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第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバル開催
第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバルが2日、南箕輪村民体育館などであった。県内にある11村から41チームが参加。40歳男女と50歳以上男女でつくるチームを対象とする「トリムの部」では、南箕輪村の「沢尻Sバボちゃん」が優勝。以下2位、3位も南箕輪村のチームが独占したほか、30代以下の男女でつくるチームを対象としたマックンの部では、南箕輪村の「まっくんA」が準優勝する好成績を収めた。
同フェスティバルは県内の村で集まって何かやってみよう竏窒ニ、南箕輪村の呼びかけで8年前から始まったもの。当初は県内67の村が存在していたが、市町村合併が進んだ3、4年から、対象となる村が激減。参加チームも少なくなってしまったが、それでも今年は41チームが集まった。上伊那の全村も参加した。
まっくんの部の決勝戦では、原村のMIRACLEと南箕輪村のまっくんAが対戦。2セットともまっくんAはMIRACLEに数点差まで迫る健闘を見せた。
加藤正幸大会長は「村というくくりをなくすことも考えたが、まだ、参加してくれるチームがいるので、しばらくはこのまま続けていきたい」と話していた。
大会結果は次の通り。
◇まっくんの部(1)MIRACLE(原村)(2)まっくんA(南箕輪村)(3)Pikkarz2(南箕輪村)東京アクセント(松川村)
◇トリムの部(1)沢尻Sバボちゃん(南箕輪村)(2)元気がいいね2(南箕輪村)(3)元気がいいね1(南箕輪村) -
雑穀フォーラム開催
農業者や一般の人たちに雑穀の栽培現場と生産、流通を知ってもらおう竏窒ニ、雑穀の生産、販売を通した地域おこしに取り組む「雑穀プロジェクト」は2日、「雑穀フォーラムin伊那」を伊那市長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で開いた。高遠を中心としてアマランサス生産に取り組む伊那地域アマランサス研究会や、昨年から長谷で雑穀の栽培に取り組んでいる地元農家などから現状と課題、販売の展望などの報告があり、雑穀に関心を持つ生産者など約30人が耳を傾けた=写真。
同フォーラムは雑穀の生産者を増やし、安定した供給体制を確立する中で販路拡大を目指すために催したもの。第1部で「雑穀生産の魅力」を、第2部で「雑穀生産の現場から」をテーマに大学教授や生産者など6人が発表した。
そのうち第2部では、既存機械を活用したシコクビエの栽培に今年取り組んだ長谷の春日孝徳さんら3人が発表。春日さんらは今年、信州大学農学部の井上直人教授の協力のもと、イネの移植機によるシコクビエの移植、コンバインによる刈り取りを試験的に導入。一定の労力削減は図られたものの、コンバインで刈り取った実の乾燥が難しいこと、移植する種から苗に育てるまでが手間がかかることなどといった課題を今後クリアしていく必要があることを示した。
また、同プロジェクトの中心となって取り組んでおり、現在長谷の道の駅で雑穀を使った料理を提供するレストランを経営している吉田洋介さんは、雑穀の販売と流通について発表。
東京、大阪の健康志向レストランなどでは国産の雑穀を使いたいと考えているレストランも多いことから、潜在的な需要はあることを示す一方、安定供給体制の確立が課題であることを説明。
「栽培組合のようなものを立ち上げて、そこを中心とした供給をしていきたい」と今後の展望を語った。
また、直売所やネット販売なども、雑穀の流通ルートとなる媒体であることを示した。 -
JA上伊那、事務服を新しく
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は3日から、女性職員が着用する事務服を新しくした=写真。
事務制服を貸与している同組合では、制服の更新時期に合わせてデザインの更新も行っており、今回の更新は3年ぶり。
今年8月からデザインや配色などについて検討を重ねる中で、親近感、信頼感があり、窓口などを訪れる人たちに好印象を与えることなどに重点をおいてデザインを選定。その中で、紺色のベースに同系色のドットストライプが入った今回の事務服が選ばれた。
ベストは4つボタンで、背後にアクセントとなる飾りが付いている。また、スカートはタイトスカートからサイド2カ所にプリーツの入ったAラインスカートになった。
