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市民音楽祭
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駒ケ根市文化会館で25日、第48回駒ケ根市民音楽祭が開かれた。ほぼ満席の聴衆は児童らの元気な合唱、洗練されたコーラス、息の合った吹奏楽など多彩な20プログラムを楽しんだ。
ファンファーレが響きわたり、全員で「駒ケ根市の歌」を歌って幕開け。駒ケ根童唱会赤とんぼは音楽劇「羽衣」を熱唱、四季の会Dоlceがしっとりと「わかれ・秋」を歌い上げ、女声コーラス虹はなじみの曲「秋の夜半」「アニーローリー」を披露した。
赤穂南小合唱団、赤穂小合唱団、中沢小合唱団はそれぞれ、練習の成果を発揮し、美しいハーモニーで音楽祭を盛り上げた。
小学生から高校生まで20人の「すずらん少年少女合唱団」は「さんぽ」「瑠璃色の地球」などで歌う喜びを体いっぱい表現した。
このほか、赤穂高校声楽部、混声合唱明日歌、混声合唱峡の会、駒ケ根女声コーラスなどがそれぞれ特色あるハーモニーで舞台を彩り、アフリカンドラムの「ジュボー・ド・コマガネ」がニジャエ・ローズ直伝の「情熱のセネガル」で西アフリカの風を伝え、最後は全員による合唱「Believe」で余韻を残して、音楽祭の幕が下りた。 -
「Beauty-うつくしいもの」がロケ地の飯島町で先行上映会
伊那谷に伝わる農村歌舞伎をテーマにした後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-うつくしいもの」のふるさと上映会が24、25日、一般上映に先駆け、飯島文化館で行われた。
上映に先だって、大鹿歌舞伎保存会の北村尚幸さんと後藤監督の対談が行われ、この中で、後藤監督は「地元で取材を重ね、大鹿歌舞伎のお名残狂言や、中尾歌舞伎の花形男性、満蒙開拓団など多くの実話に基いた映画」と見所を、「主人公の一生を描く中で、戦争の記憶を定着させたい。美とは人の姿や形でなく、真心である。友情であることをラストシーンにこめた」とテーマに触れた。
また、この映画の見方について「どこの場所かと考えたり、エキストラの顔や自分が写っているかどうか探してばかりいると、物語の展開についていけない」とロケ地での上映会ならではの注意もあった。
ワークショップでは大鹿歌舞伎保存会の北村さんが、大鹿歌舞伎の歴史や特徴について解説。北村さんら4人が出演し、「神霊矢口渡 八郎物語の段」のうち、篠塚八郎重虎が多摩川の戦場から戻り、戦の様子を物語る場面を上演した。
引き続き、映画上映を行ない、超満員の観客は村歌舞伎に魅せられ、戦争に翻ろうされながらも、その生涯を歌舞伎に捧げた主人公半次と雪夫の80年にわたる友情の絆:、感動のラストシーンでは目頭を押える人もいた。 -
防犯活動の一環でパネル制作 橋爪まんぷさん
社会貢献を目的に活動する「満月の会」の会員で漫画家の橋爪まんぷさん=伊那市境南=が、年末年始の防犯啓発運動の一環として、漫画調の啓発パネルを制作した。このほど、市駅前ビルいなっせ1階エレベーター前に飾った。
年末特別警戒(11縲・1日)と「110番の日」(1月10日)の運動に併せた啓発パネル2枚で、それぞれ縦60センチ、横40センチほど。「年の暮れみんなでつくろう安心の街」との標語や警官が窃盗犯を追いかけている様子を描いている。
「いなっせ管理組合」の協力で啓発パネルを設置する橋爪さん(左) -
JA宮田支所農業祭
JA上伊那宮田支所は24、25日、農業祭を同所で開いた。旬の農産物を豊富に揃えたほか、生活班の発表や宝投げなど、多彩なイベントでにぎわった。
壮連などが新鮮な野菜を販売。米消費拡大コーナーでは、もち米の枡売りなどで、地元のおいしい米をアピールしている。
軽食の屋台村のほか、農産物品評会、組合員有志や子どもたちの各種作品展も開催。
宝投げや恒例の集落対抗腹巻き送り競争、生活班の踊りやダンス発表もあった。 -
初冬の空に、四季桜さく
駒ケ根市の総合駒ケ根文化センター内すずらん公園に植えられた四季桜がちらほらと咲いている。
95年に5本植栽した約4メートルほどの若木。花は11月初旬から咲き始めた。
