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県小水力利用推進協議会を設立へ
県小水力利用推進協議会が10日、立ち上がる。地球温暖化対策として、自然エネルギーを活用した小水力発電の普及を図り、循環型社会の構築を目指す。
05年、全国規模の小水力利用推進協議会が設立され、県単位で設立の動きが出始めている。県は全国3番目。
発起人の一人で、伊那谷自然エネルギー研究会の小沢陽一会長=伊那市=は「地球温暖化は待ったなしの問題で、新エネルギーを推進しなければならない。メンバー同士の情報ネットワーク機能を果たしながら、小水力を県内に普及させたい」と地域振興策につなげたいとする。
協議会では、産学官の連携を持ち、小水力の利用にかかわる調査研究、情報収集、利用の啓発活動などの事業を展開する。
県内で小水力に取り組む伊那市、須坂市、小諸市などのグループのメンバーを中心に、30人ほどで設立するが、今後、賛同する会員(個人、団体、賛助会員)を募っていく。
自然エネルギーは、太陽光、バイオマス、風力などあるが、水力は効率が良く、既存の用水路を活用することができる。市内では長谷など3カ所に小水力発電機を取り付け、街路灯に活用している。
マイクロ発電機の購入には100万円ほどがかかるため「伊那谷ブランド」として200ワットで20万円程度の試作品を開発したいと考えている。
設立総会は10日、長野市で開催。11日午後1時半から、伊那市役所1階多目的ホールでシンポジウムがある。
シンポジウムは、水辺空間の保全などを目的としたリバーフロント整備センター理事長竹村公太郎さんの基調講演「水車の21世紀の日本文明」、パネルディスカッション「地産地消のエネルギー竏衷ャ水力の可能性について」。
参加費は無料。資料代は800円(希望者)。
シンポジウムに先立ち、伊那市や辰野町で小水力発電の見学会もある。
問い合わせは、小沢さん(TEL72・2921)へ。 -
交通ネットワーク検討会で住民アンケート結果を報告
「第2回伊那地域における新たな交通ネットワークシステム構築のための検討会」が30日、市役所であった。地域住民アンケート結果から、運転免許保有者の交通機関利用への転換は難しい結果となった。また、伊那竏猪リ曽間の連絡バスを「利用してみたい」は伊那25%、木曽48%と差が開いた。
検討会は▽新市発足に伴う旧市町村の生活交通のあり方▽権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワーク竏窒ネどを検討。交通の実態や公共交通機関に対するニーズを把握するため、2700世帯を対象に、アンケートを取った。有効票44・5%。
運転免許の保有率は80%を上回り、バスの利用頻度は「全くしない」が72%を占めた。「ある」と答えた利用者は年2縲・回が多く、月1回以上は3%未満だった。バスの利便性が良くなっても利用しない人は44%。
運転免許を持たないなど交通不便者の主目的地は医療機関が最も多く、交通手段は車での送迎、バス、タクシーなどだった。不便さが解消されれば、外出の機会が増える実態も明らかになった。
伊那竏猪リ曽間の連絡バス利用について、伊那は「全く利用する可能性がない」が34・3%で「ぜひ利用してみたい」「利用してみたい」を上回った。
石沢孝座長=信州大学教育学部教授=は「時間や料金設定、運行本数を検討すれば、JR木曽福島駅への利用など需要はあるのではないか」と話した。
2月上旬から、公共交通、観光交通、利用者らの現状や問題点をヒアリング調査する。
3月中旬に第3回の検討会を開く。結果を結果を踏まえ、新年度に新市の総合的な交通体系の基本方針をまとめる。
構成員は行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者ら20人。 -
Aコープ美すず店起工式
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は30日、Aコープ美すず店の起工式をJA上伊那美篶手良支所構内で開いた。関係者など約70人が集まり、工事の無事を願った。
同地には、1979年にオープンした旧店舗があったが、老朽化が進行し、ニーズの多様化に伴い売り場面積も手狭になっていることから本年4月を目途として新築店舗に建て替えることとなった。
新店舗の売り場面積727平方メートル。旧店舗より300平方メートルほど広くなっている。鉄骨造平屋建で延べ床面積1280平方メートル。駐車場に面した売り場中央に入り口を設けるほか、生産者直売コーナーとして3尺棚10本分のスペースを確保する。総事業費は2億2千万円。
