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南部小学童クラブで命の出前講座
南箕輪村南部小学校の学童クラブで5日、命について学ぶ「命の出前講座」が開かれた。
学童クラブを利用する児童40人とその保護者が集まり、村内で助産院を開設している助産師萩元聡子さんらから話を聞いた。
萩元さんらは、出産の現場の話を通して、子どもたちに命の大切さや尊さを伝える出前講座を開いている。
南部小の学童クラブでの出前講座は今回が初めてで、実際に妊娠中の女性に協力してもらい、お腹の中の赤ちゃんの心音を子どもたちに聞かせた。
萩元さんは、赤ちゃんはお腹の中にいるときから必死で生きようとしていることを話し、「みんなはもともと生きようとする力を持って生まれてきた。自分を褒めて、大きくなってほしい。自分を大切にしてほしい」と子どもたちに語りかけていた。 -
中高生が伊那警察署で職場体験
将来の職業について考えようと、中学生と高校生が4日、伊那警察署で職場体験を行った。
職場体験をしたのは、伊那市の春富中学校2年の高畑康平君と伊那弥生ヶ丘高校1年の西藤奏子さん。
2人は警察の制服に身を包み、警察の仕事について理解を深めた。
このうち伊那市駅前交番では、駅の駐輪場で、鍵をかけていない自転車や防犯登録していない自転車に注意を呼びかけるカードをつけた。
この後、伊那署管内で自転車盗難が多く発生していることから、駅前で高校生らに注意を呼びかけるチラシを手渡していた。
また、伊那署では指紋をとる鑑識体験も行われ、生徒達は署員に説明を受けながら作業を行っていた。
伊那署では、「職場体験を通し警察の仕事について理解してもらえれば」と話していた。 -
旧上伊那図書館館長公募
伊那市教育委員会は、旧上伊那図書館を改修し整備する仮称「学習と交流の拠点施設」の館長を全国から公募する。
旧上伊那図書館は現在、博物館的な機能を備えた学習施設にするため改修工事が行われている。
伊那市教育委員会は、この施設の館長として社会教育施設の運営に積極的に取り組む意欲と熱意のある人を全国から募る。
応募資格は年齢が30歳以上65歳以下、資格は博物館学芸員資格を取得していることが望ましいとしている。
応募期間は8月10日から9月9日まで、勤務開始は10月1日の予定。
教育委員会では「専門的知識を持ち、熱意ある人にぜひ応募してほしい」としている。 -
大芝各所に投句箱を設置
南箕輪村の俳句愛好者でつくる、まっくん句友会は29日、大芝高原内4ヶ所に俳句を投函することができる投句箱を設置した。
これは大芝高原を訪れた人たちに俳句に親しんでもらおうとまっくん句友会が設置したもので、村の地域活動支援事業補助金が使われている。
設置場所は大芝荘の他、大芝の湯、味工房、セラピーロード内のあずまや。
記入用紙とペンが一緒に設置されていて、誰でも気軽にその場で投函することができる。
まっくん句友会の荻原文比呂代表は「徐々に浸透させていって、大芝に行ったら一句ひねってみようと思えるようなものにしていきたい。」と話していた。
投函された俳句は、年に1度まっくん句友会が選句をして、秋に表彰を行うという。 -
上農生が大阿原湿原の歩道整備
南箕輪村の上伊那農業高校緑地工学科の生徒30人は3日、伊那市長谷の国有林内にある大阿原湿原で歩道に生えている笹を刈るなどの整備作業をした。
大阿原湿原は、入笠山の標高1810メートルにある12ヘクタールの湿原。
本州の最南端にある高層湿原で、県のレッドデータに指定されている植物群落などがある。
同校では5年前から、湿原を管理する南信森林管理署から指導を受けながら、木で作られた歩道の整備や、観光客が歩きやすいように笹を刈るなどの作業を行っている。
生徒たちは、鎌を使って笹を刈っていた。
南信森林管理署によると、約7千万円かけて大阿原湿原を1周する歩道を整備する事業が決定していて、今年度内の整備完了を目指すという。 -
図書館体験イベント「図書館島体験」
図書館に親しんでもらおうと伊那市の伊那図書館で3日、夏休み中の子どもを対象とした図書館体験イベントが開かれた。