ほんのりピンクの一重の花は、透き通った初冬の空に映え、散歩の市民は「珍しいね、桜が咲いている」と見上げている。 -
清水富美さん 「染付のうつわ展」
軽井沢町の陶芸家清水富美さん(32)の個展「染付のうつわ展」は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。コーヒーカップや茶碗などの日常使いの磁器、半磁器を展示販売している=写真。
同ホールでは2年ぶり3回目。唐草文や梅花文などの伝統的な絵柄のほか、「旅行」をテーマとした飛行機やヘリコプター、トランクなどのオリジナル絵柄がある。白地の磁器に青色の絵柄が鮮やかな作品が来場者の目を引いている。
清水さんは東京の短大で陶芸を学び96年、地元・軽井沢町に築窯。現在は、県内を中心に個展を開く。「染付けのジャンルの中でもち密な絵から肩の力を抜けるような絵までと、幅が広いところを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
【古典文学研究者 畔上利春さん】
駒ケ根市の赤穂公民館で古典に親しむ講座の講師を長く務めている。月に1回の講座を担当して今年で8年目。『平家物語』を4年、『万葉集』を3年にわたってそれぞれ講義し、今年度は信濃の古典をテーマに選んでいる。穏やかで飾らない人柄が反映された雰囲気の講座は「窮屈な感じがしなくて気楽に楽しめる」「すんなり頭に入ってくるから疲れない」「古典が身近に感じられる」と聴講者に好評。何年も続けて受講する人も多い。
「古典というと、どうしてもとっつきにくい印象がありますからね。あまり難しく考え過ぎてしまうとせっかくの素晴らしい作品がつまらないものになってしまう。だからとにかく、講座生の皆さんにとって分かりやすく、楽しめるような講義を心掛けています。自分も皆さんと一緒に楽しませてもらっているようなものですよ」。
◇ ◇
飯山市生まれ。教員として県内の小中学校に勤務し、赤穂東小学校の教頭を最後に60歳で退職した。中学では国語を教えていたが、古典への思い入れは特になかったという。古典文学に目覚めたのは意外に遅く、40歳ごろのこと。
「万葉集の中の名歌『信濃道は今の墾道刈株に足踏ましむな沓はけ我が背』(信濃道は新しく切り開いた道です。切り株でけがをしないようにくつをはきなさい、あなた)に出合ってね、とても強くひかれた。妻が夫を思ういじらしい気持ちがよく出ている歌ですね。千数百年も昔の人の歌なのに、その思いは今と同じで変わらない。それを考えると心の奥に迫ってくるものがありました」
それからは本や資料を集めて読んだり、研究者に話を聞いたり、機会あるごとに教育会の書籍に寄稿するなど、万葉集の魅力のとりこになった。お気に入りの歌を懐中時計の裏ぶたに彫りつけたほどだ。
◇ ◇
退職後は妻と2人で万葉集の歌ゆかりの地を訪ねて歩く旅を楽しみにしている。
「ただ好きで長くやっているだけで、研究者なんて大それたもんじゃない。でも、やはり日本人は日本の伝統をしっかりと学ぶべきだと思います。昔に比べてせわしない世の中になりましたが、日本の伝統文化である言葉をもっと大事にしていきたいものですね」
(白鳥文男) -
小田切さん井月の木像奉納 ゆかりの清水庵に
漂泊の俳人井上井月の木像を制作した伊那市西春近の木彫家、小田切恵子さん(59)が24日、井月のゆかりの場所である同市手良の清水庵(小池隆禅庵主)に像を奉納した。呼びかけ人となった地元の「井月を偲ぶ会」や「清水庵保存会」の有志ら15人が集まり、奉納式を開いた。
小田切さんが作った像は、高さ65センチで楠(クスノキ)の丸太から彫り出した。風呂敷包を乗せた竹行李を担ぎ、杖をついて前屈みに歩く井月の姿は、俳人で医者の下島空谷の絵「井月の面影」を基に作ったという。
3年前、知人から「井月を彫って見ないか」と空谷の絵を渡され昨年12月から制作してきた。完成品は井月が詠んだ句額がある同庵にぜひ奉納したいとし、庵を保存する地元住民らに思いを伝え、安置してもらうことが決まった。
奉納式で小田切さんは「これからも井月さんがみなさんの中で大切にされることを期待する」とあいさつ。式に出席した俳人で信州井月会代表の春日愚良子さん(79)=同市美篶=は「没年120年目にして、やっと漂泊の俳人も安住する庵を見つけることができた」と話していた。
