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小坂氏後援会がきょう新年会
伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属、小沢=の後援会は8日、JA上伊那本所で新年会を開く。小坂氏は、伊那市・高遠町・長谷村の合併で新伊那市発足に伴う市長選挙に出馬表明するものとみられる。
小坂氏は昨年12月、市議会定例会の一般質問に答える形で、後援会の意思決定がされていないとしながら、権兵衛トンネル開通、合併と大きなターニングポイントを迎え「やらざるを得ない」と出馬の意向を明らかにした。1月中に正式表明するとしていた。
新年会には、支持者600人以上が集まる予定。 -
箕輪町地域防災計画(05年度修正)策定
箕輪町が策定していた町地域防災計画が完成し、05年度修正版の冊子が出来上がった。
町は、地域防災計画を98年に策定。その後、法改正や東海地震防災対策強化地域の指定などがあり、時代に即した計画にしようと04年11月から見直しをしてきた。
計画は、▽風水害対策編▽震災対策編▽その他事故災害対策編▽資料編-に分かれる。計画には、航空災害対策、鉄道災害対策、危険物等災害対策を新たに盛り込み、住民とのワークショップや各課から出された課題なども反映した。
冊子はA4版。各編20部作成。町防災会議の委員や、町と防災協定を結んでいる東京都豊島区などに配る。役場や各区の差し替え用は130部作成した。
今回、町職員向けの「地震災害初動対応マニュアル」も作成。すみやかに初動体制を確立し災害対策活動ができるよう、地震発生時に外部から役場に参集するまでの状況把握や情報伝達、災害対策本部の活動などをまとめている。常時携帯できるようにポケットサイズで300冊作った。 -
宮田村で新年度の予算査定始まる
宮田村は5日から、新年度の予算査定に入った。各担当係が助役、総務課長、財政担当と折衝。村長査定は25、26日に予定している。
06年度の予算は今までの実績や慣例にとらわれず、事務事業を白紙から見直す「ゼロベース」が基本。
予算額は本年度当初に比べ約1億9千万円減の31億円を目標としており、各部署とも厳しい予算編成に迫られている。
酒井一衛総務課長は「予定通り査定作業が順調に進むかどうか」と話す。持続可能な村財政の確立も見据え、自立3年目の予算編成作業は大詰めを迎えている。 -
箕輪町特別職報酬等審議会
町長が白紙諮問箕輪町特別職報酬等審議会は6日、町役場で開き、平沢豊満町長が06年度の町長、助役の給料額、町議会議員の報酬額などを白紙諮問した。
審議会委員に10人を委嘱。会長は北沢喜恵治さん、職務代理は原幸喜さん。
町長は、「町の実態をご覧いただき、近隣市町村の状況、町の立場などを見ながらご審議いただきたい。活力あるまちづくりに向けての検討をお願いする」と白紙諮問。任期中の町長給料の20%相当額減額を選挙公約にしていること、町議会から「現在の5%削減から3%削減にしていただけないか」との要望がきていることも話した。
05年度は、04年度と同じく町長25%、助役15%、教育長15%、町議会議員5%の削減をしている。 -
消防特別点検
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は5日、中原正純組合長による新春特別点検を北消防署隣りの駒ケ根市立赤穂公民館で受けた。署員約50人がきびきびと整列し、服装や手帳などの点検を受けて、新年のスタートに当たって職務への意気込みを新たにした=写真。
中原組合長は「昨年は国内外で信じられないような事件が多発し、安全・安心に向けて住民の関心が高まった年だった。万一大規模災害が発生した場合、消防署としても市町村との連携を密にし、迅速な対応で1人でも多くの人命を救わねばならない。消防人としての気概と誇りを持って地域住民の期待に応えられるよう頑張ってほしい」と訓示した。 -
小野工業が箕輪町にLED(発光ダイオード)照明寄贈
小野工業(本社・辰野町小野、檀原隆宣社長)は5日、箕輪町にLED(発光ダイオード)照明16個を寄贈した。
03年12月から、建設業に加えて太陽光発電や風力発電など自然環境にやさしい事業展開をしている同社は、LED照明の販売元になっている。今回、省エネルギーのLED照明を実際に地域の人に見てもらおうと町に寄贈を申し入れた。
新エネルギーの普及啓発に取り組む町は、寄贈を受け、新エネルギーと省エネルギーの両方を併せ持つLED照明を、住民が夜間利用する機会が多い公民館に活用して町全体で“環境にやさしいまちづくり”の実現を目指したい考え。希望のあった木下、下古田、中曽根、大出、沢の5区の各公民館で外灯に使う。
LED照明は100ボルト、約2・5ワットの低消費電力。寿命は5万時間以上と長く、一般の白熱電球の平均寿命の約50倍長持ちする。頻繁にスイッチの入り切りをしても寿命に影響しないほか、玉切れ、劣化がなく、外灯や常夜灯に向いているという。
檀原社長は、「LEDをもっと身近に感じてもらいたい」と話し、今後モニターアンケートも予定している。
平沢豊満町長は、「使い始めると住民の意識も変わってくると思う。有効に使わせていただく」と感謝した。 -
新「伊那市」誕生まで…カウントダウンボードを設置
伊那市・高遠町・長谷村は4日、3月31日の合併による新「伊那市」誕生までのカウントダウンボードをそれぞれ庁舎に設置した。
