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駒ケ根市中学校通学区変更へ
駒ケ根市教育委員会は今年、市内2中学校の生徒数格差を是正するため、通学区変更の実施に踏み切る。07年12月現在の生徒数は赤穂が918、東が151。学級数(支援学級を含む)はそれぞれ28と7。市教委によると、09年4月の入学者は赤穂で320人を超えて1学年学級数が1増の9となる可能性があり、一方の東は37人で単学級となることが予測されている。学級増による教室の増設は敷地の不足などで非常に困難な状況であり、片や単学級は配置基準によって教員が削減されることや、生徒のさまざまな活動に大きな影響があることなど、いずれも深刻な問題をはらんでいる。
この事態を何としても避けたい市教委はこれまでの方針を転換し、赤穂地区の一部の地域を東中への通学区とする考えを固めた。09年度の実施に向けて残された期間は約1年間と、決して長くはない。今年早々から関係地区やPTAなどを対象にした説明会や懇談会などを開き、住民の理解を得ていくことにしている。
これまでも東の1学年2学級を維持するための措置は取られてきた。通学区外の一部希望者の入学を許可する「指定学校変更制度」を06年度から実施。これにより、毎年数人ずつが入学したために単学級となる事態は回避できてきたが、09年度は加えて赤穂の学級増の可能性も高くなったことから、年度ごとの小規模な対応だけで切り抜けるのはいよいよ限界との判断に達したようだ。
通学区の変更は過去にも議論に上った。現在の通学区は天竜川を境界線としているが、98年縲・000年にかけて設置された通学区検討委員会は、竜西にある赤穂東小学校の通学区全域を東中通学区に組み込む竏窒ニする変更案について審議。だが、通学には距離的、地形的に無理な地域がある竏窒ネどの意見が出て結局実現には至らなかった。この中で、それならば東中を移転してはどうか竏窒ニする案が浮上。02年に設置された中学校適正配置検討委員会で審議した結果、天竜川を越えて下平地区に移転、新築する案が答申された。この新中学校建設計画はその後の市町村合併破綻の影響などもあり、総額40億円にも上る財源の見通しが立たなくなって一時棚上げにされていたが、市は建設をあきらめたわけではなく、今後の重点計画として位置付けていくことを明言している。
今回の通学区変更は新中学校開校までの緊急避難的措置とされ、以前の案とは内容に違いがある。だが、対象となる赤穂地区の一部住民には「竜西と竜東はもともと別の村。一緒にはなれない」などとする根強い反対論者もあり、合意形成は簡単ではなさそうだ。市教委は「何としても理解してもらわなければならない。子どもたちの将来を考え、長い目で見て判断してほしい」として、粘り強く説得に当たっていきたいとしている。 -
世代間の交流図る施設整備へ
南箕輪村図書館増築南箕輪村は今年、世代間交流施設を整備するため村図書館を増築する。07年度内に着工し、08年度中の完成を目指す。
地域介護・福祉空間整備事業で、現在の図書館の南側と東側を広げ、読み聞かせコーナーと伝承コーナーを設ける計画。図書館が狭くなったため対応を求める住民要望などもあり、検討の末、事業化した。
増築部分の面積は約100平方メートル。読み聞かせコーナーは床に座れるようにし、これまで村民センター2階で開いていた「おはなしむら」などのイベントも図書館内でできるようになり、図書館にいながら交流ができる。
伝承コーナーは、村に伝わる昔話の本を活用して子どもに読み聞かせたり、高齢者クラブや村公民館高齢者学級で活用するなどして世代間交流の場にすると同時に、高齢者の利用で寝たきりや認知症防止につなげたい-とする。
現在も南箕輪養護老人ホームの入所者が定期的に図書を借りに訪れているが、ボランティアの協力で館内で読み聞かせを楽しむなど、利用の広がりにも期待を寄せる。
村図書館は93年1月に開館。施設は村民センターと図書館の複合施設で、図書館面積は352平方メートル。児童書、一般書、テレビ、雑誌・新聞の各コーナーがある。
06年度の利用まとめによると、所蔵資料は6万9348点。村民の67・5%が利用登録し、1日平均利用者数は120人(前年度118人)、村民1人あたりの貸し出し数は8点(前年度7・8点)、1日平均の貸し出し数は388点(前年度378点)。いずれも前年度をわずかだが上回り、多くの住民が利用した。貸出内容ではビデオが減り、本が増加。利用者は20、50、60歳代が増え、「若いお母さん、団塊世代の利用が多くなった」という。
