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駒ケ根で住宅火災
28日午前11時50分ごろ、駒ケ根市赤須東の無職筒井栄さん(77)方から出火。木造瓦ぶき2階建て住宅の2階部分を焼いて午後零時59分に鎮火した。けが人はいなかった。駒ケ根署が出火原因を調べている。
現場周辺は家屋などが密集する住宅地。折りからの強風もあり、類焼を心配する近所の人たちなどが集まって現場は一時騒然となった。 -
上伊那スポーツフェスティバル“キラキラブース”ふわっとテニス
上伊那スポーツフェスティバル“キラキラブース”の「ふわっとテニス」ゲームが25日、伊那市の伊那勤労者福祉センター体育館であった。小学生から大人まで約80人が、大きなボールを追いかけてゲームに熱中した。
上伊那スポーツ振興協議会、同フェスティバル実行委員会主催。ふわっとテニスは3年目。
バドミントンコートで、メロンぐらいの大きさのふわふわしたボールをラケットで打ち合う初心者でも楽しめるテニスで、ダブルスで試合をする。
伊那市の体育指導員と市総合型地域スポーツクラブの運営委員が指導と審判を務め、参加者は小学生、親子、一般ミックスの3部に分かれてゲームをした。
ボールが大きいので小学校低学年の児童もラケットに当てることはできるが、思うように相手コートに打ち返すことができず苦戦する場面も。各コートで歓声が響き、ゲームを楽しんだ。 -
歴史シンポジウム
「高遠石工」伊那市の歴史シンポジウムが25日、高遠町の高遠閣であった。高遠石工に培われた貴重な文化遺産を掘り起こし高遠石工の魅力を再発見しようと、まほら伊那市民大学講座として開き、約150人が「高遠石工」をテーマにした研究発表を熱心に聴講した。
日本石仏協会常任理事で日本石工調査所の小松光衛さんは、「日本の石工と高遠石工」を話した。石工は石の加工技術者で墓石の技術から発展したこと、日本の石工分布では江戸・京・大阪で活躍した名工ぞろいの三都石工などを紹介し、「日本の石の文化は決して低くないが、石工を取り巻く状況は弱い。もっと支えないといけない」と話した。
高遠石工については「旅稼ぎ石工」という特質を挙げ、北は青森県から南は山口県までの足跡を示した。江戸期の名石仏師・守屋貞治については、「大方は地蔵と観音の作者で、旅稼ぎ石工の範ちゅうの外の人と思っている。守屋貞治の石仏を国の文化財指定までもっていってほしい」とした。
石工資料全般について、「地元から資料を出し公開してもらわないと、長野県史で終わってはもったいない。今からでも資料探しや伝わっている話を聞くなどしてほしい」と語った。
日本石仏協会理事の伊戸寛さんによる「高遠石工の足跡と伊豆型の道祖神について」の研究発表もあった。 -
信大農学部の学生がバングラディシュのサイクロン被災者救援にむけた募金活動を展開
サイクロンの直撃により被災したバングラデシュの人たちを支援しよう竏窒ニ、南箕輪村の信州大学農学部の学生有志約20人が27日、募金活動を開始した=写真。
15日にバングラデシュ南西岸に上陸した大型サイクロン「シドル」は、同地区に甚大な被害を及ぼしており、バングラデシュ政府の情報によると、26日現在で被災者は約690万人に及び、すでに3千人の死亡を確認。1180人が行方不明となっており、犠牲者は約1万人に及ぶと試算している。森林が崩壊し、家畜などを失った家族も多く、食料、物資などの緊急支援のほか、その後の再建に向けた復興支援が必要な状態にあり、各国政府やNGOなどが救助活動や、物資の支援を展開している。
こうした状況を受け、同国からの留学生が中心となって救援金を学生や職員から募集することを提案。賛同した学生が集まり、募金活動を展開することとなった。
森林科学科の学生で発起人のモハメッド・ヌールさん(36)は「まずは農学部の学生と職員に協力を求めていきたい。また、母国のため、そのほかの学部などとも連携していければ」と話していた。
募金箱は12月25日まで農学部の生協内1カ所と校舎内2カ所に設置する予定で、受け付け時間は午前9時縲恁゚後5時。一般の募金も受け付けている。
募金は25日以降に集計、公表し、日本赤十字社に送金する。 -
かんてんぱぱホールで「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」
