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伊那市高遠町と長谷の園児作品展
伊那市高遠町と長谷の園児による作品展が、信州高遠美術館で開かれている。
作品展は、小さいうちから美術館を身近に感じてもらおうと毎年開いている。
会場には、年長児が描いた作品56点が並んでいる。
保育園ごとテーマを決めていて、紅葉や桜、将来の夢などを描いた。
美術館の竹内徹館長は、「身近なふるさとの風景や将来の夢、楽しかったことが素直に描かれている。それぞれ子どもなりの表現ができていて、温かさを感じる」と話していた。
この作品展は15日まで。 -
南大東島へ行く西小児童を支援へ
市民サイドでの交流が続いている伊那市と沖縄県の南大東島。
2月に島に訪れる伊那西小学校の児童を応援しようと、訪問資金のカンパの活動が始まっている。
8日夜は、南大東島を訪問したことのあるメンバーら20人ほどが集まり、西小児童を応援するための実行委員会が開かれた。
島の特産品「青パパイヤ」を縁にして交流が始まり、南大東島の子どもたちが伊那西小学校の児童宅にホームステイするなど、民間主導でさまざまな交流が行われている。
今回、南大東島から、西小の子どもたちを招待するため4人分の訪問費用を負担するとの提案があり、2月に西小児童が訪問することになった。
伊那西小学校では、4年生以上の12人が島への訪問を希望している。
一人当たりの訪問費用は8万円ほど。島の負担を差し引けば一人4万5千円の負担が必要になる。
子どもたちの交流を更に発展させるため、また保護者らの負担を少しでも減らそうと、この日の実行委員会で資金的に応援するためカンパを行っていくことが決まった。
西小の池上眞澄校長は、「島の招待と皆さんの支援で、ついに訪問が実現する。こちらと島ではかなり違いがあると思う。一所懸命見て体験して学んで来たい」と感謝していた。
メンバーらは人海戦術で24万円を目標にカンパを集める。
カンパは、伊那市の産直市場グリーンファームでも受け付けている。 -
各地で正月の伝統行事行われる
箕輪町北小河内の漆戸常会は10日、公民館近くの辻に高さ約10メートルの大文字が建てた。
大文字は、江戸時代から漆戸常会に伝わる小正月の伝統行事で、五穀豊穣や、地区の安全を祈願している。
午前6時に住民らが辻に集まり、作った飾りを大文字に取り付けた。
その後、かけ声に合わせて一斉に大文字を建て、周りに松を取り付けた。
大文字は12日に倒し、取り付けた飾りは各家庭で持ち帰り、厄除けにするという。 -
伊那市でチャイルドシートリサイクル会
不要になったチャイルドシートを無料で譲るリサイクル会が10日、伊那市役所であった。
これは、子育て支援ネットワーク連絡会に参加した母親から「チャイルドシートは高価なのでリサイクルできるとうれしい」などの要望が寄せられたため、伊那市が今回初めて開いたもの。
昨年10月から募集を開始したところ、この日までに合計で19台のチャイルドシートが集まった。
会場を訪れた親たちは、提供者からの説明を受けながら、希望のチャイルドシートを選んでいた。
リサイクル会では、19台すべてが次の利用者に譲渡された。
市は「手ごたえがあったので、今後も継続していきたい。」としている。 -
富県で炭焼き体験会
薪などを焼いてつくる炭焼きの体験会が10日、伊那市富県のたかずや炭焼き場で開かれた。
これは、富県のグリーンツーリズム推進委員会が「富県いいとこ再発見企画」の一環として開いたもの。地域の炭焼き愛好家でつくる「たかずや炭の会」の指導のもと、参加者らが炭焼きを体験した。
炭を作るには、2、3週間かかるため、この日は炭の会が以前窯に入れた炭を取り出し、新しい薪を詰める作業を体験。参加者たちは、興味深そうに薪詰め作業を見学していた。
