-
箕輪東小学校で音楽会
箕輪町の箕輪東小学校で3日、音楽会があった。合奏や合唱など16曲が披露され、訪れた保護者などを楽しませた。
一年生は、散歩に出かけた時の様子を発表。リズムに合わせ体を動かした。
箕輪東小では本年度「子供たちの声が響く学校」を学校目標にしており、特に歌については力を入れている。
全校やクラスで週に4回練習をしているほか、外部から講師を招き、教諭も子どもの指導方法を学んでいるという。 -
上ノ平遺跡企画展始まる
南箕輪村の指定文化財「人体文付有孔鍔付土器」がイギリスの大英博物館の展覧会に出品されることを記念して、村郷土館で1日から企画展が始まった。
企画展は、有孔鍔付土器のイギリスへの出品を前に、多くの人に実物を見てもらうとともに、この土器が出土した南箕輪村の久保上ノ平遺跡を知ってもらおうと開かれた。
有孔鍔付土器は、縄文時代中期のものと推測されている。
縄文時代中期の土器では人体がきれいに残っているものは少なく、非常に希少価値の高いものだという。
このほか会場には、抽象的な表現が主流だった縄文時代としては珍しい、手の形がはっきりとわかる土器片など、上ノ平遺跡から出土した歴史的価値の高いものが並んでいる。
関係者は、「村に残る貴重な歴史資料が数多く並んでいるので、この機会に是非見に来てください」と来場を呼びかけている。
久保上ノ平遺跡企画展は17日まで。
また、イギリス大英博物館での展覧会は9月10日から11月22日まで開かれる。 -
西春近南小で燻製づくり
伊那市の西春近南小学校の児童は30日、ハムやチーズなどの食材を燻製にして味わった。
クラブ活動の一環で行い、15人の児童が燻製づくりに挑戦した。
クラブでは、木の楽器ユカイナを開発した西春近在住の加納義晴さんを講師に迎え、ユカイナの制作や演奏などに取り組んでいる。
加納さんは、燻製の加工販売もしていることから、この日は燻製を作ることになった。
子どもたちは、家から持ち寄ったハムやかまぼこなどに味付けをし、加納さんが開発した移動式燻制器に入れた。中には塩辛やトマトなども入れられた。
待つこと4時間。燻製が完成し、児童達は出来上がった燻製を味わっていた。燻製にしたトマトの味は今ひとつのようだった。 -
伊那北高校ペン祭
伊那市の伊那北高校の文化祭「ペン祭」の一般公開が27日から始まった。
今年のテーマは「誕生、ビッグバン」。
同じ時を過ごす仲間とともに友情を深め新しい自分を発見しようという意味が込められている。
生徒玄関前では、高さ8メートルのロケットのハリボテが訪れる人たちを出迎えている。
また全校生徒でアメリカのオバマ大統領のモザイク画を手掛けた。
細かく切った約1万4千枚の折り紙にペン祭に対する思いを書いて貼り付けたという。
クラス展では1年生が文化祭のテーマを元に製作した作品を並べている。
また2年生は、11月に長崎研修旅行に行くことになっていて、事前にまとめた学習の成果を展示している。
部活動のうち化学部の生徒は白衣を着て訪れた人たちに実験の様子を発表していた。
伊那北高校のペン祭の一般公開は28日までで、吹奏楽部や音楽部による演奏会もある。 -
新山小で七夕コンサート
7月7日の七夕を前に、伊那市の新山小学校で26日、七夕コンサートが開かれた。
全校児童36人が、保護者や地域住民、招待した高遠第4保育園の園児の前で、これまでの練習の成果を披露した。
コンサートは、学習発表会を兼ねて行っているもので、1年生から6年生までが演奏や歌などを披露した。
1、2年生は工事現場で働く格好で登場し、「もぐらトンネル」という歌を披露した。
また、3年生はブレーメンの音楽隊をオペレッタで発表した。
最後は、卒業生などが作詞した新山小学校の歌を全校児童で歌った。
児童が少ない新山小学校では、毎年それぞれが趣向を凝らした発表を準備していて、コンサートを盛り上げているという。 -
「下平瑞雲と門下5人展」29日まで
駒ヶ根市在住の水墨画家下平瑞雲さんとその門下生5人による水墨画展が29日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
会場には、それぞれが描いた作品を作者ごとのコーナーに分けて展示している。
