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片桐診療所はチャオ西側に移転新築
中川村役場で9日夜、片桐診療所移転新築検討委員会(松下昌嵩会長)があり、村は建設用地をショッピングセンター「チャオ」駐車場の西に決定した-と説明した。
片桐診療所は1973年建設、老朽化が著しく、チャオ活性化の全体計画の中で整合性を図り、チャオ側でバス停留所近くを基本に場所を選定した。
検討委員会では診療所と医師住宅、駐車場などの配置、規模、間取りなどについて意見を出し合った。
委員からは配置については「なるべく、チャオやバス停の近くに」。間取り、内容については「現状の規模を基本に、現場の医師、看護師、患者の意見を聞いて、設計に反映を」などの意見が出された。
次回は5、6月に開き、施設設計に関する基本的項目についてまとめ、本格的設計に入り、09年度中完成を目指す。 -
高齢者・障害者交流施設完成
南箕輪村が障害者生きがいセンター「ひまわりの家」隣りに建設していた「高齢者・障害者交流施設」が完成した。5月に開所式を予定する。
国の07年度地域介護・福祉空間整備等交付金を受け、既存の「ひまわりの家」南側に延床面積約134平方メートルの平屋建物を増築した。交流室、畳スペースのあるサロン、相談室、ホール、給湯室などがあり、既存建物と通路で接続している。
南箕輪村社会福祉協議会が運営を受託し、スタッフが常駐する。障害を持つ人や高齢者、その家族、友人らが自由にのんびりとお茶を飲んだり、話したりと楽しく過ごせる「いこいの場」として利用できる。
「ひまわりの家」は98年4月に建設。障害者の自立支援と介護者の負担軽減を図る目的で、現在、知的障害者らが通所し、日中活動として村内事業所から組み立て材料の提供を受けて軽作業をし、社会参加をしている。
通所者は年々増加傾向で、特に精神障害者や身体障害者の中には日中の居場所がなく地域での場所の確保が急務になっていた。 -
伊那消防署特別点検
伊那消防組合伊那消防署は8日、年度始めの特別点検を行った。庁舎屋上に署員約40人がきびきびと整列。訪れた小坂樫男組合長、唐木一直副組合長に服装や手帳などの点検を受け、新年度のスタートに当たって職務遂行の意気込みを新たにした=写真。
小坂組合長は「新しく署員も入って新年度が始まった。迅速、安全がわれわれに課せられた大きな使命だが、常日頃の訓練がものをいう。市民の期待に応えられるよう、訓練、勤務に励んでほしい」と訓示した。 -
伊那市総合計画審議会第6回
伊那市は8日、09縲・8年度の市政運営の指針となる市総合計画【基本計画】案の第6回審議会(下島省吾委員長、23人)を市役所で開いた。委員16人が出席し、6章のうちの第1章「市民が主役のまちづくり」について意見を交わしたほか、第2章「だれもがいきいきと働き産業が育つまちづくり」について市の担当者から説明を聞いた。
第1章について参加者からは「職員削減をうたっているが、どんどん減らせばいいというものではない。市民へのサービスを犠牲にしないでほしい」「市税収納率の目標値が94%とあるが、目標は100%であるべきではないか」「市民が主役といっても、何かする時には人、物、金が要る。市の支援についての記述がないので追加してほしい」などの意見が出た。
市は意見を検討して反映させた修正案を次回審議会(4月21日開催予定)に提示する。市長への答申は7月の見込み。
基本計画案は市役所1階の行政情報コーナー、高遠町総合支所、長谷総合支所などで閲覧できるほか、市のホームページでも公開されている。市は計画の内容についての意見を25日まで募集している。 -
県経営者協会が知事と懇談
県経営者協会は7日、村井知事との第7回懇談会を伊那市のかんてんぱぱホールで開いた。上伊那地区では初の開催。上伊那支部を中心とした会員約40人が出席し、村井知事にさまざまな質問や意見を述べた。
三遠南信自動車道は上伊那経済の発展のためにぜひ造ってほしい竏窒ニの要望に対し村井知事は「非常に大事な道路。つながらなければ意味はないので、手をつけた以上、必ず静岡まで開通させる」と言明した。
