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駒ケ根ベンチャーズライブ
駒ケ根市近郊在住の50歳代男性5人と女性1人でつくるバンド「駒ケ根ベンチャーズ」のライブ「夏だ! お盆だ! 駒ケ根ベンチャーズ」が14、15日の夜、駒ケ根市中央の野外特設ステージで行われた。1960年代に世界的なエレキブームを巻き起こしたベンチャーズの往年の名曲をはじめ、加山雄三のヒット曲や演歌など約30曲を次々に演奏=写真。得意の「テケテケ」サウンドを夜の商店街に響かせた。
同バンドは少年時代にベンチャーズにあこがれたメンバーが約10年前に結成。今や各地のイベントなどに引っ張りだこの人気バンドとなっている。駒ケ根の商店街でのライブはお盆の定番となっている。 -
初めての夏祭り賑やかに
宮田村町一区で初めての地区夏祭りが14日、役場駐車場で開かれた。昨年までは盆踊り大会だったが、さらに内容を充実してパワーアップ。フラメンコにハワイアン、ロックにダンスと地区内の有志らが数多く出演してステージを盛り上げた。
公民館分館の主催で育成会、小中学校地区PTAなどが協力。子どもたちの夏休みの思い出にもなるようにと、従来の花火大会に加え、金魚すくいやヨーヨー釣りなども新たに設けた。
飲み物や軽食なども販売し、会場は約150人の区民で熱気ムンムン。
東野昌裕分館長は「思いきって内容をガラリと変えてみたが、これだけ多くの人たちに集まってもらうことができた。若い人たちも乗り気で実現した祭り。今後もつなげていければ」と話した。 -
学校集団登山に衛星携帯電話活用
伊那谷各地の中学校が行う西駒ケ岳の集団登山で、緊急時の連絡手段として衛星携帯電話(イリジウム携帯)を活用する動きが始まっている。学校登山事務局の宮田村宮田中学校の唐澤久寿教頭は「使わないのが一番だが、万が一のために万全を期せれば」と話す。
今までは無線や通常の携帯電話を用いていたが、登山ルート上は電波が届かない場所も多く、緊急時の連絡手段確保は懸念材料でもあった。
教育会や連合PTAなど上伊那の教育7団体はさきごろ、西駒ケ岳を管理する地元の宮田村に無線基地局などの拡充を要望。
経費的な面も考慮するなかで、村は衛星携帯電話の活用を事務局側に提案した。
レンタル料は1日数千円程度に抑えられることもあり、唐澤教頭によると、夏休み明けに登る南箕輪中学校が利用するという。
衛星携帯電話は高度780キロに位置する66個の低軌道衛星を利用し、通常の携帯電話や無線では電波が届かない海上や山岳地からの通話も可能にするという。 -
伊藤修さん(57)飯島町飯島
中川村歴史民俗資料館に収蔵されていた手回し蓄音機やSPレコードを使って、7月2日に同館で初のミニコンサートを開いた。以来、要望があれば、村内の宅幼老所に出前し、高齢者にレトロな雰囲気と懐かしい曲を聞かせ、喜ばれている。
「ボタン1つ、スイッチを押すだけで、正確な音が出るのが当たり前の世界の中で、手回し蓄音機から出る音は、若い人には新鮮に響き、中高年には懐かしく心に沁みる」。
◇◇
1950年、飯島町に生まれ、地元の高校を卒業後、両親の勧めで福祉系大学を卒業後、町役場教育委員会で専門に発掘調査を担当した。「中学生時代から発掘に興味があり、高尾遺跡の出土品の復元、整理に関わり、それがやみつきになり、高校、大学時代も発掘に熱中した」。
入庁後は七久保地区のほ場整備事業の進ちょくに伴い、縄文早期のかごた遺跡、高尾遺跡、唐沢城、針ケ平第1遺跡など次々と発掘調査を進めた。「針ケ平では約3万年前の旧石器が発見されたり、寺平では梵鐘(ぼんしょう)が見つかるなど収穫もあったが、仕事で発掘するようになってからは、楽しいとは思わなかった」とか。
89年から飯島陣屋復元事業に参加「県史跡のため、説得力のある資料作成に苦労した」。並行して飯島町誌編さんも進め、96年町誌完成後、町役場を退職。翌年から中川村誌の編さんに準備段階から加わり、昨年度完成を見た。「市町村誌は50年に1度位しか行なわない基本的資料の編集。そういうタイミングに出会い、関わることができて、幸せだった」。