ボードには、新市の将来像「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市竏註lと歴史と文化を育む活力と交流の美しいまち竏秩vと、それぞれのイメージキャラクターなどを書き、高遠町と長谷村は合併時の面積と人口も記している。
住民へのPRと合併への気運を高める狙い。 -
昭和伊南病院仕事始め式
駒ケ根市の伊南行政組合昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は4日、新年に当たっての仕事始め式を行った。職員約60人が出席し、中原正純組合長の式辞を聞いた=写真。1月1日付で眼科医長に就任した新任の杉本知子医師に辞令が手渡された。
中原組合長は「いったん回復した病院の経営状態は昨年前半には大きく落ち込んでしまった。後半に入って持ち直してきているが、収支改善に向けて今後一層の努力が求められる。一方では地域住民の期待に応えられる心の通った病院にしていかなければならない。自信と誇りを持ち、全力投球で地域医療の向上に取り組んでほしい」と激励した。 -
駒ケ根市仕事始め式
駒ケ根市は4日、新年の業務開始に当たって仕事始め式を市役所で行った。職員ら約140人が出席。全員で駒ケ根市の歌を歌い、市民憲章を朗読して、新たな気持ちで1年をスタートさせた。
中原正純市長は式辞で「今年の箱根駅伝を見ていて大変感動した。心を一つにしてたすきをつないでいく選手たちのように、職員の皆さんもやらなければならないことは分かっているはず。今年は厳しい年になるかも知れないが、一人一人が目標を持って、市民の期待に応えられる、信頼される行政を目指して共に力を合わせて頑張り抜こう」と力強く激励した=写真。 -
06年仕事始めの式 首長のあいさつ
◆宮下村長
昨年は大変多忙な1年だった。今年は長谷村の長年の歴史の中で、大きな変革のときを迎え、新伊那市の長谷自治区としてスタートする。村の今までの歴史を締めくくり、新たな旅立ちに向けて、どのように進むか、かせられた業務は重いが、皆の英知と努力で乗り切ってもらいたい。合併というのは変革のときということを、それぞれの立場の中で認識し、一人ひとりが自分の心に『あのとき自分はよくやった』と誇れるよう、1年間努力してほしい -
飯島町新年祝賀会
飯島町は4日、06年新年祝賀会を文化館で行った。村や議会、総代会、商工会、JA、行政委員など各界の代表約130人が出席し、新春を寿ぎ、町の発展を誓った。
「町歌」斉唱で開式、高坂町長は、伊南バイパス本郷地区用地買収や内掘醸造の立地、与田切川飯島第6砂防堰堤の完成-など挙げて、05年を振り返り「今年は三位一体の改革により、補助金、交付金の削減が予想され、町財政は一層厳しくなる。実質的な自立の1年目の年、継続事業を中心に、補助金やサービスの見直し、子育て支援への重点配分などメリハリのある予算編成を行っている」と編成方針に触れ「住民と行政が痛みを分かち合い、協働の力で持続可能な自立のまちづくりを目指すことが、行政と住民の責務。全職員一丸になって努力したい」と新年の決意を述べた。
野村議長は「今年は協働のまちづくりの定着と前進させる年。議会は町とは対立でなく、緊張関係を保ちながら、一丸となって町民の付託に応えたい。9月30日は新町発足50年周年記念日に当り、喜びを町民と分かちあいたい」とあいさつした。
この後、町民憲章朗読、祝宴に移った。 -
中川村の仕事始め式
中川村は4日、基幹集落センターで、職員ら約100人を集め、仕事始め式を行った=写真。
「中川村歌」を歌って開式。曽我村長は「昨年は大きな変化の1年だったが、今年は周囲の環境が大きく変わり、三位一体の改革の影響が数字で現れ、村の将来を決める重要な年。来年度の予算編成作業が始まっているが、拙速にならず、集中度を上げて、密度の濃い作業を進めて欲しい。役場の仕事は未来をつくる仕事。職員はスクラムを組み、足並みをそろえ、時には意見をぶつけ合いながら、進んでほしい」と述べ、職員の協力と一層の奮起を促した。 -
宮田村役場仕事始め
宮田村役場は4日に仕事初めの式を開いた。約100人の職員を前に清水靖夫村長は給与の自己申告を呼びかけるなど、一人ひとりの自発提案に期待。人口増加策をにらみ、若手職員の結婚や出産を積極的に奨励する姿勢も示した。
「全国的に少子高齢化が深刻。若い職員は独身であったら結婚し、子どもを産んで」と開口一番。
職員給与の自己申告も促し「相談しながら人生設計を組み立ててほしい」と話した。
自立3年目の今年を「行動計画を明確にする年」とも位置付け、「これからが皆さんの知恵の出しどころ。創造性を豊かにして、難局を乗り越えたい」とも訴えた。 -
伊那市仕事始め式
各市町村で4日、仕事始め式があった。それぞれ職員を集めて首長が訓示。行政と住民の協働や職員の意識改革などを求めた。職員は気持ちを引き締め、業務に入った。 ◆小坂市長 本年は権兵衛トンネル開通(2月4日)、高遠町・長谷村との合併(3月31日)と大きな2つの出来事がある。伊那市の50年余の歴史の中で、大きな変革のとき。
年頭に当たり、古きをたずね新しきを知る「温故知新」という言葉を送る。高遠町・長谷村、木曽との交流が始まる。両町村の歴史、旧宿場町とそれぞれ古きものから新しい知識を得て、新たな伊那市を創造する原動力になってもらいたい。
地域の発展は、どれだけ輝くか、人口が増えるかにある。自立するために、産業の発展を基盤としてやっていかなければならない。
三位一体改革で、行政能率を上げることが求められる。職員、市民が痛みを分かち合う時代。官から民にと叫ばれるが、官は官でやっていかなければならないことがある。