リニア新幹線については「整備新幹線の中では優先順が下位であり、国がすぐに動く様子はない。現在行われているJR東海のボーリングもデータをそろえるための事前調査なので、これで直ちにルートが決まるわけではない。どうか冷静な対応を」と呼び掛けた。
出席者からは「地方は道路がないと暮らせない。国に道路特定財源の暫定税率復活の圧力をかけてほしい」「魅力ある企業が多いことを県としてもっと発信してほしい」「上伊那の一部で遅れている高度情報通信ネットワークの整備を進めてほしい」などの要望が出され、知事は「十分認識している」「検討する」などと回答した。 -
「南箕輪村地域活動支援事業補助金」制度スタート
南箕輪村は本年度から、協働の村づくりを進めるための新規事業「地域活動支援事業補助金」制度を始めた。地域の魅力を高め、活性化することなどを目的とした事業で、4月1日から随時、補助金交付の申請手続きを受け付けている。
補助の対象となるのは団体で、「継続的に活動を行っている」、または「行う意志が認められる」団体に限る。対象事業は、団体構成員のみを対象に行う活動ではなく、地域コミュニティー活性化が期待できる地域活動事業などとなる。
補助金の額は、補助対象経費額の3分の2以内とし、30万円が限度。2年目以降の補助金は、対象経費の2分の1以内とし、20万円を限度とする。補助の継続は3年。
制度は事業を行う前に、所定の申請書など必要な書類を役場総務課企画係へ提出。書類の内容を審査し、補助金交付の適否について決定を通知する。補助金交付は原則として、事業実績の報告を受けた後となる。内容や手続き方法などの問い合わせは、総務課企画係(TEL72・2104)へ。 -
議会改革問われる課題
先月末に改選した宮田村議会は7日、新たな議長に3期目の松田英俊氏(59)を3氏が立候補する投票の末に互選した。住民の関心低下が叫ばれる一方で厳しい目も向けられやすい議会の改革をさらに進める考えを示したが、課題として引きずる定数問題も含め、民意との歩み寄りは容易ではない。合併せず自立を決めて4年が経過し、議会の役割が改めて問われている。
議長選に立候補した3氏はいずれも、議会改革の一層の推進を主張。その中で松田氏は
「単にパフォーマンスではなく、権威とプライドを持って議員が住民の中に飛び込んでいかないと」と訴え、移動議会の開催などを構想として示した。
議長人事と改革の考え方を新聞などで知ったという町二区の40代男性は「言うことは簡単。それをどう実行するかだと思う。住民と議会の信頼関係はそこから築かれるのでは」と話した。
同村議会は前回4年前に大幅な若返りを果たし、議会改革にも着手。定例会一般質問における一問一答制の採用なども行ってきたが、意見が分かれた定数問題は今もくすぶっている。
削減推進派の議員は「村の財政事情から考えれば減らすのは当然。今回の選挙でも村民の強い声があった」と語り、議長選も削減に取り組む候補を基準に選んだと明かした。
削減、維持に関わらず多くの議員は議会改革には定数問題を避けては通れないと考えているが、ある議員は「今回の選挙でも意欲ある若者が出馬したが、多くの住民に参政の機会が与えられるのも議会のはず。財政面だけで考慮するのではなく、徹底議論し本質を見極めねば」ともらす。 -
箕輪町臨時議会で補正予算可決
箕輪町臨時議会は8日開き、箕輪進修高校の多部制単位制転換・校名変更記念事業補助金、箕輪西小学校の雨どいが凍結により破損したための補修工事費、庁内LAN等ウィルス対策ソフトの変更経費など総額320万6千円の補正予算案を可決した。
箕輪進修高校は5月に多部制単位制転換・校名変更の記念式典を予定しており、補助金135万円は同実行委員会に支払われる。
また箕輪西小学校の雨どいは凍結により6カ所が破損。落下の危険があるため補修工事費として112万6千円がかかる。両校の補助金、補修工事費のため教育費247万6千円が上乗せされ、08年度の教育費は7億3925万円となった。
庁内LAN・地域イントラネット・学校用パソコンなどに使用しているウィルス対策ソフトを変更したことにより、総務費が73万円増額し、11億0178万6千円となった。