イベントは、図書館の休館日に合わせて毎年この時期に開いているもので、この日は小学1年生から6年生までおよそ10人が集まった。
イベントのうち宝さがしゲームでは、平賀研也館長から紙を渡され、そこに書かれたヒントをもとに図書館にあるものを探した。
紙には、「図書館の中で一番厚い本」「本ではないけれど、図書館で借りられる丸いもの」などといったヒントが書かれていて、子どもたちは図書館の中をあちこちに移動しながら、自分たちの本を探し出していた。
平賀館長は、「図書館にはたくさんの情報が集まっている。子どもたちにはそのことを知ってもらい、自分たちが必要な情報を選び出せるようになってほしい」と話していた。 -
子ども地球サミット入村式
子ども達が、自然体験や、エコ活動について考えるイベント、「子供地球サミット」が31日から南箕輪村で始まった。
31日は、イベント会場の一つで、エコミュージカルを行う、南箕輪小学校で入村式が行われた。
サミットには、国内やカザフスタン、シンガポール子ども達57人が参加している。
去年に続き、ミュージカルに特別出演する、元宝塚歌劇団の但馬久美さんは「人生の基本となる貴重な体験をし、成長して下さいと」挨拶した。
また、入村式では、カザフスタンから参加する3人の子ども達が、アカペラで国歌の合唱や、ギターに似た2弦の民族楽器を使った演奏を披露した。
子ども地球サミットは、今日から8月3日まで行われ、2日には南箕輪小学校で行わるエコミュージカルの中で、「エコ宣言2009」を発表する予定。 -
大東太鼓・島唄コンサート
沖縄県の南大東島の子どもたちによる「大東太鼓・島唄コンサート」が昨夜、県伊那文化会館で開かれた。
コンサートは、2年ぶり、3回目で、文化会館大ホールには、1,650人がつめかけた。
コンサートでは、島の衣装に身を包んだボロジノ娘が、南国情緒あふれる島唄を披露。
島の紹介ビデオなども交えながらコンサートは進み、子どもたちがエイサーを踊ると会場は、一体感に包まれ、盛り上がりを見せた。
南大東島と、北大東島の子どもたちが参加する大東太鼓碧会は、打ち手が入れ替わる回し打ちや、迫力ある揃い打ちを披露。
会場は、アンコールに包まれ、碧会とボロジノ娘の共演で幕が下りた。 -
公衆衛生専門学校で体験入学
伊那市の長野県公衆衛生専門学校で29日、体験入学会が開かれた。
体験入学は、高校生に歯科衛生士の仕事を知り、進路選択の参考にしてもらおうと行っている。
今年は、3月に長野校が閉校したこともあり、全県下からおよそ30人の高校生が集まった。
高校生たちは、公衆衛生専門校の学生から歯科指導を受けたり、模型を使った歯石の除去などを体験しながら、進路の悩みなどを相談していた。
ある高校性は「実際に体験できて良かった。歯科衛生士を志したいと思った」と話していた。
公衆衛生専門学校の一般入試は来年1月21日に行われる。 -
「読書大賞」の候補本発表
上伊那の高校生が選ぶ「読書大賞」の候補本の発表が29日行われ、「ともだち」をテーマとした作品9冊が候補本に選ばれた。
読書大賞は、上伊那の高校8校の図書委員などでつくる上伊那図書館協議会の図書館部会が、今年初めて実施した企画。
各校の高校生に候補本を読んでもらい、良かった作品に投票してもらうことで、「高校性が選ぶ読書大賞」を決定する。
本離れが進む中、この企画に参加してもらうことで、多くの本を読んでもらおうと考えた。
今回は「ともだち」をテーマにしている本9冊を読書大賞の候補本に選んだ。
伊那北高校の図書委員で今回の企画を考えた伊藤翼君は、「友達というテーマの作品なら共感することも多いと思う。企画を通じてたくさんの本を読んでほしい」と話していた。
11月にそれぞれの高校で一次投票を行い、評価点の良い作品を読書大賞に選ぶ。 -
伊那技専の2人が全国大会出場
8月に神奈川県相模原市で開かれる職業学校の全国大会「若年者ものづくり競技大会」に南箕輪村の伊那技術専門校から2人の訓練生が出場する。
ものづくり競技大会は、若い世代の技術の向上などを目的に中央職業能力開発協会が毎年開いている。
対象は20歳以下で、各部門の金賞受賞者は2年に1度開かれる技能五輪国際大会の出場資格を得ることができる。