現在、歴史民俗資料館で行政資料台帳作成を進めている。
好評だったSPレコードのミニコンサートは第2回を9月に予定する。希望があれば、出前にも対応するとか。また「使わなくなったSPレコードがあれば、後世まで保存し、聞いてもらうために、資料館にぜひ、寄贈を」と呼びかけている。
妻と次男、母の4人暮らし。(大口国江) -
“歴史の町高遠”を語り継ぐ
伊那市高遠町東高遠
堀井英雄さん(85)とにかくこの町には歴史があり、素晴らしい人たちもたくさんいる。「あー、おれは高遠に生まれて本当に良かったな」って感じる竏秩B
高遠に縁のある歴史的な人物や町の歴史について語っている。高遠城址公園での観光案内のほか、公民館講座などで講演を依頼されることも多い。
85歳とは思えない快活な口調。まるでその時代を見ていたかのような語りに聴衆も引き込まれる。
「まんず、すごいんだに。正之公が亡くなってから117年した時、幕府が全国の藩に対して『善行者を調査しろ』という御触れを出した。ほかの藩は10縲・0人ほどだったのに、(正之公の治めた)会津藩は926人も善行者がいた。これも正之公が『親を大事にしろ』という政治をした結果。ここに正之公の人柄が出ている」 -
スターウォッチング
星空を観察して大気環境の状態を調査する全国星空継続観察「スターウォッチング」が10日夜、伊那市西町の県伊那文化会館であった。天候不順で野外観察は中止となったが、参加した市内の児童やその保護者ら約100人がプラネタリウムで夏の星座を学んだ。
全国星空継続観察は、1988(昭和63)年度から環境省が全国の地方公共団体、学校、市民グループなどに呼び掛け、年2回実施。同所では、同文化会館、上伊那地方事務所、伊那市が共催で開き、伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」の会員が講師として、参加者を指導した。
県文化会館のプラネタリウムで星空を見た後、同会の野口輝雄代表(56)=同市西箕輪=がこの日、観察するはずだった、はくちょう座、たて座、いて座や、はくちょう座「アルビレオ」(二重星)などを説明=写真。
そのほか、双眼鏡の扱い方を学んだり、探査機が撮影した木星の迫力ある写真を見るなどした。
伊那小4年の刀根川将太君(9)は「知らないことがまだまだあった。宇宙は広いと感じた」と感想。野口代表は「きれいな星を見ることで環境の目を養ってほしい」と呼び掛けていた。 -
##(写真)
感動を呼んだ「命のうた・生きるうた」生死の現場で立ち会った子どもたちの心の叫びをつむいだCD「命のうた・生きるうた」制作記念、Musik Schatzコンサートが12日、宮田村民会館であった。ほぼ満席の聴衆に命の尊さ、生きることのすばらしさを伝えた。
3部構成、演出・指揮は古原さよ子さん。第1部はバリトンの井手守さんとMusik Schatzの共演でミュージカルポエム「とうめいうさぎLОLО」。2部は特別ゲストの渡辺しおりさんが澄んだソプラノ独唱「さとうきび畑」「千の風になって」など6曲を響かせた。
第3部は朗読ミュージカル「命のうた・生きるうた」。安曇野市県立こども病院の院内学級でつらい病気と闘いながら、一生懸命勉強し、精いっぱい生きて亡くなった宮越由貴奈ちゃんが残した詩「命-電池の切れるまで」に、春富中学校3年有志の詩「生きる」を加え、朗読と合唱で構成し「周り人のことを思うこと、愛すること、それが生きるということ、今という時、自分らしく生きよう」と訴え、共感を呼んだ。
「Musik Schatz」は松本第一高校ОBを中心に「音楽はたからもの」をモットーに音楽活動するとともに「命のうた事務局」も運営。村内のパブリックレコードが創立30周年記念事業として協力した。 -
江戸時代の村人になって、ソバの種まき
歴史体験で青少年の健全育成を図る飯島陣屋元気もりもり塾(飯島町教委主催)が11日あり、子どもも大人も江戸時代の村人になって、ソバの種まきをした。