この日新たな制服を身にまとった女性職員は「プリーツが入っているので動きやすく、着心地もいいです」と話していた。
新しい事務服は女性事務職員370人に貸与される。 -
いなっせ屋上に携帯電話アンテナ設置を説明会を求め署名活動
伊那市駅前ビル「いなっせ」の屋上に携帯電話の基地局アンテナを設置することをめぐり、アンテナから発生する電磁波の影響を憂慮した周辺住民が、説明会を求める署名活動を行っている。同ビルへのアンテナ設置は、NTTドコモといなっせビル管理組合との間で合意が得られており、工事はすでに始まっている。
電磁波については人体への悪影響をめぐって各地で住民と業者の衝突が起きている。
署名活動を行っている、「いなっせ」北側に喫茶店「アビエント」を構える若林敏明さんは「危険か安全か以前に、説明責任があるのではないか」と訴える。
一方、NTTドコモは「当地において周辺住民とはビル入居者のみ」との見解を示し、いなっせビル管理組合に、国の電波防護方針に定められた電波の値より低いことなどの安全性を説明、同組合を通じて、テナントなどの了承を得ている。
どこまでを周辺住民とみなすか、NTTドコモと若林さんの間では意見が分かれている。
携帯電話の基地局設置についての住民への説明問題は高遠町などでも起きている。市は今年3月、携帯電話基地局設置をめぐり住民から苦情が寄せられたことに配慮して、携帯電話業者あてに基地局設置について、地域住民に対しては、十分な説明を行ってほしいと要請している。
若林さんがアンテナ設置を知ったのは先月26日。資料を集めるとともに両者に対して説明会を求めた。
いなっせビル管理組合からは直接NTTに相談して欲しいと返答を受けた若林さんは、NTTドコモに個別対応での説明会を申し込んだ。4日夜、同ビルで同社から説明を受けることとなった。個別対応のため申し込み者以外は説明を受けられないとのこと。
若林さんは「いなっせの7階にはちびっこ広場もある。今回のようなケースは一市民として看過できない。関心がある人は手伝ってもらいたい」と訴える。 -
第7回ケーブルテレビ上伊那カラオケ大会
南箕輪村村民センターで1日、「上伊那カラオケ大会」が開かれた。伊那ケーブルテレビ主催。
最高齢の82歳の人や、自作の衣装でステージに立つ人など19人が出場。演歌や歌謡曲などさまざまな歌を熱唱した。
入賞したのは次のみなさん。
▽最優秀賞=宮沢久枝(箕輪)「北海岸」▽優秀賞=岩見佳子(宮田)「ラ・ノビア」、北原誠(駒ケ根)「越後湯沢駅」▽審査員特別賞=北原富夫(伊那)「山のけむり」▽熱演賞=小野一人(辰野)「北のわかれ雪」、御子柴守彦(伊那)「大井追っかけ音次郎」竏秩B -
山ぶどうワインまつり
宮田村の山ぶどうワインまつりは2日、新田区の本坊酒造信州工場で開いた。村特産ヤマソービニオン種を収獲から2カ月で仕込んだ赤ワイン「紫輝」を解禁。会場では今年初めてジャズの演奏も行い、訪れた約500人は出来たての味と香りを抜群の雰囲気に包まれながら堪能した。
生産者や村などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が開き、70リットルのワインと、同じくヤマソービニオンでつくったジュースの無料試飲を用意。村内関係者が多彩な軽食も販売し、訪れた人たちは心ゆくまで本年産のワインを味わった。
心地良いジャズを聞きながらグラスを傾ける姿も。紫輝をはじめワインを愛好しているという駒ケ根市の春日秀夫さんは「酸味のバランスが良い印象。年々まとまりがあるワインに仕上がってきていますね」と話した。
13戸がヤマソービニオンを栽培し、ワイン醸造は9年目。近年は県の原産地呼称管理制度に認定されるなど高い評価を受けている。
会場で日本ソムリエ協会の高野豊さんは「甘さと酸味と渋味のバランスが非常にいい。赤ワインとしてかなりの完成度」と、本年産についても太鼓判を押して講評した。
「紫輝」は720ミリリットル入りビン1本1900円。約6500本を生産し、上伊那を中心にした酒販店などで取り扱っている。問い合わせは本坊酒造信州工場85・4633、村役場産業建設課85・5864へ。 -
歳末慈善パーティー
宮田村商工会青年部(小田切等部長)は1日夜、第42回歳末慈善パーティーを村民会館で開いた。関係者や地元住民約200人が会食し、青年部員らが落語家に扮した「大喜利」の爆笑ステージも。恒例のオークションもあり、売り上げなどから31万2758円を「社会福祉に役立てて」と村に寄付した。
