンビジョングレイスフル箕輪、北山ラベス、道路管理者の伊那建設事務所、箕輪町の12団体。
役員は会長に唐沢荘介さん、副会長に矢沢秀明さん、向山高司さん、監事に唐沢光範さん、みのわ振興公社を選出。顧問は国交省の飯田国道事務所長。
本年度は、協議会の運営組織の検討、07年度の各構成団体の活動まとめ、08年度以降3カ年の計画検討に取り組むことを確認した。
唐沢会長は、「この地域のためアイデアとズクを出し、しっかり手を組んで地域振興、協働のまちづくりをしていきたい」とあいさつした。 -
坂下神社例大祭 子どもみこしが区内を順行
伊那市の坂下神社で6日、例大祭の宵祭りがあった。日中は子どもたちによる御輿(みこし)が坂下区内を練り歩いた。夕方になると境内に出店が並び、多くの地域住民らでにぎわった。
子ども御輿には、区内の小中学生ら約40人が参加し、神社を発着点に午前と午後の2回で5町内を回った。太鼓の音に合わせ「オーヨー」のかけ声で、車輪が付いた御輿を引いて歩いた。
宵祭りでは、そのほか小中学生の女子による「浦安の舞」の奉納、坂下区有志「睦(むつみ)会」の大人御輿もあった。境内には焼きそばやおでん、バザーなどの出店が並んだ。
7日の本祭りにも「浦安の舞」の奉納と大人御輿がある。
「オーヨー」のかけ声でこども御輿(みこし)が区内を回る -
伊那中央病院祭 「みんなでつくる地域医療」
伊那中央病院の病院祭が6日、同病院正面玄関ホールなどであった。わたあめ、風船などを無料で振る舞ったり、メタボリックシンドローム予防のための食事療法、運動療法相談のコーナーを設けたりと、多彩な催しで訪れた多くの地域住民をにぎわせた。
祭りの開催は3年目で、「みんなでつくる地域医療。病院祭に行って元気になろう」をテーマに、地域全体が楽しめるイベントを目指した。恒例の上伊那農業高校生によるブドウやナシ、シクラメンなどの販売は開始2時間で完売し、人気のバザーは昨年よりも多い品数となった。
呼吸器外科主任医長の高砂敬一郎さんによる、肺がんの診断と治療についての公開講座や、声優のキートン山田さんの「楽しく年をとる!縲怎Lートン山田流健康法縲怐vと題した講演会もあった。
恒例のバザーには多くの人が集まり人気 -
かんてんぱぱホールで南信州の工芸作家展
陶芸、木工、染め織り、ガラス工芸に携わる下伊那の工芸作家8人による「南信州の工芸作家展」が8日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
4年目となるグループ展で、会場には地元の里山にあるさまざまな木材で作ったベンチや、藍染めのスカーフ、トンボ玉のアクセサリーなど約300点以上が並んでいる。
出展者の一人、水野雅彦さん(49)=阿智村=は「とにかくこれだけ一堂に出す機会はないので、ぜひ見ていただけたら」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
ゆずり葉学級が村文化祭出展作品準備
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は4日、11月の村文化祭に出展する陶芸作品の準備で、釉薬をつける作業に取り組んだ。
学級は毎年、文化祭に作品を出展。今年は昨年に引き続いて陶芸作品のほか、色紙細工と木の人形の3点を出す。
陶芸作品は、趣味で陶芸に親しんでいる学級長が指導し、8月に一人300グラムの粘土で皿、湯のみ、茶わん、花器など好きな作品を作った。
この日は素焼きを終えた作品に釉薬をつけた。釉薬はそば茶、織部、白萩、透明釉の4種類。好きな色を選んで全体につけたり、部分的に色を変えたり思い思いに取り組んだ。
学生の一人は「去年は花立を作って、今も使っている。今年は湯冷まし。出来上がりが楽しみ」と話していた。 -
みのわTMOネットワーク2004幹事会
「イルミネーションフェスタ☆みのわ」12月1日開幕箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」は4日夜、幹事会を町商工会館で開き、「イルミネーションフェスタ☆みのわ」を12月から開催するため実行委員会組織を作り、会期やイベント骨子を確認した。
「イルミネーションフェスタ☆みのわ」は昨年冬に初開催。町内外から大勢訪れ好評だった。
今年の会期は12月1日から08年1月26日まで。点灯時間午後5時縲・0時。場所は町道6号線、松島センターパークを中心に伊那松島駅前、駅前通り、国道153号線沿道、木ノ下駅前。12月1日午後4時半から点灯式をする。
実行委員会は全会員で組織し、小委員会(幹事会)、実働部門の4企画委員会を設置することを承認した。企画委員会は仮称で、イルミネーション、歩行者天国、ギャラリー月の光(空き店舗対策)、PR。
