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東京農大ですんきシンポ
「信州木曽から植物性乳酸菌の宝庫『すんき』の魅力を発信」と題されたすんきシンポジウムがこのほど、東京世田谷区の東京農業大学世田谷キャンパスで開催された。同大・木曽町・王滝村・木曽町商工会などの主催。木曽すんき研究会などが共催。
シンポジウムでは、日本で唯一の無塩漬け物であるすんきの特性の解説、すんき製造に適した乳酸菌株の解説、すんき乳酸菌の機能性の紹介竏窒ネどが行なわれ、すんき乳酸菌の機能性研究の展望が示された。
権兵衛トンネルの向こう側では、このような地域の伝統食品を活用する産学官連携の取組みが進んでいる。 【関連詳細記事 ゴーシュホームページに】 -
「南極でこうや豆腐はできますか?」
信州の伝統食品であるこうや豆腐。かつてその産地だった諏訪の清陵高校の生徒たちが提案した「南極でこうや豆腐を作って!」という実験が、南極観測隊に採用され、注目を集めている。この実験を考えた清陵高校生、畑中美帆さんと清水恒平君が、担当の清水久樹教諭と連れ立って、このほど、伊那市でこうや豆腐を作る登喜和冷凍食品を訪ね、提案した実験の方法と結果の予測について、専門家からの意見を聞いた。
提案した実験は、極寒の地である南極で、豆腐を屋外に置いておけばこうや豆腐になるのか?を試すもの。
「こうや豆腐はただ寒ければできるのか?」「南極で作ればどうなるのか?」竏窒ネどの高校生たちの質問に、登喜和冷凍食品の登内英雄社長らは、「凍結と溶解を繰り返さないと乾燥しない。南極で溶解するのかが問題」「凍ったまま風にさらせば乾燥するかも。自分たちも結果を知りたい」などと熱心に議論していた。
こうや豆腐は、日本のシェアのほとんどを長野県の食品製造会社が占めている。業界では、伝統食品としての普及と同時に、調理済み製品にしたり、機能性を発展させた新食品にしたり、新たな試みが続いている。
こうした状況下で、高校生の素朴な疑問を解決するために協力するのも、伝統食を継承する重要な試みだといえよう。【詳細解説記事はゴーシュホームページに】 -
県が緊急経済総合相談窓口開設、初日相談50件
急激な景気悪化と雇用不安を受け長野県は24日、緊急経済対策総合相談窓口を県庁に開設した。失業者の生活資金関連の16件、中小企業の資金繰り関連14件をはじめ、初日は50件の相談が寄せられた。県の出先機関でもある上伊那地方事務所でも27日から30日まで年末相談窓口を開設し、中小企業者の資金や経営相談、公営住宅入居に関する相談に応じる。
この日、県庁の窓口に寄せられた相談はほかに福祉資金関係が6件、労働関係が5件、住宅関係が3件などだった。相談窓口(電話026・232・6203)は年内は30日まで、年明け5日以降の平日も開設。午前8時半から午後5時15分まで中小零細企業の資金繰りから、解雇や雇止めの労働相談、生活困窮者や消費相談にも応じる。
上伊那地方事務所の年末相談窓口は商工観光課(0265・76・6829)、建築課(0265・76・6831)で午前8時半から午後5時15分まで。 -
県営住宅を失業者に提供へ
長野県は、急激な景気悪化に伴う解雇や雇止めで社員寮や社宅などから退去を迫られた失業者の救済策として、県営住宅の提供を始める。24日から申請受付を開始。県全体では42団地、98戸、上伊那は5団地で7戸分を確保している。
今年10月1日以降に県内の雇用先から解雇、雇止めされ、来年1月末までに社員寮や社宅などの住居から退去を余儀なくされた場合が対象。必要書類の審査を行い、完了者から先着順で入居が可能になる。原則1年間の使用で、最も低額の家賃相当額の3分の1を減免した額を毎月の賃料とする。