同館の利用率は県内図書館の中で上位に位置し、開館以来、利用率を維持。村民に親しまれる施設になっている。村教育委員会は、「施設整備によってさまざまな世代の村民の交流が図られ、これまで以上に生きた図書館になるのでは」と話している。 -
箕輪町グリーンツーリズム推進
赤そばブランド化、組織作りへ箕輪町は今年、農林業体験などを通じた都市住民との交流を含む体験型産業「箕輪町グリーンツーリズム」の創出と、赤そばブランドづくりに向け、ワークショップなどを開きながら全体構想や推進組織作りに取り組む。
地域の資源や人材を生かした地域振興策として、ブランドづくり、新しい体験型産業の方向性を検討してきた町は、構想作りを進めるため07年2月から、都市農村交流セミナーを開催。関心ある町民に参加してもらい、都市農山漁村交流活性化機構をアドバイザーに、グリーンツーリズムや交流事例などを学び、町の自然や農村資源の生かし方について意見を交わしてきた。
将来的な交流ノウハウを得るため、昨年夏には千葉市の小学生農山村留学も受け入れた。初の受け入れはアクシデントもあったが、今後につながるいいきっかけ作りになった。
赤そばは、県内のブランドづくりを支援する長野県デザイン振興協会の「ブランドづくりネットワーク信州」支援モデル第1弾で、赤そばのブランドづくり構想・計画として、「顧客の期待を超える箕輪町ならではの感動体験の提供により、農をベースに製・販・サービスを一貫して直接提供する自立的なブランドを構築する」提案を受けている。
平沢豊満箕輪町長は、「『グリーンツーリズムと健康づくり』を特徴ある旗印として進めたい」と構想を描いている。熟年層対象の「みのわ健康アカデミー」で培ったシステムやノウハウをグリーンツーリズムと結び付けることで他地域との差別化を図り、農作業、森林浴、ハイキング、温泉などを盛り込んだ総合プログラムを考えたい-とする。さらに「赤そば会館のような皆が集える場所」整備も構想の中にある。
町は07年度中に、市民農園での有機農業体験や長期滞在での田舎暮らし、農産物加工体験、健康づくり、赤そば栽培発祥の地として全国への発信と環境整備など住民と共に組織・全体構想を策定し、08年度に推進組織の立ち上げを計画する。
「魅力づくりを大事にしながら特色ある箕輪のグリーンツーリズムを打ち出していきたい」。こだわるのは「箕輪の独自性」。都会から訪れる人がお客様ではなく、一緒に交流できる場づくりに向け、本格的な取り組みが始まる。 -
記憶を伝える
屈託のない笑顔を見せる子どもたち。大人たちは果たしてこの子らに何を残してあげられるのか、何を伝えなければいけないのか。
嵐のように吹き抜けた“平成の市町村合併騒動”は、自分たちの住んでいる地域をあらためて見直す機会となった。これまであまり気にしなかった地域の素晴らしさを確認し、一方で軌道修正しなければならない部分も知った。大人たちは子や孫に伝えるべきもの、捨て去るものを見極めようとし始めている。
地域文化を語るときに欠かせないのが“記憶”。生活、風習などの記憶はもちろん“土地の記憶”もある。その土地の形状に即した“自然を征服しない”防災対策などにこの記憶が威力を発揮する。行政もようやくそこに着目し始めた。
これらの“地域の記憶”は知恵につながり課題の解決に生かされるが、進歩の妨げになる場合もある。それを見極めた上で、有効な記憶を子どもたちに伝えていく責任が大人にはある。真に“豊かな”笑顔あふれる上伊那にするために。 -
大みそかはそば屋さんのかきいれ時
暮れも押し迫り31日は大晦日、そば屋さんの書き入れ時-。
「越百そば」で人気の飯島町飯島の天七(伊藤昇志社長)ではこの日、男性スタッフ2人が午前5時から打ち始め200人分のそばを打つ。飯島産の玄そばを磨き、石抜き、石臼でその日使うだけひく。そば粉に2割のつなぎの強力粉を混ぜて、粉の芯まで水分がしみるように丁寧に水まわしをする。粉がまとまった後、力を入れて120回以上こね、1・2ミリの厚さまで伸ばし、慎重にそば切り包丁で1・2ミリの太さに切りそろえる。
この道26年の湯沢今朝男さん(63)は「上手にゆで上がり、おいしく食べられるように、心を込めて打っている」と話す。
大晦日は予約の持ち帰り年越しそばが中心。
