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県議選 南信地区県議選立候補説明会
県選挙管理委員会はによる県議選(30日告示、4月1日投開票)の南信地区立候補手続き説明会が15日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那からはすでに出馬を表明している8派が出席した。
上伊那の内訳は伊那市区から2派、駒ヶ根市区から2派、上伊那郡区で4派。出席者は、立候補手続きや公職選挙法、政治資金規正法に伴う寄附の制限などについて約2時間の説明を受けた。
届出書類の事前審査は26日となる。 -
ピアノの椅子寄贈
宮田村民会館のピアノ調律を専属で務める伊那市富県の調律師牧田稔さんが15日、ピアノ演奏時に主に使う「トムソン椅子」1台を同村教育委員会に寄贈した。
村民会館にはピアノがホールと練習室の2台あるが、椅子は1台しかなく兼用していた。
寄贈された椅子はホールに常備し、新井洋一教育長は「長年欲しかった。大切に使わせて頂きます」と、利用者の使い勝手も良くなることに感謝した。 -
福祉を考える企業とボランティア団体交流会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は14日夜、市内のボランティアグループとの交流会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。06年度の福祉活動助成事業として「視覚障害者 虹の会」(塩木増彦会長)と「ときめきランチ」(北沢里子代表)に対し、それぞれ20万円と10万円の助成金を贈った=写真。2団体は活動の計画や詳しい内容などについて発表した。参加者は4グループに分かれて分散交流会を行い、企業での障害者雇用の現状や課題などについてそれぞれの立場から意見を交わした。
今井会長はあいさつで「企業はボランティアに関してはしろうとだが、ボランティア団体の皆さんの体験を聞き、なかなか進展しない障害者雇用など、企業として取り組めることを考える機会にしたい」と述べた。 -
駒ケ根青年海外協力隊修了式
駒ケ根市の国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史訓練所長)は14日、06度第3次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。70日間の訓練を終えた候補生206人は加藤所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の住谷美奈さん(バングラデシュ派遣)は「訓練所での70日間は今まで経験したことのないような密度の濃い時間だった。私たちが任国でできることは本当に小さなことかもしれないが、一つ一つ着実に活動していきたい。2年後に笑顔で日本に戻ってくることを誓う」と謝辞を述べた。
国際協力機構の松岡和久理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを書き加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの37カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で技術の指導に当たる。 -
赤穂中3年生を送る会
駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)で13日、3年生を送る会が開かれた。卒業を間近に控えた3年生に中学校生活最後の思い出にしてもらおうと1・2年生らがそれぞれ歌やメッセージを贈ったほか、応援歌とエールに乗せて「3年間お疲れさまでした 先輩最高!」などと書かれた横断幕を掲げて感謝の気持ちを示した。3年生の担任教諭らもグループで登場し、楽しいアトラクションを披露して生徒らの笑いを誘っていた。
各学年の発表に先立ち、3年生が入学した時からの思い出のスナップ写真の数々が大スクリーンに映し出された。西駒登山や白鈴祭、運動会などの写真を見るたびに3年生らは大きな歓声を上げ、たくさんの思い出の余韻に浸っていた。 -
箕輪町議会総務文教常任委員会審査
副町長2人制を賛成多数で可決箕輪町議会3月定例会に提出している副町長の定数に関する2議案について、総務文教常任委員会は15日の委員会審査で、町が提出した定数2人の議案を賛成多数で可決し、議員提案の定数1人の議案は賛成少数で否決した。19日の本会議最終日に経過を含め委員長が報告する。