計画案では、イルミネーションは「地球と生命パートII」でテーマは「天竜川伝説」。諏訪湖、あばれ天竜を表現し、昨年人気だった恐竜は子どもが1頭増え親子になり、公園内の滝もライトで飾る。今年は木下南部支会も参加。町内企業も参加を予定する。
歩行者天国は12月1日午後4時縲・時、町道6号線。期間中、公園に出店も検討する。ギャラリー月の光は、会場が雑貨店ぷちらぱん隣りの「ぷちらぱん どぅ」で、町内各種団体や個人の展示作品を募集する。今後、上伊那全域はもちろん木曽地域にも宣伝していくという。 -
駒ケ根市環境・健康ポスター・標語審査
駒ケ根市は4日「07年度環境ポスター・標語、健康標語」の審査委員会を市役所で開いた。出席した委員ら約10人が審査=写真。部門別、学年・年齢区分別にそれぞれ入選作品を決めた。作品は市の広報などに活用されるほか、市役所などに展示される。表彰は10月20日に市文化会館で開かれる第20回消費生活展&環境・健康フェスティバルの席で行う。応募数は環境ポスターが357点、同標語が87点、健康ポスターが10点、同標語が33点だった。
入選者は次の皆さん。
【環境ポスター】◆小学校低学年▼銀賞=渡辺莉乃(赤穂2)塩沢克裕(同)▼銅賞=小池璃久(赤穂東2)◆小学校高学年▼金賞=芦部瑞穂(赤穂6)▼銀賞=宮沢拓陽(赤穂4)土橋彩音(赤穂5)▼銅賞=小沢直哉(赤穂東5)佐々木郁弥(赤穂6)新井詩織(同)▼佳作=阿部仁美(赤穂4)北林里菜(同)杉本小百合(赤穂5)浦野栞里(赤穂6)山岡真子(同)沢田千紘(同)林大暉(赤穂東6)小林真由子(同)◆中学校▼金賞=木村里紗(赤穂1)▼銀賞=笹井綾乃(赤穂1)渡辺涼(赤穂3)▼銅賞=小島拓也(赤穂1)小田あかり(赤穂2)坂芽衣(赤穂3)▼佳作=門平真歩(東1)森友司(赤穂2)岩瀬未来(同)福沢愛理(東2)北沢紗彩(赤穂3)小松拓海(同)気賀沢麻希(同)
【環境標語】◆小学校低学年▼優秀賞=北沢大地(中沢2)▼入選=宮脇里菜(中沢2)◆小学校高学年▼最優秀賞=牧村美月(赤穂5)▼優秀賞=山村安優美(赤穂5)小池諒(中沢4)▼入選=小原和花子、丸藤知里、三浦椋太、唐沢友梨(以上赤穂5)◆中学校▼入選=小幡房香(赤穂2)◆一般▼入選=小池明弘、原安徳
【健康ポスター】◆中学校▼銅賞=林佐弥乃(東2)▼佳作=志賀春菜(東1)寺沢真子(同)
【健康標語】◆小学校低学年▼入選=小田切彩音、菅沼和羽、竹村郁輝(以上中沢2)◆小学校高学年▼入選=宮下鈴夏(中沢4)小林華歩(同)須田花枝(赤穂5)◆一般▼優秀賞=小池明弘、原安徳▼入選=小林敏宏 -
はつらつシニア交通安全セミナー
高校生と高齢者の事故防止を目指す、県と県警察などでつくる交通安全Kプロジェクト実行委員会は5日、伊那市美篶の伊那自動車教習所で高齢者体験型交通安全教室「はつらつシニア交通安全セミナー」を開いた。同市を中心に駒ヶ根市や上松町、大桑村の50縲・0代の男女30人が集まり、講習を通じて事故防止の意識を高めた。
同実行委員会は、これからドライバーとなる高校生と、交通死亡事故犠牲者の大半を占める高齢者を対象とした交通安全教室などを03年から開いている。同セミナーは、秋の全国交通安全運動に併せた活動で、毎年県内2、3個所で実施。伊那市での開催は初めて。 講習内容は、「横断トレーナーによる歩行実験」「シートベルトの重要性」など4つのカリキュラムで、受講生が4班に分かれ、それぞれ体験。「車両特性」の体験では、軽4貨物自動車(右ハンドル)の運転席に受講生らが座り、同車両の死角となる範囲がどれだけあるかを学んだ。
教習所職員によると、軽4貨物自動車の場合、死角となるのは車体から前方2メートル、後方4メートル、右側90センチ、左側3メートル。普通乗用車だとその範囲はそれぞれ約2倍となり、後方は8メートルまでが死角となる。参加者は「(車を後進した時)孫をひかないよう気をつけないと」と安全運転を再確認した様子だった。
車両特性で死角について学ぶ受講生ら -
コンバインを使ったアマランサスの刈り取りを実施
伊那市と伊那地域アマランサス研究会は5日、伊那市高遠町長藤のほ場約30アールでコンバインによるアマランサスの刈り取りを実施した=写真。コンバインによる刈り取りは県内では初めての試み。研究会栽培部会の北原康弘部会長は「アマランサスは刈り取りから調整までにかかる手間がすごい。刈り取りから脱穀までが(手軽に)できればもっと多くの人たちにも作ってもらえるし、遊休農地の活用にもつながる」と期待をかける。
伊那市では遊休農地の活用、地域おこしの一環としてアマランサスの栽培、商品開発への取り組みが広がっている。アマランサスの栽培は今年で2年目となるが、これまでは刈り取りから脱穀まで、すべてを手作業でやっていたため、人数的、時間的に多くの労力を必要としていた。
