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審議会が新市の特別職の給料などを答申
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の特別職報酬等審議会(向山公人委員長、10人)は25日、白紙諮問があった市長をはじめとする常勤特別職の給料などを答申した。常勤特別職は県内の人口類似規模の安曇野市・塩尻市に準じ、非常勤特別職は現伊那市にとどめた。正副会長会に再諮問を申し入れた地域自治区長、地域自治区に置く地域協議会構成員は返答がなかったため、答申項目から外した。
向山委員長は「地域自治区長らの業務内容や権限が明確でない。委員の合意が得られず、項目から外した」と口頭で加え、協議会長である小坂市長に答申。
小坂市長は「不透明なところがあり、やむを得ない」とし「新市長が決まってから審議会を設けて決めていただく」と述べた。
地域自治区長は市長が任命するため、事務的には間に合うという。
答申は尊重し、12月1日に開く合併協議会で協議案として提案する。
審議会は県内19市を参考に、支給基準(月額)を市長92万8千円(現伊那市1万8千円減)、助役76万8千円(7千円減)、収入役68万1千円(9千円減)、教育長65万4千円(1万3千円減)とした。市議会議員は36万円(6千円減)、農業委員4万1100円。消防団員は区域が広がり、職責が増大する特殊性から、役職ごとに3市町村の最高額を採用した。
地域自治区長らの再諮問については、合併協正副会で話し合いの場を持ったが、意見がまとまらなかった。 -
日本の財政を考える
飯島町文化館で24日、財務行政懇話会があった。商工会や議会など約60人が財務省長野財務事務所の刈谷正隆所長の「日本の財政を考える」と題した講演に耳を傾け、日本の財政の現状と、問題点、課題について理解を深めた。
この中で、刈谷所長は05年度一般会計予算の歳出は約82兆円で、国債費が2割、一般歳出の6割が社会保障関係費が占めている。歳入は税収が5割、4割強は公債金(借金)に依存し、公債残高は538兆円に上るとし、家計に例えて、分かりやすく解説した。
また、財政事情を国際比較し、対GDP比でみると、主要先進国中、最悪の水準になっているとした。
今後の財政については、高齢化が進み、社会保障のための支出が増大し、財政はますます厳しくなると予測した。
最後、財政健全化策に触れ「国は子や孫の世代に負担を先送りしない持続可能な財政構築に向け、まずは、10年代初頭の国、地方合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を目指している」と述べた。 -
宮田村の下水道料金平均15・1%引き上げを答申
宮田村の上下水道運営委員会(前林善一委員長)は24日、村の諮問通り来年4月から下水道使用料を平均15・1%引き上げる答申をした。村は村議会12月定例会に条例改正案を提出。上伊那平均より大幅に安価な料金設定の大口利用者の引き上げ幅を高め、最大では21%の値上げとなる。
議決されれば2年ぶりの改定となるが、月平均30立方メートルまでの小口利用者は4・6%縲・・8%と値上げ幅を抑制。平均的な家庭の使用料金(24立方メートル)は月額3664円から305円値上がりし、3969円となる。
一方で店舗や事業所など50立方メートル以上使う大口利用者は11・8%縲・1%の値上げ。1000立方メートル以上使う場合、月額14万8千円ほどが18万7千円まで上がる。
村産業建設課は「特に上伊那の平均より安かった大口利用者の是正を図った。理解してもらいたい」と説明。
委員会は諮問の内容を認めたが、住民への周知徹底を求めた。
村は収支安定や施設維持を考慮し、下水道料金を2002年度の水準から50%引き上げる必要があると試算。
2008年度まで2年ごとに改定する計画で、初年度の04年度に平均15%引き上げた。 -
12月から時差出勤を試行
伊那市は12月1日から、市民課職員を対象に、時差出勤を試行する。効率的な勤務体系を構築し、超過勤務手当ての削減を図る。1カ月間の試行結果によって、会議や集金など夜間業務がある他部署での導入を検討する。
