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石田建設が寄付
駒ケ根市の石田建設は7日に同社で開いた「第6回あいあい広場」で行ったバザーなどの売上金の一部5万円を駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)に寄付した。25日、石田耕一社長が市社協を訪れ「少しだが市の福祉のために使ってください」と北沢会長に寄付金を手渡した=写真。北沢会長は「毎年の寄付は大変ありがたいこと。尊い志に感謝する」と礼を述べた。
同社が毎年10月に開いているあいあい広場のバザーは、リフォームで不要となった家具や社員らによる格安の手作り製品などが好評。石田社長は「今後も続けていきたい。少なくとも10回までは」と話している。市社協への寄付は第1回以来毎年続けている。 -
伊那公民館分館対抗マレット 61人参加交流
伊那市の伊那公民館(武田登館長)は25日、西箕輪の「マレットパークはびろ」で第2回伊那公民館分館対抗マレットゴルフ大会を開いた。同公民館管内の13分館から11分館61人が参加し、1チーム6人の合計打数で勝敗を決めた=写真。
マレットゴルフ大会の開催を要望する利用者の声に応えるため、昨年から始めた交流大会。管内の伊那、伊那部などの80歳代を中心とした男女が分館ごとに男性4、女性2人のチームをつくり36ホール、パー144のストロークプレーで競った。
参加者らは和気あいあいとした雰囲気の中にも真剣な表情でプレーに熱中しながら「入れー」などの気合の入った声とともに、会場に快音を響かせていた。
結果は次の通り。
【団体の部】
(1)西町分館757(2)日影分館811(3)狐島分館818
【個人の部】
(1)伊坪寿勝(日影)117(2)橋本政春(日影)119(3)小林岩夫(西町)119(4)北林志げ子(荒井)123(5)小林直彦(中央区)123(6)北林秋雄(荒井)126
▽ホールインワン 伊坪寿勝 -
県文で「夭折の日本画家・戸田祐暉展」始まる
29歳という若さで亡くなった伊那市出身の日本画家・戸田祐暉の作品を一堂に集めた「夭折の日本画家・戸田祐暉展」が26日から、伊那市の県伊那文化会館で始まった。戸田祐暉特有の淡く美しい色彩で描かれた200号以上の風景画や、昭和20年以降に描いた晩年の作品、スケッチや素描など約80点が、短い生涯の中でさまざまな日本画の表現を追求した戸田祐暉の画業の変遷を伝えている=写真。
戸田は1921年に現在の伊那市東春近に生まれ、16歳で上京。水墨画の大家としても知られている児玉希望のもとで日本画を学んだ。若いころから頭角を現し、さまざまな展覧会で入選してきた。
今回は日本画の伝統の「花鳥」を基調としながらも、独特な色彩で表現した初期の作品から、地元風景に根ざした写実的な日本画を確立した晩年の作品まで一堂に展示。戦後に描いた日展入選作品「春の山」は、パステル調の淡い色彩で春の芽吹きを鮮やかに表現しているほか、農村風景や自然の四季の移ろいを描いた作品も多い。戸田の回顧展が県内で開催されるのは18年ぶりだが、前回は晩年の作品がまだ知られていなかったため、これだけの作品が並ぶのは今回が初めてだという。
同館の林誠学芸員は「地元では初めての作品展。大変豊かな芸術性を持った戸田祐暉が、周囲の影響を受けながら独自の画風を確立した様子も見てとれる。多くの人に見ていただければ」と話していた。
開館時間は午前10時縲恁゚後5時半(入場は午後5時まで)。観覧料は一般500円、大学生300円、高校生以下無料。11月25日まで(毎週月曜は休館)。 -
伊那商工会議所会頭は向山公人氏が再任
伊那商工会議所臨時総会が25日、市内であり、10月末で任期満了となる会頭の選任では、現職の向山公人氏(65)=伊那ケーブルテレビジョン社長=を再任した。
副会頭には、現職の池上直樹氏(47)=大十=に代わり、荒木康夫氏(51)=ニシザワ=を新任。川上健夫氏(57)=サン工業=、藤沢秀敬氏(54)=伊那バス=は再任となった。
向山氏は、県議として行政とのパイプ役を果たせる人材であることなどが高く評価されたほか、荒木氏については、生活圏、経済圏が広域化する中、広域的なまちづくりに取り組んでもらうため、副会頭に新任した。