江戸から昭和初期の野良着を着こみ、菅笠(すげがさ)を被り、上の原の休耕田前に集合した参加者13人を前に、唐沢隆係長は「昔、岩間でソバづくりが盛んに行なわれた。ソバは生育おう盛で、肥料がなくてもたくさん収穫できる」と説明。 この後、素足になって、くさかきで土の表面をならし、綱を移動しながら、2アールに赤ソバの種を筋蒔きした。
この日は気温35度の炎暑、子どもたちのはだけた胸元に容赦なく太陽が照りつけ、汗をぬぐいながら、昔の農作業に精を出した。
弟と参加した堀越達貴君(小学2年)は「着物は脱げそうになるけど、楽しい」と話していた。
この日まいたソバは11月11日にみんなで刈取り、12月22日に自分たちで打って味わう。 -
弦楽四重奏サマー・コンサート
米国オハイオ州を拠点に活動する演奏家たちによる弦楽四重奏サマー・コンサート「オハイオより愛をこめて 世界の未来に夢と希望を与える」が9日、駒ケ根市の市文化会館大ホールで開かれた。赤穂キリスト協会主催。夜の一般公演と昼の小中学生向け無料特別公演が開かれ、幅広い年代の聴衆が静かに響く弦楽の調べに浸った。
演奏はロジャー・スティーグ(バイオリン)ウェイ・ユー(同)松田健一郎(ビオラ)ジル・ライト(チェロ)の4人で、曲目はいずれもモーツァルトの『弦楽四重奏 K387』、ハイドンの『弦楽四重奏 皇帝』アロン・コープランドの『一つの贈り物』など。メンバー中唯一の日本人の松田さんは曲の合間の語りで「高校に入ってからビオラを始めた。小さい頃から習わなければものにはならないから、やめた方がいいとよく言われたが、好きなことだから続けてこられた。皆さんも人のいうことは気にせず、自信をもって生きてほしい」と聴衆に呼び掛けた。 -
宮田大学が花満開の高原を旅
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」はこのほど、ニッコウキスゲが満開の霧ケ峰、美ケ原高原方面へ夏の旅行を楽しみ親睦を深めた。
標高2千メートル近くに及ぶビーナスライン沿線に足をのばした一行。道の両側に咲き誇るニッコウキスゲにため息ももれた。
八島湿原では高原に広がる湿地帯の雄大な景色も堪能。
美ケ原では冷涼な高原の風にふれながら弁当を広げ、美術館も見学した。 -
高校生ものづくりコンテスト
県内の工業系学科で学ぶ高校生を対象に県下5会場で行われる「第7回高校生ものづくりコンテスト」の電子回路組立部門長野県大会が8日、駒ケ根市の駒ケ根工業高校で行われた。県内の工業高校6校でそれぞれ選抜された生徒15人が出場し、与えられた課題に挑んだ=写真。北信越大会(9月、富山県)への出場権を得られる1位と2位には小口宏之君(松本工業3年)、西村誠君(同2年)が入った。駒工からは3人が出場したが出場権獲得はならなかった。
課題は制限時間内に制御対象回路と配線組立回路を製作し、事前に製作した接続ケーブルでコンピュータに接続して制御プログラムをプログラミングすることにより、指示通りに発光ダイオードを表示させたりモーターを制御するシステムを完成させるもの。回路製作(ハードウエア)とプログラミング(ソフトウエア)の両面が審査される。 -
伊那北高校ペン祭地域スタッフがまちづくりワークショップの案を伊那市に報告
伊那北高校の生徒らでつくるペン祭地域スタッフが9日、伊那市の白鳥孝副市長を訪れ、ワークショップの結果を報告した=写真。
同グループは6月24日の文化祭で伊那北駅前の池を中心としたまちづくりについて考えるワークショップを企画。小学生から大人までに参加を呼びかけ、駅周辺のまちづくりについて考えた。
この日は、その時の提案を報告するため、スタッフ長の宮沢俊太郎君(18)=伊那市=と副スタッフ長の渋谷侑加さん(17)=駒ヶ根市=が各班の提案をまとめたレポートなどを持って市役所を訪れた。
報告を受けた白鳥副市長は「高校生が主体となってまちづくりを考えるのは素晴らしいこと。次の代にワークショップを引き継ぎ、最終的な意見集約をしてみては」と提案。
それに対し宮沢君は「まちづくりについて考えるのは楽しいことが分かったし、ほかのみんなも楽しそうだった。後輩スタッフなどに話してワークショップを継続できないか話してみたい」と語った。
各班のまちづくり提案は、15日まで市役所1階のホールに展示している。 -
