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心に響く島唄で宮田村職労50周年事業コンサート
宮田村職員労働組合の結成50周年事業として20日、沖縄八重山島唄の第一人者・大工哲弘さんのコンサートを村民会館で開いた。反戦活動にも力を入れてきた同組合。組合員や地域住民約300人の聴衆は、歴史の荒波にさらされた琉球の民謡に親しみながら、平和の願いも新たにした。
ジャズやロック、世界の民族音楽と数々の共演をこなすなど、枠にとらわれず沖縄の伝統音楽の継承、普及に取り組む大工さん。
この日のコンサートでも三線を弾きながら、情感あふれる島唄の数々を披露した。
心揺さぶる歌声が観衆を魅了。アルプスが初冠雪した伊那谷に、南国のリズムがやさしく響いた。 -
柴宮忠徳追悼展
箕輪町大出出身で今春亡くなった洋画家・柴宮忠徳さんの追悼展が町文化センター展示コーナーで始まった。信州で初めて発表する水彩画を含む21点が並び関心を集めている。
柴宮さんは、東京学芸大学美術科を卒業し高校教諭になるが、教職を退き制作活動に専念。安井賞展入選3回、第1回現代日本画展で銀賞受賞。立軌展は81年の第33回から第43回まで毎回出品。89年には紺綬褒章受賞。千葉県佐倉市に暮らし、今春68歳で死去。遺族から町に22作品の寄贈があり、6月に町郷土博物館で特別展があった。
追悼展は遺族と地元の同級生らが計画した。今回は小作品で水彩画10点、油彩画11点を展示した。水彩画は82年に佐倉市で暮らし始めてから描いたもの。これまで1度も発表していない山の風景の作品もある。
妻の康子さんは、「作品は心象画で、子どものころの信州のイメージ、紅葉の色や春の色など色のイメージが強い」といい、水彩画については「透明水彩で鉛筆の線を残すように描く水彩画の新しい表現、味わいを見ていただきたい」と話している。
21日まで。午前10時縲恁゚後5時。 -
中沢小音楽会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は19日、校内音楽会を体育館で開いた。児童らは学年ごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌など、この日のために懸命に練習を重ねてきた曲をそれぞれ披露。訪れた保護者や全校児童、教職員が見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を聴かせた。
2年生は、国語の教科書にも取り上げられているスイミーの話を物語仕立てで曲にまとめた『スイミー 小さな賢い魚の話』を全員で元気よく斉唱。大きな魚やクラゲ、エビなども登場させるなど、海の中の様子を楽しく表現して聴衆の大きな拍手を浴びた=写真。
会場には多くの保護者らが詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
伊那市子育て支援センター、出張子育て支援センターを開始
伊那市子育て支援センターはこのほど、「出張子育て支援センター」を開始する。人がたくさん集まる場が苦手な親子や、家庭に引きこもりがちな親子を対象とする取り組みで、地区の保健師から対象親子に参加を呼びかけ、各地区の公民館などで開催。伊那市子育て支援センター長、子育て支援課の保育士、保健師などが対応するほか、必要に応じて子育て教育支援相談室の職員なども参加する。子育ての不安や悩みを抱えながらも一人で悩んでいる母親などに、それを緩和する糸口を見出してもらうことを目的としている。
現在伊那市内には4カ所に子育て支援センターが設置されており、就前の幼児らに遊び場を提供するとともに母親らが交流と情報を行う場にもなっており、利用実績も上がっている。