伊那市にある社会保険健康センター「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」が28日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。約1年をかけて仕上げたベッドカバーやコタツかけなどの大作からバッグ、ポーチなどといった小物まで、会員一人ひとりがさまざまな思いを込めた作品約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
磯千恵子さんがペアーレ伊那で教えている教室受講者による作品展は10年ぶり。今回は14年のベテランから、始めてまだ半年の初心者までの40人が作品を出品しており、40人一人ひとりが大きさ、模様を統一して制作したパッチワークを並べた作品「フレンドシップキルト」も並んでいる。
色とりどりの布を組み合わせて縫い込まれた美しいタペストリーのほか、玄関マットやソファーカバーなど、実用的な作品も多く、家事の合間に作品制作に取り組む会員もいるという。
磯さんは「パッチワークは家にある布を使え、お金もかからないのが魅力。どなたにもできる楽しい手芸で、気分転換にもなるので、作品展を見て『始めてみたい』と興味を持っていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
駒ケ根市保健補導員35周年、保健あすなろ会20周年
駒ケ根市の保健補導員会と、2年の任期を終えた補導員の有志でつくる保健あすなろ会は発足からそれぞれ35周年、20周年を迎えたのを記念して27日、記念式典と講演会を市文化会館で開いた。式典には会員など約120人が出席し、これまでの活動の歩みを懐かしく振り返った。健康体操の時間には、あすなろ会はオリジナル曲に合わせた「今日も元気にがんばろう」を、補導員会は商標登録されている「フリフリグッパー体操」をそれぞれ披露。参加者全員がリズムに乗って楽しく体を動かした=写真。
実行委員長の和田佳代子さんはあいさつで「『自分たちの健康は自分たちでつくり上げる』の目標に向け、これからも力を合わせて頑張っていこう」と呼び掛けた。
記念講演会には早稲田大人間学学術院教授の竹中晃二を講師に招き「健康づくりの習慣づけ 三日坊主克服法」と題した講演を聴いた。 -
県教育委員会が高校校長会の「高校再編中間まとめ」についての意見を募集
長野県高等学校長会「高校再編について(中間まとめ)」の報告を受け、長野県教育委員会は来年1月11日まで、これに対する一般の意見などを募集している。
県教委では今年6月に決定した「高等学校改革プランの今後の進め方について」に従い、県高校長会からの意見を聞いているが、その中間まとめが16日、提出されたため、それに関する一般の意見を募集することにした。
意見の提出方法は郵送、FAX、電子メールのいずれか。寄せられた意見に対しての個別回答はしないほか、プライバシーに配慮したうえで公表する場合もある。
送付先は郵便が〒380竏・570(専用郵便番号)長野県教育委員会事務局高校教育課高校改革推進係。FAXは026・235・7488、電子メールはkoko@pref.nagano.jp。
校長会の中間まとめは県教委のホームページ(http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/shingikai/koukoup.files/H19kochokai/kochokai_iken.htm)からアクセスすることができるようになっている。 -
「長~いナガイモ」駒ケ根市民チャンピオンに
駒ケ根市の何でもナンバーワンを登録する市民チャンピオンに27日、小町谷の石材業西尾常治さん(70)方の畑で取れたナガイモが長さ1メートル29センチで初めて認定された=写真。西尾さんは「ナガイモの収穫作業をしている時『これはかなり長いぞ』と思ったので、折らないように慎重に掘り出した。今年はどこもナガイモの出来がよくないと聞いていたので、なおうれしい」と話している。