2期目を務める向山氏は「景気は上昇気味だが、中小企業はいまだ厳しい状況。中小の商店が元気にならなければ地域も元気にならない。そこに軸足を置いて取り組んでいきたい」と語った。また、伊那市商工会との合併協議については「避けて通れない問題。県が示す21年度末が一つの目途となると思うが、どういう形が一番いいか、互いに話し合っていきたい」とした。
任期は11月1日から2010年の10月31日までの3年間。 -
夜間一次救急センター開設は「しばらく見送る」
上伊那の公立3病院事務長、8市町村担当課長らでつくる上伊那医療問題研究会の第3回会議が25日、伊那市内であった。上伊那医師会に検討を依頼していた夜間の一次救急センター開設について「しばらく見送る」とする暫定的な結果が報告された。
夜間の一次救急は7月から、伊那中央病院で上伊那医師会の協力を得て対応している。
上伊那医師会は▽現時点で、数カ所に開設した場合、医師供給は困難である▽一次救急を始めて3カ月余と短期間であることから、年間を通した患者数の状況を把握したい竏窒ニ判断。
出席した上伊那医師会事務長の井上清人さんは「マンパワーが確保できるか、365日対応できるのか、継続できるかなど責任ある救急体制を取るために議論が必要」と述べ、今後も開設について検討するとした。
中病での一次救急は伊那中央行政組合と上伊那医師会との間で12月までの契約となっているが、続行する意思を示した。
北部(辰野町)、伊南(駒ケ根市・飯島町・中川村)でも各病院と連携し、院内での一次救急を模索する対応策も挙げた。
来年4月に分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止する昭和伊南総合病院の受け皿となる中病の施設整備は伊那中央行政組合の補正予算に計上。外来診療棟の増築は新年度事業とすることが報告された。 -
南箕輪村内事故発生カ所現場検証
南箕輪村は24日、村交通安全協会、南箕輪村警察官駐在所と協力して村内の事故発生カ所現場検証をし、カーブミラーなどの必要な交通安全対策を確認した。
村は今年、交通事故が多発しており、なかでも出合い頭の衝突や追突事故などが多い。
今回、事前に各地区ごとに村安協と区役員が立ち会って現場確認した報告書も基に、出合い頭の事故などの発生場所を中心に12カ所を検証した。久保地区内の信号機のない交差点では、カーブミラーと停止線の設置の必要性を確認した。
村は、今回の検証結果を基に、交通安全対策工事を一括で発注する予定という。 -
古書画表装展 ベル伊那29日まで
第15回古書画表装展は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。同市御園にある「伊藤盛輪堂」の表具師伊藤君人さん(59)が収集、修復した、地元物故作家の作品約50点を展示販売している=写真。
地元作家の中村不折や池上秀畝、小坂芝田、登内微笑、山本龍洞らの作品。表具師として40余年の経験を生かし、精魂込めて表装したという軸装や額装などが並ぶ。伊藤さんは「絵と表装の色のバランスを見て、批評してもらいたい」と来場を呼びかけている。
掛け軸や屏風、襖絵などについてや表具の取り扱い方などの無料相談もしている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
07年度箕輪町功労者表彰受賞者決まる
07年度箕輪町功労者表彰の受賞者が決まった。自治振興、産業振興、公共土木維持改善、社会福祉の4分野で5人が受賞。本年度の5人を含めこれまでの受賞者は203人になった。表彰式は11月3日午前9時30分から、町役場講堂である。
受賞者は桑沢幸好さん(75)=自治振興、松田正光さん(70)=自治振興、赤羽栄治さん(79)=産業振興、浅川長利さん(72)=公共土木維持改善、田中弘子さん(73)=社会福祉=。
功労の内容は次の通り(敬称略)。
