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梅が里の親王物語を奈良・五條市で紙芝居上演
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会(平澤英夫委員長)は27日、村が「梅が里」と呼ばれる由縁になったゆかり深い奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加した。親王の生涯を物語にした大型紙芝居を上演。氏子のほか会場には吉野晴夫市長も姿を見せ、交流を深めた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌があり、同委員会はその伝承をもとに物語「おさべ親王と梅が里」を創作。
五條市で親王が没したことも分かり、以来御霊神社例祭に参加するようになって5年目を迎えた。
紙芝居の上演は4年目だが、今では例祭行事の一つとして定着。
この日も子どもたちをはじめ100人以上の氏子が見つめるなか、数百キロ以上離れた遠い信州の地に伝わる親王の物語を聞かせた。
神事にも参加したほか、親王と母親の井上内親王の墓も参拝。
今年6月には御霊神社の藤井治宮司が宮田村を訪問するなど相互交流も始まっており、同委員会メンバーの田中一男さんは「宮田村の認知度も年々高まっており、今後もつながりを深めていければ」と話した。 -
11月4日に県文で第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバル
県内高校のギター・マンドリン専門部が一堂に会する「第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバル」が11月4日、伊那市の県伊那文化会館である。今年で37回目となるが、中南信地区での開催は初めて。フェスティバルに出場する伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブ部長の広瀬紗恵花さん(17)は「毎日頑張って練習しており、今年は優勝を狙っている。弥生の持っている素晴らしいものを出していきたいので、ぜひその成果を多くのみなさんに聞いてほしい」と呼びかける。
ギターマンドリンクラブに所属する県内の高校生が日ごろの成果を発表するとともに親ぼく、交流を深めている同フェスティバルは、全日本高等学校ギターマンドリン音楽振興会長野県支部などが毎年開催しているもので、全国フェスティバル出場校の選抜を兼ねている。
上伊那からは、昨年2位となった伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブのほか、赤穂高校器楽部が出場。全国フェスティバル出場を目指してこれまでの成果を披露する。
演奏会は一般にも公開され、開演は午後1時(開場は午後12時半)。入場料500円となる。
問い合わせは長野県高等学校文化連盟ギター・マンドリン専門部事務局赤穂高校器楽部顧問(TEL0265・82・3221)へ。 -
赤穂文化祭
第40回記念赤穂文化祭が28日まで駒ケ根市の赤穂公民館で開かれている。赤穂公民館と同館文化団体協議会主催。陶芸、写真、絵画、書道、工芸、生け花など、各種文化団体らによる見事な作品が会場いっぱいに展示されている=写真。訪れた市民らは「すごいね」「大したもんだ」「よくできてるね」などと感心しながら作品を鑑賞していた。27日には煎茶、そば打ち、針金細工などの無料ワンポイント体験コーナーが設けられ、連れ立って訪れた親子などでにぎわった。
28日は午前10時から古田人形芝居が上演されるほか、午後1時からは歌や踊り、詩吟などのステージ発表が行われる。 -
美空ひばり歌の里まつり出演
箕輪町
工藤志づ子さん箕輪町の伊那プリンスホテルであった第10回美空ひばり歌の里まつりで、「ひばり&スカイ」の生演奏で「長崎の蝶々さん」を熱唱した。
「ステージに上がるまではドキドキだけど、上がったら最高に幸せ。緊張することなど忘れて、うれしいほうが先。ひばりちゃんの演奏をしていた人の演奏で歌えるんだから、本当にハッピーで、気持ちよく歌えました」
