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駒ケ根高原スキー場オープン
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は21日、当初のオープン予定から6日遅れで今季の営業を開始した。午前10時のオープンを待ちかねたスキーヤーやボーダーが晴天の下で早速初滑りを楽しんだ。
積雪は約30センチ。雪不足から、オープンしたのは2つのコースのうち「すずらんコース」とソリ専用の「ソリわくわくランド」だが、訪れた人たちは気持ち良さそうにゲレンデを滑り降りていた=写真。しらかばコースのオープン日は未定という。
同スキー場の入場者は、暖冬だった昨季は5万5千人と振るわなかったが、雪に恵まれた一昨年度は約6万7千人と好調だった。担当者は「今シーズンはそれを何とか超えたい」と話している。今季はレンタル用具を更新するなどして集客に力を入れている。31日には年忘れもちつき大会が催される。
問い合わせは同スキー場(TEL83・4000)へ。 -
伊那中吹奏楽部 伊那中央病院でコンサート
伊那市の伊那中学校吹奏楽部は20日夜、同市の伊那中央病院1階玄関ホールでボランティア演奏会「星降る夜のコンサート」を開いた。集まった患者や生徒たちの保護者ら約100人がホールに響き渡る音色を聞き入った。
同校の福祉委員会が同病院でボランティア活動をしているのを契機に「患者さんに元気を出してもらおう」と始まった、今回で2回目の演奏会。この日は、同委員会の16人が患者を病棟からホールへ送迎する手伝いもした。
特設ステージを組んだコンサートは、1、2年生部員約40人が出演。フルート四重奏やクラリネット六重奏、金管楽器八重奏でクラシック音楽を披露したほか、全員参加でジャズ音楽の「シング シング シング」を演奏した。
松原綾子部長(2年)は「今年も演奏できることがうれしい。私たちの曲がみなさんの心の中に響いてくれれば」とあいさつ。患者たちは、一曲ごとに拍手を送り、その想いにこたえていた。
「患者さんたちが元気になれば」と伊那中央病院で演奏する伊那中吹奏楽部 -
赤穂南小児童会祭り
駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)で20日、児童会祭りが開かれた。本部・代表、あいさつ・安全、新聞など12の児童委員会と1クラスがそれぞれ趣向を凝らした楽しいゲームやアトラクションを企画、運営。学年縦割りの小グループに分かれた全校児童らは校内各所に設けられた会場を巡ってゲームやクイズに興ずるなど、年に一度の祭りを楽しんだ。児童らは「早く行かないと全部回れないよ」などと話しながら、急ぎ足で校内を巡っていた。
運動委員会は体育館内につくられたコーナーで、バスケットボールのフリースロー、ペットボトル・ボーリング、玉入れなど4つのゲームを運営。玉入れでは10秒の制限時間に1つでも多くの玉を入れようと児童らが懸命に玉を投げ入れた=写真。整備委員会はごみの分別ゲームを企画。紙くず、縄跳び、ペットボトル、発泡スチロール、傘などを、燃えるごみ、燃えないごみ、廃プラスチックの3つの袋に分別するゲーム。児童らは「簡単だよ」などと言いながら手早く分別して袋に入れていた。 -
ふるさと大使・中島赳さん
箕輪町内保育園児に菓子のクリスマスプレゼント箕輪町ふるさと大使の中島赳さん(73)=愛知県名古屋市=が21日来町し、町内の保育園児に菓子のクリスマスプレゼントを贈った。
中島さんは、毎年園児のために菓子を届けている。今年は袋菓子750袋が事前に届き、この日はチョコレート菓子900個を持って町を訪れた。