総務文教常任委員会は5人。14、15日の2日間で町長への質問、委員の討論を経て採決し、2人制は賛成3人、反対1人だった。
賛成討論は「(町長含め)3人で強力に進めたい考えに賛同する」などとした上で、「副町長への責任移譲や事務分担などを早期に明確化し説明責任を果たすべき」とした。反対討論は「2人が必要な理由が見えない。住民感情は(2人は)無駄というのが多い。行財政改革するには町長の身辺からしないと職員もついてこない」と述べた。 -
南箕輪村議会3月定例会閉会
南箕輪村議会3月定例会は15日、07年度一般会計予算案で議員報酬の引き上げに反対する議員発議の修正動議を賛成少数で否決し、議案30件と発議2件を可決し閉会した。
07年度一般会計予算案の議員報酬の引き上げについて4議員が修正動議を提出。発議者の久保村義輝議員は「村が自立する厳しさや職員の人員削減を論議してきた。引き上げは筋が通らない。報酬が低くても住みよいむらづくりをするのが議員の務め」と説明。質疑で大熊恵二議員は、「政務調査費がなく報酬から議会図書、現地へ行く。この報酬では無理」と述べた。採決で修正動議を賛成少数で否決し、原案を賛成多数で可決した。
趣旨採択となった請願「『公共工事における賃金等確保法』(仮称)の制定など公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書提出を求める件」について、原悟郎議員が意見書提出の発議を提出。賛成者は5人。討論で「委員会の結論を乗り越え、合法的とはいえ意見書を出すのは、秩序ある村議会のルールとしてなじめない」と反対もあったが、賛成多数で可決した。 -
宮田村住民福祉課長に小田切商工観光係長、職員4月1日付人事内示
宮田村は15日、4月1日付の人事異動を内示した。課長級への昇格は1人で、産業建設課商工観光係長の小田切和美氏(53)が住民福祉課長に就く。春日清住民福祉課長は、地方自治法の改正に伴い新設する会計管理者となる。農政係、中学校事務、住民生活係がそれぞれ配置職員が1人減り(中学校事務は臨時職員で代替)、逆に建設林務係兼土地開発公社は1人増員する。
本年度当初と比べ職員は退職で3人減り、97人体制に。新年度から実施する組織見直しにより総務課生活環境係と住民福祉課国保児童係を廃止するが、係長級の昇格はなく「中規模の異動」(村総務課)となった。
教育委員会教育総務係に国保児童係の保育関連業務を加えて新設する「こども室」の室長は、春日良夫教育総務係長が着任。
それ以外の係長級では保健福祉、商工観光、上下水道、教育委員会生涯学習係で実質的な異動があった。
内示した人事は次の通り。
【課長級】会計管理者兼会計係長=春日清(住民福祉課長兼老人福祉センター所長、介護予防拠点施設長、地域包括支援センター所長)住民福祉課兼老人福祉センター所長、介護予防拠点施設長、地域包括支援センター所長=小田切和美
【係長級】住民福祉課税務係長=岸本文吾(総務課税務係長)住民福祉課住民生活係長=原忠敏(住民福祉課国保児童係長)住民福祉課保健福祉係保健予防担当係長=中塚藤男(教育委員会生涯学習係長)同高齢者予防担当係長=小林敏雄(住民福祉課保健福祉係保健予防担当係長)産業建設課商工観光係長=福澤武(会計室会計係長)産業建設課上下水道係長=伊澤稔典(住民福祉課保健福祉係高齢者福祉担当係長)教育委員会こども室長=春日良夫(教育委員会教育総務係長)教育委員会生涯学習係長=白鳥賢嗣(総務課生活環境係長)教育委員会生涯学習係り施設担当係長=三好一夫(産業建設課上下水道係長)
【係級】議会事務局=本田宏行(産業建設課農政係)総務課総務係=鈴木仁(総務課生活環境係)住民福祉課税務係=平澤義章(総務課税務係)伊東真一(同)川手敏史(同)吉澤まさ子(産業建設課農政係)住民福祉課住民生活係=本田典子(住民福祉課住民係)田畑孝一(同)小池愛菜(同)松下宏(住民福祉課国保児童係)平澤隆靖(総務課生活環境係)産業建設課農政係=小林久江(議会事務局)産業建設課建設林務係兼土地開発公社担当=原寿(総務課税務係)小田切直也(教育委員会教育総務係)教育委員会こども室=福澤典枝(教育委員会教育総務係)本田留美(住民福祉課国保児童係)教育委員会生涯学習係=西尾貞人(教育委員会教育総務係)
【保育園関係】中央保育園保育士=吉沢理恵(東保育園保育士)東保育園保育士=百瀬こずえ(中央保育園保育士)、加藤奈美(西保育園保育士)西保育園保育士=田沢かおる(中央保育園保育士)鈴木邦照(東保育園保育士)西保育園給食調理員=木下友恵(東保育園給食調理員)