合併を控え、現場での調整がある。上伊那の唯一の合併で失敗はできない。 -
中川村村議会議員選挙
8月23日に任期満了を迎える中川村議会議員選挙は7月末か8月上旬に実施されるが、議員定数問題が再燃、現行16から4減の12で執行されるか微妙だ。年末年始の地区の集まりの中で、候補者の人選を含めて、定数問題が論議を呼びそうだ。
同村議会は昨年9月定例会で議員定数を現行の「16」から「12」にする条例改正が賛成9、反対6で可決。
審議に先立ち、議員定数問題特別委員会が7月、実施した住民意向調査では10人以下は65・37%を占めた。しかし、同委員会は地方自治法の議員定数や議員責務などを挙げて「12」が最良と報告、本会議では最多の「10」を主張する議員から修正案も出されたが、否決された。
議決直後、住民からは「10人になると思っていたのに、なぜ」「なんのためのアンケートだったのか」などの不満や不信の声が上がったが、沈静化した。しかし、昨年12月ころ、住民の反発が表面化、1月中にも議員OBや有識者が中心になり、アンケート結果を実現するための組織を立ち上げ、再審議を求める署名活動を展開する計画。アンケート最多の「10」を主張した6議員も同調する考え。
ある議員ОBは「議員は数よりも質が問題。人口5千人規模の村では10人といわず8人でも、チェック機能は果たせる。民意を無視し、このまま定数12で選挙が執行されるようでは、中川村に未来はない」と断じた。
また、ある村民は「村が発展するなら、議員は12人でもいい。しかし、議会は最多の10人でなく、12人に決めたことの理由が釈然としない」と議員の説明不足を指摘する。
議員定数問題はどうなる?。意向調査結果の尊重を求める住民有志らが多くの村民の支持を得、議会の再審議を経て、定数10を実現できるか。定数論議が立候補予定者の個々の選挙にどう影響するか、目が離せない。 -
新伊那市 市長選
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市発足に伴う伊那市長選挙が新市発足後、50日以内に行われる。伊那市長の小坂樫男氏(70)=無所属、小沢=は出馬の意向を明らかにし、会社役員向山信二氏(54)=無所属、西町=は「まだ決まっていない」としながらも「環境が整えば出馬したい」と意欲を見せている。ほかに、新人擁立の動きもあり、選挙戦の可能性が高い。
小坂氏は昨年12月、市議会定例会の一般質問に答える形で、出馬の意向を明らかにした。1月中にも正式表明する。
小坂氏は、権兵衛トンネル開通、合併と大きなターニングポイントを迎え「やらざるを得ない」と述べた。
市長選に立候補した当初から3期12年を限度に自ら身を引くべきと心に決めているようだが、新市発足は3期目の途中。来年度に上伊那広域連合のごみ処理施設建設地を決めなければならないとしている。
昨年1月の市長選に出馬し、落選した向山氏は「物質的にも、精神的にも豊かさが求められる。あらゆるジャンルで知恵や方策が不足している」とし、支援団体と打ち合わせしながら、正式に決めたいとしている。
そのほか、市民有志が「市民の声を聞き、市政に反映できる」人材を求め、新人擁立に動いているが、難航している。
共産党は、擁立をするかどうかを含めて検討中。
高遠町長の伊東義人氏(73)=無所属、小原=、長谷村長の宮下市蔵氏(73)=同、溝口=は「いい合併を仕上げてからでないと考えられない。まずは任期いっぱいを全うするだけ」といずれも出馬への意向は公の場で明らかにしていない。
選挙日程は、1月に3市町村の選挙管理委員会が集まっておおよその日程を申し合わせる。3月31日に暫定の選挙管理委員会を開き、選挙日程を決定するが、4月30日の投開票が見込まれる。
新「伊那市」のリーダーはだれか。今後、市長選に向けての動きが活発化しそうだ。 -
新伊那市 市議選
伊那市・高遠町・長谷村の合併で新伊那市発足に伴う市議会議員選挙が新市発足後、50日以内に行われる。周囲の動向を見ながら、出馬表明を控えている人もいるが、選挙戦は確実となりそうだ。(文中の名前は五十音順)
議員定数は26。初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられる。定数は伊那市18、高遠町5、長谷村3となっている。
◆伊那市
市議会の現職は24人。出馬を表明しているのは、飯島光豊(54)=共産党・東春近、春日晋治(40)=無所属・西春近、北原斉(64)=同・手良、小平恒夫(68)=同、馬場秀則(60)=無所属・狐島=の5氏。出馬の意向だが、表明を控えている現職もいる。そのほか、ほとんどが1月中に後援会などと相談して態度を明らかにする。年齢から後進に道を譲る理由で、3期目の藤島雄二氏(74)=無所属・西春近=が引退する。
地元や党の要請を受け、元市議で会社役員飯島尚幸氏(60)=公明党・西春近=が出馬。新人のNPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表・野溝直樹氏(40)=無所属・東春近=は、合併を機に「地域の声が反映される行政が求められ、地域色が生かされるシステムづくりをしたい」と出馬を決めた。
また、女性有志は、女性新人を擁立する方向で準備を進めている。1月中にも組織を立ち上げる予定。
◆高遠町
町が掲げてきた「合併しても、さびれない地域づくり」の確実な基盤固めを託せる人選が求められる。