近年は人気芸能人を招いたショーも行っていたが、今年は部員の手づくり感満点の内容に。
人気テレビ番組「笑点」でおなじみの大喜利を部員たちが再現し、清水靖夫村長や前林善一商工会長、青年部長OBの加藤英明さんも特別出演した。
珍回答の連続に会場は爆笑の渦。「みやだ」をキーワードにした3文字作文では、清水村長が「宮田村、やっぱり自立で、大丈夫だ」と答えて会場を沸かせた。
オークションには地元商店の協力で寄せられた新巻鮭など食品類をはじめ、クリスマスに部員がプレゼントを届ける「サンタ券」など毎年人気の14点を出品。
参加者が楽しみながら競り落とし、入札形式で行った15点の売り上げや収益などともに村への善意に役立てた。 -
農業委員会が建議、農産加工所の早期設置も盛りこみ
宮田村農業委員会(小田切信樹会長)は3日、担い手対策など未来に展望が持てる持続的な農業基盤の整備確立を求め、建議書を清水靖夫村長に提出した。従来に引き続いて農産物加工所設置の早期実現も内容に盛りこみ、村長は「交流ができる場所は必要」と一定の理解を示した。
村役場を訪れ、清水村長に文書で建議した小田切会長は、口頭でも加工所早期設置に理解を求めた。
清水村長は、住民参加で検討が始まっている西山山麓の観光活性の課題と抱き合わせて考えていく意向を示した。
米価の低下や石油価格の上昇など農家を直撃する各種問題についても懇談。苦しい農家の事情にふれ、清水村長は「お互いに知恵をだしあっていきたい」と話した。 -
浜田さんに文部科学大臣表彰
元教員で宮田村の教育委員を13年間務めた浜田収蔵さん(74)=町一区=が、地方教育行政への貢献で文部科学大臣表彰を受けた。村教委の定例会席上で伝達し、長年の功績をたたえた。
発達障害や不登校をはじめ特別支援教育に力を注ぐ浜田さんは、教員退職後も村の教育環境充実に尽力。
教育委員を退いた現在も、村教育相談員、心身障害児就学指導相談員として子どもと保護者を温かな目で見守りつづけている。
あわせて国と県の教育委員連絡協議会表彰も受けた。 -
伊那・高遠両消防署が県防災災害航空隊との連携訓練
伊那市の伊那・高遠両消防署は28日、県防災災害航空隊との連携訓練を同市美篶スポーツ公園敷地内で行った。両消防署と同隊との連携訓練は今回が初めて。合わせて45人が参加し、県消防防災ヘリコプター「アルプス」への揚収や救助隊への引継などを訓練した。
06年には伊那・高遠両消防署で「アルプス」を9件、佐久総合病院の「ドクターヘリ」を6件、それぞれ要請している。今後さらに要請件数が増加する可能性を踏まえ、連携技術などの向上を目的としている。
揚収訓練は救助者を固定して乗せる「バーチカルストレッチャー」を空中のヘリに引き上げた。引継訓練は着地したヘリから「バーチカルストレッチャー」を降ろし、両消防署の救急隊が搬送する。引継、揚収を1セットとして、3セットの訓練をした。
その後、県消防防災航空隊による自隊訓練や、管内危険箇所への偵察飛行なども行った。
伊那消防署救助隊の山岸浩示隊長は「訓練を通じて連携が取れるのは有意義なこと」と語った。 -
高遠第2・第3保育園で「おでんパーティ」
伊那市の高遠第2・第3保育園は29日、園児たちが収穫した大根を使った「おでんパーティ」を同園で開いた。
同園では食育の一環として毎年、近くの畑で大根を作っており、それを使った「おでんパーティ」も毎年恒例となっている。
年長の園児たちは保育士に教わりながら、ゆっくりと大根を切った。結び昆布作りでは、うまく結べず首を傾げる園児もいた。
年中の園児はちくわやなるとを切り、年少の園児はこんにゃくをねじって手綱こんにゃく作りに挑戦した。
高遠第2・第3保育園の柿木節子園長は「自分たちで料理したものは、みんなよく食べるんです」と話す。同園では先月は焼きいもやいも餅作り、5日にはカレー作りと、食育に力を入れている。ほかにも、給食に出る野菜の皮を剥いたり、米を研いだり、給食に入っていた食材を栄養ごと3色に分けて、塗り絵をしたりと、園児たちが食に興味を抱くようにさまざまな工夫をしている。 -
信州大学田園環境工学研究会公開研究会
中山間地域の諸問題の解決を目指し、実践的研究を行っている信州大学田園環境工学研究会は29日、公開研究会「里地・里山における人間と動物」を南箕輪村の信州大学農学部で開いた。
信州大学農学部AFC准教授の泉山茂之さんが「現在の獣害対策の課題と新たなる方向性」を、前北里大学獣医畜産学部教授の今井敏行さんが「山麓部における野生動物の交通事故と対策の方向」をそれぞれテーマにして講演した。
