-
伊那市・信大独自開発のヤマブドウ
本年度中に品種登録申請伊那市と信州大学農学部は本年度、独自に開発した山ブドウの品種登録を農林水産省に申請する。
市と農学部は、特産品の開発を目的としてヤマブドウのオリジナル品種を開発してきた。現在、本年度中に農林水産省に品種登録を申請するよう手続きを進めている。
新しいヤマブドウは、生活習慣病の予防などに効果のあるポリフェノールを豊富に含むのが特徴で、同事業の研究代表者春日重光教授は、山ブドウが含む保健機能成分の量に注目し、品種の選定を進めてきた。
市では、オリジナル品種を登録することで、今後の事業推進に弾みがつくと考えている。
しかし現状では、栽培している畑や成熟段階によって保健機能性成分の量に違いがあるため、さらに追跡調査が必要だとしており、 春日教授は「商品化するにはもう数年かかる」と話している。
市と信大では、オリジナル山ブドウの生産が軌道に乗れば、農家や企業に協力を求め、ワインのほかジャムやジュースの加工販売にも取り組みたい竏窒ニしている。 -
リニアBルート、知事が見解示す
長野県の村井知事は23日、リニア中央新幹線のルートについて、「伊那谷を通るBルートは県民の総意とも言える大変重いもの」と述べた。
県議会6月定例会の一般質問で議員の質問に答えた。
村井知事は、県や県内の関係市町、団体で組織する建設促進期成同盟会では、県内ルートはBルートとすることが平成元年以降、毎年決議されていることに触れ、「この決議は県民の総意とも言える大変重いもの」と語った。
また今後は、「地域振興という観点から、JR東海と事実に基づいた意見交換をしていきたい」と述べた。 -
大泉川現地調査
南箕輪村の大泉川上流治水砂防促進期成同盟会は23日、河川の状況を確認するため現地調査をした。
期成同盟会は毎年、一級河川の大泉川を調査し、秋頃には河原に生えた木を伐採するなどの活動をしている。
現地調査は、新役員が大泉川上流の状況を知ると同時に、整備や要望の参考にする。
会員や唐木一直村長、役場職員など15人ほどが現状を確認した。
河川状況は、昨年と比べて大きく変化した場所はないというが、倒木、流木が集まっている個所があった。
また、護岸整備されていない場所では岸が削られていることが確認された。
大泉川は県が管理していて、会では毎年、村を通じて護岸整備を要望している。
会長の原悟郎さんは、「災害は起きていないが、今後も護岸整備を村にお願いしていきたい」と話していた。 -
松沢ジアン君世界大会へ
高遠高校陸上部で3年の松沢ジアン成治君が、7月にイタリアで開かれるユース世界大会に出場することが決まった。
松沢君は、棒高跳び競技でインターハイなどの活躍が評価され7月8日からイタリアミラノで開かれるユース世界大会に日本代表として出場する。
松沢君は、これまでインターハイ優勝などさまざまな大会で上位入賞を果たしている。
本年度は南信大会、県大会、北信越大会のすべての大会で1位となり7月末に奈良県で行われるインターハイ出場も決めている。
現在は、伊那市の陸上競技場で世界大会に向けトレーニングに励んでいる。 -
伊那谷アマ将棋頭戦
北原孝浩さん(伊那市)が優勝伊那谷の将棋アマチュアナンバーワンを決める第2回伊那谷アマ将棋頭戦が21日、伊那市内で開かれ、伊那市の北原孝浩さんが優勝した。
将棋頭戦は、中央アルプスの将棋頭にちなんで昨年からスタートしたもので、伊那谷のアマチュアナンバーワンを決める大会。
初段以上の16人をはじめ、級を持っている人や小学生ら32人が参加した。
準決勝は、伊那市の北原孝浩さんと北原昭さんとの対戦。勝った人が、初代チャンピオンの久保村東洋さんへの挑戦権が得られる。
結果、北原孝浩さんが勝ち上がり、ナンバーワンの座をかけた決勝戦が行われた。
接戦の末、北原さんが久保村さんを下し、初優勝を果たした。
なお級をもっている人たちの中では、南箕輪村の小山岩夫さんが優勝、小学生の部では白鳥君と竹中君が入賞した。 -