宮下勝義組合長は「完成後には地域のみなさんに満足してもらえるような店舗となる。オープンの時は直売所コーナーに地元の農産物を並べてほしい」と語った。
本年4月16日までに工事を完了し、同月19日ころから新店舗での営業を開始する予定。
また同店では、工事が完了するまでの間、交通手段を持たない人などを対象にAコープ伊那中央店に向かう臨時のマイクロバスを運行している。実施日は毎週火曜日と金曜日。午前10時にAコープみすず店駐車場を出発し、午前11時に伊那中央店から帰りの便が出る。 -
【権兵衛トンネル1年~その後の地域~】
2月4日、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通して1年が経つ。伊那市中心街縲恂リ曽町福島中心街は約45分で結ばれ、これまで塩尻インターチェンジ経緯で1時間半ほどかかっていた両地域間の時間的距離は、大幅に短縮された。それに伴い上伊那では、観光、商工業、文化交流など、各分野でさまざまな変化が生じている。
【商業】
消費者の流出に強い不安を抱いた木曽側とは対照的に、伊那側では、トンネルの開通が商圏拡大のチャンスだと考える小売業者も多かった。特に期待を寄せていた大型店だけでなく、中心商店街でもトンネル開通前後に合わせて木曽地域に広告を配布。開通日には各地で記念イベントが催された。
しかし、1年が経過し、動向を見守ってきた大型店の多くは「もっと来てくれると期待していたが」と率直な感想をもらす。
伊那市の大型店「アピタ伊那店」では、開通直後に木曽地域にも広告を入れ、チラシを持ってきた人に記念品を贈呈する企画を実施。約1カ月はチラシを頼りに訪れる客がいたほか、半年ほど前までは大型バスで乗り付ける観光客も多かった。担当者は「会話の中で『木曽から来たんですよ』と話す人もおり、木曽から人が来ている実感はあるが、伊那の比にすると木曽から来ている人は微々たるもの。土日や季節の行事ごとに増えている気もするが」と語る。
同店ではトンネル開通以降も大きな企画を催す時に合わせ、木曽地域に広告を入れていたが、一年の動向を見て、今後は極端な誘客戦略を取らないことに決めた。その背景には「あそこへ行けば全部買い物ができる」と認識して客が日常的に買い物に来るようになるまでは、4、5年かかると見ていることも一つの要因となっている。
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一方、南箕輪村の大型スーパー「アップルランド伊那インター店」は、来期から本格的に木曽地域からの誘客を図るための取り組みを開始しようとしている。
同店では、開通直後の3月の時点で、来客数が1%、売上が3%増加し、その後も木曽側からの客が来ている様子がうかがえるものの、当初の期待に見合う効果は得られていない。しかし、大沢進店長は「実際に木曽地域にも行って見たが、順調に行けば30分で行き来できるようになった。木曽は伊那と比べて全体的に物価も高く、チャンスは非常に大きい」と誘客への意欲を見せる。
誘客戦略の一つとしては、木曽側にしかない特産品やあちらの生活の中で日常的に消費されている商品などを扱うことで、トンネルの向こう側から来る客の満足度を高めようと準備を進めている。また、こうした取り組みは、伊那地域の客にとっても刺激となるのでは竏窒ニの期待もあるという。
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中心商店街でも、トンネルの開通により木曽方面から訪れる人の声を聞くなど、それなりの変化を感じているが、知名度のある大型店に客が流れている実感の方が強い。
一部の有志は、年間行事を示したチラシを木曽側に入れ、誘客への意欲を燃やした。しかし、昨年は豪雨災害に伴い伊那まつりが中止となるなど、商店街をPRする機会すら少なかった。
いなっせに婦人服店「松屋」を構える松沢一男さんは「木曽の人にとっては、商店街がどこにあるかすら知らないのが現状だと思う。しかし、何かやらなければ結果は出ない。お客を引っぱりたいという思いはあるが、チラシを入れるのも予算がかかること。なかなか難しい」と話す。
また、大十呉服店の池上直樹さんは「『近くなったから』と足を運んでくれた人もいた。入舟交差点に入って道に迷う車が多いようで、よく道を尋ねられることもあるから、車も入ってきていることは確か。商店街に人が流れないのはまちに魅力がないせいもあるかもしれない」と語る。
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消費者流出の不安感が強かった木曽側の小売業者の中には、いったんは胸をなで下ろした人も少なくない。