一方、特別な事情などから多くの人が集まる場に出て行きにくい親子もおり、そうした親子は家庭に引きこもりがちになったり、育児への行き詰まり、産後うつなどに悩むケースも多い。
そこで今回、少人数対応の「出張子育て支援センター」を開設。遊びを提供しながら相談に応じ、子育ての不安や悩みの解消を図っていく。今後は対象親子の希望があり次第、随時開催していく。
伊那市子育て支援センターの伊藤ちと世センター長は「『人が大勢いるところは行きたくない』という人たちにも利用していただけるよう、なるべく敷居を低くしている。もし、保健師などから誘われたら尻込みせず、一回試しに出てみていただければ」と話していた。 -
伊那北高校薫ヶ丘クロスペンアカデミーで柳田理科雄さんが講演
伊那北高校同窓会やPTAなどが主催する「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」が20日、伊那市民会館であった。ベストセラーとなった『空想科学読本』の著者で明治大学理工学部物理学科の非常勤講師などを務める理系作家・柳田理科雄さんを講師に迎え、「別の視点からものごとを見る」ということについて考えた。
柳田さんは子ども時代、ちょうど当時テレビで放映されていた「ウルトラマン」を、学校で覚えた科学の知識を使って別の角度から分析し、そこから見えてくる新しい発見に面白さを感じていたことなどを語り、「あまりにも見慣れすぎて当然だと思っていることでも、謎は多い」と説明。実際に科学的に分析しながらアニメ「アンパンマン」に登場するアンパンマンの顔は、一体何人分のお腹を満たすことができるのか竏窒竅A昔話「サルかに合戦」を別の角度から見たときに見えてくる面白いいくつかの出来事を説明すると、会場には笑い声が溢れた。
柳田さんは「ぼんやり見ていると何でもないが、対象に近づいていって見ると『あれ』と思うことがよくある。学ばなければいけない知識をただ待っていたり、人に教えてもらうだけでは入ってこないが、自分から出て行き、学ぼうとすることでその課程に山があり、川があることを知る。踏み込むことでいろんなことが見えてくる」と語った。 -
宮田小音楽会
宮田村宮田小学校は19日、音楽会を同校体育館で開いた。各学級が演出も凝らし、練習の成果を発表。子どもたちの元気な歌声や合奏が響き渡った。
心を込めて自分たちで作ったリズムを刻んだ1年1組。3年3組は元気にマーチを歌いながらステージに登壇した。
4年4組は学級のことを自作の詞で楽しく歌いあげ、6年3組はテレビ番組の主題歌にもなっている曲を情熱的に合奏。2年生は全学年で清らかな声を披露した。
5年2組は映画「パイレーツオブカリビアン」の主題歌を雰囲気たっぷりに再現。
頭にバンダナを巻いた児童扮する・ス海賊・スたちが、楽器を勇壮に響かせた。
他の学級も楽しげな歌声や音色で、仲間と心をあわせる子どもたちのひたむきな姿が。数多くの保護者も観賞し、会場がひとつになって盛りあがった。 -
中川東小学校で「どうだん給食」
さわやかな秋晴れとなった18日、中川村の中川東小学校でドウダンツツジが赤さを増し始めた校舎周辺で、「どうだん給食」を行った。
学校給食センターが改修中のため、この日の給食は主食のご飯やパンは家から持参し、副食は業者が彩りよく詰めた弁当。回鍋肉や卵豆腐、エビさつま揚げ、キュウリとイカの酢のもの、細切り昆布、漬け物など7品と牛乳。
それぞれ、縦割り班で芝生や桜の下にシートを敷いて、給食を囲んだ。代表児童の「手を合わせて、いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは色づきはじめた里山のもみじ、風を伝って香る金モクセイなど、秋の風情と一緒に、給食を味わった。 -
赤穂東小で秋の交通安全教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)は18日、秋の交通安全教室を開いた。自転車の安全な乗り方について3縲・年の児童らが道路やグラウンドで学んだ。