伊那技専からの大会出場は初めてで、今回はソフトウェア設計科2年の倉田裕子さんと、情報システム科1年の白井誠くんの2人が選ばれた。
2人が出場するのは情報技術部門で、データベースやプレゼンテーションデザインなど、時間内により完成度の高い処理ができるかを競う。
2人は今、大会に向け午後7時ころまでパソコンと向き合っているという。 -
高遠城下まつりに町民踊り復活
9月5日に開催を予定している、伊那市高遠町の高遠城下まつりで、3年ぶりに、町民踊りが復活する。
22日に開かれた、高遠町地域協議会で報告された。
高遠町総合支所によると、高遠城下まつりで、町民が踊るのは3年ぶりという。
祭りを開催する中で、人が集まりにくいことなどから、休止していたが、地域を盛り上げていこうと、今年は復活させる事にした。
踊りは、高遠音頭、伊那節、東京音頭などを予定している。
また、2年ぶりに花火を打ち上げるほか、メインイベントとなる荒町の子ども騎馬行列も、数年ぶりに実施される予定。 -
箕輪南小で皆既日食観察へ準備
太陽が月の影に隠れる皆既日食が22日に起きる。日本の陸地では46年ぶりに観察が可能となる。
箕輪町の箕輪南小学校では、日食現象を観察しようと準備が進んでいる。
1年生の教室では17日、担任の元島智子教諭が、子どもたちに太陽が欠けて見える日食現象について説明した。
また学校の一室では、町の職員がコンピューターやプロジェクターの準備をした。
南小では、22日に全校児童で日食の観察を行うほか、インターネット回線を使い、東京・日比谷公園の観察会とライブカメラで結び、500人の子どもたちと交流する。
またインターネットを活用し、中国の上海や鹿児島県の奄美大島など国内外5カ所での日食も観察する。
町の職員は、「貴重な自然体験を肌で感じてほしい。あとは、当日晴れることを祈るだけ」と話していた。 -
西春近南小カヤック体験
伊那市立西春近南小学校の4年生から6年生の児童17人は18日、地元西春近の堂沢川でカヤックに乗って舟下りに挑戦した。
カヤックはパドルの両側で水をかくことのできる2人乗りの小型ボート。
この体験教室は、学校では経験できないことを地域の人と一緒に学んでいこうと、西春近南小が3年前に始めた「全校クラブ」の一環で行われた。
下牧の住民が講師となり、子どもたちは1キロの距離を約30分かけて下った。
西春近南小では、住民と一体となった学習に力を入れていて、竹内実校長は「地域の人の温かさを子どもたちに感じてもらいたい」と話していた。 -
フラワーアレンジメント競技県大会
高校生がフラワーデザインの技術を競うフラワーアレンジメント競技の県大会が18日、南箕輪村の上伊那農業高校で開かれた。
この大会は、県内の農業高校で作る農業クラブ連盟が開いているもので、県内の高校生19人が出場した。
大会は、与えられた課題に取り組むベーシック作品と、自由に作ることができるフリー作品の2つを100分以内に仕上げる。
大会には上農高校からも二人の生徒が出場した。
3年の中村美久さんは、「包みこむ優しさ」をテーマにフリー作品を仕上げた。
また同じく3年の木村瑞希さんは、「憧れのクレッセント」をテーマに作品を仕上げた。
花の向き、花の特徴の生かし方、花とアレンジのバランスなど合計200点満点で審査が行われた。
審査の結果、中村さん、木村さん共に、惜しくも入賞を逃している。
なお、上位の2人は11月に神奈川県で開かれる産業教育フェア全国高校生フラワーアレンジメント大会に出場する。 -
「土(ど)づき唄」披露
伊那市美篶の笠原地区で昔、地固めのときに歌われた唄「土(ど)づき唄」が、10日披露された。
披露したのは、笠原地区の住民5人で、伊那市の公民館長などの研修会で歌われた。
土づき唄は、家の基礎や水田の地固めをするときに、それに使われた石を数人で持ち上げながら歌ったもので、実際には重さ40キロほどの石を使っていた。
音頭をとる人が、日常生活を風刺した歌詞を歌い、石を持ち上げる人が「ドンヨ」と合いの手をいれる。
歌詞は、食べ物や結婚の祝いなど様々で、その時々に即興でつけられていたという。
歌を披露した住民は、「今は歌える人は数えるほど。地区の風物なので、残していけたらいい」と話している。 -