自主防災会役員研修会
伊那市は21日、地区や町内会単位で組織されている自主防災会の役員を対象にした研修会をいなっせで開いた。
研修会には約100人が参加し、信州大学教授や県の危機管理部の担当者から土砂災害への対応や地域の防災対策について聞いた。
信州大学農学部の平松晋也教授は、土砂災害への対応について、「土砂災害を回避して賢く生き残るための方法論」との演題で講演した。
平松教授は、雨が多くない地域として位置づけられている長野県の土砂災害発生件数が、雨が多い地域として位置づけられている高知県や鹿児島県を上回っていることに着目し、「雨の量が同じ時、雨が多い地域よりも雨が少ない地域の方が土砂災害が起こりやすい」と話した。
いざというときの心構えとしては、早めの避難や土石流の前兆現象を見逃さないことなどを挙げていた。
また県の危機管理部では、自主防災組織の活性化のために、楽しく気軽に参加できる活動や他の団体や組織との協働をポイントに挙げていた。
伊那市では、市内全域に約180の自主防災会が組織されている。
役員対象の研修会は、平成18年の豪雨災害以降、毎年梅雨の時期にあわせ開いている。 -
ICT制作番組「上伊那の戦争遺構縲恆a開した登戸研究所」
コンクールで日常番組部門の優秀賞受賞伊那ケーブルテレビジョンが制作した番組が、第35回日本ケーブルテレビ大賞番組コンクール(社団法人ケーブルテレビ連盟など主催)で、日常番組部門の優秀賞を受賞した。東京ビックサイトで18日に開いたケーブルテレビショー2009の中で表彰された。
受賞した番組は、「上伊那の戦争遺構縲恆a開した登戸研究所」。
上伊那地域に残る戦争の傷跡を残すシリーズで、太平洋戦争末期に川崎市生田から上伊那地域に疎開していた陸軍の秘密機関「登戸研究所」を取材したドキュメンタリー。
登戸研究所の幹部が出版した本を軸に、疎開当時学徒動員で働いていた人や周辺で暮らした人達の記憶を元に制作した。
表彰式では、「戦争を語り継ぐ格好の材料となる力作だった」と講評された。 -
医師の救急車同乗実習
医師と消防署の救急隊員が連携を図り、的確な搬送につなげようと、伊那消防署で22日から、救急車に医師が同乗し搬送する実習が始まった。
これは、医師に実際の救急現場を知ってもらうとともに、救急隊員が医師の対応を学び、今後の活動に生かしていこうと行っている。
実習を行う20日間は、伊那中央病院の救急医療センターの医師が実際に出動する救急車に同乗し、現場へ出動する。
医療行為が必要な場合は、車内で医師が患者に措置を施す。
22日は救急車に乗り込む医師が朝から伊那消防署を訪れ、署員らと救急車の点検をした。
訓練では、実際に救急車の出動指令があったことを想定し、救急隊員と医師が救急車に乗り込んだ。
現在伊那消防署では、救急車への医師の同乗は行われていないが、医師が同乗した場合、救急隊員ではできない医療行為も行えるようになる。 -
リニアBルート実現に向けた要請活動決議を可決
伊那市議会伊那市議会は22日、リニア中央新幹線について、伊那谷を通るBルート実現に向けて国などに要請活動をしていくとする決議を賛成多数で可決した。
要請活動実施の決議については議長を除く25人の議員のうち22人が賛成、共産党の3人が反対し、賛成多数で可決した。
リニア中央新幹線に関する決議は市議会交通対策特別委員会の委員8人のうち共産党を除く7人の連名で議員提出議案として出された。
決議では、地域振興の観点からも市議会は伊那谷を通るBルートによる早期建設に向け強力な運動を展開する竏窒ニしている。
決議に反対した共産党は、「リニアそのものに反対ではない」としたうえで、「駅の建設費など地元負担金がいくらか分からない時点で賛成はできない」としている。 -
天竜川ライブカメラ送受信開始
リアルタイムで河川の状況を知り、日常の防災に役立てようと、天竜川沿いなどに設置しているライブカメラの映像が22日から、伊那市役所で確認できるようになった。