町議会の現職(14人)からは、伊東實(70)=無所属・西高遠、春日嗣彦(51)=同、関森照敏(64)=共産党・同、野々田高芳(69)=無所属・下山田=の4氏が出馬を表明。飯島進(51)=無所属・西高遠、原浩氏(68)=同、松井教一氏(50)=同・山室=の各氏も前向きな姿勢をみせている。
唯一、前林賢一氏(69)=無所属・小原=が引退を決意。そのほかの現職は表明を明らかにしていないが、なかには出馬の動きをみせる議員もいて、無投票当選で終わった昨春の町議選と一転し、激戦になりそうだ。
新人や女性議員の擁立の動きは今のところみられない。
◆長谷村
村議会の現職(11人)は、窪田清彦(66)=無所属・黒河内、中山達得(73)=同・非持、吉田由季子(38)=同=の各氏が引退を決めているのみ。ほかの現職は表明を控えていて「後援会との相談もあるが、3枠とあって様子を伺っているのではないか」と分析する現職もいる。
◇ ◇
3市町村合併協議会の議会議員の定数等検討小委員会委員は「特定の地域でなく、全市的な視野に立って議論してほしい」と期待感を込めた。
新市誕生で、さらに議員に対する見方は厳しくなり、資質向上が求められる。
選挙日程は市長選と同じ。 -
上伊那で唯一 新伊那市が誕生
3月31日、伊那市・高遠町・長谷村が合併し、新「伊那市」が誕生する。上伊那では唯一の合併で、中核都市としての新たな一歩を踏み出す。地域の特色をそれぞれ生かした「住民主体」のまちづくりを進めることができるのか、注目される。
伊那市の産業、高遠町の観光・歴史、長谷村の雄大な自然。三峰川を中心とし、中央アルプス・南アルプスに抱かれる新「伊那市」の人口は7万4千人。面積668平方キロメートルで、県内3番目の広さとなる。
新市の将来像は「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市竏註lと歴史と文化を育(はぐく)む、活力と交流の美しいまち」。
主要施策に▽行財政改革の推進▽農林商工業の振興▽自然環境の保全▽保健・医療の充実▽地域資源を生かした観光の振興竏窒ネどが盛り込まれる。
まちづくりのキーポイントとなるのは、地域自治区。
伊那市の地方自治法による地域自治区は、地域住民と行政の協働で、住民の意見を行政に反映させ、地域自治の推進を図るもの。市地域自治区条例を制定後、現市の旧町村単位7地区に設ける。
市地域自治区検討委員会の答申で、地域自治区に置く地域協議会の役割に、住民・諸団体などの意見を集約・調整し、住民と行政の協働によるまちづくりを推進することをうたい、計画段階から住民が参画することを挙げた。
説明会は7地区で開く予定だが、日程は未定。条例制定は早くて、新市誕生後の市議会6月定例会。準備を整え、10月ぐらいに立ち上げたいとする。
現在、西春近地区などに地域の課題解決などのために設けた任意の協議会組織があり、市総務課地域自治担当は、地域の実情に合わせた運営ができるよう「合併を機に、地域を見直し、地域でできることは主体的に取り組んでほしい」と話す。
一方、高遠町・長谷村の地域自治区は合併特例法に基づくもので、16年まで10年以内の期間で設置される。それぞれ常勤特別職の地域自治区長(総合支所長)を置き、その下に地域協議会を設ける。委員は公共的団体代表者、識見者ら15人以内で、その地域の重要な事項について、あらかじめ意見を聞くことになっている。
04年10月の合併協の住民意識調査(一般)の結果で、町村住民が心配する点として「区域が広くなり、きめ細かなサービスが受けにくくなる」「中心地域と周辺地域で格差が生じる」などが上位を占めた。
地域協議会では「その不安に対し、住民の声を届け、市政に反映できることが重点となる」(町)、「地域の振興を考え、提案していく」(村)と誇りある地域づくりの形を考える。
委員は新市長が委嘱するため、具体的な委員や運営方法などは煮詰まっていない段階。
町村とも、2月に地域自治区を含めて住民説明会を地区単位で開く予定。
00年に発足し、地域住民を巻き込みながら、帰化植物アレチウリ駆除大作戦をはじめ、三峰川みらいフォーラム、源流探検などの事業を展開する市民団体「三峰川みらい会議」。
織井秀夫代表は、住民と行政との協働のポイントを「地域の愛着心はもちろんだが、住民サイドから行政に投げかけることが地域づくりにつながる」と参加型の重要性を挙げる。住民サイドから提案することで、行政は住民ニーズを把握し、行動することができる。「ただ行政にお願いすればいいという考えでは、うまくいかない。川を一つ取ってみても、環境を享受するのも、危害を受けるのも、そこに住む住民。自分たちでできることは手を出す」と話す。
「合併してよかった」と思えるまちづくりへ。住民が新しいまちを作るという夢を持ち、知恵を出し合いながら新市発展につなげる。
■地域の一体感
通勤、通学、買い物、医療機関の利用など生活のさまざまな場面で結びつきを持っている。
合併協は昨年、新市誕生に向け、3市町村の住民同士の交流を図る「地域の魅力探訪ツアー」を企画。「新緑の中央アルプス周辺とつつじまつりツアー」「花の百名山!自然実感入笠ゃ間高原ハイキング」「南アルプスふるさと祭りと巫女淵紅葉満喫ツアー」など全10回(1回は台風のため中止)を組んだ。589人が参加。
アンケートから「自分の住んでいる近くでも、なかなか行けないところがあり、よかった」「もっと地域のことを勉強したい」「多くの人と知り合うことができた」などの感想が寄せられた。
「合併への気運が高まり、一定の成果はあった」と新市後も継続する予定。