松島保育園を訪問した中島さんは、サンタクロースに扮して園児の待つ遊戯室へ。「皆さん、先生の言うことをよく聞いてお利口さんなので、お菓子を持ってきました」と、一人ひとりに菓子を手渡した。園児は「サンタさんが来た!」と大喜びで、「うれしい」と笑顔で菓子を受け取り、お礼に「世界がひとつになるまで」を元気いっぱいに歌った。 -
南箕輪村久保の堀さん
大芝荘に「大入」パッチワーク作品寄贈南箕輪村久保の堀初恵さんが、集客を願って「大入」の文字をデザインしたパッチワーク作品を大芝荘に寄贈した。
堀さんは、趣味でパッチワークに親しんでおり、今秋に大芝荘と大芝の湯で作品展を開いた。今回寄贈した作品は、出品作の一つ。白や赤色などの「大入」の文字が8枚と、中央に村のキャラクター「まっくん」があり、上部に村章も配している。
作品はロビーの壁面に飾っている。山崎文直支配人は、「忘年会、新年会のサービス時期に寄贈していただき、大変うれしく思う。お客様がたくさん来てもらえるよう張り合いになる」と喜んでいる。 -
【記者室】芋焼酎「大芝の華」
南箕輪ブランドの芋焼酎「大芝の華」が完成した。上伊那産サツマイモ原料の芋焼酎「伊那八峰」の新顔で、今年村内に産声を上げた「いも焼酎南箕輪会」が栽培したサツマイモで造られている▼上伊那全体の新酒発表会では、「一番よかったサツマイモは南箕輪。粒ぞろいで、いい作品ができた気がする」という醸造元の現場の声があった。南箕輪会の試飲会では、「香りがよくて甘みがある」「うまい」と会員の顔もほころんだ▼「大芝の華」は、06年度に誕生した南箕輪ブランドの清酒「大芝の夢」とのセット販売など、共に広めていこう-という構想がある。村民が大切にする「大芝」の名とともに、多くの人のもとに「夢」が届き、「華」開くことに期待したい。(村上裕子)
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伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、用地の評価方法を再検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が21日、市役所であった。過去3回の中で候補地の適正を判断する評価方法について検討してきた小委員会の結論が示されたが、小委員会の結論は住宅群の定義をどう考えるかなど、具体的に踏み込んでいない部分も多かったことから、評価方法については小委員会が検討し直すこととなった。小委員会の再検討の前に、全体会を3グループに分けてグループ討論行い、今回の評価方法に関する意見を出し合う。それを小委員会に吸い上げ、再検討を進める。
小委員会では、点数評価する25項目、点数評価はしないが何らかの形で評価に組み込む6項目を決めたほか、その他9項目については評価する内容がほかと重複しているなどしたため、「評価不要」と判断。評価項目から削除する方針を固めた。こうした各評価項目の扱い方については、全体委員会でも了承した。
一方、その評価方法については、全委員に対して行ったアンケートを参考に、各評価項目の優先度を決定。点数評価する項目については、候補地の状況に応じて加点、減点することとした。しかし、「施設建設コスト」を評価する項目だけは例外的な扱いをしており、用地取得、造成などにかかる平均金額412万円を基準として、そこから2千万円について1点を加点、減点するようになっている。そのため、同項目だけで最大87点の差が開くようになっていた。
こうした状況を受け、全体会では「コストだけ違うやり方にするのは公正さにかける」などといった意見が出た。また、小委員会では重要部分の判断を具体化することを避け、全体の委員会に委ねることとしてきたため、「小委員会の議論がつくされたものをここへ提出してほしい」といった意見が挙がった。
こうした状況を受け、来年1月にグループ討論を行い、その意見を集約した上で再度小委員会が評価方法を検討することになった。 -