年越しそばはそばのように長く幸福にという縁起とも、金箔師が仕事場に散らばった金
銀の粉を集めるのに、そば粉を用いたことから、金銀をかき集める意味とも言われている
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上伊那岳風会会長 堀内茂彦(雅号・岳茂)さん
漢詩や和歌などを朗々と吟ずる詩吟の魅力に若くしてとりつかれ1967(昭和42)年、同好の士5、6人とともに駒ケ根吟詠会を設立。翌年には会員が一気に30人余り増え、県岳風会駒ケ根支部へと発展した。その後、名称も上伊那岳風会となって会員も600人を超えるなどさらに成長を遂げ、昨年には創立40周年を迎えた。04年から会長を務めている。
「詩吟とは1分半の芸術である竏秩B日本の伝統を伝える素晴らしい文化であり、精神のよりどころだね。一日1回、腹の底から大きな声を出すことは健康のためにもとてもいいんだよ」
◇ ◇
詩吟を本格的に始めたのは18歳の時。詩吟を愛した父の影響もあり、進学した大学では詩吟部に入部した。
「人前に立つ訓練も兼ねて始めた。最初のころは舞台で本を持っていても緊張で手が震えて困ったものだ。今は人が吟ずるのを審査する立場になったが、60歳を過ぎているような人でもやっぱり同じように震えているのを見ると何だかほほ笑ましい気がするね」
20代後半、全国大会で2位に入賞した。
「あのころは若かったな。毎朝5時に起きて天竜川の河原で一生懸命に練習したものだ。大会では杉浦重剛の『自訟』を6、7人で合吟した。吟じ終わった時「これならいける」と確信したよ。残念ながら優勝はできなかったが」
それからも日々研鑚を積み、3年続けての入賞を果たした。
吟ずるだけでなく、吟に合わせ、刀を持って舞う剣舞や、扇子を持って舞う扇舞にも堪能。さらに剣舞に精進する中で居合いも習得した。6段錬士の腕前だ。
「居合いに使う刀は刃の付いた真剣。なまはんかな気持ちで扱うと大変なことになりかねないから、精神の統一にはもってこいだね」
「吟じても吟じても、詩の心を知ることはなかなか難しい」という。自分で創作してみれば少しでも理解が深まるのでは竏窒ニ考え、漢詩の創作にも挑戦している。
「300作を目標に10年前から始めたんだが、今280作ぐらいかな。達成したら今度は400作りたいな。いろいろな趣味に手を広げているようにも言われるが、根本はあくまで詩吟なんだよ」
◇ ◇
各地で毎週のように開かれる詩吟の大会に出席するのに忙しい。信濃燃料の社長で県LPガス協会理事、上伊那LPガス協会会長でもあり、日曜、祭日には家にいたことがないほどだ。
「だが、詩吟のおかげでたくさんの人たちと接することができ、素晴らしい出会いにも恵まれた。小1と小2の孫も詩吟を始めていてね。時折一緒に吟じるんだ。格別な気分だよ」
(白鳥文男) -
元旦配達へ 年賀状仕分けピーク
上伊那地方の日本郵便各支店では、年賀状の仕分け作業のピークを迎えている。伊那市坂下区の同伊那支店(曽田吉郎支店長)は、元旦の年賀配達に備え、職員やアルバイトら総出で作業に追われている。
28日現在、同支店分の年賀はがきの配達枚数は約25万枚。元旦は50万枚を配布する見込みだ。関係者によると、年賀の引き受けのペースは昨年より早いが、年賀の仕分け作業は例年同様30日をピークに31日夜まで続くという。
戦力となる学生アルバイトは、仕分け作業に携わる女子高校生を中心とした51人のほか、年賀状を配達する外務作業の地元高校野球部員ら38人の計89人。高校が休みとなった27日ごろから、アルバイトを本格的に導入した。
3年目という市内御園の女子高校生(18)は「裏方作業なので、やってみるまで知らなかったことばかりでおもしろい。でも、いい加減な仕事はできないので責任は重大」と作業を慎重に進めていた。 -
みのわ振興公社が歳末助け合い募金
箕輪町のみのわ振興公社は28日、歳末助け合い募金として従業員の善意と、ながたの湯に設置している有料電子レンジの収益金を町社会福祉協議会に届けた。
募金は9年目。金額は6万4407円。新村清孝支配人が「福祉のために有効に使ってください」と手渡すと、町社協の柴財埜会長は「尊い財源になる。心から感謝する。さまざまな事業に有効に使わせてもらう」と礼を述べた。
ながたの湯食堂にある有料電子レンジは、使用料が1分10円。設置当初から使用料を福祉のために寄付する旨の張り紙をして利用者に案内している。 -