中越区民納涼祭
宮田村中越区の区民納涼祭は4日夜、諏訪神社例祭にあわせて同神社境内で開いた。20年続いた壮年連盟主催の祭りを区が引き継いで4年目。楽しい演芸や夜店などがあり、子どもから高齢者まで多くの区民で賑わった。
特設舞台では有志による手品や歌、踊りと多彩な演目。ごちそうをテーブルに広げて楽しむ家族の姿もあり、祭り気分は最高潮に達した。
夜店は焼きソバやフランクフルトなどの軽食が販売され、以前から人気だった五平餅も健在。買い求める人たちで長蛇の列ができた。
「祭りにあわせて遠方から帰省してくる人も多い。今年も大勢で集まることができ良かった」と細田健一区長。地域あげての夏の夜の宴は、時間を忘れて盛りあがった。 -
図書館夏休みイベント、小学生らが楽しく工作
宮田村図書館の夏休み工作教室は8日開き、畑に立ち並ぶ光景を目にする風車式の「モグラおどし」づくりに小学生らが挑戦した。
大原区の那須野一巳さんが講師。子どもたちだけでなく、作り方を教わって自分の畑に設置したいと大人の参加もあった。
ペットボトルを再利用。カッターでボトルの側面を切ると、簡単に風車のような姿に。
針金を通し、風の抵抗を受けて音と振動をふるわせて回るように工夫。子どもたちは真剣な表情で、試行錯誤を繰り返しながら調整した。
スプレーで色を塗って仕上げ。「カタカタカタ」と、モグラもビックリ驚く立派な手づくりの風車が完成した。 -
かんてんぱぱホールで新村洋子さんの写真展
ベトナムの農村に根付く人間とゾウの営みを撮り続けている伊那市出身の写真家、新村洋子さん(67)=東京都=による写真展「象と生きる竏茶xトナム中部高原地帯竏秩vが20日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。人間とともに生活するゾウたちや農村の営みを写した作品54点が、訪れた人の目を楽しませている。
新村さんがゾウと人の生活を追い始めたのは5年ほど前。農村の人々を写すために訪れていたある村で、偶然1頭のゾウがカメラのフレームの中を横切ったことがきっかけとなった。
その後、国立公園内で保護され、野生に戻れなくなってしまった子ゾウが調教され、人に慣れ親しむまでを撮影。今回の作品展では、そのプロセスを一つの大きなテーマとしている。
野生動物とともにある人間の営みを撮影した作品には、野生動物と人間が徐々に信頼関係を築いていく姿も写し出されている。
新村さんは「野生の生き物と人とがともに暮らす生活は徐々に失われつつあるが、それでもなお、そういう生活をしている人たちがおり、人間も野生動物に生かされていることを感じる。野生の象と人が共生している姿を見てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。11、12、18、19日の午後1時からは新村さんの写真絵本『象と生きる』(ポプラ社)の読み聞かせもある。 -
箕輪町民踊を楽しむ会
「自分も楽しいけど、地域の人にも踊りを通じて楽しさをおわけしている」。伊那の地元の民踊はもとより北は北海道から南は沖縄まで、各地に伝わる民踊を練習している。
1969年に発足。当時は文化サークルが少なかったこともあり大勢参加していたが、少しずつ人が減り、現在は12人。日本フォークダンス連盟、全日本民踊指導者連盟、長野県フォークダンス連盟日本民踊部会などにも所属する。「与地の伊那節」「木曽節」「萱野音頭」「おんたけ山」「武田節」などなどレパートリーは数多く、フォークダンスやレクリエーションダンスも取り入れながら、毎週火曜日の夜に町文化センターで練習に励んでいる。
踊りを楽しむだけでなく、地元の民踊を伝承することも大切な目的の一つに掲げる。踊るためにその地域の歴史や踊りの意味も学ぶなど熱心。「各地の民踊は我々にとっては掘り出し物だったりして、歴史も勉強できて楽しい。古い民踊は歌も踊りも重みがある」という。