たかずや炭の会の伊東亮司会長は「炭焼きを通して、みんなで作業をする楽しさや、炭の良さを多くの人に感じてもらいたい。」と話していた。
その後、参加者には炭を使って焼いた餅の入ったおしるこも振舞われた。 -
箕輪町国際交流協会新年会で在住外国人が交流
箕輪町国際交流協会の新年会が10日箕輪町文化センターであり、同協会が開く日本語教室で学ぶ外国人やその家族、協会の会員ら約70人が集まり、新年を祝った。
日本語教室では、中国、ブラジル、パラグアイ、キューバ、ナイジェリアの5カ国の人たちが学んでおり、この日のは、信州牛のすき焼きなどを食べながら、獅子舞を鑑賞した。
獅子舞は日本の文化に触れてもらおう竏窒ニ計画したもの。辰野町の住民有志の会が披露した。
獅子の軽妙な動きに、外国人も興味深かそうに見入っていた。
また、獅子に頭をかんでもらう初めての体験も楽しんで
いた。
中国から日本に来て3年という女性は「日本の獅子舞を初めて見ました。中国の獅子舞とは違う。おもしろかったです」と話していた。 -
高遠地区交通安全祈願祭
伊那市高遠地区交通安全協会の交通安全祈願祭が10日、高遠町の鉾持神社で行われた。
交通安全祈願祭は毎年行っていて、この日は協会の役員や地域自治区長ら約30人が参加した。
鉾持神社の社殿で宮司が祝詞を上げ、交通安全協会の前田茂会長ら5人が玉串を捧げて今年1年の安全を願った。
高遠地区では去年、トラクターの事故で1人が亡くなっている。
前田会長は、「交通死亡事故0を目標に取り組み、地域の安全安心の構築のために微力ですが貢献したいと思います」とあいさつした。 -
110番の日に合わせて各地で街頭啓発
1月10日の110番の日に合わせて10日、上伊那各地で街頭啓発活動が行われた。そのうち伊那市のアピタ伊那店では、警察官や伊那市防犯協会の会員が、買い物客に110番通報に関するチラシを配布した。
この日は、1日署長に任命された市の職員や、長野県警のマスコット、ライポくんも参加。街頭啓発を呼びかけた。
伊那署によると、去年1年間の110番通報の件数は、県全体で9万9千278件。伊那署管内では、3千339件となっている。
警察では「緊急性のある事件、事故を目撃した時は、あわてず、落ち着いて、現場の状況を伝えてほしい」と呼びかけている。 -
県立高校入学志願予定者数 第2回調査結果
県は9日、来年度の県立高校入学志願予定者数の第2回の調査結果を発表した。
高校入試前期選抜は2月9日(一部10日も)、後期選抜は3月10日(一部11日も)行われる。 -
大工が中学生に技術指導
伊那市の東部中学校の生徒が9日、地元の大工からのこぎりなどの使い方を学んだ。
東部中学校の2年生は、技術・家庭科の授業で、木の板で本棚を作っている。
その授業の一環で毎年、地元の大工を招き、のこぎりやかんなの使い方を教わっている。
この日は、3人がのこぎりの指導などをした。
生徒たちは一人ひとり材料を切りながら、「力を入れすぎず、全体をよく見て切ること」「切り終わりはゆっくり引く」などの指導を受けていた。
途中、かんながけの実演もあり、生徒たちは、その技術を見たり、実際に体験して学んでいた。
生徒たちは、この日学んだ技術を生かし、3月までに本棚を完成させる予定。 -
園児がお年寄りともちつき
伊那市の高遠第2、第3保育園の園児たちは9日、地元のお年寄りと一緒に餅つきをした。
保育園給食に野菜を提供している「コヒガン桜の会」の女性4人が保育園を訪れた。
コヒガン桜の会は、2年ほど前から野菜を提供している。
今回は、保育園がそのお礼にと交流会を企画した。
もちつきでは、コヒガン桜の会の女性たちも手伝い、手際よく作業を進めた。
子どもたちも、「よいしょ」という掛け声とともに力いっぱい杵を振り下ろし、もちつきに励んでいた。