木曽福島町のAコープきそ店はその一つ。同店ではトンネル開通後の約3カ月は、客足が遠のき、経営を圧迫したが、その後は消費者が戻り、現在もその状態が続いている。
しかし、消費者が流出することへの懸念がなくなったわけではない。平畠重行店長は「木曽が伊那地域の商圏の中に入ったのは事実。行楽シーズンに消費者が流れ出す傾向にあり、今後は波ができるのではないかと考えている。木曽は伊那側と比べて物価が高い。今後は価格調整をすることも必要かもしれない」と語る。
食料品など、日々の生活に密着した商品を扱う小売店には客が戻ってきたものの、総合小売業の「木曽福島サティ」では、土日を中心に売上が下がっているという。
同店ではサービス充実に努めることで、消費者の心をつかみたいとしているが、具体的な方策については今のところ考えていない。 -
観る旅からとけ込む旅へ
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飯島町観光協会(会長・高坂町長)は29、30日、役場で体験型観光で町の活性化を図ろうと、和歌山ほんまもん体験倶楽部の刀根浩志事務局長を招き、初の体験観光研修会を開いた。
刀根さんは年間集客数20万人といわれる和歌山県体験型観光の仕掛け人で、国が選んだ観光カリスマの1人。県の地域づくりアドバイザー事業を活用。
里山トレッキングやわら細工、そばうち、農産物加工、農業、木工など各種体験型メニュー関係者ら約30人が参加し、ほんまもん体験の理念や、具体的なメニューについて理解を深め、意欲を駆り立てた。
刀根さんは「田舎志向の体験型観光が注目されている。名所旧蹟を観る旅から、体験を通して自然や人にとけ込む旅が求められている」と観光の潮流に触れ「ほんまもん体験観光」の理念を「互いに高まりあう観光を創造する」とし、目的は「体験させる」でも「観光振興」でもない。体験は手段であり、目的は感動。自分たちの誇りと自信を回復させることが、観光力の強化、地方再生の道になるとした。
また、具体的に何を売り物にするかは都会になくて、田舎にあるもの。ほこりまみれの誇り、わが町の遺産-などを挙げ「準備をしすぎない」「手伝わない」「ほめすぎない」など事業推進に向けた注意事項にも触れた。
2日目は個別メニューの相談会があり、雪形や木工、農業、トレッキング、自然観察などの関係者が訪れ、取り組みのノウハウについて聞いた。
個別相談を終えて、刀根さんは「点と点が線でつながれば、すぐできる。官・民の役割分担が隙間を作らず、重なり合うことが大事。やる気も条件もそろっている、スタートラインに立ち、ピストルが鳴るのを待っている状態」と期待した。
町観光協会は「無理をしないように、やれる人からやろう。やれる人が上手に走り出したら、だんだんに関わっていくという取り組みにしたい。今年度中にもシオジ平トレッキングなどメニューの売り込みを検討したい」と話している。 -
長編劇映画「Beauty-美しきもの」の冬季撮影始まる
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る長編劇映画「Beauty-美しきもの」の冬季撮影が30日から来月26日まで、飯島町上の原のJA上伊那果樹選果場や霧ケ峰高原で始まった。
初日の撮影はシベリアの強制収容所を想定した選果場保冷庫内のラーゲリセット。後藤監督、主役の片岡孝太郎さん(半次役)、雪夫役の片岡愛之助さん、日本兵役の役者、スタッフら50人余が参加した。ラーゲリに抑留された半次と雪夫。飢えと寒さ、苛酷な労働によって、だんだんと仲間たちの体が弱っていく。雪夫は目が悪くなり、半次が看病するシーン。明日(31日)は霧ケ峰の広大な雪原をシベリアに見立てて、死んだ仲間を共同墓地に埋葬するシーンを予定する。
後藤監督は「今日から1カ月間、上下伊那で冬季撮影を行なう。暖冬で雪がなく、シベリアのオープンセットはスタッフが雪を集めて真っ白にした。ラーゲリセットは調査に基き、森林組合や地元の大工さんの協力で建設できた。主人公の仲間が目が見えなくなり、失明寸前のシーンと、遺書を書いて戦友に託すシーンを撮る。戦争で人間性が失われ、雪夫は精神的にボロボロになる、一番大事なシーン。シベリアの厳しさをどう出せるか、その辺りを頑張りたい」と意気込みを話した。
今後の撮影予定は31日霧ケ峰で共同墓地シーン、2月3日、霧ケ峰でラーゲリ外観、4日ラーゲリセットで食堂シーン、10、11日大鹿村大磧神社で村歌舞伎、18日、飯島町で雪夫の長屋、19日、雪夫の家のシーンの予定。##(写) -