全国各地からひばりファンが集まるまつり。地元上伊那からの出演は数人と少ないが、第1回から欠かさず美声を披露している。
「ちょっとだけど声が似てると言われる。決してまねしてるわけじゃないけど、自然とひばりちゃんになっちゃう」。当初はカラオケで歌ったが、まつりでバンドを招くようになってからは、「生は全然違う。気持ちの入り方が違ってしまう」と、ずっと生演奏で歌っている。
箕輪町三日町にある美空ひばり歌の里資料館の館長と、趣味の民謡を通して知り合いだった縁で、同館が開館してまもなく県内在住者でつくったひばりファンの集まり「アルプス会」に参加。皆で美空ひばりの曲を歌ったり、イベントに参加するなどしていた。
ファン活動だけでなく多趣味で、民謡は唄と三味線を習い、これまでに日本武道館での全国郷土民謡大会に2度出場した。歌うのも健康にいいけど体が大事-とスイミングも続け、今年からはジムにも通っている。
カラオケサークルにも所属し、5年ほど前からボランティアで福祉施設を訪問。お年寄りも知っている「柔」「港町十三番地」などを歌う。「歌は、ひばりちゃんオンリーでいこうと思って。これからは年10回くらいは行くと思う」。町内をはじめ伊那市、駒ヶ根市、下諏訪町などの施設訪問は、ライフワークの一つになっている。
「加齢と共に趣味を見つけないと老けちゃう。趣味があれば気持ちも若くいられる。好きなことができて、人一倍幸せだと思ってる。家族が理解してくれるからできるのね」
口ずさむくらいならいいが、実際に歌うとなると何を歌っても難しいという美空ひばりの歌だが、「まつりが続く限りはステージに出たい。1年間楽しみにしているから」。好きな曲は「車屋さん」「関東春雨傘」「ある女の詩」など。これらの曲も今後ステージで歌いたいと考えている。(村上裕子) -
いいちゃん文化祭
飯島町中央公民館主催の07年度いいちゃん文化祭が27、28日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、囲碁や折り紙、お手玉、染色など各種体験も行われた。
激しい雨の中、続々と訪れた町民は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「すばらしい出来映え」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、映画会「それでもボクはやってない」は午前、午後2回上映され、数百人が鑑賞。深刻な社会問題になっている痴漢冤罪事件を通して、日本の刑事裁判制度の問題点について考えを深めた。
28日は展示のほか、イラスト道場、折り紙、木工、ミニリースづくり、冠バッチ、機織など各種体験。21団体が出演する芸能祭は午前9時30分から行なわれる。 -
飯島中学校統合50周年記念式典盛大に
飯島町の飯島中学校で27日、統合50周年記念式典が生徒や保護者、同窓会員、実行委員ら約500人が出席し、盛大に開かれた。同窓生の思い出話で50年の歴史を振り返り、テーマソング「光のらせん」で節目を祝い、さらなる発展を誓いあった。
大人(実行委員)と生徒が協力して進行した式典は、吹奏楽部の「ファンファーレ」で開式。織田信行実行委員長は「昭和33年(1958年)の統合から8450人の優れた卒業生を輩出し、地域や県内外で活躍している。飯島中は地域の心を育む拠点、学校と地域、保護者の力で飯島中に輝かしい未来を」とあいさつ。
生徒を代表し、松村知明生徒会長は「多くの人々の努力、協力、支えあいがあって、今日の飯島中があることを胸に、飯島中の生徒として誇りを持ち、地域に貢献できる人間になりたい」と述べた。
この後、時代を変えて、同窓生4人が映像を交えて思い出を語った。このうち、統合時2年生だった伊藤章男さんは「校舎は今のグラントの位置にあり、げたばき、白布かばんで通学した」。また、統合30周年に節目に在学していた宮下衛さんは「30周年記念として、文化祭の名称を公募し、清龍祭にした」と話し、生徒らの興味を誘った。