貴船神社子供騎馬行列
高遠北小児童が練習伊那市高遠町に伝わる伝統行事、貴船神社子供騎馬行列の練習が15日、高遠北小学校で行われた。
騎馬行列の練習は9月に予定されている高遠城下まつりでお披露目するためで、高遠北小3年生以上の児童41人が参加した。
指導にあたったのは高遠町荒町の住民でつくる保存会のメンバーで、声の出し方や歩き方などを教えていた。
騎馬行列は当時の高遠藩主保科正之が行列の用具一式を荒町にある貴船神社に奉納したのが始まりだといわれている。
昭和の時代にはその伝統が途絶えていたが、荒町の住民により平成元年に復活して以降、子どもたちへの指導など保存活動が行われるようになった。
この日は行列の時に弓を持つ、鉄砲を携えるなど、それぞれの役割が決められた。
騎馬行列がある9月までに3回の練習をすることになっていて、子どもたちは歌や歩き方を覚え、本番に臨む。 -
芝平山絵図虫干し
伊那市指定文化財に指定されている芝平山絵図の虫干し行事が15日、伊那市高遠町の荒町公民館で行われた。
地区総代ら約20人が見守る中、1年間、木箱に納められていた絵図が取り出された。
この絵図は江戸時代、高遠と諏訪の境界で山の利権争いが絶えなかったため、江戸幕府が紛争が起きないようにと作った。
絵図は301年前の宝永5年(1708年)に作られたもので、争いが多かった芝平山には境界線が引かれている。
江戸幕府は高遠と諏訪の双方にこの絵図を渡し、境界線から先に立ち入らないよう命じたという。
虫干し行事は年1回、7月15日に行われていて、芝平山に接する御堂垣外、荒町、北原、栗田、四日市場、芝平の旧6カ村が持ち回りで行っている。
集まった地区総代らは江戸時代から伝わる貴重な絵図を興味深げに見入っていた。
虫干しにより痛んだところがないことが確認され、この日から1年間、この絵図は荒町で管理されることになっている。 -
伊那図書館に「伊那谷自然環境ライブラリー」開設
伊那市の伊那図書館では、自然環境などに関する蔵書を整理・収蔵し、地域の取り組みに活かす、伊那谷自然環境ライブラリーを開設した。
伊那谷自然環境ライブラリーの核となるのは、2人の伊那市のふるさと大使、日本自然保護協会理事長の田畑貞寿さんと元出版社役員の森田芳夫さんから寄贈された本。
景観や環境に関する書籍は田畑さんから、山岳や旅に関する書籍は森田さんから寄贈された。
ふるさとで役立てて欲しいと、去年から伊那図書館に寄贈がはじまり、現在では2000冊にもなっていて、うち、整理・収蔵の済んだ800冊が閲覧できるようになった。
一部が閲覧可能になったことを記念して、14日から公開を記念する展示が始まった。
会場には、ゆったり出来るようにと畳が敷かれているほか、書籍に関係する地域産の広葉樹材を使用したタンスなどの現物も展示され、実際に触れたりすることもできる。
伊那図書館では、自然・環境保護に関する情報や資料の整理・収蔵を進め、地域の取り組みの中で活用される場所となるよう、伊那谷自然環境ライブラリーを確立していきたいとしている。
なお、この公開記念展示は7月26日まで伊那図書館広域情報コーナーでおこなわれている。 -
「48会」が飾り寿司講習会
JA上伊那南箕輪支所生活部会の歴代正副部会長でつくる「48(よんぱち)会」は、13日、寿司職人を招き、飾りずしの作り方を教わった。
13日は、会員およそ30人が集まり、諏訪市で寿司屋を営む小平春勇さんから飾り寿司の作り方を教わった。
会員らは、お手本を見ながら、たらこや紅ショウガ、薄焼き卵等を材料に、バラの花をかたどった寿司を作った。
小平さんは、「具はきれいに並べなくても大丈夫。しっかり巻く事がポイント」とアドバイスを送っていた。
会は、役員を終えた後も、繋がりを持とうと昭和48年に発足。発足した年にちなんで、48会と名づけられたという。
ある会員は「毎年皆で集まるのが楽しみ。上手に飾り寿司が出来たので、家族で味わいたい」と話していた。 -
箕輪町南宮神社例大祭で鹿頭行列
鹿の頭の形をした飾りをかぶり雨乞いをする伝統行事鹿頭行列が12日、箕輪町南宮神社の例大祭で行われた。
400年以上昔、日照りに苦しんでいた旧箕輪郷の人々が雨乞いが叶ったお礼に鹿の頭を奉納したことが始まりといわれている。