教室のために自宅からそれぞれ自転車を持ち込んだ児童らは駒ケ根署の警察官から自転車の安全運転について「ヘルメットを必ずかぶること。道路や交差点では前後左右をしっかり確認し、標識に従って安全に乗ってください」と指導を受けた。児童らはヘルメットをかぶって自転車にまたがり、学校周辺の道路に出て実地訓練。交差点などに立つ警察官や安協役員、教職員らの助言を受けながら慎重に走ったり、横断歩道を渡ったりした=写真。見守る教職員らは「春の安全教室の時よりもしっかりできているね」と児童を褒めていた。 -
子育て学級、口の力鍛えて
宮田村公民館子育て学級は17日、上伊那口腔保健センター歯科衛生士の小町谷ちほりさんを迎えて子どもの発育に重要な口内環境などについて学んだ。見落としがちな「口のまわりの力」についても焦点をあて、若い母親たちが理解を深めた。
パネルシアターで幼児にも分かりやすく虫歯のことを伝えた小町谷さん。虫歯ができやすい口内環境を知る簡単なテストも行い、母親は我が子の口の中をチェックした。
上手にかめなかったり、呼吸ができない子どもたちが増えていることも説明し、口のまわりの筋力アップが健全な育ちには不可欠とも指導。
牛乳パックとストロー、ビニール袋などを使った簡単なおもちゃを工作し、息を吹き込むことで口の力を鍛える体験も行なった。 -
田楽座の高遠町公演 地元高校生が太鼓演奏
伊那市富県を拠点に活動する歌舞劇団「田楽座」の高遠町公演(伊那毎日新聞社など後援)が14日、同市の町文化体育館であった。高遠町での公演は4年ぶり。地元住民を中心に約200人が集まり、座員による獅子舞や曲芸などのほか、高遠高校生徒会有志による特別出演の太鼓演奏を楽しんだ。
高遠高校生は25人が出演し、3人一組になって一つの太鼓をたたく、神奈川県に伝わる「ぶちあわせ太鼓」を披露した。生徒たちは田楽座との交流の一環で、座員の指導を受けながら練習に励んできた。本番は息の合ったばちさばきを見せ、観客から大きな拍手を浴びた。
公演は「おまつりてれんどろん」と題した作品で、太鼓と語りに合わせてユーモラスに舞う「鳥さし舞」や観客全員参加の盆踊り体験など8演目。会場中央に設置したステージを中心に、座員が次々と繰り広げる民俗芸能が観客を魅了した。 -
感じた想いリズムに乗せて、宮田小1年1組が自作曲を音楽会で披露へ
宮田村宮田小学校1年1組は19日の同校音楽会で、学校生活で感じたことを歌や打楽器のリズムに乗せた自作曲「リズムにのってレッツゴー!!」を披露する。太鼓演奏に取り組む6年1組の姿に感銘を受け、自分たちもと意気込む子どもたち。本格的な練習を始めて日は浅いが、「心をこめて叩くんだ」と熱の入った練習が続いている。
8月に6年1組の太鼓演奏にふれた1年1組。先輩の奏でる力強い音が児童の心に響きわたった。
「僕たちに太鼓はないけど何でも叩けば音が出るんだ」。紙筒や竹、電線を巻いてあった木製のリールなど、入手できるものを活用。立派な打楽器に変身した。
さらに学校生活で体験したことを曲に。「カラカラ」と遊ぶクラスの仲間になったハムスター、おしりが痛かった公園すべり台の「ガラガラ」という響きなど、思い出に残った一人ひとりのリズムをつむいで完成した。
入学してから毎朝、始業前に歌うことが日課の同学級。それが元気の源だ。
「今回は子どもたち自身の曲だから、今まで以上に思い入れも強いみたい」と担任の大日野昭美教諭。難しいリズムを、自然のうちに友人同士教え合う姿に目を細める。
音楽会は19日午前8時50分から同校体育館。1年1組は先頭で登場し、他の学級も趣向を凝らしながら練習の成果を発表する。 -
南箕輪小1年3組と南部保育園年長児が交流
