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農地の有効利用で宮田村営農組合に県農協中央会長賞
宮田村営農組合は農地の有効利用が認められ、県農業協同組合中央会会長賞を受けた。4日は原田博安組合長が村役場を訪れ、清水靖夫村長に受賞報告。取り巻く環境は厳しいが、担い手育成などに取り組み、今後も地域農業の活性化を図っていくと喜び交えてあいさつした。
土地の所有と利用を分離する「宮田方式」を確立した宮田村の農業。耕作できなくなった農地を担い手に集積する先進的な取り組みなどは、2005年に発足した村営農組合が継承している。
全国的に遊休農地が増えるなか減少の傾向にあり、村の耕作放棄地率は1・8%(05年農林業センサス調べ)とわずかだ。
表彰は県担い手育成総合支援協議会などが主催する「遊休農地解消シンポジウム」で行われ、村営農組合の遊休農地を発生させない取り組みは全国的にも優れていると高く評価。他の県内4団体とともに受けた。
清水村長に報告した原田組合長は「Iターンなどで新たに農業に定着する若者も育ってきている。過渡期の今を乗りきり、新しい道を切り開いていきたい」と話した。 -
有賀殿夫さん日本画展
南箕輪村南殿の日本画家、有賀殿夫さん(74)の作品展は9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。約10年ぶりとなる同ホールでの個展。ここ5、6年の間に描き溜めた未発表作品約50点を展示販売している=写真。
「一つの題材に偏らずいろいろなものを描いた」(有賀さん)のが特徴となった展示。従来の草花や虫、鳥をテーマとした作品を中心に、日本画の古典的な画法にはない、街並などを描いた風景画などバラエティーに富ん力作が並んでいる。
百日草、福寿草、三峰川などを題材とした静物画や風景画は、身近な場所でスケッチしている。有賀さんは「遠方に出かけることは体力的に厳しくなっているため地元から題材を選んでいる。しかし、探せば描ききれないほど題材はあるもの」
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
地域挙げて元宮神社例祭
宮田村北割区の元宮神社例祭宵祭りは29日夕に開き、屋台曳きと獅子舞を奉納した。子ども、大人が協力して伝統の行事に親しみ、五穀豊穣、地域の安全などを願った。
屋台曳きは7年前に復活。お囃子の大人たちを乗せ、約50人の子どもたちが力をあわせて曳いた。
大人衆による獅子舞を、子どもたちの踊りやお囃子で神社に招き入れると祭りは最高潮に。地域挙げて伝統をつないだ。 -
田楽座の高遠町公演 14日
伊那市富県を拠点に活動する歌舞劇団・田楽座の高遠町公演「おまつりてれんどろん」(伊那毎日新聞社など後援)が14日、同市の高遠町文化体育館である。高遠高校の生徒会有志による「ぶちあわせ太鼓」の特別出演を予定。地元住民でつくる実行委員会「田楽座を楽しもう会」では多くの来場を呼びかけている。
同歌舞劇団が高遠町で公演するのは4年ぶりで、出し物は「鳥さし舞」「まわり太鼓」「きつね舞」などの約10演目。地元高校生との交流の一環で始まった、生徒会有志による演目発表は、同校の文化祭でも事前に披露している。生徒たちを指導してきた座員の池光ねむかさんは「太鼓を楽しむ生徒たちの姿を地元の人たちに見てもらいたい」
高遠町公演を成功させようと、文化活動に関心の高い人や田楽座と交流の深い人など7人で実行委員会を結成。その中でも古谷美由紀さん(23)=西高遠=は10数年前から地元公演を見続けているファンだ。「田楽座を見て感動した思いを同世代の人たちにも伝えたいと初めて運営に携わった」
実行委員長の有賀弘武さん(63)=同=は「座員たちのエネルギーに引かれた。地元で誇れる歌舞劇団があることを地元から発信していきたい。この機会に高校生が太鼓に挑戦したように、これからの文化のつながりの輪の広がりを期待したい」と意気込みを語る。
開場は午後4時、開演は同4時30分縲怐B入場料は大人2千円、高校生以下千円、未就学児無料。当日の入場は各500円増となる。問い合わせは、田楽座事務所(TEL78・3423)へ。