つき上がったもちは、ごま、きなこ、あんこなどをまぶして完成。
子どもたちは自分の好きな味のもちを皿にとり、口いっぱいにほうばり、笑顔を見せていた。
お年寄りも子どもに話しかけるなどして、交流を楽しんでいた。 -
中小企業の経営実態まとまる
最近の経済情勢における上伊那地域の中小企業の経営実態がまとまった。
70%を超える企業で売り上げが減少していて、今後更に人員削減が進められることが懸念されている。
これは、昨年12月に長野県が行った中小企業の経営実態調査から、上伊那地方事務所が地域独自の結果をまとめたもの。
調査は、上伊那地域の中小企業78事業所を対象に行った。
それによると、昨年10月から11月は、56の事業所(全体の71.8%)が、前年の同じ時期と比べ売り上げが減少したと答えている。
特に影響が出ているのは製造業で、90%の事業所が売り上げが減少したと回答している。
県全体では75%が減少したと答えていることから、上伊那地域への影響が大きいことがうかがえる。
県によると、上伊那地域は製造業が産業の中心になっていることや、製造業が車産業にシフトしてきた傾向により、長野県全体よりも上伊那のほうが経済危機の影響を受けているという。
こうした状況の中で、上伊那で11月までに人員削減を行った製造業は18.5%。
今後、売り上げが減少すると予想している事業所が多いことから、今後更に人員削減が進められることが懸念されるという。
長野県では、中小企業の支援策として金融融資など総額58億円の補正予算案を、13日の臨時議会に提出する考え。 -
未曾有の逆境の中で商工会新年祝賀会
宮田村商工会は9日、新年祝賀会を商工会館で開いた。会員ら約100人が出席。未曾有の景気悪化の影響が大きく影を落す新年となったが、社会構造の大きな転換期ととらえ踏ん張っていこうと前を見据えた。
前林善一会長は「大変厳しい年明けとなった。この難局を一致して乗りきろうと論ずるのが本来の政治であるはずなのに、国は何も打ち出していない。官と民には大きな温度差がある」と指摘。一方で社会構造や価値観が大きく転換する時でもあるとして「商工会が沈静化すれば地域も沈む。ここを踏ん張って地域を引っ張っていきたい」と続けた。 -
氷の記憶
上伊那地域は9日、この冬初めての本格的な雪に見舞われた。
寒さが増し冬も本番になると、ある記憶が頭の片隅をよぎる。 -
エチオピアで拘束の赤羽桂子さん解放
エチオピアで武装グループに拘束された赤羽桂子さんが無事解放されたことをうけ、伊那市に住む桂子さんの親族も安堵の表情を見せている。
伊那市西春近山本に住む桂子さんの親族の赤羽弘さんは解放の知らせを受け、喜びをかみしめている。
「
また、伊那市に住む兄の千尋さんは伊那ケーブルテレビジョンの取材に対し、「直接会っていないので今は何とも言えないが少し安心している」と話した。 -
伊那市西町で重傷事故
伊那市西町で7日午後11時ごろ、乗用車が道路を横断中の男性をはねる事故があった。
この事故により、男性は脳挫傷など大怪我を負った。
伊那警察署の発表によると、怪我を負ったのは伊那市西箕輪の田中賢郎さん(57)。
伊那市西町の県道南箕輪沢渡線で、田中さんが道路を横断していたところ、箕輪町の男性が運転する乗用車が田中さんをはねた。
これにより田中さんは、頭や骨盤などの骨を折る大怪我を負った。
事故の原因について伊那署が捜査を進めている。 -
第6回 漸進展
伊那市出身者などが油絵作品を展示する漸進展が、伊那市のいなっせで開かれている。会場には14人の作品14点が並んでいる。
この作品展は、東京で行われる展覧会に出品している人が集まり、年1回開いている。
作品はどれも展覧会の応募規程に沿った縦が1・6メートルほどの大きな作品ばかり。