箕輪町の「みのわ祭り」で連を作って踊りに参加するほか、町公民館の芸能祭に出演する。今春は萱野高原開きで踊りを披露し、つい先日はボランティアで福祉施設の夏祭りにも参加した。会員は、みのわ祭りでは連の先頭に立って踊る中心的存在で、各地域でも分館や企業の踊り講習会に派遣されて指導するなど多方面で活躍。「郷土の民踊を全国に伝えたい」と、与地の伊那節、入野谷ざんざ節、南箕輪のおんたけ山など地元の保存会とも連携を図っている。
「踊りがもともと好きで、体を動かして何かやりたいと思った」「楽しみ、生きがいがないといけないと思っていたときに新聞で知り、訪れたのがきっかけ」など入会の動機はさまざまだが、「体も頭も手も使うので一番いい運動。皆さんと楽しくやらせてもらってる」「当時のリーダーが丁寧に教えてくれた。体を動かして帰るととても気持ちよくて、段々と民踊の魅力にとり付かれて、ついつい30数年経ってしまった」という。
「皆、好きで楽しくやってますよ」。輪になって踊る姿は生き生きとしている。(村上裕子) -
祭りだワッショイ、つつじまつり
宮田村つつじが丘区で4日夜、恒例のつつじまつりが開かれた。昨年の区役員が実行委員会の中心となり、子どもみこしや花火大会などで盛りあがった。
子どもたちのみこしと山車が区内を練り歩き。「ワッショイ、ワッショイ」と元気な声がこだました。
村営住宅が立ち並ぶ団地のつつじが丘区は村内で最も小さい地区だが、この日はPTA、消防団と若い人たちも一致団結。
焼きソバや綿菓子の販売やヨーヨー釣りなどもあり、区民は縁日気分も満喫した。
川上勝実行委員長は「子どもたちにとって夏休みの良い思い出になれば」と話していた。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画展
第34回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会が3日、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった=写真。県内から出品のあった作文7点と版画19点の入賞作品計26点を展示している。全労済県本部主催。20日まで。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973(昭和48)年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった作文359点、版画723から入賞作品を展示した。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じさせる作品ばかりが並ぶ。
上伊那勢は、作文で「温かいアイスの味」の中島瑞樹君(中川西小5年)が金賞を受賞。版画で「落葉は秋がいっぱい」の松下太一君(宮田小2)が金賞、「クルミわり」の堀井満里奈さん(同小2)が銀賞となり、入賞している。
関係者は「どの作品も、長野県の豊かな自然環境に育った子供たちの素直な感情が表現された内容で胸を打つ作品が多い」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
入賞した上伊那の小学生の版画2点も展示(左から松下君、堀井さんの作品) -
伊那税務署 中学3年生の夏休み租税教室
伊那市の伊那税務署で6日、市内の中学3年生を対象とした「夏休み租税教室」があった。4校から計38人の生徒が参加し、租税教育用ビデオの鑑賞や署内見学などを通じて税金に理解を深めた。同税務署、市税務課の共催。
次世代を担う生徒らに、税の意識と役割に関心を持ってもらうなどを目的とし、本年で18回目。教室では、税務署、市税務課の関係者による講話で、税金に関するクイズを解くなどして、税金を身近に感じた。
あいさつで新井宏伊那税務署長は「税金はみんなの生活をつくるための会費のようなもの。税金について学んで、次の時代を担う人になってほしい」などと話した。
新井署長のあいさつを聞く生徒ら -
大正琴シニアコンサート
琴伝流大正琴全国普及会(本部・駒ケ根市)は5日、第1回シニアコンサートを駒ケ根市の文化会館で開いた。全国からテープオーディションを経て参加した60歳以上の演奏者による25グループが次々にステージに登場し、そろいの衣装で得意の曲を披露=写真。クラシック、ポピュラー、演歌、唱歌などそれぞれの持ち味を生かした演奏をホールいっぱいに響かせた。