高遠町公演の来場をよびかける実行委員会のみなさん -
伊那交通指導員会 飲食店街を飲酒パトロール
伊那市、市交通指導員会、伊那署は28日夜、同市駅前ビルいなっせを中心とした周囲の飲食店街をパトロールし、夜間の飲酒運転防止を呼びかけた。「秋の全国交通安全運動」の一環で、関係者約30人が参加した。
「飲んだら乗らない」「乗るなら飲まない」などの飲酒運転防止を促す啓発チラシ千枚を用意。飲食店街付近に駐車中の自動車や市営駐車場内の車などのワイパーを利用してチラシを配布した。
本年6月に成立した改正道路交通法により、9月19日から飲酒運転及びこれを助長する行為に対する罰則が強化された。酒酔い運転は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」から「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」に強化された。
市交通指導員会の内山寿会長は「罰則が強化されたということは、それだけ周囲が防止に盛り上がっているということ。各自が自覚してくれることを願う」と話した。
夜間の飲酒運転防止を呼びかける会員ら -
駒ケ根アマチュアゴルフ協会がチャリティ募金寄付
駒ケ根アマチュアゴルフ協会(北原攻会長)は9月に駒ケ根カントリークラブで開い第11回アマチュアゴルフ協会ゴルフ大会で集まったチャリティ寄付金3万8千円を市社会福祉協議会に寄付した。3日、北原会長ら3人が市役所を訪れ「市の社会福祉に役立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。市民ら約90人が出場した同大会では、特別ルールとして16番ショートホールで1オンできなかった出場者に500円以上の寄付を募った。
中原市長は「市民を代表して感謝する。私も久しぶりに大会に参加して楽しかった。チャリティ募金もした」と笑顔で礼を述べた。 -
限定純米酒「純駒」今年も
駒ケ根地区の酒類販売店でつくる伊那小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)は限定醸造の純米酒「純駒」(じゅんこま)を今年も販売する。例年は1・8リットル入り瓶のみの販売だったが、今年は新たに720ミリリットル入り瓶も登場する=写真。1・8リットル入り瓶は900本限定で1本2千円、720ミリリットル入り瓶は200本限定で1100円。いずれも6日から駒ケ根市内の加盟店で販売される。
純駒は04年、駒ケ根市の市制施行50周年を記念して「純駒五十」を千本限定で発売したのが始まりで、毎年千本のみ限定販売している。品質の良いことで知られる飯島産の酒米ミヤマニシキを55%精米し、味にこだわってじっくりと仕込んでいる。長生社の北原岳志専務は「すっきりした飲み口で、香りがあってまろやか。純米ならではの味わいも楽しめる」と出来に自信をにじませる。 -
駒工強歩大会
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は3日、第44回強歩大会を開いた。全校生徒約300人が参加し、男子は32キロ、女子は23キロのコースを走ったり歩いたりして、それぞれの体力の限界に挑戦した。
男子は学校を午前9時にスタート=写真。一路中沢を目指し、吉瀬から大曽倉、東伊那、下平を経て学校へと戻るアップダウンの激しいコースを息を切らしながら完走、完歩を目指した。途中4カ所のチェックポイントが設けられ、規定時間内に通過できないと落伍扱いとなるため、生徒らは時計を見ながら懸命に歩いていた。
PTAは豚汁を作ってふるまうなど、生徒の力走を応援した。 -
北信越高校新人陸上競技県大会
◆北信越高校新人陸上競技県大会(9月28竏・0日・長野市営陸上競技場)=決勝記録、1位と上伊那関係分
【男子】