清水庵で奉納式を開いた関係者たち -
クリスマス飾りクラフト講座
駒ケ根市の中央商店街の加盟店などでつくる花いっぱい運動実行委員会は23日、クリスマス飾りクラフト講座を駒ケ根市中央のマルトシ旧店舗で開いた。市内の親子など約30人が参加し、群馬県のフラワー・アンド・グリーン・アドバイザー近藤まなみさんの指導でクリスマス用の飾りを作った。
参加者はモミの木やヒイラギの葉、ラグラスなど自然の素材を自由に使い、はさみで切ったりフラワーアレンジ用のオアシスに刺したりして立体的な作品作りに挑戦=写真。「ここにはこの葉を使ったらいいんじゃない」などと親子で楽しく話し合いながら、それぞれのセンスで個性的な飾りを仕上げていた。 -
新体操「舞(まい)エンジェルス」発表会
駒ケ根市の新体操クラブチーム「舞(まい)エンジェルス」は24日、第19回演技発表会を駒ケ根市の市民体育館で開いた。スポーツ少年団を中心とした幼稚園、保育園児から中学生の約100人が「夢竏奪ream(ドリーム)」をテーマに、約2時間にわたって団体演技や個人種目などを披露した。
出場したメンバーはあでやかなコスチュームに身を包み、フープやリボン、クラブなどを自在に操りながら、アクロバチックな激しい動きと柔らかい繊細な動きがバランスよくミックスされた見事な演技をフロアいっぱいに展開=写真。1年間の厳しい練習で鍛え上げた技をいかんなく発揮した。
客席には大勢の保護者らが詰め掛け、演技の模様を収めようとビデオカメラなどを向けながら食い入るように演技を見守っていた。 -
伊那有機栽培研究会が県の原産地呼称制度の認定米に認定
伊那市内の農業者ら8人でつくる伊那有機栽培研究会(鳥原実会長)が減農薬無化学肥料で栽培したコシヒカリ「上納米」が、県の原産地呼称制度の認定米に認定された。鳥原会長は「3年ばかり認定にならないできたので、今年こそはと頑張ってきた。今後は地元の人たちにも食べてもらえるよう、販売ルートを作っていきたい」と喜びを語る。
同制度は、より品質の高い農産物や農産品を提供する中で消費者にその生産情報を開示し、信頼を得ながら地域振興を図ることを目的とする。米の場合▽農薬使用の制限▽化学肥料の制限▽玄米での農産物検査が1等であること竏窒ネどの基準が設けられている。その基準に適合すると認定された米のみ、販売時に「長野県原産地呼称管理委員会認定」と記すラベルを張ることができる。
有機栽培を目指すメンバーでつくる研究会は、除草のための農薬は1回に制限、カキの殻や大豆かす、魚かすなどを配合した有機物肥料による栽培に取り組む。こうして栽培した米は、甘味が強く、適度な粘りもあるため、歯ごたえが良い米になるという。
過去に制度の認定を受けたことはあったが、ここ数年は認定を受けていなかった。
今回は中央アルプスを水系とする西春近地区の水田で生産した宮下文勝さん(64)の米が認定を受けた。
現在は関東、関西方面に約3千キロを出荷している。今後は地域に販売していくことを模索していく。
問い合わせは伊那有機栽培研究会(TEL78・0560)鳥原さんへ。 -
みはらしファームで野沢菜まつり開催
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で24、25日、「野沢菜まつり」が開かれている。訪れた人たちは野沢菜や羽広かぶなどの収穫を、思い思いに楽しんでいる=写真。
消費者に直接畑で野沢菜や羽広かぶを収穫してもらおう竏窒ニいう取り組み。漬物を自宅でつくる地元住民などを中心に毎年多くの人でにぎわっている。
今年は野沢菜、羽広かぶをらしファーム近くの畑で育ててきた(各5アール)。施設スタッフによると、今年はかなり質が良いという。
夫婦で収穫に訪れた伊那市の春日美智子さん(60)は「毎年野沢菜を漬けてるが、今年は野沢菜まつりがあることを知ったので、初めて来た。こんなに素晴らしい菜は初めて。来年も来たい」と話していた。
25日は午前9時縲恁゚後3時。雨天決行。野沢菜は1キロ50円、羽広かぶは1キロ100円。収穫用の包丁、ひも、新聞紙などを持参する。会場では汁や漬物のサービスもしている。
また、25日午後1時からはみはらしファーム「漬物加工場」で野沢菜漬け講習会も開く。受講料300円。漬け込むたる、塩、野沢菜を持参する。受講希望者は事前に問い合わせる。