◆桑沢幸好=沢=87年4月箕輪町議会議員に当選以来、5期20年間にわたる議会活動を通して地方自治の進展と健全な議会運営に献身努力した。議会総務委員長、議会運営委員長、議会副議長の要職を歴任した。さらに箕輪町交通安全協会沢分会長、沢区議会議長などの公職を歴任、県道与地辰野線整備期成同盟会会長、主要地方道伊那箕輪線工事対策委員長を務めるなど、地域振興と道路整備の促進にも大きく貢献した。また、昭和30年代の箕輪町連合青年会の活動は、現在箕輪町と静岡県浜松市庄内地区との地域間交流事業として根付いている。
◆松田正光=松島=83年4月、初当選以来3期12年にわたり、箕輪町議会委員として議会活動に精励し、町政の進展と社会福祉の増進に多大な貢献をした。在任中は一貫して議会総務委員として、また同副委員長、同委員長、さらに議会副議長を歴任するなど、民生の安定と公正無私を旨とした是々非々の立場で円滑な議会運営に意を注いだ。この間、伊那消防組合、上伊那地域行政事務組合、伊北粗大ごみ処理施設組合の各議員の公職も歴任した。さらに、箕輪町土地開発公社理事、同監事も務め、町の産業の振興にも大きく寄与した。
◆赤羽栄治=松島=家業継承以来今日まで生来の起業精神と技術革新への探求心を遺憾なく発揮し、町内外の鉄工技術者の指導育成に尽力し、今日の業界の発展に大きく貢献した。この間、町内鍛冶屋業、鉄工業者をまとめ溶接技術研究会設立に奔走、同会会長として22年間、また上伊那溶接工業協会では15期30年にわたり理事を歴任した。また、63年4月から2年間を箕輪町商工会理事として、74年4月から3年間、同商工会松島支会副会長、松島北商栄会会長の任にあり、74年4月から29年間、伊那法人会理事として産業の発展に多大な尽力をした。
◆浅川長利=三日町=86年浅川建設工業の代表取締役に就任以来、上伊那道路舗装協会長、長野県建設業協会伊那支部理事、同監事、長野県建設業協会理事、同監事など多くの要職を歴任。町内外の建設業界の発展に尽力するとともに、その卓抜した指導力で社会資本の整備充実と公共土木行政の進展に多大な貢献をした。06年7月豪雨災害時には、町内建設業界挙げての迅速な対応と適切な復旧工事のため陣頭指揮を率先垂範し、災害復旧事業に多大に貢献した。また、かねてから福祉、教育に深甚なる関心を持ち、多額の浄財を町に寄付している。
◆田中弘子=福与=92年12月から2期6年間を箕輪町民生児童委員として、また在任後半の95年11月には人権擁護委員を併せて拝命し、この任は現在まで12年の長きにわたり、常に崇高な精神と卓抜した人徳をもって献身的な活動をし、社会福祉の向上に多大な貢献をしている。伊那人権擁護委員会副会長、長野県人権擁護委員会連合会副会長を歴任するなど、町内外での人望も厚く職責に精励している。また、上伊那連合婦人会理事、箕輪町連合婦人会会長、日赤奉仕団委員長などの役職を歴任するなど公共福祉の増進と民生の安定に寄与している。 -
農作業する祖父の姿を作品に、宮田小6年唐澤君が全国優秀賞
農業で働く家族をテーマに約1200人の子どもたちから応募があった「第12回さなえ全国図画コンクール」で、宮田村宮田小学校6年の唐澤健太君(12)=河原町=が最優秀含め5点のみの優秀賞に見事輝いた。大好きな祖父が田植えしている様子を描いた力作。唐澤君の弟で同小3年の諒太君、同学年の橋爪優君も地区特別賞を受けた。
農業機械大手の井関農機が主催するコンクール。
健太くんの作品「じいちゃん毎年おいしいお米をありがとう」は地区審査を通過し、475点に絞られた全国審査でも最優秀に次ぐ高い評価を得た。
少年野球で忙しくなかなか農作業に立ち会えなかったが、いつも美味しいお米をつくってくれる祖父へ感謝の気持ちをこめて作品に。田んぼの色なども特に気を配って仕上げた。
「絵を書くのは微妙」と話し、今までに大きなコンクールの入選もないが、祖父を思いやるやさしさが全国に認められる作品となった。 -
村教委が全国学力テストの数値公表しない方針確認
宮田村教育委員会は24日に定例会を開き、43年ぶりに実施した全国学力テストの宮田小、中学校における正答率などの数値について、公表しない方針を確認した。
同村は小、中学各1校のため、数値結果の公表は学校の特定につながることなど考慮。同教委によると、結果は他の学力テスト同様に学校での個々の指導に活用する。
定例会では、友好協力関係にある日本福祉大学(愛知県)の自治体推薦枠で、宮田村から受験した2人がいずれも子ども発達学部心理臨床学科に合格したと報告。