▼100メートル(1)高木佑希(松本県ヶ丘2)11秒11(3)三村瑞樹(伊那北1)11秒30▼200メートル(1)伊藤圭司(下諏訪向陽2)22秒81(2)三村瑞樹(伊那北1)22秒94(4)松沢ジアン成治(高遠1)23秒22▼400メートル(1)永島侃(木曽青峰2)49秒31(3)唐沢和也(伊那弥生2)50秒89(4)平沢快嗣(伊那弥生2)51秒17(6)大石洋佑(伊那北2)52秒60▼800メートル(1)伊藤秀充(大町2)1分54秒62(7)小林祐作(伊那弥生2)2分02秒93▼1500メートル(1)太田正史(松商学園2)4分01秒16(6)村上剛(伊那北2)4分09秒21▼5千メートル(1)太田正史(松商学園2)14分55秒00(5)村上剛(伊那北2)15分07秒09▼110メートル障害(1)早川恭平(長野吉田1)15秒07(4)赤羽巧(伊那北1)16秒44▼400メートル障害(1)下里直弥(松商学園1)57秒22(5)森嵩貴(駒ヶ根工業2)58秒77▼3千メートル障害(1)太田正史(松商学園2)9分28秒22(7)北原弘司(伊那北1)9分46秒50▼5千メートル競歩(1)岡沢玄(屋代2)24分02秒28(4)浅井順平(伊那北1)26分37秒32▼1600メートルリレー(1)木曽青峰(郡上暢介、中田健太、池井大介、永島侃)3分28秒94(4)伊那弥生(平沢快嗣、野坂大樹、安藤太郎、唐沢和也)3分30秒92▼走高跳び(1)林知彦(大町2)1メートル85(3)稲村立吉(高遠2)1メートル75(7)宮崎友宏(赤穂1)1メートル70▼棒高跳び(1)松沢ジアン成治(高遠1)4メートル50=大会新(4)正木豊(高遠1)3メートル40(5)矢野祐貴(高遠1)3メートル40(7)倉田健斗(伊那北1)3メートル00▼砲丸投げ(1)清水裕貴(長野高専2)11メートル70(6)堀井裕介(伊那北2)10メートル23▼対校得点(1)長野吉田65点(4)伊那北40点(10)高遠28点
【女子】
▼800メートル(1)峰村いずみ(長野吉田2)2分15秒70(6)池田杏奈(伊那弥生1)2分23秒48▼100メートル障害(1)中田倭菜(長野吉田1)15秒52(4)小沢あゆみ(伊那西2)16秒57(5)小沢智代(伊那弥生2)16秒60(6)大場沙奈(伊那弥生1)16秒94▼400メートル障害(1)橋井千紘(丸子修学館2)63秒15=大会新(4)下島千歩(伊那北1)68秒95▼1600メートルリレー(1)長野吉田(中村円香、中田倭菜、山下友香、峰村いずみ)4分06秒73(6)伊那弥生(大久保涼花、青木美智子、池田杏奈、中村茜)4分20秒35▼走幅跳び(1)中村真梨子(松代2)5メートル54(3)下平侑美(伊那西2)5メートル08▼7種競技(1)宮沢和香子(小諸2)3305点(2)小沢智代(伊那弥生2)3258点 -
みのわ健康アカデミー
萱野高原で植物観察熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」は2日、集団健康講座で町郷土博物館の講座に体験入学し、萱野高原を散策して植物観察をした。
アカデミーは本年度、集団健康講座の年間計画に町生涯学習課が計画する講座への体験入学を盛り込んでいる。アカデミーと生涯学習課が連携し、受講生が在学中にいろいろな講座を体験して自分に合う講座に参加するなどして活動の場を広げてもらうねらい。
今回は、博物館が6月から4回シリーズで開いた「家族で楽しむ萱野高原自然教室」を体験。信州大学農学部の荒瀬輝夫准教授の説明を聞きながら、学生29人が遊歩道を歩いて植物を学んだ。
雨の晴れ間で青空が見えた高原で、広場近くで宿り木を見たり、遊歩道でノコンギク、ゴマナ、ツノハシバミなど名前を教わり観察を楽しんだ。 -
みのわ祭り実行委員会反省会
祭り検討委員会の早期立ち上げへ箕輪町の2007みのわ祭り実行委員会は2日、祭り反省会を松島コミュニティセンターで開き、祭り準備委員会が、大幅な祭りの改善が必要として早期の「みのわ祭り検討委員会」立ち上げを提言した。町では来月にも検討委員会を組織する。
祭り全体の反省では、「20年の節目を迎え、祭りを検討する時期にきている」「祭りは仕事のようで負担。上から言われて役員がやる祭りがこれ以上続くなら、やめたほうがよい」「区のテントをやめる検討も必要」などの意見があった。
準備委員会は、各部会や区の反省項目を協議した結果、「新たなまちづくり、協働のまちづくりの一環として大幅な祭りの改善が必要」との結論を出し、今後の祭り存続のためにも検討委員会立ち上げを提言。「若年層から熟年層の幅広い年代の町民に祭りの方向性を協議、検討してほしい」とした。