また、新伊那市誕生を記念するイベントのアイデアを一般から募集した。市内外から99件の応募があり、1月中にも合併協幹事会で審査・選考して決定する。
内容は、中央アルプス・南アルプスを横断する駅伝・マラソンをはじめ、3市町村の魅力をみつめ直すかるた作り、映画の製作、物産展などバラエティーに富んだ。
開催期間は4月1日縲・7年3月31日。
選考後は、合併協議会だよりやホームページで発表する。 -
祝・伊那 - 木曽権兵衛峠道路2月開通
木曽側7市町村首長に聞く【上】06年2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛峠道路が開通する。地図の上では境界を接しながら、峻厳な中央アルプスに隔てられ、何か遠い地域のように感じてきた木曽。そこに住む人々が、本年からすぐに行き来のできる隣人になる。
いったい、どんな町や村があり、どんな人が住んでいるのか?木曽郡の6町村と、権兵衛トンネルの反対側出口がある塩尻市(旧楢川村)の首長、合計7人に聞いた。 -
箕輪町協働による廃食用油リサイクル推進事業4月本稼働
BDFで「みのちゃんバス」走る箕輪町は4月、04年度に策定した「箕輪町地域新エネルギービジョン」に基づき進めている「協働による廃食用油リサイクル推進事業」を本稼働する。
町内の各家庭から廃食用油を収集・回収し、町共同作業の家でバイオディーゼル燃料(BDF)に精製。町が購入し、町内巡回「みのちゃんバス」や公用車に使用する“地球・環境にやさしいリサイクル”事業。町が掲げる新エネルギー導入構想の4プロジェクトの一つ「みのちゃんバスBDF事業」を、住民協働の事業に位置付けている。
精製したBDFをバスに利用するのは県内初。町は、バスに使うことで、“ごみ”は“ごみ”でなく、“資源”として生まれ変わることを普及・啓発。住民の環境問題・環境保全への意識を高めたいとする。また、地球にやさしいBDFを使い軽油使用料を削減、地球温暖化防止を図る。
廃食用油は植物性油に限り、各家庭と町内小・中学校の給食室から回収。家庭からは資源(缶・びん・ペットボトル)回収日に各地区の資源収集ステーション38カ所で集める。
回収により期待される効果は、可燃ごみの資源化が年間6111リットル(うち小・中学校4911リットル)、二酸化炭素の削減が年間14トン。バスの消費燃料年間3万リットルのうち2割の6千リットルをBDFでまかなう計画という。
昨年11月、BDF精製作業場が完成。装置は、100リットルを6時間で精製する導入例の多い機種。10、11月に試験的に初回収した廃食用油1500リットルを使い、週1回のペースで精製。11月23日の初の試運転は、BDF使用で力不足の異常や運転後の故障などの問題はない-とする伊那バスの報告を受けている。
住民は、「今まで廃食用油は可燃ごみで出していたので回収は助かる」と好意的な声が多く、事業の一環で廃食用油回収をしてきた町女性団体連絡協議会も、「今後も皆で協力したい」と応援する。
町は1月15、22日、2回目の廃食用油試験回収をする。精製するBDFを検査し、冬期間のBDFと軽油の比率を検証。再度試運転をして導入に備える。4月以降は、定期的に廃食用油を回収し、週1、2回精製。精製の翌日には給油し、在庫を作らない体制にしたい考えで、先進事例も参考に本稼働までに回収システムとBDF推進体制を構築する。 -
運動あそびプログラム導入
06年度、南箕輪村内全保育園に南箕輪村は06年度、運動遊びで前頭葉を活性化させ、子どもたちに集中力や抑止力をつけたい-と、松本短期大学柳沢秋孝教授の柳沢運動プログラムを村内全5園に導入する。
運動あそびプログラムは、(1)跳躍(2)支持(3)懸垂-の運動が基本。30年ほど前は遊びの中で自然に身に付いていたが、体を動かす遊びの減少から今はあまり身に付いていない運動能力を楽しく遊びながら身に付ける。現代の子どもは、意思、やる気、自己抑制力など人間らしさをつかさどる前頭葉の発達に4年の遅れがあるといい、キレる子どもにならないために、プログラムを通して前頭葉を活性化させ、心の発達を促すという。
上伊那では箕輪町が04年度、伊那市が05年度に導入している。
村は導入に向け、05年9月から06年1月まで各園3回ずつ、運動あそびプログラムを試行。柳沢研究室の研究生、金井仁美さん=南殿=が楽しく簡単なあそびを指導している。
中部保育園の年長児は、リズム室でクマのまねをして歩いたり、カンガルーになってジャンプしながらゴムひもを飛び越えたり、お腹の上にご飯をのせたラッコになって床に仰向けに寝た状態でゴムひもの下をくぐったり…。目を輝かせ、次は何をするのかと待ちきれない様子で、初めての運動あそびを楽しんでいた。
「子育てにやさしいむらづくり」をすすめる南箕輪村。唐木一直村長は、「たくましさの中に人を思いやる優しさのある子、いつまでも村を好きでいられる、自分が育ったふるさとを忘れない子になってほしい」と願う。
「子育てで大切なのは、母親が仕事と子育てを安心して両立できる環境づくり。そのために保育の充実が大切」と、05年は保育料の引き下げ、すくすくはうす開所、同施設への子育てアドバイザー配置、保育園のふれあい保育などを実施した。
その中で、「子どもたちが健康で発達することも大切な要素。それには小さいころからの運動が大切」と、運動あそびプログラム導入を決めた。「06年度は年間通してできるよう予算づけし、軌道に乗せたい」という。
運動あそびをした園児たちは、「またやりたい!」と口をそろえた。楽しく遊んだ満足げな笑顔が、リズム室にあふれた。 -
伊那 - 木曽、新時代の幕開け