村営巡回バスに新型低床バスを導入
中川村は村営巡回バス車両3台中2台を更新。新車両のうち1台は、初の路線バス型で、高齢者や幼児に配慮した新型低床バスを導入、30日、ショピングセンターチャオ駐車場で運行開始式を行い、供用開始した。もう1台は現行とほぼ同型で29人乗り、2月中旬の供用開始を見込む。
更新される2台は10年余経過し、老朽化に伴う更新。事業費約2千万円は全額日本宝くじ協会公益助成事業を活用した。
低床バスは乗降口の地上高が31センチで、ドアが開いた時はさらに5センチ降下し、乗り降りしやすいのが特徴。排気量5000CC、乗車定員25人(座席14、立ち席10、運転席)。大きさは幅208センチ、長さ630センチとコンパクト。車高調整機能により、山間部での走行が可能。
みなかた保育園の年中園児17人をはじめ、村、村議会、有償運送事業者ら約40人が出席した出発式で、曽我村長は「巡回バス事業はすっかり定着し、好調に推移し、今年度の利用者は3万人を超えそうだ。高齢者や幼児が安全に乗降できる低床バスを導入した。ますます村民に愛され、利用されるように」と期待を込めた。
この後、園児や出席者は早速バスに乗り込み、役場や南向診療所まで試乗体験した。
新車両は東西線を中心に、飯島町行など他路線でも運行する。
新車両の運行開始を記念し、2月2日まで、65歳以上は無料で乗車できる。 -
上伊那の体育指導委員が3B体操を実習
上伊那体育指導委員連絡協議会の第2回研修会が27日、飯島体育館であった。郡内8市町村の体育指導員、教育委員会担当者ら約80人が参加し、3B体操を実習した。
講師は日本3B体操協会公認指導士の宮木まさ子さん(宮田村)。
準備体操で体が温まったところで、音楽に合わせて、ベルを使って、体を曲げたり、ねじったりするなど呼吸運動や筋肉運動をした。
また、適度に伸び縮みする透明なベルターを利用し、関節の動きを良くした。
3B体操はボール、ベル、ベルターの用具を運動の助けとして、使用しながら、全ての動きを音楽に合わせて、集団で行なう健康体操。赤ちゃんから高齢者まで、3世代で多様な運動を楽しむことができる。 -
記者室
「嫁して3年子なきは去る」「女は子どもを産む道具」などと言われていた戦前ならともかく、現在の柳沢厚労相の発言「(女性は)産む機械、装置」に仰天「機械って言っちゃ申しわけないけど」と挟む所を見ると、口を滑らしたというわけでもなく本音のようだ▼「案ずるよりも産むが易し」ということわざがあるが、現実は今も昔もお産は命掛け。医療は発達しても、産科医不足で医療環境は悪い。少子化対策の旗降り役が女性を「産む機械」と見なしていたとは。さしずめ施策は「整備し、油でもさせばいい」なのか▼安倍内閣は政治と金の問題で既に足元ぐらぐら。厚労相の一言が追い討ち。有権者の半分以上は女性、夏の参院選、女性を怒らすと、どうなるかな(大口国江)
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ガールスカウト長野26団「新年のつどい」
ガールスカウト長野26団(伊那市など、木部則子委員長)は28日、伊那市の伊那公民館で恒例の「新年のつどい」をした。団員や保護者ら約50人が集まり、こまづくりやお手玉遊びをして日本の伝統文化に親しんだ。
文部化学省の「子どもの居場所事業」の一環。「めざせ!いつものびのび しあわせ少女」をテーマに、一年の決意を新たにした。
3グループに分かれ、3枚の折り紙を使ってこまづくり。先輩団員が後輩団員に折り方を丁寧に教えながら、一人一人がすてきなこまを仕上げた。
また、伊那谷お手玉の会会長の亀山福治さん、指導員のちず子さん夫婦を講師に、お手玉遊びをした。玉の取り方や姿勢などの基本や、音楽に合わせた遊び方を教わった。
昼食は、保護者たちが持ち寄った盛りだくさんの料理を囲んだ。 -
西箕輪公民館が観察会
伊那市の西箕輪公民館による「冬の自然観察会」が28日あり、親子ら約20人が参加した。地元の農業公園みはらしファームから経ヶ岳自然植物公園まで歩きながら、木や鳥などを観察して自然に親しんだ。
地域の自然観察を通して新たな発見をしようと、6回目。地元の県自然観察インストラクターの野口輝雄さんと日本野鳥の会会員の田中義孝さんを講師に迎えた。
2人は「冬山は殺風景でおもしろくないと思われるかもしれないが、動物の足あとや小鳥のさえずりが聞こえたりと、いろいろな出会いや発見があって楽しい」と話し、「木々はそれぞれ枝のはり方が違う」などと、動植物の種類や特徴をわかりやすく解説した。
参加者たちは双眼鏡をのぞいてじっくり鳥を観察したり、落ちている松ぼっくりを手にとって種類を見比べたりしながら、冬の自然に触れていた。 -