南箕輪村の南箕輪小学校1年3組(31人、田中美保教諭)は15日、南部保育園の年長児を学校に招き、遊具やゲームで楽しく遊び交流した。
1年生が年長児と交流する取り組みは3年目。来春入学する年長児が、入学前に学校のことを知り不安なく過ごせるように生活科の学習で計画した。1学年は4組あり、南部小に入学する南原保育園を除く村内4保育園を1園ずつ受け持っている。
1年生は、自分たちも年長児のときに今の2年生にお世話になったので、今度は自分たちがやろうと交流会の計画を立て、1学期に南部保育園を訪れて年長児と仲良しペアを決めた。
2回目の交流を運動会前に予定したが台風で中止になり、この日は待ちに待った交流会。園児35人が来校し、仲良しペアで滑り台やブランコなど遊具で仲良く遊んだ。滑り台では1年生が怖がる園児と手をつないだり、後ろから支えて一緒に滑るなどやさしく接し、園児も笑顔を見せて繰り返し滑って遊んだ。
教室では音楽会で歌う「レッツゴー!いいことあるさ」を披露し、算数教材「数図ブロック」を使った積み上げゲーム大会も楽しんだ。
交流は入学までにあと2回程度計画しているという。 -
シルクミュージアム第16回特別展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第16回特別展「10人の女性作家による絹工芸染織展」を11月25日まで開いている。同館にゆかりの深い県内外の女性作家の絹作品約20点を展示。それぞれの思いを込めて織り上げ、染め上げた個性豊かな着物の数々のほか、数百個の繭を使ってやわらかな風合いを見事に生かした灯りや、生糸製造時の副産物「屑糸」(キビソ)を使って織った壁掛けなどが訪れた人の目を楽しませている。
午前9時縲恁゚後5時。水曜休館。入館料は一般300円、小・中学生100円。問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
生徒ひとり一人が選んだ413冊
飯島町の飯島中学校で15日から、生徒ひとり一人が選んだ「50周年記念寄贈図書」の貸出が始まった。
同校は1958年、旧村立七久保中と統合、50周年を迎えることから、各種記念事業を計画。寄贈図書も記念事業の一環、地域や同窓会の寄付金の1部で、全生徒にアンケートを実施、希望する413冊を購入、学校図書館の1角に記念図書コーナーを設けた。本は中学生に人気のジュニア小説や文庫本など小説を中心に、自然科学、スポーツ関係など。生徒希望分とは別に百科辞典や地図などもそろえた。
この日の貸出数は百冊余で、1日平均40冊の2倍以上、多くの生徒が図書館に足を運んだ。
図書委員長の増沢菜々子さんは「希望が他の人と重なったので、同じ作者の別の本を選んだ。読むのが楽しみ」と話していた。
また、司書の上山富美子さんは「新しい本が1度にたくさん入り、生徒の関心も高まっている。これを機に読書習慣が身につけば」と期待していた。
このほかの記念事業は記念式典(27日)、記念誌「あこがれたかく」発行などを予定 -
途絶えた舞「子供神楽」を復活へ
伊那市の伊那小学校6年毅組(和田卓也教諭、30人)は、伊那市荒井区内の萱にある駒ケ岳神社里宮で20年前まで例年踊られていた伝統の舞「子供神楽」を復活させた。14日、同神社の神楽殿前に地元住民らを招き、これまで学んできた舞を披露した。
小学校の総合活動で4年生から、獅子舞披露や太鼓演奏をしてきた毅組は本年度、「舞」について調べていた。6月下旬、市文化財審議委員の久保村覚人さん(80)=荒井区=を学校に招き、内の萱の歴史と子供神楽の存在を知り、復活に向けた活動を始めた。
久保村さんによると、子供神楽は山開きの安全や五穀豊穣(ほうじょう)、繭の豊作を祈って、明治の初めごろから地元の子どもらにより踊られてきた。しかし、参加する児童たちの減少とともに1987(昭和62)年を最後に途絶えているという。