信州大学農学部の学生有志によるバングラデシュのサイクロン被災者募金、約27万7千円集まる
バングラデシュで発生したサイクロン被災者に送る募金を募っていた信州大学農学部の学生有志は20日、募金の集計をした。集った約27万7千円は同国政府の被災地支援金受け入れ窓口に向け、年内に送金する。募金活動に参加した同国からの留学生の一人、タレタ・K・M・Aさん(30)は「私たち国の問題に対し、学生、大学、地域の人など多くの人に協力してもらった。本当にありがとうございました。道も食べ物もない、むこうの人たちを少しでも救うことができると思う」と感謝を気持ちを語った。
先月15日にバングラデシュ南西岸に上陸した大型サイクロン「シドル」により、多数の被災者が発生している状況の中、同学部では、バングラデシュからの留学生が中心となり、募金活動を開始。27日から20日までの間、学生生協や学務係り窓口などに募金箱を設置し、募金を呼びかけたほか、最終日の20日には、学生たちが生協前で最後の募金を呼びかけた。
募金は同学部の学生や職員だけでなく、地域住民からも寄せられ、南箕輪村の職員互助会からもカンパ金が寄せられるなどした。
今回の金額で現地では約50人が1カ月間、1日3食の食事が食べられるという。
送金した募金は遅くても1週間ほどで現地へと届けられる。 -
JA上伊那伊那地区生活部会が「老人保健施設すずたけ」に衣類乾燥機を寄贈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)伊那地区生活部会(伊東恵子会長)は19日、伊那市美篶の老人保健施設「すずたけ」に衣類乾燥機2台を寄贈した。
11月のJA上伊那まつりで行ったチャリティーバザーの収益金により購入したもので、2台で23万円相当(工賃含む)となる。JA伊那地区では、03年からこの取り組みを続けており、これまでにキーボード、車いす、徘徊防止センサーマットなどを寄贈している。
「みなさんで活用してください」と伊東会長。
同施設の上島麻紀子施設長は「冬場は洗濯物が乾きにくいので大変ありがたい」と礼を述べた。 -
上伊那農業高校でAED講習会
南箕輪村の上伊那農業高校は18縲・1日の4日間、同校1年生を対象にAED(自動体外式除細動器)の一次救命処置の講習会を同校で開いている。
県の指導で昨年度から始まった同訓練、1日1クラスずつ伊那中央病院の医師や看護師などから講習を受け、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使用法などをマネキンを使って実践した。
20日は同校生物工学科1年生36人が講習を受けた。4縲・人が一組となり、講師が一人ずつついて指導した。
「人工呼吸が難しかった」「実際の場面だったらパニックになってしまうかも」と生徒たち。慣れない訓練に真剣に取り組んでいた。 -
高遠町勝間区とさくらの里が協定帰結
高遠町の特別養護老人ホーム「さくらの里」と同施設のある高遠町勝間区が20日、災害時において相互に協力・応援する協定を締結した。高遠町総合支所で伊東義人支所長立ち会いのもと、「さくらの里」の山浦恭民理事長と勝間区の小池静男区長が協定書に調印。協定は2年間となっている。
協定書によると、災害時に「さくらの里」は入所者の避難誘導、物資搬出に協力を要請できる。勝間区の地域内で被災者がある時は、「さくらの里」は一時的な避難場所として可能な限り受け入れる。要請手続きのできない緊急事態の場合、それぞれの判断により現場にかけつけ、入所者、区民の安全確保に協力する。
山浦理事長は「災害はいつ起こるかわからない。夜間の場合、少ない職員で対応し切れないということが懸念されていた。このような締結をしていただきありがたい」と述べた。
小池静男区長は「勝間区にはお年寄りだけで暮らしている家もあるので、災害が起こった際にこのような施設で受け入れていただければ、安心」と述べた。 -