上伊那で提供される団地は馬見塚、湯舟、旭、陣場、大原。申請、問い合わせは県緊急経済対策総合相談窓口026・232・6203、上伊那地方事務所建築課0265・76・6831へ。 -
アマランサス研究会 「地域発 元気づくり大賞」受賞
伊那市のアマランサス研究会は、県が行っている地域づくり支援金事業で優れた成果を上げたとして、第一回「地域発 元気づくり大賞」に選ばれた。
22日、長野市の長野県庁で贈呈式が行われ、村井仁長野県知事から賞状などが伊那地域アマランサス研究会会長の登内英夫さんに手渡された。
地域発元気づくり大賞は、県が初めて事業の中からすぐれた団体を選定したもので、平成19年度は県内の4団体が選ばれた。
県はアマランサス研究会を選んだ理由として、市内の保育園や小学校の給食に活用され、地産地消が進んでいること、アマランサスを活用した加工食品が年間を通してレストランや商店で提供される体制が整っていることなどから、取り組みの成果が地域に根付き、継続して効果を発揮することが期待できることを挙げている。
アマランサス研究会の登内会長は「地道にやってきた活動が大きな形で評価されうれしい。仲間と共にこの受賞を喜びたい」と話していた。 -
グアテマラへ美篶小児童が手紙送る
伊那市の美篶小学校3年2組の児童は22日、アマランサスを通して交流している中米の国グアテマラの子どもたちへ手紙を送った。
3年2組の子どもたちは、学校近くにある美篶郵便局を訪れ、全員の手紙が入った封筒を郵便局員に手渡した。
3年2組では、給食でアマランサスが出たことをきっかけに、総合学習の一環でアマランサスについて学んでいる。
子どもたちはこれまでに、学校横の空き地を使い栽培をしたほか、原産国の一つグアテマラの子どもたちと、アマランサスを共通の話題にして手紙での交流をしている。
今回出す手紙には、種まきや花、収穫作業などの絵と一緒に思い出などを書いた文章が添えられた。
担任の千賀義博教諭は、「アマランサスからグアテマラという国に興味をもち、互いの文化を理解するきっかけになればうれしい」と話していた。
3年2組では今後、収穫したアマランサスで加工食品のを作るほか、グアテマラの子どもたちとテレビ電話を使い交流する計画。 -
年越しアマランサスそばが登場
年の瀬となり、伊那市役所の食堂「アザレア」は22日から、アマランサス入りの年越しそばの提供を始めた。
訪れた職員たちが早速アマランサスそばを注文し、その味を楽しんだ。
アザレアでは、伊那市が特産品として売り出している「アマランサス」を練りこんだそばを、去年から期間限定で提供していて、年越しそばは今年で2年目。
アマランサスは鉄分やカルシウムが豊富なことに加え、今年は今の不景気を頑張って乗り切ってもらおうと、もちを入れた「力そば」にした。
年越しアマランサスそばは今日から1週間提供する予定で、価格は600円。1日に提供できる量に限りがあるため、なくなり次第終了となる。 -
死亡ひき逃げで19歳少年逮捕
伊那警察署は21日、20日未明に伊那市山寺の市道で起きたひき逃げ事件の容疑者として、市内に住む19歳の少年を逮捕した。
自動車運転過失致死及び道路交通法違反の疑いで逮捕されたのは、伊那市に住む飲食店店員の19歳の少年。
伊那署によると、容疑者の少年は、20日午前3時40分頃、伊那市山寺の市道において、上伊那農業高校方面から伊那北駅方面へ軽4乗用車を運転中、車道にいた伊那中央病院の医師飯島智さんと衝突し、逃走した疑いがもたれている。
飯島さんは、市内の病院に運ばれたが骨折や肺損傷などの外傷性ショックで死亡した。
警察は70人態勢で現場鑑識や聞き込み捜査をし、目撃情報などから少年の犯行が明らかなり、21日午後11時50分に少年を逮捕した。