鹿頭行列は、昔箕輪郷だった地区を天竜川の東と西に分け、その中で地区名にめでたい文字を含む地区によって1年交代で行っている。
今年は西側にある伊那市西箕輪の大泉新田、大萱、箕輪町の富田、南箕輪村の大泉の4地区が行った。
年長から小学2年生までの稚児が踊りを奉納した。
鹿の頭は3キロほどあるということで、子どもたちは親に支えられながら太鼓に合わせて歩いていた。
来年は、天竜川の東側の箕輪町の福与と伊那市の福島が行う。 -
ハーモニカ演奏会
県内のグループが発表県内のハーモニカグループによる演奏会が12日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。
日頃の練習の成果を発表するとともに、グループ同士の親睦をはかろうと会場を持ち回りで年に1回開いている。
演奏会は今年で10回目で、33のハーモニカグループが参加した。
地元からは3団体が参加した。
このうち箕輪町のメープルと伊那市のハニーコーンによる合同演奏では昭和の名曲が披露された。
会場に訪れた人たちはハーモニカの音色に聴き入っていた。
実行委員長の山岸孝明さんは「多くの人達に足を運んでいただいた。ハーモニカを演奏する人が増えればうれしい」と話していた。 -
伊那市美篶笠原で土づき唄
伊那市美篶の笠原地区で10日、地固めのときに歌われた唄「土づき唄」が披露された。
披露したのは、笠原地区の住民5人で、伊那市の公民館長などの研修会で歌われた。
土づき唄は、家の基礎や水田の地固めをするときに、それに使われた石を数人で持ち上げながら歌ったもので、実際には重さ40キロほどの石を使っていた。
音頭をとる人が、日常生活を風刺した歌詞を歌い、石を持ち上げる人が「ドンヨ」と合いの手をいれる。
歌詞は、食べ物や結婚の祝いなど様々で、その時々に即興でつけられていたという。
歌を披露した住民は、「今は歌える人は数えるほど。地区の風物なので、残していけたらいい」と話していた。 -
弥生祭 一般公開
伊那弥生ヶ丘高校の文化祭、弥生祭が11日から一般公開され、多くの人達でにぎわった。
今年は弥生祭50回を記念して、「50回だよ!全員集50(ゴー)!」をスローガンに開催された。
校内にはアメリカオバマ大統領の張りぼてや、各部活の出店が並び、文化祭を盛り上げていた。
2年F組では、修学旅行で訪れる沖縄を体験してもらおうと、現地の民族衣装「琉装(りゅうそう)」を着て写真を撮るサービスを行った。
また生徒会では50回を記念し、第1回からの歴代のパンフレットなどを展示していた。 -
中学校でサン工業社長が進路講演
伊那市の東部中学校で、金属の表面処理加工を行っているサン工業の川上健夫社長が進路について講演し、「自分の長所を伸ばすように」と中学生に呼びかけた。
東部中学校のPTAは、毎年この時期に3年生を対象に進路講和を行っている。
高校や大学に進学しても、いずれは社会人になることから、今年は初めて、民間企業の社長を招いた。
川上さんは、「良いライバルを作ること」「嫉妬やひがみは絶対にダメ」「短所は気にせず長所を伸ばすことに力をそそぐこと」などと生徒たちに語りかけた。
民間企業の社長がこうした講話をするのは、あまり例がないという。
東部中学校では、「単なる進学指導にとどまらず、人生を見据えた進路指導に取り組んでいきたい」としている。 -
みのわ祭り 踊り一体化で講習会開催要望2倍に
みのわ祭りまであと2週間。今年は、ワクワクソングと天竜音頭が一体化されることを受け、去年の2倍、のべ50回の踊り講習会が各地区で開かれている。
9日夜は、富田公民館で講習会が開かれ、区民30人が集まり、インストラクター3人から指導を受けた。
これまでみのわ祭りでは、若い人がワクワクソング、中高年が天竜音頭と、踊りにより参加者の年齢層が分かれていた。
実行委員会では、世代を超え、祭りを楽しんでもらおうと、踊りの時間を区切っていたこれまでのスタイルから、全参加者が2つの踊りを交互に踊るスタイルに変更する。
踊りを一体化する方針が決まってから、実行委員会には、参加団体から講習希望の問い合わせが寄せられ、10日現在、講習会は昨年の2倍、のべ50回開かれる計画だ。