この後、生徒代表が多額寄付者や絵画などの寄贈者へ感謝状を贈呈。テーマソング「光のらせん」の披露、最後に全員で「ふるさと」を響かせ、感動的な式典を締めくくった。 -
伊沢修二先生記念音楽祭
高遠町出身で、東京音楽学校(現東京芸術大学)初代校長・伊沢修二の偉業を顕彰する記念音楽祭(実行委員会主催)が27日、伊那市であった。地元の小中高生、芸大音楽学部4年生オーケストラらが出演。会場に響き渡る音色と歌声で観客を魅了した。
音楽祭は21回目。本年は一人でも多くの市民に演奏を聞いてもらい、郷土が誇る偉人・伊沢修二を学ぶきっかけにしたいと高遠町文化体育館、県伊那文化会館の2会場に分けた。
バイオリン、ビオラ、チェロ、トランペットなど約80人で構成する芸大オーケストラは「フィガロの結婚序曲」「連作交響詩『わが祖国』よりヴルタヴァ(モルダウ)」などを演奏。「レクイエム」に地元のコーラスグループなどでつくる伊沢修二先生記念音楽祭合唱団、「大地讃頌」に市内中学校合唱団がそれぞれ加わった。会場から「ブラボー」の声とともに、大きな拍手が沸いた。
高遠会場では、高遠小5年生のオペレッタ、高遠北小5年生の戦争を題材にした朗読劇、高遠中や高遠高の合唱などがあった。 -
赤石会文化展
飯田高校同窓会上伊那南部支部「赤石会」(高坂保会長、195人)は文化作品展「趣味悠遊」を駒ケ根市の市博物館で11月10日まで開いている。会員11人がそれぞれ腕を振るった得意の書、陶芸、刻字、写真、油絵など計36点を展示。訪れた人は個性あふれる作品の見事な出来栄えに感心しながらじっくりと眺めている=写真。
出品しているのは旧制中学45期縲恊V制高校43期生までと幅広い年齢層の同窓生ら。一昨年、駒ケ根市在住の有志3人で作品展を開いたのをきっかけに「これを機会に参加者を増やし、さらに輪を広げてもっと大きな展覧会を開こう」と意気投合し、趣味を持つ同窓生に呼び掛けて今回の開催にこぎつけた。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時(最終日は4時)。月曜休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
陶芸家の宮代さん 地元伊那で初の個展
伊那市中央区出身で埼玉県新座市に工房を構える陶芸家、宮代房子さん(60)=東京都練馬区=の地元初となる個展は11月7日まで、同市境東のギャラリーカフェ「カレッタ」で開いている。地元のツユクサ、ヤマアジサイなどの草花を題材に絵付けした湯のみや茶碗などの生活食器約400点を並べる。
素焼きにした器にちぎった和紙を張り、下絵具で染め付ける伝統手法の「和紙染め」を用いた陶器が中心。風合いや優しさなど、紙ににじんだ下絵具が器の表面に温かみのある色合いを写し出し、女性ならではの画風と手作業のよさがそれぞれに表れている。
還暦の記念に地元で個展を開きたかった竏窒ニいう宮代さん。高校卒業後に上京し、結婚後に趣味として陶芸を始めて20年が経つ。作品づくりでは、自然の表情を器に写し出すことを心がけていて、「地元で得た感動、古里の自然の魅力が表現できれば」と話している。
29、11月5日は休み。午前11時縲恁゚後6時。
地元で初めての個展を開く陶芸家の宮代さん -
千人塚マラソン大会
飯島町七久保の七久保小学校は23日、全校で千人塚マラソン大会を開いた。
高学年は千人塚公園まで往復5・2キロ、中学年は大宮神社から中央道を周回する2・8キロ、低学年は中央道まで1・3キロに挑戦した。
高学年は標高差が大きく、急な上り坂が続く、ハードなコースだったが、自己ペースを守りつつも、友だちと励ましあいながら、完走を目指した。
この日は秋晴れ、朝は気温も低く、マラソン日和。沿道には保護者や地域の人々が応援にかけ付け、最後まで走り抜くように声援を送っていた。 -
保育園で保護者が「保育参加」
宮田村の3保育園は25日までの3日間、普段の参観とは違って保護者が園の生活を体験する「保育参加」を行った。我が子以外の子どもたちや保育士、親たちと相互にふれあいを深めるなかで、幅広い視野で子育てを考えた。
運動を一緒にやったり、時には教えたり。散歩に出かけ、村の図書館で読書を楽しんだりと、多くの保護者が子どもたちの保育園の生活に肌でふれた。