箕輪町図書館ですごろくプレゼント
箕輪町図書館は来年1月4日から6日まで、お正月のお年玉企画で図書館オリジナル「十返舎一九信州の旅すごろく」を来館者にプレゼントする。 すごろくは、図書館職員の手作り。十返舎一九が、54歳ころに箕輪町を訪れ大永寺で行われた書画会に出席したときの旅の出来事をまとめた話「滑稽旅賀羅寿」を参考に、諏訪市から江戸までの道のりをすごろくにした。
箕輪町は「古田人形劇をみる」「上古田の書画会に参加する」の2つで、「もう1回さいころを振り4、5、6が出たらスタートへ戻る」など。「山犬と話す」で犬の鳴きまねをするなど楽しい工夫もある。
すごろくの裏面は「お正月のならわし」で正月のはじまり、門松、お年玉などを紹介。十返舎一九の解説もある。
プレゼントは200枚用意。町のキャラクター「もみじちゃん」の駒、さいころを切り抜いて作れる用紙も一緒にカウンターで渡す。 -
迎春は出世魚のブリで、仕入れ高値に店の努力も
宮田村町三区の生鮮スーパー「こいち」には、迎春用の魚介類が入荷して買い物客で賑わっている。年取り用の魚として欠かせない出世魚の天然ブリは不漁で、仕入れ値で例年よりも3割ほど高いというが、店の努力で価格を抑えて提供している。
同店の前林善一社長によると、シャケも仕入れ値で2割ほど、タコやタラバガニも若干高めという。
しかし、「お客様にそのまま転嫁するわけにはいかない。各小売店が我慢する部分も多いのでは」と話す。
「商売をやって50年ほどになるが、ブリがこれだけ不漁なのは初めてじゃないか」と前林さん。原油高の影響でマグロの仕入れ値も高値が続いているという。
一方で狙い目は養殖物のタイ、ハマチで安値傾向。イカも豊漁で安く味も良いという。 -
箕輪西小学校上古田支会が上古田公民館の掃除
箕輪西小学校上古田支会(子ども会)は29日、毎年恒例となっている箕輪町の上古田公民館の年末掃除をした。冬休みに入ったばかりの同会の1縲・年生約30人の児童がぞうきん持参で同館を訪れ、窓拭きやモップがけなど、日ごろの感謝を込めて館内の汚れを落とした。
「届かないよ」大きな窓に張り付いてぞうきんを動かす児童たち。「きれいになった縲怐vとピカピカになった窓を満足そうに見る。
「そこやったよ縲怐v「ここ僕がやる」賑やかな声が公民館中から聞こえてきた。
広い公民館もみんなで掃除すれば、あっという間に奇麗になった。 -
個店の「売り」を消費者にアピール
伊那市の通り町商店街振興組合(竹田一麿理事長)は、魅力ある個店づくりを目指し、独自のサービスや商品を提供する「1店逸品運動」に取り組み始めた。各店の「売り」を紹介した初売り用のチラシを作り、消費者にアピールする。
これまで初売りに合わせ、お神酒や豚汁を振る舞ったり、福引きを企画したりしたが、消費者が大型店に流れる傾向。イベントは取りやめ、個店ごとの対応とした。その代わり、どこにも負けない自分の店の逸品を売り込もうとチラシを作った。
加盟店は衣料品、飲食、薬局、菓子など約30店。チラシには、個店ごとに店主らの似顔絵入りで「安心・安全・健康な体にやさしい食品を提供」「半天手作りいたします」「鉢花の育て方の知識」などを記した。
組合の内田吉郎副理事長は「『売りがない』という店主もいたが、自分の店の特色は何かを考える機会になった」と話し、消費者の反応を楽しみにしている。
来年1月1日の折り込みチラシで、市内の各家庭に配られる。
年度内には、各店の逸品をまとめたマップを作成する計画。
伊那商工会議所は本年度、商店街の「1店逸品運動」支援事業を盛っている。10月には勉強会を開き、商店主が先進地の事例を学んだ。 -
夜警活動に励む団員を激励
伊那市消防団の消防防犯夜警が始まり、27日夜、市、消防署、警察などの関係者が市内の各分団の夜警拠点を巡視し始めた。初日は、宮下市蔵長谷地域自治区長、蟹沢昭二高遠消防署長ら9人が長谷分団の各屯所を訪れ、夜間の警戒を続ける団員を激励した。28日は高遠町地区、30日は伊那地区を関係者が巡視する。
非持の屯所前には、これから夜警活動に出発する非持山、非持の団員8人が集合した。宮下長谷地域自治区長は「住民が新しい年を迎えられるよう、地域で火災や犯罪が起きないよう見守ってほしい」。蟹沢署長は「05年12月以来、長谷地区が無火災なのは、みなさんの予防消防の努力のたま物。引き続き警戒をお願いする」とあいさつした。