時差出勤は、市民課職員15人のうち2人が出勤時刻から30分遅れの午前9時に出勤し、午後5時45分まで業務に当たる。駆け込み利用者の対応と、恒常的な残業の解消を図る。
時差出勤は、庁内の事務改善研究委員会時差出勤研究部会で検討。事前に時間別の来庁者数を調査し、来庁者の増減に対応できる勤務体系とした。
そのほか、研究委員会の専門部会では▽学校給食は当面、自校方式を維持して段階的な正規職員の臨時・パート化を進める▽保育所運営は利用者の利便性に配慮し、特別保育の充実を図る窶狽ネどをまとめ、小坂市長に報告した。 -
飯島九ちゃんの会、8日発足へ
平和を希求し、憲法九条を激動する世界に輝かそうと、町民有志による「いいじま九ちゃんの会(仮称)」が8日発足する。発足式は8日午後7時から飯島成人大学センターで開く。多くの参加を呼びかけている。
04年6月、大江健三郎さんや井上ひさしさんら9人が「九条の会」を結成。「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという1点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むため、ひとり一人ができるあらゆる努力を今すぐ始めることを訴えます」とアピール。
「九条の会」のアピールに応え、町内の憲法学習を進めるグループが発起人になり、憲法についてもっと知ろう、子どもたちに戦争の無い未来を残そうと、「いいじま九ちゃんの会(仮称)」を発足させる。
発起人の1人、平沢まち子さん(七久保)は「多くの人、特に若いお母さんたちに集まってもらい、憲法九条について、学習し、平和な飯島町、平和な日本、戦争のない地球のために、一緒に手をつないで行動しよう」と参加を呼びかけている。
詳細は下平さん(TEL86・3441) -
駒ケ根市防災会議
05年度中の駒ケ根市地域防災計画見直しに向けて21日開かれた駒ケ根市防災会議(会長・中原正純市長)は、04年10月の新潟県中越地震発生を受けて庁内プロジェクトで立案し、市民らによる委員会などで検討してきた「大規模地震初動期対応計画」案を原案通り全会一致で了承した=写真。
計画案は新潟県中越地震の教訓を踏まえ、震度6強から7の地震が起きた場合の対応などについて詳細に記している。想定では死者・重軽傷者350縲・00人、家屋の全半壊1千縲・千世帯、道路損壊1千カ所などと見積もっている。地震発生直後の対策として市内の5小学校に避難者支援拠点を設置し、情報の把握と必要な支援を行うことや、各小学校区を単位として組織的に対策を講じることなどが盛り込まれている。このほか、発災後3日間は救援物資が届かないことが予想されるため、各家庭や自治会などに対しては食料、飲料水、毛布などの備えをするなどの対応を求めるものとなっている。 -
廃食用油から精製したBDFで「みのちゃんバス」試運転
箕輪町は23日、「協働による廃食用油リサイクル推進事業」で、町内で回収した廃食用油から精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を町内巡回「みのちゃんバス」に給油し3コース計9便を試運転した。06年4月の本稼働に向け来年2月にも試運転を予定する。
各家庭から回収する廃食用油を町共同作業の家でBDFに精製。町が購入し、「みのちゃんバス」や公用車に使う地球環境にやさしいリサイクル事業。
BDF作業場見学会・試運転セレモニーは県、町理事者、町議会、区長会、衛生部長会など80人余が出席。平沢豊満町長は、「作業場ができ、共同作業の家の皆さんも社会貢献できると頑張っている。これからが本番。環境にやさしいまちづくりのシンボルプロジェクトであるBDFの精製を始めたい」とあいさつした。
バスの前後に「バイオディーゼル燃料を使用しています」と書いたマグネットをはり、町長と通所者がBDFを給油。バスは出席者に見送られて快調に出発した。
作業場には通所者が絵を描いた「エコハウスみのわ」の看板も取りつけた。