増額した予算320万6千円は予備費で賄う。 -
3人立候補の選挙で宮田村議会新議長に松田英俊氏
宮田村議会は改選後初の臨時会を7日開き、議長は3人が立候補する選挙の末に松田英俊氏(59)=町一区、3期=を新任、副議長は牧田茂成氏(67)=北割区、同=を再任した。任期は2年間。
議員12人による無記名投票で議長選を行い、松田氏が6票を獲得。赤羽正氏(64)=町二区、2期=が5票、久保田秀男氏(57)=中越区、3期=が1票だった。
ともに議会改革を訴えて争ったが、松田、久保田両氏は選挙前の議員定数削減の議論で現行の12維持を主張。赤羽氏は10への削減を訴えた経緯がある。
議長選で3氏はいずれも定数問題には具体的にふれず、松田氏は「単なるパフォーマンスではなく、移動議会の開催など権利とプライドを持って住民の中に議員が飛び込んでいかないと。議会の秩序を守り、意思決定機関としての機能強化を」と所信などで語った。
副議長は牧田氏以外の立候補はなかった。 -
宮田村議会委員会構成決まる
宮田村議会は7日の臨時会で、常任委員会の構成などを決め、総務厚生委員長に田中一男氏(57)=大田切区、2期=、産業文教委員長に加藤恭一氏(48)=町三区、同=を互選。議会運営委員長は議長指名により小田切敏明氏(62)=南割区、9期=を選任した。
副委員長もともに当選2回の2人で総務厚生が春日元氏(59)=新田区=、産業文教は清水正康氏(33)=大田切区=。議運の副委員長は田中氏が務める。
議会選出の監査委員は赤羽正氏(64)。申しあわせで任期は2年。
この日決まった委員会構成、広域連合、広域行政議会議員などは次の通り。
【総務厚生】▽委員長=田中一男▽副委員長=春日元▽委員=城倉栄治、赤羽正、天野早人、松田英俊【産業文教】▽委員長=加藤恭一▽副委員長=清水正康▽委員=久保田秀男、小田切敏明、宮井訓、牧田茂成【議会運営】▽委員長=小田切敏明▽副委員長=田中一男▽委員=加藤恭一、牧田茂成
【上伊那広域連合議会議員】松田英俊、牧田茂成【伊南行政組合議会議員】松田英俊、牧田茂成、田中一男
【村土地開発公社理事】牧田茂成、小田切敏明、清水正康、松田英俊【宮田観光開発取締役】加藤恭一、松田英俊【村社会福祉協議会理事】久保田秀男 -
廃食用油精製BDF有効活用へ
「みのちゃんバス」2割箕輪町は08年度、町内の各家庭などから集めた廃食用油を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を有効に使うため、町内巡回「みのちゃんバス」に使うBDFの割合をこれまでの1割から2割に増やす。
「協働による廃食用油リサイクル推進事業」で、町内の各家庭、学校などの公共施設、町内事業所から廃食用油を回収し町共同作業の家でBDFを精製している。現在、「みのちゃんバス」に燃料の1割、公用車6台のうち廃食用油回収車は100%、残り5台は1割から2割のBDFを使っている。
07年度は、廃食用油を8100リットル回収し、BDF約7800リットル精製。約1200リットルほどが在庫になった。08年度は廃食用油1万3千リットル、BDF1万リットルを目標にしている。
町は在庫をなくすため、バスへの燃料割合を検討した。また4月から、ながた荘のマイクロバス、クリーンセンター八乙女の重機にもBDFを使用する。 -
世代間交流施設整備で村図書館増築工事
南箕輪村は、世代間交流施設の整備のため村図書館の増改築工事を始めた。
地域介護・福祉空間整備事業で、現在の図書館の南側に面積約108平方メートルの施設を増築し、既存図書館も改修。増築部分には、読み聞かせコーナーと伝承コーナーを設ける。
2つのコーナーを設けることで、高齢者と子どもなどの交流を図ると同時に、高齢者の生きがいの場を提供する。
伝承コーナーでは、村に伝わる昔話の本を活用して子どもに読み聞かせたり、高齢者クラブや村公民館高齢者学級で活用するなどして世代間交流の場にすると同時に、高齢者の利用で寝たきりや認知症防止につなげたい-とする。