少年は警察の調べに対し、概ね容疑を認めていて、「犯行時は怖くなり逃げ出した」と話しているという。 -
「宅配サンタ」 ボラ団体笑龍が企画
伊那市のボランティア団体がサンタクロース姿に扮し、依頼のあった家にプレゼントを届ける「宅配サンタ」と題した企画が21日夜、行われた。
これは、地域を元気にしようと伊那市で活動をしているボランティアグループ「笑龍」のメンバーが、サンタクロースの格好をして依頼者の家にプレゼントを届けるもの。
この夜は、伊那市の伊藤直哉さん宅にサンタクロースが現れ、4歳の優作くんと2歳の穂くんにプレゼントを届けた。
穂くんは少し驚いた表情を見せていたが、優作くんは喜んでプレゼントを受け取っていた。
この日はメンバーが8件の家をまわっていて、23日までの期間中、合計で23件の家をまわることになっている。
企画した笑龍では、「サンタクロースの存在を信じていない子ども達にも夢を与えられたらうれしい」と話していた。 -
保科正之に宛てたとされる書状公開
保科正之に宛てたとされる江戸時代の書状が22日、公開された。
書状は、1640年頃に徳川家の茶道指南役だった小堀遠州が保科正之に宛てたとされるもの。伊那市美篶出身で、商社の会長である堀内功さんが所有している。
郷土史を研究している堀内さんは3年前、京都の古書店で、この書状を購入した。
高遠町の歴史研究家矢沢章一さんに解読してもらったところ、「加々爪甲斐守と相談した上で、明後日の朝に保科正之のところにうかがう」という内容が書かれているという。
堀内さんは今回、保科正之の顕彰の参考になればとの思いで書状を公開した。
伊那市には保科正之に関係する文書が残っていないということで、「高遠にとって貴重な資料。将来は市に寄贈してもいいと思っている」と話していた。 -
橋爪まんぷさんがチャリティーまんが展
来年の干支、丑をコミカルに描いたチャリティーまんが展が、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設みはらしの湯で開かれている。
このチャリティーまんが展「Happy モウ Yearまんがカレンダー展」を開いているのは、漫画家の橋爪まんぷさん。
まんぷさんは、7年前からこのチャリティー展を開いていて、展示している原画や卓上カレンダーの売上の一部を伊那市社会福祉協議会へ寄付している。
みはらしの湯ロビーには、牛を題材にした漫画22点が展示されていて、来年が良い年であるようにとの願いと、来年の干支丑をかけて、タイトルは「Happy モウ Year」としている。
作品には牛にからめて、大黒様に扮した牛、おばあさんが牛にひかれて善光寺へ行く様子など縁起ものなどと一緒に牛がコミカルに描かれている。
まんぷさんは、「一カ月間見るカレンダー。最近は暗い話題が多いが、絵で楽しんでもらいたい」と話していた。
チャリティーまんが展は来年1月31日まで。 -
伊那東小合唱団がクリスマスコンサート
クリスマスを前に22日、伊那東小学校の合唱団がクリスマスコンサートを開いた。
コンサートは、歌を気軽に楽しんでもらおうと休み時間を利用して開かれた。
合唱団のおよそ50人が、この日のために練習してきた「サンタが街にやってくる」など4曲を披露した。
合唱団のメンバーは、サンタクロースやトナカイの格好をしたり、鈴などを使って合唱を盛り上げていた。
集まった子どもたちも、さまざまなクリスマスソングに聞き入り、一曲終わるごとに拍手を送っていた。 -
商工会青年部がパーティーオークションの売上げを村へ寄付