町内で試験回収した廃食用油は1500リットル。今回のバス2台の試運転のため、通所者が2日間で200リットルの廃食用油からBDF180リットルを精製した。
バスの消費燃料は年間3万リットル。うち2割の6千リットルをBDFでまかなう計画で、廃食用油は住民2千リットル、小・中学校の給食室4千リットルの回収を見込む。
事業の一環で廃食用油回収をしてきた町女性団体連絡協議会の佐々木清子会長は、「廃食用油でバスが動く夢が実現する。プロジェクトに参加できてよかった。今後も皆で協力したい」と、事業進展に期待を寄せた。 -
3市町村合併で、定数2削減
広域連合11月定例議会上伊那広域連合11月定例議会は22日、伊那市役所であった。議決事項は、(1)再選された矢ヶ崎克彦辰野町長の副連合長選任、(2)伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う広域連合議員の定数(現行29)の27への削減、(3)同じく上伊那郡町村公平委員会の解散と広域連合への事務の継承、(4)同じく合併にともなう、情報センター費の増額(約991万円増、合計7億2318万円、このうち合併対応分は約1億991万円)、(5)介護保険法改定に伴う、介護保険認定審査費の増額(約1638万円増、合計約6600万円)。
議員定数は現行の高遠町2人と長谷村2人がなくなり、伊那市の7人が9人に増員される。
町村公平委員会は、町村や一部事務組合などの職員の待遇面での格差を審査し、是正措置を講ずるための組織。上伊那では町村や各団体が組合を作り共同で事務を行ってきたが、高遠町・長谷村の町村合併にともなう組合からの脱退を機に解散し、広域連合を継承団体とすることにした。
合併に伴う情報センター費増額補正は、伊那市・高遠町・長谷村のコンピュターシステムを統合するために必要とされる費用で、主に、システム構築のための外部業者への委託費用。
介護保険認定審査費増額は、介護保険の第一次認定で、新たに問題になる「要支援」と「要介護」への分化に対応したものという。
以上の、議案の採択では、本会議でも委員会審議でも、1つの意見も質問もなかった。
一般質問では、上伊那の養護老人ホームの増設予定、広域連合としてのアレチウリ駆除対策などが質されたが、小坂樫男連合長は、養護老人ホームについては民間と上伊那福祉協議会主導で、アレチウリについては各自治体や民間団体主導で、これまでの取り組みを継続すると答えた。
上伊那管内でのごみの最終処分場建設の予定についても質問があり、小坂連合長は、現在用地選定中の中間処理施設(焼却場)建設の進展に応じて対応を決めると窶拍]来の見解を述べるに止まったが、中原正純副連合長は、これまで伊南地区で検討してきた駒ヶ根市中沢への最終処分場新設よりも、伊北環境行政組合が所管する八乙女の処分場の再生利用の方が費用対効果の面で優れており、伊南の計画は一時中断している窶狽ニ、発言した。 -
高校改革プラン推進委員会(11)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)第11回委員会が23日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。前回以降、各地域の再編整備案を検討してきた小委員会が結果を報告。上伊那は「箕輪工業高校の全日制・定時制を廃止し、多部制・単位制への転換」という案を示し、諏訪も具体名で再編整備案を提示した。下伊那は、2つの候補案を示唆。次回、正式な案を示すことを約束した。
上伊那は、箕工を削減対象とした理由を▼上伊那内外にある志願者が多い工業高校との競合▼近隣普通科との競合▼多部制・単位制が設置されれば定時制廃止の影響も少ない▼全学科廃止の影響が比較的小さい窶狽ニし、地域の受け入れや魅力ある高校づくりに配慮したこと強調した。また「全日制・定時制教員間に連携があり、多部制・単位制への転換もしやすい」「上伊那・諏訪の中心にある」として多部制・単位制への転換も提案。
諏訪は1市町1校存続、地域校への配慮、職業校の配置バランスなどから、岡谷南高校と岡谷東高校の統合案を示した。