工事の完成は7月下旬の予定。現在、通路を確保して図書館の利用が可能になっているが、6月から1カ月半ほど図書館は閉館する。その間は南部小学校図書館を利用できる。 -
市長と語る会
駒ケ根市の杉本幸治市長は3日、市内の若者でつくるサークル「響」(吉沢雄二・小林哲也共同代表)の呼び掛けに応じ、就任後初めての市政について話し合う会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。気楽な雰囲気の中で活発な討論が交わされ、双方とも今後の展望に明るい手応えを感じる会となった。
響のメンバーは5人が出席し、野外音楽イベントの開催や中心商店街の活性化などについて提案。「商店街は訪れる人が少なく、統一感もない。これでは若い人はますまず離れていってしまう。歩いて楽しいまちづくりをコンセプトに、定期的な歩行者天国や、ライブハウスの営業、夜間のイルミネーションなどで若者を集めることができるはず」と熱っぽく訴えた=写真。
杉本市長は趣旨に賛同し「新鮮なアイデアがたくさん出てきて素晴らしい。行政としてできることがあればやる。世代間の認識に差があるようなので、情報の共有化ができるような施策を行っていきたい」と笑顔で語った。 -
伊那市の歌、花、木、鳥のお披露目式
伊那市の歌・花・木・鳥のお披露目式が5日、市役所であった。市歌の作詞・作曲家の家族や地域住民ら約350人が出席。選定理由などが報告され、市民に親しまれるように願った。
昨年12月、市歌は旧伊那市の「伊那市の歌」、花は「さくら」、木は「かえで」、鳥は「らいちょう」に決定。
小坂市長は「合併して2年が経過した。新しい市の象徴で、伊那市が発展するべく心新たに努力していく」と述べた。
市役所前の芝生広場で、小坂市長らが高さ3メートルのタカトオコヒガンザクラと、高さ4メートルのイタヤカエデを1本ずつ植えた。
そのあと、伊那市の歌を作曲した高木東六の遺志を引き継ぐ女声コーラス「ザ・シワクチャーズ伊那」と伊那東小学校合唱団のメンバー約100人が市の歌を披露。続いて、高木東六の長女緑さんの指揮で、出席者全員が歌った。
伊那市の歌を作詞した宮脇至さんの長男瑞穂さん(67)は「格調高く『あがるしぶきに虹(にじ)が立つ』などロマン性を持つ。『平和に生きる』は身に染みて感じた平和の尊さを込めたようだ。これからも歌われることをうれしく思う」と話した。
市は、市歌の木彫額や花・木・鳥の写真パネルを市役所1階の市民ホールに展示し、市民に周知する。 -
英語あそび充実へ
国際交流員1人配置箕輪町は08年度、保育園に導入している英語あそびの充実を図るため、国際交流員1人を配置し、園生活の中で英語で園児とふれあう時間を増やす。
英語あそびは、「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業で06年度に始まり3年目を迎える。英語あそびの充実で国際感覚を醸成しようと、町が本年度取り組む重点施策の一つに掲げている。
昨年度までは英語講師が英語あそびの時間に各園を訪問していた。本年度は、町内9園でローテーションを組み、国際交流員が1園に1日席を置く。
昨年度と同様に楽しく遊びながら英語に触れる「英語あそびの時間」30分間を年長、年中それぞれに確保。年長は9園で13クラスあり1クラスが年間12回、年中は12クラスで1クラス年間6回。それ以外は園児とふれあうことで外国の文化に触れる環境を整える。
昨年度、講師を派遣したエー・トゥ・ゼットが開いた保護者との座談会では、幼児期から英語に触れる必要性を感じている保護者が多く、「遊びとして楽しんでくれるとうれしい」「もう少し時間を増やしてほしい」など好意的な意見が多かったという。
本年度は7日、松島保育園から始まる。 -
津野祐次さん伊那市に写真寄贈
写真家の津野祐次さん=伊那市長谷在住=が4日、伊那市役所を訪れ、市に3枚の写真を寄贈した。
写真は山と渓谷社の08年のカレンダー「日本百名山」に掲載された「将某頭山から望む木曽駒ケ岳(西駒ケ岳)」(縦43センチメートル横53センチメートル)、山と渓谷社の「日本の美景」上巻や雑誌などに掲載され、今年2月に東京都新宿区の区役所ロビーに展示された「高遠城址公園の桜」(縦100センチメートル横150センチメートル)、「伊那まつりの花火」(縦103センチメートル横73センチメートル)。