泉山さんは「有害鳥獣駆除は万能ではない」として、サルの獣害を例に、獣害対策の主流である有害鳥獣駆除だけでは農林業被害総額の軽減にはつながらないことをグラフや図を使って説明。「みんながそれぞれできる対策をとり、地域ぐるみで努力していくこと」と訴え、犬を使ったサルの追い払いや電気柵の設置など、環境に適した防除策を組み合わせる「総合的対策」の必要性を訴えた。
野生動物の交通事故死について、その実態を調査した今井さんは、青森県十和田市周辺地域の山麓部を例にとり事故発生の特色などを語った。
講演の後の質疑応答では、聴講者がさまざまな質問をした。「サルを追い払うモンキードックはどんな犬種が適しているのか」という質問に泉山さんは大町市の事例をとりあげ「雑種などでも、訓練する方に聞いて問題ないようなら大丈夫」と答えた。 -
大野剛正さんのアクラス画展 ベル伊那で
中世ヨーロッパで始まった絵の技法を基に独自の技法を確立した画家、大野剛正さん=埼玉県大宮市=の個展「アクラス画展縲怏ヤの旅人縲怐vは12月4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
高質アクリル板の裏側から描く技法「アクラス画」を展示。ガーデニングや花々、ヨーロッパ風景を主体とした明るく、透明感のある作品は「絵画の宝石」と呼ばれているという。同市内では初めての展示となる。
そのほか、併設展示「迎春召福の掛軸・床飾り展」として、山本五十六、東郷平八郎、穐月明の掛軸などを展示している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
「みちシンポジウム」
・ス人と文化と地域力・スをテーマに1日、「みちシンポジウムin駒ケ根」が駒ケ根市の市文化会館大ホールで開かれた。信州、人、まち、道と山河の会主唱、SBC信越放送主催。シンポジウム「人と文化と地域力」が行われ、パネリストに中原正純駒ケ根市長のほか国土交通省の峰久幸義事務次官、歌手の白鳥英美子さん、エッセイストで画家の玉村豊男さんなどを集めて「みちの宝庫・信州からみちを考える」「地域づくりにおけるみちと風景の役割」「風景を生かしたみちづくりと元気な地域づくりのこれから」の3テーマについて話し合った=写真。コーディネーターはキャスター、エッセイストの福島敦子さん。パネリストらは「道は地域文化の集約」「道には良好な景観が不可欠」「景観の規制は結局地域の価値を高めることになる」などとそれぞれの立場から意見を交わした。
峰久次官による基調講演「国土形成とわが国のあすの地域社会づくりについて」のほか、白鳥英美子さんと駒ケ根女性コーラスのミニ・コンサートもあった。 -
厚生労働大臣表彰を報告
地域の戦傷病者相談員として約10年間、戦傷病者や遺族らの援護に顕著な功績があったとして駒ケ根市赤穂北割一区の松村清信さん(85)は20日付で厚生労働大臣の表彰を受けた。松村さんは30日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した=写真。自らも戦傷病者だという松村さんは「表彰を機にこれからもできる限り頑張りたい」とあいさつ。中原市長は「長年の努力にあらためて敬意と感謝を表する。援護によって多くの人が救われてきた。今後も体に気をつけてますます活躍を」と述べた。
松村さんは今年6月に同功労で県知事表彰を受けている。 -
中原市長が一日父親
駒ケ根市母子寡婦福祉会(熊沢宏子会長)は1日、10年以上前からの恒例となった中原正純市長を迎えての「市長さん一日父親」を同市障害者センター高砂園で開いた。親子ら約50人が参加し、にぎやかにもちつきやゲームなどを楽しんだ。
庭に用意された臼を囲んだ子どもたちは中原市長が笑顔で見守る中、小さなきねを振るって代わる代わる元気にもちをついた=写真。景気良くつき上げた7升のもちはきな粉やあんこを付け、皆でおいしそうにほお張った。
中原市長は今期限りでの退任を決めているため、一日父親もこれが最後。代表の児童が花束を手渡し「長いことお世話になりました」と感謝の気持ちを伝えた。 -
ザザムシ漁解禁 数量減
伊那谷の冬の風物詩となっているザザムシ漁が1日に解禁し、天竜川水系で愛好者が今シーズンの漁を楽しんだ。関係者によると、今季は天竜川の河川改修工事の影響で虫の数量は少ない見込み。漁期は2月末まで。
駒ヶ根市中沢の天竜川では菅沼重真さん(71)=同市中沢=が午前8時30分から、例年と同じ場所で漁。鍬(くわ)や足を使って川底の石を裏返しながら、父親から譲り受けた手製の「四つ手網」に虫を集めた。