そこで今回、試験を兼ねてコンバインによるアマランサスの刈り取りを実施。コンバインは農業機械メーカー「長野クボタ」がソバの刈り取り用のコンバインとして製造しているもので、そばよりも粒が小さいアマランサスに合わせて機械内部の篩(ふるい)の目を調節。これまでにもエゴマやアワをこのコンバインで刈り取ったことがあるが、アマランサスは初めてだという。
雨の降った後で若干ほ場は湿っていたものの、刈り取り作業は順調に進み、1時間もしないうちに約半分の刈り取りを終了。今年は市で委託している約80アールをコンバインで刈り取る予定で、手作業の分も含めて全体では1トンの収量を見込んでいる。 -
はら美術で藤森弘正さんの日本画展
伊那市旭町のはら美術で9日まで、辰野町在住の藤森弘正さん(72)による日本画展が開かれている。上伊那の山の四季折々の表情をとらえた風景画など約60点が、訪れた人の目を楽しませている。
藤森さんが日本画を本格的に描き始めたのは50年ほど前。その後、県展を中心として作品発表を続け、35歳の時には県展で県知事賞を受賞。同年には文化庁選抜展にも出展している。これまでは地元の辰野町を中心として作品展をしてきたが、伊那市内で個展を開くのは初めて。仙丈ケ岳、駒ヶ岳などといった地元の山々を描いた作品を中心にカナダ、中国などを訪れた時に描いた作品を並べた。
それぞれの作品には空の澄んだ青さや四季に移ろう山々の美しさなどが鮮明に描かれ、箕輪町の権現桜を描いた作品は桜の幻想的な表情を伝えている。
藤森さんは「木なら木、山なら山、花なら花の美しさを表現したい。日本画の美しさを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
伊那北高校第29期卒業生が卒業30周年記念シンポジウムを開催
伊那北高校第29期卒業生でつくる「大福会」(毛賀沢明宏会長)は6日、卒業30周年記念シンポジウムを同校同窓会館で開いた。同窓生や当時の恩師など約50人が集まり、久々の再開を喜ぶとともに、パネルディスカッションを通じて現在の伊那北に望むものは何かを話し合った=写真。
大福会は「自分たちの自力で母校に寄与しよう」と今回のシンポジウムを企画。現役の伊那北生を交えながら、さまざまな分野で活躍している29期卒業生がパネリストとなり、「伊那北高校に望むもの」について考えることとなった。
パネルディスカッションでは、現在の教育制度が話題に。現在学習塾を経営している同窓生は、中高一環教育へのニーズが高まる中、受験に臨む学生らは詳細に組まれたカリキュラムに従って勉強をしていることを示し、「昔のように自由に学べる環境がなくなっている。今の伊那北の生徒たちには自分の意志で勉強してほしい」と発言。また、国立教育政策研究所教育課程研究センター長の大槻達也さんは「受験勉強をする姿勢を学ぶことも大切だが、自分で問題意識を持って考えていくことが何より大切。何か社会的なことを考える時には原点に立ち返って考えてほしい」と現役伊那北生らに語った。
そのほかにも、自分で考えることの重要性やさまざまな経験を積んでほしいといった声が多く挙がった。
また、現役の高校生からは「当時は女子生徒が少なかったと思うが、寂しくはなかったか」などといった質問が飛び出し、会場には笑いが溢れた。 -
保育園遠足
宮田村の3つの保育園は久しぶりの秋晴れとなった4日、遠足を行った。目的地まで歩いて出かけ、公園遊びなどを満喫した。
中央保育園の年長、年中、西保育園の未満児を除く全園児は新田区のふれあい広場へ。芝生広がる園内で思いっきり遊んで楽しんだ。
昼食は保護者がつくってくれたお弁当。青空の下、みんなで広げて味わい、子どもたちの歓声がこだました。 -
駐在所夫人激励会
管内の駐在所に勤務する警察官の夫人らの日ごろの労苦をねぎらおうと、警察官を支援する事業所などでつくる駒ケ根警察官友の会(唐沢亨会長)は4日、駐在所夫人の激励会を駒ケ根警察署で開いた。駒ケ根市の中沢、宮田村の宮田村、飯島町の飯島、七久保、中川村の片桐、大草の各駐在所の夫人6人が出席し、唐沢会長と駒ケ根署の山本修作署長らの激励を受けた。唐沢会長は「警察一家というくらいで、奥さん同士の横のつながりは普通の家庭よりも強い。皆さんは警察業務も補助的に行うなど、精神的にも肉体的にも苦労があることと思うが、今後もどうか頑張って」と激励し、一人一人に記念品を手渡した=写真。夫人らは「夫の助けになれるよう、これからも努力したい」、「24時間気が抜けない生活だが、地域の人たちと交流を深めていきたい」などと今後に向けて決意を新たにしていた。