この展示は、参加者が年1回集まり、批評し合って意見を取り入れ、制作の糧にしていくための場だという。
それぞれの作品は個性的で、名前を見なくても誰のものか分かるくらいだという。
関係者は、「いろいろな枠にとらわれずに活動している。個性的な作品を一つひとつじっくり楽しんでほしい」と話していた。
漸進展は10日(土)まで。 -
花・植物の情景写真展
植物のさまざまな表情をとらえた「花・植物の情景」写真展が6日、伊那市の伊那図書館で始まった。
植物の写真を撮り続けて12年という駒ヶ根市の堀亮さん(67)の写真展。堀さんは写真愛好家のグループで学んだ後、去年から一人で活動している。
伊那図書館での写真展は2年目で、今回は四季折々の写真30点を展示している。
作品の多くは地元で撮影したもので、何度も歩いて通い、じっくりと植物を見て撮っているという。
植物は、いろいろな写真の撮り方が楽しめるのが魅力ということで、「撮影のバリエーションを見てほしい」と話していた。
この「花・植物の情景」写真展は11日まで。 -
美篶地区安全祈願祭
地区の交通安全や防犯を願う安全祈願祭が7日、伊那市の美篶公民館で行われた。
この日は美篶地区の交通安全協会や消防団などの関係者およそ90人が集まった。
安全祈願祭は美篶地区で活動する各団体が、毎年この時期に行っている。
神事では、美篶地区各種団体協議会の橋爪英峯区長会長が、「この地域を守るための対策を常に考えていくことが大切。すべての人が安心して生活できる社会を構築できるよう取り組んでいきたい」と述べた。
その後、各団体の代表者などが玉串を捧げ、だるまの目入れを行うなどして今年1年の地区の安全を願った。
現在、地区独自でこうした安全祈願祭を行っているのは伊那市内では美篶地区だけという。 -
新手のカード詐欺 初公判
伊那市などで発生した警察官や金融庁の職員を騙り、キャッシュカードを騙し取る詐欺事件の犯行グループ3人の初公判が8日、開かれた。
長野地方裁判所伊那支部で初公判が開かれ、詐欺の罪に問われている東京都葛飾区の中倉俊也被告と、東京都江戸川区の斉藤正被告、住所不定の高田光伸被告の3人が出廷した。
2008年10月22日に伊那市長谷の女性に対し、警察官などを名乗ってキャッシュカードを騙し取った罪について3人は、「間違いありません」と起訴事実を認めた。
起訴状によると、中倉被告は運転手を、斉藤被告はキャッシュカードの受け取り人、暴力団構成員の高田被告は、警察官を騙り被害者を騙したほか、本部との連絡係を務めたとしている。
山梨県で、同様の手口で犯行におよんだ件については、中倉被告のみ起訴事実を認めているが、斉藤・高田両被告は、罪状認否を留保した。
地検伊那支部では、松本市や埼玉県などの事件で追起訴する方針。
次回の公判は3月12日に予定されている。 -
保育園入園前の心得学ぶ
4月から保育園や幼稚園に入園する子どもを持つ親を対象にした入園前の心得を学ぶ講座が8日、伊那市の富県子育て支援センターで開かれた。
この講座は、子育て支援センターを利用している保護者の希望で、初めて開かれた。
伊那市の保健師北原純子さんが話をした。
北原さんは、「4月までに、お母さんが焦ると、子どもが緊張感を持って過ごしてしまう。今出来ないことを入園までに出来るようにしようと頑張りすぎないようにして」と話した。
参加したお母さんたちからは、「保育園に1人で行くことがわかっていないと思うので、どうなるか不安」などの声があった。
北原さんは、入園後は、園長や担任と親がよく話をして親しくなること、子どもは疲れて帰ってくるので甘えさせてあげることなどをアドバイスしていた。 -
高齢者学級「ゆずり葉学級」がニュースポーツ楽しむ
南箕輪村公民館が主催する高齢者学級の講座で8日、ニュースポーツを楽しむイベントが行われた。