昨年は自治体推薦枠の村内受験者はいなかったが、この制度による同大合格者は導入5年目で今回含め10人に達した。 -
伊那合同庁舎で総合消防訓練
伊那市の県伊那合同庁舎で26日、総合防災訓練があった。職員や来庁者など約200人が参加し、消火や避難誘導、負傷者の搬出などに取り組んだ。
訓練は火を扱うことが増える冬場に向けて毎年この時期に実施している。今回は、駿河湾を震源として伊那市では震度6程度の地震が発生したことにより、庁舎地下にある食堂から出火したことを想定。地震発生後、一般職員は来庁者に対するすみやかな避難誘導を行い、伊那消防署員によるはしご車での救出も行われた。また、消火訓練には同庁の職員らでつくる自衛消防団員らが臨み、「火事だ」と大きな声で周囲に知らながら消火器で消火した=写真。
伊那消防署の小松研予防課長は「全体を通してスムーズにできたと思う。実際に震度6の地震が起きた場合は混乱が起こるので、大きな声で呼びかけて欲しい。また、市内で同時に火災などが発生すれば消防車が来られないことも想定される。自分たちの職場は自分たちで守るように心掛けてほしい」と講評した。
また、団長の宮坂正巳上伊那地方事務所長は「有事がの場合、一人ひとりが役割をしっかりと認識して取り組んでほしい」と語った。 -
高坂町長が2期目に向け公約発表
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任期満了に伴う飯島町長選挙の告示まで3週間と迫った25日、現職の高坂宗昭氏(65)=南街道=は、役場で記者会見を行い、2期目に向けての公約を発表した。
「若者に夢を!高齢者に安心を!そして町民に安全と豊かさを!、自立し、持続可能なまちづくり」をスローガンに、「住民主役の協働のまちづくり」「人口増、活性化」「行財政改革の推進」-を3本柱に、具体的施策に▽バイパス開通を踏まえた土地利用計画▽町内幹線道路網の整備促進▽伊南バイパス-堂前線アクセス間を開通▽新エネルギービジョンの策定▽地域医療の確立▽公費による妊婦健診は年5回に▽乳幼児医療無料化は中学生まで引き上げ▽各種検診の拡大▽地域の魅力を生かした産業振興▽住民意見(パブリックコメント)・住民自治基本条例など、重要事項の決定に町民が参画する手法の実施▽行政評価制度を含め一層開かれた町政運営▽職員定員管理計画の推進-などを挙げた。
高坂氏は「飯島町という大地に様々な種をまいてきたが、その目指す協働のまちづくり、人口増、活性化策は芽が出たばかりで、これからが正念場。この芽を町民の皆さんとともに育てて、将来に実りある飯島町の更なる発展を目指したいと決意を新たにしている」と述べた。 -
消防小型動力ポンプ付積載車2台を引渡し
中川村は23日夜、役場車庫前で、村消防団第1分団第3部(小笠原泰樹部長)と第2分団第6部(北沢豊部長)にそれぞれ消防小型動力ポンプ付積載車を引き渡した=写真。
両部ともボンプ車は約20年振りの更新。新車は660CC、4WD、4人乗り、小回りがきくのが特徴で、山間部でも活動できる。総事業費約900万円。
下平団長は各部長に引渡した後「精いっぱい練習し、1朝有事に際は住民の付託に応えるように」と訓示した。 -
全校で記念歌「光のらせん」を練習
飯島町の飯島中学校で23日、統合50周年記念歌「光のらせん」の全校練習があった。
旧七久保中学校と飯島中が統合し50周年を迎えるに当り、唐沢史比古教頭と奥原智美教諭が共同制作した。2つのメロディーが「らせんのように」重なり合うのが特徴で、27日の記念式典で披露する。
曲は「たくさんの花が咲いている」で始まり、「らせん1つ1つの光の重なり、らせん1人1人が伝える命」ど締めくくる混声2部合唱。
奥原教諭は「歌詞の1番は過去から現在まで縦のつながりを、2番は飯島中から世界へ平和のメッセージを発信したいという横のつながりを表現した」。唐沢教頭は「未来に向って進む、明るいイメージの曲に仕上がった」と話していた。
この日の練習では奥原教諭の指揮で、唐沢教頭がピアノ伴奏して歌ったが、式典当日は同校吹奏楽部が伴奏する。
記念式典は午前10時から、吹奏楽部のファンファーレで始まり、大口寄付者、絵画寄贈者への感謝状贈呈、映像と思い出話で50年を振り返る。生徒や保護者、同窓会員、実行委員ら約500人が出席する。