夜警は、火災や犯罪が起きやすいこの時期、市民の生活と安全を守るためのパトロール。年末から年始にかけ、各分団ごとの計画に沿って進めている。
夜警活動に励む団員らを激励する -
茅の輪くぐり
飯島町の梅戸神社で28日、師走の大祓い式が行われた。氏子ら20人余が拝殿前に設えた茅の輪をくぐり、1年のけがれをはらい、来る年の無病息災と招福を祈った。
茅の輪の神事は日本古来の行事。同神社は毎年の師走の28日に実施している。
氏子らはまず、日ごろ知らず知らずに身に付いた罪や汚れを払い、人形(ひとがた)に擦りつけおさめた。
続いて、氏子総代らが竹やカヤで作った直径2・5メートルの茅の輪の前に勢ぞろいし、茅野建夫宮司を先頭に、1列になり、神妙な面持ちで3回輪をくぐり抜け、一家の健康と招福を祈った。 -
駒ケ根市仕事納め式
駒ケ根市は28日、07年を締めくくる仕事納め式を市役所で行った。今任期(1月28日)限りでの退任を発表している中原正純市長は集まった約120人の職員らに対し「今年ほど長い年はなかった。早いうちから気持ちを固めてきただけに、5期20年の総仕上げの年にしようと頑張ってきた」とした上で「職員の皆さんにはとりわけ苦労をかけた」と感謝とねぎらいの言葉を述べた=写真。今年の成果として、子育て10か条の制定、企業立地、バイパス駒ケ根工区の開通などのほか、東中の駅伝での活躍を挙げた。一方で昭和伊南病院の医師不足問題や景気回復の遅れなどを引き合いに出し「厳しい時代は続くが職員、理事者が心を一つにし、互いに連携して先を見通しながら新しい年に向かって頑張ろう」と呼び掛けた。
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駒ケ根市消防団巡察
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)の年末特別警戒が始まった。27日夜、警戒に当たる団員らを激励するため、小平団長のほか、中原正純市長や駒ケ根警察署の山本修作署長ら約30人が参加し、4つの班に分散して市内の各詰所を巡察。団員らの志気を鼓舞した。
市役所で行われた出発式で中原市長は「今年は大変残念なことに火災が多く発生した。地域の安全、安心確保のため、伝統ある特別警戒に旺盛な消防精神で当たってほしい」と激励した=写真。小平団長は「特別警戒で少しでも被害をなくしてほしい。少しずつの積み重ねが市民の安全、安心につながる。団員600人が全員参加体制で31日まで夜間の警戒に当たるが、一生懸命頑張ってほしい」とあいさつした。 -
JA上伊那、高齢化農業者の労力低減と新たな担い手確保を目指しりんごの新わい化栽培向け台木約8400本を来年から導入
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は来年から、リンゴの新わい化栽培の導入に向け、台木、約8400本を購入する。これまでのわい化では台木に接ぎ木を施し、そのまま畑に植えて生育してきたが、新わい化では接ぎ木をした苗木を1年間かけて枝数の多い「大苗」に育成。それを畑に植えると、従来よりも低い木で多くの収量を得ることができる。現在上伊那にある多くのりんご園では、25年以上前に植えられたわい化木が巨木化し、高齢化が進む果樹生産者の大きな負担となり、高所作業の事故も起こりやすくなっている。そのためJA上伊那では今後、新わい化技術により育てた木への改植を継続的に進め、労力はこれまでの半分に、収量はこれまでの2倍、確保できるようにしたいとしている。高齢化する果樹園農業者の支援と、新たな担い手確保を目指す狙いもある。
現在上伊那では、約830戸の販売農家が約230ヘクタールでリンゴを生産しているが、高齢化などの影響でその栽培から離れる農家が増加。10年前の約60%にまで落ち込み、大幅に減少している。
また、経営者の年齢も70歳代以上が約40%。それに続く60歳代が30%を占めており、今後も生産主体は高齢農業者が担っていくこととなる。一方、栽培品種は、8月下旬から9月下旬まで収穫できる早生種の「つがる」が25%、10月下旬から11月末まで収穫できる晩生種「ふじ」が56%、を占めており、その間を埋める有力品種の育成が課題だった。