村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」では毎月2回、さまざまな講座を開いている。
寒さで体を動かす機会の減るこの時期にあわせ、今回はニュースポーツを企画した。
用意したのは、黒と白の玉を囲碁のように並べる囲碁ボール、輪投げなど3種類。参加者は、お互い励まし合いながら楽しそうに体を動かしていた。 -
佐野さんが園児と正月あそび
伊那市の竜東保育園で8日、園児が正月のあそびを楽しんだ。
この日は竜東保育園に、西箕輪みはらしファーム内にある体験工房COO代表の佐野博志さんが訪れた。
佐野さんは、こま回しなどさまざまな技を持っていて、遊びの名人と呼ばれている。
保育園では正月明けのこの時期、カルタ取りやけん玉など伝承あそびを楽しんでいることから、佐野さんが招かれた。
佐野さんは、手の上でこまを回したり、保育士と羽子板で駒を打ち合ったりする技を披露した。
子どもたちも興味津々で、技が繰り出されると身を乗り出していた。
糸を伝わせてこまを受け取ることに成功した園児は、誇らしげな表情を浮かべていた。 -
北小河内漆戸大文字の飾り作り
箕輪町北小河内の漆戸常会は7日夜、9日行われる小正月の伝統行事「大文字」に向け、常会35軒が集まり、大文字の飾りを作った。
作ったのは笹竹につける花飾り。
女性が大小さまざまな色紙にはさみを入れ花の形に切り取り、男性は障子紙を小さく切り、こよりを作る。
花の形に切り取られた色紙を重ね合わせ、こよりを通して花を作り、げじげじとよばれる紙で出来上がった花を笹竹に巻きつけて、飾りを完成させる。
この飾りは大文字を倒したあと、各家庭が3つずつ持ち帰るということで、130本作った。
漆戸常会の大文字は、江戸時代から伝わるとされていて、町の無形民俗文化財にも指定されている。
漆戸常会では、9日早朝に約10メートルの大文字を建て、12日に下ろす作業を行うという。 -
県内中小企業の14%が人員削減、今後も2割が予定
長野県が県内中小企業578事業所を対象に行った緊急経営実態調査で、人員削減について14.2%が10月から11月にかけて実施し、今後3月までにさらに22.3%が行う予定であると回答していたことが分かった。特に製造業の削減が目立ち、同業種の4割にのぼる91事業所が今後の削減を示唆している。全体の6割が資金繰りの厳しさを訴えており、必要な施策としては47.8%が金融支援をあげた。
調査は昨年12月8日から19日にかけて、県職員による聞き取りで実施。10、11月の売上高が昨年同期と比べて減少した事業所は68%にのぼり、10縲・0%減が29.1%で最も多かった。今後についても7割は減少すると答え、そのうち37.7%は10縲・0%を見込み、1割は「予想できない」答えた。
資金繰りでは「最近特に苦しくなった」と20.8%が回答。受注減などで先行きを不安視する声が寄せられており、7割が今後3月までの売上げも落ち込むと予想している。金融機関との取引状況は11.4%が「変化あり」とし、「借入時の審査、返済条件が厳しくなった」「「融資姿勢が後ろ向きとなったようにみえる」といった声もあった。
新規採用については2009年4月採用は25.8%で、2010年4月採用は25.1%が予定している。 -
伊那三曲協会が始業式で演奏
琴や尺八の演奏グループが8日、伊那市の東春近小学校で、始業式に合わせて日本伝統の曲を披露した。
演奏したのは、上伊那地域を中心に活動している伊那三曲協会の会員8人。
東春近小では、子どもたちに新年にちなんだ音楽を生で聴いてもらおうと、毎年3学期の始業式に合わせて演奏会を開いているす。
この日は会員が「春の海」や「春よこい」など合計6曲を演奏した。
最後の曲「富士山」では、子どもたちが演奏に合わせて一緒に歌っていた。