06年2月4日、伊那竏猪リ曽権兵衛道路が開通する。江戸時代元禄年間に古畑権兵衛が切り開いた峠道は、400余年の時を経て、両地域を30分でつなぐ高規格道路に生まれ変わる。この社会資本整備のエポックは、地域行政・産業経済・生活文化などの面で、伊那竏猪リ曽地域の新時代の幕を開けるだろう。
●開通に向け広がる期待
通勤圏・商圏・生活圏が拡大する。長い不況をしのぎ、自動車産業関連を中心に復調が見られる伊那谷の製造業は、トンネル開通により、木曽の一部も通勤圏に組み込む。安定的な労働力確保の可能性を広げることは、さらなる発展のプラス要因になろう。木曽でも、勤務先の増大が若年層の定住促進につながれば竏窒ニ願っている。
商圏の拡大は伊那側の商業・サービス業に好影響をもたらすと言われる。従来、木曽では、衣類や大型耐久品の購入の際に、北部は塩尻市や松本市へ、南部は中津川市へ、消費者が流れることが多かった。この流れが、時間的に近くなる伊那に向かうことは予想されることだ。
観光的に見ても、日本有数の観光地「木曽」に直結する道路は、中央高速道路を利用する観光客の誘致にメリットとなるだろう。特に従来観光客の6縲・割が中京・関西圏からであった木曽は、首都圏からの客の増加に大きな関心を寄せている。伊那でも、ブランド力のある「木曽」と直結することによる相乗効果に夢を託す。
●広域的地域振興の発想
だが危惧や不安もある。特に木曽では、通勤圏・生活圏の拡大が地元商店街の地盤沈下や人口流出をもたらし、過疎化を促進するのではないかとの不安が広がっている。伊那でも、観光資源の豊富な木曽と短時間で結ばれることで、単なる通過点になり、逆に観光収益が低下するのではと危惧する声もある。
こうした交錯する期待と不安を正しく汲み取り、両地域のバランスある発展を実現するためには、従来の伊那・木曽といったエリアを越える=下伊那も含めた=「信州南部」の広がりを持つ発想が必要になるだろう。政治行政・民間企業・市民が、「山の向こう側」も視野に入れて行動しはじめる時、初めてトンネル開通の真の意義が見えてくることだろう。
●何を発展させ、何を守るか?竏注Lい議論を
既に、開通にともなう具体的問題はいくつも指摘されている。木曽の国道19号線から大型車輌が伊那谷に流れ込む可能性は高いが、伊那谷の交通網整備の進捗状況はどうか?西部広域農道や春日街道の安全確保。伊那市街の道路整備。伊北インター付近から辰野にかけての道路拡幅や混雑緩和……。木曽の人々は長い間、谷を通過する大型車輌対策に頭を悩ませてきた。今後は伊那側も、その問題を共有しなければならない。
幹線道路整備やその沿線への大型店舗進出という「開発」にともなう、自然・生活環境、景観の保護・保全の問題もある。景観保護のための住民協定や、広告物自制のためのガイドライン制定などが、住民や行政の力で進んでいるが、中央アルプスを穿(うが)ち、自然豊かな伊那と木曽をつなぐ道路だからこそ、それにふさわしい環境・生活保全の取り組みが今後も重要である。
2月4日、道は開く。だがそれを、伊那と木曽の新しい時代へと導いていくのは、政治行政・企業・市民の幅広い議論だろう。 -
祝・伊那 - 木曽権兵衛峠道路2月開通
木曽側7市町村首長に聞く【下】06年2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛峠道路が開通する。木曽郡の6町村と、権兵衛トンネルの反対側出口がある塩尻市(旧楢川村)の首長、合計7人に聞いた。その2回目。
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05年上伊那地方事務所のおもなできごと
上伊那地方事務所が発表した05年の主な出来事は次の通り。
▼スペシャルオリンピックの冬季世界大会が長野県で開催したことに合わせて2月、知的障害者への理解を促進するために、市町村や障害者団体などが中心となり、ホストタウンプログラムやトーチランを実施した
▼上伊那地域景観フォーラムを2月に開催し、「上伊那花の谷景観づくり大賞」の最優秀賞に、「赤ソバの里」で有名な箕輪町の中箕輪農事組合法人を授与。景観サポーターグループの中間報告や東京大学教授による講演があった
▼3月、上伊那地域の桜、花の名所を集めた「花マップ」を上伊那広域連合や市町村と共同作成し、管内6万世帯に配布。また10月には、紅葉の名所などを盛り込んだ「秋の名所ガイド」を配布した
▼地域の特色を生かした取り組みなどを支援するためのコモンズ支援金が4月に創設。上伊那からは91件の応募があり61件、9617万6千円の事業が採択された
▼平日に納税できない伊南地域の納税者の利便を図るため5月、駒ヶ根市のベルシャイン駒ヶ根店で、自動車税納税期限直前の日曜日に出張納税窓口を開設。99件、約375万円の自動車税が納付された
▼06年2月の権兵衛トンネル開通にあわせて上伊那地域景観推進会議は6月、国道361号沿道に導入予定の屋外広告物規制の適応除外となる自己用広告物についても、良好な景観を保全できるデザインで統一するため、「中央・南アルプスを望む沿道広告物デザイン事業」を実施。自己用広告物のガイドライン作成の検討をはじめた
▼伊那市、高遠町、長谷村の合併協議が整い、関係機関の手続きを経た8月12日、総務大臣の告示があり、06年3月31日の「新伊那市」の誕生が正式に決定。高遠町、長谷村のほか、伊那市全域に地域自治区を設置することを決めた
▼衆議院の解散に伴う衆議院議員総選挙と最高裁判所裁判官国民審査が9月11日、執行され、小選挙区での上伊那の投票率は77・58%と、前回を3・52ポイント上回った