同会の北林豊常務理事は開会式で「大正琴は本来年齢にかかわらず楽しめる楽器だが、高齢者からは早いテンポの曲に指が追いつかないとか、最近の曲は好きになれないなどの声を聞くようになった。そこで今回初めてのシニアコンサートを開いた。人生経験に裏打ちされた味のある演奏を聞かせてください」とあいさつした。 -
みのわ芸文協が文化懇談会
箕輪町のみのわ芸術文化協会は4日、文化懇談会「郷土の文学」を町文化センターで開いた。36人が参加し、町にゆかりのある俳人、歌人をテーマにした講演を聞いた。
講演は「野口在色の俳句の世界」「藤沢古實の精神の軌跡」の2本立て。藤沢古實については、南小河内の小口恵子さんが話した。藤沢古實は1897年に三日町上棚に生まれ、歌誌「アララギ」の選者になるが、アララギを離れ自分で歌の道を開拓。晩年は箕輪中学校で教べんをとり、大出に住んで短歌を指導した。
17歳で亡き母を追慕して作り「アララギ」に掲載された2首をはじめ、健康を害して帰郷し西駒ケ岳に登山したことが歌の転機となり、このとき作った歌が後に「山岳歌人」と言われる第1歩になったことなどを紹介した。
「野口在色の俳句の世界」は、上伊那教育会郷土研究文学班の委員で赤穂中学校勤務の北林敏文さんが話した。 -
箕工高の新校名 再協議
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平沢豊満箕輪町長)が6日夜、箕輪町文化センターであった。同窓生や関係者ら約30人が参加。同校の教職員らでつくる準備委員会が、08年4月に始まる新しい多部制・単位制高校の名前を「みのわ進修高等学校」とすることを提案したが、育てる会からは「みのわ」を漢字とすべきとする案が多く出たため、学校関係者が県と調整を図りながら検討していくことになった。
新高校の検討をしている準備委員会は、大筋で固まった学習内容などを育てる会関係者に提示し、意見を求めた。
校名は昨年8月から12月にかけて公募し、寄せられた52件を小委員会などが検討。明治時代に高等小学校の補習教育の場として地元住民が主体的に開設していた「進修学舎」にちなむ「進修」を用いた。
校歌は現在の箕工の校歌を継続するが、校章は学校のイメージに合ったデザインをいくつか作製し、その中から選ぶ。
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箕輪工業高校が08年4月に移行する新しい多部制・単位制高校の校名について、同校代表者と県教育委員会は7日、話し合い、あらためてPTAや同窓会関係者などで「一から」協議し、今月末までに校名案を決定・具申する方針を確認した。
6日の「箕輪工業高校の未来を育てる会」の協議内容を受けて両者が調整。案は、最終的には学校の責任で決定し、県教委に具申する。 -
2年ぶり宮出し大人みこし勇壮に
宮田村大原区は4日、大原天満宮の例祭にあわせて27回目の大原祭を開いた。豪雨災害のため昨年は中止した花火と大人みこしが復活。子どもみこしも元気良く区内を練り歩いた。
2年ぶりとなる大人みこしは勇壮に宮出し。負けず劣らず子どもみこしも威勢の良いかけ声で、祭りの到来を告げた。
夜は演芸大会や花火と盛りあがり、宮田太鼓のステージも。区民が心ひとつに夏祭りを満喫した。 -
県文で第22回風景の会絵画展
伊那市の県伊那文化会館で19日まで、「第22回風景の会絵画展竏宙ノ那谷・南信州を描く竏秩vが開かれている。アルプスや天竜川など、伊那谷の四季折々を描いた日本がや洋画、版画など約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
風景の会は東海地方で活動する作家らが所属団体を超えて結成している絵画団体。展覧会活動を中心としてこれまでには伊勢志摩、木曽、奥飛騨などを描き、展覧会を開催してきたが、今回は新伊那市の誕生1周年を記念した展覧会を企画。「伊那谷・南信州を描く」をテーマとしたほか、今回初めて伊那市での展覧会が実現した。