津野さんは写真が本などに掲載されたことにより伊那市に問い合わせが来ることなどを考慮して、今回、写真を市に寄贈。
「すばらしい写真をいただき、大変うれしい」と小坂樫男伊那市長は礼を述べた。
写真は7日から市役所ロビーにて展示する。 -
任期満了で3氏が議場をあとに
宮田村議会は2日任期満了となり、先月末の選挙に出馬しなかったベテラン3人が慣れ親しんだ議場をあとにした。
通常は本会議にしか使用しない議場で全員協議会を開き、引退する議長の小林茂さん(71)=南割区=があいさつ。
議員定数の問題にふれ「村民の一部には異論もあり課題だが、村議会が主体性を持って取り組んで」と話し、新たな議会のさらなる発展に期待を寄せた。
清水靖夫村長は「今後も村のために指導、協力を」と3人の長年の労苦をねぎらった。
閉会後はお別れ会を開いて懇親。4期務めた山浦正弘さん(74)=町一区=は「老兵はただ去るのみ。村のさらなる発展を祈念しています」、3期務めた片桐敏良氏(72)=中越区=は「自立の道は厳しいが、さらに力を発揮し、村民の付託に応えて」と後輩議員を励ました。 -
村職員の名刺に企業広告、若手女性職員のアイデアで
宮田村は新年度から、職員の名刺裏面に企業広告を掲載している。公募により村内の8社を採用し、期間は1年間。対外的に幅広く配られる職員名刺の効力を活かして、PRにつなげる。
名刺1枚に4社の広告を掲載。採用した企業以外に村外からも問い合わせがあった。
名刺に広告を載せるアイデアは、若手女性職員の発案。この職員は「(民間と)一緒になって村をもっとアピールできれば」と話した。 -
矢田副村長就任
宮田村の矢田典和副村長(57)の就任式は1日、役場で開いた。約100人の職員を前にあいさつした同副村長は「村民が村政に夢や希望の持てるむらづくりのビジョンを皆さんと一緒に示していきたい」と抱負を述べた。
公正で透明性ある説明責任が行政に求められているとし、行財政改革は避けて通れないとも説明。
「村長を支えてみんなで一緒に悩み、汗をかこう」と協力を求めた。
矢田氏は村総務課長を経て、同日から現職に。任期は4年間。 -
地域交流センターみのわ・箕輪消防署新庁舎開所式
箕輪町が国の都市再生整備まちづくり交付金事業を活用して建設した地域交流センターみのわ・箕輪消防署の開所式が1日あった。消防署は同日から新庁舎で業務を始めた。
既存の町文化センターを中心とした地域交流施設の整備で、交流広場・地域交流センターの整備により子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点として活性化させ、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげる。
施設は地上1階、地下1階。「地域交流センターみのわ」は地下1階で交流室、多目的交流ルーム、研修室、調理室、倉庫、トイレを備える。多目的交流ルームと交流室は可動式の壁をなくして広く利用することも可能で、万一の災害時などの避難所としての利用もできる。
箕輪消防署は老朽化に伴う建替えで、町道6号線から直接出入りする。事務所、車庫、仮眠室、出動準備室、屋内訓練室、消防団本部室、食堂、倉庫、訓練棟などを備え、施設地下には300トンの水槽も整備している。
訓練棟は高さが主塔19メートル、副塔13・9メートル。煙体験、ロッククライミング、応用登搬、ロープ登搬、引き上げ救助、ロープブリッジ救出、ヘリコプターからの降下訓練、マンホール救出など多様な訓練に対応でき、より実践的な消防訓練、消防救助大会に向けた訓練が可能になった。
敷地面積2986・73平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造。延床面積は交流センター約681平方メートル、消防署約1009平方メートル、屋上約7平方メートル。主総事業費4億4872万8千円。