宮田村商工会青年部は22日、約200人を集めて6日に開いた歳末慈善パーティーのオークション、入札の売上金23万7588円を「福祉に役立てて」と全額、同村へ寄付した。小田切等部長と、副部長の吉沢賢治さん、花井祐治さんが村役場を訪問。清水靖夫村長は若者の呼びかけで集まった多額の善意に感謝した。
パーティーは今年で43回目を迎え、恒例のオークションと入札には約60社が協賛。ワインやとうふ、そばなどを詰め合わせた村の特産品セットなど多彩な出品があり、参加者が楽しみながら競り落とした。
収益は村などへ毎年寄付しており、善意を受け取った清水村長は「みなさんの想いが地域に広がり、つながっている」と小田切部長らに声をかけた。
村内の風倒木をリサイクルし、地元にある県の知的障害者総合援護施設・西駒郷の利用者と共同製作した「エコはし」を会食に用いたことで盛り上がった今年の慈善パーティー。清水村長は「知恵と行動力があれば我々も色々できることを皆さんが証明してくれた。今後も刺激になるような活動をお願いしたい」と、さらなる青年部の活躍に期待を寄せた。 -
県が70億円規模の緊急経済対策実施へ
景気と雇用情勢の悪化を受けて長野県は22日、公共事業の前倒し発注や中小企業融資の拡充、失業者向けの融資制度創設などを盛り込んだ総額70億円規模の緊急経済対策を決めた。仕事量の確保で需要を喚起し、相談窓口を開設するなどして差し迫った年末の生活や事業活動についても緊急対応をとる。
県有施設の耐震化や県営住宅の建て替えなど、生活安定の面を考慮に入れながら前倒しで社会資本整備を実施。中小企業融資では借り換え制度創設など貸付条件の緩和を図る。失業者対策は低利で長期の融資制度を創設するほか、解雇などで住居退去を余儀なくされた人たちに対して県営住宅を一定期間提供するなど、居住安定の確保も盛った。
資金繰りや雇用、当面の生活などの相談に応じる窓口は24日から30日まで県庁に開設(電話026・232・6203)。27日から30日までは上伊那地方事務所など県の現地機関にも設ける。
また、県は対策の実行を図るため24日、県内の経済各団体に緊急協力要請も行う。 -
ひき逃げ 男性死亡
20日未明、伊那市山寺の市道で、ひき逃げ事件があり、被害者の男性は、市内の病院に運ばれましたが、午前7時頃死亡した。
伊那警察署の発表によると、死亡したのは、伊那中央病院の外科医 飯島智さん46歳。飯島さんは、搬送先の病院で治療を受けていたが、午前7時頃、死亡した。
警察によると、20日、午前4時頃、車で通りかかった通行人から「道路に男性が倒れている」と通報があり警察が現場へ向かった。現場は、伊那北駅から上伊那農業高校方面へ続く市道で、見通しの良い、緩やかな坂道。
警察では、ヘリコプターを使い、逃走車両等の目撃情報について広く市民に提供を呼びかけた。また、この事件の捜査本部を設置し、交通指導課や鑑識等の応援を得て、70人態勢で捜査を進めている。 -
養殖したカワニナ放流
ホタルの舞う地域づくりのためカワニナを養殖している伊那東小学校教諭の野口輝雄さんは20日、伊那市高遠町の弘妙寺で、田中勲雄住職立会のもと、カワニナ400匹を境内の池などに放流した。
野口さんは、ホタルのエサとなるカワニナの養殖を4年ほど前から始めていて、今年は養殖ボランティアを募るなど活動の幅を広げている。
8月から野口さんや伊那東小学校、ボランティアが養殖してきたカワニナ1万2千匹を、上伊那14カ所に放流した。
弘妙寺では夏になると何匹かホタルが舞うということで、田中住職がもっとたくさん舞ってほしいと願い、今回放流を依頼した。
カワニナは冬を越し、春から夏にかけて水温が15度以上ないと交尾をしないということで、野口さんは、標高が千メートル以上ある弘妙寺での結果を今後の活動に生かしたい竏窒ニいう。 -
手良の八幡山に東屋完成