【小学校関係】給食調理員=太田早苗(中央保育園給食調理員)勝寿美香(西保育園給食調理員)
【退職】保科紀江(住民福祉課住民係長)池上たか子(中学校図書館司書兼学校事務係) -
箕輪中卒業生に庄内地区から花束の贈り物
箕輪町と「友好交流推進協定」を結んでいる静岡県浜松市の庄内地区から15日、箕輪中学校3年生に卒業を祝う春の香りいっぱいの花束が贈られた。
毎年恒例の花束贈呈。庄内公民館長、庄内地区箕輪町交流協会役員ら4人が、色とりどりのガーベラと甘い香りのフリージアの花束を持って町役場を訪れた。
卒業式は16日。3年生243人を代表し学年協議会役員3人が花束を受け取った。福田祐君(15)が「素晴らしい花束を頂き感激している。卒業生一同感謝申し上げる。庄内との交流を深め互いに向上していければと思う。皆さんの思いを胸に一歩一歩着実に進み、この花のようにきれいな花を咲かせたい」と礼を述べた。
協会福委員長の野中肇さんは、「地域の皆が卒業とこれからの門出を祝って準備し、お持ちした。受け取ってほしい」とあいさつ。「卒業の祝いの印としてはささやかだが、庄内地区の皆の気持ちをお受け取りください。これからのさらなる躍進に期待します」との山本博史会長のメッセージも披露した。
平沢豊満町長は「太平洋と浜名湖の空気、庄内の皆さんのまごころが込もった花束。気持ちを十二分に解して心に刻み込んでほしい。毎年、花を贈っていただくことに敬意と感謝を申し上げる。庄内と町の絆が深く通い合う交流をお願いしたい」とあいさつした。
3年生は卒業式で、庄内からの花束を手に退場するという。
庄内地区からは19日にも、町内5小学校卒業生247人、保育園卒園児261人のために花束が贈られる。 -
ピアカウンセリング開始
伊那市の上伊那圏域障害者総合支援センター「きらりあ」はこのほど、障害を持つカウンセラーが、同じく障害を持った相談者の話を聞く「ピアカウンセリング」を始めた。障害を持つ当事者同士が向き合うことで、より平等な視点から悩みや不安を理解し、きめ細かなサービスを提供する。また、カウンセラー自身の体験談や工夫を語ることで、相談者に方向性を見出すきっかけを提供し、地域での自立生活の実現に向けた手助けをする。
センターの専属ピアカウンセラーである堀川さゆみさん(26)=写真=は「『障害』というワードが、いろんなことを想像させ、来にくいと感じられることも多いが、障害は恥ずかしいことでもなく、あっても普通のこと。気軽に相談に来てほしい」と話す。
障害者の自立生活運動の一環として米国で始まったピアカウンセリング。20年ほど前、日本でも取り組みが始まり、県内では障害者地域生活支援センターなどが導入している。
上伊那では、伊那市の精神障害者の作業所「はらっぱのレストラン」など一部で取り組んでいるところはあったが、身体障害者に対応する取り組みはなく、地域の要望を受け、同センターが導入準備を進めてきた。
現在、センターには研修を積んだピアカウンセラー1人を配置。「はらっぱのレストラン」のピアカウンセラー2人も登録し、身体、精神ともカウンセラーが対応できる体制を整えている。
実際に利用した相談者からは「今までこういう取り組みがあることを知らなかった。また来たい」といった反響があるという。
相談希望者は事前にセンターに連絡する。
また、24日は、ピアカウンセリングに関する公開講座も企画している。障害者相談支援センター「ぴあねっとまつもと」の降幡和彦所長を講師に、午前の部(10時縲恊ウ午)でピアカウンセリングの概論、今後の事業説明、午後の部(1時縲・時)でオープンセッションをする。午後の部の定員は30人。
参加希望者は19日までに電話、FAX、メールで上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)に申し込む。 -
ハーモニカ演奏ボランティア
伊那市
ハニーコーン「みかんの花咲く丘」「早春賦」「靴がなる」「春」竏秩B思い出のメロディーとハーモニカの懐かしい音色に誘われ、演奏を聞くお年寄りたちも大きな声で歌い出す。
昨年10月から、高齢者を対象とする福祉施設やミニデーサービスなどで、ハーモニカ演奏ボランティアに取り組んでいる。メンバーは伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いているハーモニカ教室の有志12人。昭和20年代に少女時代を過ごした60縲・0代のメンバーにとってハーモニカは、何もない戦後でも一度は手にすることができた身近な楽器。そんな懐かしさから、教室に通い始めた人も多かった。