開所式で平沢豊満町長は、「町の守りにふさわしい消防署ができた。署員一人ひとりが住民の生命、財産を守る気持ちを忘れず、日々鍛錬を重ねてほしい。交流センターは、万一のときのセンター機能を果たせる設備になる。安全、安心なまちづくりにまい進したい」とあいさつした。
交流センターは10日から利用受付を開始。町文化センター(TEL70・6601)で受け付ける。それまでは平日昼間に限り自由に見学できる。交流センターと消防署の一般見学会は12、13日の午前10時から午後3時まで。 -
伊那 - 木曽連絡バス「ごんべえ号」運行開始
伊那市と木曽郡木曽町は1日、伊那竏猪リ曽連絡バス「ごんべえ号」の運行を開始した。伊那側は始発便から地域住民らが乗り込み、木曽へ向かった。1年間は試行期間で、利用状況を検証して本格運行に結びつける。
06年2月の権兵衛トンネル開通に伴い、路線バスを新設。1日4往復で、運行は両地域のバス会社3社に委託した。生活圏や地域間交流の拡大、高速バスや特急への乗り換え、観光などの利用を見込む。
伊那バスターミナルでの出発式で、小坂市長は「権兵衛トンネル開通後、予想を超える交通量がある。伊那市駅と木曽福島駅、伊那中央病院と木曽病院などを結び、いろんな面で活用できる」と述べ、多くの利用を呼びかけた。
始発便の伊那バスターミナルから地域住民ら22人が乗り込み、小坂市長らがテープカットやくす玉開きをしてバスが発車。
市内富県の女性(69)は「小学校3年の孫が春休みで、自動車と違ったバスの旅を楽しめるかなと思って乗ることにした。木曽でゆっくりしたい」と話した。
「ごんべえ号」は伊那バス本社前竏猪リ曽病院(運行距離43キロ)で、伊那中央病院、伊那インターチェンジ前、みはらしファーム、日義木曽駒高原、木曽福島駅など11停留所に止まる。車内では権兵衛トンネル開通の経過や概要、伊那・木曽の観光案内が流れるという。
伊那バス本社前の発車時刻は午前6時55分、8時55分、午後1時25分、7時10分で、終点までの所要時間は1時間16分。運賃は150縲恊迚~。 -
12人の新議員に当選証書、重責かみしめ課題へ
先月末の宮田村議選で選ばれた12人は1日、役場での当選証書授与式に臨んだ。議席を獲得した新人3人、現職9人が顔を揃え、改めて議員としての重責をかみしめた。水面下では議長、副議長、委員長などのポストを巡って駆け引きも始まっているが、前回に続いてさらに若返りを果たした議会がどのように対応してかじを取っていくか注目は移ってきている。
村選挙管理委員会の加藤清人委員長は「村民が期待できる進むべき方向を示し、訴えた公約を実現してください」と激励。一人ひとりに証書を手渡した。
緊張もにじませながら式を終えた新人3氏は「自立の原点に立ち戻って取り組む」「訴えたことを初志貫徹する」「村をもっと元気にするため多くの人に力を頂きたい」など、改めて想いを語った。
同村議の平均年齢は今回の選挙結果により52・8歳。今までより7・5歳下がった。
ベテラン議員のひとりは「若い感覚や意見も反映されるよう全員の想いをだしあっていかなくては」と話す。
7日に予定される臨時議会で委員会構成など決まるが、協働のむらづくりの課題のほか議会本体の改革なども引き続き抱えており、新たな議長、副議長には若い議会を束ねる調整力も問われそうだ。 -
宮田村公民館長に細田博人さん(大久保区)を新任
宮田村教育委員会は1日、村公民館長に細田博人さん(65)=大久保区=、教育相談員兼心身障害児就学指導委員会調査相談員に竹前進さん(64)=伊那市坂下=を新任した。ともに元小学校長で各分野の経験も豊富。地域の生涯学習や子どもたちの支援充実に取り組む。
細田さんは教職を退いた後に岡谷市の社会教育指導員も務め、大久保区長として地域活動の実績もある。
「村の公民館活動は生涯学習の拠点で、盛りだくさんの事業がある。地域の皆さんが生きがいを感じられる活動を続けていきたい」と話した。
竹前さんは小中学校のほか養護学校での経験も豊か。「子どもたちの個々の状況に応じた対応に努めたい」と述べた。
細田さんの任期は2年、竹前さんは前任者の残任期間で1年。 -
宮田村辞令交付式