問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那青年会議所が三峰川堤防にタカトオコヒガンザクラ7本を植樹
権兵衛トンネルから高遠までを桜でつなごう竏窒ニ、伊那青年会議所(斉藤明理事長)は24日、伊那市高遠町の三峰川大橋上流の左岸約60メートルに、タカトオコヒガンザクラの苗木7本を植樹した=写真。市、市民団体の関係者や、一般なども含め約30人が参加。桜がまちを彩る時に思いをはせながら、木の根元に土をかけた。
植樹は40周年記念事業の一環。昨年開催した市民参加で開いたワークショップ「つぶやきを形に」で、権兵衛トンネルから高遠城址までを桜でつなぐ「桜街道」の提案があった。その実現すべく今回、そのルートの一部に当たる三峰川左岸にタカトオコヒガンザクラの植樹を計画。植樹する苗木は市から提供を受けた。
斉藤理事長は「桜街道の一歩として、高遠、伊那市が発展することを願いたい」と語った。
このほかにも、先月は7月豪雨で被害を受けた箕輪町北島の天竜右岸にコヒガンザクラ6本を植樹。40周年記念事業はこれですべて完了とる。 -
大泉営農組合
野沢菜と大根の収穫体験南箕輪村大泉営農組合の「野沢菜と大根の収穫体験」が24日、村道5号線のあずまや近くの畑で始まった。毎年の恒例で、朝から訪れた夫婦が手際よく収穫している。
野沢菜は鶏ふんを使用し、無農薬で栽培した。今年は菜の丈もちょうどよく出来はいいという。価格は1束(5キロ)200円。用意してあるひもで縛るが、5キロ以上縛ることができる長さにしてあるという。
伊那市の夫婦は50キロ漬ける予定で、「初めて来た。枯葉などごみを畑に置いていっていいので助かる。少しでも安く提供してもらえるのでありがたい」と話していた。
体験は25日、12月1、2日もある。時間はいずれも午前9時縲恁゚後3時。大根は予約制で1本50円。 -
第55回上伊那郡縦断駅伝 きょう号砲
第55回上伊那郡縦断駅伝競走大会は25日、駒ヶ根市役所縲恍C野町役場の6区間38・1キロを舞台に、上伊那8市町村15チームが健脚を競い合う。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社主催。KOA特別協賛。
県縦断駅伝選手5人を投入する駒ヶ根市、連覇を狙う伊那市、前回2位の辰野町が軸となって優勝争いを繰り広げそう。中学、高校、大学生の若手選手で挑む箕輪町、戦力を整え4年ぶりの出場となる中川村にも注目したい。
選手たちは、駒ヶ根市役所正面玄関前を午前9時にスタート、天竜大橋を渡り竜東線を北上し、前半のゴール伊那市役所へ。後半は、4区の伊那市民会館前を一斉スタートし、ゴールの辰野町役場を目指す。 -
桜のある風景修景事業で勝間のしだれ桜横ガードレールを木製ガードレールに
美しい桜のある風景を取り戻そう竏窒ニ「日本一の桜の里づくり」事業に取り組む伊那市は本年度、高遠町の勝間薬師堂にある「勝間のしだれ桜」前に設置されている鉄製の白いガードレールを、木製ガードレールに取り替える。取り組みは「桜のある風景」修景事業の一環で、この地に合った桜の風景を形成していこうという試み。今年度中に木製ガードレールへの取り替えを完了し、来年の桜の時期には間に合わせたいとしている。
高遠城址公園の高遠コヒガンザクラから1週間ほど遅れて見ごろを迎える勝間のしだれ桜は、山際の高台にある。桜の時期には、樹齢300年以上と言われる大ぶりな枝が見事な花を咲かせることから注目を集めており、近年は訪れる観光客、アマチュアカメラマンなども多い。
桜は北東の国道152号から望むこともできるが、手前に設置された鉄製の白いガードレールが風景の中に入り込み、写真を撮影する時にも邪魔になるため「どうにかならないか」などという声が出ていた。
そこで今回、周辺の景観に合った木製ガードレールへの取り替えを計画。県の地域発元気づくり支援金の採択を受けた。
取り替えるガードレールは国道152号から見える約120メートル。すでに地元住民の合意は得ており、現在この地に合った木製ガードレールの形態を検討している。
また「桜のある風景」修景事業は5カ年計画で、今後も市内各地で修景作業を行っていく。