この展示会は、師匠の瑞雲さんの呼びかけに応じて門下生の有志5人が参加し、今回初めて企画した。
瑞雲さんによると、このようなスタイルの展示会は県下でも大変珍しく、会に心意気や勢いがなければなかなか難しいという。
門下生5人は、それぞれ10年ほどのキャリアを持っていて、この展示に向け制作した力作が並んでいる。
また、同じ題材のボタンを5人が描いた作品もあり、それぞれの個性を見比べることができる。
瑞雲さんは、「教室の生徒と指導者の心のつながりが表れた成果だと思う」と話し来場を呼びかけている。 -
日本墨絵展
日本墨絵会による作品展が23日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
会場には、中南信から寄せられた作品を中心に140点を展示している。
日本墨絵会では会員のレベル向上のため毎年この作品展を開いていて、全作品を審査し、賞をつけている。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での主な受賞者は、
日本墨絵会準大賞に箕輪町の赤羽敞子さん、優秀賞に伊那市の伊藤百合子さんと平沢れい子さん。
日本墨絵会の吉澤玉昌会長は、「墨の濃淡や構図など、作品のレベルが回を重ねるごとに上がってきている。白と黒だけで表現された落ち着きのある雰囲気を楽しんでもらいたい」と話していた。
第12回日本墨絵展は28日まで。 -
ブラジル人学校で畑作り
伊那市西春近のブラジル人学校「コレージョ・デザフィーオ」の子どもや保護者ら約50人が25日、畑づくりに挑戦した。
昨年からの世界同時大不況の影響を受け、上伊那でも雇い止めなどで多くのブラジル人らが職を失った。
そんな中、ブラジル人学校を発足前から10年近く支援している駒ヶ根市の関口一枝さんが、野菜作りをしてはどうかと呼びかけた。
関口さんが知り合いに頼んで無償で提供を受けた500坪ほどの畑には、ジャガイモやトウモロコシなどが植えられている。
今年5月から数回作業をしていて、この日は小さな子どもたちが草取り、大きな子どもたちがジャガイモやピーマンの苗を植えた。
ブラジル人学校のコレージョ・デザフィーオでは、最も多いときには90人ほどの子どもたちが通っていたが、保護者が職を失いブラジルに帰国してしまったことなどから、現在は35人に激減している。
この畑で収穫した野菜は、みんなで平等に分け合うという。 -
高遠高校の生徒が園児と交流
伊那市の高遠高校の生徒21人は23日、学校近くの高遠第一保育園を訪れ、園児と体を動かして交流した。
高遠高校では毎年、福祉コースと芸術コース音楽専攻の2年生の生徒が授業の一環で保育園に訪れ交流している。
グループに分かれて未満児から年長児の部屋で本を一緒に読んだり、ボール遊びをした。
保育士を目指しているある生徒は、「子どもたちと楽しい時間を過ごし良い勉強になった。将来の目標に向かって頑張りたい」と話していた。
高遠高校では今後、交流での感想をまとめる。
また、7月にも高遠第4保育園で交流会を行う。 -
伊那養護学校ですもう大会
伊那市の伊那養護学校の生徒は22日、木曽青峰高校の相撲部と交流した。
この交流は、伊那養護学校の寄宿舎の職員が当時の木曽山林高校、現在の木曽青峰高校の相撲部を指導していたことが縁で始まり、今年で6年目。
この日は、木曽青峰高校の相撲部の生徒6人が伊那養護学校を訪れ、約1時間、中学部と高等部の生徒とすもうをとり交流した。
伊那養護学校の生徒はこの日を楽しみにしていたということで、自分達よりひと回り大きな体にぶつかっていき、相撲を楽しんでいた。 -
上農定時制振興会総会
上伊那農業高校定時制同窓会は、平成22年度の定時制廃止以降の跡利用について、不登校やひきこもりなどの若者を支援するセンター設置に向け県などに働きかけていく考えを示した。
これは24日、伊那市中央の定時制校舎で開かれた定時制振興会の総会の中で提案された。
定時制同窓会は、「定時制は、不登校を経験した生徒の学びの場としても重要な役割を担ってきた」として、「廃止後の校舎の跡利用として、高校中退者や不登校、引きこもりなどの若者を支援するセンターを設置してはどうか」と提案した。