伊那市・西春近子育て学級が豆まき
伊那市の西春近公民館の子育て学級「かるがも学級」は30日、同公民館で2月の節分行事をした。地元を中心とした未就園児とその保護者9組19人が集まり、一足早く豆をまいて楽しんだ。
同学級の年間行事計画の一つ。寒い時期に子供たちが元気でいられるよう風邪の菌を追い払う目的で開いた。子育てネットワーカーの林洋子さんの指導で豆まきをした。
アニメキャラクターの敵役のキャラクターを象った絵を的にして、新聞紙を丸めた玉や落花生を投げつけて遊んだ。「鬼は外。福は内竏秩vと、子供たちは母親と一緒になって大きな声を出して会場をかけ回った。
かるがも学級は、昨年5月縲恂{年3月の月1、2回、計15回の活動を実施。運動会や焼きいも大会、餅つきなどのイベントを通じて、未就園児とその保護者が交流を深めている。
落花生をまいて風邪の菌を追い払う幼児たち -
07年度予算案村長査定、予算額本年度当初とほぼ同規模に
宮田村の2007年度当初予算案の村長査定は25、26日に行った。一般会計の予算規模は、目標とした本年度当初並み(約32億9500万円)になる見通し。発表は2月22日ころを予定している。
清水靖夫村長は昨年11月、すべての事務事業を白紙から積み上げる「ゼロベース予算」を07年度予算の編成方針に示し、各課の要求事業を査定。
当初基金繰り入れを見込まない考えも示したが、歳出に歳入が追いつかない厳しいなかでの編成は続いている。 -
裁判員制度座談会
駒ケ根市が開いた04年度男女共同参画推進講座の修了生が中心となって05年8月に発足した「こまがね男女共同参画社会をめざす市民の会」(愛称・いきいき市民の会、三井貞明会長)は26日、駒ケ根駅前ビル・アルパで「いきいき輝く2007年新春座談会」を開いた。会員など約30人が参加し「裁判員制度について」をテーマに学習。法務省が制作した映画「裁判員制度竏窒烽オあなたが選ばれたら」を見たほか、長野地方検察庁伊那支部の平岡徳幸総括検務官らを講師に招いて裁判員制度についての講演を聴いた=写真。参加者は「さ来年にはこの制度が始まるんだね」などと話し合いながら真剣な表情で耳を傾けていた。
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駒ケ根東中かるた会
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)で26日、生徒会の主催による恒例の新春かるた会が開かれた。全校生徒が参加し、4人ずつの37班に分かれて一斉に百人一首の札を取り合った。昨年は各教室や家庭科室など9会場に分散しての開催だったが、今年は体育館に全員を集めて行われた。
両手をひざに置いた正座の姿勢でじっと待ち構える生徒たちは、国語科の堀米光春教諭がマイクに向かって「花の色は竏秩vなどと1首ずつ歌を読み上げるたびに「はい」と大きな声を上げて激しく札を取り合った=写真。先に札を取った生徒は思わずガッツポーズを出し「よっしゃ」などと叫んでいたが、時にはお手つきをしてしまう生徒もあり「しまった」「間違えた」などと口にしながら残念そうな表情を浮かべていた。 -
箕輪町議選
現職の藤田英文氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の藤田英文氏(64)=農業、大出=が29日、2選を目指し出馬を表明した。
藤田氏は、「1期目に自治体の本質を勉強した。2期目に、勉強したことを具体的に形として残したい」と出馬を決意。後援会から出馬要請を受け、常会や親戚の了解も得たという。
政治理念に▼国政には格差社会の是正▼県政には後戻りしない県政-を掲げる。町政に臨む公約に▼豊かな農業・工業・商業の資源を生かして財政力を上げ活力ある町に▼直面する課題として下水道工事の促進を図る-などを挙げている。 -
邦楽SALAD17th「日本の音を未来に…」
伊那市の県伊那文化会館大ホールで28日、「邦楽SALAD17th」があった。「日本の音を未来に…」をテーマに、伊那谷で活躍する地元の邦楽家とゲストが、古典から新しい音楽まで邦楽曲をはじめさまざまなジャンルの音楽を演奏し、観客を魅了した。
ゲストは邦楽ユニット「B-Come(びかむ)」、尺八トリオ「般若帝國」、三味線演奏家の穂積大志。地元演奏家は29人、総勢45人がステージに立った。
古典の合奏曲「乱」で始まり、特徴的な主題が絡み合う二重奏を演奏。尺八トリオ「般若帝國」は、足のステップでリズムを刻みながら演奏するなど新しい尺八のスタイルを見せた。琵琶と語りの「鶴」は、鶴の恩返しを題材にした弾き語りで、観客は、物悲しく響く琵琶の音と語りが織り成す世界に引き込まれた。