そこで今回、新わい化栽培の導入により作業軽減を図るとともに、食味が良いとされる長野県オリジナル品種「シナノスイート」「シナノゴールド」を中心とした苗木への植え替えも実施。これらの品種は「つがる」と「ふじ」が収穫できない9月下旬から10月下旬ころまで収穫できるため、8月下旬から11月末まで一貫して収穫できる生産体制を整えられることになる。
新わい化木がほ場に植えられるのは09年。収量目標は移殖して2年後で10アール当たり1トン、木が安定する4年後には10アール当たり4トンとしている。 -
大みそかを前にみはらしファームで〆の子2008本を飾り付け
みんなの願いを天に届けよう竏秩B大みそか前に伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで28日、2008年に合わせて2008本の〆の子を連ねた総延長1・2キロの「〆の子飾り」を園内各所に飾り付けた=写真。
大みそかに“年神様”が宿るとされる〆の子。大みそかから新年にかけて飾り、翌年小正月のどんど焼きで焚き上げ、年神様を再び天へと送るのが伝統行事だが、同ファームでは「その時にみんなの願いも天へ届けてもらおう」と、例年12月初旬から一般の人にも協力してもらいながら〆の子作りを始め、そこにそれぞれの願い事を添えてもらう。
約500本を一般の人が作成した今年は「健康で生活できますように」「家族みんなが元気で長生きできますように」などといった願いが添えられた。残る約1500本は同施設のスタッフがこの日に間に合うように作成している。
飾り付けにはファーム内各施設のスタッフ約40人が参加。「寒いね」と笑顔を見せつつ、2008本の〆の子と松の葉を交互に挟まんだ縄を、協力し合いながらファーム内に張り巡らせた。
どんど焼きは、来年1月20日に行う。 -
大芝高原利活用等審議会
「信州大芝高原総合利用計画」改正を諮問
南箕輪村は27日夜、大芝高原利活用等審議会を村役場で開き、唐木一直村長が「信州大芝高原総合利用計画」の改正について諮問した。
審議会は、村長の諮問に応じ大芝開発計画や村有林その他の開発行為に関して必要な事項について調査研究、審議をする。委員は区推薦13人、公募3人、識見者6人、議会選出2人の24人。会長に伊藤幸雄さん(北殿)、副会長に春日茂人さん(田畑)、征矢鑑さん(塩ノ井)を選出した。任期は2年。
「信州大芝高原総合利用計画」は01年3月に策定し、02年5月に1部変更している。本年3月に策定した村の第4次総合計画に基づき今回、利用計画を見直す。
委員に示した計画案は、庁内のプロジェクトチームで検討。計画が、事業中止になった県の「子ども未来センター(仮称)」建設を核としていたことから、関連する内容を削除し整理した。今後新たな大規模開発はしない方針で、新施設計画は現在検討中の大芝高原味工房や足湯、既存施設のリニューアル計画は多目的トイレの適正配置などを盛り込んでいる。
計画に関連するため、08年度を目標にリニューアル計画を進めている大芝高原味工房についても、経過と現段階での計画案を説明し併せて意見を求めた。
たたき台によると、「足湯のある味工房」で、コンコースデッキを挟み工房棟と店舗棟を左右対称に建設。ウッドのオープンデッキで外壁も板張りにする。新たに軽食喫茶コーナーとデッキ内に20人程度が利用できる足湯を設ける。木造平屋建て、建築面積約600平方メートルの予定。
審議会は、08年3月末までに5回開く予定。今回提示された計画案について委員が各自質問や意見を村に提出し、それを基に第2回会議で検討する。
唐木村長は、「計画の見直しをお願いする。併せてすでに県と協議している味工房の改築計画、大芝高原全体にわたるご意見を頂きたい」とあいさつした。 -
箕輪町郷土博物館出張ミニ展示
「みのわの伝説」紹介
箕輪町郷土博物館は、出張ミニ展示「みのわの伝説」パネル展を長田の「ながた荘」で開いている。
本年度の「町内まるごと博物館事業」の一環。博物館の中を見るだけでなく町全体を大きな天然の博物館と捉え、各地で見て体験してもらう企画。ながた荘の年末年始の利用客に町の伝説を見てもらうことで、箕輪の地により親しみを感じてほしい-と展示した。
昨年秋の特別展「みのわの伝説」で紹介した伝説の中から、今回は「十沢の日切り地蔵」「右門の蛇たいじ」「棲鳳の池」の3話。挿絵のある伝説のパネルのほか、十沢地蔵尊や漆戸右門の墓など関係する写真、地図を展示している。
出張ミニ展示は来年1月10日まで。その後は、町内5小学校で展示を計画する。 -
MAながた会
チャリティ展売上金を箕輪町社協に寄付