「普段の参観日だと子どもたちも違った雰囲気になってしまうが、この保育参加だと本当の姿が見てもらえる。保護者の皆さんも積極的に動いてくれます」とある保育士は話す。 -
休み時間に抜き打ちで避難訓練
宮田村宮田小学校は25日、調理室から火災が発生した想定で休み時間に避難訓練を行った。児童には事前に知らせず・ス抜き打ち・スだったが、6分ほどで校庭に避難を完了。見守った伊南消防の署員も「落ち着いていて非常に良かった」と講評した。
教室から離れる場合もある休み時間などは、校内各所に設定した所定の避難場所に一時集合し、駆けつけた教諭の引率で校庭に避難するよう徹底している。
この日の訓練は全く児童に知らされていなかったが、自分の今いる場所を適切に判断して行動した。
教職員による初期消火の訓練もあり、全児童が見学。万が一に備え意識を高めた。 -
上伊那南部小学校音楽会
07年度上伊那南部小学校音楽会が24日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。南部教職員会(会長・小川清美東伊那小学校長)主催。駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村、10小学校の6年生児童約600人が一堂に会し、それぞれが練習を積み重ねて仕上げてきた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、児童らは順番に従い、緊張した表情でステージに登場。学校の規模によって人数の多少はあるものの、それぞれの持ち味を十分に発揮し、精いっぱいの演奏を披露した。
小川会長はあいさつで「演奏する心と聴く心。2つの心を育て、芸術の秋にふさわしい音楽会にしよう」と呼び掛けた。 -
村教委が全国学力テストの数値公表しない方針確認
宮田村教育委員会は24日に定例会を開き、43年ぶりに実施した全国学力テストの宮田小、中学校における正答率などの数値について、公表しない方針を確認した。
同村は小、中学各1校のため、数値結果の公表は学校の特定につながることなど考慮。同教委によると、結果は他の学力テスト同様に学校での個々の指導に活用する。
定例会では、友好協力関係にある日本福祉大学(愛知県)の自治体推薦枠で、宮田村から受験した2人がいずれも子ども発達学部心理臨床学科に合格したと報告。
昨年は自治体推薦枠の村内受験者はいなかったが、この制度による同大合格者は導入5年目で今回含め10人に達した。 -
全校で記念歌「光のらせん」を練習
飯島町の飯島中学校で23日、統合50周年記念歌「光のらせん」の全校練習があった。
旧七久保中学校と飯島中が統合し50周年を迎えるに当り、唐沢史比古教頭と奥原智美教諭が共同制作した。2つのメロディーが「らせんのように」重なり合うのが特徴で、27日の記念式典で披露する。
曲は「たくさんの花が咲いている」で始まり、「らせん1つ1つの光の重なり、らせん1人1人が伝える命」ど締めくくる混声2部合唱。
奥原教諭は「歌詞の1番は過去から現在まで縦のつながりを、2番は飯島中から世界へ平和のメッセージを発信したいという横のつながりを表現した」。唐沢教頭は「未来に向って進む、明るいイメージの曲に仕上がった」と話していた。
この日の練習では奥原教諭の指揮で、唐沢教頭がピアノ伴奏して歌ったが、式典当日は同校吹奏楽部が伴奏する。
記念式典は午前10時から、吹奏楽部のファンファーレで始まり、大口寄付者、絵画寄贈者への感謝状贈呈、映像と思い出話で50年を振り返る。生徒や保護者、同窓会員、実行委員ら約500人が出席する。
式典出席者には生徒が校庭の木などを使って手作りしたコースターやペンダントが記念品として贈られる。
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単独・ス初・スの音楽会、宮田中に歌声響く
宮田村宮田中学校は25日、単独開催は初めての音楽会を同校体育館で開いた。各学級が歌声あわせて練習の成果を披露。清らかなハーモニーを響かせた。