上農定時制は箕輪進修高校への統合により平成22年度末での廃止が決まっているが、県では、現在在籍している生徒がいるなどの理由で跡利用については検討していない。
定時制同窓会では、準備が整い次第早い段階で、センター設置に向け、県や市町村、学校などに働きかけを行っていくという。 -
箕輪南小児童が初泳ぎ
夏本番を前に、箕輪町の箕輪南小学校で24日、プール開きが行われ、子ども達が初泳ぎを楽しんだ。
全校児童89人が、今年最初の水泳の授業をした。
まず6年生がプールの入り方の見本を見せ、それに続いて5年生、4年生と順にプールに入った。
23日夜から朝にかけて降った雨の影響はなく、水温は26度と泳ぎやすい温度になった。
子ども達は、今年初めてのプールで元気良く水の感触を楽しんでいた。
同小では8月の下旬まで水泳の授業を行い、授業の最後には水泳記録会も予定している。 -
南箕輪村南部小で「噛む」勉強
歯の衛生週間に合わせ、噛むことの大切さについて学ぶ講習会が24日、南箕輪村の南部小学校で開かれた。
伊那市のおおがや歯科医院の小池雄哉さんの指導のもと、4年生26人がお菓子を食べるのに何回噛んでいるのかテストした。
子ども達は噛んだ回数をカウントする装置をあごにつけて、スナック菓子やせんべい、するめなど、固さの違うもので噛んだ回数を比べていた。
小池さんは、「よく噛むことは歯が丈夫になるだけでなく、味覚の発達や脳の活性化にもつながります。噛む回数を増やせるように心がけましょう」と呼びかけていた。 -
食と緑の環境図書展
6月の環境月間に合わせ、南箕輪村の信州大学農学部図書館は、「食と緑の環境図書展」を開いている。
この図書展は、信州の豊かな自然を大切にすることを理念に掲げている信大が、環境の大切さを学生や地域の人達に改めて感じてもらおうと開いている。
農薬の散布が自然界に与える悪影響について告発した「沈黙の春」の著者レイチェルカーソンの関連図書など21冊を展示しているほか、業績をまとめたパネルもある。
また、農学部図書館が所蔵する環境関連の図書など約400冊を展示している。
環境図書展は6月30日まで農学部図書館で開き、その後は県内各学部の図書館を巡回する予定。 -
第4回信州伊那高遠の四季展
最高賞は森本千穂さんの日本画「凛」3年に1度の全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」の入選作品が20日、発表となり、最高賞の信州伊那高遠大賞に、愛知県の森本千穂さんの日本画「凛」が選ばれた。
今回は全国から487点の応募があった。
そのうち、最高賞に選ばれた森本さんの「凛」は、雪の中でたくましく立っているリンゴの木を描いている。画面の構成なども高く評価された。
銀賞にあたる伊那市長賞には、千葉県の田所雅子さんの油絵「さくら」が選ばれた。中央に少女2人が描かれており、作品全体で桜の柔らかさを表現している。
銅賞にあたる信州高遠美術館賞には、駒ヶ根市の加納恒徳さんの油絵「雪の山里」ほか、千葉県、愛知県から応募した二人の作品が選ばれている。
審査員の一人、日本芸術院会員の塗師祥一郎さんは「それぞれ力作だったが、個性ある作品を選ぶことができた」と講評した。
このほかにも奨励賞20点、秀作50点、入選275点が選ばれた。
入選作品は8月から始まる第4回信州伊那高遠の四季展で展示する。期間は8月1日から9月13日まで、信州高遠美術館をメイン会場に市内7会場で展示される。 -
みのわ芸術祭 舞台発表で日頃の成果披露
みのわ芸術文化協会が年に一度開くみのわ芸術祭が21まで、箕輪町の町文化センターで開かれている。
20日はステージ発表があり、地区に残る伝統の祭りでうたう歌や浦安の舞、詩吟など6団体が披露した。
町内の喫茶店で毎月1回演奏を披露している山口栄一さんとアンサンブルドルチェのメンバーは、アコーディオンやギターで懐かしの歌謡曲を演奏し、訪れた人たちと一緒に歌を楽しんだ。
また1階の展示スペースには彫刻や書、パッチワーク、押し花など約200点が並んでいる。
協会の大槻武治会長は、「会員700人がそれぞれ芸術文化活動に励んでいる。芸術祭に出るのはほんの一部だが楽しんでもらいたい」と話していた。
作品は21日まで町文化センター1階展示スペースに展示している。 -