伊那中央病院 来年1月に施設改修へ
伊那中央病院運営審議会(北原敏久委員長)が19日夜、伊那市の伊那中病であった。医師不足に伴う産科問題対応で、伊那中病の施設改修について、諮問通り答申した。27日の中央行政組合議会で施設改修にかかわる補正予算を提案する。
来年4月、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の常勤産科医がいなくなることから、産科診療を休止せざるを得ない状況で、受け皿として伊那中病の施設改修が必要になっている。
上伊那の年間の分娩(ぶんべん)件数は1600件。内訳は伊那中病が千件、昭和病院が500件、民間・助産所が100件。
伊那中病の産婦人科医師は4人で、来年度に1人増員となる見込み。
小川秋実院長は「開院当初、分娩室は年間500件を想定していたが、千件を扱っている」と人的、施設的に足りない状況を説明。昭和病院分をカバーするために、里帰り出産の自粛などに理解を求め「来年度の分娩件数は年間1200件の見込み。何とか上伊那の需要にこたえたい」と述べた。
産科病棟の改修は、4階にある分娩室を2室から3室に増やす。分娩に必要な医療機器もそろえる。陣痛室1室が分娩室に変わるが、新たに陣痛室としても活用できる病室1室を設ける。
来年1月に着工し、3月上旬にしゅん工予定。
08年度には、1階の産婦人科外来の南側に、産婦人科外来診療棟を増築。初診は紹介状の持参を求めているが、外来が増える見込みで、産科と婦人科の診察室・内診室を1室から2室に増やすなど現在の2倍の広さにして対応する。
5月に着工し、8月中旬にしゅん工予定。
改修費は1億1700万円を見込む。
委員は上伊那医師会、住民代表ら15人で構成。施設を増改築する場合、審議会へ諮問することになっているため、臨時に開いた。 -
青い目のサンタが西保育園にやってきた
宮田村西保育園は21日、クリスマス会を開いた。豪州出身で宮田中学校ALT(外国語指導助手)のアダム・コラールさんがサンタクロースに扮して来薗。園児と握手を交わし、プレゼントを手渡した。
青い目のサンタさんの登場に、園児たちはビックリ。「どこに住んでいるの」「どうして夜に来るの」など次々と質問をぶつけた。
「食べ物は何が好きですか」の問いに、アダムサンタは「クッキーに牛乳、そしてワサビとチクワかな」と答え、子どもたちも親近感を覚えて大喜び。
学年ごとに歌やダンスを披露し、サンタも一緒に踊ったりふれあう姿もあった。
お待ちかねのプレゼント。大きくてあったかなアダムさんの手から受け取り、子どもたちは「サンキュー」と元気に英語で答えていた。 -
小さな親切作文コンクールで宮田小6年3組の6人が入賞
小さな親切運動作文コンクールで、宮田村宮田小学校6年3組の6人が入賞。そのうち若林和輝君(12)は、道を譲ってくれた親切なドライバーとの出会いを作文にして県本部表彰の金賞に輝いた。
中原彩香さん、佐々木亜里さんが銅賞、田中梨沙さん、奥原慎君、馬場清香さんは佳作に入賞。
21日に小さな親切運動上伊那支部の山田益支部長が同小を訪れ、一人ひとりに表彰状を手渡した。
金賞の若林君は「車が止まって譲ってくれた時は本当にうれしくて、自分も親切にしたいと思った。これからはあいさつなどもしていきたいです」と喜びを語った。
同コンクールは子どもたちの豊かな心づくりにと、社団法人小さな親切運動本部が毎年実施。
今年上伊那支部管内からは、宮田小を含め小学生の部には8校から40作品、中学生の部には8校145作品が寄せられた。
この日、山田支部長は飯島町飯島中学校も訪ね、県優秀賞の平野紗帆さん、銅賞の川村奈な美さん、佳作の紫芝名奈美さんにも表彰状を渡した。 -
ニッパツ労組寄付