町は今後、検討委員会の委員構成、募集など立ち上げに向け準備を進める。 -
みはらしの湯が10周年
10月1日で開館10周年を迎えた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で3日、記念セレモニーがあった。伊那市観光社長の小坂樫男市長ほか、入浴客、同施設スタッフなどが集まり、10年目の節目を迎えられたことを祝福した。
同施設は1997年にオープン。1日平均で600人前後の入浴客が訪れており、権兵衛トンネルが開通した昨年の年間利用者数は過去最も多い約22万人を記録した。
小坂市長は「今までに延べ240万人の利用をいただいたということで、これからもぜひ多くの方々に利用していただければと思う」と語った。
10周年ということで無料で楽しめる源泉掛け流しの足湯を玄関前に設置。友人らと訪れた伊那市東春近の北原たつ子さん(79)は「暇がある時は来るようにしているが、東京から孫が遊びに来た時も『お風呂行こう』って良く来る。寒くなれば余計いい」と話し、足湯を楽しんでいた。
そのほかにも同施設は10日までを記念感謝デーとして、足湯をはじめ、さまざまなサービスを実施する。食堂の一部メニューを割り引き価格で提供するほか、毎日入浴客の先着200人と回数券の購入者に記念品を贈呈。また、入り口ではみはらしファーム「とれたて市場」に野菜を出荷する地元農家らによる直売もある。 -
中原駒ケ根市長引退表明
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選への出馬について現職の中原正純氏(67)は3日夜に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた後援会「緑正会」の役員会総会で、立候補しないことを明らかにした。中原氏は「政治家として引き際が大切。もう1期やれという声もいただいていたが、かなり以前から今期限りで退任しようと腹を固めていた」と述べた。理由として、南田市場土地区画整理や下水道整備など大型事業が終息に向かっていることや財政の健全化が進んでいることなどを挙げ「掲げた公約は5期20年でほぼ達成できたのではないか」と述べた。
後継者については「指名は控えたい」としながらも「今の市政の流れを引き継ぐ人を応援していきたい」とした。 -
【フェンシングで国体7度目の出場 大槻高範さん】
「フェンシングの攻防は激しいものに見えるかもしれないが、そのほとんどが誘いの動き。高校生ぐらいのレベルではただやみくもに攻撃するだけだが、一段上になると微妙な駆け引きと戦術が勝敗を分ける」。
フェンシングには剣の種類や攻撃の有効面などにより、フルーレ、エペ、サーブルの3種目がある。突きだけが有効となるフルーレやエペと比べ、切ってもよいサーブルが好きだという。
「チームスポーツと違って1対1の戦いだからこそ、勝てば相手より強いことがはっきり分かるのがフェンシングの魅力。試合で相手と向き合った時には『ぶった切ってやる』『絶対にやっつけてやる』と激しい闘争心がわく。生意気と言われることもあるが、敵をのんでかかる気で臨みたい」
◇ ◇
箕輪町出身。フェンシングを始めたのは中学2年の時。同年代の友人に誘われて軽い気持ちで社会体育の練習に参加した。
「初めてにしてはすごくうまい竏窒ニ言われてうれしくなっちゃってね。割合早く試合にも勝てるようになったものだから、余計調子に乗って練習に励んだ。剣道は小学3年からやっていたんだけど特別強くはなく、まあ普通だった。でも今思うと、剣道で伸び悩んでいたからもっと活躍できる場を求めていたのかもしれない」
フェンシングは西洋の剣道ともいえるが、構えや打ち込み方などがまったく違う一方で共通点もある。
「似ているのは間合いの感覚かな。勝つためには、目にも止まらないほどの速さで動く相手の剣を追えるだけの動体視力が必要になるが、その点では剣道をやっていた経験が役立ったと思う」