宮田村は1日、同日付け人事異動の辞令交付と年度始め式を開いた。2年ぶりとなる正規新入職員を3人迎え、清水靖夫村長は「まず率先して職員が行動し、村民も巻き込んでむらづくりの力を」と訓示した。
村長は職員に問題意識と即座に対応する能力の醸成を要望。
「職員みずからが協働を足元から見つめ直し、認識を深めて他にさきがけるような施策を」とも呼びかけた。
辞令は課長級に昇格した清水敏美会計管理者、春日良夫教育次長をはじめ、事務職1人、保育士2人の新入職員も先輩に交じって受けた。 -
駒ケ根市退職者送別式
31日、駒ケ根市は同日付で退職する市職員16人の送別式を市役所で開いた。退職者を代表して清水亀千代総務部長は「今日までの道のりは決して平坦ではなかったが、何とか乗り越えてきた。今後は一市民として、市が進める協働のまちづくりの一翼を担っていきたい」とあいさつした。
杉本幸治市長は一人ひとりの経歴や人柄などを詳しく紹介し「皆さんは市のために全身全霊で尽くしてくれた。その働きに感謝する。明日からはそれぞれが培った力で新たな地で活躍してほしい」と激励した。
退職者は職員の拍手に送られ、長い年月を過ごした庁舎を静かに後にした=写真。
退職者は次の皆さん。
▽一般行政=清水亀千代(総務部長)福沢利彦(昭和伊南総合病院事務長)柴政男(まちづくり推進部長)中城正昭(民生部長)笹谷志げ子(子ども課長)下島正富(福祉企業センター所長)小木曽節子(経塚保育園長)北沢みえ子(生涯学習課男女共同参画推進室長)小松由美子(市社会福祉協議会庶務係長)片桐郁子(子ども課幼児教育係長)織井清子(庶務課給与福利担当幹)下島広子(秘書広報課秘書係長)宮脇和子(飯坂保育園主任保育士)北沢香代(農林課主査)佐藤貴博(建設課主任)▽技能労務職員=塩沢寿美子(赤穂学校給食センター次長) -
宮田村議選12人の新村議決まる
任期満了に伴う30日投開票の宮田村議選。現職は組織力を背景に議席を守ったが、独自の戦いで挑んだ新人は下位に沈み、1人が涙を飲んだ。少年サッカーを指導する関係から若い保護者世代に浸透する清水正康氏(33)=大田切区=が地盤も手堅く固め、前回に続いてトップ当選。投票率が4年前よりも7ポイント低迷するなか、出馬した現職9人のうち7人は前回よりも得票を伸ばしており、組織選挙からの脱却を目指した新人は当初から苦戦とされた・ス下馬評・スを覆せなかった。
4年前に29歳の若さも売りにして大量得票を果たした清水氏は前回よりも30票ほど減らしたが、700票をうかがう得票。
今回も20代から2人の新人が出馬したが、「若さ」の新鮮味も薄れて清水氏のような知名度がないなかで、地区型の候補に左右されない若者や女性を中心にした浮動票層を切り崩せなかった。
その厳しい中でも天野早人氏(29)=町二区=は経営する商店のつながりもいかし、さらに小、中学校の同級生の支援も受けながら浸透。
一方で落選した大石智之氏(25)=町三区=は障害者の立場から議会参加を訴えたが、個人的な戦いには限界があり明暗を分けた。
もうひとり新人で組織に頼らない選挙を戦った宮井訓氏(46)=大久保区=は仲間の支えもあり、大石氏と7票の僅差で滑り込んだ。
新人で最も遅く出馬を表明した城倉栄治氏(52)=南割区=は地区票を急速に固め、支持基盤を受け継ぐ格好となった引退する現職の前回票を上回った。
票を大きく伸ばした現職は、前回厳しい戦いとなった陣営が多く、危機感を前面に打ちだした地元や組織の引き締めが功を奏した格好となった。 -
宮田村議選新人に風吹かず、住民の関心低下課題に
任期満了に伴う宮田村議選は30日に投開票し、・ス草の根・ス的な支持の広がりに期待した新人3候補は票を伸ばせず、1人が落選する厳しい結果となった。投票率は1960年以降の同選挙で最低の75・87%。この辺りからも浮動票を頼みにした3氏に風が吹かなかったことが分かり、地域を軸にした組織型選挙の壁は厚く立ちはだかった。一方で公開討論会が村商工会青年部の主催で初めて開かれるなど、関心を寄せようとする住民の動きも一部に芽生えてきており、今後の議会、村政にどうつなげるか選ばれた村議の真価が問われる。