西尾さんのチャンピオン登録は過去3件の「ジャンボナガイモ栽培の人」に続いて4件目。 -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は26日、07年度総会を駒ケ根市の市保健センターで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする07年度事業計画・予算案などを承認した。正副会長の改選が行われ、中原会長以下、副会長の高坂宗昭飯島町長、曽我逸郎中川村長がいずれも再任された。任期2年。
中原会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。一日も早い完成を目指して、引き続き積極的に建設促進を要望していきたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端に完成した吉瀬田切大橋を含む840メートルは07年度内の供用を見込んでいる。 -
森林づくり県民税の意見交換
県は26日夜、伊那合同庁舎で「みんなで支える森林づくり県民集会」を開いた。08年度からの導入を目指す「長野県森林づくり県民税(案)」について意見を交換。参加者から個人所有の山に税金を投入することへの住民理解、県民税の使途、人材育成の考えなどに質問が出たが、反対意見はなかった。
集会には、地域内外から約60人が出席。
参加者からの質問に対し、県側は森林・林業の現状や課題などを踏まえ「森林は個人の財産だが、一方で県民も恩恵を受けている公共的な財産。投資してでも整備は必要」「間伐作業は、山の状況によって住民、森林組合、林業事業体などが行うケースがある」「税投入は5年間で、その後、見直す。事業の透明性の確保を図るため、第三者機関などで事業の成果を検証する」などと答えた。
林業関係者からは「補助金に頼らない林業経営を促すことが前提」と指摘もあった。
森林は、林業の採算性の悪化や担い手の減少などで荒廃が進行。土砂災害や地球温暖化の防止、再生産可能な資源である木材の供給など多面的な機能を発揮させるための森林づくりは先送りできない時期を迎えている。
県民税は、財源が継続的、安定的に確保でき、県民が公平に負担する課税方式が適当とし、活用については手入れが遅れている里山の間伐を重点的に支援する。税額(年額)は個人が500円、法人は現行の均等割額の5%相当額で、低所得者などには課税されない。
集会は県内4会場で開催し、伊那が最終。県議会12月定例会で、県民税導入に関する条例が提案される。 -
08年度箕輪町保育料を白紙諮問
審議委員会が「据え置き」の方向まとめる箕輪町保育料審議委員会(星野和美委員長)は26日夜、町役場で開いた。委員9人を委嘱し、平沢豊満町長が08年度保育料について白紙諮問した。
平沢町長は、「一味ちがう箕輪の子ども」育成で、町の保育園では運動あそび、英語あそび、読育、食育の4本柱で幼稚園のレベルに近い支援をし中身の充実を図っていること、新年度も読育の推進などさらなる充実に向け施策展開したい考えを示した上で、「保育園の中身も見ながら実態をよくご理解いただき、箕輪の子どもを育てていくための保育料の位置付けを十分検討いただきたい」と話した。
事務局が上伊那郡市や町の状況を説明。町の保育料は、06年度に階層変更で5%減額、07年度に3・6%減額で2年連続引き下げている。保育園運営費に対する保護者の負担割合は30%前後が理想とされ、町は06年度決算で32・26%、07年度決算見込みで31・01%と理想に近い数字になっている。
委員からは、質の高い保育をしていること、保育料を2年連続引き下げていることなどから、「今回は据え置きでいいのでは」との意見があり、委員会として「据え置き」の方向でまとめた。12月中旬に、町長に答申する予定。 -
むらづくり委員会条例改正案
南箕輪村議会12月定例会に提出を予定南箕輪村は、村議会12月定例会に「むらづくり委員会条例」改正案の提出を予定している。
むらづくり委員会は04年11月から06年9月まで活動。村は、委員会の答申を受け決定した総合計画を、今後実践に向けて取り組むため、第2期むらづくり委員会を設置し、実践方法の検討や計画の検証を考えている。第1期むらづくり委員会の運営内容などを検証し、人数や人選方法を改正し、今後の新たな取り組みを検討する上で専門的に調査審議する委員を置く条文を追加する。
第2期むらづくり委員会の役割は▽新たなコミュニティ組織づくりの検討▽第3者行政評価(外部評価)▽第4次総合計画の検証及び後期基本計画の検証-の3点。