邦楽を身近に感じてほしいと開いてきた「邦楽SALAD」。17回を機にコンサートを見直し、今後は新しい形を検討するという。 -
ながたの湯入場者190万人達成
箕輪町長田のみのわ温泉ながたの湯は28日、入場者190万人を達成した。190万人目と前後の3人に記念品を贈った。
190万人目は南箕輪村南原の宮島きみえさん(81)。嫁の清美さんと訪れた。「友達や親戚でながた荘に泊まったり、ながたの湯に来ている。お湯がいい。久しぶりに来たら190万人目で、びっくりした」と話した。
189万9999人目は安曇野市の会社員朝倉盛人さん(58)。10回近い利用で、「風呂が広々して気持ちがいい」という。190万1人目は箕輪町の会社員原弘幸さん(44)。10回以上訪れており、「いつも来るのを楽しみにしている」という。
みのわ振興公社の永岡文武副社長が、「190万人の達成は、日ごろ温泉をご愛顧いただく皆様のおかげ。感謝申し上げる。これからも温泉をかわいがっていただき、くつろいでほしい」とあいさつした。
公社は、190万人目にながたの湯回数券1冊と海産物詰め合わせ、前後者にながたの湯利用券と海産物詰め合わせを記念に贈った。
190万人達成は98年12月14日のオープンから2636日目。1日平均720人の利用がある。 -
県議選 赤羽公彦氏出馬断念
今春の県議選・上伊那郡区への出馬が注目されていた辰野町の赤羽公彦氏(61)が出馬を断念した。28日夜、下辰野公民館で開いた後援会総会で明らかにした。
赤羽氏は元町議会議員で、前回(03年4月)の県議選に出馬し落選した。
総会は54人出席。小沢惣衛会長が、「幹事会では出馬を断念せざるをえないという結果になった」と報告。今選挙は定数が3から2になることもあり「非常に厳しい情勢」とし、「このまま埋もれさせるにはもったいない人材。ここで力を蓄えて次に、という願いがある。出馬はしなくても後援会は存続したい」と述べた。
赤羽氏は、「本当に厳しいと感じている。(前回に)3千票上乗せしないと当選しない。よくよく考えても上乗せ2千票くらいで、非常に厳しい。よほどのことがない限り小休止。非常に辛い思いでいっぱい」と述べ、「自分の哲学は『自らの手、自らの力で稼いで生きていくことが一番大事』。どういう立場、状況にあっても実践していきたい。着実に、地道に精一杯歩いていきたい」と話した。 -
【記者室】バイオリンってどんな形?
今年市制施行100周年を迎える松本市が記念事業のPRキャンペーンで県内18市を訪れた。駒ケ根市にもマスコットキャラクターのアルプちゃん(着ぐるみ)が登場したが、気になったのは手に持っていたバイオリンだ▼全体のシルエットがギター型で、実物とはかなり違う。形をしっかり調べずに思い込みでデザインしたように見える。事務局に聞くと、デザインは公募の入選作をほぼそのまま採用し、その後も形についての議論はなかったそうだ▼そんな小さなことにこだわるな竏窒ニ言う向きもあろうが、市の顔として大々的に出すとなると少々恥ずかしいし「楽都」をアピールするのならなおさらだ。ミスはよくあることで仕方ない。今からでも修正したらいかが。(白鳥文男)
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南ア世界自然遺産登録へ
南アルプス世界自然遺産登録に向け29日、伊那市、飯田市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で長野県連絡協議会を立ち上げた。南アの自然を保全し、後世に継承していくため、各市町村の英知を結集し、連携を図る。
協議会は、4市町村の首長、議長ら12人で構成。会長は小坂樫男伊那市長、副会長は他3市町村長が務める。事務局は、伊那市役所政策推進課に置く。
07年度は、シンポジウムを開くなど連携・協力体制の確立に向けた情報の共有化や、自然についての学術調査などに取り組む。事業費は100万円で、人口割・面積割などから4市町村が負担。伊那市は41万6千円。
設立総会で、規約や役員選出、07年度事業などを決めた。
小坂会長は「登録までの道のりは長く、一筋縄ではいかないと思う。南アを自然のまま後世に伝え、観光面で生かしたい」とあいさつ。各副会長も「南アの自然のすばらしさを見つめ直し、世界に向けて情報発信できれば」「自然の中で生かされ、命をつないでいることを再確認することが大事」と期待を寄せた。
世界遺産登録運動は静岡県、山梨県、長野県の10市町村で展開。2月28日に、山梨県南アルプス市で3県の関係市町村で構成する連絡協議会を設立する。