児童たちは「なぜ踊られなくなったのか」を知るため、内の萱の全戸を回った。そこで、途絶えていることが残念だ竏窒ニの地域住民の思いに触れ、自分たちで踊ってみたいと思うようになった。それから、かつて舞を踊った経験のある唐木好春さん(77)、室岡智明さん(73)=ともに内の萱=らを学校に招き、踊り方や太鼓、笛の演奏方法を学んできた。
本番当日は、20年間使われなかった衣装や小道具を使用し、「鈴の舞」「剣の舞」「蚕玉(こだま)の舞」の3種からなる子供神楽を3回に分けて披露した。休日だったため児童30人のうち都合のついた19人が、クラス全員の思いを胸に参加した。
地域住民や保護者のほか、現在は結婚して地元を離れているという人など、延べ約100人が神楽殿の周りに集まり、舞の復活をその目に焼きつけた。
復活を期待する地域住民の思いや、熱心に舞を教えてくれた人々の姿、優しさに触れた児童。和田教諭(27)は「地域の人たちに見てほしいとの願いがかなったことがうれしい。子どもたちは人とのかかわりの中で大きく成長した」
子供神楽の「蚕玉(こだま)の舞」を披露する児童たち -
理兵衛堤防の史跡調査始まる
中川村田島の天竜川天の中川橋上流で15日、国交省天竜川上流河川事務所と中川村教育委員会による理兵衛堤防の発掘調査が始まった。10月末までに本格発掘し、形や構造など全容を明かにする。
昨年7月の豪雨で被災した田島の堤防護岸復旧工事が貴重な土木遺産、理兵衛堤防にかかることから、工事完了後の理兵衛堤防の復旧方法について、基礎資料を得るために調査を実施する。具体的には下流から上流に向け、両側を掘削し、全体の姿を出し、積み方を調べたり、測量する。
調査に先立ち、村や同事務所、発掘関係者ら約20人が出席した発掘式で、発掘団長の松村正明教育長は「天竜川治水工事の歴史的遺産が7月の豪雨の後、200年の時を経て姿を現した。本格発掘し、形や構造など十分な記録を取りたい」とあいさつ。
この後、早速、重機や手作業により発掘調査を開始した。
【理兵衛堤防】
天竜川と前沢川の合流地点の田島の水田は洪水の常襲地帯で、洪水から耕地を守ろうと、前沢村の大地主松村理兵衛忠欣は1750年、私費投じて、築提に取りかかった。その後、堤防は何度も洪水で流されたが、常邑、忠良と3代60年掛けて完成させた。延長180メートル、延べ50万人余が工事に従事し、3万両の巨費を投じた。天竜川では唯一の治水工事の遺構。 -
駒ケ根東中学校文化祭
駒ケ根市の東中学校で13、14日の2日間、文化祭「第43回桑東祭」が開かれている。・スONE PIECE(ワンピース)縲恚Pけ 東中のピースたち・スをテーマに、各クラスやクラブ、個人による発表や展示が教室やステージで行われるほか、各種の音楽やスポーツなどを体験する講座などが開かれる。
13日は「The極める」として、そば打ち、茶道、ギター、サッカーなどの9講座が開かれ、生徒がそれぞれ選んだ講座に挑戦。地元の講師の教えを受けながら、普段馴染みのない技を楽しく学んだ。体育館は耐震補強工事中で使えないため、開祭式とステージ発表は近くの東伊那小学校体育館を借りて行われた。
14日は展示見学、紅白対抗運動会、閉祭式が行われる。 -
赤穂中文化祭
駒ケ根市の赤穂中学校で12、13日の2日間、文化祭「第51回白鈴祭」が開かれている。・ス刻もう赤中「絆」ストーリー 笑顔あふれる最高の1ページへ・スをテーマに、各クラス、クラブなどによる発表「若者の集い」「すずらんの響き」や展示がステージや教室で多彩に行われている=写真。ステージのバックには「絆」の文字を中心に生徒や教職員らがそれぞれ好きな漢字を書いた折り紙約千枚が飾られている。
13日には学校生活について日ごろ感じていることなどを全校の前で発表する「赤中生の主張」や、実行委員企画の学級・学年別「絆リレー」などが行われた。