箕輪町長田の日帰り温泉施設ながたの湯で洋画や日本画の作品展示をしている「MAながた会」は27日、チャリティ展の売上を町社会福祉協議会に寄付した。
同会は1カ月ごとに会員が交代で作品を展示。温泉利用者の目を楽しませている。
町の福祉のためにと始めたチャリティ展は5年目。今年は11月20日から12月19日までの期間で7人が洋画、日本画、染色の新作13点を出品した。
同会事務局の朝倉将至さんが社協事務局を訪れ、事務局長に寄付金を手渡した。金額は、売上から材料費のみを引いた残り4万4千円。北條隆事務局長は、「貴重なチャリティのお金をいただいた。福祉のために役立たせてもらう」と感謝した。 -
伊那市立図書館の利用者カードのデザイン求む
伊那市立図書館は来年3月2日まで、図書館利用カードの新デザインを募集している。伊那、高遠町図書館、各分館を連携させる「図書館システム」の導入をきっかけに、カードのデザインを一新する。4月から新しいカードの発行が始まる予定だ。
市立図書館全体の約36万冊の本や情報資料を活用するため9月、図書や利用者情報を一元化する新システムを導入した。これを契機に、これまで伊那、高遠町図書館で異なったデザインの利用者カードを発行してきたが、統一の利用者カードを作ることになった。
デザインの応募は、資格、年齢、居住地などは問わず、広く一般から募る。作品は、カードの表面に使用する写真や絵などで、規格はA4サイズ以下。データでの応募は、写真や絵が350dpi以上のjpg形式ファイル、デザイン画などはイラストレーターver8.0、pdf形式ファイルに限る。
応募作品の中から2点を図書館利用カードのデザイン素材として採用。3月4縲・3日、伊那図書館ギャラリーで作品展示し、来場者の投票による結果から市教育委員会が選定する。
これまで使ってきた伊那、高遠町図書館の利用者カードのデザインは、いずれも職員による図案でそれぞれ1994年、91年から使用を始めた。新カードは新規発行、再発行(有料=100円)用で制作後も両利用者カードは使用できる。
平賀研也館長は「自然、文化、人情などをつないだようなデザインを期待する。2点を選ぶ予定で、世代や地域性など違うパターンにする。今後も定期的にカードのデザインを変えていきたい」と話している。
問い合わせは、市立伊那図書館(TEL73・2222)へ。
伊那図書館(左)、高遠町図書館で発行してきた利用者カード -
【記者室】火の元点検
消防署員による高齢者一人暮らし家庭の火の元点検。ガスコンロや暖房器具などを点検し、適切なアドバイスをしてくれる。訪問を受けた人は、「来てもらってよかった。来年もお願いしたい」と話した▼消防署は事前連絡をして訪問するが、高齢者をねらった詐欺などが増加してから、断られるケースが増えたという。火は恐ろしい。犯罪被害に遭うことも恐ろしい。注意して、しすぎるということはないので、被害防止のため訪問拒否というのは理解できる。しかし点検をしてもらえば安心なのに…とも思う▼火災予防のため、例えば火の元点検表の配布など住民自身が点検し注意する、訪問の代わりとなる方策も必要なのかもしれない。年の暮れ、どうか火の用心を。(村上裕子)
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正月を華やかに、子どもたちが生け花
宮田村の小中学生が参加する講座「楽しい生け花」は、マツや南天などを使って正月用の生け花に取り組んだ。彩りも豊かにいけて、新年を迎えるにふさわしい力作ができあがった。
季節折々の生け花に挑戦する同講座だが、この日も子どもたちは真剣な表情で花器に向い、発想を広げた。
指導する小田切孝子さん=北割区=は「日本の伝統を体験して学ぶことが見直されてきている。大切なことですよね」と話した。
楽しい生け花は、村教育委員会が休日の子どもたちの余暇活動にと開く学校週5日制対応講座のひとつ。
2002年度の事業発足当初から続く人気講座で、今年度は小学校1年から中学2年までの女子23人が登録している。 -
子育てにもやさしい「灯油券」支給決まる
宮田村議会は28日に臨時会を開き、生活弱者支援として低所得者世帯に1万円分、子育て支援として小学校就学前の子どもがいる全世帯に一律3千円分の「灯油券」を支給するための本年度補正予算案を村が上程した原案通り可決した。村住民福祉課は民生員や保育園を通じて該当世帯に原則手渡す考えで、1月中旬までには交付を完了させる。