新人4人のうち天野早人氏(29)、宮井訓氏(46)、大石智之氏(25)の3人は地盤を持たない独自の選挙戦。「関心がなく、候補の顔も名前も知らない。そうなると自ずと地元の候補に流れるでしょ」。結果を予想通りと受け止め、30代の有権者はつぶやいた。
告示前に13候補全員が出席して開かれた公開討論会。準備が短かったことも重なったが、300人定員の会場は空席が目立った。
しかし、各候補の訴えを会場で聞いた複数の村民は新人の演説を評価し、中高年の人たちからも「考えが現職よりもまとまっている」と声が聞かれた。
270票を獲得し3氏の中では最も票を集めた天野氏は当選を決めた直後に「結果は厳しいが、組織に頼らない新人3人をあわせれば600近い得票。現状打破の期待票が確実にあり、当選した私たちがそれに報いていかねば」と話した。
「20代の候補が出馬したのに若者の関心が高まらない」とされた今回の選挙だが、結果的に年代問わず住民の関心を村政に引き寄せる難しさを改めて浮き彫りにした。複数の当選者は村政の情報公開、透明性を説くが、受け止める住民の意識形成なしに自立のむらづくりもおぼつかない。 -
小林修副村長退任、思い出多き役場をあとに
宮田村の小林修副村長(61)=北割区=は31日、4年間の任期を終えて36年余り奉職した村役場をあとにした。見送る職員らとガッチリ握手。「今後も心ひとつに清水村政を支えて」と、後輩たちにむらづくりを託した。
退任式で涙を浮かべて花束を受け取った小林さん。「説明する側の職員が三者三様ならば、住民の信頼を得ることはできない」と肝に命じできた役場生活を振り返った。
1970年に村職員となり、ほ場整備や下水道、大原団地の造成など、今の村の社会資本となる各種整備事業に尽力。村総務課長を経て04年に助役に就き、自治法改正により副村長となった。
故矢田義太郎前村長が突然の病に倒れ、村長職務代理者として苦心したことも。
走馬灯のように駆け巡る思い出をひもときながら「今後はひとりの住民として地域とともに歩み、経験を還元していきたい」と声を詰まらせた。
清水靖夫村長は「行政経験が乏しい未熟な私を大きく支えてくれた」と長年の労苦をねぎらった。 -
環状北線 待望の開通を祝う
伊那市の伊那インターチェンジと国道153号線を結ぶ環状北線(主要地方道伊那インター線)が29日、開通した。1998年の事業着手から約10年の歳月をかけて完成。市街地の交通渋滞の解消などを図る。
供用開始前の開通式には県・市関係者、地権者、地元区長ら100人のほか、500人を超える地域住民らが集まり、待望の開通を祝った。
交通安全祈願祭後、小坂市長は、観桜期を含めた高遠町・長谷への誘導がスムーズになるなど市街地の交通渋滞の緩和、交通の安全性や利便性、災害時の緊急輸送路の機能を果たし、市民生活の向上、地域経済の発展につながることを期待。
関係者がテープカットやくす玉開きをしたあと、伊那市消防団音楽隊を先頭に、出席者らは吹奏楽の演奏が響く中、信号機「伊那インター入り口」東側から国道153号線に向かってパレードした。
開通した環状北線は延長520メートル、幅員(4車線)28メートル。高低差13メートルの段丘、JR飯田線を越す橋りょう部(延長184メートル)の大規模工事となり、事業費52億6千万円を投じた。
会場では、先着500人の地域住民に開通記念の紅白まんじゅうを手渡した。 -
【記者室】副市長問題 苦悩する杉本市長
駒ケ根市の前副市長が退任してちょうど1カ月になるが、後任はいまだ決まらないままだ。人事案は3月市議会で杉本市長が提案するはずだったが、引き受ける人がなく、結局見送られてしまった。民間人の登用を選挙公約に挙げた市長の立場は苦しいものになっている。
反杉本派は「それ見たことか。思い通りになるほど甘くはないぞ」と手をたたき、杉本派は「ここまできたなら仕方ない。慌てずにじっくりと選べばよい」と見守っているが…。
能力さえあれば、民間人か市職員かはさして問題ではない。だが、杉本市長にとっては重い選択だ。あくまで公約を貫き通すか、現実的な選択肢の中で妥協するか竏秩B深いジレンマに陥った市長はどんな決断をするだろうか。(白鳥文男)