具体案掲示に強い反発を見せた下伊那だが、他地域の圧力に押され(1)3校ある専門高校の1校減(2)松川高校の廃止窶狽フ2案を提示。また「地域内に多部制・単位制を受け入れたい」というこだわりも見せた。下伊那は次回、具体案を委員会に示す。
委員会は次回、各案を考慮しながら全体の再編整備を検討する。 -
多部制・単位制高校の配置
具体的な校名を挙げて編整備案を示した第11回委員会は、多部制・単位制配置によりじる地域間不平等を改めて認識させた。
第3通学区は平等に「各地域が削減校1校を検討する」として合意した。しかし、1校設置を検討している多部制・単位制高校は、新設1校として枠を設けているため、誘致した場合、その地域の1校減は実質的には帳消しになる。
多部制・単位制高校誘致に意欲を見せたのは上伊那と下伊那。
上伊那は箕輪工業の廃止のかわりに多部制・単位制への転換を提案。検討段階にもかかわらず、制度、カリキュラム、地域内の定時制高校の今後のあり方など、かなり詳細まで議論を進めている。
下伊那は「3、4年前から多部制・単位制への要望があった」として松川への多部制・単位制誘致を提案。「上下伊那を対象として多部制・単位制の設置を考えては」という提案もあった。
統合による1校減を示した諏訪の委員も「多部制・単位制を置いた場合、クラス数のバランスなどを具体的に示してもらわなければ地域も納得いかない」と発言している。 -
伊南行政組合消防本部が救急技術訓練
伊南行政組合消防本部は22日、飯島町体育館と駐車場で、職員ら45人が参加し、救急技術訓練を行い、レベルアップを図った。
職員が被災者(模擬患者)に扮し、交通事故現場や自殺、運動中に倒れる、大地震発生でけが人多数など、救急現場を5ステーションを設けた。3人1組の救急隊が各ステーションを10分づつラリー方式で救急処置を行った。
交通事故現場では、救急車で到着した隊員らは安全確認した後、、車両の下から、慎重にけが人を引き出し、意識や呼吸、出血などの確認のほか、視診、触診し、固定して救急車に収容した。その間6分かかった。
大地震発生現場では、混乱する現場の状況を再現、建物の外に避難誘導したり、けが人には的確に処置をした。 -
箕輪町の協働について「考える会」が提言
箕輪町の町民と行政との協働のあり方を検討する「協働について考える会」(竹村優委員長)は21日、「箕輪町協働に関する提言書」を平沢豊満町長に提出した。町長は「21世紀型のまちづくりに提言を十二分に反映したい」とし、町は12月末までに「協働のまちづくりに関する指針」を策定する。
「考える会」は今年5月に発足。公募した一般町民、コミュニティ活動団体などの代表者や会員、町職員ら16人で構成。協働の勉強会、県政出前講座、先進地視察など7回の協議を重ねた。
提言書は、第4次振興計画に掲げる「ふれあいを深め、みんなでつくる協働のまちづくり」を踏まえ、住民と行政との協働のまちづくりの推進の視点から意見をまとめた。
協働の促進方策に▽情報提供▽住民・役場職員の意識改革▽話し合いの場所の確保▽住民活動団体・地域活動団体の育成と活動支援▽行政内部組織の検討▽協働の担い手確保と人材育成▽提案型の協働事業の推進-の7項目を挙げている。 -
南箕輪村むらづくり委員会が村の基本構想など素案を答申
南箕輪村むらづくり委員会(55人、唐沢俊男会長)は21日、唐木一直村長の諮問を受け昨年11月から検討してきた南箕輪村第4次総合計画(仮称)基本構想など4つの計画の素案を答申した。役場であったむらづくり委員会で、会長が村長に答申書を手渡した。
答申は▽基本構想▽第4次行政改革大綱▽財政計画(06縲・0年)▽村土地利用計画-。
基本構想は、10年後の2015年が目標年度で、村の将来像は「みんなで創ろう住みよい南箕輪縲恊l・自然・協働縲怐v。むらづくりの基本目標(施策の大綱)と南箕輪ずく出しプロジェクト(戦略プロジェクト)に各5項目掲げている。
村は、答申に基づき検討し、基本構想は村議会12月定例会、土地利用計画は来年3月定例会に提出する予定。