現在勝間のしだれ桜前に設置されている白いガードレール -
中川の果樹園で死亡事故
24日午後4時30分ごろ、中川村葛島の農業米山宏さん(77)が果樹園で作業台車に乗ってリンゴの収穫作業をしていたところ、誤って台車の下敷きになった。米山さんは駒ケ根市内の病院に運ばれたが、午後9時30分に死亡した。駒ケ根署が事故の原因を調べている。
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伊那接客業者防犯協会 飲酒運転防止チラシ制作
伊那市の伊那接客業者防犯協会(鈴木一比古会長)はこのほど、本年9月から新たに施行された道路交通法に伴い、飲酒運転の防止を呼びかけるチラシを制作した。加盟する飲食店や旅館など約600店に配布し、店内に張ってもらう考えだ。
改正道路交通法により、飲酒運転及びこれを助長する行為に対する罰則が強化された。チラシは飲酒運転をする恐れのある人に酒類を与えない竏窒ニの内容で、社会貢献を目的とした「満月の会」の漫画家、橋爪まんぷさん=同市境南=が描いた。
酒類提供による飲酒運転ほう助行為の罰則は、酒酔い運転の場合、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となる。同協会事務局は「まだまだ認識していない店主も多い」とし、「忘年会シーズンを前に、飲酒運転根絶の意識を高めていきたい」と話している。
飲酒運転根絶を呼びかける鈴木会長 -
ときめきランチ15周年
一人暮しのお年寄りへの調理、配食サービスを93年から行っているボランティア・グループ「ときめきランチ」(北沢里子代表、50人)は23日、活動を始めて15周年の節目を祝う記念式典と研修交流会を駒ケ根市のふれあいセンターで開いた。会員と市社会福祉協議会職員など約50人が出席し、15年の歩みを感慨深く振り返った。
北沢代表は式典のあいさつで「これまでの15年が走馬灯のようによみがえってくる。弁当を見て涙ぐんだ利用者がいたことは今も忘れられない。ボランティアの原点を忘れず、これからも頑張ろう」と呼び掛けた=写真。研修交流会には記念講演として上伊那調理師会会長の山越信治さんが招かれ「先人の知恵 行事食あれこれ」と題して、季節ごとのさまざまな料理について楽しく話した。
ときめきランチは毎週土曜日に弁当をつくり、希望者に500円で配達、提供している。01年には市社協表彰、今年9月には県社協表彰を受けた。 -
「背の高いフユアオイ」駒ケ根市民チャンピオンに
駒ケ根市の何でもナンバーワンを登録する市民チャンピオンに22日、下島貞衛さん(90)=町四区=方のフユアオイが高さ2メートル29センチで初めて認定された=写真。下島さんは「葉が食用になるというので、知人に分けてもらった苗6本を今年初めて畑に植えてみた。普通は大きくなっても1メートルぐらいだというから、こんなに成長してびっくりしている。特別な手入れは何もしていないよ」と話している。下島さんは毎日取った葉をゆでておいしく食べているという。
下島さんのチャンピオン登録は「長いつるのサトイモ」「重いタマネギ」などに続いて6件目。
フユアオイ(冬葵)は亜熱帯アジア原産のアオイ科ゼニアオイ属の多年草。 -
まるこま市場まつり
駒ケ根市赤穂上穂南にある駒ケ根市公設地方卸売市場「まるこま市場」で23日「第3回まるこま市場まつり」が開かれた。地元産の野菜や果物、花などが格安で販売され、ミカン、シクラメン、ブロッコリーなどのせりの実演なども行われて、訪れた家族連れなどでにぎわった=写真。
会場の一角には青果についてのパネル展示や食育かるた、果物が当たる食育クイズコーナーなどが設けられたほか、来場者には熱い豚汁が無料で振る舞われた。
イベントを主催した同市場生産者組合(小林弘志組合長)と仲買人組合(今村誠組合長)は「ここに市場があることすらあまり知られていないので、一般の人に存在をアピールしようと2年前に始めた祭り。来年以降も続けていきたい」と話している。 -
ベルシャイン伊那店など AED設置
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は22日、同市日影のベルシャイン伊那店に自動体外式除細動器(AED)を設置し、同駒ヶ根店、伊北店、諏訪インター店の4店舗への整備を終えた。同社は「一人でも多くの人の救命に役立てば」としている。