会員35人の作品に加え、地元招待作家7人の作品も合わせて展示。花見のにぎわいとともに鮮やかに咲く高遠コヒガンザクラや、厳かな雰囲気が漂う神社や仏閣など、誰もが見慣れた地元の風景が、それぞれの作品の中で多彩な表情を見せている。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時半(入場は午後5時までで、月曜日は休館)。 -
斑鳩町小学生来町、飯島町の子どもたちと交流
飯島町と姉妹提携している奈良県斑鳩町の3小学校5、6年生30人は4日、2泊3日の日程で来町。陣馬形に登山したり、飯島町の子どもたちとマレットゴルフで交流を深めた。
斑鳩町制60周年記念事業として、飯島町で自然体験したり、子ども同士の交流で、両町の絆を深めようと計画。斑鳩の子どもたちの来町は5年ぶりとか。
初日は子どもたちとスタッフ合わせて43人を迎えて、与田切公園で歓迎式。高坂町長は「おいしい果物や野菜をしっかり食べて、夏休みの楽しい思い出づくりを」と歓迎。斑鳩町の小城利重町長は「飯島町は水と空気がきれい、自然を満喫し、飯島町の人々と交流を深めたい」とあいさつした。
この後、子どもたちは林間でスイカ割りをしたり、与田切川で水しぶきをあげて、川遊びに興じた。
2日目(5日)は標高1452メートルの陣馬形に登り、山頂から飯島町全体の眺め、地形を観察した。
最終日は七久保の千人塚マレットゴルフ場で、飯島町社協のスリーハートとわんぱくスクールの子どもたちとマレットゴルフで親ぼくを図った。
斑鳩町の上村愛加さん(5年)は「飯島町は空気がいい、山が近い」。西村和真君(6年)は「初めてマレットゴルフをしたが、とても楽しい。バーデーも出た」とうれしそう。 -
渡米前最後となるジャズコンサート「盆前ジャズin高遠」を開く
ジャズピアニスト
伊那市高遠町小原
緒方美音子さん(35)お客さんと楽しさを分かち合える瞬間は楽しい。会場が大きい小さいに関わらず、お客さんがたくさん来てくれて、「わー」ってなる感覚を一度味わっちゃうとやめられないよね竏秩B
◇ ◇
千葉県出身。ジャズピアニストの父とハワイアン歌手の母のもとに生まれ、実家で経営していた音楽教室でクラシックピアノ、声楽などあらゆる音楽を習わされた。
「でも、クラシックのレッスンはいくら弾けるようになっても楽しくなくて大嫌いだった。中学1年生の時にストライキしてすべてのレッスンをやめた。それからポップスやフュージョンなど、自分のやりたい音楽を始めたんだけど、『こういうやり方もあるんだ』って楽しかった」
本格的にジャズを始めたのは大学に入ってからだった。名だたるジャズプレーヤーを輩出している早稲田大学のモダンジャズ研究会の門をたたき、すぐにでもジャズを生業としていけるような技術を持った仲間たちの中でより高度な技術を身に付けるためのノウハウを学んだ。
「1、2年ほど修行を積んでプロの世界へと飛び出していく人も多かったし、それなりの仲間も集まってきたから楽しかった。自分の場合、小さい時からジャズを聞いて育ったから、ジャズの音はご飯を食べるかのように自然に入ってきた。曲を作ることにも苦労を感じなかったし、損得勘定ぬきにして『自分の作りたい曲を作ってそれをお客さんが楽しんでくれればいいんじゃない』って思えた」
その後も都内を中心としてライブ活動を展開。オリジナル曲のアルバムもリリースしてきたが、夫の転勤で高遠へ越してきた2年前からは、一時的に活動を休止していた。
「生活環境の変化や子育てなど、乗り越えてることが多かったから、1年半ほどは周囲にもジャズピアニストだってことを言ってなかった。『今はできないけど、いつかやれる時がある』って言い聞かせていたし、もっと練習しなきゃっていう戒めもあったから」
◇ ◇
活動を再開したのは今年の6月。子どもの保育園で出会った母親仲間のに頼まれて、コンサートで演奏したことがきっかけとなった。7月には3枚目のアルバムもリリースしたが、夫がボストンに転勤することとなり、今月末に高遠を離れることになった。
それを知った保育園の仲間などが、渡米前最後のコンサートができないかと画策。それが「盆前ジャズin高遠」として実現することとなった。