22日、ライブカメラを設置している天竜川上流河川事務所と伊那市の関係者が伊那市役所で、ライブカメラから送られてきた映像を確認した。
ライブカメラは、河川状況を把握したり、防災情報を発信するために河川事務所が設置している。
伊那市と河川事務所は今年3月に防災情報の共有に関する協定を締結していて、ライブ映像の提供もその一環。
これにより、伊那市では天竜川の上流や三峰川などに設置されている17カ所のカメラ映像を、リアルタイムで見ることができるようになる。
また、河川の水位や雨量などのデータ情報も配信していて、同時に知ることができる。
小坂樫男市長は、「平成18年の豪雨災害の時は、テレビに頼るしかなく、こうした映像は見られなかった。今後は24時間いつでも17カ所の映像が見られる。災害時に活用したい」と話した。
伊那市からは今後、市内に設置している雨量計のデータを河川事務所に提供する予定。 -
食と緑の環境図書展
6月の環境月間に合わせ、南箕輪村の信州大学農学部図書館は、「食と緑の環境図書展」を開いている。
この図書展は、信州の豊かな自然を大切にすることを理念に掲げている信大が、環境の大切さを学生や地域の人達に改めて感じてもらおうと開いている。
農薬の散布が自然界に与える悪影響について告発した「沈黙の春」の著者レイチェルカーソンの関連図書など21冊を展示しているほか、業績をまとめたパネルもある。
また、農学部図書館が所蔵する環境関連の図書など約400冊を展示している。
環境図書展は6月30日まで農学部図書館で開き、その後は県内各学部の図書館を巡回する予定。 -
箕輪町プレミアム商品券発行
箕輪町は8月2日から、プレミアム率20%のプレミアム商品券を発売する。
箕輪町役場で22日、記者会見が開かれ、平沢豊満町長と箕輪町商工会の黒田重行会長から内容が報告された。
商品券は発行総額8400万円で、千円券12枚つづりのセットを1万円で販売する。購入限度額は1人3万円まで。
箕輪町商工会では、平成16年から毎年8月に10%引きのプレミアム商品券を販売してきたが、経済不況の中、さらに10%上乗せした20%引きプレミアム商品券の発売を決定した。
プレミアム分の1400万円のうち1300万円は町が、残りの100万円は商工会が負担する。
町負担分の1300万円については、国からの地域活性化・経済危機対策臨時交付金をあてる。
8月2日から11月30日まで箕輪町産業会館での販売を予定している。
利用可能な店舗は、商工会員640社のうち協賛する店舗で、今後募集する。 -
障害者スポーツ大会
180人が競技通じ交流障害者が交流しながらスポーツを楽しむ上伊那地区障害者スポーツ大会が20日、伊那市陸上競技場で開かれ、上伊那20の福祉団体から約180人が参加した。
この大会はスポーツを通じて障害者の自立と社会参加の促進を目指そうと、福祉団体などでつくる実行委員会が開いた。
車イスでタイムを競いあうものやソフトボール投げなど20種目が行われ、参加者は楽しみながらスポーツで汗を流していた。
また、市内の中高生ら約60人が、計測や補助係として参加し、大会を支えるとともに障害者に対する理解を深めていた。 -
第4回信州伊那高遠の四季展
最高賞は森本千穂さんの日本画「凛」3年に1度の全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」の入選作品が20日、発表となり、最高賞の信州伊那高遠大賞に、愛知県の森本千穂さんの日本画「凛」が選ばれた。
今回は全国から487点の応募があった。
そのうち、最高賞に選ばれた森本さんの「凛」は、雪の中でたくましく立っているリンゴの木を描いている。画面の構成なども高く評価された。
銀賞にあたる伊那市長賞には、千葉県の田所雅子さんの油絵「さくら」が選ばれた。中央に少女2人が描かれており、作品全体で桜の柔らかさを表現している。