AEDは、心室細動の正常化のため電気的除細動を施すための機器で1階サービスカウンターに設置、併せて売り場社員約20人が取り扱い方法を学習。「迅速な対応が救命率につながる」など参加者たちはメモを取るなどしながら、設置業者や講習用ビデオの説明を注意深く聴いた。
同社では来月、消防署員による救急救命講習を受講する予定だ。
AEDの取り扱い方法を説明する設置業者 -
AG「ミヤマ」で天野惣平さん個展
伊那市高遠町芝平の造形作家、天野惣平さん(54)の作品展は27日まで、同市旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で開いている。銅版画を使った大型オブジェなど新作7点を出品。同ギャラリーでは前回に続き13回目の個展となる。入場無料。
メーン作品は、紙に印刷した銅版画を張りつけた、細長い発砲スチロール60メートル分をらせん状にして飾った。大きさは長さ2メートル20センチ、幅32センチ、高さ22センチ。さまざまな角度から異なる表情を見せる立体作品が来場者を楽しませている。
「頭の中で考えていることが実際、どんな形になるかを見たくて作った」と天野さん。作品には名前をつけず、来場者が自由な視点で、新鮮な気持ちで受けとってもらえるよう心がけているという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。
メーンの立体作品 -
中坪の歩み研究会が地元、六道原の歴史についてまとめた紙芝居「六道原物語」が完成
伊那市手良中坪の地域住民らでつくるの「中坪歩み研究会」(山岸久男会長)はこのほど、手良地区、美篶地区の境にある六道原の歴史についてまとめた紙芝居「六道原物語」を完成した。六道原、中坪原、二つの呼ばれ方をする同地域のゆえんや、江戸時代は徳川の天下領だった手良地区の昔について語っており、山岸会長は「今は年をとった人でも昔の歴史は知らないことが多い。紙芝居を通して地域の人たちに伝えていければ」と完成の喜びを語る。
同委員会は、地域の歴史や情報を地域住民に伝えることを目的に10年ほど前から活動しており、その一環として地域の情報を掲載した広報紙『中坪の歩み』を月1回ずつ発行するなどといったことに取り組んでいる。
過去には同地区にある清水庵を取り上げた紙芝居「清水庵物語」を製作したこともあったが、しばらく紙芝居制作は途絶えていた。そんな中、2年ほど前から今回紙芝居制作を開始。これまで広報紙の中で取り上げてきた六道原の歴史などを踏まえながらストーリーを構成し、5年ぶりの復活となった。
紙芝居は全12場面で構成。孫の太郎が以前から疑問に思っていた六道原についておじいさんに尋ねる会話を通じて、六道原の歴史を振り返る物語で、現在美篶区に属する六道原はもともと畑地だったこと、それが46年ほど前に水田に基盤整備され、手良地区がその一部を買い取ったことで「中坪原」と呼ばれるようになったこと、各地に大きな被害を与えた三六災害が、その新たな水田を潤したことなどを紹介しており、最後「こんなに美しい手良を大切にしていってほしい」とおじいさんが太郎に語り、幕を閉じる。
絵は同委員会の委員で現在箕輪工業高校の美術教師である向山恵一さんが担当。登場人物の声は委員やボランティアが練習を重ね、23日には同地区で開かれた集落営農祭でその紙芝居を初披露。
大人も子どもも真剣に見入り、これまで身近でありながら知らなかった地域の歴史に関心していた。 -
上伊那郡駅伝 上位争いは駒ヶ根、伊那、辰野か
第55回上伊那郡縦断駅伝競走大会は25日、8市町村15チームが出場し、駒ヶ根市縲恍C野町の6区間38・1キロで競い合う。3年ぶりの優勝を狙うため、実力者をそろえた駒ヶ根市、2連覇が懸かる伊那市、前回2位の辰野町などが上位争いを演じそうだ。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社主催。KOA特別協賛。
駒ヶ根市は、県縦断駅伝・上伊那チームのメンバー5人を投入。1区北原でスタートダッシュし、北信越高校駅伝に出場の福沢につなぐ。後半も4区滝沢、5区小林で引き離す考え。調子を上げ、県縦で区間3位の力走をした6区田中に期待したい。下島監督は「それぞれが力を出し切れば勝てる」と自信を口にしている。