長谷保育園の園児がタマネギの収穫体験
伊那市の長谷保育園の園児が19日、地域の畑でタマネギを収穫した。未満児から年長までの約50人が参加し、大きなタマネギを引き抜いていた。
この日訪れたのは、長谷杉島の伊東修さんの畑。伊東さんは園児らのために8年前から毎年妻とともにタマネギを育てている。
シカなどに食べられないよう注意しながら育て、今年は約千個のタマネギができた。
園児たちは大きな玉ねぎを一生懸命に引っ張っていた。
伊東さんは、「土に触れたり、食べ物づくりを子どもが知ることは大事。おいしく食べてもらいたい」と話していた。
収穫した玉ねぎは、家に持ち帰ったり、保育園の給食で使われるという。 -
伊那市成人式 今年度から伊那地区も公民館単位で開催
伊那市の成人式は、本年度から伊那地区も公民館単位に分けて開催する。高遠町・長谷地区は例年通り1月1日2日に、伊那地区は8月のお盆中に開催を予定する。
伊那市では、合併に伴い、成人式の旧3市町村の統一を含めて検討してきた。
検討を進める中で、小規模にして各地域の特色をもった成人式を行う方針が出され、今年度から実施する。
これまでも公民館単位で開催してきた高遠町・長谷地区は、例年通り1月1日、2日に開催。伊那地区では、従来地区で独自に成人式を行ってきた手良地区が8月14日に開催する以外は、8月15日を予定している。
本年度の伊那市の成人式対象者は、市内の中学校を卒業した人と現在在住している人で、5月1日現在859人。
伊那市では、対象者が希望する地区の成人式に出席できるよう、住所が変更になっている人などに対し柔軟に対応していきたい竏窒ニしている。 -
沖縄南大東島コンサート 7月に開催
住民や小学生同志の交流がある沖縄県南大東島の大東太鼓と島唄コンサートが、今年2年ぶりに開かれる。
19日に市役所で実行委員会が記者会見を開き、コンサートの開催概要を説明した。
大東太鼓を披露するのは碧会。全国でも数少ない両面打ちの太鼓で、楽譜は一切なく自由奔放で勇壮な演奏を披露する。
前回2007年の伊那公演では1600人の聴衆を魅了した。
島唄を歌うのはボロジノ娘。沖縄の衣装に身を包み三線を弾きながら歌う島唄は、沖縄のコンクールで毎年上位入賞する実力派だ。
南大東島と伊那の交流が始まったのは、一つの青パパイヤが縁だった。
伊那市の井地千代子さんが最愛の息子倫太郎さんを平成11年に交通事故で亡くし悲しんでいたときに、南大東島出身の会社の上司が「これを食べて元気を出して」と、青パパイヤを手渡した。それがきっかけで島との交流がスタートし、2005年に伊那文化会館小ホールで第1回コンサートが実現。今回が3回目となる。
今年は、24歳で亡くなった倫太郎さんの中学校時代の同級生、菓匠しみずの清水慎一さんが、コンサートの実行委員に名を連ねた。。
清水さんは、去年倫太郎さんの命日にあたる5月5日に青パパイヤを使ったケーキ「幸せの青パパイヤ」を発売。今では、しみずの人気商品になっている。
さまざまな人たちの縁で交流の輪は広がり、今年は、北大東島の子どもたちもやってくる。コンサートも伊那の翌日7月31日には、安曇野市でも計画されている。
大東太鼓・島唄コンサートは、7月30日に県伊那文化会館大ホールで午後7時から開かれる。
チケットは、前売りで大人が1000円、小中学生は500円。当日は、会場周辺で島の物産展も行われる。 -
伊那北高校吹奏楽部定期演奏会
伊那北高校吹奏楽部の定期演奏会が14日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。部員72人が、この日のために練習してきた20曲を披露した。
新年度になって初めての大きな演奏会ということもあり、新入部員を交えて5月には合宿練習を行い、時間のゆるす限り毎日練習を積んできたという。
定期演奏会は今年で54回目で、50回以上を数えるのは県内でも珍しいという。
自分達で考えた衣装や照明、司会などで工夫を凝らしていた。
顧問の寺澤顕孝教諭は、「部活も勉強も手を抜かない文武両道を目指す生徒ばかり。演奏を通して人間力を培ってもらいたい」と話していた。
吹奏楽部の次回の演奏会は、6月28日の高校文化祭でのコンサートだという。 -
【カメラリポート】~法華道を残したい~