同校は昨年まで学校文化祭「梅樹祭」の一つのプログラムとして音楽会を開いてきたが、今年初めて別日程にした。
混声2部、3部合唱などで各学級が心ひとつに。保護者や地域の人も数多く詰めかけた会場に、若さあふれる歌声がこだました。
特に最後の・スクラス合唱・スとなった3年生は、聴き応えある力強さとやさしさが表情にもあふれた。 -
蚕が糸になるまで
養蚕農家唐澤芳蔵さん・幸子さん 伊那市西箕輪小学校3年生かつて伊那谷は、養蚕が盛んな地域として知られていた。しかし、現在上伊那の養蚕農家は11軒、伊那市内では2軒となった。
農家にとって養蚕が貴重な収入源だった時代、家の中で蚕を飼い、家人と寝食を共にするような暮らしの中で、「お蚕様」と呼んで大切に育てていた。土壁、2階建ての養蚕農家独特の建築は、伊那谷のひとつの風物詩として、今では貴重な風景となっている。
今回の朝の学舎は、伊那市西箕輪小学校3年生が、地元西箕輪地域で養蚕農家を営む唐澤芳蔵さん幸子さん夫妻を訪ね、蚕から繭、そして糸になるまでを体感した。 -
赤穂高定時制職場見学
生徒の職業選択の参考にしてもらおうと駒ケ根市の赤穂高校(米山明広校長)は23日、定時制生徒を対象にした初めての職場見学を行った。参加を希望した1縲・年の男女生徒8人が飯島町のホテル陣屋、駒ケ根市のデイサービスセンター大原こだま園、金属製品など製造のヨウホクの3事業所を訪れ、職場の様子や仕事などを見学した。生徒らは担当者に職場のあちこちを案内してもらい、時折メモを取ったり質問したりしながら説明に熱心に耳を傾けていた=写真。
定時制生徒の就職状況が厳しい中、同校は生徒の就業意欲を高めようと見学を企画。引率した青木功教頭は「さまざまな仕事の現場を見ておくことは将来の職業選択の幅を広げることにもなる。今後も機会をみて実施していきたい」と話している。 -
箕輪中部小給食室建設工事着工
箕輪町立箕輪中部小学校の給食室建設工事が始まった。
老朽化に伴い、既存施設前の渡り廊下をはさみ東側の中庭に新しく建設する。
ドライ方式を採用し、国の学校給食衛生管理の基準に基づき、新たに検収室と下処理室を設け、調理室と部屋を分けることで衛生面に配慮した。
鉄骨造平屋建て。面積は326平方メートル。現在の施設は191平方メートルで、新施設は広くなる。
建築主体工事はヤマウラ、機械設備工事は浅川建設工業、電気建設備工事は代田電気商会が請け負っている。工期は08年3月28日。 -
少年ふるさと教室で薫製づくり
中川村公民館の少年ふるさと教室が20日、高齢者創作館南の中庭であった。9人が参加し、役場の松村順子さんを講師に薫製づくりに挑戦した。
中庭には松村さんが手作りしたドラム缶製のスモーカーが運び込まれ、子どもたちは蒸した鶏のササミを吊るしたり、ゆで卵はアルミホイルで枠を作って網に並べた。このほかちくわやかまぼこ、チーズなども並べ、リンゴの干した皮を混ぜた桜チップでいぶした。 また、復元縄文住居にも小型のスモーカーを持ち込んで、薫製づくりをした。
約30分で薫製が完成、子どもたちは「薫製すると、一味違っておいしいね」と話していた。 -
「風林火山」ゆかりの地を探訪、公民館おやじ倶楽部
熟年男性が集う宮田村公民館のおやじ倶楽部は24日、今年の大河ドラマ「風林火山」ゆかりの伊那市高遠、長谷をたどる史跡巡りを行った。木々の色付きも楽しみながら、ふるさとの歴史の一ページをじっくりと探訪した。
ドラマの主人公でもある武田家の軍師・山本勘助ともゆかりが深いとされる東高遠の桂泉院や西高遠の満光寺などを見学。
同行した村教育委員会の小池孝文化財主任が解説し、参加者は「高遠は桜見物で来るが、こんなにじっくりと見たり聞いたりするのは初めて」と熱心に耳を傾けていた。
中世に宮田村一帯を治めていたとされる宮田氏、小田切氏が武田家に反抗し、処刑の後に他の土豪の武将らと一緒にまつられたとされる長谷黒河内の「八人塚」にも足を運んだ一行。村にゆかり深い歴史の一端を肌で感じていた。 -
豊かな自然イメージした茜織展が上高地で
宮田村大原区の辰野恭子さんが主宰する織物教室のメンバーらによる上高地を題材にした作品展「茜織展」が31日まで、松本市上高地のアルペンホテルで開かれている。大自然を満喫した観光客や登山者が数多く来場し、織物でも豊かな自然を再発見している。