前回、14年ぶりの優勝を飾った伊那市は、駒ヶ根市に次ぐ県縦選手4人を起用した。スピードランナーの1区萩原、県縦で区間優勝の2区守屋の両選手で序盤の流れをつくり、5区飯塚、6区鈴木にうまくつなぎたいところ。鈴木は「県縦で不完全燃焼だったのでチームに貢献したい」と意気込んでいる。
辰野町は上伊那のエース上島通を柱に、前回出場の高校生らでチームを構成。県縦選手の1区中村、前回4区で区間賞に輝いた3区山口らが5区上島通へつなぐまでにどれだけ粘れるかが鍵。上島監督は「高校生の1年間の成長に期待。若い力とベテランの力で勝ちたい」と上を見据えている。 -
福祉避難室設営体験会
箕輪町社会福祉協議会と町ボランティアセンターは23日、災害時の避難所で障害者らが少しでも過ごしやすい環境をつくるため、障害者とボランティアが一緒に考え避難所内に福祉避難室を設営する体験会を北小河内公民館で開いた。当事者の声を聞きながら皆で意見を交わし、福祉避難室に必要な配慮を確認しあった。
福祉避難所は、障害者や心身に衰えのある高齢者、乳幼児ら避難所での生活で特別な配慮(身体的なケアやコミュニケーション支援など)を必要とする人が避難する施設。町内には、福祉避難所の指定をした建物はない。
昨年7月豪雨災害での避難所生活の経験から今回初めて体験会を計画した。大地震が発生し避難している想定で、車いす利用、聴覚障害、視覚障害、知的障害、精神障害の当事者と一般参加者、町社協職員らがグループ別に段ボールで仕切ったコーナーで設備や衣食住など課題を考えた。
聴覚障害者は、避難時に耳が聞こえないことが一般の人にわからない、情報をホワイトボードなどに書いてほしい-。精神障害者は、ドキドキしてくるので気が休まる場がほしい、間仕切りがほしい-。視覚障害者は、初めての場所では施設の内部がわからず不安-など課題が出た。
ボランティア役の参加者が各コーナーで必要な助けを確認し、質問内容をボランティアセンターと確認しながら情報を伝える体験もした。
ボランティア役の参加者は「障害のある人が必要とすることを知ることができ勉強になった。福祉避難室の大切さを感じた」と話した。
町社協は、「障害者も希望を言っていいということ、一般住民も障害者への配慮を知るという、互いに気付く機会にしてほしい」とし、現在社協で進めている「災害時住民支え合いマップ」作りを基に避難訓練し、その避難所の中を検証していく流れを来年度以降町内各地でやりたいという。 -
上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期計画の策定に向け、住民アンケートの結果を報告
上伊那広域連合はこのほど、08年から10年を計画年度とする広域的な地域づくりを推進するための「ふるさと市町村圏計画後期計画」の策定に向けて実施した住民アンケートの結果と行政検証の結果をまとめた。住民アンケートでは全体的に「まあ満足」とする分野も多かったが、地域医療や救急医療体制を不満とする回答が多く、約6割が地域医療、高度医療の充実を優先課題と考えていることが分かった。また、産業分野は他分野より満足度が低かった。
これらの調査はふるさと市町村圏計画前期計画の検証と後期計画施策の優先度調査を目的として実施したもの。今年6月から7月にかけて実施した住民アンケートでは▽前期計画の42項目の住民満足度▽特に優先すべき分野にかかる28項目について▽前期計画策定時以降の意識変化竏窒ネどを調査。各市町村の対象者2千人のうち、712人から回答を得た。
満足度調査では、42項目中33項目について50%以上の住民が満足しており、前期施策は一定の満足を得られたと判断。
しかし、保健・福祉、自然環境、生活環境、教育・文化、産業、生活基盤・住民参画の6分野に分けた場合、産業分野に該当する就労機会の確保、農業、商業、観光振興などの項目で満足とする住民が50%に達しておらず、優先度調査でも約30%が雇用の創出と安定を優先課題にあげた。また、安心して暮らせる地域づくり、少子高齢化対策についても、優先課題とする回答が多かった。
一方、生涯学習、社会教育、保育・子育て支援、消防・救急体制などの項目は、満足とする回答が70%以上となった。