進学した伊那北高校では当然のようにフェンシング部に入り、2年の時のインターハイ個人の部で全国4位、3年では6位に入賞した。スポーツ推薦で進んだ専修大学でもフェンシングを続け、全日本選手権団体3位、インカレ(大学選手権)3位などに貢献した。 記憶に残る試合は初めて出場した国体の初戦。緊張感で実力を発揮できなかった。
「もうボロ負け。勝てるはずの相手だったのに全然体が動かない。ほかの大会とは違う雰囲気にのまれて悔しい思いをした」
その後出場した国体では4位に入賞したが、勝った試合のことはあまり覚えていない。
「4位とはいってもそれは準決勝で負けたということ。悔しさのせいか、負けた試合のことばかりよく覚えている」
◇ ◇
現在赤穂高校のフェンシング部顧問を務める。当初はホッケー部の顧問だったが、2年目の冬、生徒を集めてフェンシング同好会を立ち上げた。その後、部に格上げさせたいという強い思いから「全国大会に出場してベスト4に入れば文句はないだろう」と決意。部員にも恵まれ、初出場ながら望外の全国優勝に導いた。
昨年、一度は選手引退を決意した。
「部の指導があって練習が十分できないし、年齢のこともある。強い選手の動きについていけなくなり、試合で勝てなくなってきたから指導に専念した方がいいと思った」
しかし今年になってもう一度だけ挑戦してみようと考え直して県予選に臨んだ結果、見事に7度目の出場権を手にした。
文部科学省公認コーチの資格を得るための研修を積んでいる。
「後進の指導をするなら、きちんと資格を取ってやらなければいけないと思う。自分の高校だけでなく、将来県全体のレベルを上げていくことができたらうれしい。だが、現役もやれる限りやろうと思う。取りあえず負けるまではね」
(白鳥文男) -
山ぶどうの収獲始まる
ワインに加工する宮田村の特産山ぶどう(ヤマソービニオン)の収獲が3日朝、始まった。昨年とほぼ同時期で、ここ数日の涼しさにより糖度も上昇。房の成り具合も良好で「今年も良質なワインができそう」と期待ふくらむ・ス実りの秋・スを迎えている。
栽培開始からちょうど10年目。13戸の栽培農家の先頭をきって、駒が原にある秋山泰久さんの畑で収獲初日を迎えた。
家族や近所の人も駆けつけて作業。たわわに実った房を丁寧にもぎ取り、午後にはワインに仕込むため村内新田区の本坊酒造信州工場に持ち込んだ。
今年は4月下旬の遅霜の影響が懸念されたが、夏場の日照りにより順調に生育。13戸全体で過去最高だった昨年の32トンを上回る35トンの収獲量を目標にしている。
作業は今後も続くが「これだけ気温も下がってくると、糖度もより増してくる。楽しみだね」と秋山さん。
最も早い新酒は「紫輝」の銘柄で12月2日のワインまつりで解禁し、発売する。 -
福祉作業所が親睦旅行
宮田村福祉作業所は30、1日、東京ディズニーシーや皇居などをめぐる1泊2日の親睦旅行に出かけた。友情を深めながら新たな経験を積んだ。
初日は皇居周辺や相田みつお美術館を見学。あいにくの雨だったが、文化や歴史を感じながら秋の1日を満喫した。
東京湾をトンネルで抜け、宿泊は千葉木更津の温泉へ。名物の黄金風呂も楽しみながら、仲間と一緒に汗を流した。
2日目は天候も回復。ディズニーシーへ出かけ、アトラクションや多彩なショーなどで冒険気分を味わった。
行き帰りの車中ではカラオケやゲームで盛りあがり、絆も深めていた。 -
野ひばりの会が農家民宿を視察
宮田村の農業女性グループ「野ひばりの会」(太田芳子会長)は2日、伊那市長谷の農家民宿「蔵の宿みらい塾」を視察研修した。自分たちの活動にも生かそうと、夢を実現させて頑張っている農村女性の姿にふれた。
宿を切り盛りする市ノ羽幸子さんから、花卉栽培農家から夢だった民宿を始めるまでの経緯などを聞いた。
素朴ななかにも暖かさが秘められた囲炉裏を囲んだ料理も満喫。市ノ羽さんの娘夫婦のライブ演奏も楽しみ、ゆっくりとした心休まるひとときを過ごした。
一行はこの日、箕輪町の赤そばの里にも立ち寄り、見識と親睦を深めていた。 -
水道事業組合がボランティアで浄水場の清掃作業
7社でつくる宮田村水道事業組合(黒河内勇雄組合長)は29日、ボランティアで新田区の上の宮浄水場を清掃した。
村の水道の要となる浄水場。この日は沈殿池の砂あげなどを行い、組合加盟各社が協力した。
「作業には手間もかかり、このようにボランティアでやって頂き本当にありがたい」と村上下水道係は感謝していた。 -