辰野さんらは伊那谷の100人に聞いた「上高地」のイメージを織物に。四季の変遷を色彩豊かに表現し、会場を飾った。
宮田村をイメージした作品もあり、訪れた人たちは興味深げ。信州の大自然を違った視点から楽しんでいる。 -
箕輪工業高校で箕工祭
来年度から上伊那農業高校定時制と統合した新しい多部制・単位制高校となり、校名も変わる箕輪工業高校で21日、箕工としては最後となる「箕工祭」があった。生徒や保護者、地域の人たちが訪れ、作品展示やさまざまなイベントを楽しんだ。
43回目となる文化祭は、4年前から全日制、定時制が同時開催している。普通科のほか、総合工学科がある同校では工学科ならではの展示もあり、1年G組は、NHK教育テレビの子ども向け番組「ピタゴラスイッチ」に登場する「ピタゴラ装置」を再現。同装置は紙コップやクリップなどといった身近なものを複雑に組み合わせ、最初に与えた刺激で連鎖反応を起こし、装置が動いていくというもので、同装置を開発した総合工学科の小林智樹君(15)と山崎貴博君(15)は「ジャンプ台の調節などが難しかった」などと話していた。
一方、新たな高校になることについて生徒らは「別に学校がなくなるわけではないので、あまり寂しさなどはない。箕工としては最後となるが、精一杯やりたい」と話していた。 -
赤穂南小で「歯の健康を推進する会」
学校を挙げて歯と口の健康づくりに取り組んでいる駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)と県歯科医師会は23日「小学校における食育と歯の健康づくりを推進する会」の第1回を同小で開いた。保健や食育、教育関係者など県下各地から約30人が参加し、同小の取り組みを視察して意見を交わした。
参加者は児童の歯の状態を家庭で毎月チェックする「歯ッピーチェックカード」を点検する様子などを視察=写真。カードに記入されたチェックの結果などを興味深そうに見詰め、熱心にメモを取ったり写真に収めたりしていた。
会は来年2月にかけてさらに2回開かれる。11月9日には岡山大歯学部小児歯科講師の岡崎好秀さんの講演「カムカム大百科 歯科医から見た食育」も開かれる。
同小は児童が食事の際にかむ回数をカウントする「カミカミマシーン」を独自に考案、実用化するなど、ユニークな取り組みで注目されている。歯の健康について楽しく指導する全校集会「歯ッピータイム」を月に1回開いたり、体重測定時に歯のチェックや歯磨き指導を行ったりするなどのきめ細かい活動により、児童の虫歯予防に大きな成果を挙げている。昨年、第45回全日本学校歯科保健優良校表彰で最優秀校に選ばた。 -
赤穂公民館ギャラリーオープン
27、28日に開く赤穂文化祭が今年で40回目となるのを記念して駒ケ根市の赤穂公民館(清水寿一館長)は22日、館内に常設のギャラリーをオープンした。セレモニーには公民館文化団体の代表者など約10人が出席し、テープカットをしてオープンを祝った=写真。ギャラリーは27平方メートル。玄関横の印刷室を改装した。清水館長はあいさつで「公民館の各団体はすばらしい作品を制作しているのに、発表の場が文化祭だけではもったいない。このギャラリーが利用者の協力と連帯につながってほしい」と述べた。
ギャラリーでは第1回の作品展として「赤穂文化祭40回記念 赤穂公民館所蔵品展」を11月10日まで開催している。公民館ゆかりの郷土作家佐藤雪洞の日本画など13点を展示中。11月12日からは「写真クラブ彩」、27日からは水彩画クラブ「りんどう」がそれぞれ展示を予定している。
同公民館はギャラリーの愛称を募集している。備え付けの応募用紙に記入して応募のこと。採用者には記念品が贈られる。 -
絵手紙と四季の和ごころ展