伊那市高遠町芝平から、入笠山を抜け富士見町に通じる道、法華道。昔、山梨県から高僧たちが伊那谷に布教するため使った道とされ、往来も盛んだった。
しかし過疎による集団移住で芝平から人がいなくなると、法華道も利用されることが少なくなり、昭和40年代には廃道になっていた。
この道に、このほど案内看板が立てられた。立てたのは、北原厚さん。廃道となっていた法華道を、一人きりで10年間かけて整備してきた。
北原さんは次のように話す。「高遠町芝平で生まれたので、古道・歴史の道があって、あまりにも廃れて廃道になってしまって、それをなんとか復興しようと思ったのがきっかけです。それで、(下草などを)刈り始めて今年でちょうど10年。最初はとにかく、40年ほどの間があって樹木や熊笹で道も分からないほどで、とにかく残そうと思って整備してきました」。 -
旧井澤家で古田人形芝居上演
伊那市西町の旧井澤家住宅で14日、箕輪町上古田に伝わる古田人形芝居が上演された。
伊那部宿を考える会が、昔ながらの造りの住宅で芝居を楽しんでもらおうと企画した。年に1回行い、今回が4回目。
古田人形芝居保存会のメンバーが、四国・阿波藩でのお家騒動を描いた「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を披露した。
旧井澤家住宅は江戸時代中期に建てられ、酒屋を営んでいた。
舞台は、馬が飼われていた馬屋の部分を利用していて、訪れた人たちは趣きのある雰囲気のなか芝居を楽しんでいた。 -
西駒山荘トイレ説明会
中央アルプス西駒ヶ岳の登山を計画している中学生を対象とした山荘でのトイレの使い方説明会が16日、伊那市の伊那中学校で開かれた。
説明会は、西駒山荘を経営している伊那市が、生徒たちに山の環境保護の取り組みについて知ってもらおうと登山前に開いている。
西駒山荘の管理人宮下拓也さんが山荘のトイレの現状について説明した。
西駒山荘では環境への負担を減らすために袋式トイレを使っている。
袋の中には吸水性に優れた紙が入っていて、使用後は袋のままためておくことができる。
秋にヘリコプターで荷下げして焼却処分することから山の環境に負担がかからず、伊那市では平成13年から使っている。
この説明会は今月29日まで上伊那の4中学校で開く。 -
箕輪中学生が保育実習
箕輪町の箕輪中学校の生徒は10日、松島保育園で保育実習をした。
保育実習は、小さい子どもとの接し方や子育ての大変さを理解してもらおうと、家庭科の授業の一環で毎年行っている。
箕輪中の3年生30人が保育園を訪れ、子ども達と一緒に遊んだ。
年長児を担当した生徒達は、園の畑で落花生の苗植えやラディッシュの収穫を手伝った。
また年中、年少を担当した生徒達は、庭で園児と一緒に遊具などで遊んだ。
松島保育園の保育士は、「一緒に遊ぶ中で子ども目線での接し方を学んでもらいたい」と話していた。 -
高遠小児童が福祉体験
伊那市の高遠小学校の児童は9日、障害者や高齢者の擬似体験をした。
高遠小学校では疑似体験を通じ高齢者や障害者の不自由さを実感することで、社会福祉への理解と関心を高めようと体験会を開いている。
3年生から6年生までの児童が、アイマスクをして視覚障害者の体験をしたり、学校の周辺で車椅子に乗るなどした。
高齢者体験では、専用の器具を着用して、日常の動作を行い、筋力の衰えや視力の低下した状態を実際に体験した。
子ども達は、実際に歩いてみたり、紙に書いてある文字を読んだりしていた。
高遠小では、「思いやりの心をもって接することを体験を通して感じてほしい」と話していた。 -
信大生がミツバチの管理学ぶ
信州大学農学部の食料生産科学科動物コースの学生約30人が11日、伊那市の養蜂家小松実治さんからミツバチの管理について学び、蜂蜜しぼりなどを体験した。
この実習は、20年以上前から行われている。
農場には、小松さんが貸し出している西洋ミツバチの巣箱が3箱あり、小松さんが巣箱から枠を取り出して学生に見せていた。
その後、蜂蜜の採取を体験した。
巣箱から取り出した枠を遠心分離機の中に入れ、蜂蜜をしぼった。学生は、しぼりたての蜂蜜をパンにつけて味見した。
小松さんは、「ミツバチは小さいけれど、人間の生活にものすごく貢献していることを知ってほしい」と話していた。