伊那市手良野口区の住民は20日、公園化を進めている区内の八幡山に東屋を完成させた。
区民およそ20人が参加し、東屋の屋根張りや、ベンチ設置などの作業に汗を流した。
野口区では今年度、県が行なっている「地域発 元気づくり支援金」約150万円を受け、八幡山の公園化事業を進めている。
これまでに100本のツツジの植樹や、八幡神社へ続く遊歩道の切り開き作業をしてきた。
東屋の建設も公園化事業の一環。
東屋を造る木材は、この周辺を整備した時に出たヒノキを利用している。
区長の蟹澤豊治さんは「区民みんなの協力で完成した。八幡山からの眺望はすばらしいので、多くの人に利用してもらいたい」と話していた。 -
井澤通治さん叙勲祝賀会
前箕輪町長で、11月に旭日小綬章と箕輪町の功労者表彰を受けた井澤通治さんの祝賀会が20日、町の伊那プリンスホテルで開かれた。会場には上伊那の市町村長や県議会議員など約320人が集まって受章を祝った。
井澤さんは、町議会議員を4期15年務めた後、箕輪町長を3期12年勤めた。
農業集落排水の整備や文化センターの建設、箕輪ダムの建設推進など、町の発展に貢献したことなどが評価された。
箕輪町の平沢豊満町長は、「さまざまな面で町に貢献いただいたことが現在の発展につながっている。今後も指導をいただきながら、よりよい町をつくっていきたい」と祝辞を述べた。
井澤さんは、「一生懸命がんばってきたが、表彰を受けたのは多くの人の協力のおかげ。本当にありがとうございます」とあいさつした。 -
スマイル山車クラブが山車完成
箕輪町木下の南宮神社で、来年1月の初祭りに飾るため小学生が制作を進めてきた山車飾りが、20日に完成した。
この日は山車飾りを作った箕輪町木下の小学生が、人形を舞台に設置して山車飾りを完成させた。
南宮神社の初祭りでは毎年、木下山車飾保存会が、歴史や昔話を題材にした山車飾を展示している。
02年に子どもたちだけでつくる「スマイル山車クラブ」が発足し、地域の小学生も一緒になって山車づくりをしている。
今年子どもたちが制作したのは昔話「かさじぞう」を題材にしたもので、6人目のお地蔵さんに自分の手ぬぐいをかぶせようとする場面が表現されている。
子どもたちは先月から毎週土曜日に集まり、制作を進めてきた。
クラブの子どもたちは「顔を作るのが大変だったけれど、お地蔵さん一体一体に違った表情や個性が出せてよかった」と話していた。
南宮神社の初祭りは来年1月10日、11日に行われ、保存会の作品も併せて6つの山車が展示されることになっている。 -
飲酒運転防止パトロール
飲酒運転を無くそうと19日夜、伊那市内で飲酒運転防止パトロールが行われた。
このパトロールは、交通安全運動期間に合わせ年2回行われ、この日は市が委嘱した交通安全指導員や伊那警察署の署員など20人が、飲酒運転根絶を呼びかけた。
メンバーは4グループに分かれ、市街地周辺の駐車場にある車両や、飲食店に対して飲酒運転防止を呼びかけるチラシを配布した。
伊那警察署によると、11月末までの管内での飲酒運転の検挙は19件で、去年に比べ29件減少しているという。
警察では「この時期、酒を飲む機会も増えるが、飲む予定なら車で出掛けない事。飲んだ人は、運転しないように周りも注意しほしい」と話していた。 -
2008年いも焼酎みのわ完成
箕輪町のサツマイモを使った「いも焼酎みのわ」の新酒が完成し、今週から販売が開始されている。
いも焼酎みのわは、農家などで作る「いも焼酎を愛する会」がサツマイモを栽培し、県内の酒造メーカーの協力を得て4年前から造っている地元産の焼酎。
栽培しているのは、焼酎用のサツマイモ黄金千貫と紅あずまで、今年はおよそ3万5千キロを収穫している。