ばね製造大手、日本発条の労働組合伊那支部(矢沢克己支部長、1060人)は19日、駒ケ根市と宮田村の3工場で働く組合員から募った10万円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。矢沢支部長と宮沢克美副支部長の2人が同市ふれあいセンターを訪れ「福祉のために使って」と寄付金を手渡した=写真。市社協の堀勝福事務局長は「毎年の善意に感謝する」と礼を述べた。
同労組は伊那市の児童養護施設「たかずやの里」にも寄付することにしている。 -
駒ケ根ライオンズクラブ寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(井口美義会長)は19日、赤い羽根共同募金として5万円を駒ケ根市に寄付した。井口会長ら役員4人が市役所を訪れ「福祉のために役立ててほしい」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「精力的な取り組みに感謝する。善意が生かされるよう、弱い立場の人たちのために使いたい」と述べた。
同クラブは飯島町、宮田村に対しても各2万円を寄付した。 -
ナンテン出荷最盛期
中川村の特産品、ナンテン(南天)の出荷が最盛期を迎えた。23日までに、美里、南陽、渡場地区から数千本がJAを通じて、関東、関西に出荷される。
ナンテンは「難転」に通じ、枝物は正月の縁起物として生花や門松に、実ナンテン(房)は仏花として用いられる。
南斜面の畑(4アール)でナンテンを栽培する寺沢長五さん(85)=南陽=は「今年は花もよく咲き、実付きもいい。栽培に手間がかからず、軽作業で高齢者向き」と話していた。 -
善意の竹筒募金寄付
駒ケ根市北町の焼肉店「やぶ」の店主藪原勇さん(77)は19日、市役所を訪れ、店のカウンターに置いている「福祉善意の筒」に寄せられた現金2万3500円を「福祉のために役立てて」と市に寄付した=写真。「福祉善意の筒」は重い腎臓病にかかった薮原さんの長女弥生さんが介護者慰労金などで市に世話になったことへの感謝の思いを込めて始めたもの。弥生さんは13年前に亡くなったが、寄付はその後も続けられ、今年で25年目になる。藪原さんや家族のほか来店客が小銭を入れるなどして募金に協力している。
受け取った中原正純市長は「長年にわたる毎年毎年の善意に感謝の気持ちでいっぱい。福祉のために使いたい」と礼を述べた。募金は市社会福祉協議会の善意銀行に積み立てられる。 -
西箕輪「わんぱくおやこ塾」 クリスマス会
伊那市の西箕輪公民館の子育てサークル「わんぱくおやこ塾」は19日、同公民館講堂でクリスマス会を開いた。市内の15組約40人の親子が参加し、クリスマスツリーを囲んでクリスマスソングを歌い、ケーキを食べて楽しんだ。
グループごとに分かれ、クリームやチョコレート、バナナなどでデコレーションしたホットケーキ作りを満喫。各家庭で子どもの好みに合わせたトッピングを選んでケーキを完成させ、一足早いクリスマス料理を親子で味わった。
会の最後には、公民館の職員がふんしたサンタクロースが登場し、クリスマスプレゼントを配った。プレゼントは保護者が事前に、わが子のために用意した絵本やアニメキャラクターのおもちゃなどで、子どもたちは包装紙の中身に期待を膨らませた。
わんぱくおやこ塾は、保護者同士の交流などを目的とした公民館事業で年間12回を計画。クリスマス会のほか野菜作り、川遊びなどがあり、来年1月は餅つき大会を予定している。
サンタクロースからのプレゼントを喜ぶ子どもたち -
ジャスコ箕輪店 大萱の里にX´masプレゼント
ジャスコ箕輪店が19日、伊那市の身体障害者療護施設「大萱の里」の利用者らに恒例のクリスマスプレゼントを届けた。施設のクリスマス会に合わせて関係者が訪問し、ショートケーキ110食分のほか、加湿器と電気ポットをそれぞれ1台ずつプレゼントした。