伊那三曲協会の福澤雅志世さんは、「日本の伝統音楽を聴いて、日本に生まれて良かったと感じてもらえたらうれしい」と話していた。
伊那三曲協会では、小学校での琴の指導や公民館での演奏など、今後も普及活動を行っていくという。 -
3学期スタート
小・中学校で始業式冬休みが終わり、7日から上伊那の一部の小中学校で3学期が始まった。
伊那市の伊那中学校では7日、3学期の始業式が行われ、全校生徒447人が体育館に集まった。
式では、それぞれの学年の代表が目標を発表した。
卒業を間近に控えた3年生の松澤優花さんは「図書館の本を300冊借りることを卒業までに達成したい」と話していた。
白鳥彰政校長は「一つでもいいので具体的な目標を決めて、最後まで貫き通す3学期にして下さい」と呼びかけた。
伊那中学校の3学期は3月17日までの48日間。 -
無病息災を願いどんど焼き
南箕輪村北部保育園で7日、どんど焼きが行われ、今年一年の無病息災を願った。
この日は、園児たちがそれぞれの家から、正月に飾ったしめ飾りや両目を入れたダルマなどを持ち寄った。
それらを積み重ねて火をつけると、炎はみるみる大きくなり、園児たちは歓声を上げ、その様子に見入ってい
た。
その後、おきの上で持ち寄った餅を焼き、自分のもちが焼きあがると、さっそくほうばって笑顔を見せていた。
北林礼子園長は、「日本には昔ながらの良い行事がある。子どもたちにはそれを知ってもらい、今年1年を健康に過ごしてほしい」と話していた。 -
立春朝搾り 仕込み体験会
日本酒がどのように造られるかを学ぶ仕込み体験会が7日、伊那市の宮島酒店で開かれた。
この体験会は、消費者や酒販店の人たちに酒造りに関わってもらうことで、日本酒の良さを改めて感じてもらおうと、宮島酒店が開いた。
今回で4年目となる体験会には、地元をはじめ県内外から6人が参加し、酒蔵の中を見学したり、実際に仕込みなどの作業をした。
蒸した酒米に麹菌を入れる工程では、集まった人たちが興味深そうに作業に見入っていた。
使われている酒米「美山錦」は宮島酒店が農家と提携して無農薬で作ったもので、草取りも手作業で行ったという。
この日は、米と麹、水などを均等に混ぜ合わせる櫂入れと呼ばれる作業も行われ、参加した人たちが実際に体験していた。
今回仕込んだ酒は、2月4日の立春の日に合わせ「信濃錦 立春朝搾り」として限定販売されることになっている。
体験会に参加した人たちは販売当日、酒ビンにラベルを貼ったり出荷作業も手伝う予定という。
宮島酒店の宮島敏社長代行は、「立春朝搾りは、当日できたものをその日のうちに届ける、おめでたいお酒。ぜひ味わってもらいたい」と話している。
立春朝搾りは、1・8リットル入り3150円、720ミリリットル入り1575円で伊那市の正藤酒店、酒文化いたや、思い出酒店で販売する。 -
南宮神社 山車飾り準備進む
箕輪町の木下山車飾り保存会による山車の飾り付け作業が7日、箕輪町の南宮神社で行われた。
この日は保存会会員およそ20人が南宮神社に集まり、今年の初祭りで奉納される山車を飾り付けた。
山車飾りは100年あまり続く伝統行事で、町の民俗無形文化財に指定されている。
今は地区の住民有志でつくる保存会が毎年、山車を製作して伝統を受け継いでいるほか、地区の子どもたちも作品を出品している。
今年は源氏物語や豊臣秀吉の出世話の一場面を表現した山車などを展示する。
山車のうち、たらいで登城する大久保彦左衛門は、将軍の家来が、かごではなくたらいに乗って城に向かう場面を表現している。
当時将軍から、かごで城に入ることを許されていなかったこの家来は、たらいに乗ることで反骨精神を示したと伝えられている。
このほか境内には趣向をこらした6つの作品が並べられる。
山車が披露される南宮神社の初祭りは今月10日、11日に開かれる。