改正案では、任期は現状どおり3年。定数は現状の58人以内を30人以内、組織は現状の(1)村議会の議員縲・5)村職員を識見者、公募委員にそれぞれ改め、専門委員の項目を追加する。
村は、本年度内に人選し08年4月に第2期むらづくり委員会を始めたいとしている。 -
駒ケ根東中陸上部に支援を
全国中学校駅伝競走大会(12月15日、山口県山口市)へ県代表として男女チームがそろって出場する、駒ケ根市の駒ケ根東中学校陸上部の関係者らは、大会参加支援のカンパを広く呼びかけている。
全国大会出場が決まってから、同中の同窓会(下島秀一会長)とPTA(渋谷信一会長)が中心になり「出場を支援する会」を組織。会員らが通学区の中沢、東伊那地区全戸を一軒ずつ回ると同時に、地区外に住む同窓生にも連絡を取り、大会参加に必要な経費の補助(寄付)を依頼しているが、戸数の少ない地域であることなどから、「目標額にはるか遠い状況」(関係者)になっている。
そこで、保護者会(天野理会長)などが中心になり、地域住民や同窓生以外にも広く協力を呼びかけることになった。
天野会長は「全校生徒150人ほどの学校で、学年2クラス維持も危ぶまれている中での全国大会男女出場。一生懸命練習してきた選手らに悔いが残らないよう、できるだけ良い環境で参加させてあげられれば」と、助けを求めている。
駒ケ根東中学校陸上部は、指導力に実績のある竹田正樹監督が顧問に就任した05年から実力を発揮し始め、3年間の科学的トレーニングで県内中学校のトップクラスのチームに成長した。陸上競技をするために学区外から東中に入学する生徒も現れるなど、陸上部の人気は高く、全校生徒151人のうちの約3分の1が同部で活動する。
11月3日に松本市で開かれた長野県中学校駅伝競走大会で、同中は大会史上初の男女アベック優勝の快挙を成し遂げ、念願の全国大会出場権を獲得。「小規模校でもやればできる」(同校関係者)ことを全県に証明してみせた。
同陸上部の全国大会出場が決まってからは、市街地に激励メッセージが張り出され、応援熱も日に日に高まっている。また、市内外の鍼灸院や医院が選手の健康管理に積極的に協力するなどの温かい手も差し伸べられ、関係者らを感激させている。
カンパ(寄付金)の振込み口座は郵便局の振替払込で▽口座記号=00580竏・▽口座番号=83488▽加入者名=天野理竏秩B
問い合わせは天野さん(TEL0265・83・5331)へ。 -
山ぶどうワイン「紫輝」12月2日のワイン祭りで解禁
宮田村特産の山ぶどう交配種ヤマソービニオンでつくる赤ワイン「紫輝」のビン詰め作業が27日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場であった。収獲から2カ月で仕込み、新鮮でフルーティーな味わいが特徴。無料試飲ができる12月2日のワイン祭り(会場・同工場)で解禁し、上伊那を中心に720ミリリットル入りビン約6500本を出荷する。
村内農家13戸が栽培し、昨年よりも若干減ったが28トンを10月初旬に収獲。ワイン醸造9年目の今季も味わいが異なる数種類の生産を予定する。
最も発売開始が早い「紫輝」だが、昨季試験的に別銘柄の「駒ケ原」で用いたボジョレ・ヌーヴォーの一部製法を新たに導入。より果実感が残る豊かな風味に仕上げた。
近年は県の原産地呼称管理制度に認定されるなど、上質なワインとして高い評価を受けており「みずみずしさが特徴。軽く冷して飲むのに適している」と醸造担当者は話す。
ワイン祭りは生産者や村などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。
午前11時から試飲を用意して一般来場者に振る舞うほか、軽食販売も。村役場を午前10時半に出発する会場送迎バスも運行する。
発売はまつりにあわせて開始。上伊那各地の酒販店、同酒造売店などで取り扱う。1本1900円。問い合わせは村役場産業建設課85・5864へ。 -
環境、温暖化対策で検討委員会設置
宮田村は27日、環境及び地球温暖化対策等検討委員会を庁内に設置した。全庁横断的に対策を探り、具体化していくことで、住民への啓もう促進も図るねらい。当面は村環境基本計画、温暖化対策実行計画の策定に関与。環境経営システム「エコアクション21」の認証・登録、新エネルギービジョン策定なども視野に入れながら、あらゆる検証データなどを基に実効が伴う環境施策の立案を目指す。