漁歴25年で毎年、初日を楽しむという菅沼さんは「(工事の影響で)水に透明度がなく魚や虫にとっても住み心地が悪いのでは」。例年、1時間で200グラムほど取れるザザムシはこの日、100グラム足らずだった。
天竜川漁業協同組合によると、11月末現在の「虫踏許可証」取得の届け出は8人と少ない。愛好者は工事をしている殿島橋(伊那市)より上流での漁を避ける、もしくは今季の漁を諦めている人が多いという。
ザザ虫漁が解禁となりさっそく天竜川で漁を楽しむ(駒ヶ根市中沢) -
上伊那猟友会が県の「信州ジビエ衛生管理マニュアル」に関して県へ要請
上伊那猟友会(竹入正一会長)は12月末までに、県が9月に示した野生鳥獣の食肉処理、販売に関する指針「信州ジビエ衛生管理マニュアル」に対し、一定の条件のもと、猟友会員にも狩猟肉の解体を認めてもらうことなどを県へ要請する。
県では急増したニホンジカの適正な保護管理対策を目的としてニホンジカの個体数調整を進める一方、狩猟肉を食肉として有効活用する方法を模索。そこで、衛生的に野生肉を食肉として用いるための指針「信州ジビエ衛生管理ガイドライン」を策定。野生肉の解体処理に関する衛生管理マニュアルを示した。
しかし、同マニュアルは狩猟肉の解体従事者を食肉処理業者に限定し、解体場所も処理施設内のみとなっている(自家用消費は除く)ため、狩猟者が狩猟肉を食用として業者に販売しようとする場合、従来のように射撃後、すぐにその場で解体することはできない。さらに、マニュアルでは品質劣化を避けるために処理施設への速やかな搬入を促しているが、山中で仕留めた獲物を処理施設までに運ぶにはそれなりの時間を要する。長時間内臓をそのままにしておけば肉質が劣化するため、実際に狩猟肉を持ち込んだとしても、買い取り対象とならない可能性も高い。
これを受けて同会では、県のマニュアルに沿って衛生的に解体処理することを条件に、猟友会員にも狩猟肉の解体を認めてもらい、内臓、皮の処理までを屋外で行えるよう要望したいと考えている。
1日の一斉捕獲では、県のマニュアルに沿って実際に屋外での解体処理を実施=写真。この様子を写したビデオテープも県に提出する。
竹入会長は「今のままでは双方にとって不利益。一定の条件のもとであれば、ここまでやっていいという方針を示してもらえれば」と話していた。 -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が入笠山で一斉捕獲
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会は1日、急激な増加に伴い植生などに深刻な被害を与えているニホンジカの一斉捕獲を伊那市高遠町の入笠山牧場で実施した。上伊那猟友会(竹入正一会長)の会員213人が捕獲隊として協力。ニホンジカ32頭を捕獲した。
ニホンジカの個体数調整を目的とする一斉捕獲は今年で4回目。
この日は、早朝から猟友会員や信州大学農学部の教授や学生などが入笠山牧場を訪れた。
捕獲されたニホンジカが集まり始めると、信州大学農学部の教授らが検体を開始。動物生態機構学などが専門の大島浩二教授は「詳しく調査しなければ分からないが、イネ科などの草を食べていると思う」と、ニホンジカが牧場の牧草を食べている可能性が高いことを示した。
一斉捕獲は伊那市長谷と中川村でも行う予定で、全体で200頭を捕獲することを目標としている。
また、今回は県が野生肉を食用に用いるために示す「衛生管理マニュアル」に沿った解体も行った。 -
師走に入り、小松養蜂が来年の干支・子(ねずみ)の蜜(みつ)ろうの置物制作
師走に入り、伊那市御園の小松養蜂園で1日、来年の干支(えと)である「子(ねずみ)」の、蜜(みつ)ろう置物づくりが始まった=写真。色とりどりの蜜ろうで作られた3種類のネズミたちが、足早に迫る来年の訪れを感じさせている。
干支を模った蜜ろうの置物づくりは13年目。同園を営む小松実治さん(75)がハチの巣箱づくりを依頼している伊那市の障害者社会就労支援センター「ゆめわーく」(前共同作業所)などの利用者の賃金に還元できれば竏窒ニ、始めたもので、置物の袋詰め作業や販売を利用者に依頼し、その収益を利用者の賃金に当てている。近年は、市内にあるほかの障害者社会就労支援センターの利用者もこの作業に参加している。
縁起物とあって毎年の人気も上々。今年は3種類のネズミのほか、ハリネズミなどの変り型も制作。10日までに約200個を作る予定だという。6日からは利用者らの袋詰め作業も始まる。
小松さんは「ネズミは子だくさんなどの意味があって縁起もいい」と話していた。