今回のコンサートには、学生時代からともに演奏している仲間2人を呼び寄せて10曲ほどを演奏する予定だ。
「普段の子育てから解放されてママさんパパさんに楽しんでもらうために、ジャスの世界を楽しんでもらえるスタンダードやオリジナルのほか、子どもたちに伝えていきたい日本の童謡などを集めた。生の音とピアノとウッドベースでつくる音楽を楽しんでもらえれば」
◇ ◇
「盆前ジャズin高遠」は11日の午後4時半から(開場は午後4時)、伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」である。全席自由で2千円(中学生以下千円)。託児室もある(託児は要予約)。
チケットの購入・問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
朗読劇「青い目の人形 学校日誌」
平和を考える手作り朗読劇「青い目の人形、学校日誌」が3日夜、飯島文化館で初演され、地元の小学生から高齢者まで30人余で創りあげた舞台を満席、約500人余が鑑賞。平和の使者として贈られた青い目の人形の無言のメッセージに耳を傾け、子どもたちまで巻きこむ戦争の酷さを直視し、不戦の誓いを新たにした。いいじま文化サロン・この子たちの夏を読む会主催。
副題は「世界の平和は子どもから」。台本は滝沢孝夫さん(駒ケ根市)が80年前、アメリカから贈られた七久保小学校の青い目の人形の運命をテーマに書下ろした。同校に現存する「昭和2年学校日誌」。関係者の手記などを参考にした。「青い目の人形」「人形を迎える歌」「リンゴの歌」などのほか、軍歌などを挿入、背景に記録映像が投射され、臨場感を与えた。
物語は1927年(昭和2年)4月2日、日の丸と星条旗の旗を振って、人形を迎える式から始まる。ギューと抱くと「ママー」となく人形に子どもたちは大喜び。日中戦争から太平洋戦争へと軍靴の響く中、敵国の人形として、壊されようとしたが、時の校長と女性教師の働きで書架の奥深く隠された。そして、1986年、人形は発見され、再び日の目を見るまで、激動の昭和を時代背景に、人形を通して、平和の尊さを訴えた。 -
教職員がAEDを習得
宮田村宮田小学校はこのほど、児童らの緊急時に対応できるようにと、教職員を対象にしたAED(自動体外式除細動器)の取り扱い講習会を開いた。
各地の学校でも教職員がAEDの講習を受ける取り組みが進んでいるが、宮田小学校でもほぼ全ての教職員がこの日に受講。
伊南広域消防の救急隊員の指導で、AEDを用いた心肺蘇生法を学んだ。
この日受講できなかった教職員は後日、他会場で講習を受ける。 -
県小学校合唱大会
第21回県学校合唱大会(兼第74回NHK全国音楽コンクールブロック大会)小学校の部の地区予選・南信Bブロック大会が3日、駒ケ根市の市文化会館で行われた。上下伊那の26小学校が出場して歌声の美しさを競った結果、県大会(26日、岡谷市カノラホール)への出場を決めたのは赤穂、赤穂南(以上駒ケ根市)伊那、東春近、高遠(以上伊那市)追手町(飯田市)の6校。上伊那勢は5校を占める健闘をみせた。
塩沢哲夫実行委員長(飯田市立座光寺小校長)は開会式で「今まで工夫してきた表現をこのステージで思う存分発表してほしい。とても楽しみにしている」と激励した。
大会には県内134小学校が参加し、5つのブロックごとに県大会への出場を争った。県大会では関東甲信越ブロックコンクール(9月8日、埼玉県)に出場する2校が決まる。 -
大芝高原まつりポスター・うちわ・パンフレット図案入選作品展
南箕輪村の第22回大芝高原まつりポスター・うちわ・パンフレットの図案入選作品展が村役場と大芝の湯展示スペースで始まり、25日の開催に向け祭りのムードを盛り上げている。
作品は南箕輪中学校の美術わくわくクラブ員と希望者の26人が応募。選考会で最優秀賞のポスター、うちわ、パンフレットの各賞1点、優秀賞4点、佳作10点を選んだ。
展示は入選作品17点をカラーコピーで紹介。最優秀賞の図案を採用したポスター、うちわ、パンフレットも併せて展示している。17日ころまで飾る予定。