担当部局の枠を超えて情報や英知を結集し、地球的規模の環境問題に対応していこうと、係長級を中心に20人で構成。委員長には小田切和美住民福祉課長が就いた。
当面の課題となる村の第2次環境基本計画は、第1次計画の検証が不十分で策定が先送りになっている経過もあり、その点も踏まえて5年間の実績と反省を踏まえながら検討を深めていく。
地球温暖化対策実行計画は、温室効果ガスの削減目標を掲げた「京都議定書」をもとに国が各自治体の事務事業を対象に策定を義務付けているもの。
同委員会は12月初旬までに庁内の燃料、電気などのエネルギー消費量(温室効果ガス排出量)を調査。
削減を進めるための具体的手段などを部署ごと挙げてもらい、計画に反映させていく。
初回のこの日はさっそく意見交換し、住民も巻き込んだプロセス重視の対策検討を求める声も。形だけの計画ではなく、具体的な対策になるよう論議を交わした。 -
来年の干支ネズミを繭玉人形に
宮田村社会福祉協議会ミニデイサービスを利用するお年寄りたちが、繭玉(まゆだま)を使って来年の干支(えと)であるネズミの人形づくりに挑戦している。
干支の人形づくりは酉(トリ)から始め、戌(イヌ)、亥(イノシシ)と続き、今年で4年目。「12支全てを制覇するまでは辞められない」と、年末恒例の風物詩として定着してきた。
全地区で行っているが、27日は北割区のミニデイ利用者が製作。ピンセットも使う細かい作業の連続だったが、「このネズミが来年も幸せをきっと運んできてくれそうだ」と笑顔がこぼれた。 -
上農で図柄入りリンゴ収穫
南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科食用植物コース選択生2年生は27日、同校で栽培している図柄入りリンゴの収穫を行った。
リンゴが色づく前にシールを張ることによって、シールの黒い部分だけ赤くならずリンゴに図柄が入るというもので、同校では毎年栽培している。
シールの張ってあるリンゴをひとつひとつもぎとっていく生徒たち。しっかりと図柄が入っているか、心配するようにリンゴを見る。収穫したリンゴはシールを張ったまま箱詰した。
「合格祈願」という図柄の入ったリンゴ10キロ入り5ケース分は、同校と交流のある東京都武蔵野市立第三中学校へ送るとのこと。両校の交流が始まって以来、図柄入りリンゴの贈答は恒例となっている。
園芸科学科を教えている北原千歳先生は「こういった交流を通じて、東京の人たちが長野県産の農産物に興味を持ってもらえれば」と語った。 -
かたつむりで「秋の収穫の集い」にぎやかに
中川村葛島のフルーツ島田屋・直売所かたつむりは25日、「秋の収穫祭」を行ない、りんごオーナーを中心に、県内外から多くの家族連れが来場、真っ赤に色づいたふじリンゴを収穫したり、もぎたてを丸かじりするなど、食欲の秋、収穫の秋を満喫した。
この日は小春日和、来場者には初冬の伊那谷の景色を眺めながら、マツタケご飯や熱々の豚汁、手作りケーキに舌鼓を打っていた。
また、越冬野菜や果物、鉢花などが販売され、1袋、2袋と買い求めていた。 -
駒ケ根市で交通事故 小3男児重傷
27日午後5時ごろ、駒ケ根市下平の市道交差点で、近くに住む会社員松井あい子さん(59)運転の軽乗用車と、自転車に乗っていた市内の小学3年生男児(9)が出会い頭に衝突した。男児は脳挫傷のほか脚の骨を折るなどの重傷。松井さんにけがはなかった。
駒ケ根署が原因を調べている。 -
トヨセット駒ケ根工場ラインオフ式
オフィス家具や鋼製事務机などの製造、販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)駒ケ根工場(北の原工業団地内)は本格生産を前に26日、ラインオフ式を行った。工場や駒ケ根市の関係者など約30人が出席し、テープカットやくす玉割りなどをして稼動開始を祝った=写真。富岡社長はあいさつで「ここで作る製品は全国各地に届けられる。地域とともに良い工場にしていきたい」と述べた。
駒ケ根工場は敷地面積約3万9千平方メートル、鉄骨2階建て(一部3階)工場棟の延べ床面積は約2万9千平方メートル。鋼製システムデスク、収納家具などを製造する。従業員は約100人で、うち地元採用者は65人。 -
ニシザワ文芸コンク 表彰式