14日にも発表や展示が行われるほか、海外で医療ボランティアとして活動する医師桑山紀彦さんによる映像と音楽のショー「地球のステージ」の公演や、各種の音楽やスポーツなどを体験するチャレンジ講座が開かれる。一般公開は午前8時30分縲恁゚後3時15分。 -
高遠高校 08年度に制服切り替え
伊那市の高遠高校は来年4月の新コース導入に合わせ、新1年生から黒を基調とした制服に切り替える。94年以来、15年ぶり。
男女とも、これまでの紺色のブレザーから黒色となる。夏服は透けないブルーのシャツを採用した。
男子のブレザーは腰部分を絞り、スリムにしたデザイン。ネクタイはエンジ色で、ずぼんはグレー(ストライプ入り)。
女子はブレザーの丈を長めにし、襟元にエンジ色のリボン、またはネクタイを身に付ける。スカートは夏用が紺のチェック、冬用がグレーのチェックで、左側に2本の飾りベルトがある。生徒から要望が出たスラックスも用意(希望者)。
制服は、文化祭や中学生への学校説明会などで集めた意見を参考に、同校教諭で作る選考委員会で決めた。
12日、中学生向けの学校案内のパンフレット作成のため、校内で制服の撮影があった。 -
中央保育園交通安全教室
宮田村中央保育園は10日、交通安全教室を開いた。交通安全の啓もう活動に積極的なヤマト運輸駒ケ根センターが講師を務め、園児たちに道路を歩行する際の注意点などを指導した。
同園保護者会の主催で、昨年に引き続きヤマト運輸の3人の運転手が来園。横断歩道の正しい渡り方などを教えた。
また宅配トラックを持ち込み、園児たちを運転席に座らせて、車に近寄った場合の危険性も指導。
「道路には飛び出さない。車のそばでは遊ばない。右見て、左見て手をしっかりとあげて横断歩道を渡って」と呼びかけた。 -
懸賞当選のカレールーで園児が調理
宮田村西保育園は9日、保育雑誌の懸賞で当たったカレーのルーを使って、園児自らカレーライスの調理に挑戦した。
4月に応募したところ、全園児120人分のルーなどが当選。園児自ら皮をむいたり、切ったりして、ふんだんの野菜でカレーライスにした。
ニンジン、タマネギ、ジャガイモに豚肉。そして最後におろしリンゴを加えて美味しく完成し、子どもたちは大喜びで口へ運んだ。 -
宮田小5年生が稲刈り
宮田村宮田小学校5年生はこのほど、学校近くの水田で稲刈り作業。春先から育てた稲を自ら刈り取り、収獲の喜びを手にした。
鎌を使った慣れない刈り取りに戸惑う児童もいたが、すぐに順応。今年は保護者らの協力を受けずに作業したが、手際良く進んだ。
稲は学校プールのフェンスを利用して・スはざかけ・ス。今後脱穀し、11月の収獲祭で保護者らも交えて味わう予定だ。 -
写真クラブ「彩(いろどり)」作品展
駒ケ根市近郊在住のアマチュアカメラマンら約30人でつくる写真クラブ「彩(いろどり)」(宮沢基和代表)は第8回写真展「わたしの花風景II竏衷o会いと想い」を駒ケ根市の市立博物館展示室で21日まで開いている。花や草木などをテーマに会員18人がそれぞれに思いを込めて撮影した作品43点が展示されている=写真。真っ赤に色づいた紅葉や季節を彩るサクラ、ユリ、ヤナギラン、ホテイアオイ、チューリップなどの花々の鮮やかな色彩を見事に切り取った作品のほか、山や森などの遠景を巧みに構図に取り入れた作品などが並ぶ。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。15日は休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
赤穂高校強歩大会
駒ケ根市の赤穂高校で11日、強歩大会が行われた。全校生徒約800人が参加し、男子41・5キロ、女子29・0キロのコースに挑んだ。男子は午前8時40分に、女子は9時に学校をスタート=写真。天気は快晴で涼しい風が吹く気持ちの良いコンディションだったが、時間がたつにつれて強い日差しが照りつけ、朝とは打って変わってかなりの暑さに。出場した生徒らは息を切らし、汗だくになって遠いゴールを目指した。