銅賞にあたる信州高遠美術館賞には、駒ヶ根市の加納恒徳さんの油絵「雪の山里」ほか、千葉県、愛知県から応募した二人の作品が選ばれている。
審査員の一人、日本芸術院会員の塗師祥一郎さんは「それぞれ力作だったが、個性ある作品を選ぶことができた」と講評した。
このほかにも奨励賞20点、秀作50点、入選275点が選ばれた。
入選作品は8月から始まる第4回信州伊那高遠の四季展で展示する。期間は8月1日から9月13日まで、信州高遠美術館をメイン会場に市内7会場で展示される。 -
みのわ芸術祭 舞台発表で日頃の成果披露
みのわ芸術文化協会が年に一度開くみのわ芸術祭が21まで、箕輪町の町文化センターで開かれている。
20日はステージ発表があり、地区に残る伝統の祭りでうたう歌や浦安の舞、詩吟など6団体が披露した。
町内の喫茶店で毎月1回演奏を披露している山口栄一さんとアンサンブルドルチェのメンバーは、アコーディオンやギターで懐かしの歌謡曲を演奏し、訪れた人たちと一緒に歌を楽しんだ。
また1階の展示スペースには彫刻や書、パッチワーク、押し花など約200点が並んでいる。
協会の大槻武治会長は、「会員700人がそれぞれ芸術文化活動に励んでいる。芸術祭に出るのはほんの一部だが楽しんでもらいたい」と話していた。
作品は21日まで町文化センター1階展示スペースに展示している。 -
長谷保育園の園児がタマネギの収穫体験
伊那市の長谷保育園の園児が19日、地域の畑でタマネギを収穫した。未満児から年長までの約50人が参加し、大きなタマネギを引き抜いていた。
この日訪れたのは、長谷杉島の伊東修さんの畑。伊東さんは園児らのために8年前から毎年妻とともにタマネギを育てている。
シカなどに食べられないよう注意しながら育て、今年は約千個のタマネギができた。
園児たちは大きな玉ねぎを一生懸命に引っ張っていた。
伊東さんは、「土に触れたり、食べ物づくりを子どもが知ることは大事。おいしく食べてもらいたい」と話していた。
収穫した玉ねぎは、家に持ち帰ったり、保育園の給食で使われるという。 -
子育てのヒント学ぶ子育て講演会
子育てのヒントにしてもらおうと、幼い子どもを持つ母親などを対象とする子育て講演会が20日、伊那市のいなっせであった。
講演会は、伊那市を中心とする子育て支援グループ・子どもネット伊那が毎年開いているもので、今年はロジャーズ流の認定カウンセラーで、伊那市や岡谷市でカウンセリング教室を開いている平澤文雄さんを講師に迎えた。
平澤さんは、親が子どもに使うさまざまな言葉を取り上げ、注意すべきことを説明した。
平澤さんは「子どもは『きちんとしなさい』と言われると、『ミスをしてはいけない』と感じ、常に緊張していなければならなくなる。家庭は体を癒し、生きる意欲を養う憩いの場。そこで完璧さを求めれば、原点から外れてしまう」と話した。
また、「早くしなさい」と急かすのも、子どもに「自分のペースでやってはいけない」という気持ちにさせてしまうため、「間に合えばいいよ」などと置き換えて使うよう呼びかけていた。 -
箕輪町のふれ愛センターで利用者懇談会
開所から半年を迎えた箕輪町のボランティア拠点施設みのわふれ愛センターで19日夜、初めての利用者懇談会があった。
懇談会は、開所から半年が経ち、利用者の意見や感想を聞こうと初めて開いたもので、利用者や施設運営委員など8人が参加した。
同センターは、地域のボランティア施設として多くの人たちに気軽に交流してもらう目的で設置された。半年で176団体、延べ2100人が利用している。
気軽に立ち寄って交流できるほか、料理や歌の練習などといったグループ活動にも利用されている。
参加者からは「気軽に使える」「広くて使いやすい」といった意見のほか、「もっと多くの人と交流したい」「中学生にも気軽に寄ってもらいたい」などの要望も出された。
あるスタッフは「これをきっかけに利用者が自主的に交流するような施設になってほしい」と話していた。 -
南箕輪村の6団体がマレットゴルフで親ぼく