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)の第4回文芸コンクール表彰式が24日夕、伊那市駅前ビルいなっせであった。小、中学生両部門の優秀賞以上にそれぞれ、荒木社長が表彰状と副賞の図書カードを手渡した。
コンクールは04年、同社が書店として創業してから80周年を迎えたことを記念して始めたもので、今回集まったのは753点(小学生の部481点、中学生の部272点)。小中学校の教諭らが審査員となり、小学生の部で最優秀賞3点、優秀賞19点、佳作45点、中学生の部で最優秀賞2点、優秀賞6点、佳作33点を選んだ。
表彰式であいさつに立った荒木社長は「読書には、その年齢でしか感じれない感動がある。そのチャンスを逃さないで。今後も本を読んで心豊かな大人に育って」とあいさつした。
入賞者は次の通り。
【小学生の部】▼最優秀賞=小池さや(赤穂東3)佐々木友花(赤穂南2)平沢奈津美(伊那東6)▼優秀賞=唐沢真里南、中山莉佳子(以上赤穂1)米山大智(赤穂2)白崎莉玖(赤穂3)大久保菜美(赤穂東5)白鳥奨、溝上博子、橋詰怜奈、坂下真奈美(以上伊那東6)正木あゆみ(新山6)矢野もも恵(西箕輪3)小池みなみ(南箕輪2)倉田早希(南箕輪6)丸山綾音、白鳥菜都(箕輪中部3)川久保淳史、市川紗貴(以上箕輪中部6)垣内夕(箕輪西4)北野沙世(箕輪南5)▼佳作=はっとりたいが、小原あきほ、上の天ゆう(以上赤穂2)下沢大地、高沢渉平(以上赤穂4)上谷海(赤穂6)西村愛美、遠藤龍吾、福沢沙紀、小沢友哉、奥村知佳、小出智生、北原灯(以上赤穂東5)中城しずか(赤穂東3)長橋舞、小沢春(以上赤穂東6)かすがたけひろ(宮田1)宮下結里香(宮田5)桐山彩織(宮田6)田中ふみ(伊那6)佐久間美沙、有馬優衣、六波羅理子、宮下順奈、平沢壮太郎、唐沢侑子、掛川鈴月、滝沢佳歩(以上伊那東6)みやしたなつみ(西春近南1)白鳥満帆(美篶5)羽場碧(新山6)小池友理、からさわ真な(以上西箕輪3)重盛綾音、伊藤ももな(以上西箕輪6)菅野翔(高遠5)小林千づる(箕輪中部2)中坪紗英、鈴木楓(以上箕輪中部6)小池梨央(箕輪中部3)鈴木泰地(箕輪東4)おおやゆき、おぎはらせいか(以上箕輪南2)儀保ユリ(箕輪南5)小野由梨花(辰野西6)
【中学生の部】▼最優秀賞=鈴木壮一郎(西箕輪1)吉田遼(高遠1)▼優秀賞=石倉みほ(宮田3)宮原永津子、伊藤優香(高遠1)伊藤孝亮(高遠3)板山香純(伊那東部3)三ツ井彩乃(伊那2)▼佳作=小池巧(赤穂)服部勇飛(赤穂1)野村美結(赤穂)名子修平(赤穂2)鳴沢あゆみ(赤穂)土橋美紗子(赤穂3)倉田桃子(赤穂2)白鳥綾菜、阪口寛(赤穂1)森川大樹(赤穂3)後藤佑梨(宮田3)竹俣有沙、新井春香(以上宮田1)中塚亜美(宮田2)久保村英、平林梨子、伊藤翼、笠原美咲、米山陽子、宮下真美、冨永優子、下井しおり、浦野勝平(以上宮田3)世良優佳(宮田1)唐沢純香、唐沢慎二(以上西箕輪3)、唐沢志帆(西箕輪2)荒川遥菜(西箕輪1)鎌倉美月(高遠3)中村瑞穂、将田綾子(伊那東部3)金子美穂(伊那2)矢ノ口真実(伊那3)
最優秀賞の受賞(小学生の部) -
【記者室】新体操 優雅に見えるが実は…
駒ケ根市にある新体操クラブの演技発表会を見た。幼稚園・保育園児から中学生の少女たちが美しい演技の数々をフロアいっぱいに披露したのだが、その優雅で軽やかなイメージと違い、実際の運動量たるや相当にハードであることがよく分かった▼間近で見ていると、演技とともに流れる音楽の切れ切れに「ハッ、ハッ」という激しい息遣いが聞こえてくるのだ。だが彼女たちは苦しくても演技中は一切表情に出さず、あくまで笑顔を絶やさない▼それにしても、片脚を垂直に跳ね上げたり、体を後ろ向きに折り曲げたりできる柔軟性には驚かされる。こんな小さな子たちなのに地道な訓練を懸命に繰り返しているんだろうな竏窒ニ、けなげでひたむきな姿に感銘を受けた。(白鳥文男)
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箕輪町猟友会安全狩猟キジそば会
箕輪町猟友会(62人、小林弘人会長)は24日、恒例の安全狩猟キジそば会を松島コミュニティセンターで開いた。15日に猟期が始まり、来年2月15日までの猟期中の安全を願い、関係者を招いてキジそばなどをふるまった。