2年の月日を重ねる中で、曲のレパートリーもそれなりに増えてきた。せっかく習っているのだから、ただ自分たちで楽しんでいるのではなく、役に立つことをしたいね竏秩Bだれからともなくそんな声が挙がったことが、ボランティア演奏に挑戦するきっかけだった。
◇ ◇
どうせなら一緒に歌ってもらおう竏窒ニ、演奏曲はお年寄りにも親しみがある童謡・唱歌を選択。夏用と冬用、2着の衣装を準備して見た目も華やかに装うことにした。
「衣装で下手な演奏を隠そうって華やかな衣装でそろえたんですよ」と笑う。
しばらくしてから、会の名前がないことに気付き、慌てて全員で頭を悩ませた。
「ハーモニカを吹く姿がトウモロコシをかじっているみたいだから、『スイートコーン』っていうのはどう?」「それなら、ハニーコーンっていうのもあるけど、ハニーコーンは?」。そんなやり取りから「ハニーコーン」という名前も決まった。
◇ ◇
団地に住んでいる人の中には一人暮らしのお年寄りも多く、普段声も出さずに生活しているという人もいる。
ある団地のミニデーを訪れた時のこと。普段は会話もしないと話していたおばあさんが、大きな声で歌ってくれた。「嬉しいよ」「楽しいよ」そう言って喜んでくれるお年寄りたち。その姿に励まされているのは、自分たちの方だった。
「決して上手なハーモニカではないけど、知っている歌は一緒に歌ってくれます。すぐそばで『良かったよ』って喜んでくれるのを見ることができるのが嬉しいです」と代表の橋爪さん。
「とにかくみんな練習熱心。やりたい曲もそれぞれで持ってきて『次はこれを練習してね』なんて言っているけど、それも楽しみです。レパートリーを増やして、児童養護施設や小学校などでも演奏してみたいです」
演奏をしてほしい場合、入会希望者は橋爪(TEL78・3481)、または倉科さん(TEL72・3948)へ。 -
中田切砂防学習会
飯島町の飯島小学校6年生72人は14日、飯島町田切の天竜川水系中田切砂防林帯工工事現場で、砂防学習会を開いた。砂防林事業や林内にある境界石「サカヒキテン(大五郎大石)」を見学し、地域の歴史に理解を深めた。また、山桜やクヌギ、コナラなどを植樹し、思い出づくりもした。
学習会は砂防林第2帯工の完成を記念し、天竜川河川事務所飯島砂防出張所や田切区、施工業者らが開いた。
幅3縲・・6メートル、延長約百メートルの第2帯工の銘板前の広場で、「大きくなりますように」と願いながら植樹し、どんぐりも埋めた。
続いて、大五郎大石の境界石を見学。石に刻まれた「サカヒキテン」の文字を確認し、山田田切区長から「江戸時代の境界と林野の利用権を決めるサカヒキテン(境基点)は、田切側に3カ所と赤須側に5カ所あり、その1つ」と由来を聞いた。
この後、島崎砂防主張所長から砂防堰堤や砂防林の役割など、砂防事業全体の説明を受けた。 -
3年生を感謝して送り出す
中川中学校生徒会は13日、体育館で3年生を送る会を開き、1、2年生が心を込めたメッセージや歌のプレゼントで、旅立つ3年生に感謝の気持ちを伝えた。
在校生の拍手の中、入場した3年生77人を前に、橋枝紗知子会長は「在校生はいろいろとお世話になった3年生に、感謝の気持ちを込めて発表しよう。気持ちが響き合う充実した会にしよう」とあいさつ。
役員会企画ではスライドで、1年の宿泊学習、2年の西駒登山、3年の修学旅行、文化祭などを振り返り「どんなことにも一生懸命に取り組む姿勢は私たちの見本でした。牧ケ原祭では私たちの先頭に立ち、引っ張ってくれました。いつも私たちのあこがれだった3年生、みなさんに教わったことは忘れません。これからも頑張って下さい」と呼び掛けた。
続いて、1年生が「一期一会一生に1度しかない先輩の思い出忘れません」と書かれたプラカードを掲げ「君は君でいてほしい:」と「そのままの君で」を歌い、感謝の気持ちを表した。
2年生の歌のプレゼンドに続き、3学年の担任教諭らがそれぞれ3年間の生徒の姿を振り返り「卒業おめでとう」と祝福した。
在校生の温かい贈り物に感激した3年生は堂々と「石ころ」を体育館いっぱいに響かせ、別れと門出の歌にした。 -
宮田中3年生を送る会、後輩たちが協力して鶴のデザイン画飾る
宮田村宮田中学校は14日、3年生を送る会を開いた。1、2年生は全員で折った折り鶴を集め、天高く・ス飛翔・スする鶴のデザイン画を会場に展示。卒業生の入学時からの写真上映や歌のプレゼントなどもあり、春からの新たな生活にエールをおくった。