学生の一人は、「蜂蜜採取など貴重な体験ができてよかった。蜂蜜は濃度が濃くて、とてもおいしかった」と話していた。 -
小学生が入笠山にミヤマシロチョウのえさとなるメギの木を植樹
県の天然記念物ミヤマシロチョウを守っていこうと、伊那市の高遠小学校と高遠北小学校の4年生が9日、入笠山にミヤマシロチョウのえさとなるメギの木を植樹した。
植樹作業は、ミヤマシロチョウの保護を目的に平成15年から行われている。
児童らは、最初に県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんからミヤマシロチョウについて説明を受けた。
その後、グループに分かれて穴を掘り、メギの苗木100本を植樹。メギはトゲがあるため伐採が進み、それを食べるミヤマシロチョウが絶滅の危機にあるという報告がされている。
旧高遠町が平成12年から13年に実施した自然環境調査でも、ミヤマシロチョウの減少が確認された。
ミヤマシロチョウは標高1500メートルから2千メートルの山岳地帯に生息し、7月上旬から下旬にかけて発生する。
7月には征矢さんを中心とするグループが、入笠山でミヤマシロチョウの生息調査を実施する予定。 -
映画「ビューティー うつくしいもの」
モスクワ国際映画祭コンペ部門にノミネート農村歌舞伎を題材に伊那谷で撮影が行われた映画「ビューティー うつくしいもの」が、今月ロシアで開かれる第31回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた。
この作品を手がけた後藤俊夫監督が9日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長にノミネートの報告をした。
モスクワ国際映画祭は、2年に1度開かれている長編映画祭で、今回世界各国から500本を超える作品が集まった。
日本からも十数本が出品されていて、ビューティーは、映画祭のメーンであるコンペティション部門16作品の中に日本代表としてノミネートされた。
映画「ビューティー」は、伊那谷の農村歌舞伎を描いた作品で、歌舞伎俳優の片岡孝太郎さんらが出演している。
撮影は一昨年伊那谷で行われ、伊那市長谷の熱田神社ではエキストラ2百人を集めたロケも行われた。
小坂市長は、「日本映画の国際賞受賞が多い。それに続くよう期待しています」と激励していた。
モスクワ国際映画祭は、今月19日から開かれる。ビューティーは25日に上映され、後藤監督が舞台あいさつする。
最優秀作品の決定は28日。 -
伊那西小ファミリーコンサート
伊那市の伊那西小学校で14日、伊那フィルハーモニー交響楽団のファミリーコンサートが開かれた。会場となった伊那西小学校の体育館には、児童のほか保護者や地域住民などが集まった。
今回のコンサートは、伊那西小学校の開校60周年を記念して企画された。
コンサートでは、馴染みのあるクラシック音楽が演奏されたほか、池上眞澄校長が指揮し、伊那西小の児童も共演して学校の校歌などを一緒に歌った。
また、指揮者を体験するコーナーでは、5年生の清水康太君と6年生の村松冴君が挑戦した。
2人は、「すごく緊張した。しっかりできてよかった」と感想を話していた。
アンコールには軽快な行進曲が演奏され、観客も手拍子で参加して一緒に楽しんでいた。 -
「ふき文庫」のためフキ回収
伊那市の新山小学校で7日、子どもたちの本を買うためのフキ集めが行われ、体育館にPTAらが次々にフキを運んだ。
この活動は、フキの販売収益で児童用の本を購入し、子どもたちが読書に親しむ環境づくりをしようと36年前から行っている。
昨年は6万2千円ほどの収益があり、児童書18冊と紙芝居の舞台を購入した。
フキは、川や畑の土手に生えているものを地域の人が収穫した。
フキの香りでいっぱいになった体育館では、業者に出荷するため、保護者たちが長さをそろえて箱詰めしていた。
現在図書館にある本は、約2割がこの収益で購入しているということで、PTA会長の六波羅孝さんは、「地域の協力で行っている活動。子どもたちには、本を読む習慣をつけて大事にしてもらいたい」と話していた。
この日の作業では、520キロのフキが集まった。