町、町議会、県議会、伊那警察署、上伊那農協などの関係者を招待した。会員が仕留めたキジ、イノシシ、シカを調理。“そば打ち名人”の副会長がそばを打ち、キジのつゆと辛つゆを用意した。シカの刺身、キジのお吸い物、イノシシ鍋もふるまった。
小林会長は、「最近はシカが増えて作物被害もあり、有害鳥獣駆除に協力している。猟期になり、無事故無違反、安全狩猟で楽しくやりたい」と話した。
猟友会は有害鳥獣駆除、広域のシカ狩り、カワウ駆除、カモシカの個体調整などに協力。クリーン作戦でごみ拾いもした。
今年は新たな取り組みで、上伊那広域捕獲隊を30人編成で結成し、箕輪町からは4人が登録。有害鳥獣被害が発生したときなどの広域的な応援体制を整えたほか、今後市町村と災害協定も結ぶ。 -
気の里ほのぼの広場~健康と福祉を考えるつどい~
伊那市長谷で25日、「第1回気の里ほのぼの広場縲恁注Nと福祉を考えるつどい縲怐vが気の里ヘルスセンター栃の木であった。長谷地区の住民らが健康体験コーナーやステージ発表などを楽しんだ。
健康まつりと、社会福祉協議会のふれあい広場を一緒にし、健康と福祉を考える催しとして実行委員会を組織して初開催した。長谷総合支所保健福祉課、伊那市社協、長谷支所の後援。
レクリエーションでは、レクリエーションインストラクターの佐藤ふみ子さん=伊那市=を講師に、住民約50人が歌に合わせて隣の人の肩をたたいたり、背中をさすりあうなど体を動かした。簡単そうな動きでも左右が反対になってしまうなどの間違いに笑いが絶えず、皆で楽しんでいた。
ステージでは、長谷中学校3年生の南アルプス太鼓、長谷小学校5年生や長谷中音楽部の合唱、保存会と中学生によるざんざ節の発表があった。体力測定、おやつのフードモデル展示、鍼灸体験、福祉バザーなどの各コーナーもにぎわった。 -
施設規模、現状の試算値として149トン/日を容認
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の施設規模などを検討するごみ処理基本計画推進委員会が26日、伊那市内であった。事務局は各市町村におけるごみの減量化施策を加味した今後のごみの見込み量から算出した施設規模「149トン/日」を提案。委員会は現状の試算として容認したが、実際の施設建設までには時間があるため、今後もごみの資源化、減量化施策の検討を進め、建設時にはさらに縮小できるよう努めていく方向となった。
事務局は各市町村の報告に基づき、各品目ごとに実現可能な削減量を報告。資源化などにより、削減可能な燃やせるごみ、燃やせないごみの見込み量は年間1149トン。また、生ごみは、資源化可能率を5・9パーセント、削減量見込み量を725トンと算出。その他削減施策による削減量も含め、全体では年間2453トンの削減が可能と算定した。
この数値と、減量後の排出ごみに含まれる資源化可能な部分を2013年度の年間排出量の推計、約3万8千トンから差し引くと3万4トンとなるが、同委員会で決定した新しい処理対象物4品目(最終処分場の掘り起こし残さ、下水道汚泥など)を加えると年間処理量は3万9千トンとなり、施設規模は149トン/日と算出される。この数値は上伊那広域連合が当初想定126トン(下水道汚泥を除く)を上回っている。
委員からは「あくまでもこれは現状の試算結果今後、検討の余地が十分ある」などといった声が強く、今後さらに施設規模縮小にむけた検討をすることでまとまった。
機種評価については、総合評価落札方式を導入する方針が示され、用地選定委員会から参加している委員から「施設が分からず、どんな影響があるか分からないのに用地選定をするのは不本意」とする声もあったが、「環境影響評価の中で各施設の最も影響が大きい数値を基準として判断すれば、どの機種になっても問題ない」とする専門家の意見から、総合評価落札方式の導入を容認。用地選定委には一定の基準となる資料を提供していくことになった。 -
第55回上伊那郡縦断駅伝 駒ヶ根市3年ぶりV
第55回上伊那郡縦断駅伝競走大会は25日、駒ヶ根市縲恍C野町の6区間38・1キロを舞台に8市町村15チームが健脚を競い、駒ヶ根市が2時間6分53秒で3年ぶりの優勝を飾った。2位は2分37秒差で伊那市、3位は辰野町だった。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社主催。KOA特別協賛。