送る会は3年生から後輩へ引き継がれた生徒会総務会が中心になって準備。
「ひとりは小さくとも、みんな集まれば大きな力になる。これからも翔いてほしい」と願いをこめ、2月下旬から1、2年生全員で折り鶴を作り始めた。
小さな鶴を組み合わせ、立派な鶴の絵が完成。この日の会場で披露し、3年生は在校生や今までお世話になった教職員に感謝した。 -
新刊紹介 「塩むすび」
語り継ぐ戦争絵本シリーズ(3)勤労動員「塩むすび」がこのほど、郷土出版社(松本市)から発刊された。
文と絵は、いずれも県内の小中学校に長く勤務して退職した、高田充也さん(文)=松本市出身、日本児童文学者協会員=、柳沢廣さん(絵)=松本市出身、碌山美術館顧問=。
高田さんが旧制松本中学校(現松本深志高校)5年生(現在の高校2年生)のときに体験したつらく、苦しい学徒動員の様子がつづられている。
高田少年は1944(昭和19)年8月から8カ月、名古屋の軍需工場で飛行機の組立作業に従事。B29の激しい爆撃に耐えながら朝早くから夜遅くまで働いた。飢えとの闘いもすさまじく、雑炊さえも口に入れることができなかったとき「かあさんがつくった塩むすびをひとつ食べたいな」とつぶやく。
戦時中のけなげな少年たちの姿、つらい心を柳沢さんの存在感あふれる絵が見事に表現し、戦争の悲惨さを訴える。
子供はもちろん、大人も引き込まれる作品。重いテーマにもかかわらず、次のページに期待を抱かせる読みやすさがある。
親子で戦争を考えるには最適な一冊。
定価1680円(本体1600円)。 -
思い出胸に新たな希望 小中学校の卒業式
小中学校の卒業シーズンを迎え、伊那市の高遠中、春富中、南箕輪村の南箕輪中の3校で15日、卒業式があった。高遠中(唐沢正吉校長)は、男子30人、女子33人の計63人の生徒が思い出の学び舎を巣立った。
在校生、保護者ら約250人が見守る中、唐沢校長は卒業証書を手渡し「皆さんの瞳は中学生活を成し遂げた自信に満ちあふれている。これから努力を止めた時、夢や希望を忘れた時に中学で学んだ宝を思い出して」とはなむけの言葉を述べた。
在校生代表の廣瀬美昴さんが「悪戦苦闘しつつも一生懸命であった生活を思い出して険しい道のりも歩んで」送辞。卒業生代表の宮沢慧智君は「これまでの努力と成長の体験は私たちが持っている誇れる思い出。支えてくれた人たちに感謝し、思い出深い中学に別れを告げたい」と答えた。
見送りの会では、卒業生が恩師らと握手し、別れの言葉を交わした。卒業する女子生徒の一人は「中学校生活の中で3年生の1年間は短く感じたが特に楽しかった。あまり卒業するという実感はないが、また先生たちに会いにきたい」と目を赤くして微笑んだ。 -
東保育園で年長お別れの会
宮田村東保育園は14日、年長園児とのお別れの会を開いた。23日に卒園式を控えた年長が、年少、年中と楽しく交流。ゲームやリズム体操などで手をつなぎ、心もつないだ。
年少園児は紙粘土で写真たてをつくり、年長の集合写真を添えて卒園記念のプレゼント。年長一人ひとりに手渡した。
年中は歌を贈り、年長も「ドキドキの1年生」を元気に合唱。別れを惜しみつつ、新たな春に期待も寄せた。 -
飯島町教育長に山田敏郎氏決まる
飯島町は14日、文化館で臨時教育委員会を開き、昨年7月から欠員になっていた教育長に山田敏郎氏(57)=田切=を任命した。4月2日、町長が教育委員を任命、引き続き、教育委員長が新教育長に辞令を交付する。
山田氏は県内の各地の小中学校で勤務し、下伊那郡阿南町立新野小学校校長を経て、05年4月から伊那教育事務所、生涯学習課長を歴任した。任期は4月1日から残任期間の09年12月25日。 -
弥生で地元企業家らによる進路ガイダンス
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校で13日、地元企業の代表を講師に迎えた進路ガイダンスがあった。1年生約280人が参加。各分野を代表する地元企業関係者から、企業理念や求められる人材について学んだ。
抱負な人生経験や現場の生の声を進路選択の参考にしてもらうことを目的としたガイダンス。昨年からは伊那ロータリークラブの協力のもと、優良地元企業から講師を迎えており、今年は各分野の11人が同校を訪れた。