新日本婦人の会駒ケ根支部は「絵手紙と四季の和ごころ展」を駒ケ根市大沼湖畔の森のギャラリーKomorebi(こもれび)で11月2日まで開いている。昨年に続き2回目の開催。絵手紙グループ(湯沢たきえ代表、7人)は日常の出来事などを題材とした絵手紙約30点を日替わりで展示。和ごころグループ(下村ひろ子代表、6人)は身の周りの素材を使って作った風鈴、ランプ、壁掛けなど約40点を展示している。いずれも季節ごとの情緒を繊細に表現した作品で、優しさあふれるほのぼのとした雰囲気が訪れる人たちの心を和ませている。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時。定休日は10月27、28、30、31日。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
学級チャレンジ
箕中2年3組が保育園で職場体験箕輪町の箕輪中学校2年3組(38人、高嶌義人教諭)は23日、総合的な学習の一環「学級チャレンジ」で町内4保育園で園児とふれあい、保育士の仕事を体験した。
「学級チャレンジ」は、2学年が学級ごとに計画を立てて取り組む。3組は、5月の職場体験学習で保育園を選択した生徒から、もう一度学習を深めたいとの意見があり、ほかの生徒も保育園訪問を希望し計画。職場体験を生かしてこれからの仕事について学ぶと同時に園児と楽しくふれあおうと、班ごとに各園を訪れた。
松島保育園は3班の18人で、2人ずつ各クラスに分かれた。手をつないだり、笑顔で話しかけてくる園児と園庭で遊んだり、昼食やおやつも一緒に食べ、登園から降園まで過ごした。
将来保育士になりたいという向山礼奈さんは、職場体験学習に続いて2回目の保育園での学習。「園児が多いので大勢とふれあうことができて楽しい。自分から話しかけて楽しく過ごしたい」と、帽子が脱げてしまった園児に気付いて帽子をかぶらせてあげるなど優しく接していた。 -
伊那中吹奏楽部 第4回定期演奏会
伊那中学校吹奏楽部(唐木未来部長、58人)の第4回定期演奏会が21日、県伊那文化会館大ホールであった。「感動してもらえるような演奏をする」を目標に練習を重ねてきた部員が心を一つに、息の合った演奏を見せた。
プログラムは、自分たちのテーマソングとしてOBと一緒に演奏する「SingSingSing」、全日本吹奏楽コンクールの自由曲「吹奏楽の為の叙情的『祭』」など6曲。
演歌メドレーでは「津軽海峡冬景色」「与作」などを選んだ。保護者も出演し、気持ちよく自慢の歌声を響かせ、会場から手拍子が沸いた。切ない恋を題材にした寸劇もあり、訪れた家族や友だちなど観客を楽しませた。
演奏会に先立ち、ウエルカム演奏でジャズなども披露した。 -
第44回駒工祭
駒ケ根市の駒ケ根工業高校は第44回駒工祭を22日まで開いている。テーマは「No Dream No Life(夢がなければ生きていけない)」。工業高校らしく、生徒らの製作した機体によるロボットコンテストや、授業で学んだ技術を来校者に体験してもらう「ものづくり体験」などが行われるほか、クラス展、クラブ展など校舎の内外で多彩な催しが行われている。「ものづくり体験」コーナーでは、マトリックス・ダイオードを使って文字表示をする機械や、バナナが傷まないよう掛けておくバナナ掛けの製作を生徒が指導。来場者に半田ごての使い方なども丁寧に教えていた=写真。
21日の一般公開は午前10時縲恁゚後4時。注目のロボットコンテストは午後2時30分から体育館で行われる。 -
手良小1年 子ヤギの飼育に向け熱意
伊那市の手良小学校1年生(上島猛教諭・24人)は20日、学校の参観日で「ヤギさんをむかえるかい」を開いた。保護者ら約30人が見守る中で、児童一人ひとりが飼育に向けた思いを発表し、世話をしながら一緒に生活していくことを誓った。
カエルやイモリなどを育ててきた1年生は1学期、地区内の「酒井牧場」を見学し、牧場主の協力でヤギを借りて飼育することを決めた。夏休み後には近くの「向山製材所」から木材をもらい、自分たちで校庭南側に小屋を造った。ヤギは19日に牧場から引越してきた。
植木行雄校長が「これからが大変になるけど友だちと力を合わせて頑張って」と呼びかけると児童は大きな声で「はーい」の返事。毛色が白茶色で生後6カ月の子ヤギを「ミルクチョコ」と命名し、「きちんと世話をするからね」「早く赤ちゃんを生んでね」などと話しかけていた。
子どもたちは、ヤギを育てながら命の尊厳について学んでいく。