式典出席者には生徒が校庭の木などを使って手作りしたコースターやペンダントが記念品として贈られる。
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林良雄さん(70)
飯島町の代表監査委員を6年半務め、昨年から県監査委員協議会
監事、今年3月に会長に就任。8月には監査を通して、地方自治の発展に貢献したとして、協議会長表彰も受賞した。
「住民の代表として、町財政などをチェックする役割。決算審査では1年間の町政を審査し、議会報告を通して評価すべき点、改善すべき点などについて町民に正確に伝え、そのことで、町に対する町民の思いが深まることを願っている」。
また、06年度の町政運営については.中期総合計画・ふるさとづくり計画を着実に進めたことを評価する一方で、「町が第2の夕張にならないためには、プライマリーバランスを重視した財政運営をすべき」と指摘する。
飯島町生まれ、高校卒業後、駒ケ根市の丸山富高税理事務所に37年勤務し、その後、酒井事務所に移り、14年目。事業所の決算、税金の申告などに携わり、「高度成長時代からバブル期、バブル崩壊、現在まで、数字を通して、時代の明るい部分も影の部分も見てきた」。
客間には県監査委員協議会長表彰と並んで、児童福祉大会の県知事の賞状も飾られている。
「伊那市のたかずやの里へ、年2回40年間、わずかではあるが寄付を続けてきたことが認められた」とか。
火山峠を越え、高遠町に仕事に行く時にいつも、たかずやの前を通っているうちに「恵まれない子どもたちに目をそらさず、何か、自分にできることはないか」と考え、寄付を始めるようになったと動機に触れた。
また、趣味のマジックで、仲間と一緒に、施設訪問などのボランティア活動も続けている。マジックは近くの宮沢大造さんに勧められ、20年前から始めた。20年間に30種類ほどの技を習得した。得意な芸は水もので、シルクのスカーフの中からワインボトルを出したり、トルコ帽の下から卵を出したり、消したりすること。「失敗して卵が割れて、服を汚したこともあった。1つの技をマスターし、披露には、あらゆる失敗を経験する」とか。
また「マジックは生きがいであり、ボケ防止にもなる。マジックは人に喜んでもらえ、ストレス解消にもなっている。これからも続けたい」と話した。
妻と長男夫婦孫3人の7人家族 -
単独・ス初・スの音楽会、宮田中に歌声響く
宮田村宮田中学校は25日、単独開催は初めての音楽会を同校体育館で開いた。各学級が歌声あわせて練習の成果を披露。清らかなハーモニーを響かせた。
同校は昨年まで学校文化祭「梅樹祭」の一つのプログラムとして音楽会を開いてきたが、今年初めて別日程にした。
混声2部、3部合唱などで各学級が心ひとつに。保護者や地域の人も数多く詰めかけた会場に、若さあふれる歌声がこだました。
特に最後の・スクラス合唱・スとなった3年生は、聴き応えある力強さとやさしさが表情にもあふれた。 -
蚕が糸になるまで
養蚕農家唐澤芳蔵さん・幸子さん 伊那市西箕輪小学校3年生かつて伊那谷は、養蚕が盛んな地域として知られていた。しかし、現在上伊那の養蚕農家は11軒、伊那市内では2軒となった。
農家にとって養蚕が貴重な収入源だった時代、家の中で蚕を飼い、家人と寝食を共にするような暮らしの中で、「お蚕様」と呼んで大切に育てていた。土壁、2階建ての養蚕農家独特の建築は、伊那谷のひとつの風物詩として、今では貴重な風景となっている。
今回の朝の学舎は、伊那市西箕輪小学校3年生が、地元西箕輪地域で養蚕農家を営む唐澤芳蔵さん幸子さん夫妻を訪ね、蚕から繭、そして糸になるまでを体感した。 -
国道361号沿キクの花 通行人を楽しませる
伊那市小沢の辻元武良さん(82)が自宅近くの田んぼの土手で育てる食用ギクが見ごろを迎えた。直径5センチほどの鮮やかな黄色い花をつけたキクは国道361号沿いに咲き誇り、道行く人々を楽しませている。
10年前に友人からもらった一株を増やし、5年ほど前に土手へ植え始めたのがきっかけ。現在は約50株まで増え、約50メートルの土手に一列に並んでいる。通行人からは「きれいに咲いたね」と反応もよいという。