今年のイモのできは平年並みで、焼酎の味はまろやかで飲みやすいという。
今後、いも焼酎を愛する会や町ではPR活動を行い、焼酎の認知度を上げていきたい竏窒ニしている。
なお、いも焼酎みのわは1本720ミリリットル入り1250円で、箕輪町の酒屋などで販売されている。 -
青空教室 今年度最後はそば打ち体験
伊那市美篶の子どもたちを対象とした「青空教室」の今年度最後の教室が20日開かれ、小学生がそば打ちを体験した。
青空教室は、02年からの学校週5日制をきっかけに地区の青少年育成会や公民館、JAが共同で開いているもので、今年で7年目となる。
毎月1回の教室では、農作業や地域の歴史学習などを行ってきた。
今年度最後の教室となったこの日は、美篶そばの会のメンバーからそば打ちを教わった。
そば粉は、今年8月みんなで種をまき、10月に収穫したもの。子どもたちは慣れない手つきだったが、そばの会のメンバーや保護者に教わりながら作業を進めていた。
美篶青少年育成会の畑房雄さんは「この1年、子どもたちはさまざまな体験を通してふるさとの良さや友人同士協力することの大切さを学ぶことができたと思う」と話していた。
今後、1年間の活動を作文にまとめ文集を作るという。 -
上農高でAED講習
上伊那農業高校で17日、AEDの操作方法についての講習会が開かれた。
園芸科学科の1年生42人が、伊那中央病院の職員から講習を受けた。
上農高校は2003年に中央病院と連携協定を結んでいて、生徒が病院で庭の手入れや野菜の販売をしている。
この講習会はその一環で、毎年1年生を対象に行われる。
生徒たちは、「電気ショックを与えるまでは、心臓マッサージを止めないこと」「周りに何人か人がいる時はそれぞれの役割を明確にすること」などの指導を受けながら操作方法を学んでいた。
上農高校には、体育館と正面玄関にAEDが設置されている。
西村清利教頭は、「いつでも職員が一緒にいるとは限らないので、生徒しかいない時でも協力して救命措置が出来るよう知識や技術を身につけて欲しい」と話していた。 -
まつぶさわいんお披露目会
今年の「まつぶさわいん」の完成お披露目会が18日夜、箕輪町の伊那プリンスホテルで開かれた。
ワインの原料となる「マツブサ」を栽培する「箕輪町まつぶさ会」のメンバーなどが集まり、今年のワインの出来を確かめた。
「まつぶさわいん」は、10年ほど前から箕輪町の特産品として売り出している。
もともと野生の植物だったマツブサを、人工的に栽培できるようになるまでには苦労もあったというが、去年あたりから収穫量も安定してきて、今年は約840キロから900本のワインができたという。
まつぶさわいんは20日から、町内の酒屋や、ながた荘などで販売する。価格は1本500ミリリットル入りで1850円、販売数は限定800本。 -
箕輪町ふるさと大使の中島赳さん
園児に菓子をプレゼント箕輪町のふるさと大使中島赳さんが19日、サンタクロースに扮して、町内の園児にお菓子をプレゼントした。
長岡保育園では全園児60人ほどが、サンタクロース姿の中島さんから、一人一人お菓子をもらった。
中島さんは名古屋市に住んでいて、戦時中箕輪町に疎開していた。
名古屋でお菓子の製造メーカーを経営していた中島さんは、子どもたちに夢を与えたいと10年以上、毎年町内の保育園にお菓子をプレゼントしている。
お菓子は、全保育園の園児860人分で、この日は4か所を回り、直接プレゼントした。
お菓子をもらった園児たちは、そのお礼に歌をプレゼントした。
中島さんは、「すばらしい歌をありがとう。先生の言うことをよく聞いてね」と子どもたちに話しかけていた。 -
箕輪町で歌声喫茶
箕輪町大出の喫茶店で18日夜、うたごえ喫茶が開かれ、参加者がクリスマスにちなんだ歌を歌って楽しんだ。