南アは日本の中央に位置し、標高3千メートル級の高山が連なる。特別天然記念物ニホンカモシカやライチョウをはじめ30種類以上が確認され、キタダケソウなど南ア固有種もいる。
世界遺産登録にする範囲は今後、決めていくが「登録で規制が強いだけでなく、だれでもが世界遺産に接するようにしなければ価値がない」との意見もあった。 -
県議選 上伊那郡区、小原氏県政報告会
県議選上伊那郡区に立候補を表明している現職の小原勇氏(58)は28日夜、地元の宮田村民会館に約350人を集めて県政報告会を開いた。今春の選挙に向け「現職が必ず1人は落ちる厳しい戦いだが、定数削減を真摯に受け止め戦う。引き続きこの地域から発信し、地域に還元していきたい」と支持を求めた。
宮下一郎代議士、清水宮田村長、高坂飯島町長、唐木南箕輪村長らも駆けつけ激励。4年間の実績を高く評価し、「人柄、実行力申し分ない。議席確保に向けて力を結集しよう」と呼びかけた。
小原氏は地域主権を訴えてきた議会活動を振り返り「誰が県知事になろうとも主人公は県民一人ひとり。全ての人のために開かれた県政であるべきで、前田中県政の良かったことは継続すべき」と話した。
小原氏後援会は2月11日午後6時半から宮田村内で事務所開きを行ない、飯島町、中川村にも事務所の開設を予定している。 -
宮田小合唱団、村の青少年健全育成推進大会に出演
宮田村の宮田小学校合唱団は27日、村青少年健全育成推進大会に参加。アトラクションとして元気な歌声を披露した。児童の純粋に打ち込む姿に、住民ら会場に集まった人たちは「育む」心を再認識した。
200人ほどが見つめるステージで、39人の団員が「翼をください」など2曲を合唱。感情も豊かに元気な歌声で、開会を飾った。
親をはじめ大人が手本になる社会形成を再確認した同大会。参加者は合唱団の楽しんで歌う光景を心に刻み込んでいた。 -
宮田村公民館新春囲碁将棋お手合わせ会
宮田村公民館の新春囲碁将棋お手合わせ会は28日、村民会館で開いた。将棋は小学生12人がリーグ戦で熱戦を展開。囲碁は村内のクラブ員に加え、伊那市や駒ケ根市の愛好家も参加し、対局を楽しんだ。
村公民館に登録する囲碁、将棋クラブが全面的に協力。7年目を迎えた。
将棋は、公民館の週5日制対応講座で親しんでいる宮田小の児童が参戦。真剣な表情で対局し、高学年は森田勇希君、低学年は小松竜也君が優勝した。
14人が参加した囲碁は熟練した中高年が占める中、伊那市中央区の高校3年生小松啓太君(18)が3位に入賞。
高校入学してから部活動で囲碁を始め、同会には初めての参加だったが「いつもとは違う指し方も学び、勉強になった」と話した。
上位の結果は次の通り。
【囲碁】(1)墨矢勇夫(宮田村)(2)渡部光彦(同)(3)小松啓太(伊那市)
【将棋】▽小学校低学年(1)森田勇希(2)原遥(3)佐藤陽輔▽同高学年(1)小松竜也(2)倉田臣人(3)片桐壮太郎 -
梅公園で初のせん定作業
宮田村の有志でつくる村おこし事業実行委員会は27日、会員が中心となって整備管理し、開園3年目を迎える新田区の梅公園でせん定作業を行なった。園内に植えられた30本の梅を枝打ち。見事な花が咲き誇る春の開花に思いを寄せた。
園内の梅は箕輪町から移植してきたものが中心で、土に慣れてきたことからせん定を初めて本格的に実施。
木全体に日が当たるように余分な枝を取り払い、保護のために薬剤なども塗った。
駒ケ岳から吹き降ろす風は冷たさを増したが、会員は熱心に作業。田中一男会長は「春には今年も花見イベントなどを計画し、多くの人に来てもらいたい」と話した。 -
駒ケ根でNAGANOキンボールウインターカップ熱戦
NAGANOキンボールウインターカップ2007兼第6回駒ケ根市キンボール大会(市体育指導委員会、駒ケ根キンボール愛好会主催)は28日、同市民体育館で開き、3部門に市内外24チームが出場した。ジュニアの部は東伊那小学校6年生チーム「リストラーズ東伊那」、女性参加を義務付けるフレンドリーの部は「駒ケ根キンボール愛好会C」が優勝。中学生以上一般対象のチャンピオンの部は初出場の「長和町愛好会A」が制した。
##写真(たてよこ)
小学4縲・年生が対象のジュニアの部は7チームが出場。東伊那小6年生は2チームを編成して参加し「うなれ東伊那ファイターズ」も2位に入った。
優勝した「リストラーズ」の村上晃一主将は「みんなで協力して楽しく戦うことができた」と、チームメイトの同級生とともに喜びを現した。
昨年までは市民大会として開いてきたが、普及が拡大してきたこともあり、今年から県下各チームにも門戸を拡大。「NAGANOウインターカップ」を冠することになったが、名称通りに各部門とも好試合が続出した。