「その一言を言ってもらえるだけで、作っていてよかったと思える」と辻元さん。06年2月、伊那と木曽谷を結ぶ、国道361号権兵衛トンネルが開通し、伊那市の観光に役立てたいとも意気込む。
花の見ごろは11月20日ごろまで。
国道361号沿いに咲き誇る食用ギク -
赤穂高定時制職場見学
生徒の職業選択の参考にしてもらおうと駒ケ根市の赤穂高校(米山明広校長)は23日、定時制生徒を対象にした初めての職場見学を行った。参加を希望した1縲・年の男女生徒8人が飯島町のホテル陣屋、駒ケ根市のデイサービスセンター大原こだま園、金属製品など製造のヨウホクの3事業所を訪れ、職場の様子や仕事などを見学した。生徒らは担当者に職場のあちこちを案内してもらい、時折メモを取ったり質問したりしながら説明に熱心に耳を傾けていた=写真。
定時制生徒の就職状況が厳しい中、同校は生徒の就業意欲を高めようと見学を企画。引率した青木功教頭は「さまざまな仕事の現場を見ておくことは将来の職業選択の幅を広げることにもなる。今後も機会をみて実施していきたい」と話している。 -
昭和伊南病院防災訓練
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は23日夜、万一の火災に備えた年に1回の消防・防災訓練を行った。職員、消防のほか、周辺の北割一区の住民など約350人が参加し、患者の非難誘導や初期消火などの訓練に当たった。
「3階機械室から出火、病棟に延焼の恐れあり竏秩vとの想定で訓練開始。首に「骨折」「肺炎」「ぜんそく」などと書かれた札を下げた患者役の職員らが救助袋を使い、4、5階から3階バルコニーに次々に降下=写真。住民らの助けを受けながら、さらに非常階段、らせん滑り台を使って1階までスムーズに避難した。参加した職員は「救助袋は垂直に降りるので怖かった。使わなくてもいいように、絶対に火災を起こさないよう注意したい」と話していた。 -
駒ケ根市全国大会出場者激励会
駒ケ根市教育委員会は23日夜、競歩、バレーボール、卓球、少林寺拳法の全国大会に出場する地元出身選手を励ます会を市保健センターで開いた。出場選手らは中原稲雄教育長から激励金を受け取り=写真、「初めての全国大会だが入賞したい」「力を発揮して一つでも多く勝ちたい」「気合を入れて頑張って来たい」などとそれぞれ決意を語った。中原教育長は「皆さんは日ごろの精進で勝ち抜き、晴れて全国大会出場を決めた。自身の名誉や家族、市のためにも健闘を期待する」と激励した
出場者は次の皆さん。
▼第46回全日本高畠競歩大会3キロ競歩(10月28日、山形県)=塩沢玲子(東中3年)▼第77回全日本9人制バレーボール総合男子選手権大会(11月1縲・日、富山県)=駒ケ根クラブ(北林昌彦、北沢和明、浦野光雄、小原隆、六波羅健二、福沢章浩、松沢成善、桐島安徳、サポーター・松沢和加江)▼全日本卓球選手権大会マスターズの部(11月9縲・1日、埼玉県)=佐藤勇介(駒ケ根クラブ)▼少林寺拳法創始60周年記念大会(11月4日、東京都)=気賀沢裕美、加藤忠志、大矢勇、伊藤俊行、白上陽子 -
箕輪中部小給食室建設工事着工
箕輪町立箕輪中部小学校の給食室建設工事が始まった。
老朽化に伴い、既存施設前の渡り廊下をはさみ東側の中庭に新しく建設する。
ドライ方式を採用し、国の学校給食衛生管理の基準に基づき、新たに検収室と下処理室を設け、調理室と部屋を分けることで衛生面に配慮した。
鉄骨造平屋建て。面積は326平方メートル。現在の施設は191平方メートルで、新施設は広くなる。
建築主体工事はヤマウラ、機械設備工事は浅川建設工業、電気建設備工事は代田電気商会が請け負っている。工期は08年3月28日。 -
ヘルスアップ大作戦・栄養コース始まる
南箕輪村主催の生活習慣病予防教室「ヘルスアップ大作戦・栄養コース」が24日、村役場で始まった。8人が生活改善に取り組むため、初回は健診結果の読み取り方などを学習した。
循環器健診、健康センター健診の受診者を対象に生活習慣を見直し生活改善に取り組む「ちょっとコツを提供する」教室。ヘルスアップ大作戦で全9回のフルコースと全6回の栄養コースを計画した。
栄養コースは中部公衆医学研究所の管理栄養士と村の栄養士が講師を務め、体の仕組みと食べ物について学ぶ。全体学習のほか個別相談もする。