村政に携わる6団体が一堂に会するマレットゴルフ大会が20日、南箕輪村の大芝高原マレットゴルフ場で開かれた。役場職員や教育委員会、区長会など6団体の約80人が参加。プレーを通して交流を深めた。
大会はスポーツを通じて交流を深める中で、村政をより良いものにしようと毎年開いている。
参加者らはスティックを手に、普段とは違った雰囲気で交流を深めていた。
唐木一直村長は「村政を推進する団体が集まる機会は少ない。スポーツを通じて良い交流になった」と話していた。 -
伊那で働き、伊那で暮らす「UIターンシンポジウム」開催
「伊那で働き、伊那で暮らす」をテーマにしたUIターン・シンポジウムが20日、伊那市役所であり、約100人がUIターンについて考えた。
シンポジウムは、伊那で働くUIターン者に、喜びや苦労、課題などについて意見発表してもらうことで、魅力ある地域づくりや企業立地のあり方を模索しようと開いた。
伊那市出身で三洋グラビア勤務の三澤慎吾さん、南箕輪村出身でルビコン勤務の堀みずほさん、兵庫県出身で伊那食品工業勤務の落俊行さん、大阪府出身でフォレストコーポレーション勤務の栗崎彩子さんの4人がパネリストを務めた。
またコメンテーターとして伊那商工会議所副会頭でサン工業の川上建夫社長と産業立地を担当している伊那市の白鳥孝副市長が出席した。
パネリストのうちUターンの三澤さんは中小企業で働くことについて「トップとの距離が近く受ける影響は大きい。地域を支えているのは中小企業だと考えて自分も中小企業で働こうと決めた」と話した。
同じくUターンの堀さんは「若い頃は都心にあこがれていたが、都心で働いてみて地元長野の良さに気付いたことは大きかった」と話した。
Iターンで伊那に住む落さんは、地域自治について「区、組がなかったら、ほとんど地域の情報も入ってこなかったので、区、組があってよかった」と話をした。
同じくIターンで伊那の会社に就職した栗崎さんは、「就職活動するときに女性でも第一線に出て働ける職場がいいと思っていた。今そのように働けている」と話した。
シンポジウムではほかに現在UIターンで伊那市で働いている人から、これからUIターンをする人たちへのメッセージも紹介された。
「車があれば生活する上で不便なことはない。アウトドアや自然を楽しみながら生活したい人は満喫できる所」など、自然環境の良さを挙げているものが多くあった。
ほかにUターン者は「30歳を過ぎてからでも戻ってくるのは遅くない」。またIターン者は、「地域にすぐ溶け込むことはできなくても、その地域が持つものをできる限り受け入れることが必要だ」としている。 -
長野県消防救助技術大会出場
伊那消防署員激励20日に長野市で開かれる長野県消防救助技術大会に、伊那消防署から、引揚救助訓練に1チームが出場する。
伊那消防組合組合長の小坂樫男伊那市長が17日、チームの激励に訪れ、展示訓練が行われた。
引揚救助訓練は5人1組で行う。地下で負傷者が出たと想定し、塔の上で酸素ボンベを背負って負傷者を塔の上に引き上げる。
チームの5人中、3人が初めて大会に出場する若手のメンバーで、今年は特に安全、確実を基本に訓練をしてきたという。
小坂組合長は、「こういった訓練が人命救助に役立つ。全国大会目指して頑張ってほしい」と激励した。
長野県消防救助技術大会の上位1チームは、7月神奈川県で開く関東大会に進む。 -
伊那市高遠町の飯嶋ちづるさん
青年海外協力隊でエクアドルへ伊那市高遠町の飯嶋ちづるさんは22日、青年海外協力隊員として南米エクアドルへ渡り、養護学校の教員として活動する。
飯嶋さんが17日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に出発のあいさつをした。
飯嶋さんは伊那市高遠町小原出身の34歳。
これまで11年間、東京都の特別支援学校で知的障害や身体障害のある子どもの教育に携わってきた。