駒ケ根キンボール愛好会Aが決勝へ進んだチャンピオンの部は、関係者も思わず息を飲む高いレベルの大熱戦。地元優勝はならなかったが、子どもたちなど未来のトップを目指す選手たちの良い刺激にもなっていた。
上位結果は次の通り。
【ジュニアの部】(1)リストラーズ東伊那(駒ケ根市)(2)うなれ東伊那ファイターズ(同)(3)シャトルキューティー(同)
【フレンドリーの部】(1)駒ケ根キンボール愛好会C(駒ケ根市)(2)おけらでドン(同)(3)中沢体協会(同)
【チャンピオンの部】(1)長和町愛好会A(長和町)(2)駒ケ根キンボール愛好会A(駒ケ根市)(3)こまちゃんズ
(同) -
少年ふるさと教室でたこづくり
中川村公民館の少年ふるさと教室が27日、文化センターであった。小学5、6年生5人が参加し、武田明教育相談員を講師に、角たこをつくり、揚げて楽しんだ。
和紙に絵を書き、下と左右にタコ糸を回すまでの作業は家庭で済ませ、武田さんはモウソウ竹を細く割り、ひごを準備した。
子どもたちは武田さんに教わりながら、横骨、縦骨、斜め骨を糊付けした。
また、たこを安定させるために、1・5メートルの長い足を付けて完成させた。
この後、駐車場に移動し、糸目を調整しながら、たこ揚げを楽しんだ。
小林博基君(東小5年)は「竹をボンドで張りつけたり、たこの周りに糸を回すことが難しかった」と話していた。 -
3歳児健診未来飛行
飯島町は子どもたちの健やかな成長を願う子育て支援事業「3歳児子育て未来飛行」を26日、保健センターで3歳児健診に合わせて行った。
98年度からの継続事業で今年初の実施。 会場には03年12月、04年1月生まれの幼児10人が親子で集まり、高坂町長は3歳児健診で、虫歯ゼロの幼児には、賞状とピカピカメダルを贈り「これからも、虫歯にならないように頑張って」と声を掛け、虫歯のあった幼児には「がんばりましょう」メダルを首に掛け「ちょっと残念だったね。気をつけようね」と優しく話した。
また、全員に絵本「を贈り、「子育てに役立てて」と期待した。# -
伊那剣心館が鏡開き
剣道クラブ「伊那剣心館」(熊谷進会長)は28日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、第23回鏡開きをした。剣士をはじめ、指導者や保護者ら関係者80人余が集まり、一年間の決意を新たにした。
開会あいさつで熊谷会長は「目標を掲げ、挑戦する前向きな気持ちを忘れずにけいこに励んでほしい」、指導者の矢野昌史さんは「大きな気合いで迫力ある剣道をしよう」と呼びかけた。
クラブ員を代表して6年の菅原良太君が「礼節と忍耐を実行し、人としての誠心を重んじて、強く、いさぎよい剣士となるよう目標をもって一層けいこに励むことを誓う」と力強く宣誓した。
熊谷会長と中学3年生7人が用意された2つの鏡もちを引っ張り合って割り、一年の円満を祈願。剣士たちは正面素振りや左右面素振りなどを30本ずつこなし、大きな掛け声を会場に響かせた。
剣心館は小学生から中学生を対象にし、週2回のけいこをする。昨年は、南信柔剣道大会をはじめとする各種大会で上位進出を果たすなど、好成績を収めている。 -
みはらしファームの「そばの家名人亭」利用者30万人突破
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある「そばの家 名人亭」(小林文麿代表)のオープン以来の利用者数が28日、30万人を突破した。30万人目と前後2組に記念品を贈って、節目を祝った。
30万人目は、仕事で伊那に訪れたという千葉県の子安孝夫さん(65)と秋山泰義さん(63)で「本場の味はやっぱり違うね。とてもおいしかった」と満足そうに話した。一組前は松川町の色部啓さん(35)家族、一組後は松本市の成沢雄枝さん(68)、雅子さん(68)夫婦だった。
小林代表は「大きなハードルだった。権兵衛トンネルの開通効果もあって、思った以上に早く、新年のうちに(30万人達成を)迎えられたのはうれしく、感慨深い」と喜んだ。
名人亭は1999年6月、伊那そば打ち名人会が市から委託を受けてオープン。03年に会員を中心に有限会社を立ち上げて運営。年平均3万人が利用し、多い日で350食ほどでる。昨年の権兵衛トンネル開通によって、以前と比べて1・2倍増加したという。
標高800メートルを超える地元の西山山ろくで栽培されたそば粉にこだわり「香りが良く、コシがある」手打ちそばを提供している。
2月28日まで、30万人突破記念感謝セール(200円引き)をしている。午前11時縲恁゚後7時(木曜日定休)。問い合わせは、名人亭(TEL74・1831)へ。