食品製造・販売分野を代表する「菓匠しみず」の清水紀光社長は、自身の経験を交えながら作ること同様に接客を大切にしていることを説明=写真。「お菓子はおいしくなければならないが、企業理念や従業員の思いに共鳴する店にお客さんは集まる」と語り、客が販売員の態度を通してその企業の本質を見極めていることやあいさつの大切さなどを示した。また生徒らには「人間にとって一番大切なことは人に信頼され、それに応えること。この3年間で自身を律する道徳観をぜひ身につけてほしい」と呼びかけた。
清水さんの授業に参加した馬場智香さんは「今は大きく有名店になっているが苦労してきたことをしってびっくりした。辛くてもがんばることが大切だと分かった」と話していた。 -
まちじゅうみんなで箕輪の教育研究協議会
部会シンポジウム開催箕輪町の核となる教育理念や地域で子育てする方向性を探るため設置した「まちじゅうみんなで箕輪の教育研究協議会」の部会シンポジウムは、11日から3日間にわたって町文化センターで開いた。3部会の研究成果は25日に開く教育シンポジウムで発表報告する。
11日は子育て支援部会、12日は子どものスポーツ環境部会、13日は学校との交流(安全確保と外部講師)部会がそれぞれ開いた。
子どものスポーツ環境部会は、地域のスポーツクラブの指導者らが集い、活動状況などを報告し合い、指導者の状況と児童のスポーツ状況のアンケート結果を報告した。指導者が重要視していることは礼儀作法、仲間づくりなどで、困っていることに子どもが集まらないなどクラブ運営の問題や指導者不足などがあった。
学校との交流部会は外部講師や安全見守り隊の関係者らが集まり、活動状況や課題を話し合った。地域住民が講師となって学習に参加していること、見守り隊が児童と一緒に歩くことで通学路の危険カ所が分かり、要望したことで改善された場所もあることなど発表があった。
「子どもを大切に思っているメッセージを子どもに伝えることが大切」「保護者も一度、子どもと通学路を一緒に歩くことをしてもらったほうがいい」などの意見もあり、家庭がしっかりすることの重要性、子どもの安全確保のため通学路の整備なども課題に挙がった。 -
【記者室】自分の命は自分で守る
自分の命は自分で守る鉄則を再構築するとき-。防災の講演での話。行政や情報に過剰に依存している住民の問題が指摘され、住民自身が自助、共助、公助の力を身に付ける重要性を説いた▼自主防災組織の立ち上げは地域によって差がある。一部には行政がまずはお膳立てしないと進まないとの声もあるが、それも行政依存に思える。住民が意識を持って取り組まなければ、形だけ出来ても中身が伴わない▼昨年7月の豪雨災害をただの歴史にしてしまうのか、教科書として今後に生かすかは住民次第。地域には熱心に活動する自主防災組織もある。先進例に学び、自助、共助、公助の意識を持って住民自ら声を上げて立ち上げに取り組む地域が増えることに期待したい。(村上裕子)
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駒ケ根市議選 告示まで1カ月
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は4月15日告示、22日投開票の日程で行われる。14日現在、定数15に対し16人が立候補を表明している上、さらに立候補の動きもある。正副議長をはじめ多くの現職が不出馬を表明するなどして一時は無投票の可能性もささやかれたが、新人7人が相次いで出馬の意向を固めたことから選挙戦突入が確実な情勢となっている。
これまでの立候補予定者は現職9人、新人7人。党派別では公明党1人、共産党2人、無所属13人。同区内で2人が立候補を表明しているのは町三、福岡、南割、下平の4区で、有権者数はそれぞれ1330、3040、1040、1430竏秩B南割、下平ではそれぞれ現・新の2人が立候補を表明していることから激しい票の奪い合いが予想される。有権者数の多い上穂町(有権者数1720)小町屋(同1740)北割一(同2590)北割二(同1750)中沢(同2530)などではそれぞれ1人が出馬を決めている。現職のベテラン2人が引退を決めた東伊那区(同1630)では共産党候補1人が出馬を表明しているが、後継の新人候補擁立に向けて調整が進められている。
定数2超の23人が争った4年前の前回選の得票数は当選者の最高が1407、最低586、落選者2人はそれぞれ355、300。投票率は75・43%と過去最低を記録した。今回選でも目立った争点は見当たらないために投票率が上がることは考えにくいが、定数が大きく減ることから当落ラインはかなり上がるはずだ。
市内の有権者総数は2万7507(2日現在)。 -