社会福祉活動の一環で、ジャスコが98年長野パラリンピックの観戦に同施設利用者を招待したのをきっかけに交流が始まり、ケーキなどのプレゼントは今年で8年目。社員や会社で積み立てている「イオン社会福祉基金」をプレゼント費用にあてている。
ジャスコ箕輪店後方統括マネージャーの征矢紀子さんは「今年もあとわずかですが体に気をつけて、笑顔で新年を迎えてください」と施設の利用者代表にプレゼントを手渡した。堀川文英施設長は「有意義に使わせてもらいます」とあいさつし、感謝状を渡した。
利用者の代表にケーキを渡すジャスコ箕輪店の関係者 -
シカ肉を使った丼好評 伊那市役所食堂
伊那市役所の1階食堂「アザレア」で20日、シカ肉を使った「ジビエ料理提案!もみじ丼」限定20食が販売された。試食した職員によると、「思ったよりくせもなくおいしい」ようだ。今後は、客の反応を見て定番メニューに取り入れていきたいという。
アザレアでシカ肉を使ったメニューは初。職員からの提案を受け、みじ丼を考案した。豚や牛肉と比べて低脂肪、低カロリー、高鉄分のシカ肉をタマネギなどとじっくり甘辛く煮込んだ丼で、シカ肉のメンチカツとみそ汁、漬物を付けて550円販売、約1時間で完売した。
25縲・8日は、「年越しアマランサスそば」を提供する。伊那産の穀物アマランサスの実を使った生麺そばを使用。同穀物はタンパク質や鉄分、カルシウム、繊維質などを多く含んでいて栄養価が高いという。
限定20食の「もみじ丼」を試食する客 -
駒ケ根市長選立候補届け出手続き説明会
駒ケ根市選挙管理委員会(今福清二委員長)は20日、任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示、20日投開票)の立候補予定者への届け出手続きなどの説明会を市役所で開いた。出席したのは、これまでに立候補を表明している前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=の陣営のほか、共産党も加わった「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」の3派。同会は「引き続き候補者擁立に向けて調整している段階だ」と話し、出馬について明言を避けている。
渋谷光弘委員長職務代理はあいさつで「前回選は激しい選挙戦となり、双方の陣営からクレームがつけられた。中傷などがないよう、明るい選挙に努めてほしい」と呼び掛けた=写真。
立候補届け出書類の事前審査は1月8日に市役所で行われる。 -
地元産イモ焼酎発売祝い
伊那谷産イモ焼酎の「伊那八峰」の生産に協力する上伊那の有志でつくる「くつろぎ応援団」は19日夜、今季の新酒発売を祝う会を飯島町内の飲食店で開いた。団員十数人が集まり、14日に店頭発売を始めたばかりの焼酎の味をじっくりと楽しんだ=写真。ほとんどの団員が「味見はまだ」といい、「口当たりがさっぱりしていて香りも良い」、「今年はイモの出来が良かったからな」などと話し合いながら、満足そうな笑顔で杯を次々と空けていた。
伊那八峰は上伊那8市町村にちなんだシリーズで、それぞれ独自の名称がある。原料となるサツモイモのコガネセンガン(黄金千貫)は飯島町の畑で約1万8千本を栽培。10月末に収穫して飯田市の喜久水酒造に持ち込み、720ミリリットル入り瓶1万5千本の「伊那八峰」を製造した。14日にはこのうち6千本を発売。今後も順次発売していく。焼酎作りの仕掛け人で応援団長も務める池上酒店店主の池上明さん=飯島町南仲町=は「焼酎作りも今年で5年目になる。毎年さらに良い出来になるように頑張っていきたい」と話している。 -
宮田特産赤ワインと地元食材で新たな魅力を