関東管区連名表彰など受賞者を伝達表彰
交通安全活動推進のため尽力した人や団体を称える、関東管区連名表彰(同管区警察局長・関東交通安全協会連合会会長)と、交通栄誉章「緑十字銅章」の伝達表彰式が27日、伊那署であった。
同署管内の受賞者は、関東管区連名表彰が1団体と2人、「緑十字銅章」が11人(交通功労者5人、優良運転者6人)。小嶋惣逸署長が同連名表彰者に、原義一伊那交通安全協会会長が緑十字銅章受章者に対し、伝達表彰した=写真。
小嶋署長は「それぞれの表彰は交通安全ボランティアに携わるみなさんにとって最高の栄誉。これまでの努力が今日、実を結んだと思う」とあいさつ。関東管区連名表彰を受賞した堀内四郎さんが代表して「これからも事故が減るよう努力していきたい」と意気込みを語った。
各表彰を受けたのは次に皆さん。
【関東管区連名表彰】=境区高齢者クラブ(伊那市)堀内四郎(伊那市)西村直音(伊那市長谷)
【緑十字銅章】
▽交通功労者=川合正紀(伊那市)伊藤國男(伊那市)黒沢靖(箕輪町)横道宗弘(南箕輪村)中原丈雄(箕輪町)
▽優良運転者=池上正(伊那市)矢島要治(伊那市)北原利夫(伊那市)沢島和彦(箕輪町)堀正弘(南箕輪村)北原ゆう子(伊那市長谷)
小嶋惣逸署長から伝達表彰を受ける受賞者たち -
マツブサ収穫
箕輪町の特産品「まつぶさわいん」の原料となるマツブサが収穫期を迎え、栽培研究に取り組む箕輪町まつぶさ会(渕井英宏会長)は、昨年の2倍以上の1264キロを収穫した。
マツブサはモクレン科の落葉性つる植物で、秋に黒紫色の実を付ける。
9月25日と10月1日の2日間に町内のJA選果場で集荷し、会員7人が持ち込んだ。
最も栽培面積が広い山口勇夫さんによると、「今年は雨がなく暑かったから、いつもより小粒だが糖度はある」という。
マツブサは、下伊那郡松川町の信州まし野ワインに持ち込み、醸造する。例年通りお歳暮時期に間に合うよう12月中旬ころに出来上がる予定。 -
南信宅老所の集い
長野県宅老所・グループホーム連絡会は29、30日、第4回南信宅老所の集いを箕輪町のながた荘で開いた。50人が参加し、介護情報の公表とマニュアル作りについて研修した。
特別養護老人ホームともしび施設長の村岡裕さん、NPO法人アルウィズ理事長の川口みきさんを講師に迎え、送迎や入浴、排泄、食事など業務の振り返りができる「使えるマニュアル作り」を学んだ。
講師の村岡さんは、マニュアルと標準化について、「まず自分たちのあるべき姿を考える。組織の理念、それに基づくあるべき標準は何かを明確にして、マニュアル(手順書)を作ることが極めて大事」とし、「社会はNPO、小規模事業所に期待している。これからはPDCAが強みになる。計画をたて実施したことができているのか、チェックのときに必要なのが手順書。客観的証拠になる。サービスのプロセスを明確にするため手順書を作らないといけない」と説明した。
参加者は、送迎の送りの部分についての手順書作りを実際に演習した。 -
箕輪町交通少年団の手紙に返事届く
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通少年団が交通ルールの遵守を呼びかけドライバーに渡した手紙の返事が、町交通安全協会の事務局に届いている。
9月22日、町内沢上地籍の153号バイパスで手紙を渡すレター作戦をした。「飲酒運転をしないで下さい」「シートベルトをちゃんと締めてください」などと書いた手紙と一緒に返信用はがきも渡した。
返事は25日ころから上伊那地域を中心に塩尻市、東筑摩郡、遠くは宮城県仙台市からも届き、これまでに約40通になっている。
はがきには、「皆さんのため、自分のため、ルールを守り思いやりの心を忘れずに安全運転を心がけます」「子どもさんたちを守ってあげなければいけない大人が、反対に皆さんに助けられているのではないかと思った」などの文面に加え、「学校の行き帰りなど事故に遭わないように気をつけて」などの言葉がつづられている。
返事は事務局でまとめ、後日団員に届ける。 -
金山さんがマスターズ水泳で活躍