価格は2,3個セットで500円縲・00円の予定。8日から販売する。
問い合わせはゆめわーく(TEL73・2489)へ。 -
保護者も・ス食育・ス真剣に
宮田村宮田小学校PTA(加藤英明会長)は30日、子どもの食について考えようと講演会と意見交換会を開いた。全国学校栄養士協議会長の市場祥子さんを交え、同校栄養士、給食調理員、地元の農産物を同校給食に提供する「学校給食を育てる会」のメンバーが・ス食育・スに取り組む現場の熱意を紹介。心と体の育つ基礎となる食を守っていこうと、保護者らが一緒になって意識を高めた。
佐久長聖中学・高校で栄養士を務める市場さんは、長年の食育経験をもとに講演。
「ガソリンがないと車は動かないように、人間は食べて体をつくり脳を活性化させる。育ち盛りの子どもたちに朝食を欠かさないで」と呼びかけた。
学校と給食を育てる会が協力し、児童が生産者とふれあいを深めながら食への理解を深めている宮田村の食育を高く評価。「家庭でも大切にして。地域ぐるみで変えようとすれば、子どもたちは変わります」と話した。
意見交換で調理員の矢亀智保さんは、生産者の協力も得て児童自らがつくった農産物を給食に取り入れている点も紹介。「子どもたちの感謝する気持ちにもつながり全国に誇れる給食だと思う。保護者の皆さんも温かく見守って」と話した。
小林恵子栄養士は生産者の想いが見える給食を心がけていると話し、給食を育てる会の吉沢小百合さんは「子どもたちが喜んでくれるのが我々の励み。喜びの記憶は成長しても残るはず」と語った。 -
高圧ガス災害防止功労で県知事表彰
県LPガス協会理事、上伊那LPガス協会会長で信濃燃料社長の堀内茂彦さん(64)=駒ケ根市赤穂町二区=は、高圧ガスによる災害防止に顕著な功労があったとして15日の県高圧ガス産業大会(長野市)で県知事表彰を受けた。堀内さんは「皆さんの指導のおかげと感謝している。表彰を機に、安全確保に向けてさらに努力していきたい」と話している=写真。
堀内さんは県危険物安全協会理事、伊南防火管理協会長なども務めている。 -
駒ケ根市農集排総合しゅん工式
約20年をかけて市内8地区で進めてきた農業集落排水整備事業がすべてしゅん工したことから駒ケ根市は30日、総合しゅん工式をアイ・パルいなんで開いた。関係者約80人が出席し、完成を喜び合った。中原正純市長はあいさつで「清潔で快適で文化的な生活に欠かせない農集排のしゅん工を、共に苦労した皆さんとこうして一緒に祝うことができて感無量。これまでの取り組みに敬意と感謝を表する」と述べた=写真。しゅん工を祝うプレ・イベントとして10月に中割、南割、赤穂南部の3地区の農集排施設から処理水が放流されている上穂沢川に、赤穂南小学校の児童らがアマゴの稚魚約500匹を放流した映像が上映された。記念講演として信州大農学部食料生産科学科教授の井上直人さんの「みらいのこやし」が行われた。
市は農集排整備事業に1983年度に着手。今年、中沢の竜東中部地区を最後にすべての施設が完成し、供用を始めている。処理施設、管路、汚泥処理合計の総事業費は152億6千万円。 -
伊南バイパス「駒ケ根南部」景観育成住民協定協議会設立総会
12月15日に駒ケ根工区が供用開始となる国道153号伊南バイパス周辺の美しい景観を守ろうと、伊南バイパス「駒ケ根南部」景観育成住民協定協議会は29日夜、設立総会を駒ケ根市役所で開いた。地権者176人のうち、協定に賛同した168人中23人が出席し、役員選出、規約の承認などを経て事業計画・予算案を承認した。
対象地域はバイパスの中通り縲恤汢ェ辻沢(延長1・3キロ)の東西約100メートルの約37・3ヘクタール。まちづくり基準では地域の良好な環境や景観に悪影響を与えないよう、建物の高さを13メートル・3階以下に、塀は生け垣など見通しが利く物とし、自動販売機は原則として設置しない竏窒ネどのほか、屋外広告物の制限などについて定めている。協定には168人が同意している。
役員は次の皆さん。
▽会長=菅沼辰保▽副会長=沢森祥人、中村孝平、金村悦男▽監事=唐沢茂烝、小原富弘▽委員=武田博通、小沢弘志、倉田正清、気賀沢稔夫、気賀沢紀敬、小林敦、原田栄次、鹿嶋岩夫 -
下手良の有志 児童公園に井月の句碑建立
伊那市手良の有志でつくる「下手良井月の会」(有賀利雄会長)は30日、下手良の児童公園「鉄人遊園」内に漂泊の俳人井上井月の没年120周年を記念した句碑を建て、除幕式を開いた。関係者10人が出席し、碑の完成を祝い、同地域に足跡を残した井月をしのんだ。