宮田村で特産の山ぶどうワインを活用し、新たな食の魅力をつくりだそうと20日、地元産食材を使った料理の試食会が同村新田区の本坊酒造で開かれた。ワイン生産の関係者でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催し、村の観光に関わる約30人が参加。山ぶどうワインにあう地元キノコを使った惣菜や、ワイン自体を調味料に用いた肉料理など独創的な8品を食べくらべた。今後はこのレシピも取り入れながら、ワインと料理の組み合わせで村への誘客につなげたい考えだ。
現在県内4市町村で地産地消の料理開発に携わる茅野市のフランス料理店エスポワールの藤木徳彦シェフ(36)が全面的に協力。村内産の食材を主に用いて調理した創作フレンチを会場で発表した。
特産ワイン「紫輝」を傾けながら、さっそく試食する参加者。
村内産のシメジ、エノキを具にしたパイや本坊酒造のウィスキーにニジマスとサラダを漬けこんだマリネなどに舌鼓を打ち「こんな食べ方もあるんだ。ワインとよくあう」と声があがった。
信州牛を「紫輝」で煮込んだ料理は「柔らかくて絶品」と好評。村内産キウイフルーツと「紫輝」をあわせたソースを信州地鶏にからめた料理もあった。
「宮田には良い食材があり、何といってもワインがある。地産地消の原点はうまい酒と料理。今ある食文化に新たなテイストを入れると、若い人など新たな客層にも受けるはず」と藤木シェフ。
参加した宮田観光ホテルの関係者は「一般の客を呼んでディナー形式でやってみたい」と意欲をみせていた。 -
南箕輪村が原油高騰対策
南箕輪村の唐木一直村長は20日、原油高騰対策で、生活弱者への「福祉灯油券」交付をはじめ、農業や商工業に対する燃料費補助などの対策を講じる考えを発表した。同日の庁議で決定し、26日に開く村議会臨時会に議案を提出する。
福祉灯油券は、原則として住民税非課税世帯で、収入額に上限枠を設け、70歳以上の高齢者など一定要件に該当する世帯に交付する。1世帯に灯油18リットル券6枚(約1万円分)。約400世帯が対象の見込みで予算額は約400万円。
農業関係は、施設園芸(野菜、キノコ、花)に対して燃料費1リットルあたり2円の補助。対象は17戸。酪農家の飼料補助は配合飼料購入費1トンあたり400円。対象は21戸。いずれも上限5万円。
商工業は、村商工業振興資金制度に借入限度額200万円の別枠の項目を追加し、利子2・6%のうち1・8%の利子補給をし、実質0・8%の利子で借入できるようにする。農業と商工業への対策予算は約250万円。
予算は予備費を充てる。いずれも申請が必要で、08年1月1日を基準日とし、年明けから受け付ける。福祉灯油券と農業対策の申請は3月31日まで。商工業対策は期限を切らず当面続ける考え。
村議会12月定例会での原油高騰対策の質問を受け検討。唐木村長は「緊急的な弱者対策はしていかなければならない。農業、商工業にも対策が必要で配慮した」と話した。
自治体独自の原油高騰対策は、上伊那では飯島町が低所得世帯への福祉灯油券配布の補正予算案を、20日の町議会12月定例会本会議で可決した。箕輪町は対策を検討中。残り5市町村は現段階では検討していない。 -
箕輪町と上伊那猟友会箕輪支部が行方不明者捜索などの協定締結
箕輪町と上伊那猟友会箕輪支部(64人、小林弘人支部長)は19日、「災害時における行方不明者の捜索及び情報の収集伝達に関する協定」を締結した。
協定は、町内や周辺地域での行方不明者の捜索や情報の収集伝達の活動に、ボランティア精神に基づき協力するもの。上伊那猟友会の各支部で市町村との協定締結に取り組んでいる。
役場での調印式で小林支部長は、「協定にご理解いただき締結できた。会員は山野に精通し、約半数がアマチュア無線局を開局しているため、お役に立てるのではと思う」とあいさつ。平沢豊満町長は、「猟友会の皆さんでなければ出来ない協定を結んでいただき、なお一層、安全安心のまちづくりが強化されたと思う」と話した。
災害時の捜索や情報の収集伝達は町が協力要請するが、箕輪支部では要請がなくても取り組む考えという。 -