▼宮田村の近藤鉄工と駒ヶ根市のヨウホクが共同開発してきた「信州型ペレットストーブ」が10月、完成した
▼アスベストの撤去対策が完了していなかった伊那合同庁舎を含む9つの県有施設で11月、緊急のアスベスト除去工事が実施された
▼姉歯建築設計事務所の耐震強度偽装問題の発生を受けて11月、同設計事務所が関与した2つの管内建築物につき、構造計算書の再計算をし、改ざんを確認した
▼地域経済の持続発展や雇用確保促進を図るため、不動産所得税の課税免除や助成金が受けられる「信州ものづくり産業投資応援条例」を使用した新工場建設が進行。飯島町への進出を予定している岐阜県の酢醸造メーカー「内堀醸造」など2企業が、助成金認定を申請した -
飯島町の05年の10大ニュース
飯島町はこのほど、05年の10大ニュースを発表した。
10大ニュースは次の通り
【1位】飯島町の合併に関する意向調査が2月27日行われ、合併反対が半数を超え、民意か自立のまちづくりを選択した
【2位】久根平工業団地に進出した内堀醸造は5月18日、アルプス工場の起工式を行った
【3位】町内農家でリンゴ栽培の研修していたパキスタン・ムルフン村の研修生3人は7月5日、1年間の研修を終え帰国した
【4位】伊南バイパス飯島工区で初となる用地買収契約が1月27日締結、本郷地区で用地買収はじまる
【5位】飯島町議員一般選挙が3月27日、定数4減で8年振りに行われた
【6位】14年の歳月と巨費を投じた与田切川飯島第6砂防堰堤が11月21日しゅん工した
【7位】死亡事故ゼロが6月2日で千日達成した
【8位】道の駅花の里いいじまが6月19日、利用者50万人を達成した
【9位】営農組合担い手法人水緑里七久保と田切農産が3月設立され、新たな一歩を踏み出した
【10位】スペシャルオリンピックス冬季世界大会ホストタウンプログラムでエクアドル選手団が23日来町、歓迎行事などで町民と触れ合う -
中川村の05年の主なできごと
##(見出し(1))
31日付け中川村の05年主なできごと
##(見出し(2))
中川村はこのほど、村の05年のでぎごとをを発表した。
主なできごとは次のとおり
▽駒ケ根市・飯島町との合併の賛否を問う住民投票が2月27日あった。中川村は賛成が反対を上回ったが、駒ケ根市と飯島町は反対多数で、単独自立の道が決まった。3市町村の結果を受け、3月31日合併協議会が解散した
▽葛島区にあったかつら保育園が閉園。4月1日、みなかた保育園が開園した
▽中川村地域情報システム(CATV)が4月1日開局した
▽任期満了に伴う中川村長選挙が4月24日執行され、新人の曽我逸郎氏が現職を破り初当選した
▽曽我新村長の就任式が5月13日あり、新村政がスタートした
▽自立の村づくりに向け、地区懇談会が7月から9月まで2カ月開催された
▽第14回中川どんちゃん祭が8月6日、牧ケ原文化公園周辺で盛大に開かれ、みこしと花火の競演で盛り上がった
▽9月26日の定例議会で、議員発議による議員定数を4削減し12とする条例改正案が賛成多数で議決された
▽チャオ周辺を魅力あるものにしようと、10月3日、チャオ周辺活性化検討委員会が発足、分科会で検討が始まった
▽第24回上伊那育樹祭が10月25日、紅葉が始まった陣馬形山頂で行われ、村内小学生も間伐作業に精を出した
▽ふじリンゴの収穫期を迎え11月20日、県内外から多くのオーナーを迎え収穫祭がにぎやかに行われた
▽1戸建庭付きの若者専用住宅の起工式が12月2日行われ、15日から入居者募集を開始した
##(写真)
地域情報システム(CATV)開局(4月)
中川村はこのほど、村の05年のでぎごとをを発表した。
主なできごとは次のとおり
▽駒ケ根市・飯島町との合併の賛否を問う住民投票が2月27日あった。中川村は賛成が反対を上回ったが、駒ケ根市と飯島町は反対多数で、単独自立の道が決まった。3市町村の結果を受け、3月31日合併協議会が解散した
▽葛島区にあったかつら保育園が閉園。4月1日、みなかた保育園が開園した
▽中川村地域情報システム(CATV)が4月1日開局した
▽任期満了に伴う中川村長選挙が4月24日執行され、新人の曽我逸郎氏が現職を破り初当選した
▽曽我新村長の就任式が5月13日あり、新村政がスタートした
▽自立の村づくりに向け、地区懇談会が7月から9月まで2カ月開催された
▽第14回中川どんちゃん祭が8月6日、牧ケ原文化公園周辺で盛大に開かれ、みこしと花火の競演で盛り上がった
▽9月26日の定例議会で、議員発議による議員定数を4削減し12とする条例改正案が賛成多数で議決された
▽チャオ周辺を魅力あるものにしようと、10月3日、チャオ周辺活性化検討委員会が発足、分科会で検討が始まった
▽第24回上伊那育樹祭が10月25日、紅葉が始まった陣馬形山頂で行われ、村内小学生も間伐作業に精を出した
▽ふじリンゴの収穫期を迎え11月20日、県内外から多くのオーナーを迎え収穫祭がにぎやかに行われた
▽1戸建庭付きの若者専用住宅の起工式が12月2日行われ、15日から入居者募集を開始した -
南箕輪村05年の重大ニュース
南箕輪村役場が発表した05年の重大ニュースは次の通り。
◆4月1日 すくすくはうす(村民交流支援センター)オープン
◆4月10日 唐木一直村長就任縲恣坙{一の子育て村をめざして
◆5月1日 フォレスト大芝(子ども体験研修施設)オープン
◆6月2日 子ども未来センター予定地原状回復工事
◆7月1日 南箕輪村役場機構改革
◆8月21日 節目の20年「第20回大芝高原まつり」盛大