句碑は、高さ1メートル20センチ、横幅1メートル。「鬼灯(ほおずき)を上手に鳴らす靨(えくぼ)かな」と井月が詠んだ句の直筆の文字を刻んだ。句は、子どもが鬼灯の笛で遊ぶ様子を詠ったもので、同児童公園に相応しいとし、会員らで選んだ。
下手良井月の会は、井月の没年120周年を記念した句碑を建てよう竏窒ニの呼びかけで集まった井月とゆかりのある人や俳句愛好者ら地元の6人。これを契機に今後は、子どもたちを対象とした交流イベントを公園で開いていきたいという。
有賀会長は「字も素晴らしく、よい句碑ができあがった。今日を機会に、若い人たちや子どもたちが集まれる場所づくりにつながっていければと思う」と地域活性を願った。
句碑の建立を喜ぶ会員ら -
上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画の策定に向け、第1回審議会を開催
08年度から10年度を目標年度とする上伊那広域連合(小坂樫男連合長)の「上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画」の策定に向けた第1回審議会が30日、伊那市内であった。大学、市町村の各種団体代表者など23人が委員として集まり、小坂連合長から後期基本計画の諮問を受けた=写真。
同計画は上伊那における広域的なまちづくり指針となるもので、広域連合では本年度で終了となる前期計画を受け、後期計画の策定を進めてきた。同審議会は住民アンケートなどに基づき広域連合が作成した素案について審議を重ね、1月中旬の答申を目指す。
会長には信州大学農学部(南箕輪村)の唐沢豊会長を選出。
小坂連合長は「医療問題に対する住民の要望は高く、こうしたことも後期基本計画の中でクローズアップされてくると思う。上伊那は一つという考えのもと、各方面の方針を出し、できるだけ具体的な数値目標の設定できる計画にしていただきたい」と語った。
答申を受けた後期基本計画は広域連合議会に諮られ、正式決定する。 -
08年4月開始の多部制・単位制高校「箕輪進修高校」(仮称)の学校説明会が開かれる
高校改革プランの実施計画に基づき08年4月から現在の箕輪工業高校に設置される多部制・単位制高校「箕輪進修高等学校」(仮称)の学校説明会が29日夜、箕輪町、伊那市、駒ヶ根市の3会場で開かれた。その一つ箕輪工業高校同窓会館には中学生や保護者など約30人が集まり、同校で展開される多部制・単位制の仕組みや、その後の進路、08年度の入学選抜の方法などについて学校関係者から説明を受けた=写真。
新高校に関する説明はこれまでにも各中学校で行ってきたが、合同説明会は初めて。
新しい高校について検討してきた準備委員会の教諭らが、多部制・単位制の仕組みを説明。自分の目的にあった講義を選択することができること、2部(午後部)3部(夜間部)の生徒であっても、ほかの部の講義を受講して単位を取得することができ、生徒の希望に応じて3年でも4年でも卒業できることなどを示した。
また、箕輪工業高校の荒井和人校長は「『楽しく学べ、出口はきちっと保障する』そういう学校にしたい」と語り、進路対策にも重点を置いていることを強調した。
このほかにも入学選抜として「3部合わせて募集」とすることで、定員越えない限り、生徒が希望する部へ入学できるようになっていることを示した。
この日の説明会に参加した伊那市の中学生は「まだ(ここに決めるかは)よく分からないが、説明会は分かり易かった。興味を持った」と話していた一方、保護者の中には、実際に生徒が自主的に教科選択を行うことができるのかなどを懸念する様子もあった。
新しい多部制・単位制高校の準備を進めてきた箕輪工業高校の荒井和人校長は「今日は大勢の方が集まってくれた。新しい高校の『魅力』の部分は伝わっていると思う」と語った。
説明会は今後、上伊那地区、岡谷地区の4会場で全8回行う。
上伊那地区での次回説明会は12月21日。会場は箕輪工業高校同窓会館(箕輪町)、伊那市中央区公民館(伊那市)、駒ヶ根市駅前ビル「アルパ」(駒ヶ根市)で午後6時から。 -
上伊那福祉協会が臨時職員を正規職員に登用する制度を来年4月から導入
上伊那地区にある福祉施設10施設を運営する上伊那福祉協会(平沢豊満会長)は来年4月から、臨時職員を正規職員に登用する制度を導入する。原則として3カ月以上勤務している臨職全員が対象。対象となる個人が正規になることを希望すれば、そのまま正規職員に登用する。臨職から正規となった場合、昇給最高額やボーナス支給額が上がるほか、産休、育休の取得もできるようになる。また、正規となった後のキャリアアップへの門戸も開かれているなど、こうした処遇の改善により、人材不足の解消、同職種間の対応格差是正などを図る狙いだ。