みのわ温泉ながた荘企画「日本酒と和食を楽しむ会」
箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘は18日夜、「日本酒と和食を楽しむ会」を開いた。40人が参加し、ながた荘の料理長が腕をふるった和食と、全国新酒鑑評会金賞受賞酒などを味わった。
恒例の企画第5弾。料理は、エビイモの魚介のせユズみそ焼き、キンキ煮付け、アワビ吉野揚げ肝しょう油ソースなど。日本酒は伊那市の漆戸醸造の協力で今年の新酒を中心に普段は飲めない「しぼりたて生原酒」、全国新酒鑑評会金賞受賞酒「大吟醸」など5種類が料理と共に出された。参加者は、酒の説明を聞きながら一口、また一口と味わい、美しく盛り付けられた料理にはしが進んでいた。 -
芋焼酎「大芝の華」完成祝う
いも焼酎南箕輪会初の取り組み南箕輪村に今年発足した「いも焼酎南箕輪会」(12人、藤沢久人会長)は19日夜、上伊那産サツマイモを原料にした芋焼酎「伊那八峰」の南箕輪ブランドとして初めて完成した芋焼酎「大芝の華」の試飲会を大芝荘で開いた。会員や作業に参加した有志、来賓ら35人が「飲みやすい」「うまい」と新酒を酌み交わした。
南箕輪開発公社が、大芝高原温泉の開湯10周年と大芝の湯・味工房オープン5周年記念事業の一環で、南箕輪ブランド作りを企画。芋焼酎「伊那八峰」への参画を計画し、有志で発会した。「大芝の華」の名称は、06年度に誕生している南箕輪ブランドの清酒「大芝の夢」との将来的なセット販売も考慮して決めた。
6月に村内の休耕田17アールに焼酎用サツマイモ「黄金千貫」の苗3200本を植え、除草や植え直しなどをして10月に4982キロ収穫。喜久水酒造(飯田市)で醸造した。
試飲会で藤沢会長は、「初めて焼酎用のイモを作ったが、皆様のおかげで、天候にも恵まれていい収穫ができた。今日は思う存分味わってほしい」とあいさつ。参加者は、「香りがよくて、甘みがある」「皆で畑で作ったイモから出来たと思うとうれしい」と話していた。
1本720ミリリットル入り1250円。村内では酒販売6店で扱っている。 -
伊那ビジネス専門学校来春 医療秘書コース新設
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)は来春から、情報経理学科医療秘書コース(2年制)を新設する。医療保険の基礎知識や、診療報酬明細書の作成方法などの医療事務を学ぶことができる。
医事コンピューターの基礎知識、電子カルテの仕組みなどの学習や医療機関での体験実習をする。このほか、ビジネスマナーや簿記なども学び、病院事務職、薬局窓口、診療補助スタッフなどの就職を有利に進めることができるという。
同コースの募集定員は男女各15人。出願期間は来年4月3日まで。問い合わせは、伊那ビジネス専門学校(TEL76・2260)へ。
新設する「医療秘書コース」のパンフレット -
大地の恵みにありがとう
今年もあとわずか。この一年、どんな実りがあっただろうか。春から土を耕し、季節や日々の天候の折々に、作物の成長を感じながらの暮らしが当たり前だった頃には、秋の実りは、大地の恵みに感謝する実感として受け止めていただろう。しかし、暮らしが少しずつ土から離れ、大地の恵みを実感する機会は少なくなってきたようだ。
宮田村公民館が主催して、春から展開してきた「われら、かかし隊」は、そんな大地からの恵みを親子で実感しよう、昔の人たちの暮らしを実感してみよう竏窒ニ始まった。地元で農業を営む先達や、昔ながらの手作りを大切にしている先達の皆さんを「かかし協力隊」としてお願いして、親子で畑や田んぼの作業を体験し、季節と作物の成長を見守り、この秋、実りを迎えた。
今回の朝の学舎は、この「われら、かかし隊」の収穫の様子を中心に、親子で受け止めたさまざまな実りを追った。