◆10月1日 ふれあい交流センター大芝の湯入場者100万人達成
◆10月29日 南部小学校開校10周年式典
◆11月12日 交通死亡事故田畑発生「交通死亡無事故1467日でストップ」
◆11月21日 むらづくり委員会「基本構想、行政改革大綱、財政計画、国土利用計画の4計画(案)を村に答申」
◆12月22日 村内公共施設で初耐震構造「南箕輪小学校中校舎」竣工
原状回復工事が完了した大芝公園多目的広場
入場者100万人を達成した大芝の湯 -
仕事納め式飯島町
飯島町は28日、05年度の業務を締めくくり、防災集会室で仕事納め式を行った=写真。
約130人の職員を前に、高坂町長は伊南バイパス本郷地区用地買収や東部保育園着工、内掘醸造の立地、与田切川飯島第6砂防堰堤の完成、死亡事故ゼロ記録千日達成-など挙げ「事業はほぼ計画通り推進できた」と1年間を振り返り、「来年は自立の第1歩、協働のまちづくりと人口増、活性化対策を重点戦略にまちづくりに努めたい。町制施行50年に当り、意義ある記念事業を行いたい。交付税削減も予想される中、職員の一層の奮起を期待する」と訓示した。 -
駒ケ根市仕事納め式
駒ケ根市は28日、05年を締めくくる仕事納め式を市役所で行った。集まった約130人の職員に向かって中原正純市長は「大変な年だったが、何とか難局を乗り切ってきた」とこの一年を振り返った。「長年の悲願だった市町村合併が白紙に戻ったが、気持ちを切り替え、将来に向かって明るい展望の持てる新たな市をつくるための構造改革の年だった」とした上で「改革には痛みが伴うが、職員一同が心を一つにして、明るい将来のまちづくりに向けて努力を。来年が何よりも駒ケ根市にとって良い年であるよう願う」と期待を述べた。
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高校改革プラン(2)
第3通学区の高校改革推進委員会(池上昭雄委員長)は「箕輪工業の多部性・単位制への転換、上伊那農業の定時制廃止」とした上伊那案を委員会の決定事項とした。上伊那の場合、最もプランの影響を一番受ける可能性があるのは、定時制を望む一部の生徒たちになりそうだ。
第3推進委は、箕輪工業の多部性・単位制を充実することで、定時制の代替とすることを構想しているが、定時制関係者には「多部性・単位制は定時制の受け皿とはならない」とする声もある。
◇ ◇
現在の定時制は、生活のために働きながら学ぶ生徒が少なくなった一方、不登校経験者、中途退学者などが増加。上伊那農業定時制の過去5年をみても、40縲・0%が不登校経験者が占める。こうした生徒の増加に伴い、定時制に進学する生徒数も徐々に増加している。
クラス規模が小さい定時制の場合、人間関係の構築が苦手な生徒でも、比較的簡単にクラスになじむことができ、友達もつくりやすい。先生との距離感も近く家庭的。全日制生徒と一線を画していることも、学校に通いやすい環境を作り上げている。
多部性・単位制は、自身の関心に添ってカリキュラムを作成できるため、目的意識を持った学習を進めることができる。一方、クラス、ホームルームという枠がないため、人との関係づくりをするためにも、自主性が求められる。人間関係を築くことを苦手とする生徒らにとっては、人との関係が希薄化する懸念もある。午前部の生徒が午後部の授業を受けるなど、他部の講義を受講することを通して、3年間で卒業することも可能となるが、クラス規模が拡大し、不登校経験者との一線もなくなる。
◇ ◇
上伊那小委員会が提案した多部性・単位制に関する試案は、3年での卒業を望む意欲的な生徒にとっては有意義となる一方、定時制を望む生徒にとっては、本当に充実したものになるのか疑問が残る。
上伊那小委員会の試案は、3年で卒業する3修制を原則とした午前部(3学級)、午後部(1学級)、夜間部(1学級)からなる多部性を基本としいる。その上で(1)上伊那の工業事情に配慮して午前部の中に工業科を存続させること(2)午後部を従来定時制の受け皿とするため、少人数教育を維持すること(3)夜間部は社会人や外国籍生徒などの受け入れを中心とすること竏窒ネどを提案。
午後部は定時制生徒の受け皿として少人数教育を維持したい竏窒ニしたが、他部からの受講生を受け入れていけば、必然的にクラス規模は大きくなる。また、他部生徒と合同で受ける講義に、抵抗を示す生徒もいると考えられる。
他部間の生徒が重複しないクラス編成が実現できれば、こうした問題は解消される。しかし、午後部1学級、夜間部1学級とする上伊那試案では、各部ごと教室を開講することは想定していない。
◇ ◇
上伊那農業定時制は、箕輪工業の多部性・単位制に統合する形で廃止となる。
8月に上伊那農業定時制で実施したアンケートの結果、生徒の約8割が「現状の上伊那農業定時制に満足している」と回答した。その反面で、具体像の見えない多部性・単位制には強い不信感を抱いている。9月、同校生徒会は、統合に反対する決議文を示した。
プラン導入を目指す07年度に上伊那農業の定時制が廃止となれば、現在同校に通う生徒にも影響がでる。07年度の時点で同校を卒業していない生徒たちは、箕輪工業の多部制・単位制に移るなど、何らかの手段を選ばなくてはならないが、不信感が拭い去れない状況で移動を強いれば、学校へ通えなくなる生徒が出る危険性もある。
第3推進委は、上伊那農業定時制の廃止時期を07年度とすべきかどうかは、今後も検討を重ねることを決めた。しかし、最終判断を下すのは県教育委員会であり、その決断によっては、上伊那農業の定時制生徒らの進路を、大きく左右する。