村長は、「答申をできる限り尊重し、議会議決事項もあるので庁内で十分検討して議会にはかりたい。答申は木に例えれば幹。枝をはり、花を咲かせ、実を実らせなければいけない。引き続きの検討をお願いしたい」とし、「住民参加の協働がなければ本当の住みよい村づくりはできない。それを考えて村づくりをしたい」とあいさつした。
唐沢会長は、「一定の方向は出せた。今後は新たな計画や答申した計画の肉付け作業がある。今度は協働、共助の痛みも出てくるので、地域でどうコンセンサスを交わすかが課題」と話した。
むらづくり委員会は今後、06年9月までに▽基本計画▽都市計画マスタープラン▽緑の基本計画-、06年12月までに環境基本計画を答申するための検討に取り組む。 -
ごみ処理費用現行踏襲
チケット配布数は削減上伊那広域連合は、22日開いた広域連合全員協議会で、5月から進めてきたごみ処理費用有料化制度見直しの検討結果を発表した。主要なものは、(1)指定ごみ袋の種類、(2)証紙代金の額(現行30円)、(3)施設使用料金(処理場への直接持ち込み料)、(4)資源プラスチック用袋については無料=の4点を現行のまま維持する。(5)世帯の人数で一定数を配布するごみ袋購入用のチケット、袋の枚数で現在より10縲・0枚分削減する窶狽ネど。
03年4月のごみ処理費用有料化制度の実施から3年目を迎えているが、制度導入で大きく減少したごみ量が横ばいからやや増加傾向を示していることを受けて、制度自体に検討を加えてきた。06年度から実施する。
ごみ袋購入用チケットの配布枚数については、モニター調査で、最初に各家庭に配布する基準枚数の使用率が04年度64%(03年度70%)だったことから、さらにごみ量増加を抑制する目的で、削減に踏み切った。 -
県伊那合同庁舎でアスベスト工事24日から
伊那市の県伊那合同庁舎は24日から、庁舎内で使用されているアスベストの除去工事を開始する。
工事個所はボイラー室など全16カ所。いずれも人の出入りする場所でないことから、庁舎への立ち入りには直接に影響しないが、暖房などが一時的に利用できなくなる。工事は2月10日完了を予定している。 -
箕輪町議会臨時会
箕輪町議会臨時会は21日開き、町一般職員の給与に関する条例の一部改正案、条例改正に伴う05年度一般会計などの補正予算案6件を可決、教育委員会委員の任命に同意した。
町一般職員給与の一部条例改正は、国の人事院勧告に基づき、月例給の引き下げと勤勉手当の支給率変更など。
町教育委員は、井内吉彦さん(66)=沢=を再任した。東京学芸大学教育学部卒。61年から県内小中学校で教べんをとり、99年箕輪中部小学校長を最後に退職。町嘱託職員(社会教育指導員)、町子どもセンター主任企画員を務め、01年11月から教育委員、04年12月から教育委員長。 -
町三区市政懇談会
駒ケ根市は16日夜、町三区の住民を対象にした市政懇談会を飯坂会館で開いた。中原正純市長のほか、中原稲雄教育長、馬場勝まちづくり推進部長が出席し、市民らの質問に答えた。
参加した約30人の住民らからは「赤穂東小学校周辺をはじめ、区内の道路整備計画はどうなっているのか」「消防署の移転はもっと少ない金額でできないのか」など、日ごろ感じている疑問や率直な意見などが出された=写真。
中原市長は「将来新築移転する伊南行政組合消防本部・北消防署は耐震性の問題などもあるため、費用はかかってもしっかりしたものをつくらなければならない」として、既存の建物などを利用する考えのないことを示した。
通学路などの道路整備について馬場部長は「現地を確認の上検討し、整備していきたい」と述べた。 -
本年度当初比1億9千万円減の31億円を目標に予算編成を
宮田村は18日、建設事業など投資的費用を本年度の7割以内に抑制し、予算額も本年度当初に比べ約1億9千万円減の31億円を目標とする来年度の予算編成方針を示した。慣例にとらわれず事務事業を見直し、根本から積み上げる「ゼロベース予算」で編成に取り組む。
本年度当初予算額の9割を上限として、一般財源を各事務事業に配分。継続する県単農道と土地区画整備事業を除き、投資的費用の見直しも徹底する。