駒ケ根市社会教育委員が提言
駒ケ根市社会教育委員会(小出勉委員長、6人)は12日、運動を通じた健康づくりに積極的に取り組むよう市教育委員会に提言した。同日開かれた市教育委員会定例会の席上、小出委員長が中原稲雄教育長に提言書を手渡した=写真。小出委員長は「人間が心身ともに健康で生きていくためには十分な栄養、休養、運動が必要。健康についていろいろと問題が起きていることから提言をまとめた」と話した。
提言は(1)運動不足について(2)運動の必要性(3)健康・体力づくり(4)運動・スポーツ習慣の育成(5)最適な運動(6)運動習慣を高めるために竏窒フ各章から成り、運動と健康の関係について考察した上で、市民全体で健康・体力づくり運動を展開する必要性を説いている。
市教委は提言を受けて07年度から健康運動指導士育成などの具体的な施策を行っていきたいとしている。 -
駒ケ根市全国大会出場者激励会
ソフトボール、バレーボール、空手の全国大会に出場する地元出身選手を励ます会が12日、駒ケ根市役所で開かれた。出場者は第25回全国高校男子ソフトボール選抜大会(17縲・0日、静岡県)に出場するいずれも伊那弥生ケ丘高校ソフト部2年の村上一君=東伊那、小出大志君=下平、下島健君=上穂=、第38回全国高校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー、19縲・5日、埼玉県)に出場する東海大学付属第三高校2年の戸枝陽香さん=下平=、文部科学大臣旗争奪第6回全日本少年少女空手道選手権大会(21日、東京都)に出場する駒ケ根市スポーツ少年団空手団の新田杏奈さん(赤穂東小6年)=町三=の5人。市教育委員会の中原稲雄教育長が「持てる力を十分発揮して元気よく活躍してきてほしい」と激励金を手渡した=写真。出場選手は「いつも通りのプレーを心掛け、全国大会でも勝ちたい」「チームプレー大事にて優勝する」などとそれぞれ決意を語った。
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駒ケ根で緊急人波作戦
駒ケ根市内での交通事故発生件数が2月末で昨年同時期に比べ10件増の24件となったことを受けて伊南交通安全協会駒ケ根支会と市交通安全推進協議会、駒ケ根署は14日、緊急の人波作戦を市内中割の広域農道で行った。関係者約70人が参加し、大小さまざまののぼり旗を立てて道行くドライバーらに交通事故防止をアピールした=写真。安協では事故増加に何とか歯止めをかけようと、広報車や有線放送などでも事故防止を呼び掛けている。
同署によると今年に入っての県下の事故件数は減少傾向だが、駒ケ根署を含む3署管内でのみ、昨年より増加している。事故の傾向として歩行者、高齢者が関係する事故が多く、発生場所は生活道路の交差点が多い。 -
小惑星発見し、名付け親に
新しい小惑星の名付け親になりませんか竏秩B伊那市高遠町の大沢山山頂で宇宙デブリや小惑星の観測に取り組む宇宙航空開発機構(JAXA)は14日、小中学生などが新しい小惑星を発見し、その名付け親になれるプロジェクトを伊那市の小坂市長に提案した。
昨年11月末に入笠山工学観測所を整備した同機構は、衛星などの破壊原因となる宇宙デブリ(運用が終了した人工衛星やロケットなどの破片)の除去や衝突を回避するための研究に取り組んでいる。
宇宙デブリの発見に暗い中でも存在を確認できるソフトを使用しているが、このソフトは小惑星の発見にも有効で、昨年1月から試験的に小惑星の発見に着手。3月までに218個の新しい小惑星の発見に成功した。
このソフトを用いれば一般には発見が難しいような21縲・2等級の新惑星の発見も可能となる。小惑星の発見、命名体験を通して宇宙への関心を高めてもらおう竏窒ニ、地元住民に小惑星の発見と名付け親になってもらうプロジェクトを考案した。
中島厚主任研究員は「宇宙にこういうものがあることを知ってもらいたい。小惑星を発見し、自分で名前を付けた喜びが糧となり、人生が豊かになれば」とプロジェクトに込めた願いを語る。
小坂市長も「実際に行って見てもらうことで、宇宙への関心を高めていけばと考えている。小中学校を対象にやっていきたい」と前向きな姿勢を示した。
同ソフトは観測施設内の望遠鏡を動かして自分の好きな場所の画像を取得し、それをパソコンで画像処理しながら小惑星を発見する仕組みで、遠隔地でも発見が可能。数枚の画像を重ね合わせ、通常見ることができないような暗い星を検出する。小惑星を発見した場合はデータ報告をして発見者として登録。小惑星の軌道を正確に決定した後、命名権が与えられる。小惑星の軌道決定には通常4年前後かかるが、最長でも10年以内に命名できる。 -