コースは男女とも学校をスタートし、東伊那から火山峠を経て伊那市富県へ。男子はさらに東に向かい、高遠町との堺から三峰川沿いを下って東春近から宮田村を通り、学校に戻る。女子は富県から北上し、東春近で男子のコースと合流する。いずれも長距離の上、アップダウンの激しい難コース。中には体力を使い果たして走れなくなり、教職員の救護車で学校に戻る生徒も見られた。
グラウンドの一角では見事に完走、完歩を果たした生徒らにPTA手作りの豚汁が振る舞われた。 -
伊那小6年 途絶えた舞の復活へ
伊那市荒井区内の萱にある、駒ケ岳神社里宮で20年前まで毎年踊られていた伝統の舞「子供神楽(かぐら)」が14日に復活する。取り組んでいるのは伊那小学校6年毅組(和田卓也教諭、30人)。同神社の近くで開く、地元のイベント「行者そば祭り」に合わせ、子どもたちが途絶えた舞を神社で披露する。
活動を手助けしてきた、市文化財審議委員の久保村覚人さん(80)=荒井区=によると、明治の始めごろから子どもたちが開山の安全や五穀豊穣(ほうじょう)、繭の豊作を祈って踊られてきた「子供神楽」は、少子化により1987年を最後に途絶えていたという。
総合活動で4年生の時、市内で獅子舞を舞った毅組は、内の萱の舞いの存在を知り、地元の思いに触れようと全戸で聞き取り調査をし、「復活させよう」と活動を始めた。舞いに詳しい地元の唐木好春さん(77)、室岡智明さん(73)らを学校に招き、踊り方や太鼓、笛の演奏方法を学んできた。
久保村さんは「子どもたちは地元の人たちの思いに触れ、100年以上続く伝統の舞を復活させたいと思ったはず。伊那小の児童らの手で、これからも伝承していってほしい」と期待する。 -
「伊那市の教育を考える懇談会」(2)
伊那市の教育について、各分野で活躍する人たちが意見を述べ合う「第2回伊那市の教育を考える懇談会」が12日夕、市役所であった。会社経営者や元中学校PTAら委嘱された6人の委員が、学校や地域が子どもたちの自立心を養うため、どう取り組んでいかねばならないかを話し合った=写真。
市の教育課題や教育の特色づくりなどに対し、委員から提言をもらうための懇談会。8月下旬の初回で委員から出された教育課題の中から、「自立心を持つ人間に育てるためには」をテーマとし、委員6人が意見を交し合った。
大人が提供する自立心を育てるためのイベントに対し、前高遠中学校PTA会長の北原アンドレア委員は、「主役となる子どもが興味を持てる企画でなければならない」と発言。また、各地域の育成活動には、子どもの参加人数の偏りやボランティアの確保方法などに課題があるとした。
子どもはテレビゲームで遊んでいる時間が多い竏窒ニの現状について、イナリサーチ社長の中川博司委員は「地域の子どもが遊ぶための公園(空き地)がなくなっているのが原因」と意見。伊那食品工業会長の塚越寛委員が「自分たちで工夫しながら外で遊ぶことで、生きるために必要な知恵を養うことができる」と付け加えた。
そのほか、自立心を養うため、「読書を全面に押出した教育」「放課後の学校校庭を有効活用した教育」などについて意見が出された。
懇談会は今年度中に全4回を開く予定で、第3回は12月14日にある。次回は、教職員の業務負担の軽減などについて話し合う。 -
豪雨の影響残り、徒歩で不動滝を代参
昨年7月豪雨の影響で宮田村黒川渓谷上流の不動滝例祭が現地で行えないため10日、村商工会の6人が代表して徒歩で訪れ参拝した。例祭は17日午前11時から麓(ふもと)の宮田観光ホテルで開く。
産業の神様でもある金山彦大明神をまつることから、同例祭は村商工会が中心になって続けている。
しかし、昨年の豪雨により滝へ通じる黒川林道に被害が発生。現在も車両通行ができず、昨年も例祭は観光ホテルで開き、代表参拝に切り替えていた。