行政検証は各市町村の担当部門による5段階評点評価を実施。結果、おおむね住民評価と一致する傾向だったが、個々の施策で乖離(かいり)するものもあった。
これらを考慮して後期基本計画の素案を作成。今月30日に学識経験者や各機関の代表者などでつくる審議会に諮問し、答申を得る。その後、来年3月に上伊那広域連合議会の議決を得て、決定することとなる。 -
【記者室】キノコ採り
「キノコは1年中採れる。正月から採るよ」。秋の味覚と思い込んでいたので取材した男性の言葉に驚いた。山に行かずともキノコはある。天然のエノキを採りに行くからと、連れて行ってもらった▼店に並ぶ袋詰めしかお目にかかったことがなく、初めて見た天然エノキは「何キノコ?」と聞きたくなるほど全くの別物だった。仲間内の情報で、出ていると聞けば採りにいくのだという。冬は包丁片手に凍ったキノコを切って採る。そんなキノコ採りがあるなんて…またも驚き▼知識がないとキノコは怖い。知らないということは、目前の自然の恵みを味わう楽しみも知らないということ。「これはうまいんだぞ」。男性の言葉に、ちょっぴりうらやましくなった。(村上裕子)
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手良中坪地区で集落営農祭り開催
今年採れたばかりの農産物で作った料理が並ぶ「集落営農祭り」が伊那市手良区の中坪公民館であった。地域住民ら約120人が集まり、新そばや新米で作った五平もち、収穫したばかりの農産物でつくったちゃんこ鍋を楽しんだ。
同イベントは収穫したばかり農産物を使った料理を地元の人たちに楽しんでもらおう竏窒ニ、中坪地区の集落営農実践委員会が毎年開催しているもので、例年手良地区全体から住民が集まる。
今年もテーブルの上には地元農産物で作った料理がずらりと並んだほか、この地域で昔から食べられてきた郷土料理「ちゃんこ鍋」も振る舞われ、訪れた地域住民を楽ませた。
また、今年は中坪の歩み研究会(山岸久男会長)による紙芝居「六道原物語」の披露もあり、訪れた人たちを楽しませていた。 -
第1回北信越中学校駅伝競走大会
第1回北信越中学校駅伝競走大会は23日、松本市の松本平広域公園陸上競技場発着の公園内周回コースで開き、北信越5県の各予選を通過した代表68チーム(男子35校、女子33校)が熱戦を展開した。県中学駅伝(3日)でアベック優勝し、全国大会男女出場を決めている駒ケ根東(駒ケ根市)は、有力メンバーを故障で欠きながらも、男子が2位、女子は3位だった。そのほかの上伊那関係では男子の中川(中川村)が6位と健闘、女子は赤穂(駒ケ根市)が16位だった。優勝は男子が中央(福井)、女子は長野西部(長野市)。
男子は1区間3キロの6区間(合計18キロ)で争った。
駒ケ根東は1区を得意としてきたエース福沢潤一(3年)を故障で欠き、これまでの先行逃げ切り型と異なる追うレース展開。5区で一度トップに立ったが、わずかの差で惜しくも優勝を逃した。
女子は1、5区が3キロ、2縲・区が2キロの5区間(合計12キロ)。駒ケ根東は2区でエース篠田美樹(3年)が区間賞を取ったが、全体に低調だった。
駒ケ根東の竹田正樹監督は「男子は福沢が抜けて、他の選手に気負いがあったが、ほぼイメージ通り。女子は、追って競ることができなかった。モチベーションが低かった」と振り返った。
駒ケ根東男子チームの福沢潤一主将は「県中優勝で安心していたかも。(追う立場になって)詰めるためにはどういうレース展開をすればいいか、皆分かったと思う。良い勉強をさせてもらった」、女子チームの篠田美樹主将は「気の緩みが全員にあった。満足のいかない結果を反省することでチームがまとまれば、弾みをつけて全国へ行ける」と話していた。
【1位記録と上伊那関係チームの結果】
◆男子 (1)中央(57分56秒)(2)駒ケ根東(58分2秒)小林純平、竹村亮作、久保田光、草野智徳、寺沢尚之、天野進(6)中川(58分44秒)桃沢大祐、伊藤順平、南沢延輝、片桐佑太、森本樹、矮松草野
◆女子 (1)長野西部(42分23秒)(3)駒ケ根東(42分53秒)福沢志穂、篠田美樹、寺平稚博、竹村知世、湯沢ほのか(16)赤穂(45分13秒)森田遥、蟹沢未来、山田咲織、池上萌、伊東玲奈