来年度からは行政評価制度も導入するため、今回の予算編成は事業効果を再検証する意味合いも強い。
そのため予算額だけでなく、事業に見合った制度への変更なども検討し、歳出削減に努めたい考えだ。
また、将来的な財政難を見越して、来年度予算は基金からの繰り入れを見込まないことが基本方針。数年続いている緊縮予算を継続し、持続可能な村財政の確立を目指す。
この日は、職員を集めた会議で編成方針を説明。村長就任後初の予算編成となる清水靖夫村長は、徹底的な見直しと、地域の要望、実情に沿った事業展開を呼びかけた。 -
元箕輪消防署員2人が秋の危険業務従事者叙勲を受章
秋の危険業務従事者叙勲で、元伊那消防組合消防本部箕輪消防署員の柴家道さん(67)=箕輪町松島、伊東一晃さん(66)=南箕輪村南殿=が瑞宝単光章を受章した。17日、町役場で平沢豊満町長に喜びの報告をした。
箕輪消防署では初の受章に加え、一つの署で2人が一度に受章するのは珍しいという。
柴さん、伊東さんともに、「実感がわかない。当たり前のことをやってきただけだが、天皇陛下から叙勲を頂けるなんて光栄」と語った。
両氏は、61年から町消防団員として地域住民の安寧秩序の推進に努め、伊那消防組合発足の翌年、74年に消防士を拝命。消防一筋に勤め、現在の消防の礎を築いた。
柴さんは、96年の町の繁華街で3棟を全焼した火災を教訓に、大型防火水槽の設置に尽力し消防水利などの施設強化に努めたほか、事業所や危険物施設での警防マニュアル作成、署員教育などに力を注いだ。隊長として先頭に立って指揮をとり、「全国救助大会に行ったことが印象に残っている」という。
伊東さんは、救急出動件数の増加から救急車2台体制の実現に尽力し、救急体制の強化とスムーズな対応を確立。消防団に対しても救護員の統率指導、警防戦術など火災現場で役立つ技術の習得に貢献した。「生命、財産を守るのが使命。救急のときは生命の維持が一番難しかった」と振り返った。
町長は両氏の受章を祝い、長年の労苦をねぎらった。箕輪消防署も、「職員の輪のまとめ役をし、今の基礎を作ってくれた人たち。先輩の受章はうれしく、後輩の励みになる」と喜んでいる。 -
ハッチョウトンボ生息 広さ・数が全国最大規模
伊那市は18日、新山のハッチョウトンボ生息調査の結果を発表した。環境省の05年版レッドデータブックの準絶滅危ぐ種に選定されるモートンイトトンボなど27種類を確認。生息地の広さ、ハッチョウトンボ数は「全国最大規模」という。
調査は、日本蜻蛉(とんぼ)学会会長の枝重夫さん(73)=松本市=に依頼。5月から9月にかけ、月1回のペースで湿地を中心に調べた。
生息地は富県上新山の私有地0・7ヘクタール。ハッチョウトンボの発生数は5千匹と推定。そのほか、希少種であるルリボシヤンマ、ヒメアカネ、ネキトンボなど多くの種類を確認した。近くにあるゴルフ場脇の沢では、指標昆虫のムカシトンボや、ヒメクロサナエが見られた。
枝さんは▽湧水があり、1年中ひあがらない▽草丈が短く、日当たりがよい窶狽ネど「ハッチョウトンボの生息する条件が整っている」と説明。どこの池でも見られるクロイトトンボなど普通種が見られなかったことなどから「さらに5、6種は増えるのではないか」と話した。
市は引き続き、調査する方向で検討。
本年度は「トンボの楽園」保護事業として、地域住民の協力を得ながら生息地が踏み荒らされないように歩道などを整備する。
ハッチョウトンボは体長2センチほどで「世界で最も小さい」といわれ、5月下旬から8月中旬ごろまで見ることができる。県内の生息地は19カ所あるそうだ。 -
天竜川上流河川懇談会に50人
南箕輪村の村民センターで17日夜、天竜川上流河川懇談会があった。地域住民ら約50人が集まり、村内にある北殿水位観測所を理解するとともに、天竜川の将来像について意見を出し合った。村、国土交通省天竜川上流河川事務所主催。
水位観測所は、水位の状況によって水防活動や避難勧告の目安の一つとなるもので、河川ごとに設定されている。
懇談会は、参加者一人ひとりが自分の意見を付せんに書き、意見集約する方法で進められた。