養護老人ホーム2施設、特別養護老人ホーム7施設、身体障害者施設1施設を運営する同協会には、正規職員279人、臨時職員136人が勤務しており、そのほかにもパート、嘱託職員などがいる。しかし、全国的な福祉業界の傾向と同様、人材不足の状態にあり、特に臨時職員については募集をかけても応募がない状況。また、職場環境の安定している別業種へ転職することも多く、職員の確保が課題となっていた。
また、臨職の中には正規職員よりもキャリアが長い職員もいるなど、現場で逆転現象を生じていた。
こうした状況を受け同協会では、今回の登用制度導入を検討。30日の理事・評議員会で承認され、来春から本格的導入することが決定した。
現在でも試験を受けて臨職から正規になる登用制度があるが、実際に登用される人数はごくわずかで、狭き門となっている。
同制度導入後は、これまでの正規職員を「総合職」、臨職から正規となった職員を「一般職」とし、総合職は従来通り施設間異動もあるが、一般職は原則その施設内での勤務となる。しかし、一般職の職員でも一定の試験を受け、総合職になることもできる。
現状で対象となる臨時職員は136人。今後、臨職で採用され、勤務期間が3カ月を越えた職員についても、同制度を適応していく。 -
第1回みのわ祭り検討委員会
祭り継続で具体改善協議へ箕輪町の「みのわ祭り」を考える検討委員会は29日夜、初会合を町役場で開いた。祭りのあり方について意見を交わし、委員会として多数意見で「祭り継続」の方向を決めた。08年2月上旬に、みのわ祭り正副会長会に答申予定で、次回以降さらに祭りに関心のある仲間を募りながら具体的な内容や改善点などを協議していく。
祭りは今年が第20回の節目で、10月の反省会では「祭りを検討する時期にきている」「役員がやる祭りが続くならやめたほうがよい」などの意見があり、大幅な祭りの改善が必要として祭り準備委員会による「検討委員会」早期立ち上げの提言を受けて発足した。
祭りに関わってきた団体や公募を含む24人で構成。初回は17人が出席し、委員長に、みのわ手筒会会長の唐沢修一さんを選出した。
祭りの実施について、「町民のための祭りがあってもいい」「一度やめたら次の祭りの立ち上げは難しい」「祭りの形を根本から考え、変えて継続ならいい」などの意見と、「祭りの目玉がなければやらなくてもいい」「押し付け的な今までの形態が続くならやめたほうがいい」など賛否あり、多数意見で「継続」の方向を決めた。
委員からは、「区として従来の区のテントはやめようというのが15区全部の意見」「規模は小さくなってもいい」「商店街活性化のためにも会場は仲町のほうがいい」などの意見も出た。
祭りの検討は、2年前から準備委員会を組織して協議する方法をとってきたが、公募委員が集まらない、住民にあまり知られていない-などの指摘もあり、やりたい人が関わる雰囲気作り、検討材料として町民意見を聞く方法の検討を望む声や、高校生や大学生、社会人ら若い人の意見を求めるもう一つの組織作りの提案もあった。
第2回会議は20日午後7時から町役場で開く。委員会では▽次回までに各委員が具体策を考える▽住民の意見を寄せてもらう▽1人でも多くの仲間を募る-3点を確認した。
祭りに対する意見、委員会への参加は町役場産業振興課商工観光係(TEL79・3111)で受け付ける。 -
箕輪町除雪会議
箕輪町は29日、07年度除雪会議を町役場で開き、除雪や凍結路面対策のための除雪計画を業務委託する町内19業者に説明し、協力を求めた。
計画は、第1次体制は主要幹線道路で積雪5-10センチ以上を目安に委託業者が除雪作業を始める総延長99キロ、70路線。午前7時ころまでに除雪する優先重点路線を含む。雪害対策本部が設置された場合の第2次体制は、総延長24キロ、51路線。雪捨て場は、町営西部運動場、町スイミングプール駐車場、町営沢運動場南側、一の宮リズムグラウンド、天竜川の高水敷。
凍結防止剤は、主要幹線道路は業者が散布し、坂道や交差点など22カ所は公共施設や個人宅などに設置して住民の協力を得て散布する。
区内の生活道路や除雪路線に指定されていない「みのちゃんバス」路線は住民の協力を呼びかける。
業者からは、除雪作業に対し「公共の仕事に携わっている使命感のような部分でやらせてもらっている」という声や、燃料代が高騰している現状から今後大幅な価格の高騰があった場合の料金の検討を求める意見などがあった。