初回は健診結果の読み取り方で食べた物がどの検査項目に現れ、どう働くのかなどを学んだ。食品の利用効率には、インスリンなどのホルンモンやいろいろな酵素の働き、肝臓でのアルコール代謝、脂肪細胞の多少(肥満率)などに個人差があることも説明を受けた。 -
高遠ご城下灯籠祭実行委員会代表者会
高遠ご城下灯籠(とうろう)祭実行委員会の代表者会は24日、高遠町総合支所で開き、会として来年度の祭を9月23日に開く案を決めた。11月中旬以降に開く実行委員会に諮る。
高遠ご城下灯籠祭は、「高遠城下まつり」に「燈籠祭」の一部を加えて新たに企画し、9月1日に開いた。
今月初旬の実行委員会反省会で、「祭りは成功だった」との意見だったが、祭り開催日が課題となっていた。
日程は、「灯籠祭をやっていた23日でいいのでは」「農繁期だが今は機械化しているので問題ないと思う」などの意見があり、9月23日開催案を決めた。
協議で、実行委員会の委員長について、町民参加型の祭りにするため各地区の区長会長の回り持ちにする提案もあった。 -
駒ケ根商工会議所新役員選出
駒ケ根商工会議所は24日開いた臨時議員総会で第22期(07年11月1日縲・0年10月31日)の新役員を選出した。新会頭には現副会頭の山下善広氏(66)=駒ケ根電化社長=が決まった。副会頭3人は山浦速夫氏(66)=ヤマウラ最高顧問会長、坂本寿雄氏(62)=坂本電機社長、田中昇氏(54)=田中燃料店社長、専務理事は吉瀬徳重氏(59)=駒ケ根商工会議所=で、いずれも新任。
山下氏は会見で「グローバルな動きを敏感にキャッチし、迅速に判断して間違いのない運営をしていきたい。役員一同若返ったのでフレッシュな感性で引っ張っていきたい」と述べた。運営の重点について、中心市街地の活性化、工業の振興、雇用対策、観光振興、行政との連携強化竏窒ネどを挙げた。
監事は次の皆さん。
気賀沢徳義(68)=内田屋社長、加藤和美(67)=駒ケ根自動車産業社長、新井和幸(57)=新井税理士事務所長 -
中原寮祭始まる
南箕輪村の信州大学農学部の学生寮「中原寮」で24日、「第48回中原寮祭」が始まった。この日は近くの大萱保育園(山岸加代子園長)の園児ら約100人とともにオリジナルの山車を製作。寮からキャンパスまでの間をともに引っ張り、祭りの初日を盛り上げた=写真。
学生寮のメンバーが中心となって開く「中原寮祭」は、寮生による寮生らのための祭り。一般的な学園祭とは異なり、「真夜中の鬼ごっこ」などといったユニークなイベントも多い。
初日となった24日はまず、寮生全員でキャンパスまで集団登校。その後、例年交流している大萱保育園の園児らとともに山車づくりに挑戦。園児らが思い思いに描いた絵を張り付けたカラフルな山車が出来上がり、学生と園児は仲良く山車を引っ張りながらキャンパスまで続く道を練り歩いた。
28日には一般の人も訪れることができる寮内開放があり、豚の丸焼きなど多彩なイベントが行われる。
森林科学科3年生の松浦崇裕寮長(21)は「豚の丸焼きなど楽しいイベントが盛りだくさん。全部ただなのでぜひ来てください」と呼びかけていた。 -
新ごみ中間処理施設の候補地13カ所が決定
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会は24日、7回目の会合を伊那市役所で開き、前々回の委員会で現地調査をした15カ所のうち、田原上、野底、青島、六道原(東)、下小出、表木、与地、六道原(西)、八ツ手(六ツ塚)、福島(北原)、市役所南西側の天竜川・三峰川合流点、上山田、桜井(天伯)の13カ所を候補地に決定した。最終建設地はこの13カ所の中から建設適地かを判断する評価基準に沿って絞り込む。今後、候補地となった地元地区とその隣接地区には市が決定の旨を報告。対象地区の区役員など集めた合同説明会を10月から11月にかけて開き、用地選定の経過、今後の進め方、現在上伊那広域連合の委員会が検討している建設炉の検討経過などを示す。
前回は3つのグループで候補地から除外すべき調査対象地を話し合ったが、今回はその検討結果を比較しながら、候補地から除外すべき用地を検討。