富田区の踊り連は、昨年まで、天竜音頭だけ参加していた為、急遽、ワクワクソングの講習会を開いた。
殆どの人が、わくわくソングを踊るのが初めてで、一連の動きや全体の振り付けや、踊りのコツを教わっていた。
実行委員会では、13日に午後7時半から町民体育館で踊り講習会を開催する他、祭り前日の24日まで、箕輪町専用チャンネルで、講習ビデオを放送する計画。 -
ミュージカル「火の鳥」8月22日公演
手塚治虫の生誕80周年を記念し、制作されたミュージカル「火の鳥」の公演が、8月22日に伊那市の伊那文化会館で行われる。
伊那でのミュージカルは、市内の演劇関係団体や音楽愛好者団体などで実行委員会を組織し、運営に当たっていて、9日夜は、4回目の実行委員会が開かれた。
ミュージカル「火の鳥」は、劇団わらび座と新宿区が共同で制作するもので、友好提携を結んでいる伊那市民にも見てもらいたいと、今回、上演が決まった。
手塚治虫の原作「火の鳥 鳳凰編」をミュージカル化したもので、奈良時代の日本を舞台に、生と死の輝きを描き出した作品。
公演は、8月22日に、県伊那文化会館で開かれる予定で、チケットはまだ余裕があり、前売りで大人3200円、高校生以下は、1000円。
前日の21日には、出演者から演技指導を受けられるワークショップのほか、本番終了後には舞台裏を見学できるツアーも計画されている。
実行委員会では、「新宿と伊那市の縁で実現したまたとない機会なので、是非家族でご覧頂きたい」と話している。 -
南宮神社例大祭に向け鹿頭踊り練習
箕輪町木下の南宮神社例大祭に奉納する鹿頭踊りの練習が8日夜、今年の当番地区になる南箕輪村大泉で行われた。大泉の西部地区館に役員ら15人が集まり、太鼓や踊りを練習た。
鹿頭踊りは、450年続く雨乞いの踊りで、箕輪町の無形文化財に指定されている。
天竜川の東西地区が1年ごとに交代で担当し、布などで作った鹿頭をかぶった子どもたちが、役員と一緒に太鼓の音に合わせて境内を3度回る。
練習では太鼓の打ち方や、行列を作って部屋の中を回り歩く速さなどを確認していた。
役員らは、「いい世の中になるように一生懸命奉納したい」と話していた。
今年の鹿頭踊りには25人の稚児が参加を予定している。
南宮神社例大祭は12日に行われる。 -
伊那小児童が演劇指導受ける
伊那文化会館で5日、伊那小学校の児童が劇団南信協同の団員から演劇指導を受けた。
指導を受けたのは、総合学習で演劇に取り組んでいる6年秋組の児童16人。
5日は伊那文化会館の付属劇団南信協同の団員が舞台で身体の動かし方などについて指導した。
指導では「人との出会いから、対立、そして別れ」がテーマとして与えられ、児童らはセリフなしで身体の動きだけでそれらを表現した。
このような稽古により、言葉に頼らず、動きで何を言いたいかを理解してもらう力が身についてくるという。
秋組では4年生のときから、演劇に関する勉強を続けていて、5年生のときには発表会も開いた。
来年3月には、これまでの集大成として、伊那文化会館での発表会も計画している。
発表するのは、環境や歴史などをテーマにした児童らによるオリジナルの作品で、見てくれた人を元気にしたいという思いがこめられているという。
秋組の児童らは、発表会までに演技力などさらにレベルを上げていきたいと意気込んでいる。 -
高遠の四季展中高生の部入賞決定
全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」中高生の部の審査会が6日、開かれ、最高賞の金賞には伊那市の高遠中学校2年、北原早希さんの作品が選ばれた。
中高生の部は今回初めて設けられた。
市内の中学校と高校から69点の作品が寄せられた。
金賞に選ばれた北原さんの作品「建福寺の階段」は、高遠町にある寺院の石段を描いた作品。題材の石段を堂々と描き、微妙な色使いで石の表情をさまざまに表現している点が評価された。
また、銀賞には長谷中学校2年の池上陽介くんの作品「柱と彫刻」と、高遠中学校1年の北原正暁くんの「樹林寺」が選ばれた。
応募作品69点は25日から来月9日まで、市役所の市民ホールに展示する。