派遣先は南米エクアドルの公立養護学校。そこでは現地の教員とともに、障害に合わせた教育プログラムの作成や授業の助言などをする。
飯嶋さんは、教材を作るのが得意で、日本から木のパズルなど手作りの教材を持っていくという。
出発は6月22日で、1年9カ月後に帰国する。 -
市役所で土のう作り講習会
水害の起こりやすい時期を迎え、伊那市役所で18日、職員対象の土のう作り講習会が開かれた。
講習会は、全職員が土のうの作り方を覚えるようにと毎年行っており、この日は職員40人ほどが参加した。
指導した伊那消防署の署員は、「砂は袋の半分を目安に入れる」「役割分担して数人で作ると効率が良い」とアドバイスしていた。
土のう作りが初めてという職員は、「砂を入れる加減、紐の結び方が簡単そうに見えるが難しい。コツをつかみたい」と話していた。
この日作った300個ほどの土のうは、水害に備えて市役所に備蓄する。 -
新規就農者激励会
昨年から今年にかけて新たに農業に就いた新規就農者を励ます会が19日、伊那市のJA上伊那本所で開かれた。
激励会には、上伊那地域の5人が出席した。
伊那市の唐木千尋さんは、水稲や野菜の栽培を始めた。唐木さんは、「消費者を裏切らないようおいしい米を届けたい」と抱負を話した。
南箕輪村の唐澤勇治さんは、自然に囲まれて仕事がしたいと今年3月に就農。「農業の知識を増やして野菜づくりのプロを目指したい」と話した。
伊那市の白鳥崇さんは、親の後を継ぎ、黒毛和牛100頭を今年4月から飼い始めた。「自分が楽しめるようにがんぱりたい」と力強く話した。
昨年から今年にかけて上伊那地域で新規に農業に就いた人は13人。上伊那農業改良普及センターの佐藤光吉所長は、「情熱を持って目標に向かって一歩一歩着実に歩んでもらいたい」。JA上伊那の春日州一専務は、「元気の出る農業のモデルリーダーとしてがんばってほしい」と新規就農者を激励していた。 -
伊那市成人式 今年度から伊那地区も公民館単位で開催
伊那市の成人式は、本年度から伊那地区も公民館単位に分けて開催する。高遠町・長谷地区は例年通り1月1日2日に、伊那地区は8月のお盆中に開催を予定する。
伊那市では、合併に伴い、成人式の旧3市町村の統一を含めて検討してきた。
検討を進める中で、小規模にして各地域の特色をもった成人式を行う方針が出され、今年度から実施する。
これまでも公民館単位で開催してきた高遠町・長谷地区は、例年通り1月1日、2日に開催。伊那地区では、従来地区で独自に成人式を行ってきた手良地区が8月14日に開催する以外は、8月15日を予定している。
本年度の伊那市の成人式対象者は、市内の中学校を卒業した人と現在在住している人で、5月1日現在859人。
伊那市では、対象者が希望する地区の成人式に出席できるよう、住所が変更になっている人などに対し柔軟に対応していきたい竏窒ニしている。 -
「箕輪町まちづくり住民提案事業」採択事業決まる
住民団体が取り組む事業を町が支援する「箕輪町 まちづくり住民提案事業」の本年度採択事業が決まった。
19日、住民提案事業審査委員会の原敏章委員長が、本年度の採択事業を平澤豊満町長に報告した。
箕輪町まちづくり住民提案事業は、住民団体が主体的に取り組む活動を町が資金面から支援し、町民と行政による協働のまちづくりを推進しようと平成18年から行っている。
本年度の新規採択事業は11、継続事業は9で、合せて20事業を採択し、補助金の合計金額は189万円となっている。
このうち新たに、コカリナの演奏グループ風明音の会のコンサート開催やオリジナル楽曲の製作事業に11万2千円、信州もみじ湖夢くらぶが地区の荒廃農地を復旧しアンズやモモの植樹などを行う「信州みのわ 花・果実の里」事業に10万円、ウォーキング大会の開催や健康教室などを行う「天竜健康ウォーク」事業に10万円などを採択した。 -
南箕輪村長と母親が座談会
南箕輪村の唐木一直村長と子育て中の母親らの座談会が19日、すくすくはうすで開かれ、母親らから「概ね村の子育て支援に満足している」っとの声が出された。