この日は、商工会振興委員会の黒河内勇雄委員長ら6人が参拝。往復12キロを歩き、滝周辺の清掃も行った。
村によると、林道は今年度末ころまでに復旧予定。来年は現地で例祭が行えそうな見通しだ。 -
巖谷家3代の足跡を展示 高遠町歴史博物館
伊那市にある高遠町歴史博物館の第27回特別展「巖谷小波(いわや・さざなみ)と一六・貞子展」は12月2日まで開いている。高遠城址(じょうし)公園碑の執筆や高遠を題材に俳句を残すなどした児童文学者小波(1870縲・933年)と書家一六(1834縲・905年)親子と水墨画家の貞子さん(83)=東京都=の巖谷家3代の足跡を展示した。
博物館によると、小波は21歳でおとぎ話「こがね丸」を書いたほか、「桃太郎」などの民話を現代に再生した、明治を代表する児童文学者と称された「日本のアンデルセン」。特別展では、「こがね丸」「桃太郎」の直筆原稿や親子合作の掛軸「いろは」をはじめとする3人の作品計56点を並べている。
一六は明治の三筆の一人といわれ、明治政府の書記官僚を務めた人物として知られる。貞子さんは小波の二男の妻で書、水墨画をたしなみ、高遠の遠照寺の絵島句碑、桜の馬場の句碑の執筆をしている。
特別展初日のオープニング式典には、貞子さんが来館し、出席者に対し作品を説明するなどした。貞子さんは式典のあいさつで「一六も小波も、この展示を大変喜んでくれていると思う。心からうれしく思い、みなさんにお礼を申し上げたい」と話した。
オープニング式典で出席者に作品紹介する貞子さん -
伊那中学校文化祭 第60回泉が丘祭
伊那中学校の文化祭「泉が丘祭」が12、13日の両日ある。第60回の今回は「飛躍縲恣`統を飛び越えろ縲怐vがテーマ。節目を記念し、全校参加の「60メートル巻き寿司」作りや、60年間の学校の歩みを振り返る展示などのイベントを繰り広げる。
生徒会企画「60メートル巻き寿司」は、米9キロ、海苔(のり)300枚(縦20センチ、横20センチ)などを使って1本の巻き寿司を作る。かんぴょう、卵焼きの基本的な材料のほか、各クラス1品だけオリジナル具材を入れて完成。出来上がりを昼食で味わう。
そのほか、生徒たちが自宅や地域住宅から集めたアルミ缶を使って制作したモザイク画(縦8メートル、横8メートル)を生徒玄関前に展示。文化祭の発表では、有志によるコントや手品の披露、楽器演奏などの「ボランテリーステージ」や音楽会などがある。
1日目は午前8時40分縲怺J祭式、9時15分縲恃ュ表(1)選択教科、10時25分縲恃ュ表(2)泉が丘の時間、午後0時5分縲恊カ徒会企画、3時15分縲怎{ランテリーステージ。2日目は午前8時35分縲恃ュ表(3)文芸創作演劇の部、9時25分縲恣W示見学「祖父母案内」、10時25分縲恃ュ表(4)科学部・合唱部、吹奏楽部、午後0時45分縲怏ケ楽会、3時45分縲恤ツ祭式。
ぱんふ -
南箕輪小5年生が赤毛もちを収穫
南箕輪小学校の5年3組、4組の児童らが10日、社会科や総合的な学習の一環として育ててきた古代米「赤毛もち」を収穫した=写真。
これまでも同校の5年生は学校近くの水田で米作りを行う体験学習を行ってきたが、ほ場そのものが手狭だったため、地元農家の小林広幸さん(72)=北殿=から新たなほ場約7アールを借り、3、4組はもち米の一種、赤毛もちに挑戦。田植や草取り、周辺の草刈りなどに取り組み、無事に稲刈りの日を迎えることとなった。
生徒たちは最初、手作業で刈り取りに挑戦。この日初めて稲の収穫に挑戦した児童は「簡単で楽しかった」と話していた。残った稲は、小林さんがコンバインで収穫。小林さんは「労働を体験したり、稲の生育状況を間近で見るなどといった机上では学べないことを学び、とても良い経験になったのでは」と話していた。
米は収穫祭で使用することなどを計画している。