原油高による燃料の高騰を受けた緊急対策。対象となる生活弱者は、いずれも住民税非課税の世帯で▽75歳以上の高齢者世帯▽母子・父子家庭▽重度障害者のいる世帯▽生活保護受給世帯。146世帯が該当する。
子育て支援対策としての就学前児童世帯への支給は所得制限なく、全466世帯にのぼる。
灯油券は1枚千円単位となっており、村内の事業に提携する5店舗で来年3月末まで利用できる。
補正予算に盛り込んだ事業費は300万円。 -
八十二銀行伊那市駅前支店で水彩画展
伊那市の八十二銀行伊那市駅前支店(伊那市駅前ビル「いなっせ」2階)のロビーで、同市西春近のさんの水彩画展が開かれている。08年1月25日まで。
花や国内外の風景を描いた作品12点が展示してあり、訪れた人の目を楽しませていた。
10年ほど前に趣味で水彩画を始めたという西村さん。夫の雄さんが書道をやっていることもあり、夫婦で展示会を開くこともある。
今回、特に力を入れているのは、「旅情桂林(けいりん)の四季」と題した5点の風景画。「おととし中国の桂林に旅行に行った時、風景が美しくて、ぜひ描きたいと思った」とのこと。
午前9時縲恁゚後3時。土日祝日ほか29日縲・8年1月3日休み。 -
南箕輪村消防団夜警開始
南箕輪村消防団は、空気が乾燥し、火の扱いの多くなる冬場の火災予防のため、夜警を行っている。5分団がそれぞれの計画に従い週2回ほど午後7時半ごろから消防車両で警鐘を鳴らしながら地域内を回る。3月中旬まで(第4分団のみ3月末まで)を予定している。
27日は、夜警を始めるにあたり、団本部幹部と南箕輪村駐在所の職員などが、各分団の屯所を巡視し、器具などの点検や団員の激励をした。
宮崎忠夫団長は「村民のみなさんが安全に年末年始を過ごせるよう予防活動に徹してください」と訓示を述べた。
南箕輪村内では19日朝に大芝の運送会社敷地内で同社が物置代わりに使用していたコンテナ内の書類などの内容物が全焼。不審火の疑いなどもあることから村消防団は1週間のパトロールを行っている。
団員は「火元の注意と戸締りをぜひ徹底して欲しい」と火災予防を呼びかけている。 -
楽しい年賀状次々と
宮田村図書館のおはなし会「みんなの広場」はこのほど開き、来年干支のネズミなどの絵を描いて年賀状をつくろうと子どもたちが挑戦した。
ミッキーマウスや正月にちなんだタコやコマなど、思いおもいにペンを走らせる。楽しい図柄の年賀状が次々と完成した。
「誰に出そうかな」と力作片手に男の子。「うまく描けた」と歓声をあげる女の子。新年に向けた準備をみんなで楽しんだ。 -
伊那市の交通死亡事故 再発防止検討会
伊那市美篶の市道で発生した交通死亡事故の再発防止検討会が26日、現地などであった。市や伊那署、市交通安全協会連合会、市交通安全指導員、地元区長ら約30人が集まり、悲惨な事故を再発させないための対策について協議した。
同署によると、15日午後6時ごろ、国道361号方面から手良方面に向け、街灯のない直進道路を進行中の普通乗用車が道路左側を歩行していた女性(80)を後方からはねた。この事故で女性が死亡した。
美篶支所であった検討会では、再発防止のため、道路両側に50センチずつの外測線を設ける竏窒ネどの提案があった。このほか、昨年、地元の安協が地域の65歳以上の高齢者に対して配布した「反射リストバンド」の活用を住民に対し、呼びかけていくことを確認した。
交通死亡事故の現地診断を行う参加者(伊那市美篶) -
ICT特別番組 08年の展望を小坂市長らてい談
伊那ケーブルテレビジョンの新春特別番組「今年の展望縲怩ヌう描く?伊那谷産業の将来像縲怐vの収録が26日、伊那市内であり、小坂樫男市長と伊那商工会議所の向山公人会頭、八十二銀行執行役員の滝沢亮伊那支店長がてい談した。来年1月1日などに放送予定。
3人が本年を振り返り、来年のキーワードとなる言葉を上げた。このなかで小坂市長は「企業誘致。市内企業の育成」とし、「市内には優秀な企業が多く意欲的に取り組んでいるので応援していきたい」などと述べた。
向山会頭は「地域との共生」をキーワードに、地方の実情に合わせた産学官の連携について語った。滝沢支店長は「波及」とし、石油値上げによる原材料の高とう竏窒ネどを懸念した。
番組の放送時間は、1日正午、午後9時縲怐A2日午前9時縲怐A3日正午、午後6時縲怐B
ICT新春特別番組でてい談する小坂市長ら