座談会は、子育て支援に力を入れている唐木村長が、直接生の声聞き子育て支援策に生かしていこうと、3年前から行っている。
会場のすくすくはうすには9組の親子が集まり、唐木村長と懇談した。
母親からは、「すくすはうすなど子育て支援施設が充実している」「村の保育料は他の地域に比べ安い」「大芝高原など子どもを遊ばせる環境が整っている」など、政策を評価する声が出ていた。
母親らは、「今後も子育て支援に力を入れたこの体制を維持してほしい」と要望した。
唐木村長は「現在の水準を下回らないよう維持すると共に、個別相談など精神的な支援に力を入れていきたい」と答えた。 -
伊那スキーリゾートの今後の方針話し合う
伊那スキーリゾートを経営するヤマウラがスキー事業からの撤退を文書で伊那市に伝えたことを受け19日、地元地権者とヤマウラ、伊那市の3者が集まり、今後の方針について協議した。
地権者らで組織する西春近財産区、ヤマウラの中島光孝常務、伊那市の酒井茂副市長ら約10人が西春近公民館に集まり、今後の方針について協議した。
協議は非公開で約1時間にわたり行われたが、出席した西春近財産区の橋爪俊夫議長によると、協議は平行線に終わり、結論は先延ばしされたという。
仲介役として出席した伊那市は、「今日は何も決まらなかった」と話し、またヤマウラはコメントしなかった。
橋爪議長によると、ヤマウラは「スキー場経営の後継会社を見つける努力をする。1カ月の猶予がほしい」と話したということで、来月20日に改めて協議する予定。
西春近財産区では、次回の協議で結論を出し、植栽など原状復旧を求めていくことにしている。 -
沖縄南大東島コンサート 7月に開催
住民や小学生同志の交流がある沖縄県南大東島の大東太鼓と島唄コンサートが、今年2年ぶりに開かれる。
19日に市役所で実行委員会が記者会見を開き、コンサートの開催概要を説明した。
大東太鼓を披露するのは碧会。全国でも数少ない両面打ちの太鼓で、楽譜は一切なく自由奔放で勇壮な演奏を披露する。
前回2007年の伊那公演では1600人の聴衆を魅了した。
島唄を歌うのはボロジノ娘。沖縄の衣装に身を包み三線を弾きながら歌う島唄は、沖縄のコンクールで毎年上位入賞する実力派だ。
南大東島と伊那の交流が始まったのは、一つの青パパイヤが縁だった。
伊那市の井地千代子さんが最愛の息子倫太郎さんを平成11年に交通事故で亡くし悲しんでいたときに、南大東島出身の会社の上司が「これを食べて元気を出して」と、青パパイヤを手渡した。それがきっかけで島との交流がスタートし、2005年に伊那文化会館小ホールで第1回コンサートが実現。今回が3回目となる。
今年は、24歳で亡くなった倫太郎さんの中学校時代の同級生、菓匠しみずの清水慎一さんが、コンサートの実行委員に名を連ねた。。
清水さんは、去年倫太郎さんの命日にあたる5月5日に青パパイヤを使ったケーキ「幸せの青パパイヤ」を発売。今では、しみずの人気商品になっている。
さまざまな人たちの縁で交流の輪は広がり、今年は、北大東島の子どもたちもやってくる。コンサートも伊那の翌日7月31日には、安曇野市でも計画されている。
大東太鼓・島唄コンサートは、7月30日に県伊那文化会館大ホールで午後7時から開かれる。
チケットは、前売りで大人が1000円、小中学生は500円。当日は、会場周辺で島の物産展も行われる。 -
上伊那の税収6年ぶりに減収
上伊那地方事務所は18日、昨年度の上伊那地方の県税収入見込み額を発表した。県税収入は約126億2千万円で、6年ぶりに減収となっている。
20年度の県税収入は、19年度より9億3千万円ほど少なく、平成14年以来6年振りの減収となる。
減収の最も大きな要因は、事業者が納める法人県民税と法人事業税の収入が、景気の低迷で大幅に落ち込んだことという。
これら法人二税の合計は52億6千万円で、前年度に比べて13億8千万円、約2割ほど少なくなっている。