伊那市西春近の温泉利用型健康増進施設「テルメリゾートINA」の支配人、金山天一さん(41)=駒ヶ根市=が9月22縲・4日、愛知県名古屋市の日本ガイシアリーナであった、「第16回レインボーカップマスターズスイミングinNAGOYA」の男子40縲・4歳の部100メートル自由形で優勝した。
同大会は日本マスターズ水泳協会公認大会で、全国から約570チーム、3400人が参加し、全34種目で競技するマスターズの大規模な大会。同部門の100メートル自由形は50人のタイムレースで競い、金山さんは59秒10の記録で初優勝した。
朝から体調がよく、無心でレースに臨めた竏窒ニいう金山さん。絶好のスタートを切ると、前半のペースを維持しながら得意の後半で粘りの泳ぎを見せた。「飛び出しもよく、後半もいい感じだった。完璧なレースができた」
金山さんは、100メートル自由形を制したほか、同じく同部門の200メートル自由形で大会新記録の2分14秒28で2位、50メートルバタフライで3位。成人スイマーチーム「ISCオルカーズ」で参加の200メートルリレーでも3位を手にしていて、個人種目3種目、リレー種目1種目でいずれも入賞を果した。
金山さんは「最近まれにみる根性を出したレースだった。これを弾みに次の大会でも頑張りたい。自分の泳ぎが、水泳を通じて健康づくりを考えている人たちの励みになってくれればうれしい」と話している。
男子40縲・4歳の部200メートル自由形の大会新記録樹立書と入賞メダルを手にした金山さん -
高嶺ルビー鑑賞・試食会
宮田村のタカノは2日、赤そば花祭り開催中の中川村田島の赤ソバ畑などで「高嶺ルビー鑑賞・試食会」を開いた。高嶺ルビーは信大の氏原暉男名誉教授とタカノの共同開発の赤ソバ品種。会には氏原名誉教授をはじめ大学関係者、村・県関係者、祭り実行委員長ら約40人が招待され、1面赤いじゅうたんを敷き詰めたような赤ソバ畑を鑑賞し、望岳荘「いろり」で、石臼ひき、手打ちの赤そばをたん能した。
メニューは手打ちそばのほか、赤そば粉を入れた赤そば豆腐、赤ソバの花の天ぷら、そばの実が入った五平もちなど赤そば尽くし。 赤そばを口に運びながら、曽我村長は「香りもよく、こしもあっておいしい」と満足そう。赤そばを提供する「いろり」を運営する富永朝和さん(祭り実行委員長)は「麺にこしがあり、店でも赤そばの評判はものすごくいい」と話していた。
また、氏原名誉教授を囲んでの、そば談義も弾み、来年はぜひ、村制50周年記念事業として、中川村で「赤そばサミット」を開催しようなどの話も飛び出した。 -
全国身体障害者スポーツ大会出場の三浦真俊さんを激励
飯島町役場で1日、第7回全国身体障害者スポーツ大会「秋田わか杉国体」の男子バスケットボール競技に出場する三浦真俊さん(本郷、JA上伊那勤務)の激励会があった。
同大会は秋田県能代市で13日縲・5日まで開催。三浦さんがセンターを務めるFID長野チームは第7回全国障害者スポーツ大会北信越・東海ブロック大会(6月16、17日、岐阜県大垣市)で優勝、全国大会への切符を手にした。
激励金を手渡した後、高坂町長は「町としても名誉なこと、練習の成果を発揮し、よい成績を残して」と活躍を期待した。
三浦さんは「今まで、最高が3位だったので、今回は優勝を狙いたい」と決意を述べた。 -
昭和伊南総合病院透析センターオープン
人工透析が必要な患者が増加する中、需要に応えようと昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)が敷地内に建設していた透析センター(長崎正明センター長)の工事が完了し、8日に稼動を開始する。2日、オープニング・セレモニーが現地で行われ、病院を運営する伊南行政組合(組合長・中原正純駒ケ根市長)と病院の関係者など約50人が出席してテープカットをするなどして完成を祝った=写真。中原組合長はあいさつで「センターの果たす役割、使命への期待は大きい。病院の深刻な状況の中、経営面でも貢献してくれるだろう」と述べた。
同病院での透析はこれまで救急救命センターにある透析装置3台を使って一日最大15人に対して行っていたが、設備を新たに導入するなどして12台に増やすことにより、一日最大40人に対応できる。患者が増えれば今後さらに拡充していきたい考え。