地元に観測所があることを「全く知らなかった」「あることは知っているが、機能がわからない」という参加者もおり、地域住民への説明の必要性が挙がった。また「水位は数字でなく、色で表示をしたらどうか」「危険ラインの明示がほしい」などの提案もあった。
将来像では、村周辺の天竜川を写した航空図を用意。参加者が具体的な地点を示し、中州にある樹木の伐採などを要望した。
これらの意見は、反映できるものはしていく。
会場には、天竜川の災害と治水、水生生物調査の取り組みなどのパネルが展示された。
河川懇談会は、夏に開いた区長会などから水位情報がわかりづらいなど河川に対する意見が出たことから初めて開催。今後、各自治体の意向によって流域住民の意見を聞く場を設けていく予定。 -
斑鳩町議会が来町、議会と交流会
飯島町の友好都市、奈良県斑鳩町議会(中西和夫議長)は17日、1泊2日の日程で来町、初日は社会福祉協議会を視察し、飯島町議会(野村議長、12人)と交流会を開いた。
斑鳩町から小城利重町長、中西議長をはじめ議員12人、事務局職員の合わせて16人が訪れた。全議員による研修視察は初めて。
野村議長は「お茶1杯がきっかけの個人的なつきあいから、社協の姉妹提携、さらに災害時の応援協定と進み、98年には友好提携が結ばれ、交流の大輪の花が咲いた」と振り返った。高坂町長は「さらに交流の輪が広がり、実が上がるように」と歓迎あいさつ。
中西議長は「当議会でも定数論議が始まっている。12人に削減した飯島議会の議会運営を参考にしたい」。小城町長は「末永く交流でき、お互いの町が発展できるように」と希望した。 -
斑鳩町議会町内視察でりんご狩りを楽しむ
飯島町の友好都市、奈良県斑鳩町議会(中西和夫議長、16人)は18日、町議会の案内で、陣屋や果樹農家、JA上伊那果樹選果場、道の駅花の里いいじまなど町内の各施設を視察、町の文化や歴史、農業、産業施策に理解を深めた。
このうち、上の原のリンゴ農家、市村潔さん宅では、真っ赤に色づいたふじリンゴの園内で、市村さんから「飯島のリンゴは蜜が入っておいしい。下から押し上げるように採る」と教わり、議員らは早速、大きなリンゴを選んでもぎ採り、丸かじりした。
リンゴがなっているのを初めて見た議員もあり、カメラや携帯電話で写真を撮って楽しんだ。
飯高昭二議員は「自然の中で、飯島のおいしい空気と一緒に食べるリンゴの味は格別」と喜んでいた。 -
大草駐在所の深沢尚子さんが表彰
中川村大草の駒ケ根署大草駐在所の深沢源浩巡査部長の妻、尚子さん(58)は15日、県警本部の「警察官駐在所勤務者夫人表彰」を受賞した=写真。10年以上、駐在所勤務の夫に協力、援助した夫人が対象で、県内では6人のみ。
県警生活安全部の伊東政市部長が訪れ、駒ケ根署長ら関係者が見守る中、伝達した。
受賞した尚子さんは「残すところ後2年、夫を助け、地域の安全安心のために頑張りたい」と笑顔を向けた。 尚子さんは71年結婚と同時に南信濃村南和田駐在所に赴任、真田町長駐在所、長野市綿打駐在所を経て、昨年4月大草駐在所に。「中川村は自然が豊かで、気候は温暖。村民は丸く、良いところ」。 結婚早々、浅間山荘事件に遭遇、前線の夫に代わり、留守を守った。「テレビで現場が中継され、夫は常に危険にさらされていると実感した」。豪雪の栄村にも2年間勤めた「家族全員で雪下ろし、雪片付けに苦労した。夫が警らに出て、1人になると心細かったが、10年間、平穏に暮らせた」と振り返った。 深沢巡査部長は「中川村は高齢者が多く、交通事故が心配。今年は小渋の落石事故や、ガードレールの金属片など珍しい事件が発生した。駐在所が地域住民の安心のより所となるように、妻とともに努力したい」と話していた。 -
まちづくり大賞の入賞団体・個人を表彰
地域ボランティアの花いっぱい運動を顕彰する伊那市の「まちづくり大賞」の表彰式が15日、市役所であった。
小坂市長が努力賞以上の入賞団体・個人に表彰状などを手渡し、花づくりを通した美化運動の継続を呼びかけた。
最優秀賞に選ばれた「東松福寿会」(手良野口)の矢沢善秋さんは「自分たちのすむ地域を明るくしようと花づくりをしている。権兵衛トンネル開通や合併を控え、新伊那市のイメージアップのために一層努力したい」と述べた。