結果、「現施設の隣接地」は、近隣の住宅戸数が多い住宅密集地帯であり、生活環境を保全するという観点から候補地から外した。また、前回3グループとも候補地から除外すべきとしていた「藤沢川上流」も、防災面への配慮、取付道路工事に多額な費用がかかるなどといった理由で候補地から除外した。
今後は候補地を選定する評価基準の詳細項目を検討・決定しながら、合同説明会と要望のあった候補地での地元説明会を並行して実施していく。地元説明会で出た地元の要望や評価項目には含まれていない新たな情報も加味しながら、最終的な建設用地1カ所を決定する。 -
県国際交流員として8月から上伊那地方事務所に勤務する
パトリシア・ドーシャーさん(23)こんにちは。初めまして!竏秩B
元気な笑顔で訪れる人を迎える。県国際交流員として8月から上伊那地方事務所に勤務している。翻訳、通訳のほか、異文化理解を促進する活動などに取り組みながら、地域レベルの国際交流を深めるのが国際交流員の役割。「国際交流」という幅広い枠の中で、さまざまな活動を展開する。
「上伊那は結構外国人が多い地域。こういうまちで国際交流を広めていくことは大切だと思う。こちらへ来てから『何をしたらよいのだろう』って考えていましたが、地元の人と話をする中で、どういうことが必要で、何をすべきなのかなども見えてきました」と語る。
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米国ミネソタ州出身。子どもの時に参加したサマーキャンプで日本のことに触れ、米国とは全くことなる文化、歴史に興味を持った。その後、大学で日本研究を専攻。在学中には大阪の大学へ1年間留学し、昨年12月に卒業を迎えたが「学生としてではなく、社会人という立場から日本での経験を積みたい」と、日本政府が行っている外国語教師の受け入れ制度「ジェット・プログラム」に申し込み。長野県の国際交流員として採用された。
「伊那は留学していた大阪とは全然違ってのんびりしている。同じ日本だけど、また別の経験ができるので嬉しい」と話す。 -
木下北保育園 安協女性部が寸劇で交通安全教室
箕輪町の木下北保育園で25日、交通安全教室があった。町交通安全協会の木下分会女性部が同園を訪れ、横断歩道の正しい渡り方や車内でのシートベルトの着用などを呼びかける手作りの寸劇を繰り広げ、交通安全意識を高めた。
女性部のほか町安協や伊那署員ら7人が訪問し、園児とその保護者約170人に対し、交通安全教室を開いた。教室はこの時期の恒例で、子どもたちに交通安全について学んでもらおうと、昨年は紙芝居を、今年は寸劇を披露した。
寸劇は子どもの格好に扮した女性部員らが登場し、横断歩道や踏切の近くでボール遊びなどをしていて交通事故が発生する竏窒ニいう内容で、部員らは「危ないよ!!」と園児たちに注意。「交通事故に合わないためにも、今日の劇のことを思い出しながら遊んでね」などと促した。
町安協女性部は町内の9保育園で開く交通安全教室に合わせ、手作りのビーズでできた「イチゴ」のキーホルダー1100個を用意。この日、木下北保育園でも園児全員に配られた。
木下分会女性部の寸劇で交通安全を学ぶ園児たち -
宮田村の有志が県内唯一の女性村長と懇談
宮田村公民館の共同参画推進事業による呼びかけで村民有志16人は24日、県内唯一の女性首長でひっ迫する財政立て直しと合併問題の最中にある下伊那郡清内路村の桜井久江村長を訪ね懇談した。財政難という危機的状況が、女性の力を求めたと同村長は説明。男性主導の封建的な村づくりから脱却し、性別関係なくそれぞれの立場で力を発揮し始めていることを話した。
人口700人余りの山間地にある清内路村役場を訪れた一行。
出迎えた桜井村長は、財政再建団体転落の危機にも瀕した村財政が「やらまい、かえまい」を合言葉にした住民の協力で、見通しが立つまでになった経緯を語った。
さらに「女性は本音で語ることができ、変革する力を秘めている。厳しい時代だからこそ、力が発揮される」とも。
参加者から「なぜみんなが一つになって村づくりに取り組む体制ができたのか」と質問が挙がったが、村長は「危機感以外の何ものでもない」と答えた。
その後も清内路の女性たちが手作りした郷土料理「箱寿司」に舌鼓を打ちながら、教育や社会福祉などざっくばらんに意見交換。
「厳しくとも心の豊かさがある村だ」「勇気をもらった」など、参加者は感想を話していた。