センターは鉄骨2階建てで延べ床面積約1520平方メートル。1階は20台分の駐車場。事業費は約3億1180万円。 -
国際緊急援助隊が大規模訓練
海外で起きた大規模災害の救助活動に派遣されるJICA(国際協力機構)国際緊急援助隊救助チームは2日、年1回の総合訓練を駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所グラウンドで行った。全国各地から集まった隊員など約140人が参加し、災害発生を想定したさまざまな救助訓練を行った。地震災害で倒壊した建物内に人が閉じ込められた竏窒ニいう想定の訓練では、厚さ15センチの鉄筋コンクリートにドリルや削岩機などを使って穴を開け、救助犬やファイバー・スコープなどを駆使して迅速に救助する訓練が行われた=写真。隊員らは作業の手順を確認しながら、真剣な表情で訓練に当たっていた。
訓練は1日縲・日まで5日間にわたり、講義や各種シミュレーションなどが行われる。同チームは警察庁、消防庁、海上保安庁から編成され、被災国からの要請に応じて派遣される。 -
たかずやの里と富県6区が災害協定を締結
伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」(竹内光理事長)と富県6区が1日夜、災害時に相互に協力し合う協定を締結した。たかずやの里の竹内理事長は「これまでも職員らでつくる自主防災組織があったが、24時間体制で勤務していると手薄になることもある。万が一の時、地域の協力を得られることに心強く思う」と語った。
同施設と富県地区では、昨年11月から災害時における地域連携のあり方を検討してきた。その中で、より有効的な協力体制を構築するために富県全区と同施設の間で協定を結ぶことになり、地元住民の理解も得た。
協定を結んだのは富県の上新山区、北新区、桜井区、貝沼区、北福地区、南福地区。災害が発生した場合、区民は同施設入所者の避難誘導や物品の搬出などに協力。たかずやの里は一時的な避難場所として地域内被災者を受け入れる。
協定の有効期限は1月31日までで、区長の交代とともに毎年更新していく。
酒井俊彦区長会長は「災害がなければ一番だが、あった時には協定に基づいた協力体制をとっていきたい」と話していた。 -
西春近社協でボランティア送迎サービス車輌の入魂式
交通手段のない高齢者の送迎サービスに取り組む伊那市の西春近社会福祉協議会(清水俊学会長)は2日、新たに購入した車輌2台の入魂式をした。関係者や同事業に携わるボランティアなど約15人が集まり、今後の安全を願った。
同社協は昨年8月、交通手段がなく、福祉サービスの対象にもならな高齢者世帯を対象として通院の送り迎えをする移送ボランティアに取り組んでおり、同地区に住む高齢者のを地区内のボランティア約30人が送迎している。
これまでは市から貸与された車輌1台を送迎に使っていたが、独立行政法人「福祉医療機構」の助成と市の補助を受けて2台の軽自動車を購入。今後はこの2台の新車両で移送サービスを展開していくこととなった。これにより、二人の送迎希望者が同じ時間帯に別方向への送迎を希望しても、対応することが可能となる。
清水会長は「2台を十分に活用していくにはボランティアの十分な確保が課題。心待ちにしている人は大勢いる。これからも堅実な運営を心掛けたい」と話していた。
また、これまで使用していた車輌は11月1日から同様の送迎サービスを開始する東春近社会福祉協議会が活用する。 -
建設業のカトーが駐在所員迎えて交通安全講習会
宮田村大原区の建設業カトーは協力会社2社と合同で1日、従業員対象の交通安全講習会を開いた。村駐在所の中田祐記さんを講師に迎え、悲惨な事故を撲滅しようと意識を高めた。
同社は2カ月に一度、安全について考える時間を設けてあらゆる事故の発生を防止しようと取り組んでいる。
今回は秋の全国交通安全運動にあわせ、交通安全にテーマを絞った。
中田さんは、北割区で発生した死亡事故を含め村内の交通事故の現況について説明。改正道交法などにもふれながら、事故が与える社会的な影響力を指摘し、意識の底上げを呼びかけた。
村内では交通安全運動にあわせて、他の事業所でも同様の講習会が行われている。