宮田中吹奏楽部コンサート18日に、慣れ親しんだ31人で
宮田村宮田中学校吹奏楽部は18日午後2時から、スプリングコンサートを村民会館ホールで開く。昨年から始めた校外定期演奏会の2回目で、3年生にとっては・ス卒業公演・ス。本来は部を引退しているはずの3年生だが、練習への参加を続け、後輩と心ひとつにステージに臨む。
昨年初のホールコンサートを成功に導いた3年生の8人。今回の公演は卒業式後に開くため卒業生の立場となるが「出演したい」と部活動に全員残り、練習を続けてきた。
苦しんだ時期もあったが、引っ張られるように1、2年生も練習に熱が。顧問の瀧澤敏郎教諭は「部活を立て直したのも3年生。みんな音楽を本当に好きになったからこそ、31人全部員で演奏会ができる」と話す。
3年生で前部長の塩澤直緒さんと、矢野ひかりさんは「このメンバーで演奏するのは最後だけど、どれだけ成長したか聴いてほしい」と期待。
2年生の大島優佳部長は「みんなで精一杯演奏し、ひとつになりたい」と話す。
マーチからポップス、ジャズ、クラシックと多彩。最新ヒット曲の「宙船(そらふね)」を演奏したり、振り付けが楽しいジャズのビッグバンドの要素を盛り込んだりと、生徒自身が考えた演出で会場を楽します。 -
宮田小6年4組卒業公演、村民会館ホールで16日に音楽劇
宮田村宮田小学校6年4組は16日午後7時から、熱心に練習を積んできた音楽劇「モチモチの木」を卒業公演として村民会館ホールで上演する。29人全員が出演。完ぺきに覚えたセリフと歌で、子どもらしく真っ直ぐな透明感あふれる舞台を繰り広げる。高学年になってからクラス替えを2度経験した同学級だが、抜群のまとまりの良さで本番を迎える。
「小学校生活最後にみんなで劇をやろう」と昨年秋から本格的に取り組みを開始。3学期からは、時間をみつけながらほぼ毎日練習してきた。
現在の同小6年生は30人規模学級の実施により、通常4年生進級時のみのクラス替えを5年生の時にも体験。しかし、どの学級も絆は強く、6年4組も友情を深めてきた。
劇の練習を始めてからも、自分のセリフを覚えるだけでなく、他の人が話す部分も完ぺきに習得した。
「一人ひとりが責任を持つことで、全員がひとつになって演じられるようになってきた」と担任の西村敦子教諭。
当初はソロで歌うことができなかったり、緊張で声が出ない児童もいたが、みんなで心をすりあわせるうちに感情も入るようにもなり克服した。
じさま役の小田切清史君は「もう少し大きな声で歌いたい」、豆太役の春日愛美さんも「まだ上手にできない部分がある。最後まで頑張る」とどん欲。「多くの人に見てほしい」と本番の幕が開くのを楽しみにしている。 -
宮田村剣道部大会、成果振り返り次の力に
宮田村剣道部は本年度1年間を締めくくる大会を11日、村勤労者体育館で開いた。部所属の小中学生30人ほどが出場。練習の成果を発揮し、取り組んできたことを見つめ直す機会にもした。
小学校低学年、中学年、高学年別にトーナメント方式、中学生は総当りのリーグ戦で対戦した。
勝負よりも1年間の成果を振りかえり、自己評価するのが大会の目的。毎年この時期に開いているが、子どもたちは真剣勝負に臨み、精神的にもたくましくなった姿を指導者や保護者らに見せていた。 -
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会が障がい保健福祉プラン意見を具申
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会(大槻正春委員長)は14日、昨年9月より検討を重ねてきた箕輪町障がい保健福祉プラン意見を具申した=写真。
地域福祉計画の基本理念に基づき、6回にわたる協議を重ねてきた策提案は▽生活と介護の基盤整備▽療育の充実▽地域生活に向けた移行支援、就労支援竏窒ノ重点を置き、障がいのあるなしに関わらず支え合いの中で自立と社会参加の図れる社会基盤整備、幼少期からの療育、社会に対する理解・啓発、障がいの種別を超えたサービスの均衡を図ることなどを具体的な数値目標を盛り込む中で示している。
検討過程の中では公開討論会も設けて一般からも広く声を募り、その意見も今回案に反映した。
具申を受けた桑沢助役は「町も練っていただいた案を実施できるよう最大限努力していきたい」と語った。
案は町議会全員協議会に示した後、策定する。