駒ヶ根市は序盤の1区北原(トーハツマリーン)、2区福沢純(上伊那農高)が連続区間賞の好走。3区浦野(赤穂小教員)は区間2位の安定した走りを見せ、前半をトップでゴールした。一斉スタートの後半は4区滝沢(ジェルモ)が区間新記録の快走で2位以下を大きく引き離し、5区小林(内堀醸造)、6区田中(トーハツマリーン)がともに区間2位の好走で首位を独走した。
連覇がかかった伊那市は前半、萩原(ジェルモ)、守屋(嬉楽Q)、高橋(伊那弥生高)がいずれも区間3位以上の好走で2位。後半一度は順位を落としたが、アンカーの鈴木(ジェルモ)が区間優勝の走りで2位に浮上した。
辰野町は序盤で出遅れたものの、3区山口(上伊那農高)、5区上島通(平井星光堂)の区間優勝で一時は2位まで順位を上げた。しかし、最終6区で伊那市にかわされ、及ばなかった。 -
伊那市教委 不登校児童生徒支援事業の講演会
伊那市教育委員会は27日、市駅前ビルいなっせで不登校児童生徒支援事業の一環として、講演会を開いた。子どもの不登校や引きこもりなどについて考える開善塾教育相談研究所(群馬県)相談室長の藤崎育子さん=写真=の話に小中学校教諭や一般ら約60人が耳を傾けた。
藤崎さんは「子どもを自立した大人に育てるために縲恤s登校・ひきこもりの訪問相談の現場から竏秩vと題して講演。14年間続ける家庭訪問の相談現場から、学校復帰や社会的自立に向けた支援の実践エピソードを織り交ぜて話した。
親御さんに向けて藤崎さんは「火と刃物を使えるようにしてあげること」と主張。子どもが自立するためには、自炊ができるよう自立への道を作る必要性を訴え、「こどもに自信を持たせることが重要」とした。
また、「不登校の子どもたちを助けられるのは先生」とし、「子どもたちに学校の先生に忘れられてなかったんだと思わせること」。教育相談の心がけとして、▽子どもの長所を見つける▽時により核心には触れないこと竏窒ネどのポイントを上げた。 -
お歳暮商戦
12月を控え、大型店などで歳暮商戦が繰り広げられている。ベルシャイン伊那店は、地産地消や「安心・安全」な商品が人気という。ピークは12月の第1・2土・日曜日を見込む。
同店1階の特設コーナーには、野沢菜やそば、ハム、菓子、洗剤、地域名産品、産地直送ギフト(海産物、牛肉…)などカタログ分を含めて約1300点を用意。昨年より100点ほど増やし、安心・安全のコーナーなどを充実させた。原料は「信州産」「遺伝子組み換えは使っていない」などの商品がそろう。
売れ筋は、中川村など地元果樹農家と契約したリンゴ「サンふじ」をはじめ、白毛もち、みそ、日本酒など。価格は3千縲・500円が平均で、中には1万円という人も。
訪れた夫婦や家族らは豊富にそろった商品に「どれがいいかな」とじっくりと品定め。あらかじめ商品を決めてきて、早速、買い求めていく客もいた。
歳暮は12月20日ごろまでに送るのが一般的という。 -
楠洲流伊南吟詠会宮田支部が30周年
宮田村の詩吟愛好者でつくる楠洲流伊南吟詠会宮田支部(下村明支部長)は23日、発足30周年の記念式典を開いた。さらに・ス吟道・スを極めていこうと、積み重ねた歴史を会員、関係者が振り返った。
伊南吟詠会には現在15支部あるが、宮田支部は最も早い設立。1977(昭和52)年にでき、以来伊南のリーダー的存在として地域に詩吟を広めてきた。
高齢化などで現在は会員5人。少数精鋭ながら、今年になって新たなメンバーを迎えるなど次代に向けた取り組みも始めている。
式典で下村支部長は「今後は30、40代の人たちも誘って、さらに隆盛を図りたい。若い人に負けないよう頑張っていきましょう」とあいさつ。
楠洲流聖楠会の小林水洲会長、同伊南吟詠会の酒井真洲会長は「継続は力。皆さんの活動を頼もしく感じる。培った誇りと結束で、今後も伊南のリーダーとして期待します」と祝辞を述べた。
「富士山」を全員で合吟。朗々と息をあわせ、30年の歩みと未来に思いを馳せた。 -
姫宮神社で新嘗祭
宮田村南割の姫宮神社で25日、厳かに新嘗(にいなめ)祭が行われた。氏子総代や村、商工会、関係6区の区長ら20人余が参列し、収穫を感謝し、来年の豊作を祈った。
拝殿前に集まった参加者は花畑宮司からお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が感謝の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。