「まちづくり大賞」は97年度から始まり、今回は過去最高の23団体・個人から応募があった。「東松福寿会」は東松入り口の道路延長250メートルにスイセン、松笠菊、マリーゴールドなど5種類を植えて管理している活動が認められた。
入賞団体・個人の写真は21日まで、市役所1階市民ホールに展示されている。 -
箕輪町議会議員定数の区長との懇談会
箕輪町議会の議員定数研究委員会(8人、松崎久司委員長)は16日、議員定数についての区長との懇談会を町役場で開いた。意見は「現状維持」「定数減」の両方あり、民意反映のための住民アンケートや10月の町内各種団体長との懇談会の意見とともに、今後の検討資料にする。
町議会は、自立を目指した町が新しいまちづくりを積極的に進める中で、今の議員定数が妥当かどうか研究するため特別委員会を組織。来年1月中に方向付けする考え。現在の定数は18。03年4月の前回選挙で22から18になった。
「定数減」の数は2人、3人、5人などで、「少数精鋭で」「各委員会一人ずつの減はどうか」など。現状維持は「将来人口3万人の町になると予想しているので現状がいい」「あまり減らすことは議会軽視にあたるのでは」「前回選挙で削減したのでもう1、2回やったほうがいい」などだった。
町にふさわしい議会のあるべき姿の検討や議員の能力向上を求める声もあった。 -
南箕輪村職員接遇研修会
南箕輪村は16日、職員の資質向上のため接遇研修会を村民センターで開いた。長野経済研究所から講師を招き、サービス業としての行政窓口を目指し、好感を与える応対を学んだ。
講師は、「住民の期待に一つでも二つでも答えるために、満足や信頼を得るマナーを学んで」と話し、身だしなみ、態度・動作、話し方・聞き方などの基本、電話や来客の応対を指導した。
身だしなみは、「感じるのは皆さんではなく、相手がどう感じるか。清潔感の“感”を意識して」とし、明るい表情の大切さ、特に目の表情を大切にすることでより相手に気持ちが伝わることも話した。
職員は、ペアになって表情筋を動かして笑顔を作るなど実践も交えて学んだ。 -
消防ポンプ車を更新、入魂式
飯島町は町消防団第1分団第1部の消防ポンプ車を更新、17日、公用車車庫前で入魂式を行い、交通安全と活動中の無事を祈った。
第1部のボンプ車は21年振りの更新。新車は4千CC、8人乗り、4WD、放水能力毎分2千リットル以上。無給油式真空ポンプを搭載。事業費1365万円。 高坂町長はカギを早稲田吉郎団長に手渡し「安全運転、安全管理に努め、精いっぱい機動力を発揮し、防火防災、被害軽減に役立てて」と有効活用を希望した。 -
公共施設のアスベスト検査
中川村は16日、公共施設アスベスト現況調査結果(第2回)を発表した。調査カ所はいずれも不検出だった。
9月の定性検査(アスベストの有無)で、アスベストが確認された役場旧消防棟倉庫の天井水平ブースは、気中検査の結果「飛まつなし」だったが、06年度予算で撤去などの対応をする。
現地調査で吹き付け材が追加確認された、中川東学校パソコン室、同コンテナ室、西小学校パソコン室の天井は定性結果の結果、いずれも不検出。
両保育園ちゅう房の給食回転がまも不検出だった。 -
田原市と宮田村両議会が交流
愛知県田原市議会(30人、伊与田知養議長)は17日、友好都市の宮田村を訪れて同村議会と交流した。キノコ栽培工場を見学し、リンゴ狩りも体験。田原市は10月に渥美町と合併、宮田村は自立と対局の両市村だが、「これを機会にさらに友好関係を深めたい」と懇談した。
宮田村の山浦正弘議長は「ともに手をつなぎ、両輪になれれば。さらに一歩踏み込んだ提携も今後していきたい」と、田原市の一行を歓迎。
清水靖夫村長は「田原は合併したが宮田は自立2年目。いずれにしても厳しい環境だが、力強い行政施策に取り組みたい」と述べ、小林修助役が村の概況を説明した。
中越区の農事組合法人「ひかり」では、ブナシメジが大量生産される過程を見学。村内の農園ではリンゴ狩りも体験し、懇談会では今後の村政、市政について意見を交換していた。