この喫茶店「樹林庵」では、毎月1回うたごえ喫茶の例会が開かれていて、特別な申し込みなどは必要なく、参加できる。
この日開催されたのはクリスマスの特別例会で、県内各地から60人ほどが集まり、喫茶店の中は満員となった。
参加者は、クリスマスや冬にちなんだ童謡唱歌を歌っていた。
特別例会ということで、キャンドルサービスも行われ、参加者らはロウソクの光を見つめながら健康や平和を願っていた。 -
09年度の米の生産目標決まる
上伊那水田農業推進協議会が19日、伊那合同庁舎で開かれ、上伊那8市町村で来年度生産する米の生産目標を決定した。
協議会は、来年度の市町村別の米の生産目標などを決めるために開かれたもので、この日は各市町村や農業関係団体などおよそ30人が集まった。
来年度米の生産目標は、伊那市が1万3274トン、箕輪町が2714トン、南箕輪村が1767トンで、上伊那全体では3万1770トンとなっている。
県の協議会では、上伊那で来年度生産できる米の配分を上伊那の目標値より1032トン少ない3万738トンとしている。
しかし、上伊那では優良農地の保全などを目的に前年よりも生産量を減らさないよう取り組んでいて、県の配分枠を超える1032トン分は、生産調整の対象とならない加工用の米を栽培したり、上伊那以外の地域と配分枠の調整を行い、対応する方針。 -
伊那市営の山小屋業務委託へ
伊那市は、市営の南アルプス仙丈小屋や中央アルプスの西駒山荘などの山小屋を民間事業者に指定管理者制度で業務委託していく考えを19日開かれた市議会全員協議会で示した。
唐木好美産業振興部長は、議会全員協議会で、「指定管理者制度で業務委託するよう準備を進めていく予定。サービスの向上などの点で民間経営が本来の姿」と報告した。
民間への業務委託については、山小屋のあり方検討委員会が先月市長にその旨を答申している。
現在市営の山小屋は、仙丈小屋、西駒山荘、長衛荘、塩見荘の4つの施設で、公募にするのか指名にするのかも含め検討を進め、今年度内には指定管理者を決定する方針。 -
災害教訓伝承
伊那小授業で体験を聞く過去の災害における教訓を後世に伝えていこうと19日、伊那小学校で災害を体験した人から話を聞く授業が行われた。
授業は5年秋組であり、過去の災害の体験を、前伊那市高遠町総合支所長の伊東義人さんと、三峰川みらい会議代表の織井秀夫さんが話した。
これは、国土交通省天竜川上流河川事務所が災害の教訓を後世に的確に伝える手法をまとめようと組織している検討会の実験的な取組みで、3回の授業で子どもたちの意識がどのように変わるかを検証する。
授業ではアンケートをとり、学習前と後でどのような変化があったかを調べる。
始めに36災害や平成18年豪雨災害の説明があり、その後伊東さんと織井さんが過去の災害の体験談や、三峰川の歴史などについて話した。
児童たちからは、「豪雨災害で水位はどの位上がったのか」「伝統的な河川工法の中聖牛はどうして牛なのか」などといった質問が次々と投げかけられていた。
天竜川上流河川事務所では、年度末までに効果的な伝承手法をまとめ、関係機関などに提案していきたいとしている。 -
伊那LCがたかずやの里にDVD寄贈
伊那ライオンズクラブが、児童養護施設たかずやの里にDVDレコーダー2台を寄贈した。
奉仕活動の一環で、16日に伊那市内で開かれた交流合同クリスマス会の中で、吉澤文男会長が白鳥始施設長にDVDレコーダーを渡した。
福祉施設への寄贈は毎年行われている。
今年は、たかずやの里の子どもたちのために、DVDレコーダーを贈り、クリスマス会の食事にも招待した。
白鳥施設長は、「たかずやの里に目を向けてくれたことに本当に感謝しています」と喜んでいた。